JP2005042018A - テルペン系洗剤 - Google Patents

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Yoshikatsu Mizukami
義勝 水上
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Abstract

【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は強化プラスチック浴槽やプラスチック浴用器具に付着する水垢のような強固な汚れを容易に除去できる洗剤を廉価に提供することにある。
【課題を解決する手段】
本発明のテルペン系洗剤は酵素が0.01〜2重量%、テルペンが5〜15重量%、界面活性剤が5〜30重量%、水が55〜90重量%含有され、テルペン量が界面活性剤量未満であるテルペン系洗剤であり、また、酵素が蛋白分解酵素、デンプン分解酵素、脂肪分解酵素またはそれらの混合物を含有し、また、テルペンがリモネンを主成分とし、また、HLB8以下の界面活性剤がテルペンに配合され、HLB12以上の界面活性剤が水に配合されているテルペン系洗剤である。

Description

本発明は、浴槽用、家庭用テルペン系洗剤に関する。
天然抽出成分テルペンは油脂に対する溶解度が大きいため、油脂汚れに対する洗剤として知られている。文献1にテルペン10重量%以上、ノニオン界面活性剤1〜20重量%、好ましくは酸性水60重量%以上の洗剤が提案され、特にグリース汚れに好適であるとされ、テルペンの例にリモネンが記載されている。
文献2に酵素 を総組成物の0.0001重量%〜5重量%と、 界面活性剤と、 親水性指数が15を上回る親水性溶媒と親水性指数が15未満である疎水性 溶媒とを重量比が10:1〜2:1で 含んでなる溶媒系とを含んでいる液体洗剤が提案され、疎水性溶媒の例にテルペンが記載されている。
文献3にテルペン系炭化水素15〜70重量%、ノニオン系界面活性剤20〜85重量%、水0〜20重量%を含有し、透明である液体洗剤が記載されている。
上記のようにテルペンや酵素を界面活性剤に配合した油脂汚れに効果的な洗剤は公知であるが、強化プラスチック浴槽やプラスチック浴用器具に付着する水垢のような複雑で強固な汚れに対する洗剤の提案はなされていない。
米国特許5,277,836号公報 特表2000−505138号公報 特開2001−247899号公報
本発明の目的は強化プラスチック浴槽やプラスチック浴用器具に付着する水垢のような複雑で強固な汚れを容易に除去できる洗剤を廉価に提供することにある。
本発明のテルペン系洗剤は酵素が0.01〜2重量%、テルペンが5〜15重量%、界面活性剤が5〜30重量%、水が55〜90重量%含有され、テルペン量が界面活性剤量未満であるテルペン系洗剤であり、酵素が蛋白分解酵素、デンプン分解酵素、脂肪分解酵素またはそれらの混合物を含有し、テルペンがリモネンを主成分とし、HLB8以下の界面活性剤がテルペンに配合され、HLB12以上の界面活性剤が水に配合されているテルペン系洗剤である。
本発明のテルペン系洗剤は強固な水垢汚れに対し優れた洗浄力を発揮する。特に浴槽、浴室、浴用椅子、洗面器などの浴用水周り器具の洗浄に適している。
テルペン、特にリモネンは粘度が小さく油脂汚れに素早く浸透、膨潤し、油脂に対する溶解度が大きいため、油脂に対する洗剤として好適である。しかし、蛋白に対する洗浄力は小さい。蛋白汚れに蛋白分解酵素を洗剤に添加することが有効であることは公知である。
テルペンは疎水性であり、水中で使用するためには界面活性剤により水中油滴型エマルジョンにする必要がある。商品として安定したエマルジョンが必要である。
テルペン量が少な過ぎると油脂に対する浸透性が低下し、洗浄力が低下する。テルペン、水と界面活性剤の組成を検討した結果、安定したエマルジョンの組成を見出した。テルペン量に対し界面活性剤の量が少ないと安定したエマルジョンが形成できず層分離する。
さらには、濯ぎの段階で界面活性剤を作用させ、油脂汚れを取り込んだテルペン水中油滴型エマルジョンを除去する。
天然産物であるテルペンにはテルペンおよびテルペノイド溶媒(例えば、ピネン、d−リモネン )がある。中ではリモネンが油脂溶解度および経済的に好ましい。しかし、これらテルペンは香料として使用されるほど香りが強い。浴室は余り広くないのが常であり、香りが篭りやすい。作業するに差し支えない程度に香りを抑えるために使用できるテルペンの最大濃度が限定される。
酵素はデンプン系分解酵素のセルラーゼ、ヘミセルラーゼ、グルコアミラーゼ、アミラーゼなどがあり、蛋白分解酵素のプロテアーゼ、脂肪分解酵素のリパーゼ、クチナーゼおよびそれらの混合物からなる群から選択され、好ましくはプロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼの混合物である。
ノニオン界面活性剤には例えばポリエチレングリコール型、多価アルコール型がある。ポリエチレングリコール型には高級アルコールエチレンオキサイド付加物、アルキルフェノールエチレンオキサイド付加物、脂肪酸エチレンオキサイド付加物、高級アルキルアミンエチレンオキサイド付加物などがある。多価アルコール型にはグリセロール型、ペンタエリスリトール型、ソルビトール型、アルカノールアミン型がある。エチレンオキサイド、プロピレンオキサイドの付加モル数によりHLBは異なり、溶解性が異なる。テルペンにはHLBが8以下のノニオン系界面活性剤を使用することが好ましい。水にはHLBが12以上のノニオン系またはアニオン系またはカチオン系の界面活性剤を使用することができる。
酵素0.01〜2重量%をHLBが12以上のノニオン系界面活性剤、アニオン系またはカチオン系の界面活性剤と水を混合分散する。HLBが8以下のノニオン系界面活性剤を溶解し、ホモミキサーで良く攪拌しているテルペン中にこの分散液を加えることにより、水中油滴型の微細エマルジョンである本発明のテルペン系洗剤を製造することができる。このエマルジョンは白濁しているが粘度は高々100センチポイズと小さく、浸透性が良く、安定している。
テルペン中に予め界面活性剤が溶解されていない場合、多層エマルジョンになり易く、均一な微細エマルジョンを製造することができない。
酵素の量が0.01重量%未満では蛋白汚れの洗浄効率が悪いためか、水垢が完全には落ちなかった。また2重量%を越えても洗浄効果は向上しなかった。テルペン量が5重量%未満では油脂汚れの洗浄効率が悪い。テルペン量が15重量%を越えると粘度が小さく安定したエマルジョンが得られない。界面活性剤の量が5重量%未満ではテルペン量が少な過ぎ、油脂汚れの洗浄効率が低下し、30重量%を越えると配合する水の量が少なくなり、安定した粘度の小さいエマルジョンが得られない。好ましくは20重量%未満である。
洗剤の洗浄効率の測定は水垢の著しく付着した乾いたプラスティック製浴槽を使用し行った。10cm角の汚れ面積に洗剤を塗布またはスプレーで液垂れがない程度吹付け、ナイロンタオルで洗浄し、完全に洗浄するに要する時間の長短にて比較した。さらにその後、約1m離し、シャワーで常温水を30秒間吹きかけ、ティッシュで拭き取り、洗剤そのものの残留を目視により観察比較した。
本発明のテルペン系洗剤に着色剤、柔軟剤、抗菌剤、ゼオライト、アパタイトなどの微粒子無機剤、香料、粘度保持剤などを問題のない範囲で添加しても良い。
イオン交換水700mlにプロテアーゼ1gr、α―アミラーゼ1gr、リパーゼ1grを加え攪拌している中に、HLB14のデカエトキシラウリルエーテル100grを加え、酵素分散液を作成した。ホモミキサーで攪拌している純度90%以上の市販d−リモネン100gr中にHLB5のジエトキシオレイルエーテル100grを加え溶解した後、この攪拌液中に前記分散液を滴下、混合し、乳濁したエマルジョンである本発明のテルペン系洗剤を製造した。
本来は添加しないが、洗浄力の評価を容易とするため、予めリモネンに少量のカーボン粉末を添加し、洗剤残渣付着目印となる着色をした。
実施例1と同組成であるが、実施例1ではリモネンに加えた界面活性剤を水に加え、リモネンには加えず、水の中にリモネンを滴下混合し、乳濁したエマルジョンである本発明のテルペン系洗剤を製造した。生成したエマルジョンは3層に分離したエマルジョンになり、底に沈んだエマルジョンの粘性がやや大きかったが、軽く振り混ぜることにより容易に混ざり合った。
実施例1と同様にし、水、界面活性剤とリモネンの配合比率を変更し、乳濁したエマルジョンである本発明のテルペン系洗剤を製造した。水とリモネンに対する界面活性剤の比率は変更しなかった。
水 界面活性剤 リモネン エマルジョン
実施例3−1 810ml 130gr 60gr 安定
実施例3−2 570ml 300gr 130gr 安定
実施例3−3 840ml 100gr 60gr 安定
比較例1 880ml 80gr 40gr 安定
比較例2 680ml 150gr 170gr リモネン層分離
実施例1と同様にし、界面活性剤をデカエトキシラウリルエーテルのみに変更し、水に全て配合した。混合後層分離し、少量リモネン層がトップに残った。使用前に軽く振り混ぜることにより容易に混ざり合った。
洗浄試験結果を次に示す。
洗浄時間(秒) シャワー後の洗剤残渣
実施例1 30 黒色は認められなかった。
実施例2 40 黒色が僅かに認められた。
実施例3−1 55 黒色は認められなかった。
実施例3−2 25 黒色は認められなかった。
実施例3−3 60 黒色が僅かに認められた。
実施例4 55 黒色が僅かに認められた。
比較例1 完全には洗浄できなかった。 黒色は認められなかった。
比較例2 45 黒色が認められた。

Claims (4)

  1. 酵素が0.01〜2重量%、テルペンが5〜15重量%、界面活性剤が5〜30重量%、水が55〜90重量%含有され、テルペン量が界面活性剤量未満であるテルペン系洗剤。
  2. 酵素が蛋白分解酵素、デンプン分解酵素、脂肪分解酵素またはそれらの混合物からなる請求項1のテルペン系洗剤。
  3. テルペンがリモネンを主成分とする請求項1および2のテルペン系洗剤。
  4. HLB8以下の界面活性剤がテルペンに配合され、HLB12以上の界面活性剤が水に配合されている請求項1〜3のテルペン系洗剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007238780A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd 液晶パネル洗浄剤及びこの洗浄剤を用いた洗浄工程を含む液晶パネルの製造方法

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JP2007238780A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd 液晶パネル洗浄剤及びこの洗浄剤を用いた洗浄工程を含む液晶パネルの製造方法

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