JP2005027228A - パケット通信方法、パケット通信装置、サーバ装置、通信システム及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】
ラストパケットの空き容量を有効に活用することができる通信方法、通信システム、サーバを提供することである。
【解決手段】
本発明にかかる通信方法は、データ取得要求を送信するパケット通信端末10とパケット通信端末10のデータ取得要求に対するデータをパケットに分割してパケット通信端末10に送信するWEBサーバ20とを有する通信システムである。WEBサーバ20は通信端末からのデータ取得要求が特定のブラウザソフトであるか否かを判別するブラウザ判別部23と、送信するデータのラストパケットの空き容量を検出する空き容量検出部24と、ラストパケットの空き容量に基づいて、前記付加データを分割する付加データ分割部25と、ラストパケットの空き容量に付加データを付加するデータ付加部26とを備えている。
【選択図】 図2
ラストパケットの空き容量を有効に活用することができる通信方法、通信システム、サーバを提供することである。
【解決手段】
本発明にかかる通信方法は、データ取得要求を送信するパケット通信端末10とパケット通信端末10のデータ取得要求に対するデータをパケットに分割してパケット通信端末10に送信するWEBサーバ20とを有する通信システムである。WEBサーバ20は通信端末からのデータ取得要求が特定のブラウザソフトであるか否かを判別するブラウザ判別部23と、送信するデータのラストパケットの空き容量を検出する空き容量検出部24と、ラストパケットの空き容量に基づいて、前記付加データを分割する付加データ分割部25と、ラストパケットの空き容量に付加データを付加するデータ付加部26とを備えている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、パケット通信方法、パケット通信装置、サーバ装置、通信システム及びプログラムに関し、特に、パケットに収容されるデータの処理に関する。
近年、WEBやメールなどのインターネットを利用した情報通信は、急激な広がりを見せている。さらに、携帯電話に代表される携帯通信端末が広く利用され、携帯端末からのインターネットを介したデータ通信がますます普及している。インターネットを介した通信においてはパケット交換技術が利用され、データをパケットと呼ばれる単位に区切り、分割してデータが送受信される。例えば携帯電話のインターネット閲覧サービスなどにおけるパケット通信において、ユーザはパケットの通信量に応じて、通信事業者にパケット通信料を支払う。このため、最近ではパケット通信料をなるべくかけないように、気にするユーザが増えている。一方、パケット通信において、例えば1パケットのサイズが128バイトである場合、通信データとパケットサイズとの関係から、パケットの128バイトに空き領域が発生する場合がある。パケットの空き領域は特定のビットで埋められ、空き領域に伝送するデータは含まれない。ユーザは、この空き領域が発生しているパケットに対しても通常のパケット通信料を支払わなければならない。
ところで、ネットワークテレビ番組のようなデジタルビデオ信号の通信において、メイン番組などの1次パケットデータストリームと、コマーシャルや天気速報のような2次パケットデータストリームを接合する方法が知られている。(例えば、特許文献1)。データストリームは、MPEGなどの技術を使用して、パケットデータに分割されて処理される。メイン番組などの1次パケットデータストリームにローカルコマーシャルなどの2次パケットデータストリームを接合する処理において、接合の始まる時間を指示する開始信号に従って、一次ストリームの接合前パケットが決定される。
2次ストリームの最初のパケットが接合前パケットに続くように配置される。これによって、1次データストリーム内のデータの減圧を要求せず、出力データストリームが生成される。この技術によってデータストリームにおける、2次データを1次データに付加することはできる。しかし、ネットワークテレビ番組のようなデジタルビデオ信号の通信は、一方向にデータ伝送が行われる技術であって、ネットワークを介した双方向パケットデータ通信、例えば、WEB技術を利用した情報閲覧とは異なる技術に属し、又、上記技術を直接適用することはできない。さらに、パケットサイズと伝送データとの関係から生ずる上記パケットの空き領域の問題は、上記技術において以前残される。
また、画像データの圧縮において、符号量の変動する圧縮データを一定の符号量にパケッタイズして伝送する際に生じる未使用領域に補助情報を付加して、未使用領域を有効に活用する方法が知られている(例えば、特許文献2)。JPEG圧縮方式を用いて動画像を圧縮符号化する場合、各画面の圧縮率は原画像の周波数成分によって異なるため、各画面の圧縮データの符号量は変動する。このため、一定のデータ伝送速度で圧縮データを伝送する場合、各画面の圧縮データの符号量がほぼ均一となるように、一画面毎の圧縮データの符号量を制御する処理が行われる。
しかし、符号量制御により得られる圧縮データの符号量は、目標値に完全に一致しないため、一定の伝送帯域にて送信可能な符号量より少ない値を目標値に設定する。このため、パケッタイズ伝送における未使用領域が生ずる。この未使用領域に、バッテリ残量データなどの補助情報を挿入することができる。しかし、本技術は、JPEGによる圧縮データを一定の符号量にパケッタイズして動画像として伝送する際に生じる未使用領域についての技術であって、ネットワークを介した双方向パケットデータ通信、例えば、WEB技術を利用した情報閲覧とは異なる技術に属し、又、上記技術を直接適用することはできない。
本発明は、上記背景技術に鑑みてなされたものであって、双方向パケット通信網において、データパケットの空き領域を有効に活用することができる通信システム、通信方法及びサーバ装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、パケット通信方法であって、データ取得要求を、ネットワークを介して受信するステップと、前記受信したデータ取得要求に基づいて、要求されたデータから生成されるデータパケットにおける空き領域の容量を決定するステップと、前記空き領域に付加される付加データを含むデータパケットを生成するステップと、前記データパケットを前記要求の送信元に送信するステップと、を有する。これによって、要求に応じて送信されるデータパケットの空き領域を活用することができ、効果的なデータ伝送を実現することができる。
前記容量を決定するステップは、前記要求に応答して送信すべき最後のデータパケットについて空き領域の容量を決定し、前記データパケットを生成するステップは、前記最後のデータパケットに付加データを付加することが好ましい。これによって、送信すべきデータに影響を与えることなく付加データを送信することができる。
前記容量を決定するステップにおいて決定された空き領域の容量に応じて、付加すべきデータを分割するステップをさらに備え、前記データパケットを生成するステップは、前記分割されたデータを前記付加データとして付加することが好ましい。これによって、付加データのサイズに限定されることなく、付加データを送信することができる。
前記データ取得要求が、予め定められたプログラムから送信された要求であることを決定するステップをさらに備え、前記データ取得要求が、予め定められたプログラムから送信された要求である場合、前記付加データが付加されることが好ましい。これによって、付加データを処理可能なプログラムを特定でき、付加データを効果的に処理することができる。
本発明の第2の態様は、コンピュータに所定の処理を実行させるプログラムであって、前記処理は、ネットワークを介して受信されたデータ取得要求に応答して、要求されたデータから生成されるデータパケットであって、前記要求に応答して生成される最後のデータパケットの空き領域の容量を決定するステップと、前記空き領域に付加される付加データを含む前記最後のデータパケットを生成するステップと、を有する。これによって、要求に応じて送信されるデータパケットの空き領域を活用することができ、効果的なデータ伝送を実現することができる。
上記第2の態様において、前記空き領域の容量よりも前記付加すべきデータが大きい場合、前記付加すべきデータを分割して前記最後のデータパケットを生成することが好ましい。これによって、付加データのサイズに限定されることなく、付加データを送信することができる。
本発明の第3の態様はサーバ装置であって、通信端末からのデータ取得要求に基づいてデータをパケットに分割して前記通信端末に送信するサーバ装置であって、前記データ取得要求が、特定のプログラムによるものか否かを判別するプログラム判別部と、前記プログラム判別部が特定のプログラムと判別した場合に、前記パケットの内、最後に送信されるラストパケットの空き領域の容量を決定する空き容量決定部と、前記空き領域に付加データを付加し、データパケットを生成するデータパケット生成部と、を有する。これによって、要求に応じて送信されるデータパケットの空き領域を活用することができ、効果的なデータ伝送を実現することができる。
本発明の第4の態様はコンピュータに所定の処理を実行させるプログラムであって、前記処理は、ネットワークを介して送信されるデータ要求を生成するステップと、前記データ要求に応答して送信されたデータパケットを取得するステップと、前記取得したデータパケットに収容されているデータであって、前記要求されたデータと異なる付加データを判別するステップと、前記判別された付加データを抽出するステップと、を有する。これによって、要求に応じて送信されるデータパケットの空き領域を活用することができ、効果的なデータ伝送を実現することができる。
上記第4の態様において、前記抽出された付加データを記憶するステップと、記憶された複数の付加データから完全なデータを生成するステップと、をさらに備えることが好ましい。これによって、付加データのサイズに限定されることなく、付加データを送信することができる。
上記第4の態様において、前記抽出された付加データを記憶するステップと、記憶された複数の付加データから完全なデータを生成するステップと、をさらに備えることが好ましい。これによって、付加データのサイズに限定されることなく、付加データを送信することができる。
本発明の第5の態様はパケット通信装置であって、ネットワークを介して、データ要求を送信する手段と、前記データ要求に応答して送信されたデータパケットを取得する手段と、前記要求に対する最後のデータパケットに収容されているデータであって、前記要求されたデータと異なる付加データを判別する手段と、前記判別された付加データを記憶する手段と、を有する。これによって、要求に応じて送信されるデータパケットの空き領域を活用することができ、効果的なデータ伝送を実現することができる。
本発明の第6の態様は、データ取得要求を送信する通信端末と前記通信端末のデータ取得要求に対するデータをパケットに分割して前記通信端末に送信するサーバ装置とを有する通信システムであって、前記通信端末が前記データ取得要求を送信するブラウザプログラムを記憶する記憶部を備え、前記サーバ装置が、前記要求に応答して送信される最後のデータパケットの空き領域の容量を検出する空き容量検出部と、前記最後のデータパケットの空き領域に付加データを付加してデータパケットを生成するデータパケット生成部と、を有する。これによって、要求に応じて送信されるデータパケットの空き領域を活用することができ、効果的なデータ伝送を実現することができる。
本発明によれば、インターネットなどのパケット通信網において、パケットの空領域に付加データを付加することによって空領域を有効活用し、効率的なパケットデータ伝送を実現することができる。
以下に、本発明を適用可能な実施の形態が説明される。以下の説明は、本発明の実施形態を説明するものであり、本発明が以下の実施形態に限定されるものではない。説明の明確化のため、以下の記載は、適宜、省略及び簡略化がなされている。又、当業者であれば、以下の実施形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。
本実施の形態にかかる半導体装置の構成を図1に示す。図1は本実施の形態にかかる通信システムを示す図である。本実施例の通信システムはパケット通信端末10とWEBサーバ20とインターネットを利用した通信網100から構成されている。例えば、WEBデータ閲覧サービスなどにおいて、パケット通信端末10のユーザは、送受信したパケット量に応じて通信料金が課金されるようになっている。
パケット通信端末10は携帯電話、PDA、パーソナルコンピューター(PC)などの情報処理端末である。パケット通信端末10はWEBページを表示する機能及びJava(登録商標)等のプログラムによって作成されたブラウザソフトをダウンロードして記憶する機能を備えている。パケット通信端末10は、さらに、ダウンロードしたブラウザソフトを起動し、WEBサーバ20にアクセスして各種情報の通信を行う機能を有する。
WEBサーバ20は、WEBサーバ20からパケット通信端末10にダウンロードされた特定のブラウザソフトからのアクセスと、特定のブラウザソフト以外の一般のブラウザソフトからのアクセスを区別し、前者からの場合は要求されたデータを送出する際、ラストパケットにあらかじめ用意された情報を付加する機能を有する。この付加情報は、画像、音声、テキストなどのデータである。さらに、ラストパケットの空き領域のサイズに応じて、データを付加するか付加しないかを判別し、付加する場合は適切なサイズのデータを選択、またはデータを適切なサイズに分割して付加する機能を有する。
図2は本実施の形態にかかるパケット通信端末10とWEBサーバ20の論理構成を示すブロック図である。パケット通信端末10は、例えば携帯電話を利用することができる。11は記憶部、12は通信部、13は表示部、14は入力部、15は制御部、16はブラウザ部であり、これらはパケット通信端末10に設けられている。制御部15は、表示部13、入力部14、通信部12、あるいはブラウザ部16などの各ブロックの制御を行う。21は通信部、22は記憶部、23はブラウザ判別部、24は容量検出部、25は付加データ分割部、26はデータ付加部であり、これらはWEBサーバ20に設けられている。各機能ブロックは、ハードウェアと、ハードウェア上で動作するオペレーティングソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアが協働して動作することによって、実現される。
典型的なハードウェア構成は、CPUとメモリ含んでいる。CPUとメモリとは、バスを介して補助記憶装置としての外部記憶装置に接続される。あるいは、ディスプレイやデータ入力キーなどのユーザインターフェース装置が接続される。外部記憶装置やユーザインターフェース装置は、コントローラを介してバスに接続する構成とすることができる。パケット通信端末10にはアプリケーションソフトウェアとしてのWEBブラウザが、WEBサーバ20には、WEBサーバソフトウェア及び、様々なWEB機能を提供するWEBエンジンソフトウェアがインストールされる。各ソフトウェアはメモリ内に展開され、CPU上で動作することによって、上記各機能の一部を実現することができる。
ユーザはWEBサーバ20上の情報を取得するために、ブラウザソフトウェアを起動して、ブラウザ部を動作させる。ユーザは、キーボタン等を含む入力部14を操作することでデータを入力することができる。入力されたデータはブラウザ部16が取得する。取得したデータについて、例えば画像表示が必要な場合、ブラウザ部16から必要なデータが、例えば液晶表示装置などのディスプレイを備える表示部13に渡される。表示部13は、ユーザのキー操作に応じた画像をディスプレイに表示する。
通信部12はデータ取得要求及びその他のデータをWEBサーバ20へ送信し、WEBサーバ20との間でパケット通信を行う。典型的には、通信部12はTCP/IPプロトコルに従って、WEBサーバ20とのパケット通信を実行する。通信部12は、通信データを、各レイヤにおいて所定サイズのデータに分割し、ヘッダデータを付加することによってパケットデータを生成する。生成されたパケットデータは、ネットワークを介してWEBサーバ20に送信される。
ユーザは入力部14を操作してWEBサーバ20のURL(IPアドレス)を入力する。URLが入力された場合、名前解決処理によってIPアドレスが特定される。ブラウザ部16は特定されたIPアドレスへのWEBデータ要求を生成する。WEBデータ要求に従ってWEBサーバ20から所定のWEBデータをダウンロードし、表示データの場合はそのWEBページが表示部13に表示され、閲覧することができる。記憶部11は、各プログラムを格納した外部記憶装置及び書き換え可能なメモリ等であり、WEBサーバ20からダウンロードした特定のブラウザソフトウェアやデータ等を記憶することができる。
WEBサーバ20の記憶部22には特定のブラウザソフトウェア及びパケット通信端末10に送出するためのテキスト、画像、音声、HTMLファイル等のデータと共に、ラストパケットに付加される付加データが記憶されている。通信部21は、パケット通信端末10からのデータ取得要求を受信した時、その要求に対応するデータを分割し、ヘッダを付してパケットデータを生成する。パケットデータは、パケット通信端末10に送出される。上記のように、典型的には、TCP/IPプロトコルに従ってデータ通信がなされる。
通信部21は、上位レイヤから取得したデータから、TCPパケットを生成する。取得データがTCPパケットのデータサイズよりも大きい場合、データを分割し、TCPヘッダを付してTCPパケットデータを生成する。さらに、通信部21はTCPパケットからIPパケットを生成する。通信部21は、データの伝送媒体に応じてTCPから取得したデータを分割し、IPヘッダを付してIPパケットを生成する。IPパケットから、イーサネット(登録商標)などのデータ伝送方式に対応したネットワークインターフェース層のパケットが生成され、データが送信される。IPパケットにヘッダデータなどを付すことによって、あるいは、必要に応じてIPパケットを分割し、ネットワークインターフェース層のパケットが生成される。
WEBデータの送信のための処理において、ブラウザ判別部23はパケット通信端末10上で起動されたブラウザソフトウェアが、特定のブラウザソフトウェアであるか否かを判別する。ブラウザソフトウェアの識別は、データ取得要求にブラウザソフトウェアの識別子を含ませることによって行うことができる。パケット通信端末10で使用されているブラウザソフトウェアが特定のブラウザソフトウェアでないと、識別子に基づいてブラウザ判別部23が決定した場合、送出要求されているデータは通常のプロセスに従って送信される。
ブラウザ判別部23が、パケット通信端末10で使用されているブラウザソフトウェアが特定のブラウザソフトウェアであると識別子に基づいて判別した場合、分割されたパケットの内、ラストパケットに付加データを付加して送信される。例えば、付加データは、最後のIPパケットのデータ領域の空き領域に収容される。あるいは、ネットワークインターフェース層のパケットのラストパケットに、付加データを収容することができる。複数のパケットに分割されたWEBデータを図3に示す。WEBデータ54はその容量に応じた数のパケット50に分割される。
例えば、128バイトのデータを1パケットとしてWEBデータ54を複数のパケットに分割する。ラストパケット51は分割された複数のパケットの内、最後に送信されるパケットであり、ラストパケット51が送信されると1単位のWEBデータ54の送信が完了する。このとき分割前のWEBデータ54の容量に応じてラストパケット51に収容されるデータ容量が異なる。従って、ラストパケット51はWEBデータが含まれる使用領域52と要求されたWEBデータが含まれない空き領域53を有する。この使用領域52と空き領域53のデータ容量はWEBデータ54のデータ容量により変化する。尚、WEBデータの容量によっては、一つパケットにWEBデータが収容される。この場合、この一つのパケットが上記ラストパケットに相当する。
空き容量検出部24はラストパケット51の空き領域53の容量を決定する。例えば、パケットのデータ部のサイズが128バイトである場合、使用領域52が80バイトであれば、空き領域53は48バイトとなる。付加データ分割部25は、WEBページ54のデータとは異なる付加データを、ラストパケット51の空き領域53に収容できるサイズに分割する。データ付加部26は、分割情報と共に、ラストパケット51に収容すべき付加データを通信部21に渡す。分割情報には付加データの種類や大きさ等の分割された付加データに関する情報が含まれている。付加データが空き領域の容量より小さい場合、そのまま完全な付加データを空き領域53に埋め込んで送信する。
それぞれのパケット50の先頭には送信元や送信先、パケットの大きさ等パケット自体に関する情報がヘッダ内に収容され、パケット通信端末10に送信される。パケット通信端末10はこれらのラストパケット51を含めたパケット50を受信して、WEBデータ54に基づいてWEBページを表示する。取得した分割された付加データは、ブラウザ部16によって判別される。ブラウザ部16は判別した付加データを抽出して記憶部11に記憶する。分割された付加データの全てを取得し、完全な付加データが得られた段階において、ブラウザ部16は付加データに関する必要な処理が実行することができる。あるいは、一つのパケットで完全な付加データが得られた場合、その段階で付加データに関する処理を実行することができる。
本実施の形態では、広告配信、当たりくじ、クーポン、ゲームにおける隠しデータなどを付加データとして配信することができ、さらには画像やメロディをWEBサーバ20へのアクセス数に応じてプレゼントすることも可能である。もちろん付加データは上記のものに限定されない。このように本実施の形態ではWEBデータをダウンロードする際に、通信パケット数を増大させることなく、WEBページ以外の付加データをユーザに送信できる。従って、双方向パケット通信網における効率的なデータ伝送が可能となり、携帯電話のインターネット接続サービスなど、パケットの受信量によって通信料が発生するサービスにおいて、ユーザは通信料を支払う必要なくデータを取得することができる。
さらに本実施の形態では付加するデータ自体を分割して2回以上のWEBデータの送信に分けて送信しているため、1パケットに収容可能なデータサイズよりも大きな付加データを送信することができる。特にユーザのアクセス回数が多ければ、様々なデータを送信することが可能になる。
次に図4を用いて、本実施の形態にかかるパケット通信の通信処理フローを説明する。図4は本実施の形態にかかるパケット通信の通信処理を示すフローチャートである。図4を参照すると、ユーザは、自分のパケット通信端末10を操作して、WEBサーバ20のダウンロードページにアクセスする(ステップA1)。WEBサーバ20はJava(登録商標)などのプログラム言語によって作成された特定のブラウザソフトウェアをパケット通信端末10に送信する(ステップA2)。
パケット通信端末10上で、ダウンロードした特定のブラウザソフトウェアを起動すると、ブラウザ部16が機能する。そのブラウザ部16はWEBサーバ20にアクセスする(ステップA3)。そして、ユーザはパケット通信端末10を操作してブラウザ部16から、所望のデータを取得するためのデータ取得要求を送信する。WEBサーバ20は、データ取得要求を受信して、そのデータ取得要求がWEBサーバ20からダウンロードした特定のブラウザソフトウェアからのリクエストかどうか判別する。パケット通信端末10上で起動された特定のブラウザソフトからのリクエストでない場合は、アクセス元に対してWEBページのデータを通常どおり送信する(ステップA4)。
パケット通信端末10上で起動されたブラウザソフトウェアからのリクエストの場合、WEBサーバ20はWEBデータを送信する前に、ラストパケットの空き容量を調べ(ステップA5)、WEBページのデータとは別の付加データを、ラストパケットの空き容量に付加できるサイズに分割し、分割情報とともにラストパケットに埋め込んで送信する(ステップA6)。
パケット通信端末10上のブラウザ部16は、WEBサーバ20から送信されたWEBデータを受信し、WEBページを表示部13によってWEBページが表示される(ステップA7)。その際、受信したラストパケットに付加データがあった場合、パケット通信端末10上の記憶部11のメモリ領域に一時的に保存される(ステップA8)。パケット通信端末10上のブラウザ部16は、メモリ領域に保存された付加データが分割されたものでなく、例えば完全な画像データである場合、表示部13に表示する(ステップA9)。分割されていた場合、ステップA2からステップA8を繰り返し、全ての付加データが揃った時点で表示部13に表示する(ステップA9)。
2回目以降の空き領域に埋め込まれるデータは、付加データのうち既に送信した部分を除いたものであり、未送信データを空き領域の容量に応じて分割し、順次送信していく。この分割された付加データと共に付加データ全体の容量や、分割送信されたデータの容量、あるいは分割データのシーケンス番号等の分割情報が、空き領域に埋め込まれて送信される。例えば、付加データが全て揃ったか否かについて、この分割情報を基づいてブラウザ部16が判断し、完全な付加データが揃ったと判断した場合、表示部13に画像データが表示される。
このように付加データをパケットの空き領域に埋め込んで送信することにより、ユーザは通信パケットを増加させることなく、付加データを取得することができ、利便性を向上することができる。特にラストパケットの空き容量に応じて、付加データを分割していて送信することによって、データサイズに強く拘束されることなく付加データの送信が可能になる。
本発明は上述した実施例に限られず、様々な変更が可能である。例えば、上述の実施の形態では空き領域より付加データが大きい場合、付加データを分割したが、付加データを分割せずに空き領域に応じて異なる付加データを送出するようにしてもよい。あるいは、空き容量が一定容量以下の時には、付加データを付加しないようにしてもよい。また、WEBページをダウンロードするWEBサーバからブラウザソフトウェアをダウンロードしたが、異なるWEBサーバからダウンロードするようにしてもよい。さらに、ブラウザソフトウェアは予めパケット通信端末に記憶されていても良い。あるいは、付加データに関する処理を実行するためのソフトウェアを広く知られたブラウザソフトウェアに組みこむことによって、本形態の機能を実現するように構成することができる。
10 パケット通信端末、11 記憶部、12 通信部、13 表示部、14 入力部、15 制御部、16 ブラウザ部、20 WEBサーバ、21 通信部、22 記憶部、23 ブラウザ判別部、24 空き容量検出部、25 付加データ分割部、50 パケット、51 ラストパケット、52 使用領域、53 空き領域、100 インターネット
Claims (11)
- データ取得要求を、ネットワークを介して受信するステップと、
前記受信したデータ取得要求に基づいて、要求されたデータから生成されるデータパケットにおける空き領域の容量を決定するステップと、
前記空き領域に付加される付加データを含むデータパケットを生成するステップと、
前記データパケットを前記要求の送信元に送信するステップと、
を有するパケット通信方法。 - 前記容量を決定するステップは、前記要求に応答して送信すべき最後のデータパケットについて空き領域の容量を決定し、
前記データパケットを生成するステップは、前記最後のデータパケットに付加データを付加する、
請求項1に記載のパケット通信方法。 - 前記容量を決定するステップにおいて決定された空き領域の容量に応じて、付加すべきデータを分割するステップをさらに備え、
前記データパケットを生成するステップは、前記分割されたデータを前記付加データとして付加する、
請求項1もしくは2に記載のパケット通信方法。 - 前記データ取得要求が、予め定められたプログラムから送信された要求であることを決定するステップをさらに備え、
前記データ取得要求が、予め定められたプログラムから送信された要求である場合、前記付加データが付加される、
請求項1、2、又は3に記載のパケット通信方法。 - コンピュータに所定の処理を実行させるプログラムであって、前記処理は、
ネットワークを介して受信されたデータ取得要求に応答して、要求されたデータから生成されるデータパケットであって、前記要求に応答して生成される最後のデータパケットの空き領域の容量を決定するステップと、
前記空き領域に付加される付加データを含む前記最後のデータパケットを生成するステップと、
を有するプログラム。 - 前記空き領域の容量よりも前記付加すべきデータが大きい場合、前記付加すべきデータを分割して前記最後のデータパケットを生成する、請求項5に記載のプログラム。
- 通信端末からのデータ取得要求に基づいてデータをパケットに分割して前記通信端末に送信するサーバ装置であって、
前記データ取得要求が、特定のプログラムによるものか否かを判別するプログラム判別部と、
前記プログラム判別部が特定のプログラムと判別した場合に、前記パケットの内、最後に送信されるラストパケットの空き領域の容量を決定する空き容量決定部と、
前記空き領域に付加データを付加し、データパケットを生成するデータパケット生成部と、を有するサーバ装置。 - コンピュータに所定の処理を実行させるプログラムであって、前記処理は、
ネットワークを介して送信されるデータ要求を生成するステップと、
前記データ要求に応答して送信されたデータパケットを取得するステップと、
前記取得したデータパケットに収容されているデータであって、前記要求されたデータと異なる付加データを判別するステップと、
前記判別された付加データを抽出するステップと、
を有するプログラム。 - 前記抽出された付加データを記憶するステップと、
記憶された複数の付加データから完全なデータを生成するステップと、
をさらに備える請求項8に記載のプログラム。 - ネットワークを介して、データ要求を送信する手段と、
前記データ要求に応答して送信されたデータパケットを取得する手段と、
前記要求に対する最後のデータパケットに収容されているデータであって、前記要求されたデータと異なる付加データを判別する手段と、
前記判別された付加データを記憶する手段と、
を有するパケット通信装置。 - データ取得要求を送信する通信端末と前記通信端末のデータ取得要求に対するデータをパケットに分割して前記通信端末に送信するサーバ装置とを有する通信システムであって、
前記通信端末が前記データ取得要求を送信するブラウザプログラムを記憶する記憶部を備え、
前記サーバ装置が、
前記データ取得要求が、前記通信端末に記憶されている特定のブラウザプログラムからの要求であるか否かを判別するブラウザ判別部と、
前記ブラウザ判別部が所定のブラウザプログラムであると判別した場合に、前記要求に応答して送信される最後のデータパケットの空き領域の容量を検出する空き容量検出部と、
前記データパケットの空き領域に付加データを付加してデータパケットを生成するデータパケット生成部と、
を有する通信システム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2013145757A1 (ja) | 2012-03-29 | 2013-10-03 | 旭化成エレクトロニクス株式会社 | 受光デバイス |
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2003
- 2003-07-03 JP JP2003270563A patent/JP2005027228A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013145757A1 (ja) | 2012-03-29 | 2013-10-03 | 旭化成エレクトロニクス株式会社 | 受光デバイス |
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