JP2005029006A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Shozo Ishii
昌三 石井
Takashi Higuchi
尚 樋口
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Unisia JKC Steering Systems Co Ltd
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Unisia JKC Steering Systems Co Ltd
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Abstract

【課題】ウォームシャフトに入力される軸方向の外力に対して、衝突音の発生を防止できる電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】ハウジング4のアウタレース収容凹部8の軸方向長さを、アウタレース6aの軸方向寸法よりも長く形成してクリアランスを設け、アウタレース6aの軸方向両側に、全周にわたって弾性部材9a,9bを設けた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動パワーステアリング装置において、ウォームシャフトに外力が入力されたときの衝突音の発生を防止する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来技術としては、ウォームシャフトを支持するベアリングのアウタレースと、ベアリングを収容するハウジングとの間に、皿バネやブッシュ等の弾性部材を設け、ウォームホイールに外力が入力されたときのウォームホイールとウォームシャフトとの接触音(叩き音)を低減するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−43062号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術にあっては、弾性部材によりインナレースとアウタレースとがウォームシャフト軸方向で反対方向に付勢された状態であるため、ウォームシャフトに外力が入力されてインナレースが軸方向移動したとき、インナレースとアウタレースの軸方向位置がずれて、ボールベアリングの軌道輪形状が変形してしまう。
【0005】
このとき、ボールとインナレースまたはアウタレースのクリアランスが無くなることにより、ボールとインナレースまたはアウタレースが常に軸方向に接触した状態となる。したがって、ボールとインナレースまたはアウタレースとの間に接触音が発生するとともに、円滑な軸支を行うことができなかった。
【0006】
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、ウォームシャフトに入力される軸方向の外力に対して、衝突音の発生を防止できる電動パワーステアリング装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明では、ウォームギアを介して電動機のアシストトルクを操舵軸に伝達する電動パワーステアリング装置において、ハウジングとボールベアリングのアウタレースとの間に、インナレースがハウジングに対して軸方向に相対移動したとき、アウタレースとインナレースの軸方向位置を一致させるようにアウタレースを追従して移動させる追従機構を設けた。
【0008】
これにより、ウォームシャフトに外力が入力され、それに伴いインナレースが軸方向移動したとき、インナレースとボールとの間およびボールとアウタレースとの間で衝突が起こる。しかしながら、追従機構が緩衝材としての機能を果たすため、衝突音が効果的に抑制される。また、追従機構の作用により、衝突後、アウタレースとインナレースとの軸方向位置が一致するようにアウタレースの軸方向位置が速やかに戻される。よって、円滑な軸支を行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電動パワーステアリング装置を実現する実施の形態を、第1実施例と第2実施例に基づいて説明する。
【0010】
(第1実施例)
図1は、第1実施例の電動パワーステアリング装置の要部を示す横断面図である。
この電動パワーステアリング装置は、ウォームシャフト1とウォームホイール2とから構成されるウォームギアを介して、電動モータ(電動機)3のトルクを図外のステアリングシャフトに出力することにより、運転者のステアリング操舵トルクをアシストするものである。
【0011】
前記電動モータ3は、ハウジング4内に収容され、モータ出力軸5に前記ウォームシャフト1が固定されている。モータ出力軸5は、ボールベアリング6を介してハウジング4に回動自在に支持されている。ウォームホイール2の軸心には、図外のステアリングギアと連結する出力軸7が貫通している。
【0012】
図2は、ボールベアリング6の支持構造を示す要部断面図であり、ボールベアリング6は、アウタレース6aとインナレース6bと複数のボール6cとから構成される。アウタレース6aとインナレース6bには、対向する位置に外輪溝11と内輪溝12が形成されており、これら外輪溝11と内輪溝12とでボール6cを転動させる軌道輪が構成される。
【0013】
前記アウタレース6aは、ハウジング4の内周面に形成されたアウタレース収容凹部8に支持されている。このアウタレース収容凹部8の軸方向長さは、アウタレース6aの軸方向寸法よりも長く形成され、アウタレース6aに対し、クリアランスが設定されている。すなわち、アウタレース6aは、クリアランスの分だけハウジング4に対し、軸方向に相対移動可能に構成されている。
【0014】
そして、このクリアランス部分、すなわち、アウタレース6aの軸方向両端とアウタレース収容凹部8との間には、アウタレース6aの全周にわたって、弾性部材9a,9bが介装されている。アウタレース6aは、2つの弾性部材9a,9bにより、軸方向両側に同一の付勢力で弾性支持されている。
前記弾性部材9a,9bと、ハウジング4のアウタレース収容凹部8に設定したクリアランスにより、本発明の追従機構が構成されている。
【0015】
次に、作用を説明する。
[アウタレース追従作用]
路面からのキックバックにより、出力軸7からウォームホイール2を介して、図3に矢印で示すような外力がウォームシャフト1の軸方向に入力されると、ボールベアリング6のインナレース6bは、ウォームシャフト1と共に軸方向へ距離hだけ移動する。
【0016】
このとき、ボール6cを介して、アウタレース6aにも、インナレース6bと同様の力が加わるため、弾性部材9aが弾性変形し、アウタレース6aがインナレース6bに追従し、軸方向へ距離hだけ移動する。よって、インナレース6bとボール6cとの間およびボール6cとアウタレース6aとの間で衝突が起こるが、その衝突音は弾性部材9aの弾性変形により効果的に抑制される。
【0017】
ウォームシャフト1に作用する外力が取り除かれた後は、弾性部材9aの復元力により、アウタレース6aは、図2の状態へ復帰する。
【0018】
次に、効果を説明する。
第1実施例の電動パワーステアリング装置にあっては、以下に列挙する効果が得られる。
【0019】
(1) アウタレース収容凹部8の軸方向に設けたクリアランスと、アウタレース6aの軸方向両側に設けた弾性部材9a,9bとからなる追従機構を設けたため、ウォームシャフト1からベアリング6に軸方向の外力が入力された場合でも、ボール6aとアウタレース6aまたはインナレース6bとの間で発生する衝突音を防止できる。
【0020】
(2) アウタレース6aは、弾性部材9a,9bを介してハウジング4に弾性支持されているため、アウタレース6aとハウジング4との間で発生する衝突音を防止できる。
【0021】
(3) 弾性部材9a,9bは、アウタレース6aの全周にわたって設けられているため、ウォームシャフトに入力されるいかなる方向からの外力に対しても、衝突音の発生を防止できる。
【0022】
(4) アウタレース6aは、2つの弾性部材9a,9bにより、軸方向両側に同一の付勢力で弾性支持されているため、インナレース6bの移動方向にかかわらず、アウタレース6aを追従させることができる。加えて、外力が取り除かれた後は、アウタレース6aを、組み付け時の初期位置まで復帰させることができる。
【0023】
(第2実施例)
図4は、第2実施例のハウジング4におけるボールベアリング6の支持構造を説明する断面図である。
【0024】
第2実施例では、アウタレース収容凹部8と共に追従機構を構成する弾性部材13を、アウタレース6aの外周面に沿って設けた点で第1実施例と異なる。アウタレース収容凹部8のアウタレース当接面8aには、弾性部材13を装着する環状溝14が形成されている。なお、弾性部材13により、アウタレース当接面8aとアウタレース6aとの間には、僅かな隙間が形成され、これにより、アウタレース6aは、第1実施例と同様に、軸方向両側に同一の付勢力で弾性支持された状態となっている。
【0025】
次に、作用を説明する。
第1実施例と同様に、ウォームシャフト1の軸方向に外力が入力され、インナレース6bが軸方向移動した場合、弾性部材13が変形し、アウタレース6aがインナレース6bに追従して軸方向移動する。よって、外輪溝11と内輪溝12の軸方向の位置ずれに伴うボールベアリング6の軌道輪形状の変形が抑制される。
【0026】
ウォームシャフト1に作用する外力が取り除かれた後は、弾性部材13の復元力により、アウタレース6aは、図4の状態へ復帰する。
【0027】
次に、効果を説明する。
(5) 第2実施例の電動パワーステアリング装置にあっては、追従機構を構成する弾性部材13が1つであるため、アウタレース6aの軸方向両側に弾性部材9a,9bを設けた第1実施例と比較して、部品点数の削減を図りつつ、同一の効果が得られる。
【0028】
(その他の実施例)
以上、本発明の実施の形態を第1,第2実施例に基づいて説明したが、本発明の具体的な構成は第1,第2実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
【0029】
例えば、第1,第2実施例では、ウォームシャフト1と連結されたモータ出力軸5をボールベアリング6で支持した構成を示したが、ボールベアリング6でウォームシャフト1を直接支持する構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の電動パワーステアリング装置の要部を示す横断面図である。
【図2】第1実施例のボールベアリングの支持構造を示す要部断面図である。
【図3】第1実施例の作用を示す要部断面図である。
【図4】第2実施例のボールベアリング支持構造を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 ウォームシャフト
2 ウォームホイール
3 電動モータ3
4 ハウジング
5 モータ出力軸
6 ボールベアリング
6a アウタレース
6b インナレース
6c ボール
7 出力軸
8 アウタレース収容凹部
9a,9b 弾性部材
11 外輪溝
12 内輪溝
13 弾性部材
14 環状溝

Claims (2)

  1. 電動機に連結され、ハウジングにボールベアリングを介して回動自在に軸支されたウォームシャフトと、ステアリング操舵軸に連結されたウォームホイールとからなるウォームギアを有し、運転者の操舵トルクを電動機のアシストトルクにより補助する電動パワーステアリング装置において、
    前記ハウジングとボールベアリングのアウタレースとの間に、インナレースがハウジングに対して軸方向に相対移動したとき、アウタレースとインナレースの軸方向位置を一致させるようにアウタレースを追従して移動させる追従機構を設けたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記追従機構を、
    前記ボールベアリングを収容するハウジング内周面に設け、アウタレースの軸方向移動を許容するクリアランスと、
    前記アウタレースの全周にわたって、アウタレースを軸方向両側に同一の付勢力で弾性支持する弾性部材と、
    から構成したことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012056459A (ja) * 2010-09-09 2012-03-22 Jtekt Corp 電動パワーステアリング装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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