JP2005034213A - 電気掃除機 - Google Patents

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Miki Yasuno
幹 保野
Toru Hirose
徹 廣瀬
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】使用時間によらず集塵性能の安定した電気掃除機を提供すること。
【解決手段】集塵室18内に装着され集塵室18内に取り込まれる空気中の塵埃を濾過するフィルター17aに付着した塵埃を、フィルター押圧部とフィルター振動部とからなる塵埃剥離手段21を用いて剥離するので、優れた集塵性能を維持し続ける電気掃除機が提供できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、家庭用の電気掃除機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の電気掃除機としては、吸い込み口が送風機の吸引部に連通し、吸い込み口から送風機への吸引経路は塵埃を蓄積する集塵室が設けられており、さらに集塵室の送風機の吸引側にはフィルターが配設され、フィルターを介して集塵室と送風機の吸引側とはつながっている。そして、送風機を運転するとその圧力で吸い込み口から床面等の上にある塵埃を空気と共に本体内に吸い込み、送風機の吸引側前段のフィルターが塵埃成分を捕獲するので塵埃と空気が分離され、空気のみが送風機に吸引されて本体外に排気され、フィルターに捕獲された塵埃成分は、フィルターが配設されている集塵室に蓄積され、掃除機使用者が必要に応じて集塵室に溜まった塵埃を捨てるものがあった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図13は従来の掃除機のフィルターを示すもので、粗塵を捕捉するためのネットより構成される一次フィルター52と不織布からなる二次フィルター53を具え同一枠54により成形され中央部55より二つ折りした状態でフィルター51を構成している。
【0004】
また、図14は従来の掃除機の構成を示すもので、集塵ケース57内面のガイドリブ66間に前記フィルター51が挿入され、電動送風機58の吸引力で塵埃を多量に含んだ空気流が流入し、一次フィルター52で綿綿等の粗塵が、二次フィルター53で細塵が分離濾過され、清浄な空気のみが本体外へ排出される構成となっていた。
【0005】
【特許文献1】
特開昭62−49820号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記従来の構成では、フィルター表面に付着した塵埃の量が増すに従って、フィルターでの圧力損失が大きくなり、吸い込み口からの吸引力が低下し集塵性能が悪化してしまう。つまり集塵性能は集塵室のゴミが全くないときをピークにして使用時間が長くなればなるほど低くなってしまう。
【0007】
そして、集塵性能をピーク時に戻そうとすると、フィルターを掃除したり水洗いしたりする必要があり非常に煩わしいものであった。またこの際、電気掃除機使用者の手にゴミが付着したり、部屋内にゴミを落としたりするなど非常に使い勝手が悪かった。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するもので、使用時間によらず集塵性能の安定した掃除機を実現することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために本発明の電気掃除機は、塵埃を集積する集塵室と、前記集塵室内に装着され集塵室内に取り込まれる空気中の塵埃を濾過するフィルターと、前記フィルターに付着した塵埃をフィルターから剥離する塵埃剥離手段とを備え、前記塵埃剥離手段はフィルター表面に摩擦力を加えるフィルター押圧部と、前記フィルター押圧部を駆動するフィルター押圧部駆動手段と、フィルターを振動させるフィルター振動部とを有する構成としたので、フィルター表面を覆っている塵埃を塵埃剥離手段を用いて除去して集塵性能の安定した掃除機を実現することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、吸引用の送風機を内包する本体と、前記送風機の吸引部に連通した吸い込み口と、前記吸い込み口から前記送風機への吸引経路に配設され塵埃を集積する集塵室と、前記集塵室内に装着され集塵室内に取り込まれる空気中の塵埃を濾過するフィルターと、前記フィルターに付着した塵埃をフィルターから剥離する塵埃剥離手段とを備え、前記塵埃剥離手段はフィルター表面に摩擦力を加えるフィルター押圧部と、前記フィルター押圧部を駆動するフィルター押圧部駆動手段と、フィルターを振動させるフィルター振動部とを有する電気掃除機とすることにより、フィルターを覆っている塵埃を除去し送風機の圧力のフィルターでの損失を低減するので、安定した集塵性能が発揮できる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載のフィルターを複数有し、前記フィルターを吸引経路の吸い込み口側から送風機側に向けて並設することにより、フィルターでの塵埃と空気との分離効率が向上するので、優れた集塵性能が発揮できる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、請求項2記載のフィルターにフィルター押圧部またはフィルター振動部を配することにより、安定した集塵性能が発揮できるとともに、集塵性能に優れた掃除機を実現できる。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項2または3に記載のフィルターをプリーツ状に構成することにより、送風機の圧力のフィルターでの損失を低減すると共にフィルターの表面積を大きくし捕獲できる塵埃量を多くするので、安定した集塵性能が発揮できる。
【0014】
請求項5記載の発明は、請求項2から4のいずれか1項に記載の吸い込み経路の最上流に配したフィルターを平面状にすると共に、プリーツ状に構成されたフィルターを吸い込み経路の最下流に配することにより、最初に大きな塵埃を捕獲し最後に小さな塵埃を捕獲するという様に大きな塵埃から順に捕獲するので安定した集塵性能が発揮できる。
【0015】
請求項6記載の発明は、請求項5に記載の少なくとも吸い込み経路の最上流に配したフィルターにはフィルター押圧部およびフィルター振動部を配することにより、フィルター表面の塵埃のみならずフィルター内部に捕獲された塵埃もフィルターから剥離するので安定した集塵性能が発揮できるとともに、清掃時の消費電力量をおさえることができる。
【0016】
請求項7記載の発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載の送風機への電力の供給を入切する電源スイッチと、時間を測定するタイマーとを有し、前記電源スイッチを入にした後または切にした後一定時間塵埃剥離手段を動作させることにより、安定した集塵性能が発揮できるとともに、清掃時の消費電力量をおさえることができる。
【0017】
請求項8記載の発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載のフィルターを覆っている塵埃の量を検出する塵埃量検出手段を有し、前記塵埃量検出手段が検出した塵埃量が所定値より多い時のみ前記塵埃剥離手段を動作させることにより、安定した集塵性能が発揮できるとともに、清掃時の消費電力量をおさえることができる。
【0018】
【実施例】
以下本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0019】
(実施例1)
図1に本発明の第一の実施例における電気掃除機の構成を、図2に床上にある吸い込み口の外観をそれぞれ示す。11は送風機であり、モータ部11a、及びファン部11bより構成されている。ファン部11bの中央には吸引部12が設けられている。11cはモータ部11aに設けられた排気口を示す。送風機11は本体13にシールを兼ねた防振ゴム前14及び防振ゴム後15を介して本体13に支持されている。16は吸い込み口であり、複数のフィルター17a、17b、17cを有した集塵室18を介して送風機11の吸引部12に連通している。図3、4に示す様にフィルター17a、17bは平面状に構成され、フィルター17cはプリーツ状に構成されている。これらフィルター17a、17b、17cの目の粗さは、吸引経路の吸い込み口16側にあるほど粗くなっている。またフィルター17a、17b、17cそれぞれの表面はステンレス等の金属が蒸着されているため、蒸着しない場合に比べて著しく表面抵抗が低下している。フィルター17a、17b、17cはそれぞれフィルター支持部材20a、20b、20cにより集塵室18に固定されているが、フィルター17a、17b、17c及びフィルター支持部材20a、20b、20cは帯電防止処理が成されており正負いずれの静電気を帯びることがないようになっている。図4はプリーツ状に構成されたフィルターの外観図と要部断面図であるが、フィルターはプリーツの形状のまま保持されている。これによりフィルターの表面積を大きくする事でフィルターが捕獲する塵埃量も増やす事ができる。また、フィルター単位面積当たりの通過風量を低減し送風機11の真空圧のフィルターでの損失を低減している。
【0020】
21は塵埃剥離手段で、フィルター押圧部22a、22b、22c、ブラシ駆動モータ26、モータ動力伝達部27a、27b、27cと、フィルター振動部44とから構成されている。フィルター押圧部22aはブラシ23、ブラシ回転軸24aから成り、ブラシ23先端は、フィルター17a表面を付勢するように取り付けられていて常にフィルター17aの表面に接触しつつ押圧している。モータ動力伝達部27aはタイミングベルト28a、プーリー29aとから成り、ブラシ駆動モータ26の回転トルクを減速してブラシ回転軸24aに伝達するようになっている。ブラシ23表面はステンレス等の金属が蒸着されているため、蒸着しない場合に比べて表面の接触抵抗が著しく低下している。ブラシ23は帯電防止処理が成されており正負いずれの静電気を帯びることがないようになっている。フィルター押圧部22bについてもフィルター押圧部22aと同様の構成になっている。
【0021】
また、モータ動力伝達部27cは軸で外形はネジ形状になっている。フィルター押圧部22cはブラシ23、ブラシ支え25から成り、ブラシ23先端は、フィルター17c表面を付勢するように取り付けられていて常にフィルター17cの表面に接触しつつ押圧している。図5に示すようにブラシ支え25の先端形状は、フィルター17c表面からブラシ支え25表面までの距離が一定になるように構成されており、フィルター17c表面と対向する面にブラシ23が配設されている。ブラシ支え25にはモータ動力伝達部27c外形のネジと同じ呼び径のネジ33と、モータ動力伝達軸27aの外径よりわずかに大きな径の孔34が設けられている。ブラシ23表面はステンレス等の金属が蒸着されているため、蒸着しない場合に比べて表面の接触抵抗が著しく低下している。ブラシ23およびブラシ支え25は帯電防止処理が成されており正負いずれの静電気を帯びることがないようになっている。
【0022】
フィルター振動部44はソレノイド45とフィルター振動棒46とからなり、フィルター振動棒46はソレノイド44に直結されると共にフィルター17c表面を付勢するように取り付けられていて常にフィルター17aの表面に接触しつつ押圧していて、ソレノイド44の振動がフィルター振動棒46によってフィルター17cに伝達されるようになっている。
【0023】
以上記述したように、フィルター17a、17bにはフィルター押圧部22a、22bが配され、吸引経路の最下流にあるプリーツ状のフィルター17cにはフィルター押圧部22cとフィルター振動部44が配されている。
【0024】
図1および図3を用いてフィルター17a、17bの塵埃剥離手段21の動作を説明する。ブラシ駆動モータ26aに電力が供給されると、ブラシ駆動モータ26aが回転し、それらの回転力がそれぞれタイミングベルト28a、28b、プーリー29a、29bを介して減速されブラシ回転軸24a、24bに伝えられる。そのためブラシ23がフィルター17a、17b表面へ押さえつけられながら回転し続けて、フィルター17a、17bで分離されフィルター17a、17b表面に付着した塵埃36a、36bはブラシ23により剥離され、その剥離された塵埃は塵埃蓄積室35a、35b内に蓄積される。この塵埃剥離の時、フィルター17a及びブラシ23、ならびにフィルター17b及びブラシ23の表面接触抵抗が著しく低いため塵離れが容易であり、それぞれに剥離されずに残る塵はない。さらにフィルター17a及びブラシ23、ならびにフィルター17b及びブラシ23は帯電防止処理が施され静電気を帯びることが無いので、塵埃が静電気によりフィルター17a、17b及びブラシ23に付着することが無い。
【0025】
図6および図7を用いてフィルター17cの塵埃剥離手段21の動作を説明する。フィルター押圧部22cはネジ33をモータ動力伝達部27cに締結されると共に、孔34にブラシガイド39(モータ動力伝達軸27aと同じ外径)が貫通した状態で静止している。ブラシ駆動モータ26に通電されると、モータ動力伝達部27cが回転する。モータ動力伝達部27cはモータ回転軸(図示せず)に結合されているので上下方向には移動しないが、フィルター押圧部22cはその回転に伴い矢印31方向に平行移動する。このとき、孔34がブラシガイド39に接しながら移動するのでブラシ23先端がフィルター17c表面を付勢した状態を維持したままフィルター押圧部22cは移動する事になる。これによりブラシ23がフィルター17c表面を一方向に擦りフィルター17c表面の塵埃36cを剥離する事ができる。一定時間ブラシ駆動モータ26を回転させるとフィルター押圧部22cは初期位置49から終端位置50まで直線移動する。次に同じ時間ブラシ駆動モータ26を逆回転させるとフィルター押圧部22cは矢印32方向に平行移動し初期位置49までもどり、ブラシ23がフィルター17c表面を直線運動で往復した事になる。これらフィルター押圧部22cは直動方向に併設されているので、フィルター押圧部一個当たりの移動距離が短くなり塵埃剥離に要する時間を短縮する事になる。
【0026】
ソレノイド45の振動子(図示せず)にはフィルター振動棒46が接続されており、ソレノイド45の振動がそのままフィルター振動棒46に伝わる。フィルター振動棒46のソレノイド45に接続されていない方の端は、フィルター17c表面を付勢するように取り付けられていて常にフィルター17aの表面に接触しつつ押圧している。ソレノイド45へ電力が供給されるとソレノイド45が振動し、その振動がフィルター振動棒46を介してフィルター17cに伝えられる。これによりフィルター17cが振動し材質の内部にまで入り込んだ塵埃をフィルター17cから剥離することができる。
【0027】
図8はブラシ駆動モータ26への電力供給のオンオフ制御の構成を示している。40は送風機11への電力供給のオンオフを行う掃除機のスイッチ、41は送風機11へ供給されている電力を検出する電力検出部、42は電力検出部41の出力に応じて経過時間を測定する時間測定部である。スイッチ40が入れられて電力検出部41が電力を検出すると、電力検出部41からの信号によりモータ駆動手段8が電源9からブラシ駆動モータ26へ電流を流すと同時に電力検出部41からの信号により時間測定部42が、電力検出部41から信号を受けてからの時間を測定し始めるように制御されている。時間測定部42が測定した時間があらかじめ決められた時間を超えると時間測定部42からの信号により、モータ駆動手段8が電源9からブラシ駆動モータ26への電流を遮断するようになっている。
【0028】
図9はソレノイド45への電力供給のオンオフ制御の構成を示しており、ブラシ駆動モータ26への電力供給のオンオフ制御と同様である。
【0029】
次に動作について説明する。送風機11を駆動すると吸引力が発生し、矢印43で示すよう床面42の塵埃が吸い込み口16から吸引され始める。同時に電力検出部41が送風機11への電力供給を検出するのでモータ駆動手段8が電源9からブラシ駆動モータ26へ電流を流し、ブラシ23がフィルター17表面へ押さえつけられながらあらかじめ決められた回転や直線往復運動を行う。このことにより電源スイッチ40が入れられると同時にフィルター17表面に付着していた塵埃はブラシ23により剥離され、フィルター17表面は塵埃が全く付着していない新品と同じ状態に戻される。
【0030】
このとき時間測定部37は送風機11に電力が供給してからの経過時間を測定していて、その時間があらかじめ定められた時間を超えると、ブラシ駆動モータ26への電力供給を遮断し塵埃剥離手段の動作を停止する。
【0031】
この塵埃剥離の時、フィルター17a及びブラシ23の表面接触抵抗が著しく低いため塵離れが容易であり、それぞれに剥離されずに残る塵はない。さらにフィルター17a及びブラシ23は帯電防止処理が施され静電気を帯びることが無いので、塵埃が静電気によりフィルター17a及びブラシ23に付着することが無い。
【0032】
吸い込み口16から吸引された塵埃は、フィルター17a、17b、17cで塵埃が分離され、清浄な気流が矢印30aで示すように本体13の本体排気口32より排気される。これにより床面の吸引清掃ができる。フィルター17aで分離し切れなかった塵埃の内一部がフィルター17bで分離され、フィルター17bで分離し切れなかった塵埃がフィルター17cで分離される。フィルター17a、17b、17cで分離される塵埃36a、36b、36cは、塵埃36a、36b、36cの順で塵埃の量も多くなる。ここではフィルターを複数設ける事で掃除機として一回の掃除で集塵できる塵埃量を著しく増やしている。またフィルター17a、17b、17cの目の粗さは、吸引経路の吸い込み口16側にあるほど粗くなっているので、フィルター17a、17b、17cで分離される塵埃36a、36b、36cは、塵埃36c、36b、36aの順で塵埃が細かくなる。
【0033】
フィルター17a、17bで分離される塵埃36a、36bは蓄積する速度が異なるが、モータ動力伝達部27a、27bでの減速比を変えてあるため、塵埃が蓄積する速度に応じてブラシ23がフィルター表面から剥離する頻度が適切なものになっているのである。
【0034】
フィルター17a、17b、17cの目の粗さの関係上、塵埃36a、36bは紙屑や毛髪、糸屑、綿塵のような比較的大きなものが多くなるが、塵埃36cは砂塵やセメント粉の様な非常に細かいものになる。これら細かい塵埃はフィルター17c表面のみならずフィルター17cを構成する材質の内部にまで入り込むことになる。このためフィルター押圧部22cでフィルター17c表面を擦るだけでは塵埃36cすべてをフィルター17cから分離することが出来ない。しかしながら、送風機11に通電されると同時にソレノイド45へ電力が供給され、あらかじめ決められた時間だけフィルター振動部44が駆動されるため、ソレノイド45の振動がフィルター17cに伝えられてフィルター17cが振動しフィルター17cの材質の内部にまで入り込んだ塵埃をフィルター17cから剥離する。
【0035】
3つの塵埃蓄積室がそれぞれ分離して本体より着脱自在なので、使用者が塵埃蓄積室35a、35b、35c内に溜まった塵埃の量に応じて、塵埃蓄積室3535a、35b、35c内の塵埃をそれぞれ独立して廃棄できるのである。
【0036】
以上説明したように、掃除中には集塵室18内のフィルター表面の塵埃は塵埃剥離手段21により剥離されると共にフィルターの素材の内部に捕獲されている塵埃がその振動でフィルター外に取り出されるので、フィルターが塵埃で目詰まりを起こすなどにより圧力損失が大きく変動することが無い。このことにより吸い込み口16からの吸い込み力の変化も少なく安定した集塵性能を発揮する事ができる。また、集塵室18内のフィルター表面の塵埃が自動的に剥離され続けるので、電気掃除機使用者がフィルターを掃除したり水洗いしたりと言ったフィルターメンテナンスが一切不要である。さらに、塵埃剥離手段21のブラシの塵離れが良いのでこのブラシのメンテナンスも不要である。
【0037】
なお本実施例では、フィルター押圧部22cの直動動作を一往復としたが、これは往復回数を限定するものではなく、往復回数が増えればフィルター17c上の塵埃36cの剥離が確実に行われるのは言うまでも無い。
【0038】
また、空気と塵埃の分離を行うよう期と塵埃を蓄積する容器を分離し、塵埃を蓄積する容器がフィルターなどの別部品を内包しない単純なものにできるのでゴミ捨て作業性をよくできる。
【0039】
なお本実施例では、スイッチ40が入れられて電力検出部41が電力を検出すると、一定時間電源9からブラシ駆動モータ26へ電流を流すようなブラシ駆動モータ26への電力供給のオンオフ制御を行ったが、電力検出部41が送風機11へ供給されている電力が0に変化したことを検出した後一定時間電源9からブラシ駆動モータ26へ電流を流すようなブラシ駆動モータ26への電力供給のオンオフ制御を行っても同様の効果が得られる。
【0040】
(実施例2)
本発明の第二の実施例における電気掃除機を、図10、図11および図12を用いて説明する。実施例1と同様な部分は同符号を付してその説明を省略する。
【0041】
図10にフィルター駆動モータ26への電力供給のオンオフ制御の構成を示している。送風機11へ流れている電流量を電流量検出部48が測定している。電流量検出部48が検出する電流値が所定の値を超えると、電流量検出部48からの信号によりモータ駆動手段8が電源9からブラシ駆動モータ26へ電流を流すように制御している。その後電流量検出部48が検出する電流値が所定の値を下回ると、電流量検出部48からの信号によりモータ駆動手段8が電源9からブラシ駆動モータ26への電流を遮断するようになっている。
【0042】
図11にソレノイド45への電力供給のオンオフ制御の構成を示しており、ブラシ駆動モータ26への電力供給のオンオフ制御と同様である。
【0043】
図12にフィルターを覆っている塵埃の量と送風機に通電される電流量の関係を示す。この図に示すようにフィルターを覆っている塵埃の量に反比例して送風機に通電される電流の量が減るのである。フィルターを覆っている塵埃の量が多くなるとフィルターでの圧力損失が増し送風機のファン部へ流れ込む空気の量が少なくなる。このためファンを回転させるときの空気抵抗が減るためモータへの負荷が減り、モータへ流れる電流が減るという現象である。つまりモータへ流れる電流値を検出することが、フィルターを覆っている塵埃の量を検出することになるのである。事前にモータへ流れる電流値がどのくらいの値になればフィルターが目詰まりをおこし集塵性能が悪くなっているのか確認しておけばよい。
【0044】
次に動作について説明する。送風機11を駆動すると吸引力が発生し、矢印43で示すよう床面42の塵埃が吸い込み口16から吸引され、フィルター17で塵埃が分離され、清浄な気流が矢印30aで示すように本体13の本体排気口32より排気される。これにより床面の吸引清掃ができる。
【0045】
清掃中は送風機11へ流れている電流量を電流量検出部48が測定しており、その電流値が所定の値を超えると、電流量検出部48からの信号によりモータ駆動手段8が電源9からブラシ駆動モータ26へ電力が供給され塵埃剥離手段21が駆動される。するとブラシ23がフィルター17表面へ押さえつけられながら回転または直線運動を続けるので、フィルター17で分離されフィルター17表面に付着した塵埃はブラシ23により剥離され、その剥離された塵埃は集塵室18内に蓄積される。電源9がブラシ駆動モータ26へ電力を供給するのと同時に、電源9からソレノイド45へも電力が供給されるのでソレノイドの振動がフィルターに伝えられフィルターの素材の内部に捕獲されている塵埃がその振動でフィルター外に振り出され、その振り出された塵埃は集塵室18内に蓄積される。
【0046】
フィルター17表面に付着した塵埃がブラシ23により剥離されると共に、フィルターの素材の内部に捕獲されている塵埃がその振動でフィルター外に振り出されて電流量検出部48が検出する電流値が所定の値を下回ると、電流量検出部48からの信号によりモータ駆動手段8が電源9からブラシ駆動モータ26への電流を遮断し塵埃剥離手段21が停止すると共に、ソレノイド45への電流を遮断しフィルター振動部44が停止する。この様に塵埃剥離手段21ならびにフィルター振動部44の動作時間を必要最小限にし消費電力量をおさえている。
【0047】
この塵埃剥離の時、フィルター17及びブラシ23の表面接触抵抗が著しく低いため塵離れが容易であり、それぞれに剥離されずに残る塵はない。さらにフィルター17及びブラシ23は帯電防止処理が施され静電気を帯びることが無いので、塵埃が静電気によりフィルター17及びブラシ23に付着することが無い。
【0048】
以上説明したように、掃除中には必要に応じて集塵室18内のフィルター17表面の塵埃は塵埃剥離手段21により剥離されると共にフィルターの素材の内部に捕獲されている塵埃がフィルター振動部44の振動によりフィルター外に取り出されるので、フィルター17が塵埃で目詰まりを起こすなどにより圧力損失が大きく変動することが無い。このことにより吸い込み口16からの吸い込み力の変化も少なく安定した集塵性能を発揮する事ができる。また、集塵室18内のフィルター17表面の塵埃が自動的に剥離され続けるので、電気掃除機使用者がフィルター17を掃除したり水洗いしたりと言ったフィルターメンテナンスが一切不要である。さらに、塵埃剥離手段21のブラシ23の塵離れが良いのでこのブラシ23のメンテナンスも不要である。
【0049】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、塵埃と空気を分離するフィルターの自動クリーニングを実現することにより、使用時間によらず集塵性能の安定した掃除機を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における電気掃除機の集塵部の構成を示す図
【図2】同、床上にある吸い込み口の外観図
【図3】同、平面状フィルターの外観図
【図4】同、プリーツ状フィルターの外観および断面図
【図5】同、プリーツ状フィルター押圧部の動作を示す図
【図6】同、プリーツ状フィルター押圧部の動作を示す図
【図7】同、プリーツ状フィルターとフィルター押圧部の位置を示す図
【図8】同、ブラシ駆動モータへの電力供給制御の構成を示す図
【図9】同、ソレノイドへの電力供給制御の構成を示す図
【図10】本発明の実施例2における電気掃除機のブラシ駆動モータへの電力供給制御の構成を示す図
【図11】同、フィルターを覆っている塵埃の量と送風機に通電される電流値の関係を示す図
【図12】同、ソレノイドへの電力供給制御の構成を示す図
【図13】従来の電気掃除機のフィルターを示す図
【図14】従来の電気掃除機の構成を示す図
【符号の説明】
11 送風機
13 本体
16 吸い込み口
17a、17b、17c フィルター
18 集塵室
21 塵埃剥離手段
22a、22b、22c フィルター押圧部
26 ブラシ駆動モータ
37 時間測定部
40 電源スイッチ
41 電流量検出部
44 フィルター振動部

Claims (8)

  1. 吸引用の送風機を内包する本体と、前記送風機の吸引部に連通した吸い込み口と、前記吸い込み口から前記送風機への吸引経路に配設され塵埃を集積する集塵室と、前記集塵室内に装着され集塵室内に取り込まれる空気中の塵埃を濾過するフィルターと、前記フィルターに付着した塵埃をフィルターから剥離する塵埃剥離手段とを備え、前記塵埃剥離手段はフィルター表面に摩擦力を加えるフィルター押圧部と、前記フィルター押圧部を駆動するフィルター押圧部駆動手段と、フィルターを振動させるフィルター振動部とを有する電気掃除機。
  2. フィルターを複数有し、前記フィルターを吸引経路の吸い込み口側から送風機側に向けて並設した請求項1に記載の電気掃除機。
  3. フィルターにフィルター押圧部またはフィルター振動部を配した請求項2記載の電気掃除機。
  4. 少なくとも一つのフィルターをプリーツ状に構成した請求項2または3に記載の電気掃除機。
  5. 吸い込み経路の最上流に配したフィルターを平面状にすると共に、プリーツ状に構成されたフィルターを吸い込み経路の最下流に配した請求項2から4のいずれか1項に記載の電気掃除機。
  6. 少なくとも吸い込み経路の最上流に配したフィルターにはフィルター押圧部およびフィルター振動部を配した請求項5記載の電気掃除機。
  7. 送風機への電力の供給を入切する電源スイッチと、時間を測定するタイマーとを備え、前記電源スイッチを入にした後または切にした後一定時間、塵埃剥離手段を動作させる請求項1から6のいずれか1項に記載の電気掃除機。
  8. フィルターを覆っている塵埃の量を検出する塵埃量検出手段を有し、前記塵埃量検出手段が検出した塵埃量が所定値より多い時のみ前記塵埃剥離手段を動作させる請求項1から6のいずれか1項に記載の電気掃除機。
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