JP2005040081A - 食品材料の成型機構及びこれを用いた成型方法 - Google Patents

食品材料の成型機構及びこれを用いた成型方法 Download PDF

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Abstract

【課題】断面凹型に成型可能な食品材料の成型機構及び成型方法を提供することを課題とする。
【解決手段】外枠部材3と、外枠部材3に対して摺動可能に配位された外側型部材4と、外側型部材4に対して摺動可能に配位された内側型部材5とを備え、内側型部材5の凹部形成部53は、外側型部材4の下端面よりも下方に突出可能なものであり、外側型部材4の内周面41aには、上側空気通路44と外側閉鎖部41bとが形成され、内側型部材5には、下側空気通路と内側閉鎖部52bとが形成された食品材料の成型機構を提供する。外側型部材4と内側型部材5のそれぞれの位置関係により、上側空気通路44と下側空気通路との連通状態と閉鎖状態を切り替えることができ、食品材料の形態を崩さずに成型することが可能であり、断面凹型の食品材料を容易に製造できる。
【選択図】 図2

Description

本願発明は、ハンバーグやコロッケや魚肉練り製品など、練物状である食品材料の成型機構及びこれを用いた成型方法に関するものである。
特公昭62−43660号公報
本願の発明者は、以前、食品材料Fを成型するための装置である、特許文献1に記載の「モールド板式成型装置」を発明した。この装置は図6に示すように、外枠部材102、外側枠部材103、内側枠部材104を組み合わせた成型機構101を有するものであって、この成型機構101を図7(A)〜(C)、次いで図8(A)〜(C)にそれぞれ示す順序で動作させることにより、食品材料Fを成型するものである。この成型機構101を用いた成型品の平面形状については、円形や多角形など種々の形状とすることが可能であるものの、断面形状は図7や図8に示すような平板状に限定されていた(理由については後述する)。
近年、外食産業の隆盛に伴い、ハンバーグなどの食品材料の成型についても、消費者が見て楽しめるような変わった形状のものの需要が増加しつつある。例えば、食品材料Fを断面凹型のカップ状に成型し、このように成型された凹部に別の食品材料を詰めて仕上げたものが挙げられ、これはハンバーグの材料の場合、凹部に卵などを配位して利用できる。
ここで、上記のような断面凹型に食品材料Fを加工するために、例えば、特許文献1に記載の成型機構における内側型部材104の下端部を外側型部材103よりも下方に突出可能な形態とすることにより、食品材料Fに凹部を形成することは可能なのであるが、食品材料Fの凹部に位置している内側型部材104を抜く際に、食品材料Fの凹部と内側型部材104との間が真空状態となってしまい、形崩れしてしまうため、実際にこの装置を用いて断面凹型を保って食品材料Fを成型することは不可能であり、この従来の成型機構101による成型品の断面形状は図7や図8に示すような平板状に限定されていた。
上記の問題に鑑み、本願発明は、断面凹型に成型可能な食品材料の成型機構及び成型方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本願の請求項1に記載の発明は、ハンバーグなどの食品材料Fの製造装置Mに備えられる成型機構1において、モールド板2に取り付けるための外枠部材3と、外枠部材3の内周面31aに対して相対的に摺動可能に配位された外側型部材4と、外側型部材4の内周面41aに対して相対的に摺動可能に配位された内側型部材5とを備え、内側型部材5の先端部分である凹部形成部53は、外側型部材4の下端面4aよりも下方に突出可能なものであり、外側型部材4の内周面41aには、上側空気通路44と外側閉鎖部41bとが形成され、内側型部材5には、下側空気通路54と内側閉鎖部52bとが形成され、外枠部材3と外側型部材4と内側型部材5の凹部形成部53とにより、断面凹型の充填空間を形成した際には、上記の外側閉鎖部41bと内側閉鎖部52bとが一致し、上側空気通路44と下側空気通路54とが連通しない状態となり、外側型部材4に対し、凹部形成部53を相対的に引き込む際に、上記の上側空気通路44と下側空気通路54とのそれぞれ一部が連通した状態となることを特徴とする、食品材料の成型機構を提供する。
又、本願の請求項2に記載の発明は、上記上側空気通路44は、外側型部材4の内周面41aの下端側の一部である外側閉鎖部41bよりも上方に、内周面41aに対して、上下方向に形成された溝部44aを有し、上記の下側空気通路54は、凹部形成部53の外周に形成されたテーパ面53aと外側型部材4の内周面41aとの間の空間であることを特徴とする、請求項1に記載の食品材料の成型機構を提供する。
又、本願の請求項3に記載の発明は、ハンバーグなどの食品材料Fを成形する方法において、外枠部材3と、外枠部材3の内周面31aに対して摺動可能に配位された外側型部材4と、外側型部材4の内周面41aに対して摺動可能に配位された内側型部材5とを備え、内側型部材5の先端部分である凹部形成部53が、外側型部材4の下端面4aよりも下方に突出可能な食品材料の成型機構を用い、外枠部材3の下端面3aに対し、外側型部材4と内側型部材5とを、相対的に上方に移動させ、内側型部材5の凹部形成部53の下端面53bよりも外側型部材4の下端面4aの方を上方寄りに配位することにより、断面凹型の充填空間を形成すると共に、上記の充填空間に食品材料Fを充填する工程と、外側型部材4と内側型部材5とを、外枠部材3に対して相対的に下方に移動させることにより、食品材料Fを外枠部材3から押し出す工程と、外側型部材4に対して内側型部材5を相対的に上方に移動させると共に、この移動に際して、内側型部材5と食品材料Fとの間に空気を導入する工程とを備えることにより、食品材料Fを断面凹型の形態に成型することを特徴とする食品材料の成型方法を提供する。
又、本願の請求項4に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の食品材料の成型機構を用い、外枠部材3の下端面3aに対し、外側型部材4と内側型部材5とを相対的に上方に移動させ、内側型部材5の凹部形成部53の下端面53bよりも外側型部材4の下端面4aの方を上方寄りに配位することにより、断面凹型の充填空間を形成し、上記の充填空間に食品材料Fを充填した後に、外側型部材4の下端面4aが少なくとも外枠部材3の下端面3aよりも下方となるように、外枠部材3に対し、外側型部材4と内側型部材5とを共に相対的に下方に移動させ、上記の状態で、外側型部材4に対し、内側型部材5のみを相対的に上方に引き上げ、外側型部材4の上側空気通路44と内側型部材5の下側空気通路54とを連通させることにより、断面凹型の形態を崩さずに成型が可能であることを特徴とする、食品材料の成型方法を提供する。
本願発明の実施においては、上側空気通路44及び外側閉鎖部41bが形成された外側型部材4と、下側空気通路54及び内側閉鎖部52bが形成された内側型部材5のそれぞれの位置関係により、上側空気通路44と下側空気通路54との連通状態と閉鎖状態を切り替えることができ、食品材料Fの形態を崩さずに成型することが可能であり、断面凹型の食品材料Fを容易に製造できる。そして、断面凹型の食品材料Fの大量生産が可能となる。
以下、図面に基づき、本願発明の実施の一例を取り上げて説明する。図1は、本例の成型機構を有する製造装置を示す側面視の説明図であり、図2は本例の成型機構の各部材を示す斜視の説明図であり、図3〜図5は本例の成型機構の動作を示す断面視の説明図である。
なお、本例における各部の位置関係や動作の位置関係、特に上下の関係は相対的なものであり、本例の位置関係に限定して解釈されるものではない。本例においては、下記のように、モールド板2に固定された外枠部材3に対し、外側型部材4と内側型部材5とが移動するものであるが、固定される部材と移動する部材の関係は本例に示したものに限られず、例えばモールド板2と外枠部材3とを移動可能とするなど、種々に変更して実施が可能である。また、各部材の方向を上下反対にしたり、横倒しや斜め方向に配位して実施する場合も、本願発明の技術範囲に含まれるものである。
本例の成型機構1は、図1に示す製造装置Mにおいて、回転可能に配位されているモールド板2に取り付けられるものである。この成型機構1は、図2に示すように、外枠部材3と外側型部材4と内側型部材5とからなるものである。
外枠部材3は、モールド板2に固定される部材であり、内部には外側型部材4を配位するための筒型の空間である外側型部材配位空間31を有するものである。この外側型部材配位空間31の内周面31aの形状が、成型後の食品材料Fの外周形状となる。
本例においては、この外側型部材配位空間31の断面形状を、図2に示すように円形としているが、これに限られず、長円形や多角形、あるいは星形など、種々の形態とすることが可能であり、これにより、種々の形状に食品材料Fを成型することができる。
外側型部材4は、摺動規制部42と摺動部43とを有するものである。
摺動規制部42は上端側に位置する部分であって、外枠部材3の外側型部材配位空間31よりも大きな寸法の部分を有するものであり、これにより、外側型部材4が下方に抜けることのないようになされている。また本例においては、この摺動規制部42は、外側型部材4の上方に配位されるカム(図示しない)の回転運動を受けて、摺動部43が外枠部材3に規制された状態で、外側型部材4が上下方向に往復運動可能となっている。
摺動部43は、外枠部材3の内周面31aに対して摺動可能に配位されるものであり、摺動部43の外周面の形状は、上記内周面31aと一致するように形成されている。
外側型部材4の内部には、内側型部材5を配位させるための筒型の空間である内側型部材配位空間41が形成されている。
また、外側型部材4の内部には、図2や図3に示すように、上側空気通路44及び外側閉鎖部41bが形成されている。本例においては、この上側空気通路44は、摺動部43における内側型部材配位空間41aの内周面において、上方から下方の途中部分まで至るように形成された溝部44aと、その上方において溝部44aと連通する外部連通路44bとして形成されている。そして、この溝部44aは内側型部材配位空間41に対して連通するものである。また、外部連通路44bは上方において、摺動規制部42の外周面に対して開口している。このように上側空気通路44が形成されることにより、内側型部材配位空間41は、食品材料Fの充填される下側部分以外においても成型機構1の外部に対して連通している。
なお、外側閉鎖部41bは、内側型部材配位空間41の内周面41aにおいて、溝部44aの下方における、溝部44aが設けられていない部分を指し、この外側閉鎖部41bと、後述する内側型部材5の摺動部52の外周面52aにおける内側閉鎖部52bとが一致した際に、上側空気通路44と、後述する下側空気通路54との連通が絶たれる。
言い換えると、外側閉鎖部41bは、上側空気通路44より下方であり、かつ、内側型部材5の内側閉鎖部52bとの間で気密性を保ち得る部位である。
上記の外部連通路44bは、図2や図3に示すように外部に開口されたものであっても良いし、図示したものよりも下方であって、外枠部材3も貫通するようにして外部に連通させるものとしても良いし、あるいは外枠型部材4の上端面を貫通するようにして開口するものとしても良い。
また、本例においては、外部連絡路44bが外部に開口することにより大気に開放された状態としているが、これに限らず、外部連絡路44bに風船状やピストンを備える伸縮自在な空間を設けて接続し、上側空気通路44を直接外部に開放しないようにすることもできる。このようにすれば、特に食品材料Fを成型する際において、周辺を比較的高度な清浄性を保つ必要がある場合に、食品材料Fの凹部が外気に触れないようにでき、有利である。
また、外部連絡路44bにコンプレッサーなどを接続しておき、食品材料Fの凹部に比較的高圧の空気を供給して、成型機構1から成型後の食品材料Fを容易に分離できるものとしても良い。
内側型部材5は、摺動規制部51と摺動部52と凹部形成部53とを有するものである。
摺動規制部51は上端側に位置する部分であって、外側型部材4の内側型部材配位空間41の大きさよりも大きな寸法の部分を有するものであり、これにより、内側型部材5が下方に抜けることのないようになされている。また本例においては、内側型部材5の上方に配位されるカム(図示しない)の回転運動を受けて、摺動部52が外側型部材4に規制された状態で、内側型部材5が上下方向に往復運動可能となっている。
摺動部52は、外側型部材4における内側型部材配位空間41の内周面41aに対して摺動可能に配位されるものであり、摺動部52の外周面52aの形状は、上記内側型部材配位空間41の内周面41aと一致するように形成されている。
凹部形成部53は、内側型部材5の下端部分であり、図3(B)などに示すように、外側型部材4の下端面4aよりも相対的に下方に突出可能なものである。本例において、この凹部形成部53には、下端方向に向かうにつれて断面直径が小さくなるようにテーパ面53aが形成されている。
この凹部形成部53の形状により、内側型部材5を外側型部材4に取り付けた状態において、下側空気通路54と内側閉鎖部52bとが形成される。本例において下側空気通路54は、凹部形成部53のテーパ面53aと外側型部材4の内周面41aとの間の空間である。また、内側閉鎖部52bは摺動部52の外周面52aにおける下部を指す。
この下側空気通路54の形態は、本例のような、外側型部材4と内側型部材5とにより形成される形態に限られるものではなく、凹部形成部53をテーパ形状とはせずに、凹部形成部53の外周面に溝を形成し、この溝を下側空気通路としても良い。
この凹部形成部53により、外枠部材3に合わせた形状に成型される食品材料Fの上部に凹部が形成される。本例では、凹部形成部の断面形状が円形であり、成型された食品材料Fにおいて、外周部分の形状と一致したものとなっているが、これに限られず、外周部分は円形に成型し、凹部を多角形に成型したり、また、凹部を環状にし、成型された食品材料Fの中央を盛り上げた形態とするなど、凹部形成部53の形状を、外枠部材3の内周部の形状とは異なる形状としても良く、種々に変更して実施できる。
ここで、外側型部材4の上側空気通路44と、外側型部材4と内側型部材5とにより形成される下側空気通路54の関係について述べる。
まず、図3(B)及び図4(A)に示すように、外側枠部材4の下端面4aから、内側枠部材5の凹部形成部53を突出させた状態においては、外側型部材4の外側閉鎖部41bと、内側型部材5の内側閉鎖部52bとが一致した状態となっており、外側型部材4の溝部44aと下側空気通路54とは連通しない状態となるため、各空気通路44,54は閉鎖されている。
次に、図4(B)及び図5(A)に示すように、外側型部材4に対し内側型部材5を引き上げた際には、上記のように外側型部材4の外側閉鎖部41bと、内側型部材5の内側閉鎖部52bとが一致した状態ではなくなり、外側型部材4の溝部44aの一部と、凹部形成部5のテーパ面53aの一部とが一致する。これにより、各空気通路44,54が連通し、空気の通り抜けが可能となる。
よって、食品材料Fに凹部を形成した後に凹部形成部53を食品材料Fから引き離す際においても、食品材料Fの凹部と凹部形成部53との間を、上記の各空気通路44,54を介して外部と連通させることができるため、食品材料Fの形状を崩さずに成型することができる。
なお従来においては、特許文献1に記載の成型装置において、図6に示すように、外側型部材103の内周面に溝部103aが形成されていた。この成型装置においては、外側枠部材103と内側枠部材104との間で空間101aを形成し、その空間101a内の空気を圧縮させて、図8(B)に示すように外側型部材に貼り付いた状態となっている食品材料を、図8(C)に示すように下方に落下させて取り外すことができるようになされているが、この成型装置における溝部103aは、専ら上記のように外側枠部材103と内側枠部材104との間に形成された空間101aに対して空気を送るためのものであって、本願発明のように、内側型部材の移動によって、内側型部材と食品材料Fの間が真空となり、食品材料Fが型崩れすることを防止するという作用は全くないものである。
なお、本例の成型機構1にあっても、図5(A)に示す状態から、内側型部材を再度下降させ、図5(B)に示す状態とすることにより、食品材料Fの凹部と凹部形成部53との間に存在する空気を圧縮させることができ、従来と同様にして、外側型部材4の下端面4aに貼りついた状態の食品材料Fを下方に取り外すことができる。
次に、本例の成型機構1を実際に使用する際における、各部の動作について述べる。
まず、図3(A)に示す状態から、外側型部材4及び内側型部材5を上方に引き上げ、外側型部材4の下端面4aから内側型部材5の凹部形成部53が突出した状態とする。ここで、外枠部材3の外側型部材配位空間31の内周面31a、外側型部材4の下端面4a、内側型部材5の凹部形成部53の下端面53b及びテーパ面53aによって充填空間が形成される。
そして、図1に示す圧入ブロック6より、充填空間に食品材料Fが充填され、図3(B)に示す状態となる。ここで、外側型部材4の外側閉鎖部41bと、内側型部材5の内側閉鎖部52bとが一致しているため、充填空間よりも上方にある上側空気通路44に食品材料Fが混入しないようになっている。
次に、外側型部材4及び内側型部材5を図3(B)に示す位置関係のまま、外側型部材4の下端面4aが外枠部材3の下端面3aに一致するように相対的に下方に移動する。これが図4(A)に示す状態である。
次に、上記の状態から、内側型部材5のみを相対的に上方に引き上げる。この際、図4(B)に示したような状態となり、既に説明したように、外側型部材4の溝部44aと内側型部材5の凹部形成部53のテーパ面53aのそれぞれ一部が一致し、上側空気通路44と下側空気通路54とが連通する。よって、内側型部材5の下端面53aと食品材料Fの凹部との間の空間に外気が導入されるため、この空間が真空状態になることによる食品材料Fの型崩れが起こることがなく、食品材料Fを、断面凹型のまま美しく成型することができる。
そして、図5(A)に示す状態から、再度内側型部材5を相対的に下降させると、その途中で、外側型部材4の外側閉鎖部41bと、内側型部材5の内側閉鎖部52bとが一致するため、各空気通路44,54が閉鎖される。そして、その後の内側型部材5の下降に伴い、凹部形成部53と食品材料Fに形成された凹部との間の空間における気圧が上昇し、食品材料Fには下方への力が働く。これにより、図5(B)のように食品材料Fが下方へと落下し、成型機構1から分離する。
なお、上記ような気圧上昇の工程を設けずに、図5(A)に示した状態において、外側枠部材4の下端面4aと食品材料Fとの間にピアノ線等を通すことにより、食品材料Fを成型機構1から分離しても良い。
本願発明の実施の一例に係る成型機構を有する食品加工装置を示す側面視の説明図である。 同成型機構の各部材を示す斜視の説明図である。 (A)(B)共、同成型機構の動作を示す断面視の説明図である。 (A)(B)共、同成型機構の動作を示す断面視の説明図である。 (A)(B)共、同成型機構の動作を示す断面視の説明図である。 従来の成型機構の各部材を示す斜視の説明図である。 (A)〜(C)共、従来の成型機構の動作を示す断面視の説明図である。 (A)〜(C)共、従来の成型機構の動作を示す断面視の説明図である。
符号の説明
1 成型機構
2 モールド板
3 外枠部材
3a 下端面(外枠部材)
31a 内周面(外枠部材)
4 外側型部材
4a 下端面(外側型部材)
41a 内周面(外側型部材)
41b 外側閉鎖部
44 上側空気通路
44a 溝部
5 内側型部材
52b 内側閉鎖部
53 凹部形成部
53a テーパ面
53b 下端面(凹部形成部)
54 下側空気通路
F 食品材料
M 製造装置

Claims (4)

  1. ハンバーグなどの食品材料(F)の製造装置(M)に備えられる成型機構(1)において、
    モールド板(2)に取り付けるための外枠部材(3)と、外枠部材(3)の内周面(31a)に対して相対的に摺動可能に配位された外側型部材(4)と、外側型部材(4)の内周面(41a)に対して相対的に摺動可能に配位された内側型部材(5)とを備え、
    内側型部材(5)の先端部分である凹部形成部(53)は、外側型部材(4)の下端面(4a)よりも下方に突出可能なものであり、
    外側型部材(4)の内周面(41a)には、上側空気通路(44)と外側閉鎖部(41b)とが形成され、
    内側型部材(5)には、下側空気通路(54)と内側閉鎖部(52b)とが形成され、
    外枠部材(3)と外側型部材(4)と内側型部材(5)の凹部形成部(53)とにより、断面凹型の充填空間を形成した際には、上記の外側閉鎖部(41b)と内側閉鎖部(52b)とが一致し、上側空気通路(44)と下側空気通路(54)とが連通しない状態となり、
    外側型部材(4)に対し、凹部形成部(53)を相対的に引き込む際に、上記の上側空気通路(44)と下側空気通路(54)とのそれぞれ一部が連通した状態となることを特徴とする、食品材料の成型機構。
  2. 上記上側空気通路(44)は、外側型部材(4)の内周面(41a)の下端側の一部である外側閉鎖部(41b)よりも上方に、内周面(41a)に対して、上下方向に形成された溝部(44a)を有し、
    上記の下側空気通路(54)は、凹部形成部(53)の外周に形成されたテーパ面(53a)と外側型部材(4)の内周面(41a)との間の空間であることを特徴とする、請求項1に記載の食品材料の成型機構。
  3. ハンバーグなどの食品材料(F)を成形する方法において、
    外枠部材(3)と、外枠部材(3)の内周面(31a)に対して摺動可能に配位された外側型部材(4)と、外側型部材(4)の内周面(41a)に対して摺動可能に配位された内側型部材(5)とを備え、内側型部材(5)の先端部分である凹部形成部(53)が、外側型部材(4)の下端面(4a)よりも下方に突出可能な食品材料の成型機構を用い、
    外枠部材(3)の下端面(3a)に対し、外側型部材(4)と内側型部材(5)とを、相対的に上方に移動させ、内側型部材(5)の凹部形成部(53)の下端面(53b)よりも外側型部材(4)の下端面(4a)の方を上方寄りに配位することにより、断面凹型の充填空間を形成すると共に、上記の充填空間に食品材料(F)を充填する工程と、
    外側型部材(4)と内側型部材(5)とを、外枠部材(3)に対して相対的に下方に移動させることにより、食品材料(F)を外枠部材(3)から押し出す工程と、
    外側型部材(4)に対して内側型部材(5)を相対的に上方に移動させると共に、この移動に際して、内側型部材(5)と食品材料(F)との間に空気を導入する工程とを備えることにより、
    食品材料(F)を断面凹型の形態に成型することを特徴とする食品材料の成型方法。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の食品材料の成型機構を用い、
    外枠部材(3)の下端面(3a)に対し、外側型部材(4)と内側型部材(5)とを相対的に上方に移動させ、内側型部材(5)の凹部形成部(53)の下端面(53b)よりも外側型部材(4)の下端面(4a)の方を上方寄りに配位することにより、断面凹型の充填空間を形成し、
    上記の充填空間に食品材料(F)を充填した後に、外側型部材(4)の下端面(4a)が少なくとも外枠部材(3)の下端面(3a)よりも下方となるように、外枠部材(3)に対し、外側型部材(4)と内側型部材(5)とを共に相対的に下方に移動させ、
    上記の状態で、外側型部材(4)に対し、内側型部材(5)のみを相対的に上方に引き上げ、外側型部材(4)の上側空気通路(44)と内側型部材(5)の下側空気通路(54)とを連通させることにより、断面凹型の形態を崩さずに成型が可能であることを特徴とする、食品材料の成型方法。
JP2003278780A 2003-07-24 2003-07-24 食品材料の成型機構及びこれを用いた成型方法 Expired - Lifetime JP4417668B2 (ja)

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