JP2005039711A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像中の画像を高画質に表示可能とする。
【解決手段】画像信号生成部20によって、可変速フレームレート撮像画像の画像信号DVaを生成する。フレームレート検出部40は、接続された外部機器100の入力フレームレートを検出して、この検出した入力フレームレートを示す信号FDTをフレームレート変換処理部30に供給する。フレームレート変換部30は、信号FDTに基づいて画像信号DVaを入力フレームレートに変換して画像信号DVbとして外部機器に出力する。外部機器として、高いフレームレートで画像表示を行うことができる画像表示装置を用いれば、高いフレームレートの画像信号DVbが画像表示装置に供給されるので、撮像中の画像を高画質で表示可能となる。
【選択図】 図1

Description

この発明は撮像装置に関する。詳しくは、可変速フレームレート撮像画像の画像信号を外部機器に供給するとき、この外部機器の入力フレームレートを検出して、可変速フレームレート撮像画像の画像信号を検出された入力フレームレートに変換して出力するものである。
従来の映画製作等では、特殊な映像効果を得ることができるように、フィルムカメラの撮影速度、すなわち1秒間のコマ数を可変させた撮影が行われている。例えば、撮影は通常の速度よりも高速で行い、再生は通常速度で行うものとすると、再生画像はスロー再生画像となる。このため、水面に水滴が落下したときのような高速度動作を容易かつ詳細に観察できる。また、撮影は通常の速度よりも低速で行い、再生は通常速度で行うものとすると、高速再生画像となる。このため、格闘シーンやカーチェイスシーン等でのスピード感を高めて臨場感の高い画像提示を行うことができる。
また、テレビジョン番組制作等では、番組の撮像や編集および送出等のディジタル化が図られていたが、ディジタル技術の進展に伴う高画質化や機器の低価格化によって、映画製作等においてもディジタル化が図られてきている。
ここで、テレビジョン番組制作や映画製作等のディジタル化により撮像装置(ビデオカメラ)を用いて撮像を行うものとした場合、高速再生やスロー再生等の特殊な映像効果を容易に得ることができるように、フレームレートを可変することが可能とされている特許文献1の撮像装置が用いられている。この撮像装置を用いて、所定フレームレートよりもフレームレートを低下させて撮像を行い、この撮像画像を所定のフレームレートで再生すれば、簡単に高速再生画像を得ることができる。また、フレームレートを高くして撮像を行い、この撮像画像を所定のフレームレートで再生すれば、簡単にスロー再生画像を得ることができる。
特開2000−125210号公報
ところで、電子ビューファインダーやモニタ装置等の画像表示装置を外部機器として撮像装置に接続して、撮像中の画像を画像表示装置の表示画像によって確認する場合、画像の確認を容易とするためには、表示される画像が高画質であることが望ましい。しかし、撮像装置から出力される信号が所定のフレームレートに固定されていると、このフレームレートよりも高いフレームレートで画像表示を行うことができる画像表示装置を用いても、画像表示装置の表示性能が有効に活用されず撮像中の画像を高画質に表示することができない。
そこで、この発明では、撮像中の画像を高画質に表示可能とする撮像装置を提供するものである。
この発明に係る撮像装置は、可変速フレームレート撮像画像の画像信号を生成する画像信号生成手段と、接続される外部機器の入力フレームレートを検出するフレームレート検出手段と、可変速フレームレート撮像画像の画像信号をフレームレート検出手段で検出された入力フレームレートに変換するフレームレート変換処理手段を有するものである。
この発明においては、画像信号生成手段によって、可変速フレームレート撮像画像の画像信号が生成される。また、フレームレート検出手段によって、外部機器例えば電子ビューファインダーやモニタ装置の入力フレームレートや入力フレームレートの最高値が検出されて、画像信号生成手段で生成された画像信号が、検出された入力フレームレートにフレームレート変換手段によって変換されてモニタ画信号として出力される。また、画像信号生成手段で生成された画像信号や、フレームレート検出手段によって、外部機器の入力フレームレートが検出されなかったことによりフレームレート変換手段によってフレームレート変換が行われなかった画像信号が本線画信号として出力される。
また、第2フレームレート変換処理手段が設けられて、この第2フレームレート変換処理手段で生成された画像信号が本線画信号として出力され、フレームレート変換手段で生成された画像信号がモニタ画信号として生成される。また、フレームレート変換手段では、フレーム加算を行うことでフレームレート変換が行われる。さらに、画像信号生成手段では、可変速フレームレート撮像画像の画像信号が入力フレームレート以上のフレームレートで生成される。
この発明によれば、可変速フレームレート撮像画像の画像信号を生成する画像信号生成手段と、接続される外部機器の入力フレームレートを検出するフレームレート検出手段と、可変速フレームレート撮像画像の画像信号をフレームレート検出手段で検出された入力フレームレートに変換して外部機器に出力するフレームレート変換処理手段が設けられる。このため、外部機器として高いフレームレートで画像表示を行うことができる画像表示装置を用いれば、撮像画像を高画質に表示することが可能となり、撮像中の画像の確認を容易に行うことができる。
また、フレームレート変換処理手段では、フレームレート変換後の画像信号がモニタ画信号として出力されるとともに、フレームレート検出手段で入力フレームレートが検出されていないときは、フレームレート変換が行われていない画像信号が本線画信号として出力される。このため、接続される外部機器に応じて、本線画信号あるいはモニタ画信号を出力させることができる。
また、画像信号生成手段で生成された画像信号が本線画信号として出力されるとともに、フレームレート変換処理手段でフレームレートが変換された画像信号がモニタ画信号として出力される。このため、モニタ画像を高画質に表示することが可能となるとともに、本線画像を別個に出力できる。
また、画像信号生成手段で生成された画像信号のフレームレート変換を行う第2フレームレート変換処理手段が設けられて、第2フレームレート変換処理手段でフレームレートが変換された画像信号が本線画信号として出力されるとともに、フレームレート変換処理手段でフレームレートが変換された画像信号がモニタ画信号として出力される。このため、画像信号生成手段で生成された画像信号のフレームレートに係らず、所望のフレームレートで本線画信号とモニタ画信号を生成できる。
さらに、画像信号生成手段で生成される画像信号は、入力フレームレート以上のフレームレートとされるので、画像信号のフレームレート変換を行ったときに、同じフレーム画像を繰り返してフレームレートが調整されることがない。また、外部機器の入力フレームレートの最高値なるように画像信号のフレームレート変換が行われるので、外部機器の表示性能を有効に活用して撮像中の画像を高画質で表示できる。
以下、図を参照しながら、この発明を実施するための一形態について説明する。図1は撮像装置の第1の構成を示している。撮像レンズやアイリスを通して入射された光は、撮像装置10の画像信号生成部20を構成する撮像部21に入射されて、撮像素子の撮像面上に被写体画像が結像される。撮像素子は、光電変換によって被写体画像の撮像電荷を生成し、駆動部22から供給された駆動制御信号RCに基づいて撮像電荷を読み出し、この読み出した撮像電荷を電圧信号に変換して撮像信号Spaとして撮像信号処理部23に供給する。また、撮像中に撮像画像のフレームレートを可変して可変速フレームレート撮像画像の画像信号を生成する場合、駆動制御信号RCによって撮像電荷の読み出しのタイミングを制御して、撮像信号Spaのフレームレートを可変速フレームレート撮像画像のフレームレートに対応させる。
駆動部22は、後述する制御部50から供給された制御信号CTに基づいて駆動制御信号RCを生成して撮像部21に供給する。
撮像信号処理部23は、撮像信号Spaを増幅したのちノイズ成分を除去する。またノイズ除去された画像信号をディジタル信号に変換したのち、フィードバッククランプ処理やフレアー補正、撮像素子の欠陥に対する補正処理、プロセス処理等を行い、画像信号DVaを生成する。この画像信号DVaは、フレームレート変換処理部30に供給される。
フレームレート変換処理部30は、後述するフレームレート検出部40からのフレームレート検出信号FDTに基づいてフレームレート変換処理を行い、画像信号DVaを撮像装置10に接続された外部機器100の入力フレームレートに変換して画像信号DVbとして外部機器100に出力する。
フレームレート検出部40は、接続された外部機器100の入力フレームレートを検出して、この検出した入力フレームレートを示すフレームレート検出信号FDTフレームレート変換処理部30に供給する。入力フレームレートの検出は、例えば外部機器100と通信を行い、外部機器100から入力フレームレートの情報を入手する。また、接続可能である外部機器の入力フレームレート情報を予め記憶しておき、いずれの外部機器が接続されたかを判別して、判別された外部機器に対応する入力フレームレート情報を読み出して用いる。また、後述するユーザインタフェース部51から、外部機器100の入力フレームレートを示す信号をユーザによって入力させて、この入力された信号をフレームレート検出信号FDTとしてフレームレート変換処理部30に供給することもできる。さらに、外部機器100が複数の入力フレームレートに対応するものであるとき、フレームレート検出部40は、最もフレームレートが高い入力フレームレートをフレームレート検出信号FDTによってフレームレート変換処理部30に通知する。
制御部50には、ユーザインタフェース部51が接続されている。このユーザインタフェース部51を介して、ユーザ操作に応じた操作信号PSが供給されると、制御部50は、操作信号PSに基づいた制御信号CTを生成して画像信号生成部20に供給し、撮像装置10をユーザの操作に応じて動作させる。また、操作信号PSによって、可変速フレームレート撮像画像のフレームレートが可変されたときには、制御信号CTに基づいて撮像部21で生成される撮像信号Spaのフレームレートを可変速フレームレート撮像画像のフレームレートに応じて可変させる。
図2は、フレームレート変換処理部30の構成の一例を示している。フレームレート変換処理部30は、供給された画像信号DVaを、例えば3つのRAM(Random Access Memory)31-a〜31-cにフレーム単位で順次書き込む。また、外部機器100の入力フレームレートに応じて、順次RAMを選択しながらRAMに書き込まれている画像信号を読み出し、画像信号DVaを入力フレームレートの画像信号DVbに変換して出力する。
書込制御部32は、図示せずも、制御部50からの制御信号CTに基づいて、あるいは画像信号DVaの同期信号SYaを利用して、画像信号DVaを書き込むRAMを選択するための選択信号SEWや、画像信号DVaをRAMに書き込むための書込制御信号CKWを生成する。この選択信号SEWは、信号セレクタ33に供給される。また、書込制御信号CKWは、画像信号DVaを書き込むRAMに供給される。さらに、書込制御部32は、各RAMでの画像信号DVaの書き込み状態を示す書込情報信号MIFを生成して、読出制御部34に供給する。
信号セレクタ33は、選択信号SEWによって選択されたRAMに画像信号DVaを供給し、この選択されたRAMでは、書込制御信号CKWに基づいて画像信号DVaの書き込みを行う。
読出制御部34は、フレームレート検出信号FDTに基づき、読出制御信号CKRを生成する。この読出制御信号CKRは、外部機器100の入力フレームレートでRAMから画像信号を読み出すための信号である。また、フレームレート検出信号FDTと書込情報信号MIFに基づき、画像信号を読み出すRAMを選択するための選択信号SERを生成する。選択信号SERは、信号セレクタ35に供給される。また読出制御信号CKRは、画像信号を読み出すRAMあるいは各RAMに供給される。
読出制御信号CKRが供給されたRAMは、記憶している画像信号を読出制御信号CKRに基づき読み出して信号セレクタ35に供給する。信号セレクタ35は、選択信号SERによって選択されたRAMから読み出した画像信号を選択して、画像信号DVbとして出力する。
ここで、RAMからの画像信号の読み出しは、書込情報信号MIFに基づき画像信号の書き込みが最後に完了しているRAMを判別して、この判別したRAMを次に画像信号の読み出しを行うRAMとして選択するように選択信号SERを生成する。また、RAMから1フレーム分の画像信号を読み出したとき、次フレームの画像信号の書き込みが完了していないことを書込情報信号MIFによって検出した場合は、画像信号を読み出すRAMを変更することなく、同じフレームの画像信号を読み出すものとする。このように画像信号の読み出しを制御することで、画像信号DVaのフレームレートが入力フレームレートよりも高く設定されているときは、画像信号DVaに対して入力フレームレートに応じたフレーム間引きが行われて、入力フレームレートの画像信号DVbを生成できる。また、画像信号DVaのフレームレートが入力フレームレートよりも低く設定されているときには、画像信号DVaをフレーム単位で繰り返すことによりフレーム追加が行われて、入力フレームレートの画像信号DVbを生成できる。
このように、撮像装置10からは、外部機器100の入力フレームレートに応じた画像信号DVbが出力されるので、高いフレームレートで画像表示を行うことができる画像表示装置が接続されたときは、撮像画像を高画質に表示することが可能となり、撮像中の画像の確認を容易に行うことができる。
また、外部機器100が複数の入力フレームレートに対応するものであるとき、最も高い入力フレームレートがフレームレート検出信号FDTで示される。このため、画像信号DVaは、フレームレートが最も高い入力フレームレートに変換されて画像信号DVbとして出力されるので、外部機器100の表示性能を有効に活用して撮像中の画像を表示できる。
また、フレームレート変換処理部30は、フレームレート検出部40からフレームレート検出信号FDTが供給されていないとき、画像信号DVaのフレームレートを変換することなく画像信号DVbとして出力させる。このようにすれば、接続される外部機器100に応じて、入力フレームレートの画像信号DVbあるいはフレームレート変換が行われていない画像信号DVbが出力されて、上述のように外部機器100として画像表示装置を接続したときは、入力フレームレートの画像信号DVbをモニタ画信号として用いることで撮像画像を高画質に表示することができる。また、外部機器100として光ディスクや磁気ディスク等を用いた信号記録装置を接続するとともに、フレームレート検出信号FDTをフレームレート変換処理部30に供給しないようして、フレームレートの変換が行われていない画像信号DVbを本線画信号として用いれば、画像信号生成部20で生成された可変速フレームレート撮像画像の画像信号DVaをフレーム順に記録できる。
ところで、上述の実施の形態のように、撮像フレームレートを可変して撮像画像の画像信号を生成するものとした場合、撮像画像のフレームレートが低くなると、生成される画像信号のフレーム数が少なくなる。このとき、電子ビューファインダー等の画像表示装置に表示される画像は、フレームレート変換によって同じフレームの画像が繰り返し表示されて撮像画像の更新間隔が長くなる。したがって、高いフレームレートで画像表示を行うことができる画像表示装置を用いても、撮像中の画像を高いフレームレートで更新しながら高画質に表示できない。また、同じフレームの画像が繰り返し表示されて撮像画像の更新間隔が長いことから、被写体の動きが早いときは、被写体の位置が撮像画像の所望の位置となるように撮像することができなくなってしまう。そこで、第2フレームレート変換処理手段であるフレームレート変換処理部60を設けて、可変速フレームレート撮像画像のフレームレートに応じて、撮像信号Spaのフレームレート制御だけでなく画像信号のフレームレート変換を行い、撮像信号Spaのフレームレートが低下しないように制御する。
図3は、フレームレート変換処理部60を設けた場合の撮像装置を第2の構成として示している。なお、図3において、図1と対応する部分については同一符号を付している。このフレームレート変換処理部60は、例えばフレーム加算を行いフレームレート変換を行うものとする。
画像信号生成部20で生成された画像信号は、フレームレート変換処理部30とフレームレート変換処理部60に供給される。また、制御部50は、可変速フレームレート撮像画像のフレームレートに応じて、フレーム加算処理における加算フレーム数を設定する制御信号CTMを生成してフレームレート変換処理部60に供給する。
フレームレート変換処理部60は、制御部50から供給された制御信号CTMに基づいた加算フレーム数で画像信号DVaのフレーム加算処理を行い、画像信号DVaのフレームレートを可変させる。このフレーム加算処理も、RAMを用いて行うことができる。例えば、3フレーム加算を行う場合、1フレーム目の画像信号DVaをRAM-1に記憶させ、このRAM-1に記憶された信号を読み出して2フレーム目の画像信号DVaと加算してRAM-2に記憶させる。このRAM-2に記憶されている加算信号を読み出して3フレーム目の画像信号DVaと加算してRAM-3に記憶させる。このRAM-3に記憶された信号は、3フレーム分の画像信号DVaを加算した信号となり、この信号を読み出して信号レベルを(1/3)倍すれば、所要の信号レベルであるとともに、フレームレートを(1/3)倍した信号となる。また、4フレーム目の画像信号DVaをRAM-1に記憶させ、このRAM-1に記憶された信号を読み出して5フレーム目の画像信号DVaと加算してRAM-2に記憶させる。このRAM-2に記憶されている加算信号を読み出して6フレーム目の画像信号DVaと加算してRAM-3に記憶させる。このRAM-3に記憶された信号は、3フレーム分の画像信号DVaを加算した信号となり、この信号を読み出して信号レベルを(1/3)倍すれば、所要の信号レベルであるとともに、フレームレートを(1/3)倍した信号となる。以下同様にして、フレームレートを(1/3倍)した画像信号DVcを順次生成できる。
なお、フレーム加算処理は、フレーム遅延回路を用いても行うことができる。例えば、1フレーム目の画像信号DVaをフレーム遅延回路で2フレーム期間遅延させると共に、2フレーム目の画像信号DVaをフレーム遅延回路で1フレーム期間遅延させる。この遅延させた1フレーム目の画像信号と2フレーム目の画像信号DVaを、3フレーム目の画像信号DVaに加算して3フレーム分の画像信号DVaが加算された信号を得る。この信号の信号レベルを(1/3)倍すれば、所要の信号レベルであるとともに、フレームレートを(1/3)倍した画像信号DVcを得ることができる。
このようにフレーム加算処理を行うことで、例えば画像信号DVaのフレームレートが「60P(数字は1秒当たりのフレーム数、Pはプログレッシブ方式の信号であることを示すものであり、他の場合も同様である)」であるとき、加算フレーム数を2フレームとして「30P」の画像信号を得ることができる。また加算フレーム数を4フレームとすれば、「15P」の画像信号を得ることができる。
また、加算フレーム数の切り換えだけでなく、撮像素子からの信号読み出しを制御して撮像信号Spaのフレームレートを可変すれば、可変速フレームレート撮像画像のフレームレートを連続して可変することが可能となる。ここで、撮像信号Spaのフレームレートを可変する場合、駆動部22から撮像部21に供給する駆動制御信号RCによって、撮像素子での電荷蓄積期間や撮像電荷の読み出しタイミング等を制御することでフレームレートが可変された撮像信号Spaを得ることができる。さらに、CDR方式(Common Data Rate:共通サンプリング周波数方式)を用いるものとして、水平帰線期間あるいは垂直帰線期間の長さを調整して、撮像フレームレートFRpの可変処理を行うものとすれば、撮像フレームレートFRpを可変しても有効画面期間の画像サイズが変化しない撮像信号Spaを生成できる。また、CDR方式を用いることで、撮像フレームレートFRpを用いる各部の動作周波数を撮像フレームレートFRpに応じて可変する必要がなく、構成が簡単となる。
図4は、可変速フレームレート撮像画像のフレームレート(可変速フレームレート)FRcに対する加算フレーム数FAと撮像信号Spaのフレームレート(撮像フレームレート)FRpの関係を示している。例えば図4に示すように、可変速フレームレートFRcが「60P≧FRc>30P」の範囲内に設定されたときは、フレームレート変換処理部60の加算フレーム数FAを「1」として、撮像フレームレートFRpを可変速フレームレートFRcと等しくする。可変速フレームレートFRcが「30P≧FRc>20P」の範囲内に設定されたときは、加算フレーム数FAを「2」として、撮像フレームレートFRpを可変速フレームレートFRcの2倍とする。可変速フレームレートFRcが「20P≧FRc>15P」の範囲内に設定されたときは、加算フレーム数FAを「3」として、撮像フレームレートFRpを可変速フレームレートFRcの3倍とする。以下同様にして、撮像フレームレートFRpと加算フレーム数FAを切り替えることで、可変速フレームレートFRcを連続に可変できる。
フレームレート変換処理部30は、撮像フレームレートの画像信号DVaのフレームレートを入力フレームレートの画像信号DVbに変換する。ここで、画像信号DVaのフレームレートは、可変速フレームレートFRcに係らず「60P≧FRc>30P」の範囲内に設定される。このため、画像表示装置の入力フレームレートが高いほど、フレームレート変換処理における画像信号DVaのフレーム画像の間引きが少なくなり、撮像中の画像を高いフレームレートで更新しながら高画質に表示できる。また、撮像中の画像を高いフレームレートで更新しながら高画質で画像表示装置に表示していても、フレームレート変換処理部60から可変速フレームレートの画像信号DVcを本線画信号として出力することができる。
さらに、加算フレーム数の切り換えのみを行うものとして、撮像フレームレートFRpのフレームレートを高く設定すれば、画像表示装置の入力フレームレートが高いほど、フレームレート変換処理部30における画像信号DVaのフレーム画像の繰り返しが少なくなり、撮像中の画像を高画質に表示できる。
加算フレーム数の切り換えのみを行う場合、図5に示す撮像装置の第3の構成のように、画像信号生成部20は、駆動部22aからの駆動制御信号RC-aに基づき撮像素子を駆動して一定のフレームレートの撮像信号Spa-aを生成し、フレームレート変換処理部30とフレームレート変換処理部60に供給する。フレームレート変換処理部60は、制御部50からの制御信号CTMに基づいてフレーム加算を行い、画像信号DVa-aのフレームレートを「1/FA」倍とした画像信号DVcを出力する。また、フレームレート変換処理部30は画像信号DVa-aのフレームレート変換を行い、入力フレームレートの画像信号DVbを生成する。
ここで、撮像フレームレートFRpを入力フレームレート以上のフレームレートに固定すれば、可変速フレームレート撮像画像のフレームレート切り換えがステップ的に行われるものとなるが、フレーム数を追加するために同じフレームの画像の繰り返して画像信号DVbが生成されることを無くすことができる。
なお、上述の実施の形態において、フレームレート変換処理部30は、RAMへの信号の書き込みと読み出しを制御してフレームレート変換を行い、フレームレート変換処理部60は、フレーム加算処理を行いフレームレート変換を行うものとしたが、フレームレート変換処理部30,60で行うフレームレート変換は、この処理に限定されるものではない。例えば、フレームレート変換処理部30でフレーム加算を行うものとしたり、フレームレート変換処理部60でRAMへの信号の書き込みと読み出しを制御してフレームレート変換を行うものとしても良い。さらに、他のフレームレート変換処理方法、例えばフレーム間引きによってフレーム数を減らしたり、動き予測による内挿画像を生成してフレーム数を増やすことにより、フレームレートを可変する方法等も用いることができる。
以上のように、本発明に係る撮像装置は、フレームレートを可変して撮像を行っているとき、撮像中の画像を高画質に表示できるので、映像コンテンツ製作等において特殊な映像効果を得る際に好適である。
撮像装置の第1の構成を示す図である。 フレームレート変換処理部の構成を示す図である。 撮像装置の第2の構成を示す図である。 可変速フレームレートに対する加算フレーム数と撮像フレームレートの関係を示す図である。 撮像装置の第3の構成を示す図である。
符号の説明
10・・・撮像装置、20・・・画像信号生成部、21・・・撮像部、22,22a・・・駆動部、23・・・撮像信号処理部、30、60・・・フレームレート変換処理部、31-a〜31-c・・・RAM、32・・・書込制御部、33,35・・・信号セレクタ、34・・・読出制御部、40・・・フレームレート検出部、50・・・制御部、51・・・ユーザインタフェース部、100・・・外部機器

Claims (7)

  1. 可変速フレームレート撮像画像の画像信号を生成する画像信号生成手段と、
    接続される外部機器の入力フレームレートを検出するフレームレート検出手段と、
    前記可変速フレームレート撮像画像の画像信号を、前記フレームレート検出手段で検出された入力フレームレートに変換するフレームレート変換処理手段を有する
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記フレームレート変換処理手段は、前記画像信号のフレーム加算処理を行うことでフレーム変換を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記フレームレート変換処理手段は、フレームレート変換後の画像信号をモニタ画信号として出力し、前記フレームレート検出手段で前記入力フレームレートが検出されていないときは、フレームレート変換が行われていない画像信号を本線画信号として出力する
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  4. 前記画像信号生成手段で生成された画像信号を本線画信号として出力し、
    前記フレームレート変換処理手段でフレームレートが変換された画像信号をモニタ画信号として出力する
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  5. 画像信号生成手段で生成された画像信号のフレームレート変換を行う第2フレームレート変換処理手段を設け、
    前記第2フレームレート変換処理手段でフレームレートが変換された画像信号を本線画信号として出力し、
    前記フレームレート変換処理手段でフレームレートが変換された画像信号をモニタ画信号として出力する
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  6. 前記画像信号生成手段は、可変速フレームレート撮像画像の画像信号を前記入力フレームレート以上のフレームレートで生成する
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  7. 前記フレームレート検出手段は、前記入力フレームレートの最高値を検出し、
    前記フレームレート変換手段は、前記可変速フレームレート撮像画像の画像信号を、前記フレームレート検出手段で検出された入力フレームレートの最高値に変換する
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
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