JP2005034324A - 椅子用テーブルおよびこれを備える椅子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】椅子における前後方向を向く軸2に装着され、ほぼ水平をなす使用位置と、ほぼ上方を向く不使用位置とに回動しうるようにした椅子用テーブル3において、ほぼ平板状のテーブル本体10の下面に、軸2に外嵌する筒部30aを有する金属製のヒンジ金具30と、該ヒンジ金具30の下面を覆うカバー部材50とを重ねて、ねじ55により共締めする。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、メモ書きなどの際に利用される簡便なテーブル、およびこのテーブルを備える椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】
会議等においては、メモを取る必要がある場合が少なくない。このため、会議室、ホール等で使用される椅子には、肘掛けなどに、メモ書きの際の台として使用可能な簡便なテーブルを備えた椅子が使用されている。このような椅子については、例えば、下記特許文献1、特許文献2に記載されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−234513号公報
【特許文献2】
特開平11−18879号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来技術においては、テーブル等が強度的に十分とは言い難い場合もあり、メモを取る際に不安定になりがちであった。さらには、捩れ、歪みが生じる可能性もあった。
【0005】
本発明は、上述の問題点に鑑み、簡易な構造で十分な強度を保ち、かつ捩れや歪みを防止でき、信頼性および使い勝手を高めた、薄型の椅子用テーブルおよびこのテーブルを備える椅子を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)椅子における前後方向を向く軸に装着され、ほぼ水平をなす使用位置と、ほぼ上方を向く不使用位置とに回動しうるようにした椅子用テーブルにおいて、ほぼ平板状のテーブル本体の下面に、前記軸に外嵌する筒部を有する金属製のヒンジ金具と、該ヒンジ金具の下面を覆うカバー部材とを重ねて、ねじにより共締めする。
【0007】
(2)上記(1)項において、ヒンジ金具が、平板状の取付片の一端に、椅子における軸の外周の一部を覆う湾曲部が連設された上部ヒンジ片と、平板状の取付片の一端に、前記軸の外周の他部を覆う湾曲部が連設された下部ヒンジ片とを備え、両ヒンジ片の湾曲部により、前記軸の外周を覆うことにより、ヒンジ金具の筒部を形成し、かつ両取付片を上下に重ねて、カバー部材とともに、テーブル本体の下面に固着する。
【0008】
(3)上記(1)または(2)項において、テーブル本体におけるヒンジ金具の筒部が位置する部分を除く周縁に下向き縁部を形成し、ヒンジ金具における筒部以外の部分の厚さと、カバー部材の厚さとの和を、下向き縁部の上下方向の長さとほぼ同等か、または小とする。
【0009】
(4)椅子において、座の側部上方に配設した前後方向を向く軸に、上記(1)〜(3)項のいずれかに記載のテーブルにおけるヒンジ金具の筒部を回転自在に嵌合し、かつ前記軸に、前記椅子用テーブルの回動範囲を、その使用位置と不使用位置との間に規制する規制手段を設ける。
【0010】
(5)上記(4)項において、規制手段が、ヒンジ金具の筒部を前後から挟むようにして、両端末が軸の内側面に固着された平面視コ字状のストッパを備え、テーブルが使用位置のときは、ストッパの上面がテーブルの下面に当接して、テーブルをほぼ水平に支持し、かつテーブルが不使用位置のときは、ヒンジ金具における筒部の外周面に突設した突片が、前記ストッパの下面に当接して、テーブルを外上向き傾斜状態で支持するようにする。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
本実施形態の椅子(1)は、テーブルおよびこれを支える機構として、強度の高い構造を採用したことを主な特徴としている。以下詳細に説明する。
【0012】
本実施形態の椅子(1)は、図1に示すように、座の側部上方で、かつ背凭れの中位部から前方を向くように設けられた軸(2)に、基端部の筒部(3a)が枢着されたテーブル(3)を備えている。
【0013】
テーブル(3)が回動可能な範囲は、図1及び図5に示すように、ほぼ水平をなす使用位置から、図6に示すように、ほぼ上方を向く、より詳しくは、若干外上向きに傾斜する(本実施形態では、使用位置から115度回動させた位置)不使用位置に至るまでの範囲である。
【0014】
図4に示すように、このテーブル(3)は、内部的には、軸(2)に係合するヒンジ金具(30)を、ほぼ平板状のテーブル本体(10)と、下方のカバー部材(50)とによって挟み込んだ構成となっている。
【0015】
このヒンジ金具(30)は、上部ヒンジ片(20)と下部ヒンジ片(40)とによって構成されている。
【0016】
軸(2)は、テーブル(3)の回動中心となるものであり、本実施形態では円筒状の金属製パイプで構成されている。
軸(2)の内側面には、軸(2)と平行をなし、かつ前後の端部に左方を向く脚部(32)が設けられた平面視コ字状のストッパ(31)が溶接等により固着されている。
【0017】
上部ヒンジ片(20)の基端部には、軸(2)の外周面に合わせた曲率で曲げられた湾曲部(21)が形成されている。一方、下部ヒンジ片(40)の基端部には、軸(2)の外周面に合わせた寸法で、ほぼ直角に曲げられた湾曲部(41)が設けられている。上部ヒンジ片(20)と下部ヒンジ片(40)とは、両湾曲部(21)(41)によって形成される筒部(30a)に軸(2)を挟み込むようにして、互いに上下に重ね合わせられている(図5参照)。
【0018】
この場合、挟み込まれているのは、軸(2)のうちの前後脚部(32)(32)によって挟まれた部分である。このため、軸(2)を挟み込んでいる部分(湾曲部(21)等)は、テーブル(3)の回動に伴って、ストッパ(31)と軸(2)との間の隙間部分を通るようになっている。当然、湾曲部(21)(41)などは、軸(2)方向の長さがこの隙間部分に収まる寸法に定められていることは言うまでもない。
【0019】
湾曲部(41)の先端には、軸(2)より放射方向を向く突片(42)が設けられている。湾曲部(21)には、突片(42)に対応する部分に、切り欠き(22)が設けられ、突片(42)はその切り欠き(22)に嵌合している。突片(42)は、テーブル(3)の回動に伴って、前述したストッパ(31)に当接することにより、テーブル(3)を不使用位置に停止させる役割を果たしている。
【0020】
十分な強度を確保するため、上下部ヒンジ片(20)(40)はいずれも金属板により形成されており、また、軸(2)方向に十分長く形成されている。
【0021】
上下部ヒンジ片(20)(40)は、テーブル(3)の下面に沿って広がる取付片(23)(43)を備えている。この取付片(23)(43)には、後述するねじ孔(または下孔)(14)に対応する位置に、ねじ挿通孔(24)(44)が設けられている。取付片(23)(43)は、テーブル本体(10)等に固定され、これを支持するためのものであり、テーブル(3)に加わる力を受け止めるに十分な広さが用意されている。
【0022】
テーブル本体(10)は、合成樹脂材料により、平面視雨滴形状のほぼ平板状に形成され、基端部には、軸(2)の上半部を覆い、かつ筒部(3a)の上半部を形成する軸カバー部(11)が形成されている。
テーブル本体(10)の上面は、メモなどを取るのに必要十分な広さを備え、かつ平坦に構成されている。一方、その下面は、上下部ヒンジ片(20)(40)等が取り付けられる金具取付領域(13)と、それ以外の補強領域(12)とに区分されている。補強領域(12)には、強度を確保するため、ハニカム状のリブ(12a)が設けられている。また、テーブル本体(10)における軸カバー部(11)以外の周縁には、リブ(12a)の上下方向の長さとほぼ同一か、または若干大とした下向き縁部(10a)が形成されている。
【0023】
固定領域(13)には、ねじ孔(または下孔)(14)が各所に設けられている。固定領域(13)については、ここに固定される上下部ヒンジ片(20)(40)等によって強度が確保されるため、補強領域(12)におけるようなハニカム状のリブ(12)は基本的には設けられていない。
【0024】
カバー部材(50)も同様に合成樹脂材料により、ほぼ平板状に形成されている。ただし、カバー部材(50)は、上下部ヒンジ片(20)(40)を下側から覆うに十分なだけの大きさ形状とされている。カバー部材(50)における平板状の取付片(53)にも、ねじ孔(14)に対応する位置にねじ挿通孔(54)が設けられている。取付片(53)の基端部には、軸(2)の下端部を覆い、かつ筒部(3a)の下半部を形成する樋状の軸カバー部(51)が形成されている。
【0025】
テーブル本体(10)およびカバー部材(50)の軸カバー部(11)(51)を互いに重ね合わせることにより、中空円筒状の筒部(3a)が形成され、この内部に先に述べた湾曲部(21)(41)などが収容されている。また、テーブル本体(10)の軸カバー部(11)は、突片(42)の上面をも覆っている。
【0026】
上部ヒンジ片(20)と下部ヒンジ片(40)とを上下に重ね合わせ、かつこれをテーブル本体(10)およびカバー部材(50)により上下から挟んだ状態で、ねじ挿通孔(24)(44)(54)にねじ(またはタッピングねじ)(55)を通して、ねじ孔(または下孔)(14)に螺合することにより、それらは互いに強固に共締めされ、固着されている。これらが互いにねじ止めされた状態において、湾曲部(21)(41)が必要十分な接触圧をもって軸(2)と接していることは言うまでもない。
【0027】
上下部ヒンジ片(20)(40)の取付片(23)(43)の厚さと、カバー部材(50)の取付片(53)の厚さとの和は、下向き縁部(10a)の上下方向の長さとほぼ同等か、または小とし、ヒンジ金具(30)やカバー部材(50)が、下向き縁部(10a)より下方に突出しないようにしてある。
【0028】
さらに、本実施形態では、テーブル(3)を開閉(回動)する際に、所定の角度範囲においてのみテーブル(3)の回動に適度の抵抗力を付与し、操作感を向上するための抵抗力付与手段を備えている。この手段の詳細は以下の通りである。
【0029】
すなわち、筒部(3a)の一部を形成する下方の軸カバー部(51)の前後の端面には、
抵抗力付与手段を構成する突起(52)が設けられている。この突起(52)は、テーブル(3)が不使用位置に至る直前の所定の角度範囲にあるとき、ストッパ(31)の脚部(32)を通過する角度位置に設けられている。テーブル(3)を跳ね上げる際には、突起(52)が脚部(32)の内側部分に接触することにより、テーブル(3)の回動抵抗を高める。
【0030】
この突起(52)の突出量は、脚部(32)の内側部分に接触可能ではあるが、テーブル(3)の回動を完全には妨げることがない程度にされている。実際の突出量は、テーブル(3)の開閉操作の操作感を考慮して決定される。
【0031】
作用を説明する。
人が椅子(1)に座る際には、予めテーブル(3)を不使用位置に跳ね上げておく。この状態では、テーブル(3)は椅子(3)とは反対側に傾斜しているため、着席する際に邪魔になることはない(図6参照)。また、同一構造の複数の椅子(1)を積み重ねて(スタッキング)おく場合にも、テーブル(3)を、この位置にしておく。
【0032】
着席者は、着座後即座に、(あるいは、メモ等を取る必要が生じたとき)、手でテーブル(3)を椅子(1)の内側へと回動させる。すると、テーブル(3)は、その下面(実際には、カバー部材(50))がストッパ(31)に当接し、ほぼ水平の使用位置で停止する(図5参照)。
【0033】
この使用位置では、テーブル(3)は、椅子(1)の前方斜め上、つまり、着席者の直前位置に来ている。また、テーブル(3)の上面は水平となっている。従って、着席者はここにメモ帳などをおいてメモを取ることができる。
【0034】
メモを取る際には、テーブル(3)には意外に強い力が加わるものである。また、着席者が前傾姿勢をとった場合などには、着席者の体重がそのままテーブル(3)に加わる場合もあり、テーブル(3)には歪み等が生じがちである。しかし、本実施形態では、テーブル本体(10)は薄い樹脂板ではあるものの、その下面に下向き縁部(10a)および補強領域(12)に多数のハニカム状のリブ(12a)が形成されているので、十分な強度が確保される。
【0035】
また、固定領域(13)については、その全体にわたって、金属製の上下部ヒンジ片(20)(40)が多数のねじ(55)によってしっかりと取り付けられている。固定領域(13)及びそこに取り付けられた取付片(23)(43)(53)自体も十分広くされている。そのため、強い力が加わっても、テーブル(3)に歪み、変形等が生じることはない。上下部ヒンジ片(20)(40)等は、広い”面”でテーブル本体(10)としっかりと固定されているため、テーブル(3)を構成する各部材間の一体感も高い。
【0036】
さらに、テーブル本体(10)等は樹脂で構成されているため、テーブル(3)全体としては軽量であり、操作に際して大きな力は必要ない。
【0037】
テーブル(3)が不要となった場合(あるいは、着席者が立ち上がる場合)には、着席者はテーブル(3)を手で跳ね上げる。この結果、テーブル(3)は上向きに回動し、突片(42)がストッパ(31)に当接することにより、不使用位置において停止させられる。
【0038】
テーブル(3)を勢いよく跳ね上げた場合には、不使用位置に到達したテーブル(3)が勢い余って跳ね返ってくることが考えられる。しかし、この実施形態では、突起(52)等の作用によって、このような跳ね返りは防止される。すなわち、テーブル(3)がこの不使用位置に到達する直前(この実施形態では使用状態から100度程度回動させた位置付近)に、突起(52)がストッパ(31)の脚部(32)に圧接し、回動抵抗が高まる(図6参照)。この結果、テーブル(3)の速度は不使用位置に到達するまでに徐々に低下する。
【0039】
最終的に、突片(42)がストッパ(31)に当接したときには、テーブル(3)は緩やかに停止することになる。勢い余って、テーブル(3)が跳ね返ってくるようなことはない。その一方で、使用位置にあるテーブル(3)を回動させ始めたときには、突起(52)はまだストッパ(31)の脚部(32)に接触していないため、操作に必要な力は小さいままである。
【0040】
このように、本実施形態では、テーブル(3)の角度位置に応じて、その回動抵抗が変化するようにしたので、操作の軽快さと、テーブル(3)の挙動の安定性とを両立させることができた。このような効果は単に操作感を高めるのみならず、高級感をも醸し出す。
【0041】
以上説明したとおり、本実施形態の椅子は、テーブルおよびこれを支持する機構が、軽量でありながら、十分な強度を備えているため、メモを取る際の安定感に優れる。また、破損などが生じる可能性が低い。さらに、テーブル(3)の開閉に際しての操作感が優れている。
【0042】
上記実施形態では、軸(2)は、椅子に完全に固定してあるが、軸(2)を椅子本体から脱着可能に構成してもよい。このようにすれば、軸(2)及びテーブル(3)を、必要に応じて椅子から取り外すことができる。これを実現するには、椅子本体へ脱着するための機構を軸(2)に設ければよい。
【0043】
さらに、このような構成(椅子からテーブルが脱着可能な構成)を採用した場合には、テーブルの取り付け対象は、椅子に限定されるわけではない。椅子以外のものに取り付けてもよい。例えば、柵、手すり等に取り付けるようにしてもよい。
【0044】
上記実施形態では、突起(52)が、ストッパ(31)の脚部(32)に接触することにより、テーブル(3)の回動抵抗が変動するようにしていた。しかし、回動抵抗を変動させるための機構はこれに限定されるものではない。
【0045】
また、テーブル(3)が使用位置に達する直前に、上記の突起(52)と同様の別の突起が、ストッパ(31)の脚部(32)に圧接して、テーブル(3)に大きな回動抵抗を付与するようにしてもよい。
【0046】
上述した説明では述べていないが、椅子は折り畳み可能であっても構わない。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明によれば、強度の高いテーブルおよびこのテーブルを備える椅子が得られる。より詳細には以下の通りである。
【0048】
請求項1記載のテーブルによれば、平板状のテーブル本体と下方のカバー部材との間に、金属製のヒンジ金具を挟んで、それらを互いに共締めして固着したので、簡単な構造で十分な強度が得られるともに、体裁がよく、安定した使用が可能である。また板厚を薄くしても、破損、捩れ、歪みなども生じにくい。
【0049】
請求項2記載のテーブルによれば、ヒンジ金具を、上下2枚のヒンジ片からなるものとし、それらの湾曲部で軸を上下から挟んだ状態で、それらをテーブル本体の下面に共締めしたので、大きな強度が得られる。
【0050】
請求項3記載のテーブルによれば、下向き縁部を設けたことによって、テーブルの強度が増すとともに、ヒンジ金具等が下向き縁部内に収容され、下方に突出することがないので、体裁がよい。
【0051】
請求項4記載の発明によれば、テーブルを使用位置と不使用位置とに簡単に回動させることができ、しかもテーブルが十分な強度を有し、破損、捩れ、歪み等のおそれが少なく、使い勝手のよい椅子を提供することができる。
【0052】
請求項5記載のテーブルによれば、単一のストッパで、テーブルを、使用位置と不使用位置との両位置において確実に、安定して停止保持させることができ、部品点数の削減、及び構造の簡素化、並びに外観の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である椅子の斜視図である。
【図2】テーブルの底面図である。
【図3】テーブルの正面図である。
【図4】テーブルの斜め下方から見た分解斜視図である。
【図5】テーブルの使用位置としたときの縦断正面図である。
【図6】テーブルの不使用位置としたときの縦断正面図である。
【図7】跳ね上げ動作における、突起およびストッパの作用を説明するための説明図である。
【符号の説明】
(1)椅子
(2)軸
(3)テーブル
(3a)筒部
(10)テーブル本体
(10a)下向き縁部
(11)軸カバー部
(12)補強領域
(12a)リブ
(13)金具取付領域
(14)ねじ孔(下孔)
(20)上部ヒンジ片
(21)湾曲部
(22)切り欠き
(23)取付片
(24)ねじ挿通孔
(30)ヒンジ金具
(30a)筒部
(31)ストッパ
(32)脚部
(40)下部ヒンジ片
(41)湾曲部
(42)突片
(43)取付片
(44)ねじ挿通孔
(50)カバー部材
(51)軸カバー部
(52)突起
(53)取付片
(54)ねじ挿通孔
(55)ねじ
Claims (5)
- 椅子における前後方向を向く軸に装着され、ほぼ水平をなす使用位置と、ほぼ上方を向く不使用位置とに回動しうるようにした椅子用テーブルにおいて、
ほぼ平板状のテーブル本体の下面に、前記軸に外嵌する筒部を有する金属製のヒンジ金具と、該ヒンジ金具の下面を覆うカバー部材とを重ねて、ねじにより共締めしたことを特徴とする椅子用テーブル。 - ヒンジ金具が、平板状の取付片の一端に、椅子における軸の外周の一部を覆う湾曲部が連設された上部ヒンジ片と、平板状の取付片の一端に、前記軸の外周の他部を覆う湾曲部が連設された下部ヒンジ片とを備え、両ヒンジ片の湾曲部により、前記軸の外周を覆うことにより、ヒンジ金具の筒部を形成し、かつ両取付片を上下に重ねて、カバー部材とともに、テーブル本体の下面に固着した請求項1記載の椅子用テーブル。
- テーブル本体におけるヒンジ金具の筒部が位置する部分を除く周縁に下向き縁部を形成し、ヒンジ金具における筒部以外の部分の厚さと、カバー部材の厚さとの和を、下向き縁部の上下方向の長さとほぼ同等か、または小とした請求項1または2記載の椅子用テーブル。
- 座の側部上方に配設した前後方向を向く軸に、請求項1〜3のいずれかに記載の椅子用テーブルにおけるヒンジ金具の筒部を回転自在に嵌合し、かつ前記軸に、前記椅子用テーブルの回動範囲を、その使用位置と不使用位置との間に規制する規制手段を設けたことを特徴とする椅子用テーブルを備える椅子。
- 規制手段が、ヒンジ金具の筒部を前後から挟むようにして、両端末が軸の内側面に固着された平面視コ字状のストッパを備え、テーブルが使用位置のときは、ストッパの上面がテーブルの下面に当接して、テーブルをほぼ水平に支持し、かつテーブルが不使用位置のときは、ヒンジ金具における筒部の外周面に突設した突片が、前記ストッパの下面に当接して、テーブルを外上向き傾斜状態で支持するようにした請求項4記載の椅子用テーブルを備える椅子。
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- 2003-07-18 JP JP2003199423A patent/JP4345963B2/ja not_active Expired - Fee Related
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