JP2005035493A - 車両基地内ダイヤ作成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】グラフィックディスプレイ、磁気ディスク装置、キーボード、マウス、プリンタ装置の入出力装置および本線ダイヤ作成装置・車暦管理装置・基地内運行管理装置等と接続できる計算機を備え、これらの装置間の情報の授受によって基本車両基地内ダイヤを簡便に作成し、作成した車両基地内ダイヤを基地内運行管理装置、本線ダイヤ作成装置で活用するようにしたものである。
【選択図】図1
Description
すなわち、他の関連計算機から本線ダイヤ情報、車両の作業情報を受信して計画作成を行い、作成した計画を本線ダイヤ作成装置、基地運行管理装置に送信するものである。
また、この車両基地内ダイヤ作成装置は、グラフィックディスプレイ、磁気ディスク装置、キーボード、マウス、プリンタ装置を入出力装置とし、他の関連計算機(本線ダイヤ作成装置・車暦管理装置・車両基地内運行管理装置)と情報の授受が可能な装置(車両基地内ダイヤ作成処理部)を有する計算機で構成されたもので、この発明に係る車両基地内ダイヤ作成処理部には、本線ダイヤ作成装置と情報を授受する装置Aと、車暦管理装置と情報を授受する装置Bと、車両基地内運行管理装置と情報を授受する装置Cとを装備し、次に掲げる処理手段を備えている。
すなわち、本線ダイヤ作成装置と情報を授受する装置Aによって、基本ダイヤ情報および現状の(日々の)ダイヤ情報を取得し自基地に関係する入出区情報だけを抽出する処理および基本ダイヤ情報と現状の(日々の)ダイヤ情報を比較して変更された個所の修正を行う手段、作成した車両基地内ダイヤを本線ダイヤ作成装置に送信する手段。
車暦管理装置と情報を授受する装置Bによって、車両毎に実施が必要な作業を取得し作業を設定する手段。
車両基地内運行管理装置と情報を授受する装置Cによって、作成した基地内作業計画を送信する手段。
等の諸手段を備えている。
これにより、上記情報の授受による車両基地内ダイヤ作成手段で、基地に入出区する列車の情報から基地内の車両の転線計画および検査・清掃等の作業計画を自動的に作成する際に想定できる全ての作業番線について評価を行い、最適な計画を得ることができるものである。
これは、作業量の削減だけでなく、人的なミスの防止にも効果がある。
以下、図面に基づいて、この発明の一実施の形態を説明する。
なお、各図間において、同一符号は同一あるいは相当部分を示す。
図1は、この発明の車両基地内ダイヤ作成装置と周辺の関連装置間の構成を示すブロック図、図2は車両基地内ダイヤ作成装置の業務フローを示すフローチャート図である。図において、13は車両基地内ダイヤ作成装置、14は本線ダイヤ作成装置、15は車歴管理装置、16は車両基地内運行管理装置である。
また、車両基地内ダイヤ作成装置13は、他の計算機である本線ダイヤ作成装置14、車歴管理装置15、車両基地運行管理装置16等とそれぞれネットワークを構成している。
また、この発明の要部である車両基地内ダイヤ作成装置13は、車両基地内ダイヤ作成処理部7、グラフィックディスプレイ8、磁気ディスク装置9、キーボード10、マウス11、プリンタ装置12などで構成され、車両基地内ダイヤ作成処理部7には、本線ダイヤ作成装置と情報を授受する装置Aと、車暦管理装置と情報を授受する装置Bと、車両基地内運行管理装置と情報を授受する装置Cとを装備している。
図2のフローチャート図に基づき車両基地内ダイヤを作成する。
(1)ステップS1:本線ダイヤ作成装置14から基本本線ダイヤを取得する(ダイヤ改正時)。
(2)ステップS2:取得した上記基本本線ダイヤから自基地に入出区する情報だけを抽出する。
(3)ステップS3:基本車両基地内ダイヤを作成する(ダイヤ改正時)。
(4)ステップS4:所定時間帯に本線ダイヤ作成装置14から現状の(日々の)基本本線ダイヤを取得する。
(5)ステップS5:ステップS4で取得した上記基本本線ダイヤから自基地に入出区する情報だけを抽出する。
(6)ステップS6:車暦管理装置15から車両で行うべき作業を取得する。
(7)ステップS7:上記基本本線ダイヤ(ステップS2)と現状の本線ダイヤ(ステップS5)の差異を判断する。
(8)ステップS8:ステップS7において、上記基本本線ダイヤと現状の本線ダイヤ間に差異がある場合には、基本車両基地内ダイヤを修正して現状の(日々の)車両基地内ダイヤを作成する。
(9)ステップS9:作成した上記基本車両基地内ダイヤを車両基地内運行管理装置16に送信する。
(10)ステップS10:作成した上記基本車両基地内ダイヤを本線ダイヤ作成装置14に送信する。
ステップS1の基本本線ダイヤの取得では、ダイヤ改正時に本線ダイヤ作成装置14から基本となる基本本線ダイヤを取得する。
ここで、本線ダイヤ作成装置14とは、ダイヤ改正時に本線上を走行する全ての列車の計画を作成し、列車番号、各駅の到着・出発時刻、列車が終着駅に到着した後の折り返し列車情報を決定する装置を意味する。
ここで、基本ダイヤの場合には、車両番号等の情報が決定していないため、車種の情報のみを抽出する。
ここで、基本ダイヤの場合には車両番号が決定していないため、運用が終了して到着した列車の翌日出発列車の決定は基本車両運用情報に基づいて決定する。なお、基本車両運用情報とは、基本ダイヤに基づいて3日〜10日程度の周期で車両番号を割り当てた情報であり、車両故障や大きな検査がなければ、この情報を基に翌日の車両番号が決定できる。
車両番号の決定例
列車A 列車B 列車C
1日目:車両1 車両2 車両3
2日目:車両3 車両1 車両2
3日目:車両2 車両3 車両1
4日目:車両1 車両2 車両3
通常4日目からは、1日目から3日目の繰り返しとなる。
ここで、臨時列車の有無と併せて、実際に使用される車両番号を受信する。
ただし、車両番号の決定を車両基地で行う場合には、基地内の車両運用作成装置から車両番号を取得する。
また、ダイヤ乱れ等で基本本線ダイヤが変更された場合にも、同じ手段により本線ダイヤを取得する。
車暦管理装置15は、車両毎の検査実績と走行実績から次回の検査予定を算出し保持する装置を意味する。
ルール(1):到着列車または出発列車の数が変わった場合には変更ありと判断する。
ルール(2):到着列車と出発列車の組合せが変わった場合には変更ありとみなす。
ルール(3):列車の種別が変更になった場合は変更ありとみなす。
ルール(4):到着または出発時刻が変更され、他の入換等と支障する場合には変更ありとみなす。
この時に基地内全番線について、以下のルールを満足するかどうかをチェックする。ルールを満足する番線の中で最も早く転線できる番線を作業番線として採用する。
ルール(1):移動先の番線の長さが列車長より長いこと。
ルール(2):移動先の番線に指定された作業を行える設備があり、かつ、対象の列車に適した設備であること。
ルール(3):移動開始時刻に移動先の番線に列車が存在しない、または、現在の番線に留まっていられる時間内に移動先の番線から列車が存在しなくなること。
ルール(4):現在番線から移動先番線への運転中に他の列車が進路をふさがないこと。
ルール(5):移動先の作業番線で作業を終了するまで他の列車が作業番線に入換しないこと。
ルール(6):移動先番線で作業を行う際に作業員が休憩中や他の作業中でなく、作業員が確保できること。
ルール(7):現在番線から移動先の番線への移動時に運転士が休憩中や他の列車の運転中でなく、運転士が確保できること。
ここで、車両基地運行管理装置16とは、この装置で作成した転線計画を基に自動的に進路を構成し、基地内の車両の移動時に進路を設定する装置を意味する。
ここで、本線ダイヤ作成装置14とは、本線の運行を監視する装置の一環で、運行状況等を表示する装置を意味する。
実施の形態1では、作成した車両基地内ダイヤを車両基地運行管理装置16に送信して基地内の進路の制御に使用するが、基地内の進路を制御した実績を受信し計画を対応つけて保持することも可能である。
この場合、本線ダイヤ作成装置14への計画の送信時に実績を付加して送信することにより、本線ダイヤ乱れでの運転整理時により明確に車両基地内の状況を把握できる利点がある。
実施の形態1では、車暦管理装置15から検査予定を取得する構成となっているが、車両基地内ダイヤ作成装置内で車両毎の検査結果を入力して管理することにより自装置内で検査を設定することができる利点がある。
8 グラフィックディスプレイ
9 磁気ディスク装置
10 キーボード
11 マウス
12 プリンタ装置
13 車両基地内ダイヤ作成装置
14 本線ダイヤ作成装置
15 車歴管理装置
16 車両基地内運行管理装置
Claims (6)
- グラフィックディスプレイ、磁気ディスク装置、キーボード、マウス、プリンタ装置を入出力装置とし、他の関連計算機と情報の授受が可能な装置を有する計算機を備え、車両基地内ダイヤ作成手段により基地に入出区する列車の情報から基地内の車両の転線計画および検査・清掃等の作業計画を自動的に作成すると共にこれらの計画を他の関連計算機に提供することを特徴とする車両基地内ダイヤ作成装置。
- 請求項1記載の車両基地内ダイヤ作成手段において、ダイヤ改正時に、基本本線ダイヤから自基地内に入出区する情報だけを抽出・取得して基本車両基地内ダイヤを作成・保持しておき、且つ所定時間帯に、現状の基本本線ダイヤを取得しこれが改正時の基本本線ダイヤと異なる場合には、その差異を基に基本車両基地内ダイヤを変更して現状の基本車両基地内ダイヤを作成することを特徴とする車両基地内ダイヤ作成装置。
- 請求項2記載の車両基地内ダイヤ作成手段において、現状の基本本線ダイヤを直接取得して上記基本車両基地内ダイヤを作成する際、自基地内に入出区する情報だけを抽出することを特徴とする車両基地内ダイヤ作成装置。
- 請求項1記載の車両基地内ダイヤ作成手段において、車両基地内の作業進捗状態を管理し出発が可能となっている車両の情報を他の関連計算機に送信して、上記基本本線ダイヤの計画変更時に参照することを可能としたことを特徴とする車両基地内ダイヤ作成装置
- 請求項1記載の車両基地内ダイヤ作成手段において、車両の検査履歴、修繕履歴を管理する計算機から、この車両基地に入区する車両に必要な検査の情報を直接取得し、上記作業計画を作成することを特徴とする車両基地内ダイヤ作成装置。
- 請求項1記載の車両基地内ダイヤ作成装置において、立案した作業計画を車両基地内の運行管理装置に送信し運行管理装置において、この装置で作成した転線計画を基にこの車両基地内における進路を自動的に設定することを特徴とする車両基地内ダイヤ作成装置。
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