JP2005037477A - シート状感光材料の包装方法 - Google Patents

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孝郎 浅倉
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Abstract

【課題】シート状感光材料を積層して密封包装した包装体内で、シート状感光材料のズレや擦り傷等の損傷を防止すると共に、包装体内からの円滑な取り出しが可能となるようにする。
【解決手段】冊36を密封包装するときの、冊36の幅方向に沿った外周(2・W+2・H)に対する包装用フィルム42の内周(2・Y)の余裕量が、0.5%〜5.0%、好ましくは1.0%〜3.0%となるようにする。これと共に、包装体44内の空気量を0.01・W・L・H〜2.0・W・L・H、好ましくは、0.06・W・L・H〜1.9・W・L・Hとする。これにより、Xレイフィルム12の製品品質の低下を防止すると共に、イメージセッター等に装着したときに、Xレイフィルムを円滑に1枚ずつ取出すことが可能となる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、Xレイフィルム等のシート状感光材料を所定枚数ずつ重ねて包装するときのシート状感光材料の包装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、医療分野において、環境保全、省スペースの観点から処理廃液の減量が強く望まれている。ここから、レーザーイメージセッター、レーザーイメージャー等により効率的に露光させることができると共に、高解像度及び鮮鋭さを有する鮮明な画像を形成することができる医療診断用及び写真技術用途の熱現像感光材料が多用されつつある。
【0003】
この熱現像感光材料を用いる熱現像処理システムは、管理の煩雑な溶液系処理化学薬品を使用せず、クリーンでランニングコストの低減が可能となる。
【0004】
一方、医療用熱現像感光材料には、ドライXレイフィルム等のなどがあり、ドライXレイフィルムなどのシート状の感光材料は、ピロー包装等によって所定枚数ずつ密封包装されて、保管、運搬等が行われ、重ねられた状態でレーザーイメージセッター等に装填されて使用される。
【0005】
ところで、一般的感光材料や記録材料に対しては、画像の鮮鋭性、粒状性等に優れた画質が要求され、特にドライXレイフィルムなどの医療用感光材料に対しては高画質が要求される。このような感光材料を積層して密封包装している状態で振動等が加わると、互いに接触している感光材料の表面が擦れ合って画像形成面に擦り傷等の損傷が生じてしまうことがある。このような画像形成面の損傷は、感光材料に形成した画像の画質低下を生じさせてしまうという。また、感光材料を密封包装して保存する場合、感光材料を密封包装した包装体内の空気等の気体が、感光材料の製品品質に影響を及ぼしてしまうことがある。
【0006】
このために、熱現像感光材料を当て紙等の内部包装体によって囲い、折れ等に対する保護を施し、さらに外部包装体によって密封包装するときに、窒素分圧を85%以上としたり、外部包装体の内容量から熱現像感光材料で囲まれた体積と、内部包装体の体積を引いた外部包装体の空隙を、外部包装体の内容量で割り100倍することにより得られる外部包装体内の空隙率が、0.03%〜10%、好ましくは0.03%〜5%、更に好ましくは0.03%〜3%となるように包装する方法が提案されている(例えば特許文献1参照。)。
【0007】
このようにして隙間を少なくすることにより、熱現像感光材料を、形態が整った状態に保持して、擦り傷等の損傷の発生を防止し、良好な操作性が得られるようにしている。
【0008】
また、感光材料の感光層中には、有機溶剤が残存することがあり、この有機溶剤によって感光材料の品質低下が生じることから、残存溶剤量が密封前に平均で50μg/100cm以下であり、かつ、残存溶剤量の空隙率に対する比を1.4%以下とする提案がなされている(例えば、特許文献2参照。)。
【0009】
一方、上記包装方法を達成するためには、包装体内からの確実なエアー抜きを行う必要がある。ここから、3方シール方式又は4方シール方式で包装するときに、片側サイド又は両側サイドのヒートシーラの内側にノズルを挿入し、フリーロールによって外形を成形しながら包装体内の空気を脱気する方法が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
【0010】
また、積層したシートを包装した包装体内からエアー吸引手段を用いて、搬送手段により搬送される包装体からエアーを吸引するときに、搬送前記側よりも搬送後期側でエアー吸引量を多くすることにより包装体内のシートに荷崩れが生じるのを防止する提案がなされている(例えば、特許文献4参照。)。
【0011】
さらに、包装体を搬送しながらエアー吸引を行うときに、プレス手段によって予め包装体内の空間部の体積を減少させることにより、包装体内のシートに荷崩れ等が生じるのを防止する提案がなされている(例えば、特許文献5参照。)。
【0012】
【特許文献1】
特開2001−188323号公報
【特許文献2】
特開2000−147715号公報
【特許文献3】
特開平6−99942号公報
【特許文献4】
特開2001−72010号公報
【特許文献5】
特開2001−278214号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、シート状感光材料を積層して密封包装した包装体内の空隙率を低くし過ぎると、包装体内のシート状感光材料が互いに密着してしまい、包装体をイメージセッター等に装着して、包装体内からシート状感光材料を引き出すようにしたときに、シート状感光材料の引出し不良(枚葉不良)等が生じてしまうという問題がある。
【0014】
また、包装体内の空隙率を低くすることは、包装体をイメージセッターなどに装着するときに設ける包装体の開口が狭くなり、包装体に形成した開口からのシート状感光材料の引き出しが困難となってしまうことがある。
【0015】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、所定枚数ずつ重ねて包装したシート状感光材料に、荷崩れ等によるズレや輸送時のわずかな振動等が起因して擦り傷が生じてしまうのを防止可能とすると共に、イメージセッター等に装着して、シート状感光材料を包装体内から引き出すようにしたときに、円滑なシート体の取出しが可能となるようにするシート状感光材料の包装方法を提案することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、所定枚数のシート状感光材料を重ねて形成した被包装体を、包装材によって密封包装して包装体を形成するシート状感光材料の包装方法であって、前記被包装材の外周に対する前記包装体を形成する前記包装材の内周の余裕量を0.5%以上、5.0%以下、好ましくは1.0%以上、3.0%以下としていることを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、被包装体の外周に対する包装材の内周の余裕量を0.5%〜5.0%、好ましくは1.0%〜3.0%の範囲となるようにする。
【0018】
これにより、振動等により被包装体を形成しているシート状感光材料の荷崩れが生じるのを防止しながら、包装材からの被包装体の確実で円滑な引出しが可能となる。
【0019】
請求項2に係る発明は、幅寸法をW、長手寸法をLした前記シート状感光材料を積層して形成した前記被包装体の高さをHとしたときに、該被包装材を収容した包装体内の空気量を、0.01×(W×L×H)以上、0.2×(W×L×H)以下、好ましくは0.06×(W×L×H)以上、0.19×(W×L×H)以下としていることを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、シート状感光材料を積層して形成された被包装体をブロック状とみなしたときの体積に相当する被包装体の容量がW×L×Hであるときに、包装体内の空気量がこの容量に応じた比率となるようにしている。
【0021】
これにより、包装体内の空気量が少なくなってしまうことにより、包装体内のシート状感光材料が互いに貼り付いてしまうのを防止することができる。
【0022】
すなわち、本発明では、所定枚数のシート状感光材料を重ねた被包装体を包装材によって密封包装した時に、前記包装材の内周の余裕量を0.5%以上、5.0%以下、好ましくは1.0%以上、3.0%以下とした包装体を形成するものであり、また、本発明は、幅寸法をW、長手寸法をLした前記シート状感光材料を積層して形成した前記被包装体の高さをHとしたときに、内部の空気量を、0.01×(W×L×H)以上、0.2×(W×L×H)以下、好ましくは0.06×(W×L×H)以上、0.19×(W×L×H)以下とした包装体を形成するものであります。
【0023】
このような本発明では、前記被包装体が、前記シート状感光材料を保護するシート状保護材を含むものであっても良い。
【0024】
また、本発明を適用して形成された包装体内には、包装体内の窒素分圧が85%以上であることが好ましく、これにより、シート状感光材料の経時的な製品品質の変化を確実に防止することができ好ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に適用したフィルム生産システム10の概略構成を示している。このフィルム生産システム10では、シート状感光材料として、医療用の熱現像感光材料の一種であるドライXレイフィルム(以下、「Xレイフィルム12」とする)を生産する。
【0026】
本実施の形態に適用したフィルム生産システム10は、裁断装置14、切断装置16、集積装置18、当てボール装着装置20及び包装装置22を備えている。
【0027】
裁断装置14には、Xレイフィルムの原反24から引き出されたウエブ24Aが送り込まれる。また、裁断装置14には、図示しないスリッターが設けられており、裁断装置14では、このスリッターによってウエブ24Aを所定幅に裁断する。なお、裁断装置14では、原反24から引き出したウエブ24Aの巻き癖を除去しながら裁断するようにしている。
【0028】
これにより、裁断装置14では、フィルム生産システム10で生産するXレイフィルム12のサイズに応じた幅の、複数本のウエブ24Bを生産する。なお、裁断装置14に設けられるスリッターは、ウエブ24Aの幅方向に沿って移動可能となっており、これにより、任意の幅寸法のウエブ24Bを生産できるようになっている。
【0029】
裁断装置14で生産されたウエブ24Bは、例えば、それぞれがロール状に巻き取られ、ロールフィルム26として切断装置16へ送られる。
【0030】
切断装置16には、カッター28が設けられており、ロールフィルム26から引き出されたウエブ24Bを、フィルム生産システム10で生産するXレイフィルム12の長さ寸法に応じた量ずつカッター28へ送り込んで切断する。
【0031】
これにより、フィルム生産システム10では、シート状感光材料として予め設定されているサイズ(幅寸法及び長手寸法)のXレイフィルム12を生産する。このXレイフィルム12は、搬送コンベヤ30によって集積装置18へ搬送される。
【0032】
集積装置18は、複数のトレイ32を備えており、搬送コンベヤ30によって送り込まれるXレイフィルム12を、それぞれのトレイ32に、所定枚数(例えば50枚〜200枚)ずつ集積する。なお、トレイ32上に集積した所定枚数のXレイフィルム12を束12Aとする。
【0033】
一方、当てボール装着装置20は、集積装置18に隣接して設けられており、保護紙として当てボール34を用い、この当てボール34によってXレイフィルム12の束12Aを挟み込み、Xレイフィルム12の束12Aを当てボール34によって保護した冊36を形成する(図2(A)参照)。
【0034】
この当てボール34は、厚紙等を用い、Xレイフィルム12のサイズ等に応じた大きさ及び形状に打ち抜き加工を行うことにより予め所定形状に加工され、積層されて当てボール装着装置20に装填される。当てボール装着装置20では、この当てボール34を、ロボットハンド38によって最上層から取り出し、略半箱形状に折り曲げる。
【0035】
また、当てボール装着装置20には、集積装置18側にロボットハンド40が設けられている。ロボットハンド40は、集積装置18のトレイ32からXレイフィルム12の束12Aを取り出し、略半箱形状に折り曲げられた当てボール34に収容させる。
【0036】
これにより、当てボール装着装置20では、Xレイフィルム12を当てボール34によって覆い、加圧や折れ、曲がり等に対して保護した冊36をを生産する。フィルム生産システム10では、この冊36を包装装置22へ搬送して、一体ずつ順に装填する。
【0037】
包装装置22では、遮光性の包装用フィルム42を用い、冊36をピロー包装することにより包装体44を生産する(図4参照)。このとき、図2(A)及び図3に示すように、筒体状に形成した包装用フィルム42内に冊36を収容した袋部44Aを形成すると共に、この袋部44Aを挟んで、前フィレット部44B及び後フィレット部44Cを形成した状態でシールする。この後に、図4に示すように、前フィレット部44Bと後フィレット部44Cを折り返して重ね、ラベル48を貼付して止めることにより包装体44を形成する(図4参照)。
【0038】
図1に示すように、フィルム生産システム10では、このようにして生産した包装体44を、例えば、マガジン46に所定数ずつ搭載して、運搬/保管等を行うようにする。また、包装体44を出荷するときには、包装体44を化粧箱に詰め、更に、この化粧箱をダンボール箱に詰め込む(外装)。
【0039】
ここで、包装装置22における冊36の内装、すなわち、本実施の形態において所定枚数ずつ積層されたXレイフィルム12の冊36に対する包装(ピロー包装)を説明する。なお、以下で説明する包装装置22の構成は、本発明の一例を示すものであり、本発明の構成を限定するものではない。
【0040】
図5乃至図6に示すように、包装装置22は、包装袋形成部50、シーリング部52を備えている。また、図1に示すように、包装装置22には、下流部(シーリング部52の下流)にフィレット折り曲げ部54を備え、さらに、包装装置22には、フィレット折り曲げ部54の下流側に図示しない検査部を設け、不良品の検出抜き取り、サンプリング用の抜き取り等が行われるようになっている。
【0041】
なお、以下では、包装装置22での包装用フィルム42の長手方向である包装用フィルム42及び冊36の搬送方向を矢印A方向で示している。
【0042】
図5に示すように、包装袋形成部50には、所定幅の包装用フィルム42をロール状に巻き取った包装材ロール56が装填されるようになっており、この包装材ロール56から包装用フィルム42が引き出される。なお、包装用フィルム42としては、ポリプロピレン、ポリエチレン等ないしこれらの積層体によって形成されている。また、包装用フィルム42としては、これらに限らず、遮光性、防湿性、防塵性を備えた構成であれば、従来公知の任意の包装材を用いることができる。
【0043】
図1及び図5に示すように、包装装置22には、搬送コンベヤ58が設けられており、冊36は、一体ずつ搬送コンベヤ58に載置されることにより包装袋形成部50へ送り込まれる。
【0044】
図5及び図6に示すように、包装袋形成部50には、搬送コンベヤ58(図6では、図示省略)搬送コンベヤ60が設けられており、冊36は、この搬送コンベヤ60上に送り込まれる。
【0045】
搬送コンベヤ60は、軸方向の両端側にプーリー62が取り付けられたシャフト64を備え、このシャフト64が、搬送コンベヤ58側に配置されている。また、搬送コンベヤ60には、シャフト64に対向して、冊36の搬送方向(矢印A方向)下流側に、分割シャフト66が対で配置されている(図5及び図6では一方のみ図示)。分割シャフト66のそれぞれには、プーリー62が取り付けられており、シャフト64のプーリー62と、分割シャフト66のプーリー62の間に、無端のコンベヤベルト68が巻き掛けられている。
【0046】
これにより、搬送コンベヤ60は、冊36をコンベヤベルト68の間に掛け渡して支持し、シャフト64が図示しない駆動手段の駆動力によって回転駆動されることにより、この冊36を所定量ずつ搬送する。
【0047】
包装袋形成部50には、搬送コンベヤ60の下流側に、ガイド板70が対で配置され、このガイド板70上で、搬送コンベヤ60側に筒型72が配置されている。図8に示すように、筒型72は、断面略コ字状の枠材74、76が、互いの凹部を対向させて対で配置され、冊36の外形形状に応じた略矩形形状に形成されている。
【0048】
一方、図5乃至図7に示すように、包装袋形成部50は、包装材ロール56(図6及び図7では図示省略)から引き出された包装用フィルム42を、ガイドローラ78に巻き掛け、搬送コンベヤ60による冊36の搬送に合わせて筒型72内に送り込む。
【0049】
このとき、包装袋形成部50では、包装用フィルム42の幅方向の両側(端部42A)を、コンベヤベルト68の間へ引き入れることにより、包装用フィルム42を略筒状に形成しながら筒型72内へ送り込む。
【0050】
これにより、包装袋形成部50では、搬送コンベヤ60によって搬送される冊36を包装用フィルム42によって包みながら筒型72内へ送り込む。すなわち、包装袋形成部50では、包装用フィルム42を略筒体状に形成し、この包装用フィルム42の筒の中に冊36を送り込む。
【0051】
図8及び図9に示すように、筒型72の枠材74には、リブ74Aが形成され、枠材76には、リブ76Aが形成されており、枠材74、76は、リブ74A、76Aがガイド板70の間で互いに対向するように配置されている。
【0052】
また、図9に示すように、枠材74のリブ74Aと枠材76のリブ76Aの間隔は、冊36の搬送方向下流側へ向けて徐々に狭められている。
【0053】
図8に示すように、筒型72内に送り込まれた包装用フィルム42は、幅方向両側の端部42Aがリブ74A、76Aの間から下方へ突出するようになっており、これにより、包装用フィルム42は、筒型72内を通過することにより、幅方向の端部42Aが重ね合わせられる。
【0054】
また、包装用フィルム42は、冊36の外形形状に合わせた大きさの開口が形成された筒型72内へ送り込まれることにより、枠材74、74(筒型72)の内面に沿わせられ、余剰分がリブ74A、76Aの間から下方へ突出する。すなわち、包装用フィルム42は、筒型72内へ送り込まれることにより、冊36を包んで、余剰分が重ね合わせられてリブ74A、76Aの間から突出される。
【0055】
図5乃至図7に示すように、シーリング部52は、搬送コンベヤ80を備え、この搬送コンベヤ80がガイド板70の下流側に配置されている。包装用フィルム42及び冊36は、ガイド板70上から搬送コンベヤ80上へ送られる。
【0056】
また、シーリング部52には、ガイド板70の間に、ピンチローラ82が設けられている。
【0057】
図5及び図6に示すように、ピンチローラ82は、基台84に取り付けられた一対のローラ82Aを備えている。ピンチローラ82には、ローラ82Aの間に、リブ74A、74Bの間を通過した包装用フィルム42の幅方向の両端部が送り込まれるようになっており、ピンチローラ82は、ローラ82Aの間で、包装用フィルム42の幅方向の両端部を挟持する(図示省略)。
【0058】
ローラ82Aは、周面にローレット処理が施されており、これにより、ピンチローラ82は、ローラ82Aによって包装用フィルム42の幅方向の両端部を確実に挟持して送り出す。
【0059】
また、ピンチローラ82は、基台84からシャフト86が突出しており、このシャフト86が、図示しないフレームに回転自在に取り付けられている。また、シャフト86には、リンク88が連結しており、リンク88によって、基台84と共に一対のローラ82Aがシャフト86を軸に回動されるようになっている。
【0060】
図10に示すように、ピンチローラ82は、リンク88によってシャフト86が回動されることにより、冊36の搬送方向(例えば水平方向)に対するローラ82Aの上端の角度θが変化するようになっている。すなわち、傾斜角度が変化するようになっている。
【0061】
シーリング部52では、ピンチローラ82の上方を冊36が通過するときに、ローラ82Aの傾斜を大きくする(例えば角度θ=2°程度)ことにより包装用フィルム42の幅方向の両端部を引っ張るように張力を付与して、包装用フィルム42を冊36に密着させて、包装用フィルム42と冊36の間から空気を絞り出すと共に、包装用フィルム42内の容積の減少を図るようにしている。
【0062】
これにより、本実施の形態に適用した包装装置22では、包装用フィルム42の内周を、冊36の外周に合わせる。このときに、包装装置22では、冊36の外周に対する包装用フィルム42の内周に、予め設定した量の余裕が生じるようにしている。
【0063】
一方、シーリング部52では、冊36が通過する前や通過した後で、角度θを小さくし(例えばθ=0°)て、包装用フィルム42に対する張力を弱め、包装用フィルム42が必要以上に引っ張られてしまうことによりすぼまる(絞られる)のを防止するようにしている。
【0064】
これにより、包装装置22では、冊36を包んだ包装用フィルム42の内部の開口(開口面積)がほぼ同じになるようにしている。
【0065】
図5、図7及び図10に示すように、搬送コンベヤ80は、一対のコンベヤベルト90を備え、このコンベヤベルト90のそれぞれが、分割シャフト66に設けられたプーリー62に巻き掛けられている。この搬送コンベヤ80は、前記した搬送コンベヤ60に同期して駆動されて、コンベヤベルト90の間に掛け渡された包装用フィルム42及び包装用フィルム42に包まれた冊36を搬送するようになっている。このときに、包装用フィルム42の端部42Aが、コンベヤベルト90の間を通過するようになっている。
【0066】
また、図5及び図7に示すように、シーリング部52には、搬送コンベヤ80の上方側に加圧コンベヤ92が配置され、搬送コンベヤ80のコンベヤベルト90の間に加熱ヒータ94が配置され、加圧ヒータ94の下流側に加圧ローラ96が配置されている。
【0067】
加圧コンベヤ92は、一対のシャフト100のそれぞれに取り付けられたプーリー102の間に、無端のコンベヤベルト104が巻き掛けられており、このコンベヤベルト104が、搬送コンベヤ80によって搬送される包装用フィルム42に対向するように配置されている。
【0068】
シーリング部52では、包装用フィルム42又は包装用フィルム42に包まれた冊36が搬送コンベヤ80によって搬送されるときに、搬送コンベヤ80と加圧コンベヤ92によって包装用フィルム42ないし包装用フィルム42と包装用フィルム42に包まれた冊36を挟持して保持する。
【0069】
これにより、シーリング部52では、筒体状に形成した包装用フィルム42内から空気を余分な空気を絞り出し、筒体状の包装用フィルム42に、冊36を収容した袋部44Aを形成すると共に、前フィレット部44B及び後フィレット部44Cとなる位置で、上下の包装用フィルム42を密着させ、前フィレット部44B及び後フィレット部44Cを形成可能とする。
【0070】
図6に示すように、加熱ヒータ94は、一対の加熱板106を備え、この加熱板106が、一対のシャフト108に支持されて、互いの接離方向に移動可能となっている。加熱ヒータ94は、ピンチローラ82によって重ね合わせられて送り出される包装用フィルム42の幅方向の端部42Aを、一対の加熱板106によって挟持して加熱する。
【0071】
また、加圧ローラ96は、一対のローラ96Aを備えており、加熱板106によって挟持されて加熱された包装用フィルム42の端部42Aを、一対のローラ96Aによって挟持して加圧する。
【0072】
これにより、シーリング部52では、包装用フィルム42の幅方向の端部42Aを熱溶着させてシールしセンターシール42B(図4参照)を形成する。
【0073】
一方、図7に示すように、シーリング部52には、加圧ローラ96の下流側に搬送コンベヤ108及び搬送コンベヤ110が配置されている。また、シーリング部52には、加圧ローラ96と搬送コンベヤ108の間に、ヒータ112及びカッター114が設けられ、搬送コンベヤ108、110の間にヒータ116が設けられている。
【0074】
カッター114は、包装用フィルム42を、冊36を挟んだ所定位置で、幅方向に沿って切断する。また、ヒータ112,116は、カッター114によって切断された包装用フィルム42の端部を、幅方向に沿って加熱して熱溶着することによりシールする。
【0075】
これにより、シーリング部52では、冊36を包装用フィルム42に密封すると共に、冊36を収容した袋部44Aを挟んで前フィレット部44B及び後フィレット部44Cを形成する。
【0076】
搬送コンベヤ108には、搬送方向の中間部に凹部が形成されており、この凹部に対向してローラ118、120が対で配置されている。このローラ118、120は、冊36の端部近傍で包装用フィルム42を挟持することにより、冊36の端部に沿って包装用フィルム42が略垂直に折れ曲がるように折り目を付ける。
【0077】
図1に示すように、包装装置22のフィレット折り曲げ部54には、フィレ折りロボット122が設けられえており、搬送コンベヤ110に載置されて搬送される包装用フィルム42を、ローラ118、120によって形成した折り目に沿って、フィレ折りロボット122によって折り曲げる。すなわち、フィレット折り曲げ部54では、フィレ折りロボット122によって前フィレット部44B及び後フィレット部44Cを折り返す。この後に、前フィレット部44Bと後フィレット部44Cの重なり部分にラベル48が貼付されて止められることにより、包装体44が生産される(図4参照)。
【0078】
ところで、包装体44は、前フィレット部44B又は後フィレット部44Cを切除することにより開封して、Xレイフィルム12をイメージセッター等に装着して使用するようになっている(図示省略)。
【0079】
このときに、包装装置22では、包装体44の袋部44Aの幅と、前フィレット部44B及び後フィレット部44Cの幅が同じになるようにセンターシール42Bを形成するようにしている。
【0080】
すなわち、図2(B)及び図3に示すように、包装体44は、前フィレット部44B側の先端から後フィレット部44C側の先端の間で、幅寸法Y(cm)が一定となるようにしている。
【0081】
包装用フィルム42は、例えば0.3mm程度の薄肉となっており、ここから、幅寸法Yは、包装用フィルム42の開口幅とみなすことができる。すなわち、包装体44の幅方向に沿った内周I(cm)は、I=2・Y(I=2×Y)とみなすことができる。
【0082】
一方、図2(B)及び図3に示すように、包装用フィルム42によって包装する冊36の矢印A方向に沿った寸法を長さ寸法L(cm)、矢印A方向と直交する方向に沿った寸法を幅寸法W(cm)及び、高さ寸法H(cm)とすると、Xレイフィルム12の幅方向に沿った冊36の外周C(cm)は、C=2・(W+H)となり、冊36の容量V(cm)は、V=W・L・Hとなる。なお、高さ寸法Hは、加圧せずにXレイフィルム12を積み重ねた状態での厚さ(高さ)とし、高さ寸法Hに対して、当てボール34の厚さが薄い時には、当てボール34を含んだ状態であっても良く、省いた状態であっても良い。
【0083】
ここで、包装装置22では、冊36の外周Cに対して、包装体44の内周Iが、0.5%〜5.0%、好ましくは1.0%〜3.0%の余裕量Mを持つように包装用フィルム42にセンターシール42Bを形成するようにしている。なお、余裕量Mは、M(%)={(I−C)/C}×100(%)としている。
【0084】
これと共に、包装装置22では、冊36の体積である容量Vに対して、包装体44内の空気量Va(cm)の比率が、0.01%〜0.2%、好ましくは、0.06%〜0.19%となるようにしている。
【0085】
すなわち、包装体44内の空気量Vaが、
0.01・V≦Va≦0.2・V
好ましくは、
0.06・V≦Va≦0.19・V
となるようにしている。
【0086】
これにより、包装装置22では、冊36を形成しているXレイフィルム12にズレ等が生じるのを防止しながら、包装体44内から個々のXレイフィルム12を円滑に引き出すことができるようにしている。
【0087】
なお、包装体44内の空気は、窒素分圧が85%以上であることが好ましく、これにより、包装体44内のXレイフィルム12に感度変化や濃度変化等の品質変化が生じるのを抑えることができる。
【0088】
また、包装体44内の空気量Vaの調整は、ヒータ112、116による包装用フィルム42のシールに先立って吸気ノズルを挿入して脱気するなどの従来公知の脱気方法等を用いて行うものであって良い。
【0089】
このように構成されているフィルム生産システム10では、裁断装置14に装填された原反24からウエブ24Aを引き出し、このウエブ24Aを所定幅でスリットすることにより、複数本のウエブ24Bを生産する。
【0090】
切断装置16は、このウエブ24Bを所定長さに切断する。これにより、所定サイズのシート状に加工されたXレイフィルム12が生産される。
【0091】
このXレイフィルム12は、搬送コンベヤ30によって集積装置18へ搬送され、トレイ32上に所定枚数ずつ集積される。
【0092】
一方、当てボール装着装置20は、Xレイフィルム12のサイズに応じて予め加工されて装填されている当てボール34を、略半箱形状に折り曲げ、集積装置18のトレイ32から取出したXレイフィルム12の束12Aを、この当てボール36に挟み込んでXレイフィルム12の冊36を生産する。
【0093】
この冊36は、包装装置22へ送られることにより、包装用フィルム42によってピロー包装され、包装体44が生産される。
【0094】
包装装置22は、当てボール装着装置20で生産された冊36が搬送コンベヤ58に載置されると、この冊36を搬送コンベヤ60へ送り出す。これと共に、包装装置22では、包装材ロール56から包装用フィルム42を引き出し、この包装用フィルム42の幅方向の端部42Aを、コンベヤベルト68の間に折り返すことにより、包装用フィルム42によって冊36を包みながら、この包装用フィルム42を筒型72内へ送り込む。このときに、包装用フィルム42は、筒型72内へ送り込まれることにより、端部42Aが重ね合わせられて筒状に形成される。
【0095】
筒型72を通過した包装用フィルム42は、重ね合わせられた端部42Aが、ピンチローラ82のローラ82Aに挟持される。このときに、ピンチローラ82は、ローラ82Aの傾斜が変えられることにより、冊36を包んだ袋部44Aに対応する包装用フィルム42の端部42Aが通過するときに、端部42Aを引き下げて、包装用フィルム42が冊36の周囲に密着させるようにすることにより、冊36の外周Cに対する包装用フィルム42の内周Iの余裕量Mが所定範囲となるようにする。
【0096】
この後に、包装装置22では、加圧コンベヤ92によって包装用フィルム42内の空気を絞り出し、冊36収容する袋部44Aとなる位置では包装用フィルム42を冊36に密着させ、前フィレット部44B及び後フィレット部44Cとなる位置では上下の包装用フィルム42を互いに密着させて、加熱ヒータ94及び加圧ローラ96によって包装用フィルム42の端部42Aを熱溶着させてセンターシール42Bを形成する。
【0097】
このようにして、包装用フィルム42を略筒状に接合すると、カッター114によって包装用フィルム42を長手方向に沿った所定位置で切断し、ヒータ112、116によって切断位置をシールすることにより、冊36を密封した包装体44を形成する。
【0098】
このときに、包装用フィルム42内から空気を絞り出していることにより、包装体44内の空気量が、冊36の容量Vに応じて予め設定している範囲内となるようにする。
【0099】
これと共に、包装装置22では、ローラ118、120によって、冊36の端部近傍で折り目を形成し、この折り目に沿って前フィレット部44B及び後フィレット部44Cを折り返すことにより、搬送方向に沿った冊36の端部に包装用フィルム42を密着させ、ラベル48によって前フィレット部44Bと後フィレット部44Cを止める。
【0100】
これにより、包装装置22では、包装用フィルム42の長手方向に沿って冊36にズレが生じるのを確実に防止する。
【0101】
また、包装装置22では、Xレイフィルム12の幅方向に沿った冊36の外周Cに対して、包装体44の内周Iに所定の余裕量Mを持たせると共に、包装体44内の空気量Vaが、冊36の容量Vに応じて設定している量となるようにしている。
【0102】
図11には、冊36の外周Cに対する包装体44の内周Iの余裕量Mを変化させたときの包装品質の試験結果と、それぞれの余裕量Mにおいて、冊36の容量Vに対する包装体44内の空気量Vaに応じた包装品質の試験結果を示している。
【0103】
なお、包装品質としては、運搬等によって包装体44に振動等が加わったときに、積層されているXレイフィルム12にズレ(所謂荷崩れ)等が生じているか、また、振動によってXレイフィルム12が擦れあって擦り傷等の損傷等による製品品質の低下が生じているか否か、さらに、包装体44を開封してイメージセッター等に装着して、Xレイフィルム12を1枚ずつ取出すときに、円滑な取り出しが可能であるか否かとしている。すなわち、Xレイフィルム12の製品品質の低下を防止しながら、取り扱い性が良好な状態で保存、運搬等の処理が可能な包装状態であるか否かを包装品質としている。
【0104】
ここで、余裕量Mが、5%を越えたとには、包装体44内のXレイフィルム12に荷崩れ等が発生し、Xレイフィルム12が擦れ合うことにより発生する擦り傷等による製品品質の低下の懸念が生じているが、余裕量Mが5.0%以下となることにより、製品品質の低下の懸念がなくなり、さらに、余裕量Mが、3.0%以下となることにより、当てボール34を用いなくても、積層しているXレイフィルム12にズレが生じなくなっている。
【0105】
また、余裕量Mが1.0%までの範囲では、包装体44内からの円滑なXレイフィルム12の取り出しが可能であるが、余裕量Mが0.5%未満となると、最初の複数枚のXレイフィルム12を取出すときに、開口がきつくなってしまう。すなわち、余裕量Mが、0.5%未満となると、包装体44からのXレイフィルム12の引き抜き抵抗が大きくなって、円滑なXレイフィルム12の取り出しが困難となってしまう。
【0106】
一方、冊36の容量V(V=W・L・Hcm)に対する空気量Vaが、0.19・W・L・H(cm)以下では、包装体44内でXレイフィルム12にズレが生じることはないが、空気量Vaが0.2・W・L・H(cm)を越えると、包装体44内でのXレイフィルム12にズレが生じ易くなり、Xレイフィルム12の面状性低下の懸念が生じる。
【0107】
また、空気量Vaが、0.06・W・L・H(cm)以上であれば、包装体44からの円滑なXレイフィルム12の取り出しが可能であるが、空気量Vaが、0.01・W・L・H(cm)未満となると、包装体44内でXレイフィルム12が互いに密着状態となってしまい、包装体44を開封してXレイフィルム12を取出すときに、抵抗が大きくなり、また、Xレイフィルム12を1枚ずつ取出すことが困難となってしまう。
【0108】
ここから、本実施の形態では、冊36の外周Cに対する包装体44の内周Iの余裕量Mを、0.5%以上、5.0%以下、好ましくは、1.0%以上3.0%未満としている。また、本実施の形態では、冊36の容量V(V=W・L・Hcm)に対する包装体44内の空気量Va(cm)を、0.01・W・L・H(cm)以上、2.0・W・L・H(cm)以下、好ましくは、0.06・W・L・H(cm)以上、0.19・W・L・H(cm)以下としている。
【0109】
これにより、包装体44内のXレイフィルム12にズレ等が生じ、面状性の低下が生じてしまうのを確実に防止することができると共に、包装体44内からのXレイフィルム12の円滑な取り出しが可能となる。すなわち、Xレイフィルム12の製品品質を低下させることなく、取り扱い性に優れた、良好な包装品質で包装することができる。
【0110】
また、冊36の外周Cにあわせて、包装用フィルム42の内周Iの範囲を規定することにより、包装用フィルム42に無駄が生じるのを防止した効率的な包装が可能となる。
【0111】
なお、以上説明した本実施の形態は、本発明の構成を限定するものでない。例えば、本実施の形態では、シート状感光材料として医療用熱現像感光材料の一種であるXレイフィルム(ドライXレイフィルム)12を例に説明したが、本発明は、シート状感光材料であれば、医療用熱現像感光材料に限らず任意の感光材料の包装に適用することができる。
【0112】
また、本実施の形態では、ピロー包装を例に説明したが、本発明は、これに限らず、三方シール包装方式や四方シール包装方式などの従来公知の包装方式による密封包装に適用することができる。
【0113】
このとき、本実施の形態では、前フィレット部44B及び後フィレット部44Cで、Xレイフィルム12の長さ方向のズレを制限したが、長さ方向に対しても、幅方向と同様に冊36の外周に対する包装用フィルム42の内周の余裕量を設定すればよい。
【0114】
さらに、本実施の形態では、Xレイフィルム12の束12Aを当てボール34によって保護した冊36の包装を例に説明したが、包装用フィルム42に世tt包装する被包装体としては、当てボール34を設けずに、束12Aをそのまま包装用フィルム42で包装するものであっても良い。
【0115】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、シート状感光材料を積層した被包装体を包装材によって密封包装して包装体を形成したときに、この包装体の運搬等によって振動等が加わっても、荷崩れやシート状感光材料の品質低下を生じさせることがなく、また、包装体内からのシート状感光材料の円滑な取り出しが可能となるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用したフィルム生産システムの概略構成図である。
【図2】(A)はXレイフィルムの束を当てボールによって保護した冊の一例を示す概略斜視図、(B)は冊を包装用フィルムで密封包装した状態を示す概略斜視図である。
【図3】冊を密封した包装用フィルムの一部を破談した状態を示す概略斜視図である。
【図4】フィルム生産システムで生産する包装体の一例を示す概略斜視図である。
【図5】本実施の形態に適用した包装装置の包装袋形成部とシーリング部の一部の概略構成を示す要部斜視図である。
【図6】図5から包装袋成形部とシーリング部の一部を省略した概略斜視図である。
【図7】包装袋成形部とシーリング部の概略構成図である。
【図8】包装袋成形部に設けた筒型を包装用フィルムの搬送方向と直交する方向に切断した概略図である。
【図9】筒型を上下方向の中間部切断して上方側から見た概略図である。
【図10】シーリング部の要部の概略構成図である。
【図11】冊の外周に対する包装用フィルムの内周の余裕量の範囲と、冊の容量に対する包装体内の空気量の範囲を示す線図である。
【符号の説明】
10 フィルム生産システム
12 Xレイフィルム(シート状感光材料)
12A 束
22 包装装置
34 当てボール
36 冊(被包装体)
42 包装用フィルム(包装材)
44 包装体
44A 袋部
44B 前フィレット部
44C 後フィレット部
50 包装袋形成部
52 シーリング部

Claims (3)

  1. 所定枚数のシート状感光材料を重ねて形成した被包装体を、包装材によって密封包装して包装体を形成するシート状感光材料の包装方法であって、
    前記被包装材の外周に対する前記包装体を形成する前記包装材の内周の余裕量を0.5%以上、5.0%以下、好ましくは1.0%以上、3.0%以下としていることを特徴とするシート状感光材料の包装方法。
  2. 幅寸法をW、長手寸法をLした前記シート状感光材料を積層して形成した前記被包装体の高さをHとしたときに、該被包装材を収容した包装体内の空気量を、0.01×(W×L×H)以上、0.2×(W×L×H)以下、好ましくは0.06×(W×L×H)以上、0.19×(W×L×H)以下としていることを特徴とする請求項1に記載のシート状感光材料の包装方法。
  3. 前記被包装体が、前記シート状感光材料を保護するシート状保護材を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2の何れかに記載のシート状感光材料の包装方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016098014A (ja) * 2014-11-21 2016-05-30 株式会社フジキカイ 横形製袋充填機におけるシール装置

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