JP2005035131A - テンター装置 - Google Patents

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Kazuaki Noda
和秋 野田
Tatsuo Shiino
龍雄 椎野
Kiyoshi Fukuzawa
潔 福沢
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

【課題】フィルム切断の発生を防止する。
【解決手段】テンター装置には、クリップ15が所定の配置ピッチP1の間隔で多数取り付けられている。クリップ15は、フレーム31、フラッパ32、レール取付部33から構成される。フラッパ32は、取付軸によりフレーム31に回動自在に取り付けられる。フィルム把持面31bとフラッパ下面32bとによりPVAフィルム6が把持される。クリップ15の配置ピッチP1=50mm、クリップ15のクリップ幅W1=41mm、隣り合うクリップ15間でのPVAフィルム6を把持していない非把持部の長さL1=9mmとする。スリット32cによりフラッパ下面32bを、第1フラッパ下面32d、第2フラッパ下面32eに2分割する。スリット32cのスリット幅W2=3mm、第1,第2フラッパ下面32d,32eのフラッパ幅W3=19mmとする。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はテンター装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開2002−86554号公報(図2)
【0003】
偏光板は液晶表示装置(以下、LCD)の普及に伴い、需要が急増している。偏光板は、一般に偏光能を有する偏光層の両面あるいは片面に、接着剤層を介して保護フィルムが貼り合わされている。偏光層の素材としては、一般にポリビニルアルコール(以下、PVA)が主に用いられており、PVAフィルムを一軸延伸してから、ヨウ素または二色性染料で染色するか、あるいは染色してから延伸し、さらにホウ素化合物で架橋することにより偏光層用の偏光膜が形成される。通常、長手方向に一軸延伸するため、偏光膜の吸収軸は長手方向にほぼ平行となる。幅方向に一軸延伸する場合もあるが、このときに用いられるテンター装置では、左右が対称な軌跡を描いて走行する把持具でフィルムを把持して搬送する。
【0004】
LCDにおいては、画面の縦あるいは横方向に対して偏光板の配向軸を45°傾けて配置しているため、ロール形態で製造される偏光板の打ち抜き工程において、ロール長手方向に対して45°方向に打ち抜いていた。しかしながら、45°方向に打ち抜いたときには、ロールの端付近で使用できない部分が発生し、特に大サイズの偏光板では得率が小さくなるという問題があった。貼り合わせ後の偏光板は、材料の再利用も難しく、結果として廃棄物が増えるという問題があった。
【0005】
このため、搬送方向に対して配光軸を傾斜させた偏光膜を製造するテンター装置が、例えば特許文献1などで提案されている。これらのテンター装置では、左右が非対称な軌跡を描いて走行する把持具によってフィルムを把持し、搬送することによって、搬送方向に対して傾斜角度をつけた方向にフィルムを延伸している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
偏光板用のフィルムは軽量化などの要請により薄いフィルムが要求されており、これに伴いフィルム剛性が小さいフィルムの横延伸が必要になってきている。一般には、偏光板用のフィルムは、染色、硬膜等の液処理後に延伸される。この延伸の際に、フィルム剛性が小さいフィルムの場合には、隣り合う把持具間の把持されていないフィルム非把持部が、テンターレール上の屈曲部を通過する際に搬送方向で引っ張られ、把持具によるフィルム把持部との間で剪断力が発生してしまう。特に、特許文献1のような斜めに延伸させるテンター装置では、左右のガイドレールは大きく屈曲しており、その屈曲部では、フィルムが斜め方向に引っ張られるため、剪断力が大きくなり、フィルムが切断されてしまうことがあった。また、把持具のサイズが大きいと、屈曲部でのフィルム非把持部の間隔の変動が大きく、フィルムが切断され易くなってしまう。把持具サイズを小さくすると、軸受としてミニチュアベアリングが必要となり、耐久性が大幅に低下してしまう。さらに、テンターとして一般的な一軸延伸、二軸延伸、多段延伸の場合においても、その変化点でフィルムが切断されてしまうことがあった。
【0007】
本発明は上記課題を解決するためのものであり、フィルム切断が発生しないようにしたテンター装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のテンター装置は、第1レール及び第2レールに沿って、開閉自在な複数の把持具により両側縁部が把持されたシート状物を搬送して延伸するテンター装置において、前記複数の把持具の配置ピッチを100mm以内とし、前記複数の把持具の把持具間でのシート状物を把持していない非把持部の長さを10mm以内とするものである。なお、前記複数の把持具の配置ピッチは、60mm以内が好ましい。
【0009】
また、前記把持具は、前記シート状物を把持する面を少なくとも2面以上備えることが好ましい。さらに、前記シート状物の搬送方向と交差する方向(シート状物の平面内)に張力を付与してシート状物の配向軸を傾斜させて延伸することが好ましい。また、前記シート状物は、液処理されたフィルムであることが好ましく、PVAフィルムであることがさらに好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
偏光板作製に際し、特に、得率の良いとされる斜め延伸、より好ましくは45°延伸の態様について説明する。図1は、本発明を実施したPVAフィルム延伸機2を示す概略の平面図である。PVAフィルム延伸機2は、処理装置3とテンター装置4とから構成される。処理装置3には、PVA(ポリビニルアルコール)フィルム6の搬送方向上流側(図中左側)から順に、洗浄槽7、染色槽8、硬膜槽9が設けられている。洗浄槽7には洗浄液が、染色槽8には沃素等の染色剤の水溶液が、硬膜槽9には硼酸等の硬膜剤の水溶液が所定量貯留されており、入口10から挿入され、図示しない搬送機構により各槽7〜9を搬送されるPVAフィルム6を洗浄、染色、硬膜処理する。各槽7〜9で処理されたPVAフィルム6は、湿潤な状態でテンター装置4に搬送される。なお、処理装置3を洗浄槽7、染色槽8、硬膜処理槽9の3槽によって構成したが、必要に応じて着色槽等の新たな槽を追加してもよい。また、染色槽、硬膜槽を1槽に統合すること等により槽数を減らすことも可能である。
【0011】
図1に示すように、テンター装置4は、左レール11と、右レール12と、これらレール11,12に案内される無端チェーン(エンドレスチェーン)13,14とから構成されている。このテンター装置4はテンター入口17側から順に、予熱部4a、延伸部4b、熱処理部4cの各エリアに分けられている。予熱部4a、延伸部4bはPVAフィルム6を延伸しやすくするために高温、高湿に保たれている。
【0012】
無端チェーン13,14には、把持具としてのクリップ15が所定ピッチで多数取り付けられている。このクリップ15はPVAフィルム6の側縁部を把持しながら、各レール11,12に沿って移動することで、PVAフィルム6を延伸する。このテンター装置4では、左レール11と、右レール12とが別個の屈曲した軌跡を描くことで、延伸されるPVAフィルム6は長手方向に対して垂直でない方向に延伸され、斜めの配向軸をもつ光学用ポリマーフィルムとなる。
【0013】
無端チェーン13,14は原動スプロケット21,22及び従動スプロケット23,24との間に掛け渡されており、これらスプロケット21〜24の間では、無端チェーン13は左レール11によって、無端チェーン14は右レール12によって案内される。原動スプロケット21,22はテンター入口17側に設けられており、これらは図示しない駆動機構により回転駆動される。また、従動スプロケット23,24はテンター出口26側に設けられている。
【0014】
図2に示すように、クリップ15は、略コ字形状のフレーム31、フラッパ32、レール取付部33から構成されている。フラッパ32は、取付軸31aによりフレーム31に回動自在に取り付けられている。レール取付部33には、左チェーン13または右チェーン14が取り付けられる。図2は把持開始直前の状態を、図3は把持直後の状態をそれぞれ示している。フラッパ32は、鉛直状態となるフィルム把持位置(閉位置)と、入口部開放部材41,42及び出口部開放部材43,44に係合頭部32aが接触して斜めに回転した状態となる開放位置との間で変位し、通常は自重によりフィルム把持位置となるように付勢されている。フィルム把持位置PAでは、フィルム把持面31bとフラッパ下面32bとによりPVAフィルム6が把持される。搬送ローラ36は、図示しないモータにより回転駆動され、フィルム搬送方向A1に沿ってPVAフィルム6をフィルム把持位置PAに搬送する。
【0015】
レール取付部33は、取付フレーム45と、ガイドローラ46,47,48とから構成されている。取付フレーム45には、左チェーン13または右チェーン14が取り付けられる。ガイドローラ46〜48は、図2に示すように原動スプロケット21,22の各支持面に接触するか、図3に示すように左レール11または右レール12の支持面に接触するかして、回転する。これにより、各スプロケット21,22や各レール11,12からクリップ15が脱落することなく、各レール11,12に沿って案内される。
【0016】
テンター入口17には、クリップ15を開放位置に変位させる入口部開放部材41が左レール11に、入口部開放部材42が右レール12にそれぞれ取り付けられている。テンター出口26には、クリップ15を開放位置に変位させる出口部開放部材43が左レール11に、出口部開放部材44が右レール12にそれぞれ取り付けられている。図4に示すように、各開放部材41〜44は、クリップ15の係合頭部32aを案内するテーパ部41a〜44aと、クリップ15の把持を開放する開放部41b〜44bとから構成される。
【0017】
入口部開放部材41,42は、フィルム把持位置PAの前で、クリップ15の係合頭部32aに接触してこれを開放状態にし、PVAフィルム6の側縁部の受け入れを可能にする。そして、把持位置を通過するときに入口部開放部材41,42から離れ、クリップ15が開放位置から把持位置にセットされて、PVAフィルム6の側縁部が把持される。同様にして、出口部開放部材43,44は、フィルム把持解除位置PBで、クリップ15を開放し、PVAフィルム6の側縁部の把持を開放する。フィルム把持解除位置PBでクリップ15による把持が開放されたPVAフィルム6は、テンター出口26から排出される。テンター出口26から排出されたPVAフィルム6は、次の装置(ラミネート装置など)に送られる。なお、各開放部材41〜44は、クリップ15との接触抵抗を小さく抑えるために、樹脂製のものが好ましく用いられる。樹脂としては、ナイロン、デルリン等が用いられる。
【0018】
テンター出口26から排出されたPVAフィルム6は、斜め延伸によって延伸軸が傾いており、偏光膜として最適なものとなる。この偏光膜にTAC(トリアセチルセルロース)フィルムを貼り合わせることにより、偏光板が製造される。斜め延伸としては、45°延伸が好ましい。
【0019】
図5及び図6(A)に示すように、クリップ15は、配置ピッチP1の間隔で取り付けられている。テンター装置4の延伸部4bは、左レール11と、右レール12とが別個の屈曲した軌跡を描いており、特に、左レール11、右レール12の屈曲部11a,12aでは大きくレールが屈曲している。そのため、この屈曲部11a、12aで、隣り合うクリップ15間でのPVAフィルム6を把持していない非把持部の間隔の変動が起こる。クリップ15のサイズが大きいと、この非把持部の間隔の変動が大きくなり、PVAフィルム6が破れ易くなる。一方、クリップ15のサイズを小さくすると、クリップ15の強度及び耐久性が低下し、使用寿命が短くなる。クリップ15の配置ピッチP1及びクリップ幅W1は、PVAフィルム6の破れ易さ、クリップ15の強度及び耐久性を勘案して決定するが、通常P1=75mm〜150mm、W1=60mm〜120mm程度にするのが一般的であり、本実施例では、クリップ15の配置ピッチP1=50mm、クリップ15のクリップ幅W1=41mmとし、隣接するクリップ15間でのPVAフィルム6を把持していない非把持部の長さL1=9mmとしている。
【0020】
テンター装置4では、隣り合うクリップ15間でのPVAフィルム6を把持していない非把持部が、テンター装置4の内側に引き込まれる形で、クリップ15による把持部との間でが発生する。そこで、この剪断力を分散させるために、図6(B)に示す下側面図のように、フラッパ32のフラッパ下面32bの幅方向の中心にスリット32cを設け、このスリット32cによりフラッパ下面32bを、第1フラッパ下面32d、第2フラッパ下面32eに2分割している。また、第1フラッパ下面32d、第2フラッパ下面32eは、四角がそれぞれR形状になっている。本実施例では、スリット32cのスリット幅W2=3mmとし、第1,第2フラッパ下面32d,32eのフラッパ幅W3=19mmとする。
【0021】
次に、本実施形態の作用を説明する。入口10から挿入されたPVAフィルム6は、処理装置3の洗浄槽7に搬送される。図示しない搬送機構により洗浄槽7、染色槽8、硬膜槽9を搬送されるPVAフィルム6は洗浄、染色、硬膜処理される。各槽7〜9で処理されたPVAフィルム6は、テンター装置4に搬送される。
【0022】
テンター装置4に搬送されたPVAフィルム6は、搬送ローラ36によりフィルム把持位置PAに搬送される。なお、テンター入口17にPVAフィルム6に幅方向への張力を与えるニップローラ対を、フィルム把持位置PA直前にPVAフィルム6の上方向への変形を抑える上ガイドローラをそれぞれ設けてもよい。また、テンター入口17からフィルム把持位置PAの範囲に、PVAフィルム6の両側縁部を案内する左右のフィルムガイドを設けてもよい。
【0023】
クリップ15は、テンター入口17では入口部開放部材41,42により開放状態になっており、PVAフィルム6がフィルム把持位置PAでクリップ15内に入ると、クリップ15が閉じられて、PVAフィルム6が把持される。クリップ15は各チェーン13,14の回動により、レール11,12に沿って移動し、PVAフィルム6を延伸する。予熱部4a、延伸部4bはPVAフィルム6を延伸しやすくするために高温、高湿に保たれている。このテンター装置4では、左レール11と、右レール12とが別個の屈曲した軌跡を描くことで、延伸されるPVAフィルム6は長手方向に対して垂直でない方向に延伸され、斜めの配向軸をもつ光学用ポリマーフィルムとなる。
【0024】
延伸されたPVAフィルム6は、フィルム把持解除位置PBで出口部開放部材43,44によりクリップ15の把持が開放され、テンター出口26から排出される。
【0025】
テンター出口26から排出されたPVAフィルム6は、斜め延伸によって延伸軸が傾いており、偏光膜として最適なものとなる。この偏光膜にTAC(トリアセチルセルロース)フィルムを貼り合わせることにより、偏光板が製造される。斜め延伸としては、45°延伸が好ましい。
【0026】
本実施例のクリップ15と、従来のクリップとを用いて、PVAフィルム6の引張試験を行うと、クリップ15は、従来のクリップに比べて、PVAフィルム6の破断強度及び破断時の延びが大きく(破断強度10%、破断時の延び50%)なり、性能が向上している。
【0027】
このように、クリップ15の配置ピッチP1=50mm、クリップ15のクリップ幅W1=41mm、隣り合うクリップ15間でのPVAフィルム6を把持していない非把持部の長さL1=9mm、スリット32cのスリット幅W2=3mm、第1,第2フラッパ下面32d,32eのフラッパ幅W3=19mmとすることにより、クリップ15の強度及び耐久性を低下させることなく、屈曲部11a、12aにおけるクリップ15によるフィルム把持部と非把持部との間での剪断力を抑制することができ、PVAフィルム6を切断されることなく安定して延伸することができる。また、テンターとして一般的な一軸延伸、二軸延伸、多段延伸にも本発明は効果的であるが、本実施例のように斜め延伸するテンター装置の場合は、屈曲部11a、12aが大きくレールが屈曲しているため、特に効果的である。
【0028】
なお、上記実施形態では、フラッパ下面32bをスリット32cにより2分割したが、これに限定されることなく、フラッパ下面32bの形状は、図7(A)に示す下側面図のように、スリット32cを斜めに複数いれたものや、図7(B)に示す下側面図のように、両端部を丸くした形状のものでもよい。
【0029】
また、上記実施形態では、クリップ15の配置ピッチP1=50mm、クリップ15のクリップ幅W1=41mm、隣接するクリップ15間でのPVAフィルム6を把持していない非把持部の長さL1=9mmとしたが、これに限定されることなく、クリップ15の配置ピッチP1は100mm以内好ましくは60mm以内であればよく、隣り合うクリップ15間でのPVAフィルム6を把持していない非把持部の長さL1は10mm以内であればよく、それに応じてクリップ15のクリップ幅W1は適宜変更されるものであるが、好ましくは50mm以内である。
【0030】
図8に他の実施形態を示す。上記実施形態のものと同様の構成部材には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。この実施形態では、クリップ50は、フレーム31、フラッパ32、レール取付部51から構成されている。取付フレーム52には、左チェーン13または右チェーン14が取り付けられる。クリップ50は、左レール11、右レール12に取り付けると、PVAフィルム6を把持するフラッパ32のフラッパ下面32bの中心と、左レール11、右レール12の中心とがほぼ一致するように形成されている。
【0031】
このように、PVAフィルム6を把持するフラッパ32のフラッパ下面32bの中心と、左レール11、右レール12の中心とがほぼ一致するようにしたから、大きくレールが屈曲した屈曲部11aでもそのレール形状に沿ってクリップ50を移動させることができ、隣り合うクリップ50間でのPVAフィルム6を把持していない非把持部の間隔の変動を抑制することができる。
【0032】
なお、テンター装置4のテンター出口26でPVAフィルム6の左右に進行速度差があると、テンター出口26におけるシワ、寄りが発生するため、左右のクリップ15の速度差は、実質的に同速度であることが求められる。速度差は好ましくは1%以下であり、さらに好ましくは0.5%未満であり、最も好ましくは0.05%未満である。ここで述べる速度とは、毎分当たりに左右各々のクリップ15が進む軌跡の長さのことである。一般的なテンター装置等では、チェーンを駆動するスプロケットの歯の周期、駆動モータの周波数等に応じ、秒以下のオーダーで発生する速度ムラがあり、しばしば数%のムラを生ずるが、これらは本発明で述べる速度差には該当しない。
【0033】
本発明を実施したPVAフィルム延伸機2により延伸することによって、PVAフィルム6は優れた偏光能を有する偏光膜として利用することができる。得られた偏光膜としてのPVAフィルム6の両面又は片面に保護膜(保護フィルム)を接着剤層を介して設けることにより、偏光板が得られる。得られた偏光板は、優れた単板透過率及び偏光度を有する。したがって、液晶表示装置として用いる場合に、画像のコントラストを高めることができ、有利である。
【0034】
なお、ポリビニルアルコールのケン化度は特に限定されないが、溶解性等の観点から80〜100mol%が好ましく、90〜100mol%が特に好ましい。またポリビニルアルコールの重合度は特に限定されないが、1000〜10000が好ましく、1500〜5000が特に好ましい。
【0035】
延伸前のPVAフィルム6の好ましい弾性率は、ヤング率で表して、0.01MPa以上5000MPa以下、更に好ましくは0.1MPa以上500MPa以下である。弾性率が低すぎると延伸時・延伸後の収縮率が低くなり、シワが消えにくくなり、また高すぎると延伸時にかかる張力が大きくなり、PVAフィルム6の両側縁部を保持する部分の強度を高くする必要が生じ、テンター装置4に対する負荷が大きくなる。
【0036】
延伸前のPVAフィルム6の厚味は特に限定されないが、フィルム把持の安定性、延伸の均質性の観点から、1μm〜1mmが好ましく、20〜200μmが特に好ましい。
【0037】
本発明に用いられる染色剤としては、ヨウ素−ヨウ化カリウムで生成したI3−、I5−等の多ヨウ素イオンおよび/または有機二色性色素である。二色性色素の具体例としては、例えばアゾ系色素、スチルベン系色素、ピラゾロン系色素、トリフェニルメタン系色素、キノリン系色素、オキサジン系色素、チアジン系色素、アントラキノン系色素等の色素系化合物を挙げることができる。水溶性のものが好ましいが、この限りではない。また、これらの二色性分子にスルホン酸基、アミノ基、水酸基などの親水性置換基が導入されていることが好ましい。二色性分子の具体例としては、例えばシー.アイ.ダイレクト.イエロー12、シー.アイ.ダイレクト.オレンジ39、シー.アイ.ダイレクト.オレンジ72、シー.アイ.ダイレクト.レッド39、シー.アイ.ダイレクト.レッド79、シー.アイ.ダイレクト.レッド81、シー.アイ.ダイレクト.レッド83、シー.アイ.ダイレクト.レッド89、シー.アイ.ダイレクト.バイオレット48、シー.アイ.ダイレクト.ブルー 67、シー.アイ.ダイレクト.ブルー90、シー.アイ.ダイレクト.グリーン59、シー.アイ.アシッド.レッド37等が挙げられ、さらに特開昭62−70802号、特開平1−161202号、特開平1−172906号、特開平1−172907号、特開平1−183602号、特開平1−248105号、特開平1−265205号、特開平7−261024号の各公報記載の色素等が挙げられる。これらの二色性分子は遊離酸、あるいはアルカリ金属塩、アンモニウム塩、アミン類の塩として用いられる。これらの二色性分子は2種以上を配合することにより、各種の色相を有する偏光子を製造することができる。偏光板として配向軸を直交させた時に黒色を呈する化合物(色素)や黒色を呈するように各種の二色性分子を配合したものが単板透過率、偏光度とも優れており好ましい。本発明のPVAフィルム延伸機2により延伸されたフィルムに対しては、特にヨウ素−ヨウ化カリウムで生成したI3−、I5−等の多ヨウ素イオンが好ましく使用される。
【0038】
ヨウ素−ヨウ化カリウムで生成したI3−、I5−等の多ヨウ素イオンを偏光子として使用する場合、ヨウ素は0.1〜20g/L、ヨウ化カリウムは1〜200g/L、ヨウ素とヨウ化カリウムの質量比は1〜200が好ましい。染色時間は10〜5000秒が好ましく、液温度は5〜60℃が好ましい。
【0039】
硬膜剤(架橋剤)としては、米国再発行特許第232897号に記載のものが使用できるが、ホウ酸、ホウ砂が実用的に好ましく用いられる。また、亜鉛、コバルト、ジルコニウム、鉄、ニッケル、マンガン等の金属塩も併せて用いることができる。
【0040】
また、PVAフィルム6を延伸する速度は、単位時間当りの延伸倍率で表すと、1.1倍/分以上、好ましくは2倍/分以上で、早いほうが好ましい。また、長手方向の進行速度は、0.1m/分以上、好ましくは1m/分以上で、早いほうが生産性の観点から見て好ましい。いずれの場合も、上限は、延伸するPVAフィルム6及びテンター装置4により異なる。
【0041】
本発明のPVAフィルム延伸機2において、PVAフィルム6の両側縁をクリップ15により把持する際、把持しやすいようにPVAフィルム6を張った状態にしておくことが好ましい。具体的には、PVAフィルム6の長手方向に張力をかけてフィルムを張るなどの方法が挙げられる。
【0042】
延伸時の環境温度は、25℃以上90℃以下が好ましく、さらに好ましい温度範囲は40℃以上90℃以下である。
【0043】
延伸時の湿度に関しては、調湿雰囲気下で延伸することが好ましく、より好ましくは50%以上100%以下、さらに好ましくは80%以上100%以下である。
【0044】
本発明の光学用ポリマーフィルム延伸機2で得られた偏光膜には、各種機能膜を保護膜として直接片面または両面に貼合することができる。機能膜の例としては、λ/4板、λ/2板などの位相差膜、光拡散膜、偏光板と反対面に導電層を設けたプラスチックセル、異方性散乱や異方性光学干渉機能等をもつ輝度向上膜、反射板、半透過機能を持つ反射板等があげられる。
【0045】
保護膜としては、上に述べた好ましい保護膜を一枚、または複数枚積層して用いることができる。偏光膜の両面に同じ保護膜を貼合しても良いし、両面に異なる機能、物性をもつ保護膜をそれぞれ貼合しても良い。また、片面のみに上記保護膜を貼合し、反対面には直接液晶セルを貼合するために、粘着剤層を直接設けて保護膜を貼合しないことも可能である。この場合粘着剤の外側には、剥離可能なセパレータフィルムを設けることが好ましい。
【0046】
本発明を実施したPVAフィルム延伸設備2で延伸を行うPVAフィルム6としては、その膜厚が薄いものが多いが、取り扱い時の、PVAフィルム6の傷つき、裂け等のトラブルを回避するため、PVAフィルム6を延伸後、少なくとも片面に接着剤を用いて保護膜を貼り合わせ、直後に接着剤を乾燥させるため、加熱することが好ましい。加熱の条件としては、接着剤により異なるが、水系接着剤の場合は、30℃以上が好ましく、さらに好ましくは40℃以上100℃以下、さらに好ましくは50℃以上80℃以下である。その後、両端を耳きりする。耳きりの方法としては、刃物などのカッターで切る方法、レーザーを用いる方法など、一般的な技術を用いることができる。これらの工程は一貫した製造ラインで行われることが、性能上及び生産性を高くする上で好ましい。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数の把持具の配置ピッチを100mm以内好ましくは60mm以内とし、複数の把持具の把持具間でのシート状物を把持していない非把持部の長さを10mm以内としたから、把持具の強度及び耐久性を低下させることなく、屈曲部における把持具によるシート状物把持部と非把持部との間での剪断力を抑制することができ、シート状物を切断されることなく安定して延伸することができる。
【0048】
また、把持具は、シート状物を把持する面を少なくとも2面以上備えたから、シート状物の破断強度及び破断時の延びが大きくなり、性能アップを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したPVAフィルム延伸機の概略を示す平面図である。
【図2】クリップの把持開始直前の状態を示す側面図である。
【図3】クリップの把持開始直後の状態を示す側面図である。
【図4】開放部材とクリップとを示す平面図である。
【図5】クリップの配置状態を示す斜視図である。
【図6】クリップの配置状態を示す側面図である。
【図7】図6に示すフラッパとは別の下面形状のフラッパを示す下側面図である。
【図8】本発明の別の実施形態を示すクリップとレールとを示す側面図である。
【符号の説明】
2 PVAフィルム延伸機
3 処理装置
4 テンター装置
6 PVAフィルム
11 左レール
11a 屈曲部
12 右レール
12a 屈曲部
15、50 クリップ
31 フレーム
31a 取付軸
31b フィルム把持面31b
32 フラッパ
32a 係合頭部32a
32b フラッパ下面
32c スリット
32d 第1フラッパ下面
32e 第2フラッパ下面
33、51 レール取付部

Claims (5)

  1. 屈曲部を有する第1レール及び第2レールに沿って、開閉自在な複数の把持具により両側縁部が把持されたシート状物を搬送して延伸するテンター装置において、
    前記複数の把持具の配置ピッチを100mm以内とし、前記複数の把持具の把持具間でのシート状物を把持していない非把持部の長さを10mm以内とすることを特徴とすることを特徴とするテンター装置。
  2. 前記把持具は、前記シート状物を把持する面を少なくとも2面以上備えたことを特徴とする請求項1記載のテンター装置。
  3. 前記シート状物の搬送方向と交差する方向に張力を付与してシート状物の配向軸を傾斜させて延伸することを特徴とする請求項1または2記載のテンター装置。
  4. 前記シート状物は、液処理されたフィルムであることを特徴とする請求項1ないし3いずれか1つ記載の延伸設備。
  5. 前記シート状物は、PVAフィルムであることを特徴とする請求項1ないし4いずれか1つ記載の延伸設備。
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