JP2005029800A - 熱硬化性粉末塗料組成物、その使用、その製造方法、被覆系の製法及びかかる被覆系 - Google Patents
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Abstract
【課題】そのフィルムが非常に良好な機械的被膜特性を損なうことなく疎水性の表面特性を有する熱で硬化可能な粉末塗料組成物を見いだす。
【解決手段】官能化された多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位を有する化合物を含有する熱で硬化可能な粉末塗料組成物を製造する。
【選択図】なし
【解決手段】官能化された多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位を有する化合物を含有する熱で硬化可能な粉末塗料組成物を製造する。
【選択図】なし
Description
本発明は、架橋されたフィルムが高められた疎水性を示す熱で硬化可能な粉末塗料組成物に関する。
熱硬化性粉末塗料はますます種々の基体の被覆のために使用されている。そのための多くの根拠の1つは、その優れた被膜特性の他に、この生成物が、特に溶剤含有塗料に対して環境に優しいことである。熱可塑性の粉末状組成物と比較して、熱硬化性粉末塗料は一般的により硬質であり、かつ溶剤及び界面活性剤に対して耐性であり、金属製基体に対してより良好な付着性を示し、そして高められた温度の暴露において軟化しない。
熱で硬化可能な粉末塗料は多くの特許文献、例えばEP0536085号、EP0536085号、US4,076,917号、EP0322834号、WO0075212号、WO0157148号、WO0050384号、WO0055266号、EP0600546号、EP0742805号、EP0698053号、US6,069,22l号、DE2735497号、DE3030572号、DE4406444号、EP0565924号、US4,939,213号、EP0624577号、US5,084,541号、DE2324696号、DE3026455号、DE3026456号又はDE2324696号に記載されている。
熱で硬化可能な全ての粉末塗料は、そのフィルムが非常に良好に流展し、付着し、そして弾性であることに共通している。しかしながら、該フィルムは顕著な疎水性表面を有さないので、例えば水及び/又は汚れを不十分にはじくに過ぎない。
EP0536085号
EP0536085号
US4,076,917号
EP0322834号
WO0075212号
WO0157148号
WO0050384号
WO0055266号
EP0600546号
EP0742805号
EP0698053号
US6,069,22l号
DE2735497号
DE3030572号
DE4406444号
EP0565924号
US4,939,213号
EP0624577号
US5,084,541号
DE2324696号
DE3026455号
DE3026456号
DE2324696号
本発明の課題は、そのフィルムが非常に良好な機械的被膜特性を損なうことなく疎水性の表面特性を有する熱で硬化可能な粉末塗料組成物を見いだすことであった。
意想外にも前記課題は、官能化された多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位を有する化合物を含有する熱で硬化可能な粉末塗料組成物によって解決できた。
本発明の対象は、
I. 以下の化合物
a)統計平均で1つより多い官能基を有する少なくとも1種の化合物及び
b)統計平均で1つより多いa)に対して相補的な官能基を有する少なくとも1種の化合物
からなるバインダー;
II. 式:
I. 以下の化合物
a)統計平均で1つより多い官能基を有する少なくとも1種の化合物及び
b)統計平均で1つより多いa)に対して相補的な官能基を有する少なくとも1種の化合物
からなるバインダー;
II. 式:
a,b,c=0〜1;d=1〜2;e,f,g=0〜3;h=1〜4;m+n+o+p≧4;a+b=1;c+d=2;e+f=3及びg+h=4;
R=水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキニル基、シクロアルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基又はポリマー単位(これらはそれぞれ置換又は非置換である)又は他の官能化された多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位(これらはポリマー単位又は架橋単位を介して結合されている)、
X=オキシ基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、カルボキシ基、シリル基、アルキルシリル基、アルコキシシリル基、シロキシ基、アルキルシロキシ基、アルコキシシロキシ基、シリルアルキル基、アルコキシシリルアルキル基、アルキルシリルアルキル基、ハロゲン基、エポキシ基、エステル基、フルオロアルキル基、イソシアネート基、封鎖されたイソシアネート基、アクリレート基、メタクリレート基、ニトリル基、アミノ基、ホスフィン基又はかかる少なくとも1種のX型の基を有するR型の置換基、その際、R型の置換基は同一又は異なり、かつX型の置換基は同一又は異なる]で示される、多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位を有する少なくとも1種の化合物及び
III. 助剤及び添加剤
を含有する熱硬化性の粉末塗料組成物である。
同様に本発明の対象は、
I. 以下の化合物
a)統計平均で1つより多い官能基を有する少なくとも1種の化合物及び
b)統計平均で1つより多いa)に対して相補的な官能基を有する少なくとも1種の化合物
からなるバインダー;
II. 式:
I. 以下の化合物
a)統計平均で1つより多い官能基を有する少なくとも1種の化合物及び
b)統計平均で1つより多いa)に対して相補的な官能基を有する少なくとも1種の化合物
からなるバインダー;
II. 式:
a,b,c=0〜1;d=1〜2;e,f,g=0〜3;h=1〜4;m+n+o+p≧4;a+b=1;c+d=2;e+f=3及びg+h=4;
R=水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキニル基、シクロアルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基又はポリマー単位(これらはそれぞれ置換又は非置換である)又は他の官能化された多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位(これらはポリマー単位又は架橋単位を介して結合されている)、
X=オキシ基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、カルボキシ基、シリル基、アルキルシリル基、アルコキシシリル基、シロキシ基、アルキルシロキシ基、アルコキシシロキシ基、シリルアルキル基、アルコキシシリルアルキル基、アルキルシリルアルキル基、ハロゲン基、エポキシ基、エステル基、フルオロアルキル基、イソシアネート基、封鎖されたイソシアネート基、アクリレート基、メタクリレート基、ニトリル基、アミノ基、ホスフィン基又はかかる少なくとも1種のX型の基を有するR型の置換基、その際、R型の置換基は同一又は異なり、かつX型の置換基は同一又は異なる]で示される、多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位を有する少なくとも1種の化合物及び
III. 助剤及び添加剤
を含有する組成物の、熱硬化性の粉末塗料組成物の製造のための使用である。
本発明の更なる対象は、温度上限140℃、有利には120℃〜130℃を保持して、加熱可能な混練機、特に押出機中で、
I. 以下の化合物
a)統計平均で1つより多い官能基を有する少なくとも1種の化合物及び
b)統計平均で1つより多いa)に対して相補的な官能基を有する少なくとも1種の化合物
からなるバインダー;
II. 式:
I. 以下の化合物
a)統計平均で1つより多い官能基を有する少なくとも1種の化合物及び
b)統計平均で1つより多いa)に対して相補的な官能基を有する少なくとも1種の化合物
からなるバインダー;
II. 式:
a,b,c=0〜1;d=1〜2;e,f,g=0〜3;h=1〜4;m+n+o+p≧4;a+b=1;c+d=2;e+f=3及びg+h=4;
R=水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキニル基、シクロアルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基又はポリマー単位(これらはそれぞれ置換又は非置換である)又は他の官能化された多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位(これらはポリマー単位又は架橋単位を介して結合されている)、
X=オキシ基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、カルボキシ基、シリル基、アルキルシリル基、アルコキシシリル基、シロキシ基、アルキルシロキシ基、アルコキシシロキシ基、シリルアルキル基、アルコキシシリルアルキル基、アルキルシリルアルキル基、ハロゲン基、エポキシ基、エステル基、フルオロアルキル基、イソシアネート基、封鎖されたイソシアネート基、アクリレート基、メタクリレート基、ニトリル基、アミノ基、ホスフィン基又はかかる少なくとも1種のX型の基を有するR型の置換基、その際、R型の置換基は同一又は異なり、かつX型の置換基は同一又は異なる]で示される、多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位を有する少なくとも1種の化合物及び
III. 助剤及び添加剤
を含有する熱硬化性の粉末塗料組成物を製造するための方法である。
また本発明の対象は、
I. 以下の化合物
a)統計平均で1つより多い官能基を有する少なくとも1種の化合物及び
b)統計平均で1つより多いa)に対して相補的な官能基を有する少なくとも1種の化合物
からなるバインダー;
II. 式:
I. 以下の化合物
a)統計平均で1つより多い官能基を有する少なくとも1種の化合物及び
b)統計平均で1つより多いa)に対して相補的な官能基を有する少なくとも1種の化合物
からなるバインダー;
II. 式:
a,b,c=0〜1;d=1〜2;e,f,g=0〜3;h=1〜4;m+n+o+p≧4;a+b=1;c+d=2;e+f=3及びg+h=4;
R=水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキニル基、シクロアルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基又はポリマー単位(これらはそれぞれ置換又は非置換である)又は他の官能化された多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位(これらはポリマー単位又は架橋単位を介して結合されている)、
X=オキシ基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、カルボキシ基、シリル基、アルキルシリル基、アルコキシシリル基、シロキシ基、アルキルシロキシ基、アルコキシシロキシ基、シリルアルキル基、アルコキシシリルアルキル基、アルキルシリルアルキル基、ハロゲン基、エポキシ基、エステル基、フルオロアルキル基、イソシアネート基、封鎖されたイソシアネート基、アクリレート基、メタクリレート基、ニトリル基、アミノ基、ホスフィン基又はかかる少なくとも1種のX型の基を有するR型の置換基、その際、R型の置換基は同一又は異なり、かつX型の置換基は同一又は異なる]で示される、多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位を有する少なくとも1種の化合物及び
III. 助剤及び添加剤
を含有する熱硬化性の粉末塗料組成物を使用することによる被覆系の製造方法である。
バインダーIは、少なくとも1種の化合物b)との反応によって熱的に硬化して粉末塗料となる少なくとも1種の化合物a)からなる。
成分Iのa)は、統計平均で1つより多い反応性官能基を有する低分子の、オリゴマー又はポリマー化合物であってよい。成分Iのa)中に存在する反応性官能基は、同一であっても又は互いに異なっていてもよい。成分Iのa)は、50〜140℃の融点を有する。該成分は非晶質又は(半)晶質であってよい。
例えば、成分Iのa)はポリエーテル、ポリチオエーテル、ポリアセタール、ポリエステルアミド、エポキシ樹脂、アミノプラスト、ポリアゾメチン、ポリウレタン、ポリスルホンアミド、メラミン誘導体、セルロースエステル、セルロースエーテル、ポリビニルエステル、ポリエステル、アクリレート樹脂の種類からの代表物である。該成分はハイパーブランチ型又はデンドリマー型であってもよい。
官能基として、例えばC−C二重結合、OH基、SH基、COOH基又はエポキシ基が該当する。
また前記の化合物の任意の混合物も可能である。
有利な成分Iのa)はヒドロキシル基、カルボキシル基及び/又はエポキシ基を有するポリエステル、ポリアクリレート又はエポキシ樹脂である。
成分Iのb)は、成分Iのa)の反応性基と熱により反応する、統計平均で1つより多くの反応性官能基を有する低分子の、オリゴマー又はポリマー化合物であってよい。成分Iのb)中に存在する反応性官能基は、同一であっても又は互いに異なっていてもよい。成分Iのb)は、50〜140℃の融点を有する。該成分は非晶質又は(半)晶質であってよい。
例えば、成分Iのb)はエポキシド、β−ヒドロキシアルキルアミド、カルボン酸、無水カルボン酸、イソシアネート、ウレットジオン、グリコールウリル、トリス(アルコキシカルボニルアミノ)−1,3,5−トリアジンである。
また前記の化合物の任意の混合物も可能である。
有利な成分Iのb)は、トリグリシジルイソシアヌレート、芳香族グリシジルエステル、エポキシ化脂肪酸エステル、ジカルボン酸、例えばドデカン2酸、ポリカルボン酸、無水カルボン酸、封鎖されたイソシアネート付加物、ウレットジオン基を有する重付加化合物、メトキシメチルグリコールウリル、2,4,6−トリス(メトキシカルボニルアミノ)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス(ブトキシカルボニルアミノ)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス(エチルヘキソキシカルボニルアミノ)−1,3,5−トリアジン、2−フェニルイミダゾリン又はピロメリト酸と2−フェニルイミダゾリンからなる塩である。
成分Iは多くの特許文献、例えばEP536085号、US4,076,917号、EP322834号、WO00/75212号、WO01/57148号、WO00/50384号、WO00/55266号、EP600546号、EP742805号、EP698053号、US6,069,221号、DE2735497号、DE3030572号、DE4406444号、EP565924号、US4,939,213号、EP624577号、US5,084,541号、DE2324696号、DE3026455号、DE3026456号、DE2324696号に記載されている。
例えば、以下の化合物の組み合わせ:
カルボキシル末端基を有するポリエステルとトリグリシジルイソシアヌレート(例えばVantico AG社のAraldit(R)PT810)、カルボキシル末端基を有するポリエステルと芳香族グリシジルエステルの混合物(例えばVantico AG社のAraldit(R)PT910又はAraldit(R)PT912)、カルボキシル末端基を有するポリエステルとβ−ヒドロキシアルキルアミド(例えばDegussa AG社のVESTAGON(R)EP−HA320、EMS−Primid社のPrimid(R)XL−552、Primid(R)QM1260又はPrimid(R)SF4510又はSIR社のProsid(R)H又はProsid(R)S)、カルボキシル末端基を有するポリエステルと脂肪族オキシラン(例えばDSM Resins社のUranox(R)P7200、Uranox(R)P7300、Uranox(R)P7400又はUranox(R)P7455)、グリシジルメタクリレート樹脂とドデカン2酸、ポリエステルポリオールと封鎖されたイソシアネート付加物(例えばDegussa AG社のVESTAGON(R)B1530、VESTAGON(R)B1400又はVESTAGON(R)B1065)、ポリエステルポリオールとウレットジオン基を有する重付加化合物(例えばDegussa AG社のVESTAGON(R)BF1540、VESTAGON(R)BF1320)、ポリエステルポリオールとメトキシメチルグリコールウリル(例えばCytec Industries社のPowderlink(R)1174)、ポリエステルポリオールと2,4,6−トリス(メトキシカルボニルアミノ)−1,3,5−トリアジン又は2,4,6−トリス(ブトキシカルボニルアミノ)−1,3,5−トリアジン(例えばCytec Industries社)、エポキシ樹脂と2,4,6−トリス(メトキシカルボニルアミノ)−1,3,5−トリアジン又は2,4,6−トリス(ブトキシカルボニルアミノ)−1,3,5−トリアジン(例えばCytec Industries社)、エポキシ樹脂と2−フェニルイミダゾリン(例えばDegussa AG社のVESTAGON(R)B31)、エポキシ樹脂とカルボキシル末端基を有するポリエステル、エポキシ樹脂及びカルボキシル末端基を有するポリエステルと有機塩(Degussa AG社のVESTAGON(R)B55又はVESTAGON(R)B68)
である。
カルボキシル末端基を有するポリエステルとトリグリシジルイソシアヌレート(例えばVantico AG社のAraldit(R)PT810)、カルボキシル末端基を有するポリエステルと芳香族グリシジルエステルの混合物(例えばVantico AG社のAraldit(R)PT910又はAraldit(R)PT912)、カルボキシル末端基を有するポリエステルとβ−ヒドロキシアルキルアミド(例えばDegussa AG社のVESTAGON(R)EP−HA320、EMS−Primid社のPrimid(R)XL−552、Primid(R)QM1260又はPrimid(R)SF4510又はSIR社のProsid(R)H又はProsid(R)S)、カルボキシル末端基を有するポリエステルと脂肪族オキシラン(例えばDSM Resins社のUranox(R)P7200、Uranox(R)P7300、Uranox(R)P7400又はUranox(R)P7455)、グリシジルメタクリレート樹脂とドデカン2酸、ポリエステルポリオールと封鎖されたイソシアネート付加物(例えばDegussa AG社のVESTAGON(R)B1530、VESTAGON(R)B1400又はVESTAGON(R)B1065)、ポリエステルポリオールとウレットジオン基を有する重付加化合物(例えばDegussa AG社のVESTAGON(R)BF1540、VESTAGON(R)BF1320)、ポリエステルポリオールとメトキシメチルグリコールウリル(例えばCytec Industries社のPowderlink(R)1174)、ポリエステルポリオールと2,4,6−トリス(メトキシカルボニルアミノ)−1,3,5−トリアジン又は2,4,6−トリス(ブトキシカルボニルアミノ)−1,3,5−トリアジン(例えばCytec Industries社)、エポキシ樹脂と2,4,6−トリス(メトキシカルボニルアミノ)−1,3,5−トリアジン又は2,4,6−トリス(ブトキシカルボニルアミノ)−1,3,5−トリアジン(例えばCytec Industries社)、エポキシ樹脂と2−フェニルイミダゾリン(例えばDegussa AG社のVESTAGON(R)B31)、エポキシ樹脂とカルボキシル末端基を有するポリエステル、エポキシ樹脂及びカルボキシル末端基を有するポリエステルと有機塩(Degussa AG社のVESTAGON(R)B55又はVESTAGON(R)B68)
である。
バインダーは任意に互いに混合されていてよい。
化合物IIは、式:
a,b,c=0〜1;d=1〜2;e,f,g=0〜3;h=1〜4;m+n+o+p≧4;a+b=1;c+d=2;e+f=3及びg+h=4;
R=水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキニル基、シクロアルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基又はポリマー単位(これらはそれぞれ置換又は非置換である)又は他の官能化された多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位(これらはポリマー単位又は架橋単位を介して結合されている)、
X=オキシ基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、カルボキシ基、シリル基、アルキルシリル基、アルコキシシリル基、シロキシ基、アルキルシロキシ基、アルコキシシロキシ基、シリルアルキル基、アルコキシシリルアルキル基、アルキルシリルアルキル基、ハロゲン基、エポキシ基、エステル基、フルオロアルキル基、イソシアネート基、封鎖されたイソシアネート基、アクリレート基、メタクリレート基、ニトリル基、アミノ基、ホスフィン基又はかかる少なくとも1種のX型の基を有するR型の置換基、その際、R型の置換基は同一又は異なり、かつX型の置換基は同一又は異なる]で示される、多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位を有する。
有利には多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスターとは、シラセスキオキサン及び球状ケイ酸塩の両方の化合物種を意味する。
シラセスキオキサンは、完全に縮合された代表物が一般式(SiO3/2R)n[式中、n≧4、基Rは水素であってよいが、主に1つの有機基を表す]を有するオリゴマー又はポリマーの物質である。シラセスキオキサンの最も小さな構造は四面体である。Voronkov及びLavrent'yev(Top. Curr. Chem. 102 (1982), 199 -236)は完全に縮合された及び不完全に縮合されたオリゴマーのシラセスキオキサンを、三官能性のRSiY3前駆物質[式中、Rは炭化水素基を表し、かつYは加水分解可能な基、例えば塩化物、アルコキシド又はシロキシドを表す]の加水分解縮合によって合成することを記載している。Lichtenhan他はオリゴマーのシラセスキオキサンの塩基触媒された製造を記載している(WO01/10871号)。式R8Si8O12(同じ又は異なる炭化水素基Rを有する)のシラセスキオキサンの使用は、塩基触媒により反応して官能化された不完全に縮合されたシラセスキオキサン、例えばR7Si7O9(OH)3又はR8Si8O11(OH)2及びR8Si8O10(OH)4が得られ(Chem. Commun. (1999), 2309-10; Polym. Mater. Sei. Eng. 82 (2000), 301-2; WO01/10871)、従って多くの種々の不完全に縮合された及び官能化されたシラセスキオキサンのための原料化合物として用いることができる。特に式R7Si7O9(OH)3のシラセスキオキサン(トリシラノール)は、官能化されたモノマーのシラン(コーナーキャッピング)との反応によって相応に変性されたオリゴマーのシラセスキオキサンに変換できる。
多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスターを有する化合物IIがシラセスキオキサンの化合物種である場合には、該化合物は以下の式
官能化されており、かつその官能化された多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位が主に構造1
X1=X型の置換基又は−O−SiX3型の置換基、X2=X型の置換基、−O−SiX3型の置換基、R型の置換基、−O−SiX2R型の置換基、−O−SiXR2型の置換基又は−O−SiR3型の置換基、
R=水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキニル基、シクロアルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基又はポリマー単位(これらはそれぞれ置換又は非置換である)又は他の官能化された多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位(これらはポリマー単位又は架橋単位を介して結合されている)、
X=オキシ基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、カルボキシ基、シリル基、アルキルシリル基、アルコキシシリル基、シロキシ基、アルキルシロキシ基、アルコキシシロキシ基、シリルアルキル基、アルコキシシリルアルキル基、アルキルシリルアルキル基、ハロゲン基、エポキシ基、エステル基、フルオロアルキル基、イソシアネート基、封鎖されたイソシアネート基、アクリレート基、メタクリレート基、ニトリル基、アミノ基、ホスフィン基又はかかる少なくとも1種のX型の基を有するR型の置換基]をベースとする化合物が有利である。
主に構造2、3又は4
R=水素、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキニル基、シクロアルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基又はポリマー単位(これらはそれぞれ置換又は非置換である)又は他の官能化されたオリゴマーのシラセスキオキサン単位(これらはポリマー単位又は架橋単位を介して結合されている)、その際、シラセスキオキサン単位は少なくとも1つのヒドロキシ基によって官能化されている]の官能化されたオリゴマーのシラセスキオキサン単位をベースとする化合物も有利である。
シラセスキオキサン単位のR型の置換基は全て同一であってよく、それにより
m+n=z及びz≧4、その際、zは多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位の骨格構造中のケイ素原子の数に相当し、
R=水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキニル基、シクロアルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基又はポリマー単位(これらはそれぞれ置換又は非置換である)又は他の官能化された多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位(これらはポリマー単位又は架橋単位を介して結合されている)、
X=オキシ基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、カルボキシ基、シリル基、アルキルシリル基、アルコキシシリル基、シロキシ基、アルキルシロキシ基、アルコキシシロキシ基、シリルアルキル基、アルコキシシリルアルキル基、アルキルシリルアルキル基、ハロゲン基、エポキシ基、エステル基、フルオロアルキル基、イソシアネート基、封鎖されたイソシアネート基、アクリレート基、メタクリレート基、ニトリル基、アミノ基、ホスフィン基又はかかる少なくとも1種のX型の基を有するR型の置換基、その際、R型の置換基及びX型の置換基は同一又は異なる]で示されるいわゆる官能化されたホモレプチックな構造が生じる。
架橋剤の更なる実施態様において、R型の置換基の少なくとも2つは異なってよく、その際、
m+n=z及びz≧4、その際、zは多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位の骨格構造中のケイ素原子の数に相当し、
R=水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキニル基、シクロアルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基又はポリマー単位(これらはそれぞれ置換又は非置換である)又は他の官能化された多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位(これらはポリマー単位又は架橋単位を介して結合されている)、
X=オキシ基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、カルボキシ基、シリル基、アルキルシリル基、アルコキシシリル基、シロキシ基、アルキルシロキシ基、アルコキシシロキシ基、シリルアルキル基、アルコキシシリルアルキル基、アルキルシリルアルキル基、ハロゲン基、エポキシ基、エステル基、フルオロアルキル基、イソシアネート基、封鎖されたイソシアネート基、アクリレート基、メタクリレート基、ニトリル基、アミノ基、ホスフィン基又はかかる少なくとも1種のX型の基を有するR型の置換基、その際、R型の置換基及びX型の置換基は同一又は異なる]で示される架橋剤の官能化されたヘテロレプチックな構造に相当する。
構造5
R=水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキニル基、シクロアルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基又はポリマー単位(これらはそれぞれ置換又は非置換である)又は他の官能化された多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位(これらはポリマー単位又は架橋単位を介して結合されている)、
X=オキシ基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、カルボキシ基、シリル基、アルキルシリル基、アルコキシシリル基、シロキシ基、アルキルシロキシ基、アルコキシシロキシ基、シリルアルキル基、アルコキシシリルアルキル基、アルキルシリルアルキル基、ハロゲン基、エポキシ基、エステル基、フルオロアルキル基、イソシアネート基、封鎖されたイソシアネート基、アクリレート基、メタクリレート基、ニトリル基、アミノ基、ホスフィン基又はかかる少なくとも1種のX型の基を有するR型の置換基、その際、R型の置換基は同一又は異なり、かつX型の置換基は同一又は異なる]で示される官能化されたオリゴマーのシラセスキオキサンがより特に有利である。
多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位が官能化されていないオリゴマーのシラセスキオキサン単位である化合物が同様に特に有利である。
オリゴマーの球状ケイ酸塩は、オリゴマーのシラセスキオキサンと同様に合成されている。またこれらは「籠状」構造を有する。シラセスキオキサンとのその製造方法により限定される差異において、球状ケイ酸塩の頂点におけるケイ素原子は更なる酸素と結合されており、他方で更に置換されている。オリゴマーの球状ケイ酸塩は、適当なケイ酸塩前駆物質のシリル化によって製造できる(D. Hoebbel, W. Wieker, Z. Anorg. Allg. Chem. 384 (1971), 43-52; P. A. Agaskar, Colloids Surf.63 (1992), 131-8; P. G. Harrison, R. Kannengiesser, C. J. Hall, J. Main Group Met. Chem. 20 (1997), 137-141; R. Weidner, Zeller, B. Deubzer, V. Frey, Ger. Offen. (1990), DE38 37 397)。例えば、構造7を有する球状ケイ酸塩は構造6のケイ酸塩前駆物質から合成でき、後者についてはSi(OEt)4とコリンケイ酸塩との反応によってもしくは稲作物の廃棄産物とテトラメチルアンモニウムヒドロキシドとの反応によって得られる(R. M. Laine, I. Hasegawa, C. Brick, J. Kampf, Abstracts of Papers, 222nd ACS National Meeting, Chicago, IL, United States, August 26-30, 2001, MTLS-018)。
多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスターを有する化合物IIが球状ケイ酸塩の化合物種である場合には、該化合物は以下の式
多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位が官能化されたオリゴマーの球状ケイ酸塩単位である化合物が有利である。
多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位が官能化されていないオリゴマーの球状ケイ酸塩単位である化合物が同様に有利である。
シラセスキオキサンと同様に球状ケイ酸塩も、摂氏数百度までの温度で熱的に安定である。
特に有利にはシラセスキオキサンの化合物種が使用される。
官能化された多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位を有する化合物IIに関する、例えば合成についての更なる情報はDE10220853.0号及びDE10301754.2号に記載されている。
助剤及び添加剤IIIは、粉末塗料で慣用に使用される化合物である。これには、例えばレベリング剤、光安定剤及び脱泡剤が該当する。これらは0〜5質量%で使用できる。更に顔料及びサーフェイサー、例えば金属酸化物、例えば二酸化チタン及び金属水酸化物、硫酸塩、硫化物、炭酸塩、ケイ酸塩、タルク、カーボンブラックなどを0〜50%の質量割合で使用してよい。
即使用可能な粉末塗料組成物の製造のために前記の使用物質を混合する。前記の使用物質の均質化は、適当な装置、例えば加熱可能な混練機、有利には押出機によって実施でき、その際、温度上限140℃、有利には120〜130℃を超過すべきでない。押し出された材料を、冷却剤を添加せずに室温に冷却し、噴霧可能な粉末に適宜微細化した後で粉砕する。噴霧可能な粉末を適当な基体に適用することは、公知法、例えば静電粉末噴霧又は摩擦静電粉末噴霧、回転焼結又は静電回転焼結によって実施してよい。適当な基体は、例えば未処理又は前処理された金属製の基体、木材、木材原料、プラスチック、ガラス又は紙である。
本発明による熱硬化性の粉末塗料組成物から製造される被覆系は、可撓性であり、非常に硬質であり、よく付着し、そして疎水性表面を有する。本発明の対象はまた前記の種類の被覆系である。
本発明を以下の実施例により詳細に説明する:
1.非晶質ポリエステルポリオールの製造工程
65kgのイソフタル酸、43kgのネオペンチルグリコール及び2kgのトリメチロールプロパンを0.2質量%のn−ブチルスズトリオクタノエートと混合し、そして蒸留塔を備えた装置中で窒素下及び撹拌下に190℃に加熱した。前記の温度を水分離の経過において緩慢に230℃に高めた。約98%の理論水量が留去された後に、高温の反応混合物をフラスコからシートにキャストした。反応材料が固化し、冷却したら、該材料を機械的に微細化し、そして粉砕した。生成物のヒドロキシル価は29mgKOH/gであり、酸価は1.5mgKOH/gであり、そしてガラス転移温度は54℃であった。
65kgのイソフタル酸、43kgのネオペンチルグリコール及び2kgのトリメチロールプロパンを0.2質量%のn−ブチルスズトリオクタノエートと混合し、そして蒸留塔を備えた装置中で窒素下及び撹拌下に190℃に加熱した。前記の温度を水分離の経過において緩慢に230℃に高めた。約98%の理論水量が留去された後に、高温の反応混合物をフラスコからシートにキャストした。反応材料が固化し、冷却したら、該材料を機械的に微細化し、そして粉砕した。生成物のヒドロキシル価は29mgKOH/gであり、酸価は1.5mgKOH/gであり、そしてガラス転移温度は54℃であった。
2.ウレットジオン基を有する非晶質の重付加化合物の製造
74.0gの塩素不含のIPDI−ウレットジオン及び0.05gのDBTLを50℃で37gのアセトン中に溶解させた。次いで12.4gのヘキサンジオール−1,6を添加した。反応実施後に6gのアセトン中に溶解された13.6gの2−エチルヘキサノールを滴加した。約1時間後に反応が終了した。溶剤を回転蒸発器で除去した。生成物はNCO遊離含量<0.1%を有した。NCO潜在含量は14.2%であった。
74.0gの塩素不含のIPDI−ウレットジオン及び0.05gのDBTLを50℃で37gのアセトン中に溶解させた。次いで12.4gのヘキサンジオール−1,6を添加した。反応実施後に6gのアセトン中に溶解された13.6gの2−エチルヘキサノールを滴加した。約1時間後に反応が終了した。溶剤を回転蒸発器で除去した。生成物はNCO遊離含量<0.1%を有した。NCO潜在含量は14.2%であった。
3.シラセスキオキサン(イソブチル)8Si8O12の製造
4300mlのアセトン中の446gのイソブチルトリメトキシシラン(イソブチル)Si(OMe)3の溶液に撹拌下に200mlのH2O中の6.4gのKOHの溶液を添加した。次いで該反応混合物を30℃で3日間撹拌する。生成する沈殿物を濾別し、そして70℃で真空中で乾燥させる。生成物の(イソブチル)8Si8O12が262g(96%)の収率で得られる。
4300mlのアセトン中の446gのイソブチルトリメトキシシラン(イソブチル)Si(OMe)3の溶液に撹拌下に200mlのH2O中の6.4gのKOHの溶液を添加した。次いで該反応混合物を30℃で3日間撹拌する。生成する沈殿物を濾別し、そして70℃で真空中で乾燥させる。生成物の(イソブチル)8Si8O12が262g(96%)の収率で得られる。
4.本発明による粉末塗料組成物の製造
804gの例1からの非晶質のポリエステルポリオール及び130gの例2からのウレットジオン基を有する非晶質の重付加化合物を10gのBYK361(レベリング剤、BYK Chemie)、5gのベンゾイン(Merck−Schuchard社の脱泡剤)及び1gのジブチルスズジラウレート(Crompton Vinyl Additives GmbH社の触媒)及び50gの例3からのシラセスキオキサン(イソブチル)8Si8O12と混合した。微細化された使用物質を粉砕機中で完全混和し、そして引き続き押出機中で最大130℃までで均質化させた。冷却後に押出物を破壊し、そしてピン型粉砕機を用いて粒度<100μmに粉砕した。こうして製造された粉末を静電粉末噴霧装置を用いて60KVで脱脂された標準鋼板上に適用した。次いで180℃/30分で焼き付けた。
804gの例1からの非晶質のポリエステルポリオール及び130gの例2からのウレットジオン基を有する非晶質の重付加化合物を10gのBYK361(レベリング剤、BYK Chemie)、5gのベンゾイン(Merck−Schuchard社の脱泡剤)及び1gのジブチルスズジラウレート(Crompton Vinyl Additives GmbH社の触媒)及び50gの例3からのシラセスキオキサン(イソブチル)8Si8O12と混合した。微細化された使用物質を粉砕機中で完全混和し、そして引き続き押出機中で最大130℃までで均質化させた。冷却後に押出物を破壊し、そしてピン型粉砕機を用いて粒度<100μmに粉砕した。こうして製造された粉末を静電粉末噴霧装置を用いて60KVで脱脂された標準鋼板上に適用した。次いで180℃/30分で焼き付けた。
5.シラセスキオキサンを含まない粉末塗料組成物の製造(比較)
粉末塗料組成物を例4からの本発明による粉末塗料組成物と同様に製造した。例3からのシラセスキオキサン(イソブチル)8Si8O12の添加のみを省略した。
粉末塗料組成物を例4からの本発明による粉末塗料組成物と同様に製造した。例3からのシラセスキオキサン(イソブチル)8Si8O12の添加のみを省略した。
試験値を第1表にまとめる:
第1表
第1表
2:エリクセン強度(DIN53156)
3:直接的/間接的な衝撃硬度(ASTM D 2794−93)
4:格子切断(DIN53153、ISO2409)(スケール0(付着損失なし)〜5(全体の付着損失))
5:60μlの水滴の接触角
本発明による粉末塗料組成物から製造される例4からの被覆系はシラセスキオキサンの添加によって疎水性表面を有する。それによって粉末被覆系は撥水効果を有する。機械的な被覆系特性、例えば硬度、可撓性及び付着性はシラセスキオキサンの添加後にも非常に高い水準に留まる。本発明によるものでない比較例5は被覆系の疎水性において欠点を有する。
Claims (43)
- 以下の、
I. 以下の化合物
a)統計平均で1つより多い官能基を有する少なくとも1種の化合物及び
b)統計平均で1つより多いa)に対して相補的な官能基を有する少なくとも1種の化合物
からなるバインダー;
II. 式:
a,b,c=0〜1;d=1〜2;e,f,g=0〜3;h=1〜4;m+n+o+p≧4;a+b=1;c+d=2;e+f=3及びg+h=4;
R=水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキニル基、シクロアルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基又はポリマー単位(これらはそれぞれ置換又は非置換である)又は他の官能化された多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位(これらはポリマー単位又は架橋単位を介して結合されている)、
X=オキシ基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、カルボキシ基、シリル基、アルキルシリル基、アルコキシシリル基、シロキシ基、アルキルシロキシ基、アルコキシシロキシ基、シリルアルキル基、アルコキシシリルアルキル基、アルキルシリルアルキル基、ハロゲン基、エポキシ基、エステル基、フルオロアルキル基、イソシアネート基、封鎖されたイソシアネート基、アクリレート基、メタクリレート基、ニトリル基、アミノ基、ホスフィン基又はかかる少なくとも1種のX型の基を有するR型の置換基、その際、R型の置換基は同一又は異なり、かつX型の置換基は同一又は異なる]で示される、多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位を有する少なくとも1種の化合物及び
III. 助剤及び添加剤
を含有する熱硬化性の粉末塗料組成物。 - バインダーIのa)が低分子の、オリゴマー又はポリマー化合物である、請求項1記載の熱硬化性の粉末塗料組成物。
- バインダーIのa)中に存在する反応性官能基が同一又は互いに異なっている、請求項1又は2記載の熱硬化性の粉末塗料組成物。
- バインダーIのa)中に存在する反応性官能基がC−C二重結合、OH基、SH基、COOH基又はエポキシ基である、請求項1から3までのいずれか1項記載の熱硬化性の粉末塗料組成物。
- バインダーIのa)が溶融範囲50〜140℃を有する、請求項1から4までのいずれか1項記載の熱硬化性の粉末塗料組成物。
- バインダーIのa)が非晶質である、請求項1から5までのいずれか1項記載の熱硬化性の粉末塗料組成物。
- バインダーIのa)が(半)晶質である、請求項1から6までのいずれか1項記載の熱硬化性の粉末塗料組成物。
- バインダーIのa)がハイパーブランチ型である、請求項1から7までのいずれか1項記載の熱硬化性の粉末塗料組成物。
- バインダーIのa)がデンドリマー型である、請求項1から8までのいずれか1項記載の熱硬化性の粉末塗料組成物。
- バインダーIのa)が、ポリエーテル、ポリチオエーテル、ポリアセタール、ポリエステルアミド、エポキシ樹脂、アミノプラスト、ポリアゾメチン、ポリウレタン、ポリスルホンアミド、メラミン誘導体、セルロースエステル、セルロースエーテル、ポリビニルエステル、ポリエステル、アクリレート樹脂の種類からの代表物である、請求項1から9までのいずれか1項記載の熱硬化性の粉末塗料組成物。
- バインダーIのa)が、有利にはヒドロキシル基、カルボキシル基及び/又はエポキシ基を有するポリエステル、ポリアクリレート又はエポキシ樹脂である、請求項1から10までのいずれか1項記載の熱硬化性の粉末塗料組成物。
- バインダーIのb)が低分子の、オリゴマー又はポリマー化合物である、請求項1から11までのいずれか1項記載の熱硬化性の粉末塗料組成物。
- バインダーIのb)中に存在する反応性官能基は同一又は互いに異なっている、請求項1から12までのいずれか1項記載の熱硬化性の粉末塗料組成物。
- バインダーIのb)が溶融範囲50〜140℃を有する、請求項1から13までのいずれか1項記載の熱硬化性の粉末塗料組成物。
- バインダーIのb)が非晶質である、請求項1から14までのいずれか1項記載の熱硬化性の粉末塗料組成物。
- バインダーIのb)が(半)晶質である、請求項1から15までのいずれか1項記載の熱硬化性の粉末塗料組成物。
- バインダーIのb)が、エポキシド、ヒドロキシアルキルアミド、カルボン酸、無水カルボン酸、イソシアネート、ウレットジオン、グリコールウリル、トリス(アルコキシカルボニルアミノ)−1,3,5−トリアジンの種類からの代表物である、請求項1から16までのいずれか1項記載の熱硬化性の粉末塗料組成物。
- バインダーIのb)が、有利にはトリグリシジルイソシアヌレート、芳香族グリシジルエステル、エポキシ化脂肪酸エステル、ジカルボン酸、例えばドデカン2酸、ポリカルボン酸、無水カルボン酸、封鎖されたイソシアネート付加物、ウレットジオン基を有する重付加化合物、メトキシメチルグリコールウリル、2,4,6−トリス(メトキシカルボニルアミノ)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス(ブトキシカルボニルアミノ)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス(エチルヘキソキシカルボニルアミノ)−1,3,5−トリアジン、2−フェニルイミダゾリン又はピロメリト酸と2−フェニルイミダゾリンからなる塩である、請求項1から17までのいずれか1項記載の熱硬化性の粉末塗料組成物。
- バインダーIが、カルボキシル末端基を有するポリエステルとトリグリシジルイソシアヌレート、カルボキシル末端基を有するポリエステルと芳香族グリシジルエステルの混合物、カルボキシル末端基を有するポリエステルとβ−ヒドロキシアルキルアミド、カルボキシル末端基を有するポリエステルと脂肪族オキシラン、グリシジルメタクリレート樹脂とドデカン2酸、ポリエステルポリオールと封鎖されたイソシアネート付加物、ポリエステルポリオールとウレットジオン基を有する重付加化合物、ポリエステルポリオールとメトキシメチルグリコールウリル、ポリエステルポリオールと2,4,6−トリス(メトキシカルボニルアミノ)−1,3,5−トリアジン又は2,4,6−トリス(ブトキシカルボニルアミノ)−1,3,5−トリアジン、エポキシ樹脂と2,4,6−トリス(メトキシカルボニルアミノ)−1,3,5−トリアジン又は2,4,6−トリス(ブトキシカルボニルアミノ)−1,3,5−トリアジン、エポキシ樹脂と2−フェニルイミダゾリン、エポキシ樹脂とカルボキシル末端基を有するポリエステル又はエポキシ樹脂及びカルボキシル末端基を有するポリエステルと有機塩の組み合わせである、請求項1から18までのいずれか1項記載の熱可塑性の粉末塗料組成物。
- Xが官能基を有する多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位が官能化されている、請求項1から19までのいずれか1項記載の熱硬化性の粉末塗料組成物。
- 多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位のX型の置換基の少なくとも1つがアミノ基を有する、請求項1から20までのいずれか1項記載の熱硬化性の粉末塗料組成物。
- 多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位のX型の置換基の少なくとも1つがイソシアネート基又は封鎖されたイソシアネート基を有する、請求項1から21までのいずれか1項記載の熱硬化性の粉末塗料組成物。
- 多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位のX型の置換基の少なくとも1つがアクリレート基又はメタクリレート基を有する、請求項1から22までのいずれか1項記載の熱硬化性の粉末塗料組成物。
- 多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位のX型の置換基の少なくとも1つがアルコキシシリル基又はアルコキシシリルアルキル基を有する、請求項1から23までのいずれか1項記載の熱硬化性の粉末塗料組成物。
- 多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位のX型の置換基の少なくとも1つがエポキシ基を有する、請求項1から24までのいずれか1項記載の熱硬化性の粉末塗料組成物。
- 多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位のX型の置換基の少なくとも1つがヒドロキシ基を有する、請求項1から25までのいずれか1項記載の熱硬化性の粉末塗料組成物。
- X型の置換基の少なくとも2つが多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位である、請求項1から26までのいずれか1項記載の熱硬化性の粉末塗料組成物。
- 多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位のX型の少なくとも2つの置換基が同一である、請求項1から27までのいずれか1項記載の熱硬化性の粉末塗料組成物。
- 官能化された多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位が官能化されたオリゴマーのシラセスキオキサン単位である、請求項1から29までのいずれか1項記載の熱硬化性の粉末塗料組成物。
- シラセスキオキサン単位が、全てのR型の置換基が同一である官能化されたホモレプチックな構造を有する、請求項1から30までのいずれか1項記載の熱硬化性の粉末塗料組成物。
- シラセスキオキサン単位が、少なくとも2つのR型の置換基が異なっている官能化されたヘテロレプチックな構造を有する、請求項1から31までのいずれか1項記載の熱硬化性の粉末塗料組成物。
- 官能化されたオリゴマーのシラセスキオキサン単位が、遊離のヒドロキシ基を有するシラセスキオキサン単位と、構造Y3Si−X1、Y2SiX1X2及びYSiX1X2X3のモノマーの官能化されたシランとの反応によって得られ、その際、置換基Yが、アルコキシ基、カルボキシ基、ハロゲン基、シリルオキシ基又はアミノ基から選択される脱離基であり、置換基X1、X2及びX3がX型であり、かつ同一又は異なる、請求項1から32までのいずれか1項記載の熱硬化性の粉末塗料組成物。
- 官能化されたオリゴマーのシラセスキオキサン単位が、主に構造5
R=水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキニル基、シクロアルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基又はポリマー単位(これらはそれぞれ置換又は非置換である)又は他の官能化された多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位(これらはポリマー単位又は架橋単位を介して結合されている)、
X=オキシ基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、カルボキシ基、シリル基、アルキルシリル基、アルコキシシリル基、シロキシ基、アルキルシロキシ基、アルコキシシロキシ基、シリルアルキル基、アルコキシシリルアルキル基、アルキルシリルアルキル基、ハロゲン基、エポキシ基、エステル基、フルオロアルキル基、イソシアネート基、封鎖されたイソシアネート基、アクリレート基、メタクリレート基、ニトリル基、アミノ基、ホスフィン基又はかかる少なくとも1種のX型の基を有するR型の置換基、その際、R型の置換基は同一又は異なり、かつX型の置換基は同一又は異なる]をベースとする、請求項1から34までのいずれか1項記載の熱硬化性の粉末塗料組成物。 - 官能化された多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位が官能化されていないオリゴマーのシラセスキオキサン単位である、請求項1から35までのいずれか1項記載の熱硬化性の粉末塗料組成物。
- 官能化された多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位が官能化されたオリゴマーの球状ケイ酸塩単位である、請求項1から36までのいずれか1項記載の熱硬化性の粉末塗料組成物。
- 多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位が官能化されていないオリゴマーの球状ケイ酸塩単位である、請求項1から37までのいずれか1項記載の熱硬化性の粉末塗料組成物。
- 助剤及び添加剤IIIとして、UV開始剤、レベリング剤、光安定剤、脱泡剤、顔料又は充填剤が含まれている、請求項1から38までのいずれか1項記載の熱硬化性の粉末塗料組成物。
- 以下の、
I. 以下の化合物
a)統計平均で1つより多い官能基を有する少なくとも1種の化合物及び
b)統計平均で1つより多いa)に対して相補的な官能基を有する少なくとも1種の化合物
からなるバインダー;
II. 式:
a,b,c=0〜1;d=1〜2;e,f,g=0〜3;h=1〜4;m+n+o+p≧4;a+b=1;c+d=2;e+f=3及びg+h=4;
R=水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキニル基、シクロアルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基又はポリマー単位(これらはそれぞれ置換又は非置換である)又は他の官能化された多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位(これらはポリマー単位又は架橋単位を介して結合されている)、
X=オキシ基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、カルボキシ基、シリル基、アルキルシリル基、アルコキシシリル基、シロキシ基、アルキルシロキシ基、アルコキシシロキシ基、シリルアルキル基、アルコキシシリルアルキル基、アルキルシリルアルキル基、ハロゲン基、エポキシ基、エステル基、フルオロアルキル基、イソシアネート基、封鎖されたイソシアネート基、アクリレート基、メタクリレート基、ニトリル基、アミノ基、ホスフィン基又はかかる少なくとも1種のX型の基を有するR型の置換基、その際、R型の置換基は同一又は異なり、かつX型の置換基は同一又は異なる]で示される、多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位を有する少なくとも1種の化合物及び
III. 助剤及び添加剤
を含有する熱硬化性の粉末塗料組成物の熱硬化性粉末塗料の製造のための使用。 - 温度上限140℃を保持して、加熱可能な混練機、特に押出機において、
I. 以下の化合物
a)統計平均で1つより多い官能基を有する少なくとも1種の化合物及び
b)統計平均で1つより多いa)に対して相補的な官能基を有する少なくとも1種の化合物
からなるバインダー;
II. 式:
a,b,c=0〜1;d=1〜2;e,f,g=0〜3;h=1〜4;m+n+o+p≧4;a+b=1;c+d=2;e+f=3及びg+h=4;
R=水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキニル基、シクロアルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基又はポリマー単位(これらはそれぞれ置換又は非置換である)又は他の官能化された多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位(これらはポリマー単位又は架橋単位を介して結合されている)、
X=オキシ基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、カルボキシ基、シリル基、アルキルシリル基、アルコキシシリル基、シロキシ基、アルキルシロキシ基、アルコキシシロキシ基、シリルアルキル基、アルコキシシリルアルキル基、アルキルシリルアルキル基、ハロゲン基、エポキシ基、エステル基、フルオロアルキル基、イソシアネート基、封鎖されたイソシアネート基、アクリレート基、メタクリレート基、ニトリル基、アミノ基、ホスフィン基又はかかる少なくとも1種のX型の基を有するR型の置換基、その際、R型の置換基は同一又は異なり、かつX型の置換基は同一又は異なる]で示される、多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位を有する少なくとも1種の化合物及び
III. 助剤及び添加剤
を含有する熱硬化性の粉末塗料組成物を製造するための方法。 - 以下の、
I. 以下の化合物
a)統計平均で1つより多い官能基を有する少なくとも1種の化合物及び
b)統計平均で1つより多いa)に対して相補的な官能基を有する少なくとも1種の化合物
からなるバインダー;
II. 式:
a,b,c=0〜1;d=1〜2;e,f,g=0〜3;h=1〜4;m+n+o+p≧4;a+b=1;c+d=2;e+f=3及びg+h=4;
R=水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキニル基、シクロアルキニル基、アリール基、ヘテロアリール基又はポリマー単位(これらはそれぞれ置換又は非置換である)又は他の官能化された多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位(これらはポリマー単位又は架橋単位を介して結合されている)、
X=オキシ基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、カルボキシ基、シリル基、アルキルシリル基、アルコキシシリル基、シロキシ基、アルキルシロキシ基、アルコキシシロキシ基、シリルアルキル基、アルコキシシリルアルキル基、アルキルシリルアルキル基、ハロゲン基、エポキシ基、エステル基、フルオロアルキル基、イソシアネート基、封鎖されたイソシアネート基、アクリレート基、メタクリレート基、ニトリル基、アミノ基、ホスフィン基又はかかる少なくとも1種のX型の基を有するR型の置換基、その際、R型の置換基は同一又は異なり、かつX型の置換基は同一又は異なる]で示される、多面体のオリゴマーのケイ素−酸素クラスター単位を有する少なくとも1種の化合物及び
III. 助剤及び添加剤
を含有する熱硬化性の粉末塗料組成物の使用によって被覆系を製造するための方法。 - 請求項1から39までのいずれか1項記載の熱硬化性の粉末塗料組成物から製造される被覆系。
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