JP2005042414A - 防火性を有するシート防水構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 防水シート等に難燃加工を施さずとも、十分な防火性を得ることができ、簡単に施工できるシート防水構造を提供する。
【解決手段】 本発明のシート防水構造は、建造物躯体11上に設けられる断熱層12と、前記断熱層12上に設けられる消火層20と、消火層20上に設けられた防水シート13aとを備える。消火層20が、ベースシートに消火性樹脂組成物が含浸された消火性シート部材20aからなる。ベースシートは、目付量が40〜100g/m2 であるガラス繊維の不織布をもって構成される。消火性樹脂組成物は、1〜11重量部の赤リンと、2〜30重量部のリン酸エステルと、30〜70重量部の水酸化アルミニウムと、4〜40重量部の樹脂バインダーとが配合された組成物をもって構成される。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明のシート防水構造は、建造物躯体11上に設けられる断熱層12と、前記断熱層12上に設けられる消火層20と、消火層20上に設けられた防水シート13aとを備える。消火層20が、ベースシートに消火性樹脂組成物が含浸された消火性シート部材20aからなる。ベースシートは、目付量が40〜100g/m2 であるガラス繊維の不織布をもって構成される。消火性樹脂組成物は、1〜11重量部の赤リンと、2〜30重量部のリン酸エステルと、30〜70重量部の水酸化アルミニウムと、4〜40重量部の樹脂バインダーとが配合された組成物をもって構成される。
【選択図】 図1
Description
この発明は、例えばコンクリート製屋根下地等の躯体上に断熱層を介して防水シートが敷設される断熱防水屋根等に適用される防火性を有するシート防水構造に関する。
一般家屋の勾配付き屋根等において、軟質合成樹脂製の防水シートを用いて屋根葺き施工する場合、屋根下地上に、断熱材を介して防水シートを敷設することがある。この屋根葺き構造において、防水シートは、例えばゴム系、エポキシ系樹脂等の接着剤により、防水シートのほぼ全域を断熱材層に接着するようにした密着工法や、防水シートの一部を機械的に屋根下地に固定して、残り多くの部分を遊離させるようにした絶縁工法等によって敷設施工されている。
このような屋根葺き構造において、防火性を向上させるには、断熱材及び防水シート等の個々の構成部材の防火性をそれぞれ向上させて、屋根材全体としての防火性を向上させる方法が一般的である。例えば断熱材として難燃性のものを用いるとともに、防水シートの成形材料に、難燃剤を混入して、屋根材全体として防火性を向上させるものである。
特開平3−224521号公報(図8)
特開平10−216034号公報(図2、3)
しかしながら、防水シートの成形材料に難燃剤等を配合すると、その難燃剤の混入によって、シート自体の物性が低下して、耐候性や耐久性が劣化する恐れがあり、更に難燃剤を配合する分、製造が困難になり、コストの増大を来すという問題もある。
また断熱材として、例えばフェノール樹脂等の難燃性樹脂発泡成形体からなるものを用いると、断熱材自身の燃焼はある程度防止できるものの、防水シートの燃焼は防止できず、十分な防火性を得ることが困難であるという問題が発生する。
一方、上記以外にも、例えば屋根材における断熱材と防水シートとの間に、セメント系の不燃ボード(ケイ酸カルシウム板等)を介装する方法も考えられる。しかしながら、不燃ボードは、高重量、かつ硬質であるため、材料の搬入作業や敷設作業の点で、不利であるばかりか、現場での切断加工作業や施工作業が困難になり、更には雨天時には、吸湿により有害な変形が生じてしまうこともあり、実際には施工されていないのが現状である。
この発明は、上記の実情に鑑みてなされたもので、防水シート等の建築材料自体や、建築材料表面に難燃加工を施さずとも、建築物に十分な防火性を得ることができる上、簡単に施工することができる防火性を有するシート防水構造を提供することを目的とする。
本発明者は、綿密な実験研究を繰り返し行って鋭意努力した結果、上記目的を達成可能な最適な構成を見出し、本発明を成すに至った。
すなわち、本第1発明の防火性を有するシート防水構造は、建造物躯体上に設けられる断熱層と、前記断熱層上に設けられる消火層と、前記消火層上に設けられ、かつ防水シートからなる防水層とを備え、前記消火層が、ベースシートに消火性樹脂組成物が含浸された消火性シート部材からなり、前記ベースシートは、目付量が40〜100g/m2 であるガラス繊維の不織布をもって構成され、前記消火性樹脂組成物は、1〜11重量部の赤リンと、2〜30重量部のリン酸エステルと、30〜70重量部の水酸化アルミニウムと、4〜40重量部の樹脂バインダーとが配合された組成物をもって構成されてなるものを要旨としている。
この第1発明のシート防水構造において、例えば防水シートが着火されて燃焼し始めると、燃焼域周辺の防水シート及び消火性シート部材の樹脂組成物が熱分解する。そして、樹脂組成物中における水酸化アルミニウムの熱分解によって多大な吸熱反応が生じると同時に、消火性樹脂組成物中におけるリン成分の熱分解によって消火ガスが発生して、防水シートの燃焼が抑制される。こうして、防水シートの燃焼が抑制されるため、従来のように防水シート自体、あるいは防水シート表面に難燃加工を施すものとは異なり、防水シートの物性を良好に維持できるとともに、十分な耐候性、耐久性を得ることができる。
更に本発明においては、断熱層用等の断熱材、消火層用の消火性シート部材、防水層用の防水シートを敷設するという乾式工法によって施工することができるため、施工作業を簡単かつ確実に行えるとともに、期間の短縮を図ることができる。
なお、消火性樹脂組成物は、現場に搬入する前にあらかじめベースシートに含浸させておいて、消火性シート部材を作製しておくのが好ましいが、本発明は、それだけに限られず、施工現場において、消火性樹脂組成物をベースシートに含浸させて消火性シート部材を作製するようにしても良い。更にベースシートを断熱層上に敷設施工した後、そのベースシートに消火性樹脂組成物を含浸させるようにしても良い。
また本発明においては、消火性シート部材を、ガラス繊維の不織布からなるベースシートに、消火性樹脂組成物を含浸させて構成するものであるため、消火性樹脂組成物を確実に保持することができる。このため消火性樹脂組成物の含浸量(使用量)の削減を図りつつ、上記の消火性能を確実に得ることができ、軽量薄型化、コストの削減及び防火性の向上を図ることができる。
また消火性シート部材のベースシートを、ガラス繊維の不織布により構成しているため、軽量で取扱性が良い上、柔軟性に優れるため、折れ曲がりによる破断等も生じず、敷設時に良好な作業性を得ることができる。更に断熱性にも優れるため、防水シートの燃焼時に熱を遮断することにより、断熱層への熱影響を抑制することができ、発泡成形体等の断熱層における有害な熱変形を有効に防止することができる。
本第2発明は、上記第1発明における消火性樹脂組成物に、好適成分として、ポリリン酸アンモニウムを含有させるものである。
すなわち、本第2発明の防火性を有するシート防水構造は、建造物躯体上に設けられる断熱層と、前記断熱層上に設けられる消火層と、前記消火層上に設けられ、かつ防水シートからなる防水層とを備え、前記消火層が、ベースシートに消火性樹脂組成物が含浸された消火性シート部材からなり、前記ベースシートは、目付量が40〜100g/m2 であるガラス繊維の不織布をもって構成され、前記消火性樹脂組成物は、1〜11重量部の赤リンと、2〜30重量部のリン酸エステルと、2〜25重量部のポリリン酸アンモニウムと、30〜70重量部の水酸化アルミニウムと、4〜40重量部の樹脂バインダーとが配合された組成物をもって構成されてなるものを要旨としている。
この第2発明のシート防水構造においては、上記第1発明と同様に、同様の作用効果を奏するものである。特に本第2発明においては、消火性樹脂組成物に、ポリリン酸アンモニウムが含有されているため、リン成分の分解により、消火ガスが効率良く発生して、より確実に防水シートの燃焼を抑制することができ、より一層防火性を向上させることができる。
上記第1又は第2発明のシート防水構造においては、前記ベースシートは、厚みが0.2〜1.1mmに設定されてなる構成を採用するのが好ましい。
すなわちこの構成を採用する場合には、ベースシートとして、適度な強度を確保しつつ、消火性樹脂組成物を安定状態に保持できて、施工時の作業性や、防火性を一段と向上させることができる。
上記第1又は第2発明のシート防水構造においては、前記ベースシートに対する前記消火性樹脂組成物の含浸量が、固形分重量で250〜1000g/m2 に設定されてなる構成を採用するのが良い。
すなわちこの構成を採用する場合には、高重量化を招くことなく、十分な防火性を確保することができる。
なお、本発明は、以下の第1又は第2方法発明を要旨とすることが可能である。
第1方法発明は、ベースシートに消火性樹脂組成物が含浸された消火性シート部材をあらかじめ準備する工程と、建造物躯体上に断熱層を形成する工程と、前記断熱層上に前記消火性シート部材を敷設して消火層を形成する工程と、前記消火層上に防水シートを敷設して防水層を形成する工程とを含み、前記ベースシートは、目付量が40〜100g/m2 であるガラス繊維の不織布をもって構成され、前記消火性樹脂組成物は、1〜11重量部の赤リンと、2〜30重量部のリン酸エステルと、30〜70重量部の水酸化アルミニウムと、4〜40重量部の樹脂バインダーとが配合された組成物をもって構成されてなることを特徴とするシート防水構造の施工方法、を要旨とする。
第2方法発明は、ベースシートに消火性樹脂組成物が含浸された消火性シート部材をあらかじめ準備する工程と、建造物躯体上に断熱層を形成する工程と、前記断熱層上に前記消火性シート部材を敷設して消火層を形成する工程と、前記消火層上に防水シートを敷設して防水層を形成する工程とを含み、前記ベースシートは、目付量が40〜100g/m2 であるガラス繊維の不織布をもって構成され、前記消火性樹脂組成物は、1〜11重量部の赤リンと、2〜30重量部のリン酸エステルと、2〜25重量部のポリリン酸アンモニウムと、30〜70重量部の水酸化アルミニウムと、4〜40重量部の樹脂バインダーとが配合された組成物をもって構成されてなることを特徴とするシート防水構造の施工方法、を要旨とする。
以上のように、本発明の防火性を有するシート防水構造によれば、防水シート等の建築材料自体や、建築材料表面に難燃加工を施さずとも、建築物に十分な防火性を得ることができる上、簡単に施工することができるという効果がある。
以下、本発明の一形態を図面を用いて詳細に説明する。
本発明の防火性を有するシート防水構造は、例えば図1に示すように、シート防水屋根構造に適用されるものである。このシート防水屋根構造は、建造物躯体としての屋根下地(11)上に、断熱層(12)、消火層(20)及び防水層(13)が積層されるものである。
ここで、屋根下地(11)は、例えば、鉄筋コンクリート(RC)、軽量発泡コンクリート(ALC)、プレキャストコンクリート(RC)等のコンクリート板等により構成されるものであり、勾配を有する傾斜屋根形状であっても、勾配のない水平な陸屋根形状であっても、アーチ状の屋根形状であっても良く、材質や形状は特に限定されるものではない。
断熱層(12)を構成する断熱材(12a)としては、例えばポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリエチレン等の樹脂発泡体からなるものを好適に用いることができ、中でも特にポリスチレン樹脂発泡体を用いるのが良い。
防水層(13)を構成する防水シート(13a)としては、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン系樹脂等からなる軟質合成樹脂製のものや、合成ゴム製のものを用いることができ、中でもポリオレフィン系樹脂やポリ塩化ビニル樹脂等の軟質合成樹脂製のものを好適に用いることができる。なお、防水シート(13a)としては、単独の合成樹脂からなる単独シートの他に、複数の合成樹脂が積層形成された複合シートや、中間に補強層等が介挿されたシートも用いることができる。
消火層(20)は、消火性シート部材(20a)により構成されている。消火性シート部材(20a)は、ベースシートと、そのシートに含浸塗布される火性樹脂組成物とにより構成されている。
本発明において、消火性樹脂組成物中における赤リンの含有量は、1〜11重量部(1〜11重量%)に設定する必要があり、好ましくは下限値を2重量部(重量%)以上、上限値を8重量部(重量%)以下に設定するのが良い。すなわち赤リンの含有量が少な過ぎる場合には、燃焼時における消火ガスの発生量が少なくなり、良好な防火性を得ることが困難になる恐れがある。逆に赤リンの含有量が多過ぎる場合には、それに見合う効果が認められず、無意味となるので、好ましくない。
なお括弧内の重量%は、溶媒が含まれないdry状態でのものである(以下同じ)。
消火性樹脂組成物中におけるリン酸エステルの含有量は、2〜30重量部(重量%)に設定する必要があり、好ましくは下限値を7重量部(重量%)以上、上限値を20重量部(重量%)以下に設定するのが良い。すなわちリン酸エステルの含有量が少な過ぎる場合には、燃焼時における消火ガスの発生量が少なくなり、良好な防火性を得ることが困難になる恐れがある。そればかりか、リン酸エステルは、可塑剤としても機能するため、可塑剤不足によって、樹脂組成物塗料として良好な柔軟性を得ることができず、ベースシート等への塗布含浸をスムーズに行えなくなる恐れがある。逆に、リン酸エステルの含有量が多過ぎる場合には、それに見合う効果が認められず、無意味となるので好ましくない。
消火性樹脂組成物中における水酸化アルミニウムの含有量は、30〜70重量部(重量%)に設定する必要があり、好ましくは下限値を45重量部(重量%)以上、上限値を60重量部(重量%)以下に設定するのが良い。すなわち水酸化アルミニウムの含有量が少な過ぎる場合には、燃焼時における吸熱量が不十分となり、良好な防火性を得ることが困難になる恐れがある。逆に水酸化アルミニウムの含有量が多過ぎる場合には、それに見合う効果が認められないばかりか、樹脂組成物の塗膜性等の低下を来して、ベースシートに効率良く含浸させるのが困難になる恐れがあるので、好ましくない。
更に本発明においては、水酸化アルミニウムの、平均粒径が3〜100μmのもの、好ましくは下限値が15μm以上、より好ましくは30μm以上、上限値が80μm以下のものを用いるのが良い。すなわち水酸化アルミニウムが小さ過ぎる場合には、粘度が高くなり過ぎて、良好な塗工特性を得ることができず、ベースシートに効率良く含浸させるのが困難になる恐れがある。更に大き過ぎる場合には、均一に塗布することができず、ベースシートに効率良く含浸させるのが困難になる恐れがある。
消火性樹脂組成物は、バインダーとして樹脂が用いられる。このバインダー樹脂は、特に限定されるものではないが、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等の自己消火性を有する難燃性樹脂からなるものを好適に用いることができる。
消火性樹脂組成物中における樹脂バインダーの含有量は、4〜40重量部(重量%)に設定する必要があり、好ましくは下限値を5重量部(重量%)以上、上限値を30重量部(重量%)以下に設定するのが良い。すなわち樹脂バインダーの含有量が少な過ぎる場合には、各含有成分の結合性やベースシートに対する接着性が不十分となる恐れがある。逆にバインダーの含有量が多過ぎる場合には、その分、赤リン、リン酸エステル、水酸化アルミニウム等の他の必須成分の含有量が相対的に少なくなり、十分な防火性を得ることが困難になるので、好ましくない。
本発明の樹脂組成物においては、好適成分としてポリリン酸アンモニウムを含有させるのが好ましい。すなわちこの場合、ポリリン酸アンモニウムの分解による消火ガスの発生によって、より一層防火性を向上させることができる。
ポリリン酸アンモニウムを含有させる場合、樹脂組成物に対する含有量を、5〜25重量部(5〜25重量%)、より好ましくは下限値を10重量部(10重量%)以上、上限値を18重量部(18重量%)以下に設定するのが良い。
本発明においては、消火性樹脂組成物をベースシートに含浸塗布するものであり、消火性樹脂組成物を塗料として用いている。従って消火性樹脂組成物中には、樹脂バインダーの溶剤が含まれている。この溶媒としては、樹脂バインダーの種類や、得ようとする塗料の粘性等を考慮して、適宜好適なものを用いれば良く、例えば酢酸ブチルエステルを主成分とする酢酸エステル系の溶剤を好適に用いることができる。溶剤の配合量は、上記の各成分の重量部に対して、10〜70重量部程度に設定するのが好ましい。
また本発明の消火性樹脂組成物においては、上記の必須成分及び好適成分以外にも、他の添加剤を含有させるようにしても良い。例えば上記以外の無機質又は/及び有機質充填剤(例えば酸化チタン、カーボンブラック等)や増量剤等を適宜添加するようにしても良い。
本発明において、消火性シート部材(10)のベースシートとしては、ガラス繊維の不織布からなるものを用いる必要がある。更にこの不織布としては、目付量が40〜100g/m2 のものを用いる必要があり、好ましくは上限値が80g/m2 以下のものを用いるのが良い。すなわち目付量が少な過ぎる場合には、ベースシート自体の強度が低下して、取扱時に、シートが引き裂けたり、破断し易くなり、作業性の低下を来す恐れがある。逆に目付量が多過ぎる場合には、ベースシートに対する消火性樹脂組成物の含浸量が相対的に少なくなり、ベースシートがバリアとなって、燃焼時に消火性樹脂組成物が有効に働かず、防火性の低下を来す恐れがある。
なお、ベースシートとしてのガラス不織布の厚さは、目付量にほぼ相応するものであるが、0.2〜1.1mmに設定するのが良く、より好ましくは上限値を0.7mm以下に設定するのが良い。すなわち薄過ぎる場合には、消火性樹脂組成物の含浸量(保持量)を十分に確保できず、十分な防火性を得ることができない恐れがある。逆に厚過ぎる場合には、取扱が困難になり、施工作業性の低下を来す恐れがある。
本発明においては、ベースシートに消火性樹脂組成物が含浸されて、消火性シート部材(20a)が形成されるものである。ベースシートに対する消火性樹脂組成物の含浸量は、固形分重量(dry状態)で250〜1000g/m2 に設定するのが良く、より好ましくは下限値を400g/m2 以上、上限値を800g/m2 以下に設定するのが良い。すなわち組成物塗料の含浸量が少な過ぎる場合には、十分な防火性を得ることができない場合がある。逆に含浸量が多過ぎる場合には、それに見合う効果が得られないばかりか、高重量化をきたし、施工作業性の低下を来す恐れがある。
本発明において、図1に示すシート防水屋根構造を形成する場合、屋根下地(11)上に、断熱層(12)としての断熱材(12a)、消火性シート部材(20a)及び防水層(13)としての防水シート(13a)を順次施工していく工法を採用することができる。
なおこのシート防水屋根構造において、防水シート(13a)は、多くの場合、シート(13a)の要所が部分的に屋根下地(11)に固定されるようにした絶縁工法により敷設されるものであるが、シート(13a)のほぼ全域を密着するようにした密着工法により敷設するようにしても良い。
この構成のシート防水屋根構造において、燃焼物が防水層(13)上に飛散する等して、防水層(13)が燃焼した際には、燃焼域周辺の防水シート(13a)及び消火性樹脂組成物が熱分解する。このとき、組成物中の水酸化アルミニウムの熱分解によって吸熱反応が生じて、防水シート(13a)の熱分解が抑制されて、可燃物質の生成が抑制される。同時に、消火性樹脂組成物におけるリン成分の熱分解により消火ガスが発生して、防水シート(13a)の燃焼が抑制される。特に本発明の消火性樹脂組成物においては、水酸化アルミニウムの熱分解により多大な吸熱反応が生じて、より優れた燃焼抑制効果が発揮され、燃焼が確実に抑制されるものである。
このように本発明のシート防水構造においては、防水シート(13a)の裏面側に特有の消火性シート部材(20a)を配置して、防水シート(13a)の燃焼を抑制するものであるため、従来のように防水シート自体、あるいは防水シート表面に難燃加工を施すものとは異なり、防水シート(13a)等の建築材料における物性を良好に維持できるとともに、十分な耐久性を得ることができる。更に、断熱層用等の断熱材(12a)、消火層用の消火性シート部材(20a)、防水層用の防水シート(13a)を敷設するという乾式工法によって施工することができるため、屋根上において、消火塗料を塗工する等の湿式工法を実施する場合と比較して、施工作業を簡単かつ確実に行えるとともに、期間の短縮を図ることができる。
また消火性シート部材(20a)のベースシートを、ガラス繊維の不織布により構成しているため、軽量で取扱性が良い上、柔軟性に優れるため、折れ曲がりによる破断等も生じず、敷設時に良好な作業性を得ることができる。更に断熱性にも優れるため、熱の遮断により、断熱層への熱影響を抑制することができ、断熱層を構成する発泡成形体等の熱変形を有効に防止することができる。
<実施例1>
上表に示すように、溶剤を含むwet状態において、赤リンが4.0重量%、リン酸エステルが10.0重量%、水酸化アルミニウムが39.0重量%、ポリリン酸アンモニウム9.0重量%、バインダーとしてのアクリル樹脂が14.3重量%、酢酸ブチルエステルを主成分とする酢酸エステル溶媒が22.2重量%、その他の添加剤としてシリカが1.5重量%配合された消火性樹脂組成物(塗料)を準備した。
上表に示すように、溶剤を含むwet状態において、赤リンが4.0重量%、リン酸エステルが10.0重量%、水酸化アルミニウムが39.0重量%、ポリリン酸アンモニウム9.0重量%、バインダーとしてのアクリル樹脂が14.3重量%、酢酸ブチルエステルを主成分とする酢酸エステル溶媒が22.2重量%、その他の添加剤としてシリカが1.5重量%配合された消火性樹脂組成物(塗料)を準備した。
この樹脂組成物塗料を容器内に移し、その容器内に、ベースシートとして、厚さ0.7mm、目付量70g/m2 のガラス繊維不織布を浸漬し、そのシートに組成物塗料を含浸させた後、シート両面に付着した余分な塗料を掻き落としながら引き上げて、消火性シート部材を作製した。この際、組成物塗料は、乾燥後の固形分重量が500g/m2 となるように調整した。なお乾燥後のdry状態での成分は、赤リンが5.1重量%、リン酸エステルが12.9重量%、水酸化アルミニウムが50.1重量%、ポリリン酸アンモニウム11.6重量%、アクリル樹脂が18.4重量%、シリカが1.9重量%である。
<実施例2>
上表に示すように、wet状態で、赤リン4.3重量%(5.5重量%)、リン酸エステル8.6重量%(11重量%)、ポリリン酸アンモニウム8.6重量%(11.0重量%)、水酸化アルミニウム33重量%(42.2重量%)、アクリル樹脂13.6重量%(17.4重量%)、酢酸エステル溶媒21.8重量%(0重量%)、カーボン9.0重量%(11.5重量%)、シリカ1.1重量%(1.4重量%)の消火性樹脂組成物塗料を用いて、上記と同様に消火性シート部材を作製した。なお、括弧内の重量%はdry状態での重量%を示す(以下同じ)。
上表に示すように、wet状態で、赤リン4.3重量%(5.5重量%)、リン酸エステル8.6重量%(11重量%)、ポリリン酸アンモニウム8.6重量%(11.0重量%)、水酸化アルミニウム33重量%(42.2重量%)、アクリル樹脂13.6重量%(17.4重量%)、酢酸エステル溶媒21.8重量%(0重量%)、カーボン9.0重量%(11.5重量%)、シリカ1.1重量%(1.4重量%)の消火性樹脂組成物塗料を用いて、上記と同様に消火性シート部材を作製した。なお、括弧内の重量%はdry状態での重量%を示す(以下同じ)。
<実施例3>
上表に示すように、wet状態で、赤リン4.0重量%(5.1重量%)、リン酸エステル19.0重量%(24.4重量%)、水酸化アルミニウム39.0重量%(50.1重量%)、アクリル樹脂14.3重量%(18.4重量%)、酢酸エステル溶媒22.0重量%(0重量%)、シリカ1.5重量%(1.9重量%)の消火性樹脂組成物塗料を用いて、上記と同様に消火性シート部材を作製した。
上表に示すように、wet状態で、赤リン4.0重量%(5.1重量%)、リン酸エステル19.0重量%(24.4重量%)、水酸化アルミニウム39.0重量%(50.1重量%)、アクリル樹脂14.3重量%(18.4重量%)、酢酸エステル溶媒22.0重量%(0重量%)、シリカ1.5重量%(1.9重量%)の消火性樹脂組成物塗料を用いて、上記と同様に消火性シート部材を作製した。
<実施例4>
上表に示すように、ベースシートとして、目付量が40g/m2 のガラス繊維不織布からなるものを用い、それ以外は、上記実施例1と同様に消火性シート部材を作製した。
上表に示すように、ベースシートとして、目付量が40g/m2 のガラス繊維不織布からなるものを用い、それ以外は、上記実施例1と同様に消火性シート部材を作製した。
<実施例5>
上表に示すように、ベースシートとして、目付量100g/m2 のガラス繊維不織布からなるものを用い、それ以外は、上記実施例1同様に消火性シート部材を作製した。
上表に示すように、ベースシートとして、目付量100g/m2 のガラス繊維不織布からなるものを用い、それ以外は、上記実施例1同様に消火性シート部材を作製した。
<比較例1>
上表2に示すように、バインダーとしてのアクリル樹脂を過度に多く配合して、樹脂組成物を得た。すなわち、wet状態で、赤リン4.0重量%(5.4重量%)、リン酸エステル7.0重量%(9.4重量%)、ポリリン酸アンモニウム7.0重量%(9.4重量%)、水酸化アルミニウム24.0重量%(32.3重量%)、アクリル樹脂31.4重量%(42.2重量%)、酢酸エステル溶媒25.6重量%(0重量%)、シリカ1.0重量%(1.3重量%)の樹脂組成物塗料を得た。そしてその塗料を、上記と同様に、目付量70g/m2 のガラス不織布製のベースシートに含浸させて消火性シート部材を作製した。
上表2に示すように、バインダーとしてのアクリル樹脂を過度に多く配合して、樹脂組成物を得た。すなわち、wet状態で、赤リン4.0重量%(5.4重量%)、リン酸エステル7.0重量%(9.4重量%)、ポリリン酸アンモニウム7.0重量%(9.4重量%)、水酸化アルミニウム24.0重量%(32.3重量%)、アクリル樹脂31.4重量%(42.2重量%)、酢酸エステル溶媒25.6重量%(0重量%)、シリカ1.0重量%(1.3重量%)の樹脂組成物塗料を得た。そしてその塗料を、上記と同様に、目付量70g/m2 のガラス不織布製のベースシートに含浸させて消火性シート部材を作製した。
<比較例2>
上表2に示すように、水酸化アルミニウムを過度に多く配合して、樹脂組成物を得た。すなわち、wet状態で、赤リン1.8重量%(2.5重量%)、リン酸エステル2.7重量%(3.8重量%)、ポリリン酸アンモニウム2.7重量%(3.8重量%)、水酸化アルミニウム49.5重量%(70.1重量%)、アクリル樹脂11.9重量%(16.9重量%)、酢酸エステル溶媒29.4重量%(0重量%)、シリカ2.0重量%(2.8重量%)の樹脂組成物塗料を得た。そしてその塗料を、上記と同様に、目付量70g/m2 のガラス不織布製のベースシートに含浸させて消火性シート部材を作製した。
上表2に示すように、水酸化アルミニウムを過度に多く配合して、樹脂組成物を得た。すなわち、wet状態で、赤リン1.8重量%(2.5重量%)、リン酸エステル2.7重量%(3.8重量%)、ポリリン酸アンモニウム2.7重量%(3.8重量%)、水酸化アルミニウム49.5重量%(70.1重量%)、アクリル樹脂11.9重量%(16.9重量%)、酢酸エステル溶媒29.4重量%(0重量%)、シリカ2.0重量%(2.8重量%)の樹脂組成物塗料を得た。そしてその塗料を、上記と同様に、目付量70g/m2 のガラス不織布製のベースシートに含浸させて消火性シート部材を作製した。
<比較例3>
上表2に示すように、水酸化アルミニウムを過度に少なく配合して、樹脂組成物を得た。すなわち、wet状態で、赤リン5.0重量%(7.2重量%)、リン酸エステル9.0重量%(13重量%)、ポリリン酸アンモニウム9.0重量%(13.0重量%)、水酸化アルミニウム19.0重量%(27.4重量%)、アクリル樹脂26.4重量%(38.0重量%)、酢酸エステル溶媒30.6重量%(0重量%)、シリカ1.0重量%(1.4重量%)の樹脂組成物塗料を得た。そしてその塗料を、上記と同様に、目付量70g/m2 のガラス不織布製のベースシートに含浸させて消火性シート部材を作製した。
上表2に示すように、水酸化アルミニウムを過度に少なく配合して、樹脂組成物を得た。すなわち、wet状態で、赤リン5.0重量%(7.2重量%)、リン酸エステル9.0重量%(13重量%)、ポリリン酸アンモニウム9.0重量%(13.0重量%)、水酸化アルミニウム19.0重量%(27.4重量%)、アクリル樹脂26.4重量%(38.0重量%)、酢酸エステル溶媒30.6重量%(0重量%)、シリカ1.0重量%(1.4重量%)の樹脂組成物塗料を得た。そしてその塗料を、上記と同様に、目付量70g/m2 のガラス不織布製のベースシートに含浸させて消火性シート部材を作製した。
<比較例4>
上表2に示すように、目付量が過度に少ないベースシートを用いて消火性シート部材を作製した。すなわち、wet状態で、赤リン4.0重量%(5.1重量%)、リン酸エステル10.0重量%(12.9重量%)、ポリリン酸アンモニウム9.0重量%(11.6重量%)、水酸化アルミニウム39.0重量%(50.1重量%)、アクリル樹脂14.3重量%(18.4重量%)、酢酸エステル溶媒22.2重量%(0重量%)、シリカ1.5重量%(1.9重量%)の樹脂組成物塗料を得た。そしてその塗料を、上記と同様に、目付量30g/m2 のガラス不織布製のベースシートに含浸させて消火性シート部材を作製した。
上表2に示すように、目付量が過度に少ないベースシートを用いて消火性シート部材を作製した。すなわち、wet状態で、赤リン4.0重量%(5.1重量%)、リン酸エステル10.0重量%(12.9重量%)、ポリリン酸アンモニウム9.0重量%(11.6重量%)、水酸化アルミニウム39.0重量%(50.1重量%)、アクリル樹脂14.3重量%(18.4重量%)、酢酸エステル溶媒22.2重量%(0重量%)、シリカ1.5重量%(1.9重量%)の樹脂組成物塗料を得た。そしてその塗料を、上記と同様に、目付量30g/m2 のガラス不織布製のベースシートに含浸させて消火性シート部材を作製した。
<比較例5>
上表2に示すように、目付量が過度に多いベースシートを用いて消火性シート部材を作製した。すなわち、上記比較例4と同様に、樹脂組成物を得、その塗料を目付量110g/m2 のガラス不織布製のベースシートに含浸させて消火性シート部材を作製した。
上表2に示すように、目付量が過度に多いベースシートを用いて消火性シート部材を作製した。すなわち、上記比較例4と同様に、樹脂組成物を得、その塗料を目付量110g/m2 のガラス不織布製のベースシートに含浸させて消火性シート部材を作製した。
<評価試験>
上記各消火性シート部材を用いて、以下に示すミニ飛び火試験を行った。この試験は、図2に示すように、設置面の傾斜角度(θ)が23°に設定された架台(1)上に、縦30cm、横20cm、厚さ50mmのポリスチレン樹脂発泡体からなる断熱材(12a)を配置するとともに、その断熱材(12a)上に、同サイズに切断された上記実施例及び比較例の消火性シート部材(20a)を配置し、更にその上に、厚さ1.5mmのポリオレフィン系樹脂からなる防水シート(13a)を配置する。
上記各消火性シート部材を用いて、以下に示すミニ飛び火試験を行った。この試験は、図2に示すように、設置面の傾斜角度(θ)が23°に設定された架台(1)上に、縦30cm、横20cm、厚さ50mmのポリスチレン樹脂発泡体からなる断熱材(12a)を配置するとともに、その断熱材(12a)上に、同サイズに切断された上記実施例及び比較例の消火性シート部材(20a)を配置し、更にその上に、厚さ1.5mmのポリオレフィン系樹脂からなる防水シート(13a)を配置する。
この構成において、防水シート(13a)の下端から5cmの位置に、重さ5gの固形アルコール燃料(2)を載置し、その固形燃料(2)に着火するとともに、下方側から風速2(±0.1)m/sでエアー(A)を供給した。そして、着火してから鎮火するまでの燃焼時間(秒)及び燃焼距離(cm)を測定した。その測定結果を、上表1、2に併せて示す。
更に評価においては、燃焼距離が25cm以内のものは、合格「○」(ただし、燃焼時間が420秒(7分)以上のものは不合格)として評価し、燃焼距離が25cmを超えるものや、燃焼時間が420秒以上のものは不合格「×」として評価した。
また消火性シート部材(20a)を断熱層(12)に敷設する際の施工性について評価した。
以上の試験結果から明らかなように、本発明に関連した実施例1ないし5の消火性シート部材(消火性塗料)では、その上面に配置される防水シートの燃焼を抑制することができ、優れた防火性能を備えるものであった。更に実施例全ての消火性シート部材(20a)は、十分な強度を有し、適度な柔軟性も備えるものであり、断熱層(12)への敷設作業を効率良く正確に行うことができた。
これに対し、本発明の要旨を逸脱する比較例1、2、3、5のものは、炎が防水シートの端部にまで達してしまい、燃焼を抑制することができなかった。また比較例4のものは、良好な防火性を備えるものであったが、消火性シート部材の強度が不十分であり、破断や引き裂きの恐れがあり、断熱層(12)への敷設作業を効率良く行うことができなかった。
11…屋根下地(建造物躯体)
12…断熱層
12a…断熱材
13…防水層
13a…防水シート
20…消火層
20a…消火性シート部材
12…断熱層
12a…断熱材
13…防水層
13a…防水シート
20…消火層
20a…消火性シート部材
Claims (4)
- 建造物躯体上に設けられる断熱層と、
前記断熱層上に設けられる消火層と、
前記消火層上に設けられ、かつ防水シートからなる防水層とを備え、
前記消火層が、ベースシートに消火性樹脂組成物が含浸された消火性シート部材からなり、
前記ベースシートは、目付量が40〜100g/m2 であるガラス繊維の不織布をもって構成され、
前記消火性樹脂組成物は、1〜11重量部の赤リンと、2〜30重量部のリン酸エステルと、30〜70重量部の水酸化アルミニウムと、4〜40重量部の樹脂バインダーとが配合された組成物をもって構成されてなることを特徴とする防火性を有するシート防水構造。 - 建造物躯体上に設けられる断熱層と、
前記断熱層上に設けられる消火層と、
前記消火層上に設けられ、かつ防水シートからなる防水層とを備え、
前記消火層が、ベースシートに消火性樹脂組成物が含浸された消火性シート部材からなり、
前記ベースシートは、目付量が40〜100g/m2 であるガラス繊維の不織布をもって構成され、
前記消火性樹脂組成物は、1〜11重量部の赤リンと、2〜30重量部のリン酸エステルと、2〜25重量部のポリリン酸アンモニウムと、30〜70重量部の水酸化アルミニウムと、4〜40重量部の樹脂バインダーとが配合された組成物をもって構成されてなることを特徴とする防火性を有するシート防水構造。 - 前記ベースシートは、厚みが0.2〜1.1mmに設定されてなる請求項1又は2記載の防火性を有するシート防水構造。
- 前記ベースシートに対する前記消火性樹脂組成物の含浸量が、固形分重量で250〜1000g/m2 に設定されてなる請求項1又は2記載の防火性を有するシート防水構造。
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- 2003-07-23 JP JP2003278000A patent/JP2005042414A/ja active Pending
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