JP2005028778A - インクジェット方式画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吐出検査を正確に行えるインクジェット方式画像形成装置を提供する。
【解決手段】印字ヘッド14からインクを吐出して増粘インクと気泡を印字ヘッド14のノズル30から除去する予備吐出を行う(S101)。続いて、印字ヘッド14内に設けられている温度センサが検出した温度が制御装置に送られ、この温度が所定温度を超えているか否かが判定される(S102)。印字ヘッド14の温度が所定温度を超えているときは、キャリッジ16を30秒間ほど停止させたまま印字ヘッド14を待機させて冷却する(S103)。この待機後に、印字ヘッド14内に設けられている温度センサ(図示せず)が検出した温度が所定温度を超えているか否かが再び判定される(S102)。S102で印字ヘッド14の温度が所定温度以下と判定されたときは、吐出検査が実行される(S104)。
【選択図】図1

Description

本発明は、印字ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式画像形成装置に関する。
従来、印字ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式の画像形成装置が広く使用されている。このインクジェット方式は、低騒音、高速記録、カラー記録が可能などの利点を有している。特に、熱エネルギによって気泡を発生させて液滴を吐出させる方式によれば、高密度で応答性に優れた印字ヘッドを容易に構成できる。近年需要が高まっているカラー印刷においてはインクジェット方式は他の方式に対して高解像度化、多色化が容易であり、大量出力を行わない分野では主流となっている。また、インクジェット方式は他の方式に比べて容易に大判印刷に対応できるので、特に大判サイズの記録媒体にカラー画像を形成するカラー記録装置ではインクジェット方式が主流となっている。また、記録媒体の長期保存に優れた顔料インクを使用したインクジェット方式画像形成装置への要望が高まっている。
図5を参照して、従来のインクジェット方式画像形成装置の概略を説明する。
図5は、従来のインクジェット方式画像形成装置の概略構成を示す斜視図である。
インクジェット方式画像形成装置10は、シート状、ロール状、及びボード状等の形態の記録媒体を所定の動作で搬送する搬送部12を備えている。また、インクジェット方式画像形成装置10は、所定の画像データに基づいてインクを吐出する印字ヘッド14が装着されたキャリッジ16も備えており、このキャリッジ16は印字ヘッド14と共に、記録媒体上で搬送方向に直交する方向(主走査方向)に往復動作する。さらに、インクジェット方式画像形成装置10は、各部の動作を制御する制御装置18も備えている。インクジェット方式画像形成装置10は、さらに、インクを収容するインクタンク20、発生した廃インクを収容する廃インクタンク22も備えている。インクジェット方式画像形成装置10では、記録媒体及び印字ヘッド14の動作と外部から入力された画像データとに同期させて印字ヘッド14から記録媒体にインクを吐出させて画像を形成する(記録を行う)。
インクタンク20に収容されたインクは弁24とインク供給チューブ26を経由して(通って)印字ヘッド14に供給される。弁24は、インクを吐出しない待機状態やキャリッジが走査しない場合は、閉じられている。逆に、印字中や吸引動作中などインクが消費されるときには開く。このような弁24の開閉は、インクジェット方式画像形成装置10の動作状態に応じて制御装置18によって適切に制御されている。印字が開始され始めたときはインクが吐出するので印字ヘッド14内のインクが消費されて、印字ヘッド14内の内圧が下がり、この圧力によりインクタンク20からインクがインク供給チューブ26を通って印字ヘッド14に供給される。
また、インクジェット方式画像形成装置10には、ノズル30(図6参照)内の増粘したインクの除去、及びノズル30内の気泡の除去のための吸引機構28が備えられている。吸引機構28は、予め設定された条件が満たされたときに、制御装置18によって所定の吸引動作を行うように制御されている。また、ユーザの意思によって所定の吸引動作を行うことも可能である。なお、インクジェット方式画像形成装置10は、後述する吐出検査をするための吐出検査装置40も備えている。
以上のようにインクジェット方式画像形成装置10は、制御装置18によって各部を適切に動作させることにより安定した記録が行える。
ところで、上記した印字ヘッド14にはインクを吐出するためのノズル30が多数形成されている。ノズル30の数が多いほど一度の走査で印字できる範囲が広くなるので高速の記録(画像形成)が可能になる。また、ノズル30の間隔が小さいほどより高精細な記録が可能になる。現在では、1つの印字ヘッド14のノズル30の数が1000を超えるものや、ノズル30の間隔が約20μm(1200dpi)のものが実用化されている。
図6を参照してノズルの構造を説明する。
図6は、印字ヘッドのノズルの構造を模式的に示す断面図である。
印字ヘッド14のノズル30には、インクが供給される供給孔32、電気エネルギを熱エネルギに変換するヒータ34、インクが吐出する吐出孔36が形成されている。このノズル30を高密度に正確に形成するために、ノズル30は、半導体プロセス等を用いてSiチップ上に形成される。このSiチップ上には、ヒータ34を制御する電子回路や、温度をモニタするセンサなども形成されている。このSiチップをセラミックやAlなどのベース上に固定し、インクの供給路や電気信号などの入出力線、電源線などを組み込んで1つの印字ヘッド14が構成されている。
しかし、上記したような製法の場合、Siチップの欠陥などに起因して正常に動作しないノズル(不良ノズル)が形成されてしまうことがある。このような不良ノズルが形成されたSiチップが印字ヘッド14として組み立てられて、インクジェット方式画像形成装置に取り付けられた場合、この不良ノズルが正常にインクを吐出できなかったり、インクを全く吐出できなかったりする。そのような印字ヘッド14で印字を行った場合は、印字すべきデータが印字されずに画像欠損となる。
さらに、ヒータ34の内部に微細な異物が混入した場合などは、ヒータ34中の電流分布が一部に集中してしまい、ヒータ34が所定の寿命に至る前に断線してしまうことがある。この場合、印字ヘッド14の初期状態は正常であるが、設定された寿命以前に画像欠損が発生してしまう。
上記の問題を解決するために、画像形成を複数回に分けて行い、画像欠損を目立たなくする方法が一般に行われている。さらに、最近では、印字ヘッド14の不良ノズルを検出して、不良ノズル部分の画像を他のノズル30で代用する画像補完方法が用いられている。
不良ノズルを検出するために、インクが正常に吐出されているか否かを検査する吐出検査が知られている。この吐出検査装置としては、フォトセンサを用いてノズル30全体からの吐出状態を検査する装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、他の吐出検査装置として、各ノズルからの吐出状態をノズル一つずつ検査する装置が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
図7と図8を参照して、吐出検査装置及び検査方法の一例を説明する。
図7は、吐出検査装置40の概略構成を模式的に示す斜視図である。図8は、吐出検査装置で検出した検出信号の一例を示すグラフである。
吐出検査装置40は、光を出す発光部42と、発光部42から出た光を受光する受光部44と、印字ヘッド14が吐出したインク滴(液滴)14aが通過する開口部46と、通過したインクを受けるインク受け(図示せず)等で構成されている。吐出検査装置40は、図5に示すように、インクジェット方式画像形成装置10のうち印字ヘッド14の待機位置と搬送部12との間の部分に配置されている。
吐出検査装置40を用いたインクの吐出検査方法について説明する。
吐出検査を行う場合、先ず、印字ヘッド14を吐出検査装置40の上方に移動させる。この場合、吐出検査装置40の発光部42と受光部44を結んだ直線(光軸)48上に吐出孔36(図6参照)が位置するように印字ヘッド14の位置を調整する。次に、印字ヘッド14の多数のノズル30からは1ノズルごとにインクを吐出させる。この吐出と同時に吐出検査装置40では、発光部42からの光強度を受光部44で電気信号に変換して検出出力として出力する。さらに、制御装置18(図5参照)では、インクを吐出させる信号と検出出力の変化とが比較されて、インクが正常に吐出されているか否かが判断される。インクが正常に吐出されたときは、図8に示すように、吐出孔36から光軸48までの距離と液滴14aの平均速度とで決められる一定時間が経過した後に、検出出力52が吐出信号50よりも低下し、その後、初期値52aに戻る。検出出力の低下が無かったり、又は検出出力の低下が小さかったり(例えば異常出力2)した場合や、所定時間前や後に検出出力が低下した(例えば異常出力1)場合は、正常な吐出が行われていないと判断する。
インクが正常に吐出していないと判断されたノズル(不良ノズル)は、以降の印字動作では使用しないようにするため不良ノズル情報としてそのノズル番号が制御装置18に記憶される。この検査をすべてのノズル30に行うことで印字ヘッド14の不良ノズルを検出できる。この吐出検査を印字直前に行うことにより、印字ヘッド14の最新の状態を検出できる。なお、吐出検査に先立って、各ノズルから同時にインクを吐出して増粘インクや気泡をノズル30から除去する予備吐出が行われる。
しかし、通常使用状態では不良ノズルの数が印字ごとに変化することはほとんど無いので、吐出検査は所定の印字量ごとに行えば十分効果が得られる。
また、不良ノズルの検出精度をさらに高めるために、前回の不良ノズル情報を基準情報として比較し、極端に悪化している場合などは、吸引回復動作を行った後に、再び吐出検査を行うようにして誤判定を防いでいる。ところで、電源を入れた直後や新しい印字ヘッドを装着したときなどは、基準情報が無い、又は無効である。このため、このような場合は、基準情報を得るために吐出検査を行う。従って、このような場合は、基準情報を得るための吐出検査と、不良ノズル情報を取得するための吐出検査との2回の吐出検査が行われることになる。
以上のようにして得られた不良ノズル情報の基づき、吸引回復や、不良ノズル部分を他のノズルで代替するなどして画像補完を行うことで、画像欠損の発生を防止できる。
特開平8−309963号公報(図5等) 特開平11−188853号公報(図9等)
ところが、上記した吐出検査には以下のような問題点がある。
短時間に大量の印字を行った後などには印字ヘッド14(図5参照)の温度が40〜50℃以上になることがある。このように印字ヘッド14が高温の状態においては、吐出孔36のインク表面からインクの水分や揮発性分が蒸発して、ノズル30内のインクのうちインク表面及び表面近傍のインクの粘度が上昇してしまう。インクの粘度が上昇した場合、吐出するインクの液滴14aが小さくなってしまったり、インクの吐出方向がずれたりし、最悪のときはインクが吐出しなくなってしまう。印字中においては、所定の時間間隔で予備吐出などの回復操作を行うことにより、定期的にノズル30内のインクを抜き出して、正常な吐出ができる状態に保っているので画像欠損が発生することはない。
しかし、吐出検査を行う場合、検査されるノズル以外のノズルはインクを吐出しないまま待機している。このため、印字ヘッド14が高温の場合は、ノズル30内のインクが増粘してしまう。吐出検査中では、印字中のように回復動作を行わないので、吐出検査を行う時点でインクを正常に吐出できず、不良ノズルと判定されてしまう誤判定が発生するおそれがある。
ところで、印字ヘッド14を交換した際に、新しい印字ヘッド14とインクとの馴染みによる吐出特性変化を抑えるために、所定発数だけ予備吐出を行うエージング動作が行われる。このエージング動作の直後は印字ヘッド14の温度が60℃以上になる場合がある。しかし、新しい印字ヘッドが装着された場合には、吐出検査の基準情報が無効になっているので吐出検査を行う必要がある。エージング動作は新しい印字ヘッドを装着した時の一連の動作の中で最後に行われるので、吐出検査はエージング動作の直後に行われることとなり、この結果、吐出検査の誤判定が多数のノズルにおいて発生することがある。
本発明は、上記事情に鑑み、吐出検査を正確に行えるインクジェット方式画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の第1のインクジェット方式画像形成装置は、インクを吐出する印字ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式画像形成装置において、
(1)前記印字ヘッドから吐出されるインクの吐出状態を検査する吐出検査をするときに、前記印字ヘッドが所定温度を超えているときは該印字ヘッドを所定温度以下に冷却することを特徴とするものである。
ここで、
(2)前記印字ヘッドを前記所定温度以下に冷却する際に、該印字ヘッドが前記所定温度以下になるまで該印字ヘッドを待機させておいてもよい。
また、
(3)前記印字ヘッドを前記所定温度以下に冷却する際に、該印字ヘッドが前記所定温度以下になるまで該印字ヘッドを所定の走査方向に走査させてもよい。
さらに、
(4)前記印字ヘッドを前記所定温度以下に冷却する際に、該印字ヘッドからインクを強制的に吸引して新たなインクを該印字ヘッドに供給してもよい。
上記目的を達成するための本発明の第2のインクジェット方式画像形成装置は、インクを吐出する印字ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式画像形成装置において、
(5)新たに装着された印字ヘッドとインクとを馴染ませるためのエージング処理が行われたときは、このエージング処理後に最初に行われる画像形成の直前に、前記印字ヘッドから吐出されるインクの吐出状態を検査する吐出検査を行うことを特徴とするものである。
ここで、
(6)前記吐出検査に先立って、印字ヘッドからインクを吐出して増粘インクと気泡を印字ヘッドのノズルから除去する予備吐出を行ってもよい。
本発明の第1のインクジェット方式画像形成装置では、所定温度を超える印字ヘッドを所定温度以下に冷却した後に吐出検査を行うので、高温の印字ヘッドに起因する不正確な吐出検査が行われない。この結果、正確なノズル情報を得られる。
本発明の第2のインクジェット方式画像形成装置では、エージング処理によって印字ヘッドの温度が上昇することがあるが、このエージング処理の後に最初に行われる画像形成の直前に吐出検査を行うので、吐出検査のときには印字ヘッドの温度は低下しており、このため、高温の印字ヘッドに起因する不正確な吐出検査が行われない。この結果、正確なノズル情報を得られる。
ここで、前記吐出検査に先立って、印字ヘッドからインクを吐出して増粘インクと気泡を印字ヘッドのノズルから除去する予備吐出を行う場合は、いっそう正確に吐出検査が行われる。
本発明は、カラー画像を形成できるインクジェット方式画像形成装置に実現した。
図1を参照して、本発明の実施例1を説明する。
図1は、ノズルからインクが正常に吐出されているか否かを検査するための吐出検査の手順を示すフロー図である。
実施例1のインクジェット方式画像形成装置が、図5に示す従来のインクジェット方式画像形成装置とは相違する点を説明する。本発明のインクジェット方式画像形成装置では、吐出検査装置40(図5等参照)を用いて吐出検査を行う際の手順に特徴がある。また、吐出検査を行うために制御装置18に代えて、後述する制御装置が備えられている。
図1に示すフローは、制御装置(図示せず)から印字指令が送られてきた場合に吐出検査を開始する指令が送られてきたときに起動する。先ず、印字ヘッド14(図5参照)からインクを吐出して増粘インクと気泡を印字ヘッド14のノズル30(図6参照)から除去する予備吐出を行う(S101)。この予備吐出によって、増粘インクと気泡に起因する誤差の無い吐出検査が行われることとなる。続いて、印字ヘッド14内に設けられている温度センサ(図示せず)が検出した温度(印字ヘッド14の温度)が制御装置に送られ、この温度が所定温度(本実施例の場合は55℃)を超えているか否かが判定される(S102)。印字ヘッド14の温度が所定温度を超えているときは、印字ヘッド14を所定温度以下に冷却させるために、キャリッジ16(図5参照)を30秒間ほど停止させたまま印字ヘッド14を待機させて冷却する(S103)。この待機後に、印字ヘッド14内に設けられている温度センサ(図示せず)が検出した温度が所定温度を超えているか否かが再び判定される(S102)。この判定(S102)と待機(S103)は、温度センサが検出した温度が所定温度以下になるまで繰り返される。
S102で印字ヘッド14の温度が所定温度以下と判定されたときは、吐出検査が実行される(S104)。上記のように所定温度を超える印字ヘッド14を所定温度以下に冷却した後に吐出検査を行うので、高温の印字ヘッド14に起因する不正確な吐出検査が行われない。この結果、正確なノズル情報を得られる。このため、実施例1のインクジェット方式画像形成装置では高品質の画像を形成できる。
図2を参照して、本発明の実施例2を説明する。
図2は、ノズルからインクが正常に吐出されているか否かを検査するための吐出検査の手順を示すフロー図である。
実施例2のインクジェット方式画像形成装置が、図5に示す従来のインクジェット方式画像形成装置とは相違する点を説明する。本発明のインクジェット方式画像形成装置では、吐出検査装置40(図5等参照)を用いて吐出検査を行う際の手順に特徴がある。また、吐出検査を行うために制御装置18に代えて、後述する制御装置が備えられている。
図2に示すフローは、制御装置(図示せず)から印字指令が送られてきた場合に吐出検査を開始する指令が送られてきたときに起動する。先ず、印字ヘッド14(図5参照)からインクを吐出して増粘インクと気泡を印字ヘッド14のノズル30(図6参照)から除去する予備吐出を行う(S201)。この予備吐出によって、増粘インクと気泡に起因する誤差の無い吐出検査が行われることとなる。続いて、印字ヘッド14内に設けられている温度センサ(図示せず)が検出した温度(印字ヘッド14の温度)が制御装置に送られ、この温度が所定温度(本実施例の場合は55℃)を超えているか否かが判定される(S202)。印字ヘッド14の温度が所定温度を超えているときは、印字ヘッド14を所定温度以下に冷却させるために、キャリッジ16(図5参照)を主走査方向に2回だけ走査させて、気流を印字ヘッド14に当てて印字ヘッド14を効率良く冷却する(S203)。この冷却後に、印字ヘッド14内に設けられている温度センサ(図示せず)が検出した温度が所定温度を超えているか否かが再び判定される(S202)。この判定(S202)と冷却(S203)は、温度センサが検出した温度が所定温度以下になるまで繰り返される。
S202で印字ヘッド14の温度が所定温度以下と判定されたときは、吐出検査が実行される(S204)。上記のように所定温度を超える印字ヘッド14を所定温度以下に冷却した後に吐出検査を行うので、高温の印字ヘッド14に起因する不正確な吐出検査が行われない。この結果、正確なノズル情報を得られる。このため、実施例2のインクジェット方式画像形成装置では高品質の画像を形成できる。
図3を参照して、本発明の実施例3を説明する。
図3は、ノズルからインクが正常に吐出されているか否かを検査するための吐出検査の手順を示すフロー図である。
実施例3のインクジェット方式画像形成装置が、図5に示す従来のインクジェット方式画像形成装置とは相違する点を説明する。本発明のインクジェット方式画像形成装置では、吐出検査装置40(図5等参照)を用いて吐出検査を行う際の手順に特徴がある。また、吐出検査を行うために制御装置18に代えて、後述する制御装置が備えられている。
図3に示すフローは、制御装置(図示せず)から印字指令が送られてきた場合に吐出検査を開始する指令が送られてきたときに起動する。先ず、印字ヘッド14(図5参照)からインクを吐出して増粘インクと気泡を印字ヘッド14のノズル30(図6参照)から除去する予備吐出を行う(S301)。この予備吐出によって、増粘インクと気泡に起因する誤差の無い吐出検査が行われることとなる。続いて、印字ヘッド14内に設けられている温度センサ(図示せず)が検出した温度(印字ヘッド14の温度)が制御装置に送られ、この温度が所定温度(本実施例の場合は55℃)を超えているか否かが判定される(S302)。印字ヘッド14の温度が所定温度を超えているときは、印字ヘッド14を所定温度以下に冷却させるために吸引回復動作を行う。この吸引回復動作は、印字ヘッド14のノズル面にキャップ(図示せず)を密着させてノズル面をキャップで覆った状態で、吸引機構28によって印字ヘッド14から強制的にインクを吸引すると共にインクタンク20(図5参照)から新たなインクを印字ヘッド14に供給する動作である。この動作によって、印字ヘッド14内に温度の低いインクが流入するので、印字ヘッド14の温度が速やかに下がって印字ヘッド14が冷却される(S303)。この冷却後に、印字ヘッド14内に設けられている温度センサ(図示せず)が検出した温度が所定温度を超えているか否かが再び判定される(S302)。この判定(S302)と冷却(S303)は、温度センサが検出した温度が所定温度以下になるまで繰り返される。
S302で印字ヘッド14の温度が所定温度以下と判定されたときは、吐出検査が実行される(S304)。上記のように所定温度を超える印字ヘッド14を所定温度以下に冷却した後に吐出検査を行うので、高温の印字ヘッド14に起因する不正確な吐出検査が行われない。この結果、正確なノズル情報を得られる。このため、実施例3のインクジェット方式画像形成装置では高品質の画像を形成できる。
図4を参照して、本発明の実施例4を説明する。
図4は、ノズルからインクが正常に吐出されているか否かを検査するための吐出検査の手順を示すフロー図である。
実施例4のインクジェット方式画像形成装置が、図5に示す従来のインクジェット方式画像形成装置とは相違する点を説明する。本発明のインクジェット方式画像形成装置では、吐出検査装置40(図5等参照)を用いて吐出検査を行う際の手順に特徴がある。また、吐出検査を行うために制御装置18に代えて、後述する制御装置が備えられている。
図4に示すフローは、制御装置(図示せず)から新たな印字ヘッドがキャリッジ16(図5参照)に装着された信号が送られてきたときに起動する。先ず、新たな印字ヘッドにインクタンク20(図5参照)からインクを供給する(S401)。続いて、新しい印字ヘッドとインクとの馴染みによる吐出特性変化を抑えるために、印字ヘッドから所定発数だけインクを吐出するエージング動作(処理)が行われる(S402)。このエージング動作が終了した後、吐出検査を再び実行させるためのフラグを立てておく(フラグを1にしておく)(S403)。続いて、上述した吐出検査を行って、各ノズルからのインク吐出の状態に関する基準情報を制御装置に記憶させる(S404)。この基準情報は、エージング動作の終了直後に行われるので、印字ヘッドの温度が高くて正確でない可能性がある。
次に、エージング動作の終了後に初めての印字開始の指令が制御装置に送られてきたか否かが判定される(S405)。この指令が送られていないときにはこのフローは終了する。この指令が送られてきたときには、吐出検査を再び実行させるためのフラグが立っているか(1か否か)が判定される(S406)。S406において、フラグが立っていないと判定されたときはS402に戻る。フラグが立っていると判定されたときは、キャリッジ16(図5参照)に新たに装着された印字ヘッドからインクを吐出して増粘インクと気泡を印字ヘッド14のノズル30(図6参照)から除去する予備吐出を行う(S407)。この予備吐出によって、増粘インクと気泡に起因する誤差の無い吐出検査が行われることとなる。吐出検査が実行される(S408)。上記のようにエージング処理後に最初に行われる画像形成の直前に予備吐出と吐出検査を行うので、高温の印字ヘッドに起因する不正確な吐出検査が行われない。この結果、正確なノズル情報を得られる。このため、実施例4のインクジェット方式画像形成装置では高品質の画像を形成できる。
ノズルからインクが正常に吐出されているか否かを検査するための吐出検査の手順を示す実施例1のフロー図である。 ノズルからインクが正常に吐出されているか否かを検査するための吐出検査の手順を示す実施例2のフロー図である。 ノズルからインクが正常に吐出されているか否かを検査するための吐出検査の手順を示す実施例3のフロー図である。 ノズルからインクが正常に吐出されているか否かを検査するための吐出検査の手順を示す実施例4のフロー図である。 従来のインクジェット方式画像形成装置の概略構成を示す斜視図である。 印字ヘッドのノズルの構造を模式的に示す断面図である。 吐出検査装置の概略構成を模式的に示す斜視図である。 吐出検査装置で検出した検出信号の一例を示すグラフである。
符号の説明
10 インクジェット方式画像形成装置
14 印字ヘッド
40 吐出検査装置

Claims (6)

  1. インクを吐出する印字ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式画像形成装置において、
    前記印字ヘッドから吐出されるインクの吐出状態を検査する吐出検査をするときに、前記印字ヘッドが所定温度を超えているときは該印字ヘッドを所定温度以下に冷却することを特徴とするインクジェット方式画像形成装置。
  2. 前記印字ヘッドを前記所定温度以下に冷却する際に、
    該印字ヘッドが前記所定温度以下になるまで該印字ヘッドを待機させておくことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット方式画像形成装置。
  3. 前記印字ヘッドを前記所定温度以下に冷却する際に、
    該印字ヘッドが前記所定温度以下になるまで該印字ヘッドを所定の走査方向に走査させることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット方式画像形成装置。
  4. 前記印字ヘッドを前記所定温度以下に冷却する際に、
    該印字ヘッドからインクを強制的に吸引して新たなインクを該印字ヘッドに供給することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット方式画像形成装置。
  5. インクを吐出する印字ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式画像形成装置において、
    新たに装着された印字ヘッドとインクとを馴染ませるためのエージング処理が行われたときは、このエージング処理後に最初に行われる画像形成の直前に、前記印字ヘッドから吐出されるインクの吐出状態を検査する吐出検査を行うことを特徴とするインクジェット方式画像形成装置。
  6. 前記吐出検査に先立って、印字ヘッドからインクを吐出して増粘インクと気泡を印字ヘッドのノズルから除去する予備吐出を行うことを特徴とする請求項1から5までのうちのいずれか一項に記載のインクジェット方式画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007229608A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Toshiba Corp 液滴噴射塗布装置及び液滴噴射塗布方法
JP2009214450A (ja) * 2008-03-11 2009-09-24 Canon Inc インク残量の検知方法およびインクジェット記録装置

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