JP2005042238A - 耐油コート紙 - Google Patents

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英一郎 横地
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Abstract

【課題】コート紙を、油で汚れても浸透して濡れ色になる等の外観変化を生じない、耐油性を有する耐油コート紙とする。
【解決手段】耐油コート紙10は、繊維質基材1上に、少なくとも、電離放射線硬化性樹脂の架橋硬化物からなる表面保護層2を積層した構成にて、電離放射線硬化性樹脂にエチレンオキサイド変性重合性化合物を含有させた樹脂を用いて、表面保護層自体の親水性を増すことで、表面保護層自体に耐油性を付与する。また、繊維質基材上に表面保護層を積層する前に、ベタ着色層3A、プライマー層4を順次積層しておくのが、密着性、意匠性の点で好ましい。また、これらの層は、アクリルポリオールとイソシアネートとからなるウレタン樹脂の硬化物で構成するのが、密着性の点で好ましい。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キッチン棚板、食器棚等の各種物品の表面材に用い得るコート紙に関する。特に、耐摩耗性等の表面強度に加えて、耐油性も備えた耐油コート紙に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、紙等の繊維質基材を印刷装飾した印刷紙の表面に、2液硬化型ウレタン樹脂や電離放射線硬化性樹脂等の架橋硬化物による表面保護層を塗工形成して、耐摩耗性、耐擦傷性等の表面強度を向上させたコート紙が知られている(特許文献1参照)。
そして表面保護層の樹脂としては、2液硬化型ウレタン樹脂が良く知られているが、この様な熱硬化性樹脂に代わって、紫外線や電子線等の電離放射線によって硬化する電離放射線硬化性樹脂を用いると、有機溶剤を使用せず無溶剤で塗布形成できるので環境に良く、しかも高架橋密度にできるので、耐摩耗性等の表面強度も容易に出せる等の、各種利点が得られる。
【0003】
また、表面物性として、耐油性が必要な場合には、繊維質基材として用いる薄葉紙を樹脂含浸した構成も提案されている(特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特公昭49−31033号公報
【特許文献2】
特開平8−118554号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、表面保護層を電離放射線硬化性樹脂の架橋硬化物で構成しても、表面物性が不足することがあった。それは、キッチン棚の棚板等に用いた場合に、表面に付いた食用油が内部まで浸透してしまい、浸透部分で透明性が増して水に濡れた様な外観となる、所謂濡れ色となって、そのまま残ってしまう事であった。
【0006】
もちろん、表面保護層を数十μm等と厚くすれば、表面保護層は緻密な層として形成できるので、表面保護層の下にまで油が浸透する事は無く、濡れ色になる様な事は無い。しかし、これでは、熱硬化性樹脂に比べて硬質となりがちな電離放射線硬化性樹脂による表面保護層を設けたコート紙に於いては、その可撓性が低下し、ロール紙等として各種基材へラミネートする際の作業適性が低下してしまう。また、材料費の点でもコスト高となってしまう。従って、この様な作業適性、コスト等の観点から、表面保護層の厚みは通常は10μm以下であり、また、性能が許す限りなるべく薄くする。しかし、厚みが薄くなる程、表面保護層形成時の塗液の繊維質基材への浸透の影響が大きくなる結果、緻密性は低下し表面保護層に空隙が増えてくる。そして、この空隙によって、コート紙表面に付いた油が内部に浸透し濡れ色を呈することになる。
【0007】
また、特許文献2の如く、繊維質基材自体を予め樹脂含浸しておけば、表面保護層自体の耐油性が多少劣り内部まで浸透したとしても、繊維質基材の手前で止まるが、表面保護層自体の耐油性が劣るという問題は解決できない。それに、繊維質基材として、コスト的に高価となる樹脂含浸処理品が必要である上、可撓性が低下して作業適性が低下する。
【0008】
すなわち、本発明の課題は、コート紙に於いて、油で汚れても外観変化が無い様な耐油性を改善した耐油コート紙を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく本発明の耐油コート紙は、繊維質基材上に、少なくとも、電離放射線硬化性樹脂の架橋硬化物からなる表面保護層を積層してなる耐油コート紙であって、電離放射線硬化性樹脂が、エチレンオキサイド変性重合性化合物を含有する構成とした。
【0010】
この様な構成とすることで、表面保護層の樹脂の油との親和性が減る結果、表面保護層を通してコート紙中への油の浸透が抑制されて、耐油性が向上する。
【0011】
また、上記本発明のコート紙の好ましい一形態は、上記構成に於いて、繊維質基材上に、ベタ着色層、プライマー層を順次積層した後、表面保護層を積層した構成である。
この様な構成とすることで、ベタ着色層により意匠性が向上し、またプライマー層により表面保護層の密着性が向上し、これらをより優れたものとできる。
【0012】
また、上記本発明のコート紙の好ましい一形態は、上記構成に於いて、ベタ着色層及びプライマー層が、アクリルポリオールとイソシアネートとからなるウレタン樹脂の硬化物である構成である。
この様な構成とすることで、表面保護層の密着性がより向上する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
【0014】
概要
先ず、図1は、本発明による耐油コート紙10を説明する断面図である。図1(A)は最も基本的な層構成として、繊維質基材1と表面保護層2との2層から成る構成の場合であり、図1(B)の耐油コート紙10は、装飾処理として繊維質基材1と表面保護層2との間となる様に、繊維質基材1に対してベタ着色層3Aを設け、この上に更にプライマー層4を設けた構成である。また、図1(C)の耐油コート紙10は、装飾処理として際、図1(B)の構成に対して、ベタ着色層3Aと表面保護層2間に装飾層3として柄パターン層3Bを設け、ベタ着色層3Aと柄パターン層3Bの両層で装飾層3とした構成である。そして、これら於いて、表面保護層2は、電離放射線硬化性樹脂の架橋硬化物から構成されており、しかもその電離放射線硬化性樹脂としてエチレンオキサイド変性重合性化合物を含有する樹脂を用いてある。電離放射線硬化性樹脂として、エチレンオキサイド変性重合性化合物を含有する樹脂を用いることで、表面保護層自体が油との親和性が低下する結果、耐油性が向上する。
【0015】
なお、本発明の耐油コート紙は、図1(A)の如く、繊維質基材1と表面保護層2との2層のみの構成でも良いのだが、耐油コート紙としては、通常、より高意匠とする為に、例えば、図1(B)の如く何らかの装飾処理が施された構成とする。装飾処理は通常は繊維質基材に対して行われる。
【0016】
以下、本発明の耐油コート紙について、各層毎に順に詳述していく。
【0017】
〔繊維質基材〕
繊維質基材1は、繊維質からなる基材であり、紙が代表的であるが、この他、不織布、或いはこれらの積層体等でも良い。紙としては、例えば、薄葉紙、クラフト紙、上質紙、リンター紙、バライタ紙、硫酸紙、和紙等が使用される。また、不織布としては、例えば、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ナイロン、ビニロン、硝子等の繊維からなる不織布が使用される。紙や不織布の坪量は、通常20〜100g/m程度である。
なお、紙や不織布は、その繊維間乃至は他層との層間強度を強化したり、ケバ立ち防止の為、更に、アクリル樹脂、スチレンブタジエンゴム、メラミン樹脂、ウレタン樹脂等の樹脂を添加(抄造後樹脂含浸、又は抄造時に内填)させたものでも良い。但し、樹脂含浸したものよりは、樹脂含浸しないものの方が、本発明による耐油性能の改善効果の差が出易い上、コスト的にも有利である。
【0018】
〔表面保護層〕
表面保護層2は、耐油コート紙の最表面層として設ける層であり、その樹脂に電離放射線硬化性樹脂を使用し、この樹脂を架橋硬化させた架橋硬化物として形成する。この表面保護層はその本来の目的、つまり従来の表面保護層と同様の目的として、化学的表面物性(耐汚染性、耐薬品性、耐セロハンテープ性等)、機械的物性(耐スクラッチ性、耐摩耗性、耐マーリング性等)を、用途に応じて付与する層である。そして、本発明では、この表面保護層の電離放射線硬化性樹脂に、エチレンオキサイド変性重合性化合物を含有する樹脂を使用する。表面保護層にエチレンオキサイド変性重合性化合物を含有した電離放射線硬化性樹脂を採用することで、そうでい場合に比べて、当該化合物のエチレンオキサイド部分が親水性である為に、表面保護層の油との親和性を低下させることができる。その結果、表面保護層上に付着した食用油やマーガリン等の油が、表面保護層中に浸透するのを抑制し、表面保護層自身によって、コート紙の耐油性が向上し耐油コート紙とすることができる。
【0019】
上記エチレンオキサイド変性重合性化合物は、電離放射線で重合反応し得る化合物であって、且つエチレンオキサイド変性部分を有する化合物であり、この様なエチレンオキサイド変性重合性化合物としては、用途に応じたものを適宜使用すれば良い。エチレンオキサイド変性重合性化合物の具体例としては、例えば、トリメチロールプロパンエチレンオキサイド変性トリ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAエチレンオキサイド変性ジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。なお、本明細書に於ける表記(メタ)アクリレートとは、アクリレート又はメタクリレートの意味である。また、アクリレート化合物及びメタクリレート化合物を総称して、単にアクリレート(化合物)とも呼ぶ。
【0020】
また、エチレンオキサイド変性部分に於けるエチレンオキサイド繰返し単位の連鎖数n(1分子当りの数)が増す程、耐油性は増加するが、その反面、親水性増加により、耐水性、及び水性インキ等水性汚染物に対する耐汚染生が低下する。その為、n数は適宜調整すれば良い。例えば、nは2〜20、より好ましくは4〜15とする。
なお、エチレンオキサイド変性重合性化合物としては、2官能、3官能、或いはその他の官能数、例えば、4官能以上の化合物であっても良い。これらは、表面保護層として要求される皮膜硬度等を適宜勘案して決めれば良い。
【0021】
表面保護層に用いる電離放射線硬化性樹脂としては、電離放射線で重合反応し得る樹脂分全量を、エチレンオキサイド変性重合性化合物で構成しても良いが、耐油性以外のその他の物性、例えば、表面の水性インキ等に対する耐汚染性との兼ね合いで、適宜、その他の電離放射線で重合反応し得る重合性化合物を併用しても良い。具体的には、エチレンオキサイド変性重合性化合物のみでは、表面保護層の親水性が増すが故に耐油性は良くなるが、その反面、水性物質に対する親和性が増し、水性インキ等の水性汚染物質に対する耐汚染性が低下することがある。この様な場合には、親水性では無い重合性化合物、例えば、エチレンオキサイド非変性アクリレートモノマー(通常のアクリレートモノマー)を配合すると良い。耐油性と水性汚染物質に対する耐汚染性とを両立させる場合には、該配合比は、(エチレンオキサイド変性重合性化合物)/(エチレンオキサイド非変性アクリレートモノマー)=3/7〜5/5(質量比)の範囲が好ましい。
【0022】
なお、プロピレンオキサイドも、エチレンオキサイドと同類のアルキレンオキサイド化合物であるが、エチレンオキサイド変性化合物の代わりにプロピレンオキサイド変性化合物を使用すると、エーテル結合の相対的比率が少なくなる分、親水性の増加傾向は少なく、良好な耐油性は得られない。
【0023】
なお、エチレンオキサイド変性化合物以外に使用し得る、電離放射線硬化性樹脂としては、従来公知の化合物を適宜使用すれば良い。
【0024】
例えば、モノマー類としては、分子中にラジカル重合性不飽和基を有するモノマーでは、アクリレート系モノマーが代表的であり、例えば、単官能モノマーとしては、メチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等が挙げられ、多官能モノマーとしては、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0025】
また、プレポリマー類も、アクリレート系プレポリマーが代表的であり、例えば、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、トリアジン(メタ)アクリレート等が挙げられる。なお、プレポリマーの分子量としては、通常250〜100,000程度のものが用いられる。
【0026】
なお、エチレンオキサイド変性重合性化合物、或いはその他の電離放射線硬化性樹脂は、上記例示した化合物に限定されるものでは無く、要求物性等を考慮して適宜その他の化合物を使用することができる。
【0027】
また、更に必要に応じて、電離放射線硬化性樹脂以外のその他の樹脂、つまり電離放射線非硬化性樹脂を併用しても良い。該電離放射線非硬化性樹脂としては、例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、セルロース系樹脂等の熱可塑性樹脂である。
また、表面保護層中には、この他の公知の添加剤、例えば、シリコーン樹脂、ワックス等の滑剤、シリカ、アルミナ等の粒子から成る減摩剤、着色剤、安定剤、防カビ剤等を、必要に応じ適宜添加しても良い。
【0028】
なお、電離放射線とは、分子を重合させて架橋させ得るエネルギーを有する電磁波又は荷電粒子を意味し、通常は、電子線(EB)、又は紫外線(UV)が一般的である。
また、電離放射線として紫外線を採用する場合には、電離放射線硬化性樹脂に、例えばアセトフェノン類、ベンゾフェノン類等の光重合開始剤を添加する。
【0029】
なお、表面保護層は通常、無着色透明な層として形成する。或いは着色透明層として形成する。それは、表面保護層の下側に通常は設ける装飾層を透視可能とする為であるが、装飾層無し等とその必要が無いならば、無着色不透明、着色不透明でも良い。
【0030】
また、表面保護層の形成は、グラビアコート、ロールコート等の塗工法、或いは、グラビア印刷、グラビアオフセット印刷、スクリーン印刷等の印刷法、等の公知の膜形成法によって行えば良い。なお、電離放射線硬化性樹脂(組成物)は、塗工適性、印刷適性調整等の為に、適宜溶剤を添加しても良い。
表面保護層の厚みは、塗工量で言えば通常2〜10g/m(固形分基準)程度である。従来ならば、耐油性を表面保護層で得る為には、表面保護層の厚みを、例えば、20g/mとか30g/m等と、10g/mを超える厚み(塗工量)にする必要があったが、本発明では、表面保護層の樹脂自体の耐油性を向上させている為に、この様な10g/m以下でも、コート紙としての耐油性が得られる。また、コート紙の可撓性も得られ加工適性も良い上、コスト的にも有利である。
【0031】
〔装飾層〕
耐油コート紙としては、上述した繊維質基材と表面保護層の2層のみの構成、或いはこれら両層間に両層の密着性強化の為に、2液硬化型ウレタン樹脂等によるプライマー層等を介した構成のみでも良いが、通常は、耐油コート紙として意匠性を高める為に何らかの装飾処理が施された構成とする。もちろん、繊維質基材と表面保護層とが主体の耐油コート紙であっても、例えば、繊維質基材を該基材中への着色剤添加で着色紙としたり、或いは表面保護層中への着色剤の添加等としての装飾処理は可能である。しかし、着色紙では、製品毎の色彩の自由度が少なく、また、印刷柄等による高意匠な表現は出来ない為に、通常は、図1(B)に例示の如く、最低限、全面ベタ柄を表現したベタ着色層3Aを装飾層として設けたり、或いは更に図1(C)に例示の如く、パターン状の柄を表現した柄パターン層3Bも装飾層として設けたりして、高意匠化する。
柄パターン層の絵柄は、例えば、木目模様、石目模様、砂目模様、布目模様、タイル調模様、煉瓦調模様、皮絞模様、文字、記号、幾何学模様、或いはこれら2種以上の組み合わせ等である。
【0032】
なお、以上の様な装飾処理の内容は特に限定は無く、所謂コート紙の分野に於ける従来公知の各種装飾処理を適宜採用すれば良い。ここで、ベタ着色層3Aや柄パターン層3Bの装飾層3について、説明しておく。
【0033】
先ず、装飾層3は、耐油コート紙内部の層として設けるのが、その耐久性の点で好ましい。従って、装飾層は、繊維質基材と表面保護層間となる様な位置とし、通常は繊維質基材の表側面に設ける。なお、装飾層のベタ着色層と柄パターン層は、それぞれ単独で、或いは組合わせて用いられる。
また、ベタ着色層は、装飾機能以外に、下地に対する隠蔽性の付与、或いは、耐油性に関連して、繊維質基材上に設けられることで、繊維質基材への油の染み込みを防ぐ意味で耐油性を向上させる機能も付与できる。
【0034】
装飾層の形成方法、材料等は特に制限は無く、用途に応じたものとすれば良い。すなわち、装飾層は、インキ或いは塗液を用いて、グラビア印刷、シルクスクリーン印刷、オフセット印刷、グラビアオフセット印刷、インキジェットプリント等の従来公知の印刷法で形成すれば良く、また、ベタ着色層は、グラビアコート、ロールコート等の従来公知の塗工法等で形成しても良い。
【0035】
なお、装飾層の形成に用いるインキ(或いは塗液)は、バインダー等からなるビヒクル、顔料や染料等の着色剤、これに適宜加える体質顔料、安定剤、可塑剤、触媒、硬化剤等の各種添加剤からなるが、要求される物性、印刷適性等に応じて、従来公知のものを適宜選択使用すれば良い。
【0036】
例えば、バインダーの樹脂としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電離放射線硬化性樹脂等を使用し、例えば、ニトロセルロース、酢酸セルロース、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロース系樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸メチル−(メタ)アクリル酸ブチル−(メタ)アクリル酸2ヒドロキシエチル共重合体等のアクリル樹脂、ウレタン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂等の単体又はこれらを含む混合物が用いられる。但し、これらの中で、密着性が良い点でウレタン樹脂は好ましい樹脂である。また、該ウレタン樹脂としては、2液硬化型ウレタン樹脂、それも、アクリルポリオールとイソシアネートとからなる2液硬化型ウレタン樹脂は好ましい。それは、アクリルポリオールが、表面保護層としてアクリレート系の電離放射線硬化性樹脂と類似の化合物である為に、密着性を容易に得易いこと、及び該樹脂自体の耐油性も良好だからである。
【0037】
また、着色剤としては、チタン白、カーボンブラック、鉄黒、弁柄、黄鉛、群青等の無機顔料、アニリンブラック、キナクリドンレッド、イソインドリノンイエロー、フタロシアニンブルー等の有機顔料、二酸化チタン被覆雲母、アルミニウム等の箔粉等の光輝性顔料、或いはその他染料等を使用する。
【0038】
〔プライマー層〕
プライマー層4は、表面保護層と繊維質基材との間に於ける層間密着性の強化が必要な場合に、表面保護層と繊維質基材との間に設けるのが好ましい。プライマー層を設ける位置の具体例としては、例えば、図1(B)の如く、ベタ着色層3Aを繊維質基材1と表面保護層2間に有する場合には、該ベタ着色層3Bと表面保護層2との間等である。また、柄パターン層を有する場合は、該柄パターン層と表面保護層との間等である。なかでも特に、表面保護層は、電離放射線硬化性樹脂で形成する関係上、密着が低下することもあるので、上記に例示した様に、表面保護層の直下に設けのが、好ましい。
また、プライマー層は、その密着性強化機能、及び応力緩和機能によって耐スクラッチ性や耐摩耗性等が向上する他、表面保護層の下地となって、表面保護層の艶をコントロールさせることもでき、また、前述着色ベタ層の場合と同様に、繊維質基材上に設けられることで、繊維質基材への油の染み込みを防ぐ意味で耐油性を向上させる機能も付与できる。また、この耐油性向上に於いては、架橋密度を上げるのが好ましい。
【0039】
ところで、プライマー層の樹脂としては、基本的には密着性が向上するものであれば特に制限は無く、例えば、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール等の樹脂を1種又は2種以上混合して使用すれば良い。但し、これらの中での、密着性を容易に向上出来る点で、ウレタン樹脂が好ましい。また、該ウレタン樹脂としては、2液硬化型ウレタン樹脂、それも、アクリルポリオールとイソシアネートとからなる2液硬化型ウレタン樹脂が好ましい。それは、アクリルポリオールが、表面保護層としてアクリレート系の電離放射線硬化性樹脂と類似の化合物である為に、密着性を容易に得易いこと、及び該樹脂自体の耐油性も良好だからである。
【0040】
なお、アクリルポリオールとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート等の分子中にヒドロキシル基を有する(メタ)アクリル酸エステルと、更に必要に応じスチレン単量体等のその他の単量体と、を共重合させて得られる、分子中にヒドロキシル基を複数有する共重合体を用いることが出来る。アクリルポリオールの具体例としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート−2ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート共重合体、オクチル(メタ)アクリレート−エチルヘキシル(メタ)アクリレート−2ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート共重合体、メチル(メタ)アクリレート−ブチル(メタ)アクリレート−2ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート−スチレン共重合体等がある。
【0041】
また、イソシアネートとしては、従来公知の化合物を適宜使用すれば良い。例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、キシレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート等の芳香族イソシアネート、或いは、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート等の脂肪族(乃至は脂環式)イソシアネート等のポリイソシアネートが用いられる。或いはまた、これら各種イソシアネートの付加体又は多量体、例えば、トリレンジイソシアネートの付加体、トリレンジイソシアネート3量体(trimer)等も用いられる。
【0042】
なお、プライマー層は、これら樹脂からなる塗液(或いはインキ)を、グラビアコート、ロールコート等の公知の塗工法、或いはグラビア印刷等の公知の印刷法で形成すれば良い。プライマー層の塗工量は通常、0.5〜5g/m(固形分基準)程度である。
【0043】
〔被着基材〕
なお、本発明の耐油コート紙は、様々な被着基材の表面に貼着して、化粧板等の化粧材として用いることができる。被着基材としては特に制限は無い。被着基材の代表例は、木質系の板材である。更に、被着基材を例示すれば、材質的には、木質系の他に、樹脂系、無機非金属系、金属系、或いはこれらの複合系等がある。また、形状は、平板が代表的であるが、その他、曲面板、多角柱等もある。なお、木質例の板材を更に具体的に挙げれば、杉、檜、樫、ラワン、チーク等からなる単板、合板、パーティクルボード、繊維板(MDF:中質繊維板等)、集成材等がある。
【0044】
〔用途〕
また、本発明の耐油コート紙の用途は特に限定されるものではないが、耐油性が要求される用途に好適には用いられる。例えば、上記の如き被着基材の表面に貼着したものとして、各種厨房機器部材、具体的には、厨房家具の扉、キッチン棚板、食器棚、テーブルトップ等の家具や建具の表面材等に用いる。
【0045】
【実施例】
以下、実施例及び比較例により本発明を更に詳述する。
【0046】
〔実施例1〕
図2の断面図の如き、耐油コート紙10を次の様にして作製した。
坪量30g/mの建材用一般紙からなる繊維質基材1上に、アクリルポリオールとイソシアネートとからなる2液硬化型ウレタン樹脂によるプライマー層4をグラビア印刷で厚さ3g/m形成した後、更にその上に、エチレンオキサイド変性重合性化合物としてアクリレート系3官能モノマーであるトリメチロールプロパンEO(エチレンオキサイド)変性トリアクリレート(エチレンオキサイドの連鎖数n=9)を含む、下記組成の電子線硬化型樹脂塗液をグラビアオフセット法にて(固形分基準)厚さ4g/mに施した後、電子線を照射して塗膜を架橋硬化させて、その後、養生してプライマー層も架橋硬化させて、無着色透明な表面保護層2を有する耐油コート紙10を得た。
なお、表面保護層の電子線硬化性樹脂の内容と、評価結果を、他の実施例及び比較例と共に、表1にまとめて示す。
【0047】
電子線硬化型樹脂塗液の組成
トリメチロールプロパンEO変性トリアクリレート(n=9) 40質量部
ペタンエリスリトールテトラアクリレート 60質量部
【0048】
〔実施例2〕
実施例1に於いて、表面保護層の形成に用いた電子線硬化型樹脂塗液にて、トリメチロールプロパンEO変性トリアクリレート(n=9)の代わりに、n数4のトリメチロールプロパンEO変性トリアクリレート(n=4)を用いた他は、実施例1と同様にして耐油コート紙を作製した。
【0049】
〔比較例1〕
実施例1に於いて、表面保護層の形成に用いた電子線硬化型樹脂塗液にて、トリメチロールプロパンEO変性トリアクリレート(n=9)の代わりに、n数2のトリメチロールプロパンEO変性トリアクリレート(n=2)を用いた他は、実施例1と同様にして耐油コート紙を作製してみた。
【0050】
〔比較例2〕
実施例1に於いて、表面保護層の形成に用いた電子線硬化型樹脂塗液にて、トリメチロールプロパンEO変性トリアクリレート(n=9)の代わりに、n数29のトリメチロールプロパンEO変性トリアクリレート(n=23)を用いた他は、実施例1と同様にして耐油コート紙を作製してみた。
【0051】
〔比較例3〕
実施例1に於いて、表面保護層の形成に用いた電子線硬化型樹脂塗液にて、トリメチロールプロパンEO変性トリアクリレートの代わりに、プロピレンオキサイド変性モノマー(トリメチロールプロパンプロピレンオキサイド変性トリアクリレート)を用いた他は、実施例1と同様にして耐油コート紙を作製してみた。
【0052】
〔比較例4〜比較例9〕
実施例1に於いて、表面保護層の形成に用いた電子線硬化型樹脂塗液にて、トリメチロールプロパンEO変性トリアクリレートの代わりに、それぞれ表1記載の重合性化合物を用いた他は、実施例1と同様にして耐油コート紙を作製してみた。
【0053】
〔実施例3、実施例4〕
実施例1に於いて、表面保護層の形成に用いた電子線硬化型樹脂塗液にて、トリメチロールプロパンEO変性トリアクリレートからなるエチレンオキサイド変性モノマーと、4官能アクリレートモノマーとの配合比(質量比)を、表2記載の如く変えた他は、実施例1と同様にして耐油コート紙を作製した。
【0054】
〔比較例10〜13〕
実施例1に於いて、表面保護層の形成に用いた電子線硬化型樹脂塗液にて、トリメチロールプロパンEO変性トリアクリレートからなるエチレンオキサイド変性モノマーと、4官能アクリレートモノマーとの配合比(質量比)を、表2記載の如く変化させた他は、実施例1と同様にして耐油コート紙を作製してみた。
【0055】
〔実施例5〕
実施例1に於いて、プライマー層の形成に先立ち、アクリルポリオールとイソシアネートからなる2液硬化型ウレタン樹脂に着色剤として酸化チタンを添加した着色ベタ層3Aをグラビア印刷で形成した他は、実施例1と同様にして、図1(B)の如き、耐油コート紙10を作製した。なお、評価結果は表3に示す。
【0056】
〔性能評価〕
実施例及び比較例にて作成した各耐油コート紙について、耐油性と耐汚染性を評価した。
【0057】
耐油性は、サラダ油を、コート紙表面に滴下し、24時間放置した後、サラダ油の染み込みで濡れ色となるのを目視観察して評価した。染み込みが見られないものは良好(○)、染み込みが若干だが見られるものはやや良好(△)、明らかに染み込みが見られるものは不良(×)とした。
【0058】
耐汚染性は、耐油性が良好となったものについて、その反面、水性汚染物質に対する耐汚染性が低下していないかを確認した。具体的には、水性青インキをコート紙表面に滴下し、24時間放置した後、アルコールを染み込ませたガーゼで拭き取り、水性青インキによる汚れを目視観察して評価した。汚れが見られないものは良好(○)、汚れが若干だが見られるものはやや良好(△)、明らかに汚れが見られるものは不良(×)とした。
【0059】
【表1】
Figure 2005042238
【0060】
表1の如く、実施例1及び2では、表面保護層の電離放射線硬化性樹脂にエチレンオキサイド変性重合性化合物を含有させてあるので、耐油性が良好である上、水性汚染物質に対する耐汚染性も良好な結果が得られた。但し、エチレンオキサイド変性重合性化合物でも、エチレンオキサイドの連鎖数nが、n=2と小さすぎたり(比較例1)、逆にn=23と大きすぎたり(比較例2)すると、良好レベルの耐油性が得られず、特にn数が大きいと親水性が増加しすぎて耐汚染性が低下し、耐油性と耐汚染性を共に良好にすることは出来なかった。
【0061】
また、エチレンオキサイド変性重合性化合物に代えて、他の重合性化合物を用いた、比較例3〜9では、良好レベルの耐油性が得られなかった。例えば、アルキレンオキサイド変性という点では同じプロピレンオキサイド変性重合性化合物を用いた比較例3では、親水性の度合い低い為に、耐油性は従来に比べて幾分向上するも、やや良好止まりであった。この他の重合性化合物を用いた比較例4〜9も、耐油性が不良或いはやや良好止まりで、良好な性能は得られなかった。
【0062】
【表2】
Figure 2005042238
【0063】
また、表2の如く、エチレンオキサイド変性重合性化合物の配合比でも、耐油性は変化し、エチレンオキサイド変性モノマー〔トリメチロールプロパンEO変性トリアクリレート(n=9)〕:4官能モノマーの配合比(質量比)が、30:70〜50:50の範囲で、耐油性及び耐汚染性が共に良好となる結果が得られた。エチレンオキサイド変性重合性化合物の比率が少なくなり上記配合比が20:80では耐油性が不良となり、逆に、エチレンオキサイド変性重合性化合物の比率が多くなり上記配合比が60:40では、耐油性は良好だが耐汚染性が不良となった。
【0064】
【表3】
Figure 2005042238
【0065】
また、実施例1に対して、プライマー層の他に更に着色ベタ層も設けた実施例5では、表3の如く、実施例1と同様に、耐油性と耐汚染性が共に良好となる結果が得られた。
【0066】
【発明の効果】
(1)本発明の耐油コート紙によれば、コート紙表面に付いた油に対する耐油性が向上する。その為、例えば、キッチン棚の棚板等に用いた場合に、表面に付いた食用油が内部まで浸透してしまい、浸透部分で透明性が増して水に濡れた様な外観となる、所謂濡れ色となって、そのまま残ってしまう事を防げる。
(2)また、繊維質基材と表面保護層間に、ベタ着色層、プライマー層を設ければ、意匠性向上し、表面保護層の密着性向上が図れる。
(3)その際、ベタ着色層及びプライマー層を、アクリルポリオールとイソシアネートとからなるウレタン樹脂の硬化物で構成すれば、表面保護層の密着性がより向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の耐油コート紙の幾つかの形態例を例示する断面図。
【図2】本発明の耐油コート紙の別の形態例を例示する断面図。
【符号の説明】
1 繊維質基材
2 表面保護層
3 装飾層
3A ベタ着色層
3B 柄パターン層
4 プライマー層
10 耐油コート紙

Claims (3)

  1. 繊維質基材上に、少なくとも、電離放射線硬化性樹脂の架橋硬化物からなる表面保護層を積層してなる耐油コート紙であって、
    電離放射線硬化性樹脂が、エチレンオキサイド変性重合性化合物を含有する耐油コート紙。
  2. 繊維質基材上に、ベタ着色層、プライマー層を順次積層した後、表面保護層を積層してなる、請求項1記載の耐油コート紙。
  3. ベタ着色層及びプライマー層が、アクリルポリオールとイソシアネートとからなるウレタン樹脂の硬化物である、請求項2記載の耐油コート紙。
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