JP2005040961A - インクジェットプリンタ - Google Patents

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優 永井
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堤  敬
Fujio Miyamoto
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Abstract

【課題】記録媒体が粘着ローラに巻き込まれることを防止したインクジェットプリンタを提供する。
【解決手段】記録媒体5の先端部を粘着ローラで圧接した状態から粘着ローラを転動させると記録媒体5が巻きついてしまう程度の粘着力を有する高粘着ローラ35aを記録媒体5の先端と当接しないように高粘着ローラ35aを記録媒体5に対し接離させる圧接装置を設ける。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェットプリンタに係り、特に、記録媒体の付着物を除去する粘着ローラが備えられたインクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、少量多品種の需要に対して臨機応変に対応できる画像記録装置として、インクジェットプリンタが知られており、このインクジェットプリンタは、多種多様な記録媒体に対して画像記録を行うことが可能となっている。
【0003】
また、インクジェットプリントの光沢性、耐候性及び耐傷性向上のため画像記録後の記録媒体に記録面改善後処理を行う装置を備えるインクジェットプリンタが開発されている。なかでも熱可塑性樹脂粒子をインク受容層に含有する記録媒体に加熱加圧を加え、熱可塑性樹脂粒子を溶融させ、記録媒体表面を透明化・平滑化させるものが知られている(例えば特許文献1、特許文献2)。この加熱加圧処理の際にはインク受容層の透明化を適切に行うことが望まれている。
【0004】
前述のインク受容層の透明化を適切に行うためには、記録媒体に付着した粉塵を除去する必要がある。そのため記録媒体に付着した粉塵を除去する粉塵除去ユニットを備えたインクジェットプリンタが開発されている。なかでも粉塵除去ユニットとして、周面に粘着性を有する粘着ローラを記録媒体表面に転動させて記録媒体に付着した粉塵を除去する装置が知られている(例えば、特許文献3)。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−67295号公報
【特許文献2】
特許3284399号公報
【特許文献3】
特開2003−72192号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、記録媒体に付着した粉塵を除去するために用いられる粘着ローラは粘着力が小さいと微細な粉塵を吸着除去することができないという問題点や吸着した粉塵を保持できないという問題点がある。
【0007】
他方、粘着力が大きい過ぎると粉塵を吸着除去する能力は向上するが、記録媒体の画像形成面に傷をつけてしまうという問題点がある。また画像形成面を傷つけない程度の粘着力であっても記録媒体が粘着ローラに巻き込まれやすくなり、粘着ローラに巻き込まれた際には、記録媒体に傷がついてしまうという問題点がある。
【0008】
本発明は前記した点に鑑みてなされたものであり、記録媒体が粘着ローラに巻き込まれることを防止したインクジェットプリンタを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、記録媒体にインクを吐出して記録を行う記録ヘッドと、前記記録媒体の表面に付着した粉塵を除去する粘着ローラを有する粉塵除去ユニットと、を備えるインクジェットプリンタにおいて、前記記録媒体を記録ヘッドから前記粉塵除去ユニットの方向に搬送する搬送ローラを備えるとともに、前記粉塵除去ユニットは記録媒体搬送方向順に粘着力の低い低粘着ローラと、粘着力の高い高粘着ローラとを備え、前記高粘着ローラには、前記高粘着ローラを前記記録媒体に対して接離動作させる圧接装置が設けられ、前記記録媒体の搬送方向先端部に対して前記高粘着ローラが当接しないように前記圧接装置を制御する制御部を備えたことを特徴とする。
【0010】
このような構成を有する請求項1に記載の発明においては、制御部により、記録媒体の搬送方向先端部に対して高粘着ローラが当接しないように圧接装置を制御するようにしているので、高粘着ローラにより記録媒体の先端部が巻き付いてしまうことを確実に防止することができるものである。
【0011】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記高粘着ローラの搬送方向の上流側に、前記記録媒体の先端部の通過を検知するセンサを備え、前記制御部は、前記センサの検知信号に基づいて前記高粘着ローラが前記記録媒体の搬送方向先端部に当接しないように前記圧接装置を制御することを特徴とする。
【0012】
このように、請求項2に記載の発明は、センサの検知信号に基づいて制御部により、高粘着ローラが記録媒体の搬送方向先端部に当接しないように圧接装置を制御するようにしているので、高粘着ローラにより記録媒体の先端部が巻き付いてしまうことを確実に防止することができるものである。
【0013】
さらに、請求項3に記載の発明は、記録媒体にインクを吐出して記録を行う記録ヘッドと、前記記録媒体の表面に付着した粉塵を除去する粘着ローラを有する粉塵除去ユニットと、を備えるインクジェットプリンタにおいて、前記記録媒体を記録ヘッドから前記粉塵除去ユニットに搬送する搬送ローラを備えるとともに、前記粉塵除去ユニットは、記録媒体の幅方向に所定の間隔をあけて千鳥状に配置された複数の分割粘着ローラを備えたことを特徴とする。
【0014】
このように請求項3に記載の発明は、複数の分割粘着ローラを千鳥状に配置するようにしているので、記録媒体全体として各分割粘着ローラに巻き込まれる力を低減させるようになっている。
【0015】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記粉塵除去ユニットは、前記記録媒体の記録面と対向する位置であって前記各分割粘着ローラが配置されていない位置に、前記各分割粘着ローラに巻き上げられた記録媒体を前記各分割粘着ローラから剥離させる搬送ガイドを備えたことを特徴とする。
【0016】
このように、請求項4に記載の発明は、搬送ガイドにより、各分割粘着ローラにより巻き上げられた記録媒体を剥離させることができるようになっている。
【0017】
また請求項5に記載の発明は、請求項3又は請求項4に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記粉塵除去ユニットは、前記各分割粘着ローラが配置されていない位置に、前記各分割粘着ローラと記録媒体との圧接位置よりも搬送方向下流側で前記記録媒体と当接する剥離コロを備えたことを特徴とする。
【0018】
このように請求項5に記載の発明は、各分割粘着ローラに記録媒体が巻き付いた場合であっても、剥離コロを記録媒体に回転接触させることにより、より記録面に傷をつけずに各分割粘着ローラから剥離させることができるようになっている。
【0019】
また請求項6に記載の発明は、請求項3から請求項5のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記粉塵除去ユニットは、前記各分割粘着ローラに接触回転し、前記各分割粘着ローラに付着した粉塵を吸着清掃する清掃ローラを備えることを特徴とする。
【0020】
このように請求項6に記載の発明は、分割粘着ローラに付着した粉塵を吸着清掃する清掃ローラを備えているので、分割粘着ローラは長期間にわたり粘着力を維持することができるようになっている。
【0021】
また請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記記録媒体は熱可塑性樹脂粒子を含有する記録媒体であり、前記粉塵除去ユニットよりも搬送方向下流側には、前記記録媒体に加熱加圧処理を行う定着ユニットが設けられていることを特徴とする。
【0022】
このように請求項7に記載の発明によれば、記録媒体は粘着ローラにより記録面に付着した粉塵の除去が行われ、かつ粘着ローラに巻き込まれて傷がつくことを防止されているので、記録媒体は適切な加熱加圧処理を行われるようになっている。
【0023】
また請求項8に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記粉塵除去ユニットよりも搬送方向下流側には、前記記録媒体表面をフィルムで覆うフィルムラミネートユニットが設けられていることを特徴とする。
【0024】
このように請求項8に記載の発明によれば、記録媒体は粘着ローラにより記録面に付着した粉塵の除去が行われ、かつ粘着ローラに巻き込まれて傷がつくことを防止されているので、フィルムと記録媒体とが適切に接着されるようになっている。
【0025】
また請求項9に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記粉塵除去ユニットよりも搬送方向下流側には、前記記録媒体表面を樹脂層で覆う樹脂層転写ユニットが設けられていることを特徴とする。
【0026】
このように請求項9に記載の発明によれば、記録媒体は粘着ローラにより記録面に付着した粉塵の除去が行われ、かつ粘着ローラに巻き込まれて傷がつくことを防止されているので、樹脂層を記録媒体5の表面に適切に形成するようになっている。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1から図3は本発明に係るインクジェットプリンタの第一の実施の形態を示したもので、インクジェットプリンタ1の内部には、所定幅を有する長尺状の記録媒体5が巻回された給紙ロール11が配設されており、この給紙ロール11は、給紙ロール駆動機構(図示せず)により回転駆動されて記録媒体5を所定の搬送方向Xに送り出すようになっている。
【0028】
給紙ロール11の搬送方向Xの下流側には、記録媒体5を搬送方向Xの下流側に搬送する一対の第一搬送ローラ7が設けられている。一対の第一搬送ローラ7の搬送方向Xの下流側には、画像形成の際に記録媒体5を非記録面から支持するプラテン12が設けられている。このプラテン12に対向する位置には、図示しないガイドレールに沿って往復動自在とされたキャリッジに搭載された記録ヘッド6が、配設されており、この記録ヘッド6には、記録媒体に対してイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のインクを吐出するノズル(図示せず)が形成されている。
【0029】
この記録ヘッド6の搬送方向Xの下流側には、記録媒体5を所定の長さに切断するカッタ装置14が設けられており、このカッタ装置14は、2枚の刃を互いに摺接させることにより記録媒体5を切断することができるようになっている。
【0030】
このカッタ装置14の下流側には、給紙ロール11から切り離された記録媒体5を搬送方向Xの下流側に搬送する一対の第二搬送ローラ8が設けられており、第二搬送ローラ8の搬送方向Xの下流側には、記録媒体5を後述の粉塵除去ユニット3に搬送する一対の切替ローラ9が設けられている。この切替ローラ9は記録媒体5を一端側から受け入れ他端側から粉塵除去ユニット3に搬送するようになっている。
【0031】
切替ローラ9の搬送方向Xの下流側には、粉塵除去ユニット3が設けられており、この粉塵除去ユニット3は、互いに対向するように配置されたフレーム33を有している。このフレーム33の間には、記録媒体5の非記録面側を支持する搬送ガイド31が設けられており、この搬送ガイド31には、記録媒体5を搬送方向Xの下流側に搬送するための2つの駆動ローラ32a,32bが搬送方向Xに沿って所定間隔を有するとともに、その一部が記録媒体5の搬送路に露出するように回転自在に配置されている。駆動ローラ32a,32bの回転軸の一端には、駆動ローラ32a,32bを回転駆動させる搬送駆動源(図示せず)に接続される搬送駆動ギア32が取付けられている。
【0032】
各フレーム33の内側には、一対の低粘着ローラ支持板38a,38bを有する低粘着ローラ支持部がその記録媒体5の搬送方向Xの上流側端部34b,34bを支点として揺動自在に配設されており、これら各低粘着ローラ支持板38a,38bの間であって、搬送方向Xの下流側端部には、低粘着ローラ34aが駆動ローラ32aと対向するように回転自在に支持されている。この低粘着ローラ34aは、図示しないバネにより記録媒体5を介して駆動ローラ32aに圧接されるようになっている。低粘着ローラ34aの周面には、粘着部材が設けられており、粘着部材の粘着力は、低粘着ローラ34aの周面に記録媒体5が巻きつかない程度に設定されている。
【0033】
各フレーム33の内側であって、低粘着ローラ支持板38a,38bの記録媒体5の搬送方向Xの下流側には、一対の高粘着ローラ支持板39a,39bを有する高粘着ローラ支持部が搬送方向Xの上流側端部35bを支点として揺動自在に配設されており、これら各高粘着ローラ支持板39a,39bの間であって、搬送方向Xの下流側端部には、高粘着ローラ35aが駆動ローラ32bと対向するように回転自在に支持されている。この高粘着ローラ35aは、図示しないバネにより記録媒体5を介して駆動ローラ32bに圧接されるようになっている。高粘着ローラ35aの周面には、粘着部材が設けられており、粘着部材の粘着力は、記録媒体5の記録面に傷をつけない程度であって、記録媒体5の先端部を粘着ローラで圧接した状態から粘着ローラを転動させると記録媒体5が巻きついてしまう程度に設定されている。
【0034】
また、各高粘着ローラ支持板39a,39bの中央部分には、圧接装置としてのカム機構が配設されている。各高粘着ローラ支持板39a,39bの中央部分には、カム機構を構成する長穴状のカム穴35c,35cが形成されており、カム穴35cには、各フレーム33により回転自在に支持されたカム軸35eが貫通されている。このカム軸35eの中途部であってカム穴35cに対応する位置には、カム軸35eに対して偏心されたカム35dが配設されている。カム軸35eの一端部には、図示しないカム駆動源に接続されるカム軸用ギア35fが取付けられており、カム駆動源の回転力をカム軸用ギア35fを介してカム軸35eに伝達させることにより、カム軸35eを回転駆動させて、カム35dを回転させることにより、高粘着ローラ支持部を構成する各高粘着ローラ支持板39a,39bを揺動動作させることができ、これにより、高粘着ローラ35aを記録媒体5を介して駆動ローラ32bに接離動作させるようになっている。
【0035】
また、搬送ガイド31の搬送路側であって記録媒体5の搬送方向Xの下流側に位置する駆動ローラ32bの近傍には、記録媒体5の先端部の通過を検知するセンサ36が配設されており、このセンサ36は、カム機構を制御するための図示しない制御部に接続されるようになっている。制御部は、センサ36から送られる記録媒体5の検知信号に基づいてカム機構を制御するものであり、記録媒体5の先端部がセンサ部分を通過した後、駆動ローラ32bと高粘着ローラ35aとの間を通過するタイミングで高粘着ローラ35aを駆動ローラ32bから離隔動作させるとともに、それ以外の場合には、高粘着ローラを駆動ローラに接触させるように制御するようになっている。
【0036】
粉塵除去ユニット3の下流側には、定着ユニット4が設けられており、この定着ユニット4には、加熱ユニット41と加圧ユニット42とがそれぞれ備けられている。加熱ユニット41は記録媒体5の記録面側に対向するように配設されるとともに、加圧ユニット42は記録媒体5の非記録面側に対向するように配設されている。
【0037】
加熱ユニット41には、記録媒体5に対して加熱を行うための発熱体41bが内蔵された加熱ローラ41aが設けられており、加熱ローラ41aよりも搬送方向Xの下流側には、図示しない駆動源により回転駆動される駆動ローラ41cが加熱ローラ41aに対して所定間隔をもって配設されている。加熱ローラ41aと駆動ローラ41cとの間には、ベルト41dが掛け渡されており、このベルト41dは、その表面が搬送される記録媒体5の記録面と平行となるように配置されている。
【0038】
加圧ユニット42には、記録媒体5を介して加熱ローラ41aに対して加圧を行う加圧ローラ42aが設けられており、この加圧ローラ42aは、図示しないアーム部材で回転自在に支持されている。このアーム部材には、アーム部材を介して加圧ローラ42aを加熱ローラ41a側に押圧する図示しない加圧ばねが配設されている。
【0039】
定着ユニット4の下流側には、記録媒体5を排出口16から排出するための一対の第三搬送ローラ10が設けられている。
【0040】
なお、本実施形態で用いられる粘着部材が備えられた低粘着ローラ34a、高粘着ローラ35aは、表面が粘着性を有するものであればほぼ問題なく使用できるが、好ましい粘着部材の材料として、例えば天然ゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、エチレン・プロピレンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、スチレン・イソプレンゴム、ポリイソプレンゴム、アクリルゴム等が挙げられる。この中でも、粘弾性効果が高く、記録媒体5の記録面に付着した付着物を効果的に除去し得る観点で、粘着部材はシリコーンゴム又はブチルゴムからなることが好ましい。
【0041】
さらに、粘着部材が備えられた低粘着ローラ34a、高粘着ローラ35aの特性としては、粘着性の他に、耐熱性、耐候性等が挙げられるが、この点を考慮すると粘着部材はシリコーンゴムを用いることが好ましい。更にシリコーンゴムとして、過酸化物硬化型や付加型、縮合型等が挙げられるが、成型加工性等から付加型シリコーンゴムが好ましい。
【0042】
その他、粘着部材の材料中には、耐熱性向上、静電気抑制等の機能付与を目的として、カーボンや酸化鉄等の添加剤を含有させてもよい。
【0043】
また、低粘着ローラ34a、高粘着ローラ35aの粘着力は、その表面を研磨処理することにより物理的に荒らして、表面粗さを随意に調整する。すなわち、表面が研磨処理されていると、ローラ表面が凹凸状となって適度な粘着力を有するようになる。低粘着ローラ34aの粘着力は、記録媒体5の記録面に付着した付着物の除去効果を維持しながらも粘着ローラに記録媒体5が巻きつかない程度に調整する。また同様に高粘着ローラ35aの粘着力は、記録媒体5の記録面に傷をつけない程度であって記録媒体5の先端部を粘着ローラで圧接した状態から粘着ローラを転動させると記録媒体5が巻きついてしまう程度に粘着力を大きく調整する。前述の研磨処理としては、回転する砥石によってローラ表面を研磨、整形し、均一な表面状態を得る処理を行う。砥石の粒径、回転速度を選択することによって、ローラ表面の凹凸を適切なレベルに加工するようになっている。
【0044】
また、本実施形態に用いられる記録媒体5は、記録面側に熱可塑性樹脂粒子を含有するインク受容層が形成されており、このインク受容層の下側には顔料インク溶媒吸収層が形成されている。熱可塑性樹脂粒子は、例えば、ポリアクリルエステル、ポリカーボネート、ポリアクリロニトリル、ポリスチレン、ポリブタジエン、ポリアクリル酸、ポリメタアクリル酸、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリエステル、ポリアミド、ポリエーテル、これらの共重合体等であり、中でもポリアクリルエステル共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、SBRラテックスが好ましい。これらの熱可塑性樹脂粒子を含有する記録媒体5は、加熱及び加圧されインク受容層に含まれる熱可塑性樹脂粒子が溶融し平滑化されることによってガラス質の光沢を有する写真画質の画像形成を可能とする。
【0045】
次に、本実施の形態における作用について説明する。
まず、第一搬送ローラ7を回転駆動させることにより、給紙ロール11から記録媒体5を送り出し、この記録媒体5がプラテン12の上面に移動されると、所定の画像情報に基づいて記録ヘッド6を動作させて記録媒体5の記録面にインクを吐出することにより、記録媒体5に所望の画像が形成される。
【0046】
画像形成された記録媒体5は、第一搬送ローラ7により搬送され、記録媒体5が所定量搬送された状態で、カッタ装置14を動作させることにより、記録媒体5が所定長さに切断される。切断された記録媒体5は、第二搬送ローラ8及び切替ユニット9により粉塵除去ユニット3に搬送される。
【0047】
粉塵除去ユニット3に搬送された記録媒体5は、低粘着ローラ34aにより駆動ローラ32aに圧接されながら下流側に搬送され、この際、低粘着ローラ34aが記録媒体5の記録面を転動する動作により、記録媒体5に付着した紙紛などの比較的大きな付着物が吸着除去される。
【0048】
低粘着ローラ34aにより比較的大きな付着物が吸着除去された記録媒体5の先端がセンサ36部分を通過すると、センサ36は制御部に検知信号を送り、制御部はセンサ36からの検知信号に基づいて所定のタイミングでカム駆動源を動作させてカム機構を動作させる。カム機構は、高粘着ローラ支持部を構成する高粘着ローラ支持板39a,39bの搬送方向Xの上流側端部35b,35bを支点にして高粘着ローラ35aが記録媒体5の記録面から離隔するよう位置に揺動させる。この状態で、記録媒体5の先端部は、高粘着ローラ35aと接触することなく下流側に搬送される。
【0049】
記録媒体5の先端部が高粘着ローラ35aより下流側に搬送されると、制御部によりカム機構を動作させて、高粘着ローラ35aが記録媒体5に接触する位置に揺動させる。これにより、記録媒体5は高粘着ローラ35aと駆動ローラ32bとで挟持されながら下流側に搬送され、高粘着ローラ35aが記録媒体5の先端部を除く記録面を転動する動作により、粉塵などの比較的小さな付着物が吸着除去される。
【0050】
高粘着ローラ35a及び低粘着ローラ34aにより記録面に付着した粉塵等が除去された記録媒体5は定着ユニット4に搬送され、加熱ユニット41及び加圧ユニット42により記録媒体5に対して加熱加圧処理がなされる。加熱加圧処理により、記録媒体5のインク受容層中に含まれた熱可塑性樹脂粒子の溶融及び平滑化がなされ、熱可塑性樹脂粒子の溶融及び平滑化により、記録媒体5は光沢性が向上されるという画質改善が行われる。
【0051】
画質改善が行われた記録媒体5は、第三搬送ローラ10によりインクジェットプリンタ1の外部に排出される。
【0052】
本実施形態によれば、粉塵除去ユニット3には、記録媒体5の先端部を粘着ローラで圧接した状態から粘着ローラを転動させると記録媒体5が巻きついてしまう程度の粘着力を有する高粘着ローラ35aと記録媒体5の先端とが当接しないようにするカム機構を設けているので、記録媒体5が高粘着ローラ35aに巻きついてしまうことを防止することができる。そのため記録媒体5が高粘着ローラ35aに巻き込まれ、記録媒体5に傷がつくことを防ぐことができ、信頼性の高いインクジェットプリンタを得ることができる。
【0053】
また、定着ユニット4に記録媒体5が搬送される前に、記録媒体5の記録面に付着した粉塵等が除去され、高粘着ローラ35aによる巻き込みもなく記録媒体5に傷が付くことを防止することができるので、画像欠陥の発生頻度を著しく低減させることができる。
【0054】
なお、本実施の形態ではカム軸35eのカム駆動源を独立の駆動源としたが、カム軸用ギア35fを前述の搬送駆動源と電磁クラッチを介して連動させるようにしてもよい。
【0055】
次に、図4及び図5を参照しつつ第二の実施の形態について説明する。なお、本実施形態は粉塵除去ユニットの構造以外は、第一実施形態と同様であるので、以下においては、粉塵除去ユニット30のみについて説明し、その他の構成については同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態の粉塵除去ユニット30は、互いに対向するように配置されたフレーム52を有している。このフレーム52の間には、記録媒体5の非記録面側を支持する搬送ガイド50が設けられており、前記第一の実施形態と同様に、搬送ガイド50には、記録媒体5を下流側に搬送するための2つの駆動ローラ51a、51bがそれぞれ回転自在に配設されている。駆動ローラ51a、51bの回転軸の一端には、駆動ローラ51a、51bを回転駆動させる搬送駆動源(図示せず)に接続される搬送駆動ギア51,51が取付けられている。
【0056】
また、フレーム52の間には、記録媒体5の記録面と対向する搬送ガイド板52aが設けられており、この搬送ガイド板52aの各駆動ローラに対応する位置には、千鳥状に配置された4つのローラ穴56,56,56,56が形成されている。これらの搬送ガイド50と搬送ガイド板52aとにより記録媒体5の搬送路を形成するようになっている。
【0057】
フレーム52,52の内側には、一対の粘着ローラ支持板58a,58bを有する高粘着ローラ支持部が配設されており、各粘着ローラ支持板58a,58bには、各駆動ローラ51a、51bに対応するように2本の回転軸53,54が回転自在に支持されている。回転軸54には、周面に粘着部材を備えた第1分割粘着ローラ54a,54bが記録媒体5の幅方向に所定の間隔をもって設けられている。この第1分割粘着ローラ54a,54bは、その一部が搬送ガイド板52aのローラ穴56,56から記録媒体5の搬送路に露出されて、駆動ローラ51bと対向するようになっている。
【0058】
回転軸53の搬送方向Xにおいて第1分割粘着ローラ54a,54bが配置されていない位置には、周面に粘着部材を備えた第2分割粘着ローラ53a,53bが設けられている。この第2分割粘着ローラ53a,53bは、その一部が搬送ガイド板52aのローラ穴56,56から記録媒体5の搬送路に露出されて、駆動ローラ51aと対向するようになっている。これら第2分割粘着ローラ53a,53b及び第1分割粘着ローラ54a,54bは、記録媒体5の幅方向を互いに補い合い、記録媒体5の記録面に付着した粉塵を吸着除去するようになっている。
【0059】
また、第2分割粘着ローラ53a,53b及第1分割粘着ローラ54a,54bには、図示しないバネが備えられており、このバネにより記録媒体5の記録面に圧接されるようになっている。また、第2分割粘着ローラ53a,53b及び第1分割粘着ローラ54a,54bの粘着部材の粘着力は、記録媒体5の記録面に傷をつけない程度であって、記録媒体5の先端部を粘着ローラで圧接した状態から粘着ローラを転動させると記録媒体5が巻きついてしまう程度に設定されている。
【0060】
粘着ローラ支持部を構成する粘着ローラ支持板58a,58bの間には、第2分割粘着ローラ53a,53b及び第1分割粘着ローラ54a,54b付着した付着物を吸着除去するために、第2分割粘着ローラ53a,53b及び第1分割粘着ローラ54a,54bに当接する清掃ローラ57が回転自在に設けられている。この清掃ローラ57は、第2分割粘着ローラ53a,53b及び第1分割粘着ローラ54a,54bよりも大径に形成されており、また、この清掃ローラ57は、図示しないバネにより、第2分割粘着ローラ53a,53b及び第1分割粘着ローラ54a,54bに圧接されるようになっている。この清掃ローラ57の粘着力は、第2分割粘着ローラ53a,53b及び第1分割粘着ローラ54a,54bの粘着力よりも大きく設定されている。
【0061】
次に、本実施の形態における作用について説明する。
第一搬送ローラ7、第二搬送ローラ8、切替ユニット9により粉塵除去ユニット30に搬送された記録媒体5の記録面に付着した粉塵は、第2分割粘着ローラ53a,53b及び第1分割粘着ローラ54a,54bにより、記録媒体5の幅方向を互いに補い合いながら除去される。
【0062】
また、第2分割粘着ローラ53a,53b及び第1分割粘着ローラ54a,54が記録媒体5の記録面を転動する際には、清掃ローラ57も第2分割粘着ローラ53a,53b及び第1分割粘着ローラ54a,54bの周面上を転動する。これにより、清掃ローラ57によりに第2分割粘着ローラ53a,53b及び第1分割粘着ローラ54a,54の周面に付着した粉塵が吸着清掃されるようになっている。
【0063】
このとき、本実施形態においては、幅方向に所定の間隔をもって第2分割粘着ローラ53a,53bが設けられているので、記録媒体全体として、第2分割粘着ローラ53a,53bにより記録媒体5に加えられる巻き込み力を低減するようになっている。第1分割ローラ54a,54bも上記と同様な構成を有するので、記録媒体全体として、第1分割粘着ローラ53a,53bより記録媒体5に加えられる巻き込み力を低減するようになっている。これにより、記録媒体5が第2分割粘着ローラ53a,53b及び第1分割粘着ローラ54a,54bにより巻き上げられてしまうことを低減させることが可能となる。
【0064】
さらに、搬送ガイド板52aを設けているので、記録媒体5が第2分割粘着ローラ53a,53b及び第1分割粘着ローラ54a,54bにより巻き上げられた場合であっても、記録媒体5は、搬送ガイド板52aによりそれ以上の巻き上げが阻止され、第2分割粘着ローラ53a,53b及び第1分割粘着ローラ54a,54bから剥離されるようになっている。
【0065】
そして、第2分割粘着ローラ53a,53b及び第1分割粘着ローラ54a,54bにより記録面に付着した粉塵等が除去された記録媒体5は定着ユニット4に搬送される。
【0066】
本実施形態によれば、第1分割粘着ローラ53a,53b及び第2分割粘着ローラ54a,54bによる記録媒体5の巻き込み力を低減するようにしているので、巻き込みにより記録媒体5に傷がついてしまうことを防ぐことができるという効果がある。
【0067】
また、記録媒体5が巻き上げられた場合であっても、搬送ガイド板52aにより記録媒体5が第2分割粘着ローラ53a,53b及び第1分割粘着ローラ54a,54bから剥離されるので、巻き込みによる記録媒体5の破損を防ぐことができるという効果がある。
【0068】
さらに、第2分割粘着ローラ53a,53b及び第1分割粘着ローラ54a,54bには、第2分割粘着ローラ53a,53b及び第1分割粘着ローラ54a,54bの径よりも大径である清掃ローラ57が備えられているので、第2分割粘着ローラ53a,53b及び第1分割粘着ローラ54a,54bは粘着力を長期間にわたり維持されるという効果がある。
【0069】
また、定着ユニット4に記録媒体5が搬送される前に、記録媒体5の記録面に付着した粉塵等が除去され、第2分割粘着ローラ53a,53b及び第1分割粘着ローラ54a,54bの巻き込みによる記録媒体5への損傷を防止することができるので、画像欠陥の発生を著しく低減させることができる。
【0070】
次に、図6及び図7を参照しつつ第三実施の形態について説明する。なお、本実施形態は粉塵除去ユニットの一部の構造以外は、第二実施の形態と同様であるので、以下においては、第二実施の形態と異なる点についてのみ説明し、その他の構成については同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
第2分割粘着ローラ53a,53b及び第1分割粘着ローラ54a,54bは、前記第二の実施形態と同様に、記録媒体5の幅方向を互いに補い合い、記録媒体5の記録面に付着した粉塵を吸着除去するようになっている。また、第2分割粘着ローラ53a,53b及び第1分割粘着ローラ54a,54bの粘着力は、記録媒体5の先端部を粘着ローラで圧接した状態から粘着ローラを転動させると記録媒体5が巻きついてしまう程度に設定されている。
【0071】
第2分割粘着ローラ53a,53b、第1分割粘着ローラ54a,54b、フレーム52,52及び搬送ガイド板52aの構成は、第二実施の形態の第2分割粘着ローラ53a,53b、第1分割粘着ローラ54a,54b、フレーム52及び搬送ガイド板52aの構成と同様である。
【0072】
また、本実施形態においては、粘着ローラ支持部を構成する粘着ローラ支持板58a,58bの間であって第2分割粘着ローラ53a,53bと第1分割粘着ローラ54a,54bとの間には、アーム軸163が配設されており、このアーム軸には、各第1分割粘着ローラ54a,54bの間及び各第2分割粘着ローラ53a,53bの間に延在するコロアーム162が揺動自在に取付けられている。
【0073】
各第1分割粘着ローラ54a,54bの間に位置するコロアーム162,162・・の先端部には、記録媒体5に当接する上流剥離コロ160,160が設けられており、この上流剥離コロ160,160と記録媒体5との当接位置は、各第1分割粘着ローラ54a,54bと記録媒体5との圧接位置よりも搬送方向Xの下流側に位置するようになっている。これにより、搬送方向Xにおける記録媒体5の先端部が第1粘着ローラ54a,54bに巻き付いた際に、上流剥離コロ160,160が記録媒体5の先端部に回転接触することにより、それ以上の巻き付きを防止することができ、記録媒体5の先端部が搬送ガイド板52aに突き当たってしまうことを防止することができるものである。
【0074】
また、各第2分割粘着ローラ53a,53bの間に位置するコロアーム162,162の先端部には、記録媒体5に当接する下流剥離コロ161,161が設けられており、この下流剥離コロ161,161と記録媒体5との当接位置は、各第2分割粘着ローラ53a,53bと記録媒体5との圧接位置よりも搬送方向Xの下流側に位置するようになっている。これにより、同様に、搬送方向Xにおける記録媒体5の先端部が搬送ガイド板52aに突き当たってしまうことを防止することができるものである。
【0075】
次に、本実施の形態における作用について説明する。
第一搬送ローラ7,第二搬送ローラ8,切替ユニット9により粉塵除去ユニット300に搬送された記録媒体5の記録面に付着した粉塵は、記録媒体5の記録面に傷をつけない程度であって、記録媒体5の先端部を粘着ローラで圧接した状態から粘着ローラを転動させると記録媒体5が巻きついてしまう程度に粘着力が設定された第2分割粘着ローラ53a,53b及び第1分割粘着ローラ54a,54bにより、記録媒体5の幅方向を互いに補い合いながら除去される。
【0076】
第2分割粘着ローラ53a,53b及び第1分割粘着ローラ54a,54bにより記録面に付着した粉塵等を除去され、上流剥離コロ160,160及び下流剥離コロ161,161により記録媒体5の破損を防がれた記録媒体5は定着ユニット4に搬送される。
【0077】
このとき、本実施形態においては、上流剥離コロ160,160及び下流剥離コロ161,161を設けているので、第2分割粘着ローラ53a,53b及び第1分割粘着ローラ54a,54bに記録媒体5が巻きついた場合であっても、上流剥離コロ160,160及び下流剥離コロ161,161が第2分割粘着ローラ53a,53b及び第1分割粘着ローラ54a,54bに巻きついていない先端部と回転接触し、記録媒体5の搬送を妨げることなく記録媒体5は上流剥離コロ160,160及び下流剥離コロ161,161から力を加えられる。これにより、第2分割粘着ローラ53a,53b及び第1分割粘着ローラ54a,54bから剥離されるようになっている。そのため記録媒体5は搬送ガイド板52aに突き当たってしまうことを防止することができる。また、上流剥離コロ160,160及び下流剥離コロ161,161は記録媒体5に対して回転接触することにより、記録面に傷をつけることを低減することができる。
【0078】
したがって、本実施形態によれば、記録媒体5の先端を圧接してしまうと記録媒体5が巻きついてしまう程度の粘着力を有する第2分割粘着ローラ53a,53b及び第1分割粘着ローラ54a,54bの記録媒体5を巻き込む巻き込み力を低減しているので、巻き込みによる記録媒体5の破損を防ぐことができるという効果がある。
【0079】
また、巻き付いた場合であっても、上流剥離コロ160,160及び下流剥離コロ161,161により記録媒体5は記録面に傷がつけられることなく、第2分割粘着ローラ53a,53b及び第1分割粘着ローラ54a,54bから剥離されるので、巻き込みによる記録媒体5の破損を防ぐことができる。また、搬送ガイド板52aに対する突き当たりを防止することができるので、第二の実施の形態に比較してより記録媒体5の破損を防止することができる。
【0080】
さらに、定着ユニット4に記録媒体5が搬送される前に、記録媒体5は記録面に付着した粉塵等が除され、第2分割粘着ローラ53a,53b及び第1分割粘着ローラ54a,54bの巻き込みにより記録媒体5は傷がついていないので、画像欠陥の発生頻度を著しく低減させることができる。
【0081】
次に、図8を参照しつつ第四の実施の形態について説明する。
なお、本実施形態は定着ユニットを設けておらず代わりにフィルムラミネートユニットを設けている。その他の構造は、第一実施形態と同様であるので、以下においては、フィルムラミネートユニットのみについて説明する。なお同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0082】
粉塵除去ユニット3の搬送方向Xの下流側には、記録媒体5に対して記録面をラミネートフィルムで覆い保護処理を行うフィルムラミネートユニット80が設けられている。このフィルムラミネートユニット80には、所定幅を有する長尺のラミネートフィルム81をロール状に巻き取ったラミネートロール82が回転自在に配設されている。
【0083】
このラミネートロール82の近傍には、ラミネートフィルム81を記録媒体5の搬送経路に送り出すための第一送出ローラ83及び第二送出ローラ84が設けられており、一対の第一送出ローラ83と一対の第二送出ローラ84との間には、ラミネートフィルム81をラミネートロール82から切り離すカッタ装置87が設けられている。
【0084】
また、フィルムラミネートユニット80には、加熱ユニット85と加圧ユニット86とが設けられており、加熱ユニット85は記録媒体2の記録面側に、加熱ユニット86は記録媒体5の非記録面側にそれぞれ対向するように配置されている。
【0085】
また、搬送経路には、切り離されたラミネートフィルム81と記録媒体5とを重ねて加熱ユニット85と加圧ユニット86との間に搬送する一対の搬送ローラ88が設けられている。
【0086】
加圧ユニット86には、記録媒体5に対して加圧を行う加圧ローラ86aが設けられており、加圧ローラ86aは図示しないバネにより記録媒体5に対して押圧されている。
【0087】
また、加熱ユニット85には、記録媒体5に対して加熱を行うための発熱体85bを有する加熱ローラ85aが設けられており、加熱ローラ85aは、図示しない駆動源により回転駆動されるようになっている。
【0088】
次に、本実施の形態における作用について説明する。
粉塵除去ユニット3により適切に粉塵除去がなされた記録媒体5は、フィルムラミネートユニット80に搬送される。フィルムラミネートユニット80に搬送された記録媒体5は,記録面側をラミネートフィルムで覆われ、加熱ユニット85及び加圧ユニット86による加熱加圧処理により記録面にフィルムが接着される。
【0089】
本実施形態によれば、フィルムラミネートユニット80に記録媒体5が搬送される前に、記録媒体5は粉塵除去ユニット3により記録面に付着した粉塵等が除され、高粘着ローラ32aによる巻き込みもなく記録媒体5に傷が付いてしまうことを防止することができるので、ラミネートフィルム81と記録媒体5とを適切に接着させることができる。そのため画像欠陥の発生頻度を著しく低減させることができる。
【0090】
次に、図9を参照しつつ第五の実施の形態について説明する。
なお、本実施形態は定着ユニットの代わりに樹脂層転写ユニットを設けるようにしたものである。その構成以外は、第一実施形態と同様であるので、以下においては、樹脂層転写ユニットのみについて説明する。なお同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0091】
粉塵除去ユニット3の搬送方向Xの下流側には、記録媒体5に対して記録面を樹脂層で覆い保護処理を行う樹脂層転写ユニット90が設けられている。この樹脂層転写ユニット90には、所定幅を有する長尺の樹脂層転写フィルム91をロール状に巻き取った樹脂層転写ロール92と、樹脂層転写ロール92より送り出され記録媒体5と接触した樹脂層転写フィルム91を巻き取る巻取ローラ93とが配設されている。
【0092】
この樹脂層転写フィルム91には、記録媒体5の記録面に樹脂層を形成するための樹脂材料が備えられている。この樹脂材料は加熱加圧を加えられることにより、記録媒体5に転写されるようになっている。
【0093】
樹脂層転写ロール92の近傍には、樹脂層転写ロール92から樹脂層転写フィルム91を送り出す一対の第一送出ローラ94が設けられており、巻取ローラ93の近傍には、記録媒体5と接触した樹脂層転写フィルム91を巻取ローラに送り込む送込ローラ95が設けられている。
【0094】
また、樹脂層転写ユニット90には、加熱ユニット96と加圧ユニット97とが設けられており、加熱ユニット96は記録媒体5の記録面側にそして加圧ユニット97は記録媒体2の非記録面側にそれぞれ対向するように設けられている。加圧ユニット97には、記録媒体5に対して加圧を行う加圧ローラ97aが設けられており、加熱ユニット96には記録媒体2に対して加熱を行うための発熱体96bを有する加熱ローラ96aが設けられている。
【0095】
次に、本実施の形態における作用について説明する。
粉塵除去ユニット3により適切に粉塵除去がなされた記録媒体5は、樹脂層転写ユニット90に搬送される。樹脂層転写ユニット90に搬送された記録媒体5は,樹脂層転写フィルム91と接触し、加熱ユニット96及び加圧ユニット97による加熱加圧処理が行われる。これにより樹脂層転写フィルム91の樹脂材料が記録媒体5の記録面に転写され樹脂層が形成される。
【0096】
本実施形態によれば、樹脂層転写ユニット90に記録媒体5が搬送される前に、記録媒体5は粉塵除去ユニット3により記録面に付着した粉塵等が除去され、高粘着ローラ32aによる巻き込みもなく記録媒体5に傷がついてしまうことを防止することができるので、樹脂層を記録媒体5の表面に適切に形成することができる。そのため画像欠陥の発生頻度を著しく低減させることができる。
【0097】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載された発明によれば、制御部により、記録媒体の搬送方向先端部に対して高粘着ローラが当接しないように圧接装置を制御するようにしているので、高粘着ローラにより記録媒体の先端部が巻き付いてしまうことを確実に防止することができるものである。そのため記録媒体は高粘着ローラにより巻き込まれ傷がつくことを防ぐことができ、信頼性の高いインクジェットプリンタを得ることができるとの効果を奏する。
【0098】
また、請求項2に記載の発明によれば、センサの検知信号に基づいて制御部により、高粘着ローラが記録媒体の搬送方向先端部に当接しないように圧接装置を制御するようにしているので、高粘着ローラにより記録媒体の先端部が巻き付いてしまうことを確実に防止することができるものである。そのため記録媒体は高粘着ローラにより巻き込まれ傷がつくことを防ぐことができ、信頼性の高いインクジェットプリンタを得ることができるとの効果を奏する。
【0099】
さらに、請求項3に記載の発明によれば、複数の分割粘着ローラを千鳥状に配置するようにしているので、記録媒体全体として各分割粘着ローラに巻き込まれる力を低減させるようになっている。そのため記録媒体は複数の分割粘着ローラにより巻き込まれ傷がつくことを防ぐことができ、信頼性の高いインクジェットプリンタを得ることができるとの効果を奏する。
【0100】
また請求項4に記載の発明によれば、搬送ガイドにより、各分割粘着ローラにより巻き上げられた記録媒体を剥離させることができるようになっている。そのため、巻き込みによる記録媒体5の破損を防ぐことができ、信頼性の高いインクジェットプリンタを得ることができるとの効果を奏する。
【0101】
また請求項5に記載の発明は、各分割粘着ローラに記録媒体が巻き付いた場合でも、剥離コロを記録媒体に回転接触させることにより、より記録面に傷をつけずに記録媒体を各分割粘着ローラから剥離させることができるようになっている。そのため、巻き込みによる記録媒体5の破損及び搬送ガイドに対する突き当たりによる破損を防ぐことができ、信頼性の高いインクジェットプリンタを得ることができるとの効果を奏する。
【0102】
また請求項6に記載の発明は、分割粘着ローラに付着した粉塵を吸着清掃する清掃ローラを備えているので、分割粘着ローラは長期間にわたり粘着力を維持することができるようになっている。そのため粉塵除去ユニットに搬送される記録媒体は、粘着力が維持された複数の分割粘着ローラにより毎回一定水準の粉塵除去を行われることができ、信頼性の高いインクジェットプリンタを得ることができるとの効果を奏する。
【0103】
また請求項7に記載の発明は、記録媒体は粘着ローラにより記録面に付着した粉塵の除去が行われ、かつ粘着ローラに巻き込まれて傷がつくことを防止されているので、記録媒体は適切な加熱加圧処理を行われるようになっている。そのため画像欠陥の発生頻度を著しく低減した信頼性の高いインクジェットプリンタを得ることができるとの効果を奏する。
【0104】
また請求項8に記載の発明は、記録媒体は粘着ローラにより記録面に付着した粉塵の除去が行われ、かつ粘着ローラに巻き込まれて傷がつくことを防止されているので、ラミネートフィルムと記録媒体とが適切に接着されるようになっている。そのため画像欠陥の発生頻度を著しく低減した信頼性の高いインクジェットプリンタを得ることができるとの効果を奏する。
【0105】
また請求項9に記載の発明は、記録媒体は粘着ローラにより記録面に付着した粉塵の除去が行われ、かつ粘着ローラに巻き込まれて傷がつくことを防止されているので、樹脂層を記録媒体5の表面に適切に形成するようになっている。そのため画像欠陥の発生頻度を著しく低減した信頼性の高いインクジェットプリンタを得ることができるとの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る定着ユニットを備えるインクジェットプリンタの第一実施形態を示す概略側面図である。
【図2】第一実施形態における粉塵除去ユニットの一部を示す平面図である。
【図3】第一実施形態における粉塵除去ユニットを示す側面図である。
【図4】本発明のインクジェットプリンタに用いられる粉塵除去ユニットの第二実施形態を示す一部の平面図である。
【図5】第二実施形態における粉塵除去ユニットを示す側面図である。
【図6】本発明のインクジェットプリンタに用いられる粉塵除去ユニットの第三実施形態を示す一部の平面図である。
【図7】第三実施形態における粉塵除去ユニットを示す側面図である。
【図8】本発明に係るフィルムラミネートユニットを備えるインクジェットプリンタの第四実施形態を示す概略側面図である。
【図9】本発明に係る樹脂層転写ユニットを備えるインクジェットプリンタの第五実施形態を示す概略側面図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ
3 粉塵除去ユニット
4 定着ユニット
31 搬送ガイド
32a 駆動ローラ
33 フレーム
34a 低粘着ローラ
35a 高粘着ローラ
35d カム
36 センサ
39a 高粘着ローラ支持板
39b 高粘着ローラ支持板
50 搬送ガイド
51a 駆動ローラ
51b 駆動ローラ
52a 搬送ガイド板
53a 第2分割粘着ローラ
54a 第1分割粘着ローラ
57 清掃ローラ
160 上流剥離コロ
161 下流剥離コロ
80 フィルムラミネートユニット
90 樹脂層転写ユニット

Claims (9)

  1. 記録媒体にインクを吐出して記録を行う記録ヘッドと、前記記録媒体の表面に付着した粉塵を除去する粘着ローラを有する粉塵除去ユニットと、を備えるインクジェットプリンタにおいて、
    前記記録媒体を記録ヘッドから前記粉塵除去ユニットの方向に搬送する搬送ローラを備えるとともに、前記粉塵除去ユニットは記録媒体搬送方向順に粘着力の低い低粘着ローラと、粘着力の高い高粘着ローラとを備え、
    前記高粘着ローラには、前記高粘着ローラを前記記録媒体に対して接離動作させる圧接装置が設けられ、
    前記記録媒体の搬送方向先端部に対して前記高粘着ローラが当接しないように前記圧接装置を制御する制御部を備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記高粘着ローラの搬送方向上流側に、前記記録媒体の先端部の通過を検知するセンサを備え、
    前記制御部は、前記センサの検知信号に基づいて前記高粘着ローラが前記記録媒体の搬送方向先端部に当接しないように前記圧接装置を制御することを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 記録媒体にインクを吐出して記録を行う記録ヘッドと、前記記録媒体の表面に付着した粉塵を除去する粘着ローラを有する粉塵除去ユニットと、を備えるインクジェットプリンタにおいて、
    前記記録媒体を記録ヘッドから前記粉塵除去ユニットに搬送する搬送ローラを備えるとともに、前記粉塵除去ユニットは、記録媒体の幅方向に所定の間隔をあけて千鳥状に配置された複数の分割粘着ローラを備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  4. 前記粉塵除去ユニットは、前記記録媒体の記録面と対向する位置であって前記各分割粘着ローラが配置されていない位置に、前記各分割粘着ローラに巻き上げられた記録媒体を前記各分割粘着ローラから剥離させる搬送ガイドを備えたことを特徴とする請求項3に記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記粉塵除去ユニットは、前記各分割粘着ローラが配置されていない位置に、前記各分割粘着ローラと記録媒体との圧接位置よりも搬送方向の下流側で前記記録媒体と当接する剥離コロを備えたことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のインクジェットプリンタ。
  6. 前記粉塵除去ユニットは、前記各分割粘着ローラに接触回転し、前記各分割粘着ローラに付着した粉塵を吸着清掃する清掃ローラを備えることを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタ。
  7. 前記記録媒体は熱可塑性樹脂粒子を含有する記録媒体であり、前記粉塵除去ユニットよりも搬送方向の下流側には、前記記録媒体に加熱加圧処理を行う定着ユニットが設けられていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタ。
  8. 前記粉塵除去ユニットよりも搬送方向の下流側には、前記記録媒体表面をフィルムで覆うフィルムラミネートユニットが設けられていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタ。
  9. 前記粉塵除去ユニットよりも搬送方向の下流側には、前記記録媒体表面を樹脂層で覆う樹脂層転写ユニットが設けられていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のインクジェットプリンタ。
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