JP2005040032A - スープ類の供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置の重量を軽くして運搬を容易にし、さらには本体からの取外しや各部の分解を容易にして、装置の取り扱いを容易にする。
【解決手段】下端に開口を有し内部にスープ類を収容する容器2と、容器2下端の開口17と連通する連通口24を有する筒状の外郭部21と、外郭部21に内包されて回動可能に設けられ且つ連通口24と連通する受入口26を備える内筒部22と、内筒部22内を往復移動することにより受入口26を介して内筒部22内にスープ類を出入するピストン部23と、これらを配設する本体部5とを備えたスープ類の供給装置1において、容器2と外郭部21はそれぞれ別々に設けられ、かつ本体部5は、容器2と外郭部21をそれぞれ別々に保持する装着手段6、7を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】下端に開口を有し内部にスープ類を収容する容器2と、容器2下端の開口17と連通する連通口24を有する筒状の外郭部21と、外郭部21に内包されて回動可能に設けられ且つ連通口24と連通する受入口26を備える内筒部22と、内筒部22内を往復移動することにより受入口26を介して内筒部22内にスープ類を出入するピストン部23と、これらを配設する本体部5とを備えたスープ類の供給装置1において、容器2と外郭部21はそれぞれ別々に設けられ、かつ本体部5は、容器2と外郭部21をそれぞれ別々に保持する装着手段6、7を備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器内に収容されるシチュー、スープ、カレー、味噌汁等のスープ類を所定量づつに小分けして顧客に提供するスープ類の供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこのようなスープ類の供給装置としては、特許3267964号公報、特許3245587号公報に記載されたものが知られている。これらのスープ類の供給装置は、具入りスープ類から略一定量の具を含有するスープ液に小分けする装置であって、容器内の具入りスープ類を攪拌混合する攪拌羽根を有する容器と、この容器下端の開口に連通する開口を有する定量筒体と、この定量筒体内に摺動可能に密嵌させた押出棒とを備え、押出棒の前進、後退動作により、容器内の具入りスープを定量筒体内に所定量づつ収容して払い出すことにより、顧客に所定量づつ小分けしてスープを提供するものである。
【0003】
ところで、このようなスープ類の供給装置の容器には、一般に加熱されたスープ類が収容される。そしてこの容器内のスープ類はこの加熱された温度に保温されて、必要時に定量筒体に供給され、所定量づつ顧客に提供される。このため、加熱されたスープ類に接触するこれらの容器や定量筒等は、十分に耐熱性を有する必要がある。また、定量筒体内を摺動する押出棒は、空気の流入、排出のない定量筒体内を前進、後退するので、定量筒体は内部の圧力変化に対して十分な強度を有する必要がある。このような背景から、従来のこのようなスープ類の供給装置においては、容器や定量筒体等は、十分な耐熱性と強度を有するステンレ鋼やアルミ等の金属材料により形成されている。また、加熱されたスープ類が漏れないように、容器とその下方に連設される定量筒体等は一体に形成されている。
【0004】
【特許文献1】
特許3267964号公報
【特許文献2】
特許3245587号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来のスープ類の供給装置においては、容器や定量筒体等がステンレル鋼やアルミ等の金属からなり、しかもそれらが一体に形成されるから、重量が重く運搬に不便であり、これらを落下させるとけがや部品破損の恐れがあり、これらを洗浄する場合には本体装置からの取外しや各部毎の分解に時間が掛かる等、装置の取り扱いが非常に不便である問題があった。
【0006】
本発明は、このような問題を解決するため、スープと接触する容器や定量筒体等をそれぞれ別体に構成し、それぞれの本体への取付方法や相互の連結方法を工夫し、それらが必要とする耐熱度合いや強度を考慮して、それらの一部または全部を金属以外の樹脂部材等により形成可能にすることにより、装置の重量を軽くして運搬を容易にし、これらの運搬中の落下によるけがや装置の破損等の事故を防止し、さらには本体からの取外しや各部の分解を容易にして、装置の取り扱いを容易にしたスープ類の供給装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1にかかる発明は、下端に開口を有し内部にスープ類を収容する容器と、前記容器下端の開口と連通する連通口を有する筒状の外郭部と、前記外郭部に内包されて回動可能に設けられ且つ前記連通口と連通する受入口を備える内筒部と、前記内筒部内を往復動することにより前記受入口を介して内筒部内にスープ類を出し入れするピストン部と、これらを配設する本体部とを備えたスープ類の供給装置において、前記容器と前記外郭部はそれぞれ別々に設けられ、かつ前記本体部は、前記容器と前記外郭部をそれぞれ別々に保持する装着手段を備える。これによれば、前記容器と前記外郭部をそれぞれ必要な耐熱性や強度に応じて、例えば一方をステンレス材、他方を樹脂材等の別の材料で形成することができる。また、これらを本体部とそれぞれ別々に着脱することができる。
【0008】
請求項2にかかる発明は、請求項1に記載のスープ類の供給装置において、前記容器と前記外郭部は、前記開口と前記連通口を連通させながら互いに上下方向に接離可能であることにより、前記容器と前記外郭部を本体部に装着したとき、それらの自重による撓みや取付誤差等によりその相対位置が基準に対してずれた場合でも、互いに圧接したり引合うことがないようにすることができる。
【0009】
請求項3にかかる発明は、請求項1または請求項2に記載のスープ類の供給装置において、前記容器の下端に筒状に突出して設けられた開口と、前記外郭部の上部に筒状に突出して設けられた連通口とを備え、前記開口の筒状部を前記連通口の筒状部に挿入し、前記開口の筒状部の外周面と前記連通口の筒状部の内周面との間に両面間の隙間を塞ぎ一方の面と摺動可能なシール部材を配設して、前記開口と前記連通口を連通させるものである。これによれば、前記開口と前記連通口を連通させながら前記容器と前記外郭部が互いに上下方向に容易に接離可能することができる。
【0010】
請求項4にかかる発明は、請求項3に記載のスープ類の供給装置において、前記シール部材は、前記開口の筒状部の挿入方向に通気可能に配設されたことにより、前記開口と前記連通口の連結部に付着するスープ類を前記シール部材を通気する気流により前記外郭部内方へ吹き寄せ、また前記外郭部の内側の気圧が外側の気圧に対して負圧となることを防止し、その内外の気圧を平衡させることができる。
【0011】
請求項5にかかる発明は、請求項1乃至請求項4の何れかに記載のスープ類の供給装置において、前記容器は前記開口を開閉自在に閉塞する開口閉塞手段を備えたことにより、スープ類を前記容器内に貯留したまま本体と着脱することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について図を参照して説明する。
【0013】
図1は本発明の実施形態のスープ類の供給装置の概略構成を示す側面図である。図に示すように、このスープ類の供給装置1は、スープ類を保温して収容するホッパ部(容器)2と、ホッパ部2の下方にこれと別に配置され、ホッパ部2の下部から流出されるスープ類を定量づつ小分けして下方に置かれたカップ10等に供給する小分装置3と、ホッパ部2上方に配置される攪拌駆動室4と、これらを保持する本体部5等から構成されている。
【0014】
本体部5は、ホッパ部2と小分装置3とをそれぞれ別に保持するホッパ支持部(装着手段)6と小分装置取付部(装着手段)7とを備えている。さらにホッパ支持部6はホッパ部2を着脱自在に保持するとともに、ホッパ部2内に収容されるスープ等を保温する例えば電磁コイル等の保温手段を内部に備えている。また、本体部5の下部には、小分装置3から供給されるスープ類を受け取るカップ10等を載置する載置台8が設けられている。
【0015】
ホッパ部2は、内部に図示しない攪拌羽根を備え、収容するスープ類をこれにより攪拌混合する。また、ホッパ部2の下部には、小分装置3に連通してスープ類をこれに流出する筒状の吐出部15が設けられている。
【0016】
攪拌駆動室4には、ホッパ部2内の攪拌羽根を回転駆動する図示しない駆動手段が配設されている。また、攪拌駆動室4は、一端に設けられた支軸9により本体部5に枢支され、内部の駆動手段は連結部11により攪拌羽根と着脱自在に設けられている。そして、このように構成される攪拌駆動室4は、ホッパ部2を上方に移動してホッパ支持部6から取り外す場合に、支軸9を中心に上方に回動して移動することができる。
【0017】
小分装置3は、筒状に形成された外郭部21と後述する内筒部22、ピストン部23等により構成されている。また、外郭部21の上部にはホッパ部2の吐出部15と連通してスープ類を受け入れる連通口24が筒状に突出して設けられている。そして、小分装置3は外郭部21が小分装置取付部7に固着されている。
【0018】
このようにホッパ部2と外郭部21はそれぞれ別々に設けられ、かつ本体部5は、これらを別々に保持するホッパ保持部6と小分装置取付部7を備えるから、これらはそれぞれ必要な耐熱性や強度に応じて、例えば一方をステンレル材、他方を樹脂材等の別の材料で形成することができる。これにより、これらの一部または全部を従来の金属材料より軽量の樹脂材等で形成することができれば、これらの運搬中の落下によるけがや装置の破損等の事故を減少および防止することができる。また、これらは本体部5と別々に着脱することができることから、本体部5からの取外しや分解作業を容易にすることができる。すなわちこのようにして装置の取り扱いを容易にしたスープ類の供給装置1を提供することができる。
【0019】
図2は、本発明の実施形態のホッパ部2と小分装置3が連結された状態を示す側断面図、図3は本発明の実施形態のホッパ部2と小分装置3の連結部を示す部分側断面図である。
【0020】
図に示すように、ホッパ部2の下端に設けられた吐出部15は、ホッパ部2の下端と接続するホッパ接続部16と、円筒状に形成され下端の半面にスープ類を流出する開口17を有する吐出部本体18と、吐出部本体18と同心円に内側に重ねて設けられた開閉弁部(開口開閉手段)19と、吐出部本体18をホッパ接続部16に連結保持するホルダ部20と、開閉弁部19上部とホルダ部20および開閉弁部19下部と吐出部本体18との嵌合部の隙間にそれぞれ設けられてスープ類の漏れを防止するシール部材30、31と、開閉弁19を下方に付勢して吐出部本体18と密接させるパッキン32等で構成されている。ここで、開閉弁部19は吐出部本体18に対して円筒軸線を中心に回転自在に構成されている。また、開閉弁部19の外側面には操作部19aが外方に突出して設けられ、吐出部本体18の側壁には操作部19aを案内するガイド穴18aが設けられている。
【0021】
このような構成において、吐出部本体18の外側に突出する操作部19aを回転操作し、開閉弁部19を吐出本体部18に対して180度回転させると、開閉弁部19の下端の半面に設けられた閉止板19bが反転して吐出部本体18下端の開口17を閉塞する。また、この状態で操作部19aを逆方向に回転すれば開口17を開くことができる。このようにして、吐出部15の開口17を開閉することができる。
【0022】
このように、ホッパ部2は下部に設けられた吐出部15の開口17を開閉自在に閉塞する開閉弁部19を備えるので、開口17を閉塞してスープ類をホッパ部2内に貯留したまま本体5と着脱することができるから、装置の取り扱いをさらに簡便にすることができる。
【0023】
また、小分装置3は、図に示すように左右方向に延出して設けられた略円筒状の外郭部21と、外郭部21の円筒部と同心円にその内側に設けらた内筒部22と、内筒部22内を左右方向に往復移動可能に設けられたピストン部23と、外郭部21の一端を閉塞する外蓋部27等から構成されている。
【0024】
外郭部21の上部には円筒上に突出して連通口24が設けられ、連通口24の内周壁には挿入される吐出部本体18との隙間を塞ぐ連通口シール部材(シール部材)25が設けられている。また、外郭部21の下部には連通口24と対向して下方に突出する排出口28が設けられている。そして排出口28内には内筒部22の外周面と当接する排出口シール部材29が、また排出口28の下部にはノズル部30が設けられている。また、外郭部21の一端はシール部材33を介して外蓋部27により閉塞されている。なお、外郭部21は円筒部が左右方向にテーパを設けて形成されているので、樹脂材料を原料として射出成型法により成形するのに好適である。また、排出口シール部材29の上端は内筒部22の外周面と水密に当接しているので、内筒部22の外周面に付着するスープ類が排出口28内に漏洩することはない。
【0025】
内筒部22には連通口24と連通する受入口26が備えられている。また、内筒部22の一方端はパッキン34を介し外蓋部27により閉塞されている。また外郭部21と内筒部22の隙間には、連通口24および排出口28を挟んで環状に形成されその隙間を塞ぐシール部材35、36が配設されている。ここで、内筒部22の一方端面はパッキン34と摺動可能に設けられ、内筒部22はその円筒軸線を中心に外郭部21に対して回転自在に設けられている。そして、本体部5内には内筒部22を回転駆動する図示しない駆動手段が備えられている。
【0026】
ピストン部23は内筒部22の内側に嵌合して配設される。そして、一方の端面が外蓋27と当接するとき、その外周面が内筒部22の受入口26を閉鎖するように形成されている。また、ピストン部23の他端の近傍には内筒部22の内面と摺動可能に接する環状のビストンシール39が配設されている。さらに、ピストン部23の他端側には、これを左右方向に往復駆動する図示しない駆動装置に連結するピストンロッド38が備えられている。
【0027】
このように構成されるスープ類の供給装置1において、先ず、内部にスープ類を収容するホッパ部2がホッパ支持部6に装着されると、その下端に配設され開口17を備える吐出部本体18が小分装置3を構成する外郭部21の上部の連通口24に挿入され、ホッパ部2と小分装置3が連結される。このとき、連通口24の周壁に設けられた連通口シール部材25は、吐出部本体18と摺動可能に接して連結部の隙間を塞ぐ。また、このときホッパ部2と小分装置3の外郭部21はその相対位置が若干近接または隔離しても支障なく連結される。
【0028】
これによれば、例えばホッパ部2と外郭部21を本体5に装着したとき、自重による撓みや取付誤差によりその相対位置が基準に対してずれた場合でも、互いに圧接したり引合うことがないから、それぞれこのような不要な外力による変形を防止することができる。したがって、これらを従来の金属材料と比べて変形し易い樹脂材料等で形成することが可能となる。また、このような構成によりホッパ部2と小分装置3は容易に連結されるから、装置の構造を簡単にして信頼性を高くし、コストを安くすることができる。
【0029】
次にこのスープ類の供給装置1において、ホッパ部2に収容されたスープ類を、小分装置3により定量づつ載置台8上のカップ10等に子分ける動作について説明する。図4の(a)〜(d)は、本発明の実施形態のホッパ部2に収容されたスープ類を定量づつカップ10等に子分けする場合の、小分装置8内の各部の動作を順に示す動作状態側断面図である。
【0030】
先ず図4の(a)に示すように、ホッパ部2が小分装置3に連結され、ホッパ部2の下端に配置される吐出部15の開口17が開かれる。この状態で、ホッパ部2内のスープ類は小分装置3に流出可能となる。しかし、この場合ピストン部23は内筒部22の受入口26を閉鎖した状態(待機状態)にあるので、スープ類は内筒部22内にほとんど流出しない。次に図4の(b)に示すように、ピストン部23が図示しない駆動装置により所定量後退(図の右方向に移動)して、内筒部22の受入口26が開放すると、スープ類が内筒部22内に流入する。この場合、ピストン部23の移動量に応じて内筒部22内に流入するスープ類の量が変化する。したがって、ピストン部23の移動量を常に一定にすることにより、小分けするスープ類の量を常に一定に保つことができる。さらに、図4の(c)に示すように、内筒部22がその円筒軸線を中心に、図示しない駆動装置により回転し、受入口26が外郭部21下部の排出口28に対応した位置に移動する。これにより連通口24と内筒部22内の連通が遮断され、内筒部22内のスープ類はホッパ部2から流入するスープ類と完全に分割される。そして、図4の(d)に示すように、ピストン部23が前進(図の左方向に移動)して端面が外蓋部27と当接する位置に戻ると、内筒部22内のスープ類は、下方の受入口26から押し出され、排出口28を介してノズル部30から下方に配置されるカップ10等に供給される。このようにして、ホッパ部2内のスープ類が定量づつ小分けされてカップ10等に供給される。
【0031】
ところで、本実施形態の場合、外郭部21の連通口24の内周壁に設けられ吐出部本体18との隙間を塞ぐ連通口シール部材25は、ホッパ部2下端の筒状に構成された吐出部15の挿入方向に通気可能に設けられている。そこで、例えば吐出部15の開口17を閉鎖し、ピストン部23を前述の待機状態から後退させると、吐出部15と連通口24の連結部に付着するスープ類は連結口シール部材25を通気する気流により外郭部21内方へ吹き寄せるられる。すなわち、連結部の周辺のスープ類が除去されて連結部を清潔に保つことができる。また、これにより外郭部21の内側の気圧が外側の気圧に対して負圧となることが防止されるから、外郭部21の内外の気圧差による変形を防止することができる。したがって、外郭部21を従来の金属材料より変形し易い樹脂材料で形成可能とすることができる。
【0032】
なお、本発明は、言うまでもなく本実施の形態の示す構成に限定されず、本発明の趣旨の包含する範囲で応用変更が可能である。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に係る発明によれば、前記容器と前記外郭部をそれぞれ必要な耐熱性や強度に応じて、例えば一方をステンレス材、他方を樹脂材等の別の材料で形成することができるから、装置の一部または全部を従来のステンレス鋼やアルミ等の金属材料から樹脂材料に変更することが可能となり、装置の重量を軽くして運搬を容易にし、これらの運搬中の落下によるけがや装置の破損等の事故を防止することができる。また、これらを本体部とそれぞれ別々に着脱することができるから、本体からの取外しや各部の分解を容易にすることができる。すなわちこのようにして装置の取り扱いを容易にしたスープ類の供給装置を提供することができる。
【0034】
また、請求項2に係る発明によれば、請求項1に記載の発明において、容器と外郭部を本体部に装着したとき、それらの自重による撓みや取付誤差等によりその相対位置が基準に対してずれた場合でも、互いに圧接したり引合うことがないようにすることができるから、このような不要な外力による容器と外郭部の変形を防止しすることができる。すなわち、これらを従来の金属と比べて変形し易い樹脂材料等で形成可能とすることができる。
【0035】
また、請求項3に係る発明によれば、請求項1または2に記載の発明において、開口と連通口を連通させながら容器と外郭部が互いに上下方向に容易に接離可能することができるから、装置の構造を簡単にして信頼性を高くし、コストを安くすることができる。
【0036】
また、請求項4に係る発明によれば、請求項3に記載の発明において、開口と連通口の連結部に付着するスープ類を、シール部材を通気する気流により外郭部内方へ吹き寄せ、また外郭部の内側の気圧が外側に対して負圧になることを防止してその内外の気圧を平衡させることができるから、連結部からスープ類を除去してこれを清潔に保持し、また外郭部の内外の気圧差による変形を防止することができる。したがって、外郭部を従来の金属材料より変形し易い樹脂材料で形成可能とすることができる。
【0037】
また、請求項5に係る発明によれば、請求項1乃至4の何れかに記載の発明において、スープ類を容器内に貯留したまま本体と着脱することができるから、装置の取り扱いをさらに簡便にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のスープ類の供給装置の概略構成を示す側面図である。
【図2】本発明の実施形態のホッパ部と小分装置が連結された状態を示す側断面図である。
【図3】本発明の実施形態のホッパ部と小分装置の連結部を示す部分側断面である。
【図4】本発明の実施形態のホッパ部に収容されたスープ類を定量づつカップ等に子分けする場合の、小分装置内の各部の動作を示す動作状態側断面図で、(a)は待機状態、(b)はピストン部が後退しスープ類が内筒部内に流入した状態、(c)は内筒部が回転し受入口が上方から下方に移動した状態、(d)はピストン部が前進し内筒部内のスープ類が下方に押出された状態をそれぞれ示すものである。
【符号の説明】
1 スープ類の供給装置
2 ホッパ部(容器)
5 本体部
6 ホッパ支持部(装着手段)
7 小分装置取付部(装着手段)
15 吐出部
17 開口
19 開口弁部(開口開閉手段)
21 外郭部
22 内筒部
23 ピストン部
24 連通口
25 連通口シール部材(シール部材)
26 受入口
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器内に収容されるシチュー、スープ、カレー、味噌汁等のスープ類を所定量づつに小分けして顧客に提供するスープ類の供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこのようなスープ類の供給装置としては、特許3267964号公報、特許3245587号公報に記載されたものが知られている。これらのスープ類の供給装置は、具入りスープ類から略一定量の具を含有するスープ液に小分けする装置であって、容器内の具入りスープ類を攪拌混合する攪拌羽根を有する容器と、この容器下端の開口に連通する開口を有する定量筒体と、この定量筒体内に摺動可能に密嵌させた押出棒とを備え、押出棒の前進、後退動作により、容器内の具入りスープを定量筒体内に所定量づつ収容して払い出すことにより、顧客に所定量づつ小分けしてスープを提供するものである。
【0003】
ところで、このようなスープ類の供給装置の容器には、一般に加熱されたスープ類が収容される。そしてこの容器内のスープ類はこの加熱された温度に保温されて、必要時に定量筒体に供給され、所定量づつ顧客に提供される。このため、加熱されたスープ類に接触するこれらの容器や定量筒等は、十分に耐熱性を有する必要がある。また、定量筒体内を摺動する押出棒は、空気の流入、排出のない定量筒体内を前進、後退するので、定量筒体は内部の圧力変化に対して十分な強度を有する必要がある。このような背景から、従来のこのようなスープ類の供給装置においては、容器や定量筒体等は、十分な耐熱性と強度を有するステンレ鋼やアルミ等の金属材料により形成されている。また、加熱されたスープ類が漏れないように、容器とその下方に連設される定量筒体等は一体に形成されている。
【0004】
【特許文献1】
特許3267964号公報
【特許文献2】
特許3245587号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来のスープ類の供給装置においては、容器や定量筒体等がステンレル鋼やアルミ等の金属からなり、しかもそれらが一体に形成されるから、重量が重く運搬に不便であり、これらを落下させるとけがや部品破損の恐れがあり、これらを洗浄する場合には本体装置からの取外しや各部毎の分解に時間が掛かる等、装置の取り扱いが非常に不便である問題があった。
【0006】
本発明は、このような問題を解決するため、スープと接触する容器や定量筒体等をそれぞれ別体に構成し、それぞれの本体への取付方法や相互の連結方法を工夫し、それらが必要とする耐熱度合いや強度を考慮して、それらの一部または全部を金属以外の樹脂部材等により形成可能にすることにより、装置の重量を軽くして運搬を容易にし、これらの運搬中の落下によるけがや装置の破損等の事故を防止し、さらには本体からの取外しや各部の分解を容易にして、装置の取り扱いを容易にしたスープ類の供給装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1にかかる発明は、下端に開口を有し内部にスープ類を収容する容器と、前記容器下端の開口と連通する連通口を有する筒状の外郭部と、前記外郭部に内包されて回動可能に設けられ且つ前記連通口と連通する受入口を備える内筒部と、前記内筒部内を往復動することにより前記受入口を介して内筒部内にスープ類を出し入れするピストン部と、これらを配設する本体部とを備えたスープ類の供給装置において、前記容器と前記外郭部はそれぞれ別々に設けられ、かつ前記本体部は、前記容器と前記外郭部をそれぞれ別々に保持する装着手段を備える。これによれば、前記容器と前記外郭部をそれぞれ必要な耐熱性や強度に応じて、例えば一方をステンレス材、他方を樹脂材等の別の材料で形成することができる。また、これらを本体部とそれぞれ別々に着脱することができる。
【0008】
請求項2にかかる発明は、請求項1に記載のスープ類の供給装置において、前記容器と前記外郭部は、前記開口と前記連通口を連通させながら互いに上下方向に接離可能であることにより、前記容器と前記外郭部を本体部に装着したとき、それらの自重による撓みや取付誤差等によりその相対位置が基準に対してずれた場合でも、互いに圧接したり引合うことがないようにすることができる。
【0009】
請求項3にかかる発明は、請求項1または請求項2に記載のスープ類の供給装置において、前記容器の下端に筒状に突出して設けられた開口と、前記外郭部の上部に筒状に突出して設けられた連通口とを備え、前記開口の筒状部を前記連通口の筒状部に挿入し、前記開口の筒状部の外周面と前記連通口の筒状部の内周面との間に両面間の隙間を塞ぎ一方の面と摺動可能なシール部材を配設して、前記開口と前記連通口を連通させるものである。これによれば、前記開口と前記連通口を連通させながら前記容器と前記外郭部が互いに上下方向に容易に接離可能することができる。
【0010】
請求項4にかかる発明は、請求項3に記載のスープ類の供給装置において、前記シール部材は、前記開口の筒状部の挿入方向に通気可能に配設されたことにより、前記開口と前記連通口の連結部に付着するスープ類を前記シール部材を通気する気流により前記外郭部内方へ吹き寄せ、また前記外郭部の内側の気圧が外側の気圧に対して負圧となることを防止し、その内外の気圧を平衡させることができる。
【0011】
請求項5にかかる発明は、請求項1乃至請求項4の何れかに記載のスープ類の供給装置において、前記容器は前記開口を開閉自在に閉塞する開口閉塞手段を備えたことにより、スープ類を前記容器内に貯留したまま本体と着脱することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について図を参照して説明する。
【0013】
図1は本発明の実施形態のスープ類の供給装置の概略構成を示す側面図である。図に示すように、このスープ類の供給装置1は、スープ類を保温して収容するホッパ部(容器)2と、ホッパ部2の下方にこれと別に配置され、ホッパ部2の下部から流出されるスープ類を定量づつ小分けして下方に置かれたカップ10等に供給する小分装置3と、ホッパ部2上方に配置される攪拌駆動室4と、これらを保持する本体部5等から構成されている。
【0014】
本体部5は、ホッパ部2と小分装置3とをそれぞれ別に保持するホッパ支持部(装着手段)6と小分装置取付部(装着手段)7とを備えている。さらにホッパ支持部6はホッパ部2を着脱自在に保持するとともに、ホッパ部2内に収容されるスープ等を保温する例えば電磁コイル等の保温手段を内部に備えている。また、本体部5の下部には、小分装置3から供給されるスープ類を受け取るカップ10等を載置する載置台8が設けられている。
【0015】
ホッパ部2は、内部に図示しない攪拌羽根を備え、収容するスープ類をこれにより攪拌混合する。また、ホッパ部2の下部には、小分装置3に連通してスープ類をこれに流出する筒状の吐出部15が設けられている。
【0016】
攪拌駆動室4には、ホッパ部2内の攪拌羽根を回転駆動する図示しない駆動手段が配設されている。また、攪拌駆動室4は、一端に設けられた支軸9により本体部5に枢支され、内部の駆動手段は連結部11により攪拌羽根と着脱自在に設けられている。そして、このように構成される攪拌駆動室4は、ホッパ部2を上方に移動してホッパ支持部6から取り外す場合に、支軸9を中心に上方に回動して移動することができる。
【0017】
小分装置3は、筒状に形成された外郭部21と後述する内筒部22、ピストン部23等により構成されている。また、外郭部21の上部にはホッパ部2の吐出部15と連通してスープ類を受け入れる連通口24が筒状に突出して設けられている。そして、小分装置3は外郭部21が小分装置取付部7に固着されている。
【0018】
このようにホッパ部2と外郭部21はそれぞれ別々に設けられ、かつ本体部5は、これらを別々に保持するホッパ保持部6と小分装置取付部7を備えるから、これらはそれぞれ必要な耐熱性や強度に応じて、例えば一方をステンレル材、他方を樹脂材等の別の材料で形成することができる。これにより、これらの一部または全部を従来の金属材料より軽量の樹脂材等で形成することができれば、これらの運搬中の落下によるけがや装置の破損等の事故を減少および防止することができる。また、これらは本体部5と別々に着脱することができることから、本体部5からの取外しや分解作業を容易にすることができる。すなわちこのようにして装置の取り扱いを容易にしたスープ類の供給装置1を提供することができる。
【0019】
図2は、本発明の実施形態のホッパ部2と小分装置3が連結された状態を示す側断面図、図3は本発明の実施形態のホッパ部2と小分装置3の連結部を示す部分側断面図である。
【0020】
図に示すように、ホッパ部2の下端に設けられた吐出部15は、ホッパ部2の下端と接続するホッパ接続部16と、円筒状に形成され下端の半面にスープ類を流出する開口17を有する吐出部本体18と、吐出部本体18と同心円に内側に重ねて設けられた開閉弁部(開口開閉手段)19と、吐出部本体18をホッパ接続部16に連結保持するホルダ部20と、開閉弁部19上部とホルダ部20および開閉弁部19下部と吐出部本体18との嵌合部の隙間にそれぞれ設けられてスープ類の漏れを防止するシール部材30、31と、開閉弁19を下方に付勢して吐出部本体18と密接させるパッキン32等で構成されている。ここで、開閉弁部19は吐出部本体18に対して円筒軸線を中心に回転自在に構成されている。また、開閉弁部19の外側面には操作部19aが外方に突出して設けられ、吐出部本体18の側壁には操作部19aを案内するガイド穴18aが設けられている。
【0021】
このような構成において、吐出部本体18の外側に突出する操作部19aを回転操作し、開閉弁部19を吐出本体部18に対して180度回転させると、開閉弁部19の下端の半面に設けられた閉止板19bが反転して吐出部本体18下端の開口17を閉塞する。また、この状態で操作部19aを逆方向に回転すれば開口17を開くことができる。このようにして、吐出部15の開口17を開閉することができる。
【0022】
このように、ホッパ部2は下部に設けられた吐出部15の開口17を開閉自在に閉塞する開閉弁部19を備えるので、開口17を閉塞してスープ類をホッパ部2内に貯留したまま本体5と着脱することができるから、装置の取り扱いをさらに簡便にすることができる。
【0023】
また、小分装置3は、図に示すように左右方向に延出して設けられた略円筒状の外郭部21と、外郭部21の円筒部と同心円にその内側に設けらた内筒部22と、内筒部22内を左右方向に往復移動可能に設けられたピストン部23と、外郭部21の一端を閉塞する外蓋部27等から構成されている。
【0024】
外郭部21の上部には円筒上に突出して連通口24が設けられ、連通口24の内周壁には挿入される吐出部本体18との隙間を塞ぐ連通口シール部材(シール部材)25が設けられている。また、外郭部21の下部には連通口24と対向して下方に突出する排出口28が設けられている。そして排出口28内には内筒部22の外周面と当接する排出口シール部材29が、また排出口28の下部にはノズル部30が設けられている。また、外郭部21の一端はシール部材33を介して外蓋部27により閉塞されている。なお、外郭部21は円筒部が左右方向にテーパを設けて形成されているので、樹脂材料を原料として射出成型法により成形するのに好適である。また、排出口シール部材29の上端は内筒部22の外周面と水密に当接しているので、内筒部22の外周面に付着するスープ類が排出口28内に漏洩することはない。
【0025】
内筒部22には連通口24と連通する受入口26が備えられている。また、内筒部22の一方端はパッキン34を介し外蓋部27により閉塞されている。また外郭部21と内筒部22の隙間には、連通口24および排出口28を挟んで環状に形成されその隙間を塞ぐシール部材35、36が配設されている。ここで、内筒部22の一方端面はパッキン34と摺動可能に設けられ、内筒部22はその円筒軸線を中心に外郭部21に対して回転自在に設けられている。そして、本体部5内には内筒部22を回転駆動する図示しない駆動手段が備えられている。
【0026】
ピストン部23は内筒部22の内側に嵌合して配設される。そして、一方の端面が外蓋27と当接するとき、その外周面が内筒部22の受入口26を閉鎖するように形成されている。また、ピストン部23の他端の近傍には内筒部22の内面と摺動可能に接する環状のビストンシール39が配設されている。さらに、ピストン部23の他端側には、これを左右方向に往復駆動する図示しない駆動装置に連結するピストンロッド38が備えられている。
【0027】
このように構成されるスープ類の供給装置1において、先ず、内部にスープ類を収容するホッパ部2がホッパ支持部6に装着されると、その下端に配設され開口17を備える吐出部本体18が小分装置3を構成する外郭部21の上部の連通口24に挿入され、ホッパ部2と小分装置3が連結される。このとき、連通口24の周壁に設けられた連通口シール部材25は、吐出部本体18と摺動可能に接して連結部の隙間を塞ぐ。また、このときホッパ部2と小分装置3の外郭部21はその相対位置が若干近接または隔離しても支障なく連結される。
【0028】
これによれば、例えばホッパ部2と外郭部21を本体5に装着したとき、自重による撓みや取付誤差によりその相対位置が基準に対してずれた場合でも、互いに圧接したり引合うことがないから、それぞれこのような不要な外力による変形を防止することができる。したがって、これらを従来の金属材料と比べて変形し易い樹脂材料等で形成することが可能となる。また、このような構成によりホッパ部2と小分装置3は容易に連結されるから、装置の構造を簡単にして信頼性を高くし、コストを安くすることができる。
【0029】
次にこのスープ類の供給装置1において、ホッパ部2に収容されたスープ類を、小分装置3により定量づつ載置台8上のカップ10等に子分ける動作について説明する。図4の(a)〜(d)は、本発明の実施形態のホッパ部2に収容されたスープ類を定量づつカップ10等に子分けする場合の、小分装置8内の各部の動作を順に示す動作状態側断面図である。
【0030】
先ず図4の(a)に示すように、ホッパ部2が小分装置3に連結され、ホッパ部2の下端に配置される吐出部15の開口17が開かれる。この状態で、ホッパ部2内のスープ類は小分装置3に流出可能となる。しかし、この場合ピストン部23は内筒部22の受入口26を閉鎖した状態(待機状態)にあるので、スープ類は内筒部22内にほとんど流出しない。次に図4の(b)に示すように、ピストン部23が図示しない駆動装置により所定量後退(図の右方向に移動)して、内筒部22の受入口26が開放すると、スープ類が内筒部22内に流入する。この場合、ピストン部23の移動量に応じて内筒部22内に流入するスープ類の量が変化する。したがって、ピストン部23の移動量を常に一定にすることにより、小分けするスープ類の量を常に一定に保つことができる。さらに、図4の(c)に示すように、内筒部22がその円筒軸線を中心に、図示しない駆動装置により回転し、受入口26が外郭部21下部の排出口28に対応した位置に移動する。これにより連通口24と内筒部22内の連通が遮断され、内筒部22内のスープ類はホッパ部2から流入するスープ類と完全に分割される。そして、図4の(d)に示すように、ピストン部23が前進(図の左方向に移動)して端面が外蓋部27と当接する位置に戻ると、内筒部22内のスープ類は、下方の受入口26から押し出され、排出口28を介してノズル部30から下方に配置されるカップ10等に供給される。このようにして、ホッパ部2内のスープ類が定量づつ小分けされてカップ10等に供給される。
【0031】
ところで、本実施形態の場合、外郭部21の連通口24の内周壁に設けられ吐出部本体18との隙間を塞ぐ連通口シール部材25は、ホッパ部2下端の筒状に構成された吐出部15の挿入方向に通気可能に設けられている。そこで、例えば吐出部15の開口17を閉鎖し、ピストン部23を前述の待機状態から後退させると、吐出部15と連通口24の連結部に付着するスープ類は連結口シール部材25を通気する気流により外郭部21内方へ吹き寄せるられる。すなわち、連結部の周辺のスープ類が除去されて連結部を清潔に保つことができる。また、これにより外郭部21の内側の気圧が外側の気圧に対して負圧となることが防止されるから、外郭部21の内外の気圧差による変形を防止することができる。したがって、外郭部21を従来の金属材料より変形し易い樹脂材料で形成可能とすることができる。
【0032】
なお、本発明は、言うまでもなく本実施の形態の示す構成に限定されず、本発明の趣旨の包含する範囲で応用変更が可能である。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に係る発明によれば、前記容器と前記外郭部をそれぞれ必要な耐熱性や強度に応じて、例えば一方をステンレス材、他方を樹脂材等の別の材料で形成することができるから、装置の一部または全部を従来のステンレス鋼やアルミ等の金属材料から樹脂材料に変更することが可能となり、装置の重量を軽くして運搬を容易にし、これらの運搬中の落下によるけがや装置の破損等の事故を防止することができる。また、これらを本体部とそれぞれ別々に着脱することができるから、本体からの取外しや各部の分解を容易にすることができる。すなわちこのようにして装置の取り扱いを容易にしたスープ類の供給装置を提供することができる。
【0034】
また、請求項2に係る発明によれば、請求項1に記載の発明において、容器と外郭部を本体部に装着したとき、それらの自重による撓みや取付誤差等によりその相対位置が基準に対してずれた場合でも、互いに圧接したり引合うことがないようにすることができるから、このような不要な外力による容器と外郭部の変形を防止しすることができる。すなわち、これらを従来の金属と比べて変形し易い樹脂材料等で形成可能とすることができる。
【0035】
また、請求項3に係る発明によれば、請求項1または2に記載の発明において、開口と連通口を連通させながら容器と外郭部が互いに上下方向に容易に接離可能することができるから、装置の構造を簡単にして信頼性を高くし、コストを安くすることができる。
【0036】
また、請求項4に係る発明によれば、請求項3に記載の発明において、開口と連通口の連結部に付着するスープ類を、シール部材を通気する気流により外郭部内方へ吹き寄せ、また外郭部の内側の気圧が外側に対して負圧になることを防止してその内外の気圧を平衡させることができるから、連結部からスープ類を除去してこれを清潔に保持し、また外郭部の内外の気圧差による変形を防止することができる。したがって、外郭部を従来の金属材料より変形し易い樹脂材料で形成可能とすることができる。
【0037】
また、請求項5に係る発明によれば、請求項1乃至4の何れかに記載の発明において、スープ類を容器内に貯留したまま本体と着脱することができるから、装置の取り扱いをさらに簡便にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のスープ類の供給装置の概略構成を示す側面図である。
【図2】本発明の実施形態のホッパ部と小分装置が連結された状態を示す側断面図である。
【図3】本発明の実施形態のホッパ部と小分装置の連結部を示す部分側断面である。
【図4】本発明の実施形態のホッパ部に収容されたスープ類を定量づつカップ等に子分けする場合の、小分装置内の各部の動作を示す動作状態側断面図で、(a)は待機状態、(b)はピストン部が後退しスープ類が内筒部内に流入した状態、(c)は内筒部が回転し受入口が上方から下方に移動した状態、(d)はピストン部が前進し内筒部内のスープ類が下方に押出された状態をそれぞれ示すものである。
【符号の説明】
1 スープ類の供給装置
2 ホッパ部(容器)
5 本体部
6 ホッパ支持部(装着手段)
7 小分装置取付部(装着手段)
15 吐出部
17 開口
19 開口弁部(開口開閉手段)
21 外郭部
22 内筒部
23 ピストン部
24 連通口
25 連通口シール部材(シール部材)
26 受入口
Claims (5)
- 下端に開口を有し内部にスープ類を収容する容器と、前記容器下端の開口と連通する連通口を有する筒状の外郭部と、前記外郭部に内包されて回動可能に設けられ且つ前記連通口と連通する受入口を備える内筒部と、前記内筒部内を往復移動することにより前記受入口を介して内筒部内にスープ類を出し入れするピストン部と、これらを配設する本体部とを備えたスープ類の供給装置において、前記容器と前記外郭部はそれぞれ別々に設けられ、かつ前記本体部は、前記容器と前記外郭部をそれぞれ別々に保持する装着手段を備えたことを特徴とするスープ類の供給装置。
- 前記容器と前記外郭部は、前記開口と前記連通口を連通させながら互いに上下方向に接離可能であることを特徴とする請求項1に記載のスープ類の供給装置。
- 前記容器の下端に筒状に突出して設けられた開口と、前記外郭部の上部に筒状に突出して設けられた連通口とを備え、前記開口の筒状部を前記連通口の筒状部に挿入し、前記開口の筒状部の外周面と前記連通口の筒状部の内周面との間に両面間の隙間を塞ぎ一方の面と摺動可能なシール部材を配設して、前記開口と前記連通口を連通させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスープ類の供給装置。
- 前記シール部材は、前記開口の筒状部の挿入方向に通気可能に配設されたことを特徴とする請求項3に記載のスープ類の供給装置。
- 前記容器は前記開口を開閉自在に閉塞する開口閉塞手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のスープ類の供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003201249A JP2005040032A (ja) | 2003-07-24 | 2003-07-24 | スープ類の供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003201249A JP2005040032A (ja) | 2003-07-24 | 2003-07-24 | スープ類の供給装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007007505A (ja) * | 2005-06-28 | 2007-01-18 | Bay City Service Co Ltd | ポンプの作動杆の係脱構造及びポンプ |
JP2008189347A (ja) * | 2007-02-02 | 2008-08-21 | Bay City Service Co Ltd | スープ類の小分け装置 |
-
2003
- 2003-07-24 JP JP2003201249A patent/JP2005040032A/ja active Pending
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JP2008189347A (ja) * | 2007-02-02 | 2008-08-21 | Bay City Service Co Ltd | スープ類の小分け装置 |
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