JP2005034375A - 食器洗浄機 - Google Patents

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真澄 野津
Tomio Suyama
富夫 陶山
Yoshimasa Tameishi
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Abstract

【課題】 洗浄水の噴射中において濯ぎノズルから洗浄水が浸入するのを簡易な構成で抑制し得る食器洗浄機を提供する。
【解決手段】 この食器洗浄機では、濯ぎ水が、軸部31,41内の上流側流路Ruから流通孔41aを通って濯ぎノズル15内の下流側流路Rdに供給され、濯ぎノズル15の噴射孔44から噴射されて、食器類の濯ぎが行われる。この食器類の濯ぎ前に、洗浄ノズル14から洗浄水が噴射されて食器類の洗浄が行われるが、濯ぎノズル15内の下流側流路Rdが噴射孔44と流通孔41aとの間において上方に立ち上がっているため、洗浄水が濯ぎノズル15の噴射孔44から浸入して軸部31,41内の下流側流路Rdに逆流するのを防止することができる。従って、従来のように逆止弁等を用いることなく、簡易な構成によって濯ぎノズル15から洗浄水が浸入するのを抑制することが可能になる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、皿や茶碗等の食器類の洗浄及び濯ぎを行う食器洗浄機に関する。
従来の食器洗浄機として、例えば、特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1記載の食器洗浄機は、主洗浄水(すなわち、洗浄水)を噴射する主洗浄水噴射体と、仕上げ洗浄水(すなわち、濯ぎ水)を噴射する仕上げ洗浄水噴射体とを備え、各噴射体は中空支柱により支持されている。この中空支柱内の流路には、当該流路と仕上げ洗浄水噴射体内の流路とを連通する流出口を開閉させるボール弁が内蔵されている。このボール弁は、主洗浄水の噴射中には、流出口を閉鎖させて主洗浄水が中空支柱内に逆流するのを防止し、主洗浄水の噴射終了後には、流出口を開放させて仕上げ洗浄水を仕上げ洗浄水噴射体内へ流通させるためのものである。これにより、仕上げ洗浄水の噴射においては、洗剤成分や汚れを殆ど含まない仕上げ洗浄水を当初から噴射させることができ、食器類の濯ぎ効率を向上させることができる。
実開昭55−5831号公報
しかしながら、上述した食器洗浄機にあっては、逆止弁として機能するボール弁を用いているため構造が複雑化してしまう。
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、洗浄水の噴射中において濯ぎノズルから洗浄水が浸入するのを簡易な構成で抑制することができる食器洗浄機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る食器洗浄機は、食器類が収容された洗浄室内に洗浄水を噴射させて食器類の洗浄を行い、洗浄室内に濯ぎ水を噴射させて食器類の濯ぎを行う食器洗浄機において、洗浄室内に洗浄水を噴射させる洗浄ノズルと、濯ぎ水が供給される第1の流路と、第1の流路内の濯ぎ水を洗浄室内に噴射させる噴射孔とが形成された濯ぎノズルと、洗浄ノズル及び濯ぎノズルを回転自在に支持すると共に、濯ぎ水が供給される第2の流路と、第2の流路内の濯ぎ水を第1の流路内に流通させる流通孔とが形成された軸部とを備え、第1の流路は、噴射孔と流通孔との間において上方に立ち上がっていることを特徴とする。
この食器洗浄機においては、濯ぎ水が、軸部内の第2の流路から流通孔を通って濯ぎノズル内の第1の流路に供給され、濯ぎノズルの噴射孔から洗浄室内に噴射されて、食器類の濯ぎが行われる。この食器類の濯ぎが行われる前には、洗浄ノズルから洗浄室内に洗浄水が噴射されて食器類の洗浄が行われるが、濯ぎノズル内の第1の流路が噴射孔と流通孔との間において上方に立ち上がっているため、洗浄水が濯ぎノズルの噴射孔から第1の流路に浸入しても、軸部内の第2の流路に浸入するのを防止することができる。このように、この食器洗浄機によれば、従来のように逆止弁等を用いることなく、簡易な構成によって濯ぎノズルから洗浄水が浸入するのを抑制することが可能になる。
また、流通孔は、噴射孔より高い位置に形成されることが好適な場合がある。これにより、濯ぎノズル内の第2の流路が洗浄水で満たされたとしても、洗浄水は噴射孔から溢れ出すこととなり、流通孔を通って軸部内の第2の流路に洗浄水が浸入するのを確実に防止することができる。
本発明によれば、洗浄水の噴射中において濯ぎノズルから洗浄水が浸入するのを簡易な構成で抑制することができる。
以下、本発明に係る食器洗浄機の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、食器洗浄機1は、ステンレス製の洗浄機本体2を有している。この洗浄機本体2は、洗浄室3が形成された上側部分2aと、機械室4が形成された下側部分2bとに仕切られており、洗浄機本体2の背面側の角部には、上側部分2aと下側部分2bとに渡って一対の支柱6が延在している。また、洗浄機本体2の上側部分2aには、洗浄室3の開閉を行うための箱型のドア7が設けられている。このドア7は、一対の支柱6により上下動自在に案内されており、前方において水平方向に延在するハンドル8により上下動させられて、洗浄室3の開閉が行われる。なお、洗浄機本体2の底面の四隅には脚部9が取り付けられており、食器洗浄機1の安定した設置が可能となっている。
上述した洗浄室3内には、ラックレール11が着脱自在に配置されており、このラックレール11上に、飲食後の食器類が並べられた格子状の食器ラック(図示せず)が載置される。更に、洗浄室3内の上部には、放射状に延びる3本のアームを有する上側洗浄ノズル12と、一直線状に延びる2本のアームを有する上側濯ぎノズル13とが同一軸線上において回転自在に配置されている。同様に、洗浄室3内の下部には、下側洗浄ノズル14と下側濯ぎノズル15とが同一軸線上において回転自在に配置されている。
このような構成を有する洗浄室3の底部には、機械室4内に突出するように洗浄水タンク17が一続きで形成されており、洗浄室3と洗浄水タンク17との間には、フィルタ18が着脱自在に配置されている。この洗浄水タンク17の前面には、洗浄水タンク17内に吸込口及び吐出口が位置するように洗浄水供給ポンプ(以下「洗浄ポンプ」という)19が直付けされており、部品点数の減少化と省スペース化とが達成されている。この洗浄ポンプ19の吐出口には洗浄水流通管21が接続され、この洗浄水流通管21は、洗浄水タンク17内及び洗浄室3内を通って、上側洗浄ノズル12と下側洗浄ノズル14とに接続されている。
更に、機械室4内には、外部の給湯器(図示せず)から濯ぎ水が供給される濯ぎ水タンク22が収容されており、この濯ぎ水タンク22には、吸込管23を介して濯ぎ水供給ポンプ(以下「濯ぎポンプ」という)24が接続されている。この濯ぎポンプ24は、インペラを下側にした状態で縦置きされており、機械室4内のスペースの有効利用が図られている。この濯ぎポンプ24の吐出口には吐出管26が接続され、この吐出管26の端部26aは洗浄水タンク17内に延在している。そして、吐出管26の端部26aには濯ぎ水流通管27が接続され、この濯ぎ水流通管27は、洗浄水タンク17内及び洗浄室3内を通って、上側濯ぎノズル13と下側濯ぎノズル15とに接続されている。なお、機械室4内には、食器洗浄機1の動作全般を制御するマイクロコンピュータ等が内蔵された電装ボックス(図示せず)等も収容されている。
ここで、上述した食器洗浄機1の動作について説明する。運転開始ボタンがONにされると洗浄ポンプ19が始動する。これにより、洗浄水タンク17内に貯留されていた洗浄水は、洗浄水流通管21を通って上下の洗浄ノズル12,14に圧送され、各洗浄ノズル12,14から食器類に向けて噴射される。このとき、各洗浄ノズル12,14は洗浄水の噴射反力によって回転するため、洗浄水が食器類に満遍なく当てられて、食器類の汚れが効率良く洗い落とされる。この食器類に噴射された洗浄水は、食器類から洗い落とされた残菜等の汚損物がフィルタ18により取り除かれつつ洗浄水タンク17内に回収され、洗浄ポンプ19により循環供給される。
このような食器類の洗浄が所定時間行われると、洗浄ポンプ19が停止し、その後、濯ぎポンプ24が始動する。これにより、濯ぎ水タンク22内に貯留されていた濯ぎ水は、濯ぎ水流通管27を通って上下の濯ぎノズル13,15に圧送され、各濯ぎノズル13,15から食器類に向けて噴射される。このとき、各濯ぎノズル13,15もまた、濯ぎ水の噴射反力によって回転するため、濯ぎ水が食器類に満遍なく当てられて、食器類の濯ぎが効率良く行われる。この食器類に噴射された濯ぎ水は、フィルタ18を通って洗浄水タンク17内に回収され、次回の食器類の洗浄において洗浄水として利用される。このような食器類の濯ぎが所定時間行われると、濯ぎポンプ24が停止して、食器洗浄機1の1サイクルの動作が完了する。
次に、上述した下側洗浄ノズル14及び下側濯ぎノズル15について、より詳細に説明する。図3に示すように、洗浄水流通管21は、洗浄水タンク17内の中央において真上に向かって分岐する分岐管(以下「洗浄分岐管」という)21aを有している。同様に、濯ぎ水流通管27も、洗浄水タンク17内の中央において真上に向かって分岐する分岐管(以下「濯ぎ分岐管」という)27aを有している。この濯ぎ分岐管27aは、洗浄分岐管21aの途中でその内部に進入しており、二重管構造を採っている。
濯ぎ分岐管27aの上端部の内周面にはネジが形成されており、この濯ぎ分岐管27aの上端部には、下端部の外周面にネジが形成された中間管体(軸部)31がネジ固定されている。そして、この中間管体31に下側洗浄ノズル14が取り付けられる。具体的には、樹脂製のカラー32を介してアーム保持部材33が中間管体31により回転自在に軸支されている。このアーム保持部材33内には、洗浄水分岐管21a内の流路と連通する3本の流路が放射状に延在している。各流路の下流側端部33aには、洗浄水用の噴射孔34を複数有する管状の洗浄アーム35が挿入され、固定ネジ36により押圧固定されている。なお、濯ぎ分岐管27aと中間管体31との間、及び下流側端部33aと洗浄アーム35との間にはOリング37が配置されているため、各部材は互いに液密に連結される。
更に、中間管体31の上端部の内周面にはネジが形成されており、この中間管体31の上端部には、下端部の外周面にネジが形成された先端管体(軸部)41がネジ固定されている。これにより、中間管体31内及び先端管体41内には、濯ぎ分岐管27a側から濯ぎ水が供給される上流側流路(第2の流路)Ruが形成されることになる。そして、この先端管体41に下側濯ぎノズル15が取り付けられる。具体的には、樹脂製のカラー42を介してアーム保持部材43が先端管体41により回転自在に軸支されている。このアーム保持部材43内には、先端管体41に形成された流通孔41aを介して、上流側流路Ruと連通する2本の流路が形成されている。各流路の下流側端部43aには、濯ぎ水用の噴射孔44を複数有する管状の濯ぎアーム45が挿入され、固定ネジ36により押圧固定されている。なお、中間管体31と先端管体41との間、及び下流側端部43aと濯ぎアーム45との間にはOリング37が配置されているため、各部材は互いに液密に連結される。
そして、上述した下側濯ぎノズル15の構成により、アーム保持部材43内及び濯ぎアーム45内には、流通孔41aを介して上流側流路Ruと連通する下流側流路(第1の流路)Rdが形成されることになる。そして、この下流側流路Rdは、下側濯ぎノズル15の回転中心に最も近い噴射孔44と流通孔41aとの間においてクランク状に上方に向かって立ち上がっている。従って、この食器洗浄機1においては、上下の洗浄ノズル12,14から洗浄室3内に洗浄水が噴射されて食器類の洗浄が行われる際に、下側濯ぎノズル15の各噴射孔44から下流側流路Rdに洗浄水が浸入しても、浸入した洗浄水が上流側流路Ruに入り込み、吐出管26内を逆流するのを防止することができる。
しかも、この食器洗浄機1では、下流側流路Rdと上流側流路Ruとを結ぶ流通孔41aが、濯ぎアーム45の各噴射孔44より高い位置に形成されている。そのため、濯ぎアーム45内の下流側流路Rdが洗浄水で満たされたとしても、洗浄水は各噴射孔44から溢れ出すこととなり、流通孔41aを通って上流側流路Ruに洗浄水が浸入するのを確実に防止することができる。
以上説明したように、この食器洗浄機1においては、濯ぎ水が流通する上流側流路Ruへの洗浄水の浸入が確実に防止されるため、食器類の洗浄後の濯ぎにおいて、洗剤成分や汚れを殆ど含まない濯ぎ水を当初から噴射させることができ、食器類の濯ぎ効率を向上させることができる。
ところで、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、下側洗浄ノズル14及び下側濯ぎノズル15について詳細に説明したが、上側洗浄ノズル12及び上側濯ぎノズル13に対しても同様の流路構成を採用してもよい。特に、上側濯ぎノズル13内の下流側流路Rdを、濯ぎ水用の噴射孔44と流通孔41aとの間において上方に立ち上がらせれば、上側濯ぎノズル13においても、上流側流路Ruへの洗浄水の浸入を確実に防止することが可能になる。
また、上記実施形態は、濯ぎ水用の噴射孔44と流通孔41aとの間において下流側流路Rdがクランク状に上方に向かって立ち上がる場合であったが、本発明はこれに限られない。例えば、濯ぎ水用の噴射孔44と流通孔41aとの間において下流側流路Rdが流通孔41aに向かって斜め上方に立ち上がるようなものであっても、同様の効果が奏される。
また、上記実施形態は、下側洗浄ノズル14と下側濯ぎノズル15とを別々に設けた場合であったが、例えば、下側洗浄ノズル14内に下側濯ぎノズル15を配置させて二重管構造のノズルとした場合にも、下側洗浄ノズル14内の下側濯ぎノズル15に対して本発明は適用可能である。更に、上側洗浄ノズル12内に上側濯ぎノズル13を配置させて二重管構造のノズルとした場合も同様である。
本発明に係る食器洗浄機の一実施形態を示す斜視図である。 図1の食器洗浄機の内部を示す側面図である。 図1の食器洗浄機の要部を示す拡大断面図である。
符号の説明
1…食器洗浄機、3…洗浄室、12…上側洗浄ノズル(洗浄ノズル)、13…上側濯ぎノズル(濯ぎノズル)、14…下側洗浄ノズル(洗浄ノズル)、15…下側濯ぎノズル(濯ぎノズル)、31…中間管体(軸部)、41…先端管体(軸部)、41a…流通孔、44…濯ぎ用の噴射孔、Ru…上流側流路(第2の流路)、Rd…下流側流路(第1の流路)。

Claims (2)

  1. 食器類が収容された洗浄室内に洗浄水を噴射させて前記食器類の洗浄を行い、前記洗浄室内に濯ぎ水を噴射させて前記食器類の濯ぎを行う食器洗浄機において、
    前記洗浄室内に洗浄水を噴射させる洗浄ノズルと、
    濯ぎ水が供給される第1の流路と、前記第1の流路内の濯ぎ水を前記洗浄室内に噴射させる噴射孔とが形成された濯ぎノズルと、
    前記洗浄ノズル及び前記濯ぎノズルを回転自在に支持すると共に、濯ぎ水が供給される第2の流路と、前記第2の流路内の濯ぎ水を前記第1の流路内に流通させる流通孔とが形成された軸部とを備え、
    前記第1の流路は、前記噴射孔と前記流通孔との間において上方に立ち上がっていることを特徴とする食器洗浄機。
  2. 前記流通孔は、前記噴射孔より高い位置に形成されることを特徴とする請求項1記載の食器洗浄機。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101241873B1 (ko) 2006-01-26 2013-03-11 엘지전자 주식회사 식기 세척기

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