JP2005037443A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録紙のカールの発生を防止して、画像が形成された記録紙の品質の安定を図ることを目的とする。
【解決手段】画像形成装置に備えられた画像濃度認識手段は、記録紙の画像濃度が予め定められた画像濃度の基準値よりも高いと認識した場合には、ヒータ56が定着ローラ51を加熱するとともにヒータ57が加圧ローラ52の加熱を停止する。また、前記画像濃度認識手段により認識された画像濃度が、予め定められた画像濃度の基準値よりも低い場合には、前記ヒータ56が前記定着ローラ51を加熱するとともに前記ヒータ57が前記加圧ローラ52を加熱する。従って、記録紙に転写されたトナーの冷却後の収縮により発生するカールの方向と、記録紙の水分放出によるカールの方向とを異なる方向にカールさせて最終的に記録紙のカールを小さくすることができる。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ等の定着装置及び画像形成装置に関し、詳しくは定着体を記録材に加熱加圧してトナー画像を記録材に定着させる定着装置及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機等の画像形成装置においては、イメージスキャナ等の画像読取部で読取られた原稿の画像情報に基づいて、感光体に形成された原稿画像の静電潜像をトナーにより現像するとともに、前記感光体上のトナー像を記録紙に転写し、定着装置においてトナー像が転写された前記記録紙を加熱加圧して記録紙表面にトナー像を定着させ画像が記録される。
【0003】
図11はこのような従来の画像形成装置に備えられた定着装置の構成を示す構成図である。
【0004】
前記定着装置は、回転自在に軸支された定着ローラ510と、前記定着ローラ510に圧接されるように回転自在に軸支される加圧ローラ520と、前記定着ローラ510の内部に配置されるハロゲンランプ等のヒータ560と、を備えている。また、前記定着ローラ510にはサーミスタ580が、その表面に接触するように配置されている。前記サーミスタ580は図示しない温度制御回路を介してヒータ560の温度制御を行い、前記定着ローラ510の表面温度が一定に保たれている。
【0005】
前記定着ローラ510及び520は外周面が所定の厚さのゴム等の弾性体層により構成されている。従って、前記定着ローラ510に前記加圧ローラ520を圧接すると所定のニップが形成され、前記ニップに記録紙が通過することにより前記記録紙が加熱加圧されて記録紙表面にトナーが定着される。
【0006】
このような画像形成装置では、高湿度環境に置かれ吸湿した記録紙が前記定着装置によって熱を加えられると、丸まった状態に変形(カール)することが知られている。図12は吸湿した記録紙が前記定着装置によって熱を加えられ前記定着ローラ510を通過後にカールした状態を示す。このようにカールした記録紙が排出トレイ上に多数積載されると排出トレイ上で記録紙の整合不良を引き起こす可能性がある。
【0007】
従来、このような記録紙の変形(カール)の問題を解決するために、吸湿した記録紙を定着するときには、定着ローラの定着温度を定着させるために必要な下限側の温度に変えることにより、吸湿した記録紙を使用した場合でもカールの発生を未然に防止するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0008】
【特許文献1】
特開平7−114291公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のこのような画像形成装置にあっては、記録紙の変形(カール)の発生を完全に防止することが困難であった。特に、記録紙に転写されるトナー画像のトナー濃度により記録紙の変形(カール)の状態が大きく変わってしまい、安定的に記録紙の変形を防止することが困難であった。即ち、記録紙に転写されたトナー画像のトナー濃度が高い場合には記録紙に多量のトナーが転写されることになり、このような記録紙を前記定着体で加熱加圧した後に、トナーが冷却されると、該トナーが収縮して図13に示すように画像転写面を内側にして変形(カール)が生じる。特に、フルカラーの画像形成装置では、再現される色によっては、記録紙に転写されるトナー量が多く、上記のカールの発生が問題となる。また、紙厚64g/m程度の比較的薄い普通紙にフルカラーの画像形成を行う場合には、このようなカールの発生が顕著であった。
【0010】
本発明は、上記した従来の定着装置及び画像形成装置の問題点を解決し、記録紙に転写されるトナー画像のトナー濃度に依存することなく、記録紙のカールの発生を防止して、画像が形成された記録紙の品質の安定を図ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明にあっては、記録材上の未定着トナー画像を加熱して前記トナー画像を前記記録材に定着する定着体と、前記定着体を加熱する定着体加熱手段と、記録材を挟持搬送するニップを形成する加圧体と、前記加圧体を加熱する加圧体加熱手段と、を有する定着装置において、記録材に形成されるトナー画像のトナー濃度が予め定められたトナー濃度の基準値よりも低い場合の前記定着体と前記加圧体との温度差に対して、記録材に形成されるトナー画像のトナー濃度が前記基準値よりも高い場合の前記定着体と前記加圧体との温度差が大きくなるように、少なくとも前記加圧体加熱手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
ここで吸湿した記録紙のカールの挙動については、紙が最終に放湿する面を内側にしてカールする。一方、記録紙に溶融定着されたトナーは、排出トレイ上で冷却されるときにトナーが収縮してトナー側にカールする。
【0013】
本発明によれば、記録材に形成されるトナー画像のトナー濃度が予め定められたトナー濃度の基準値よりも高い場合には、記録材に形成されたトナーの冷却後の収縮により発生するカールの方向と、記録紙の水分放出によるカールの方向とを異なる方向として最終的に記録紙のカールを小さくすることができる。
【0014】
また、記録材に転写されるトナー画像のトナー濃度が予め定められたトナー濃度の基準値よりも低い場合には、トナーの収縮におるカール発生は生じないので、記録紙に吸湿した水分を記録紙の両面から均等に放出させて、水分放出によるカールの発生を防止して最終的には記録紙のカールを小さくすることができる。
【0015】
尚、記録材に形成されるトナー画像のトナー濃度が予め定められたトナー濃度の基準値よりも低い場合の前記定着体及び前記加圧体の温度制御には、前記定着体と前記加圧体の温度差を無くして同じ温度となるように前記定着体と前記加圧体が加熱される場合を含み、この場合に比べて、記録材に形成されるトナー画像のトナー濃度が前記基準値よりも高い場合の前記定着体と前記加圧体との温度差が大きくなるように、前記制御手段により少なくとも前記加圧体加熱手段を制御することを含むものである。
【0016】
尚、前記定着体加熱手段は例えば、別途駆動回路により一定の温度となるように制御され、上記制御手段は、少なくとも前記加圧体加熱手段の温度制御のみを行うものも含まれる。
【0017】
尚、前記加圧体は回転可能に軸支されるローラに限られず、前記定着体に当接して当該定着体との間でニップが形成される弾性パッド状のものも含まれる。
【0018】
尚、前記定着体加熱手段及び前記加圧体加熱手段はそれぞれ、前記定着体及び前記加圧体をヒータ等により加熱する構成に限られず、コイルに交流電流を流すことでコイルの周囲に配置した金属スリーブを加熱する電磁誘導加熱方式により加熱する構成も含む。
【0019】
尚、前記加圧体は前記定着体に圧接される場合及び、微小間隔を開けて配置され記録紙のみが挟持加圧される場合を含む。
【0020】
本発明の好ましい態様によれば、前記制御手段が、複数の記録材にそれぞれ形成されるトナー画像のトナー濃度の平均値が予め定められたトナー濃度の基準値よりも低い場合の前記定着体と前記加圧体との温度差に対して、複数の記録材に形成されるトナー画像のトナー濃度の平均値が前記基準値よりも高い場合の前記定着体と前記加圧体との温度差が大きくなるように、少なくとも前記加圧体加熱手段を制御することを特徴とする。
【0021】
本発明の好ましい態様によれば、前記制御手段が、前記加圧体が加熱される場合の前記定着体の温度を、前記加圧体の加熱が停止される場合の前記定着体の温度に比べて、低くするように前記定着体加熱手段を制御することを特徴とする。
【0022】
本発明の好ましい態様によれば、前記制御手段が、記録材の種別が予め定められた記録材である場合には、前記加圧体の加熱を停止することを特徴とする。
【0023】
本発明の好ましい態様によれば、前記制御手段が、予め定められた湿度の基準値よりも低い場合には、前記加圧体の加熱を停止することを特徴とする
【0024】
また、上記目的を達成するために本発明の画像形成装置にあっては、上記定着装置を備えることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0026】
〔第1の実施の形態〕
図1は本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置及び該画像形成装置に備えられた定着装置の構成を示す概略断面図である。
【0027】
図1に示す画像形成装置(レーザビームプリンタ)は、原稿の画像情報をデジタル画像信号として読取る画像読取部A、前記画像読取部Aで読取られた原稿の画像情報に基づいて画像を形成する画像形成部B、前記画像形成部Bに記録紙を給送する給送部C、前記画像形成部Bで記録紙に転写されたトナー像を定着する定着装置D、前記定着装置Dでトナー像が定着された記録紙を閉じ処理等行い排出トレイに積載する排紙処理部E、を備えている。
【0028】
前記画像形成部Bは、4つの画像形成ステーションPa、Pb、Pc、Pdを備えており、各画像形成ステーションPa、Pb、Pc、Pdがマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの各色を形成するように構成されている。
【0029】
また、前記各画像形成ステーションPa、Pb、Pc、Pdは、像担持体である感光ドラム1a、1b、1c、1dをそれぞれ有している。これらの感光ドラム1a、1b、1c、1dの下方には図中矢印の方向に回転する転写ベルトから構成される転写部3が設けられている。
【0030】
図1に示す画像形成装置は、複数の光走査手段を有する4ドラムレーザビームプリンタであり、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの各色毎に前記感光ドラム1a、1b、1c、1dを用意し、各感光体上に各色の静電潜像をつくり、該静電潜像を各色のトナーにより現像してトナー画像を形成し、前記転写部3が記録紙上に順次トナー画像を転写していく。
【0031】
前記転写ベルトから構成される転写部3の前記記録紙搬送方向下流側には、前記各感光ドラム1a、1b、1c、1d上から各色のトナー画像が順次転写された記録紙を加熱加圧して当該トナー画像を当該記録紙に定着させる定着装置Dを備えている。
【0032】
図2は前記画像形成装置に備えられた定着装置Dの構成を示す構成図である。
【0033】
図2に示すように、前記定着装置Dは、回転自在に軸支された定着体であるところの定着ローラ51、前記定着ローラ51に当接して回転する加圧体であるところの加圧ローラ52、前記定着ローラ51のクリーニング装置54、を備えている。
【0034】
前記定着ローラ51の内部には、定着体加熱手段であるところのハロゲンランプ等のヒータ56が配設されている。また、前記定着ローラ51の上部には、サーミスタ58が前記定着ローラ51の外周面に接触するように配設されている。
【0035】
前記サーミスタ58により測定された前記定着ローラ51の表面温度の情報が、前記定着装置Dに備えられた図示しない制御手段であるところの温度調整回路に入力され、該温度調整回路が前記ヒータ56の温度制御することにより、前記定着ローラ51の表面の温度の調節が行われている。
【0036】
具体的には、前記定着ローラ51の表面温度が予め定められた設定温度以下になった場合には、前記ヒータ56を点燈させ、設定温度以上になった場合には前記ヒータ56を停止させて前記定着ローラ51の表面の温度がある一定の範囲で推移するようにフィードバック制御されている。
【0037】
前記加圧ローラ52の内部には、加圧体加熱手段であるところのハロゲンランプ等のヒータ57が配設されている。また、前記加圧ローラ52の側部には、サーミスタ59が前記加圧ローラ52の外周面に接触するように配設されている。尚、前記加圧ローラ52の表面温度の制御については、前記定着ローラ51の表面温度を制御する場合と同様、前記定着装置Dに備えられた図示しない制御手段であるところの温度調整回路により制御される。
【0038】
前記定着ローラ51及び加圧ローラ52は、ローラ外表面にゴム弾性層を有している。そして、定着ローラ51に対して加圧ローラ52を圧接して前記各ローラの軸方向及び周方向に所定の幅のニップが形成される。前記ニップによって記録紙が挟持搬送されつつ、記録紙上のトナー画像が加圧及び加熱される。
【0039】
画像形成装置により記録される画像がカラー画像の場合、記録紙上に転写されるトナーの量は単色時に比べて多くなり、このトナーを定着させるためには多くの熱量が必要となる。このため、定着ローラ51内のヒータ56は600W〜900W程度のヒータが使用されている。
【0040】
このような定着装置Dは、記録紙に転写されたトナー画像を、前記ヒータ56により所定の温度に加熱された前記定着ローラ51と前記加圧ローラ52との間で前記トナー画像を形成するトナーに含まれる樹脂を溶融して、トナー画像を記録紙に定着する。
【0041】
第1の実施形態において前記画像形成装置は、前記画像読取部Aで読取られた原稿の画像情報を、A/D変換器によってデジタル画像信号に処理し、前記デジタル画像信号に色補正等の各種補正を加え、更に濃度処理を施して画像の色情報を含む画像の濃度データが得られる。これらの処理は前記画像形成装置内の図示しない画像処理部で行われ、前記画像の濃度データが前記画像処理部に備えられたハードディスク等の記憶手段に一時記憶される。
【0042】
そして、前記記憶手段に前記画像の濃度データを記憶する際に当該画像の濃度データから前記感光ドラム上に形成されるトナー画像のトナー濃度が予め算出され、記録材に転写されるトナー画像のトナー濃度が予め定められたトナー濃度の基準値よりも高いか、低いかが判断される。
【0043】
ここで、前記トナー濃度の基準値は、例えば、トナー濃度を連続的に増加させた時の標準的な紙厚(例えば紙厚64g/m)の記録紙にカールが最初に発生するトナー濃度を予め実験により求めて、その時のトナー濃度を基準値とすることができる。
【0044】
尚、前記トナー濃度は、上述のように画像の濃度データから算出して得る場合に限られず、記録紙に転写されるトナー画像のトナー濃度を求めることができるものであれば特に構成が限定されるものでは無く、例えば、CCD等の濃度検出部を前記画像形成部Bの下流側に配置して記録紙上のトナー濃度を検出するものでも良い。更には、前記画像形成部Bを構成する感光体上の潜像電位を電位センサで検出することにより記録紙上に転写されるトナー画像のトナー濃度を算出するものでも良い。
【0045】
このようにして得られたトナー画像のトナー濃度が、予め定められたトナー濃度の基準値よりも低い場合の前記定着体と前記加圧体との温度差に対して、記録材に転写されるトナー画像のトナー濃度が、前記基準値よりも高い場合の前記定着体と前記加圧体との温度差が大きくなるように、前記定着装置Dに備えられた図示しない制御手段により前記ヒータ56及びヒータ57に流される電流の通電量が制御される。
【0046】
即ち、トナー画像のトナー濃度が予め定められたトナー濃度の基準値よりも低い場合には、前記加圧ローラ52がヒータ57により所定の温度に加熱される。尚、前記定着ローラ51は、トナー画像を記録紙に定着させるために、前記定着ローラ51の表面の温度がある一定の範囲で推移するようにフィードバック制御されている。
【0047】
このため、記録紙上の定着されるトナーの収縮によるカールは発生せず、また、前記定着装置Dを通過した記録紙の表裏面で残留水分量は略等しくなり、記録紙の水分放出によるカールの発生も防止することができる。従って、排出トレイ上では記録紙はカールが無い状態となる。
【0048】
一方、トナー画像のトナー濃度が予め定められたトナー濃度の基準値よりも高い場合には、加圧ローラ52のヒータ57に流される電流が停止され当該加圧ローラ52の加熱は行われない。また、定着ローラ51はトナー画像を記録紙に定着させるために、前記定着ローラ51の表面の温度がある一定の範囲で推移するようにフィードバック制御されている。従って、前記加圧ローラ52の温度が低下し前記定着ローラ51と前記加圧ローラ52との温度差が大きくなる。
【0049】
このため、前記定着装置Dを通過した記録紙は、前記加圧ローラ52側の残留水分量が多くなり、前記記録紙の前記加圧ローラ52側から水分が放出されることにより、前記加圧ローラ52側にカールが発生することになる。ところが、前記記録紙上のトナー濃度が基準値よりも高いため、前記記録紙に定着されたトナーの収縮により、前記記録紙は、定着ローラ51側へカールが発生する。従って、前記定着装置Dを通過した記録紙に対して、水分放出によるカールと、トナー収縮によるカールとが逆側に作用するため、排出トレイ上では記録紙にカールが発生しない。
【0050】
尚、上記第1の実施の形態に係る画像形成装置は、トナー画像のトナー濃度が予め定められたトナー濃度の基準値よりも高い場合には、加圧ローラ52のヒータ57を停止する例を示したが、ヒータ57の加熱立ち上げ時間等を考慮して、完全にヒータ57を停止せずに、適宜、前記定着ローラ51との温度差を生じさせる範囲で、ヒータ57による加熱が行われていても良い。
【0051】
このため、紙厚64g/m程度の比較的薄い普通紙に対して転写されるトナー量が多いフルカラーの画像形成を行う場合でも、トナー画像形成後に記録紙にカールが生じることが無い。
【0052】
第1の実施の形態に係る画像形成装置は、上記記録紙の定着動作に、更に、紙の坪量及び画像形成装置の使用されている環境の湿度により、以下に説明する定着動作を行っている。
【0053】
第1の実施の形態に係る画像形成装置は、記録紙の種別を判別する記録材判別手段(図示せず)を備えている。本実施の形態では、例えば、紙の剛性が低く、水分放出やトナーの収縮によりカールが発生するおそれのある紙厚64g/mや、紙の剛性が高くカールが発生するおそれが小さい紙厚105〜250g/mの記録紙を前記記録材判別手段が判別する。前記記録材判別手段としては、ユーザーが画像形成装置の操作部等から予め記録紙の種類を入力し、その入力値に基づいて画像形成装置内で判別している。
【0054】
そして、記録紙の種別が予め定められた厚紙と判別された場合には、本実施の形態では、記録紙の剛性が高い場合には、カールが発生する恐れがない為、前記加圧ローラ52の加熱を停止して、画像形成装置の消費電力を低減することが可能となる。
【0055】
本実施の形態においては、予め定められた記録紙の種別としては、紙厚64g/mの記録紙を薄紙とし、紙厚105〜250g/mの記録紙を厚紙としている。
【0056】
第1の実施の形態に係る画像形成装置は、前記画像形成装置の使用されている環境の湿度を検出する湿度検出手段(図示せず)を備えている。本実施の形態においては、画像形成装置内に配置された湿度計を用いて湿度を検出している。尚、好ましくは、記録紙収納トレイに前記湿度検出手段を設けることが好ましい。
【0057】
前記湿度検出手段により検出される湿度が、予め定められた湿度の基準値よりも低い場合には、記録紙の水分放出によるカールの発生する恐れがない。この場合には、前記加圧ローラ52の加熱を停止して、画像形成装置の消費電力を低減することが可能となる。尚、実際には、記録紙に転写されたトナーのトナー収縮によるカール発生のおそれがあるため、記録紙のトナー濃度が予め定められたトナー濃度の基準値よりも低い場合であって且つ、前記湿度検出手段により検出される湿度が、予め定められた湿度の基準値よりも低い場合に前記加圧ローラ52の加熱を停止する。
【0058】
本実施の形態においては、予め定められた湿度の基準値としては、紙厚64g/mの記録紙を定着ローラ51のみで加熱するとカールが生じる湿度を予め測定して基準値としている。
【0059】
次に、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の定着動作について図3のフローチャートを用いて説明する。
【0060】
画像形成装置の動作指令(S1)により、記録材判別手段は記録紙の種別が予め定められた種別の記録材であるか否か(本実施の形態では薄紙か厚紙)を判別する(S2)。
【0061】
前記記録材判別手段の判断に基づいて、記録紙が予め定められた種別(厚紙)である場合は、記録紙の剛性が高いので、カールが発生することはない。従って、この場合には、前記ヒータ57による前記加圧ローラ52の加熱を停止する(S3)。
【0062】
次に、記録紙の紙厚が予め定められた種別ではない場合(薄紙)は、記録紙の剛性が低いので、カールが発生するおそれがある。この場合、前記湿度検出手段により前記画像形成装置内部の湿度を検出する(S4)。
【0063】
そして、前記湿度検出手段により検出される前記画像装置内部の湿度が、予め定められた湿度の基準値よりも低い場合には、前記ヒータ57による前記加圧ローラ52の加熱を停止する(S3)。
【0064】
一方、前記湿度検出手段により検出される前記画像装置内部の湿度が、予め定められた湿度の基準値よりも高い場合には、記録紙に転写されるトナー画像のトナー濃度が予め定められたトナー濃度の基準値よりも高いか、低いかが判断される(S5)。
【0065】
そして、前記基準値よりも記録紙のトナー濃度が高い場合には、前記ヒータ56が前記定着ローラ51を加熱する一方で、前記ヒータ57による前記加圧ローラ52の加熱を停止する(S3)。
【0066】
また、前記基準値よりも記録紙のトナー濃度が低い場合は、前記ヒータ56が前記定着ローラ51を加熱するとともに前記ヒータ57が前記加圧ローラ52を加熱する(S6)。
【0067】
従って、記録紙のカールを小さくすることができる。
【0068】
尚、画像形成装置が湿度検出手段を備えていない場合には、図4に示す定着動作により画像を記録することができる。以下、湿度検出手段を備えていない場合の定着動作について図4のフローチャートを用いて説明する。
【0069】
図4に示すとおり、画像形成装置の動作指令(S1)により、まず、記録材判別手段が予め定められた記録紙の種別(本実施の形態では薄紙か厚紙)を判別する(S2)。
【0070】
前記記録材判別手段の判断に基づいて、記録紙が予め定められた種別(厚紙)の場合には、記録紙の剛性が高いためカールはほとんど発生することがない。従って、この場合には、前記ヒータ57による前記加圧ローラ52の加熱を停止する(S3)。
【0071】
次に、記録紙の紙厚が予め定められた種別ではない場合(薄紙)には、記録紙の剛性が低いためカールが発生するおそれがある。この場合には、記録紙に転写されるトナー画像のトナー濃度が予め定められたトナー濃度の基準値よりも高いか、低いかが判断される(S4)。
【0072】
そして、前記基準値よりも記録紙のトナー濃度が高い場合には、前記ヒータ56が前記定着ローラ51を加熱する一方で、前記ヒータ57による前記加圧ローラ52の加熱を停止する(S3)。
【0073】
また、前記基準値よりも記録紙のトナー濃度が低い場合には、前記ヒータ56が前記定着ローラ51を加熱するとともに前記ヒータ57が前記加圧ローラ52を加熱する(S5)。
【0074】
以上説明したとおり、第1の実施の形態に係る画像形成装置及び定着装置によれば、特に、フルカラーの画像形成装置であって、紙厚64g/m程度の比較的薄い普通紙にフルカラーの画像形成を行う場合に、再現される色によって記録紙に転写されるトナー量が変化する場合においても、カールの発生を効果的に防止することができる。
【0075】
〔第2の実施の形態〕
次に本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置及び定着装置について図5及び図6を用いて説明する。
【0076】
図5及び図6に示したグラフにおいて、横軸のP1〜P19は、それぞれ記録紙に記録される1〜19の画像情報を示し、縦軸は、それぞれの記録紙のトナー濃度を示す。
【0077】
第2の実施の形態に係る画像形成装置及び定着装置は、複数の原稿の画像情報を複数の記録紙に連続して記録する場合に、複数の画像情報に対応する複数の画像の濃度データからトナー画像のトナー濃度の平均値を算出する。
【0078】
具体的には、前記画像読取部Aで読取られた複数の原稿の画像情報をA/D変換器によってデジタル画像信号に処理し、前記デジタル画像信号に色補正等の各種補正を加え、更に濃度処理を施して画像の色情報を含む複数の画像の濃度データが得られる。これらの処理は前記画像形成装置内の図示しない画像処理部で行われ、複数の画像の濃度データが前記画像処理部に備えられたハードディスク等の記憶手段に一時記憶される。
【0079】
そして、前記記憶手段に前記複数の画像の濃度データを記憶する際に当該複数の画像の濃度データから前記感光ドラム上に形成される複数のトナー画像のトナー濃度の平均値が予め算出され、複数の記録材に転写される複数のトナー画像のトナー濃度の平均値が予め定められたトナー濃度の基準値よりも高いか、低いかが判断される。
【0080】
そして、複数の記録材に転写されるトナー濃度の平均値が予め定められたトナー濃度の基準値よりも低い場合の前記定着ローラ51と前記加圧ローラ52との温度差に対して、複数の記録材に転写されるトナー濃度の平均値が前記基準値よりも高い場合の前記定着ローラ51と前記加圧ローラ52との温度差が大きくなるように、前記定着装置Dに備えられた図示しない制御手段により前記ヒータ56及びヒータ57が制御される。
【0081】
即ち、図5に示すように、複数の記録紙のトナー濃度の平均値が予め定められたトナー濃度の基準値よりも高い場合には、前記ヒータ56が前記定着ローラ51を加熱するとともに前記ヒータ57が前記加圧ローラ52の加熱を停止する。
【0082】
従って、上述したとおり、複数の記録紙への加熱は画像転写面側のみとなり、記録紙に吸湿した水分を前記加圧ローラ52側に放出させることができる。この場合に、記録紙は最終に水分を放出する面を内側にしてカールする。
【0083】
また、このときに複数の記録紙に転写されるトナー量は平均すると前記基準値よりも多くなり、大部分の記録紙はトナーの収縮によるカールを発生する。従って、前述のとおり、前記水分の放出によるカールとの作用のもとで最終的には記録紙のカールを小さくすることができる。
【0084】
一方、図6に示すように、複数の記録紙のトナー濃度の平均値が予め定められたトナー濃度の基準値よりも低い場合には、前記ヒータ56が前記定着ローラ51を加熱するとともに前記ヒータ57が前記加圧ローラ52を加熱する。
【0085】
この場合、複数の記録紙に転写されるトナー量は平均すると前記基準値よりも少なくなり、大部分の記録紙は冷却後のトナーの収縮を原因としたカールが発生しない。また、記録紙に吸湿した水分は記録紙の両面から均等に放出させることができる。従って、記録紙の水分放出によるカールの発生を防止できる。
【0086】
尚、図5において、例えば、記録紙P12は、トナー量がその他の記録紙の平均値よりも少なくなり、トナーの収縮を原因としたカールは発生しないが、定着装置全体としては、前記加圧ローラ52の加熱が停止されているので、水分放出によるカールが発生するおそれがある。一方、図6において、例えば、記録紙P5は、トナー量がその他の記録紙の平均値よりも多くなるが、定着装置全体としては前記加圧ローラ52の加熱がされているので、トナーの収縮を原因としたカールが発生する恐れがある。従って、一部にカールした記録紙が排出トレイ上に積載され得る。
【0087】
しかしながら、その後に、排出トレイ上に積載される記録紙の大部分においてカールが小さければ排出トレイ上で記録紙の整合不良が生じることはない。
【0088】
このように、第2の実施の形態における画像形成装置は、複数の画像情報を記録紙に連続して記録する場合でも、画像記録後に複数の記録紙が排出トレイ上に積載された状態では、積載された記録紙束全体としてのカールを防止することが可能となる。
【0089】
その他の構成は第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0090】
〔第3の実施の形態〕
次に本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置及び定着装置について図7及び図8を用いて説明する。
【0091】
第3の実施の形態に係る画像形成装置及び定着装置は、図7に示すように前記加圧ローラ52を加熱している時の前記定着ローラ51の加熱温度FT2が、前記加圧ローラ52の加熱を停止している時の前記定着ローラ51の加熱温度FT1に比べて低く設定される。
【0092】
本実施の形態において、加圧ローラ52のヒータ57の点燈が行われる場合には、定着ローラ51のヒータ56の温度をFT1からFT2に変更するようにヒータ56の温度制御が前記制御手段により行われる。このように、定着ローラ51の加熱温度の規定値をFT2に下げることにより、加圧ローラ52のヒータ57と定着ローラ51のヒータ56の双方点燈による消費電力の増加を軽減している。
【0093】
また、定着ローラ51の表面温度は加熱温度をFT2とすることにより低下するが、記録紙が薄紙の場合には定着ローラ51から奪う熱量が少ないため厚紙時のように定着ローラ51の表面温度を高くする必要がないため、定着不良が生じることはない。
【0094】
図8は第3の実施の形態に係る画像形成装置及び定着装置の定着動作を説明したフローチャートであるが、定着ローラ51の加熱温度の規定値をFT2に下げること以外は、第1の実施の形態に係る画像形成装置の定着動作と同様なので説明は省略する。
【0095】
上記画像形成装置及び定着装置によれば、定着動作に要する消費電力を低減することが可能となる。
【0096】
その他の構成は第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0097】
〔第4の実施の形態〕
次に本発明の第4の実施形態に係る画像形成装置及び定着装置について図9及び図10を用いて説明する。
【0098】
第4の実施の形態に係る画像形成装置及び定着装置は、図9に示すように画像が形成された複数枚の記録紙Pa、Pb、Pc及びPdを一部として、複数部を排紙トレイに排出する場合であっても各記録紙のカールの発生を防止するものである。
【0099】
本実施の形態では、前記画像読取部Aで読取られた記録紙Pa、Pb、Pc及びPdの原稿の画像情報をA/D変換器によってデジタル画像信号に処理し、前記デジタル画像信号に色補正等の各種補正を加え、更に濃度処理を施して画像の色情報を含むPa、Pb、Pc及びPdの画像の濃度データが得られる。これらの処理は前記画像形成装置内の図示しない画像処理部で行われ、Pa、Pb、Pc及びPdの画像の濃度データが前記画像処理部に備えられたハードディスク等の記憶手段に一時記憶される。
【0100】
前記記憶手段に前記Pa、Pb、Pc及びPdの画像の濃度データを記憶する際に、画像の濃度データから前記感光ドラム上に形成されるPa、Pb、Pc及びPdのトナー画像のトナー濃度の平均値が予め算出され、Pa、Pb、Pc及びPdのトナー画像のトナー濃度の平均値が予め定められたトナー濃度の基準値よりも高いか、低いかが判断される。そして、Pa、Pb、Pc及びPdのトナー画像のトナー濃度の平均値に基づいて前記加圧ローラ52の加熱を行うか否かが決定される。そして、2部目以降は1部目と同じ加圧ローラ52の温度制御が行われる。
【0101】
図10は上記第4の実施形態に係る画像形成装置及び定着装置の定着動作を説明したフローチャートであるが、複数部の記録紙の画像を形成する場合において、2部目以降は1部目の画像濃度の平均値に基づいて1部目と同じ加圧ローラ52の温度制御が行われること以外は、上記第2の実施の形態に係る画像形成装置及び定着装置の定着動作と同様なので説明は省略する。
【0102】
本実施の形態の画像形成装置及び定着装置では、2部目以降、画像情報を取り込む必要がなく速やかに処理できる。
【0103】
その他の構成は第2の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0104】
前述した実施の形態をまとめると下記の通りである。
【0105】
(1)本発明の定着装置は、記録材上の未定着トナー画像を加熱して前記トナー画像を前記記録材に定着する定着体51と、前記定着体51を加熱する定着体加熱手段56と、前記定着体51との間で、記録材を挟持搬送するニップを形成する加圧体52と、前記加圧体52を加熱する加圧体加熱手段57と、を有する定着装置において、記録材に形成されるトナー画像のトナー濃度が予め定められたトナー濃度の基準値よりも低い場合の前記定着体51と前記加圧体52との温度差に対して、記録材に形成されるトナー画像のトナー濃度が前記基準値よりも高い場合の前記定着体51と前記加圧体52との温度差が大きくなるように、少なくとも前記加圧体加熱手段57を制御する制御手段(図示せず)と、を備える。
【0106】
(2)また、前記制御手段が、複数の記録材にそれぞれ形成されるトナー画像のトナー濃度の平均値が予め定められたトナー濃度の基準値よりも低い場合の前記定着体51と前記加圧体52との温度差に対して、複数の記録材に形成されるトナー画像のトナー濃度の平均値が前記基準値よりも高い場合の前記定着体51と前記加圧体52との温度差が大きくなるように、少なくとも前記加圧体加熱手段57を制御する。
【0107】
このため、複数の記録材に転写される各トナー画像のトナー濃度の平均値が予め定められたトナー濃度の基準値よりも高いか低いかに前記加圧体加熱手段57の制御が行われる。従って、連続して画像形成が行われる場合でも排出トレイ上で記録材の整合不良を引き起こすことがない。
【0108】
(3)また、前記制御手段が、前記加圧体52が加熱される場合の前記定着体51の温度を、前記加圧体52の加熱が停止される場合の前記定着体51の温度に比べて、低くするように前記定着体加熱手段56を制御する。
【0109】
このため、定着装置及び画像形成装置の消費電力を低減することが可能となる。
【0110】
(4)また、前記制御手段が、記録材の種別を判別する記録材判別手段(図示せず)を備え、記録材の種別が予め定められた記録材である場合には、前記加圧体52の加熱を停止する。
【0111】
このため、記録材の種別が予め定められた記録材である場合には、即ち、記録紙の剛性が高い場合にはカールが発生する恐れがない為、この場合には、前記加圧体52の加熱を停止して、定着装置及び画像形成装置の消費電力を低減することが可能となる。
【0112】
(5)また、前記制御手段が、画像形成装置の使用されている環境の湿度を検出する湿度検出手段(図示せず)を備え、前記湿度検出手段により検出される湿度が、予め定められた湿度の基準値よりも低い場合には、前記加圧体52の加熱を停止する。
【0113】
このため、前記画像形成装置の使用されている環境の湿度が予め定められた湿度の基準値よりも低い場合には、記録紙に吸湿した水分量は少なくなるので、前記定着体を通過しても記録紙からの水分放出によるカール発生の恐れはない。従って、この場合には、前記加圧体加熱手段57による前記加圧体52の加熱を停止して、画像形成装置の消費電力を低減することが可能となる。
【0114】
(6)さらに、本発明の画像形成装置にあっては、上記定着装置を備える。
【0115】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の定着装置及び画像形成装置によれば、記録材に転写されるトナー画像のトナー濃度が予め定められたトナー濃度の基準値よりも高い場合には、記録材に転写されたトナーの冷却後の収縮により発生するカールの方向と、記録紙の水分放出によるカールの方向とを異なる方向として最終的に記録紙のカールを小さくすることができる。
【0116】
また、記録材に転写されるトナー画像のトナー濃度が予め定められたトナー濃度の基準値よりも低い場合には、トナーの収縮におるカール発生は生じないので、記録紙に吸湿した水分を記録紙の両面から均等に放出させて、水分放出によるカールの発生を防止して最終的には記録紙のカールを小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の概略断面図である。
【図2】図2は定着装置の構成を示す構成図である。
【図3】図3は本発明の第1の実施形態に係る定着装置及び画像形成装置の定着動作を説明するフローチャートである。
【図4】図4は本発明の第1の実施形態に係る定着装置及び画像形成装置の他の定着動作を説明したフローチャートである。
【図5】図5は複数の記録紙の画像濃度の平均の画像濃度を示す図である。
【図6】図6は複数の記録紙の画像濃度の平均の画像濃度を示す図である。
【図7】図7は第3の実施の形態に係る加圧ローラ52の設定温度を示す図である。
【図8】図8は本発明の第3の実施形態に係る定着装置及び画像形成装置の定着動作を説明したフローチャートである。
【図9】図9は本発明の第4の実施の形態に係る画像形成装置で画像形成される記録紙を示す図である。
【図10】図10は本発明の第4の実施形態に係る定着装置及び画像形成装置の定着動作を説明したフローチャートである。
【図11】図11は従来の定着装置の概略断面図である。
【図12】図12は吸湿した記録紙が定着装置通過後にカールした状態を示す。
【図13】図13はトナー収縮により生じるカールを示した図である。
【符号の説明】
51、510 定着体(定着ローラ)
52、520 加圧体(加圧ローラ)
56 定着体加熱手段(ヒータ)
57 加圧体加熱手段(ヒータ)
A 画像読取部
B 画像形成部
C 給送部
D 定着装置
E 排紙処理部

Claims (6)

  1. 記録材上の未定着トナー画像を加熱して前記トナー画像を前記記録材に定着する定着体と、
    前記定着体を加熱する定着体加熱手段と、
    記録材を挟持搬送するニップを形成する加圧体と、
    前記加圧体を加熱する加圧体加熱手段と、を有する定着装置において、
    記録材に形成されるトナー画像のトナー濃度が予め定められたトナー濃度の基準値よりも低い場合の前記定着体と前記加圧体との温度差に対して、記録材に形成されるトナー画像のトナー濃度が前記基準値よりも高い場合の前記定着体と前記加圧体との温度差が大きくなるように、少なくとも前記加圧体加熱手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記制御手段が、複数の記録材にそれぞれ形成されるトナー画像のトナー濃度の平均値が予め定められたトナー濃度の基準値よりも低い場合の前記定着体と前記加圧体との温度差に対して、複数の記録材に形成されるトナー画像のトナー濃度の平均値が前記基準値よりも高い場合の前記定着体と前記加圧体との温度差が大きくなるように、少なくとも前記加圧体加熱手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記制御手段が、前記加圧体が加熱される場合の前記定着体の温度を、前記加圧体の加熱が停止される場合の前記定着体の温度に比べて、低くするように前記定着体加熱手段を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記制御手段が、記録材の種別が予め定められた記録材である場合には、前記加圧体の加熱を停止することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の定着装置。
  5. 前記制御手段が、予め定められた湿度の基準値よりも低い場合には、前記加圧体の加熱を停止することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の定着装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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