JP2005040191A - スプリンクラー設置構造物及びそれに使用する給水主管 - Google Patents

スプリンクラー設置構造物及びそれに使用する給水主管 Download PDF

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Masayuki Tsunaga
正行 津永
Masahiro Sato
政広 佐藤
Shoji Kawano
彰司 川野
Rokuro Sakai
麓郎 酒井
Eiji Hosoda
栄次 細田
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Abstract

【課題】スプリンクラーを確実に作動させる高い信頼性を有すると共に、敷設作業性に優れたスプリンクラー設置構造物及び給水主管を提供する。
【解決手段】給水主管10に分枝管11を介してスプリンクラー12を連結し、該給水主管10を構造物1内の側溝4又は側壁3の内側の空間5に配置したスプリンクラー設置構造物において、前記給水主管10の本体を樹脂管13で構成し、該樹脂管13の外周に耐熱性マルチフィラメント繊維からなる補強シート14を巻き付け、さらに該補強シート14の外側を樹脂層15で被覆したことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はスプリンクラー設置構造物及びそれに使用する給水主管に関し、さらに詳しくは、スプリンクラーの作動信頼性に優れたスプリンクラー設置構造物及びそれに使用する給水主管に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に自動車道路が貫通する長いトンネルにはスプリンクラーが設置されている。このスプリンクラーの設備は、トンネルの側溝等に太径の給水主管を埋設し、その給水主管から分枝管を介してトンネルの天井に一定間隔に設置されたスプリンクラーに連結される構成になっている。トンネル内で火災が発生すると、それを熱センサーが検知して給水ポンプが作動し、消火水を送水主管に圧送してスプリンクラーから水を噴射する。
【0003】
従来、給水主管には鋳鉄管などの鉄管が使用されていた。しかし、鉄管は側溝を流れる湧き水に浸漬していたり、或いは内部に貯留水が溜まっていたりすることにより錆を生じ、その腐食により孔が開くということがある。そのため火災発生時に鉄管に給水すると、腐食孔から水が漏出して十分量の水がスプリンクラーに届かなかったり、また供給水中に錆片が混入してスプリンクラーに孔詰まりを起こすなどの問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、スプリンクラーを確実に作動させる高い信頼性を有すると共に、敷設作業性に優れたスプリンクラー設置構造物を提供することにある。
【0005】
本発明の他の目的は、スプリンクラー設置構造物に敷設する際の作業性を向上する給水主管を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のスプリンクラー設置構造物は、給水主管に分枝管を介してスプリンクラーを連結し、該給水主管を構造物内の側溝又は側壁内側に配置したスプリンクラー設置構造物において、前記給水主管の本体を樹脂管で構成し、該樹脂管の外周に耐熱性マルチフィラメント繊維からなる補強シートを巻き付け、さらに該補強シートの外側を樹脂層で被覆したことを特徴とするものである。
【0007】
また、本発明のスプリンクラー設置構造物に使用される給水主管は、本体が樹脂管で構成され、該樹脂管の外周に耐熱性マルチフィラメント繊維からなる補強シートを巻き付け、さらに該補強シートの外側を樹脂層で被覆したことを特徴とするものである。
【0008】
このように給水主管の本体を樹脂管で構成したため、敷設場所の湧き水や内側の貯留水によって腐食することがない。したがって、火災発生時に給水主管に水を供給した際、錆などの混入によりスプリンクラーに孔詰まりを生じたり、また漏水により作動不能に陥ることはない。また、本体の樹脂管は外周を耐熱性マルチフィラメント繊維の補強シートで被覆されているので、内部の消火水の作用と相まって、火災発生時の熱により給水主管の機能が不全に陥ることはない。
【0009】
また、給水主管は樹脂管や耐熱性マルチフィラメント繊維などで構成されているため、従来の鉄管に比べると著しく軽量で取扱いやすく、敷設作業性を向上することができる。特に狭いトンネル構造物内で車両の通行を止めずに短期間に給水主管の敷設を行なおうとする場合、その軽量化が敷設作業性に非常に大きな威力を発揮する。
【0010】
また、給水主管は、耐熱性マルチフィラメント繊維の補強シートの外周に、さらに樹脂層を被覆しているので耐摩耗性に優れ、給水主管の敷設作業時に補強シートが損傷して、給水主管が機能低下するようなことは起こらない。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施形態からなる自動車道トンネル内のスプリンクラー設置構造物を例示したものである。
【0012】
1は自動車道2が貫通したトンネルである。このトンネル1の左右両壁の表面に、コンクリート及び/又は樹脂で成形された側壁3,3が設けられている。自動車道2の両側部には側溝4、4が設けられ、また側壁3の内側下部に空間5が設けられている。これら側溝4及び空間部5は、それぞれ自動車道2に沿って延長している。また、側溝4と空間部5にはそれぞれ給水主管10が挿入され、図示しない給水ポンプに連結されている。
【0013】
各給水主管10には、長手方向に沿って複数の分枝管11が所定の間隔で分岐するように設けられている。各分枝管11は、それぞれトンネル1の壁面内側に沿って天井まで延長し、その天井で端部をトンネル1内に突出させ、スプリンクラー12を連結している。トンネル1内で火災が発生すると、図示しないセンサーが検知し、その信号が不図示の給水ポンプを作動して、消防水を各給水主管10に圧送する。そして、給水主管10の消防水は、各分枝管11を経てスプリンクラー12に至り、トンネル内の火災物に噴射される。
【0014】
図2は、上記給水主管10を例示する。給水主管10は本体が樹脂管13で構成され、その樹脂管13の外周に耐熱性マルチフィラメント繊維の補強シート14が螺旋状に巻き付け、さらにその外周に樹脂層15が被覆するように設けられている。
【0015】
このように給水主管10が樹脂管13、耐熱性マルチフィラメント繊維が主体の補強シート14、樹脂層15などから構成されているので、水に対する耐腐食性が高く、消防水の漏水及び錆片によるスプリンクラー12の孔詰まりを発生しないようになっている。また、本体の樹脂管13は耐熱性マルチフィラメント繊維の補強シート14で被覆され、また内部に消防水が充填された状態になっているので、火災熱で溶解などして給水不能になることはない。
【0016】
また、給水主管10は樹脂や繊維を主要材料として構成されているため、従来の鋳鉄管の給水主管に比べ大幅に軽量になっており、そのため敷設作業性が向上する。この高度の軽量化は、特にトンネル内の車両通行を止めることなく、短期間に給水主管10を敷設しようとする場合に非常に有利である。また、耐熱性マルチフィラメント繊維の補強シート14が樹脂管13の周囲に螺旋状に巻き付けられているので、高圧の消防水に対して高い補強効果を発揮する。耐熱性マルチフィラメント繊維の補強シート14は、そのまま裸であると、給水主管10の敷設時に地面を引きずられたとき損傷するが、樹脂層15で被覆されているので損傷の心配はなく、高い耐久性を有している。
【0017】
図3は、上述した作用効果をもたらす補強シート14を例示する。補強シート14は、多数本の偏平束状の耐熱性マルチフィラメント繊維16を並列に並べ、これらを2枚の樹脂フィルムなどの保持シート17,17’の間に挟んで構成されている。耐熱性マルチフィラメント繊維16の配列に乱れが生じないので、常に優れた補強効果を有することができる。保持シートとしては、樹脂から成形されたネット状のもの、コードで編んだネット状のものなどでもよく、また不織布や編織物であってもよい。
【0018】
本発明において、給水主管を構成する樹脂管や樹脂層に使用する樹脂は、特に限定されないが、好ましくはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステルなどを使用するとよい。特に、樹脂管には高密度ポリエチレンを、樹脂層には低密度ポリエチレンを使用するとよい。
【0019】
補強シートに使用する耐熱性マルチフィラメント繊維としては、例えば芳香族ポリアミド繊維、ポリ−P−フェニレンベンズオキサゾール繊維、炭素繊維又はガラス繊維などを耐熱性に優れたものを挙げることができる。これらの中でも、特に芳香族ポリアミド繊維が好ましい。
【0020】
本発明のスプリンクラー設備は、特にトンネル用として好適であるが、勿論、トンネル以外の構造物の防火設備としても使用できることができる。
【0021】
【発明の効果】
上述したように本発明のスプリンクラー設置構造物によれば、給水主管の本体が樹脂管からなるため、湧き水や貯留水等に対する耐腐食性が高く、消防水の漏水による機能不全や錆片の混入によるスプリンクラーの孔詰まりなどを発生することはなく、確実な作動を保障することができる。また、本体の樹脂管は耐熱性マルチフィラメント繊維の補強シートにより外周を被覆されているので、火災熱により給水不能に陥るようなこともない。
【0022】
また、給水主管が樹脂管や耐熱性マルチフィラメント繊維などの非金属で構成されているため、従来の鉄管に比べ大幅に軽量化され、取扱いしやすくなり、敷設作業性を向上することができる。また、耐熱性マルチフィラメント繊維からなる補強シートを樹脂層で被覆しているので耐摩耗性に優れ、敷設作業時の補強シートの損傷を防止することで、給水主管の耐久性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態からなる自動車道トンネル内のスプリンクラー設置構造物を例示した縦断面図である。
【図2】本発明に使用される給水主管の一例を一部断面にして示す側面図である。
【図3】本発明に使用される補強シートの一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 トンネル
2 道路
3 側壁
4 側溝
5 空間
10 給水主管
11 分枝管
12 スプリンクラー
13 樹脂管
14 補強シート
15 樹脂層
16 耐熱性マルチフィラメント繊維

Claims (6)

  1. 給水主管に分枝管を介してスプリンクラーを連結し、該給水主管を構造物内の側溝又は側壁内側に配置したスプリンクラー設置構造物において、前記給水主管の本体を樹脂管で構成し、該樹脂管の外周に耐熱性マルチフィラメント繊維からなる補強シートを巻き付け、さらに該補強シートの外側を樹脂層で被覆したスプリンクラー設置構造物。
  2. 前記構造物がトンネルである請求項1に記載のスプリンクラー設置構造物。
  3. 前記耐熱性マルチフィラメント繊維が芳香族ポリアミド繊維である請求項1又は2に記載のスプリンクラー設置構造物。
  4. 前記樹脂管が高密度ポリエチレン樹脂からなる請求項1、2又は3に記載のスプリンクラー設置構造物。
  5. 前記樹脂層が低密度ポリエチレン樹脂からなる請求項1〜4のいずれかに記載のスプリンクラー設置構造物。
  6. 本体が樹脂管で構成され、該樹脂管の外周に耐熱性マルチフィラメント繊維からなる補強シートを巻き付け、さらに該補強シートの外側を樹脂層で被覆した請求項1〜5のいずれかに記載のスプリンクラー設置構造物に使用される給水主管。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011167510A (ja) * 2010-01-21 2011-09-01 Furukawa Electric Co Ltd:The トンネル消火配管構造、トンネル消火配管の分岐構造、トンネル消火配管の断熱構造、およびトンネル消火配管の強度低下防止方法
JP2011239851A (ja) * 2010-05-17 2011-12-01 Furukawa Electric Co Ltd:The トンネル消火配管構造、送水配管
JP6043450B1 (ja) * 2016-03-01 2016-12-14 積水化学工業株式会社 トンネル内消火配管の更生方法
JP6043449B1 (ja) * 2016-03-01 2016-12-14 積水化学工業株式会社 トンネル内消火配管更生用ライニング材およびトンネル内消火配管の更生方法

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