JP2005033637A - 電源遮断対策ケア回路、電源遮断対策ケア回路挿入方法/装置および挿入検証方法/装置 - Google Patents

電源遮断対策ケア回路、電源遮断対策ケア回路挿入方法/装置および挿入検証方法/装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005033637A
JP2005033637A JP2003272251A JP2003272251A JP2005033637A JP 2005033637 A JP2005033637 A JP 2005033637A JP 2003272251 A JP2003272251 A JP 2003272251A JP 2003272251 A JP2003272251 A JP 2003272251A JP 2005033637 A JP2005033637 A JP 2005033637A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
power
care
countermeasure
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003272251A
Other languages
English (en)
Inventor
Sadashige Sugiura
貞重 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2003272251A priority Critical patent/JP2005033637A/ja
Publication of JP2005033637A publication Critical patent/JP2005033637A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

【課題】 常時一定電圧電源が供給されるONブロックと電圧変化/遮断電源が供給されるOFFブロックの信号間に発生するリーク電流を対策する。
【解決手段】 信号レベルをレベルシフトさせ、かつ電源が遮断されたときにも使用電源を切り換えて動作し出力を固定する機能を持つケア回路を用い、ケア回路の挿入および検証を容易に行うことが可能なケア回路挿入装置と挿入方法により、ONブロック40から出力しOFFブロック41に入力される信号には第3のケア回路3が、OFFブロック41から出力しONブロック40に入力される信号には第4のケア回路4が挿入される。また、双方向信号線については、双方向信号電圧レベルをOFFブロック41の電圧にする場合、ONブロック40の出力トライステートバッファを第6のケア回路6に置換し、トライステートバッファ前に第2のケア回路2を挿入しリーク電流を防止する。
【選択図】 図10

Description

本発明は、複数の機能ブロックを備えたシステムLSIにおいて、ONブロックとOFFブロックとのうちいずれか一方を入力側とし他方を出力側として両ブロック間の信号伝播調整を行う電源遮断対策ケア回路に関する。ONブロックとは常時一定電圧電源が給電される機能ブロックであり、OFFブロックとは低消費電力化やリーク電流防止のために電圧変化/遮断電源が給電される機能ブロックである。電圧変化/遮断電源とは常時一定電圧電源よりも低い電源電圧を給電する状態と給電を停止する状態とに切り換えられる電源である。ONブロックとOFFブロックとの間に挿入される電源遮断対策ケア回路は、一般的にレベルシフタ回路と論理固定化回路とを備えている。本発明はまた、電源遮断対策ケア回路の挿入方法/装置、挿入検証方法/装置に関する。さらにまた、半導体集積回路に関する。
近年、システムLSIは、携帯機器の増加に伴って、大規模かつ低消費電力であることが要求されている。大規模化に伴って、システムLSIには複数の機能ブロック(IP)が搭載されるようになり、LSI単体の消費電力は増大傾向にある。そこで、低消費電力化のために、動作速度の遅い機能ブロックに対しては電源電圧を下げて消費電力を削減する方法が採られている。また、大規模かつ高速動作のためにプロセスの微細化が進み、動作していない機能ブロックに対してもオフリークが無視できない状況となっている。そこで、動作していない状態のときに、その機能ブロックの電源電圧を遮断して消費電力を削減する方法も採られている。
通常、特定の機能ブロックの電源電圧を変える場合、電源電圧をレベルシフトさせない機能ブロックと電源電圧をレベルシフトさせた機能ブロックとの間の信号線に対してレベルシフタ回路を挿入する。また、特定の機能ブロックの電源を遮断する場合、電源を遮断しない機能ブロックと電源を遮断する機能ブロックとの間の信号線に対して出力信号の論理を固定化する論理固定化回路を挿入する。
本明細書では、常時一定電圧の電源を供給する機能ブロックをONブロックと称し、電源電圧をレベルシフトおよび遮断する機能ブロックをOFFブロックと称している。
以下、従来の方法でONブロックとOFFブロックとの間に対して挿入する電源遮断対策ケア回路について説明する。
図17は従来のONブロック40とOFFブロック41との間の信号線に対して挿入する電源遮断対策ケア回路と信号線および電源線の構成図である。ONブロック40とOFFブロック41との間の信号線にはレベルシフタ回路17と論理固定化回路23が挿入されている。ANDゲートからなる論理固定化回路23は、電源遮断時に、電源遮断制御レジスタ42の出力に基づいてONブロック40からの出力のトライステートバッファ43の出力信号の論理を固定してレベルシフタ回路17の入力端子18に出力し、OFFブロック41からの出力のトライステートバッファ46の出力信号の論理を固定してレベルシフタ回路17の入力端子18に出力する。ONブロック40の出力のトライステートバッファ43と繋がる論理固定化回路23は常時一定電圧電源27が供給され、OFFブロック41の出力のトライステートバッファ46と繋がる論理固定化回路23は電圧変化電源51が供給される。電圧変化電源51と電圧変化/遮断電源28は通常同じ電圧が供給されるが、電源遮断時には電圧変化電源51は遮断されることなく、あるレベルの電圧が供給され、電圧変化/遮断電源28は電源供給が絶たれる。また、OFFブロック41の入力のトライステートバッファ45と繋がるレベルシフタ回路17の入力側電源端子20には常時一定電圧電源27が供給され、出力側電源端子21には電圧変化電源51が供給され、常時一定電圧電源27の電圧レベルで入力端子18に入力された信号を電圧変化電源51の電圧レベルで出力端子19から出力する。また、ONブロック40の入力のトライステートバッファ44と繋がるレベルシフタ回路17の入力側電源端子20には電圧変化電源51が供給され、出力側電源端子21には常時一定電圧電源27が供給され、電圧変化電源51の電圧レベルで入力端子18に入力された信号を常時一定電圧電源27の電圧レベルで出力端子19から出力する。
通常モード時は、電源遮断制御レジスタ42の出力が“H”レベルであり、論理固定化回路23が導通状態にある。ONブロック40の出力のトライステートバッファ43からの出力は導通状態の論理固定化回路23に入力し、そのまま出力されてレベルシフタ回路17の入力端子18に入力し、電圧レベルを変えて出力端子19から出力し、OFFブロック41の入力のトライステートバッファ45に入力する。また、OFFブロック41の出力のトライステートバッファ46からの出力も同様に論理固定化回路23に入力し、そのまま出力されてレベルシフタ回路17の入力端子18に入力し、電圧レベルを変えて出力端子19から出力し、ONブロック40の入力のトライステートバッファ44に入力する。
電源遮断時には、電源遮断制御レジスタ42の出力が“L”レベルとなり、論理固定化回路23が遮断状態になる。したがって、入力信号が“H”レベルであるか“L”レベルであるかにかかわらず、論理固定化回路23は出力信号の論理を“L”レベルに固定した上で出力し、レベルシフタ回路17で電圧レベルを変えた出力を行う。
特開2002−217371
しかしながら、従来の構成では、電源遮断時にレベルシフタ回路や論理固定化回路を所期通りに動作させるには、電源として、常時一定電圧電源と電圧変化電源と電圧変化/遮断電源の3系統を準備する必要がある。また、レベルシフタ回路は、論理合成による挿入が困難であり、回路挿入後の検証も困難である。
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、入出力信号の電圧レベルをレベルシフトさせる機能と電源遮断時に出力信号の論理を固定する機能および電源選択機能を有し、常時一定電圧電源と電圧変化/遮断電源の2系統を準備するのみで同様の機能を持つ電源遮断対策ケア回路を提供することを目的とする。また、そのような電源遮断対策ケア回路の挿入を行う上で有効な装置および方法、また、挿入検証を行う上で有効な装置および方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は次のような手段を講じる。すなわち、ONブロックには常時一定電圧電源が給電され、OFFブロックには電圧変化/遮断電源が給電される。
いま、電源遮断対策ケア回路に対してその入力側にONブロックがあり、その出力側にOFFブロックがあるとする。通常モード時において、レベルシフタ回路における入力側電源端子にはONブロックと同様に常時一定電圧電源が給電され、出力側電源端子にはOFFブロックと同様に電圧変化/遮断電源が給電される。ONブロックから出力され、常時一定電圧電源と同じ電圧レベルでレベルシフタ回路の入力端子に入力された信号は、レベルシフタ回路において電圧変化/遮断電源の電圧レベルにレベルシフトされ、レベルシフト後の出力信号がレベルシフタ回路の出力端子からOFFブロックに出力される。電源遮断モードになると、出力側にあるOFFブロックに対する電圧変化/遮断電源からの給電が停止される。これに伴って、電源遮断モードに切り換わった電源遮断制御信号が電源選択回路に与えられると、電源選択回路は、レベルシフタ回路における出力側電源端子に対して、それまでの電圧変化/遮断電源に代えて常時一定電圧電源を給電する状態に切り換える。すなわち、常時一定電圧電源がレベルシフタ回路における入力側電源端子と出力側電源端子とに共通に給電される状態に切り換えられる。
次に、上記とは逆で、電源遮断対策ケア回路に対してその入力側にOFFブロックがあり、その出力側にONブロックがあるとする。通常モード時において、レベルシフタ回路における入力側電源端子にはOFFブロックと同様に電圧変化/遮断電源が給電され、出力側電源端子にはONブロックと同様に常時一定電圧電源が給電される。OFFブロックから出力され、電圧変化/遮断電源と同じ電圧レベルでレベルシフタ回路の入力端子に入力された信号は、レベルシフタ回路において常時一定電圧電源の電圧レベルにレベルシフトされ、レベルシフト後の出力信号がレベルシフタ回路の出力端子からONブロックに出力される。電源遮断モードになると、入力側にあるOFFブロックに対する電圧変化/遮断電源からの給電が停止される。これに伴って、電源遮断モードに切り換わった電源遮断制御信号が電源選択回路に与えられると、電源選択回路は、レベルシフタ回路における入力側電源端子に対して、それまでの電圧変化/遮断電源に代えて常時一定電圧電源を給電する状態に切り換える。すなわち、常時一定電圧電源がレベルシフタ回路における入力側電源端子と出力側電源端子とに共通に給電される状態に切り換えられる。
以上を要するに、本発明の電源遮断対策ケア回路は、ONブロックとOFFブロックとのうちいずれか一方を入力側とし他方を出力側として両ブロック間の信号伝播調整を行う電源遮断対策ケア回路において、入力信号をレベルシフトさせて出力するレベルシフタ回路と、電源遮断制御信号が通常モードを示すときは常時一定電圧電源と電圧変化/遮断電源とを前記レベルシフタ回路に給電し、前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときは前記レベルシフタ回路における前記電圧変化/遮断電源の受給側に対して前記常時一定電圧電源を給電する状態に切り換える電源選択回路とを備えている。
さらに、前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときに前記レベルシフタ回路からの出力信号の論理を固定化する論理固定化回路を備える。
上記構成によれば、ONブロックとOFFブロックに繋がる単方向信号に対して、レベルシフタ回路により、通常モード時は信号線の電圧レベルをレベルシフトさせることにより低消費電力化を図ることができる。また、論理固定化回路により、電源遮断モード時は信号線のレベルを“L”レベルまたは“H”レベルに固定することにより、リーク電流を削減することができる。そして、電源選択回路により、電源遮断時には、レベルシフタ回路の入力側電源端子および出力側電源端子に給電を行う電源系統を常時一定電圧電源の1系統に切り換えている。従来、電源系統を3系統必要としていたのに対して、本発明によれば常時一定電圧電源と電圧変化/遮断電源の2系統ですみ、回路構成を簡略化することができる。
上記において、論理固定化回路に対する電源については、電源遮断モードでも給電する必要がある。論理固定化回路として、レベルシフタ回路の入力端子に入力する信号の段階で論理を固定するように配置される場合には、常時一定電圧電源が給電されるONブロックがケア回路の入力側にあるときは、同じく論理固定化回路にも常時一定電圧電源が給電され、特に問題はない。しかし、電圧変化/遮断電源が給電されるOFFブロックがケア回路の入力側にあるときは、通常モードでは論理固定化回路は電圧変化/遮断電源を給電し、電源遮断モードでは論理固定化回路は常時一定電圧電源を給電される必要がある。すなわち、OFFブロックがケア回路の入力側にあるときには、電源選択回路は論理固定化回路に対しても、電源遮断モード時には電圧変化/遮断電源から常時一定電圧電源への切り換えを行うようにすることが好ましい。
以上のことを踏まえて、本発明は、電源遮断対策ケア回路の基本的な形態として次の9つの形態の電源遮断対策ケア回路を提案する。
基本的形態その1の電源遮断対策ケア回路は、ONブロックを入力側としOFFブロックを出力側として両ブロック間の信号伝播調整を行う回路であって、入力信号をレベルシフトさせて出力するレベルシフタ回路と、前記レベルシフタ回路における入力側電源端子には常に常時一定電圧電源を給電し、かつ、前記レベルシフタ回路における出力側電源端子には電源遮断制御信号が通常モードを示すときは前記電圧変化/遮断電源を給電し、前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときは前記常時一定電圧電源を給電する電源選択回路とを備える。なお、この構成については後述する実施の形態での図1、図12を参照することができる。
基本的形態その2の電源遮断対策ケア回路は、OFFブロックを入力側としONブロックを出力側として両ブロック間の信号伝播調整を行う回路であって、入力信号をレベルシフトさせて出力するレベルシフタ回路と、前記レベルシフタ回路における出力側電源端子には常に常時一定電圧電源を給電し、かつ、前記レベルシフタ回路における入力側電源端子には電源遮断制御信号が通常モードを示すときは前記電圧変化/遮断電源を給電し、前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときは前記常時一定電圧電源を給電する電源選択回路とを備える。なお、この構成については後述する実施の形態での図2、図11を参照することができる。
基本的形態その3の電源遮断対策ケア回路は、ONブロックを入力側としOFFブロックを出力側として両ブロック間の信号伝播調整を行う回路であって、入力信号をレベルシフトさせて出力するレベルシフタ回路と、前記レベルシフタ回路における入力側電源端子には常に常時一定電圧電源を給電し、かつ、前記レベルシフタ回路における出力側電源端子には電源遮断制御信号が通常モードを示すときは前記電圧変化/遮断電源を給電し、前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときは前記常時一定電圧電源を給電する電源選択回路と、前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときに前記レベルシフタ回路からの出力信号の論理を“L”レベルに固定化する論理固定化回路とを備える。この場合、入力側にONブロックがあるので、前記論理固定化回路に対する電源給電は常時一定電圧電源の常時給電でよい。なお、この構成については後述する実施の形態での図3、図10を参照することができる。論理固定化回路については、レベルシフタ回路の入力側で論理を固定してもよいし、出力側で論理を固定してもよい。
基本的形態その4の電源遮断対策ケア回路は、OFFブロックを入力側としONブロックを出力側として両ブロック間の信号伝播調整を行う回路であって、入力信号をレベルシフトさせて出力するレベルシフタ回路と、前記レベルシフタ回路における出力側電源端子には常に常時一定電圧電源を給電し、かつ、前記レベルシフタ回路における入力側電源端子には電源遮断制御信号が通常モードを示すときは前記電圧変化/遮断電源を給電し、前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときは前記常時一定電圧電源を給電する電源選択回路と、前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときに前記レベルシフタ回路からの出力信号の論理を“L”レベルに固定化する論理固定化回路とを備える。この場合、好ましくは、前記電源選択回路は、前記論理固定化回路に対する電源給電も前記同様に切り換えるように構成されているものとする。なお、この構成については後述する実施の形態での図4、図10を参照することができる。論理固定化回路については、レベルシフタ回路の入力側で論理を固定してもよいし、出力側で論理を固定してもよい。
基本的形態その5の電源遮断対策ケア回路は、OFFブロックを入力側としONブロックを出力側として両ブロック間の信号伝播調整を行う回路であって、入力信号をレベルシフトさせて出力するレベルシフタ回路と、前記レベルシフタ回路における出力側電源端子には常に常時一定電圧電源を給電し、かつ、前記レベルシフタ回路における入力側電源端子には電源遮断制御信号が通常モードを示すときは前記電圧変化/遮断電源を給電し、前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときは前記常時一定電圧電源を給電する電源選択回路と、前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときに前記レベルシフタ回路からの出力信号の論理を“H”レベルに固定化する論理固定化回路とを備える。この場合、好ましくは、前記電源選択回路は、前記論理固定化回路に対する電源給電も前記同様に切り換えるように構成されているものとする。なお、この構成については後述する実施の形態での図5、図10を参照することができる。論理固定化回路については、レベルシフタ回路の入力側で論理を固定してもよいし、出力側で論理を固定してもよい。
基本的形態その6の電源遮断対策ケア回路は、ONブロックを入力側としOFFブロックを出力側として両ブロック間の信号伝播調整を行う回路であって、入力信号をレベルシフトさせて出力するレベルシフタ回路と、前記レベルシフタ回路における入力側電源端子には常に常時一定電圧電源を給電し、かつ、前記レベルシフタ回路における出力側電源端子には電源遮断制御信号が通常モードを示すときは前記電圧変化/遮断電源を給電し、前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときは前記常時一定電圧電源を給電する電源選択回路と、前記レベルシフタ回路の出力端子に接続されたトライステートバッファと、前記電源遮断制御信号が通常モードを示すときはトライステートバッファ制御信号に応じて前記トライステートバッファを制御し、前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときには前記トライステートバッファからの出力信号の論理を“L”レベルに固定化するトライステートバッファ制御回路を備える。なお、この構成については後述する実施の形態での図6、図11を参照することができる。
基本的形態その7の電源遮断対策ケア回路は、ONブロックを入力側としOFFブロックを出力側として両ブロック間の信号伝播調整を行う回路であって、入力信号をレベルシフトさせて出力するレベルシフタ回路と、前記レベルシフタ回路における入力側電源端子には常に常時一定電圧電源を給電し、かつ、前記レベルシフタ回路における出力側電源端子には電源遮断制御信号が通常モードを示すときは前記電圧変化/遮断電源を給電し、前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときは前記常時一定電圧電源を給電する電源選択回路と、前記レベルシフタ回路の出力端子に接続されたトライステートバッファと、前記電源遮断制御信号が通常モードを示すときはトライステートバッファ制御信号に応じて前記トライステートバッファを制御し、前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときには前記トライステートバッファからの出力信号の論理をハイインピーダンスに固定化するトライステートバッファ制御回路を備える。なお、この構成については後述する実施の形態での図7、図11を参照することができる。
基本的形態その8の電源遮断対策ケア回路は、OFFブロックを入力側としONブロックを出力側として両ブロック間の信号伝播調整を行う回路であって、入力信号をレベルシフトさせて出力するレベルシフタ回路と、前記レベルシフタ回路における出力側電源端子には常に常時一定電圧電源を給電し、かつ、前記レベルシフタ回路における入力側電源端子には電源遮断制御信号が通常モードを示すときは前記電圧変化/遮断電源を給電し、前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときは前記常時一定電圧電源を給電する電源選択回路と、前記レベルシフタ回路の出力端子に接続されたトライステートバッファと、前記電源遮断制御信号が通常モードを示すときはトライステートバッファ制御信号に応じて前記トライステートバッファを制御し、前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときには前記トライステートバッファからの出力信号の論理を“L”レベルに固定化するトライステートバッファ制御回路を備える。この場合、好ましくは、前記電源選択回路は、前記論理固定化回路に対する電源給電も前記同様に切り換えるように構成されているものとする。なお、この構成については後述する実施の形態での図8、図12を参照することができる。
基本的形態その9の電源遮断対策ケア回路は、OFFブロックを入力側としONブロックを出力側として両ブロック間の信号伝播調整を行う回路であって、入力信号をレベルシフトさせて出力するレベルシフタ回路と、前記レベルシフタ回路における出力側電源端子には常に常時一定電圧電源を給電し、かつ、前記レベルシフタ回路における入力側電源端子には電源遮断制御信号が通常モードを示すときは前記電圧変化/遮断電源を給電し、前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときは前記常時一定電圧電源を給電する電源選択回路と、前記レベルシフタ回路の出力端子に接続されたトライステートバッファと、前記電源遮断制御信号が通常モードを示すときはトライステートバッファ制御信号に応じて前記トライステートバッファを制御し、前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときには前記トライステートバッファからの出力信号の論理をハイインピーダンスに固定化するトライステートバッファ制御回路を備える。この場合、好ましくは、前記電源選択回路は、前記論理固定化回路に対する電源給電も前記同様に切り換えるように構成されているものとする。なお、この構成については後述する実施の形態での図9、図12を参照することができる。
本発明はまた、上記のように構成された電源遮断対策ケア回路を挿入/置換した半導体集積回路にかかわるものでもある。
半導体集積回路のその1は、ONブロックの出力側とOFFブロックの入力側との間に挿入された第1の電源遮断対策ケア回路と、前記OFFブロックの出力側と前記ONブロックの入力側との間に挿入された第2の電源遮断対策ケア回路とを備え、前記第1の電源遮断対策ケア回路が基本的形態その3の電源遮断対策ケア回路であり、前記第2の電源遮断対策ケア回路が基本的形態その4の電源遮断対策ケア回路である。なお、この構成については後述する実施の形態での図10を参照することができる。
半導体集積回路のその2は、ONブロックの出力側とOFFブロックの入力側との間に挿入された第1の電源遮断対策ケア回路と、前記OFFブロックの出力側と前記ONブロックの入力側との間に挿入された第2の電源遮断対策ケア回路とを備え、前記第1の電源遮断対策ケア回路が基本的形態その3の電源遮断対策ケア回路であり、前記第2の電源遮断対策ケア回路が基本的形態その5の電源遮断対策ケア回路である。なお、この構成については後述する実施の形態での図10を参照することができる。
半導体集積回路のその3は、ONブロックの入出力における双方向トライステートバッファの出力側のトライステートバッファを置換する第1の電源遮断対策ケア回路および入力側のトライステートバッファに挿入する第2の電源遮断対策ケア回路を備え、前記第1の電源遮断対策ケア回路が基本的形態その6の電源遮断対策ケア回路であり、前記第2の電源遮断対策ケア回路が基本的形態その2の電源遮断対策ケア回路である。なお、この構成については後述する実施の形態での図11(a)を参照することができる。
半導体集積回路のその4は、ONブロックの入出力における双方向トライステートバッファの2つの出力側のトライステートバッファを置換する第1および第2の電源遮断対策ケア回路および1つの入力側のトライステートバッファに挿入する第3の電源遮断対策ケア回路を備え、前記第1の電源遮断対策ケア回路が基本的形態その6の電源遮断対策ケア回路であり、前記第2の電源遮断対策ケア回路が基本的形態その7の電源遮断対策ケア回路であり、前記第3の電源遮断対策ケア回路が基本的形態その2の電源遮断対策ケア回路である。なお、この構成については後述する実施の形態での図11(b)を参照することができる。
半導体集積回路のその5は、OFFブロックの入出力における双方向トライステートバッファの出力側のトライステートバッファを置換する第1の電源遮断対策ケア回路および入力側のトライステートバッファに挿入する第2の電源遮断対策ケア回路を備え、前記第1の電源遮断対策ケア回路が基本的形態その8の電源遮断対策ケア回路であり、前記第2の電源遮断対策ケア回路が基本的形態その1の電源遮断対策ケア回路である。なお、この構成については後述する実施の形態での図12(a)を参照することができる。
半導体集積回路のその6は、OFFブロックの入出力における双方向トライステートバッファの2つの出力側のトライステートバッファを置換する第1および第2の電源遮断対策ケア回路および1つの入力側のトライステートバッファに挿入する第3の電源遮断対策ケア回路を備え、前記第1の電源遮断対策ケア回路が基本的形態その8の電源遮断対策ケア回路であり、前記第2の電源遮断対策ケア回路が基本的形態その9の電源遮断対策ケア回路であり、前記第3の電源遮断対策ケア回路が基本的形態その1の電源遮断対策ケア回路である。なお、この構成については後述する実施の形態での図12(b)を参照することができる。
本発明は、以上のように構成することにより、ONブロックとOFFブロックに繋がる単方向信号または双方向信号に対して、レベルシフタ回路により、通常モード時は信号線の電圧レベルをレベルシフトさせることにより低消費電力化を図ることができる。また、論理固定化回路により、電源遮断モード時は信号線のレベルを“L”レベルまたは“H”レベルまたはハイインピーダンスに固定することにより、リーク電流を削減することができる。そして、電源選択回路により、電源遮断時には、レベルシフタ回路の入力側電源端子および出力側電源端子に給電を行う電源系統を常時一定電圧電源の1系統に切り換えている。また、必要に応じて、論理固定化回路に対しても同様に切り換えている。従来、電源系統を3系統必要としていたのに対して、本発明によれば常時一定電圧電源と電圧変化/遮断電源の2系統ですみ、回路構成を簡略化することができる。
本発明はまた電源遮断対策ケア回路挿入装置にかかわるものである。本発明による電源遮断対策ケア回路挿入装置は、次のような内容をもつ入力部、端子解析部、回路データ変更部および出力部を備えている。前記入力部は、ONブロックおよびOFFブロックの回路データ(ネットリスト)、複数の電源遮断対策ケア回路の回路データ(ライブラリ)、OFFブロック情報や電源遮断制御情報等の挿入設定ファイルを入力し格納する。前記端子解析部は、OFFブロックの端子が入力端子か出力端子か入出力端子かの入出力属性を解析する。前記回路データ変更部は、前記解析した端子と接続される信号線にいずれかの電源遮断対策ケア回路を挿入し、この挿入に対応して前記回路データを変更する。前記出力部は、前記変更箇所を記したレポートファイルと前記変更した回路データ(ケア回路挿入ネットリスト)を出力する。
本発明はまた電源遮断対策ケア回路挿入方法にかかわるものである。本発明による電源遮断対策ケア回路挿入方法は、次のような内容をもつ第1ないし第4の工程を含む。第1の工程では、ONブロックおよびOFFブロックの回路データ(ネットリスト)、複数の電源遮断対策ケア回路の回路データ(ライブラリ)、OFFブロック情報や電源遮断制御情報等の挿入設定ファイルを入力し格納する。第2の工程では、OFFブロックの端子が入力端子か出力端子か入出力端子かの入出力属性を解析する。第3の工程では、前記解析した端子と接続される信号線にいずれかの電源遮断対策ケア回路を挿入し、この挿入に対応して前記回路データを変更する。第4の工程では、前記変更箇所を記したレポートファイルと前記変更した回路データ(ケア回路挿入ネットリスト)を出力する。
上記において、ONブロックにおける入出力属性が入出力端子のときに、その入出力端子に対応するトライステートバッファを、基本的形態その6の電源遮断対策ケア回路と基本的形態その2の電源遮断対策ケア回路との組み合わせで置換する。なお、この構成については後述する実施の形態での図11(a)を参照することができる。
また、上記において、ONブロックにおける入出力属性が入出力端子のときに、その入出力端子に対応するトライステートバッファを、基本的形態その6の電源遮断対策ケア回路と基本的形態その7の電源遮断対策ケア回路と基本的形態その2の電源遮断対策ケア回路との組み合わせで置換する。なお、この構成については後述する実施の形態での図11(b)を参照することができる。
また、上記において、OFFブロックにおける入出力属性が入出力端子のときに、その入出力端子に対応するトライステートバッファを、基本的形態その8の電源遮断対策ケア回路と基本的形態その1の電源遮断対策ケア回路との組み合わせで置換する。なお、この構成については後述する実施の形態での図12(a)を参照することができる。
また、上記において、OFFブロックにおける入出力属性が入出力端子のときに、その入出力端子に対応するトライステートバッファを、基本的形態その8の電源遮断対策ケア回路と基本的形態その9の電源遮断対策ケア回路と基本的形態その1の電源遮断対策ケア回路との組み合わせで置換する。なお、この構成については後述する実施の形態での図12(b)を参照することができる。
以上の本発明の電源遮断対策ケア回路挿入装置/方法を用いることにより、ONブロックとOFFブロックとの間の信号線に対してリーク電流を防止する電源遮断対策ケア回路を挿入したネットリストと、電源遮断対策ケア回路の挿入箇所等を確認することが可能なレポートファイルとを容易に生成することができる。
本発明はまた電源遮断対策ケア回路挿入検証装置にかかわるものである。本発明による電源遮断対策ケア回路挿入検証装置は、次のような内容をもつ入力部、端子解析部、接続解析部、論理解析部および出力部を備えている。前記入力部は、複数の電源遮断対策ケア回路の回路データ(ライブラリ)、挿入された電源遮断対策ケア回路の回路データ(ケア回路挿入ネットリスト)、OFFブロック情報や電源遮断制御情報等の検証設定ファイルを入力し格納する。前記端子解析部は、OFFブロックの端子が入力端子か出力端子か入出力端子かの入出力属性を解析する。前記電源選択回路は、前記解析した端子と接続される電源遮断対策ケア回路の有無と接続を解析する。前記論理解析部は、前記挿入された電源遮断対策ケア回路の電源遮断時の出力論理を解析する。前記出力部は、前記解析結果のレポートファイルを出力する。
本発明はまた電源遮断対策ケア回路挿入検証方法にかかわるものである。本発明による方法は、次のような内容をもつ第1ないし第5の工程を含む。第1の工程では、複数の電源遮断対策ケア回路の回路データ(ライブラリ)、挿入された電源遮断対策ケア回路の回路データ(ケア回路挿入ネットリスト)、OFFブロック情報や電源遮断制御情報等の検証設定ファイルを入力し格納する。第2の工程では、OFFブロックの端子が入力端子か出力端子か入出力端子かの入出力属性を解析する。第3の工程では、前記解析した端子と接続される電源遮断対策ケア回路の有無と接続を解析する。第4の工程では、前記挿入された電源遮断対策ケア回路の電源遮断時の出力論理を解析する。第5の工程では、前記解析結果のレポートファイルを出力する。
以上の本発明の電源遮断対策ケア回路挿入検証装置/方法を用いることにより、OFFブロックとONブロックとの間の信号に対してリーク電流を防止するケア回路が正常に挿入されたことの検証と、通常モード時および電源遮断モード時に正常に動作することの検証を良好に行うことができる。
本発明の電源遮断対策ケア回路によれば、ONブロックとOFFブロックに繋がる単方向信号または双方向信号に対して電源遮断対策ケア回路を挿入または置換することにより、通常モード時は信号線の電圧レベルをレベルシフトさせて低消費電力化を図り、また、電源遮断モード時は信号線のレベルを“L”レベルまたは“H”レベルまたはハイインピーダンスに固定してリーク電流を削減できるとともに、電源遮断時には、レベルシフタ回路の入力側電源端子および出力側電源端子に給電を行う電源系統を、また、必要に応じて論理固定化回路に給電を行う電源系統を常時一定電圧電源の1系統に切り換えるので、従来に比べて、電源系統の数を削減でき、回路構成を簡略化することができる。
また、本発明の電源遮断対策ケア回路挿入装置/方法によれば、電源遮断対策ケア回路を挿入したネットリストとその挿入箇所等を確認するためのレポートファイルを容易に生成することができる。
また、本発明の電源遮断対策ケア回路挿入検証装置/方法によれば、電源遮断対策ケア回路が正常に挿入されたことの検証と、通常モード時および電源遮断モード時の動作検証を良好に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の電源遮断対策ケア回路)
図1の(a),(b)は本発明の一実施形態における第1の電源遮断対策ケア回路1の構成を示す回路図である。この第1のケア回路1は、2つの機能ブロックのうちの出力側にある機能ブロックに電源遮断が行われる場合の回路構成となっている。図1(a)の回路構成と図1(b)の回路構成とは、制御の論理が互いに逆となっている(インバータ素子22の接続のみが異なっている)。
第1のケア回路1は、入力端子12、出力端子14、電源遮断制御端子13、常時一定電圧電源27に接続される電源端子10、電圧変化/遮断電源28に接続される電源端子11の各端子を有している。第1のケア回路1の内部において、各電源端子10,11には逆方向電流の対策としてダイオード素子15,15′が接続されている。また、入力端子12からの入力信号の電圧レベルをレベルシフトさせて出力するレベルシフタ回路17が設けられている。レベルシフタ回路17は、入力端子18、出力端子19、入力側電源端子20および出力側電源端子21を有している。レベルシフタ回路17の入力端子18は第1のケア回路1の入力端子12に接続され、レベルシフタ回路17の出力端子19は第1のケア回路1の出力端子14に接続されている。レベルシフタ回路17の入力側電源端子20は、ダイオード素子15を介して常時一定電圧電源27に接続の電源端子10に接続されている。レベルシフタ回路17の出力側電源端子21は、スイッチ素子16およびダイオード素子15を介して常時一定電圧電源27に接続の電源端子10に接続されているとともに、スイッチ素子16′およびダイオード素子15′を介して電圧変化/遮断電源28に接続の電源端子11に接続されている。
図1の(a)の回路構成においては、スイッチ素子16は電源遮断制御端子13からの電源遮断制御信号によって制御され、スイッチ素子16′は、電源遮断制御端子13からの電源遮断制御信号がインバータ素子22で反転された信号によって制御され、この2つのスイッチ素子16,16′は排他的な制御となっている。
図1の(b)の回路構成においては、スイッチ素子16′の方が電源遮断制御端子13からの電源遮断制御信号によって制御され、スイッチ素子16は、電源遮断制御端子13からの電源遮断制御信号がインバータ素子22で反転された信号によって制御され、この2つのスイッチ素子16,16′は排他的な制御となっている。
スイッチ素子16,16′およびインバータ素子22が、モード切り換えに応じてレベルシフタ回路17の出力側電源端子21に対する電源として電圧変化/遮断電源28と常時一定電圧電源27とを選択切り換えする電源選択回路Sを構成している。インバータ素子22の電源は常時一定電圧電源27となっている。
図1の(a)の回路構成における動作は次のとおりである。
電源遮断制御信号が“H”レベルのときは通常モードとなり、電源選択回路Sにおけるスイッチ素子16がOFFでスイッチ素子16′がONとなり、レベルシフタ回路17の出力側電源端子21に供給される電源としては、電源端子11に接続の電圧変化/遮断電源28が選択される。その結果、常時一定電圧電源27と同じレベルで入力端子12に入力された信号をレベルシフタ回路17の入力端子18にそのまま入力し、電圧変化/遮断電源28の電圧レベルにレベルシフトさせた信号を出力端子19に出力し、そのまま第1のケア回路1の出力端子14に出力する。
電源遮断制御信号が“L”レベルのときは電源遮断モードとなり、電源選択回路Sにおけるスイッチ素子16がONでスイッチ素子16′がOFFとなり、レベルシフタ回路17の出力側電源端子21に供給される電源は、通常モードから切り換えられ、電源端子10に接続の常時一定電圧電源27が選択される。その結果、常時一定電圧電源27と同じレベルで入力端子12に入力された信号をレベルシフタ回路17の入力端子18にそのまま入力し、同じ常時一定電圧電源27の電圧レベルに基づく信号を出力端子19に出力し、そのまま第1のケア回路1の出力端子14に出力する。
これにより、電圧変化/遮断電源28が遮断されても常時一定電圧電源27のみを使用して動作させることができる。
図1の(b)の回路構成においては、電源遮断制御端子13の電源遮断制御信号による制御の論理が図1の(a)の回路構成の場合とは逆となっている。すなわち、電源遮断制御信号が“L”レベルのときに通常モードとなり、電源遮断制御信号が“H”レベルのときに電源遮断モードになる。各モード時の動作は図1の(a)の場合と同じである。
(第2の電源遮断対策ケア回路)
図2の(a),(b)は本発明の一実施形態における第2の電源遮断対策ケア回路2の構成を示す回路図である。この第2のケア回路2は、2つの機能ブロックのうちの入力側にある機能ブロックに電源遮断が行われる場合の回路構成となっている。図2(a)の回路構成と図2(b)の回路構成とは、制御の論理が互いに逆となっている(インバータ素子22の接続のみが異なっている)。
図2と図1との差は次のとおりである。図1において電源遮断が行われる機能ブロックが出力側になっているのに対して、図2において電源遮断が行われる機能ブロックが入力側になっている。これに伴って、レベルシフタ回路17の入力側電源端子20に接続される電源構成と出力側電源端子21に接続される電源構成が図1と図2とでは逆関係になっている。すなわち、出力側電源端子21は、ダイオード素子15を介して常時一定電圧電源27に接続の電源端子10に接続されている。入力側電源端子20は、スイッチ素子16およびダイオード素子15を介して常時一定電圧電源27に接続の電源端子10に接続されているとともに、スイッチ素子16′およびダイオード素子15′を介して電圧変化/遮断電源28に接続の電源端子11に接続されている。スイッチ素子16が電源遮断制御端子13で直接制御され、スイッチ素子16′が電源遮断制御端子13からインバータ素子22を介して制御される点、およびこの2つのスイッチ素子16,16′は排他的な制御となっている点は図1の場合と同様である。インバータ素子22に対する電源も切り換えられるように接続されている。その他の構成については図1の場合と同様であるので、同一部分に同一符号を付すにとどめ、説明を省略する。
図2の(a)の回路構成における動作は次のとおりである。
電源遮断制御信号が“H”レベルのときは通常モードとなり、電源選択回路Sにおけるスイッチ素子16がOFFでスイッチ素子16′がONとなり、レベルシフタ回路17の入力側電源端子20に供給される電源としては、電源端子11に接続の電圧変化/遮断電源28が選択される。その結果、電圧変化/遮断電源28と同じレベルで入力端子12に入力された信号をレベルシフタ回路17の入力端子18にそのまま入力し、常時一定電圧電源27の電圧レベルにレベルシフトさせた信号を出力端子19に出力し、そのまま第2のケア回路2の出力端子14に出力する。
電源遮断制御信号が“L”レベルのときは電源遮断モードとなり、電源選択回路Sにおけるスイッチ素子16がONでスイッチ素子16′がOFFとなり、レベルシフタ回路17の入力側電源端子20に供給される電源としては、電源端子10に接続の常時一定電圧電源27が選択される。その結果、常時一定電圧電源27と同じレベルで入力端子12に入力された信号をレベルシフタ回路17の入力端子18にそのまま入力し、同じ常時一定電圧電源27の電圧レベルに基づく信号を出力端子19に出力し、そのまま第2のケア回路2の出力端子14に出力する。
これにより、電圧変化/遮断電源28が遮断されても常時一定電圧電源27のみを使用して動作させることができる。
図2の(b)の回路構成においては、電源遮断制御端子13の電源遮断制御信号による制御の論理が図2の(a)の回路構成の場合とは逆となっている。すなわち、電源遮断制御信号が“L”レベルのときに通常モードとなり、電源遮断制御信号が“H”レベルのときに電源遮断モードになる。各モード時の動作は図2の(a)と同じである。
(第3の電源遮断対策ケア回路)
図3の(a),(b)は本発明の一実施形態における第3の電源遮断対策ケア回路3の構成を示す回路図である。この第3のケア回路3は、2つの機能ブロックのうちの出力側にある機能ブロックに電源遮断が行われる場合の回路構成となっている。図3(a)の回路構成と図3(b)の回路構成とは、制御の論理が互いに逆となっている(インバータ素子22の接続および論理固定化回路23または論理固定化回路24が異なっている)。
図3(a)における第3のケア回路3は、図1に示す第1のケア回路1の回路構成を前提として、さらに、入力端子12および電源遮断制御端子13とレベルシフタ回路17の入力端子18との間にANDゲートで構成された論理固定化回路23が介挿されている。論理固定化回路23の1入力端子に入力端子12が接続され、他の1入力端子に電源遮断制御端子13が接続されている。その他の構成については図1と同様であるので、同一部分に同一符号を付すにとどめ、説明を省略する。
図3の(a)の回路構成における動作は次のとおりである。
電源遮断制御信号が“H”レベルのときは通常モードとなり、電源選択回路Sにおけるスイッチ素子16がOFFでスイッチ素子16′がONとなり、レベルシフタ回路17の出力側電源端子21に供給される電源としては、電源端子11に接続の電圧変化/遮断電源28が選択される。また、論理固定化回路23は導通状態にセットされる。その結果、常時一定電圧電源27と同じレベルで入力端子12に入力された信号は、論理固定化回路23をそのままスルーしてレベルシフタ回路17の入力端子18に入力し、電圧変化/遮断電源28の電圧レベルにレベルシフトさせた信号を出力端子19に出力し、そのまま第3のケア回路3の出力端子14に出力する。
電源遮断制御信号が“L”レベルのときは電源遮断モードとなり、電源選択回路Sにおけるスイッチ素子16がONでスイッチ素子16′がOFFとなり、レベルシフタ回路17の出力側電源端子21に供給される電源は、通常モードから切り換えられ、電源端子10に接続の常時一定電圧電源27が選択される。また、論理固定化回路23は非導通状態にセットされる。その結果、入力端子12への入力信号のレベルが“L”レベルであるか“H”レベルであるかにかかわりなく、論理固定化回路23は“L”レベルを出力し、これがレベルシフタ回路17の入力端子18にそのまま入力され、常時一定電圧電源27の電圧レベルにレベルシフトさせた信号を出力端子19に出力し、そのまま第3のケア回路3の出力端子14に出力する。これにより、“L”レベルに固定された出力信号を出力端子14から出力する。すなわち、電圧変化/遮断電源28が遮断されても常時一定電圧電源27のみを使用して動作させることができる。
図3の(b)の回路構成においては、電源遮断制御端子13の電源遮断制御信号による制御の論理が図3の(a)の回路構成の場合とは逆となっている。すなわち、電源遮断制御端子13が“L”レベルのときに通常モードとなり、電源遮断制御信号が“H”レベルのときに電源遮断モードになる。論理固定化回路24は電源遮断制御信号が“H”レベルのときに、入力端子12の信号レベルのいかんにかかわらず“L”レベルに固定して出力する。その他の動作については、各モード時とも図3の(a)の場合と同じである。
(第4の電源遮断対策ケア回路)
図4の(a),(b)は本発明の一実施形態における第4の電源遮断対策ケア回路4の構成を示す回路図である。この第4のケア回路4は、2つの機能ブロックのうちの入力側にある機能ブロックに電源遮断が行われる場合の回路構成となっている。図4(a)の回路構成と図4(b)の回路構成とは、制御の論理が互いに逆となっている(インバータ素子22の接続および論理固定化回路23または論理固定化回路24が異なっている)。論理固定化回路23,24の構成は図3の場合と同様である。
図4の(a)における第4のケア回路4は、図2に示す第2のケア回路2の回路構成を前提として、さらに、入力端子12および電源遮断制御端子13とレベルシフタ回路17の入力端子18との間にANDゲートで構成された論理固定化回路23が介挿されている。論理固定化回路23の1入力端子に入力端子12が接続され、他の1入力端子に電源遮断制御端子13が接続されている。その他の構成については図2と同様であるので、同一部分に同一符号を付すにとどめ、説明を省略する。
図4の(a)の回路構成における動作は次のとおりである。
電源遮断制御信号が“H”レベルのときは通常モードとなり、電源選択回路Sにおけるスイッチ素子16がOFFでスイッチ素子16′がONとなり、レベルシフタ回路17の入力側電源端子20に供給される電源としては、電源端子11に接続の電圧変化/遮断電源28が選択される。また、論理固定化回路23は導通状態にセットされる。その結果、電圧変化/遮断電源28と同じレベルで入力端子12に入力された信号は、論理固定化回路23をそのままスルーしてレベルシフタ回路17の入力端子18に入力し、常時一定電圧電源27の電圧レベルにレベルシフトさせた信号を出力端子19に出力し、そのまま第4のケア回路4の出力端子14に出力する。
電源遮断制御信号が“L”レベルのときは電源遮断モードとなり、電源選択回路Sにおけるスイッチ素子16がONでスイッチ素子16′がOFFとなり、レベルシフタ回路17の入力側電源端子20に供給される電源は、通常モードから切り換えられ、電源端子10に接続の常時一定電圧電源27が選択される。また、論理固定化回路23は非導通状態にセットされる。その結果、入力端子12への入力信号のレベルが“L”レベルであるか“H”レベルであるかハイインピーダンスであるかにかかわりなく、論理固定化回路23は“L”レベルを出力し、これがレベルシフタ回路17の入力端子18にそのまま入力され、常時一定電圧電源27の電圧レベルにレベルシフトさせた信号を出力端子19に出力し、そのまま第4のケア回路4の出力端子14に出力する。これにより、“L”レベルに固定された出力信号を出力端子14から出力する。すなわち、電圧変化/遮断電源28が遮断されても常時一定電圧電源27のみを使用して動作させることができる。
図4の(b)の回路構成においては、電源遮断制御端子13の電源遮断制御信号による制御の論理が図4の(a)の回路構成の場合とは逆となっている。すなわち、電源遮断制御端子13が“L”レベルのときに通常モードとなり、電源遮断制御信号が“H”レベルのときに電源遮断モードになる。論理固定化回路24は電源遮断制御信号が“H”レベルのときに、入力端子12の信号レベルのいかんにかかわらず、“L”レベルに固定して出力する。その他の動作については、各モード時とも図4の(a)の場合と同じである。
(第5の電源遮断対策ケア回路)
図5の(a),(b)は本発明の一実施形態における第5の電源遮断対策ケア回路5の構成を示す回路図である。この第5のケア回路5は、2つの機能ブロックのうちの入力側にある機能ブロックに電源遮断が行われる場合の回路構成となっている。図5(a)の回路構成と図5(b)の回路構成とは、制御の論理が互いに逆となっている(インバータ素子22の接続および論理固定化回路25または論理固定化回路26が異なっている)。
図5の(a)における第5のケア回路5は、図2に示す第2のケア回路2の回路構成を前提として、さらに、入力端子12および電源遮断制御端子13とレベルシフタ回路17の入力端子18との間にORゲートで構成された論理固定化回路25が介挿されている。論理固定化回路25の1入力端子に入力端子12が接続され、他の1入力端子に電源遮断制御端子13が論理反転されて接続されている。その他の構成については図2と同様であるので、同一部分に同一符号を付すにとどめ、説明を省略する。
図5の(a)の回路構成における動作は次のとおりである。
電源遮断制御信号が“H”レベルのときは通常モードとなり、電源選択回路Sにおけるスイッチ素子16がOFFでスイッチ素子16′がONとなり、レベルシフタ回路17の入力側電源端子20に供給される電源としては、電源端子11に接続の電圧変化/遮断電源28が選択される。また、1入力が“L”レベルにされた論理固定化回路25は入力端子12からの信号をそのままスルーする。その結果、電圧変化/遮断電源28と同じレベルで入力端子12に入力された信号は、論理固定化回路25をそのままスルーしてレベルシフタ回路17の入力端子18に入力し、常時一定電圧電源27の電圧レベルにレベルシフトさせた信号を出力端子19に出力し、そのまま第5のケア回路5の出力端子14に出力する。
電源遮断制御信号が“L”レベルのときは電源遮断モードとなり、電源選択回路Sにおけるスイッチ素子16がONでスイッチ素子16′がOFFとなり、レベルシフタ回路17の入力側電源端子20に供給される電源は、通常モードから切り換えられ、電源端子10に接続の常時一定電圧電源27が選択される。また、1入力が“H”レベルにされた論理固定化回路25は、入力端子12への入力信号のレベルが“L”レベルであるか“H”レベルであるかハイインピーダンスであるかにかかわりなく、“H”レベルを出力し、これがレベルシフタ回路17の入力端子18にそのまま入力され、同じ常時一定電圧電源27の電圧レベルに基づく信号を出力端子19に出力し、そのまま第5のケア回路5の出力端子14に出力する。これにより、“H”レベルに固定された出力信号を出力端子14から出力する。すなわち、電圧変化/遮断電源28が遮断されても常時一定電圧電源27のみを使用して動作させることができる。
図5の(b)の回路構成においては、電源遮断制御端子13の電源遮断制御信号による制御の論理が図5の(a)の回路構成の場合とは逆となっている。すなわち、電源遮断制御信号が“L”レベルのときに通常モードとなり、電源遮断制御信号が“H”レベルのときに電源遮断モードになる。論理固定化回路26は電源遮断制御信号が“H”レベルのときに、入力端子12の信号レベルのいかんにかかわらず、“H”レベルに固定して出力する。その他の動作については、各モード時とも図5の(a)の場合と同じである。
(第6の電源遮断対策ケア回路)
図6の(a),(b)は本発明の一実施形態における第6の電源遮断対策ケア回路6の構成を示す回路図である。この第6のケア回路6は、2つの機能ブロックのうちの出力側にある機能ブロックに電源遮断が行われる場合の回路構成となっている。双方向信号線に繋がるONブロック出力トライステートバッファと置換する回路構成である(図10、図11参照)。図6(a)の回路構成と図6(b)の回路構成とは、制御の論理が互いに逆となっている(インバータ素子22の接続、論理固定化回路25または論理固定化回路26およびセレクタ36,36′が異なっている)。
図6の(a)における第6のケア回路6は、2入力2出力のレベルシフタ回路39と、トライステートバッファ制御端子29と、ORゲートで構成された論理固定化回路25と、セレクタ36と、トライステートバッファ34を備えている。電源選択回路Sについては、図1と同様である。レベルシフタ回路39は、入力端子18と、トライステートバッファ制御入力端子37と、出力端子19と、トライステートバッファ制御出力端子38と、入力側電源端子20および出力側電源端子21とを備えている。電源遮断制御端子13およびトライステートバッファ制御端子29とレベルシフタ回路39のトライステートバッファ制御入力端子37との間にORゲートで構成された論理固定化回路25が介挿されている。論理固定化回路25の1入力端子にトライステートバッファ制御端子29が接続され、他の1入力端子に電源遮断制御端子13が論理反転されて接続されている。入力端子12とレベルシフタ回路39の入力端子18との間にセレクタ36が介挿されている。セレクタ36は電源遮断制御端子13によって制御され、その制御電位が“L”レベルのときに選択される入力端子がグランドGNDに接続され、制御電位が“H”レベルのときに選択される入力端子が入力端子12に接続されている。レベルシフタ回路39の出力端子19はトライステートバッファ34を介して第6のケア回路6の出力端子14に接続されている。レベルシフタ回路39のトライステートバッファ制御出力端子38はトライステートバッファ34の制御端子に接続されている。TSは、電源遮断制御端子13からの電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときにケア回路6の出力端子14からの出力信号の論理を固定化するトライステートバッファ制御回路である。ここでは、トライステートバッファ制御回路TSは、ANDゲートからなる論理固定化回路25とセレクタ36とトライステートバッファ34の組み合わせで構成され、電源遮断制御信号が“L”レベルのときにケア回路出力信号を“L”レベルに固定化するようになっている。インバータ素子22および論理固定化回路25の電源は常時一定電圧電源27となっている。その他の構成については図1と同様であるので、同一部分に同一符号を付すにとどめ、説明を省略する。
図6の(a)の回路構成における動作は次のとおりである。
電源遮断制御信号が“H”レベルのときは通常モードとなり、電源選択回路Sにおけるスイッチ素子16がOFFでスイッチ素子16′がONとなり、レベルシフタ回路39の出力側電源端子21に供給される電源としては、電源端子11に接続の電圧変化/遮断電源28が選択される。また、トライステートバッファ制御回路TSにおいて1入力が“L”レベルにされた論理固定化回路25はトライステートバッファ制御端子29からのトライステートバッファ制御信号をそのままスルーする。トライステートバッファ制御信号が“H”レベルのときはトライステートバッファ34は導通状態となる。また、電源遮断制御端子13が“H”レベルであるので、セレクタ36は入力端子12を選択する。その結果、第6のケア回路6の常時一定電圧電源27と同じレベルで入力端子12に入力された信号はセレクタ回路36から論理を変えずにレベルシフタ回路39の入力端子18にそのまま入力し、電圧変化/遮断電源28の電圧レベルにレベルシフトさせた信号を出力端子19からトライステートバッファ34に出力する。トライステートバッファ34は導通状態であるので、入力端子12が“L”レベルのときはトライステートバッファ34は“L”レベルを出力し、入力端子12が“H”レベルのときは“H”レベルを出力する。
通常モードでトライステートバッファ制御端子29からのトライステートバッファ制御信号が“L”レベルのときは、入力端子12の“H”,“L”にかかわらず、トライステートバッファ34はハイインピーダンスを第6のケア回路6の出力端子14に出力する。
電源遮断制御信号が“L”レベルのときは電源遮断モードとなり、電源選択回路Sにおけるスイッチ素子16がONでスイッチ素子16′がOFFとなり、レベルシフタ回路39の出力側電源端子21に供給される電源は、通常モードから切り換えられ、電源端子10に接続の常時一定電圧電源27が選択される。また、1入力が“H”レベルにされた論理固定化回路25はトライステートバッファ制御端子29からのトライステートバッファ制御信号が“H”,“L”いずれの場合も“H”レベルに固定して出力する。したがって、トライステートバッファ34は導通状態となる。また、電源遮断制御端子13が“L”レベルであるので、セレクタ36はグランドGNDを選択する。その結果、第6のケア回路6の常時一定電圧電源27と同じレベルで入力端子12に入力された信号が“H”レベルであるか“L”レベルであるかにかかわりなく、トライステートバッファ34は“L”レベルを出力する。すなわち、電圧変化/遮断電源28が遮断されても常時一定電圧電源27のみを使用して動作し、第6のケア回路6は出力端子14からの出力を“L”レベルに固定する。
図6の(b)の回路構成においては、電源遮断制御端子13の電源遮断制御信号による制御の論理が図6の(a)の回路構成の場合とは逆となっている。すなわち、電源遮断制御信号が“L”レベルのときに通常モードとなり、電源遮断制御信号が“H”レベルのときに電源遮断モードになる。論理固定化回路26は電源遮断制御信号が“H”レベルのときに、トライステートバッファ制御端子29の信号レベルのいかんにかかわらずトライステートバッファ34を導通状態にし、入力端子12の信号のレベルのいかんにかかわらずセレクタ36′の出力を“L”レベルに固定し、トライステートバッファ34の出力を“L”レベルに固定して出力する。その他の動作については、各モード時とも図6の(a)の場合と同じである。
(第7の電源遮断対策ケア回路)
図7の(a),(b)は本発明の一実施形態における第7の電源遮断対策ケア回路7の構成を示す回路図である。この第7のケア回路7は、2つの機能ブロックのうちの出力側にある機能ブロックに電源遮断が行われる場合の回路構成となっている。双方向信号線に繋がるONブロック出力トライステートバッファと置換する回路構成である(図11参照)。図7(a)の回路構成と図7(b)の回路構成とは、制御の論理が互いに逆となっている(インバータ素子22の接続、論理固定化回路23または論理固定化回路24が異なっている)。
図7の(a)における第7のケア回路7は、2入力2出力のレベルシフタ回路39と、トライステートバッファ制御端子29と、ANDゲートで構成された論理固定化回路23と、トライステートバッファ34を備えている。電源選択回路Sについては、図1と同様である。電源遮断制御端子13およびトライステートバッファ制御端子29とレベルシフタ回路39のトライステートバッファ制御入力端子37との間にANDゲートで構成された論理固定化回路23が介挿されている。論理固定化回路23の1入力端子にトライステートバッファ制御端子29が接続され、他の1入力端子に電源遮断制御端子13が接続されている。入力端子12とレベルシフタ回路39の入力端子18とが介挿されている。レベルシフタ回路39の出力端子19はトライステートバッファ34を介して第7のケア回路7の出力端子14に接続されている。レベルシフタ回路39のトライステートバッファ制御出力端子38はトライステートバッファ34の制御端子に接続されている。電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときにケア回路出力信号の論理を固定化するトライステートバッファ制御回路TSは、ANDゲートからなる論理固定化回路23とトライステートバッファ34の組み合わせで構成され、電源遮断制御信号が“L”レベルのときにケア回路出力信号をハイインピーダンスに固定化するようになっている。その他の構成については図6と同様であるので、同一部分に同一符号を付すにとどめ、説明を省略する。
図7の(a)の回路構成における動作は次のとおりである。
電源遮断制御信号が“H”レベルのときは通常モードとなり、電源選択回路Sにおけるスイッチ素子16がOFFでスイッチ素子16′がONとなり、レベルシフタ回路39の出力側電源端子21に供給される電源としては、電源端子11に接続の電圧変化/遮断電源28が選択される。また、トライステートバッファ制御回路TSにおいて1入力が“H”レベルにされた論理固定化回路23はトライステートバッファ制御端子29からのトライステートバッファ制御信号をそのままスルーする。トライステートバッファ制御信号が“H”レベルのときはトライステートバッファ34は導通状態となる。その結果、第7のケア回路7の常時一定電圧電源27と同じレベルで入力端子12に入力された信号は論理固定化回路23で論理を変えずにレベルシフタ回路39の入力端子18にそのまま入力し、電圧変化/遮断電源28の電圧レベルにレベルシフトさせた信号を出力端子19からトライステートバッファ34に出力する。トライステートバッファ34は導通状態であるので、入力端子12が“L”レベルのときはトライステートバッファ34は“L”レベルを出力し、入力端子12が“H”レベルのときは“H”レベルを出力する。
通常モードでトライステートバッファ制御端子29からのトライステートバッファ制御信号が“L”レベルのときは、入力端子12の“H”,“L”にかかわらず、トライステートバッファ34はハイインピーダンスを第7のケア回路7の出力端子14に出力する。
電源遮断制御信号が“L”レベルのときは電源遮断モードとなり、電源選択回路Sにおけるスイッチ素子16がONでスイッチ素子16′がOFFとなり、レベルシフタ回路39の出力側電源端子21に供給される電源は、通常モードから切り換えられ、電源端子10に接続の常時一定電圧電源27が選択される。また、1入力が“L”レベルにされた論理固定化回路23はトライステートバッファ制御端子29からのトライステートバッファ制御信号が“H”,“L”いずれの場合も“L”レベルに固定して出力する。したがって、トライステートバッファ34はハイインピーダンス状態となる。その結果、第7のケア回路7の常時一定電圧電源27と同じレベルで入力端子12に入力された信号が“H”レベルであるか“L”レベルであるかにかかわりなく、トライステートバッファ34はハイインピーダンスを出力する。すなわち、電圧変化/遮断電源28が遮断されても常時一定電圧電源27のみを使用して動作し、第7のケア回路7は出力端子14からの出力をハイインピーダンスに固定する。
図7の(b)の回路構成においては、電源遮断制御端子13の電源遮断制御信号による制御の論理が図7の(a)の回路構成の場合とは逆となっている。すなわち、電源遮断制御信号が“L”レベルのときに通常モードとなり、電源遮断制御信号が“H”レベルのときに電源遮断モードになる。論理固定化回路24は電源遮断制御信号が“H”レベルのときに、トライステートバッファ制御端子29の信号レベルのいかんにかかわらずトライステートバッファ34をハイインピーダンス状態にし、入力端子12の信号のレベルのいかんにかかわらず、トライステートバッファ34の出力をハイインピーダンスに固定して出力する。その他の動作については、各モード時とも図7の(a)の場合と同じである。
(第8の電源遮断対策ケア回路)
図8の(a),(b)は本発明の一実施形態における第8の電源遮断対策ケア回路8の構成を示す回路図である。この第8のケア回路8は、2つの機能ブロックのうちの入力側にある機能ブロックに電源遮断が行われる場合の回路構成となっている。双方向信号線に繋がるOFFブロック出力トライステートバッファと置換する回路構成である(図12参照)。図8(a)の回路構成と図8(b)の回路構成とは、制御の論理が互いに逆となっている(インバータ素子22の接続、論理固定化回路25または論理固定化回路26およびセレクタ36,36′が異なっている)。
図8の(a)における第8のケア回路8は、2入力2出力のレベルシフタ回路39と、トライステートバッファ制御端子29と、ORゲートで構成された論理固定化回路25と、セレクタ36と、トライステートバッファ34を備えている。電源選択回路Sについては、図1と同様である。電源遮断制御端子13およびトライステートバッファ制御端子29とレベルシフタ回路39のトライステートバッファ制御入力端子37との間にORゲートで構成された論理固定化回路25が介挿されている。論理固定化回路25の1入力端子にトライステートバッファ制御端子29が接続され、他の1入力端子に電源遮断制御端子13が論理反転されて接続されている。入力端子12とレベルシフタ回路39の入力端子18との間にセレクタ36が介挿されている。セレクタ36は電源遮断制御端子13によって制御され、その制御電位が“L”レベルのときに選択される入力端子がグランドGNDに接続され、制御電位が“H”レベルのときに選択される入力端子が入力端子12に接続されている。レベルシフタ回路39の出力端子19はトライステートバッファ34を介して第8のケア回路8の出力端子14に接続されている。レベルシフタ回路39のトライステートバッファ制御出力端子38はトライステートバッファ34の制御端子に接続されている。電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときにケア回路出力信号の論理を固定化するトライステートバッファ制御回路TSは、ORゲートからなる論理固定化回路25とセレクタ36とトライステートバッファ34の組み合わせで構成され、電源遮断制御信号が“L”レベルのときにケア回路出力信号を“L”レベルに固定化するようになっている。インバータ素子22、論理固定化回路25に対する電源も切り換えられるように接続されている。その他の構成については図1と同様であるので、同一部分に同一符号を付すにとどめ、説明を省略する。
図8の(a)の回路構成における動作は次のとおりである。
電源遮断制御信号が“H”レベルのときは通常モードとなり、電源選択回路Sにおけるスイッチ素子16がOFFでスイッチ素子16′がONとなり、レベルシフタ回路39の入力側電源端子20に供給される電源としては、電源端子11に接続の電圧変化/遮断電源28が選択される。また、トライステートバッファ制御回路TSにおいて1入力が“L”レベルにされた論理固定化回路25はトライステートバッファ制御端子29からのトライステートバッファ制御信号をそのままスルーする。トライステートバッファ制御信号が“H”レベルのときはトライステートバッファ34は導通状態となる。また、電源遮断制御端子13が“H”レベルであるので、セレクタ36は入力端子12を選択する。その結果、第8のケア回路8の電圧変化/遮断電源28と同じレベルで入力端子12に入力された信号はセレクタ回路36から論理を変えずにレベルシフタ回路39の入力端子18にそのまま入力し、常時一定電圧電源27の電圧レベルにレベルシフトさせた信号を出力端子19からトライステートバッファ34に出力する。トライステートバッファ34は導通状態であるので、入力端子12が“L”レベルのときはトライステートバッファ34は“L”レベルを出力し、入力端子12が“H”レベルのときは“H”レベルを出力する。
通常モードでトライステートバッファ制御端子29からのトライステートバッファ制御信号が“L”レベルのときは、入力端子12の“H”,“L”にかかわらず、トライステートバッファ34はハイインピーダンスを第8のケア回路8の出力端子14に出力する。
電源遮断制御信号が“L”レベルのときは電源遮断モードとなり、電源選択回路Sにおけるスイッチ素子16がONでスイッチ素子16′がOFFとなり、レベルシフタ回路39の入力側電源端子20に供給される電源は、通常モードから切り換えられ、電源端子10に接続の常時一定電圧電源27が選択される。また、1入力が“H”レベルにされた論理固定化回路30はトライステートバッファ制御端子29からのトライステートバッファ制御信号が“H”,“L”いずれの場合も“H”レベルに固定して出力する。したがって、トライステートバッファ34は導通状態となる。また、電源遮断制御端子13が“L”レベルであるので、セレクタ36はグランドGNDを選択する。その結果、第8のケア回路8の常時一定電圧電源27と同じレベルで入力端子12に入力された信号が“H”レベルであるか“L”レベルであるかにかかわりなく、トライステートバッファ34は“L”レベルを出力する。すなわち、電圧変化/遮断電源28が遮断されても常時一定電圧電源27のみを使用して動作し、第8のケア回路8は出力端子14からの出力を“L”レベルに固定する。
図8の(b)の回路構成においては、電源遮断制御端子13の電源遮断制御信号による制御の論理が図8の(a)の回路構成の場合とは逆となっている。すなわち、電源遮断制御信号が“L”レベルのときに通常モードとなり、電源遮断制御信号が“H”レベルのときに電源遮断モードになる。論理固定化回路26は電源遮断制御信号が“H”レベルのときに、トライステートバッファ制御端子29の信号レベルのいかんにかかわらずトライステートバッファ34を導通状態にし、入力端子12の信号のレベルのいかんにかかわらずセレクタ36′の出力を“L”レベルに固定し、トライステートバッファ34の出力を“L”レベルに固定して出力する。その他の動作については、各モード時とも図8の(a)の場合と同じである。
(第9の電源遮断対策ケア回路)
図9の(a),(b)は本発明の一実施形態における第9の電源遮断対策ケア回路9の構成を示す回路図である。この第9のケア回路9は、2つの機能ブロックのうちの入力側にある機能ブロックに電源遮断が行われる場合の回路構成となっている。双方向信号線に繋がるOFFブロック出力トライステートバッファと置換する回路構成である(図12参照)。図9(a)の回路構成と図9(b)の回路構成とは、制御の論理が互いに逆となっている(インバータ素子22の接続、論理固定化回路23または論理固定化回路24が異なっている)。
図9の(a)における第9のケア回路9は、電源遮断制御端子13およびトライステートバッファ制御端子29とレベルシフタ回路39のトライステートバッファ制御入力端子37との間にANDゲートで構成された論理固定化回路23が介挿されている。論理固定化回路23の1入力端子にトライステートバッファ制御端子29が接続され、他の1入力端子に電源遮断制御端子13が接続されている。入力端子12およびトライステートバッファ制御信号とレベルシフタ回路39の入力端子18との間にANDゲートで構成された論理固定化回路30が介挿されている。論理固定化回路30の1入力端子に入力端子12が接続され、他の1入力端子に電源遮断制御端子13が接続されている。電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときにケア回路出力信号の論理を固定化するトライステートバッファ制御回路TSは、ANDゲートからなる論理固定化回路23とトライステートバッファ34の組み合わせで構成され、電源遮断制御信号が“L”レベルのときにケア回路出力信号をハイインピーダンスに固定化するようになっている。インバータ素子22、論理固定化回路23に対する電源も切り換えられるように接続されている。その他の構成については図1と同様であるので、同一部分に同一符号を付すにとどめ、説明を省略する。
図9の(a)の回路構成における動作は次のとおりである。
電源遮断制御信号が“H”レベルのときは通常モードとなり、電源選択回路Sにおけるスイッチ素子16がOFFでスイッチ素子16′がONとなり、レベルシフタ回路39の入力側電源端子20に供給される電源としては、電源端子11に接続の電圧変化/遮断電源28が選択される。また、トライステートバッファ制御回路TSにおいて1入力が“H”レベルにされた論理固定化回路23はトライステートバッファ制御端子29からのトライステートバッファ制御信号をそのままスルーする。トライステートバッファ制御信号が“H”レベルのときはトライステートバッファ34は導通状態となる。また、電源遮断制御端子13が“H”レベルであるので、論理固定化回路30は入力端子12からの信号をそのままスルーする。その結果、第9のケア回路9の電圧変化/遮断電源28と同じレベルで入力端子12に入力された信号は論理固定化回路30から論理を変えずにレベルシフタ回路39の入力端子18にそのまま入力し、常時一定電圧電源27の電圧レベルにレベルシフトさせた信号を出力端子19からトライステートバッファ34に出力する。トライステートバッファ34は導通状態であるので、入力端子12が“L”レベルのときはトライステートバッファ34は“L”レベルを出力し、入力端子12が“H”レベルのときは“H”レベルを出力する。
通常モードでトライステートバッファ制御端子29からのトライステートバッファ制御信号が“L”レベルのときは、入力端子12の“H”,“L”にかかわらず、トライステートバッファ34はハイインピーダンスを第9のケア回路9の出力端子14に出力する。
電源遮断制御信号が“L”レベルのときは電源遮断モードとなり、電源選択回路Sにおけるスイッチ素子16がONでスイッチ素子16′がOFFとなり、レベルシフタ回路39の入力側電源端子20に供給される電源は、通常モードから切り換えられ、電源端子10に接続の常時一定電圧電源27が選択される。また、1入力が“L”レベルにされた論理固定化回路23はトライステートバッファ制御端子29からのトライステートバッファ制御信号が“H”,“L”いずれの場合も“L”レベルに固定して出力する。したがって、トライステートバッファ34はハイインピーダンス状態となる。また、電源遮断制御端子13が“L”レベルであるので、論理固定化回路30は遮断状態となる。その結果、第9のケア回路9の常時一定電圧電源27と同じレベルで入力端子12に入力された信号が“H”レベルであるか“L”レベルであるかにかかわりなく、トライステートバッファ34はハイインピーダンスを出力する。すなわち、電圧変化/遮断電源28が遮断されても常時一定電圧電源27のみを使用して動作し、第9のケア回路9は出力端子14からの出力をハイインピーダンスに固定する。
図9の(b)の回路構成においては、電源遮断制御端子13の電源遮断制御信号による制御の論理が図9の(a)の回路構成の場合とは逆となっている。すなわち、電源遮断制御信号が“L”レベルのときに通常モードとなり、電源遮断制御信号が“H”レベルのときに電源遮断モードになる。論理固定化回路24は電源遮断制御信号が“H”レベルのときに、トライステートバッファ制御端子29の信号レベルのいかんにかかわらずトライステートバッファ34をハイインピーダンス状態にし、入力端子12の信号のレベルのいかんにかかわらず、トライステートバッファ34の出力を“H”レベルに固定して出力する。その他の動作については、各モード時とも図9の(a)の場合と同じである。
図13は本発明の一実施形態における電源遮断対策ケア回路挿入装置の概略構成およびその入出力データの概略を示すブロック図である。入力データは、機能ブロック階層構成のネットリスト60と、図1〜9で説明した第1から第9までの電源遮断対策ケア回路1〜9の回路構成データを含むライブラリ61と、挿入設定ファイル62からなる。挿入設定ファイル62には、OFFブロック情報と電源遮断制御情報(レジスタまたは端子指定情報)とONブロック入力論理情報と双方向信号電圧レベル情報が記載されている。前記の各入力データをケア回路挿入装置63に入力することにより、図1〜9のケア回路を挿入したケア回路挿入ネットリスト64とケア回路挿入処理を実施した結果を記載したレポートファイル65を出力する。
図13において、63aはネットリスト60、ライブラリ61および挿入設定ファイル62からそれぞれのデータを入力し格納する入力部、63bはOFFブロックの端子が入力端子か出力端子か入出力端子かの入出力属性を解析する端子解析部、63cは前記解析した端子と接続される信号線に上記した第1から第9までの電源遮断対策ケア回路1〜9のいずれかを挿入し、電源遮断対策ケア回路の端子に配線を追加接続し、その結果に対応して前記の回路データを変更する回路データ変更部、63dは変更箇所を記したレポートファイル65と変更した回路データであるケア回路挿入ネットリスト64を出力する出力部である。
図14は図13のケア回路挿入装置63を用いて行う本発明の一実施形態における電源遮断対策ケア回路挿入方法の工程を示すものである。
ケア回路挿入方法は、最初に、[入力データチェック]70の工程を実行する。この工程は、入力部63aによって行われ、ネットリスト60とライブラリ61および挿入設定ファイル62のデータフォーマット等のケア回路挿入処理に支障の無いデータ構成であることを検査し、前記データを格納する。
次に、[OFFブロック全端子抽出]71の工程を実行する。この工程は端子解析部63bによって行われ、挿入設定ファイル62に記載されているOFFブロックの情報を基に、ネットリスト60からOFFブロックに存在する入力/出力/入出力の端子を抽出し、その端子情報を格納する。
次に、[ケア回路未挿入端子中1端子の処理実行]72の工程を実行する。この工程は回路データ変更部63cによって行われ、先に取得したOFFブロック全端子情報を基に、挿入処理を実行していない1端子を選択し、ケア回路挿入処理に登録を行う。
次に、[端子の入出力属性確認]73の工程を実行する。この工程は回路データ変更部63cによって行われ、[ケア回路未挿入端子中1端子の処理実行]72の工程で挿入処理に登録された端子のOFFブロック内およびONブロック内に繋がる接続構成を探索し、OFFブロックに対して入力端子か出力端子か入出力端子であるかを確認する。
次に、[端子の双方向属性判断]74の工程を実行する。この工程は回路データ変更部63cによって行われ、前記[端子の入出力属性確認]73の工程で確認した結果から入出力端子(双方向端子)である場合と、入力端子または出力端子である場合とでケア回路挿入処理を変えるための判断を行う。入力端子または出力端子の場合は、次に[ケア回路挿入]75の工程を実行する。また、入出力端子の場合、次に、[双方向信号電圧レベル判断]82の工程を実行する。
先ず、[ケア回路挿入]75の工程について、入力端子についての挿入方法と出力端子についての挿入方法を順次、図10を用いて説明する。
入力端子について、図10のOFFブロック41の入力のトライステートバッファ45とONブロック40の出力のトライステートバッファ43との間にある第3のケア回路3の場合を説明する。ネットリスト60は、最初、入力のトライステートバッファ45と出力のトライステートバッファ43が直接接続された状態であった。この接続を絶ち、電源遮断制御レジスタ42の電源遮断時の出力論理を基に、ケア回路のタイプとして第3のケア回路3を選択し、これを挿入した形にネットリストを修正する。この修正したネットリストをワーク用ネットリストとして格納する。以降、処理を行うネットリストとしては、ワーク用ネットリストを更新して使用する。
また、出力端子について、図10のOFFブロック41の出力のトライステートバッファ46とONブロック40の入力のトライステートバッファ44との間にある第4のケア回路4の場合を説明する。ネットリスト60は、最初、出力のトライステートバッファ46と入力のトライステートバッファ44が直接接続された状態であった。この接続を絶ち、電源遮断制御レジスタ42の電源遮断時の出力論理と挿入設定ファイル62に記載の電源遮断時ONブロックの出力論理を基に、ケア回路のタイプとして第4のケア回路4を選択し、これを挿入した形にネットリストを変更する。なお、第4のケア回路4に代えて第5のケア回路5を選択する場合もある。
次に、[双方向信号電圧レベル判断]82の工程を行う。この工程は回路データ変更部63cによって行われ、OFFブロックとONブロックとの間の双方向信号線のレベルを挿入設定ファイル62に記載の情報と照らし合わせて、OFFブロック電圧レベルにする場合とONブロック電圧レベルにする場合とで、ケア回路の挿入を変えるための判断を行う。この判断により、次の工程として、[ONブロックのトライステートバッファをケア回路に置換]83の工程に進むか、[OFFブロックのトライステートバッファをケア回路に置換]85の工程に進むかが選択される。
ここで、次の工程の説明に移る前に、双方向信号線のOFFブロック電圧レベル、ONブロック電圧レベルについて説明する。
双方向信号線がOFFブロック電圧レベルであるというのは、例えば図11に示すように、双方向信号線52が電圧変化/遮断電源28の電圧レベルに規制されているということである。すなわち、OFFブロック41における入力のトライステートバッファ49および出力のトライステートバッファ50はそのままでよいが、ONブロック40における出力のトライステートバッファ47、入力のトライステートバッファ48はそれぞれレベルシフトが必要となってくる。
出力のトライステートバッファ47については、出力信号レベルがOFFブロック電圧レベルに規制されることから置換が必要である。置換されるケア回路の種類としては、その出力端子14が双方向信号線52に繋がるが、このことからレベルシフタの出力側電源端子21がOFFブロック41側の電圧変化/遮断電源28に接続されている必要があり、かつ、電源遮断モードで出力信号レベルを“L”レベルに固定化するには、第6のケア回路6でなければならないことになる(図11(a))。
入力のトライステートバッファ48については、出力信号レベルはOFFブロック電圧レベルに規制されず、入力信号レベルがOFFブロック電圧レベルに規制されることから、トライステートバッファ48は残し、その入力側にケア回路を挿入することとし、挿入するケア回路の種類としては、その入力端子12が双方向信号線52に繋がるが、このことからレベルシフタの入力側電源端子20がOFFブロック41側の電圧変化/遮断電源28に接続されている必要があり、かつ、電源遮断モードで出力信号レベルを固定化する必要がないことから、第2のケア回路2を挿入すればよいことになる。
ONブロック40において出力のトライステートバッファが2つあるときは、置換されるべき第2の出力のトライステートバッファは、電源遮断モードで出力信号レベルをハイインピーダンスに固定化する必要があり、第7のケア回路7でなければならないことになる(図11(b))。
また、双方向信号線がONブロック電圧レベルであるというのは、例えば図12に示すように、双方向信号線53が常時一定電圧電源27の電圧レベルに規制されているということである。すなわち、ONブロック40における出力のトライステートバッファ47および入力のトライステートバッファ48はそのままでよいが、OFFブロック41における出力のトライステートバッファ50、入力のトライステートバッファ49はそれぞれレベルシフトが必要となってくる。
出力のトライステートバッファ50については、出力信号レベルがONブロック電圧レベルに規制されることから置換が必要である。置換されるケア回路の種類としては、その出力端子14が双方向信号線53に繋がるが、このことからレベルシフタの出力側電源端子21がONブロック40側の常時一定電圧電源27に接続されている必要があり、かつ、電源遮断モードで出力信号レベルを“L”レベルに固定化するには、第8のケア回路8でなければならないことになる(図12(a))。
入力のトライステートバッファ49については、出力信号レベルはOFFブロック電圧レベルに規制されず、入力信号レベルがONブロック電圧レベルに規制されることから、トライステートバッファ49は残し、その入力側にケア回路を挿入することとし、挿入するケア回路の種類としては、その入力端子12が双方向信号線53に繋がるが、このことからレベルシフタの入力側電源端子20がONブロック40側の常時一定電圧電源27に接続されている必要があり、かつ、電源遮断モードで出力信号レベルを固定化する必要がないことから、第1のケア回路1を挿入すればよいことになる。
OFFブロック41において出力のトライステートバッファが2つあるときは、置換されるべき第2の出力のトライステートバッファは、電源遮断モードで出力信号レベルをハイインピーダンスに固定化する必要があり、第9のケア回路9でなければならないことになる(図12(b))。
以上のことを踏まえて、工程の説明を続ける。
先ず、双方向信号線がOFFブロック電圧レベルのときの工程を説明する。双方向信号線がOFFブロック電圧レベルのときに[ケア回路挿入工程]75に相当する工程は、[ONブロックのトライステートバッファをケア回路に置換]83の工程と、[ONブロックのトライステートバッファ前にケア回路を挿入]84の工程の2つの工程がある。いずれも回路データ変更部63cが実行する。
先ず、[ONブロックのトライステートバッファをケア回路に置換]83の工程について、図10と図11を用いて説明する。図10の第6のケア回路6と第2のケア回路2とONブロック40の入力のトライステートバッファ48とOFFブロック41の入力のトライステートバッファ49および出力のトライステートバッファ50の双方向信号構成については、図11の(a)と同じ構成である。そこで、以降では図11のみを使用して説明を行う。
図11の(a)はONブロック40の出力トライステートバッファが1つ、入力トライステートバッファが1つのときのケア回路挿入構成を示す。図11の(b)はONブロック40の出力トライステートバッファが2つ、入力トライステートバッファが1つのときのケア回路挿入構成を示す。
[ONブロックのトライステートバッファをケア回路に置換]83の工程では、双方向信号線に繋がる素子を先ず検索し、その後、ONブロック40のトライステートバッファに対してケア回路の置換を行うものである。
出力トライステートバッファが1つの場合、電源遮断制御レジスタ42の出力論理を基に、図11の(a)に示すように、第6のケア回路6に置換した形のワーク用ネットリストに変更する。
また、出力トライステートバッファが2つ以上ある場合は、電源遮断制御レジスタ42の出力論理を基に、図11の(b)に示すように、1つを第6のケア回路6に、他を第7のケア回路7に置換した形のワーク用ネットリストに変更する。
次に、[ONブロックのトライステートバッファ前にケア回路を挿入]84の工程では、[ONブロックのトライステートバッファをケア回路に置換]83の工程で検索した双方向信号線に入力端子が繋がるトライステートバッファ48に対して、その入力信号を絶ち、電源遮断時に出力信号の論理を固定しない第2のケア回路2を挿入する構成にワーク用ネットリストを変更する。
次に、双方向信号線がONブロック電圧レベルのときの工程を説明する。双方向信号線がONブロック電圧レベルのときに[ケア回路挿入工程]75に相当する工程は、[OFFブロックのトライステートバッファをケア回路に置換]85の工程と[OFFブロックのトライステートバッファ前にケア回路を挿入]86の工程の2つの工程がある。いずれも回路データ変更部63cが実行する。
先ず、[OFFブロックのトライステートバッファをケア回路に置換]85の工程について、図12を用いて説明する。
図12の(a)はOFFブロック41の出力トライステートバッファが1つ、入力トライステートバッファが1つのときのケア回路挿入構成を示す。図12の(b)はOFFブロック41の出力トライステートバッファが2つ、入力トライステートバッファが1つのときのケア回路挿入構成を示す。
[OFFブロックのトライステートバッファをケア回路に置換]85の工程では、双方向信号線に繋がる素子を先ず検索し、その後、OFFブロック41のトライステートバッファに対してケア回路の置換を行うものである。
出力トライステートバッファが1つの場合、電源遮断制御レジスタ42の出力論理を基に、図12の(a)に示すように、第8のケア回路8に置換した形のワーク用ネットリストに変更する。
また、出力トライステートバッファが2つ以上ある場合は、電源遮断制御レジスタ42の出力論理を基に、図12の(b)に示すように、1つを第8のケア回路8に、他を第9のケア回路9に置換した形のワーク用ネットリストに変更する。
次に、[OFFブロックのトライステートバッファ前にケア回路を挿入]86の工程では、[OFFブロックのトライステートバッファをケア回路に置換]85の工程で検索した双方向信号線に入力端子が繋がるトライステートバッファ49に対して、その入力信号を絶ち、電源遮断時に出力信号の論理を固定しない第1のケア回路1を挿入する構成にワーク用ネットリストを変更する。
次に、[信号線の再接続]76の工程を実行する。この工程は回路データ変更部63cによって行われ、入力端子または出力端子に対して挿入を行った第3のケア回路3、第4のケア回路4、第5のケア回路5の入力端子12と出力端子14の接続を行うとともに、入出力端子に対して置換および挿入を行った第1のケア回路1、第2のケア回路2、第6のケア回路6、第7のケア回路7、第8のケア回路8、第9のケア回路9の入力端子12と出力端子14およびトライステートバッファ制御端子29の接続を行い、ワーク用ネットリストを変更する。
次に、[電源遮断制御信号接続]77の工程を実行する。この工程は回路データ変更部63cによって行われ、電源遮断制御端子13と挿入設定ファイル62に記載されている電源遮断制御レジスタ42(または外部からの制御信号でも良い)をワーク用ネットリストから検索し、電源遮断制御レジスタ42の出力と置換を行ったケア回路の電源遮断制御端子13を接続し、ワーク用ネットリストを変更する。
次に、[電源接続]78の工程を実行する。この工程は回路データ変更部63cによって行われ、常時一定電圧電源27と挿入および置換を行ったケア回路の電源端子10を接続し、電圧変化/遮断電源28と挿入および置換を行ったケア回路の電源端子11と接続し、ワーク用ネットリストを変更する。電源配線がグローバル配線として扱われるネットリストについては、この工程は自動的に省かれる。
次に、[ケア回路全端子挿入判断]79の工程を実行する。この工程は回路データ変更部63cによって行われ、[OFFブロック全端子抽出]71の工程で抽出したOFFブロックの全端子リストとケア回路挿入を実行した端子を比較し、OFFブロック全端子にケア回路挿入処理が行われていない場合は[ケア回路未挿入端子中1端子の処理実行]72の工程に戻り、OFFブロック全端子にケア回路挿入処理が行われている場合は次の処理に進む判断を行う。
OFFブロック全端子にケア回路挿入処理が行われている場合、次に、ケア回路挿入ネットリスト出力80の工程を実行する。この工程は出力部63dによって行われ、ケア回路の挿入および置換処理と接続処理をOFFブロック全端子について1端子ずつ行い、変更してきたワーク用ネットリストをケア回路挿入ネットリストとしてケア回路挿入装置63の外部に出力する。
最後に、[レポートファイル出力]81の工程を実行する。この工程は出力部63dによって行われ、入力したネットリストに対して挿入したケア回路のタイプや場所、変更および追加した配線の接続情報をレポートファイル65としてケア回路挿入装置63の外部に出力する。
以上詳述したように、本発明の電源遮断対策ケア回路挿入方法を用いることにより、OFFブロックとONブロックとの間の信号に対してリーク電流を防止するケア回路を挿入したネットリストと、ケア回路の挿入箇所等を確認することが可能なレポートファイルを生成することが可能である。
図15は本発明の一実施形態における電源遮断対策ケア回路検証装置の概略構成およびその入出力データの概略を示すブロック図である。入力データは、図13および図14のようにして得られた機能ブロック階層構成のケア回路挿入ネットリスト64と、図1〜9で説明した第1から第9までの電源遮断対策ケア回路1〜9の回路構成データを含むライブラリ61と、検証設定ファイル66からなる。検証設定ファイル66には、OFFブロック情報と電源遮断制御情報(レジスタまたは端子指定情報)とONブロック入力論理情報と双方向信号電圧レベル情報が記載されている。前記各入力データをケア回路検証装置67に入力することにより、図1〜9で説明した第1ないし第9のケア回路1〜9が正しく挿入されているか否かを検証し、その検証した結果を記載したレポートファイル68を出力する。
図15において、67aはネットリスト60、ライブラリ61および挿入設定ファイル62からそれぞれのデータを入力し格納する入力部、67bはOFFブロックの端子が入力端子か出力端子か入出力端子かの入出力属性を解析する端子解析部、67cは前記解析した端子に対する第1から第9までの電源遮断対策ケア回路1〜9の接続の有無を解析する接続解析部、67dはその接続の良否を解析する論理解析部、67eは解析結果を記したレポートファイル68を出力する出力部である。
図16は図15のケア回路検証装置67を用いて行う本発明の一実施形態における電源遮断対策ケア回路検証方法の工程を示すものである。
ケア回路検証方法は、最初に、[入力データチェック]90の工程を実行する。この工程は入力部67aによって行われ、ケア回路挿入ネットリスト64とライブラリ61および検証設定ファイル66のデータフォーマット等のケア回路挿入処理に支障の無いデータ構成であることを検査し、前記データを格納する。
次に、[OFFブロックの全端子抽出]91の工程を実行する。この工程は端子解析部67bによって行われ、検証設定ファイル66に記載されているOFFブロックの情報を基に、ケア回路挿入ネットリスト64からOFFブロックに存在する入力/出力/入出力の端子を抽出し、その端子情報を格納する。
次に、[ケア回路未検証端子中1端子の処理実行]92の工程を実行する。この工程は接続解析部67cによって行われ、先に取得したOFFブロック全端子情報を基に、検証処理を実行していない1端子を選択し、ケア回路検証処理に登録を行う。
次に、[端子の入出力属性確認]93の工程を実行する。この工程は接続解析部67cによって行われ、[ケア回路未検証端子中1端子の処理実行]92の工程で検証処理に登録された端子のOFFブロック内およびONブロック内に繋がる接続構成を探索し、OFFブロックに対して入力端子か出力端子か入出力端子であるかを確認し、接続構成を格納する。
次に、[信号とケア回路の入出力関係が正しいかの検証]94の工程を実行する。この工程は論理解析部67dによって行われ、[端子の入出力属性確認]93の工程で探索した接続構成からケア回路の検索を行い、検索したケア回路の入力端子12とトライステートバッファ制御端子29には素子の出力が接続されていることを、また、ケア回路の出力端子14には素子の入力が接続されていることをそれぞれ検証し、前記接続が間違っている場合には[エラー情報記憶]99の工程に進み、接続が正常であれば[ケア回路のタイプが正しいか否かの検証]95の工程に進む。
[ケア回路のタイプが正しいか否かの検証]95の工程は、論理解析部67dによって行われ、[端子の入出力属性確認]93の工程で検証した属性に基づき、OFFブロックの入力に繋がるケア回路の場合は第3のケア回路3が使用されていることを検証し、また、OFFブロックの出力に繋がるケア回路の場合は、2つに分けて、検証設定ファイル66においてONブロックに出力する論理期待値が“L”レベルのときは第4のケア回路4が使用され、“H”レベルのときは第5のケア回路5が使用されていることをそれぞれ検証する。
また、[ケア回路のタイプが正しいか否かの検証]95の工程において、[端子の入出力属性確認]93で検証した属性に基づき、入出力端子の場合でかつ双方向信号線がOFFブロック電圧レベルに規制されるときは、ONブロック40に第2のケア回路2、第6のケア回路6、第7のケア回路7が使用されていることを検証し(図11参照)、また、双方向信号線がONブロック電圧レベルに規制されるときは、OFFブロック41に第1のケア回路1、第8のケア回路8、第9のケア経路9が使用されていることを検証する(図12参照)。前記使用ケア回路のタイプが間違っている場合は[エラー情報記憶]99の工程に進み、使用ケア回路のタイプが正常であれば[電源遮断制御信号接続検証]96の工程に進む。
[電源遮断制御信号接続検証]96の工程は、論理解析部67dによって行われ、電源遮断制御端子13と検証設定ファイル66に記載されている電源遮断制御レジスタ42(または外部からの制御信号でも良い)をケア回路挿入ネットリスト64から検索し、電源遮断制御レジスタ42の出力とケア回路の電源遮断制御端子13が接続されていることと、検証設定ファイル66に記載されている電源遮断時の論理から電源遮断時にケア回路が電源遮断モードになることを検証する。前記ケア回路の電源遮断制御端子13が電源遮断制御レジスタ42に接続されていることについて電源遮断論理が間違っている場合は、[エラー情報記憶]99の工程に進み、前記電源遮断論理が正常であれば、[電源接続関係検証]97の工程に進む。
[電源接続関係検証]97の工程は、論理解析部67dによって行われ、常時一定電圧電源27とケア回路の電源端子10が接続されており、また、電圧変化/遮断電源28とケア回路の電源端子11が接続されていることを検証する。前記電源接続関係が間違っている場合は、[エラー情報記憶]99の工程に進み、電源接続関係が正常な場合または電源配線がグローバル配線として扱われるネットリストについては、この工程は自動的に省かれ、[ケア回路正常挿入情報記憶]98の工程に進む。
[ケア回路正常挿入情報記憶]98の工程は、検証を行ったOFFブロックの端子に挿入されているケア回路のタイプおよび接続情報を記憶する。検証時エラーが発生した場合は、[エラー情報記憶]99の工程でエラーが発生した工程やエラーコード等を記憶する。
次に、[ケア回路全端子検証判断]100の工程を実行する。この工程は論理解析部67dによって行われ、[OFFブロックの全端子抽出]91の工程で抽出したOFFブロックの全端子リストとケア回路検証を実行した端子を比較し、OFFブロック全端子にケア回路検証処理が行われていない場合は、[ケア回路未検証端子中1端子の処理実行]92の工程を行い、OFFブロック全端子にケア回路検証処理が行われている場合は次の処理に進むという判断を行う。
OFFブロック全端子にケア回路検証処理が行われている場合、次に、[レポートファイル出力]101の最終工程を実行する。この工程は出力部67eによって行われ、[ケア回路正常挿入情報記憶]98の工程の情報と[エラー情報記憶]99の工程の情報をファイル化し、ケア回路検証装置67の外部にレポートファイル68として出力する。
以上詳述したように、本発明の電源遮断対策ケア回路挿入検証方法を用いることにより、OFFブロックとONブロックとの間の信号に対してリーク電流を防止するケア回路が正常に挿入されたことの検証と、通常モード時および電源遮断モード時に正常に動作することの検証を良好に行うことが可能である。
本発明の一実施形態における第1の電源遮断対策ケア回路の構成を示す回路図(正論理と負論理) 本発明の一実施形態における第2の電源遮断対策ケア回路の構成を示す回路図(正論理と負論理) 本発明の一実施形態における第3の電源遮断対策ケア回路の構成を示す回路図(正論理と負論理) 本発明の一実施形態における第4の電源遮断対策ケア回路の構成を示す回路図(正論理と負論理) 本発明の一実施形態における第5の電源遮断対策ケア回路の構成を示す回路図(正論理と負論理) 本発明の一実施形態における第6の電源遮断対策ケア回路の構成を示す回路図(正論理と負論理) 本発明の一実施形態における第7の電源遮断対策ケア回路の構成を示す回路図(正論理と負論理) 本発明の一実施形態における第8の電源遮断対策ケア回路の構成を示す回路図(正論理と負論理) 本発明の一実施形態における第9の電源遮断対策ケア回路の構成を示す回路図(正論理と負論理) 本発明の一実施形態における電源遮断対策ケア回路の挿入説明図 本発明の一実施形態における電源遮断対策ケア回路の挿入置換説明図 本発明の一実施形態における電源遮断対策ケア回路の挿入置換説明図 本発明の一実施形態における電源遮断対策ケア回路挿入装置の概略構成およびその入出力データの概略を示すブロック図 本発明の一実施形態における電源遮断対策ケア回路挿入方法の工程を示すフローチャート 本発明の一実施形態における電源遮断対策ケア回路挿入検証装置の概略構成およびその入出力データの概略を示すブロック図 本発明の一実施形態における電源遮断対策ケア回路挿入検証方法の工程を示すフローチャート 従来の電源遮断対策ケア回路の挿入説明図
符号の説明
1 第1のケア回路
2 第2のケア回路
3 第3のケア回路
4 第4のケア回路
5 第5のケア回路
6 第6のケア回路
7 第7のケア回路
8 第8のケア回路
9 第9のケア回路
10 常時一定電圧電源側の電源端子
11 電圧変化/遮断電源側の電源端子
12 ケア回路の入力端子
13 電源遮断制御端子
14 ケア回路の出力端子
17 レベルシフタ回路
18 レベルシフタ回路の入力端子
19 レベルシフタ回路の出力端子
20 レベルシフタ回路の入力側電源端子
21 レベルシフタ回路の出力側電源端子
27 常時一定電圧電源
28 電圧変化/遮断電源
29 トライステートバッファ制御端子
34 トライステートバッファ
36,36′ セレクタ回路
37 トライステートバッファ制御入力端子
38 トライステートバッファ制御出力端子
39 2入力2出力のレベルシフタ回路
40 ONブロック
41 OFFブロック
52 双方向信号線
53 双方向信号線
60 ネットリスト
61 ライブラリ
62 挿入設定ファイル
63 ケア回路挿入装置
63a 入力部
63b 端子解析部
63c 回路データ変更部
63d 出力部
64 ケア回路挿入ネットリスト
65 ケア回路挿入のレポートファイル
66 検証設定ファイル
67 ケア回路検証装置
67a 入力部
67b 端子解析部
67c 接続解析部
67d 論理解析部
67e 出力部
68 ケア回路挿入検証のレポートファイル
S 電源選択回路
TS トライステートバッファ制御回路

Claims (34)

  1. ONブロックとOFFブロックとのうちいずれか一方を入力側とし他方を出力側として両ブロック間の信号伝播調整を行う電源遮断対策ケア回路であって、
    入力信号をレベルシフトさせて出力するレベルシフタ回路と、
    電源遮断制御信号が通常モードを示すときは常時一定電圧電源と電圧変化/遮断電源とを前記レベルシフタ回路に給電し、前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときは前記レベルシフタ回路における前記電圧変化/遮断電源の受給側に対して前記常時一定電圧電源を給電する状態に切り換える電源選択回路とを備える電源遮断対策ケア回路。
  2. さらに、前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときに前記レベルシフタ回路からの出力信号の論理を固定化する論理固定化回路を備える請求項1に記載の電源遮断対策ケア回路。
  3. 前記ONブロックが入力側にあり、かつ、前記OFFブロックが出力側にあり、
    前記電源選択回路は、前記レベルシフタ回路における入力側電源端子には常に前記常時一定電圧電源を給電し、かつ、前記レベルシフタ回路における出力側電源端子には前記電源遮断制御信号に応じて前記電圧変化/遮断電源と前記常時一定電圧電源とを切り換えて給電するように構成されている請求項1または請求項2に記載の電源遮断対策ケア回路。
  4. 前記OFFブロックが入力側にあり、かつ、前記ONブロックが出力側にあり、
    前記電源選択回路は、前記レベルシフタ回路における出力側電源端子には常に前記常時一定電圧電源を給電し、かつ、前記レベルシフタ回路における入力側電源端子には前記電源遮断制御信号に応じて前記電圧変化/遮断電源と前記常時一定電圧電源とを切り換えて給電するように構成されている請求項1または請求項2に記載の電源遮断対策ケア回路。
  5. ONブロックを入力側としOFFブロックを出力側として両ブロック間の信号伝播調整を行う電源遮断対策ケア回路であって、
    入力信号をレベルシフトさせて出力するレベルシフタ回路と、
    前記レベルシフタ回路における入力側電源端子には常に常時一定電圧電源を給電し、かつ、前記レベルシフタ回路における出力側電源端子には電源遮断制御信号が通常モードを示すときは前記電圧変化/遮断電源を給電し、前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときは前記常時一定電圧電源を給電する電源選択回路とを備える電源遮断対策ケア回路。
  6. OFFブロックを入力側としONブロックを出力側として両ブロック間の信号伝播調整を行う電源遮断対策ケア回路であって、
    入力信号をレベルシフトさせて出力するレベルシフタ回路と、
    前記レベルシフタ回路における出力側電源端子には常に常時一定電圧電源を給電し、かつ、前記レベルシフタ回路における入力側電源端子には電源遮断制御信号が通常モードを示すときは前記電圧変化/遮断電源を給電し、前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときは前記常時一定電圧電源を給電する電源選択回路とを備える電源遮断対策ケア回路。
  7. ONブロックを入力側としOFFブロックを出力側として両ブロック間の信号伝播調整を行う電源遮断対策ケア回路であって、
    入力信号をレベルシフトさせて出力するレベルシフタ回路と、
    前記レベルシフタ回路における入力側電源端子には常に常時一定電圧電源を給電し、かつ、前記レベルシフタ回路における出力側電源端子には電源遮断制御信号が通常モードを示すときは前記電圧変化/遮断電源を給電し、前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときは前記常時一定電圧電源を給電する電源選択回路と、
    前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときに前記レベルシフタ回路からの出力信号の論理を“L”レベルに固定化する論理固定化回路とを備える電源遮断対策ケア回路。
  8. OFFブロックを入力側としONブロックを出力側として両ブロック間の信号伝播調整を行う電源遮断対策ケア回路であって、
    入力信号をレベルシフトさせて出力するレベルシフタ回路と、
    前記レベルシフタ回路における出力側電源端子には常に常時一定電圧電源を給電し、かつ、前記レベルシフタ回路における入力側電源端子には電源遮断制御信号が通常モードを示すときは前記電圧変化/遮断電源を給電し、前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときは前記常時一定電圧電源を給電する電源選択回路と、
    前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときに前記レベルシフタ回路からの出力信号の論理を“L”レベルに固定化する論理固定化回路とを備える電源遮断対策ケア回路。
  9. 前記電源選択回路は、前記論理固定化回路に対する電源給電も前記同様に切り換えるように構成されている請求項8に記載の電源遮断対策ケア回路。
  10. OFFブロックを入力側としONブロックを出力側として両ブロック間の信号伝播調整を行う電源遮断対策ケア回路であって、
    入力信号をレベルシフトさせて出力するレベルシフタ回路と、
    前記レベルシフタ回路における出力側電源端子には常に常時一定電圧電源を給電し、かつ、前記レベルシフタ回路における入力側電源端子には電源遮断制御信号が通常モードを示すときは前記電圧変化/遮断電源を給電し、前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときは前記常時一定電圧電源を給電する電源選択回路と、
    前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときに前記レベルシフタ回路からの出力信号の論理を“H”レベルに固定化する論理固定化回路とを備える電源遮断対策ケア回路。
  11. 前記電源選択回路は、前記論理固定化回路に対する電源給電も前記同様に切り換えるように構成されている請求項10に記載の電源遮断対策ケア回路。
  12. ONブロックとOFFブロックとのうちいずれか一方を入力側とし他方を出力側として両ブロック間の信号伝播調整を行う電源遮断対策ケア回路であって、
    入力信号をレベルシフトさせて出力するレベルシフタ回路と、
    電源遮断制御信号が通常モードを示すときは前記常時一定電圧電源と前記電圧変化/遮断電源とを前記レベルシフタ回路に給電し、前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときは前記レベルシフタ回路における前記電圧変化/遮断電源の受給側に対して前記常時一定電圧電源を給電する状態に切り換える電源選択回路と、
    前記レベルシフタ回路の出力端子に接続されて、前記電源遮断制御信号が通常モードを示すときはトライステートバッファ制御信号に応じて制御されるとともに、前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときには前記レベルシフタ回路からの出力信号の論理を固定化するトライステートバッファを備える電源遮断対策ケア回路。
  13. 前記ONブロックが入力側にあり、かつ、前記OFFブロックが出力側にあり、
    前記電源選択回路は、前記レベルシフタ回路における入力側電源端子には常に前記常時一定電圧電源を給電し、かつ、前記レベルシフタ回路における出力側電源端子には前記電源遮断制御信号に応じて前記電圧変化/遮断電源と前記常時一定電圧電源とを切り換えて給電するように構成されている請求項12に記載の電源遮断対策ケア回路。
  14. 前記OFFブロックが入力側にあり、かつ、前記ONブロックが出力側にあり、
    前記電源選択回路は、前記レベルシフタ回路における出力側電源端子には常に前記常時一定電圧電源を給電し、かつ、前記レベルシフタ回路における入力側電源端子には前記電源遮断制御信号に応じて前記電圧変化/遮断電源と前記常時一定電圧電源とを切り換えて給電するように構成されている請求項12に記載の電源遮断対策ケア回路。
  15. ONブロックを入力側としOFFブロックを出力側として両ブロック間の信号伝播調整を行う電源遮断対策ケア回路であって、
    入力信号をレベルシフトさせて出力するレベルシフタ回路と、
    前記レベルシフタ回路における入力側電源端子には常に常時一定電圧電源を給電し、かつ、前記レベルシフタ回路における出力側電源端子には電源遮断制御信号が通常モードを示すときは前記電圧変化/遮断電源を給電し、前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときは前記常時一定電圧電源を給電する電源選択回路と、
    前記レベルシフタ回路の出力端子に接続されたトライステートバッファと、
    前記電源遮断制御信号が通常モードを示すときはトライステートバッファ制御信号に応じて前記トライステートバッファを制御し、前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときには前記トライステートバッファからの出力信号の論理を“L”レベルに固定化するトライステートバッファ制御回路を備える電源遮断対策ケア回路。
  16. ONブロックを入力側としOFFブロックを出力側として両ブロック間の信号伝播調整を行う電源遮断対策ケア回路であって、
    入力信号をレベルシフトさせて出力するレベルシフタ回路と、
    前記レベルシフタ回路における入力側電源端子には常に常時一定電圧電源を給電し、かつ、前記レベルシフタ回路における出力側電源端子には電源遮断制御信号が通常モードを示すときは前記電圧変化/遮断電源を給電し、前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときは前記常時一定電圧電源を給電する電源選択回路と、
    前記レベルシフタ回路の出力端子に接続されたトライステートバッファと、
    前記電源遮断制御信号が通常モードを示すときはトライステートバッファ制御信号に応じて前記トライステートバッファを制御し、前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときには前記トライステートバッファからの出力信号の論理をハイインピーダンスに固定化するトライステートバッファ制御回路を備える電源遮断対策ケア回路。
  17. OFFブロックを入力側としONブロックを出力側として両ブロック間の信号伝播調整を行う電源遮断対策ケア回路であって、
    入力信号をレベルシフトさせて出力するレベルシフタ回路と、
    前記レベルシフタ回路における出力側電源端子には常に常時一定電圧電源を給電し、かつ、前記レベルシフタ回路における入力側電源端子には電源遮断制御信号が通常モードを示すときは前記電圧変化/遮断電源を給電し、前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときは前記常時一定電圧電源を給電する電源選択回路と、
    前記レベルシフタ回路の出力端子に接続されたトライステートバッファと、
    前記電源遮断制御信号が通常モードを示すときはトライステートバッファ制御信号に応じて前記トライステートバッファを制御し、前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときには前記トライステートバッファからの出力信号の論理を“L”レベルに固定化するトライステートバッファ制御回路を備える電源遮断対策ケア回路。
  18. 前記電源選択回路は、前記論理固定化回路に対する電源給電も前記同様に切り換えるように構成されている請求項17に記載の電源遮断対策ケア回路。
  19. OFFブロックを入力側としONブロックを出力側として両ブロック間の信号伝播調整を行う電源遮断対策ケア回路であって、
    入力信号をレベルシフトさせて出力するレベルシフタ回路と、
    前記レベルシフタ回路における出力側電源端子には常に常時一定電圧電源を給電し、かつ、前記レベルシフタ回路における入力側電源端子には電源遮断制御信号が通常モードを示すときは前記電圧変化/遮断電源を給電し、前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときは前記常時一定電圧電源を給電する電源選択回路と、
    前記レベルシフタ回路の出力端子に接続されたトライステートバッファと、
    前記電源遮断制御信号が通常モードを示すときはトライステートバッファ制御信号に応じて前記トライステートバッファを制御し、前記電源遮断制御信号が電源遮断モードを示すときには前記トライステートバッファからの出力信号の論理をハイインピーダンスに固定化するトライステートバッファ制御回路を備える電源遮断対策ケア回路。
  20. 前記電源選択回路は、前記論理固定化回路に対する電源給電も前記同様に切り換えるように構成されている請求項19に記載の電源遮断対策ケア回路。
  21. ONブロックの出力側とOFFブロックの入力側との間に挿入された第1の電源遮断対策ケア回路と、
    前記OFFブロックの出力側と前記ONブロックの入力側との間に挿入された第2の電源遮断対策ケア回路とを備え、
    前記第1の電源遮断対策ケア回路が請求項7に記載の電源遮断対策ケア回路であり、
    前記第2の電源遮断対策ケア回路が請求項8に記載の電源遮断対策ケア回路である半導体集積回路。
  22. ONブロックの出力側とOFFブロックの入力側との間に挿入された第1の電源遮断対策ケア回路と、
    前記OFFブロックの出力側と前記ONブロックの入力側との間に挿入された第2の電源遮断対策ケア回路とを備え、
    前記第1の電源遮断対策ケア回路が請求項7に記載の電源遮断対策ケア回路であり、
    前記第2の電源遮断対策ケア回路が請求項10に記載の電源遮断対策ケア回路である半導体集積回路。
  23. ONブロックの入出力における双方向トライステートバッファの出力側のトライステートバッファを置換する第1の電源遮断対策ケア回路および入力側のトライステートバッファに挿入する第2の電源遮断対策ケア回路を備え、
    前記第1の電源遮断対策ケア回路が請求項15に記載の電源遮断対策ケア回路であり、
    前記第2の電源遮断対策ケア回路が請求項6に記載の電源遮断対策ケア回路である半導体集積回路。
  24. ONブロックの入出力における双方向トライステートバッファの2つの出力側のトライステートバッファを置換する第1および第2の電源遮断対策ケア回路および1つの入力側のトライステートバッファに挿入する第3の電源遮断対策ケア回路を備え、
    前記第1の電源遮断対策ケア回路が請求項15に記載の電源遮断対策ケア回路であり、
    前記第2の電源遮断対策ケア回路が請求項16に記載の電源遮断対策ケア回路であり、
    前記第3の電源遮断対策ケア回路が請求項6に記載の電源遮断対策ケア回路である半導体集積回路。
  25. OFFブロックの入出力における双方向トライステートバッファの出力側のトライステートバッファを置換する第1の電源遮断対策ケア回路および入力側のトライステートバッファに挿入する第2の電源遮断対策ケア回路を備え、
    前記第1の電源遮断対策ケア回路が請求項17に記載の電源遮断対策ケア回路であり、
    前記第2の電源遮断対策ケア回路が請求項5に記載の電源遮断対策ケア回路である半導体集積回路。
  26. OFFブロックの入出力における双方向トライステートバッファの2つの出力側のトライステートバッファを置換する第1および第2の電源遮断対策ケア回路および1つの入力側のトライステートバッファに挿入する第3の電源遮断対策ケア回路を備え、
    前記第1の電源遮断対策ケア回路が請求項17に記載の電源遮断対策ケア回路であり、
    前記第2の電源遮断対策ケア回路が請求項19に記載の電源遮断対策ケア回路であり、
    前記第3の電源遮断対策ケア回路が請求項5に記載の電源遮断対策ケア回路である半導体集積回路。
  27. ONブロックおよびOFFブロックの回路データ、複数の電源遮断対策ケア回路の回路データ、OFFブロック情報や電源遮断制御情報等の挿入設定ファイルを入力し格納する入力部と、
    OFFブロックの端子が入力端子か出力端子か入出力端子かの入出力属性を解析する端子解析部と、
    前記解析した端子と接続される信号線にいずれかの電源遮断対策ケア回路を挿入し、この挿入に対応して前記回路データを変更する回路データ変更部と、
    前記変更箇所を記したレポートファイルと前記変更した回路データを出力する出力部とを備える電源遮断対策ケア回路挿入装置。
  28. ONブロックおよびOFFブロックの回路データ、複数の電源遮断対策ケア回路の回路データ、OFFブロック情報や電源遮断制御情報等の挿入設定ファイルを入力し格納する第1の工程と、
    OFFブロックの端子が入力端子か出力端子か入出力端子かの入出力属性を解析する第2の工程と、
    前記解析した端子と接続される信号線にいずれかの電源遮断対策ケア回路を挿入し、この挿入に対応して前記回路データを変更する第3の工程と、
    前記変更箇所を記したレポートファイルと前記変更した回路データを出力する第4の工程とを含む電源遮断対策ケア回路挿入方法。
  29. ONブロックにおける入出力属性が入出力端子のときに、その入出力端子に対応するトライステートバッファを、請求項15に記載の電源遮断対策ケア回路と請求項6に記載の電源遮断対策ケア回路との組み合わせで置換する請求項28に記載の電源遮断対策ケア回路挿入方法。
  30. ONブロックにおける入出力属性が入出力端子のときに、その入出力端子に対応するトライステートバッファを、請求項15に記載の電源遮断対策ケア回路と請求項16に記載の電源遮断対策ケア回路と請求項6に記載の電源遮断対策ケア回路との組み合わせで置換する請求項28に記載の電源遮断対策ケア回路挿入方法。
  31. OFFブロックにおける入出力属性が入出力端子のときに、その入出力端子に対応するトライステートバッファを、請求項17に記載の電源遮断対策ケア回路と請求項5に記載の電源遮断対策ケア回路との組み合わせで置換する請求項28に記載の電源遮断対策ケア回路挿入方法。
  32. OFFブロックにおける入出力属性が入出力端子のときに、その入出力端子に対応するトライステートバッファを、請求項17に記載の電源遮断対策ケア回路と請求項19に記載の電源遮断対策ケア回路と請求項5に記載の電源遮断対策ケア回路との組み合わせで置換する請求項28に記載の電源遮断対策ケア回路挿入方法。
  33. 複数の電源遮断対策ケア回路の回路データ、挿入された電源遮断対策ケア回路の回路データ、OFFブロック情報や電源遮断制御情報等の検証設定ファイルを入力し格納する入力部と、
    OFFブロックの端子が入力端子か出力端子か入出力端子かの入出力属性を解析する端子解析部と、
    前記解析した端子と接続される電源遮断対策ケア回路の有無と接続を解析する接続解析部と、
    前記挿入された電源遮断対策ケア回路の電源遮断時の出力論理を解析する論理解析部と、
    前記解析結果のレポートファイルを出力する出力部とを備える電源遮断対策ケア回路挿入検証装置。
  34. 複数の電源遮断対策ケア回路の回路データ、挿入された電源遮断対策ケア回路の回路データ、OFFブロック情報や電源遮断制御情報等の検証設定ファイルを入力し格納する第1の工程と、
    OFFブロックの端子が入力端子か出力端子か入出力端子かの入出力属性を解析する第2の工程と、
    前記解析した端子と接続される電源遮断対策ケア回路の有無と接続を解析する第3の工程と、
    前記挿入された電源遮断対策ケア回路の電源遮断時の出力論理を解析する第4の工程と、
    前記解析結果のレポートファイルを出力する第5の工程とを含む電源遮断対策ケア回路挿入検証方法。
JP2003272251A 2003-07-09 2003-07-09 電源遮断対策ケア回路、電源遮断対策ケア回路挿入方法/装置および挿入検証方法/装置 Pending JP2005033637A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003272251A JP2005033637A (ja) 2003-07-09 2003-07-09 電源遮断対策ケア回路、電源遮断対策ケア回路挿入方法/装置および挿入検証方法/装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003272251A JP2005033637A (ja) 2003-07-09 2003-07-09 電源遮断対策ケア回路、電源遮断対策ケア回路挿入方法/装置および挿入検証方法/装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005033637A true JP2005033637A (ja) 2005-02-03

Family

ID=34209866

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003272251A Pending JP2005033637A (ja) 2003-07-09 2003-07-09 電源遮断対策ケア回路、電源遮断対策ケア回路挿入方法/装置および挿入検証方法/装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005033637A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009163645A (ja) * 2008-01-10 2009-07-23 Fujitsu Microelectronics Ltd 半導体設計方法、装置、およびプログラム
US11264989B1 (en) 2020-08-07 2022-03-01 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009163645A (ja) * 2008-01-10 2009-07-23 Fujitsu Microelectronics Ltd 半導体設計方法、装置、およびプログラム
US11264989B1 (en) 2020-08-07 2022-03-01 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10733342B2 (en) System and method for hierarchical power verification
US8117570B2 (en) Integrated circuit design phase technique with virtual power switch
US20060184905A1 (en) Method and apparatus for specifying multiple voltage domains and validating physical implementation and interconnections in a processor chip
US8103992B1 (en) Rapid rerouting based runtime reconfigurable signal probing
US7299393B2 (en) Microprocessor with trace module
US7055121B1 (en) Method, system, and computer program product for designing an integrated circuit using substitution of standard cells with substitute cells having differing electrical characteristics
JP5012890B2 (ja) 半導体集積回路の設計方法
JP2006146601A (ja) 半導体集積回路のレイアウト設計方法
JP2007081338A (ja) 半導体集積回路および半導体集積回路の設計方法
JP2005033637A (ja) 電源遮断対策ケア回路、電源遮断対策ケア回路挿入方法/装置および挿入検証方法/装置
US9417984B1 (en) Preemptively generating statistical feedback on a design file and presenting the feedback in an input context
US20040139409A1 (en) Automatic circuit design apparatus and computer-implemented automatic circuit design method
JPH11328238A (ja) 多電源集積回路の評価装置及び多電源集積回路の評価方法
US8060845B2 (en) Minimizing impact of design changes for integrated circuit designs
US7696782B2 (en) Programmable core for implementing logic change
US20060075370A1 (en) Method and apparatus for automating post-tape release VLSI modifications
JP2009180532A (ja) 標準セルおよび半導体装置
JP2009187354A (ja) 半導体集積回路、その設計方法、半導体集積回路設計プログラム、及び半導体集積回路設計装置
JP5071077B2 (ja) 出力回路および半導体装置
US6924687B2 (en) Voltage tolerant circuit for protecting an input buffer
JP4855283B2 (ja) 半導体集積回路の設計装置
JP2010211591A (ja) 半導体集積回路設計支援システム及びプログラム
US20070143727A1 (en) Method of designing layout of multipower integrated circuit
JP2006285947A (ja) 回路自動生成装置及び方法
JPH11282896A (ja) タイミングマージンエラー対処方法、装置、及び記憶媒体