JP2003281032A - コンテンツ送信方法およびコンテンツ受信方法 - Google Patents
コンテンツ送信方法およびコンテンツ受信方法Info
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Abstract
ークの負荷状態に合わせたコンテンツを提供すること。 【解決手段】 クライアント2〜4の情報処理能力をク
ライアントデータ取得部14aが取得し、ネットワーク
5の負荷状態をネットワーク負荷監視部14bによって
監視し、コンテンツリスト送信部15が、コンテンツデ
ータベース21に記憶した同一内容で品質の異なる複数
のコンテンツからクライアント2〜4の情報処理能力お
よびネットワーク5の負荷状態に適合する品質のコンテ
ンツを選択してコンテンツリストとして送信する。サン
プルコンテンツ送信部16は、選択されたコンテンツの
一部をサンプルコンテンツとして送信し、サンプルコン
テンツによって品質確認をおこなった後に、コンテンツ
送信部17によるコンテンツ送信と、課金処理部18に
よる課金処理とをおこなう。
Description
介して接続されたクライアントに、動画などのコンテン
ツを送信するコンテンツ送信方法および情報処理を行う
クライアントが、ネットワークを介して接続されたサー
バから動画などのコンテンツを受信するコンテンツ受信
方法に関し、特に、クライアント側の情報処理能力およ
びネットワークの負荷状態に合わせたコンテンツを提供
することができるコンテンツ送信方法およびコンテンツ
受信方法に関する。
環境の充実によって、このネットワークを介して動画な
どのコンテンツを配信する手法が注目されている。ユー
ザが書籍や映画を購入、鑑賞する場合、ユーザが求めて
いるのはその中に含まれる情報や内容、すなわちコンテ
ンツである。しかし、書籍や映画などの場合、ユーザは
書店や映画館など所望のコンテンツを提供する場所に行
かねばならない。また、テレビなどによって情報、ドラ
マ、映画などを見る場合、ユーザは自宅に居ながらコン
テンツを得ることができるが、そのコンテンツ内容はテ
レビ局に委ねられ、ユーザの選択肢は非常に小さくな
る。ネットワーク経由のコンテンツ配信は、ユーザにと
って、所望のコンテンツを、任意の場所で即座に得るこ
とができるという大きな利点がある。また、紙媒体や記
憶媒体を介する必要がないため、コンテンツの提供者に
とっても大きなコストメリットがある。
い、ネットワークを介して提供されるコンテンツも、文
字情報から画像、動画の配信までが可能となり、現在で
は、動画をリアルタイムで配信するストリーミング配信
までが可能となっている。
グの配信は、クライアント端末に情報処理能力が充分に
あり、かつネットワークの接続速度が充分に高速である
ことが前提である。クライアント端末の情報処理能力や
ネットワーク速度が不足している場合、コンテンツの品
質が低下する。たとえば、動画の再生では、コマ落ちや
再生速度の低下が発生し、コンテンツ本来の品質を維持
することができない。また、動画などのコンテンツはフ
ァイルサイズが大きいため、ネットワークの接続速度が
低い場合、所望のコンテンツの受信終了までに非常に長
時間のネットワーク接続が必要となる。
アントの情報処理能力や、ネットワークの接続速度に対
応した品質のコンテンツを提供する必要がある。従来、
公開番号「特開2000−270309」によってこの
問題の解決が試みられている。この技術では、予めクラ
イアントにコンテンツを送信し、その再生終了後にコン
テンツの品質を評価して清算をおこなう手法が示されて
いる。
技術では、コンテンツを送信した後にそのコンテンツの
評価をおこなうために、コンテンツの受信終了までに必
要な時間が膨大であったとしても、ファイルを全て受信
しなければならないという問題点があった。
って配信を希望するか否かを決定する選択権が無い、と
いう問題点があった。さらに、コンテンツ内容によって
は、低品質で高速に受信するという要望があるが、コン
テンツの品質を指定して受信する選択ができないという
問題点があった。
点を解消するためになされたものであり、クライアント
側の情報処理能力およびネットワークの負荷状態に合わ
せたコンテンツを提供することができるコンテンツ送信
方法およびコンテンツ受信方法を提供することを目的と
する。
目的を達成するため、本発明にかかるコンテンツ送信方
法は、ネットワークを介して接続されたクライアント
に、動画などのコンテンツを送信するコンテンツ送信方
法であって、前記クライアントの情報処理能力および/
または前記ネットワークの負荷状態を使用環境データと
して取得する使用環境データ取得工程と、同一内容で品
質の異なる複数のコンテンツから、前記使用環境データ
に適合するコンテンツを送信するコンテンツ送信工程と
を含むことを特徴とする。
アントの情報処理能力やネットワーク負荷状態を使用環
境データとして取得し、同一内容で品質の異なる複数の
コンテンツから使用環境データに適合するコンテンツを
送信することができる。
は、前記同一内容で品質の異なる複数のコンテンツか
ら、前記使用環境データに適合する複数のコンテンツを
選択し、当該選択した複数のコンテンツのリストを作成
して送信するコンテンツリスト送信工程をさらに含んだ
ことを特徴とする。
境データに適合する複数のコンテンツをコンテンツリス
トとしてクライアントに送信し、クライアント側にコン
テンツの品質を選ぶ選択肢を提示することができる。
法は、前記使用環境データに適合するコンテンツの一部
をサンプルコンテンツとして前記クライアントに対して
送信するサンプルコンテンツ送信工程をさらに含んだこ
とを特徴とする。
境データに適合するコンテンツの一部をサンプルコンテ
ンツとしてクライアントに送信し、コンテンツの送信前
にコンテンツの品質を確認させることができる。
では、前記使用環境データは、前記クライアントのCP
U速度、空きメモリ容量、画面設定、ネットワークに対
する接続方法、の少なくとも一つを含むことを特徴とす
る。
アントのCPU速度、空きメモリ容量、画面設定、ネッ
トワークに対する接続方法を取得することで、クライア
ントの情報処理能力を把握する。
は、前記同一内容で品質の異なる複数のコンテンツにそ
れぞれ独立した料金を対応させ、前記クライアントが前
記同一内容で品質の異なるコンテンツから所定のコンテ
ンツを選択した場合に、当該選択されたコンテンツに対
応する料金を課金する課金処理工程を含むことを特徴と
する。
内容で品質の異なるコンテンツに対し、それぞれ独立し
た料金を設定することで、コンテンツの品質に合わせた
課金をおこなうことができる。
は、情報処理をおこなうクライアントが、ネットワーク
を介して接続されたサーバから動画などのコンテンツを
受信するコンテンツ受信方法であって、前記クライアン
トの情報処理能力を使用環境データとして前記サーバに
送信する使用環境データ送信工程と、前記使用環境デー
タに適合するコンテンツを受信するコンテンツ受信工程
と、を含むことを特徴とする。
アントの情報処理能力を使用環境データとしてサーバに
送信し、同一内容で品質の異なる複数のコンテンツから
使用環境データに適合するコンテンツを受信することが
できる。
発明に係るコンテンツ送信方法およびコンテンツ受信方
法の好適な実施の形態を詳細に説明する。
コンテンツ送信方法および受信方法の概要について説明
する。図1は、本実施の形態に係るコンテンツ配信シス
テムの概要構成を示す図である。図1において、コンテ
ンツの送信をおこなうサーバ1は、通信制御部11を介
してネットワーク5と制御部12とを接続し、制御部1
2は、データベース管理部19を介してユーザ情報デー
タベース20、コンテンツデータベース21および課金
データベース22に接続される。
報管理部13、使用環境データ取得部14、コンテンツ
リスト送信部15、サンプルコンテンツ送信部16、コ
ンテンツ送信部17および課金処理部18を備えてい
る。ユーザ情報管理部13は、クライアント2〜4から
受信したユーザの情報をユーザ情報データベース20に
登録する。このユーザの情報としては、ユーザID、パ
スワード、ユーザの住所や電話番号などの個人情報、ユ
ーザのクレジット残高、以前に取得したクライアントの
使用環境データなどを記憶する。また、ユーザ情報管理
部13は、クライアント2〜4から接続された場合に、
ユーザ情報データベース20に登録されたユーザIDお
よびパスワードを用いてユーザ認証をおこなう。
クライアントデータ取得部14aおよびネットワーク負
荷監視部14bを備えている。クライアントデータ取得
部14aは、クライアント2〜4に対してクライアント
の情報処理能力の送信を要求し、ネットワーク負荷監視
部14bは、ネットワーク5の負荷を監視する。ここ
で、クライアントの情報処理能力とは、CPU速度、空
きメモリ容量、画面設定、ネットワークに対する接続方
法などである。使用環境データ取得部14は、受信した
クライアント2〜4の情報処理能力と、ネットワーク5
の負荷状態とを使用環境データとしてコンテンツリスト
送信部15に出力する。
データ送信部2aを設けており、クライアント2の情報
処理能力を自動的に取得してサーバ1に送信する。クラ
イアント3,4は、その内部に使用環境データ送信部を
設けていないため、ブラウザなどを利用してユーザがデ
ータを入力することで、クライアントの情報処理能力を
サーバ1に送信する。
データ取得部14が出力した使用環境データをもとに、
クライアントの情報処理能力およびネットワーク5の負
荷状態に合わせたコンテンツをコンテンツデータベース
21から検索してコンテンツリストを作成し、クライア
ントに送信する。コンテンツデータベース21は、同一
内容で品質の異なる複数のコンテンツを保持している。
たとえば、コンテンツが動画である場合、その品質は、
ビットレートや画素数によって決定される。ビットレー
トを高くし、画素数を大きくするほど動画の品質は向上
するが、高品質な動画を正常に再生するためにはクライ
アントに高い情報処理能力が必要となる。
空きメモリ容量が不足している場合、動画の再生時にコ
マ落ちや画質の低下が発生し、コンテンツ本来の品質を
保つことができない。また、クライアントの画面設定に
比して大きい画素数のコンテンツは、生成時に画素数を
落として再生する必要がある。さらに、ネットワークに
対する接続方法が低速の接続方法である場合や、ネット
ワークに大きな負荷がかかっている状態では、コンテン
ツの送信に膨大な時間が必要となり、ストリーム配信さ
れた動画の品質が低下する。したがって、ビットレート
や画素数の異なる複数のコンテンツをコンテンツデータ
ベース21に格納し、クライアントの情報処理能力やネ
ットワークの負荷状態に合わせた品質のコンテンツをコ
ンテンツリストとしてクライアントに送信することで、
クライアントはその情報処理能力で再生可能な品質のコ
ンテンツを選択することができる。
コンテンツの一部をサンプルコンテンツとしてクライア
ントに送信する。クライアントは、このサンプルコンテ
ンツによって受信するコンテンツの品質を確認すること
ができる。なお、サンプルコンテンツは、コンテンツの
一部を選択して送信するようにしてもよいし、独立した
サンプル用のコンテンツとしてあらかじめ作成しておい
ても良い。
ら要求されたコンテンツをコンテンツデータベース21
から読み出し、クライアントに送信する。さらに、課金
処理部18は、コンテンツ送信部17からコンテンツを
送信する場合に、コンテンツの内容および品質に対応し
た料金をユーザに対して課金し、課金情報を課金データ
ベース22に登録する。
けるコンテンツ配信の概要を説明する。図2は、本実施
の形態に係るコンテンツ配信の概念を説明するための説
明図である。図2に示すように、コンテンツ配信を行う
場合、まずクライアント2からクライアントの処理能力
を使用環境データとして送信する(ステップS10
1)。つぎに、クライアント2の処理能力に合わせて提
供可能なコンテンツをコンテンツリストとしてサーバ1
からクライアント2に送信する(ステップS102)。
その後、クライアント2が、所望のコンテンツを選択し
(ステップS103)、サーバ1は、選択されたコンテ
ンツの一部をサンプルコンテンツとして送信する(ステ
ップS104)。クライアント2は、受信したサンプル
コンテンツでコンテンツの品質を確認し、コンテンツの
決定と、課金の承認をサーバ1に送信する(ステップS
105)。サーバ1は、クライアント2の承認によって
課金処理と、コンテンツの送信をおこなう(ステップS
106)。
力をサーバ1に送信し、サーバ1がその情報処理能力に
合わせたコンテンツリストおよびサンプルコンテンツを
サーバに対して送信することで、クライアントは、コン
テンツの品質を確認した上でコンテンツを決定すること
ができるので、クライアントの情報処理能力およびネッ
トワークの負荷状態に合わせたコンテンツを受信するこ
とができる。
異なる料金を設定しておくことで品質に応じた課金をお
こなうことができる。さらに、クライアントは、あらか
じめ受信したコンテンツリストから所望の品質のコンテ
ンツを選択し、サンプルコンテンツによって受信したコ
ンテンツを本来の品質で再生可能であることを確認でき
るので、適切な料金をコンテンツの受信前に支払うこと
ができる。
ンテンツデータベース21および課金データベース22
が記憶する情報の内容についてさらに詳細に説明する。
図3は、ユーザ情報データベース20が格納するユーザ
情報を説明する説明図である。図3において、ユーザ情
報データベース20は、ユーザの個人情報としてユーザ
ID、パスワード、氏名、住所、電話番号、残金および
クレジット番号を記憶している。また、クライアント情
報として、ネットワークに対する接続方法を示す接続形
態、クライアントのCPU速度、空きメモリ容量および
画面設定を記憶している。さらに、配信履歴として、今
までに配信したコンテンツのジャンル、コンテンツ内
容、コンテンツ品質などを記憶している。
0は、ユーザIDが「P001」であるユーザの個人情
報として、パスワード「P001」、残高「4000
0」、クレジット番号「P001−C」を記憶してい
る。ユーザIDとパスワードは、クライアントから接続
された場合のユーザ認証に用いる。また残金とクレジッ
ト番号は、クライアントにコンテンツを配信した場合の
課金に用いる。ここでは、個人情報にユーザの残金とク
レジット番号を記憶することで、サーバ1が課金処理ま
でおこなうように構成しているが、ユーザに対する課金
を他の課金システムによっておこなう場合であれば、残
金やクレジット番号の記憶は必ずしも必要ではなく、外
部の課金システムに課金処理を引き継がせるために必要
な情報を記憶しておく。
ーザIDが「P001」であるユーザのクライアント情
報として、接続形態「56k」、CPU速度「400M
Hz」、空きメモリ「70M」、画面設定「640×4
80」を記憶している。さらに、ユーザ情報データベー
ス20は、ユーザIDが「P001」であるユーザの配
信履歴として、ジャンル「海外映画」、コンテンツ「B
BB」を記憶している。
憶するコンテンツを説明する説明図である。コンテンツ
データベース21は、コンテンツをその内容ごとに対応
付けて記憶している。たとえば、「AAA」という内容
のコンテンツに対して、その種別、分類、基本課金額を
設定し、さらに、接続形態、CPU、空きメモリ容量、
画面設定に対応させて、基本課金額に対するディスカウ
ント率と、適切な品質のコンテンツの記憶場所を示す対
応コンテンツアドレス、および適切な品質のサンプルコ
ンテンツの記憶場所を示すサンプルコンテンツアドレス
を設定して記憶する。
対して、種別を「動画」、分類を「海外映画」、基本課
金額を「¥5,000−」と設定している。さらに、こ
のコンテンツ内容「AAA」に対し、クライアントの接
続形態が「モデム 56k」、CPU速度が「700M
Hz」、空きメモリが「70M」、画面設定が「640
×480」である場合に、ディスカウント率を「0」%
とし、対応コンテンツアドレス「A−aaa0」および
サンプルコンテンツアドレス「S−aaa0」を指定し
ている。また、クライアントの接続形態が「モデム 5
6k」、CPU速度が「600MHz」、空きメモリが
「70M」、画面設定が「640×480」である場合
に、ディスカウント率を「10」%とし、対応コンテン
ツアドレス「A−aaa10」およびサンプルコンテン
ツアドレス「S−aaa10」を指定している。
は、コンテンツ内容「AAA」に対して、接続形態、C
PU速度、空きメモリおよび画面設定ごとに場合分け
し、それぞれの場合に適切な品質のコンテンツとその品
質のサンプルコンテンツとを対応させている。ここで、
接続形態は、「モデム 56k」、「ISDN 64
k」、「ISDN128k」、「ADSL 1.5
M」、「ADSL8.0M」のように、ネットワークへ
の接続速度によって区分する。また、CPU速度は「2
00MHz」、「300MHz」、「400MHz」の
ように、CPUのクロック数によって区分する。空きメ
モリや、画面設定は、その時点でのクライアントが設定
している値を用いればよい。これらの値から、対応する
コンテンツの品質を求め、課金額を決定するが、ここで
は基本課金額に対する値引率、すなわちディスカウント
率としてその品質および課金額を決定している。この品
質は、たとえば「高品質」、「通常品質」、「低品質」
などのように抽象的に示しても良いし、ビットレートや
画素数を具体的に示しても良い。また、課金額は、各コ
ンテンツに対して独立して定めるようにしてもよい。
テンツ内容「BBB」、コンテンツ内容「CCC」、コ
ンテンツ内容「DDD」に対しても、接続形態、CPU
速度、空きメモリおよび画面設定ごとに場合分けし、そ
れぞれの場合に適切な品質のコンテンツとその品質のサ
ンプルコンテンツとを対応させている。ここで、コンテ
ンツ「BBB」は、種別が「動画」であり、分類が「海
外映画」であり、基本課金額が「¥4000−」であ
る。また、コンテンツ「CCC」は、種別が「動画」で
あり、分類が「国内映画」であり、基本課金額が「¥3
500−」である。さらに、コンテンツ「DDD」は、
種別が「ストリーム」であり、分類が「ニュース」であ
り、基本課金額が「¥1000−」である。この「動
画」、「ストリーム」などの種別は、ユーザが希望する
コンテンツを選択する場合に参考に用いることができ、
さらに、適切なコンテンツを選択する場合のパラメータ
として用いることができる。
ントの情報処理能力が十分であれば、その品質を保って
再生することができるが、コンテンツ「DDD」のよう
にストリーム配信をおこなって配信と再生とを同時にお
こなう場合には、クライアントの情報処理能力に加え
て、ネットワークの通信速度を十分に確保することが必
要である。コンテンツ品質の場合分けに、ネットワーク
通信速度の値をさらに用い、ストリーム配信をおこなう
場合にネットワーク通信速度を優先的に参照してコンテ
ンツの品質を定めることで、コンテンツの種別に対応し
たコンテンツの選択をおこなうことができる。
である場合、サンプルコンテンツアドレスは指定しな
い。ストリーム配信は、配信と再生とを同時におこなう
即時性を重視したコンテンツであるので、サンプルコン
テンツによって品質を確認することよりも、即座にコン
テンツを配信することがユーザの要望に合致し、また、
品質の確認が必要である場合には、コンテンツの配信開
始から所定時間経過までをサンプルコンテンツとして取
り扱うことで、品質の確認をおこなうことができる為で
ある。
するコンテンツを選択する場合に参考に用いる。ここで
は、「海外映画」、「国内映画」および「ニュース」を
例として示しているが、この値は、任意に設定すること
ができる。たとえば、映画の製作年度、出演俳優、受賞
などの有無、ニュースの日付、さらに詳細な国名など、
ユーザが希望のコンテンツ内容を見出すのに利用可能な
任意のパラメータを組み合わせて設定すればよい。
課金情報を説明する説明図である。課金データベース2
2は、クライアントに対するコンテンツの配信および課
金の履歴を日付および課金時間をもとに記憶している。
具体的には、課金データベース22は、課金年月日、課
金時間、課金ユーザID、配信したコンテンツ、基本課
金価格およびディスカウント率を記憶している。
配信の具体的な処理動作について説明する。図6は、制
御部12の処理動作を説明するフローチャートであり、
図7〜11は、コンテンツ配信処理の中でクライアント
に表示する表示画面を説明する説明図である。図6にお
いて、まず制御部12は、クライアントから接続された
場合に、ユーザ情報データベース20を参照し、ユーザ
認証をおこなう(ステップS201)。つぎに、制御部
12は、ネットワーク5を介してクライアントに情報処
理能力を入力するためのクライアントデータ入力画面を
表示する(ステップS202)。このクライアントデー
タ入力画面の一例を図7に示す。
面31は、接続形態、CPU速度、空きメモリ容量、画
面設定の各項目を入力する入力欄を備えている。また、
クライアントデータ入力画面31は、入力欄に入力した
値をサーバ1に送信する「送信」ボタン、入力を中止す
る「キャンセル」ボタンを備えている。なお、クライア
ント2のように使用環境データ送信部2aを備えている
クライアントは、このクライアントデータ入力画面によ
って入力されるデータを自動的に入力し、サーバ1に送
信することができる。また、ユーザによって過去にクラ
イアントデータが入力されており、そのクライアントデ
ータがユーザ情報データベース20に記憶されている場
合には、過去のクライアントデータを自動的に表示し、
変更がある場所を修正するようにしてもよい。
クライアントデータおよびネットワーク5の負荷状況を
使用環境データとしてユーザ情報データベース20に格
納する(ステップS203)。つづいて、制御部12
は、クライアントにジャンル選択メニュー表示させる
(ステップS204)。このジャンル選択メニューの一
例を図8に示す。図8において、ジャンル選択メニュー
32は、コンテンツに設定した種別および分類をもと
に、ユーザが希望するコンテンツのジャンルを入力する
ジャンル入力欄を備えている。また、ジャンル選択メニ
ュー32は、ジャンル入力欄に入力されたジャンルをサ
ーバ1に送信する「送信」ボタン、ジャンル入力を中止
してクライアントデータ入力画面31に戻るための「戻
る」ボタンを備えている。なお、ユーザ情報データベー
ス20に、そのユーザに対する配信履歴がある場合、こ
のユーザによって選択される頻度の高いジャンルを優先
して表示するようにしてもよい。
ジャンルと、ユーザ情報データベースに記憶された使用
環境データをもとに、コンテンツリストを作成する(ス
テップS205)。さらに、制御部12は、作成したコ
ンテンツリストと、使用環境データをもとに決定した推
奨するディスカウント率とをコンテンツ選択メニューと
して表示する(ステップS206)。このコンテンツ選
択メニューの一例を図9,10に示す。図9,10にお
いて、コンテンツ選択メニューは、コンテンツの内容を
選択するためのコンテンツ選択メニュー33と、選択し
たコンテンツ内容の値引率および品質を選択するコンテ
ンツ選択メニュー34とに別れている。コンテンツ選択
メニュー33は、コンテンツの内容ごとに基本価格、推
奨値引率を表示し、希望のコンテンツ内容を選択するよ
うにしている。さらに、コンテンツ選択メニュー33
は、コンテンツ選択メニュー34に進む「進む」ボタン
とジャンル選択メニュー32に戻るための「戻る」ボタ
ンとを備えている。
ツ選択メニュー33で選択した内容のコンテンツに対
し、値引率、すなわちコンテンツの品質と価格とを指定
する値引率指定欄を備えている。また、コンテンツ選択
メニュー34は、コンテンツ選択メニュー33に戻るた
めの「戻る」ボタンと、選択したコンテンツをサーバ1
に送信する「送信」ボタンとを備えている。さらに、コ
ンテンツの分類が「ストリーム」では無い場合(ステッ
プS207,No)、コンテンツ選択メニュー34は、
サンプルコンテンツの送信を要求する「サンプル確認」
ボタンを表示する。コンテンツの分類が「ストリーム」
である場合(ステップS207,Yes)、コンテンツ
選択メニュー34は、「サンプル確認」ボタンを表示し
ない。
く(ステップS207,No)、「サンプル確認」ボタ
ンが選択された場合(ステップS208,Yes)、サ
ーバ1は、選択されたコンテンツ内容および品質のサン
プルコンテンツを送信する(ステップS209)。サン
プルコンテンツ送信(ステップS209)の後、制御部
12は、配信するコンテンツを決定し(ステップS21
0)、選択されたコンテンツをユーザ情報データベース
20に記憶する(ステップS211)。また、「サンプ
ル確認」ボタンが選択されずに「送信ボタン」が選択さ
れた場合(ステップS208,No)、制御部12は、
配信するコンテンツを決定し(ステップS210)、選
択されたコンテンツをユーザ情報データベース20に記
憶する(ステップS211)。さらに、選択されたコン
テンツの分類が「ストリーム」である場合(ステップS
207,Yes)、制御部12は、配信するコンテンツ
を決定し(ステップS210)、選択されたコンテンツ
をユーザ情報データベース20に格納する(ステップS
211)。
ベース20に格納した(ステップS211)後、制御部
12は、ユーザの残高がコンテンツの料金以上の額であ
るか否かを確認する(ステップS212)。ユーザの残
高がコンテンツの料金に満たない場合(ステップS21
2,No)、制御部12は、コンテンツ選択メニュー3
3を再度表示する(ステップS206)。ユーザの残高
がコンテンツの料金以上である場合(ステップS21
2,Yes)、制御部12は、クライアントに対し、コ
ンテンツ配信および課金処理の承認を得るための最終確
認画面を表示する(ステップS213)。この最終確認
画面の一例を図11に示す。図11において、最終確認
メニュー35は、クライアントデータ、選択したジャン
ル、コンテンツの内容、利用料金など、ユーザがコンテ
ンツ配信および課金を承認するために必要な情報を表示
している。また、最終確認メニュー35は、承認をサー
バ1に送信する「了解」ボタンと、コンテンツ選択メニ
ュー34に戻るための「戻る」ボタンとを備えている。
制御部12は、クライアントから承認を得た場合に、課
金処理およびコンテンツの配信をおこなって(ステップ
S214)、処理を終了する。
クライアント2〜4の情報処理能力をクライアントデー
タ取得部14aが取得し、ネットワーク5の負荷状態を
ネットワーク負荷監視部14bによって監視し、クライ
アント2〜4の情報処理能力およびネットワーク5の負
荷状態をもとに、同一内容で品質の異なる複数のコンテ
ンツから適切な品質のコンテンツを選択して配信するよ
うに構成したので、クライアントの情報処理能力に合わ
せた品質のコンテンツを提供することができる。
ライアント2〜4の情報処理能力およびネットワーク5
の負荷状態をもとに、適切な品質で提供可能なコンテン
ツのリストを送信し、このリストからコンテンツを選択
するように構成しているので、ユーザにコンテンツの内
容および品質を選択させることができる。
が、コンテンツの一部をサンプルコンテンツとして送信
するように構成しているので、ユーザはコンテンツの受
信前に品質の確認をすることができる。また、品質の異
なるコンテンツに、それぞれ異なった料金を課金するよ
うに構成しているので、コンテンツの品質に合わせた課
金をおこなうことができる。
ータ送信部2aを設け、クライアントの情報処理能力を
サーバ1に対して自動的に送信するように構成している
ので、クライアントの情報処理能力を簡易に取得するこ
とができる。
の情報処理能力をもとに、コンテンツの品質を選択する
ようにしているが、クライアントの情報処理能力によっ
てはその変更を提案するように構成しても良い。たとえ
ば、クライアントの空きメモリ容量は、不要なアプリケ
ーションを終了させることで増やすことができ、画面設
定は、クライアントの設定を変更することで容易に変え
ることができる。情報処理能力をもとにコンテンツの品
質を選択する際に、クライアントの空きメモリ容量や画
面設定がボトルネックであれば、不要なアプリケーショ
ンの終了や画面設定の変更を提案することで、ユーザが
利用可能なコンテンツの品質の選択肢を増やすことがで
きる。
たクライアントに、動画などのコンテンツを送信するコ
ンテンツ送信方法であって、前記クライアントの情報処
理能力および/または前記ネットワークの負荷状態を使
用環境データとして取得する使用環境データ取得工程
と、同一内容で品質の異なる複数のコンテンツから、前
記使用環境データに適合するコンテンツを送信するコン
テンツ送信工程と、を含むことを特徴とするコンテンツ
送信方法。 (付記2)前記同一内容で品質の異なる複数のコンテン
ツから、前記使用環境データに適合する複数のコンテン
ツを選択し、当該選択した複数のコンテンツのリストを
作成して送信するコンテンツリスト送信工程をさらに含
んだことを特徴とする付記1に記載のコンテンツ送信方
法。 (付記3)前記使用環境データに適合するコンテンツの
一部をサンプルコンテンツとして前記クライアントに対
して送信するサンプルコンテンツ送信工程をさらに含ん
だことを特徴とする付記1または2に記載のコンテンツ
送信方法。 (付記4)前記使用環境データは、前記クライアントの
CPU速度、空きメモリ容量、画面設定、ネットワーク
に対する接続方法、の少なくとも一つを含むことを特徴
とする付記1〜3のいずれか一つに記載のコンテンツ送
信方法。 (付記5)前記同一内容で品質の異なる複数のコンテン
ツにそれぞれ独立した料金を対応させ、前記クライアン
トが前記同一内容で品質の異なるコンテンツから所定の
コンテンツを選択した場合に、当該選択されたコンテン
ツに対応する料金を課金する課金処理工程を含むことを
特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載のコンテン
ツ送信方法。 (付記6)情報処理をおこなうクライアントが、ネット
ワークを介して接続されたサーバから動画などのコンテ
ンツを受信するコンテンツ受信方法であって、前記クラ
イアントの情報処理能力を使用環境データとして前記サ
ーバに送信する使用環境データ送信工程と、前記使用環
境データに適合するコンテンツを受信するコンテンツ受
信工程と、を含むことを特徴とするコンテンツ受信方
法。
ンテンツ送信方法によれば、クライアントの情報処理能
力やネットワーク負荷状態を使用環境データとして取得
し、同一内容で品質の異なる複数のコンテンツから使用
環境データに適合するコンテンツを送信することができ
るので、クライアント側の情報処理能力およびネットワ
ークの負荷状態に合わせたコンテンツを提供可能なコン
テンツ送信方法を得ることができるという効果を奏す
る。
によれば、使用環境データに適合する複数のコンテンツ
をコンテンツリストとしてクライアントに送信し、クラ
イアント側にコンテンツの品質を選ぶ選択肢を提示する
ことができるので、クライアント側の情報処理能力およ
びネットワークの負荷状態に合わせたコンテンツを提示
し、ユーザが希望する品質のコンテンツを提供可能なコ
ンテンツ送信方法を得ることができるという効果を奏す
る。
によれば、使用環境データに適合するコンテンツの一部
をサンプルコンテンツとしてクライアントに送信し、コ
ンテンツの送信前にコンテンツの品質を確認させること
ができるので、クライアント側の情報処理能力およびネ
ットワークの負荷状態に合わせたコンテンツを提供し、
かつその品質をコンテンツ送信前に確認可能なコンテン
ツ送信方法を得ることができるという効果を奏する。
によれば、クライアントのCPU速度、空きメモリ容
量、画面設定、ネットワークに対する接続方法を取得す
ることで、クライアントの情報処理能力を把握するの
で、クライアントの情報処理能力を的確に把握し、クラ
イアントの情報処理能力およびネットワークの負荷状態
に合わせたコンテンツを提供可能なコンテンツ送信方法
を得ることができるという効果を奏する。
によれば、同一の内容で品質の異なるコンテンツに対
し、それぞれ独立した料金を設定することで、コンテン
ツの品質に合わせた課金をおこなうことができるので、
クライアント側の情報処理能力およびネットワークの負
荷状態に合わせたコンテンツを提供し、その品質に応じ
て課金可能なコンテンツ送信方法を得ることができると
いう効果を奏する。
によれば、クライアントの情報処理能力を使用環境デー
タとしてサーバに送信し、同一内容で品質の異なる複数
のコンテンツから使用環境データに適合するコンテンツ
を受信することができるので、クライアント側の情報処
理能力およびネットワークの負荷状態に合わせたコンテ
ンツを提供可能なコンテンツ受信方法を得ることができ
るという効果を奏する。
概要構成を示す図である。
明するための説明図である。
るユーザ情報を説明する説明図である。
るコンテンツを説明する説明図である。
情報を説明する説明図である。
ーチャートである。
力画面を説明する説明図である。
を説明する説明図である。
ーを説明する説明図である。(1)
ューを説明する説明図である。(2)
説明する説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 ネットワークを介して接続されたクライ
アントに、動画などのコンテンツを送信するコンテンツ
送信方法であって、 前記クライアントの情報処理能力および/または前記ネ
ットワークの負荷状態を使用環境データとして取得する
使用環境データ取得工程と、 同一内容で品質の異なる複数のコンテンツから、前記使
用環境データに適合するコンテンツを送信するコンテン
ツ送信工程と、 を含むことを特徴とするコンテンツ送信方法。 - 【請求項2】 前記使用環境データに適合するコンテン
ツの一部をサンプルコンテンツとして前記クライアント
に対して送信するサンプルコンテンツ送信工程をさらに
含んだことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ送
信方法。 - 【請求項3】 情報処理をおこなうクライアントが、ネ
ットワークを介して接続されたサーバから動画などのコ
ンテンツを受信するコンテンツ受信方法であって、 前記クライアントの情報処理能力を使用環境データとし
て前記サーバに送信する使用環境データ送信工程と、 前記使用環境データに適合するコンテンツを受信するコ
ンテンツ受信工程と、 を含むことを特徴とするコンテンツ受信方法。
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