JP2003235031A - 映像情報提供方法，装置およびそのプログラム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用者が所望する提供形態や符号化レートの
異なる様々な映像番組の購入を誤操作なしに行えるよう
にする。 【解決手段】 映像情報提供装置２０の格納手段２１
は，映像番組別の販売中の各映像コンテンツに関する情
報と，各利用者毎に映像番組別の購入済みの購入単位の
各映像コンテンツに関する情報とを格納する。各映像番
組は，複数の購入単位の映像コンテンツからなる。購入
チェック手段２６は，格納情報を参照し，購入要求受信
手段２５によって利用者装置１０から受信した番組ＩＤ
に該当する映像番組が販売中でかつ利用者が未購入であ
るかどうかを判定し，その場合には購入処理を行い，ま
た，その番組ＩＤに該当する映像番組に購入済みの購入
単位があるかを判定する。表示情報送信手段２７は，購
入済みの購入単位があると判定された場合にその旨を示
す表示情報を生成し，利用者装置１０に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は，利用者が映像番組
の購入要求を行う際の購入要求をチェックするための映
像情報提供方法，装置およびそのプログラムに関する。

【０００２】

【従来の技術】ブロードバンドサービスの開発の拡大に
伴い，各種の映像番組を利用者に提供するシステムの開
発が進められている。主なものとしては，各種の映像番
組をファイル化してサーバに蓄積しておき，ユーザから
の要求により，所望の映像番組をファイル形式でセンタ
装置からダウンロードしてユーザに提供するシステム
や，いわゆるビデオ・オン・デマンド（ＶＯＤ）システ
ムのように，サーバとクライアント間でインタラクティ
ブに映像番組を配信可能にしたシステムがある。さら
に，映像番組の供給者が撮影した映像番組を利用者に実
時間でライブ形式により提供するシステムもある。

【０００３】これらの各システムは，映像番組を提供す
る形態が異なっているため，別々のシステムで実現され
ており，また，提供する映像番組の符号化レートについ
ても，各システムで固定的に設定されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従って，利用者が所望
とする映像番組を購入する場合，購入する映像番組の提
供形態（ダウンロード，ＶＯＤ，ライブ）に応じてシス
テムを選択し，購入する必要があり，使い勝手のよいも
のではなかった。また，符号化レートも各システムで固
定的であり，高くてもより高品質の映像番組を購入した
い場合や，低品質でも安い映像番組を購入したい場合な
どのような，利用者の様々な購入要求に柔軟に対応でき
るものではなかった。

【０００５】本発明は，上記課題を解決するため，提供
形態や符号化レートが異なる様々な映像番組の提供が可
能なシステムにおいて，利用者が希望する提供形態や符
号化レートの異なる様々な映像番組の購入を誤操作なし
に行えるようにすることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め，本発明は，利用者装置からの映像番組の映像コンテ
ンツの購入要求チェックを行うための映像情報提供方法
であって，各映像番組は，複数の購入単位の映像コンテ
ンツからなり，映像番組別の販売中の各映像コンテンツ
に関する情報と，各利用者毎に映像番組別の購入済みの
購入単位の映像コンテンツに関する情報とを格納してお
き，前記利用者装置から利用者が購入を要求する映像番
組を識別する番組ＩＤと購入単位情報を受信し，前記格
納された情報に基づき，受信した番組ＩＤに該当する映
像番組が販売中でかつ利用著が未購入であるかを判定
し，その場合には購入処理を行い，前記格納された情報
に基づき，受信した番組ＩＤに該当する映像番組に購入
済みの購入単位があるかを判定し，その場合にはその旨
を示す表示情報を生成し前記利用者装置に送信する。

【０００７】また，本発明は，前記格納された情報に基
づき，受信した番組ＩＤに該当する映像番組に購入済み
で視聴期間内の購入単位があるかを判定し，その場合に
はその旨を示す表示情報を生成し，前記利用者装置に送
信する。

【０００８】また，本発明は，前記格納された情報に基
づき，受信した番組ＩＤに該当する映像番組が，視聴年
齢制限の規制対象かを判定し，規制対象の場合には，予
め格納してある利用者の年齢情報に基づいて視聴が可能
でないかをチェックし，可能でない場合にその旨を示す
表示情報を生成し，前記利用者装置に送信する。

【０００９】また，本発明は，購入処理を行う際に，受
信した番組ＩＤと購入単位情報に基づき，購入金額を算
出し，いままで購入した購入金額の合計が，予め設定し
た利用限度額を超えるかをチェックし，超えた場合にそ
の旨を示す表示情報を生成し，前記利用者装置に送信す
る。

【００１０】また，本発明の映像情報提供装置は，利用
者装置からの映像番組の映像コンテンツの購入要求チェ
ックを行うための映像情報提供装置であって，各映像番
組は，複数の購入単位の映像コンテンツからなり，映像
番組別の販売中の各映像コンテンツに関する情報と，各
利用者毎に映像番組別の購入済みの購入単位の各映像コ
ンテンツに関する情報とを格納する格納手段と，前記利
用者装置から利用者が購入を要求する映像番組を識別す
る番組ＩＤと購入単位情報を受信する購入要求受信手段
と，前記格納手段に格納された情報に基づき，前記購入
要求受信手段により受信した番組ＩＤに該当する映像番
組が販売中でかつ利用者が未購入であるかを判定し，そ
の場合には購入処理を行い，前記格納手段に格納された
情報に基づき，前記購入要求受信手段により受信した番
組ＩＤに該当する映像番組に購入済みの購入単位がある
かを判定する購入チェック手段と，前記購入チェック手
段により，前記受信した番組ＩＤに該当する映像番組に
購入済みの購入単位があると判定された場合に，その旨
を示す表示情報を生成し，前記利用者装置に送信する表
示情報送信手段とを備える。

【００１１】

【発明の実施の形態】図１は，本発明に係る映像情報提
供装置を適用したシステム構成例を示すブロック図であ
る。

【００１２】図１において，１０は映像番組の購入要求
等を行うための各利用者が使用する利用者装置，２０は
利用者装置１０とネットワーク４０を介して接続され，
映像番組の購入チェック等を行う映像情報提供装置，３
０は映像情報提供装置２０と接続され，利用者に販売す
る映像番組を供給するために各供給者が使用する映像番
組供給装置である。

【００１３】映像情報提供装置２０と各映像番組供給装
置（映像番組供給装置(1) 〜(n) ）３０とは，図１に示
したように直接的に接続してもよいし，ネットワークを
介して接続してもよい。映像情報提供装置２０と各利用
者装置（利用者装置(1) 〜(m) １０間を接続するネット
ワーク４０と，映像情報提供装置２０と各映像番組供給
装置（映像番組供給装置(1) 〜(n) ）３０間を接続する
ネットワークとしては，光ネットワーク，インターネッ
ト，電話網等，どのようなものを用いてもよい。

【００１４】映像情報提供装置２０は，販売中や利用者
が購入済みの映像番組情報や利用者の年齢や映像番組を
購入するための金額の上限額等を格納する格納手段２１
と，利用者からの購入要求を受信する購入要求受信手段
２５と，購入要求受信手段２５により受信した利用者の
購入要求のチェックを行う購入チェック手段２６と，利
用者装置１０に表示情報を送信する表示情報送信手段２
７などから構成される。

【００１５】格納手段２１には，映像番組別の販売中の
各映像コンテンツに関する情報である販売中映像番組情
報２２と，利用者毎の映像番組別の購入済みの各映像コ
ンテンツに関する情報である購入済み映像番組情報２３
と，利用者毎に，その利用者の年齢に関する年齢情報と
利用者毎に支払い可能な金額の上限値や現在までの利用
額の累計値に関する情報とからなる年齢情報／利用限度
額関連情報２４が格納される。

【００１６】映像番組は，映画のタイトルに相当するも
のであり，利用者が購入する購入単位とは異なり，１つ
の映像番組に対し複数の購入単位の映像コンテンツが存
在する。

【００１７】販売中映像番組情報２２の構成例を，図２
（ａ）に示す。販売中映像番組情報２２は，図２（ａ）
に示すように，販売中の各映像番組を識別する番組ＩＤ
と，購入単位である各映像コンテンツを分類する情報
と，映像番組に視聴年齢制限がある場合の視聴制限年齢
等から構成される。

【００１８】各映像コンテンツを分類する情報のうち，
提供形態種別情報は，映像番組を利用者に提供する形態
種別を示すものであり，ダウンロード形式，ビデオ・オ
ン・デマンド形式およびライブ形式等に分類される。ダ
ウンロード形式は，利用者装置１０に映像コンテンツを
ファイル形式で提供するものであり，ビデオ・オン・デ
マンド形式は，いわゆるＶＯＤシステムのように，利用
者装置１０との間でインタラクティブに映像コンテンツ
の配信制御を行って利用者装置１０に提供するものであ
る。また，ライブ形式は，実況中継のように，映像番組
供給装置３０が供給する映像コンテンツを実時間で利用
者装置１０に提供するものである。

【００１９】このような提供形態を購入単位とすること
により，利用者へ提供する映像コンテンツのサービス種
別に応じた適切な販売が可能になる。なお，提供形態を
購入単位とすることにより，利用者は，１つの映像番組
について，異なる提供形態の映像コンテンツを購入する
場合には，提供形態毎に購入することになる。

【００２０】各映像コンテンツを分類する情報のうち，
符号化レート種別情報は，利用者に提供する映像番組の
符号化レートの種別を示すものであり，例えば，ＭＰＥ
Ｇ−２による６Ｍbit/s や３Ｍbit/s ，ＭＰＥＧ−４に
よる１．５Ｍbit/s や１Ｍbit/s や３８４Ｋbit/s 等の
ように分類される。符号化レートの種別を購入単位とす
ることにより，利用者へ提供する映像コンテンツの品質
に応じた適切な販売が可能になる。なお，符号化レート
を購入単位とすることにより，利用者は，１つの映像番
組について異なる符号化レートの映像コンテンツを購入
する場合には，符号化レート毎に購入することになる。

【００２１】上述の提供形態種別情報と符号化レート種
別情報以外では，映像番組の各映像コンテンツの視聴が
可能な期間を示す視聴可能期間等が設定される。

【００２２】視聴制限年齢は，提供する各映像番組に，
映倫が設定するＲ−１８，Ｒ−１５，ＰＧ−１のような
年齢制限規制がある場合に，その規制年齢が設定され
る。

【００２３】購入済み映像番組情報２３の構成例を，図
２（ｂ）に示す。購入済み映像番組情報２３は，図２
（ｂ）に示すように，各利用者を識別する利用者ＩＤ
と，各利用者毎に，購入した映像番組を識別する番組Ｉ
Ｄと映像番組の購入単位である各映像コンテンツを分類
する情報から構成される。各映像コンテンツを分類する
情報は，提供形態種別情報，符号化レート種別情報，視
聴可能期間等から構成される。

【００２４】年齢情報／利用限度額関連情報２４の構成
例を，図２（ｃ）に示す。年齢情報／利用限度額関連情
報２４は，利用者を識別する利用者ＩＤと，利用者の年
齢情報と，利用者の利用限度額に関連する情報である利
用限度額関連情報とから構成される。利用限度額関連情
報は，利用者の利用額の累計値の上限である利用限度額
と，現時点までの利用額の累計値である利用累計額から
構成される。

【００２５】映像情報提供装置２０は，現在販売中の映
像番組の各映像コンテンツと，各利用者が購入済みの映
像番組の各映像コンテンツに関連する情報を，それぞれ
図２（ａ），（ｂ）に示すように構成し，また，利用者
毎の年齢や利用限度額に関する情報を図２（ｃ）に示す
ように構成して，格納手段２１に格納しておく。

【００２６】映像情報提供装置２０は，利用者装置１０
からの要求に応じて，格納手段２１の販売中映像番組情
報２２に基づき，販売中の各映像番組のタイトル情報一
覧を作成し，利用者装置１０に送信する。

【００２７】利用者装置１０では，利用者は，表示され
た各映像番組のタイトル情報一覧の中から購入したい番
組を選択し，映像情報提供装置２０に通知する。

【００２８】映像情報提供装置２０は，利用者により選
択された映像番組に対応する番組ＩＤを求め，格納手段
２１の販売中映像番組情報２２から，求めた番組ＩＤを
有する販売中の各映像コンテンツを抽出し，表示情報送
信手段２７により，販売中の映像コンテンツに関する表
示情報を生成し，利用者装置１０に送信して表示する。

【００２９】この際，格納手段２１の購入済み映像番組
情報２３から，利用者を識別する利用者ＩＤと番組ＩＤ
に基づき，同じ番組ＩＤで既に利用者が購入済みの映像
コンテンツ情報を抽出し，表示情報送信手段２７によ
り，購入済みの映像コンテンツに関する表示情報を生成
して，利用者装置１０に送信して表示したり，格納手段
２１の販売中映像番組情報２２と購入済み映像番組情報
２３とから，利用者がまだ購入していない映像コンテン
ツ情報を生成し，表示情報送信手段２７により，まだ購
入していない映像コンテンツに関する表示情報を生成し
て，利用者装置１０に送信し表示してもよい。

【００３０】利用者装置１０では，受信した表示情報に
基づき，利用者が選択した映像番組の各映像コンテンツ
に関する情報を表示する。利用者は，利用者装置１０に
おいて，購入を希望する購入単位の映像コンテンツを選
択し，映像情報提供装置２０に送信する。

【００３１】映像情報提供装置２０は，購入要求受信手
段２５により，利用者装置１０から購入要求を受信す
る。

【００３２】購入チェック手段２６は，購入要求受信手
段２５により，購入要求された利用者の利用者ＩＤ，購
入要求された映像番組の番組ＩＤと購入単位情報に基づ
き，各種の購入チェックを行う。

【００３３】番組ＩＤにより格納手段２１の販売中映像
番組情報２２をサーチし，視聴制限年齢が設定されてい
るかをチェックする。視聴制限年齢が設定されている場
合には，格納手段２１の年齢情報／利用限度額関連情報
２４から利用者ＩＤに対応する年齢情報を読み出し，利
用者の年齢が視聴制限年齢に該当するかをチェックす
る。利用者の年齢が視聴制限年齢に該当する場合には，
表示情報送信手段２７により，その旨を示す表示情報を
生成し，利用者装置１０に送信する。この場合，利用者
装置１０に視聴制限年齢に該当する旨のメッセージを表
示するだけでなく，その映像番組の購入を拒絶するよう
にしてもよい。

【００３４】また，購入チェック手段２６は，利用者が
購入を要求した番組ＩＤが格納手段２１の購入済み映像
番組情報２３にあるかどうかをチェックし，ない場合に
は，その番組ＩＤに該当する映像番組自体を利用者がま
だ何も購入していないことから，番組ＩＤの購入単位に
対する購入処理を行う。

【００３５】購入処理を行う際，購入単位の金額を格納
手段２１の年齢情報／利用限度額関連情報２４の利用累
計額に加算し，その値が利用限度額をオーバーするかを
チェックする。利用限度額をオーバーする場合には，表
示情報送信手段２７により，その旨を示す表示情報を生
成し，利用者装置１０に送信し，購入を拒否する。購入
単位の金額は，提供形態種別や符号化レート種別により
通常異なった値が設定される。例えば，高レートで符号
化された映像コンテンツには高い金額が設定される。

【００３６】なお，上述の説明では，利用限度額や利用
累計額が映像情報提供装置２０内の格納手段２１に格納
されているものとしたが，映像情報提供装置２０とネッ
トワークで接続された外部の金融機関のコンピュータに
格納し，外部の金融機関のコンピュータにより利用限度
額のチェックを行い，その結果を映像情報提供装置２０
がもらうようにしてもよい。

【００３７】さらに，購入チェック手段２６は，利用者
が購入を要求した番組ＩＤが格納手段２１の購入済み映
像番組情報２３にある場合には，表示情報送信手段２７
は，その旨を示す表示情報を生成し，利用者装置１０に
送信する。この場合には，購入要求した購入単位と一致
するものがある場合と，番組ＩＤは同じでも購入単位が
異なるものがある場合があり，前者は，同じ映像コンテ
ンツの二重購入の場合で，後者は類似の映像コンテンツ
の二重購入の場合に相当する。

【００３８】このように，利用者が同じ映像コンテンツ
や類似の映像コンテンツを誤って二重購入するような場
合，その旨が表示されるため，利用者は無駄な購入をし
ないで済み，ユーザインタフェースの向上を図ることが
できる。なお，同じ映像コンテンツの二重購入か類似の
映像コンテンツの二重購入かを識別して利用者装置１０
に表示するようにすることにより，さらに使い勝手は向
上する。

【００３９】なお，上述したように，利用者装置１０に
販売中の映像コンテンツを表示する際に，利用者が購入
済みの映像コンテンツや未購入の映像コンテンツに関す
る情報を表示することによっても，ある程度利用者の誤
購入を防止することは可能である。しかしながら，この
場合には，購入に当たり利用者により多くの注意を促す
ことになり，利用者にとっては，必ずしも使い勝手のよ
いものとはならず，本発明による誤購入チェックと併用
することにより，より使い勝手は向上する。

【００４０】また，上述の利用者が購入を要求した番組
ＩＤが格納手段２１の購入済み映像番組情報２３にある
場合において，該当する購入単位の映像コンテンツのう
ち，購入済み映像番組情報２３の視聴可能期間をチェッ
クし，視聴可能期間内のものについてのみ，同じあるい
は類似の映像コンテンツの二重購入の場合を利用者に通
知することにより，利用者は不必要な購入操作をする必
要がなくなり，さらに使い勝手は向上する。

【００４１】なお，類似の映像コンテンツの場合には，
その旨を表示後，利用者が類似の映像コンテンツの購入
を希望する場合には，利用者の購入要求を許可するよう
にすることにより，個々の利用者の要求に応じた映像コ
ンテンツの提供が可能となる。

【００４２】以上の述べたように，本発明によれば，利
用者が購入済みの映像コンテンツと同じ映像コンテンツ
や類似の映像コンテンツを利用者が誤って二重に購入す
ることが防止でき，また，利用者が購入する映像コンテ
ンツに視聴年齢制限がある場合や，購入金額が利用者の
利用限度額をオーバーするような場合の購入を防止する
ことが可能となる。

【００４３】図３は，図１に示す映像情報提供装置２０
の処理フローチャートである。以下，図３に従って映像
情報提供装置２０の処理を説明する。

【００４４】映像情報提供装置２０は，利用者装置１０
から販売中映像番組に関する一覧情報の要求があると
（ステップＳ１），格納手段２１の販売中映像番組情報
２２に基づき，販売中の各映像番組のタイトル情報一覧
を作成し，利用者装置１０に送信する（ステップＳ
２）。送信した各映像番組のタイトル情報一覧は，利用
者装置１０に表示される。

【００４５】利用者がタイトル情報一覧の中から購入し
たい番組を選択し，その情報が利用者装置１０から映像
情報提供装置２０に通知されると（ステップＳ３），販
売中映像番組情報２２から該当する番組の映像コンテン
ツに関する情報を抽出し，その表示情報を生成して利用
者装置１０に送信する（ステップＳ４）。

【００４６】次に，映像情報提供装置２０は，購入要求
受信手段２５により，利用者装置１０から利用者が購入
を希望する購入単位の映像コンテンツの購入要求を受信
すると（ステップＳ５），購入チェック手段２６は，ま
ず購入要求された利用者の利用者ＩＤ，購入要求された
映像番組の番組ＩＤと購入単位情報に基づき，視聴制限
年齢をチェックする（ステップＳ６）。

【００４７】このチェックでは，番組ＩＤにより格納手
段２１の販売中映像番組情報２２をサーチし，視聴制限
年齢が設定されているかどうかを調べ，視聴制限年齢が
設定されている場合には，格納手段２１の年齢情報／利
用限度額関連情報２４から利用者ＩＤに対応する年齢情
報を読み出し，利用者の年齢が視聴制限年齢に該当する
かをチェックする。

【００４８】利用者の年齢が視聴制限年齢に該当する場
合には（ステップＳ７），視聴制限年齢に該当する旨の
警告メッセージを利用者装置１０に送信する（ステップ
Ｓ８）。さらに必要であれば，映像番組の購入を拒否す
る。

【００４９】次に，購入チェック手段２６は，利用者が
購入を要求した番組ＩＤが格納手段２１の購入済み映像
番組情報２３にあるかどうかをチェックする（ステップ
Ｓ９）。購入済みである場合には（ステップＳ１０），
購入済みのメッセージを利用者装置１０に送信し，同じ
映像コンテンツまたは類似の映像コンテンツの二重購入
であることを注意する（ステップＳ１１）。

【００５０】購入要求があった映像番組が，既に購入済
みであっても，提供形態種別が異なっていたり，符号化
レート種別が異なっていることにより，購入単位の映像
コンテンツが異なることがある。そこで，利用者に購入
処理を続行するかどうかを問い合わせ，続行する場合に
は，次のステップＳ１３へ移行する（ステップＳ１
２）。利用者からの購入要求キャンセルの通知を受信し
た場合には，ステップＳ１８へ移り，購入処理を中止す
る。また，同じ映像コンテンツの二重購入の場合にも，
購入処理を中止する。

【００５１】購入要求があった映像番組が未購入の場
合，または購入単位の映像コンテンツが異なるため購入
処理を続行する場合には，年齢情報／利用限度額関連情
報２４を参照することにより，その利用者の利用限度額
がオーバーするかどうかをチェックする（ステップＳ１
３）。

【００５２】利用限度額がオーバーする場合には（ステ
ップＳ１４），利用限度額オーバーの旨のメッセージを
利用者装置１０に送信し，映像コンテンツの購入を拒否
する（ステップＳ１５）。

【００５３】購入単位の金額を，その利用者の利用累計
額に加算しても利用限度額をオーバーしない場合には，
格納手段２１中の購入済み映像番組情報２３に，利用者
ＩＤ，購入した映像番組の番組ＩＤ，提供形態種別情
報，符号化レート種別情報，視聴可能期間などの情報を
追加登録し，購入済み映像番組情報２３を更新する（ス
テップＳ１６）。また，その利用者の年齢情報／利用限
度額関連情報２４中の利用累計額に，購入単位の金額を
加算して，利用限度額関連情報を更新する（ステップＳ
１７）。

【００５４】以上のステップＳ１〜Ｓ１７を，利用者に
対する映像番組購入処理のサービスを終了するまで繰り
返す（ステップＳ１８）。

【００５５】以上の処理は，コンピュータとソフトウェ
アプログラムとによって実現することができ，そのプロ
グラムは，コンピュータが読み取り可能な可搬媒体メモ
リ，半導体メモリ，ハードディスク等の適当な記録媒体
に格納して，そこから読み出すことによりコンピュータ
に実行させることができる。また，そのプログラムは通
信回線を経由して他のコンピュータからダウンロードす
ることができ，それをインストールして実行させること
もできる。

【００５６】

【発明の効果】本発明によれば，利用者が映像番組を購
入する際，映像番組が同じものが既に購入済みであるか
をチェックし，その旨を利用者に通知することにより，
利用者は，同じ映像コンテンツや映像番組が同じでも異
なる映像コンテンツを既に購入済みであることを知るこ
とができ，利用者が誤って二重に購入することを防止す
ることができる。また，映像コンテンツを購入する際
に，利用者が購入する映像コンテンツに視聴年齢制限が
ある場合や，購入金額が利用者の利用限度額をオーバー
するような場合の購入を防止することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る映像情報提供装置を用いたシステ
ム構成例を示すブロック図である。

【図２】本発明に係る映像情報提供装置の格納手段の構
成例を示す図である。

【図３】映像情報提供装置の処理フローチャートであ
る。

【符号の説明】

１０ 利用者装置 ２０ 映像情報提供装置 ２１ 格納手段 ２２ 販売中映像番組情報 ２３ 購入済み映像番組情報 ２４ 年齢情報／利用限度額関連情報 ２５ 購入要求受信手段 ２６ 購入チェック手段 ２７ 表示情報送信手段 ３０ 映像番組供給装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米田 理 東京都千代田区大手町二丁目３番１号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 中釜 宏 東京都千代田区大手町二丁目３番１号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 名田 幸司 東京都千代田区大手町二丁目３番１号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 村田 節子 東京都千代田区大手町二丁目３番１号 日 本電信電話株式会社内 Ｆターム(参考） 5C064 BA01 BB07 BC07 BD02 BD13

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 利用者装置からの映像番組の映像コンテ
   ンツの購入要求チェックを行う映像情報提供方法であっ
   て，各映像番組が複数の購入単位の映像コンテンツから
   なる映像番組別の，販売中の各映像コンテンツに関する
   情報と，各利用者毎に映像番組別の購入済みの購入単位
   の映像コンテンツに関する情報とを格納しておく過程
   と，前記利用者装置から利用者が購入を要求する映像番
   組を識別する番組ＩＤと購入単位情報とを受信する過程
   と，前記格納された情報に基づき，受信した番組ＩＤに
   該当する映像番組が販売中でかつ利用者が未購入である
   かを判定し，その場合には購入処理を行い，前記格納さ
   れた情報に基づき，受信した番組ＩＤに該当する映像番
   組に購入済みの購入単位があるかを判定し，その場合に
   はその旨を示す表示情報を生成し，前記利用者装置に送
   信する過程とを有することを特徴とする映像情報提供方
   法。
2. 【請求項２】 請求項１記載の映像情報提供方法におい
   て，前記格納された映像コンテンツに関する情報中に視
   聴可能期間に関する情報を有し，それらの情報に基づ
   き，受信した番組ＩＤに該当する映像番組に購入済みで
   視聴期間内の購入単位があるかを判定し，その場合には
   その旨を示す表示情報を生成し，前記利用者装置に送信
   する過程を有することを特徴とする映像情報提供方法。
3. 【請求項３】 請求項１または請求項２記載の映像情報
   提供方法において，前記格納された映像コンテンツに関
   する情報中に映像番組毎の視聴制限年齢に関する情報を
   有し，それらの情報に基づき，受信した番組ＩＤに該当
   する映像番組が視聴年齢制限の規制対象かどうかを判定
   し，規制対象の場合には，予め格納してある利用者の年
   齢情報に基づいて視聴が可能でないかをチェックし，可
   能でない場合にその旨を示す表示情報を生成し，前記利
   用者装置に送信する過程を有することを特徴とする映像
   情報提供方法。
4. 【請求項４】 請求項１，請求項２または請求項３記載
   の映像情報提供方法において，購入処理を行う際に，受
   信した番組ＩＤと購入単位情報に基づき，購入金額を算
   出し，いままで購入した購入金額の合計が，予め設定し
   た利用限度額を超えるかどうかをチェックし，超える場
   合には，その旨を示す表示情報を生成し，前記利用者装
   置に送信する過程を有することを特徴とする映像情報提
   供方法。
5. 【請求項５】 利用者装置からの映像番組の映像コンテ
   ンツの購入要求チェックを行うための映像情報提供装置
   であって，各映像番組は，複数の購入単位の映像コンテ
   ンツからなり，映像番組別の販売中の各映像コンテンツ
   に関する情報と，各利用者毎に映像番組別の購入済みの
   購入単位の各映像コンテンツに関する情報とを格納する
   格納手段と，前記利用者装置から利用者が購入を要求す
   る映像番組を識別する番組ＩＤと購入単位情報とを受信
   する購入要求受信手段と，前記格納手段に格納された情
   報に基づき，前記購入要求受信手段により受信した番組
   ＩＤに該当する映像番組が販売中でかつ利用者が未購入
   であるかを判定し，その場合には購入処理を行い，前記
   格納手段に格納された情報に基づき，前記購入要求受信
   手段により受信した番組ＩＤに該当する映像番組に購入
   済みの購入単位があるかを判定する購入チェック手段
   と，前記購入チェック手段により，前記受信した番組Ｉ
   Ｄに該当する映像番組に購入済みの購入単位があると判
   定された場合に，その旨を示す表示情報を生成し，前記
   利用者装置に送信する表示情報送信手段とを備えること
   を特徴とする映像情報提供装置。
6. 【請求項６】 請求項１から請求項４までのいずれかに
   記載の映像情報提供方法を，映像情報提供装置の計算機
   に実行させるための映像情報提供プログラム。