JP2005041012A - インモールドラベル用フィルムおよびそれを用いた容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】インモールドラベル用フィルムの基本要求性能は維持しつつ、接着層や保護層が不要なシンプルな構成で、且つ表面装飾性に優れるインモールドラベル用フィルムを提供することである。
【解決手段】合成繊維または合成繊維と天然繊維の混抄紙と、絵柄部とからなるインモールドラベル用フィルムとした。
【効果】本発明のインモールドラベル用フィルムは、接着層無しでも被着体のとの優れた接着性を示し、エンボス加工などによる表面凹凸加工が可能であるので、表面装飾性に優れている。また、保護層無しでも充分に使用することが出来る。更に、公知の熱処理加工によって容易に透明化させることが出来るので、選択的に透明部を形成することが出来、意匠性に優れている。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の所属する技術分野】
本発明は、合成繊維または合成繊維と天然繊維とから成る原紙を用いたインモールドラベル用フィルムに関する。また本発明は、接着層や保護層が不要なインモールドラベル用フィルムに関する。また、意匠性に優れたインモールドラベル用フィルムに関する。更には、上記のフィルムをインモールドラベル法で貼合した容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリオレフィン製容器やポリエチレンテレフタレート製容器等を代表例とする樹脂製容器の外面にラベルを貼り付ける際に、容器の成型と同時に容器外面に貼り付けるインモールドラベル法は、
全面接着が可能で剥がれ難く、
大面積ラベル表示が容易であり、
容器への剛性を高めることが可能であり、または容器の薄肉化が可能になり、
意匠性に優れ、
プロセスの省人化、省スペース化が可能
等の利点を有することから、好ましく用いられている。
【0003】
インモールドラベル用フィルムのベース材料としては、紙、合成紙、プラスチックフィルム等があり、例えば特開昭58−69015号公報(特許文献1)特公平2−7814号公報(特許文献2)、特開平2−84319号公報(特許文献3)、等に開示がある。また、意匠性が高い表面装飾を施したインモールドラベル用フィルムについても検討が行われており、特開平8−160860号公報(特許文献4)、特開平10−156930号公報(特許文献5)、特開2001−252940号公報(特許文献6)、実開平6−25870号公報(特許文献7)等の報告がある。
【0004】
しかしながら、従来のインモールドラベル用フィルムは、上記フィルムと樹脂製容器とを接着させるために接着層、感熱接着層、ヒートシール層等を形成する必要があったり、成型時に絵柄部のインク、トナーなどの変質を防ぐための保護層を必要とされていた。すなわち多層構造を必要とし、生産性、製造コスト、リサイクル性等に問題を有していた。このため、簡便な構成で、しかも表面装飾も可能なインモールドラベル用フィルムの出現が待ち望まれていた。
【0005】
【特許文献1】特開昭58−69015号公報
【特許文献2】特公平2−7814号公報
【特許文献3】特開平2−84319号公報
【特許文献4】特開平8−160860号公報
【特許文献5】特開平10−156930号公報
【特許文献6】特開2001−252940号公報
【特許文献7】実開平6−25870号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って本発明は、接着層や保護層無しでも容器との接着性や絵柄部の耐久性に優れるインモールドラベル用フィルムを提供することにある。また好ましくは、簡便な方法で表面修飾が可能なインモールドラベル用フィルムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、鋭意検討を進めた結果、合繊繊維または合成繊維を天然繊維と混抄した原紙を用いてインモールドラベル用フィルムを製造することにより、接着層や保護層無しでも容器との優れた接着性と耐久性を示し、また簡便な方法で、表面修飾が可能なインモールドラベル用フィルムが得られることを見出し、本発明を完成した。
【0008】
すなわち本発明は、
(1) 合成繊維と天然繊維との質量比が10/90〜100/0の繊維からなる原紙(A)と、
絵柄部(B)
とからなるインモールドラベル用フィルムであり、
(2) 前記記載の合成繊維が、ポリオレフィン系合成パルプであることを特徴とする請求項1記載のインモールドラベル用フィルムであり、
(3) ポリオレフィン系合成パルプが繊維長0.1〜5mmであるポリオレフィン系合成パルプであることを特徴とする請求項2記載インモールドラベル用フィルムであり、
(4) 視認側表面に凹凸形状を有する請求項1記載のインモールドラベル用フィルムであり、
(5) 凹凸形状がエンボス加工により形成される請求項4記載のインモールドラベル用フィルムであり、
(6) フィルムの一部または全部が透明である請求項1記載のインモールドラベル用フィルムであり、
(7) 上記のインモールドラベル用フィルムをインモールドラベル法で貼合した容器
である。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明は、合成繊維または合成繊維と天然繊維とからなる原紙(A)と、絵柄層(B)とからなる。以下、各成分について詳述する。尚、本発明においては、フィルムと言う語とシートと言う語とを同じ意味の語として用いることがある。
【0010】
(合成繊維)
本発明に用いられる合成繊維は湿式抄紙可能なものであれば任意の合成繊維が選択可能である。代表的な合成繊維としてはポリエチレン単繊維、ポリプロピレン単繊維、レーヨン繊維、ビニロン繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維、ポリプロピレン/ポリエチレンテレフタレート複合繊維、ポリエチレン/ポリエチレンテレフタレート複合繊維、ポリエステル複合繊維、合成パルプなどが挙げられる。
【0011】
これらの合成繊維の形態は抄紙機によって抄紙できる範囲にあれば短繊維でも長繊維でもよいが、繊維長が0.1〜10mm、好ましくは0.1〜5mm、さらに好ましくは0.1〜3mmの範囲内にあるものが好ましい。この範囲にあれば、実質的なシート化を実現し、抄紙で均一なシートとし得る繊維長という観点から好ましい結果が得られる。
【0012】
合成繊維として合成パルプを用いると、さらに地合が良く嵩の向上と同時に平滑な原紙となるので、合成パルプを本発明の合成繊維の好ましいものとして挙げることができる。合成パルプはフィブリル化していることから比表面積が高く、それがシートにした場合にもかなりの程度維持されることを合成パルプの別の利点として挙げることができる。シートの比表面積が高くなるとシートの不透明度および白色度が向上するが、不透明度の向上は後述する絵柄部(B)の裏抜けを改善し、白色度の向上はシートの品位を上げると同時に絵柄部(B)のコントラスト、鮮明性の改善に寄与する。
【0013】
(合成パルプ)
前記合成パルプとしては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのオレフィンの単独重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレンーブテン−1共重合体、エチレン−4−メチルペンテン−1共重合体などのエチレンと他のα−オレフィンとの共重合体などのポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリロニトリル、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ナイロン、ポリエステル、ポリフルオロエチレンなどの合成樹脂を主成分とする合成パルプが挙げられるが、中でもポリオレフィン系樹脂の合成パルプが安価であり好適に用いられる。ポリオレフィン系樹脂としては上記の中でも特にポリエチレンやポリプロピレンが好適に使用される。
【0014】
ポリオレフィンパルプに用いるポリエチレン系樹脂のメルトフローレート(MFR:g/10min.、@190℃)は、0.1〜100g/10min.、好ましくは1.0〜60g/10min.であり、融点は100〜140℃、好ましくは110〜140℃である。またポリプロピレン系樹脂のメルトフローレート(MFR:g/10min.、@230℃)は、0.1〜100g/10min.、好ましくは1.0〜60g/10min.であり、融点は135〜170℃、好ましくは155〜165℃である。
【0015】
また、合成パルプの平均繊維長は、前記した範囲にあることが好ましいが、特には0.1〜5mmの範囲内であることが好ましい。
【0016】
前記の合成樹脂をパルプ化するに際して、本発明の目的を損なわない範囲内で、各種の添加剤を加えることができる。添加剤の例としては、難燃剤、酸化防止剤、帯電防止剤、耐候安定剤、顔料などを挙げることができる。
【0017】
この合成樹脂から合成パルプを製造するには既に公知の方法を適用することができ、その製法は例えば、Encyclopedia of Chemical Technology 3rd ed, Vol.19, P420−425等に詳細に説明されている。例えば、溶融紡糸した繊維を短く切った後に叩解する方法、溶融フラッシュもしくはエマルジョンフラッシュを行った後に叩解処理する方法などがある。
【0018】
本発明に係る合成パルプの製法としては、樹脂組成物の溶液あるいはエマルジョンをフラッシュ紡糸する方法が適している。中でも、ポリビニルアルコール(PVA)を親水化剤として用いるエマルジョンフラッシュ法が特に好ましく、紙の製造に好適な良好な繊維形状を有するパルプを得ることができる。PVAの添加量は、PVAを含む合成パルプ全量に対して、0.01〜10質量%が好ましい。
【0019】
(天然繊維)
本発明で使用する天然繊維としては、天然パルプが好ましく、主にL−BKP、N−BKPに代表される木材漂白化学パルプが使用される。必要に応じてGP、TMP、BCTMP等の機械パルプ、ケナフ、コットンリンター、麻等の非木材パルプ、古紙パルプを適宜配合する事も出来る。
【0020】
(原紙(A))
本発明の合成繊維または合成繊維と天然繊維とからなる原紙(A)において、合成繊維と天然繊維との混抄割合は、質量比で10/90〜100/0であり、好ましくは20/80〜100/0、さらに好ましくは30/70〜100/0である。上記の質量比は、使用する材料の種類によって適した値が選択される。合成繊維の配合割合が10質量%より少ないとラベルの容器への融着強度が不十分となる場合がある。適正な合成繊維の配合率はラベルの容器への融着強度、耐水性の他、後述するエンボス加工性、型押しや熱エンボスによる透明性等をみながら決定される。合成繊維としては合成パルプが好ましいが、合成パルプ単独でも合成パルプと他の合成繊維を組み合わせても良い。
【0021】
本発明の合成繊維または合成繊維と天然パルプとからなる原紙(A)は、密度が0.3〜1.0g/cmの範囲であることが好ましく、さらに好ましくは0.4〜0.9g/cmであることが望ましい。密度が上記の範囲より低いと、平滑度が低下し印刷適性が低下する傾向がある。
【0022】
(絵柄部(B))
本発明の絵柄部(B)の形成方法としては特に制限はなく、オフセット印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷、フレキソ印刷などの公知の方法を採用することが出来る。使用するインク、塗料なども特に制限はない。
【0023】
(原紙の製法)
原紙の製法は特に限定されるものではなく、公知の抄紙機、プレス工程、乾燥工程を経て原紙を作成することができる。原紙の米坪は特に限定するものではないが通常50〜150g/m程度の範囲である。
【0024】
(保護層(C))
本発明のインモールドラベル用フィルムは、必ずしも保護層を必要としない。保護層無しでも絵柄部の耐久性が良いためで、後述する熱プレス処理、熱エンボス処理等を問題なく行う事が出来る。これは、絵柄部のインクやトナーが繊維層に浸透するため、外的要因に影響されにくい為と推測される。しかしながら、より絵柄部の耐久性を高めたり、表面の耐傷付き性を向上させたり、耐水性を向上させたり、表面光沢を調整する等目的で、本発明のインモールドラベル用フィルムの視認側に保護層(C)を設ける事もできる。保護層(C)としては、公知のハードコート層材料やアクリル系のニスを例とする透明塗料等の公知の材料をを用いることが出来る。
【0025】
(インモールドラベル用フィルム)
本発明のインモールドラベル用フィルムは、原紙(A)の一方の主面上に絵柄部(B)が形成された構成を有する。
【0026】
本発明のインモールドラベル用フィルムは、驚くべきことに従来のインモールドラベル用フィルムに形成されていた様な接着層を必要としない。接着面側の合成繊維がヒートシール層の役割を果たすことができる為と考えられる。従って、被接着面側の材料の種類によって合成繊維の種類を選択することが好ましい。より具体的には、成型時の被接着面側の樹脂の溶融温度に比べ、合成繊維の融点やガラス転移温度(Tg)が20〜100℃低いことが好ましい。また、被着面側の樹脂と、合成繊維が類似の構造のものであることが好ましい。
【0027】
また本発明のインモールドラベル用フィルムは、絵柄部(B)側の表面を凹凸加工などの表面加工を施すことで、立体感のある表示を行うことが出来る。特にエンボス加工などの簡便な方法によっても表面加工が可能であると言う極めて有用な性質を有する。このエンボス加工は、インモールドラベル用フィルム作製時に形成させることができる。また、被着体との一体成型時に形成する事も可能である。後者の場合、エンボス形状を有する金型を用いることが代表的な方法である。
【0028】
本発明における原紙(A)は、通常不透明であるが、本発明のインモールドラベル用フィルムは、例えば加熱プレス処理によって透明化させることが出来る。また、文字や数字あるいは任意の模様からなる形状の熱型押し加工や熱エンボス加工により透明感のある模様を付与することや、容器の装着した際に容器内容物の視認を可能にすることができる。上記の透明化は、例えばポリエチレン、ポリプロピレンPET等の透明樹脂の合成繊維を用いた場合、熱により合成繊維が溶融し、透明化する事によると考えられる。上記の加工を行う場所を適宜選択することで、上記のフィルム全体を透明化する事もできるし、部分的に透明化を行うこともできる。上記の透明化した部位の可視光線透過率は、25%以上であることが好ましい。更に好ましくは30%以上である。可視光線透過率の上限は当然ながら100%であるが、実際には表面反射や当該フィルムの光線吸収が生じるのが一般的なので、実質的な可視光線透過率の上限値は、85%乃至95%である。但し、当該フィルム表面が反射防止機能を付与されたものである等の場合は、上記の上限値が高くなるのは当該業社の常識の範囲である。可視光線透過率が25%未満であると、透明化の効果が低く、製造コストに見合った意匠性の改善が不十分となる場合がある。尚、本発明における可視光線透過率は、可視光線領域における透過率の波長依存性からJIS(R−3106)に従って計算されるものである。また、上記の溶融した合成繊維は、保護層(C)と同様、絵柄部の耐久性を高める等の効果も期待できる。
【0029】
本発明のインモールドラベル用フィルムの被着体として具体的には、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン製容器やポリエチレンテレフタレート容器、等を例示することが出来る。
【0030】
本発明のインモールドラベル用フィルムは、接着層無しでも従来のインモールドラベル用フィルムと同様優れた接着性を示すので、よりシンプルな構成を有し、また簡便なプロセスで製造することが出来る。
【0031】
本発明のインモールドラベル用フィルムは、容易にエンボス加工などによる凹凸加工が可能なので、立体感のある表示が可能であり、表面装飾性に優れている。
【0032】
また、本発明のインモールドラベル用フィルムは、公知の熱処理、例えば熱プレス加工等で容易に透明化が可能なので、内容物の色や容器の色が透けて見えるラベルとすることが出来る。この透明化はラベルの一部の行うことも前面に行うこともできる。また、熱型押し加工、熱エンボス加工等を用いると、表面に凹凸形状を自由に形成させることと同時に透明化も可能であることから、本発明のインモールドラベル用フィルムは意匠性に大変優れている。
【0033】
また、本発明のインモールドラベル用フィルムは、温湿寸法安定性、電気的絶縁性、耐水性、耐薬品性、帯電防止性などにも優れている。
【0034】
更に本発明のインモールドラベル用フィルムは、その構成が比較的シンプルであるため、リサイクルし易く、環境に対する負荷も少ない特徴を有する。
【0035】
本発明のインモールドラベル用フィルムを貼合した容器は、インモールドラベル法で上記フィルムを同容器の成形を行いつつ貼合したものである。インモールドラベル法は公知の方法を採用することが出来る。具体的には射出成形、ブロー成形、真空成形などを用いたインモールドラベル法を挙げることが出来る。
インモールドラベル用フィルムを上記の方法で容器に貼合する場合、被着面は絵柄部(B)を形成した面とは反対側とすることが一般的である。一方、例えば上記の透明化処理を行った場合等は、絵柄部を形成した面を容器と貼合しても良く、本発明の特徴を有する容器を得ることが出来る。
【0036】
また、本発明の容器は、上記のインモールドラベルを用いているので、立体感や透明感のある表示が可能であり、意匠性に優れている。
【0037】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。また、例中の「部」及び「%」は特に断らない限り「質量部」及び「質量%」を示す。
【0038】
実施例1
<中空成形用ラベルの作成>
ポリオレフィン系合成パルプ20部(商品名:SWP E620、三井化学社製 繊維長1.2mm 濾水度6sec/g)とカナディアンスタンダードフリーネス(CSF)400ccのLBKP80部を用いて角型抄紙機により米坪70g/mの原紙を抄造した。上記原紙の片面に印刷用塗工液を乾燥塗工量10g/mとなるようにコーターで塗工し、エアドライヤーで熱風乾燥し本発明のインモールドラベル用原紙を得た。この原紙にオフセット印刷を施し、次いでこれを打ち抜き加工してインモールドラベル用フィルム(横50mm、縦100mm)とした。
【0039】
実施例2
実施例1においてポリオレフィン系合成パルプの配合を40部とした以外は実施例1と同様にしてインモールドラベル用フィルムを得た。
【0040】
実施例3
実施例1においてポリオレフィン系合成パルプの配合を80部とした以外は実施例1と同様にしてインモールドラベル用フィルムを得た。
【0041】
実施例4
実施例1においてポリオレフィン系合成パルプに代えてPP/PE芯鞘繊維(商品名:ES繊維、チッソ社製2デニール、繊維長5mm)を用いた以外は実施例1と同様にして本発明のインモールドラベル用フィルムを得た。
【0042】
実施例5
実施例3において天然パルプLBKP20部の代わりにPP/PE芯鞘繊維(商品名:ES繊維 チッソ社製2デニール、繊維長5mm)を20部とした以外は実施例3と同様にして本発明のインモールドラベル用フィルムを得た。
【0043】
実施例6
実施例2においてインモールドラベル用原紙にオフセット印刷した後、ヒートエンボスロール(由利ロール社製)によりロール温度100℃/線圧150kN/mにて表面にエンボス加工を実施した。その後打ち抜き加工してインモールドラベル用フィルムを得た。
【0044】
実施例7
実施例2においてインモールドラベル用原紙にオフセット印刷した後、熱プレスによりプレス温度150℃にて表面に型押しを実施した。その後打ち抜き加工してインモールドラベル用フィルムを得た。JIS(R−3106)規格で測定した光線透過率は30%であった。
【0045】
比較例1
実施例1においてポリオレフィン系合成パルプの配合を0部とした以外は実施例1と同様にしてインモールドラベル用フィルムを得た。
【0046】
このようにして得られたインモールドラベル用フィルムを中空成形機(日本製綱所社製JEB−15型)のブロー成形用割型の一方に真空を利用して印刷面が金型と接する様に固定した後、高密度ポリエチレン(三井化学社製 商品名 HZ6008B 融点134℃ MFR=0.36g/10min、密度956kg/m)のパリソンを200℃で溶融押出し、ついで割型を型締めした後、圧空をパリソン内に供給し、パリソンを膨張させて容器とするとともにラベルと融着させ、次いで型を25℃に冷却し、型開きをしてラベル付中空容器を得た。このラベルにおいて、ラベル接着性、印字画像の鮮明性、ブリスター発生の有無、表面のオレンジピールの有無、エンボスの有無、透かし模様の有無につき、それぞれ下記の方法で評価し表1に示した。
【0047】
「ラベル接着性」:容器に手で押したりつぶしたり負荷をかけラベルが剥がれるかどうか目視評価した。
○:接着性良好
△:負荷によりラベル剥がれ有り
×:接着性不良
【0048】
「印字画像の鮮明性」:印字画像が鮮明であるか目視評価した。
○:印字画像が鮮明
△:印字画像があまり鮮明でない。
×:印字画像が不鮮明。
【0049】
「ブリスタ−発生」:ラベルにブリスター(膨れ)が有るか目視評価した。
○:膨れ無し
△:微小な膨れあり
×:膨れあり
【0050】
[オレンジピール発生]:ラベル表面にオレンジピールがあるか目視評価した。
◎:表面の画像が透けて見えず、インクの裏抜けが非常に良好である
○:表面の画像があまり透けて見えず、インクの裏抜けが良好である
△:表面の画像が少し透けて見え、インクの裏抜けがやや悪い
×:表面の画像が透けて見え、インクの裏抜けがはっきりしている
【0051】
[エンボス保持性]:貼合前のエンボス(凸凹)が貼合後残っているか目視評価した。
○:貼合前と同様のエンボス(凸凹)が残っている
×:エンボスが残っていない
【0052】
「型押し部の透明性」:熱型押しにより型押し部の透明性を目視評価した。
○ :型押し部が透明化して明瞭に透かし模様となっている
×:型押し部が明瞭でなく透かし模様が見えない
【0053】
【表1】
Figure 2005041012

Claims (7)

  1. 合成繊維と天然繊維との質量比が10/90〜100/0の繊維からなる原紙(A)と
    絵柄部(B)
    とからなるインモールドラベル用フィルム。
  2. 前記の合成繊維が、ポリオレフィン系合成パルプであることを特徴とする請求項1記載のインモールドラベル用フィルム。
  3. ポリオレフィン系合成パルプが繊維長0.1〜5mmであるポリオレフィン系合成パルプであることを特徴とする請求項2記載インモールドラベル用フィルム。
  4. 視認側表面に凹凸形状を有する請求項1記載のインモールドラベル用フィルム。
  5. 凹凸形状がエンボス加工により形成される請求項4記載のインモールドラベル用フィルム。
  6. フィルムの一部または全部が透明である請求項1記載のインモールドラベル用フィルム。
  7. 請求項1記載のインモールドラベル用フィルムをインモールドラベル法で貼合した容器。
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