JP2005030477A - 伸縮自在シャフト - Google Patents
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Abstract
【課題】内外に嵌め合わされた内軸と外軸とのがたつきのない連結を簡素に実現し、がたつきに起因する不具合の発生をを長期に亘って有効に防止する。
【解決手段】円形断面を有する内軸3aと円筒形をなす外軸3bとを内外に嵌め合わせ、これらの嵌合周上に並ぶスプライン30,31を噛合させて連結する。外軸3bの周面を貫通する保持孔33を形成し、この保持孔33内にボール34を嵌め込む。外軸3bの外側へのボール34の突出部に、外軸3bの外周に巻装されたリングばね5を、保持孔33の外側へのボール34の突出部に弾接させ、このボール34を内軸3a外周のスプライン31に押し付けて、内軸3aと外軸3bとの間のがたつきを防止する。
【選択図】 図2
【解決手段】円形断面を有する内軸3aと円筒形をなす外軸3bとを内外に嵌め合わせ、これらの嵌合周上に並ぶスプライン30,31を噛合させて連結する。外軸3bの周面を貫通する保持孔33を形成し、この保持孔33内にボール34を嵌め込む。外軸3bの外側へのボール34の突出部に、外軸3bの外周に巻装されたリングばね5を、保持孔33の外側へのボール34の突出部に弾接させ、このボール34を内軸3a外周のスプライン31に押し付けて、内軸3aと外軸3bとの間のがたつきを防止する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外力の作用により軸長方向に伸縮自在に構成され、例えば、車両のステアリングにおいて、操舵部材と舵取機構とを連絡するステアリングシャフト又は中間シャフトとして用いられる伸縮自在シャフトに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両のステアリング装置の多くは、車室の内部に配されたステアリングホイール(操舵部材)を車室の外部に配された舵取機構に連絡してなり、運転者によるステアリングホイールの回転操作を舵取機構に伝え、該舵取機構の動作により、操舵用の車輪(一般的には前輪)を操舵せしめる構成となっている。
【0003】
このようなステアリング装置において、ステアリングホイールと舵取機構との連絡は、車室の内部に回転自在に支持されたステアリングシャフトの上端にステアリングホイールを固定し、該ステアリングシャフトの下端と舵取機構の入力軸とを、両端に自在継手を備える中間シャフトにより連結してなされている。
【0004】
このように用いられるステアリングシャフトは、例えば、ステアリングホイールの位置を運転者の運転姿勢及び好みに合わせて調節可能とするテレスコピックステアリング装置への適用、又は車両の衝突時にステアリングホイールに加わる二次衝突のエネルギを吸収する衝撃吸収式ステアリング装置への適用を目的として、回転伝達を可能としながら軸長方向への伸縮が自在な伸縮自在シャフトとして構成されることがある。
【0005】
同じく中間シャフトは、車両の走行中に操舵用の車輪を介して舵取機構に加わる振動を吸収し、ステアリングシャフト及びステアリングホイールへ伝播することを防止すると共に、各別に位置決めされたステアリングシャフトと舵取機構への入力軸との間への介装を容易化することを目的として、同様の伸縮自在シャフトとして構成されることがある。
【0006】
以上の如きステアリングシャフト、中間シャフトとして用いられる伸縮自在シャフトは、円筒形をなす外軸に内軸を適長に亘って嵌め合わせ、両者の嵌合周上に並設された軸長方向に延びる凹凸条(スプライン又はセレーション)を相互に噛合させて簡素に構成することができるが、この構成においては、嵌合周上にて噛合する夫々の凹凸条間に隙間が生じることが避けられず、内軸から外軸、又は外軸から内軸への回転伝達に際し、この噛合隙間の範囲内にて両軸が周方向にがたつき、耳障りな衝突音が発生するという問題があり、また、ステアリングシャフト又は中間シャフトとして使用された場合、がたつきの影響により、例えば、操舵方向の転換時にステアリングホイールから舵取機構への伝動に遅れを伴い、操舵感の悪化を招来するという問題がある。
【0007】
このようながたつきに起因する問題を解消するため、ステアリングシャフト、又は中間シャフトとして使用する一部の伸縮自在シャフトにおいては、内軸及び外軸の嵌合周面に形成された凹凸条の表面に樹脂材料製のコーティング層を形成し、このコーティング層により噛合隙間を埋めるようにしたがた止め構造が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
また他の伸縮自在シャフトにおいては、外軸の周壁に軸長方向に延びる軸方向開口を形成し、この開口内に保持器により保持された転動体(ボール)を配置して、この転動体を外軸の外周に装着された弾性体により内向きに押圧し、内軸の外周に設けた軸長方向に延びる凹部に押し付けるようにしたがた止め構造が採用されている(例えば、特許文献2参照)。
【0009】
【特許文献1】
実開平5−86753号公報(第3頁、段落0004〜0005)
【特許文献2】
特開2001−239944号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特許文献1に開示されたがた止め構造においては、樹脂コーティングのための専用の設備及び工程が必要であり、更に、コーティング完了後に行われる外軸と内軸との嵌め合わせに際し、一方に形成されたコーティング層を他方にマッチングさせるための工程が必要であって、組立工数の増加に伴う製品コストの上昇を招来するという問題がある。
【0011】
特に、前述の如く、車両走行中の振動を吸収するために常時伸縮する中間シャフトとして使用された場合、外軸及び内軸の嵌合部における摺動の繰り返しによるコーティング層の経時的な摩耗が避けられず、前述したがた止め効果が徐々に失われるという問題がある。
【0012】
一方、特許文献2に開示されたがた止め構造においては、弾性体により内軸外周の凹部に押し付けられる転動体ががた止め作用をなすから、経時的ながた止め効果の低下を抑制することができる。
【0013】
しかしながら、前述の如く、ボール、保持器及び弾性体を備えており、部品点数が多く、組み立てに手間を要するという問題がある上、弾性体として用いられているリングばねが、長さ方向の中途部においてボールに弾接させてあり十分な押し付けがなされず、十分ながた止め効果が得られないという問題があった。
【0014】
更に、外軸の周壁に形成された開口内にて保持器が摺動することから、この摺動部での摩擦により滑らかな伸縮が阻害される上、この摺動部での摩耗の発生により、周方向のがた止め効果が失われる虞れがあった。
【0015】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、内外に嵌め合わされた内軸と外軸との間のがたつきを、簡素な構成により確実に防止することができると共に、得られたがた止め効果が伸縮の繰り返しにより低下することがなく、がたつきに起因する不具合の発生を長期に亘って有効に防止し得る伸縮自在シャフトを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1発明に係る伸縮自在シャフトは、円形断面を有する内軸と円筒形をなす外軸とを適長に亘って内外に嵌め合わせ、これらの嵌合周上に並び、軸長方向に延びる凹凸条を相互に噛合させてなり、両軸の一方から他方への回転伝達を、前記凹凸条の噛合部での摺動による前記両軸の軸長方向の伸縮を伴って行わせる構成とした伸縮自在シャフトにおいて、前記外軸の周壁に貫通形成された保持孔と、該保持孔内に軸長方向及び周方向への移動不可に保持され、前記保持孔の内側に対向する前記内軸外周の凹条に係合させてある転動体と、周方向の一箇所に欠落部を有するリング形をなし、前記外軸の外周に巻装されて、欠落部の近傍を前記転動体に外側から弾接させ、該転動体を前記凹条に押し付けるリングばねとを備えることを特徴とする。
【0017】
本発明においては、外軸の周壁に貫通形成された保持孔に、ボール、コロ等の転動体を、径方向の移動のみが可能に保持させ、この転動体にリングばねの端部を弾接させて内向きに押圧し、内軸外周の凹条に押し付けて周方向のがたつきを防止する。転動体は、軸長方向の伸縮を保持孔内での転動により許容するから、滑らかな伸縮が可能となり、また伸縮動作の繰り返しによる摩耗の発生はわずかであり、経時的ながた止め効果の低下を有効に抑制でき、がたつきに起因する不具合の発生を長期に亘って有効に防止することができる。
【0018】
また本発明の第2発明に係る伸縮自在シャフトは、第1発明における転動体が、前記外軸の周方向に2つ配してあり、前記リングばねの欠落部の両側の端部に弾接させてあることを特徴とする。
【0019】
この発明においては、周方向の2箇所での転動体の押し付けにより、内軸と外軸との間の噛合隙間を解消し、良好ながた止め効果を実現する。
【0020】
更に本発明の第3発明に係る伸縮自在シャフトは、第1発明又は第2発明における転動体及びリングばねが、前記外軸の軸長方向に複数組配してあることを特徴とする。
【0021】
この発明においては、軸長方向の複数箇所での転動体の押し付けにより、内軸及び外軸の軸心の傾き及び軸長方向の撓みに伴うがたつきをも有効に防止し、軸長方向の伸縮を伴う回転伝達を滑らかに行わせる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係る伸縮自在シャフトを備えるステアリング装置の構成を示す模式図である。
【0023】
図中1は、ステアリングシャフトであり、該ステアリングシャフト1は、円筒形をなすハウジング2の内部に同軸的に支承され、該ハウジング2の中途部及び一端部を夫々支持するアッパブラケット20及びロアブラケット21により、ロアブラケット21による支持側を前下方(図における左下方)に向けた傾斜姿勢にて車室の内部に取付けられている。
【0024】
ハウジング2の上部に突出するステアリングシャフト1の上端部には、操舵部材としてのステアリングホイール10が、車室内部の運転者に対面するように嵌着固定されている。またハウジング2の下部に突出するステアリングシャフト1の下端部は、車室の外部に配された舵取機構4の入力軸40に、軸心を交叉及び偏心させて対向しており、これらは、両端に自在継手3c,3cを備える中間シャフト3を介して連結されている。
【0025】
以上の構成により運転者により操舵のためにステアリングホイール10に加えられる操舵トルクは、本発明に係るステアリング軸を構成するステアリングシャフト1及び中間シャフト3を介して舵取機構4の入力軸40に伝達され、該舵取機構4の動作により操舵が実行される。
【0026】
なお図1に示すステアリング装置は、ハウジング2の下端部近傍に操舵補助用のモータ22を備え、また該モータ22よりも上位置のハウジング2の内部にトルクセンサ23を備えており、ステアリングホイール10に加えられる操舵トルクをトルクセンサ23により検出し、この検出トルクに基づいて駆動されるモータ22の回転力をハウジング2内部のステアリングシャフト1に伝え、前述の如く行われる操舵を補助する電動パワーステアリング装置として構成されているが、以下に示す本発明の特徴的な構成は、運転者によりステアリングホイール10に加えられる操舵トルクのみによって操舵を行わせるマニュアル式のステアリング装置にも適用可能であり、また舵取機構4に付設された油圧シリンダの発生力により操舵を補助する油圧パワーステアリング装置にも適用可能である。
【0027】
以上の如く構成されたステアリング装置のステアリングシャフト1は、図1中に一部を破断して示すハウジング2の中途部内側において、適長に亘って内外に嵌合された内軸1a及び外軸1bを備えており、これらの嵌め合い長さの増減により伸縮自在な伸縮自在シャフトとして構成されている。この伸縮は、ステアリングシャフト1の上端に嵌着固定されたステアリングホイール10の位置を運転者の運転姿勢及び好みに合わせて調節するために、所謂、テレスコピック調節を行わせるべく利用されている。
【0028】
またハウジング2の中途を支持するアッパブラケット20には、ハウジング2の長手方向に延びる支持孔24が形成されており、ハウジング2は、この支持孔24に挿通された支持ボルト25をレバー26の操作により締め付けて固定されている。ステアリングシャフト1の内軸1a及び外軸1bの前述した伸縮によるテレスコピック調節は、支持ボルト25を緩めてハウジング2の固定を解除し、該支持ボルト25を支持孔24に沿って滑らせて行われる。
【0029】
ステアリング軸を構成する中間シャフト3も同様に、適長に亘って内外に嵌合された内軸3a及び外軸3bを備えており、これらの嵌め合い長さの増減により伸縮自在な伸縮自在シャフトとして構成されている。この伸縮は、車両の走行中においては、舵取機構4から加わる振動を吸収してステアリングシャフト1及びステアリングホイール10へ伝播することを防止するために定常的に行われ、また、各別に位置決めされたステアリングシャフト1と舵取機構4の入力軸40との間への中間シャフト3の組み付けを容易に行わせるべく利用されている。
【0030】
図2は、中間シャフト3を構成する内軸3a及び外軸3bの嵌合部の縦断面図、図3は、この嵌合部の分解斜視図である。図示の如く内軸3aは、円形断面を有する中実軸であり、外軸3bは、内軸3aの嵌め込みが可能な円筒形の中空軸である。内軸3aの外周面及び外軸3bの内周面には、夫々への嵌め込み側端部から適長に亘ってスプライン(凹凸条)30,31が形成されており、内軸3a及び外軸3bは、これらのスプライン30,31を噛合させて一体回転可能に連結されている。
【0031】
外軸3bの外面には、内軸3aの嵌め込み側端部の近傍に適宜の幅を有する凹溝32が周設されている。凹溝32により薄肉化された外軸3bの周壁には、円形断面を有する保持孔33が、周方向の一箇所に凹溝32の幅方向の略中央に位置して貫通形成されており、該保持孔33には、転動体としてのボール34が、図3中に矢符により示す如く嵌め込まれている。
【0032】
図4は、図2のIV−IV線による横断面図である。本図に示す如く保持孔33の周方向位置は、外軸3bの内側において、内周面に形成されたスプライン31の1つの凸条の中央に整合するように設定されている。この保持孔33に嵌め込まれるボール34は、外軸3bの内外に突出し得る大きさを有しており、内側への突出部は、図示の如く、内軸3aの外周面に形成されたスプライン30の1つの凹条内に嵌入し、該凹条の両側壁面に周面を点接触せしめられており、また外側への突出部は、凹溝32に巻装されたリングばね5に弾接せしめられている。
【0033】
リングばね5は、図3に示す如く、凹溝32への嵌め込みが可能な幅を有するばね板を曲げ成形し、周方向の一箇所に略半周に亘る欠落部を有する半円形の湾曲形状を有して構成されており、欠落部に面する両先端部には、径方向外向きに湾曲するガイド部50,50が夫々設けられ、また一方のガイド部50に連続する部分には、径方向外向きに凸形に湾曲され、ボール34の受容が可能な受け部51が設けられている。
【0034】
このように構成されたリングばね5は、図3に示す如く、ガイド部50,50を先として凹溝32の側方から矢符に示す如く押し込まれ、該凹溝32の外周面に、略半周に亘って沿うように巻装される。このとき、一方のガイド部50に連続する受け部51が、図4に示す如く、凹溝32の外側へのボール34の突出部に係合し、他方のガイド部50の近傍が、ボール34の装着部と径方向に対向する位置にて凹溝32の周面に当接した状態となり、リングばね5のばね力は、凹溝32の周面への当接部を支えとし、図4中に白抜矢符により示す如く、ボール34を保持孔33に沿って径方向の内向きに押し込むように作用する。
【0035】
この押し込みによりボール34は、内軸3a外周のスプライン30の1つの凹条の両側壁に強く押し付けられ、この押し付けにより内軸3aは、ボール34をガイドする保持孔33の軸線の方向にスプライン30,31の噛合隙間の範囲内にて変位する。この変位により、内軸3a外周のスプライン30と外軸3b内周のスプライン31とは、例えば、図4中にA,Bとして示す如く、保持孔33の軸線を挾んで軸対称をなして位置する2点において強く圧接せしめられ、内軸3aと外軸3bとは、前記2つの圧接点A,Bとボール34の圧接点とにより周方向に3点支持される。
【0036】
このような3点支持は、前述の如く、一端部近傍をボール34に弾接させ、他端を凹溝32に弾接させたリングばね5のばね力により維持され、該リングばね5の弾接位置は、外軸3bの径方向に略対向する位置にあるから、強固な押し付けがなされ、前述した3点支持状態は強固に実現される。なおボール34は、リングばね5の受け部51に係合させてあるから、リングばね5とボール34の弾接状態は、後述する動作に伴って損なわれることなく維持される。
【0037】
またリングばね5と凹溝32との弾接部にも同様の凹凸係合を採用することができるが、リングばね5と凹溝32との弾接状態は、この弾接位置を、図示の如く、ボール34と径方向に正対する位置よりもやや奥側にずらせることにより維持することが可能である。
【0038】
この状態で、例えば、図4中に矢符にて示すように、内軸3aに時計回りの回転力が加えられた場合、ボール34には、回転方向の上流側から圧接するスプライン30の側壁からの作用力が加わる。図5は、本発明に係る伸縮自在シャフトの動作説明図であり、図4に示すボール34の近傍を拡大し、直線展開して示してある。
【0039】
図中の矢符は、前述した回転時にスプライン30からボール34に加わる力を示しており、この力によりボール34は、スプライン30の側壁と略直交する向きに押圧される。ここで保持孔32内に保持されたボール34は、内軸3a及び外軸3bの径方向への移動のみが可能であり、該ボール34は前記押圧力の作用により、図5(a)中に白抜矢符により示す如く、リングばね5のばね力に抗して内軸3a及び外軸3bの径方向外向きに押し上げられる。
【0040】
このようなボール34の押し上げに伴って内軸3aは、図5(b)に示す如く、前記回転の方向に外軸3bに対して相対変位し、内軸3a外周のスプライン30は、外軸3b内周のスプライン31に回転方向の上流側において当接し、図5(a)に示す如く、両スプライン30,31間に回転開始時に生じていた噛合隙間が解消される。
【0041】
このような噛合隙間の解消は、図4に示す組み付け状態において回転方向の上流側に圧接部を有する圧接点(この場合はB点)から始まり、ボール34の当接点に向けて徐々に進行して、スプライン30,31の略全周に亘ってなされる。このような噛合隙間の解消は、内軸3aに反時計回りの回転力が加えられた場合にも他方の圧接点(A点)を起点として同様になされ、更に、外軸3bに回転力が加えられた場合にもなされる。これにより、中間シャフト3を構成する内軸3aと外軸3bとの間での回転伝達は、がたつきを伴うことなく滑らかに実現される。
【0042】
また、このように回転伝達を行う中間シャフト3に軸長方向の作用力が加えられた場合、内軸3aと外軸3bとは、両者の嵌合周上にて噛合するスプライン30,31の摺動を伴って軸長方向に相対変位し、中間シャフト3の全長が伸縮して前記軸長方向力が吸収される。これにより、舵取機構4から加わる振動を吸収してステアリングシャフト1及びステアリングホイール10へ伝播することを防止することができる。
【0043】
以上の如き中間シャフト3の伸縮時におけるスプライン30,31の摺動は、リングばね5のばね力により内軸3a外周のスプライン30に押し付けられているボール34と、このボール34の両側の2箇所の圧接点A,Bとによる前述した3点支持下にてがたつきを伴うことなく行われ、またスプライン30の凹条内でのボール34の転動により、小なる抵抗下にて滑らかに行われる。
【0044】
また、この摺動の繰り返しによりスプライン30,31が経時的に摩耗し、両者の噛合隙間が増大した場合においても、リングばね5のばね力によるボール34の押し付けが維持されるため、前述した3点支持状態が損なわれる虞れはなく、回転伝達及び軸長方向の伸縮に伴うがたつきの発生を、長期に亘って確実に防止することができる。
【0045】
更に、リングばね5は、前述の如く、欠落部を臨む端部の近傍においてボール34に弾接させてあるため、リングばね5のばね力によるボール34の押し付けは強固になされ、回転伝達時及び軸長方向の伸縮時におけるがたつきの発生を確実に防止することが可能となる。
【0046】
図6及び図7は、本発明に係る伸縮自在シャフトの他の実施の形態を示す図である。図6は、図4と同様、内軸3a及び外軸3bの嵌合部の横断面図であり、本図においては、外軸3bの周壁に、周方向に2つの保持孔33,33が貫通形成され、これらの夫々に嵌め込まれたボール34,34を、外軸3bの外周に巻装されたリングばね5により押圧付勢する構成となっている。
【0047】
この構成においても、リングばね5のばね力により付勢されたボール34,34が内軸3aの外周面に形成されたスプライン30の凹条に押し付けられ、内軸3aと外軸3bとは、ボール34,34の押し付け位置と、これらの押し付けの中心軸に対して軸対称をなす位置に生じる圧接点A,Bとにより4点支持された状態となり、回転伝達及び軸長方向の伸縮時におけるがたつきの発生が防止される。
【0048】
なおボール34,34の押し付け位置は、図示の如く、圧接点A,Bの夫々と径方向に対向する位置に設定するのが望ましい。また、これらのボール34,34は、リングばね5の欠落部の両側の端面近傍に弾接させることにより、十分な押し付けが可能となり、良好ながた止め効果が得られる。更に、リングばね5の弾接部には、ボール34,34の受容が可能な受け部51,51を設けることにより、動作中のリングばね5の外れを防止することが可能となる。
【0049】
図7は、図2と同様、内軸3a及び外軸3bの嵌合部の縦断面図である。本図において外軸3bの周壁には、軸長方向に適長離れた位置に2つの保持孔33,33が貫通形成されており、これらの夫々に嵌め込まれたボール34,34を、外軸3bの該当部位の外周に巻装された各別のリングばね5,5により押圧付勢する構成となっている。
【0050】
この構成においても、リングばね5,5のばね力により付勢されたボール34,34が内軸3aの外周面に形成されたスプライン30の凹条に押し付けられ、この押し付けにより内軸3aと外軸3bとは、回転伝達及び軸長方向の伸縮時におけるがたつきを生じることなく連結される。更にこの構成においては、ボール34,34の押し付けが軸長方向に離れた2箇所でなされるから、両軸3a,3b間での軸心の傾き、及び両軸3a,3bの撓みに伴うがたつきの発生をも有効に防止することができる。
【0051】
なお、軸長方向のボール34,34の並設数は、3つ以上であってもよく、また夫々の軸長方向位置におけるボール34の数は、図4に示す1つ、又は図6に示す2つのいずれであってもよい。
【0052】
なお以上の実施の形態においては、転動体としてボール34を用いているが、コロ等の他の転動体を用いることも可能である。また以上の実施の形態は、車両のステアリング装置において、ステアリングシャフト1と舵取機構4とを連結すべく使用される中間シャフト3への適用例について述べたが、図1に示す如く、内軸1aと外軸1bとを適長に亘って内外に嵌め合わせ、伸縮自在に構成されたステアリングシャフト1についても全く同様に適用可能であり、がたつきによる不具合を解消し、良好な回転伝達を行わせることが可能となる。更に本発明は、ステアリング装置に限らず、軸長方向の伸縮を許容しながら回転を伝達すべく用いられるシャフト全般に適用可能であることは言うまでもない。
【0053】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明に係る伸縮自在シャフトにおいては、内外に嵌め合わされた内軸と外軸とのがたつきのない連結を、転動体及びリングばねを備える簡素な構成により実現することができ、また、得られたがた止め効果を長期に亘って良好に維持することができる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る伸縮自在シャフトを備えるステアリング装置の構成を示す模式図である。
【図2】中間シャフトを構成する内軸及び外軸の嵌合部の縦断面図である。
【図3】中間シャフトを構成する内軸及び外軸の嵌合部の分解斜視図である。
【図4】図2のIV−IV線による横断面図である。
【図5】本発明に係る伸縮自在シャフトの動作説明図である。
【図6】本発明に係る伸縮自在シャフトの他の実施の形態を示す図である。
【図7】本発明に係る伸縮自在シャフトの更に他の実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
1 ステアリングシャフト(伸縮自在シャフト)
1a 内軸
1b 外軸
3 中間シャフト(伸縮自在シャフト)
3a 内軸
3b 外軸
5 リングばね
30,31 スプライン(凹凸条)
33 保持孔
34 ボール(転動体)
【発明の属する技術分野】
本発明は、外力の作用により軸長方向に伸縮自在に構成され、例えば、車両のステアリングにおいて、操舵部材と舵取機構とを連絡するステアリングシャフト又は中間シャフトとして用いられる伸縮自在シャフトに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両のステアリング装置の多くは、車室の内部に配されたステアリングホイール(操舵部材)を車室の外部に配された舵取機構に連絡してなり、運転者によるステアリングホイールの回転操作を舵取機構に伝え、該舵取機構の動作により、操舵用の車輪(一般的には前輪)を操舵せしめる構成となっている。
【0003】
このようなステアリング装置において、ステアリングホイールと舵取機構との連絡は、車室の内部に回転自在に支持されたステアリングシャフトの上端にステアリングホイールを固定し、該ステアリングシャフトの下端と舵取機構の入力軸とを、両端に自在継手を備える中間シャフトにより連結してなされている。
【0004】
このように用いられるステアリングシャフトは、例えば、ステアリングホイールの位置を運転者の運転姿勢及び好みに合わせて調節可能とするテレスコピックステアリング装置への適用、又は車両の衝突時にステアリングホイールに加わる二次衝突のエネルギを吸収する衝撃吸収式ステアリング装置への適用を目的として、回転伝達を可能としながら軸長方向への伸縮が自在な伸縮自在シャフトとして構成されることがある。
【0005】
同じく中間シャフトは、車両の走行中に操舵用の車輪を介して舵取機構に加わる振動を吸収し、ステアリングシャフト及びステアリングホイールへ伝播することを防止すると共に、各別に位置決めされたステアリングシャフトと舵取機構への入力軸との間への介装を容易化することを目的として、同様の伸縮自在シャフトとして構成されることがある。
【0006】
以上の如きステアリングシャフト、中間シャフトとして用いられる伸縮自在シャフトは、円筒形をなす外軸に内軸を適長に亘って嵌め合わせ、両者の嵌合周上に並設された軸長方向に延びる凹凸条(スプライン又はセレーション)を相互に噛合させて簡素に構成することができるが、この構成においては、嵌合周上にて噛合する夫々の凹凸条間に隙間が生じることが避けられず、内軸から外軸、又は外軸から内軸への回転伝達に際し、この噛合隙間の範囲内にて両軸が周方向にがたつき、耳障りな衝突音が発生するという問題があり、また、ステアリングシャフト又は中間シャフトとして使用された場合、がたつきの影響により、例えば、操舵方向の転換時にステアリングホイールから舵取機構への伝動に遅れを伴い、操舵感の悪化を招来するという問題がある。
【0007】
このようながたつきに起因する問題を解消するため、ステアリングシャフト、又は中間シャフトとして使用する一部の伸縮自在シャフトにおいては、内軸及び外軸の嵌合周面に形成された凹凸条の表面に樹脂材料製のコーティング層を形成し、このコーティング層により噛合隙間を埋めるようにしたがた止め構造が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
また他の伸縮自在シャフトにおいては、外軸の周壁に軸長方向に延びる軸方向開口を形成し、この開口内に保持器により保持された転動体(ボール)を配置して、この転動体を外軸の外周に装着された弾性体により内向きに押圧し、内軸の外周に設けた軸長方向に延びる凹部に押し付けるようにしたがた止め構造が採用されている(例えば、特許文献2参照)。
【0009】
【特許文献1】
実開平5−86753号公報(第3頁、段落0004〜0005)
【特許文献2】
特開2001−239944号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特許文献1に開示されたがた止め構造においては、樹脂コーティングのための専用の設備及び工程が必要であり、更に、コーティング完了後に行われる外軸と内軸との嵌め合わせに際し、一方に形成されたコーティング層を他方にマッチングさせるための工程が必要であって、組立工数の増加に伴う製品コストの上昇を招来するという問題がある。
【0011】
特に、前述の如く、車両走行中の振動を吸収するために常時伸縮する中間シャフトとして使用された場合、外軸及び内軸の嵌合部における摺動の繰り返しによるコーティング層の経時的な摩耗が避けられず、前述したがた止め効果が徐々に失われるという問題がある。
【0012】
一方、特許文献2に開示されたがた止め構造においては、弾性体により内軸外周の凹部に押し付けられる転動体ががた止め作用をなすから、経時的ながた止め効果の低下を抑制することができる。
【0013】
しかしながら、前述の如く、ボール、保持器及び弾性体を備えており、部品点数が多く、組み立てに手間を要するという問題がある上、弾性体として用いられているリングばねが、長さ方向の中途部においてボールに弾接させてあり十分な押し付けがなされず、十分ながた止め効果が得られないという問題があった。
【0014】
更に、外軸の周壁に形成された開口内にて保持器が摺動することから、この摺動部での摩擦により滑らかな伸縮が阻害される上、この摺動部での摩耗の発生により、周方向のがた止め効果が失われる虞れがあった。
【0015】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、内外に嵌め合わされた内軸と外軸との間のがたつきを、簡素な構成により確実に防止することができると共に、得られたがた止め効果が伸縮の繰り返しにより低下することがなく、がたつきに起因する不具合の発生を長期に亘って有効に防止し得る伸縮自在シャフトを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1発明に係る伸縮自在シャフトは、円形断面を有する内軸と円筒形をなす外軸とを適長に亘って内外に嵌め合わせ、これらの嵌合周上に並び、軸長方向に延びる凹凸条を相互に噛合させてなり、両軸の一方から他方への回転伝達を、前記凹凸条の噛合部での摺動による前記両軸の軸長方向の伸縮を伴って行わせる構成とした伸縮自在シャフトにおいて、前記外軸の周壁に貫通形成された保持孔と、該保持孔内に軸長方向及び周方向への移動不可に保持され、前記保持孔の内側に対向する前記内軸外周の凹条に係合させてある転動体と、周方向の一箇所に欠落部を有するリング形をなし、前記外軸の外周に巻装されて、欠落部の近傍を前記転動体に外側から弾接させ、該転動体を前記凹条に押し付けるリングばねとを備えることを特徴とする。
【0017】
本発明においては、外軸の周壁に貫通形成された保持孔に、ボール、コロ等の転動体を、径方向の移動のみが可能に保持させ、この転動体にリングばねの端部を弾接させて内向きに押圧し、内軸外周の凹条に押し付けて周方向のがたつきを防止する。転動体は、軸長方向の伸縮を保持孔内での転動により許容するから、滑らかな伸縮が可能となり、また伸縮動作の繰り返しによる摩耗の発生はわずかであり、経時的ながた止め効果の低下を有効に抑制でき、がたつきに起因する不具合の発生を長期に亘って有効に防止することができる。
【0018】
また本発明の第2発明に係る伸縮自在シャフトは、第1発明における転動体が、前記外軸の周方向に2つ配してあり、前記リングばねの欠落部の両側の端部に弾接させてあることを特徴とする。
【0019】
この発明においては、周方向の2箇所での転動体の押し付けにより、内軸と外軸との間の噛合隙間を解消し、良好ながた止め効果を実現する。
【0020】
更に本発明の第3発明に係る伸縮自在シャフトは、第1発明又は第2発明における転動体及びリングばねが、前記外軸の軸長方向に複数組配してあることを特徴とする。
【0021】
この発明においては、軸長方向の複数箇所での転動体の押し付けにより、内軸及び外軸の軸心の傾き及び軸長方向の撓みに伴うがたつきをも有効に防止し、軸長方向の伸縮を伴う回転伝達を滑らかに行わせる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係る伸縮自在シャフトを備えるステアリング装置の構成を示す模式図である。
【0023】
図中1は、ステアリングシャフトであり、該ステアリングシャフト1は、円筒形をなすハウジング2の内部に同軸的に支承され、該ハウジング2の中途部及び一端部を夫々支持するアッパブラケット20及びロアブラケット21により、ロアブラケット21による支持側を前下方(図における左下方)に向けた傾斜姿勢にて車室の内部に取付けられている。
【0024】
ハウジング2の上部に突出するステアリングシャフト1の上端部には、操舵部材としてのステアリングホイール10が、車室内部の運転者に対面するように嵌着固定されている。またハウジング2の下部に突出するステアリングシャフト1の下端部は、車室の外部に配された舵取機構4の入力軸40に、軸心を交叉及び偏心させて対向しており、これらは、両端に自在継手3c,3cを備える中間シャフト3を介して連結されている。
【0025】
以上の構成により運転者により操舵のためにステアリングホイール10に加えられる操舵トルクは、本発明に係るステアリング軸を構成するステアリングシャフト1及び中間シャフト3を介して舵取機構4の入力軸40に伝達され、該舵取機構4の動作により操舵が実行される。
【0026】
なお図1に示すステアリング装置は、ハウジング2の下端部近傍に操舵補助用のモータ22を備え、また該モータ22よりも上位置のハウジング2の内部にトルクセンサ23を備えており、ステアリングホイール10に加えられる操舵トルクをトルクセンサ23により検出し、この検出トルクに基づいて駆動されるモータ22の回転力をハウジング2内部のステアリングシャフト1に伝え、前述の如く行われる操舵を補助する電動パワーステアリング装置として構成されているが、以下に示す本発明の特徴的な構成は、運転者によりステアリングホイール10に加えられる操舵トルクのみによって操舵を行わせるマニュアル式のステアリング装置にも適用可能であり、また舵取機構4に付設された油圧シリンダの発生力により操舵を補助する油圧パワーステアリング装置にも適用可能である。
【0027】
以上の如く構成されたステアリング装置のステアリングシャフト1は、図1中に一部を破断して示すハウジング2の中途部内側において、適長に亘って内外に嵌合された内軸1a及び外軸1bを備えており、これらの嵌め合い長さの増減により伸縮自在な伸縮自在シャフトとして構成されている。この伸縮は、ステアリングシャフト1の上端に嵌着固定されたステアリングホイール10の位置を運転者の運転姿勢及び好みに合わせて調節するために、所謂、テレスコピック調節を行わせるべく利用されている。
【0028】
またハウジング2の中途を支持するアッパブラケット20には、ハウジング2の長手方向に延びる支持孔24が形成されており、ハウジング2は、この支持孔24に挿通された支持ボルト25をレバー26の操作により締め付けて固定されている。ステアリングシャフト1の内軸1a及び外軸1bの前述した伸縮によるテレスコピック調節は、支持ボルト25を緩めてハウジング2の固定を解除し、該支持ボルト25を支持孔24に沿って滑らせて行われる。
【0029】
ステアリング軸を構成する中間シャフト3も同様に、適長に亘って内外に嵌合された内軸3a及び外軸3bを備えており、これらの嵌め合い長さの増減により伸縮自在な伸縮自在シャフトとして構成されている。この伸縮は、車両の走行中においては、舵取機構4から加わる振動を吸収してステアリングシャフト1及びステアリングホイール10へ伝播することを防止するために定常的に行われ、また、各別に位置決めされたステアリングシャフト1と舵取機構4の入力軸40との間への中間シャフト3の組み付けを容易に行わせるべく利用されている。
【0030】
図2は、中間シャフト3を構成する内軸3a及び外軸3bの嵌合部の縦断面図、図3は、この嵌合部の分解斜視図である。図示の如く内軸3aは、円形断面を有する中実軸であり、外軸3bは、内軸3aの嵌め込みが可能な円筒形の中空軸である。内軸3aの外周面及び外軸3bの内周面には、夫々への嵌め込み側端部から適長に亘ってスプライン(凹凸条)30,31が形成されており、内軸3a及び外軸3bは、これらのスプライン30,31を噛合させて一体回転可能に連結されている。
【0031】
外軸3bの外面には、内軸3aの嵌め込み側端部の近傍に適宜の幅を有する凹溝32が周設されている。凹溝32により薄肉化された外軸3bの周壁には、円形断面を有する保持孔33が、周方向の一箇所に凹溝32の幅方向の略中央に位置して貫通形成されており、該保持孔33には、転動体としてのボール34が、図3中に矢符により示す如く嵌め込まれている。
【0032】
図4は、図2のIV−IV線による横断面図である。本図に示す如く保持孔33の周方向位置は、外軸3bの内側において、内周面に形成されたスプライン31の1つの凸条の中央に整合するように設定されている。この保持孔33に嵌め込まれるボール34は、外軸3bの内外に突出し得る大きさを有しており、内側への突出部は、図示の如く、内軸3aの外周面に形成されたスプライン30の1つの凹条内に嵌入し、該凹条の両側壁面に周面を点接触せしめられており、また外側への突出部は、凹溝32に巻装されたリングばね5に弾接せしめられている。
【0033】
リングばね5は、図3に示す如く、凹溝32への嵌め込みが可能な幅を有するばね板を曲げ成形し、周方向の一箇所に略半周に亘る欠落部を有する半円形の湾曲形状を有して構成されており、欠落部に面する両先端部には、径方向外向きに湾曲するガイド部50,50が夫々設けられ、また一方のガイド部50に連続する部分には、径方向外向きに凸形に湾曲され、ボール34の受容が可能な受け部51が設けられている。
【0034】
このように構成されたリングばね5は、図3に示す如く、ガイド部50,50を先として凹溝32の側方から矢符に示す如く押し込まれ、該凹溝32の外周面に、略半周に亘って沿うように巻装される。このとき、一方のガイド部50に連続する受け部51が、図4に示す如く、凹溝32の外側へのボール34の突出部に係合し、他方のガイド部50の近傍が、ボール34の装着部と径方向に対向する位置にて凹溝32の周面に当接した状態となり、リングばね5のばね力は、凹溝32の周面への当接部を支えとし、図4中に白抜矢符により示す如く、ボール34を保持孔33に沿って径方向の内向きに押し込むように作用する。
【0035】
この押し込みによりボール34は、内軸3a外周のスプライン30の1つの凹条の両側壁に強く押し付けられ、この押し付けにより内軸3aは、ボール34をガイドする保持孔33の軸線の方向にスプライン30,31の噛合隙間の範囲内にて変位する。この変位により、内軸3a外周のスプライン30と外軸3b内周のスプライン31とは、例えば、図4中にA,Bとして示す如く、保持孔33の軸線を挾んで軸対称をなして位置する2点において強く圧接せしめられ、内軸3aと外軸3bとは、前記2つの圧接点A,Bとボール34の圧接点とにより周方向に3点支持される。
【0036】
このような3点支持は、前述の如く、一端部近傍をボール34に弾接させ、他端を凹溝32に弾接させたリングばね5のばね力により維持され、該リングばね5の弾接位置は、外軸3bの径方向に略対向する位置にあるから、強固な押し付けがなされ、前述した3点支持状態は強固に実現される。なおボール34は、リングばね5の受け部51に係合させてあるから、リングばね5とボール34の弾接状態は、後述する動作に伴って損なわれることなく維持される。
【0037】
またリングばね5と凹溝32との弾接部にも同様の凹凸係合を採用することができるが、リングばね5と凹溝32との弾接状態は、この弾接位置を、図示の如く、ボール34と径方向に正対する位置よりもやや奥側にずらせることにより維持することが可能である。
【0038】
この状態で、例えば、図4中に矢符にて示すように、内軸3aに時計回りの回転力が加えられた場合、ボール34には、回転方向の上流側から圧接するスプライン30の側壁からの作用力が加わる。図5は、本発明に係る伸縮自在シャフトの動作説明図であり、図4に示すボール34の近傍を拡大し、直線展開して示してある。
【0039】
図中の矢符は、前述した回転時にスプライン30からボール34に加わる力を示しており、この力によりボール34は、スプライン30の側壁と略直交する向きに押圧される。ここで保持孔32内に保持されたボール34は、内軸3a及び外軸3bの径方向への移動のみが可能であり、該ボール34は前記押圧力の作用により、図5(a)中に白抜矢符により示す如く、リングばね5のばね力に抗して内軸3a及び外軸3bの径方向外向きに押し上げられる。
【0040】
このようなボール34の押し上げに伴って内軸3aは、図5(b)に示す如く、前記回転の方向に外軸3bに対して相対変位し、内軸3a外周のスプライン30は、外軸3b内周のスプライン31に回転方向の上流側において当接し、図5(a)に示す如く、両スプライン30,31間に回転開始時に生じていた噛合隙間が解消される。
【0041】
このような噛合隙間の解消は、図4に示す組み付け状態において回転方向の上流側に圧接部を有する圧接点(この場合はB点)から始まり、ボール34の当接点に向けて徐々に進行して、スプライン30,31の略全周に亘ってなされる。このような噛合隙間の解消は、内軸3aに反時計回りの回転力が加えられた場合にも他方の圧接点(A点)を起点として同様になされ、更に、外軸3bに回転力が加えられた場合にもなされる。これにより、中間シャフト3を構成する内軸3aと外軸3bとの間での回転伝達は、がたつきを伴うことなく滑らかに実現される。
【0042】
また、このように回転伝達を行う中間シャフト3に軸長方向の作用力が加えられた場合、内軸3aと外軸3bとは、両者の嵌合周上にて噛合するスプライン30,31の摺動を伴って軸長方向に相対変位し、中間シャフト3の全長が伸縮して前記軸長方向力が吸収される。これにより、舵取機構4から加わる振動を吸収してステアリングシャフト1及びステアリングホイール10へ伝播することを防止することができる。
【0043】
以上の如き中間シャフト3の伸縮時におけるスプライン30,31の摺動は、リングばね5のばね力により内軸3a外周のスプライン30に押し付けられているボール34と、このボール34の両側の2箇所の圧接点A,Bとによる前述した3点支持下にてがたつきを伴うことなく行われ、またスプライン30の凹条内でのボール34の転動により、小なる抵抗下にて滑らかに行われる。
【0044】
また、この摺動の繰り返しによりスプライン30,31が経時的に摩耗し、両者の噛合隙間が増大した場合においても、リングばね5のばね力によるボール34の押し付けが維持されるため、前述した3点支持状態が損なわれる虞れはなく、回転伝達及び軸長方向の伸縮に伴うがたつきの発生を、長期に亘って確実に防止することができる。
【0045】
更に、リングばね5は、前述の如く、欠落部を臨む端部の近傍においてボール34に弾接させてあるため、リングばね5のばね力によるボール34の押し付けは強固になされ、回転伝達時及び軸長方向の伸縮時におけるがたつきの発生を確実に防止することが可能となる。
【0046】
図6及び図7は、本発明に係る伸縮自在シャフトの他の実施の形態を示す図である。図6は、図4と同様、内軸3a及び外軸3bの嵌合部の横断面図であり、本図においては、外軸3bの周壁に、周方向に2つの保持孔33,33が貫通形成され、これらの夫々に嵌め込まれたボール34,34を、外軸3bの外周に巻装されたリングばね5により押圧付勢する構成となっている。
【0047】
この構成においても、リングばね5のばね力により付勢されたボール34,34が内軸3aの外周面に形成されたスプライン30の凹条に押し付けられ、内軸3aと外軸3bとは、ボール34,34の押し付け位置と、これらの押し付けの中心軸に対して軸対称をなす位置に生じる圧接点A,Bとにより4点支持された状態となり、回転伝達及び軸長方向の伸縮時におけるがたつきの発生が防止される。
【0048】
なおボール34,34の押し付け位置は、図示の如く、圧接点A,Bの夫々と径方向に対向する位置に設定するのが望ましい。また、これらのボール34,34は、リングばね5の欠落部の両側の端面近傍に弾接させることにより、十分な押し付けが可能となり、良好ながた止め効果が得られる。更に、リングばね5の弾接部には、ボール34,34の受容が可能な受け部51,51を設けることにより、動作中のリングばね5の外れを防止することが可能となる。
【0049】
図7は、図2と同様、内軸3a及び外軸3bの嵌合部の縦断面図である。本図において外軸3bの周壁には、軸長方向に適長離れた位置に2つの保持孔33,33が貫通形成されており、これらの夫々に嵌め込まれたボール34,34を、外軸3bの該当部位の外周に巻装された各別のリングばね5,5により押圧付勢する構成となっている。
【0050】
この構成においても、リングばね5,5のばね力により付勢されたボール34,34が内軸3aの外周面に形成されたスプライン30の凹条に押し付けられ、この押し付けにより内軸3aと外軸3bとは、回転伝達及び軸長方向の伸縮時におけるがたつきを生じることなく連結される。更にこの構成においては、ボール34,34の押し付けが軸長方向に離れた2箇所でなされるから、両軸3a,3b間での軸心の傾き、及び両軸3a,3bの撓みに伴うがたつきの発生をも有効に防止することができる。
【0051】
なお、軸長方向のボール34,34の並設数は、3つ以上であってもよく、また夫々の軸長方向位置におけるボール34の数は、図4に示す1つ、又は図6に示す2つのいずれであってもよい。
【0052】
なお以上の実施の形態においては、転動体としてボール34を用いているが、コロ等の他の転動体を用いることも可能である。また以上の実施の形態は、車両のステアリング装置において、ステアリングシャフト1と舵取機構4とを連結すべく使用される中間シャフト3への適用例について述べたが、図1に示す如く、内軸1aと外軸1bとを適長に亘って内外に嵌め合わせ、伸縮自在に構成されたステアリングシャフト1についても全く同様に適用可能であり、がたつきによる不具合を解消し、良好な回転伝達を行わせることが可能となる。更に本発明は、ステアリング装置に限らず、軸長方向の伸縮を許容しながら回転を伝達すべく用いられるシャフト全般に適用可能であることは言うまでもない。
【0053】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明に係る伸縮自在シャフトにおいては、内外に嵌め合わされた内軸と外軸とのがたつきのない連結を、転動体及びリングばねを備える簡素な構成により実現することができ、また、得られたがた止め効果を長期に亘って良好に維持することができる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る伸縮自在シャフトを備えるステアリング装置の構成を示す模式図である。
【図2】中間シャフトを構成する内軸及び外軸の嵌合部の縦断面図である。
【図3】中間シャフトを構成する内軸及び外軸の嵌合部の分解斜視図である。
【図4】図2のIV−IV線による横断面図である。
【図5】本発明に係る伸縮自在シャフトの動作説明図である。
【図6】本発明に係る伸縮自在シャフトの他の実施の形態を示す図である。
【図7】本発明に係る伸縮自在シャフトの更に他の実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
1 ステアリングシャフト(伸縮自在シャフト)
1a 内軸
1b 外軸
3 中間シャフト(伸縮自在シャフト)
3a 内軸
3b 外軸
5 リングばね
30,31 スプライン(凹凸条)
33 保持孔
34 ボール(転動体)
Claims (3)
- 円形断面を有する内軸と円筒形をなす外軸とを適長に亘って内外に嵌め合わせ、これらの嵌合周上に並び、軸長方向に延びる凹凸条を相互に噛合させてなり、両軸の一方から他方への回転伝達を、前記凹凸条の噛合部での摺動による前記両軸の軸長方向の伸縮を伴って行わせる構成とした伸縮自在シャフトにおいて、
前記外軸の周壁に貫通形成された保持孔と、
該保持孔内に軸長方向及び周方向への移動不可に保持され、前記保持孔の内側に対向する前記内軸外周の凹条に係合させてある転動体と、
周方向の一箇所に欠落部を有するリング形をなし、前記外軸の外周に巻装されて、欠落部の近傍を前記転動体に外側から弾接させ、該転動体を前記凹条に押し付けるリングばねと
を備えることを特徴とする伸縮自在シャフト。 - 前記転動体は、前記外軸の周方向に2つ配してあり、前記リングばねの欠落部の両側の端部に弾接させてある請求項1記載の伸縮自在シャフト。
- 前記転動体及びリングばねは、前記外軸の軸長方向に複数組配してある請求項1又は請求項2記載の伸縮自在シャフト。
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KR101035087B1 (ko) * | 2009-04-22 | 2011-05-19 | 남양공업주식회사 | 차량의 조향장치의 텔레스코픽샤프트의 토오크 전달장치 |
US20230080669A1 (en) * | 2020-02-14 | 2023-03-16 | Epsilon Composite | Length-adjustable connecting rod provided with a resistive torque device |
-
2003
- 2003-07-10 JP JP2003195341A patent/JP2005030477A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101035087B1 (ko) * | 2009-04-22 | 2011-05-19 | 남양공업주식회사 | 차량의 조향장치의 텔레스코픽샤프트의 토오크 전달장치 |
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