JP2005034321A - 遊技球を用いたスロットマシン - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技球の取込を速やかに行うことが可能な遊技球を用いたスロットマシンを提供する。
【解決手段】遊技制御部は、BETスイッチの操作に応じた要求球数の取込を要求する取込指示コマンドを送信し、BETスイッチの非受付状態とし、このコマンドを受信した取込払出制御部は、要求球数を未取込球数として設定し、球が供給されているか否かに関わらず未取込球数に応じて取込モータの駆動を行い、球が取り込まれる毎に未取込球数を減算し、未取込球数が0か取込モータの駆動回数が所定回となるかのいずれかに達するまで取込処理を行い、取込処理が終了のときに動作終了信号:offとし、この信号を検出した遊技制御部は、取り込まれた球数が要求球数に満たないときに、再びBETスイッチが操作に応じた要求球数から取込球検出スイッチにより検出された取込済球数を減算した要求球数の取込指示コマンドを送信し、取込払出制御部は再度取込処理を行う。
【選択図】 図10
【解決手段】遊技制御部は、BETスイッチの操作に応じた要求球数の取込を要求する取込指示コマンドを送信し、BETスイッチの非受付状態とし、このコマンドを受信した取込払出制御部は、要求球数を未取込球数として設定し、球が供給されているか否かに関わらず未取込球数に応じて取込モータの駆動を行い、球が取り込まれる毎に未取込球数を減算し、未取込球数が0か取込モータの駆動回数が所定回となるかのいずれかに達するまで取込処理を行い、取込処理が終了のときに動作終了信号:offとし、この信号を検出した遊技制御部は、取り込まれた球数が要求球数に満たないときに、再びBETスイッチが操作に応じた要求球数から取込球検出スイッチにより検出された取込済球数を減算した要求球数の取込指示コマンドを送信し、取込払出制御部は再度取込処理を行う。
【選択図】 図10
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技媒体を使用してゲームを行うスロットマシンに関し、特にはパチンコ球等の遊技球を使用してゲームを行うことが可能なスロットマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のスロットマシンとしては、遊技媒体としてメダルを用いてゲームを行うことが可能なスロットマシン(以下メダル式スロットマシン)が一般的であるが、近年、これらメダル式スロットマシンを既存のパチンコ機が設置される遊技島にも設置したいという要望があることから、遊技媒体としてパチンコ球(遊技球)を用いてゲームを行うことが可能なパチンコ球を用いたスロットマシンが一部提案されている。
【0003】
これらパチンコ球を用いたスロットマシンは、例えば上皿等に待機するパチンコ球を内部に取り込むための取込装置を備え、この取込装置によりパチンコ球が内部に取り込まれるとともに、これら取り込まれたパチンコ球を使用して賭数が設定され、この設定された賭数に基づいてゲームが行われるようになっている。
【0004】
一方、遊技場においては通常メダルの貸出レートがパチンコ球の貸出レートよりも高額に設定されている。例えば、パチンコ球の貸出レートが4円であり、メダルの貸出レートが20円に設定されている場合に、パチンコ球を用いたスロットマシンにメダル式スロットマシンと同様のゲーム性を備えるためには、1単位の賭数を設定するために5球のパチンコ球を使用する必要がある。このため、従来から提案されているパチンコ球を用いたスロットマシンにおいては、取込装置の上流側に1単位分またはそれ以上のパチンコ球が準備されているかを検出するための準備球センサを設け、この準備球センサにパチンコ球が検出されている場合、すなわち1単位分またはそれ以上のパチンコ球が準備されている場合において取込装置の駆動が可能となる構成とされたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−271269号公報(第1頁)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
また、パチンコ球を用いたスロットマシンにおいては、前述したような貸出レートの違いから、パチンコ球の取込にかかる時間が、メダル式スロットマシンによるメダルの取込にかかる時間に比較して多くの時間を要することとなるため、より速い速度でパチンコ球の取込を行うことが好ましい。
【0007】
しかしながら、上述した従来技術のスロットマシンにおいては、1単位またはそれ以上のパチンコ球(例えば5球のパチンコ球)が準備されている場合でなければ、取込装置が駆動しない構成とされており、例えば、1単位に満たないパチンコ球(例えば4球のパチンコ球)が準備されている場合でも、新たに取込装置内にパチンコ球が供給され、1単位またはそれ以上のパチンコ球(例えば5球のパチンコ球)が準備球センサに検出されるまでは、取込動作が開始されないようになっている。このため、準備球センサにパチンコ球が検出されていない場合でも、1単位に満たないパチンコ球の取込動作を行うことが可能であれば、次の取込動作で不足分のパチンコ球を取り込めば良いにも関わらず、従来のパチンコ球を用いたスロットマシンでは、準備球センサにパチンコ球が検出されてから1単位またはそれ以上のパチンコ球が取り込まれるようになるため、取込動作に余分な時間を要してしまい、遊技を円滑に進行することができないという問題があった。
【0008】
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、遊技球の取込を速やかに行うことが可能な遊技球を用いたスロットマシンを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の遊技球を用いたスロットマシンは、遊技球を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされた遊技球を用いたスロットマシンにおいて、
遊技球の取込を行う遊技球取込手段と、
前記遊技球取込手段により取り込まれた遊技球を検出する取込球検出手段と、
前記遊技球取込手段に供給される遊技球が待機する遊技球待機部と、
前記遊技球取込手段による遊技球の取込を行う際に操作される取込操作手段と、
遊技の制御を行うメイン制御手段と、
該メイン制御手段と双方向通信可能に接続され、前記遊技球取込手段による遊技球の取込制御を行うサブ制御手段と、
を備え、
前記メイン制御手段は、前記取込操作手段の操作を受け付ける取込操作受付状態において前記取込操作手段の操作がなされたときに、前記サブ制御手段に対して前記取込操作手段の操作に応じた取込要求球数を特定可能な取込要求情報を送信するとともに、前記取込操作手段の操作を受け付けない取込操作非受付状態とし、
該取込要求情報を受信した前記サブ制御手段は、前記遊技球待機部に遊技球が待機しているか否かに関わらず前記遊技球取込手段により遊技球の取込動作を行わせる制御を、前記取込要求球数の遊技球が前記取込球検出手段にて検出されるか前記取込動作の回数が所定回となるかのいずれかの条件が成立するまで繰返し行う取込制御を行い、該取込制御が終了したときにその旨を示す取込制御終了情報を前記メイン制御手段に対して返信し、
前記メイン制御手段は、前記取込要求情報を送信してから前記取込制御終了情報を受信するまでに前記取込球検出手段にて検出された遊技球数が前記取込要求情報にて要求した取込要求球数に満たないときに、前記取込操作非受付状態を解除して再び前記取込操作受付状態とし、当該取込操作受付状態において前記取込操作手段の操作がなされたときには、前記サブ制御手段に対して前記取込操作手段の操作に応じた取込要求球数から前記取込球検出手段にて検出された遊技球数を減算した取込要求球数を特定可能な取込要求情報を送信し、
該取込要求情報を受信したサブ制御手段は、再び前記取込制御を行う
ことを特徴としている。
この特徴によれば、取込操作手段の操作がなされたときには、遊技球待機部に遊技球が待機しているか否かに関わらず遊技球取込手段による遊技球の取込動作が行われるため、従来の遊技球を用いたスロットマシンに比較して遊技球の取込を速やかに行うことが可能となり、遊技を円滑に進行することができる。また、遊技球取込手段の取込動作により要求された数の遊技球が取り込まれない場合でも、所定回の取込動作が行われたことを条件に一連の取込動作が終了し、再度取込操作手段の操作がなされることで再び取込動作が行われることとなるため、遊技球の取込動作が延々と行われてしまう等の不都合を防止できる。更に、再度取込操作手段がなされた際には、当該操作に応じた取込要求球数から既に取り込まれた遊技球数を除く遊技球数の取込が要求されるため、遊技球の取込を一層速やかに行うことができる。また、遊技球の取込制御がサブ制御手段により行われるため、メイン制御手段の制御負荷を軽減することができるうえに、メイン制御手段とサブ制御手段とが双方向通信可能に接続されているため、これらメイン制御手段とサブ制御手段との整合性が図りやすくなる。
尚、所定数の賭数とは、少なくとも1以上の賭数であって、2以上の賭数が設定されることや最大賭数が設定されることでゲームが開始可能となるようにしても良い。
【0010】
本発明の遊技球を用いたスロットマシンの前記サブ制御手段は、前記取込要求情報を受信したときに、当該取込要求情報により特定される取込要求球数を未取込球数として設定するとともに、
前記取込制御は、前記未取込球数に応じた遊技球の取込動作を前記遊技球取込手段に行わせるとともに、該取込動作により前記取込球検出手段にて検出された遊技球数を前記未取込球数から減算して該未取込球数を再設定する制御を、前記未取込球数が0となるか前記取込動作の回数が所定回となるかのいずれかの条件が成立するまで繰返し行う制御であることが好ましい。
このようにすれば、取込要求球数が未取込球数として設定され、未取込球数に応じた遊技球の取込動作が行われるとともに、取込動作が行われても取り込まれた遊技球数が取込要求球数に満たないときには、再度未取込球数に応じた遊技球の取込動作が行われるとともに、未取込球数は、遊技球の取込に応じて減算されて再設定されるため、その時点で必要な数の遊技球のみを取り込むための取込動作を行うことができ、余分に遊技球が取り込まれてしまうことを防止できる。
【0011】
本発明の遊技球を用いたスロットマシンは、前記賭数は、所定の単位数の遊技球が取り込まれたことを条件に設定されるとともに、前記取込球検出手段にて検出された遊技球数のうち未だ前記所定の単位数に満たない遊技球数を表示する取込球数表示手段を備えることが好ましい。
このようにすれば、既に取り込まれているが未だ賭数の設定に使用されていない遊技球数を確認することができる。
【0012】
本発明の遊技球を用いたスロットマシンは、前記遊技球待機部に待機する遊技球を前記遊技球取込手段の下流側に連設された返却経路を介して返却させる際に操作する返却操作手段と、
前記返却経路の球詰りを検出する球詰り検出手段と、
を備え、
前記サブ制御手段は、前記返却操作手段の操作に応じて前記遊技球待機部から供給された遊技球を前記返却経路側に排出させる返却動作を前記遊技球取込手段に行わせるとともに、前記球詰り検出手段により前記返却経路の球詰りが検出されたときに前記返却動作を停止させることが好ましい。
このようにすれば、返却操作手段の操作に応じて遊技球待機部に待機する遊技球を返却させることができるとともに、返却経路に球詰りが生じた場合には、返却動作が自動的に停止するため、球詰りが生じているにも関わらず返却動作が作動し続けてしまうことによる不具合を防止できる。
【0013】
本発明の遊技球を用いたスロットマシンは、遊技者が所有する遊技球数をデータとして記憶可能な遊技球数記憶手段と、
前記遊技球数記憶手段に記憶された遊技球を払い出す際に操作される精算操作手段と、
遊技球の払出を行う遊技球払出手段と、
前記精算操作手段の操作に応じて前記遊技球払出手段に遊技球の払出を行わせるとともに、該遊技球の払出に基づいて前記遊技球数記憶手段に記憶された遊技球数を減算する精算制御を行う精算制御手段と、
を備え、
前記精算制御手段は、前記遊技球数記憶手段に記憶された遊技球数が所定数以上のときに、前記遊技球払出手段に前記所定数ずつ遊技球を払い出させる払出制御を繰り返し行うことが好ましい。
このようにすれば、遊技球数記憶手段に記憶された遊技球を用いてゲームを行うことが可能となるので、遊技を円滑に進行することができるうえに、遊技球数記憶手段に記憶された遊技球の返却に伴い大量の遊技球を払い出す際には、所定数ずつ遊技球の払出が行われるため、大量の遊技球を1回で払い出す場合に比較して遊技球の払出動作を確実に行うことができる。
【0014】
本発明の遊技球を用いたスロットマシンの前記精算制御手段は、前記払出制御を連続して行う際に1回の払出制御の終了後、一定の間隔をあけて次の払出制御を行うことが好ましい。
このようにすれば、所定数の遊技球が払い出された後、再度遊技球を払い出す際には次に遊技球が払い出されるまでに一定の間隔があくため、1回の払出動作を確実に完了させた後、次の払出動作を行うことができる。
【0015】
本発明の遊技球を用いたスロットマシンの前記遊技球待機部の遊技球が複数条の通路から前記遊技球取込手段に供給されることが好ましい。
このようにすれば、遊技球待機部から遊技球取込手段への遊技球の供給速度を向上させることが可能となるため、遊技球取込手段による遊技球の取込速度も向上させることができる。
【0016】
本発明の遊技球を用いたスロットマシンは、前記入賞の発生に応じた大きさの遊技用価値を付与する価値付与手段を備え、
前記賭数は、所定の単位数の遊技球が取り込まれたことを条件に設定されるとともに、前記価値付与手段は、前記所定の単位数の倍数に限らず任意の遊技球数に相当する遊技用価値を付与することが可能であることが好ましい。
このようにすれば、入賞の発生に応じて付与される有価価値の大きさを、各入賞に応じてより細かく設定することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】
本発明が適用された遊技球を用いたスロットマシンの第1の実施例を図面を用いて説明すると、図1に示すように、本実施例のスロットマシン1には、外周に複数種の図柄が配列されたベルト2L、2C、2Rが水平方向に並設されており、これらベルト2L、2C、2Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄がスロットマシン1の前面に設けられた透視窓3から見えるように配置されている。
【0019】
各ベルト2L、2C、2Rは、各々対応して設けられたベルトモータ34L、34C、34Rによって回転されることで、各ベルト2L、2C、2Rの図柄が透視窓3に連続的に変化しつつ表示されるとともに、各ベルト2L、2C、2Rの回転を停止させることで、透視窓3に3つの連続する図柄が表示結果として導出表示されるようになっている。
【0020】
また、スロットマシン1の前面における透視窓3の下方には、ゲームに使用するパチンコ球を貯留する上皿12が設けられているとともに、更にその下方には、上皿12からオーバーフローしたパチンコ球を貯留する下皿11が設けられている。
【0021】
また、スロットマシン1には、遊技者所有の遊技用価値としてスロットマシン1内部の記憶部(後述する遊技制御部41のRAMに設定されたクレジット球カウンタ)に記憶されているパチンコ球数(以下クレジット球数と称す)が表示されるクレジット表示器14、上皿12に貯留されたパチンコ球及びクレジット球数を用いて賭数を設定する際に操作される1BETスイッチ5及びMAXBETスイッチ6、これら1BETスイッチ5及びMAXBETスイッチ6の操作により取り込まれたパチンコ球のうち最小単位の賭数設定に必要なパチンコ球数(5球)に満たないために未だ賭数の設定に使用されていない取込済球数が表示される取込済球表示器16、クレジット球並びに上皿12に貯留されているパチンコ球を精算する際に操作される精算スイッチ10、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ7、ベルト2L、2C、2Rの回転を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L、8C、8R、等が設けられている。
【0022】
また、スロットマシン1の内部には、上皿12から供給されたパチンコ球を内部に取り込むための取込装置100、当該スロットマシン1が設置される遊技島(図示略)等から供給されたパチンコ球を上皿12または下皿11に払い出すための払出装置200が設けられている。
【0023】
本実施例では、図2に示すように、上皿12に貯留されたパチンコ球は、下流側において2条に分流されるとともに、図3(a)〜(c)に示すように、これら分流されたパチンコ球が、取込準備球通路110を通って取込装置100に供給されるようになっている。
【0024】
このように本実施例では、上皿12に貯留されたパチンコ球が下流側で2条に分量されて取込装置100に供給されるため、上皿12から取込装置100へのパチンコ球の供給速度を向上させることが可能となり、これにより取込装置100によるパチンコ球の取込速度も向上させることができる。
【0025】
取込装置100には、図3(a)〜(c)に示すように、取込準備球通路110の各条に対応して球切り用のスプロケット106が設けられている。このスプロケット106の外周には3カ所の切欠(図3(b)参照)が形成されており、これらスプロケット106が取込モータ101の駆動により回転されることで切欠内に入り込んだパチンコ球が1球ずつ下方に排出されるようになっている。また、各条に対応したスプロケット106は切欠の位置が互いにずれるように配置されており、双方のスプロケット106が同期回転することで交互にパチンコ球が排出されるようになっている。
【0026】
スプロケット106の下方には、振分ソレノイド102の励磁または解除により揺動し、スプロケット106の回転により排出されたパチンコ球の流下通路を、取込球誘導通路108または返却球誘導通路109のいずれか一方に切り替えるための流路切替弁107が設けられている。また取込球誘導通路108に繋がる排出口には内部に取り込まれたパチンコ球の通過を検出するための取込球検出スイッチ104が設けられているとともに、返却球誘導通路109に繋がる排出口には返却球誘導通路109を介して下皿11に排出されるパチンコ球の通過を検出するための返却球検出スイッチ105が設けられている。
【0027】
取込装置100において上皿12から供給されたパチンコ球を内部に取り込む場合には、流路切替弁107を図3(b)に示す状態とすることで、スプロケット106の回転により排出されたパチンコ球が取込球検出スイッチ104にて検出された後、取込球誘導通路108に排出され、遊技島内部のアウト球タンクに回収されるようになっている。また、上皿12のパチンコ球を下皿11に排出させる場合には、振分ソレノイド102の励磁により流路切替弁107が揺動し、図3(c)に示すような状態とすることで、スプロケット106の回転により排出されたパチンコ球が返却球検出スイッチ105にて検出された後、返却球誘導通路109に排出され、下皿11に排出されるようになっている。また、返却球誘導通路109には、通路内の球詰りを検出する球詰り検出スイッチ111(図5参照)が設けられており、例えば、下皿11が満タンのために返却球誘導通路109が球詰りを起こしているか否かを検出できる。
【0028】
本実施例では、遊技島より供給されたパチンコ球が球供給通路210にて2条に分流された後、払出装置200に供給されるようになっているとともに、図4(a)(b)に示すように、球供給通路210には、各条に対応して供給球検出スイッチ205が設けられており、この供給球検出スイッチ205により球供給通路210におけるパチンコ球の有無が検出されるようになっている。
【0029】
払出装置200には、図4(a)(b)に示すように、球供給通路210の各条に対応してスプロケット206が設けられているとともに、これらスプロケット206の下方には、振分ソレノイド202の励磁または解除により揺動し、前記スプロケット206の回転により排出されたパチンコ球の検出経路を、後述の賞球検出スイッチ204側の検出経路または貸球検出スイッチ203側の検出経路のいずれか一方に切り替えるための流路切替弁207が設けられている。また払出装置200の下方には賞球等の払出に基づき排出されたパチンコ球の通過を検出するための賞球検出スイッチ204と後述するカードユニット15からの要求に基づく貸球の払出に基づき排出されたパチンコ球の通過を検出するための貸球検出スイッチ203とが設けられている。
【0030】
払出装置200において賞球の払出時には流路切替弁207を図4(a)に示す状態とすることで、スプロケット206の回転により排出されたパチンコ球が賞球検出スイッチ204にて検出された後、球流下樋208に排出されるようになっている。また、球貸の払出時には、振分ソレノイド202の励磁により流路切替弁207が揺動し、図4(b)に示すような状態とすることで、スプロケット206の回転により排出されたパチンコ球が貸球検出スイッチ203にて検出された後、球流下樋208に排出されるようになっている。
【0031】
払出装置200の下方には上皿12に連通する連絡口13が設けられており、払出装置200から払い出されたパチンコ球は、連絡口13を通って上皿12に払い出されるようになっている。また、この連絡口13は、下皿11に連通する余剰球通路(図示略)に連設されており、上皿12に貯留されたパチンコ球が満タンの状態であるために連絡口13から溢れたパチンコ球が、この余剰球通路を流下して下皿11に払い出されるようになっている。
【0032】
また、本実施例のスロットマシン1は、図1に示すように、有価価値が記録されたプリペイドカードを受け付けるカードユニット15と並設されており、このカードユニット15からの要求に応じて、受付中のプリペイドカードに記録された有価価値を用いてパチンコ球の貸出を行うことが可能とされている。
【0033】
本実施例のスロットマシン1においてゲームを行う場合には、まず、上皿12に貯留されたパチンコ球または内部に記憶されているクレジット球数を使用して賭数を設定する。賭数を設定するには、MAXBETスイッチ6、または1BETスイッチ5を操作すれば良い。本実施例では、MAXBETスイッチ6が操作されると、上皿12に貯留されたパチンコ球または内部に記憶されているクレジット球数から1ゲームにおいて許容される賭数の最大数である3BET(1BET(最小単位の賭数設定に必要なパチンコ球数)=5球)分のパチンコ球が取り込まれ、1BETボタンが操作されると、上皿12に貯留されたパチンコ球または内部に記憶されているクレジット球数から1BET分のパチンコ球が取り込まれる。
【0034】
次いで、所定数の賭数が設定されると、設定された賭数に応じて入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’(図1参照)が有効となり、スタートスイッチ7の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。本実施例では少なくとも賭数として1が設定された時点でゲームが開始可能な状態となる。尚、所定数の賭数とは、少なくとも1以上の賭数であり、2以上の賭数が設定されたとき、例えば、賭数として最大賭数(3)が設定されたときにゲームが開始可能な状態となるようにしても良い。
【0035】
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7を操作すると、各ベルト2L、2C、2Rが回転し、各ベルト2L、2C、2Rの図柄が連続的に変動する。この状態でいずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rを操作すると、対応するベルト2L、2C、2Rの回転が停止し、表示結果が導出表示される。
【0036】
そして全てのベルト2L、2C、2Rが停止されることで1ゲームが終了し、賭数に応じて有効化されたいずれかの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’上に予め定められた図柄の組合せが各ベルト2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた数のパチンコ球が遊技者に対して付与され、クレジット球数に加算される。また、クレジット球数が上限数(本実施例では250)に達した場合には、パチンコ球が直接上皿12に払い出されるようになっている。
【0037】
図5は、スロットマシン1の構成を示すブロック図である。スロットマシン1には、図5に示すように、遊技制御基板40、取込払出制御基板60、演出制御基板90が設けられており、遊技制御基板40によって主に遊技状態が制御され、取込払出制御基板60によってパチンコ球の取込及び払出が制御され、演出制御基板90によって遊技状態に応じた演出が制御される。
【0038】
遊技制御基板40には、前述した1BETスイッチ5、MAXBETスイッチ6、精算スイッチ10、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8R、取込装置100に設けられた取込球検出スイッチ104、払出装置200に設けられた賞球検出スイッチ204、が接続されているとともに、ベルト2L、2C、2Rの基準位置を検出するベルトセンサ35が接続されており、これら接続されたスイッチ、センサの検出信号が入力されるようになっている。
【0039】
また、遊技制御基板40には、前述したベルトモータ34L、34C、34R、クレジット表示器14、取込済球表示器16が接続されており、これら電気部品は、遊技制御基板40に搭載された後述の遊技制御部41の制御に基づいて駆動されるようになっている。
【0040】
遊技制御基板40には、所定の手順で演算を行うCPU、CPUの制御プログラムや各種データテーブル等を格納するROM、必要なデータの書き込み及び読み出しを行うRAMを備える遊技制御部41、遊技制御基板40に接続されたスイッチ、センサから入力された検出信号が入力されるスイッチ回路42、ベルトモータ34L、34C、34Rの駆動制御を行うモータ回路43、クレジット表示器14及び取込済球表示器16の表示駆動を行う表示駆動回路44等、が搭載されており、遊技制御部41は、遊技制御基板40に接続されたスイッチ、センサの検出信号を受けて、ゲームの進行に応じた各種の制御を行う。
【0041】
取込払出制御基板60には、前述した取込球検出スイッチ104、返却球検出スイッチ105、貸球検出スイッチ203、賞球検出スイッチ204、供給球検出スイッチ205、が接続されており、これら接続されたスイッチの検出信号が入力されるようになっている。
【0042】
また、取込払出制御基板60には、前述した取込モータ101、振分ソレノイド102、払出モータ201、振分ソレノイド202が接続されており、これら電気部品は、取込払出制御基板60に搭載された後述の取込払出制御部61による制御に基づいて駆動されるようになっている。
【0043】
取込払出制御基板60には、遊技制御部41と同様のCPU、ROM、RAMを備える取込払出制御部61、取込払出制御基板60に接続された取込モータ101及び払出モータ201の駆動制御を行うモータ回路62、振分ソレノイド102及び振分ソレノイド202の駆動制御を行うソレノイド駆動回路63、取込払出制御基板60に接続されたスイッチから入力された検出信号が入力されるスイッチ回路64等、が搭載されており、取込払出制御部61は、遊技制御基板40に搭載された遊技制御部41から送信されるコマンドや、取込払出制御基板60に接続されたスイッチからの検出信号を受けて、パチンコ球の取込及び払出等を行うための各種の制御を行う。また、取込払出制御基板60は、並設されるカードユニット15と接続されており、取込払出制御部61は、カードユニット15に搭載された制御部(図示略)からの要求に応じてパチンコ球の貸出を行う貸出制御を行う。
【0044】
演出制御基板90には、スロットマシン1の前面に配置された液晶表示器51、遊技効果LED52、スピーカ53、54が接続されており、これら電気部品は、演出制御基板90に搭載された後述の演出制御部91による制御に基づいて駆動されるようになっている。
【0045】
演出制御基板90には、遊技制御部41と同様のCPU、ROM、RAMを備える演出制御部91、演出制御基板90に接続された液晶表示器51の駆動制御を行う液晶駆動回路92、遊技効果LED52の駆動制御を行うランプ駆動回路93、スピーカ53、54からの音声出力制御を行う音声出力回路94等、が搭載されており、演出制御部91は、遊技制御基板40に搭載された遊技制御部41から送信されるコマンドを受けて、演出を行うための各種の制御を行う。
【0046】
本実施例では、遊技制御基板40に搭載された遊技制御部41が、各種外部出力信号の出力制御を行うようになっており、これにより、図6(a)に示すように、賭数の設定に使用されたパチンコ球数を示す球IN信号、賞球として払い出されたパチンコ球数を示す球OUT信号、後述するビッグボーナスに制御されている旨を示すBB中信号、後述するレギュラーボーナスに制御されている旨を示すRB中信号が、外部出力基板44を介してホールコンピュータ等の外部機器に出力されるようになっている。
【0047】
尚、本実施例では、球IN信号や球OUT信号の出力制御を遊技制御基板40に搭載された遊技制御部41が行っているが、例えば、取込払出制御基板60に搭載された取込払出制御部61が行う構成としても良く、このような構成によれば、パチンコ球の取込及び払出の制御を行う取込払出制御部61によりこれらパチンコ球の取込及び払出の制御に関係する球IN信号や球OUT信号の出力制御が行われるようになるため、これらの外部出力信号の出力制御を簡素化することができる。
【0048】
また、図6(a)に示すように、遊技制御基板40に搭載された遊技制御部41は、取込払出制御基板60に対して各種制御指令を示すコマンドを送信する。これらコマンドは、図6(b)に示すように、パチンコ球の取込要求及びその要求球数を示す取込指示コマンド、取込済球(内部に取り込まれたものの未だ賭数の設定に使用されていないパチンコ球)とクレジット球の払出要求及びその要求球数、上皿12に貯留されたパチンコ球の排出要求を示す精算指示コマンド、パチンコ球(賞球)の払出要求及びその要求球数を示す払出指示コマンドを含む。
【0049】
また、図6(a)に示すように、取込払出制御基板60に搭載された取込払出制御部61は、遊技制御基板40に対してコマンドに応じた動作が開始した旨及び当該動作が終了した旨を示す動作終了信号を出力する。詳しくは、取込払出制御部61は、コマンドに応じた動作を開始した際に動作終了信号をonの状態とし、当該動作を終了した際に動作終了信号をoffの状態とすることで、遊技制御基板40に対してコマンドに応じた動作が開始した旨及び当該動作が終了した旨を通知する。更に、取込装置100に設けられた取込球検出スイッチ104による検出信号及び払出装置200に設けられた賞球検出スイッチ204による検出信号は、遊技制御基板40及び取込払出制御基板60の双方に入力される。
【0050】
このように本実施例では、取込球検出スイッチ104の検出信号及び賞球検出スイッチ204による検出信号が遊技制御基板40及び取込払出制御基板60の双方に入力されるようになっており、取込装置100により取り込まれたパチンコ球数及び払出装置200により払い出されたパチンコ球数を遊技制御部41においても把握できるため、取込払出制御基板60から遊技制御基板40へは、動作終了信号のみを出力すれば良くなる。すなわち取込払出制御基板60から遊技制御基板40へ送信する情報量を軽減できるようになる。
【0051】
また、図6(a)に示すように、取込払出制御基板60は、並設されるカードユニット15と接続されており、取込払出制御部61には、カードユニット15に搭載された制御部(図示略)から遊技者による貸出要求操作がなされた旨を示すカードユニットREADY信号(BRDY)及びパチンコ球(貸球)の払出を要求する貸出要求信号(BRQ)が入力されるとともに、取込払出制御部61からカードユニット15に対して、貸出制御を行うことが可能な状態を示すスロットマシンREADY信号(SRDY)及びBRQに基づく貸球の払出が正常に完了した旨を示す貸出完了信号(EXS)が出力されるようになっており、取込払出制御部61は、これらの信号の入出力によって前述した貸出制御を行う。
【0052】
このように本実施例では、取込払出制御基板60とカードユニット15とが接続されるとともに、カードユニット15からの要求に基づく貸出制御を取込払出制御基板60に搭載された取込払出制御部61が行うようになっている。すなわちこれらスロットマシン1とカードユニット15との接続及び通信が、遊技制御基板40に搭載された遊技制御部41ではなく、取込払出制御基板60に搭載された取込払出制御部61との間で行われるため、外部から遊技制御部41に対して直接不正な信号が入力される等の不都合を防止できる。
【0053】
図7は、各ベルト2L、2C、2R、の図柄配列を示す図であり、各ベルト2L、2C、2Rには「1」〜「21」の各図柄番号に対応して、「黒7」、「白7」、「BAR」、「スイカ」、「ベル」、「チェリー」、「リプレイ」の図柄が各ベルトに21個配列されている。
【0054】
本実施例では、図8に示すように、通常遊技状態において「チェリー−any−any」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃った場合には、12球のパチンコ球が付与されるチェリー入賞が発生する。また、「スイカ−スイカ−スイカ」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃った場合には、62球のパチンコ球が付与されるスイカ入賞が発生する。また、「ベル−ベル−ベル」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃った場合には、48球のパチンコ球が付与されるベル入賞が発生する。また、「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃った場合には、当該ゲームと同一の賭数にて次回のゲームを実施可能なリプレイゲーム(再ゲーム)が付与されるリプレイ(再遊技)入賞が発生する。これらチェリー入賞、スイカ入賞、ベル入賞、リプレイ入賞は、小役入賞ともいう。
【0055】
また、通常遊技状態において有効化されたいずれかの入賞ライン上に「BAR−BAR−BAR」の図柄の組合せが揃えば、RB入賞が発生し、その対価として75球のパチンコ球が付与されるとともに、遊技者にとって有利なレギュラーボーナス(RB)が発生し、「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃って、75球のパチンコ球が付与されるJac入賞が高確率で発生するレギュラーボーナスゲーム(RBゲーム)が遊技者に対して付与される。
【0056】
また、通常遊技状態において有効化された入賞ライン上に、「黒7−黒7−黒7」または「白7−白7−白7」の図柄の組合せが揃えば、特別入賞であるBB入賞が発生し、その対価として75球のパチンコ球が付与されるとともに、遊技者にとって有利なビッグボーナス(BB)が発生し、通常遊技状態よりも小役入賞の発生確率が高いビッグボーナスゲーム(BBゲーム)と前述したRBが遊技者に対して付与される。
【0057】
このように本実施例のスロットマシン1では、最小賭数を設定するために必要な球数、すなわち1BET分の球数として5球のパチンコ球が必要であるのに対して、入賞の発生に応じて付与するパチンコ球数(賞球数)は、5球の倍数となる球数に限られず、75球を上限として入賞に応じた任意の球数(例えば、チェリー入賞に応じて12球の賞球が付与されたり、スイカ入賞に応じて62球が付与される等)のパチンコ球を付与することが可能とされており、これら入賞の発生に応じて付与するパチンコ球数を、各入賞に応じてより細かく設定することができる。
【0058】
次に、本実施例における遊技制御基板40の遊技制御部41がゲームの進行に伴い実行する各種制御内容を、図9のフローチャートに基づいて以下に説明していく。
【0059】
まず、電源投入に伴いゲームスタートに備えるための初期設定を実行する。具体的には、各種装置の接続、及び作動状況、等の確認を行い、電源断前の遊技状態に復帰可能であれば復帰する処理を行う(Sa1)。
【0060】
次いで、BET処理(Sa2)、内部抽選処理(Sa3)、ベルト回転処理(Sa4)、ベルト停止処理(Sa5)、入賞判定処理(Sa6)、賞球付与処理(Sa7)を繰返し実行するループ処理に移行する。
【0061】
Sa2のステップにおけるBET処理では、賭数を設定可能な状態で待機し、賭数が設定され、スタートスイッチ7が操作された時点で賭数を確定する処理を実行する。
【0062】
Sa3のステップにおける内部抽選処理では、スタートスイッチ7の操作によるゲームスタートに伴いサンプリングされた乱数値に基づいて各入賞の当選を判定し、当選した場合には該当する入賞の発生を許容する旨を示す内部当選フラグを設定する処理を行う。
【0063】
Sa4のステップにおけるベルト回転処理では、Sa3のステップにおける内部抽選処理の終了に伴い各ベルト2L、2C、2Rを回転させる処理を実行する。
【0064】
Sa5のステップにおけるベルト停止処理では、ストップスイッチ8L、8C、8Rが検出されるか、または自動停止時間が経過したか、のいずれかの条件が満たされることで、Sa3のステップにおける内部抽選処理の結果に応じた制御パターンに基づいて各ベルト2L、2C、2Rを停止させる処理を行う。
【0065】
Sa6のステップにおける入賞判定処理では、Sa5のステップにおいて全てのベルト2L、2C、2Rの回転が停止した時点で、有効化された入賞ラインに停止した図柄の組合せを確認し、入賞の発生を判定する処理を行う。
【0066】
Sa7のステップにおける賞球付与処理では、賞球の付与を伴う入賞の発生が判定された場合に、付与された賞球をクレジット球カウンタに記憶されたクレジット球数に加算するとともに、付与された賞球がクレジット球カウンタの上限を越える場合には、上限を越える賞球の払出を要求する払出コマンドを取込払出制御基板60に送信し、パチンコ球の払出を実行させる処理を行う。
【0067】
図10〜図12は、遊技制御部41がSa2のステップにおいて実行するBET処理の制御内容を示すフローチャートである。
【0068】
BET処理では、まず今回のゲームがリプレイゲームであるかを確認し(Sb1)、リプレイゲームの場合には、スタートスイッチ7の検出待ちの状態となり(Sb2)、この状態でスタートスイッチ7が検出されると、その時点で設定されている賭数が記憶されるBETカウンタの値、すなわち前回のゲームで設定された賭数を当該ゲームの賭数としてゲームを開始する。
【0069】
また、Sb1のステップにおいてリプレイゲームでない場合には、BETカウンタをクリアして(Sb3)、精算スイッチ10、1BETスイッチ5、MAXBETスイッチ6の検出待ちの状態で待機する(Sb4〜Sb8)。
【0070】
Sb4〜Sb8の状態において、精算スイッチ10が検出された場合には、既に取り込まれているが、未だ賭数の設定に使用されていないパチンコ球数(以下、取込済球数と称す)が記憶されている取込済球カウンタ及びクレジット球カウンタを参照し、取込済球数とクレジット球数とを合算した値が100以上であるか否かを確認し(Sb10)、取込済球数とクレジット球数とを合算した値が100以上であれば100球のパチンコ球の払出要求及び上皿12に貯留されたパチンコ球の排出要求を示す精算指示コマンドを取込払出制御基板60に対して送信し(Sb11)、取込済球数とクレジット球数とを合算した値が100未満であれば取込済球数とクレジット球数とを合算した数のパチンコ球の払出要求及び上皿12に貯留されたパチンコ球の排出要求を示す精算指示コマンドを取込払出制御基板60に対して送信する(Sb12)。
【0071】
そして、応答待ち時間が経過するまで取込払出制御基板60より出力される動作終了信号の出力状況を監視し(Sb13、Sb14)、応答待ち時間が経過しても動作終了信号:onの状態が検出されない場合には、BETカウンタの値が0、すなわち賭数が設定されていなければ、Sb4〜Sb8の状態で待機し、BETカウンタの値が1または2、すなわち最大賭数未満の賭数が設定されていれば、精算スイッチ10、1BETスイッチ5、MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7の検出待ちの状態で待機し(Sb4〜Sb9)、BETカウンタの値が3、すなわち最大賭数が設定されていれば、精算スイッチ10、スタートスイッチ7の検出待ちの状態で待機する(Sb4、Sb5、Sb9)。
【0072】
また、Sb13、Sb14において動作終了信号:onの状態が検出された場合、すなわちコマンドの送信に応じた動作の開始を確認した場合には、動作終了信号及び賞球検出スイッチ204による払出球の検出状況を監視し(Sb15、Sb16)、Sb16のステップにおいて払出球を検出すると、クレジット球カウンタのクレジット球数が0であるかを確認し(Sb17)、クレジット球数が0でない場合、すなわちクレジット球数が残存する場合には、クレジット球カウンタのクレジット球数を1減算し(Sb18)、再びSb15、Sb16の状態に戻る。また、Sb17のステップでクレジット球数が0の場合には、取込済球カウンタの取込済球数を1減算し(Sb19)、再びSb15、Sb16の状態に戻る。また、取込済球カウンタの取込済球数の減算に伴い取込済球表示器16に表示された取込済球数も減算更新される。尚、本実施例では、クレジット球数が0の場合に取込済球数を減算する構成、すなわちクレジット球数を優先して精算する構成としているが、取込済球数を優先して精算する構成としても良い。
【0073】
また、Sb15のステップにおいて動作終了信号:offの状態が検出された場合、すなわちコマンドの送信に応じた動作の終了を確認した場合には、取込済球カウンタ及びクレジット球カウンタを参照し、取込済球数とクレジット球数とを合算した値が0であるか、すなわち精算すべき球数が残存するか否かを確認し(Sb20)、取込済球数とクレジット球数とを合算した値が0の場合には、BETカウンタの値が0であれば、Sb4〜Sb8の状態で待機し、BETカウンタの値が1または2であれば、Sb4〜Sb9の状態で待機し、BETカウンタの値が3であれば、Sb4、Sb5、Sb9の状態で待機する。また、Sb20のステップにおいて取込済球数とクレジット球数とを合算した値が0でない場合には、動作終了信号:offの状態が検出されてから送信待ち時間(本実施例では1秒間)が経過するまで待機し(Sb21)、その後、Sb10のステップに戻る。
【0074】
Sb4〜Sb8またはSb4〜Sb9の状態において、1BETスイッチ5が検出された場合には、クレジット球カウンタのクレジット球数が0であるかを確認し(Sb22)、クレジット球数が0でない場合、すなわちクレジット球数が残存する場合には、クレジット球数が0となるか、取込済球数が5となるまで、クレジット球カウンタのクレジット球数を1減算し、取込済球カウンタの取込済球数を1加算する処理を繰返し行う(Sb22〜Sb24)。また、取込済球カウンタの取込済球数の加算に伴い取込済球表示器16に表示された取込済球数も加算更新される。そして、Sb24において取込済球カウンタの取込済球数が5となった場合、すなわちクレジット球数から1BET分のパチンコ球が取り込まれた場合には、BETカウンタに1を加算するとともに取込済球カウンタの取込済球数をクリアし(Sb25)、BETカウンタの値が1または2であれば、Sb4〜Sb9の状態で待機し、BETカウンタの値が3であれば、Sb4、Sb5、Sb9の状態で待機する。また、取込済球カウンタの取込済球数のクリアに伴い取込済球表示器16に表示された取込済球数も0に更新される。また、Sb22においてクレジット球カウンタのクレジット球数が0であれば取込済球カウンタを参照し、1BET分の球数から取込済球数を減算した球数の取込要求を示す取込指示コマンドを取込払出制御基板60に対して送信する(Sb26)。
【0075】
そして、応答待ち時間が経過するまで取込払出制御基板60より出力される動作終了信号の出力状況を監視し(Sb27、Sb28)、応答待ち時間が経過しても動作終了信号:onの状態が検出されない場合には、BETカウンタの値が0であれば、Sb4〜Sb8の状態で待機し、BETカウンタの値が1または2であれば、Sb4〜Sb9の状態で待機し、BETカウンタの値が3であれば、Sb4、Sb5、Sb9の状態で待機する。
【0076】
また、Sb27、Sb28において動作終了信号:onの状態が検出された場合、すなわちコマンドの送信に応じた動作の開始を確認した場合には、動作終了信号及び取込球検出スイッチ104による取込球の検出状況を監視し(Sb29、Sb30)、Sb30のステップにおいて取込球を検出すると、取込済球カウンタの取込済球数を1加算し(Sb31)、更に取込済球カウンタの取込済球数が5であれば(Sb32)、BETカウンタに1を加算するとともに取込済球カウンタの取込済球数をクリアし(Sb33)、再びSb29、Sb30の状態で待機する。また、取込済球カウンタの取込済球数の加算に伴い取込済球表示器16に表示された取込済球数も減算更新されるとともに、取込済球カウンタの取込済球数のクリアに伴い取込済球表示器16に表示された取込済球数も0に更新される。また、Sb29のステップにおいて動作終了信号:offの状態が検出された場合、すなわちコマンドの送信に応じた動作の終了を確認した場合には、BETカウンタの値が0であれば、Sb4〜Sb8の状態で待機し、BETカウンタの値が1または2であれば、Sb4〜Sb9の状態で待機し、BETカウンタの値が3であれば、Sb4、Sb5、Sb9の状態で待機する。
【0077】
Sb4〜Sb8またはSb4〜Sb9の状態において、MAXBETスイッチ6が検出された場合には、クレジット球カウンタのクレジット球数が0であるかを確認し(Sb34)、クレジット球数が0でない場合には、クレジット球数が0となるか、取込済球数が5となるまで、クレジット球カウンタのクレジット球数を1減算し、取込済球カウンタの取込済球数を1加算する処理を繰返し行う(Sb34〜Sb36)。また、取込済球カウンタの取込済球数の加算に伴い取込済球表示器16に表示された取込済球数も加算更新される。そして、Sb36において取込済球カウンタの取込済球数が5となった場合、すなわちクレジット球数から1BET分のパチンコ球が取り込まれた場合には、BETカウンタに1を加算するとともに取込済球カウンタの取込済球数をクリアし(Sb37)、BETカウンタの値が3であるか否か、すなわち最大賭数が設定されたか否かを確認し(Sb38)、BETカウンタの値が3であればSb4、Sb5、Sb9の状態で待機する。また、取込済球カウンタの取込済球数のクリアに伴い取込済球表示器16に表示された取込済球数も0に更新される。また、Sb38においてBETカウンタの値が3でなければSb34のステップに戻る。また、Sb34においてクレジット球カウンタのクレジット球数が0であればBETカウンタ及び取込済球カウンタを参照し、3BET分の球数から既に賭数の設定に使用された球数と取込済球数を減算した球数、すなわち最大賭数を設定するのに必要な球数の取込要求を示す取込指示コマンドを取込払出制御基板60に対して送信する(Sb39)。
【0078】
そして、応答待ち時間が経過するまで取込払出制御基板60より出力される動作終了信号の出力状況を監視し(Sb27、Sb28)、応答待ち時間が経過しても動作終了信号:onの状態が検出されない場合には、BETカウンタの値が0であれば、Sb4〜Sb8の状態で待機し、BETカウンタの値が1または2であれば、Sb4〜Sb9の状態で待機し、BETカウンタの値が3であれば、Sb4、Sb5、Sb9の状態で待機する。
【0079】
また、Sb27、Sb28において動作終了信号:onの状態が検出された場合、すなわちコマンドの送信に応じた動作の開始を確認した場合には、動作終了信号及び取込球検出スイッチ104による取込球の検出状況を監視し(Sb29、Sb30)、Sb30のステップにおいて取込球を検出すると、取込済球カウンタの取込済球数を1加算し(Sb31)、更に取込済球カウンタの取込済球数が5であれば(Sb32)、BETカウンタに1を加算するとともに取込済球カウンタの取込済球数をクリアし(Sb33)、再びSb29、Sb30の状態で待機する。また、取込済球カウンタの取込済球数の加算に伴い取込済球表示器16に表示された取込済球数も減算更新されるとともに、取込済球カウンタの取込済球数のクリアに伴い取込済球表示器16に表示された取込済球数も0に更新される。また、Sb29のステップにおいて動作終了信号:offの状態が検出された場合、すなわちコマンドの送信に応じた動作の終了を確認した場合には、BETカウンタの値が0であれば、Sb4〜Sb8の状態で待機し、BETカウンタの値が1または2であれば、Sb4〜Sb9の状態で待機し、BETカウンタの値が3であれば、Sb4、Sb5、Sb9の状態で待機する。
【0080】
Sb4〜Sb9またはSb4、Sb5、Sb9の状態において、スタートスイッチ7が検出された場合には、BETカウンタを参照し、BETカウンタに設定されている値を当該ゲームの賭数として設定し(Sb40)、ゲームを開始する。
【0081】
このように本実施例では、1BETスイッチ5またはMAXBET6が操作されて取込指示コマンドが取込払出制御基板60に送信された後、取込払出制御基板60より出力される動作終了信号:onが応答待ち時間が経過しても検出されないか、動作終了信号:onが検出された後、動作終了信号offが検出されるまでの間、すなわち取込払出制御部61による取込制御が終了するまでの間、取込球以外の検出を行わず、次の制御へ移行しないようになっている。
【0082】
また、精算スイッチ10が操作されることで、取込済球数とクレジット球数を確認し、100球を上限とするパチンコ球の払出要求を示す精算指示コマンドを送信する。その後取込払出制御基板60より出力される動作終了信号:onが応答待ち時間が経過しても検出されないか、動作終了信号:onが検出された後、動作終了信号offが検出されること、すなわち払出制御の完了が確認されることで、再度取込済球数とクレジット球数を確認し、取込済球数、クレジット球数が残っていれば、再度100球を上限とするパチンコ球の払出要求を示す精算指示コマンドを送信するようになっている。すなわち取込済球数とクレジット球数の合計が100球以上の場合には、取込払出制御基板60に対して100球ずつ払出要求を行うようになっている。更に本実施例では、払出制御の完了が確認された後、再度払出要求を行う場合に、送信待ち時間の経過を待って払出要求を行うようになっている。
【0083】
次に、本実施例における取込払出制御基板60の取込払出制御部61がゲームの進行に伴い実行する各種制御内容を、図13のフローチャートに基づいて以下に説明していく。
【0084】
まず、電源投入に伴いゲームスタートに備えるための初期設定を実行する。具体的には、各種装置の接続、及び作動状況、等の確認を行い、電源断前の遊技状態に復帰可能であれば復帰する処理を行う(Sc1)。
【0085】
次いで、遊技制御基板40からの精算指示コマンド、取込指示コマンド、払出指示コマンドの受信待ち、及び並設されるカードユニット15から出力されるBRDYの検出待ちの状態で待機する(Sc2、Sc4、Sc6、Sc8)。
【0086】
Sc2、Sc4、Sc6、Sc8の状態で精算指示コマンドを受信すると、精算指示コマンドにより特定される要求球数のパチンコ球を払い出すとともに、上皿12に貯留されたパチンコ球を下皿11に排出する精算処理を実行し(Sc3)、当該処理の終了後、Sc2、Sc4、Sc6、Sc8の状態に戻る。
【0087】
Sc2、Sc4、Sc6、Sc8の状態で取込指示コマンドを受信すると、取込指示コマンドにより特定される要求球数を、上皿12に貯留されたパチンコ球から取り込む取込処理を実行し(Sc5)、当該処理の終了後、Sc2、Sc4、Sc6、Sc8の状態に戻る。
【0088】
Sc2、Sc4、Sc6、Sc8の状態で払出指示コマンドを受信すると、払出指示コマンドにより特定される要求球数を上皿12に払い出す払出処理を実行し(Sc7)、当該処理の終了後、Sc2、Sc4、Sc6、Sc8の状態に戻る。
【0089】
Sc2、Sc4、Sc6、Sc8の状態でBRDYを検出すると、その後BRDYの検出がなくなるまでの期間、BRQを検出する毎に、所定数(例えば25球)の貸球を払い出す貸出処理を実行し(Sc9)、当該処理の終了後、Sc2、Sc4、Sc6、Sc8の状態に戻る。
【0090】
図14は、取込払出制御部61がSc3において実行する精算処理の制御内容を示すフローチャートである。
【0091】
精算処理では、まず取込装置100の振分ソレノイド102を励磁して流路切替弁107を揺動させ取り込まれたパチンコ球の流下経路を返却球誘導通路109側に切り替えた後(Sd1)、取込モータ101を駆動する(Sd2)。そして払出が要求され、かつ未だ払い出されていない球数(未払出球数と称す)が記憶される未払出球カウンタに精算指示コマンドにより特定される要求球数を設定する(Sd3)。
【0092】
次いで、未払出球カウンタの未払出球数が0か、すなわち未払出球数が残存するか否かを確認し(Sd4)、未払出球数が残存する場合には、動作終了信号:onの状態として精算指示コマンドの受信に基づき動作を開始する旨を遊技制御基板40に対して出力する(Sd5)。そして、払出装置200にパチンコ球が供給されているか否か、すなわち供給球検出スイッチ205が検出されているか否かを確認し(Sd6)、払出装置200にパチンコ球が供給されている場合には、払出モータ201を駆動する(Sd7)。尚、Sd6のステップにおいて払出装置200にパチンコ球が供給されていない場合には、供給されるまでその状態で待機し、パチンコ球の供給が検出された時点で払出モータ201を駆動する(Sd7)。
【0093】
次いで、賞球検出スイッチ204による払出球の検出または払出モータ201の回転の終了待ちの状態となる(Sd8、Sd10、Sd11)。払出モータ201の回転が終了したか否かは払出球カウンタにセットされた球数の払出に対応した回転が完了したかにより確認する。
【0094】
Sd8、Sd10、Sd11において賞球検出スイッチ204による払出球が検出された場合には、払出球カウンタの球数を1減算し(Sd9)、再びSd8、Sd10、Sd11に戻る。
【0095】
また、Sd8、Sd10、Sd11において払出に対応した回転の完了を確認した場合には、払出モータ201の駆動を停止するとともに(Sd12)、払出モータ201の回転により払い出されたパチンコ球が賞球検出スイッチ204にて検出されるまでに要する時間である払出球検出待ち時間が経過するまで、賞球検出スイッチ204による払出球の検出待ちの状態となる(Sd8、Sd10、Sd13)。
【0096】
Sd8、Sd10、Sd13において賞球検出スイッチ204による払出球が検出された場合には、払出球カウンタの球数を1減算し(Sd9)、再びSd8、Sd10、Sd13に戻る。
【0097】
また、Sd8、Sd10、Sd13において払出球検出待ち時間が経過した場合には、動作終了信号:offの状態として精算指示コマンドの受信に基づく動作が終了した旨を遊技制御基板40に対して出力する(Sd14)。そして受信待ち時間が経過するまで精算指示コマンドの受信待ちの状態で待機する(Sd15、Sd16)。そして受信待ち時間が経過するまでに精算指示コマンドを受信した場合には、Sd3に戻り、再び未払出球カウンタに精算指示コマンドにより特定される要求球数のパチンコ球の払出動作を行う。
【0098】
また、Sd4のステップにおいて未払出球カウンタが0の場合、またはSd16のステップにおいて受信待ち時間が経過した場合には、返却球検出スイッチ105が返却球を最後に検出してから所定時間(本実施例では、上皿12から供給されたパチンコ球が取込装置100の返却動作によって返却側に排出されて返却球検出スイッチ105に検出されるまでに十分な時間)が経過するか、球詰り検出スイッチ111が検出されるまで待機する(Sd17、Sd18)。
【0099】
そしてSd18において球詰り検出スイッチ111が返却球誘導通路109内の球詰りを検出した場合には取込モータ101を停止させるとともに(Sd19)、球詰り検出スイッチ111の検出がなくなるまで待機する(Sd20)。そして球詰り検出スイッチ111の検出がなくなった時点で再び取込モータ101を駆動させて(Sd21)、Sd17、Sd18の状態に戻る。
【0100】
また、Sd17、Sd18において返却球検出スイッチ105が返却球を最後に検出してから所定時間が経過した場合には、取込モータ101を停止させるとともに(Sd22)、取込装置100の振分ソレノイド102の励磁を解除して取り込まれたパチンコ球の流下経路を取込球誘導通路108側に戻して(Sd23)、精算処理を終了する。
【0101】
図15は、取込払出制御部61がSc5において実行する取込処理の制御内容を示すフローチャートである。
【0102】
取込処理では、まず動作終了信号:onの状態として取込指示コマンドの受信に基づき動作を開始する旨を遊技制御基板40に対して出力する(Se1)。そして、取込が要求され、かつ未だ取り込まれていない球数(未取込球数と称す)が記憶される取込球カウンタに、当該取込処理を行う契機となった取込指示コマンドにより特定される要求球数を加算する(Se2)。
【0103】
次いで取込動作の再試行回数を記憶するリトライカウンタに3を設定し(Se3)、上皿12からパチンコ球が供給されているか否かに関わらず、取込モータ101を駆動する(Se4)。
【0104】
次いで、取込球検出スイッチ104による取込球の検出または取込モータ101の回転の終了待ちの状態となる(Se5、Se7、Se8)。取込モータ101の回転が終了したか否かは取込球カウンタにセットされた未取込球数の取込に対応した回転が完了したかにより確認する。
【0105】
Se5、Se7、Se8において取込球検出スイッチ104による取込球が検出された場合には、取込球カウンタの未取込球数を1減算し(Se6)、再びSe5、Se7、Se8に戻る。
【0106】
また、Se5、Se7、Se8において取込に対応した回転の完了を確認した場合には、取込モータ101の駆動を停止するとともに(Se9)、取込モータ101の回転により取り込まれたパチンコ球が取込球検出スイッチ104にて検出されるまでに要する時間である取込球検出待ち時間が経過するまで、取込球検出スイッチ104による取込球の検出待ちの状態となる(Se5、Se7、Se10)。
【0107】
Se5、Se7、Se10において取込球検出スイッチ104による取込球が検出された場合には、取込球カウンタの未取込球数を1減算し(Se6)、再びSe5、Se7、Se10に戻る。
【0108】
また、Se5、Se7、Se10において取込球検出待ち時間が経過した場合には、取込球カウンタの未取込球数が0か否か、すなわち要求球数分のパチンコ球が全て取り込まれたか否かを確認し(Se11)、未取込球数が0の場合には、リトライカウンタをクリアし(Se12)、動作終了信号:offの状態として精算指示コマンドの受信に基づく動作が終了した旨を遊技制御基板40に対して出力し(Se15)、取込処理を終了する。
【0109】
また、Se11のステップにおいて取込球カウンタの未取込球数が残存する場合には、リトライカウンタが0か否か、すなわち再試行回数にわたり取込動作が行われたか否かを確認し(Se13)、再試行回数が残っている場合には、リトライカウンタの値を1減算して(Se14)再びSe4へ戻り、残存する未取込球数に応じた取込動作を行う。また、Se13のステップにおいて再試行回数が残っていない場合には、要求された球数のパチンコ球の取込が行われたか否かに関わらず、動作終了信号:offの状態として精算指示コマンドの受信に基づく動作が終了した旨を遊技制御基板40に対して出力し(Se15)、取込処理を終了する。
【0110】
以上説明したように、本実施例のスロットマシン1においては、パチンコ球の取込制御が取込払出制御部61により行われるため、遊技制御部41の制御負荷を軽減することができるうえに、遊技制御部41と取込払出制御部61とが双方向通信可能に接続されているため、遊技制御部41と取込払出制御部61との整合性が図りやすくなる。
【0111】
また、本実施例では、1BETスイッチ5またはMAXBETスイッチ6の操作がなされたときには、1BETスイッチ5またはMAXBETスイッチ6の操作に応じて取込を要求された球数が未取込球数として取込球数カウンタに設定され、上皿12から取込装置100にパチンコ球が供給されているか否かに関わらず取込球数カウンタの未取込球数に応じて取込モータ101が駆動されるため、従来のパチンコ球を用いたスロットマシンに比較してパチンコ球の取込を速やかに行うことが可能となり、遊技を円滑に進行することができる。
【0112】
また、取込球数カウンタの未取込球数に応じた取込モータ101の駆動が停止しても取込球数カウンタの未取込球数が残存する場合、すなわち取込モータ101の駆動により取り込まれた球数が要求された球数に満たない場合には、再度取込球数カウンタの未取込球数に応じた取込モータ101の駆動が行われるとともに、未取込球数は、取込球が検出される毎に減算更新されるため、その時点で必要な数のパチンコ球のみを取り込むための取込動作を行うことができる。
【0113】
また、取込モータ101の駆動により取り込まれたパチンコ球数が1BETスイッチ5またはMAXBETスイッチ6の操作に応じて取込を要求された球数に満たない場合でも、取込モータ101の駆動が所定回(本実施例では3回)行われたことを条件に取込処理が終了して一連の取込動作が終了するため、取込モータ101の駆動が延々と行われてしまう等の不都合を防止できる。
【0114】
また、連続して取込モータ101の駆動を行う際には、1回の駆動が終了した後、パチンコ球が取り込まれてから取込球検出スイッチ104に検出されるまでの時間よりも長い間隔(取込球検出待ち時間)をあけて次の駆動が行われるようになっている。すなわち取込モータ101の駆動により取り込まれたパチンコ球が検出されるのに十分な時間が経過するまでは次の駆動が開始しないので、必要な数のパチンコ球が取り込まれているにも関わらず、次の駆動が開始して余分にパチンコ球が取り込まれてしまう等の不都合を防止できる。
【0115】
また、1BETスイッチ5またはMAXBETスイッチ6が操作された際に、クレジット球数が残存する場合には、まずクレジット球数カウンタに記憶されたクレジット球数から取り込むとともに、クレジット球数が不足する場合に、その不足分の球数のパチンコ球の取込が要求されるため、パチンコ球の取込を速やかに行うことができる。
【0116】
尚、本実施例では、クレジット球カウンタが遊技制御部41のRAMに設定されており、クレジット球カウンタのクレジット球数の加減算制御が遊技制御部41に行われるようになっているが、クレジット球カウンタを取込払出制御部61のRAMに設定し、クレジット球カウンタのクレジット球数の加減算制御を取込払出制御部61が行うようにしても良く、これにより遊技制御部41の制御負荷を更に軽減させることができる。
【0117】
また、1BETスイッチ5またはMAXBETスイッチ6が操作された際に、既に取り込まれたものの1BET分(5球)に満たないために賭数の設定に使用されていない取込済球数が取込済球カウンタに残存する場合には、1BETスイッチ5またはMAXBETスイッチ6の操作に応じて取り込む必要のある球数から取込済球カウンタの取込済球数を減算した球数、すなわちその時点で取り込む必要のあるパチンコ球数のみの取込が要求されるため、パチンコ球の取込を一層速やかに行うことができる。
【0118】
尚、本実施例では、取込球検出スイッチ104の信号が遊技制御基板40に直接入力されるようになっており、遊技制御部41は、取込球検出スイッチ104から出力された信号に基づいて取込済球カウンタの取込済球数を減算する構成としているが、例えば、取込払出制御部61が、取込動作の終了に伴って当該取込動作によって取り込まれた球数を示す情報を遊技制御基板40に対して送信し、遊技制御部41が取込払出制御基板60から受信した情報に基づいて取込済球カウンタの取込済球数を減算する構成としても良い。
【0119】
また、本実施例では、取込済球カウンタの取込済球数が取込済球表示器16に表示されるとともに、取込済球カウンタの取込済球数の更新に応じて取込済球表示器16に表示された取込済球数も逐次更新されるようになっており、遊技者は、既に取り込まれたものの未だ賭数の設定に使用されていないパチンコ球数を確認することができる。
【0120】
また、本実施例では、精算スイッチが操作されることで、上皿12に貯留されたパチンコ球の下皿11への排出が要求され、これに伴って取込装置100が返却動作を行い、上皿12のパチンコ球が返却球誘導通路109を通って下皿に排出されるようになっている。また、返却球誘導通路109には、返却球誘導通路109内の球詰りを検出する球詰り検出スイッチ111が設けられており、球詰り検出スイッチ111により返却球誘導通路109の球詰りが検出されることで返却動作が自動的に停止するため、球詰りが生じているにも関わらず返却動作が継続してしまうことによる不具合(例えば、取込装置100の球噛みによる破損等)を防止できる。
【0121】
また、本実施例では、精算スイッチが操作されることで、前述した上皿12に貯留されたパチンコ球の下皿11への排出に加えて、取込済球カウンタの取込済球数及びクレジット球カウンタのクレジット球数のパチンコ球の払出が要求され、これに伴って要求されたパチンコ球の払出が要求されるようになっている。この際、取込済球数及びクレジット球数の合計が100球を越える場合、すなわち取込済球数及びクレジット球数の精算に伴い大量のパチンコ球を払い出す場合には、100球ずつ払出要求を繰返し行い、100球ずつ払出動作を行わせるようになっている。このため、大量のパチンコ球を1回で払い出す場合に比較してパチンコ球の払出動作を確実に行わせることができる。更に、払出要求を連続して行う場合、すなわち払出動作を連続して行わせる場合には、1回の払出要求に基づく払出動作の終了後、一定の間隔(送信待ち時間)をあけて次の払出要求を行うようになっており、最初の払出要求に伴うパチンコ球が払い出された後、次の払出要求に伴うパチンコ球が払い出されるまでに一定の間隔があくため、1回の払出動作を確実に完了させた後、次の払出動作を行わせることができる。更に、払出要求間の間隔を調整することで、当該スロットマシン1が設置される遊技島からのパチンコ球の供給速度に合わせてパチンコ球の払出を行うことができる。
【0122】
尚、本実施例では、遊技制御部41が精算指示コマンドを送信した後、次に精算指示コマンドを送信する際に、送信待ち時間の経過を待って精算指示コマンドを送信することで払出動作の間に一定の間隔をあける構成としているが、取込払出制御部61側で払出動作の間に一定の間隔をあける構成としても良い。
【0123】
また、本実施例では、精算スイッチ10の操作に応じて上皿12に貯留されたパチンコ球の下皿11への排出要求と取込済球数及びクレジット球数の精算要求とが行われるようになっているが、これらの要求を別個の操作手段にて行うようにしても良い。
【0124】
また、精算スイッチ10の1回の操作で、取込済球数及びクレジット球数の払出が行われるようになっているが、精算スイッチ10の1回の操作で払い出せるパチンコ球数の上限を設けても良い。
【0125】
以上、本発明の実施例を図面に基づいて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0126】
例えば、実施例では、メイン制御手段として遊技制御基板40に搭載された遊技制御部41を、サブ制御手段として取込払出制御基板60に搭載された取込払出制御部61を、各々適用した例について説明したが、各制御部が別個の基板に搭載されている必要はなく、これら各制御部が同一の基板上に搭載されていても良い。
【0127】
また、実施例のスロットマシン1では、クレジット球が残存している場合には、これらクレジット球を用いて賭数が設定され、クレジット球が0の場合に上皿12のパチンコ球が取り込まれて賭数が設定されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、クレジット球を記憶する機能を設けず、上皿12に貯留されたパチンコ球のみを用いて賭数を設定するようにしても良い。
【0128】
また、実施例では、最大賭数分(3BET分)のパチンコ球が取り込まれると、スタートスイッチ7及び精算スイッチ10のみの検出待ちの状態となり、この状態においては1BETスイッチ5やMAXBETスイッチ6が検出されない構成とされているが、例えば、最大賭数分(3BET分)のパチンコ球が取り込まれた場合でも、1BETスイッチ5の検出を受け付けるとともに、この状態で1BETスイッチ5が検出されることで、2BET分のパチンコ球を返却し、賭数、すなわちBETカウンタの値を1に更新できるようにしても良い。
【0129】
また、実施例では、最大賭数が設定されていない状態で、1BETスイッチ5またはMAXBETスイッチ6が操作されることにより取り込まれたパチンコ球は賭数の設定に使用されるとともに、最大賭数が設定されている状態では、1BETスイッチ5またはMAXBETスイッチ6の操作が無効とされるようになっているが、例えば、最大賭数が設定されている状態で、1BETスイッチ5またはMAXBETスイッチ6が操作されることにより取り込まれたパチンコ球をクレジット球に加算するようにしても良い。
【0130】
また、実施例では、上皿12のパチンコ球の取込を行うための操作部として最小賭数である1BET分のパチンコ球を取込可能な1BETスイッチ5と最大賭数である3BET分のパチンコ球を取込可能なMAXBETスイッチ6とが設けられているが、本発明はこれに限定されるものではなく、取込指定数に応じて3つ以上の操作部、例えば、1BET分のパチンコ球を取込可能な1BETスイッチ、2BET分のパチンコ球を取込可能な2BETスイッチ、3BET分のパチンコ球を取込可能な3BETスイッチを各々個別に設けるようにしても良い。
【0131】
また、実施例では、取込装置として、モータの駆動回転に同期して回転するスプロケット内のパチンコ球が取り込まれるモータ式の取込装置100が適用されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばソレノイドの励磁によりパチンコ球の取込通路が開放されることでパチンコ球が取り込まれるソレノイド式の取込装置を適用しても良い。更には、外周に所定数のパチンコ球が待機可能な複数の待機溝が設けられた筒状のロータにおける待機溝内にパチンコ球を待機させるとともに、このロータを回転させることにより待機溝内に待機するパチンコ球を取込可能な取込装置を適用しても良い。
【0132】
また、実施例の取込装置には2条の供給通路から供給されたパチンコ球の取込を行う2条式の取込装置100が適用されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、1条式の取込装置や3条式以上の取込装置を適用するようにしても良い。
【0133】
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
【0134】
本発明の請求項1は、遊技球(パチンコ球)を用いて1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の識別情報(図柄)を変動表示可能な可変表示装置(ベルト2L、2C、2R)の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされた遊技球を用いたスロットマシン1において、遊技球の取込を行う遊技球取込手段(取込装置100)と、前記遊技球取込手段により取り込まれた遊技球を検出する取込球検出手段(取込球検出スイッチ104)と、前記遊技球取込手段に供給される遊技球が待機する遊技球待機部(上皿12)と、前記遊技球取込手段による遊技球の取込を行う際に操作される取込操作手段(1BETスイッチ5、MAXBETスイッチ6)と、遊技の制御を行うメイン制御手段(遊技制御部41)と、該メイン制御手段と双方向通信可能に接続され、前記遊技球取込手段による遊技球の取込制御(取込処理)を行うサブ制御手段(取込払出制御部61)と、を備え、前記メイン制御手段は、前記取込操作手段の操作を受け付ける取込操作受付状態(1BETスイッチ5、MAXBETスイッチ6の検出待ち状態)において前記取込操作手段の操作がなされたときに、前記サブ制御手段に対して前記取込操作手段の操作に応じた取込要求球数を特定可能な取込要求情報(取込指示コマンド)を送信するとともに、前記取込操作手段の操作を受け付けない取込操作非受付状態(動作終了信号:offの検出待ち状態)とし、該取込要求情報を受信した前記サブ制御手段は、前記遊技球待機部に遊技球が待機しているか否かに関わらず前記遊技球取込手段により遊技球の取込動作(取込モータ101の駆動)を行わせる制御を、前記取込要求球数の遊技球が前記取込球検出手段にて検出されるか前記取込動作の回数が所定回(4回)となるかのいずれかの条件が成立するまで繰返し行う取込制御(取込処理)を行い、該取込制御が終了したときにその旨を示す取込制御終了情報(動作終了信号:off)を前記メイン制御手段に対して返信し、前記メイン制御手段は、前記取込要求情報を送信してから前記取込制御終了情報を受信するまでに前記取込球検出手段にて検出された遊技球数が前記取込要求情報にて要求した取込要求球数に満たないときに、前記取込操作非受付状態を解除して再び前記取込操作受付状態とし、当該取込操作受付状態において前記取込操作手段の操作がなされたときには、前記サブ制御手段に対して前記取込操作手段の操作に応じた取込要求球数から前記取込球検出手段にて検出された遊技球数を減算した取込要求球数を特定可能な取込要求情報を送信し、該取込要求情報を受信したサブ制御手段は、再び前記取込制御を行う。
【0135】
本発明の請求項2は、前記サブ制御手段(取込払出制御部61)は、前記取込要求情報(取込指示コマンド)を受信したときに、当該取込要求情報により特定される取込要求球数を未取込球数として設定するとともに、前記取込制御(取込処理)は、前記未取込球数に応じた遊技球(パチンコ球)の取込動作(取込モータ101の駆動)を前記遊技球取込手段(取込装置)に行わせるとともに、該取込動作により前記取込球検出手段(取込球検出スイッチ104)にて検出された遊技球数を前記未取込球数から減算して該未取込球数を再設定する制御を、前記未取込球数が0となるか前記取込動作の回数が所定回(4回)となるかのいずれかの条件が成立するまで繰返し行う制御である。
【0136】
本発明の請求項3は、前記賭数は、所定の単位数(5球)の遊技球(パチンコ球)が取り込まれたことを条件に設定されるとともに、前記取込球検出手段(取込球検出スイッチ104)にて検出された遊技球数のうち未だ前記所定の単位数に満たない遊技球数(取込済球数)を表示する取込球数表示手段(取込済球表示器16)を備える。
【0137】
本発明の請求項4は、前記遊技球待機部(上皿12)に待機する遊技球(パチンコ球)を前記遊技球取込手段(取込装置100)の下流側に連設された返却経路(返却球誘導通路109)を介して返却させる際に操作する返却操作手段(精算スイッチ10)と、前記返却経路の球詰りを検出する球詰り検出手段(球詰り検出スイッチ111)と、を備え、前記サブ制御手段(取込払出制御部61)は、前記返却操作手段の操作に応じて前記遊技球待機部から供給された遊技球を前記返却経路側に排出させる返却動作(精算処理に伴う取込モータ101の駆動)を前記遊技球取込手段(取込装置100)に行わせるとともに、前記球詰り検出手段により前記返却経路の球詰りが検出されたときに前記返却動作を停止させる。
【0138】
本発明の請求項5は、遊技者が所有する遊技球数(パチンコ球数)をデータとして記憶可能な遊技球数記憶手段(クレジット球カウンタ)と、前記遊技球数記憶手段に記憶された遊技球(パチンコ球)を払い出す際に操作される精算操作手段(精算スイッチ10)と、遊技球の払出を行う遊技球払出手段(払出装置200)と、前記精算操作手段の操作に応じて前記遊技球払出手段に遊技球の払出を行わせるとともに、該遊技球の払出に基づいて前記遊技球数記憶手段に記憶された遊技球数を減算する精算制御を行う精算制御手段(遊技制御部41(精算スイッチ10の検出に基づく制御))と、を備え、前記精算制御手段は、前記遊技球数記憶手段に記憶された遊技球数が所定数(100)以上のときに、前記遊技球払出手段に前記所定数ずつ遊技球を払い出させる払出制御(最大100球の払出要求を示す精算指示コマンドの送信)を繰り返し行う。
【0139】
本発明の請求項6は、前記精算制御手段(遊技制御部41(精算スイッチ10の検出に基づく制御))は、前記払出制御(最大100球の払出要求を示す精算指示コマンドの送信)を連続して行う際に1回の払出制御の終了後、一定の間隔(送信待ち時間)をあけて次の払出制御を行う。
【0140】
本発明の請求項7は、前記遊技球待機部(上皿12)の遊技球(パチンコ球)が複数条(2条)の通路から前記遊技球取込手段(取込装置100)に供給される。
【0141】
本発明の請求項8は、前記入賞の発生に応じた大きさの遊技用価値(パチンコ球)を付与する価値付与手段(遊技制御部41(賞球付与処理))を備え、前記賭数は、所定の単位数(1BET分(5球))の遊技球が取り込まれたことを条件に設定されるとともに、前記価値付与手段は、前記所定の単位数の倍数に限らず任意の遊技球数に相当する遊技用価値を付与することが可能である。
【0142】
【発明の効果】
本発明は以下の効果を奏する。
【0143】
請求項1項の発明によれば、取込操作手段の操作がなされたときには、遊技球待機部に遊技球が待機しているか否かに関わらず遊技球取込手段による遊技球の取込動作が行われるため、従来の遊技球を用いたスロットマシンに比較して遊技球の取込を速やかに行うことが可能となり、遊技を円滑に進行することができる。また、遊技球取込手段の取込動作により要求された数の遊技球が取り込まれない場合でも、所定回の取込動作が行われたことを条件に一連の取込動作が終了し、再度取込操作手段の操作がなされることで再び取込動作が行われることとなるため、遊技球の取込動作が延々と行われてしまう等の不都合を防止できる。更に、再度取込操作手段がなされた際には、当該操作に応じた取込要求球数から既に取り込まれた遊技球数を除く遊技球数の取込が要求されるため、遊技球の取込を一層速やかに行うことができる。また、遊技球の取込制御がサブ制御手段により行われるため、メイン制御手段の制御負荷を軽減することができるうえに、メイン制御手段とサブ制御手段とが双方向通信可能に接続されているため、これらメイン制御手段とサブ制御手段との整合性が図りやすくなる。
【0144】
請求項2項の発明によれば、取込要求球数が未取込球数として設定され、未取込球数に応じた遊技球の取込動作が行われるとともに、取込動作が行われても取り込まれた遊技球数が取込要求球数に満たないときには、再度未取込球数に応じた遊技球の取込動作が行われるとともに、未取込球数は、遊技球の取込に応じて減算されて再設定されるため、その時点で必要な数の遊技球のみを取り込むための取込動作を行うことができ、余分に遊技球が取り込まれてしまうことを防止できる。
【0145】
請求項3項の発明によれば、既に取り込まれているが未だ賭数の設定に使用されていない遊技球数を確認することができる。
【0146】
請求項4項の発明によれば、返却操作手段の操作に応じて遊技球待機部に待機する遊技球を返却させることができるとともに、返却経路に球詰りが生じた場合には、返却動作が自動的に停止するため、球詰りが生じているにも関わらず返却動作が作動し続けてしまうことによる不具合を防止できる。
【0147】
請求項5項の発明によれば、遊技球数記憶手段に記憶された遊技球を用いてゲームを行うことが可能となるので、遊技を円滑に進行することができるうえに、遊技球数記憶手段に記憶された遊技球の返却に伴い大量の遊技球を払い出す際には、所定数ずつ遊技球の払出が行われるため、大量の遊技球を1回で払い出す場合に比較して遊技球の払出動作を確実に行うことができる。
【0148】
請求項6項の発明によれば、所定数の遊技球が払い出された後、再度遊技球を払い出す際には次に遊技球が払い出されるまでに一定の間隔があくため、1回の払出動作を確実に完了させた後、次の払出動作を行うことができる。
【0149】
請求項7項の発明によれば、遊技球待機部から遊技球取込手段への遊技球の供給速度を向上させることが可能となるため、遊技球取込手段による遊技球の取込速度も向上させることができる。
【0150】
請求項8項の発明によれば、入賞の発生に応じて付与される有価価値の大きさを、各入賞に応じてより細かく設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における遊技球を用いたスロットマシンの正面図である。
【図2】実施例におけるスロットマシンに設けられた上皿の上面図である。
【図3】(a)は、実施例における取込装置の構成を示す一部破断斜視図であり、(b)(c)は実施例における取込装置による取込(返却)状況を示す断面図である。
【図4】(a)(b)は実施例における払出装置による払出状況を示す断面図である。
【図5】実施例1及び実施例2におけるスロットマシンの構成を示すブロック図である。
【図6】実施例におけるスロットマシンの各基板同士の通信状況等を示す図である。
【図7】実施例におけるベルトの図柄配列を示す図である。
【図8】実施例における入賞図柄の組合せ及びその際付与される賞球数を示す図である。
【図9】実施例のスロットマシンにおける遊技制御部の制御内容を示すフローチャートである。
【図10】実施例のスロットマシンにおいて遊技制御部が行うBET処理の制御内容を示すフローチャートである。
【図11】実施例のスロットマシンにおいて遊技制御部が行うBET処理の制御内容を示すフローチャートである。
【図12】実施例のスロットマシンにおいて遊技制御部が行うBET処理の制御内容を示すフローチャートである。
【図13】実施例のスロットマシンにおける取込払出制御部の制御内容を示すフローチャートである。
【図14】実施例のスロットマシンにおいて取込払出制御部が行う精算処理の制御内容を示すフローチャートである。
【図15】実施例のスロットマシンにおいて取込払出制御部が行う取込処理の制御内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 スロットマシン
2L、2C、2R ベルト
5 1BETスイッチ
6 MAXBETスイッチ
10 精算スイッチ
12 上皿
16 取込済球表示器
41 遊技制御部
61 取込払出制御部
100 取込装置
101 取込モータ
104 取込球検出スイッチ
109 返却球誘導通路
111 球詰り検出スイッチ
200 払出装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技媒体を使用してゲームを行うスロットマシンに関し、特にはパチンコ球等の遊技球を使用してゲームを行うことが可能なスロットマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のスロットマシンとしては、遊技媒体としてメダルを用いてゲームを行うことが可能なスロットマシン(以下メダル式スロットマシン)が一般的であるが、近年、これらメダル式スロットマシンを既存のパチンコ機が設置される遊技島にも設置したいという要望があることから、遊技媒体としてパチンコ球(遊技球)を用いてゲームを行うことが可能なパチンコ球を用いたスロットマシンが一部提案されている。
【0003】
これらパチンコ球を用いたスロットマシンは、例えば上皿等に待機するパチンコ球を内部に取り込むための取込装置を備え、この取込装置によりパチンコ球が内部に取り込まれるとともに、これら取り込まれたパチンコ球を使用して賭数が設定され、この設定された賭数に基づいてゲームが行われるようになっている。
【0004】
一方、遊技場においては通常メダルの貸出レートがパチンコ球の貸出レートよりも高額に設定されている。例えば、パチンコ球の貸出レートが4円であり、メダルの貸出レートが20円に設定されている場合に、パチンコ球を用いたスロットマシンにメダル式スロットマシンと同様のゲーム性を備えるためには、1単位の賭数を設定するために5球のパチンコ球を使用する必要がある。このため、従来から提案されているパチンコ球を用いたスロットマシンにおいては、取込装置の上流側に1単位分またはそれ以上のパチンコ球が準備されているかを検出するための準備球センサを設け、この準備球センサにパチンコ球が検出されている場合、すなわち1単位分またはそれ以上のパチンコ球が準備されている場合において取込装置の駆動が可能となる構成とされたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−271269号公報(第1頁)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
また、パチンコ球を用いたスロットマシンにおいては、前述したような貸出レートの違いから、パチンコ球の取込にかかる時間が、メダル式スロットマシンによるメダルの取込にかかる時間に比較して多くの時間を要することとなるため、より速い速度でパチンコ球の取込を行うことが好ましい。
【0007】
しかしながら、上述した従来技術のスロットマシンにおいては、1単位またはそれ以上のパチンコ球(例えば5球のパチンコ球)が準備されている場合でなければ、取込装置が駆動しない構成とされており、例えば、1単位に満たないパチンコ球(例えば4球のパチンコ球)が準備されている場合でも、新たに取込装置内にパチンコ球が供給され、1単位またはそれ以上のパチンコ球(例えば5球のパチンコ球)が準備球センサに検出されるまでは、取込動作が開始されないようになっている。このため、準備球センサにパチンコ球が検出されていない場合でも、1単位に満たないパチンコ球の取込動作を行うことが可能であれば、次の取込動作で不足分のパチンコ球を取り込めば良いにも関わらず、従来のパチンコ球を用いたスロットマシンでは、準備球センサにパチンコ球が検出されてから1単位またはそれ以上のパチンコ球が取り込まれるようになるため、取込動作に余分な時間を要してしまい、遊技を円滑に進行することができないという問題があった。
【0008】
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、遊技球の取込を速やかに行うことが可能な遊技球を用いたスロットマシンを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の遊技球を用いたスロットマシンは、遊技球を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされた遊技球を用いたスロットマシンにおいて、
遊技球の取込を行う遊技球取込手段と、
前記遊技球取込手段により取り込まれた遊技球を検出する取込球検出手段と、
前記遊技球取込手段に供給される遊技球が待機する遊技球待機部と、
前記遊技球取込手段による遊技球の取込を行う際に操作される取込操作手段と、
遊技の制御を行うメイン制御手段と、
該メイン制御手段と双方向通信可能に接続され、前記遊技球取込手段による遊技球の取込制御を行うサブ制御手段と、
を備え、
前記メイン制御手段は、前記取込操作手段の操作を受け付ける取込操作受付状態において前記取込操作手段の操作がなされたときに、前記サブ制御手段に対して前記取込操作手段の操作に応じた取込要求球数を特定可能な取込要求情報を送信するとともに、前記取込操作手段の操作を受け付けない取込操作非受付状態とし、
該取込要求情報を受信した前記サブ制御手段は、前記遊技球待機部に遊技球が待機しているか否かに関わらず前記遊技球取込手段により遊技球の取込動作を行わせる制御を、前記取込要求球数の遊技球が前記取込球検出手段にて検出されるか前記取込動作の回数が所定回となるかのいずれかの条件が成立するまで繰返し行う取込制御を行い、該取込制御が終了したときにその旨を示す取込制御終了情報を前記メイン制御手段に対して返信し、
前記メイン制御手段は、前記取込要求情報を送信してから前記取込制御終了情報を受信するまでに前記取込球検出手段にて検出された遊技球数が前記取込要求情報にて要求した取込要求球数に満たないときに、前記取込操作非受付状態を解除して再び前記取込操作受付状態とし、当該取込操作受付状態において前記取込操作手段の操作がなされたときには、前記サブ制御手段に対して前記取込操作手段の操作に応じた取込要求球数から前記取込球検出手段にて検出された遊技球数を減算した取込要求球数を特定可能な取込要求情報を送信し、
該取込要求情報を受信したサブ制御手段は、再び前記取込制御を行う
ことを特徴としている。
この特徴によれば、取込操作手段の操作がなされたときには、遊技球待機部に遊技球が待機しているか否かに関わらず遊技球取込手段による遊技球の取込動作が行われるため、従来の遊技球を用いたスロットマシンに比較して遊技球の取込を速やかに行うことが可能となり、遊技を円滑に進行することができる。また、遊技球取込手段の取込動作により要求された数の遊技球が取り込まれない場合でも、所定回の取込動作が行われたことを条件に一連の取込動作が終了し、再度取込操作手段の操作がなされることで再び取込動作が行われることとなるため、遊技球の取込動作が延々と行われてしまう等の不都合を防止できる。更に、再度取込操作手段がなされた際には、当該操作に応じた取込要求球数から既に取り込まれた遊技球数を除く遊技球数の取込が要求されるため、遊技球の取込を一層速やかに行うことができる。また、遊技球の取込制御がサブ制御手段により行われるため、メイン制御手段の制御負荷を軽減することができるうえに、メイン制御手段とサブ制御手段とが双方向通信可能に接続されているため、これらメイン制御手段とサブ制御手段との整合性が図りやすくなる。
尚、所定数の賭数とは、少なくとも1以上の賭数であって、2以上の賭数が設定されることや最大賭数が設定されることでゲームが開始可能となるようにしても良い。
【0010】
本発明の遊技球を用いたスロットマシンの前記サブ制御手段は、前記取込要求情報を受信したときに、当該取込要求情報により特定される取込要求球数を未取込球数として設定するとともに、
前記取込制御は、前記未取込球数に応じた遊技球の取込動作を前記遊技球取込手段に行わせるとともに、該取込動作により前記取込球検出手段にて検出された遊技球数を前記未取込球数から減算して該未取込球数を再設定する制御を、前記未取込球数が0となるか前記取込動作の回数が所定回となるかのいずれかの条件が成立するまで繰返し行う制御であることが好ましい。
このようにすれば、取込要求球数が未取込球数として設定され、未取込球数に応じた遊技球の取込動作が行われるとともに、取込動作が行われても取り込まれた遊技球数が取込要求球数に満たないときには、再度未取込球数に応じた遊技球の取込動作が行われるとともに、未取込球数は、遊技球の取込に応じて減算されて再設定されるため、その時点で必要な数の遊技球のみを取り込むための取込動作を行うことができ、余分に遊技球が取り込まれてしまうことを防止できる。
【0011】
本発明の遊技球を用いたスロットマシンは、前記賭数は、所定の単位数の遊技球が取り込まれたことを条件に設定されるとともに、前記取込球検出手段にて検出された遊技球数のうち未だ前記所定の単位数に満たない遊技球数を表示する取込球数表示手段を備えることが好ましい。
このようにすれば、既に取り込まれているが未だ賭数の設定に使用されていない遊技球数を確認することができる。
【0012】
本発明の遊技球を用いたスロットマシンは、前記遊技球待機部に待機する遊技球を前記遊技球取込手段の下流側に連設された返却経路を介して返却させる際に操作する返却操作手段と、
前記返却経路の球詰りを検出する球詰り検出手段と、
を備え、
前記サブ制御手段は、前記返却操作手段の操作に応じて前記遊技球待機部から供給された遊技球を前記返却経路側に排出させる返却動作を前記遊技球取込手段に行わせるとともに、前記球詰り検出手段により前記返却経路の球詰りが検出されたときに前記返却動作を停止させることが好ましい。
このようにすれば、返却操作手段の操作に応じて遊技球待機部に待機する遊技球を返却させることができるとともに、返却経路に球詰りが生じた場合には、返却動作が自動的に停止するため、球詰りが生じているにも関わらず返却動作が作動し続けてしまうことによる不具合を防止できる。
【0013】
本発明の遊技球を用いたスロットマシンは、遊技者が所有する遊技球数をデータとして記憶可能な遊技球数記憶手段と、
前記遊技球数記憶手段に記憶された遊技球を払い出す際に操作される精算操作手段と、
遊技球の払出を行う遊技球払出手段と、
前記精算操作手段の操作に応じて前記遊技球払出手段に遊技球の払出を行わせるとともに、該遊技球の払出に基づいて前記遊技球数記憶手段に記憶された遊技球数を減算する精算制御を行う精算制御手段と、
を備え、
前記精算制御手段は、前記遊技球数記憶手段に記憶された遊技球数が所定数以上のときに、前記遊技球払出手段に前記所定数ずつ遊技球を払い出させる払出制御を繰り返し行うことが好ましい。
このようにすれば、遊技球数記憶手段に記憶された遊技球を用いてゲームを行うことが可能となるので、遊技を円滑に進行することができるうえに、遊技球数記憶手段に記憶された遊技球の返却に伴い大量の遊技球を払い出す際には、所定数ずつ遊技球の払出が行われるため、大量の遊技球を1回で払い出す場合に比較して遊技球の払出動作を確実に行うことができる。
【0014】
本発明の遊技球を用いたスロットマシンの前記精算制御手段は、前記払出制御を連続して行う際に1回の払出制御の終了後、一定の間隔をあけて次の払出制御を行うことが好ましい。
このようにすれば、所定数の遊技球が払い出された後、再度遊技球を払い出す際には次に遊技球が払い出されるまでに一定の間隔があくため、1回の払出動作を確実に完了させた後、次の払出動作を行うことができる。
【0015】
本発明の遊技球を用いたスロットマシンの前記遊技球待機部の遊技球が複数条の通路から前記遊技球取込手段に供給されることが好ましい。
このようにすれば、遊技球待機部から遊技球取込手段への遊技球の供給速度を向上させることが可能となるため、遊技球取込手段による遊技球の取込速度も向上させることができる。
【0016】
本発明の遊技球を用いたスロットマシンは、前記入賞の発生に応じた大きさの遊技用価値を付与する価値付与手段を備え、
前記賭数は、所定の単位数の遊技球が取り込まれたことを条件に設定されるとともに、前記価値付与手段は、前記所定の単位数の倍数に限らず任意の遊技球数に相当する遊技用価値を付与することが可能であることが好ましい。
このようにすれば、入賞の発生に応じて付与される有価価値の大きさを、各入賞に応じてより細かく設定することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】
本発明が適用された遊技球を用いたスロットマシンの第1の実施例を図面を用いて説明すると、図1に示すように、本実施例のスロットマシン1には、外周に複数種の図柄が配列されたベルト2L、2C、2Rが水平方向に並設されており、これらベルト2L、2C、2Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄がスロットマシン1の前面に設けられた透視窓3から見えるように配置されている。
【0019】
各ベルト2L、2C、2Rは、各々対応して設けられたベルトモータ34L、34C、34Rによって回転されることで、各ベルト2L、2C、2Rの図柄が透視窓3に連続的に変化しつつ表示されるとともに、各ベルト2L、2C、2Rの回転を停止させることで、透視窓3に3つの連続する図柄が表示結果として導出表示されるようになっている。
【0020】
また、スロットマシン1の前面における透視窓3の下方には、ゲームに使用するパチンコ球を貯留する上皿12が設けられているとともに、更にその下方には、上皿12からオーバーフローしたパチンコ球を貯留する下皿11が設けられている。
【0021】
また、スロットマシン1には、遊技者所有の遊技用価値としてスロットマシン1内部の記憶部(後述する遊技制御部41のRAMに設定されたクレジット球カウンタ)に記憶されているパチンコ球数(以下クレジット球数と称す)が表示されるクレジット表示器14、上皿12に貯留されたパチンコ球及びクレジット球数を用いて賭数を設定する際に操作される1BETスイッチ5及びMAXBETスイッチ6、これら1BETスイッチ5及びMAXBETスイッチ6の操作により取り込まれたパチンコ球のうち最小単位の賭数設定に必要なパチンコ球数(5球)に満たないために未だ賭数の設定に使用されていない取込済球数が表示される取込済球表示器16、クレジット球並びに上皿12に貯留されているパチンコ球を精算する際に操作される精算スイッチ10、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ7、ベルト2L、2C、2Rの回転を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L、8C、8R、等が設けられている。
【0022】
また、スロットマシン1の内部には、上皿12から供給されたパチンコ球を内部に取り込むための取込装置100、当該スロットマシン1が設置される遊技島(図示略)等から供給されたパチンコ球を上皿12または下皿11に払い出すための払出装置200が設けられている。
【0023】
本実施例では、図2に示すように、上皿12に貯留されたパチンコ球は、下流側において2条に分流されるとともに、図3(a)〜(c)に示すように、これら分流されたパチンコ球が、取込準備球通路110を通って取込装置100に供給されるようになっている。
【0024】
このように本実施例では、上皿12に貯留されたパチンコ球が下流側で2条に分量されて取込装置100に供給されるため、上皿12から取込装置100へのパチンコ球の供給速度を向上させることが可能となり、これにより取込装置100によるパチンコ球の取込速度も向上させることができる。
【0025】
取込装置100には、図3(a)〜(c)に示すように、取込準備球通路110の各条に対応して球切り用のスプロケット106が設けられている。このスプロケット106の外周には3カ所の切欠(図3(b)参照)が形成されており、これらスプロケット106が取込モータ101の駆動により回転されることで切欠内に入り込んだパチンコ球が1球ずつ下方に排出されるようになっている。また、各条に対応したスプロケット106は切欠の位置が互いにずれるように配置されており、双方のスプロケット106が同期回転することで交互にパチンコ球が排出されるようになっている。
【0026】
スプロケット106の下方には、振分ソレノイド102の励磁または解除により揺動し、スプロケット106の回転により排出されたパチンコ球の流下通路を、取込球誘導通路108または返却球誘導通路109のいずれか一方に切り替えるための流路切替弁107が設けられている。また取込球誘導通路108に繋がる排出口には内部に取り込まれたパチンコ球の通過を検出するための取込球検出スイッチ104が設けられているとともに、返却球誘導通路109に繋がる排出口には返却球誘導通路109を介して下皿11に排出されるパチンコ球の通過を検出するための返却球検出スイッチ105が設けられている。
【0027】
取込装置100において上皿12から供給されたパチンコ球を内部に取り込む場合には、流路切替弁107を図3(b)に示す状態とすることで、スプロケット106の回転により排出されたパチンコ球が取込球検出スイッチ104にて検出された後、取込球誘導通路108に排出され、遊技島内部のアウト球タンクに回収されるようになっている。また、上皿12のパチンコ球を下皿11に排出させる場合には、振分ソレノイド102の励磁により流路切替弁107が揺動し、図3(c)に示すような状態とすることで、スプロケット106の回転により排出されたパチンコ球が返却球検出スイッチ105にて検出された後、返却球誘導通路109に排出され、下皿11に排出されるようになっている。また、返却球誘導通路109には、通路内の球詰りを検出する球詰り検出スイッチ111(図5参照)が設けられており、例えば、下皿11が満タンのために返却球誘導通路109が球詰りを起こしているか否かを検出できる。
【0028】
本実施例では、遊技島より供給されたパチンコ球が球供給通路210にて2条に分流された後、払出装置200に供給されるようになっているとともに、図4(a)(b)に示すように、球供給通路210には、各条に対応して供給球検出スイッチ205が設けられており、この供給球検出スイッチ205により球供給通路210におけるパチンコ球の有無が検出されるようになっている。
【0029】
払出装置200には、図4(a)(b)に示すように、球供給通路210の各条に対応してスプロケット206が設けられているとともに、これらスプロケット206の下方には、振分ソレノイド202の励磁または解除により揺動し、前記スプロケット206の回転により排出されたパチンコ球の検出経路を、後述の賞球検出スイッチ204側の検出経路または貸球検出スイッチ203側の検出経路のいずれか一方に切り替えるための流路切替弁207が設けられている。また払出装置200の下方には賞球等の払出に基づき排出されたパチンコ球の通過を検出するための賞球検出スイッチ204と後述するカードユニット15からの要求に基づく貸球の払出に基づき排出されたパチンコ球の通過を検出するための貸球検出スイッチ203とが設けられている。
【0030】
払出装置200において賞球の払出時には流路切替弁207を図4(a)に示す状態とすることで、スプロケット206の回転により排出されたパチンコ球が賞球検出スイッチ204にて検出された後、球流下樋208に排出されるようになっている。また、球貸の払出時には、振分ソレノイド202の励磁により流路切替弁207が揺動し、図4(b)に示すような状態とすることで、スプロケット206の回転により排出されたパチンコ球が貸球検出スイッチ203にて検出された後、球流下樋208に排出されるようになっている。
【0031】
払出装置200の下方には上皿12に連通する連絡口13が設けられており、払出装置200から払い出されたパチンコ球は、連絡口13を通って上皿12に払い出されるようになっている。また、この連絡口13は、下皿11に連通する余剰球通路(図示略)に連設されており、上皿12に貯留されたパチンコ球が満タンの状態であるために連絡口13から溢れたパチンコ球が、この余剰球通路を流下して下皿11に払い出されるようになっている。
【0032】
また、本実施例のスロットマシン1は、図1に示すように、有価価値が記録されたプリペイドカードを受け付けるカードユニット15と並設されており、このカードユニット15からの要求に応じて、受付中のプリペイドカードに記録された有価価値を用いてパチンコ球の貸出を行うことが可能とされている。
【0033】
本実施例のスロットマシン1においてゲームを行う場合には、まず、上皿12に貯留されたパチンコ球または内部に記憶されているクレジット球数を使用して賭数を設定する。賭数を設定するには、MAXBETスイッチ6、または1BETスイッチ5を操作すれば良い。本実施例では、MAXBETスイッチ6が操作されると、上皿12に貯留されたパチンコ球または内部に記憶されているクレジット球数から1ゲームにおいて許容される賭数の最大数である3BET(1BET(最小単位の賭数設定に必要なパチンコ球数)=5球)分のパチンコ球が取り込まれ、1BETボタンが操作されると、上皿12に貯留されたパチンコ球または内部に記憶されているクレジット球数から1BET分のパチンコ球が取り込まれる。
【0034】
次いで、所定数の賭数が設定されると、設定された賭数に応じて入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’(図1参照)が有効となり、スタートスイッチ7の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。本実施例では少なくとも賭数として1が設定された時点でゲームが開始可能な状態となる。尚、所定数の賭数とは、少なくとも1以上の賭数であり、2以上の賭数が設定されたとき、例えば、賭数として最大賭数(3)が設定されたときにゲームが開始可能な状態となるようにしても良い。
【0035】
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7を操作すると、各ベルト2L、2C、2Rが回転し、各ベルト2L、2C、2Rの図柄が連続的に変動する。この状態でいずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rを操作すると、対応するベルト2L、2C、2Rの回転が停止し、表示結果が導出表示される。
【0036】
そして全てのベルト2L、2C、2Rが停止されることで1ゲームが終了し、賭数に応じて有効化されたいずれかの入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’上に予め定められた図柄の組合せが各ベルト2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた数のパチンコ球が遊技者に対して付与され、クレジット球数に加算される。また、クレジット球数が上限数(本実施例では250)に達した場合には、パチンコ球が直接上皿12に払い出されるようになっている。
【0037】
図5は、スロットマシン1の構成を示すブロック図である。スロットマシン1には、図5に示すように、遊技制御基板40、取込払出制御基板60、演出制御基板90が設けられており、遊技制御基板40によって主に遊技状態が制御され、取込払出制御基板60によってパチンコ球の取込及び払出が制御され、演出制御基板90によって遊技状態に応じた演出が制御される。
【0038】
遊技制御基板40には、前述した1BETスイッチ5、MAXBETスイッチ6、精算スイッチ10、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8R、取込装置100に設けられた取込球検出スイッチ104、払出装置200に設けられた賞球検出スイッチ204、が接続されているとともに、ベルト2L、2C、2Rの基準位置を検出するベルトセンサ35が接続されており、これら接続されたスイッチ、センサの検出信号が入力されるようになっている。
【0039】
また、遊技制御基板40には、前述したベルトモータ34L、34C、34R、クレジット表示器14、取込済球表示器16が接続されており、これら電気部品は、遊技制御基板40に搭載された後述の遊技制御部41の制御に基づいて駆動されるようになっている。
【0040】
遊技制御基板40には、所定の手順で演算を行うCPU、CPUの制御プログラムや各種データテーブル等を格納するROM、必要なデータの書き込み及び読み出しを行うRAMを備える遊技制御部41、遊技制御基板40に接続されたスイッチ、センサから入力された検出信号が入力されるスイッチ回路42、ベルトモータ34L、34C、34Rの駆動制御を行うモータ回路43、クレジット表示器14及び取込済球表示器16の表示駆動を行う表示駆動回路44等、が搭載されており、遊技制御部41は、遊技制御基板40に接続されたスイッチ、センサの検出信号を受けて、ゲームの進行に応じた各種の制御を行う。
【0041】
取込払出制御基板60には、前述した取込球検出スイッチ104、返却球検出スイッチ105、貸球検出スイッチ203、賞球検出スイッチ204、供給球検出スイッチ205、が接続されており、これら接続されたスイッチの検出信号が入力されるようになっている。
【0042】
また、取込払出制御基板60には、前述した取込モータ101、振分ソレノイド102、払出モータ201、振分ソレノイド202が接続されており、これら電気部品は、取込払出制御基板60に搭載された後述の取込払出制御部61による制御に基づいて駆動されるようになっている。
【0043】
取込払出制御基板60には、遊技制御部41と同様のCPU、ROM、RAMを備える取込払出制御部61、取込払出制御基板60に接続された取込モータ101及び払出モータ201の駆動制御を行うモータ回路62、振分ソレノイド102及び振分ソレノイド202の駆動制御を行うソレノイド駆動回路63、取込払出制御基板60に接続されたスイッチから入力された検出信号が入力されるスイッチ回路64等、が搭載されており、取込払出制御部61は、遊技制御基板40に搭載された遊技制御部41から送信されるコマンドや、取込払出制御基板60に接続されたスイッチからの検出信号を受けて、パチンコ球の取込及び払出等を行うための各種の制御を行う。また、取込払出制御基板60は、並設されるカードユニット15と接続されており、取込払出制御部61は、カードユニット15に搭載された制御部(図示略)からの要求に応じてパチンコ球の貸出を行う貸出制御を行う。
【0044】
演出制御基板90には、スロットマシン1の前面に配置された液晶表示器51、遊技効果LED52、スピーカ53、54が接続されており、これら電気部品は、演出制御基板90に搭載された後述の演出制御部91による制御に基づいて駆動されるようになっている。
【0045】
演出制御基板90には、遊技制御部41と同様のCPU、ROM、RAMを備える演出制御部91、演出制御基板90に接続された液晶表示器51の駆動制御を行う液晶駆動回路92、遊技効果LED52の駆動制御を行うランプ駆動回路93、スピーカ53、54からの音声出力制御を行う音声出力回路94等、が搭載されており、演出制御部91は、遊技制御基板40に搭載された遊技制御部41から送信されるコマンドを受けて、演出を行うための各種の制御を行う。
【0046】
本実施例では、遊技制御基板40に搭載された遊技制御部41が、各種外部出力信号の出力制御を行うようになっており、これにより、図6(a)に示すように、賭数の設定に使用されたパチンコ球数を示す球IN信号、賞球として払い出されたパチンコ球数を示す球OUT信号、後述するビッグボーナスに制御されている旨を示すBB中信号、後述するレギュラーボーナスに制御されている旨を示すRB中信号が、外部出力基板44を介してホールコンピュータ等の外部機器に出力されるようになっている。
【0047】
尚、本実施例では、球IN信号や球OUT信号の出力制御を遊技制御基板40に搭載された遊技制御部41が行っているが、例えば、取込払出制御基板60に搭載された取込払出制御部61が行う構成としても良く、このような構成によれば、パチンコ球の取込及び払出の制御を行う取込払出制御部61によりこれらパチンコ球の取込及び払出の制御に関係する球IN信号や球OUT信号の出力制御が行われるようになるため、これらの外部出力信号の出力制御を簡素化することができる。
【0048】
また、図6(a)に示すように、遊技制御基板40に搭載された遊技制御部41は、取込払出制御基板60に対して各種制御指令を示すコマンドを送信する。これらコマンドは、図6(b)に示すように、パチンコ球の取込要求及びその要求球数を示す取込指示コマンド、取込済球(内部に取り込まれたものの未だ賭数の設定に使用されていないパチンコ球)とクレジット球の払出要求及びその要求球数、上皿12に貯留されたパチンコ球の排出要求を示す精算指示コマンド、パチンコ球(賞球)の払出要求及びその要求球数を示す払出指示コマンドを含む。
【0049】
また、図6(a)に示すように、取込払出制御基板60に搭載された取込払出制御部61は、遊技制御基板40に対してコマンドに応じた動作が開始した旨及び当該動作が終了した旨を示す動作終了信号を出力する。詳しくは、取込払出制御部61は、コマンドに応じた動作を開始した際に動作終了信号をonの状態とし、当該動作を終了した際に動作終了信号をoffの状態とすることで、遊技制御基板40に対してコマンドに応じた動作が開始した旨及び当該動作が終了した旨を通知する。更に、取込装置100に設けられた取込球検出スイッチ104による検出信号及び払出装置200に設けられた賞球検出スイッチ204による検出信号は、遊技制御基板40及び取込払出制御基板60の双方に入力される。
【0050】
このように本実施例では、取込球検出スイッチ104の検出信号及び賞球検出スイッチ204による検出信号が遊技制御基板40及び取込払出制御基板60の双方に入力されるようになっており、取込装置100により取り込まれたパチンコ球数及び払出装置200により払い出されたパチンコ球数を遊技制御部41においても把握できるため、取込払出制御基板60から遊技制御基板40へは、動作終了信号のみを出力すれば良くなる。すなわち取込払出制御基板60から遊技制御基板40へ送信する情報量を軽減できるようになる。
【0051】
また、図6(a)に示すように、取込払出制御基板60は、並設されるカードユニット15と接続されており、取込払出制御部61には、カードユニット15に搭載された制御部(図示略)から遊技者による貸出要求操作がなされた旨を示すカードユニットREADY信号(BRDY)及びパチンコ球(貸球)の払出を要求する貸出要求信号(BRQ)が入力されるとともに、取込払出制御部61からカードユニット15に対して、貸出制御を行うことが可能な状態を示すスロットマシンREADY信号(SRDY)及びBRQに基づく貸球の払出が正常に完了した旨を示す貸出完了信号(EXS)が出力されるようになっており、取込払出制御部61は、これらの信号の入出力によって前述した貸出制御を行う。
【0052】
このように本実施例では、取込払出制御基板60とカードユニット15とが接続されるとともに、カードユニット15からの要求に基づく貸出制御を取込払出制御基板60に搭載された取込払出制御部61が行うようになっている。すなわちこれらスロットマシン1とカードユニット15との接続及び通信が、遊技制御基板40に搭載された遊技制御部41ではなく、取込払出制御基板60に搭載された取込払出制御部61との間で行われるため、外部から遊技制御部41に対して直接不正な信号が入力される等の不都合を防止できる。
【0053】
図7は、各ベルト2L、2C、2R、の図柄配列を示す図であり、各ベルト2L、2C、2Rには「1」〜「21」の各図柄番号に対応して、「黒7」、「白7」、「BAR」、「スイカ」、「ベル」、「チェリー」、「リプレイ」の図柄が各ベルトに21個配列されている。
【0054】
本実施例では、図8に示すように、通常遊技状態において「チェリー−any−any」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃った場合には、12球のパチンコ球が付与されるチェリー入賞が発生する。また、「スイカ−スイカ−スイカ」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃った場合には、62球のパチンコ球が付与されるスイカ入賞が発生する。また、「ベル−ベル−ベル」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃った場合には、48球のパチンコ球が付与されるベル入賞が発生する。また、「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃った場合には、当該ゲームと同一の賭数にて次回のゲームを実施可能なリプレイゲーム(再ゲーム)が付与されるリプレイ(再遊技)入賞が発生する。これらチェリー入賞、スイカ入賞、ベル入賞、リプレイ入賞は、小役入賞ともいう。
【0055】
また、通常遊技状態において有効化されたいずれかの入賞ライン上に「BAR−BAR−BAR」の図柄の組合せが揃えば、RB入賞が発生し、その対価として75球のパチンコ球が付与されるとともに、遊技者にとって有利なレギュラーボーナス(RB)が発生し、「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の組合せが有効化された1本の入賞ライン上に揃って、75球のパチンコ球が付与されるJac入賞が高確率で発生するレギュラーボーナスゲーム(RBゲーム)が遊技者に対して付与される。
【0056】
また、通常遊技状態において有効化された入賞ライン上に、「黒7−黒7−黒7」または「白7−白7−白7」の図柄の組合せが揃えば、特別入賞であるBB入賞が発生し、その対価として75球のパチンコ球が付与されるとともに、遊技者にとって有利なビッグボーナス(BB)が発生し、通常遊技状態よりも小役入賞の発生確率が高いビッグボーナスゲーム(BBゲーム)と前述したRBが遊技者に対して付与される。
【0057】
このように本実施例のスロットマシン1では、最小賭数を設定するために必要な球数、すなわち1BET分の球数として5球のパチンコ球が必要であるのに対して、入賞の発生に応じて付与するパチンコ球数(賞球数)は、5球の倍数となる球数に限られず、75球を上限として入賞に応じた任意の球数(例えば、チェリー入賞に応じて12球の賞球が付与されたり、スイカ入賞に応じて62球が付与される等)のパチンコ球を付与することが可能とされており、これら入賞の発生に応じて付与するパチンコ球数を、各入賞に応じてより細かく設定することができる。
【0058】
次に、本実施例における遊技制御基板40の遊技制御部41がゲームの進行に伴い実行する各種制御内容を、図9のフローチャートに基づいて以下に説明していく。
【0059】
まず、電源投入に伴いゲームスタートに備えるための初期設定を実行する。具体的には、各種装置の接続、及び作動状況、等の確認を行い、電源断前の遊技状態に復帰可能であれば復帰する処理を行う(Sa1)。
【0060】
次いで、BET処理(Sa2)、内部抽選処理(Sa3)、ベルト回転処理(Sa4)、ベルト停止処理(Sa5)、入賞判定処理(Sa6)、賞球付与処理(Sa7)を繰返し実行するループ処理に移行する。
【0061】
Sa2のステップにおけるBET処理では、賭数を設定可能な状態で待機し、賭数が設定され、スタートスイッチ7が操作された時点で賭数を確定する処理を実行する。
【0062】
Sa3のステップにおける内部抽選処理では、スタートスイッチ7の操作によるゲームスタートに伴いサンプリングされた乱数値に基づいて各入賞の当選を判定し、当選した場合には該当する入賞の発生を許容する旨を示す内部当選フラグを設定する処理を行う。
【0063】
Sa4のステップにおけるベルト回転処理では、Sa3のステップにおける内部抽選処理の終了に伴い各ベルト2L、2C、2Rを回転させる処理を実行する。
【0064】
Sa5のステップにおけるベルト停止処理では、ストップスイッチ8L、8C、8Rが検出されるか、または自動停止時間が経過したか、のいずれかの条件が満たされることで、Sa3のステップにおける内部抽選処理の結果に応じた制御パターンに基づいて各ベルト2L、2C、2Rを停止させる処理を行う。
【0065】
Sa6のステップにおける入賞判定処理では、Sa5のステップにおいて全てのベルト2L、2C、2Rの回転が停止した時点で、有効化された入賞ラインに停止した図柄の組合せを確認し、入賞の発生を判定する処理を行う。
【0066】
Sa7のステップにおける賞球付与処理では、賞球の付与を伴う入賞の発生が判定された場合に、付与された賞球をクレジット球カウンタに記憶されたクレジット球数に加算するとともに、付与された賞球がクレジット球カウンタの上限を越える場合には、上限を越える賞球の払出を要求する払出コマンドを取込払出制御基板60に送信し、パチンコ球の払出を実行させる処理を行う。
【0067】
図10〜図12は、遊技制御部41がSa2のステップにおいて実行するBET処理の制御内容を示すフローチャートである。
【0068】
BET処理では、まず今回のゲームがリプレイゲームであるかを確認し(Sb1)、リプレイゲームの場合には、スタートスイッチ7の検出待ちの状態となり(Sb2)、この状態でスタートスイッチ7が検出されると、その時点で設定されている賭数が記憶されるBETカウンタの値、すなわち前回のゲームで設定された賭数を当該ゲームの賭数としてゲームを開始する。
【0069】
また、Sb1のステップにおいてリプレイゲームでない場合には、BETカウンタをクリアして(Sb3)、精算スイッチ10、1BETスイッチ5、MAXBETスイッチ6の検出待ちの状態で待機する(Sb4〜Sb8)。
【0070】
Sb4〜Sb8の状態において、精算スイッチ10が検出された場合には、既に取り込まれているが、未だ賭数の設定に使用されていないパチンコ球数(以下、取込済球数と称す)が記憶されている取込済球カウンタ及びクレジット球カウンタを参照し、取込済球数とクレジット球数とを合算した値が100以上であるか否かを確認し(Sb10)、取込済球数とクレジット球数とを合算した値が100以上であれば100球のパチンコ球の払出要求及び上皿12に貯留されたパチンコ球の排出要求を示す精算指示コマンドを取込払出制御基板60に対して送信し(Sb11)、取込済球数とクレジット球数とを合算した値が100未満であれば取込済球数とクレジット球数とを合算した数のパチンコ球の払出要求及び上皿12に貯留されたパチンコ球の排出要求を示す精算指示コマンドを取込払出制御基板60に対して送信する(Sb12)。
【0071】
そして、応答待ち時間が経過するまで取込払出制御基板60より出力される動作終了信号の出力状況を監視し(Sb13、Sb14)、応答待ち時間が経過しても動作終了信号:onの状態が検出されない場合には、BETカウンタの値が0、すなわち賭数が設定されていなければ、Sb4〜Sb8の状態で待機し、BETカウンタの値が1または2、すなわち最大賭数未満の賭数が設定されていれば、精算スイッチ10、1BETスイッチ5、MAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7の検出待ちの状態で待機し(Sb4〜Sb9)、BETカウンタの値が3、すなわち最大賭数が設定されていれば、精算スイッチ10、スタートスイッチ7の検出待ちの状態で待機する(Sb4、Sb5、Sb9)。
【0072】
また、Sb13、Sb14において動作終了信号:onの状態が検出された場合、すなわちコマンドの送信に応じた動作の開始を確認した場合には、動作終了信号及び賞球検出スイッチ204による払出球の検出状況を監視し(Sb15、Sb16)、Sb16のステップにおいて払出球を検出すると、クレジット球カウンタのクレジット球数が0であるかを確認し(Sb17)、クレジット球数が0でない場合、すなわちクレジット球数が残存する場合には、クレジット球カウンタのクレジット球数を1減算し(Sb18)、再びSb15、Sb16の状態に戻る。また、Sb17のステップでクレジット球数が0の場合には、取込済球カウンタの取込済球数を1減算し(Sb19)、再びSb15、Sb16の状態に戻る。また、取込済球カウンタの取込済球数の減算に伴い取込済球表示器16に表示された取込済球数も減算更新される。尚、本実施例では、クレジット球数が0の場合に取込済球数を減算する構成、すなわちクレジット球数を優先して精算する構成としているが、取込済球数を優先して精算する構成としても良い。
【0073】
また、Sb15のステップにおいて動作終了信号:offの状態が検出された場合、すなわちコマンドの送信に応じた動作の終了を確認した場合には、取込済球カウンタ及びクレジット球カウンタを参照し、取込済球数とクレジット球数とを合算した値が0であるか、すなわち精算すべき球数が残存するか否かを確認し(Sb20)、取込済球数とクレジット球数とを合算した値が0の場合には、BETカウンタの値が0であれば、Sb4〜Sb8の状態で待機し、BETカウンタの値が1または2であれば、Sb4〜Sb9の状態で待機し、BETカウンタの値が3であれば、Sb4、Sb5、Sb9の状態で待機する。また、Sb20のステップにおいて取込済球数とクレジット球数とを合算した値が0でない場合には、動作終了信号:offの状態が検出されてから送信待ち時間(本実施例では1秒間)が経過するまで待機し(Sb21)、その後、Sb10のステップに戻る。
【0074】
Sb4〜Sb8またはSb4〜Sb9の状態において、1BETスイッチ5が検出された場合には、クレジット球カウンタのクレジット球数が0であるかを確認し(Sb22)、クレジット球数が0でない場合、すなわちクレジット球数が残存する場合には、クレジット球数が0となるか、取込済球数が5となるまで、クレジット球カウンタのクレジット球数を1減算し、取込済球カウンタの取込済球数を1加算する処理を繰返し行う(Sb22〜Sb24)。また、取込済球カウンタの取込済球数の加算に伴い取込済球表示器16に表示された取込済球数も加算更新される。そして、Sb24において取込済球カウンタの取込済球数が5となった場合、すなわちクレジット球数から1BET分のパチンコ球が取り込まれた場合には、BETカウンタに1を加算するとともに取込済球カウンタの取込済球数をクリアし(Sb25)、BETカウンタの値が1または2であれば、Sb4〜Sb9の状態で待機し、BETカウンタの値が3であれば、Sb4、Sb5、Sb9の状態で待機する。また、取込済球カウンタの取込済球数のクリアに伴い取込済球表示器16に表示された取込済球数も0に更新される。また、Sb22においてクレジット球カウンタのクレジット球数が0であれば取込済球カウンタを参照し、1BET分の球数から取込済球数を減算した球数の取込要求を示す取込指示コマンドを取込払出制御基板60に対して送信する(Sb26)。
【0075】
そして、応答待ち時間が経過するまで取込払出制御基板60より出力される動作終了信号の出力状況を監視し(Sb27、Sb28)、応答待ち時間が経過しても動作終了信号:onの状態が検出されない場合には、BETカウンタの値が0であれば、Sb4〜Sb8の状態で待機し、BETカウンタの値が1または2であれば、Sb4〜Sb9の状態で待機し、BETカウンタの値が3であれば、Sb4、Sb5、Sb9の状態で待機する。
【0076】
また、Sb27、Sb28において動作終了信号:onの状態が検出された場合、すなわちコマンドの送信に応じた動作の開始を確認した場合には、動作終了信号及び取込球検出スイッチ104による取込球の検出状況を監視し(Sb29、Sb30)、Sb30のステップにおいて取込球を検出すると、取込済球カウンタの取込済球数を1加算し(Sb31)、更に取込済球カウンタの取込済球数が5であれば(Sb32)、BETカウンタに1を加算するとともに取込済球カウンタの取込済球数をクリアし(Sb33)、再びSb29、Sb30の状態で待機する。また、取込済球カウンタの取込済球数の加算に伴い取込済球表示器16に表示された取込済球数も減算更新されるとともに、取込済球カウンタの取込済球数のクリアに伴い取込済球表示器16に表示された取込済球数も0に更新される。また、Sb29のステップにおいて動作終了信号:offの状態が検出された場合、すなわちコマンドの送信に応じた動作の終了を確認した場合には、BETカウンタの値が0であれば、Sb4〜Sb8の状態で待機し、BETカウンタの値が1または2であれば、Sb4〜Sb9の状態で待機し、BETカウンタの値が3であれば、Sb4、Sb5、Sb9の状態で待機する。
【0077】
Sb4〜Sb8またはSb4〜Sb9の状態において、MAXBETスイッチ6が検出された場合には、クレジット球カウンタのクレジット球数が0であるかを確認し(Sb34)、クレジット球数が0でない場合には、クレジット球数が0となるか、取込済球数が5となるまで、クレジット球カウンタのクレジット球数を1減算し、取込済球カウンタの取込済球数を1加算する処理を繰返し行う(Sb34〜Sb36)。また、取込済球カウンタの取込済球数の加算に伴い取込済球表示器16に表示された取込済球数も加算更新される。そして、Sb36において取込済球カウンタの取込済球数が5となった場合、すなわちクレジット球数から1BET分のパチンコ球が取り込まれた場合には、BETカウンタに1を加算するとともに取込済球カウンタの取込済球数をクリアし(Sb37)、BETカウンタの値が3であるか否か、すなわち最大賭数が設定されたか否かを確認し(Sb38)、BETカウンタの値が3であればSb4、Sb5、Sb9の状態で待機する。また、取込済球カウンタの取込済球数のクリアに伴い取込済球表示器16に表示された取込済球数も0に更新される。また、Sb38においてBETカウンタの値が3でなければSb34のステップに戻る。また、Sb34においてクレジット球カウンタのクレジット球数が0であればBETカウンタ及び取込済球カウンタを参照し、3BET分の球数から既に賭数の設定に使用された球数と取込済球数を減算した球数、すなわち最大賭数を設定するのに必要な球数の取込要求を示す取込指示コマンドを取込払出制御基板60に対して送信する(Sb39)。
【0078】
そして、応答待ち時間が経過するまで取込払出制御基板60より出力される動作終了信号の出力状況を監視し(Sb27、Sb28)、応答待ち時間が経過しても動作終了信号:onの状態が検出されない場合には、BETカウンタの値が0であれば、Sb4〜Sb8の状態で待機し、BETカウンタの値が1または2であれば、Sb4〜Sb9の状態で待機し、BETカウンタの値が3であれば、Sb4、Sb5、Sb9の状態で待機する。
【0079】
また、Sb27、Sb28において動作終了信号:onの状態が検出された場合、すなわちコマンドの送信に応じた動作の開始を確認した場合には、動作終了信号及び取込球検出スイッチ104による取込球の検出状況を監視し(Sb29、Sb30)、Sb30のステップにおいて取込球を検出すると、取込済球カウンタの取込済球数を1加算し(Sb31)、更に取込済球カウンタの取込済球数が5であれば(Sb32)、BETカウンタに1を加算するとともに取込済球カウンタの取込済球数をクリアし(Sb33)、再びSb29、Sb30の状態で待機する。また、取込済球カウンタの取込済球数の加算に伴い取込済球表示器16に表示された取込済球数も減算更新されるとともに、取込済球カウンタの取込済球数のクリアに伴い取込済球表示器16に表示された取込済球数も0に更新される。また、Sb29のステップにおいて動作終了信号:offの状態が検出された場合、すなわちコマンドの送信に応じた動作の終了を確認した場合には、BETカウンタの値が0であれば、Sb4〜Sb8の状態で待機し、BETカウンタの値が1または2であれば、Sb4〜Sb9の状態で待機し、BETカウンタの値が3であれば、Sb4、Sb5、Sb9の状態で待機する。
【0080】
Sb4〜Sb9またはSb4、Sb5、Sb9の状態において、スタートスイッチ7が検出された場合には、BETカウンタを参照し、BETカウンタに設定されている値を当該ゲームの賭数として設定し(Sb40)、ゲームを開始する。
【0081】
このように本実施例では、1BETスイッチ5またはMAXBET6が操作されて取込指示コマンドが取込払出制御基板60に送信された後、取込払出制御基板60より出力される動作終了信号:onが応答待ち時間が経過しても検出されないか、動作終了信号:onが検出された後、動作終了信号offが検出されるまでの間、すなわち取込払出制御部61による取込制御が終了するまでの間、取込球以外の検出を行わず、次の制御へ移行しないようになっている。
【0082】
また、精算スイッチ10が操作されることで、取込済球数とクレジット球数を確認し、100球を上限とするパチンコ球の払出要求を示す精算指示コマンドを送信する。その後取込払出制御基板60より出力される動作終了信号:onが応答待ち時間が経過しても検出されないか、動作終了信号:onが検出された後、動作終了信号offが検出されること、すなわち払出制御の完了が確認されることで、再度取込済球数とクレジット球数を確認し、取込済球数、クレジット球数が残っていれば、再度100球を上限とするパチンコ球の払出要求を示す精算指示コマンドを送信するようになっている。すなわち取込済球数とクレジット球数の合計が100球以上の場合には、取込払出制御基板60に対して100球ずつ払出要求を行うようになっている。更に本実施例では、払出制御の完了が確認された後、再度払出要求を行う場合に、送信待ち時間の経過を待って払出要求を行うようになっている。
【0083】
次に、本実施例における取込払出制御基板60の取込払出制御部61がゲームの進行に伴い実行する各種制御内容を、図13のフローチャートに基づいて以下に説明していく。
【0084】
まず、電源投入に伴いゲームスタートに備えるための初期設定を実行する。具体的には、各種装置の接続、及び作動状況、等の確認を行い、電源断前の遊技状態に復帰可能であれば復帰する処理を行う(Sc1)。
【0085】
次いで、遊技制御基板40からの精算指示コマンド、取込指示コマンド、払出指示コマンドの受信待ち、及び並設されるカードユニット15から出力されるBRDYの検出待ちの状態で待機する(Sc2、Sc4、Sc6、Sc8)。
【0086】
Sc2、Sc4、Sc6、Sc8の状態で精算指示コマンドを受信すると、精算指示コマンドにより特定される要求球数のパチンコ球を払い出すとともに、上皿12に貯留されたパチンコ球を下皿11に排出する精算処理を実行し(Sc3)、当該処理の終了後、Sc2、Sc4、Sc6、Sc8の状態に戻る。
【0087】
Sc2、Sc4、Sc6、Sc8の状態で取込指示コマンドを受信すると、取込指示コマンドにより特定される要求球数を、上皿12に貯留されたパチンコ球から取り込む取込処理を実行し(Sc5)、当該処理の終了後、Sc2、Sc4、Sc6、Sc8の状態に戻る。
【0088】
Sc2、Sc4、Sc6、Sc8の状態で払出指示コマンドを受信すると、払出指示コマンドにより特定される要求球数を上皿12に払い出す払出処理を実行し(Sc7)、当該処理の終了後、Sc2、Sc4、Sc6、Sc8の状態に戻る。
【0089】
Sc2、Sc4、Sc6、Sc8の状態でBRDYを検出すると、その後BRDYの検出がなくなるまでの期間、BRQを検出する毎に、所定数(例えば25球)の貸球を払い出す貸出処理を実行し(Sc9)、当該処理の終了後、Sc2、Sc4、Sc6、Sc8の状態に戻る。
【0090】
図14は、取込払出制御部61がSc3において実行する精算処理の制御内容を示すフローチャートである。
【0091】
精算処理では、まず取込装置100の振分ソレノイド102を励磁して流路切替弁107を揺動させ取り込まれたパチンコ球の流下経路を返却球誘導通路109側に切り替えた後(Sd1)、取込モータ101を駆動する(Sd2)。そして払出が要求され、かつ未だ払い出されていない球数(未払出球数と称す)が記憶される未払出球カウンタに精算指示コマンドにより特定される要求球数を設定する(Sd3)。
【0092】
次いで、未払出球カウンタの未払出球数が0か、すなわち未払出球数が残存するか否かを確認し(Sd4)、未払出球数が残存する場合には、動作終了信号:onの状態として精算指示コマンドの受信に基づき動作を開始する旨を遊技制御基板40に対して出力する(Sd5)。そして、払出装置200にパチンコ球が供給されているか否か、すなわち供給球検出スイッチ205が検出されているか否かを確認し(Sd6)、払出装置200にパチンコ球が供給されている場合には、払出モータ201を駆動する(Sd7)。尚、Sd6のステップにおいて払出装置200にパチンコ球が供給されていない場合には、供給されるまでその状態で待機し、パチンコ球の供給が検出された時点で払出モータ201を駆動する(Sd7)。
【0093】
次いで、賞球検出スイッチ204による払出球の検出または払出モータ201の回転の終了待ちの状態となる(Sd8、Sd10、Sd11)。払出モータ201の回転が終了したか否かは払出球カウンタにセットされた球数の払出に対応した回転が完了したかにより確認する。
【0094】
Sd8、Sd10、Sd11において賞球検出スイッチ204による払出球が検出された場合には、払出球カウンタの球数を1減算し(Sd9)、再びSd8、Sd10、Sd11に戻る。
【0095】
また、Sd8、Sd10、Sd11において払出に対応した回転の完了を確認した場合には、払出モータ201の駆動を停止するとともに(Sd12)、払出モータ201の回転により払い出されたパチンコ球が賞球検出スイッチ204にて検出されるまでに要する時間である払出球検出待ち時間が経過するまで、賞球検出スイッチ204による払出球の検出待ちの状態となる(Sd8、Sd10、Sd13)。
【0096】
Sd8、Sd10、Sd13において賞球検出スイッチ204による払出球が検出された場合には、払出球カウンタの球数を1減算し(Sd9)、再びSd8、Sd10、Sd13に戻る。
【0097】
また、Sd8、Sd10、Sd13において払出球検出待ち時間が経過した場合には、動作終了信号:offの状態として精算指示コマンドの受信に基づく動作が終了した旨を遊技制御基板40に対して出力する(Sd14)。そして受信待ち時間が経過するまで精算指示コマンドの受信待ちの状態で待機する(Sd15、Sd16)。そして受信待ち時間が経過するまでに精算指示コマンドを受信した場合には、Sd3に戻り、再び未払出球カウンタに精算指示コマンドにより特定される要求球数のパチンコ球の払出動作を行う。
【0098】
また、Sd4のステップにおいて未払出球カウンタが0の場合、またはSd16のステップにおいて受信待ち時間が経過した場合には、返却球検出スイッチ105が返却球を最後に検出してから所定時間(本実施例では、上皿12から供給されたパチンコ球が取込装置100の返却動作によって返却側に排出されて返却球検出スイッチ105に検出されるまでに十分な時間)が経過するか、球詰り検出スイッチ111が検出されるまで待機する(Sd17、Sd18)。
【0099】
そしてSd18において球詰り検出スイッチ111が返却球誘導通路109内の球詰りを検出した場合には取込モータ101を停止させるとともに(Sd19)、球詰り検出スイッチ111の検出がなくなるまで待機する(Sd20)。そして球詰り検出スイッチ111の検出がなくなった時点で再び取込モータ101を駆動させて(Sd21)、Sd17、Sd18の状態に戻る。
【0100】
また、Sd17、Sd18において返却球検出スイッチ105が返却球を最後に検出してから所定時間が経過した場合には、取込モータ101を停止させるとともに(Sd22)、取込装置100の振分ソレノイド102の励磁を解除して取り込まれたパチンコ球の流下経路を取込球誘導通路108側に戻して(Sd23)、精算処理を終了する。
【0101】
図15は、取込払出制御部61がSc5において実行する取込処理の制御内容を示すフローチャートである。
【0102】
取込処理では、まず動作終了信号:onの状態として取込指示コマンドの受信に基づき動作を開始する旨を遊技制御基板40に対して出力する(Se1)。そして、取込が要求され、かつ未だ取り込まれていない球数(未取込球数と称す)が記憶される取込球カウンタに、当該取込処理を行う契機となった取込指示コマンドにより特定される要求球数を加算する(Se2)。
【0103】
次いで取込動作の再試行回数を記憶するリトライカウンタに3を設定し(Se3)、上皿12からパチンコ球が供給されているか否かに関わらず、取込モータ101を駆動する(Se4)。
【0104】
次いで、取込球検出スイッチ104による取込球の検出または取込モータ101の回転の終了待ちの状態となる(Se5、Se7、Se8)。取込モータ101の回転が終了したか否かは取込球カウンタにセットされた未取込球数の取込に対応した回転が完了したかにより確認する。
【0105】
Se5、Se7、Se8において取込球検出スイッチ104による取込球が検出された場合には、取込球カウンタの未取込球数を1減算し(Se6)、再びSe5、Se7、Se8に戻る。
【0106】
また、Se5、Se7、Se8において取込に対応した回転の完了を確認した場合には、取込モータ101の駆動を停止するとともに(Se9)、取込モータ101の回転により取り込まれたパチンコ球が取込球検出スイッチ104にて検出されるまでに要する時間である取込球検出待ち時間が経過するまで、取込球検出スイッチ104による取込球の検出待ちの状態となる(Se5、Se7、Se10)。
【0107】
Se5、Se7、Se10において取込球検出スイッチ104による取込球が検出された場合には、取込球カウンタの未取込球数を1減算し(Se6)、再びSe5、Se7、Se10に戻る。
【0108】
また、Se5、Se7、Se10において取込球検出待ち時間が経過した場合には、取込球カウンタの未取込球数が0か否か、すなわち要求球数分のパチンコ球が全て取り込まれたか否かを確認し(Se11)、未取込球数が0の場合には、リトライカウンタをクリアし(Se12)、動作終了信号:offの状態として精算指示コマンドの受信に基づく動作が終了した旨を遊技制御基板40に対して出力し(Se15)、取込処理を終了する。
【0109】
また、Se11のステップにおいて取込球カウンタの未取込球数が残存する場合には、リトライカウンタが0か否か、すなわち再試行回数にわたり取込動作が行われたか否かを確認し(Se13)、再試行回数が残っている場合には、リトライカウンタの値を1減算して(Se14)再びSe4へ戻り、残存する未取込球数に応じた取込動作を行う。また、Se13のステップにおいて再試行回数が残っていない場合には、要求された球数のパチンコ球の取込が行われたか否かに関わらず、動作終了信号:offの状態として精算指示コマンドの受信に基づく動作が終了した旨を遊技制御基板40に対して出力し(Se15)、取込処理を終了する。
【0110】
以上説明したように、本実施例のスロットマシン1においては、パチンコ球の取込制御が取込払出制御部61により行われるため、遊技制御部41の制御負荷を軽減することができるうえに、遊技制御部41と取込払出制御部61とが双方向通信可能に接続されているため、遊技制御部41と取込払出制御部61との整合性が図りやすくなる。
【0111】
また、本実施例では、1BETスイッチ5またはMAXBETスイッチ6の操作がなされたときには、1BETスイッチ5またはMAXBETスイッチ6の操作に応じて取込を要求された球数が未取込球数として取込球数カウンタに設定され、上皿12から取込装置100にパチンコ球が供給されているか否かに関わらず取込球数カウンタの未取込球数に応じて取込モータ101が駆動されるため、従来のパチンコ球を用いたスロットマシンに比較してパチンコ球の取込を速やかに行うことが可能となり、遊技を円滑に進行することができる。
【0112】
また、取込球数カウンタの未取込球数に応じた取込モータ101の駆動が停止しても取込球数カウンタの未取込球数が残存する場合、すなわち取込モータ101の駆動により取り込まれた球数が要求された球数に満たない場合には、再度取込球数カウンタの未取込球数に応じた取込モータ101の駆動が行われるとともに、未取込球数は、取込球が検出される毎に減算更新されるため、その時点で必要な数のパチンコ球のみを取り込むための取込動作を行うことができる。
【0113】
また、取込モータ101の駆動により取り込まれたパチンコ球数が1BETスイッチ5またはMAXBETスイッチ6の操作に応じて取込を要求された球数に満たない場合でも、取込モータ101の駆動が所定回(本実施例では3回)行われたことを条件に取込処理が終了して一連の取込動作が終了するため、取込モータ101の駆動が延々と行われてしまう等の不都合を防止できる。
【0114】
また、連続して取込モータ101の駆動を行う際には、1回の駆動が終了した後、パチンコ球が取り込まれてから取込球検出スイッチ104に検出されるまでの時間よりも長い間隔(取込球検出待ち時間)をあけて次の駆動が行われるようになっている。すなわち取込モータ101の駆動により取り込まれたパチンコ球が検出されるのに十分な時間が経過するまでは次の駆動が開始しないので、必要な数のパチンコ球が取り込まれているにも関わらず、次の駆動が開始して余分にパチンコ球が取り込まれてしまう等の不都合を防止できる。
【0115】
また、1BETスイッチ5またはMAXBETスイッチ6が操作された際に、クレジット球数が残存する場合には、まずクレジット球数カウンタに記憶されたクレジット球数から取り込むとともに、クレジット球数が不足する場合に、その不足分の球数のパチンコ球の取込が要求されるため、パチンコ球の取込を速やかに行うことができる。
【0116】
尚、本実施例では、クレジット球カウンタが遊技制御部41のRAMに設定されており、クレジット球カウンタのクレジット球数の加減算制御が遊技制御部41に行われるようになっているが、クレジット球カウンタを取込払出制御部61のRAMに設定し、クレジット球カウンタのクレジット球数の加減算制御を取込払出制御部61が行うようにしても良く、これにより遊技制御部41の制御負荷を更に軽減させることができる。
【0117】
また、1BETスイッチ5またはMAXBETスイッチ6が操作された際に、既に取り込まれたものの1BET分(5球)に満たないために賭数の設定に使用されていない取込済球数が取込済球カウンタに残存する場合には、1BETスイッチ5またはMAXBETスイッチ6の操作に応じて取り込む必要のある球数から取込済球カウンタの取込済球数を減算した球数、すなわちその時点で取り込む必要のあるパチンコ球数のみの取込が要求されるため、パチンコ球の取込を一層速やかに行うことができる。
【0118】
尚、本実施例では、取込球検出スイッチ104の信号が遊技制御基板40に直接入力されるようになっており、遊技制御部41は、取込球検出スイッチ104から出力された信号に基づいて取込済球カウンタの取込済球数を減算する構成としているが、例えば、取込払出制御部61が、取込動作の終了に伴って当該取込動作によって取り込まれた球数を示す情報を遊技制御基板40に対して送信し、遊技制御部41が取込払出制御基板60から受信した情報に基づいて取込済球カウンタの取込済球数を減算する構成としても良い。
【0119】
また、本実施例では、取込済球カウンタの取込済球数が取込済球表示器16に表示されるとともに、取込済球カウンタの取込済球数の更新に応じて取込済球表示器16に表示された取込済球数も逐次更新されるようになっており、遊技者は、既に取り込まれたものの未だ賭数の設定に使用されていないパチンコ球数を確認することができる。
【0120】
また、本実施例では、精算スイッチが操作されることで、上皿12に貯留されたパチンコ球の下皿11への排出が要求され、これに伴って取込装置100が返却動作を行い、上皿12のパチンコ球が返却球誘導通路109を通って下皿に排出されるようになっている。また、返却球誘導通路109には、返却球誘導通路109内の球詰りを検出する球詰り検出スイッチ111が設けられており、球詰り検出スイッチ111により返却球誘導通路109の球詰りが検出されることで返却動作が自動的に停止するため、球詰りが生じているにも関わらず返却動作が継続してしまうことによる不具合(例えば、取込装置100の球噛みによる破損等)を防止できる。
【0121】
また、本実施例では、精算スイッチが操作されることで、前述した上皿12に貯留されたパチンコ球の下皿11への排出に加えて、取込済球カウンタの取込済球数及びクレジット球カウンタのクレジット球数のパチンコ球の払出が要求され、これに伴って要求されたパチンコ球の払出が要求されるようになっている。この際、取込済球数及びクレジット球数の合計が100球を越える場合、すなわち取込済球数及びクレジット球数の精算に伴い大量のパチンコ球を払い出す場合には、100球ずつ払出要求を繰返し行い、100球ずつ払出動作を行わせるようになっている。このため、大量のパチンコ球を1回で払い出す場合に比較してパチンコ球の払出動作を確実に行わせることができる。更に、払出要求を連続して行う場合、すなわち払出動作を連続して行わせる場合には、1回の払出要求に基づく払出動作の終了後、一定の間隔(送信待ち時間)をあけて次の払出要求を行うようになっており、最初の払出要求に伴うパチンコ球が払い出された後、次の払出要求に伴うパチンコ球が払い出されるまでに一定の間隔があくため、1回の払出動作を確実に完了させた後、次の払出動作を行わせることができる。更に、払出要求間の間隔を調整することで、当該スロットマシン1が設置される遊技島からのパチンコ球の供給速度に合わせてパチンコ球の払出を行うことができる。
【0122】
尚、本実施例では、遊技制御部41が精算指示コマンドを送信した後、次に精算指示コマンドを送信する際に、送信待ち時間の経過を待って精算指示コマンドを送信することで払出動作の間に一定の間隔をあける構成としているが、取込払出制御部61側で払出動作の間に一定の間隔をあける構成としても良い。
【0123】
また、本実施例では、精算スイッチ10の操作に応じて上皿12に貯留されたパチンコ球の下皿11への排出要求と取込済球数及びクレジット球数の精算要求とが行われるようになっているが、これらの要求を別個の操作手段にて行うようにしても良い。
【0124】
また、精算スイッチ10の1回の操作で、取込済球数及びクレジット球数の払出が行われるようになっているが、精算スイッチ10の1回の操作で払い出せるパチンコ球数の上限を設けても良い。
【0125】
以上、本発明の実施例を図面に基づいて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0126】
例えば、実施例では、メイン制御手段として遊技制御基板40に搭載された遊技制御部41を、サブ制御手段として取込払出制御基板60に搭載された取込払出制御部61を、各々適用した例について説明したが、各制御部が別個の基板に搭載されている必要はなく、これら各制御部が同一の基板上に搭載されていても良い。
【0127】
また、実施例のスロットマシン1では、クレジット球が残存している場合には、これらクレジット球を用いて賭数が設定され、クレジット球が0の場合に上皿12のパチンコ球が取り込まれて賭数が設定されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、クレジット球を記憶する機能を設けず、上皿12に貯留されたパチンコ球のみを用いて賭数を設定するようにしても良い。
【0128】
また、実施例では、最大賭数分(3BET分)のパチンコ球が取り込まれると、スタートスイッチ7及び精算スイッチ10のみの検出待ちの状態となり、この状態においては1BETスイッチ5やMAXBETスイッチ6が検出されない構成とされているが、例えば、最大賭数分(3BET分)のパチンコ球が取り込まれた場合でも、1BETスイッチ5の検出を受け付けるとともに、この状態で1BETスイッチ5が検出されることで、2BET分のパチンコ球を返却し、賭数、すなわちBETカウンタの値を1に更新できるようにしても良い。
【0129】
また、実施例では、最大賭数が設定されていない状態で、1BETスイッチ5またはMAXBETスイッチ6が操作されることにより取り込まれたパチンコ球は賭数の設定に使用されるとともに、最大賭数が設定されている状態では、1BETスイッチ5またはMAXBETスイッチ6の操作が無効とされるようになっているが、例えば、最大賭数が設定されている状態で、1BETスイッチ5またはMAXBETスイッチ6が操作されることにより取り込まれたパチンコ球をクレジット球に加算するようにしても良い。
【0130】
また、実施例では、上皿12のパチンコ球の取込を行うための操作部として最小賭数である1BET分のパチンコ球を取込可能な1BETスイッチ5と最大賭数である3BET分のパチンコ球を取込可能なMAXBETスイッチ6とが設けられているが、本発明はこれに限定されるものではなく、取込指定数に応じて3つ以上の操作部、例えば、1BET分のパチンコ球を取込可能な1BETスイッチ、2BET分のパチンコ球を取込可能な2BETスイッチ、3BET分のパチンコ球を取込可能な3BETスイッチを各々個別に設けるようにしても良い。
【0131】
また、実施例では、取込装置として、モータの駆動回転に同期して回転するスプロケット内のパチンコ球が取り込まれるモータ式の取込装置100が適用されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばソレノイドの励磁によりパチンコ球の取込通路が開放されることでパチンコ球が取り込まれるソレノイド式の取込装置を適用しても良い。更には、外周に所定数のパチンコ球が待機可能な複数の待機溝が設けられた筒状のロータにおける待機溝内にパチンコ球を待機させるとともに、このロータを回転させることにより待機溝内に待機するパチンコ球を取込可能な取込装置を適用しても良い。
【0132】
また、実施例の取込装置には2条の供給通路から供給されたパチンコ球の取込を行う2条式の取込装置100が適用されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、1条式の取込装置や3条式以上の取込装置を適用するようにしても良い。
【0133】
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
【0134】
本発明の請求項1は、遊技球(パチンコ球)を用いて1ゲームに対して賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の識別情報(図柄)を変動表示可能な可変表示装置(ベルト2L、2C、2R)の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされた遊技球を用いたスロットマシン1において、遊技球の取込を行う遊技球取込手段(取込装置100)と、前記遊技球取込手段により取り込まれた遊技球を検出する取込球検出手段(取込球検出スイッチ104)と、前記遊技球取込手段に供給される遊技球が待機する遊技球待機部(上皿12)と、前記遊技球取込手段による遊技球の取込を行う際に操作される取込操作手段(1BETスイッチ5、MAXBETスイッチ6)と、遊技の制御を行うメイン制御手段(遊技制御部41)と、該メイン制御手段と双方向通信可能に接続され、前記遊技球取込手段による遊技球の取込制御(取込処理)を行うサブ制御手段(取込払出制御部61)と、を備え、前記メイン制御手段は、前記取込操作手段の操作を受け付ける取込操作受付状態(1BETスイッチ5、MAXBETスイッチ6の検出待ち状態)において前記取込操作手段の操作がなされたときに、前記サブ制御手段に対して前記取込操作手段の操作に応じた取込要求球数を特定可能な取込要求情報(取込指示コマンド)を送信するとともに、前記取込操作手段の操作を受け付けない取込操作非受付状態(動作終了信号:offの検出待ち状態)とし、該取込要求情報を受信した前記サブ制御手段は、前記遊技球待機部に遊技球が待機しているか否かに関わらず前記遊技球取込手段により遊技球の取込動作(取込モータ101の駆動)を行わせる制御を、前記取込要求球数の遊技球が前記取込球検出手段にて検出されるか前記取込動作の回数が所定回(4回)となるかのいずれかの条件が成立するまで繰返し行う取込制御(取込処理)を行い、該取込制御が終了したときにその旨を示す取込制御終了情報(動作終了信号:off)を前記メイン制御手段に対して返信し、前記メイン制御手段は、前記取込要求情報を送信してから前記取込制御終了情報を受信するまでに前記取込球検出手段にて検出された遊技球数が前記取込要求情報にて要求した取込要求球数に満たないときに、前記取込操作非受付状態を解除して再び前記取込操作受付状態とし、当該取込操作受付状態において前記取込操作手段の操作がなされたときには、前記サブ制御手段に対して前記取込操作手段の操作に応じた取込要求球数から前記取込球検出手段にて検出された遊技球数を減算した取込要求球数を特定可能な取込要求情報を送信し、該取込要求情報を受信したサブ制御手段は、再び前記取込制御を行う。
【0135】
本発明の請求項2は、前記サブ制御手段(取込払出制御部61)は、前記取込要求情報(取込指示コマンド)を受信したときに、当該取込要求情報により特定される取込要求球数を未取込球数として設定するとともに、前記取込制御(取込処理)は、前記未取込球数に応じた遊技球(パチンコ球)の取込動作(取込モータ101の駆動)を前記遊技球取込手段(取込装置)に行わせるとともに、該取込動作により前記取込球検出手段(取込球検出スイッチ104)にて検出された遊技球数を前記未取込球数から減算して該未取込球数を再設定する制御を、前記未取込球数が0となるか前記取込動作の回数が所定回(4回)となるかのいずれかの条件が成立するまで繰返し行う制御である。
【0136】
本発明の請求項3は、前記賭数は、所定の単位数(5球)の遊技球(パチンコ球)が取り込まれたことを条件に設定されるとともに、前記取込球検出手段(取込球検出スイッチ104)にて検出された遊技球数のうち未だ前記所定の単位数に満たない遊技球数(取込済球数)を表示する取込球数表示手段(取込済球表示器16)を備える。
【0137】
本発明の請求項4は、前記遊技球待機部(上皿12)に待機する遊技球(パチンコ球)を前記遊技球取込手段(取込装置100)の下流側に連設された返却経路(返却球誘導通路109)を介して返却させる際に操作する返却操作手段(精算スイッチ10)と、前記返却経路の球詰りを検出する球詰り検出手段(球詰り検出スイッチ111)と、を備え、前記サブ制御手段(取込払出制御部61)は、前記返却操作手段の操作に応じて前記遊技球待機部から供給された遊技球を前記返却経路側に排出させる返却動作(精算処理に伴う取込モータ101の駆動)を前記遊技球取込手段(取込装置100)に行わせるとともに、前記球詰り検出手段により前記返却経路の球詰りが検出されたときに前記返却動作を停止させる。
【0138】
本発明の請求項5は、遊技者が所有する遊技球数(パチンコ球数)をデータとして記憶可能な遊技球数記憶手段(クレジット球カウンタ)と、前記遊技球数記憶手段に記憶された遊技球(パチンコ球)を払い出す際に操作される精算操作手段(精算スイッチ10)と、遊技球の払出を行う遊技球払出手段(払出装置200)と、前記精算操作手段の操作に応じて前記遊技球払出手段に遊技球の払出を行わせるとともに、該遊技球の払出に基づいて前記遊技球数記憶手段に記憶された遊技球数を減算する精算制御を行う精算制御手段(遊技制御部41(精算スイッチ10の検出に基づく制御))と、を備え、前記精算制御手段は、前記遊技球数記憶手段に記憶された遊技球数が所定数(100)以上のときに、前記遊技球払出手段に前記所定数ずつ遊技球を払い出させる払出制御(最大100球の払出要求を示す精算指示コマンドの送信)を繰り返し行う。
【0139】
本発明の請求項6は、前記精算制御手段(遊技制御部41(精算スイッチ10の検出に基づく制御))は、前記払出制御(最大100球の払出要求を示す精算指示コマンドの送信)を連続して行う際に1回の払出制御の終了後、一定の間隔(送信待ち時間)をあけて次の払出制御を行う。
【0140】
本発明の請求項7は、前記遊技球待機部(上皿12)の遊技球(パチンコ球)が複数条(2条)の通路から前記遊技球取込手段(取込装置100)に供給される。
【0141】
本発明の請求項8は、前記入賞の発生に応じた大きさの遊技用価値(パチンコ球)を付与する価値付与手段(遊技制御部41(賞球付与処理))を備え、前記賭数は、所定の単位数(1BET分(5球))の遊技球が取り込まれたことを条件に設定されるとともに、前記価値付与手段は、前記所定の単位数の倍数に限らず任意の遊技球数に相当する遊技用価値を付与することが可能である。
【0142】
【発明の効果】
本発明は以下の効果を奏する。
【0143】
請求項1項の発明によれば、取込操作手段の操作がなされたときには、遊技球待機部に遊技球が待機しているか否かに関わらず遊技球取込手段による遊技球の取込動作が行われるため、従来の遊技球を用いたスロットマシンに比較して遊技球の取込を速やかに行うことが可能となり、遊技を円滑に進行することができる。また、遊技球取込手段の取込動作により要求された数の遊技球が取り込まれない場合でも、所定回の取込動作が行われたことを条件に一連の取込動作が終了し、再度取込操作手段の操作がなされることで再び取込動作が行われることとなるため、遊技球の取込動作が延々と行われてしまう等の不都合を防止できる。更に、再度取込操作手段がなされた際には、当該操作に応じた取込要求球数から既に取り込まれた遊技球数を除く遊技球数の取込が要求されるため、遊技球の取込を一層速やかに行うことができる。また、遊技球の取込制御がサブ制御手段により行われるため、メイン制御手段の制御負荷を軽減することができるうえに、メイン制御手段とサブ制御手段とが双方向通信可能に接続されているため、これらメイン制御手段とサブ制御手段との整合性が図りやすくなる。
【0144】
請求項2項の発明によれば、取込要求球数が未取込球数として設定され、未取込球数に応じた遊技球の取込動作が行われるとともに、取込動作が行われても取り込まれた遊技球数が取込要求球数に満たないときには、再度未取込球数に応じた遊技球の取込動作が行われるとともに、未取込球数は、遊技球の取込に応じて減算されて再設定されるため、その時点で必要な数の遊技球のみを取り込むための取込動作を行うことができ、余分に遊技球が取り込まれてしまうことを防止できる。
【0145】
請求項3項の発明によれば、既に取り込まれているが未だ賭数の設定に使用されていない遊技球数を確認することができる。
【0146】
請求項4項の発明によれば、返却操作手段の操作に応じて遊技球待機部に待機する遊技球を返却させることができるとともに、返却経路に球詰りが生じた場合には、返却動作が自動的に停止するため、球詰りが生じているにも関わらず返却動作が作動し続けてしまうことによる不具合を防止できる。
【0147】
請求項5項の発明によれば、遊技球数記憶手段に記憶された遊技球を用いてゲームを行うことが可能となるので、遊技を円滑に進行することができるうえに、遊技球数記憶手段に記憶された遊技球の返却に伴い大量の遊技球を払い出す際には、所定数ずつ遊技球の払出が行われるため、大量の遊技球を1回で払い出す場合に比較して遊技球の払出動作を確実に行うことができる。
【0148】
請求項6項の発明によれば、所定数の遊技球が払い出された後、再度遊技球を払い出す際には次に遊技球が払い出されるまでに一定の間隔があくため、1回の払出動作を確実に完了させた後、次の払出動作を行うことができる。
【0149】
請求項7項の発明によれば、遊技球待機部から遊技球取込手段への遊技球の供給速度を向上させることが可能となるため、遊技球取込手段による遊技球の取込速度も向上させることができる。
【0150】
請求項8項の発明によれば、入賞の発生に応じて付与される有価価値の大きさを、各入賞に応じてより細かく設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における遊技球を用いたスロットマシンの正面図である。
【図2】実施例におけるスロットマシンに設けられた上皿の上面図である。
【図3】(a)は、実施例における取込装置の構成を示す一部破断斜視図であり、(b)(c)は実施例における取込装置による取込(返却)状況を示す断面図である。
【図4】(a)(b)は実施例における払出装置による払出状況を示す断面図である。
【図5】実施例1及び実施例2におけるスロットマシンの構成を示すブロック図である。
【図6】実施例におけるスロットマシンの各基板同士の通信状況等を示す図である。
【図7】実施例におけるベルトの図柄配列を示す図である。
【図8】実施例における入賞図柄の組合せ及びその際付与される賞球数を示す図である。
【図9】実施例のスロットマシンにおける遊技制御部の制御内容を示すフローチャートである。
【図10】実施例のスロットマシンにおいて遊技制御部が行うBET処理の制御内容を示すフローチャートである。
【図11】実施例のスロットマシンにおいて遊技制御部が行うBET処理の制御内容を示すフローチャートである。
【図12】実施例のスロットマシンにおいて遊技制御部が行うBET処理の制御内容を示すフローチャートである。
【図13】実施例のスロットマシンにおける取込払出制御部の制御内容を示すフローチャートである。
【図14】実施例のスロットマシンにおいて取込払出制御部が行う精算処理の制御内容を示すフローチャートである。
【図15】実施例のスロットマシンにおいて取込払出制御部が行う取込処理の制御内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 スロットマシン
2L、2C、2R ベルト
5 1BETスイッチ
6 MAXBETスイッチ
10 精算スイッチ
12 上皿
16 取込済球表示器
41 遊技制御部
61 取込払出制御部
100 取込装置
101 取込モータ
104 取込球検出スイッチ
109 返却球誘導通路
111 球詰り検出スイッチ
200 払出装置
Claims (8)
- 遊技球を用いて1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームが開始可能となるとともに、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示装置の表示結果が導出表示されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置の表示結果に応じて入賞が発生可能とされた遊技球を用いたスロットマシンにおいて、
遊技球の取込を行う遊技球取込手段と、
前記遊技球取込手段により取り込まれた遊技球を検出する取込球検出手段と、
前記遊技球取込手段に供給される遊技球が待機する遊技球待機部と、
前記遊技球取込手段による遊技球の取込を行う際に操作される取込操作手段と、
遊技の制御を行うメイン制御手段と、
該メイン制御手段と双方向通信可能に接続され、前記遊技球取込手段による遊技球の取込制御を行うサブ制御手段と、
を備え、
前記メイン制御手段は、前記取込操作手段の操作を受け付ける取込操作受付状態において前記取込操作手段の操作がなされたときに、前記サブ制御手段に対して前記取込操作手段の操作に応じた取込要求球数を特定可能な取込要求情報を送信するとともに、前記取込操作手段の操作を受け付けない取込操作非受付状態とし、
該取込要求情報を受信した前記サブ制御手段は、前記遊技球待機部に遊技球が待機しているか否かに関わらず前記遊技球取込手段により遊技球の取込動作を行わせる制御を、前記取込要求球数の遊技球が前記取込球検出手段にて検出されるか前記取込動作の回数が所定回となるかのいずれかの条件が成立するまで繰返し行う取込制御を行い、該取込制御が終了したときにその旨を示す取込制御終了情報を前記メイン制御手段に対して返信し、
前記メイン制御手段は、前記取込要求情報を送信してから前記取込制御終了情報を受信するまでに前記取込球検出手段にて検出された遊技球数が前記取込要求情報にて要求した取込要求球数に満たないときに、前記取込操作非受付状態を解除して再び前記取込操作受付状態とし、当該取込操作受付状態において前記取込操作手段の操作がなされたときには、前記サブ制御手段に対して前記取込操作手段の操作に応じた取込要求球数から前記取込球検出手段にて検出された遊技球数を減算した取込要求球数を特定可能な取込要求情報を送信し、
該取込要求情報を受信したサブ制御手段は、再び前記取込制御を行う
ことを特徴とする遊技球を用いたスロットマシン。 - 前記サブ制御手段は、前記取込要求情報を受信したときに、当該取込要求情報により特定される取込要求球数を未取込球数として設定するとともに、
前記取込制御は、前記未取込球数に応じた遊技球の取込動作を前記遊技球取込手段に行わせるとともに、該取込動作により前記取込球検出手段にて検出された遊技球数を前記未取込球数から減算して該未取込球数を再設定する制御を、前記未取込球数が0となるか前記取込動作の回数が所定回となるかのいずれかの条件が成立するまで繰返し行う制御である請求項1に記載の遊技球を用いたスロットマシン。 - 前記賭数は、所定の単位数の遊技球が取り込まれたことを条件に設定されるとともに、前記取込球検出手段にて検出された遊技球数のうち未だ前記所定の単位数に満たない遊技球数を表示する取込球数表示手段を備える請求項1または2に記載の遊技球を用いたスロットマシン。
- 前記遊技球待機部に待機する遊技球を前記遊技球取込手段の下流側に連設された返却経路を介して返却させる際に操作する返却操作手段と、
前記返却経路の球詰りを検出する球詰り検出手段と、
を備え、
前記サブ制御手段は、前記返却操作手段の操作に応じて前記遊技球待機部から供給された遊技球を前記返却経路側に排出させる返却動作を前記遊技球取込手段に行わせるとともに、前記球詰り検出手段により前記返却経路の球詰りが検出されたときに前記返却動作を停止させる請求項1〜3のいずれかに記載の遊技球を用いたスロットマシン。 - 遊技者が所有する遊技球数をデータとして記憶可能な遊技球数記憶手段と、
前記遊技球数記憶手段に記憶された遊技球を払い出す際に操作される精算操作手段と、
遊技球の払出を行う遊技球払出手段と、
前記精算操作手段の操作に応じて前記遊技球払出手段に遊技球の払出を行わせるとともに、該遊技球の払出に基づいて前記遊技球数記憶手段に記憶された遊技球数を減算する精算制御を行う精算制御手段と、
を備え、
前記精算制御手段は、前記遊技球数記憶手段に記憶された遊技球数が所定数以上のときに、前記遊技球払出手段に前記所定数ずつ遊技球を払い出させる払出制御を繰り返し行う請求項1〜4のいずれかに記載の遊技球を用いたスロットマシン。 - 前記精算制御手段は、前記払出制御を連続して行う際に1回の払出制御の終了後、一定の間隔をあけて次の払出制御を行う請求項5に記載の遊技球を用いたスロットマシン。
- 前記遊技球待機部の遊技球が複数条の通路から前記遊技球取込手段に供給される請求項1〜6のいずれかに記載の遊技球を用いたスロットマシン。
- 前記入賞の発生に応じた大きさの遊技用価値を付与する価値付与手段を備え、
前記賭数は、所定の単位数の遊技球が取り込まれたことを条件に設定されるとともに、前記価値付与手段は、前記所定の単位数の倍数に限らず任意の遊技球数に相当する遊技用価値を付与することが可能である請求項1〜7のいずれかに記載の遊技球を用いたスロットマシン。
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JP2007029130A (ja) * | 2005-07-22 | 2007-02-08 | Daiichi Shokai Co Ltd | 遊技機 |
JP2007029132A (ja) * | 2005-07-22 | 2007-02-08 | Daiichi Shokai Co Ltd | 遊技機 |
-
2003
- 2003-07-18 JP JP2003199419A patent/JP2005034321A/ja active Pending
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