JP2005030777A - 位置座標計測方法、光学特性測定方法、光学特性測定装置、および投影光学系の製造方法、投影光学系、並びに投影露光装置 - Google Patents

位置座標計測方法、光学特性測定方法、光学特性測定装置、および投影光学系の製造方法、投影光学系、並びに投影露光装置 Download PDF

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Abstract

【課題】光学系の位置座標を計測する際に、光学系を回転移動させても精度良く位置座標計測を行うことができる位置座標計測方法を提供すること。
【解決手段】中間結像面を有する光学系の位置座標を計測する位置座標計測方法であって、中間結像面に挿入された目印の像を取得する取得工程と、目印の像に基づいて、光学系の位置座標を算出する算出工程とを有する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学系の位置座標計測方法、その位置座標計測方法が適用される光学系の光学特性測定方法、及び光学特性測定装置に関する。
また、本発明は、その光学特性測定方法が適用される投影光学系の製造方法、その投影光学系の製造方法により製造された投影光学系、及びその投影光学系が適用された投影露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体製造装置の代表であるステッパー(縮小投影型逐次露光装置)等に使用される投影光学系においては、その精度を保証するため、干渉計測装置などを用いて投影光学系の光学特性の測定が行われている。光学系の光学特性とは、例えば、像面均一性(像面湾曲を含む)やディストーションであり、像面内の複数の測定点で波面収差を計測することにより計測される(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このような干渉計測装置やステッパーの光源としては、一般に、エキシマレーザーなどが用いられている。このような干渉計測装置やステッパーでは、光学素子として屈折部材などを用いて、投影光学系の像面内の複数の測定点で計測が行われている。近年、波長が短いEUV(Extreme−ultraviolet)光を光源として用いた干渉計測装置やステッパー(EUVL:Extreme−ultraviolet Lithography)が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。EUV光は波長が短いため、光学特性の測定精度やステッパーにおける分解能も非常に高い。
【0004】
ところで、EUV光は、その光路を真空中に設ける必要がある。また、EUVL用の投影光学系には、投影光学系の像面内の複数の測定点で測定を行うために光学素子として屈折部材を使用することは難しい。これは、特殊な波長を透過させる屈折部材の入手は困難であることに因る。
そこで、前述した複数の測定点での光学特性の測定を行うために、光源から投影光学系へ光束を斜入射してその入射角度を変化させると共に、干渉計部の移動および投影光学系を載置したステージの回転を含む移動をして、測定を行っている。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−96589号公報
【非特許文献1】
Kenneth Goldberg, Patrick Naulleau, Phil Batson, Paul Denham, Erik Anderson, Henry Chapman, and Jeffrey Bokor, ”EUV ALIGNMENT AND TESTING OF A 4−MIRROR RING−FIELD EUV OPTICAL SYSTEM”, 2nd International Workshop on EUV Lithography, October 17−20, 2000
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、光束の入射角度および干渉計部の移動にともなう位置座標の計測は従来から行われており、精度良く計測が可能である。しかし、投影光学系を載置したステージの位置座標の計測が通常のエンコーダによるメカ的な計測または測長による計測により行われたならば、精度良く計測できないことが予想される。また、EUVL用の投影光学系は規模が大きいため、ステージの移動に際して、傾き、位置ずれなどを起こしやすく、精度良く計測できない。このような場合には、光束の入射角度および干渉計部の位置座標が精度良く計測されていても、投影光学系の波面収差の計測を精度良く設定された測定点で行うことができないという問題が生じる。さらに、波面収差の計測時の測定位置(測定点)精度が低いと、光学特性測定の精度も低くなる。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、光学系の位置座標を計測する際に、光学系を回転移動させても精度良く位置座標計測を行うことができる位置座標計測方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、光学系の光学特性を測定する際に、光学系を回転移動させても精度良く測定を行うことができる光学特性測定方法を提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、その光学特性測定方法を行うのに適した光学特性測定装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、その光学特性測定方法を利用することによって、高性能な投影光学系を製造することのできる投影光学系の製造方法、高性能な投影光学系、及び高性能な投影露光装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の位置座標計測方法は、中間結像面を有する光学系の位置座標を計測する位置座標計測方法であって、前記中間結像面に挿入された目印の像を取得する取得工程と、前記目印の像に基づいて、前記光学系の位置座標を算出する算出工程とを有することを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の光学特性測定方法は、中間結像面を有する光学系の光学特性を測定する光学特性測定方法であって、前記中間結像面に挿入された目印の像を取得する取得工程と、前記目印の像に基づいて、前記光学系の位置座標を算出する算出工程と、前記位置座標を基準に、前記光学系の光学特性を測定する測定工程とを有することを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の光学特性測定装置は、中間結像面を有する光学系の光学特性を測定する光学特性測定装置であって、前記中間結像面に挿入された目印の像を取得する取得部と、前記目印の像に基づいて、前記光学系の位置座標を算出する算出部と、前記位置座標を基準に、前記光学系の光学特性を測定する測定部とを備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載の投影光学系の製造方法は、投影光学系内の少なくとも何れかの光学面又は何れかの光学素子の特性を、請求項2に記載の光学特性測定方法により測定する工程を含むことを特徴とする。
請求項5に記載の投影光学系は、請求項4に記載の投影光学系の製造方法により製造されたことを特徴とする。
【0013】
請求項6に記載の投影露光装置は、請求項5に記載の投影光学系を備えたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0015】
[第1実施形態]
図1、図2を参照して本発明の第1実施形態について説明する。本実施形態は、請求項1〜請求項3に対応する。
なお、本実施形態は、被検物である投影光学系11(中間結像面を有する)の位置座標および波面収差を、投影光学系の像面内の複数の測定点で計測し、さらに、投影光学系11の光学特性として像面均一性およびディストーションを計測するものである。
【0016】
図1は、第1実施形態の光学特性測定で使用される光学特性測定装置10の構成を示す図である。
光学特性測定装置10は、光源12、照明部13、投影光学系11を載置するステージ14、干渉計部15を備える。さらに、光学特性測定装置10は、照明部13の位置座標を計測するためのレーザ測長干渉計16a〜16c、干渉計部15の位置座標を計測するためのレーザ測長干渉計17a〜17cを備える。
【0017】
さらに、光学特性測定装置10は、干渉計や各素子をそれぞれ支持する不図示の支持手段を備える。
光源12は、EUVL用の短波長(例えば、波長13.5nm)の光源(例えば、シンクロトロン光源、プラズマX線光源、レーザープラズマ光源など。)であり、測定用光束を射出する。また、照明部13は、光源12から射出した測定用光束を、投影光学系11の方向に導くと共に、投影光学系11の物体面上の集光点FAに集光する。なお、照明部13は、不図示の移動機構により3次元方向に移動可能である。そして、照明部13の位置を変化させることによって、物体面上の集光点FAの位置が変化する。
【0018】
また、ステージ14は、投影光学系11を載置し、Y方向に移動可能であるとともに、投影光学系11の光軸を中心に回転可能である。また、干渉計部15は、投影光学系11から入射した光束を、PDI(Point Diffraction Interferometry)等の原理により干渉計測する(詳細は後述する)。また、干渉計部15は、不図示の移動機構により3次元方向に移動可能である。
【0019】
レーザ測長干渉計16a〜16cは、前述したPDIと同様の原理によって照明部13の相対的な移動量を3次元で計測し、レーザ測長干渉計17a〜17cは、同様の原理によって干渉計部15の相対的な移動量を3次元で計測する。
以上説明した構成の光学特性測定装置10において、光源12より射出した光束は、照明部13によって投影光学系11の方向に導かれるとともに、投影光学系11の物体面上の集光点FAに集光する。そして、集光した光束は、投影光学系11を介して、投影光学系11の像面上の集光点FBに再び集光する。
【0020】
そして、像面に集光した光束は、干渉計部15に入射し、前述したPDIの原理によって干渉縞を発生する。干渉計部15は、干渉縞の像を画像処理して波面収差を複数の測定点で計測し、波面収差に基づいて、投影光学系11の光学特性として像面均一性およびディストーションを計測する。
なお、干渉計部15は、請求項の「取得部」に対応し、干渉計部15、請求項の「算出部」および「測定部」に対応する。
【0021】
次に、本実施形態の投影光学系11について説明する。
投影光学系11は、図1に示すように、中間結像面を有するEUVL用の反射光学系である。投影光学系11は、内部に凹面ミラー11a、11bおよび凸面ミラー11c、11dを備え、凹面ミラー11a、11bおよび凸面ミラー11c、11dはそれぞれのミラーの曲率中心が共通な軸上に存在するように配置される。投影光学系11の物体面上の集光点FAに集光し、投影光学系11に入射した光束は、凹面ミラー11aおよび凸面ミラー11cを介して、中間結像面上の集光点FCに再び集光する。そして、集光した光束は、凹面ミラー11bおよび凸面ミラー11dを介して、投影光学系11の像面上の集光点FBに再び集光する。
【0022】
本実施形態の投影光学系11は、さらに、図1に示すように、光源18、ハーフミラー19a〜19c、集光レンズ20a〜20c、ファイバ入射端21a〜21c、ファイバ伝送系22a〜22c、ファイバ射出端23a〜23cを備える。
光源18は、可視レーザー光源(例えば、ヘリウムネオン光源など)であり、光源18から射出した光束は、ハーフミラー19a〜19cを介して、それぞれ集光レンズ20a〜20cに導かれる。そして、集光レンズ20a〜20cによりそれぞれファイバ入射端21a〜21cに集光する。そして、集光した光束は、ファイバ伝送系22a〜22cに入射し、ファイバ射出端23a〜23cに導かれる。
【0023】
なお、以上説明した光源18、ハーフミラー19a〜19c、集光レンズ20a〜20c、ファイバ入射端21a〜21c、ファイバ伝送系22a〜22c、ファイバ射出端23a〜23cのうち、少なくともファイバ射出端23a〜23cは、投影光学系11の内部に配置される(詳細は後述する)が、その他の構成は、投影光学系11の内部に配置されても外部に配置されても良い。また、光源18、ハーフミラー19a〜19c、集光レンズ20a〜20c、ファイバ入射端21a〜21c、ファイバ伝送系22a〜22cのうち、投影光学系11の外部に配置された構成については、その一部または全部が投影光学系11から着脱可能であっても良い。
【0024】
なお、光源18、ハーフミラー19a〜19c、集光レンズ20a〜20c、ファイバ入射端21a〜21c、ファイバ伝送系22a〜22c、凹面ミラー11b、凸面ミラー11dは、請求項の「取得部」に対応し、ファイバ射出端23a〜23cは、請求項の「目印」に対応する。
【0025】
次に、ファイバ射出端23a〜23cの配置について説明する。ファイバ射出端23a〜23cは、投影光学系11の中間結像面上の直線上にない3点に配置されることにより、投影光学系11の中間結像面に挿入される。
図2Aは、中間結像面をZ方向から見た図である。図2Aに示すように、ファイバ射出端23a〜23cは、測定用光束の光路(斜線部分)に重ならない部分に配置される。なお、図2Aでは、中間結像面におけるファイバ射出端23a〜23cの配置がわかりやすいように、凹面ミラー11a、11bおよび凸面ミラー11c、11dは図示省略してある。
【0026】
図2A中の測定用光束の光路は、光源12から射出した光束であり、斜線で示すように円弧状(リングの一部を切り取った形状)をしている。
光源12から射出した光束は、物体面上の集光点FA、中間結像面上の集光点FC、像面上の集光点FBの順に計3回集光することはすでに述べた。次に、各集光点を含む各面での結像の様子を図2Bを用いて簡単に説明する。
【0027】
図2Bは、投影光学系11をZ方向(図1の上方)から見た模式図である。なお、図2Bでは、図2Aと同様に、物体面、中間結像面、像面における像がわかりやすいように、凹面ミラー11a、11bおよび凸面ミラー11c、11dは図示省略してある。
図2Bに示すように、光源12から射出した光束は、物体面で像IAを形成し、中間結像面で像ICを形成し、最後に像面で像IBを形成する。凹面ミラー11a、11b、凸面ミラー11c、11dにはそれぞれ所定の倍率(1以下の倍率)が定められているため、各面での像の大きさは、像IA、像IC、像IBの順に大きい。また、ファイバ射出端23a〜23cから射出した光束は像面上に像ia〜icをそれぞれ形成する。
【0028】
ここで、投影光学系11の位置座標の計測について説明する。投影光学系11の位置座標の計測は、目印であるファイバ射出端23a〜23cの像を取得することにより行われる。
光学特性測定装置10の干渉計部15は、光源12から射出した光束を干渉計測するための構成の他に、ファイバ射出端23a〜23cの像を取得するための不図示の受光素子(CCDなど)を備える。そして、ファイバ射出端23a〜23cの像を取得する際には、その受光素子を投影光学系11の像面上に配置し、ファイバ射出端23a〜23cの像を取得する。そして、取得した像を画像処理して、像面におけるファイバ射出端23a〜23cの位置座標を計測する。ここで、像面と中間結像面とは共役な関係にあるため、像面におけるファイバ射出端23a〜23cの位置座標をもとに、中間結像面におけるファイバ射出端23a〜23cの位置座標を求めることができる。そして、ファイバ射出端23a〜23cは投影光学系11の中間結像面と一体化しているため、中間結像面におけるファイバ射出端23a〜23cの位置座標は、すなわち投影光学系11自体の位置座標と見なすことができる。
【0029】
さらに、3つのファイバ射出端23a〜23cにより平面が規定されるので、像面におけるファイバ射出端23a〜23cの3次元の座標を求めることにより、投影光学系11全体のZ方向の傾きも求めることができる。このようにして求められた傾きを後述する波面計測に加味することにより、より精度の高い計測を行うことができる。
【0030】
次に、投影光学系11の光学特性測定について説明する。
光学特性の測定は以下の手順で行われる。
(1)投影光学系の像面内の測定点に光源12からの光束が導かれるように照明部13、干渉計部15、投影光学系11を配置する。
なお、投影光学系の像面内の複数の測定点、および各測定点ごとの照明部13、干渉計部15、投影光学系11の位置は予めテーブルなどに定められている。また、投影光学系11の位置については、図1中のY方向と、ステージ14の回転方向とについて定められている。
【0031】
照明部13、干渉計部15、投影光学系11の位置は、理想的な位置関係が定められており、正しく配置され、かつ、投影光学系11の精度が良い場合には、像面均一性は高くなり、ディストーションは少なくなる。
(2)照明部13および干渉計部15の位置座標を計測する。
照明部13および干渉計部15は、測定点に対応付けられた位置に配置されているはずであるが、実際は多少の誤差がある。そこで、照明部13の位置座標はレーザ測長干渉計16a〜16cにより高精度に計測され、干渉計部15の位置座標はレーザ測長干渉計17a〜17cにより精度良く計測される。
【0032】
(3)投影光学系11の位置座標を計測する。
干渉計部15は、ファイバ射出端23a〜23cの像を取得するための不図示の受光素子を投影光学系11の像面に配置し、前述した方法で投影光学系11の位置座標を計測する。また、投影光学系11全体のZ方向の傾きも、前述した方法で求める。
【0033】
なお、ファイバ射出端23a〜23cの像を取得する際に3本のファイバ射出端の像を同時に受光できない場合、投影光学系11または干渉計部15をその都度移動して3回に分けて取得すれば良い。
(4)投影光学系11の波面収差を計測する。
干渉計部15は、投影光学系11から入射した光束を、PDI(Point Diffraction Interferometry)等の原理により干渉計測を行い、波面収差を計測する。このとき、前述したファイバ射出端23a〜23cの像を取得するための不図示の受光素子は像面から除かれる。干渉計測による波面収差の計測は公知技術と同様に行えるため説明を省略する。
【0034】
以上説明した(1)〜(4)の手順は、全ての測定点に対して同様に行われる。
(5)投影光学系11の光学特性を測定する。
光学特性測定装置10は、複数の測定点について(2)で計測した照明部13および干渉計部15の位置座標、(3)で計測した投影光学系11の位置座標、(4)で計測した投影光学系11の波面収差に基づいて、投影光学系11の光学特性を測定する。本実施形態では、光学特性として投影光学系11の像面均一性とディストーションとを測定する。
【0035】
光学特性測定装置10は、予め定められた理想的な位置関係と、計測によって求められた実際の位置関係とを比較し、XY方向のずれ量に基づいてディストーションを計測し、Z方向のずれ量に基づいて、像面均一性を計測する。
なお、(3)において、投影光学系11のZ方向の傾きが算出された場合は、ディストーションおよび像面均一性を計測する際に、傾きを加味すると、より精度の高い測定を行うことができる。
【0036】
以上説明したように、第1実施形態によれば、中間結像面を有する投影光学系11の中間結像面に目印としてファイバ射出端23a〜23cを設け(挿入し)、ファイバ射出端23a〜23cの像を形成し、受光素子などを介してその像を取得する。そして、取得した像に基づいてファイバ射出端23a〜23cの位置座標を求めることにより投影光学系11の位置座標を計測する。そのため、投影光学系11を回転移動させても精度良く位置座標の計測を行うことができる。
【0037】
また、第1実施形態によれば、前述した計測により得られた投影光学系11の位置座標に基づいて、投影光学系11の光学特性を測定する。前述したように、投影光学系11の位置座標は精度良く計測されるので、その位置座標を基準とする光学特性測定の精度も向上する。
ところで、第1実施形態では、投影光学系11の移動および回転によって、ファイバ射出端23a〜23cがずれてしまうことも考えられる。しかし、中間結像面から像面までの間には低倍率が乗じられているので、ファイバ射出端の位置が多少ずれてしまったとしても、ずれによる誤差も縮小される。
【0038】
なお、第1実施形態では、ファイバ射出端23a〜23cの像を取得するために受光素子(CCDなど)を用いる例を示したが、他の素子を用いるようにしても良い。例えば、4分割センサとシリンドリカルレンズを併用してファイバ射出端23a〜23cの位置座標を計測しても良い。
また、第1実施形態では、ファイバ射出端23a〜23cの像を取得するために受光素子(CCDなど)を備える例を示したが、干渉計部15に備えられる干渉計測用の受光素子を兼用しても良い。
【0039】
[第2実施形態]
図3を参照して本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、請求項4〜請求項6に対応する。
本実施形態は、投影露光装置の実施形態である。
本実施形態の投影露光装置100は、露光ビームとしてEUV光(例えば波長50nm以下のEUV光)を用いて、ステップ・アンド・スキャン方式により走査露光動作を行う縮小投影型の投影露光装置である。
【0040】
図3は、第2実施形態の投影露光装置100の構成図である。
この投影露光装置100に搭載された投影光学系111を構成する少なくとも1つの光学素子は、その製造時、その光学特性(像面均一性、ディストーション)が、第1実施形態に係る光学特性測定によって測定されている。そして、投影光学系111の少なくとも何れかの面は、その測定結果に応じて加工及び/又は調整されたとする。
【0041】
照明光学系112は、投影光学系111の物体面に配置されたレチクル102の表面(レチクル面)Rを照明する。
投影光学系111は、レチクル面Rにおける反射光束の主光線を、像面側に配置されるウエハ110上に実質的に垂直に投射する。
投影光学系111は、物体面側が非テレセントリックで、且つ像面側がテレセントリックであるとともに、複数枚(例えば2〜8枚程度であり、図3では4枚)の反射ミラー106,107,108,109からなる反射系(投影倍率は1/4、1/5、1/6など)である。
【0042】
投影露光装置100には、その他、レチクル102を保持するレチクルステージ103、ウエハ110を保持するステージ114等が備えられる。
第1実施形態によれば、光学特性の測定が高精度で行われるので、前記加工(及び/又は調整)の方法がたとえ従来と同じであったとしても、投影レンズ111は高精度に製造される。
【0043】
したがって、たとえ投影光学系111を除く構成が従来と同じ構成であったとしても、投影露光装置100は高性能化される。
なお、第2実施形態では、本発明の位置座標計測方法、光学特性測定方法を投影露光装置100に適用する例を示したが、重ね合わせ検査装置などの装置に適用するようにしても良い。
【0044】
また、上記各実施形態に、光源として可視光源を適用するようにしても良い。
[上記各実施形態の補足]
なお、上記各実施形態では、目印として3つのファイバ射出端23a〜23cを用いる例を示したが、目印は他のものであっても良い。以下に例を挙げる。
なお、光源から各射出端までの構成は第1実施形態と同様であるため説明を省略する。また、目印の像の取得(投影光学系の位置座標の計測)については第1実施形態と異なるもののみ説明を行う。
【0045】
(1)集光レンズとピンホール
図4に示すように、投影光学系の中間結像面上に、直線上にない3つのピンホール30a〜30cを設ける。そして、1つのファイバ射出端31から射出する光束をコリメータレンズ32により分割し、集光レンズ33a〜33cによりそれぞれのピンホール30a〜30cに集光させる。
【0046】
このようにピンホール30a〜30cを目印として投影光学系に挿入する場合、3つの目印(ピンホール)を同一面上に配置しやすいという利点がある。また、投影露光装置用の投影光学系では、目印をウエハ面と平行な面上に配置しやすい。
なお、図4からピンホール30a〜30cを除いた構成にしても良い。この場合、集光レンズ33a〜33cの集光点が中間結像面上になるように各構成を配置すればよい。
【0047】
(2)ゾーンプレート
図5に示すように、投影光学系に、直線上にない3つのゾーンプレート40a〜40cを設ける。ゾーンプレート40a〜40cは、形成ピッチが径位置により異なる輪帯状の凹凸パターンからなる。そして、1つのファイバ射出端41から射出する光束をコリメータレンズ42により分割し、ゾーンプレート40a〜40cによりそれぞれ中間結像面上に集光させる。
【0048】
このようにゾーンプレート40a〜40cによる集光点を目印として投影光学系に挿入する場合、3つのゾーンプレート40a〜40cは同一面上に配置されるので、3つの目印(集光点)を同一面上に配置しやすいという利点がある。
さらに、上記各実施形態において、中間結像面と像面との間で収差が発生する場合や目印の構成に応じて、以下のような構成を追加するようにしても良い。
【0049】
(1)収差補正レンズ
図6に示すように、中間結像面上の目印(図6ではピンホール50a〜50c)と物体面(不図示)との間に、収差補正レンズ54a〜54cを設ける。
このように収差補正レンズ54a〜54cを設けることにより、中間結像面と像面との間の収差が補正され、より精度の高い測定を行うことができる。
【0050】
例えば、目印の像の取得(投影光学系の位置座標の計測)の際に干渉計測を行う場合などは、前述した収差が存在すると計測の精度が上がりにくいので、このような構成を追加することが特に有効である。
【0051】
(2)キャッツアイミラー
図7Aに示すように、ファイバ射出端73aからの光束の集光点にキャッツアイミラー66を設ける。中間結像面から、凹面ミラー61bおよび凸面ミラー61dを介して集光された光束は、キャッツアイミラー66で全反射され、同じ光路を逆向きに進む。そして、凹面ミラー61bおよび凸面ミラー61dを介して中間結像面に至る。このようなキャッツアイミラー66により反射された光束は、図7Bに示すように、中間結像面でファイバ射出端73aから射出された光束と干渉し、干渉縞を発生する。この干渉縞を撮像素子67により撮像することにより、ファイバ射出端73aの位置座標を計測することができる。
【0052】
なお、キャッツアイミラー66の表面には、ファイバ射出端73aのXY方向の位置座標を計測するために所定のパターンが予め形成されている。
なお、図7A中のファイバ射出端73bおよび73cについても同様である。
このようにキャッツアイミラー66を設けることにより、干渉計部65に目印の像を取得するための構成を配置する必要がなくなるので、干渉計部65の構成を簡単にすることができる。また、ファイバ射出端73a〜73cから射出した光束は同じ光路を逆方向に通過することになるので、線対称な収差が相殺されるという利点がある。
【0053】
なお、キャッツアイミラー66は、波面収差計測の際には像面から除かれる。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明によれば、光学系の位置座標を計測する際に、光学系を回転移動させても精度良く位置座標計測を行うことができる。
【0055】
また、本発明によれば、光学系の光学特性を測定する際に、光学系を回転移動させても精度良く測定を行うことができる。
また、本発明によれば、そのような光学特性測定方法を行うのに適した光学特性測定装置が実現する。
また、本発明によれば、その光学特性測定方法を利用することによって、高性能な投影光学系を製造することのできる投影光学系の製造方法、高性能な投影光学系、及び高性能な投影露光装置が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の光学特性測定で使用される光学特性測定装置10の構成を示す図である。
【図2】中間結像面における目印を説明する図である。
【図3】第2実施形態の投影露光装置100の構成を示す図である。
【図4】ピンホールについて説明する図である。
【図5】ゾーンプレートについて説明する図である。
【図6】収差補正レンズについて説明する図である。
【図7】キャッツアイミラーについて説明する図である。
【符号の説明】
10 光学特性測定装置
11,111 投影光学系
11a,11b,61a,61b 凹面ミラー
11c,11d,61c,61d 凸面ミラー
12,18 光源
13 照明部
14,114,64 ステージ
15,65 干渉計部
16a〜16c,17a〜17c レーザ測長干渉計
19a〜19c ハーフミラー
20a〜20c,33a〜33c,53a〜53c 集光レンズ
21a〜21c ファイバ入射端
22a〜22c ファイバ伝送系
23a〜23c,31,41,51,73a〜73c ファイバ射出端
30a〜30c,50a〜50c ピンホール
32,42,52 コリメータレンズ
40a〜40c ゾーンプレート
54a〜54c 収差補正レンズ
66 キャッツアイミラー
100 投影露光装置
102 レチクル
103 レチクルステージ
106、107,108,10 反射ミラー

Claims (6)

  1. 中間結像面を有する光学系の位置座標を計測する位置座標計測方法であって、
    前記中間結像面に挿入された目印の像を取得する取得工程と、
    前記目印の像に基づいて、前記光学系の位置座標を算出する算出工程と
    を有することを特徴とする位置座標計測方法。
  2. 中間結像面を有する光学系の光学特性を測定する光学特性測定方法であって、
    前記中間結像面に挿入された目印の像を取得する取得工程と、
    前記目印の像に基づいて、前記光学系の位置座標を算出する算出工程と、
    前記位置座標を基準に、前記光学系の光学特性を測定する測定工程と
    を有することを特徴とする光学特性測定方法。
  3. 中間結像面を有する光学系の光学特性を測定する光学特性測定装置であって、
    前記中間結像面に挿入された目印の像を取得する取得部と、
    前記目印の像に基づいて、前記光学系の位置座標を算出する算出部と、
    前記位置座標を基準に、前記光学系の光学特性を測定する測定部と
    を備えたことを特徴とする光学特性測定装置。
  4. 投影光学系内の少なくとも何れかの光学面又は何れかの光学素子の特性を、請求項2に記載の光学特性測定方法により測定する工程を含む
    ことを特徴とする投影光学系の製造方法。
  5. 請求項4に記載の投影光学系の製造方法により製造されたことを特徴とする投影光学系。
  6. 請求項5に記載の投影光学系を備えた
    ことを特徴とする投影露光装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017026743A (ja) * 2015-07-21 2017-02-02 キヤノン株式会社 露光装置および露光方法、ならびに物品の製造方法
CN110887638A (zh) * 2019-11-18 2020-03-17 中国科学院上海技术物理研究所 一种光学系统像平面绘制装置与方法

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