JP2005036344A - 不織布製造装置及び不織布の製造方法 - Google Patents

不織布製造装置及び不織布の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 紡糸口金を2列以上配置した場合においても、移動捕集面上でのめくれや糸条の乱れの発生を防止し均整な不織布を得ることのできる不織布製造装置を提供する。
【解決手段】 連続糸条群を溶融紡出する紡糸口金を機械方向に2列以上有し、該紡糸口金から紡出した連続糸条群を該紡糸口金に対応して配設されたエアーサッカにより牽引・延伸・引取り、開繊装置により開繊した後、連続して移動式捕集面上に捕集・堆積させて不織ウェブを得る不織布製造装置であって、各紡糸口金の列毎に対応して独立した移動式捕集面を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、より生産性よく、より均整な地合の連続糸条群からなる不織布を得るのに適した不織布の製造装置に関するものである。
従来から、連続糸条群からなる不織ウェブを製造するに際して、紡出糸条群を紡糸口金の下流に該紡糸口金に対応して配設されたエアーサッカにより牽引・延伸・引き取り、開繊装置により開繊した後、連続して移動式捕集面上に捕集・堆積して不織ウェブを得るスパンボンド法が多く採用されている。例えば、特許文献1には、上記の方法により不織ウェブを得る方法が提案されている。近年、低コスト、高生産性といった優位性により、ますますその需要は高まっている。
特公昭37−4993号公報
このスパンボンド法により不織ウェブを得るに際して、さらに生産性を向上させる方法として、幅方向に多数配置させた紡糸口金の列(紡糸口金列)を、機械方向を横切るように2列以上配置することが行われている。1列目の紡糸口金より紡出した不織ウェブを移動捕集面上に捕集・堆積させた上に、2列目以降の紡糸口金より紡出した糸条群を噴きつけて不織ウェブを捕集・堆積するのであるが、一旦、捕集・堆積させたウェブ上に、さらに糸条群が噴きつけられるため、ウェブのめくれや繊維配列の乱れが生じ、均整な地合の不織布が得にくいという問題がある。
この問題の解決策として特許第2831499号には、移動式捕集面をネットとし、ネットを介してエアーを吸引するゾーンを設けて、不織ウェブを捕集することによって、めくれや配列の乱れを防止する方法が提案されている。しかし、この方法においも、エアーの吸引量を多くすると周辺空間の空気を吸引することによる気流の乱れが生じ、吸引量が少ないとエアーサッカによる高速気流を充分に吸引することができないことによる気流の乱れを生じ、吸引量を適宜設定することで、めくれや糸条の配列の乱れを完全に防止することは困難である。
特許第2831499号公報
本発明は、上記のごとき現状を鑑みてなされたものであり、紡糸口金列を2列以上配置した場合においても、移動捕集面上でのめくれや糸条の乱れの発生を防止し均整な不織布を得ることのできる不織布製造装置および不織布の製造方法を提供することを課題とするものである。
本発明は、上記の課題を解決するものであり、連続糸条群を溶融紡出する紡糸口金を幅方向に多数配置させた紡糸口金列を、機械方向を横切るように2列以上有し、該紡糸口金から紡出した連続糸条群を該紡糸口金に対応して配設されたエアーサッカにより牽引・延伸・引取り、開繊装置により開繊した後、連続して移動式捕集面上に捕集・堆積させて不織ウェブを得る不織布製造装置であって、各紡糸口金列に対応して独立した移動式捕集面を有することを特徴とする不織布製造装置を要旨とするものである。
また、本発明は、連続糸条群を溶融紡出する紡糸口金を幅方向に多数配置させた紡糸口金列を、機械方向を横切るように2列以上有し、該紡糸口金から紡出した連続糸条群を該紡糸口金に対応して配設されたエアーサッカにより牽引・延伸・引取り、開繊装置により開繊した後、連続して移動式捕集面上に捕集・堆積させて不織ウェブを得る不織布の製造方法であって、各紡糸口金列に対応して独立した移動式捕集面にそれぞれの不織ウェブを堆積させた後、それぞれの不織ウェブを積層することを特徴とする不織布の製造方法を要旨とするものである。
本発明の不織布製造装置および不織布の製造方法によれば、紡糸口金列を2列以上配置した場合においても、移動捕集面上でのめくれや糸条の乱れの発生を防止し均整な不織布を得ることのできる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の不織布製造装置は、熱可塑性重合体からなる複数の連続糸条群を紡糸口金から溶融紡出し、紡出フィラメント群を紡糸口金の下流に該口金に対応して配設されたエアーサッカにより牽引・延伸・引き取り、開繊装置により開繊した後、連続して移動式捕集面上に捕集・堆積して不織ウェブを得るいわゆるスパンボンド法のよる不織ウェブを得る際して、幅方向に多数配置させた紡糸口金列を、機械方向を横切るように2列以上配置し、紡糸口金のそれぞれの列に対応して移動式捕集面を配置することに特徴を有する。本発明の不織布製造装置および不織布の製造方法を採用できる熱可塑性重合体としては、繊維形成性を有するものであれば、特に限定されるものではなく、例えば、ポリエステル系重合体、ポリアミド系重合体、ポリオレフィン系重合体等の熱可塑性重合体を挙げることができる。
次に、図面に基づいて本発明を説明する。図1は、紡糸口金列が機械方向に2列に配置された場合の本発明の不織布製造装置の一実施態様を示す概略斜視図である。図1において、1列目の紡糸口金列1から紡出された熱可塑性重合体からなる連続糸条群2は、紡糸口金列1の下流に紡糸口金列1に対応して配設されたエアーサッカ3に導かれることにより延伸細化され、さらに連続糸条群は開繊装置4に導かれて開繊された後、一定速度で移動する捕集面5に捕集・堆積されて不織布ウェブ6が形成される。一方、2列目の紡糸口金列8から紡出された連続糸条群9も同様に、紡糸口金8の下流に紡糸口金列8に対応して配設されたエアーサッカ10に導かれることにより延伸細化され、さらに連続糸条群は開繊装置11に導かれて開繊された後、1列目用の捕集面5とは独立して設けられた一定速度で移動する捕集面12に捕集・堆積されて不織布ウェブ13が形成される。エアーサッカ3及びエアーサッカ10による高速気流は、捕集面5及び捕集面12の下部に設けられた吸引装置7、14により吸引される。そして移動式捕集面12上に捕集・堆積された不織ウェブ13は、捕集面に定着・安定化した後に、移動式捕集面5にリリースされて、移動式捕集面5上の不織ウェブ6の上に積層されて1枚の不織ウェブ15を形成し、さらに部分熱圧着処理、ニードルパンチング等が施されて不織布となる。
本発明における移動式捕集面としては、金属製ネットやプラスチック製ネット等を使用することができる。ネットの通気度は、平織、綾織、二重織といった組織や、構成糸の太さ等によって異なるが、エアーサッカに用いる高速気流の圧力や移動式捕集面下に設ける吸引装置の吸引量を適宜設定することにより、いずれのネットでも用いることができる。
2列目の紡糸口金列から紡出された連続糸条群からなる不織ウェブ13が移動式捕集面12から、1列目の紡糸口金列から紡出された連続糸条群からなる不織ウェブ6の載る移動式捕集面5にリリースされるリリース点と移動式捕集面5との間隔、つまり不織ウェブ積層時の不織ウェブ13の落下距離は、30〜500mmとするのが望ましく、さらには50〜150mmとするのが望ましい。
また、移動式捕集面12の下流に一対のロールを設け、不織ウェブ13が移動捕集面5にリリースする前に、前記一対のロール間に通して仮圧着し、不織ウェブの形態を安定させてから、移動式捕集面5へリリースすることが好ましい。このときのリリース点は、一対のロールを通した後の位置となる。
本発明の不織布製造装置および不織布の製造方法の要点は、連続糸条群を捕集・堆積する移動式捕集面5、12を紡糸口金列1、8に対応して独立して設けることにある。このように移動式捕集面5、12を紡糸口金列1、8に対応して独立して設けることによって、何れの紡糸口金によって紡出された連続糸条群による不織ウェブも移動式捕集面に直接捕集・堆積されるので、気流の乱れを生じることがなく、めくれや糸条の配列の乱れが生じにくく、均整な地合の不織布を得ることができるようになる。
以下、本発明の不織布製造装置および不織布の製造方法について、具体的に説明する。
実施例1
図1に概略構造を示す2列の紡糸口金列1、8を有し、それぞれの紡糸口金列1、8に対応して、移動式捕集面5、12を有する不織ウェブ製造設備を用いて、極限粘度0.70のポリエチレンテレフタレートのチップを通常の溶融紡糸装置を用いて温度285℃で溶融した後、紡糸孔径0.35mm、紡糸孔数192の紡糸口金を通し単孔吐出量を1.7g/分として紡出し、紡出した連続糸条群を冷却装置で冷却して、紡糸口金の下流2000mmの位置に該口金に対応して配設したエアーサッカ3、10により速度5000m/分で牽引・延伸細化し、コロナ放電方式の開繊装置4、11で開繊した後、それぞれ対応した移動式捕集面5、12上に捕集・堆積させ、単糸繊度が3.3デシテックスの連続フィラメントからなる目付15g/m2の不織ウェブとし、移動式捕集面12上の不織ウェブを移動式捕集面5上の不織ウェブに積層し、その後熱カレンダーを用いて熱圧接処理を行い、幅3200mm、目付30g/m2の本発明によるポリエステルスパンボンド不織布を得た。
比較例1
実施例1において、2列目の紡糸口金列に対応する移動式捕集面12を取り外して、2列目の紡糸口金から紡出した連続糸条群9も1列目の紡糸口金列から紡出した連続糸条群2からなる不織ウェブ6に重なるように移動式捕集面5に捕集・堆積させること以外は実施例1と同様にして比較例1によるポリエステルスパンボンド不織布を得た。
実施例1及び比較例1により得られた9000m巻、10本のポリエステルスパンボンド不織布を検反し、外観(地合い)を○:良好、△:やや良好、×:不良の3段階で評価し、不織ウェブのめくれによる欠点発生個所数(個所/本)をカウントした。
Figure 2005036344
表1から明らかなように、本発明による実施例1においては、外観斑が少なく、めくれによる欠点発生数も少なかった。これに対して紡糸口金毎に対応する捕集面を設けずに重ねて捕集した比較例1では、実施例1に比べて外観斑の点で品位が劣り、めくれによる欠点発生数も多かった。
本発明の一実施態様の概略を示す図である。
符号の説明
1 紡糸口金列
2 連続糸条群
3 エアーサッカ
4 開繊装置
5 移動式捕集面
6 不織ウェブ
7 吸引装置
8 紡糸口金列
9 連続糸条群
10 エアーサッカ
11 開繊装置
12 移動式捕集面
13 不織ウェブ
14 吸引装置
15 不織ウェブ

Claims (2)

  1. 連続糸条群を溶融紡出する紡糸口金を幅方向に多数配置させた紡糸口金列を、機械方向を横切るように2列以上有し、該紡糸口金から紡出した連続糸条群を該紡糸口金に対応して配設されたエアーサッカにより牽引・延伸・引取り、開繊装置により開繊した後、連続して移動式捕集面上に捕集・堆積させて不織ウェブを得る不織布製造装置であって、各紡糸口金列に対応して独立した移動式捕集面を有することを特徴とする不織布製造装置。
  2. 連続糸条群を溶融紡出する紡糸口金を幅方向に多数配置させた紡糸口金列を、機械方向を横切るように2列以上有し、該紡糸口金から紡出した連続糸条群を該紡糸口金に対応して配設されたエアーサッカにより牽引・延伸・引取り、開繊装置により開繊した後、連続して移動式捕集面上に捕集・堆積させて不織ウェブを得る不織布の製造方法であって、各紡糸口金列に対応して独立した移動式捕集面にそれぞれの不織ウェブを堆積させた後、それぞれの不織ウェブを積層することを特徴とする不織布の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008246377A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Toray Ind Inc 分離膜用不織布およびその製造方法
JP2011063921A (ja) * 2009-09-17 2011-03-31 Toray Saehan Inc 天然抽出物処理長繊維スパンボンド不織布およびその製造方法

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