JP2005035580A - Paper container for liquid - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体を収容する、天面が平坦な四角形のフラットトップ型の液体用紙容器に関するものであり、詳しくは、その天面に注出口具を取り付けた液体用紙容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、牛乳、ジュース、酒類等の液体を収容する、4枚の側壁パネルからなる胴部と、底面と、水平な天面とからなる四角柱形状のフラットトップ型の液体用紙容器が、広く用いられている。この頭部が平坦な四角柱状の液体用紙容器は、頭部が切妻形屋根状のゲーベルトップ型と異なりトップリブが合掌シールされた上に一方に倒され、さらに両端のいわゆる耳が側壁パネル側に折り畳まれている液体用紙容器の代表的な形状である。
【0003】
このようなフラットトップ型の液体用紙容器においては、従来より、天面は水平であり、内容物を注ぎ出すために、別に成形により作製されたプラスチックの注出口具が取り付けられている形状が広く一般に製品化されている。
注出口具5を設ける位置は、図7に示すように、天面2のトップシール部2aをはずした中央部近傍であった(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特許第2914105号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の液体用紙容器Pでは、図7に示すように、注出口具5が液体用紙容器Pの水平な天面2に設けられているため、注出口から内容物である液体を注ぎ出す時に、必ずしも注ぎ出しやすい形態となっていないという問題がある。
【0006】
本発明は、注出口具を取り付けた液体用紙容器において、注出口から内容物である液体を注ぎ出しやすいように改良した液体用紙容器を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上のような問題を解決するために、本発明は、4枚の側壁パネルからなる胴部と、底面と、傾斜した平坦な天面とからなる四角柱形状であり、前記天面が一対の水平で高さの違う平行な辺と一対の傾斜した平行な辺とからなる四角形であり、前記天面に注出口具を取り付けたことを特徴とする液体用紙容器である。
【0008】
本発明によれば、注出口具を取り付けた四角柱形状の液体用紙容器において、天面を傾斜させ、その傾斜した天面に注出口具を取り付けることによって、注出口から内容物である液体を注ぎ出しやすいように改良した液体用紙容器を得ることができるものである。
【0009】
また、請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、一対の水平で高さの違う平行な前記辺の上方の辺と前記注出口具の上先端部を同一の高さとしたことを特徴とする液体用紙容器である。
【0010】
このように、一対の水平で高さの違う平行な辺の上方の辺と注出口具の上先端部を同一の高さとしたことによって、上方からの負荷に対しての強度を高めることができる。
【0011】
また、請求項3に記載された発明は、請求項1又は2に記載された発明において、前記天面が、一対の水平で高さの違う平行な辺を短辺とし、一対の傾斜した平行な辺を長辺とした長方形であることを特徴とする液体用紙容器である。
【0012】
このように、天面が、一対の水平で高さの違う平行な辺を短辺とし、一対の傾斜した平行な辺を長辺とした長方形であることによって、手で持ちやすい形状とすることができ、傾斜した天面に設けた注出口具の注出口から内容物である液体が注ぎ出しやすくなる
容器本体の端部の一部に段差を設け、蓋体との間に間隙を設けることにより、蓋体を摘みやすくし、外層を内層から剥離しやすくすることができる。
【0013】
さらに、請求項4に記載された発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載された発明において、前記天面において、前記短辺に平行にトップシール部を設けたことを特徴とする液体用紙容器である。
【0014】
このように、天面の短辺に平行にトップシール部を設けることによって、注出口具を取り付ける位置範囲が広がり、口径の大きい注出口具を取り付けることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照しながら、本発明の液体用紙容器の実施の形態について説明する。なお、説明を簡単にするため、各図の対応する部位には同じ符号を付している。
【0016】
図1は本発明の液体用紙容器の一実施例を示す斜視図であり、図2は、本発明の液体用紙容器の一実施例を示す上面図、正面図および側面図であり、図3は本発明の液体用紙容器の別の実施例を示す上面図、正面図および側面図であり、図4は本発明の液体用紙容器のさらに別の実施例を示す斜視図であり、図5は図4の本発明の液体用紙容器のブランクを示す展開図であり、図6は本発明の液体用紙容器を取り扱う状態を示す斜視図であり、そして、図7は従来の液体用紙容器の例を示す斜視図である。
【0017】
本発明の液体用紙容器1は、図1に示すように、板紙を基材とする積層体を用いた4枚の側壁パネルからなる胴部3、天面2、底面4からなる4角柱形状であり、天面2が平坦な、いわゆるフラットトップ型の液体用紙容器である。そして、本発明の液体用紙容器1では、図1および図2に示すように、天面2を傾斜した形状としていることが特徴であり、その傾斜した天面2に注出口具5を取り付けている。天面2を傾斜させることにより、平坦な場合に比べて、天面2に取り付けた注出口具5の注出口から内容物を注ぎ出しやすくすることができる。この天面2の傾斜角度αは、3〜30度の範囲が好ましく、3度未満の場合には、天面2に取り付けた注出口具5の注出口から内容物を注ぎ出しやすくする効果が見られず、一方、30度を超えた場合には、内容物を充填した容器内の空間部が大きくなり、好ましくない。
【0018】
図3は、一対の水平で高さの違う平行な辺と一対の傾斜した平行な辺とからなる四角形の傾斜した天面2の一対の水平で高さの違う平行な辺の上方の辺2bと注出口具5の上先端部5aを同一の高さとするように、天面2を傾斜角度βに設定した液体用紙容器1Aを示す図である。このように、傾斜した天面2の上方の辺2bの高さと注出口具5の上先端部5aを同一の高さとすることによって、上方からの平面状の負荷、例えば、別の液体用紙容器あるいは別の液体用紙容器を収納した包装容器を上に積み重ねた時の負荷が、注出口具5にのみかかるのを、天面2の一辺にも分散することができ、上方からの負荷に対しての強度を高めることができる。
【0019】
また、天面2を長方形とし、その長方形の四辺は、一対の水平で高さの違う平行な辺を短辺2b、2cとし、その短辺を結ぶ一対の傾斜した平行な辺を長辺とすることが好ましく、そして、その下方の短辺2cに近い位置に注出口具5を取り付けることが好ましい。下方の短辺2cに近い位置に注出口具5を取り付けることにより、注出口具5の注出口から内容物を注ぎ出しやすくすることができる。
【0020】
さらに、天面2の長方形の短辺2b、2cの長さを60〜80mmの範囲とすることが好ましい。この範囲が人が手で持つ場合に、持ちやすい幅である。
【0021】
さらにまた、トップシール部2aを、図4に示すように、長方形の天面2の短辺2b、2cに平行に設けることが好ましい。このように、液体用紙容器1Bでは、トップシール部2aを長方形の天面2の短辺に平行に設けることにより、下方の短辺2c側の天パネル13Tが広くなり、注出口具5を取り付ける位置範囲が広くなるため、内容物を注ぎ出しやすい位置に注出口具5を取り付けることができ、また、天パネル13Tを広くすることにより、口径の大きい注出口具5を取り付けることができる。
【0022】
図5は、本発明による液体用紙容器1Bのブランク10Bの展開図である。このブランク10Bは、ブランク胴部D、ブランク天部T、ブランクリブ部R、そして、ブランク底部Bからなっている。ブランク胴部Dは、側壁パネル11、12、13、14と糊代15が折れ線a、b、c、dを介して順次連設してなり、ブランク天部Tは、側壁パネル11の上辺に折れ線eを介して連設した天パネル11T、側壁パネル12の上辺に傾斜した折れ線fを介して連設した折り込み天パネル12T、側壁パネル13の上辺に折れ線gを介して連設した天パネル13T、側壁パネル14の上辺に傾斜した折れ線hを介して連設した折り込み天パネル14Tからなり、さらに、リブ部Rは、それぞれの天パネルの上辺に折れ線iを介して連設したトップシール部2aを形成するリブ11R、12R、13R、14Rからなっている。また、折込み天パネル12T、14Tには、これらの折込み天パネル12T、14Tを斜めに外側に折り込む折れ線j、j、k、kがそれぞれ設けられている。なお、ブランク底部Bは、ブランク胴部Dの各側壁パネルの下辺に折れ線lを介して連設された底パネルからなり、ヒートシールによって平坦な液洩れのない底面4が形成されるようになっている。
【0023】
そして、天パネル13Tに注出口具5を嵌入して取り付けるための注出口用孔16を設けている。すなわち、天パネル13Tの下辺の中央部に近づけて所定の間隔をもった位置に設けている。
【0024】
この注出口具5の位置は、特に限定されるものではないが、傾斜した天面2の下方の短辺に近い位置に設けることにより、内容物を注出口から注ぎ出しやすくなり、かつ、容器の中に残った内容物が角部だけとなり、その量が少なくなる。また、注出口具5の大きさは、天パネル12T、14Tの大きさにより限定されるが、トップシール部2aが倒された天パネル14T側より、もう一方の天パネル12T側により大きい口径の注出口具5を設けることができる。また、ブランク10を四角柱状に組み立てるための糊代15の貼り合わせ部分のある位置は避けて設け、糊代15の貼り合わせ部分がない側に設ける。
【0025】
このように、本発明の液体用紙容器1においては、注出口具5を傾斜した天面2に取り付けていることによって、図6に示すように、液体用紙容器1を傾けて内容物の液体を注ぎ出しやすくなる。
【0026】
本発明の液体用紙容器1に使用する材料は、紙を主体とする積層体からなり、その紙の一方の面に最内層が熱接着性樹脂層である内層を、他方の面に最外層が熱接着性樹脂層である外層を備えていることを基本としている。そして、紙と熱接着樹脂層との間にバリアー層を積層することもできる。
【0027】
また、積層体の最内層および最外層に使用する熱可塑性樹脂は、内容物の保護、特に液状の物質を入れても洩れない機能、また、熱シールにより貼り合わせて液体用紙容器の組み立てを可能にする機能を持っている必要がある。具体的には、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、メタロセン触媒を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリブテンポリマー、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ナイロン樹脂などの樹脂を使用することができる。なかでも、メタロセン触媒を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体は、伸縮性があり、ひび割れ、ピンホールが発生しにくく、好適に使用することができる。
【0028】
上記の熱接着性樹脂を用いて、例えば、押し出し機を使用し、紙とバリアー層との層間に、上記のような樹脂の1種ないし2種以上を単層ないし多層に押し出して溶融押し出し樹脂層を形成し、その溶融押し出し樹脂層を介して、上記の紙とバリアー層とを積層することができるものである。
【0029】
なお、本発明の液体用紙容器1において、熱接着性樹脂層の膜厚としては、20〜200μmの範囲、好ましくは、25〜100μmの範囲がより好ましいものである。膜厚が、25μm未満であると、炙りピンホールが発生し易い傾向にあることから好ましくなく、200μmを越えると、底面4および天面2の成形性が非常に悪くなることから好ましくないものである。
【0030】
また、本発明の液体用紙容器1を構成するバリアー層として、機械的、物理的、化学的、その他において優れた性質を有し、特に、強度を有して強靱であり、かつ、耐熱性を有する樹脂のフィルムないしシートを使用することができる。具体的には、例えば、ポリプロピレン系樹脂、環状ポリオレフィン系樹脂、フッ素系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリルル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリ塩化ビニル系樹脂、フッ素系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂、各種のナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、ポリアリールフタレート系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリフェニレンスルフィド系樹脂、ポリエーテルスルホン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アセタール系樹脂、セルロース系樹脂、その他等の各種の樹脂のフィルムないしシートを使用することができる。さらに、これらのフィルムに金属蒸着膜あるいは無機酸化膜を設けたフィルム、金属箔などを使用することもできる。
【0031】
具体的な材料の構成としては、表面側からポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン樹脂層、発泡ポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン樹脂層、ポリプロピレン樹脂層/紙層/ポリプロピレン樹脂層、ポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエステル樹脂層、ポリエステル樹脂層/紙層/ポリエステル樹脂層、ポリエチレン樹脂層/紙層/エチレン−アクリル酸共重合体層/アルミニウム箔/ポリエチレン樹脂層、ポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン層/ポリエステル層/ポリエチレン樹脂層、ポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン層/ポリエステル層/ポリエチレン樹脂層(フィルム)、ポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン層/アルミニウム箔/二軸延伸ポリエステル層/ポリエチレン樹脂層、ポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン層/蒸着アルミ層/ポリエステル層/ポリエチレン樹脂層、ポリエチレン樹脂層/紙層/ポリエチレン樹脂層/シリカ蒸着層/ポリエステル層/ポリエチレン樹脂層(フィルム)などがあげられる。
【0032】
つぎに、本発明に使用する注出口具5は、特に、限定されるものではなく、公知のプラスチックの成形によるものを使用することができる。この注出口具5は、フランジを有しており、注出口具5を液体用紙容器に設けた注出口用孔16に嵌入して、フランジを注出口用孔16の周縁部に接着して、注出口具5を液体用紙容器に固定して本発明の液体用紙容器1とすることができる。また、この注出口具5は、プルタブ形式のものであってもよい。
【0033】
つぎに、本発明の液体用紙容器1を製造する方法について説明する。まず、液体紙容器1を組み立てる前の図3に示すようなブランク10を作製する。このブランク10を作製する打ち抜き工程において、注出口用孔16を同時に加工する。つぎに、このブランク10を用いて公知の液体用紙容器用の製函機で一般的な液体用紙容器と同様に製函し、折り畳まれた状態の液体用紙容器を作製する。
【0034】
さらに、内容物の充填メーカーにおいて、この折り畳まれた状態の液体用紙容器を起こして液体用充填機で内容物を充填して液体用紙容器1を作製する。すなわち、まず、糊代15と側壁パネル11とを貼り合わせ4枚の側壁パネル11〜14からなる4角柱状に組み立てて、つぎに、フラットな底面4を形成し、そして、内容物を充填した後に、側壁パネル12、14の上端に連接された対向する折込み天パネル12T、14Tをそれぞれ斜め折れ線に沿って外側に折り込み、同時に残りの側壁パネル11、13の上端に連接された対向する天パネル11T、13Tを内側に折り曲げ、折込み天パネル12T、14Tおよび天パネル11T、13Tの上端にそれぞれ連接されたリブ11R〜14Rを対向するもの同志で水平に合掌シールしてトップシール部2aを形成し、天パネル13T側に倒して平坦に折り畳み、さらにシールされたトップシール部2aの両端を側壁パネル上に折り返してなる傾斜した天面2を有する液体用紙容器1を製造する。
【0035】
また、この工程では、注出口具5の取り付けも行うことができる。この取り付け方法は、一般的な方法で、注出口具5のフランジを液体用紙容器1の注出口用孔16の内面周縁部にヒートシール、インパルスシールなどで接着する。
【0036】
本発明の液体用紙容器の用途としては、牛乳、ジュース、酒類をはじめ、油脂類、調味料類、液体洗剤類等があげられる。
【0037】
【実施例】
つぎに、本発明の液体用紙容器について、以下に、具体例をあげて説明する。
【0038】
材料として、外面からポリエチレン樹脂層20μm/晒クラフト紙330g/m2/エチレン−メタアクリル酸共重合体20μm/アルミニウム層6μm/ポリエチレンテレフタレート樹脂層12μm/接着層/ポリエチレンフィルム層60μmの構成の積層体を使用して、まず、外面側に通常の印刷をして、つぎに、打ち抜き型を用いた通常の打ち抜き工程でブランクを作製し、ついで、公知の液体用紙容器用の製函機で、一般的な液体用紙容器と同様に、折り畳まれた状態の液体用紙容器とした。つぎに、内容物の充填メーカーにおいて、この折り畳まれた状態の液体用紙容器を起こして液体用充填包装機で内容物である調味料を充填して、傾斜した天面の短辺に平行にトップシール部を設け、天パネルの狭い側にトップシール部を折り曲げて、縦×横が103×70mm、上方の辺の高さが170mm、下方の辺の高さが145mmで、天面の傾斜角度を13度とした内容量が1000mlの中華調味料が充填された液体用紙容器を作製した。
【0039】
この充填ラインで内容物を充填する前の工程で、傾斜した天面の下方の短辺の中央部に近付けて取り付けた。
【0040】
本実施例によれば、傾斜した天面の下方の短辺の中央部に近く注出口具が設けられているため、図6に示すように、内容物を注出口から注ぎ出しやすく、かつ、内容物の残量が少なくすることができた。
【0041】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明は、天面が平坦な、いわゆる、フラットトップ型の液体用紙容器において、その天面を傾斜させ、その傾斜した天面に注出口具を設けることによって、注出口から内容物である液体が注ぎ出しやすいという効果を有している。
【0042】
また、傾斜した天面の上方の辺と天面に取り付けた注出口具の上先端部を同一の高さとすることにより、上方からの平面状の負荷にたいしての強度を高めることができるという効果を有している。
【0043】
さらに、天面を長方形とし、その短辺に平行にトップシール部を設けることにより、注出口具を取り付ける位置範囲が広がり、口径の大きい注出口具を取り付けることができるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体用紙容器の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の液体用紙容器の一実施例を示す上面図、正面図および側面図である。
【図3】本発明の液体用紙容器の別の実施例を示す上面図、正面図および側面図である。
【図4】本発明の液体用紙容器のさらに別の実施例を示す斜視図である。
【図5】図4の本発明の液体用紙容器のブランクを示す展開図である。
【図6】本発明の液体用紙容器を取り扱う状態を示す斜視図である。
【図7】従来の液体用紙容器の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 液体用紙容器(本発明)
1A 液体用紙容器(本発明)
1B 液体用紙容器(本発明)
P 液体用紙容器(従来)
2 天面
2a ヒートシール部(天面)
2b 短辺(上方)
2c 短辺(下方)
3 胴部
4 底面
5 注出口具
5a 上先端部(注出口具)
10B ブランク
11〜14 側壁パネル
15 糊代
11T 天パネル
12T 折り込み天パネル
13T 天パネル
14T 折り込み天パネル
11R〜14R リブ
16 注出口用孔
T ブランク天部
R ブランクリブ部
D ブランク胴部
B ブランク底部
a〜l 折れ線
α、β 傾斜角度[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a rectangular flat-top type liquid paper container that contains a liquid and has a flat top surface. Specifically, the present invention relates to a liquid paper container in which a spout is attached to the top surface.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a quadrangular prism-shaped flat top type liquid paper container consisting of a body part consisting of four side wall panels, a bottom face, and a horizontal top face that contains liquids such as milk, juice, liquor, etc. has been widely used. It is used. This square columnar liquid paper container with a flat head, unlike the gable-top type head with a gable roof, is tilted to one side with the top rib sealed to the palm, and the so-called ears at both ends are on the side wall panel side. This is a typical shape of a liquid paper container that is folded into two.
[0003]
In such a flat-top type liquid paper container, the top surface has been horizontal so far, and a shape in which a plastic spout tool manufactured separately is attached to pour out the contents is wide. Generally commercialized.
As shown in FIG. 7, the position where the
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Patent No. 2914105 gazette
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional liquid paper container P, as shown in FIG. 7, since the
[0006]
An object of the present invention is to provide an improved liquid paper container in which a liquid as a content is easily poured out from a spout in a liquid paper container to which a spout tool is attached.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the problems as described above, the present invention has a quadrangular prism shape including a body portion including four side wall panels, a bottom surface, and an inclined flat top surface. The liquid paper container is a quadrangle formed of parallel sides having different horizontal heights and a pair of inclined parallel sides, and a spout is attached to the top surface.
[0008]
According to the present invention, in a quadrangular prism-shaped liquid paper container attached with a spout tool, the top surface is tilted, and the spout tool is attached to the tilted top surface, whereby the liquid as the contents is discharged from the spout. A liquid paper container improved so as to be easily poured out can be obtained.
[0009]
Further, the invention described in
[0010]
Thus, the strength against the load from above can be increased by setting the upper side of the pair of horizontal and parallel parallel sides and the upper tip of the spout tool to the same height. .
[0011]
The invention described in
[0012]
In this way, the top surface is a rectangle having a pair of horizontal parallel sides of different heights as short sides and a pair of inclined parallel sides as long sides, so that it can be easily held by hand. A step is provided at a part of the end of the container body that facilitates pouring of the liquid as the content from the spout of the spout provided on the inclined top surface, and a gap is provided between the lid and the lid. Thus, the lid can be easily picked and the outer layer can be easily peeled from the inner layer.
[0013]
Furthermore, the invention described in
[0014]
Thus, by providing the top seal portion in parallel with the short side of the top surface, the position range for attaching the spout tool is widened, and the spout tool having a large diameter can be attached.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the liquid paper container of the present invention will be described below with reference to the drawings. For the sake of simplicity, the same reference numerals are assigned to corresponding parts in the drawings.
[0016]
FIG. 1 is a perspective view showing an embodiment of the liquid paper container of the present invention, FIG. 2 is a top view, a front view, and a side view showing an embodiment of the liquid paper container of the present invention. FIG. 4 is a top view, a front view, and a side view showing another embodiment of the liquid paper container of the present invention, FIG. 4 is a perspective view showing still another embodiment of the liquid paper container of the present invention, and FIG. 4 is a development view showing a blank of the liquid paper container of the present invention, FIG. 6 is a perspective view showing a state of handling the liquid paper container of the present invention, and FIG. 7 shows an example of a conventional liquid paper container. It is a perspective view.
[0017]
As shown in FIG. 1, the
[0018]
FIG. 3 shows a
[0019]
Further, the
[0020]
Furthermore, it is preferable that the length of the rectangular
[0021]
Furthermore, it is preferable to provide the
[0022]
FIG. 5 is a development view of the blank 10B of the
[0023]
And the
[0024]
The position of the
[0025]
Thus, in the
[0026]
The material used for the
[0027]
In addition, the thermoplastic resin used for the innermost and outermost layers of the laminate is capable of protecting the contents, especially the function that does not leak even when liquid substances are added, and can also be assembled by bonding with a heat seal. It is necessary to have a function to make. Specifically, for example, low density polyethylene, medium density polyethylene, high density polyethylene, linear (linear) low density polyethylene, ethylene-α / olefin copolymer polymerized using a metallocene catalyst, polypropylene, ethylene -Vinyl acetate copolymer, ionomer resin, ethylene-acrylic acid copolymer, ethylene-ethyl acrylate copolymer, ethylene-methacrylic acid copolymer, ethylene-methyl methacrylate copolymer, ethylene-propylene copolymer Polyolefin resins such as methylpentene polymer, polybutene polymer, polyethylene or polypropylene modified with an unsaturated carboxylic acid such as acrylic acid, methacrylic acid, maleic acid, maleic anhydride, fumaric acid, itaconic acid, Vinyl acetate resin Poly (meth) acrylic resins, polyvinyl chloride resins, polyester resins, a resin such as nylon resin may be used. Among these, an ethylene-α / olefin copolymer polymerized using a metallocene catalyst is stretchable, hardly generates cracks and pinholes, and can be suitably used.
[0028]
Using the above-mentioned heat-adhesive resin, for example, using an extruder, one or more of the above resins are extruded into a single layer or multiple layers between the paper and the barrier layer, and melt extruded resin A layer is formed, and the paper and the barrier layer can be laminated via the melt-extruded resin layer.
[0029]
In the
[0030]
Further, the barrier layer constituting the
[0031]
The specific material structure is as follows: from the surface side, polyethylene resin layer / paper layer / polyethylene resin layer, foamed polyethylene resin layer / paper layer / polyethylene resin layer, polypropylene resin layer / paper layer / polypropylene resin layer, polyethylene resin layer / Paper layer / polyester resin layer, polyester resin layer / paper layer / polyester resin layer, polyethylene resin layer / paper layer / ethylene-acrylic acid copolymer layer / aluminum foil / polyethylene resin layer, polyethylene resin layer / paper layer / polyethylene layer / Polyester layer / polyethylene resin layer, polyethylene resin layer / paper layer / polyethylene layer / polyester layer / polyethylene resin layer (film), polyethylene resin layer / paper layer / polyethylene layer / aluminum foil / biaxially stretched polyester layer / polyethylene resin layer , Polyethylene resin layer / paper layer / Riechiren layer / vapor deposited aluminum layer / polyester layer / polyethylene resin layer, such as a polyethylene resin layer / paper layer / polyethylene resin layer / silica-deposited layer / polyester layer / polyethylene resin layer (film) and the like.
[0032]
Next, the
[0033]
Next, a method for manufacturing the
[0034]
Further, the contents filling manufacturer raises the folded liquid paper container and fills the contents with a liquid filling machine to produce the
[0035]
In this step, the
[0036]
Applications of the liquid paper container of the present invention include milk, juice, alcoholic beverages, fats and oils, seasonings, liquid detergents and the like.
[0037]
【Example】
Next, the liquid paper container of the present invention will be described below with specific examples.
[0038]
As a material, a laminate having a structure of polyethylene resin layer 20 μm / bleached kraft paper 330 g / m 2 / ethylene-methacrylic acid copolymer 20 μm / aluminum layer 6 μm / polyethylene
[0039]
In the step before filling the contents with this filling line, it was attached close to the center of the short side below the inclined top surface.
[0040]
According to this example, since the spout tool is provided near the center of the short side below the inclined top surface, as shown in FIG. 6, the contents can be easily poured out from the spout, and The remaining amount of contents could be reduced.
[0041]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, in a so-called flat top type liquid paper container having a flat top surface, the top surface is inclined, and a pouring tool is provided on the inclined top surface. It has the effect that the liquid as the contents can be easily poured out from the outlet.
[0042]
In addition, by making the upper side of the inclined top surface and the upper tip of the spout attached to the top surface the same height, it is possible to increase the strength against a planar load from above. Have.
[0043]
Furthermore, by making the top surface rectangular and providing a top seal portion parallel to the short side, the position range for attaching the spout tool is widened, and it has the effect that a spout tool with a large diameter can be attached. .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an embodiment of a liquid paper container of the present invention.
FIG. 2 is a top view, a front view, and a side view showing an embodiment of a liquid paper container of the present invention.
FIG. 3 is a top view, a front view, and a side view showing another embodiment of the liquid paper container of the present invention.
FIG. 4 is a perspective view showing still another embodiment of the liquid paper container of the present invention.
5 is a development view showing a blank of the liquid paper container of the present invention of FIG.
FIG. 6 is a perspective view showing a state in which the liquid paper container of the present invention is handled.
FIG. 7 is a perspective view showing an example of a conventional liquid paper container.
[Explanation of symbols]
1 Liquid paper container (present invention)
1A Liquid paper container (present invention)
1B Liquid paper container (present invention)
P Liquid paper container (conventional)
2
2b Short side (upper)
2c Short side (downward)
3
10B Blank 11-14
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