JP2005030545A - 減速機構付きモータのウォーム - Google Patents

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Abstract

【課題】ウォームホイールとの干渉による噛み合いへの影響を低減しながら、ウォームの歯元の強度を確保することができる減速機構付きモータのウォームを提供すること。
【解決手段】ウォームホイールと噛合するウォーム31において、歯元35の曲線形状がそれぞれ異なる曲率R1,R2を有する2つの曲線36,37によって構成されている。歯面34側の第2曲線37の曲率R2は、歯底33側の第1曲線36の曲率R1よりも大きくなるように設定されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、モータのウォームに関するものである。
従来、特許文献1にて示すように、アーマチャの回転を、アーマチャの回転軸に形成されるウォームと該ウォームに噛合するウォームホイールとからなるウォーム減速機構によって減速し、出力軸に出力する減速機構付きモータが提案されている。このようなモータにおいては、モータの小型化や軽量化を図るために、ウォーム減速機構を高減速化して小モジュール化することが要求されている。
また、更なる軽量化を図るためにウォームホイールを合成樹脂製とする場合には、歯の強度を確保するために、歯厚を厚くでき、かつウォーム(回転軸)の撓みを抑制して減速効率が向上する圧力角10°程度の低圧力角のウォームホイールを用いることが有効である。このようなウォームホイールを用いれば、合成樹脂製として軽量化を図りながら、歯の強度を確保し、しかもウォームホイールの小型化を図ることができる。
特開平11−146603号公報
しかしながら、上記したようなウォームホイールを用いると、相反してウォームの歯厚が薄くなるため、ウォームが金属製であっても、ウォームの仕様や負荷条件によっては歯元に大きな曲げ応力を受けて著しく変形し、モータの騒音や振動が大きくなってしまうという問題があった。
この対策として、ウォームの歯元を凹状の曲線形状とし、その曲率を拡大して、該歯元を補強することが考えられている。しかしながら、例えばフロントワイパモータで多用されるような、ギヤ音を低減させるためにバックラッシを小さくした構造(ウォームホイールの歯を周方向から見て円弧状の切欠を有する形状とし、ウォームをウォームホイールの出力軸方向にずらして組み付けて遊びを小さくした構造)に適用することはできない。即ち、ウォームの歯元の補強部位とウォームホイールの歯の先端とが干渉してしまう。ゆえに、正しい噛み合いが得られず、所望のモータ特性が得られないという問題がある。
本発明は、上記問題点に着目してなされたものであり、その目的は、ウォームホイールとの干渉による噛み合いへの影響を低減しながら、ウォームの歯元の強度を確保することができる減速機構付きモータのウォームを提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、モータ本体の回転を減速する減速機構を構成するためにウォームホイールと噛合する減速機構付きモータのウォームであって、歯面と歯底とを接続する歯元を凹状の曲線形状とし、その曲線形状がそれぞれ異なる曲率を有する複数の曲線によって構成され、前記各曲線の曲率が前記歯底から前記歯面に近付くに従って徐々に大きくなるように設定されていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記歯元の曲線形状がそれぞれ異なる曲率を有する2つの曲線によって構成され、前記歯面側の曲線の曲率が前記歯底側の曲線の曲率よりも大きくなるように設定されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の発明において、圧力角が14.5°以下であり、前記歯面側の曲線の曲率が前記歯底側の曲線の曲率に対して1.5〜6倍の範囲内に設定されることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明において、前記モータ本体に備えられる回転軸の先端に一体形成されており、軸受に挿通されて該軸受にて支持される該回転軸の軸本体の外径よりもその外径が小さくなるように形成されていることをその要旨とする。
(作用)
請求項1に記載の発明においては、歯元の曲線形状の曲率が歯底から歯面に近付くに従って徐々に大きくなるように設定される。つまり、歯面はウォームホイールと接触する部位であり、その歯面側の曲率が大きくなるので、歯元における歯面側の部位の突出量が小さくなる。そのため、ウォームホイールとの干渉による噛み合いへの影響を低減しながら、ウォームの歯元の強度を確保できる。
請求項2に記載の発明においては、歯元の曲線形状がそれぞれ異なる曲率を有する2つの曲線によって構成され、歯面側の曲線の曲率が歯底側の曲線の曲率よりも大きくなるように設定される。つまり、2つの曲線の曲率を適宜設定するだけですむので、歯元の曲線形状を容易に設定できる。
請求項3に記載の発明においては、圧力角が14.5°以下であり、歯面側の曲線の曲率が歯底側の曲線の曲率に対して1.5〜6倍の範囲内に設定される。つまり、圧力角が14.5°以下となる歯はその歯元部分の強度を十分に確保する必要があるため、歯元を曲線形状とすることは特に有効な手段である。このような場合において、歯面側の曲線の曲率が歯底側の曲線の曲率に対して1.5〜6倍の範囲内に設定すれば、ウォームホイールとの干渉による噛み合いへの影響を低減しながら、ウォームの歯元の強度を確保できる。
請求項4に記載の発明によれば、ウォームは、モータ本体に備えられる回転軸の先端に一体形成されており、軸受に挿通されて該軸受にて支持される回転軸の軸本体の外径よりもその外径が小さくなるように形成される。そのため、軸受に対してウォーム側から回転軸を挿通することが可能となるので、モータの組み付けが容易となる。又、ウォームの外径が軸本体の外径よりも小さいので、ウォームホイールをウォームに対して近接して配置でき、減速機構、ひいてはモータを小型化できる。
本発明によれば、ウォームホイールとの干渉による噛み合いへの影響を低減しながら、ウォームの歯元の強度を確保することができる減速機構付きモータのウォームを提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態のモータ1は、車両用ワイパ装置の駆動源として用いられるモータであって、モータ本体2とウォーム減速機構が収容される減速部3とが一体に組み付けられる減速機構付きモータである。
モータ本体2は、有底円筒状のヨークハウジング4を有しており、該ハウジング4の内側面には、一対のマグネット5が固着されている。マグネット5の内側にはアーマチャ(電機子)6が回転可能に収容されている。アーマチャ6は、回転軸7、コア8、巻線9及び整流子10を備えている。
回転軸7は、金属製であって、基端部から先端部寄りの所定部分までが軸本体11であり、該軸本体11より先端部側が該軸本体11よりも小径となる小径部分12としている。小径部分12には、ウォーム31が形成されている。ウォーム31は、その外径X1が軸本体11の外径X2よりも小さくなるように形成されている。コア8及び整流子10は軸本体11の略中央部に固着され、該コア8には巻線9が巻装されている。このように構成されるアーマチャ6は、その回転軸7の各所定部位がヨークハウジング4の底部中央に固着される軸受13、ギヤハウジング21に固着される軸受24及び該ギヤハウジング21の挿入孔21cにて回転可能に支持されている。また、回転軸7(軸本体11)の基端端面に設けた凹部11aには、該回転軸7のスラスト荷重を受けるボール14が収容されている。そして、このアーマチャ6を収容したヨークハウジング4(モータ本体2)は、ギヤハウジング21(減速部3)に対して組み付けられる。
減速部3はギヤハウジング21を有している。ギヤハウジング21におけるモータ本体2と対向する部位には、ブラシ装置22が固定されている。ブラシ装置22には、整流子10に摺接する給電ブラシ23が保持されている。ブラシ装置22は、外部から図示しない給電線を介して電源供給を受け、その電源を給電ブラシ23及び整流子10を介してアーマチャ6(巻線9)に供給するようになっている。
ギヤハウジング21は、モータ本体2から延びる回転軸7の先端側を収容するシャフト収容部21aと後記するウォームホイール25を収容するホイール収容部21bとを備えた所定形状をなしている。シャフト収容部21aの基端部には、前記軸本体11の先端部、即ち前記回転軸7の略中央部をラジアル方向に支持する軸受24が固着されている。シャフト収容部21aの先端部には、回転軸7(小径部分12)の先端部が挿入され該先端部をラジアル方向において支持する挿入孔21cが形成されている。
前記ホイール収容部21bには、前記ウォーム31と噛合される合成樹脂製のウォームホイール25が回転可能に収容される。ウォームホイール25の外周面には、複数の歯25aが等間隔に形成されている。ウォームホイール25には、出力軸26が一体回転するように設けられている。これにより、アーマチャ6及び回転軸7が回転することにより、ウォーム31及びウォームホイール25を介して出力軸26が回転し、該出力軸26の回転に基づいて前記車両用ワイパ装置が作動する。
ここで、前記ウォーム31について詳述すると、該ウォーム31には、前記ウォームホイール25の歯25aと噛み合う歯32が軸方向に沿って螺旋状に設けられている。図2に示すように、合成樹脂よりなるウォームホイール25の歯25aの強度を確保すべく、ウォーム31の歯32の基準線L1における歯厚を小さくし、ウォームホイール25の歯25aの図示しない基準線における歯厚を大きくしている。また、ウォーム31を高減速化を図るために、歯32の圧力角θ1は、本実施形態では、10°に設定されている。なお、歯32の圧力角θ1は、14.5°以下に設定されることが望ましい。
図3に示すように、歯32の歯底33と歯面34とを凹状の曲線で接続する歯元35は、歯32を補強するために設けられている。歯元35の曲線形状は、歯底33側(図3中B−C区間)において中心C1からの曲率がR1の第1曲線36と、歯面34側(図3中C−D区間)において中心C2からの曲率がR2の第2曲線37とを接続した2つの曲線で構成されている。第1曲線36の曲率R1は「R0.2」に設定され、第2曲線37の曲率R2は「R0.8」に設定されている。第2曲線37の曲率R2は第1曲線36の曲率R1より大きく設定されており、本実施形態では、第2曲線37の曲率R2が第1曲線36の曲率R1の4倍の大きさに設定されている。歯底33から点D(第2曲線37と歯面34との接続部分)までの高さH1は、前記ウォームホイール25の前記歯25aが接触しない範囲である。
図4(a)は、歯厚W1とした場合の歯元35の曲線形状(第1,第2曲線36,37)と、その歯元35への応力集中率αとの関係を示している。この場合、歯元35の曲線形状は楕円形状の一部に近似しているので、歯厚W1に対する楕円形状(この場合、長半径r1を歯厚W1の半分の厚さ(W1/2)で除した値(図4(b)参照)))と、歯元35への応力集中率αとの関係を示している。なお、歯厚W1は所定値(1.15[mm])に設定されている。
この条件下で、長半径r1が0.4[mm]より大きくなり、短半径r2が0.2[mm]より小さくなると、ウォーム31及びウォームホイール25の組付限界を超えてしまい、歯元35に前記ウォームホイール25の前記歯25aが接触してしまう。そのため、長半径r1は0.4[mm]以下、短半径r2は0.2[mm]以上に設定する必要がある。即ち、r1/(W1/2)の値は0.7以下、r1/r2の値は2.0以下に設定する必要がある。
これによると、歯元35の曲線形状を単一の曲率を「R0.5」とした場合、r1/r2の値が1.0となるため、r1/r2の値は満足する。しかし、r1=r2=0.45[mm]となり、r1/(W1/2)の値が0.7より大きくなるため、ウォーム31及びウォームホイール25の組付限界を超えてしまい、歯元35に前記ウォームホイール25の前記歯25aが接触してしまう。
また、歯元35の曲線形状を従来より一般的に用いられている単一の曲率「R0.2」とした場合、r1/r2の値が1.0となるため、この値は満足し、r1=r2=0.19[mm]となるため、r1/(W1/2)の値が0.7より十分小さくなり、この値も満足する。つまり、ウォーム31及びウォームホイール25は組付可能である。しかしながら、歯元35への応力集中率αが大きくなるため、良好とはいえない。
また、歯元35の曲線形状をそれぞれ異なる曲率R1,R2を有する第1曲線36及び第2曲線37とし、第1曲線36の曲率R1を「R0.2」、第2曲線37の曲率R2を「R1.0」とすれば、応力集中率αが後記する本実施形態の場合よりも小さくなる。しかしながら、長半径r1が約0.50[mm]、短半径r2が約0.23[mm]となるため、r1/r2の値が2.0より大きくなるとともに、r1/(W1/2)の値が0.7より大きくなり、ウォーム31及びウォームホイール25の組付限界を超えてしまう。
これらに対し、本実施形態では、第1曲線36の曲率R1が「R0.2」、第2曲線37の曲率R2が「R0.8」に設定されている。つまり、第2曲線37の曲率R2が第1曲線36の曲率R1の4倍の大きさに設定されている。この場合、歯元35の曲線形状は、長半径r1=約0.39[mm]、短半径r2=約0.20[mm]の楕円の弧(図4(b)参照)に近似した形状となる。この場合、r1/r2の値は約1.95となり、r1/(W1/2)=約0.68となるため、これらの値がウォーム31及びウォームホイール25の組付限界を超えない。しかも、組付限界を超えない範囲において、歯元35への応力集中率αが極めて小さく抑えられる。ちなみに、上記したように、歯元35の曲線形状を従来より一般的に用いられている単一の曲率「R0.2」とする場合と比較して、歯元35への応力集中率αが約22%低減される。なお、図4(a)の特性図より、第2曲線37の曲率R2を第1曲線36の曲率R1の4倍の大きさに設定すると、ウォーム31及びウォームホイール25の組付限界を超えない範囲において歯元35への応力集中率αが極めて小さく抑えられる最適な数値である。しかし、第2曲線37の曲率R2を第1曲線36の曲率R1の1.5倍〜6倍の間の範囲に設定しても良好な結果が得られる。
よって、本実施形態では、歯面34側の第2曲線37の曲率R2が歯底33側の第1曲線36の曲率R1の4倍の大きさに設定しているので、ウォーム31の歯32の圧力角θ1を10°に設定しても歯元35の強度を十分に確保することができる。そのため、歯元35への応力集中によりウォーム31の歯32が変形するのが防止され、モータ1の騒音や振動を抑制できる。しかも、第2曲線37の曲率R2が第1曲線36の曲率R1よりも大きくなるように設定されるため、ウォーム31の歯元35の補強部位がウォームホイール25の歯25aの先端に干渉してしまうのを防止できる。ゆえに、歯元35を補強した場合でも正しい噛み合いを得ることができるため、作動時に常に噛み合い部分から騒音が発生したり、伝達効率が低くなったりという不具合が防止され、所望のモータ特性を得ることができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)歯元35の曲線形状がそれぞれ異なる曲率R1,R2を有する2つの曲線36,37によって構成され、歯面34側の第2曲線37の曲率R2が歯底33側の第1曲線36の曲率R1よりも大きくなるように設定されている。つまり、歯面34はウォームホイール25の歯25aと接触する部位であり、その歯面34側の曲率R2が大きくなるので、歯元35における歯面34側の部位の突出量が小さくなる。これにより、ウォームホイール25との干渉による噛み合いへの影響を低減しながら(噛み合いへの影響を与える組付限界内としながら)、ウォーム31の歯元35の強度を確保することができる。そのため、歯元35への応力集中によりウォーム31の歯32が変形するのが防止され、モータ1の騒音や振動を抑制できる。しかも、ウォーム31の歯元35の補強部位がウォームホイール25の歯25aの先端に干渉してしまうのを防止でき、歯元35を補強した場合でも正しい噛み合いを得ることができる。その結果、作動時に常に噛み合い部分から騒音が発生したり、伝達効率が低くなったりという不具合が防止され、所望のモータ特性を得ることができる。
(2)ウォーム31の歯元35の補強により、歯32の圧力角θ1及び歯厚を小さくすることができるため、該ウォーム31に噛み合うウォームホイール25の歯25aの数が増加し、ウォーム31とウォームホイール25との減速比が大きくなる。ゆえに、ウォームホイール25の歯25aを従来と同じ数にして減速比の大きさを従来と同一にすれば、ウォームホイール25を小型軽量化することができる。従って、モータ1を軽量化させることができる。
(3)歯元35の曲線形状がそれぞれ異なる曲率R1,R2を有する2つの曲線36,37によって構成されるので、2つの曲線36,37の曲率R1,R2を適宜設定するだけですみ、歯元35の曲線形状を容易に設定することができる。
(4)第2曲線37の曲率R2を第1曲線36の曲率R1の4倍の大きさに設定しているので、ウォーム31及びウォームホイール25の組付限界を超えない範囲において歯元35への応力集中率αが極めて小さく抑えられる。なお、第2曲線37の曲率R2を第1曲線36の曲率R1の1.5倍〜6倍の間の範囲に設定しても良好な結果を得ることができる。
(5)ウォーム31は、モータ本体2に備えられる回転軸7の先端に一体形成されており、軸受24に挿通されて該軸受24にて支持される回転軸7の軸本体11の外径X2よりも該ウォーム31の外径X1が小さくなるように形成される。そのため、軸受24に対してウォーム31側から回転軸7を挿通でき、例えば軸受24をギヤハウジング21に固着した状態で、軸本体11にコア8、巻線9及び整流子10を装着した状態の回転軸7をウォーム31側から軸受24に挿通させるというように、モータ1を容易に組み付けることができる。又、ウォーム31の外径X1が軸本体11の外径X2よりも小さいので、ウォームホイール25をウォーム31(回転軸7)に対して近接して配置でき、減速部3、ひいてはモータ1を小型化することができる。
なお、前記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態では、歯元35の曲線形状をそれぞれ異なる曲率R1,R2を有する2つの第2曲線37及び第1曲線36によって構成したが、歯元35の曲線形状をそれぞれ異なる曲率を有する3つ以上の曲線によって構成し、各曲線の曲率を歯底33に近付くに従って徐々に小さくなるように設定してもよい。
・前記実施形態では、車両用ワイパ装置の駆動源として用いられるモータ1のアーマチャ6の回転軸7に形成したウォーム31に実施したが、それ以外のモータのアーマチャの回転軸に形成されるウォームに実施してもよい。また、アーマチャとは別に設けられる回転軸に形成されるウォームに実施してもよい。
次に、上記実施形態から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ)モータ本体と、該モータ本体の駆動により回転される請求項1〜3及び上記(イ)のいずれか1項に記載のウォーム及び該ウォームと噛合するウォームホイールを有する減速機構と、を備えたことを特徴とする減速機構付きモータ。
本実施形態におけるモータの断面図。 ウォームの歯形を拡大して示した断面図。 図2の範囲Aを拡大して示した断面図。 (a)は、歯元の曲線形状と、その歯元への応力集中率αとの関係を示すグラフ、(b)は、ウォームの各部寸法を示す説明図。
符号の説明
1…モータ(減速機構付きモータ)、2…モータ本体、25…減速機構を構成するウォームホイール、31…減速機構を構成するウォーム、33…歯底、34…歯面、35…歯元、36…歯底側の曲線としての第1曲線、37…歯面側の曲線としての第2曲線、R1,R2…曲率、θ1…圧力角。

Claims (4)

  1. モータ本体の回転を減速する減速機構を構成するためにウォームホイールと噛合する減速機構付きモータのウォームであって、
    歯面と歯底とを接続する歯元を凹状の曲線形状とし、その曲線形状がそれぞれ異なる曲率を有する複数の曲線によって構成され、前記各曲線の曲率が前記歯底から前記歯面に近付くに従って徐々に大きくなるように設定されていることを特徴とする減速機構付きモータのウォーム。
  2. 前記歯元の曲線形状がそれぞれ異なる曲率を有する2つの曲線によって構成され、
    前記歯面側の曲線の曲率が前記歯底側の曲線の曲率よりも大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の減速機構付きモータのウォーム。
  3. 圧力角が14.5°以下であり、前記歯面側の曲線の曲率が前記歯底側の曲線の曲率に対して1.5〜6倍の範囲内に設定されることを特徴とする請求項2に記載の減速機構付きモータのウォーム。
  4. 前記モータ本体に備えられる回転軸の先端に一体形成されており、軸受に挿通されて該軸受にて支持される該回転軸の軸本体の外径よりもその外径が小さくなるように形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の減速機構付きモータのウォーム。
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