JP2005039961A - リニアモータ装置、ステージ装置、及び露光装置 - Google Patents

リニアモータ装置、ステージ装置、及び露光装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 リニアモータ装置の小型化を図るとともに、推力リップルの発生を抑止することができるリニアモータ装置等を提供する。
【解決手段】 y方向に複数の永久磁石13を配列してなる磁石列17とy方向に複数の永久磁石15を配列してなる磁石列18とを備え、これらの磁石列17,18により、磁界の方向がz方向であって、大きさがy方向に周期的に変化する磁場が形成される。この磁場内に複数のコイル23a〜23cをz方向に重ねてy方向に配列したコイル列23が配置される。磁石列17,18により形成される磁場は、z方向に一様ではなくz方向の位置に応じて大きさが変化する。コイル列23の一部をなすコイル23bは、z方向における磁場の大きさの変化により低下するy方向の推力を補うため、z方向の厚みが他のコイル23a,23cのz方向の厚みより厚く設定される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、マスク又は感光基板等の物体を保持した状態で直線的に又は二次元平面内で移動させるステージ部を駆動するリニアモータ装置、当該リニアモータ装置を駆動源として備えるステージ装置、及び露光装置に関する。
半導体素子、液晶表示素子、その他のマイクロデバイスの製造工程の1つとして設けられる露光工程においては、露光装置を用いてフォトマスクやレチクル(以下、これらを総称する場合には、マスクという)に形成された微細なパターンをフォトレジスト等の感光剤が塗布された半導体ウェハやガラスプレート等(以下、これらを総称する場合には、感光基板という)に転写する工程が繰り返し行われる。
マスクのパターンを感光基板上に転写する場合には、既に感光基板上に形成されているパターンとこれから転写するパターンとを高い精度をもって重ね合わせる必要があるため、感光基板を保持した状態で移動する基板ステージは極めて精確な移動動作が要求される。また、感光基板の移動に合わせてマスクを移動させつつ逐次パターンの転写を行う場合には、更にマスクを保持した状態で移動するマスクステージも精確な移動動作が要求される。
このような極めて精確な動作が要求される基板ステージの駆動源(更にはマスクステージの駆動源)としてリニアモータ装置が設けられることが多い。リニアモータ装置は、直線方向の駆動力(推力)を発生するモータであり、構造が簡易で部品点数が少なく、また、駆動における摩擦抵抗が少ないために動作精度が高く、更に直接的に直線駆動するので移動動作を迅速に行うことができるという多くの利点を有する。
リニアモータ装置の基本構成は、コイルを直線状に配列したコイル列と、コイルの配列方向と同方向に極性が交互に変化するように磁石を配列した磁石列とを含んで構成される。かかる構成のリニアモータ装置は、コイル列に正弦波状の三相交流を供給することでコイルの配列方向に推力が発生し、コイル列と磁石列との相対位置に応じて三相交流を印加するコイルを切り替えることにより、コイルの配列方向に沿ってコイル列と磁石列との相対位置を連続的に変化させることができる。上記の磁石列によって形成される磁界がコイルの配列方向に沿ってコイルの配列周期で正弦波状に変化するものであれば、コイル列に三相交流を印加するとコイルの配列方向に一定の推力が発生する。
しかしながら、例えば高出力化等を実現するために、コイルの配列を変えて磁束密度を高めたリニアモータ装置においては、推力が一定とならない場合があった。即ち、このリニアモータ装置内で形成される磁界は、コイルの配列周期で変化する基本成分以外に、基本成分の整数分の1の周期で変化する高調波成分が現れる。このため、コイル列に三相交流を印加すると磁界の高調波成分によって推力が位置によって変動し、基板ステージ又はウェハステージの位置を精確に制御する上で問題があった。以下、この推力変動分を「推力リップル」という。
また、リニアモータ装置が設置される場所によっては、リニアモータ装置の外形形状の大きさ(特に、コイルの配列方向(推力発生方向)の長さ)が制限される場合がある。このため、磁石列によって形成される磁場の磁束方向(コイルの配列方向に交差する方向)にコイルを重ねて配列したコイル列を備えるリニアモータ装置も案出されている。かかる構成のリニアモータ装置の詳細については、例えば以下の特許文献1を参照されたい。
特開2001−258289号公報
ところで、リニアモータ装置に設けられる磁石列によって形成される磁場は、その大きさ(磁束密度)が推力発生方向に正弦波状に変化するものであるが、磁場の大きさ(磁束密度)は推力方向と交差する磁束方向においても一定ではなく磁束方向の位置に応じて変化している。例えば、コイル列を挟むように2つの磁石列が配置され、各々の磁石列に設けられた対向する磁石の磁極が互いに異なるよう設定されている場合には、2つの磁石列の中間の位置において磁場の大きさが最小となり、各々の磁石列に近づくにつれて磁場の大きさが大きくなる。
このため、磁石列によって形成される磁場の磁束方向にコイルを重ねたコイル列を備えるリニアモータ装置においては、コイル列をなす各々のコイルが受ける磁場の大きさが異なってしまう。各々のコイルが受ける磁場の大きさが異なると、各々のコイルから異なる大きさの推力が発生されることになり、これによっても推力リップルが発生してしまうという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、リニアモータ装置の小型化を図るとともに、推力リップルの発生を抑止することができるリニアモータ装置、当該リニアモータ装置を備えるステージ装置、及び当該ステージ装置を備える露光装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のリニアモータ装置は、複数の磁石(13、15)を第1方向(y方向)に配列して前記第1方向と交差する第2方向(z方向)に磁束を発生する磁石列(17、18)と、前記第1方向に沿って複数のコイル(23a〜23c)を配列したコイル列(23)とを備え、前記第1方向に推力を発生するリニアモータ装置(10)において、前記複数のコイルは前記第2方向に重ねて配列されており、各々のコイル間で前記第1方向への推力発生に寄与する前記磁束の積分値が実質的に等しくなるよう前記第1方向及び前記第2方向を含む面における前記コイルの断面積が設定されることを特徴としている。
この発明によれば、第1方向に配列された複数の磁石からなる磁石列によって、磁界の向きが第1方向に交差する第2方向であって、大きさが第1方向に周期的に変化する磁場が形成されており、この磁場内に複数のコイルが第2方向に重ねられて第1方向に配列されたコイル列が配置される。このコイル列をなす各々のコイルは、コイル間で第1方向への推力発生に寄与する磁束の積分値が実質的に等しくなるよう各々のコイルの第1方向及び第2方向を含む面内における断面積が設定されている。
本発明のステージ装置は、上記のリニアモータ装置によりステージ部(36)が駆動されることを特徴としている。
また、本発明の露光装置は、マスク(R)に形成されたパターンを基板(W)に転写する露光装置であって、前記マスクを載置するマスクステージ(98)と、前記基板を載置する基板ステージ(105)とを備え、前記マスクステージ及び前記基板ステージの少なくとも一方として、上記のステージ装置を備えることを特徴としている。
この発明によれば、コイル列をなす各々のコイルを第2方向に重ねて第1方向に配列しているため、リニアモータ装置の小型化を図ることができる。
また、本発明によれば、コイル列をなす各々のコイルは、コイル間で第1方向への推力発生に寄与する磁束の積分値が実質的に等しくなるよう各々のコイルの第1方向及び第2方向を含む面内における断面積が設定されており、各々のコイルでほぼ同一の推力が発生するため、推力リップルの発生を抑止することができる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態によるリニアモータ装置、ステージ装置、及び露光装置について詳細に説明する。
〔リニアモータ装置〕
図1は、本発明の一実施形態によるリニアモータ装置の外観構成を示す斜視図である。尚、以下の説明においては、xyz直交座標系を設定し、このxyz直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。xyz直交座標系は、y軸が固定子11に対する可動子12の相対移動方向に設定され、z軸が鉛直上方向に設定されている。
図1に示すリニアモータ装置10はムービングコイル型のモータであり、位置が固定された固定子11と、y方向に移動可能に構成された可動子12とからなる。固定子11は長手方向がy方向に設定されており複数の永久磁石13が張り合わされた平板状の上ヨーク14と、長手方向がy方向に設定されており複数の永久磁石15が張り合わされた平板状の下ヨーク16と、上ヨーク14及び下ヨーク15をx方向における一端部で支持するスペーサSPとを備えている。
永久磁石13は隣接する永久磁石13の極性が互いに異なるようにy方向に沿って上ヨーク14に張り合わされており、これにより磁石列17が構成されている。同様に、永久磁石15は隣接する永久磁石15の極性が互いに異なるようにy方向に沿って下ヨーク15に張り合わされており、これにより磁石列18が構成されている。磁石列17をなす永久磁石13と磁石列18をなす永久磁石15とはy方向に同一ピッチ配列されており、且つ対向する永久磁石13と永久磁石15とが対をなすよう(各々のy方向における位置が一致するように)配置されている。更に、対をなす永久磁石13と永久磁石15とは互いに異なる磁極が対面するよう設定される。このように配置された磁石列17,18は、磁石列17と磁石列18とによって挟まれた空間内においてy方向に沿って周期的に変化する磁界を形成する(図3参照)。
永久磁石13,15はネオジウム・鉄・コバルト磁石で形成され、上ヨーク14及び下ヨーク16はSS400相当の低炭素鋼により形成され、スペーサSPは、例えば軽量化のためにアルミ合金で形成されている。尚、永久磁石13,15は、上記のネオジウム・鉄・コバルト磁石以外に、サマリウム・コバルト磁石又はネオジム・鉄・ボロン磁石等の希土類磁石を用いることも可能である。
次に、可動子12について説明する。図1に示す通り、可動子12はその一部が固定子11を構成する磁石列17と磁石列18との間の空隙部に配置される。図2は、可動子12の分解斜視図である。図2に示す通り、可動子12は、コイルユニット21と、コイルユニット21を内包して保持するジャケット22とから構成されている。コイルユニット21は、樹脂等で固められた複数のコイル23a〜23cからなるコイル列23と、コイル列23を保持するコイル保持体24とから構成されている。コイル列はコイル23a〜23cをz方向に重ねた状態でy方向に配列したものであり、接着剤等によりコイル保持体24に固定されている。尚、コイル列23をコイル保持体24内に配置した後に、隙間にプラスチックを充填することにより、コイル列23とコイル保持体24とを一体化する方法としてもよい。
ジャケット22は、枠体25と、枠体25の上下両側にそれぞれ接合してコイルユニット21を収納する閉空間を形成する薄板状の蓋体26,27とから構成されている。枠体25には、コイル保持体24をネジで取り付ける際に用いられる複数の取付用孔28、不図示の冷媒導入口、冷媒排出口、及び電線用コネクタ取付部等が設けられており、コイルユニット21はネジ止めで枠体25に固定される。また、コイルユニット21が固定された枠体25を蓋体26,27で閉塞した際には、コイルユニット21と各蓋体26,27との間には隙間が形成され、この隙間がコイルユニット21に対する温度調整用の冷媒流路となっている。尚、蓋体26,27は、シール部材(図示省略)を介して枠体25に接着剤や取付ネジ等で固定(接合)されることでジャケット22から冷媒が漏出しない構成になっている。
上記コイル保持体24、ジャケット22の枠体25、及び蓋体26,27はそれぞれ金属マトリックス複合材で形成されている。この金属マトリックス複合材は、金属を母材としてセラミックス粒子を分散配合したものである。セラミックスとしては、Al、AlN、SiC等の金属酸化物や金属窒化物を用いることができ、金属母材としてはオーステナイトステンレス、ニッケル合金、チタン合金等を用いることができる。本実施形態では、セラミックス粒子としてアルミナ(Al)を用い、金属母材としてステンレス合金を用いている。尚、この金属マトリックス複合材の製造方法としては、例えばセラミックスをプリフォームした後に金属を浸透させる、いわゆる非加圧金属浸透法や、溶融金属にセラミックス粒子を浸透・希釈した後に鋳型を用いて成形する、いわゆる鋳造法等を採用可能である。
次に、コイル保持体24、ジャケット22の枠体25、及び蓋体26,27を構成する金属マトリックス複合材の作用について説明する。強度に関しては、例えばアルミナ(Al)の3点曲げ強度は約340MPa、引張強度は約245MPa程度であるが、Al−Mg系金属基に上記アルミナを60体積%分散配合した場合には、3点曲げ強度が約570MPa、引張強度が約450MPa程度に上昇し、更に靱性も3倍以上向上させることができる。以上、Al−Mg系金属基の場合を説明したが、金属母材として他の金属基、例えばステンレス、ニッケル合金、チタン合金を用いた場合にも、同様に各金属基の機械的特性に応じた強度向上が得られる。従って、冷媒による圧力やコイル列23をなす各コイル23a〜23cに発生する推力による圧縮力や引張力を常時受けるジャケット22やコイル保持体24(さらに枠体25、蓋体26,27)に金属マトリックス複合材を用いても支障を来さない。また、強度を上げるためにコイル保持体24、ジャケット22の枠体25、蓋体26,27を不必要に厚くする必要がなくなり、小型軽量化を実現することができる。
また、金属マトリックス複合材には、金属が混入しているため、成形後の機械加工がセラミックス単体に比較して容易となり、加工時間の短縮、工具の長寿命化に寄与することでコストを下げることも可能である。さらに、取付ネジを用いる場合には、セラミックスやプラスチック単体では強度不足のため金属ブッシュ等の別部材を設ける必要があるが、金属マトリックス複合材ではネジ穴を直接設けることができるので、ネジ穴近傍の寸法を小さくすることができ設計上の自由度を増すことができる。
一方、渦電流に関しては、金属材料の電気抵抗率は100μΩ・cm程度であるが、例えば上記の金属基(オーステナイトステンレス、ニッケル合金、チタン合金)に50体積%のセラミックスを含有させることにより、複合材として電気抵抗率を200μΩ・cm程度に上げることができる。従って、複合材に発生する渦電量を大幅に減らして粘性抵抗を低減させることが可能になる。このように、電気抵抗率を数倍程度あげることで渦電流の発生による粘性抵抗がほぼ問題とならなくなることと、上記強度(曲げ強度、引張強度、靱性)を考慮して、本実施の形態では金属基とセラミックスとの混合比(複合比)を50体積%に設定している。
以上、可動子12の概略構成について説明したが、次に、可動子12に設けられるコイル列23の構成について詳細に説明する。図3は、図1に示したA−A線断面矢視図である。尚、図3においては、図1及び図2に示した部材には同一の符号を付してある。また、可動体12については、図2中のコイル列23のみを図示しており、コイル保持体24、枠体25、蓋体26,27の図示は省略している。
コイル列23をなす各々のコイル23a〜23bは銅の丸線又は平角線をほぼ矩形形状に所定回数(例えば、数十〜数百回)巻回させて形成されている。尚、コイル23a〜23cの巻線の材質は銅に限られるわけではなく、アルミ線を用いても良い。各々のコイル23a〜23cは、その長辺部分がx軸とほぼ平行になり、短辺部分がy軸とほぼ平行になるように、且つ、巻線をZ軸方向のまわりに巻回して巻回面がxy平面とほぼ平行となるように、つまりコイル23a〜23cに電流を流したときにコイル23a〜23cの中心において発生する磁界の方向がz軸とほぼ平行となるように配置されている。また、図3に示す通り、各々のコイル23a〜23cの断面は矩形形状である。
ここで、コイル23a〜23cをz方向に重ねるのは、リニアモータ装置10のy方向の長さを短くして小型化を図るとともに、可動子12のy方向の移動可能範囲(ストローク)を長くするためである。また、コイル列23をなすコイル23a〜23cは、y方向に沿って順にU相、V相、W相の三相の電流が供給されるように結線されている。また、コイル23a〜23cは、磁石列17,18によって形成されるy方向の磁場に対して、各々が120°の位相差を有するように配列されている。
また、図3に示す通り、コイル23bのz方向の厚みはコイル23a,23cのz方向の厚みに対して厚く設定されており、コイル23bのyz平面内における断面積がコイル23a,23c各々のyz平面内における断面積よりも大きく設定されている。これは、磁石列17,18によって形成される磁場の大きさがz方向の位置に応じて変化するため、コイル23a〜23cの各々によって発生する推力が実質的に等しくなるように設定するためである。つまり、図3に示す通り、磁石列17,18によってy方向に沿って周期的に変化する磁場が形成されるが、この磁場の磁束密度はz方向に一様ではなく図4に示す通り変化している。
図4は、磁石列17,18によって形成される磁場の大きさのz方向の変化の一例を示す図である。図4において、横軸は磁石列17,18間のz方向の位置であり、縦軸はコイル列17,18によって形成される磁場の大きさ(磁束密度)である。磁石列17,18によって形成される磁場は、図4(a)に示す通り磁石列17と磁石列18との中間位置において大きさが最小となり、磁石列17及び磁石列18に近づくにつれて大きくなる。コイル23a〜23cはz方向に所定の厚みを有しているため、各々で発生する推力は各々を通過する磁束のz方向の積分値で効いてくる。
ここで、仮にコイル23a〜23c全てのz方向の厚みが同一に設定された場合を考える。コイル23aの推力発生に寄与する磁束はコイル23aを横切る磁束の積分値であり、図4中の符号M1を付した箇所の面積で表される。同様に、コイル23bの推力発生に寄与する磁束は、符号M2を付した箇所の面積で表され、コイル23cの推力発生に寄与する磁束は、符号M3を付した箇所の面積で表される。
図4(a)に示す通り、符号M1,M3を付した箇所の面積はほぼ同一であるため、コイル23a,23cに流す電流の大きさを等しくすれば、ほぼ同一の推力が発生する。しかしながら、符号M2を付した箇所の面積は、符号M1,M3を付した箇所の面積よりも小さいため、コイル23a,23bに流す電流と同じ電流をコイル23bに流しても、コイル23bで発生する推力は、コイル23a,23cで発生する推力よりも小さくなる。
コイル23a〜23cの各々で発生する推力が異なる場合には推力リップルが発生する。いま、U相のコイル23a、V相のコイル23b、及びW相のコイル23cの推力発生に寄与する磁場の大きさをそれぞれBu,Bv,Bwとし、コイル23bの推力発生に寄与する磁場の大きさとコイル23a,23cの推力発生に寄与する磁場の大きさとがR(−1<R<0)だけ異なっているとする。このときコイル23a〜23bの推力発生に寄与する磁場の大きさBu,Bv,Bw、及びコイル23a〜23bに流れる電流Iu,Iv,Iwは以下の(1)式で表される。
Bu=sin(α) Iu=sin(α)
Bv=(1+R)・sin(α+120°) Iv=sin(α+120°)
Bw=sin(α+240°) Iw=sin(α+240°)
……(1)
尚、上記(1)式において、αはy方向の位置又は時間である。このときコイル23a〜23cの各々によって発生される推力の合成推力Fは以下の(2)式で表される。
F=1.5+R・(0.5・(1−cos(2α))) ……(2)
上記(2)式から合成推力Fには2αの周期を有する推力リップルが含まれることが分かる。このことから、推力リップルを低減するためには、コイル23a〜23bの各々において、推力発生に寄与する磁場の大きさを実質的に等しくする必要がある。
この要求を満足するため、本実施形態においては、コイル23bのz方向の厚みをコイル23a,23cのz方向の厚みより厚く設定することで、コイル23a〜23cの各々において推力発生に寄与する磁束の積分値を実質的に等しくしている。コイル23bのz方向の厚みを厚くすると、厚くした分だけコイル23a,23cはそれぞれ+z方向及び−z方向へ移動する。このため、図4(b)に示す通り、コイル23aの推力発生に寄与する磁束は符号M11を付した箇所の面積に変化し、コイル23cの推力発生に寄与する磁束は符号M13を付した箇所の面積に変化する。
コイル23a,23cは磁界の大きさが大きくなる方向に移動しているため、コイル23a,23cのz方向の厚みに変わりがなくとも、符号M11,M13を付した箇所の面積は、符号M1,M3を付した箇所の面積よりも大きくなる。よって、コイル23a,23cに流れる電流が同一であれば、コイル23a,23cの各々で発生する推力が大きくなる。しかしながら、コイル23bのz方向の厚みも厚く設定されているためコイル23bの推力発生に寄与する磁束の積分値(符号M12を付した箇所の面積)を、符号M11,M13を付した箇所の面積と実質的に等しく設定することができる。かかる設定を行うことで、コイル23a〜23cの各々流れる電流が同一であるときに、コイル23a〜23cの各々で発生する推力を等しくすることができる。
尚、ここでは、コイル23bのz方向の厚みをコイル23a,23cのz方向の厚みよりも厚く設定する場合を例に挙げて説明するが、コイル23bの厚みは変化させずにコイル23a,23cの厚みをコイル23bよりも薄くしても良い。つまり、コイル23a〜23cの各々の推力発生に寄与する磁束の積分値が実質的に等しくなればよく、厚みを変化させるのはコイル23a〜23cの何れであっても良い。
コイル23bのz方向の厚みをコイル23a,23cのz方向の厚みよりも厚く設定するには、コイル23a,23cで用いる巻線よりも幅広の巻線を用い、巻線の幅広方向を巻回面に対して垂直方向に設定してコイル23a,23cと同一の巻回数だけ巻線を巻回したコイルを作成することで達成される。また、コイル23a,23cで用いる巻線と同一の巻線を用い、巻回数をコイル23a,23cの巻回数よりも多くしたコイルを作成することで達成される。
尚、コイル23bの巻回数を変える場合には、巻回数によっても発生する推力が変化するため、z方向の厚みの変化による推力発生の変化と巻回数の変化による推力発生の変化との両方を勘案して、コイル23bで発生する推力とコイル23a,23cで発生する推力とが実質的に同一になるように設定する必要がある。これは、コイル23a,23cの厚みを変える場合も同様である。
コイル23a〜23cの構造(使用する巻線、巻回数)が異なると、コイル23a〜23のインピーダンスが変化するため、コイル23a〜23cの各々に同一の電圧を印加した場合であってもコイル23a〜23cに流れる電流の大きさが変化する。電流のコイル23a〜23c各々に流れる電流が異なると、各々で発生する推力の大きさが変化するため、上記(2)式に示した推力リップルと同様の推力リップルが発生する。
このような推力リップルを防止するためには、コイル23a〜23cに調整用抵抗としての外部抵抗を付加して、各相のコイルコイル23a〜23cのインピーダンスを等しくしてやればよい。図5は、V相のコイル23bに外部抵抗を付加した例を示す図である。図5に示す通り、U相のコイル23a、V相のコイル23b、及びW相のコイル23cの各々の一端が結線されたY字結線である場合には、コイル23bの多端に外部抵抗29を付加する。
尚、図5では、コイル23bのインピーダンスがコイル23a,23cのインピーダンスよりも低い場合を例にあげて図示しているが、反対にコイル23a,23cのインピーダンスがコイル23bのインピーダンスよりも低い場合には、コイル23a,23cの他端各々に外部抵抗が付される。外部抵抗を付してコイル23a〜23cのインピーダンスを等しくすることで、電流制御が容易になるとともに推力リップルの発生を防止することができる。
以上、本発明の一実施形態によるリニアモータ装置について説明したが、コイル23a〜23cの各々で発生する推力を実質的に同一にするためには、図3に示したコイル23bのz方向の厚みを厚くする以外に、y方向の推力発生に寄与するコイル23bの磁極の幅を大きくすることによっても達成することができる。図6は、本発明の他の実施形態によるリニアモータ装置の断面矢視図である。尚、図6に示す断面図も図1中のA−A線の断面矢視図である。
図6に示す本発明の他の実施形態によるリニアモータ装置は、図3に示す本発明のリニアモータ装置とほぼ同様の構成であるが、図6に示す通りコイル列23をなすコイル23a〜23cのz方向の厚みが同一に設定されており、コイル23bの磁極の幅が大きくなっている点が異なる。図4に示した通り、磁石列17,18によって形成される磁界は、磁石列17と磁石列18との中間位置において最小となる。図3に示した実施形態ではコイル23bの厚みを厚くすることで、コイル23bの推力発生に寄与する磁束の積分値を大きくしていた。
これに対し、図6に示す実施形態ではコイル23bの磁極のy方向における幅をコイル23a,23cの磁極のy方向における幅よりも広くすることで、コイル23bのyz平面内における断面積をコイル23a,23c各々のyz平面内における断面積よりも大きく設定し、コイル23bの推力発生に寄与する磁束の積分値を大きくしている。ここで、コイル23a〜23cの磁極とは、図2に示す通り、ほぼ矩形形状に形成されたコイルの、推力発生に寄与するx方向に伸びた辺の部分をいう。
コイル23bの磁極のy方向における幅を広くするには、コイル23a,23cで用いる巻線よりも幅広の巻線を用い、巻線の幅広方向を巻回面内に設定してコイル23a,23cと同一の巻回数だけ巻線を巻回したコイルを作成することで達成される。また、コイル23a,23cで用いる巻線と同一の巻線を用い、巻回数をコイル23a,23cの巻回数よりも多くしたコイルを作成することで達成される。コイル23bの巻回数を変えると、巻回数の増大及び磁極のy方向における幅の増大の双方の寄与により、コイル23bで発生する推力が増大する。
尚、ここでは、コイル23bの磁極のy方向における幅を広くする場合を例に挙げて説明しているが、コイル23a,23cの磁極のy方向における幅を相対的にコイル23bの磁極のy方向における幅よりも狭くしても良い。また、コイル23a〜23cの構造(使用する巻線、巻回数)を変えたときに生ずるインピーダンスの変化に対しては、前述した実施形態と同様に、コイル23a〜23cの少なくとも1つに対して外部抵抗を付与することで、コイル23a〜23cのインピーダンスを同一に設定することができる。
以上説明した本発明の一実施形態によるリニアモータ装置、及び本発明の他の実施形態によるリニアモータ装置について説明したが、これらを組み合わせることでコイル23a〜23cの推力発生に寄与する磁束の積分値を等しくしても良い。つまり、例えばコイル23bのz方向における厚みを厚くするとともに、磁極のy方向の幅を広く設定しても良い。
〔ステージ装置〕
以上、本発明の実施形態によるリニアモータ装置について説明したが、次に以上説明した一実施形態によるリニアモータ装置を備えるステージ装置について説明する。図7は、本発明の一実施形態によるリニアモータ装置を備えるステージ装置及びその制御装置を示す図である。尚、ここでは、ウェハ(半導体ウェハ)Wを水平面内で移動させるステージ装置について説明する。また、ウェハWが移動する水平面内に互いに直交するX軸及びY軸を設定して説明を進める。
図7に示すように、ステージ制御装置は、上位コントローラ31、制御コントローラ32、電流増幅部33a〜33d、及び位置検出部34a,34bを含み、被制御対象としてのステージ装置35を制御する。上位コントローラ31は、制御コントローラ32に対してXY面内におけるウェハWの位置を指示する制御信号を出力する。制御コントローラ32は、上位コントローラ31から出力される制御信号と後述する位置検出部34a,34bから出力される検出信号とに基づいて、ステージ装置35が備えるリニアモータ40〜43を駆動するための駆動信号を生成し、ウェハWを載置するステージとしてのウェハステージ36の動作を制御する。電流増幅部33a〜33dは、制御コントローラ32から出力される駆動信号の電流を所定の増幅率で増幅してステージ装置35に設けられるリニアモータ40〜43にそれぞれ供給する。位置検出部34a,34bは、ウェハステージ36のX方向の位置及びY方向の位置(ステージ位置)を検出する。
次に、ステージ装置35について詳細に説明する。図8は、ステージ装置35の構成例を示す斜視図である。図7及び図8に示すように、ステージ装置35は、ウェハ定盤37上に配置された一対のリニアモータ40,41及びエアガイド44,45と、エアガイド44,45上に配置されてウェハ定盤37に対してY方向に相対移動自在なサブベース46と、サブベース46上に配置された一対のリニアモータ42,43及びエアガイド47,48と、エアガイド47,48上に配置されてサブベース46に対してX方向に相対移動自在なウェハステージ36から概略構成されている。
ウェハ定盤37は、例えば不図示のベースプレートの上方に、不図示の防振ユニットを介してほぼ水平に支持されている。ここで、防振ユニットは、例えばウェハ定盤37の各コーナーに配置され、内圧が調整可能なエアマウントとボイスコイルモータとがベースプレート上に並列に配置された構成になっている。これらの防振ユニットによって、ベースプレートを介してウェハ定盤37に伝わる微振動がマイクロGレベルで絶縁されるようになっている。
サブベース46のX方向における両端にはリニアモータ40,41の可動子40a,41aがそれぞれ取り付けられている。一方、リニアモータ40,41の固定子40b,41bはウェハ定盤37上に固定されている。また、ウェハステージ36のY方向における両端にはリニアモータ42,43の可動子42a,43aがそれぞれ取り付けられている。一方、リニアモータ42,43の固定子42b,43bはサブベース46上に固定されている。
可動子40aが固定子40bとの間の電磁気的相互作用により駆動され、なおかつ可動子41aが固定子41bとの間の電磁気的相互作用により駆動されることでサブベース46がY方向に移動し、リニアモータ40とリニアモータ41との駆動量を調整することで、ウェハステージ36はX軸及びY軸に直交するZ軸周りに回転する。即ち、リニアモータ40,41によってサブベース46とほぼ一体的にウェハステージ36がY方向及びZ軸周りに駆動されるようになっている。また、可動子42aが固定子42bとの間の電磁気的相互作用により駆動され、なおかつ可動子43aが固定子43bとの間の電磁気的相互作用により駆動されることでウェハステージ36がX方向に移動する。ウェハステージ36の上面には、不図示のウェハホルダを介してウェハWが真空吸着等によって固定される。
上記のリニアモータ40〜43として、前述したリニアモータ装置を用いることができる。しかしながら、リニアモータ40,41よりもリニアモータ42,43の方がウェハステージ36上に載置されるウェハWに近い位置に配置されており、リニアモータ42,43の可動子42a,43aがウェハステージ36に固定されている。このため、リニアモータ42,43は発熱源であるコイルが固定子となりウェハWから遠ざかり直接ウェハステージ37に固定されないムービングマグネット型のリニアモータを用いることが望ましい。
リニアモータ40,41は、リニアモータ42,43、サブベース46、及びウェハステージ36を一体として駆動するため、リニアモータ42,43より遙かに大きい推力を必要とする。そのため、多くの電力を必要とし発熱量もリニアモータ42,43より大きくなる。従って、リニアモータ40,41は、ムービングコイル型のリニアモータを用いることが望ましい。しかしながら、ムービングコイル型のリニアモータは可動子40a,41aに冷媒を循環させる必要があるため、装置構成上の制約がある場合には、可動子40a,41a側にマグネットを設けるムービングマグネット型のリニアモータを用いても良い。
また、ウェハステージ36の端部にはX方向に延びる移動鏡49とY方向に延びる移動鏡50が取り付けられている。これらの移動鏡49,50の鏡面に対面する位置にレーザ干渉計51,52(図7参照)がそれぞれ取り付けられており、ウェハステージ36のX方向の位置及びY方向の位置が所定の分解能、例えば0.5〜1nm程度の分解能でリアルタイムに計測される。尚、レーザ干渉計51,52の少なくとも一方は、測長軸を2軸以上有する多軸干渉計であり、これらレーザ干渉計の計測値に基づいてウェハステージ36(ひいてはウェハW)のX方向の位置及びY方向の位置のみならず、Z軸周りの回転量及びレベリング量をも求めることができるようになっている。
〔露光装置〕
次に、露光装置について詳細に説明する。図9は、露光装置の概略構成を示す図である。図9に示す露光装置は、投影光学系PLに対してマスクとしてのレチクルRと感光基板としてのウェハWとを相対的に移動させつつ、レチクルRに形成されたパターンをウェハWに転写して半導体素子を製造するステップ・アンド・スキャン方式の露光装置に適用した場合を例に挙げて説明する。
尚、以下の説明においては、図9中に示したXYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。XYZ直交座標系は、X軸及びY軸がウェハWに対して平行となるよう設定され、Z軸がウェハWに対して直交する方向に設定されている。図中のXYZ座標系は、実際にはXY平面が水平面に平行な面に設定され、Z軸が鉛直上方向に設定される。また、本実施形態ではレチクルR及びウェハWを移動させる方向(走査方向SD)をY方向に設定している。
図9において、露光光源81としては断面が略長方形状の平行光束である露光光ILを射出するArFエキシマレーザ光源(波長193nm)が用いられる。露光光源81からの波長193nmの紫外パルスよりなる露光光IL(露光ビーム)は、ビームマッチングユニット(BMU)82を通り、光アッテネータとしての可変減光器83に入射する。可変減光器83を通った露光光ILは、レンズ系84a,84bよりなるビーム成形系85を経て第1段のオプティカル・インテグレータ(ユニフォマイザ、又はホモジナイザ)としての第1フライアイレンズ86に入射する。この第1フライアイレンズ86から射出された露光光ILは、第1レンズ系87a、光路折り曲げ用のミラー88、及び第2レンズ系87bを介して第2段のオプティカル・インテグレータとしての第2フライアイレンズ89に入射する。
第2フライアイレンズ89の射出面、即ち露光対象のレチクルRのパターン面に対する光学的なフーリエ変換面(照明系の瞳面)には開口絞り板90が、駆動モータ90eによって回転自在に配置されている。開口絞り板90には、通常照明用の円形の開口絞り90a、輪帯照明用の開口絞り90b、及び複数(例えば4極)の偏心した小開口よりなる変形照明用の開口絞り(不図示)や小さいコヒーレンスファクタ(σ値)用の小円形の開口絞り(不図示)等が切り換え自在に配置されている。露光装置の全体の動作を統括制御する主制御系103が駆動モータ90eを介して開口絞り板90を回転させて、照明条件を設定する。
尚、変形照明(輪帯照明、4極照明等)を行うときに、露光光ILの利用効率を高めて高い照度(パルスエネルギー)を得るには、露光光ILが第2フライアイレンズ89に入射する段階で、露光光ILの断面形状をほぼ輪帯形状に整形しておくことが望ましい。このためには、第1フライアイレンズ86を例えば多数の位相型の回折格子の集合体よりなる回折光学格子(Diffractive Optical Element:DOE)で置き換えればよい。また、照明条件切り換え系は上記の構成に限られるものではなく、開口絞り板90に組み合わせて又は単独で円錐プリズム(アキシコン)及び/又はズーム光学系と、回折光学素子とを用いるようにしても良い。尚、第2段のオプティカル・インテグレータとして内面反射型インテグレータ(ロッドインテグレータ等)を用いる場合には、例えばDOE、円錐プリズム、又は多面体プリズム等を用いて、照明系の光軸IAXに関して露光光ILを傾けて内面反射型インテグレータに入射させるとともに、照明条件に応じてその入射面での露光光ILの入射角度範囲を変更することが望ましい。
図9において、第2フライアイレンズ89から射出されて通常照明用の開口絞り90aを通過した露光光ILは、光軸IAXに沿ってレンズ系91,92を順次経て、固定ブラインド(固定照明視野絞り)93a及び可動ブラインド(可動照明視野絞り)93bに入射する。固定ブラインド93aは、例えば特開平4−196513号公報及び対応する米国特許題5,473,410号に開示されているように、後述する投影光学系PLの円形視野内の中央で走査露光方向と直交した方向に直線スリット状、又は矩形状(以下、まとめて「スリット状」という)に伸びるように配置された開口部を有する。
可動ブラインド93bは、ウェハW上の各ショット領域への走査露光の開始時及び終了時に不要な露光を防止するために、照明視野領域の走査方向の幅を可変とするために使用される。また、走査方向と直交した方向(非走査方向)に関してレチクルRのバターン領域のサイズを可変するために使用される。固定ブラインド93a及び可動ブラインド93bは、レチクルRのパターンが形成されている面(以下、レチクル面という)に対する共役面に設置されている。
露光時に固定ブラインド93a及び可動ブラインド93bを通過した露光光ILは、光路折り曲げ用のミラー94、結像用のレンズ系95、コンデンサレンズ96、及び主コンデンサレンズ系97を介して、マスクとしてのレチクルRのパターン面(下面)の照明領域(照明視野領域)IRを照明する。
露光光ILのもとで、レチクルRの照明領域IR内の回路パターンの像が両側テレセントリックな投影光学系PLを介して所定の投影倍率β(βは例えば1/4又は1/5等)で、投影光学系PLの結像面に配置された基板としてのウェハW上のフォトレジスト層のスリット状の露光領域IWに転写される。本実施形態の投影光学系PLは、ジオプトリック系(屈折系)であるが、カタジオプトリック系(反射屈折系)や反射系も使用できることはいうまでもない。
また、レチクルRは、マスクステージとしてのレチクルステージ98上に吸着保持され、レチクルステージ98は、レチクルベース99上でY方向に等速移動できると共に、X方向、Y方向、回転方向に傾斜できるように載置されている。レチクルステージ98の一端には移動鏡100が取り付けられており、移動鏡100の鏡面に対面してレーザ干渉計101が設けられている。このレーザ干渉計101によってレチクルステージ98(レチクルR)の2次元的な位置及び回転角がリアルタイムに計測されている。このレーザ干渉計101の計測結果及び主制御系103からの制御情報に基づいて、駆動制御ユニット102がレチクルステージ98の走査速度、及び位置の制御を行う。
一方、ウェハWは、ウェハホルダ104を介して基板ステージとしてのウェハステージ105上に吸着保持され、ウェハステージ105は、ウェハベース106上で投影光学系PLの像面と平行なXY平面に沿って2次元移動する。即ち、ウェハステージ105は、ウェハベース106上でY方向に一定速度で移動すると共に、X方向、Y方向にステップ移動する。更に、ウェハステージ105には、ウェハWのZ方向の位置(フォーカス位置)、並びにX軸及びY軸の回りの傾斜角を制御するZレベリング機構も組み込まれている。
また、図示は省略しているが、投影光学系PLの側面に、ウェハWの表面(ウェハ面)の複数の計測点に斜めにスリット像を投影する投射光学系と、そのウェハ面からの反射光を受光してそれらの複数の計測点のフォーカス位置に対応するフォ−カス信号を生成する受光光学系とからなる多点のオートフォーカスセンサも設けられており、それらのフォ−カス信号が主制御系103中の合焦制御部に供給されている。走査露光時には、主制御系103中の合焦制御部は、それらのフォーカス信号(フォーカス位置)の情報に基づいてオートフォーカス方式でウェハステージ105中のZレベリング機構を連続的に駆動する。これによって、ウェハWの表面が投影光学系PLの像面に合焦される。
ウェハステージ105の一端には移動鏡107が取り付けられており、移動鏡107の鏡面に対面してレーザ干渉計108が設けられている。このレーザ干渉計108によってウェハステージ105のX方向、Y方向の位置、及びX軸、Y軸、Z軸の回りの回転角がリアルタイムに計測されている。レーザ干渉計108の計測結果及び主制御系103からの制御情報に基づいて、駆動制御ユニット109がウェハステージ105の走査速度、及び位置の制御を行う。尚、図9中のウェハステージ105は、図7及び図8に示したステージ装置35に相当するものであり、駆動制御ユニット109内に図7に示した制御コントローラ32、位置検出部34a,34b、及び電流増幅部33a〜33cが設けられている。また、移動鏡107は図8に示した移動鏡49,50に相当し、レーザ干渉計108は図7に示したレーザ干渉計51,52に相当する。
主制御系103は、レチクルステージ98及びウェハステージ105のそれぞれの移動位置、移動速度、移動加速度、位置オフセット等の各種情報を駆動制御ユニット102,109に送る。これに応じて、レチクルステージ98を介して露光光ILの照明領域IRに対してレチクルRが+Y方向(又は−Y方向)に速度Vrで走査されるのに同期して、ウェハステージ105を介してレチクルRのパターン像の露光領域IWに対してウェハWが−Y方向(又は+Y方向)に速度β・Vr(βはレチクルRからウェハWへの投影倍率)で走査される。この際の走査露光の開始時及び終了時に不要な部分への露光を防止するために、可動ブラインド93bの開閉動作が制御される。レチクルRとウェハWとの移動方向が逆であるのは、本実施形態の投影光学系PLが反転投影を行うためである。
次に、以上説明した構成の露光装置の露光時の動作について簡単に説明する。露光動作が開始されると、主制御系103から駆動制御ユニット102,109へ制御信号が出力され、駆動制御ユニット102,109はレチクルステージ98及びウェハステージ105の加速度を上昇させる。駆動制御ユニット109は、主制御系103から出力される制御信号(目標位置信号)とレーザ干渉計108から出力される検出信号とに基づいてウェハステージ105を加速してウェハWの露光すべきショット領域を露光開始位置へ移動させる。また、レチクルステージ98についてもウェハステージ105と同様に加速動作が行われる。
加速期間が終了して、ウェハステージ105及びレチクルステージ98各々の速度が一定の速度になると、スリット状の照明光をレチクルRに照射しつつ、ウェハステージ105を−Y方向に速度Vw(=β・Vm)で走査移動するとともに、レチクルステージユニットを+Y方向に速度Vmで走査移動しつつ、レチクルに形成されたパターンを、投影光学系PLを介してウェハW上に設定されたショット領域に転写する。1つのショット領域に対してレチクルのパターンの転写が終了すると、ウェハステージ105及びレチクルステージ98を減速させて、レチクルRへの照明光の照射を停止させる。
次に、主制御系103は、ウェハステージ105を駆動して、次にパターンを転写するショット領域を投影光学系PLの投影領域(レチクルRのパターンが投影される領域)の近傍(露光開始位置)に移動させる。このとき、ウェハステージ105の移動に応じて生ずる反力を相殺する反力処理を行う。そして、上述した動作と同様に、ウェハステージ105及びレチクルステージ98を加速して一定速度になった後、照明光をレチクルRに照射して、レチクルのパターンをショット領域に逐次転写する。図10は、パターン転写時における投影領域に対するウェハWの移動経路の一例を示す図である。この図に示すように、ショット領域SAにレチクルRのパターンを転写する際には、ウェハWをY方向(+Y方向又は−Y方向)に沿って一定速度で移動させる。一方、1つのショット領域に対する露光処理が終了し、次に露光処理すべきショット領域の露光開始位置に移るときには、加速及び減速しつつX方向(または、Y方向)にステップ移動する。このような動作を繰り返して、ウェハW上に設定された全てのショット領域に対する露光処理を行う。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に制限されず、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態では露光光源81として、ArFエキシマレーザ光源の場合を例に挙げて説明したが、これ以外に露光光源81としては、例えばg線(波長436nm)、i線(波長365nm)を射出する超高圧水銀ランプ、又はKrFエキシマレーザ(波長248nm)、ArFエキシマレーザ(波長193nm)、Fエキシマレーザ(波長157nm)、Krレーザ(波長146nm)、YAGレーザの高周波発生装置、若しくは半導体レーザの高周波発生装置を用いることができる。
更に、光源としてDFB半導体レーザ又はファイバーレーザから発振される赤外域、又は可視域の単一波長レーザ光を、例えばエルビウム(又はエルビウムとイットリビウムの両方)がドープされたファイバーアンプで増幅し、非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換した高調波を用いても良い。例えば、単一波長レーザの発振波長を1.51〜1.59μmの範囲内とすると、発生波長が189〜199nmの範囲内である8倍高調波、又は発生波長が151〜159nmの範囲内である10倍高調波が出力される。
特に、発振波長を1.544〜1.553μmの範囲内とすると、発生波長が193〜194nmの範囲内の8倍高調波、即ちArFエキシマレーザ光とほぼ同一波長となる紫外光が得られ、発振波長を1.57〜1.58μmの範囲内とすると、発生波長が157〜158nmの範囲内の10倍高調波、即ちFレ−ザ光とほぼ同一波長となる紫外光が得られる。また、発振波長を1.03〜1.12μmの範囲内とすると、発生波長が147〜160nmの範囲内である7倍高調波が出力され、特に発振波長を1.099〜1.106μmの範囲内とすると、発生波長が157〜158μmの範囲内の7倍高調波、即ちFレーザ光とほぼ同一波長となる紫外光が得られる。この場合、単一波長発振レーザとしては例えばイットリビウム・ドープ・ファイバーレーザを用いることができる。
また、本発明は半導体素子の製造に用いられる露光装置だけではなく、液晶表示素子(LCD)等を含むディスプレイの製造に用いられてデバイスパターンをガラスプレート上へ転写する露光装置、薄膜磁気ヘッドの製造に用いられてデバイスパターンをセラミックウェハ上へ転写する露光装置、及びCCD等の撮像素子の製造に用いられる露光装置等にも適用することができる。更には、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置などで使用されるレチクル又はマスクを製造するために、ガラス基板又はシリコンウェハなどに回路パターンを転写する露光装置にも本発明を適用できる。ここで、DUV(遠紫外)光やVUV(真空紫外)光などを用いる露光装置では一般的に透過型レチクルが用いられ、レチクル基板としては石英ガラス、フッ素がドープされた石英ガラス、蛍石、フッ化マグネシウム、又は水晶などが用いられる。また、プロキシミティ方式のX線露光装置、又は電子線露光装置などでは透過型マスク(ステンシルマスク、メンブレンマスク)が用いられ、マスク基板としてはシリコンウェハなどが用いられる。
また、本発明のステージ制御装置は、露光装置に設けられるウェハステージの移動動作を制御するのみならず、レチクルステージの移動動作を制御するために用いても良い。更に、本発明は露光装置のみならず、物体を載置した状態で移動させる(1次元的な移動又は2次元的な移動に制限されない)ステージ装置を制御する場合一般について適用することが可能である。
次に、本発明の一実施形態による露光装置及び露光方法をリソグラフィ工程で使用したマイクロデバイスの製造方法の実施形態について説明する。図11は、マイクロデバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の製造例のフローチャートを示す図である。図11に示すように、まず、ステップS10(設計ステップ)において、マイクロデバイスの機能・性能設計(例えば、半導体デバイスの回路設計等)を行い、その機能を実現するためのパターン設計を行う。引き続き、ステップS11(マスク製作ステップ)において、設計した回路パターンを形成したマスク(レチクル)を製作する。一方、ステップS12(ウェハ製造ステップ)において、シリコン等の材料を用いてウェハを製造する。
次に、ステップS13(ウェハ処理ステップ)において、ステップS10〜ステップS12で用意したマスクとウェハを使用して、後述するように、リソグラフィ技術等によってウェハ上に実際の回路等を形成する。次いで、ステップS14(デバイス組立ステップ)において、ステップS13で処理されたウェハを用いてデバイス組立を行う。このステップS14には、ダイシング工程、ボンティング工程、及びパッケージング工程(チップ封入)等の工程が必要に応じて含まれる。最後に、ステップS15(検査ステップ)において、ステップS14で作製されたマイクロデバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経た後にマイクロデバイスが完成し、これが出荷される。
図12は、半導体デバイスの場合における、図11のステップS13の詳細なフローの一例を示す図である。図12において、ステップS21(酸化ステップ)においてはウェハの表面を酸化させる。ステップS22(CVDステップ)においてはウェハ表面に絶縁膜を形成する。ステップS23(電極形成ステップ)においてはウェハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップS24(イオン打込みステップ)においてはウェハにイオンを打ち込む。以上のステップS21〜ステップS24のそれぞれは、ウェハ処理の各段階の前処理工程を構成しており、各段階において必要な処理に応じて選択されて実行される。
ウェハプロセスの各段階において、上述の前処理工程が終了すると、以下のようにして後処理工程が実行される。この後処理工程では、まず、ステップS25(レジスト形成ステップ)において、ウェハに感光剤を塗布する。引き続き、ステップS26(露光ステップ)において、上で説明したリソグラフィシステム(露光装置)及び露光方法によってマスクの回路パターンをウェハに転写する。次に、ステップS27(現像ステップ)においては露光されたウェハを現像し、ステップS28(エッチングステップ)において、レジストが残存している部分以外の部分の露出部材をエッチングにより取り去る。そして、ステップS29(レジスト除去ステップ)において、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらの前処理工程と後処理工程とを繰り返し行うことによって、ウェハ上に多重に回路パターンが形成される。
本発明の一実施形態によるリニアモータ装置の外観構成を示す斜視図である。 可動子12の分解斜視図である。 図1に示したA−A線断面矢視図である。 磁石列17,18によって形成される磁場の大きさのz方向の変化の一例を示す図である。 V相のコイル23bに外部抵抗を付加した例を示す図である。 本発明の他の実施形態によるリニアモータ装置の断面矢視図である。 本発明の一実施形態によるリニアモータ装置を備えるステージ装置及びその制御装置を示す図である。 ステージ装置35の構成例を示す斜視図である。 露光装置の概略構成を示す図である。 パターン転写時における投影領域に対するウェハWの移動経路の一例を示す図である。 マイクロデバイスの製造工程の一例を示すフローチャートである。 半導体デバイスの場合における、図11のステップS13の詳細なフローの一例を示す図である。
符号の説明
10 リニアモータ装置
13,15 永久磁石(磁石)
17,18 磁石列
23 コイル列
23a〜23c コイル
29 外部抵抗(調整用抵抗)
36 ウェハステージ(ステージ部)
98 レチクルステージ(マスクステージ)
105 ウェハステージ(基板ステージ)
R レチクル(マスク)
W ウェハ(基板)

Claims (8)

  1. 複数の磁石を第1方向に配列して前記第1方向と交差する第2方向に磁束を発生する磁石列と、前記第1方向に沿って複数のコイルを配列したコイル列とを備え、前記第1方向に推力を発生するリニアモータ装置において、
    前記複数のコイルは前記第2方向に重ねて配列されており、各々のコイル間で前記第1方向への推力発生に寄与する前記磁束の積分値が実質的に等しくなるよう前記第1方向及び前記第2方向を含む面における前記コイルの断面積が設定されることを特徴とするリニアモータ装置。
  2. 前記第1方向及び前記第2方向を含む前記面における前記コイルの断面は矩形状であり、前記コイルの各々は、前記磁束の積分値が等しくなるように前記断面における前記第1方向の長さと前記第2方向の長さとの少なくとも一方を異ならせて前記断面積を設定することを特徴とする請求項1記載のリニアモータ装置。
  3. 前記複数のコイルの各々は、前記第2方向の回りに巻線を巻回してなり、前記コイルの前記断面における前記第1方向と前記第2方向との長さの少なくとも一方は、当該巻線の前記第1方向と前記第2方向との少なくとも一方の長さを変えて所定の長さに設定することを特徴とする請求項2記載のリニアモータ装置。
  4. 前記複数のコイルの各々は、前記第2方向の回りに巻線を巻回してなり、前記断面の前記第1方向と前記第2方向との長さの少なくとも一方は、当該巻線の巻回数を変えて所定の長さに設定することを特徴とする請求項2又は請求項3記載のリニアモータ装置。
  5. 前記コイル列には複数の相を有する交流電流が供給されることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載のリニアモータ装置。
  6. 前記コイル列をなす前記コイルの少なくとも1つに、各々のコイルの電気抵抗を等しくする調整用抵抗が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載のリニアモータ装置。
  7. 請求項1から請求項6の何れか一項に記載のリニアモータ装置によりステージ部が駆動されることを特徴とするステージ装置。
  8. マスクに形成されたパターンを基板に転写する露光装置であって、
    前記マスクを載置するマスクステージと、
    前記基板を載置する基板ステージとを備え、
    前記マスクステージ及び前記基板ステージの少なくとも一方として、請求項7記載のステージ装置を備えることを特徴とする露光装置。
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KR101837292B1 (ko) 2016-09-07 2018-03-09 인하대학교 산학협력단 미세박판 고정지그
WO2023140179A1 (ja) * 2022-01-21 2023-07-27 株式会社プロテリアル 3相コイル構造体及びリニアモータ

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