JP2005030939A - タンパク測定器具及びタンパク測定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 微量のサンプル量のみで、その中に含有される微量のタンパクを、高価な測定装置や設備を用いることなく、簡易、簡便かつ高感度で測定することができるタンパク測定器具及び測定方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 被検対象であるタンパクを吸着し得るフィルタ3と、前記タンパクに結合するハプテンを供給するためのハプテン収容部4と、前記タンパクに結合したハプテンに対して選択的に結合する発色物質で標識された抗体を供給するための抗体収容部5とを備え、フィルタ3が、ハプテン収容部4内のハプテンと接触することによりその表面で、予め吸着したタンパクにハプテンを結合させるか又はハプテン結合タンパクを吸着し、さらに抗体収容部5内の抗体と接触することによりタンパクの検出及び/又は定量を視覚的に行い得る膜からなるタンパク測定器具。
【選択図】 図1
【解決手段】 被検対象であるタンパクを吸着し得るフィルタ3と、前記タンパクに結合するハプテンを供給するためのハプテン収容部4と、前記タンパクに結合したハプテンに対して選択的に結合する発色物質で標識された抗体を供給するための抗体収容部5とを備え、フィルタ3が、ハプテン収容部4内のハプテンと接触することによりその表面で、予め吸着したタンパクにハプテンを結合させるか又はハプテン結合タンパクを吸着し、さらに抗体収容部5内の抗体と接触することによりタンパクの検出及び/又は定量を視覚的に行い得る膜からなるタンパク測定器具。
【選択図】 図1
Description
本発明は、タンパク測定器具及びタンパク測定方法に関し、より詳細には、アレルゲンとして作用する生物由来の微量成分であるタンパクを、微量のサンプル量で、より簡易・簡便かつ感度よく検出及び/又は定量し得るタンパク測定器具及びタンパク測定方法に関する。
タンパク質を検出、定量する方法としては従来から、紫外部吸収測定法(例えば、非特許文献1)、ビュレット法(例えば、非特許文献2)またはLowry法(例えば、非特許文献3)等が知られているが、いずれの方法も、多量の試料が必要であり、妨害物質の存在により測定不能となるなど、微量タンパク質を検出、定量する方法としては適していない。
また、ポリアクリルアミドゲル中などの微量タンパク質を検出する方法として、クーマシー・ブリリアント・ブルー等の色素を用いる微量定量法が提案されている(例えば、非特許文献4)。しかし、この方法でも、大量のサンプルが必要となる。
他に銀染色によるタンパク質の測定方法もあるが、これは再現性に乏しいという課題がある。
"Handbook of Biochemistry and Molecular Biology", Vol.2, Fasmann, G.D. ed.,CRC press, Ohio (1976), p383 Gornoll, A.G. et al., (1949) J.Biol.Chem.177,751 Lowry, O.H. et al., (1951): J.Biol.Chem.193, 265 Brambhal, S. et al., (1969): Anal. Biochem. 31,146 特開2002−250727号公報
また、ポリアクリルアミドゲル中などの微量タンパク質を検出する方法として、クーマシー・ブリリアント・ブルー等の色素を用いる微量定量法が提案されている(例えば、非特許文献4)。しかし、この方法でも、大量のサンプルが必要となる。
他に銀染色によるタンパク質の測定方法もあるが、これは再現性に乏しいという課題がある。
"Handbook of Biochemistry and Molecular Biology", Vol.2, Fasmann, G.D. ed.,CRC press, Ohio (1976), p383 Gornoll, A.G. et al., (1949) J.Biol.Chem.177,751 Lowry, O.H. et al., (1951): J.Biol.Chem.193, 265 Brambhal, S. et al., (1969): Anal. Biochem. 31,146
一方、免疫測定法を用いたタンパクの検出及び定量方法が提案されている(例えば、特許文献1)。しかし、この方法では、電気泳動及びウェスタン・ブロッティング法の双方を用いているため、その操作及び測定が煩雑で、測定時間が6時間程度という長時間にわたるという課題もある。
例えば、家庭内掃除機の綿ごみ、空気清浄機又はエアコン等のフィルタについたゴミ中に含有されるアレルゲンとして作用する微量なタンパクを、その測定場所や設備を考慮することなく、簡易に測定することができれば便利である。また、このような場合、サンプルであるゴミを大量に用いず、1mg程度の微量で測定することができれば、より好都合である。
通常、家庭内での綿ゴミ等の1mgに含有されるタンパク量は約100〜5000ng程度であるといわれている。
このようなことから、非常に少ないサンプル量で、簡易、簡便に微量のタンパクを測定し得る方法及び/又は装置・器具の開発が求められている。
このようなことから、非常に少ないサンプル量で、簡易、簡便に微量のタンパクを測定し得る方法及び/又は装置・器具の開発が求められている。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、微量のサンプルを用いるのみで、その中に含有される微量のタンパクを、高価な測定装置や設備を用いることなく、簡易、簡便かつ高感度で測定することができるタンパク測定器具を提供することを目的とする。
本発明のタンパク測定器具は、被検対象であるタンパクを吸着し得るフィルタと、前記タンパクに結合するハプテンを供給するためのハプテン収容部と、前記タンパクに結合したハプテンに対して選択的に結合する発色物質で標識された抗体を供給するための抗体収容部とを備え、
前記フィルタが、前記ハプテン収容部内のハプテンと接触することによりその表面で、予め吸着したタンパクにハプテンを結合させるか又はハプテン結合タンパクを吸着し、さらに前記抗体収容部内の抗体と接触することによりタンパクの検出及び/又は定量を視覚的に行い得る膜からなることを特徴とする。
前記フィルタが、前記ハプテン収容部内のハプテンと接触することによりその表面で、予め吸着したタンパクにハプテンを結合させるか又はハプテン結合タンパクを吸着し、さらに前記抗体収容部内の抗体と接触することによりタンパクの検出及び/又は定量を視覚的に行い得る膜からなることを特徴とする。
また、本発明のタンパク測定方法は、タンパクを吸着し得るフィルタに、溶液に溶解又は分散された被検対象のタンパクを供給してその表面に該タンパクを吸着させる工程、
得られたフィルタに、前記タンパクに結合するハプテンを含有する溶液を供給することにより、前記フィルタに吸着されたタンパクにハプテンを結合させるとともに未反応のハプテンを前記タンパク周辺部から除去する工程、
得られたフィルタに、前記タンパクに結合したハプテンに対して選択的に結合する発色物質で標識された抗体を含有する溶液を供給することにより、前記ハプテンに抗体を結合させるとともに未反応の抗体を前記タンパク周辺部から除去する工程、
得られたフィルタの色調及び/又は着色面積によって視覚的にタンパクの検出及び/又は定量を行うことを特徴とする。
得られたフィルタに、前記タンパクに結合するハプテンを含有する溶液を供給することにより、前記フィルタに吸着されたタンパクにハプテンを結合させるとともに未反応のハプテンを前記タンパク周辺部から除去する工程、
得られたフィルタに、前記タンパクに結合したハプテンに対して選択的に結合する発色物質で標識された抗体を含有する溶液を供給することにより、前記ハプテンに抗体を結合させるとともに未反応の抗体を前記タンパク周辺部から除去する工程、
得られたフィルタの色調及び/又は着色面積によって視覚的にタンパクの検出及び/又は定量を行うことを特徴とする。
本発明によれば、タンパク吸着フィルタと、ハプテン収容部と、抗体収容部とを備え、タンパク吸着フィルタが、ハプテン収容部内のハプテンと接触することによりその表面で、予め吸着したタンパクにハプテンを結合させるか、あるいはハプテン結合タンパクを吸着し、さらに前記抗体収容部内の抗体と接触することによりタンパクの検出及び/又は定量を視覚的に行い得る膜からなるため、微量のサンプルを用いるのみで、その中に含有される微量のタンパクを、高価な測定装置や設備を用いることなく、簡易、簡便かつ高感度で測定することが可能となる。
特に、ハプテンがジニトロベンゼンスルホン酸である場合及び/又は標識抗体が、金コロイド、セレン、着色ラテックス及び酵素からなる群から選択される1以上の物質によって標識化された抗体である場合には、ハプテン及び標識抗体が安価に入手することができながら、感度よくタンパクを測定することができる。
また、ハプテン収容部に、ハプテンとともにタンパクが収容されてなる場合には、タンパクを予めフィルタに吸着させるための部材を必要とせず、より簡易なタンパク測定器具を提供することができる。
さらに、ハプテン収容部が、少なくとも底面にハプテン含有溶液を通過させ得る微細な孔を有する膜を備えており、溶液状のハプテンを収容するか又は乾燥状態のハプテンを収容し測定時に溶媒を前記ハプテン収容部に添加して溶液状のハプテンを供給し得るように構成され、抗体収容部が、少なくとも底面に抗体含有溶液を通過させ得る微細な孔を有する膜を備えており、溶液状の抗体を収容するか又は乾燥状態の抗体を収容し測定時に溶媒を前記抗体収容部に添加して溶液状の抗体を供給し得るように構成されてなる場合には、ハプテン及び標識抗体の形態を問わず、それらの供給をより簡便に行うことができ、タンパク測定器具としてより簡易な構成とすることができる。
また、フィルタが第1プレートに形成された孔に装着され、ハプテン収容部及び抗体収容部が第2プレートに形成された別個の孔にそれぞれ形成され、前記第1プレートのフィルタに、前記第2プレートのハプテン収容部及び抗体収容部から溶液の供給が順次可能となるように構成されている場合には、2枚のプレートにタンパク測定を実現し得る必要な試薬等を収容させることができ、タンパク測定器具として小型で、持ち運びが容易で、場所及び時を選ばずに、簡便にタンパク測定を行うことができる測定器具を提供することが可能となる。
さらに、第2プレートに、被検対象であるタンパクの溶液を供給するためのタンパク収容部が形成されてなる場合には、簡単に集めることができる掃除機のゴミや、エアコン等のフィルタの付着物からサンプルを採取することができ、その測定対象の形態を問わずに簡便なタンパク測定を実現することができる。
特に、ハプテン収容部及び抗体収容部からの溶液を、フィルタを介して吸収するための吸水パッドがさらに備えられて構成される場合には、吸水パッドをハプテン収容部又は抗体収容部における溶液と接触させる時間を調整することにより、タンパクの種類に応じて、タンパクとハプテン又は抗体との反応時間を調節することが可能となり、より精度の高いタンパク測定を可能とすることができる。
また、フィルタが短冊形状であり、かつ、ハプテン収容部に収容されたハプテン含有溶液とともにタンパクを含有する被検溶液の全量を吸収し得る大きさに形成されてなる場合には、従来問題となっていた、未反応のハプテンを、測定対象であるタンパクが吸着した周辺から除去することが可能となり、感度及び精度の高いタンパク測定を実現可能とする。
さらに、本発明によれば、フィルタにタンパクを吸着させる工程、タンパクにハプテンを結合させるとともに未反応のハプテンをタンパク周辺部から除去する工程、タンパクに結合したハプテンに対して抗体を結合させるとともに未反応の抗体をタンパク周辺部から除去する工程、得られたフィルタの色調及び/又は着色面積によって視覚的にタンパクの検出及び/又は定量を行う工程からなるタンパク測定方法であるため、上記のようなタンパク測定装置を利用することができ、より簡便、容易かつ精度よくタンパクを測定することが可能となる。
本発明のタンパク測定器具は、少なくとも、被検対象であるタンパクを吸着し得るフィルタと、このタンパクに反応するハプテンが供給されるハプテン収容部と、このタンパクに結合したハプテンに対して選択的に結合する発色物質で標識された抗体が供給される抗体収容部とを備えて構成される。
タンパクを吸着し得るフィルタとしては、被検対象であるタンパクを吸着できるものであり、予めタンパクを吸着させておき、その後、後に詳しく説明するハプテン収容部内のハプテンと接触させることにより、その表面で、タンパクにハプテンを結合させることができ、さらに、後に詳しく説明する抗体収容部内の抗体と接触させることにより、視覚的に、タンパクの検出及び/又は定量を行い得る膜からなる。あるいは、ハプテン収容部内にハプテンとともに被検対象であるタンパクを溶液に溶解又は分散した形態で存在させ、フィルタが、この溶液と接触することにより、その表面でハプテン結合タンパクを吸着させることができるとともに、上述したように、抗体収容部内の抗体含有溶液と接触することにより、視覚的に、タンパクの検出及び/又は定量を行い得る膜からなる。
なお、ハプテン収容部及び抗体収容部には、固体状のハプテン及び/又は抗体が収容されていてもよいし、溶液状のハプテン及び/又は抗体が収容されていてもよい。これらがタンパク又はハプテン結合タンパク等に接触する場合には、固体状であっても溶液状であってもよい。反応性を考慮すると、接触は溶液状であることが好ましい。また、被検対象であるタンパクは、溶液に溶解又は分散した形態で供給されることが好ましい。
なお、ハプテン収容部及び抗体収容部には、固体状のハプテン及び/又は抗体が収容されていてもよいし、溶液状のハプテン及び/又は抗体が収容されていてもよい。これらがタンパク又はハプテン結合タンパク等に接触する場合には、固体状であっても溶液状であってもよい。反応性を考慮すると、接触は溶液状であることが好ましい。また、被検対象であるタンパクは、溶液に溶解又は分散した形態で供給されることが好ましい。
タンパクを吸着し得るフィルタは、そのような機能を有する公知の材料のいずれをも用いることができる。例えば、ポリビニリデンジフルオライド(PVDF)、ナイロン66、ニトロセルロース、ポリエーテルスルホン、再生セルロース等が挙げられる。このフィルタは、後述するハプテンや抗体等をタンパクに反応させる際に、タンパク等に結合されない未反応のハプテンや抗体等を吸着しないもの、例えば、未反応のハプテンや抗体分子よりも大きな孔又は隙間(微細孔:例えば、直径0.1〜1.0μm程度)を有しているもの等が好ましい。これにより、未反応のハプテンや抗体等を、フィルタに吸着したタンパク周辺部から、例えば、分子量の差異又は分子の篩作用等により、容易かつ確実に除去することができ、タンパクの視覚的な測定妨害を抑え、精度よくタンパクを検出及び/又は定量することが可能となる。あるいは、未反応のハプテン及び/又は未反応の抗体を、それらを含む溶液の溶媒によって押し上げ、フィルタに吸着されたタンパク周辺部から押し退けられるような機能を有していてもよい。
また、フィルタは、最終的に視覚的にタンパクの検出及び/又は定量ができるように、適切な大きさで使用することが必要である。つまり、被検対象であるタンパク量に対して相当大きいものであれば、色調が分散して判定しにくくなり、相当小さいものであれば、被検対象であるタンパクの全てを吸着しきれず、正確なタンパクの測定ができなくなる。
なお、被検対象となるタンパクとしては、通常、生物由来の成分であり、細菌、カビ、ウィルス、原虫、ダニ、哺乳動物の細胞又は組織、植物等を起源とするものが挙げられる。これらのタンパクは、例えば、掃除機で集められたゴミ、浄水器、空気清浄機又はエアコンのフィルタ等の付着物から取り出すことができる。このようなゴミや付着物を用いる場合には、例えば、ゴミ、付着物の0.5mg〜1g程度の量を用いることが適当である。タンパクは、本発明の測定器具に適用する際、つまり、フィルタにタンパクを吸着させる際に、溶媒(例えば、水、生理食塩水、各種緩衝液等)中に溶解又は分散した溶液状態であることが好ましい。このように溶液状態である場合には、フィルタに容易にタンパクを吸着させることができる。したがって、上述したゴミや付着物を用いる場合には、ゴミや付着物の適当量を溶媒中に投入し、攪拌、任意にろ過することにより、溶液状で供給することができる。この際の溶媒量は特に限定されるものではないが、例えば、ゴミや付着物の10〜1000重量倍の量、あるいは別の観点から1μl〜100μl程度が適当である。
また、タンパクの溶液は必ずしも被検対象であるタンパクのみが含有しているものでなくてもよく、後述するハプテンをも含有しており、この溶液中で被検対象であるタンパクとハプテンとを反応させ、その反応物を含有する溶液をフィルタに供給して吸着させてもよい。つまり、フィルタに、溶液に溶解又は分散された被検対象のタンパクを供給してその表面にタンパクを吸着させると同時に、その溶液内で、タンパクにハプテンを結合させてもよいし、フィルタ上で、吸着したタンパクにハプテンを結合させてもよい。
ハプテン収容部は、溶液状、乾燥状態等、種々の形態のハプテンを収容することができるものであれば特に限定されない。例えば、容器状のものでもよいし、底面にハプテンを含有する溶液が徐々に通過し得る膜が備えられた容器であってもよい。例えば、ハプテン収容部の全体がプラスチック、硝子、金属、セラミック等により形成されていてもよいし、ハプテン収容部の側面がプラスチック、硝子、金属、セラミック等により形成され、その底面のみがナイロンメッシュのような織布等のような膜により形成されていてもよいし、後述するように、不織布、ろ紙、フィルタ、その他の担体等の積層体等が底面のないハプテン収容部に収められることにより、実質的に底面が上述のような膜により形成されているものであってもよい。ハプテン収容部の容積は特に限定されるものではなく、被検対象であるタンパク量、用いるハプテンの種類・量、ハプテン水溶液の濃度等により適宜調整することができ、例えば、0.01ml〜1ml程度が適当である。なお、ハプテン収容部は、後に詳しく述べる抗体収容部と、別個の容器によって形成されていてもよいし、ウェルプレートのような1つの基体に形成されていてもよい。
ハプテンとしては、被検対象であるタンパク、つまり、上述したような生物由来のタンパクに対して反応し得るものであれば特に限定されず、例えば、ジニトロベンゼン、ニジトロフェノール(DNP)、トリニトロフェノール(TNP)、ジニトロベンゼンスルホン酸、ジニトロフルオロベンゼン、ジニトロクロロベンゼン、オキサゾロン(4−エトキシメチレン−2−フェニル−2−オキサゾリン−5−オン)、ベンジルペニシリン(BPO−)K、クーマシー・ブリリアント・ブルー(CBB)、絹、羊毛等の動物素材の染色剤(染料・顔料)等が挙げられる。なかでも、ジニトロベンゼンスルホン酸が好ましい。
ハプテンを含有する溶液は、例えば、水、生理食塩水、各種緩衝液(燐酸緩衝液、トリス緩衝液等)、水溶性有機溶媒(メタノール、エタノール、エーテル等)等の溶媒を用いて調製することができる。ハプテンの濃度は特に限定されるものではなく、被検対象であるタンパクの予想される量、用いるハプテンの種類、フィルタの大きさ等を考慮して適宜設定することができる。例えば、10mg/ml〜飽和量程度が挙げられる。
ハプテンが乾燥状態でハプテン収容部に収容されている場合には、例えば、ハプテン自体の乾燥品又はハプテン溶液を不織布、フィルタ、ろ紙、担体(活性炭、アルミナ、シリカゲル、軽石等)等に含浸又は担持させて乾燥したものを用いることができる。このような乾燥状態のハプテンは、測定時に上述した溶媒を適当量ハプテン収容部に添加することにより、ハプテン含有溶液をフィルタに供給することができる。なお、乾燥状態のハプテンを用いる場合には、それを担持する不織布等を、ハプテン収容部の底面における膜として機能させることができる。
抗体収容部は、ハプテン収容部と同様に、溶液状、乾燥状態等の種々の形態の抗体を収容することができるものであれば特に限定されず、容器状のものでもよいし、底面に抗体含有溶液が徐々に通過し得る膜が備えられた容器であってもよい。具体的には、ハプテン収容部で説明したものと同様のものが挙げられる。
抗体は、タンパクに結合したハプテンに対して選択的に結合する発色物質で標識されたものであり、具体的には、金コロイド、セレン、着色ラテックス、酵素等の発色物質の1種又は2種以上を組み合わせて標識された市販の抗体が挙げられる。市販の抗体としては、例えば、ウサギ抗−DNP(バイオジェネシス社)、ラット抗−TNP(エル・エス・エル社)等が挙げられる。抗体は、例えば、Makela, O. and Seppala (1986) In Weir, D.M. (ed), Handbook of Experimental Immunology, Col. 1. Blackwell Scientific Publications, Oxford, 4th edition, p. 3.1.等に記載されている公知の方法により標識抗体として容易に調整することができし、市販されている標識抗体を用いてもよい。
抗体は、タンパクに結合したハプテンに対して選択的に結合する発色物質で標識されたものであり、具体的には、金コロイド、セレン、着色ラテックス、酵素等の発色物質の1種又は2種以上を組み合わせて標識された市販の抗体が挙げられる。市販の抗体としては、例えば、ウサギ抗−DNP(バイオジェネシス社)、ラット抗−TNP(エル・エス・エル社)等が挙げられる。抗体は、例えば、Makela, O. and Seppala (1986) In Weir, D.M. (ed), Handbook of Experimental Immunology, Col. 1. Blackwell Scientific Publications, Oxford, 4th edition, p. 3.1.等に記載されている公知の方法により標識抗体として容易に調整することができし、市販されている標識抗体を用いてもよい。
抗体を含有する溶液は、例えば、水、生理食塩水、各種緩衝液等の溶媒を用いて調製することができる。抗体の濃度は特に限定されるものではなく、被検対象であるタンパクの予想される量、用いるハプテンの種類、フィルタの大きさ、抗体及び標識物質の種類及び量等を考慮して適宜設定することができる。例えば、0.1μg/ml〜1000μg/ml程度、好ましくは、0.1μg/ml〜100μg/ml程度が挙げられる。
なお、抗体が乾燥状態で抗体収容部に収容されている場合には、ハプテン収容部での形態と同様のものを用いることができ、測定時に上述した溶媒を適当量抗体収容部に添加することにより、抗体含有溶液をフィルタに供給することができる。
以下に、本発明のタンパク測定器具及びタンパク測定方法の実施例を、図面に基づいて具体的に説明する。
この実施の形態のタンパク測定器具は、例えば、図1(a)及び(b)に示すように、主として、第1プレート1と第2プレート2とから構成されている。
第1プレート1は、例えばプラスチック板によって形成されており、その一部の領域に貫通孔が形成されている。この貫通孔は、例えば、5mm程度である。貫通孔には、この孔を完全に塞ぐようにフィルタ3が装着されている。フィルタ3は、例えば、厚さ150ミクロン程度のニトロセルロース膜(孔径0.45ミクロン)によって形成されている。
第1プレート1は、例えばプラスチック板によって形成されており、その一部の領域に貫通孔が形成されている。この貫通孔は、例えば、5mm程度である。貫通孔には、この孔を完全に塞ぐようにフィルタ3が装着されている。フィルタ3は、例えば、厚さ150ミクロン程度のニトロセルロース膜(孔径0.45ミクロン)によって形成されている。
第2プレート2は、第1プレート1と同様に、例えば、厚さ0.5mm程度のプラスチック板によって形成されており、その一部の領域に、独立して少なくとも2つ、例えば4つの貫通孔が形成されている。この貫通孔はプレート内のいずれかの領域に直線状、ランダム状等、どのように配置されていてもよい。例えば、直線状に形成されていることが適当である。貫通孔の大きさは、第1プレート1に形成された孔と同じか、小さめであることが適当である。この貫通孔のうち、2つの貫通孔には、それぞれハプテン6、標識抗体7が担持された不織布が貫通孔を塞ぐように装着されて、ハプテン収容部4、抗体収容部5を構成している。ここで、ハプテン6としてジニトロベンゼンスルホン酸を担持する不織布がハプテン収容部4に装着され、標識抗体7として、40nm金コロイドが標識されたうさぎ抗−DNP(IgG)を担持する不織布が抗体収容部5に装着されている。
また、もう1つの貫通孔は、タンパクが含有された被検溶液を供給するためのタンパク収容部8として構成されており、例えば、掃除機の綿ゴミ9やエアコン等のフィルタの付着物等を載置でき、水を通過させることができる膜が装着されている。さらにもう1つの貫通孔はフィルタの目視孔10である。なお、これらタンパク収容部8及び目視孔10は任意である。
このような第1及び第2プレート1、2は、図2に示すように、隣接又は密着して、フィルタ3が、矢印Aの方向に、タンパク収容部8、ハプテン収容部4、抗体収容部5及び目視孔10を順次通過でき、フィルタ3へのタンパクの吸着、ハプテン含有溶液及び抗体含有溶液の供給が可能となるように構成されている。
このような第1及び第2プレート1、2は、図2に示すように、隣接又は密着して、フィルタ3が、矢印Aの方向に、タンパク収容部8、ハプテン収容部4、抗体収容部5及び目視孔10を順次通過でき、フィルタ3へのタンパクの吸着、ハプテン含有溶液及び抗体含有溶液の供給が可能となるように構成されている。
また、このタンパク測定器具には、図1(b)に示すように、さらに、ハプテン収容部4及び抗体収容部5からの溶液を、フィルタ3を介して吸収するための吸水パッド11が備えられて構成される。吸水パッド11は、水分を十分に吸収し得る材料及び厚さであることが好ましく、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)、脱脂綿、ガラスフィルター、ろ紙等の材料によって、膜厚0.5〜3mm程度で形成することができる。
このように構成されるタンパク測定器具を用いてタンパクを検出及び定量した。
まず、第1プレートのフィルタ3を、第2プレートのタンパク収容部8の直下に配置させる。第2プレート2のタンパク収容部8に、綿ゴミ9として、それぞれウシ血清アルブミンを0μg、0.1μg、1μg、2.5μg、5μg、10μg含有する糸くずを載置し、PBS100μlを糸くずに滴下して、フィルタ3にそれぞれタンパクを吸着させる。なお、フィルタ3を通過する余分なPBSは、その直下に位置する吸水パッド11によって吸収させることができる。
まず、第1プレートのフィルタ3を、第2プレートのタンパク収容部8の直下に配置させる。第2プレート2のタンパク収容部8に、綿ゴミ9として、それぞれウシ血清アルブミンを0μg、0.1μg、1μg、2.5μg、5μg、10μg含有する糸くずを載置し、PBS100μlを糸くずに滴下して、フィルタ3にそれぞれタンパクを吸着させる。なお、フィルタ3を通過する余分なPBSは、その直下に位置する吸水パッド11によって吸収させることができる。
次いで、フィルタ3を、予めハプテン6としてジニトロフェノールを担持した不織布を収容したハプテン収容部4の直下に配置させる。ハプテン収容部4にPBS100μlを滴下し、フィルタ3に吸着したタンパクにハプテン含有溶液を供給し、反応させる。ここでのハプテン含有溶液は、ハプテン濃度が飽和濃度となるように、供給するPBS量に応じて、不織布に担持させるハプテン量を調整した。反応条件は特に限定されないが、例えば、大気圧下、10〜100℃程度、さらに室温〜37℃程度が好ましい。反応時間は、例えば、1〜10分間程度が適当である。ここで、反応時間のコントロールは、吸水パッド11を利用して行うことができる。つまり、ハプテン収容部4から供給されたハプテン含有溶液は、フィルタ3上にとどまり、フィルタ3に吸着したタンパクと反応する。余剰の溶液及び未反応のハプテン6は徐々にフィルタ3を通過して除去されるが、その速度が遅い。したがって、フィルタ3上にハプテン含有溶液がとどまっている間じゅう、タンパクとの反応が行われる。そして、一定時間経過後に、フィルタ3に吸水パッド11を接触させると、吸水パッド11の吸水力によって、フィルタ3上にとどまっている余剰の溶液及び未反応のハプテン6が急速に吸水パッドに吸収される。このようにして、ハプテン6含有溶液のフィルタ3の通過速度を調整することにより、結果的にタンパクとハプテンとの反応時間をコントロールすることができる。
続いて、フィルタ3を、予め標識抗体7としてうさぎ抗−DNP(IgG)を担持した不織布を収容した抗体収容部5の直下に配置させる。抗体収容部5にPBS100μlを滴下し、フィルタ3に吸着したタンパク結合ハプテンに、抗体含有溶液を供給し、反応させる。ここでの抗体含有溶液は、抗体濃度が0.5μg/ml程度となるように、供給するPBS量に応じて、不織布に担持させる抗体量を調整した。反応条件は、上述したのと同様の条件が挙げられ、同様に、反応時間をコントロールできる。
最後に、フィルタ3を、目視孔10の直下に配置させ、この目視孔10を通して、フィルタ3の色調を観察する。これにより、例えば、予め既知の濃度で着色させたフィルタの色調と比較するなどして、タンパクの有無あるいはおおよそのタンパク量を定量することができる。
上記のようにタンパクを測定することにより、0μg、0.1μg、1μg、2.5μg、5μg、10μgのタンパク量を、その色の濃淡によって、黙示的に定量することができた。
上記のようにタンパクを測定することにより、0μg、0.1μg、1μg、2.5μg、5μg、10μgのタンパク量を、その色の濃淡によって、黙示的に定量することができた。
この実施の形態のタンパク測定器具は、例えば、図3(a)及び(b)に示すように、主として、フィルタ13と、ハプテン収容部14と、抗体収容部15とから構成されている。
フィルタ13は、例えば、ニトロセルロースによって100mm×5mmの短冊状で形成されている。ただし、フィルタ13の形状は特に限定されるものではなく、正方形、長方形、平行四辺形、台形、多角形、円、だ円等の種々の形状であってもよく、細長い形状であれば、着色長さによってタンパク量を判定しやすいため好ましい。
ハプテン収容部14には、ハプテン16としてDNPが含まれたハプテン含有溶液16aが50μl収容されており、このハプテン含有溶液16aには、DNPとともにタンパクが含有されている。
フィルタ13は、例えば、ニトロセルロースによって100mm×5mmの短冊状で形成されている。ただし、フィルタ13の形状は特に限定されるものではなく、正方形、長方形、平行四辺形、台形、多角形、円、だ円等の種々の形状であってもよく、細長い形状であれば、着色長さによってタンパク量を判定しやすいため好ましい。
ハプテン収容部14には、ハプテン16としてDNPが含まれたハプテン含有溶液16aが50μl収容されており、このハプテン含有溶液16aには、DNPとともにタンパクが含有されている。
抗体収容部15には、標識抗体17として、10%金コロイドが標識されたうさぎ抗−DNP(IgG)を含有する抗体含有溶液17aが収容されている。
このように構成されるタンパク測定器具を用いてタンパクを検出及び定量した。
まず、ハプテン収容部14に、タンパク9a結合ハプテン16として、NDP−ウシ血清アルブミン0μg/ml、1000μg/ml、100μg/ml、10μg/ml、1μg/mlを含有するハプテン含有溶液16aを50μl含有させ、フィルタ13の先端部をそのハプテン含有溶液16aに浸漬する。ハプテン収容部14内の全ハプテン含有溶液16aが展開するまで放置する。その後、任意に風乾する。
次いで、抗体収容部15に、標識抗体17として、うさぎ抗−DNP(IgG)を0.5μg/ml含有する抗体含有溶液17aを50μl含有させ、得られたフィルタ13の先端部をその抗体含有溶液17aに浸漬する。例えば、浸漬時間を30分、60分、90分と変更した。
まず、ハプテン収容部14に、タンパク9a結合ハプテン16として、NDP−ウシ血清アルブミン0μg/ml、1000μg/ml、100μg/ml、10μg/ml、1μg/mlを含有するハプテン含有溶液16aを50μl含有させ、フィルタ13の先端部をそのハプテン含有溶液16aに浸漬する。ハプテン収容部14内の全ハプテン含有溶液16aが展開するまで放置する。その後、任意に風乾する。
次いで、抗体収容部15に、標識抗体17として、うさぎ抗−DNP(IgG)を0.5μg/ml含有する抗体含有溶液17aを50μl含有させ、得られたフィルタ13の先端部をその抗体含有溶液17aに浸漬する。例えば、浸漬時間を30分、60分、90分と変更した。
上記のようにタンパクを測定することにより、浸漬時間を90分、60分、30分と短くすることによりフィルタにおける着色が淡くなるが、いずれの浸漬時間においても、10μg、5μg、2.5μg、1.0μg、100ngのタンパク量を、その着色面積によって、黙示的に定量することができた。
本発明の活用例として、空気中等のアレルギー、喘息等の原因物質になる汚染原を検出することができるなど、幅広い用途に利用することができる。
1 第1プレート
2 第2プレート
3、13 フィルタ
4、14 ハプテン収容部
5、15 抗体収容部
6、16 ハプテン
7、17 標識抗体
8 タンパク収容部
9a タンパク
9 綿ゴミ
10 目視孔
11 吸水パッド
16a ハプテン含有溶液
17a 抗体含有溶液
2 第2プレート
3、13 フィルタ
4、14 ハプテン収容部
5、15 抗体収容部
6、16 ハプテン
7、17 標識抗体
8 タンパク収容部
9a タンパク
9 綿ゴミ
10 目視孔
11 吸水パッド
16a ハプテン含有溶液
17a 抗体含有溶液
Claims (12)
- 被検対象であるタンパクを吸着し得るフィルタと、前記タンパクに結合するハプテンを供給するためのハプテン収容部と、前記タンパクに結合したハプテンに対して選択的に結合する発色物質で標識された抗体を供給するための抗体収容部とを備え、
前記フィルタが、前記ハプテン収容部内のハプテンと接触することによりその表面で、予め吸着したタンパクにハプテンを結合させるか又はハプテン結合タンパクを吸着し、さらに前記抗体収容部内の抗体と接触することによりタンパクの検出及び/又は定量を視覚的に行い得る膜からなることを特徴とするタンパク測定器具。 - ハプテンがジニトロベンゼンスルホン酸である請求項1に記載のタンパク測定器具。
- 標識抗体が、金コロイド、セレン、着色ラテックス及び酵素からなる群から選択される1以上の物質によって標識化された抗体である請求項1又は2に記載のタンパク測定器具。
- ハプテン収容部に、ハプテンとともにタンパクが収容されてなる請求項1〜3のいずれか1つに記載のタンパク測定器具。
- ハプテン収容部が、少なくとも底面にハプテン含有溶液を通過させ得る微細な孔を有する膜を備えており、溶液状のハプテンを収容するか又は乾燥状態のハプテンを収容し測定時に溶媒を前記ハプテン収容部に添加して溶液状のハプテンを供給し得るように構成され、抗体収容部が、少なくとも底面に抗体含有溶液を通過させ得る微細な孔を有する膜を備えており、溶液状の抗体を収容するか又は乾燥状態の抗体を収容し測定時に溶媒を前記抗体収容部に添加して溶液状の抗体を供給し得るように構成されてなる請求項1〜4のいずれか1つに記載のタンパク測定器具。
- フィルタが第1プレートに形成された孔に装着され、ハプテン収容部及び抗体収容部が第2プレートに形成された別個の孔にそれぞれ形成され、前記第1プレートのフィルタに、前記第2プレートのハプテン収容部及び抗体収容部から溶液の供給が順次可能となるように構成されてなる請求項1〜5のいずれか1つに記載のタンパク測定器具。
- 第2プレートに、さらに被検対象であるタンパクの溶液を供給するためのタンパク収容部が形成されてなる請求項1〜6のいずれか1つに記載のタンパク測定器具。
- さらに、ハプテン収容部及び抗体収容部からの溶液を、フィルタを介して吸収するための吸水パッドが備えられて構成される請求項1〜7に記載のタンパク測定器具。
- フィルタが短冊形状であり、かつ、ハプテン収容部に収容されたハプテン含有溶液とともにタンパクを含有する被検溶液の全量を吸収し得る大きさに形成されてなる請求項4に記載のタンパク測定器具。
- タンパクを吸着し得るフィルタに、溶液に溶解又は分散された被検対象のタンパクを供給してその表面に該タンパクを吸着させる工程、
得られたフィルタに、前記タンパクに結合するハプテンを含有する溶液を供給することにより、前記フィルタに吸着されたタンパクにハプテンを結合させるとともに未反応のハプテンを前記タンパク周辺部から除去する工程、
得られたフィルタに、前記タンパクに結合したハプテンに対して選択的に結合する発色物質で標識された抗体を含有する溶液を供給することにより、前記ハプテンに抗体を結合させるとともに未反応の抗体を前記タンパク周辺部から除去する工程、
得られたフィルタの色調及び/又は着色面積によって視覚的にタンパクの検出及び/又は定量を行うことを特徴とするタンパク測定方法。 - フィルタが、被検対象のタンパクを吸着するが、未反応のハプテン及び未反応の抗体を通過させる微細孔を有する膜によって構成される請求項10に記載のタンパク測定方法。
- フィルタが、短冊形状であり、未反応のハプテンを、該ハプテン含有溶液の溶媒によって、前記フィルタに吸着されたタンパク周辺部から押し退ける膜によって構成される請求項10に記載のタンパク測定方法。
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JP2003271297A JP2005030939A (ja) | 2003-07-07 | 2003-07-07 | タンパク測定器具及びタンパク測定方法 |
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JP (1) | JP2005030939A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010025887A (ja) * | 2008-07-24 | 2010-02-04 | Tokiwa Chemical Industries Co Ltd | 簡易測定方法 |
-
2003
- 2003-07-07 JP JP2003271297A patent/JP2005030939A/ja active Pending
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