JP2004070470A - 情報配信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザーの利用環境に高度に且つ容易に適応し得る情報配信システムを提供する。
【解決手段】仮想端末スケジューラ24が利用者プロファイルに基づいてフォーマットの設定及びタイミング制御を行い、これに従って、情報変換手段が情報配信端末から与えられた情報を各情報閲覧端末11の利用環境に適したフォーマットのデータに変換し、これを利用者フォルダ23に一時的に格納しながら情報配信する。情報変換手段は、情報配信端末12からの情報を標準フォーマットのデータに変換するリフレッシャ21と、標準フォーマットのデータを閲覧に適したフォーマットのデータに変換するエクスチェンジャ22の二段構成とする。
【選択図】 図1
【解決手段】仮想端末スケジューラ24が利用者プロファイルに基づいてフォーマットの設定及びタイミング制御を行い、これに従って、情報変換手段が情報配信端末から与えられた情報を各情報閲覧端末11の利用環境に適したフォーマットのデータに変換し、これを利用者フォルダ23に一時的に格納しながら情報配信する。情報変換手段は、情報配信端末12からの情報を標準フォーマットのデータに変換するリフレッシャ21と、標準フォーマットのデータを閲覧に適したフォーマットのデータに変換するエクスチェンジャ22の二段構成とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、情報閲覧端末に対して画像や音声等を効率的に配信する情報配信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
図4の如く、遠隔地の画像や音声を視聴閲覧する目的で、ウェブサーバーや撮像カメラ等を備えた情報配信局1を設置し、この情報配信局1からインターネット等のネットワーク2を通じて画像や音声についてのデータ5を端末局3に送信することが行われている。
【0003】
このとき、何らかの基地局を介さずに、現地の情報配信局1の画像をネットワーク2を通じて端末局3に送信して閲覧する方法(例えばピア・ツー・ピア接続等)があるが、通常は、ネットワーク2上に基地局4を設置し、この基地局4で、画像や音声等のデータの配信に関する接続管理や、認証及び課金等の種々の管理を行なうことが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような情報配信サービスを実現しようとする場合、各端末の種類と画像フォーマットの適合性が問題になる場合がある。
【0005】
例えば、情報配信局1に、所定の被写体を監視する用途に用いられるウェブカメラを設置し、遠隔地の端末局3で撮像された映像を閲覧する場合を考える。この場合は、被写体の動きに対して画質への影響が出にくいモーションJPEG系の画像圧縮フォーマットが用いられることが多く、また、近年ではTV電話用の帯域の少ないH263やMPEG4系の画像圧縮フォーマットも多く用いられている。
【0006】
また端末局3の方では、携帯電話等では静止画あるいは数枚の静止画を順次表示する擬似動画(例:アニメーションGIF)や、MPEG4系の動画が良く用いられている。端末局3としてPDA(Personal Digital Assistant)や小型携帯コンピュータを使用する場合は、例えばMPEG4系の所定のフォーマット(Windows Media:登録商標)が用いられることが多い一方、据え置き型のパーソナルコンピュータでは、画質の良い連続静止画(モーションJPEG系)や近年では帯域幅が大きいMPEG2系の画像圧縮フォーマットが良く用いられる。
【0007】
尚、画像のサイズ(解像度)については、携帯電話では100×100ドット程度の表示領域しかなく、PDAでは200×200ドット前後の領域とか内のに対して、パーソナルコンピュータでは、320×240ドットやVGA(640×480)だけでなく、1024×768ドット以上の大画面で閲覧することもある。
【0008】
このように配信端末と閲覧端末が様々な種類を持つ組み合わせであっても、支障無く情報配信サービスを行なうことを可能にするため、従来は、上述のように基地局4を経由することとし、この基地局4に閲覧端末の種別に応じた様々な画像コンテンツを準備していた。
【0009】
しかしこのような方式においては、カメラで撮像している途中の映像をリアルタイムで情報配信することが困難である。また、様々な画像や音声のデータを予め準備しておかなければならないため、基地局4内でデータを保存するためのディスクスペースを膨大に消費せざるを得ないといった問題があった。
【0010】
尚、ディスクスペースを軽減する技術としては、例えばジェネリック・メディア(登録商標:http://www.genericmedia.co.jp/)などがある。この技術は、基地局4においてリアルタイムで画像や音声のフォーマットを変換する技術であり、単一のストリーミングマスター (映像データファイル) から、一般に普及しているさまざまなプレイヤーソフトに対応したコンテンツに自動的に変換して配信を行うもので、ユーザー側においては、コンテンツ再生ソフトウェア、機器及び接続速度等の諸条件に応じた個々のデータを準備する必要がなくなり、よりタイムリーなデータ配信を行うことができるほか、作業効率の向上が実現する。
【0011】
しかし、この技術においては、Windows Media(登録商標)、Real Video及びQuick Time(登録商標)等といった予め定められたいくつかのフォーマットのデータファイルを相互に変換できるだけであり、新たなフォーマットや新たな端末機器の種類への対応には困難が伴うという課題があった。しかも、元のデータを予めデータファイルとして保有しておく必要があるため、例えば撮像カメラで撮像中の映像等をストリーミングデータとして配信するような場合には適用できないという問題があった。
【0012】
そこで、この発明の課題は、ユーザーの利用環境に高度に且つ容易に適応し得る情報配信システムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、請求項1に記載の発明は、情報閲覧端末の利用環境を含むデータが格納される利用者プロファイルと、所定の情報配信端末から与えられた情報を、前記情報閲覧端末の利用環境に適したフォーマットのデータに変換する情報変換手段と、前記情報変換手段で変換されたデータを前記情報閲覧端末に配信するために一時的に格納する利用者用データ一次格納手段と、前記利用者プロファイルに基づいて、前記フォーマットの設定及び前記情報変換手段の稼動タイミングの制御を行う仮想端末スケジューラとを備えるものである。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報配信システムであって、前記情報変換手段が、前記情報配信端末から与えられた情報を所定の標準フォーマットのデータに変換するリフレッシャと、前記標準フォーマットのデータを前記利用者プロファイルに基づいて前記情報閲覧端末にの利用環境に適したフォーマットのデータに変換するエクスチェンジャとを備えるものである。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の情報配信システムであって、前記利用者用データ一次格納手段は、保有するデータが前記情報閲覧端末に配信された時点で当該データを消去するものである。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の情報配信システムであって、前記仮想端末スケジューラにより前記情報変換手段の稼動制御が行われる度に前記情報閲覧端末による利用状況の履歴情報を蓄積記録する利用ログデータベースをさらに備えるものである。
【0017】
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の情報配信システムであって、前記利用者用データ一次格納手段が、複数の前記情報閲覧端末毎に異なって設定されるものである。
【0018】
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の情報配信システムであって、前記情報配信端末が、被写体を撮像した画像をネットワークを通じて配信するカメラサーバーであるものである。
【0019】
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の情報配信システムであって、前記利用者用データ一次格納手段から前記情報閲覧端末に配信されるデータが、前記情報閲覧端末への配信が終了する以前に当該情報閲覧端末で再生可能なストリーミングデータであるものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
この発明の一の実施の形態に係る情報配信システム10を、カメラ映像の配信システムを例に挙げて説明する。図1〜図3はこの情報配信システムを示すブロック図である。
【0021】
この情報配信システム10は、図1及び図2の如く、利用者側の情報閲覧端末11及び情報配信端末12に対してインターネット等のネットワークNW1,NW2を通じて接続されており、情報閲覧端末11の利用環境等のデータを記した利用者プロファイル15を予め作成しておき、その利用者プロファイル15内のデータに基づいて、情報配信端末12から送信される情報(画像)を情報閲覧端末11の利用環境に適した情報に変換して配信するものである。
【0022】
ここで、図1の如く、情報閲覧端末11は、映像表示機能付きの携帯電話またはPHS(Personal Handy−phone System)、携帯情報端末及びPDA(Personal Digital Assistant)といった様々な機種のものが適用されており、情報配信システム10に対してネットワークNW2を通じて通信可能な状態になっている。情報閲覧端末11における利用環境、即ち、画像や音声等の再生用のソフトウェアプログラムの種類、画像データを表示する際の画像サイズ(解像度)、音声を出力する際のビットレート及び通信速度といった種々の設定項目(利用環境)は、適用される機種に応じて様々に異なって設定されている。この情報閲覧端末11において利用可能な画像圧縮フォーマットとしては、例えば、画像圧縮方式として、Motion JPEG、Anime GIF、JPEG2000、Windows Media(登録商標)、H263及びMPEG4等がある。また、画像解像度については、例えば、96×108ドット、160×120ドット、240×180ドット、320×240ドット及び640×480ドット等がある。さらに、画像に音声を付加する場合において、音声圧縮方式としては、例えばADPCM、CELP(G723.1)、AAC、MP3及びTwin VQ等がある。
【0023】
また、情報配信端末12は、図1の如く、CCD等の撮像素子が内蔵されて撮像した映像をリアルタイムで送信する機能を備えたカメラサーバーであって、モーションJPEG系、H263またはMPEG4系の様々な画像圧縮フォーマットが用いられる。情報配信端末12は、情報配信システム10に対してネットワークNW1を通じて通信可能な状態になっている。
【0024】
そして、情報配信システム10は、図1〜図3の如く、各情報閲覧端末11からの要求に応じて、情報配信端末12から与えられた圧縮画像データを所定の標準フォーマットの画像データに変換した後、この標準フォーマットの画像データを、上記のプロファイルに基づいて各情報閲覧端末11の利用環境に応じた変換処理を行ってから当該情報閲覧端末11に送信するようになっている。
【0025】
具体的に、情報配信システム10は、図1の如く、各情報配信端末12から得られた画像データを標準フォーマットの画像データ20に変換するリフレッシャ21と、リフレッシャ21で変換された標準フォーマットの画像データ20を各情報閲覧端末11での利用環境に応じた画像圧縮フォーマットの画像データ23に変換するエクスチェンジャ22と、利用者プロファイル15内のデータに基づいてリフレッシャ21及びエクスチェンジャ22の動作制御を行う仮想端末スケジューラ24と、情報閲覧端末11の利用履歴を収集して記録する利用ログデータベース26と、この利用ログデータベース26内の各情報閲覧端末11毎の利用履歴に応じて当該各情報閲覧端末11毎の利用者課金設定を行う利用者課金機能部27とを備える。
【0026】
リフレッシャ21は、情報配信端末12から与えられる情報(画像)の前段処理を行って標準フォーマットの画像データに変換するものであり、情報取込機能群31と事前変換機能群32を備えている。
【0027】
情報取込機能群31は、各情報配信端末12(カメラサーバー)に対してネットワークNW1を通じて画像取得コマンドを発行し、これに呼応して各情報配信端末12からネットワークNW1を通じて送信されてきた原画像を取り込むものであって、情報配信端末12のカメラ種別毎に適合する信号を通信する機能が有せしめられている。
【0028】
事前変換機能群32は、情報取込機能群31で取得された圧縮データを、実際に情報閲覧端末11に送信する前段階で事前に標準フォーマットの画像データ20に変換するものである。この画像データ20の標準フォーマットとしては、例えば、MPEG4やWindows Media(登録商標)等の所定のフォーマットが適用される。
【0029】
エクスチェンジャ22は、リフレッシャ21で変換された標準フォーマットの画像データ20に対して、後段処理として各情報閲覧端末11に応じた変換処理を行うものであり、変換処理機能群41と変換後処理群42とを備える。
【0030】
変換処理機能群41は、リフレッシャ21から与えられた標準フォーマットの画像データ20を、仮想端末スケジューラ24での制御に基づいて、利用者プロファイル15内のデータで定義されている各種情報閲覧端末11の利用環境等に適応するように、標準フォーマットの画像を変換して、その変換後のデータを、ハードディスクドライブの利用者フォルダ(利用者用データ一次格納手段)23内に書き込む。
【0031】
利用者フォルダ(利用者用データ一次格納手段)23は、ハードディスク等の書き換え可能な記録媒体において、予め利用者毎にランダムでユニークな名称で設定された仮想領域としてのフォルダーまたはファイルであって、フォルダ名やファイル名が、利用者フォルダ23自身の所在を意味するURLとして定義され、このURLが利用者に対して電子メール(パスポートメール)などで送付されているものとする。各利用者は、電子メール(パスポートメール)に記載されたURLをクリックするなどの簡単な動作で、この利用者フォルダ23に置かれた情報(画像等)をウェブブラウザやそのプラグインを用いて閲覧することが可能となる。このように、情報閲覧端末11から利用者フォルダ23へのアクセスについて、予め登録された利用者(情報閲覧端末11)に対してアクセス先であるURLの通知を行なっておくことにより、情報閲覧端末11から容易にアクセスすることが可能となる。この場合、利用者が他人に対してその通知されたURLを秘密にしておく限り、他の利用者は、このURLを知り得ないため、この画像にアクセスすることができず、よって、画像閲覧時のパスワード等の認証プロセスを省略してもトラブルが生じることなく、それぞれの利用者用の利用者フォルダ23から各情報閲覧端末11に滞り無く情報配信が可能となる。また、画像を閲覧させたい他の利用者にこのURLを知らせれば、他の利用者も閲覧可能となる、このセキュリティ管理は画像利用者本人が簡便に行なえることになる。また、利用者は、URLにアクセスするだけで画像が見えるので、ID番号やパスワードなどの面倒な認証処理を行なう必要がなく、簡便である。ただし、より安全には、パスワードを設けて、認証処理を行なっても差し支えないものである。
【0032】
そして、この利用者フォルダ23内のデータは、情報閲覧端末11に対してストリーミングデータとして配信され、情報閲覧端末11において受信途中の段階で刻々と再生が行われる。そして、ストリーミングデータとして配信された利用者フォルダ23内のデータは、配信が終了した時点で即座に消去される。したがって、利用者フォルダ23内は、配信が行われていない時点では、一切のデータが残されていない状態に保たれる。
【0033】
変換後処理群42は、オプション機能として、仮想端末スケジューラ24からの制御によって機能動作の利用者への変換終了通知等の変換処理後のオプション機能である。
【0034】
仮想端末スケジューラ24は、利用者プロファイル15内のデータとして定義されている各情報閲覧端末11の利用環境に基づいて、適正な契機にリフレッシャ21及びエクスチェンジャ22を起動して、これらの内の内部機能(符号31,32,41,42)を稼動させる。ここで、利用者プロファイル15に登録される内容としては、例えば、利用者ID、端末種別、閲覧画像フォーマット、画像解像度、音声フォーマット、利用期限、利用者フォルダ23の名称、パスワード(必要に応じ)等がある。そして、この仮想端末スケジューラ24は、リフレッシャ21による情報配信端末12からの情報の取込みや取り込んだ画像データの標準フォーマットへの変換、及びエクスチェンジャ22から情報閲覧端末11に対する情報の送信といった各種の動作タイミングを調整し、利用者プロファイル15内のデータで定義された利用環境に応じた変換が滞り無く実行されるようにリフレッシャ21及びエクスチェンジャ22を制御する。ここで、仮想端末スケジューラ24によりリフレッシャ21及びエクスチェンジャ22を稼動させる動作タイミングとしては、情報閲覧端末11で入力されて利用者プロファイル15内に登録されている閲覧タイミングが適用され、例えば、利用者側の情報閲覧端末11から閲覧の要求があった場合の要求直後、あるいは、例えば毎週月曜日の正午等である。
【0035】
利用ログデータベース26は、情報閲覧端末11から閲覧があった場合に、情報配信端末12を識別するためのユーザーID等の識別情報、閲覧されたコンテンツを特定するための識別情報(例えば、情報配信端末12の識別情報等)、閲覧開始時刻及び閲覧終了時刻等の種々の利用履歴を収集して蓄積記録される。仮想端末スケジューラ24は、利用者(情報閲覧端末11)毎にいつ何の機能が利用されたかを容易に知り得るため、利用ログデータベース26内に用意にデータを追加することができる。
【0036】
利用者課金機能部27は、利用ログデータベース26内の利用履歴を読み出して、所定の課金計算関数に従って課金金額が算定され、例えば月毎の所定の基準日において一月当たりの課金金額が各利用者毎(情報閲覧端末11毎)に集計され、その集計額に基づいて料金の回収が銀行の端末機を通じて実行されるとともに、その集計額等の所定の情報通知が電子メール等の所定の方式に従って各情報閲覧端末11に送信される。
【0037】
尚、この情報配信システム10は、CPUを備えたコンピュータ装置において、所定のソフトウェアプログラムに定義された手順に従って動作するものである。情報配信システム10として、単一のコンピュータ装置を使用して構成しても差し支えないが、リフレッシャ21及びエクスチェンジャ22の処理量が膨大になり、またストリーミングデータとして配信するために高速で処理を実行する必要があるため、複数のコンピュータ装置の連携により、複数の情報閲覧端末11に対して同時に複数のリフレッシャ21及び複数のエクスチェンジャ22を並行処理により稼動させることが望ましい。そこで、情報配信システム10として機能する複数のコンピュータ装置のそれぞれについて、そのコンピュータ装置の稼働状況をシステム稼働状況処理部28にデータとして記録し、そのデータを呼び出して、各コンピュータ装置内のCPUの負荷が比較的軽いコンピュータ装置を適宜選択して、リフレッシャ21及びエクスチェンジャ22の処理を実行するようにしている。
【0038】
上記構成の情報配信システム10の動作を説明する。
【0039】
まず閲覧前の事前段階として、利用者は、情報閲覧端末11からネットワークNW2を通じて情報配信システム10に通信接続を行い、その情報閲覧端末11の利用環境等を情報配信システム10内の利用者プロファイル15に登録する。このときに利用者プロファイル15に登録されるデータとしては、各情報閲覧端末11のソフトウェアプログラムの種類、画像データを表示する際の画像サイズ(解像度)及び通信速度等の利用環境の他、情報閲覧端末11を特定するための識別情報(ユーザーID)及び閲覧タイミング(例えば「毎週月曜日の正午」「随時閲覧要求した直後」等)がある。また、利用者側で常に特定の情報配信端末(カメラサーバー)12のみの画像を閲覧したい場合には、その閲覧したい情報配信端末12を特定する識別情報をも利用者プロファイル15内に登録しておく。
【0040】
このような登録が行われた後、仮想端末スケジューラ24は、情報配信システム10内のCPUでの計時に基づいて、利用者プロファイル15内に予め登録された閲覧タイミングを定期的(例えば毎秒)にチェックし、タイマーで計時している時点が閲覧タイミングに該当しているかどうかを判断する。
【0041】
例えば、登録された閲覧タイミングが「毎週月曜日の正午」であれば、現時点が月曜日の正午であるかどうかを判断する。また、閲覧タイミングが「随時閲覧要求した直後」である場合は、情報閲覧端末11から閲覧要求があったかどうかを判断する。
【0042】
そして、タイマーで計時した現時点が閲覧タイミングに該当していると判断し例えば、場合には、その閲覧タイミングに関連する情報閲覧端末11に情報(画像)配信を行うべく、仮想端末スケジューラ24によりリフレッシャ21及びエクスチェンジャ22を稼動制御する。
【0043】
リフレッシャ21は、仮想端末スケジューラ24での稼動制御を受けて稼動を開始する。具体的に、リフレッシャ21の情報取込機能群31は、各情報配信端末12(カメラサーバー)に対して、ネットワークNW1を通じて画像取得コマンドを発行し、これに呼応して各情報配信端末12からネットワークNW1を通じて送信されてきた原画像を取り込む。この場合、情報入手先としての情報閲覧端末11は、利用者プロファイル15内のデータとして特定されている場合はその特定されている情報配信端末12が適用される。また、利用者プロファイル15で特定されていない場合には、その時点で情報閲覧端末11側で特定するように所定の入力用コンテンツをエクスチェンジャ22及び利用者フォルダ23からネットワークNW2を通じて送信するなどして、利用者側の操作により情報配信端末12を特定するようにする。
【0044】
次に、リフレッシャ21の事前変換機能群32は、情報取込機能群31で取得された圧縮データを、実際に情報閲覧端末11に送信する前段階で事前に標準フォーマットの画像データ20に変換する。この画像データ20の標準フォーマットとしては、例えば、MPEG4やWindows Media(登録商標)等の所定のフォーマットが適用される。
【0045】
続いて、エクスチェンジャ22の変換処理機能群41は、リフレッシャ21から与えられた標準フォーマットの画像データ20を、仮想端末スケジューラ24での制御に基づいて、利用者プロファイル15内のデータで定義されている各種情報閲覧端末11の利用環境(ソフトウェアプログラムの種類、画像データを表示する際の画像サイズ(解像度)及び通信速度等)に適応するように、標準フォーマットの画像を変換する。この変換後のデータは利用者フォルダ23内に書き込まれる。
【0046】
そして、この利用者フォルダ23内のデータは、情報閲覧端末11からパスポートメールで利用者に通知されたURLを指定してアクセスされた際に、そのアクセスをもって閲覧要求があったものとして、当該情報閲覧端末11に対してストリーミングデータとして配信され、情報閲覧端末11において受信途中の段階で刻々と再生が行われる。このように、情報閲覧端末11側の利用者は、いずれの情報配信端末12から与えられた情報を閲覧する場合にも、パスポートメールで通知されたURLを指定するだけで、目的対象の情報を容易に閲覧することができ便利である。
【0047】
そして、ストリーミングデータとして配信された利用者フォルダ23内のデータは、配信が終了した時点で即座に消去される。したがって、利用者フォルダ23内は、配信が終了した後は、一切のデータが残されていない状態に保たれる。
【0048】
尚、利用者プロファイル15において、利用者への変換終了通知等のオプション機能が指定されている場合には、エクスチェンジャ22の変換後処理群42によって、その指定されたオプション機能を実行する。
【0049】
これらの閲覧の履歴(利用履歴)は、適宜利用ログデータベース26に蓄積記録され、利用者課金機能部27によって、課金金額が算定され、銀行の端末機を通じて決済されるとともに、その集計額等の所定の情報通知が電子メール等の所定の方式に従って各情報閲覧端末11に送信される。
【0050】
以上のように、仮想端末スケジューラ24により、常時配信型の情報配信中継基地局の機能に加え、利用者が必要な時に必要な情報(画像等)の種類を適切に選定して効率的に配信処理することが可能になる。例えば、従来では閲覧者が画像を実際に見ているか見ていないかに拘わらず画像を配信しつづけたり、あるいは、閲覧者の画像フォーマットが何であるかに拘わらず、様々な画像フォーマットに自動変換して送信するなどの非常に無駄な処理が多かったのに対し、この実施の形態の情報配信システム10においては、そうした無駄を極力排することが可能になり、通信帯域や、基地局CPUや記憶領域などを効率的に利用することができる。
【0051】
また、リフレッシャ21とエクスチェンジャ22という別個の機能を設け、リフレッシャ21で標準フォーマットの画像データ20に変換した後、さらにエクスチェンジャ22で各情報閲覧端末11に適合するフォーマットのデータに変換して配信処理を行っているので、例えば従来のジェネリック・メディア(登録商標)等に比べてシステムの拡張性が格段に向上する。特に、情報配信端末12としてカメラサーバーを適用する場合に、新機種のカメラサーバーとの接続を追加する場合にはリフレッシャ21の内部設定を追加し、また新機種の情報閲覧端末11に配信を行う場合には、エクスチェンジャ22または利用者プロファイル15の設定変更及びデータ追加を行うことで、容易に対応することができ、機能サービスの拡張が部分的な作業だけで容易に対処できるという効果がある。
【0052】
さらに、利用者毎に情報配信端末(カメラサーバー)12からの画像が利用者フォルダ23に出力されるまでの各機能をコントロールする仮想端末スケジューラ24と連携することにより、システムの負荷分散や利用者課金等が容易に行えるという利点もある。
【0053】
尚、上記実施の形態では、情報配信端末12としてカメラサーバーを例に挙げ、このカメラサーバーで撮像された画像(映像)を送信する例について説明したが、画像(映像)に加えて音声をも送信するようにしても差し支えないことは勿論である。さらに、画像や音声以外にも、例えば文字情報等が適用されてもよい。この場合の例としては、情報配信端末12から与えられた特定の言語(例えばフランス語等)の文章を、リフレッシャ21によって例えば英語等の標準言語のフォーマット(標準フォーマット)の文字情報に変換し、さらにエクスチェンジャ22において、利用者プロファイル15で定義された言語(例えば日本語)に変換した後、情報閲覧端末11側に配信するなどを行えば、極めて汎用性の高い翻訳サービスを提供することができる。
【0054】
また、情報閲覧端末11から利用者フォルダ23へのアクセスは、予め登録された利用者(情報閲覧端末11)に対してアクセス先の指定を行なっておくようにしているので、情報閲覧端末11から他の利用者用の利用者フォルダ23にアクセスされることがない。したがって、画像閲覧時のパスワード等の認証プロセスを省略してもトラブルが生じることなく、それぞれの利用者用の利用者フォルダ23から各情報閲覧端末11に滞り無く情報配信が可能となる。
【0055】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、仮想端末スケジューラが情報閲覧端末の利用環境等が定義された利用者プロファイルに基づいてフォーマットの設定及び情報変換手段の稼動タイミングの制御を行い、これに従って、情報変換手段が情報配信端末から与えられた情報を情報閲覧端末の利用環境に適したフォーマットのデータに変換し、これを利用者用データ一次格納手段に一時的に格納しながら情報閲覧端末に配信するので、従来のように閲覧者が画像を実際に見ているか見ていないかに拘わらず画像を配信しつづけたり、あるいは、閲覧者の画像フォーマットが何であるかに拘わらず様々な画像フォーマットに自動変換して送信するなどの非常に無駄な処理を極力排することが可能になり、通信帯域や、基地局CPUや記憶領域などを効率的に利用することができるとともに、利用者が必要な時に必要な情報の種類を適切に選定して効率的に配信処理することが可能になる。
【0056】
請求項2に記載の発明によれば、情報変換手段をリフレッシャとエクスチェンジャという別個の機能に分割し、リフレッシャで標準フォーマットのデータに変換した後、さらにエクスチェンジャで各情報閲覧端末に適合するフォーマットのデータに変換して配信処理を行うので、例えば従来のジェネリック・メディア(登録商標)等に比べてシステムの拡張性が格段に向上する。特に、請求項6のように、情報配信端末としてカメラサーバーを適用する場合に、新機種のカメラサーバーとの接続を追加する場合にはリフレッシャの内部設定を追加すればよく、また新機種の情報閲覧端末に配信を行う場合には、エクスチェンジャまたは利用者プロファイルの設定変更及びデータ追加を行うことで、容易に対応することができ、機能サービスの拡張が部分的な作業だけで容易に対処できるという効果がある。
【0057】
請求項3に記載の発明によれば、利用者用データ一次格納手段内で保有するデータが情報閲覧端末に配信される度に、このデータが消去されるので、利用者用データ一次格納手段は、配信が行われていない時点で一切のデータが残されていない状態に保たれる。したがって、従来のように無駄なディスクスペースを費やす事態を防止できる。特に、請求項7のように、情報閲覧端末に配信されるデータがストリーミングデータである場合に、効率よくデータの配信を行いながら、不要となった時点で即座にデータを削除できるので便利である。
【0058】
請求項4に記載の発明によれば、仮想端末スケジューラにより情報変換手段の稼動制御が行われる度に、情報閲覧端末による利用状況の履歴情報を利用ログデータベースに蓄積記録するので、利用者の閲覧管理を効率よく且つ確実に行うことができ、例えば情報提供に対する利用者への課金等を効率良く実行することができる。
【0059】
請求項5に記載の発明によれば、利用者用データ一次格納手段が、複数の情報閲覧端末毎に異なって設定されるので、情報閲覧端末から利用者用データ一次格納手段へのアクセスについて、予め登録された利用者(情報閲覧端末)に対してのみ限定的にアクセス先の指定を行なっておくだけで、他の情報閲覧端末から特定の利用者用の利用者フォルダにアクセスされるのを防止でき、画像閲覧時のパスワード等の認証プロセスを省略してもトラブルが生じることなく、それぞれの利用者用の利用者フォルダから各情報閲覧端末に滞り無く情報配信が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態に係る情報配信システムを示すブロック図である。
【図2】この発明の一の実施の形態に係る情報配信システムの動作フローを加味したブロック図である。
【図3】この発明の一の実施の形態に係る情報配信システムを示すブロック図である。
【図4】従来の情報配信システムを示すブロック図である。
【符号の説明】
10 情報配信システム
11 情報閲覧端末
12 情報配信端末
15 利用者プロファイル
21 リフレッシャ
22 エクスチェンジャ
23 利用者フォルダ
24 仮想端末スケジューラ
26 利用ログデータベース
27 利用者課金機能部
28 システム稼働状況処理部
【発明の属する技術分野】
この発明は、情報閲覧端末に対して画像や音声等を効率的に配信する情報配信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
図4の如く、遠隔地の画像や音声を視聴閲覧する目的で、ウェブサーバーや撮像カメラ等を備えた情報配信局1を設置し、この情報配信局1からインターネット等のネットワーク2を通じて画像や音声についてのデータ5を端末局3に送信することが行われている。
【0003】
このとき、何らかの基地局を介さずに、現地の情報配信局1の画像をネットワーク2を通じて端末局3に送信して閲覧する方法(例えばピア・ツー・ピア接続等)があるが、通常は、ネットワーク2上に基地局4を設置し、この基地局4で、画像や音声等のデータの配信に関する接続管理や、認証及び課金等の種々の管理を行なうことが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような情報配信サービスを実現しようとする場合、各端末の種類と画像フォーマットの適合性が問題になる場合がある。
【0005】
例えば、情報配信局1に、所定の被写体を監視する用途に用いられるウェブカメラを設置し、遠隔地の端末局3で撮像された映像を閲覧する場合を考える。この場合は、被写体の動きに対して画質への影響が出にくいモーションJPEG系の画像圧縮フォーマットが用いられることが多く、また、近年ではTV電話用の帯域の少ないH263やMPEG4系の画像圧縮フォーマットも多く用いられている。
【0006】
また端末局3の方では、携帯電話等では静止画あるいは数枚の静止画を順次表示する擬似動画(例:アニメーションGIF)や、MPEG4系の動画が良く用いられている。端末局3としてPDA(Personal Digital Assistant)や小型携帯コンピュータを使用する場合は、例えばMPEG4系の所定のフォーマット(Windows Media:登録商標)が用いられることが多い一方、据え置き型のパーソナルコンピュータでは、画質の良い連続静止画(モーションJPEG系)や近年では帯域幅が大きいMPEG2系の画像圧縮フォーマットが良く用いられる。
【0007】
尚、画像のサイズ(解像度)については、携帯電話では100×100ドット程度の表示領域しかなく、PDAでは200×200ドット前後の領域とか内のに対して、パーソナルコンピュータでは、320×240ドットやVGA(640×480)だけでなく、1024×768ドット以上の大画面で閲覧することもある。
【0008】
このように配信端末と閲覧端末が様々な種類を持つ組み合わせであっても、支障無く情報配信サービスを行なうことを可能にするため、従来は、上述のように基地局4を経由することとし、この基地局4に閲覧端末の種別に応じた様々な画像コンテンツを準備していた。
【0009】
しかしこのような方式においては、カメラで撮像している途中の映像をリアルタイムで情報配信することが困難である。また、様々な画像や音声のデータを予め準備しておかなければならないため、基地局4内でデータを保存するためのディスクスペースを膨大に消費せざるを得ないといった問題があった。
【0010】
尚、ディスクスペースを軽減する技術としては、例えばジェネリック・メディア(登録商標:http://www.genericmedia.co.jp/)などがある。この技術は、基地局4においてリアルタイムで画像や音声のフォーマットを変換する技術であり、単一のストリーミングマスター (映像データファイル) から、一般に普及しているさまざまなプレイヤーソフトに対応したコンテンツに自動的に変換して配信を行うもので、ユーザー側においては、コンテンツ再生ソフトウェア、機器及び接続速度等の諸条件に応じた個々のデータを準備する必要がなくなり、よりタイムリーなデータ配信を行うことができるほか、作業効率の向上が実現する。
【0011】
しかし、この技術においては、Windows Media(登録商標)、Real Video及びQuick Time(登録商標)等といった予め定められたいくつかのフォーマットのデータファイルを相互に変換できるだけであり、新たなフォーマットや新たな端末機器の種類への対応には困難が伴うという課題があった。しかも、元のデータを予めデータファイルとして保有しておく必要があるため、例えば撮像カメラで撮像中の映像等をストリーミングデータとして配信するような場合には適用できないという問題があった。
【0012】
そこで、この発明の課題は、ユーザーの利用環境に高度に且つ容易に適応し得る情報配信システムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、請求項1に記載の発明は、情報閲覧端末の利用環境を含むデータが格納される利用者プロファイルと、所定の情報配信端末から与えられた情報を、前記情報閲覧端末の利用環境に適したフォーマットのデータに変換する情報変換手段と、前記情報変換手段で変換されたデータを前記情報閲覧端末に配信するために一時的に格納する利用者用データ一次格納手段と、前記利用者プロファイルに基づいて、前記フォーマットの設定及び前記情報変換手段の稼動タイミングの制御を行う仮想端末スケジューラとを備えるものである。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報配信システムであって、前記情報変換手段が、前記情報配信端末から与えられた情報を所定の標準フォーマットのデータに変換するリフレッシャと、前記標準フォーマットのデータを前記利用者プロファイルに基づいて前記情報閲覧端末にの利用環境に適したフォーマットのデータに変換するエクスチェンジャとを備えるものである。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の情報配信システムであって、前記利用者用データ一次格納手段は、保有するデータが前記情報閲覧端末に配信された時点で当該データを消去するものである。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の情報配信システムであって、前記仮想端末スケジューラにより前記情報変換手段の稼動制御が行われる度に前記情報閲覧端末による利用状況の履歴情報を蓄積記録する利用ログデータベースをさらに備えるものである。
【0017】
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の情報配信システムであって、前記利用者用データ一次格納手段が、複数の前記情報閲覧端末毎に異なって設定されるものである。
【0018】
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の情報配信システムであって、前記情報配信端末が、被写体を撮像した画像をネットワークを通じて配信するカメラサーバーであるものである。
【0019】
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の情報配信システムであって、前記利用者用データ一次格納手段から前記情報閲覧端末に配信されるデータが、前記情報閲覧端末への配信が終了する以前に当該情報閲覧端末で再生可能なストリーミングデータであるものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
この発明の一の実施の形態に係る情報配信システム10を、カメラ映像の配信システムを例に挙げて説明する。図1〜図3はこの情報配信システムを示すブロック図である。
【0021】
この情報配信システム10は、図1及び図2の如く、利用者側の情報閲覧端末11及び情報配信端末12に対してインターネット等のネットワークNW1,NW2を通じて接続されており、情報閲覧端末11の利用環境等のデータを記した利用者プロファイル15を予め作成しておき、その利用者プロファイル15内のデータに基づいて、情報配信端末12から送信される情報(画像)を情報閲覧端末11の利用環境に適した情報に変換して配信するものである。
【0022】
ここで、図1の如く、情報閲覧端末11は、映像表示機能付きの携帯電話またはPHS(Personal Handy−phone System)、携帯情報端末及びPDA(Personal Digital Assistant)といった様々な機種のものが適用されており、情報配信システム10に対してネットワークNW2を通じて通信可能な状態になっている。情報閲覧端末11における利用環境、即ち、画像や音声等の再生用のソフトウェアプログラムの種類、画像データを表示する際の画像サイズ(解像度)、音声を出力する際のビットレート及び通信速度といった種々の設定項目(利用環境)は、適用される機種に応じて様々に異なって設定されている。この情報閲覧端末11において利用可能な画像圧縮フォーマットとしては、例えば、画像圧縮方式として、Motion JPEG、Anime GIF、JPEG2000、Windows Media(登録商標)、H263及びMPEG4等がある。また、画像解像度については、例えば、96×108ドット、160×120ドット、240×180ドット、320×240ドット及び640×480ドット等がある。さらに、画像に音声を付加する場合において、音声圧縮方式としては、例えばADPCM、CELP(G723.1)、AAC、MP3及びTwin VQ等がある。
【0023】
また、情報配信端末12は、図1の如く、CCD等の撮像素子が内蔵されて撮像した映像をリアルタイムで送信する機能を備えたカメラサーバーであって、モーションJPEG系、H263またはMPEG4系の様々な画像圧縮フォーマットが用いられる。情報配信端末12は、情報配信システム10に対してネットワークNW1を通じて通信可能な状態になっている。
【0024】
そして、情報配信システム10は、図1〜図3の如く、各情報閲覧端末11からの要求に応じて、情報配信端末12から与えられた圧縮画像データを所定の標準フォーマットの画像データに変換した後、この標準フォーマットの画像データを、上記のプロファイルに基づいて各情報閲覧端末11の利用環境に応じた変換処理を行ってから当該情報閲覧端末11に送信するようになっている。
【0025】
具体的に、情報配信システム10は、図1の如く、各情報配信端末12から得られた画像データを標準フォーマットの画像データ20に変換するリフレッシャ21と、リフレッシャ21で変換された標準フォーマットの画像データ20を各情報閲覧端末11での利用環境に応じた画像圧縮フォーマットの画像データ23に変換するエクスチェンジャ22と、利用者プロファイル15内のデータに基づいてリフレッシャ21及びエクスチェンジャ22の動作制御を行う仮想端末スケジューラ24と、情報閲覧端末11の利用履歴を収集して記録する利用ログデータベース26と、この利用ログデータベース26内の各情報閲覧端末11毎の利用履歴に応じて当該各情報閲覧端末11毎の利用者課金設定を行う利用者課金機能部27とを備える。
【0026】
リフレッシャ21は、情報配信端末12から与えられる情報(画像)の前段処理を行って標準フォーマットの画像データに変換するものであり、情報取込機能群31と事前変換機能群32を備えている。
【0027】
情報取込機能群31は、各情報配信端末12(カメラサーバー)に対してネットワークNW1を通じて画像取得コマンドを発行し、これに呼応して各情報配信端末12からネットワークNW1を通じて送信されてきた原画像を取り込むものであって、情報配信端末12のカメラ種別毎に適合する信号を通信する機能が有せしめられている。
【0028】
事前変換機能群32は、情報取込機能群31で取得された圧縮データを、実際に情報閲覧端末11に送信する前段階で事前に標準フォーマットの画像データ20に変換するものである。この画像データ20の標準フォーマットとしては、例えば、MPEG4やWindows Media(登録商標)等の所定のフォーマットが適用される。
【0029】
エクスチェンジャ22は、リフレッシャ21で変換された標準フォーマットの画像データ20に対して、後段処理として各情報閲覧端末11に応じた変換処理を行うものであり、変換処理機能群41と変換後処理群42とを備える。
【0030】
変換処理機能群41は、リフレッシャ21から与えられた標準フォーマットの画像データ20を、仮想端末スケジューラ24での制御に基づいて、利用者プロファイル15内のデータで定義されている各種情報閲覧端末11の利用環境等に適応するように、標準フォーマットの画像を変換して、その変換後のデータを、ハードディスクドライブの利用者フォルダ(利用者用データ一次格納手段)23内に書き込む。
【0031】
利用者フォルダ(利用者用データ一次格納手段)23は、ハードディスク等の書き換え可能な記録媒体において、予め利用者毎にランダムでユニークな名称で設定された仮想領域としてのフォルダーまたはファイルであって、フォルダ名やファイル名が、利用者フォルダ23自身の所在を意味するURLとして定義され、このURLが利用者に対して電子メール(パスポートメール)などで送付されているものとする。各利用者は、電子メール(パスポートメール)に記載されたURLをクリックするなどの簡単な動作で、この利用者フォルダ23に置かれた情報(画像等)をウェブブラウザやそのプラグインを用いて閲覧することが可能となる。このように、情報閲覧端末11から利用者フォルダ23へのアクセスについて、予め登録された利用者(情報閲覧端末11)に対してアクセス先であるURLの通知を行なっておくことにより、情報閲覧端末11から容易にアクセスすることが可能となる。この場合、利用者が他人に対してその通知されたURLを秘密にしておく限り、他の利用者は、このURLを知り得ないため、この画像にアクセスすることができず、よって、画像閲覧時のパスワード等の認証プロセスを省略してもトラブルが生じることなく、それぞれの利用者用の利用者フォルダ23から各情報閲覧端末11に滞り無く情報配信が可能となる。また、画像を閲覧させたい他の利用者にこのURLを知らせれば、他の利用者も閲覧可能となる、このセキュリティ管理は画像利用者本人が簡便に行なえることになる。また、利用者は、URLにアクセスするだけで画像が見えるので、ID番号やパスワードなどの面倒な認証処理を行なう必要がなく、簡便である。ただし、より安全には、パスワードを設けて、認証処理を行なっても差し支えないものである。
【0032】
そして、この利用者フォルダ23内のデータは、情報閲覧端末11に対してストリーミングデータとして配信され、情報閲覧端末11において受信途中の段階で刻々と再生が行われる。そして、ストリーミングデータとして配信された利用者フォルダ23内のデータは、配信が終了した時点で即座に消去される。したがって、利用者フォルダ23内は、配信が行われていない時点では、一切のデータが残されていない状態に保たれる。
【0033】
変換後処理群42は、オプション機能として、仮想端末スケジューラ24からの制御によって機能動作の利用者への変換終了通知等の変換処理後のオプション機能である。
【0034】
仮想端末スケジューラ24は、利用者プロファイル15内のデータとして定義されている各情報閲覧端末11の利用環境に基づいて、適正な契機にリフレッシャ21及びエクスチェンジャ22を起動して、これらの内の内部機能(符号31,32,41,42)を稼動させる。ここで、利用者プロファイル15に登録される内容としては、例えば、利用者ID、端末種別、閲覧画像フォーマット、画像解像度、音声フォーマット、利用期限、利用者フォルダ23の名称、パスワード(必要に応じ)等がある。そして、この仮想端末スケジューラ24は、リフレッシャ21による情報配信端末12からの情報の取込みや取り込んだ画像データの標準フォーマットへの変換、及びエクスチェンジャ22から情報閲覧端末11に対する情報の送信といった各種の動作タイミングを調整し、利用者プロファイル15内のデータで定義された利用環境に応じた変換が滞り無く実行されるようにリフレッシャ21及びエクスチェンジャ22を制御する。ここで、仮想端末スケジューラ24によりリフレッシャ21及びエクスチェンジャ22を稼動させる動作タイミングとしては、情報閲覧端末11で入力されて利用者プロファイル15内に登録されている閲覧タイミングが適用され、例えば、利用者側の情報閲覧端末11から閲覧の要求があった場合の要求直後、あるいは、例えば毎週月曜日の正午等である。
【0035】
利用ログデータベース26は、情報閲覧端末11から閲覧があった場合に、情報配信端末12を識別するためのユーザーID等の識別情報、閲覧されたコンテンツを特定するための識別情報(例えば、情報配信端末12の識別情報等)、閲覧開始時刻及び閲覧終了時刻等の種々の利用履歴を収集して蓄積記録される。仮想端末スケジューラ24は、利用者(情報閲覧端末11)毎にいつ何の機能が利用されたかを容易に知り得るため、利用ログデータベース26内に用意にデータを追加することができる。
【0036】
利用者課金機能部27は、利用ログデータベース26内の利用履歴を読み出して、所定の課金計算関数に従って課金金額が算定され、例えば月毎の所定の基準日において一月当たりの課金金額が各利用者毎(情報閲覧端末11毎)に集計され、その集計額に基づいて料金の回収が銀行の端末機を通じて実行されるとともに、その集計額等の所定の情報通知が電子メール等の所定の方式に従って各情報閲覧端末11に送信される。
【0037】
尚、この情報配信システム10は、CPUを備えたコンピュータ装置において、所定のソフトウェアプログラムに定義された手順に従って動作するものである。情報配信システム10として、単一のコンピュータ装置を使用して構成しても差し支えないが、リフレッシャ21及びエクスチェンジャ22の処理量が膨大になり、またストリーミングデータとして配信するために高速で処理を実行する必要があるため、複数のコンピュータ装置の連携により、複数の情報閲覧端末11に対して同時に複数のリフレッシャ21及び複数のエクスチェンジャ22を並行処理により稼動させることが望ましい。そこで、情報配信システム10として機能する複数のコンピュータ装置のそれぞれについて、そのコンピュータ装置の稼働状況をシステム稼働状況処理部28にデータとして記録し、そのデータを呼び出して、各コンピュータ装置内のCPUの負荷が比較的軽いコンピュータ装置を適宜選択して、リフレッシャ21及びエクスチェンジャ22の処理を実行するようにしている。
【0038】
上記構成の情報配信システム10の動作を説明する。
【0039】
まず閲覧前の事前段階として、利用者は、情報閲覧端末11からネットワークNW2を通じて情報配信システム10に通信接続を行い、その情報閲覧端末11の利用環境等を情報配信システム10内の利用者プロファイル15に登録する。このときに利用者プロファイル15に登録されるデータとしては、各情報閲覧端末11のソフトウェアプログラムの種類、画像データを表示する際の画像サイズ(解像度)及び通信速度等の利用環境の他、情報閲覧端末11を特定するための識別情報(ユーザーID)及び閲覧タイミング(例えば「毎週月曜日の正午」「随時閲覧要求した直後」等)がある。また、利用者側で常に特定の情報配信端末(カメラサーバー)12のみの画像を閲覧したい場合には、その閲覧したい情報配信端末12を特定する識別情報をも利用者プロファイル15内に登録しておく。
【0040】
このような登録が行われた後、仮想端末スケジューラ24は、情報配信システム10内のCPUでの計時に基づいて、利用者プロファイル15内に予め登録された閲覧タイミングを定期的(例えば毎秒)にチェックし、タイマーで計時している時点が閲覧タイミングに該当しているかどうかを判断する。
【0041】
例えば、登録された閲覧タイミングが「毎週月曜日の正午」であれば、現時点が月曜日の正午であるかどうかを判断する。また、閲覧タイミングが「随時閲覧要求した直後」である場合は、情報閲覧端末11から閲覧要求があったかどうかを判断する。
【0042】
そして、タイマーで計時した現時点が閲覧タイミングに該当していると判断し例えば、場合には、その閲覧タイミングに関連する情報閲覧端末11に情報(画像)配信を行うべく、仮想端末スケジューラ24によりリフレッシャ21及びエクスチェンジャ22を稼動制御する。
【0043】
リフレッシャ21は、仮想端末スケジューラ24での稼動制御を受けて稼動を開始する。具体的に、リフレッシャ21の情報取込機能群31は、各情報配信端末12(カメラサーバー)に対して、ネットワークNW1を通じて画像取得コマンドを発行し、これに呼応して各情報配信端末12からネットワークNW1を通じて送信されてきた原画像を取り込む。この場合、情報入手先としての情報閲覧端末11は、利用者プロファイル15内のデータとして特定されている場合はその特定されている情報配信端末12が適用される。また、利用者プロファイル15で特定されていない場合には、その時点で情報閲覧端末11側で特定するように所定の入力用コンテンツをエクスチェンジャ22及び利用者フォルダ23からネットワークNW2を通じて送信するなどして、利用者側の操作により情報配信端末12を特定するようにする。
【0044】
次に、リフレッシャ21の事前変換機能群32は、情報取込機能群31で取得された圧縮データを、実際に情報閲覧端末11に送信する前段階で事前に標準フォーマットの画像データ20に変換する。この画像データ20の標準フォーマットとしては、例えば、MPEG4やWindows Media(登録商標)等の所定のフォーマットが適用される。
【0045】
続いて、エクスチェンジャ22の変換処理機能群41は、リフレッシャ21から与えられた標準フォーマットの画像データ20を、仮想端末スケジューラ24での制御に基づいて、利用者プロファイル15内のデータで定義されている各種情報閲覧端末11の利用環境(ソフトウェアプログラムの種類、画像データを表示する際の画像サイズ(解像度)及び通信速度等)に適応するように、標準フォーマットの画像を変換する。この変換後のデータは利用者フォルダ23内に書き込まれる。
【0046】
そして、この利用者フォルダ23内のデータは、情報閲覧端末11からパスポートメールで利用者に通知されたURLを指定してアクセスされた際に、そのアクセスをもって閲覧要求があったものとして、当該情報閲覧端末11に対してストリーミングデータとして配信され、情報閲覧端末11において受信途中の段階で刻々と再生が行われる。このように、情報閲覧端末11側の利用者は、いずれの情報配信端末12から与えられた情報を閲覧する場合にも、パスポートメールで通知されたURLを指定するだけで、目的対象の情報を容易に閲覧することができ便利である。
【0047】
そして、ストリーミングデータとして配信された利用者フォルダ23内のデータは、配信が終了した時点で即座に消去される。したがって、利用者フォルダ23内は、配信が終了した後は、一切のデータが残されていない状態に保たれる。
【0048】
尚、利用者プロファイル15において、利用者への変換終了通知等のオプション機能が指定されている場合には、エクスチェンジャ22の変換後処理群42によって、その指定されたオプション機能を実行する。
【0049】
これらの閲覧の履歴(利用履歴)は、適宜利用ログデータベース26に蓄積記録され、利用者課金機能部27によって、課金金額が算定され、銀行の端末機を通じて決済されるとともに、その集計額等の所定の情報通知が電子メール等の所定の方式に従って各情報閲覧端末11に送信される。
【0050】
以上のように、仮想端末スケジューラ24により、常時配信型の情報配信中継基地局の機能に加え、利用者が必要な時に必要な情報(画像等)の種類を適切に選定して効率的に配信処理することが可能になる。例えば、従来では閲覧者が画像を実際に見ているか見ていないかに拘わらず画像を配信しつづけたり、あるいは、閲覧者の画像フォーマットが何であるかに拘わらず、様々な画像フォーマットに自動変換して送信するなどの非常に無駄な処理が多かったのに対し、この実施の形態の情報配信システム10においては、そうした無駄を極力排することが可能になり、通信帯域や、基地局CPUや記憶領域などを効率的に利用することができる。
【0051】
また、リフレッシャ21とエクスチェンジャ22という別個の機能を設け、リフレッシャ21で標準フォーマットの画像データ20に変換した後、さらにエクスチェンジャ22で各情報閲覧端末11に適合するフォーマットのデータに変換して配信処理を行っているので、例えば従来のジェネリック・メディア(登録商標)等に比べてシステムの拡張性が格段に向上する。特に、情報配信端末12としてカメラサーバーを適用する場合に、新機種のカメラサーバーとの接続を追加する場合にはリフレッシャ21の内部設定を追加し、また新機種の情報閲覧端末11に配信を行う場合には、エクスチェンジャ22または利用者プロファイル15の設定変更及びデータ追加を行うことで、容易に対応することができ、機能サービスの拡張が部分的な作業だけで容易に対処できるという効果がある。
【0052】
さらに、利用者毎に情報配信端末(カメラサーバー)12からの画像が利用者フォルダ23に出力されるまでの各機能をコントロールする仮想端末スケジューラ24と連携することにより、システムの負荷分散や利用者課金等が容易に行えるという利点もある。
【0053】
尚、上記実施の形態では、情報配信端末12としてカメラサーバーを例に挙げ、このカメラサーバーで撮像された画像(映像)を送信する例について説明したが、画像(映像)に加えて音声をも送信するようにしても差し支えないことは勿論である。さらに、画像や音声以外にも、例えば文字情報等が適用されてもよい。この場合の例としては、情報配信端末12から与えられた特定の言語(例えばフランス語等)の文章を、リフレッシャ21によって例えば英語等の標準言語のフォーマット(標準フォーマット)の文字情報に変換し、さらにエクスチェンジャ22において、利用者プロファイル15で定義された言語(例えば日本語)に変換した後、情報閲覧端末11側に配信するなどを行えば、極めて汎用性の高い翻訳サービスを提供することができる。
【0054】
また、情報閲覧端末11から利用者フォルダ23へのアクセスは、予め登録された利用者(情報閲覧端末11)に対してアクセス先の指定を行なっておくようにしているので、情報閲覧端末11から他の利用者用の利用者フォルダ23にアクセスされることがない。したがって、画像閲覧時のパスワード等の認証プロセスを省略してもトラブルが生じることなく、それぞれの利用者用の利用者フォルダ23から各情報閲覧端末11に滞り無く情報配信が可能となる。
【0055】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、仮想端末スケジューラが情報閲覧端末の利用環境等が定義された利用者プロファイルに基づいてフォーマットの設定及び情報変換手段の稼動タイミングの制御を行い、これに従って、情報変換手段が情報配信端末から与えられた情報を情報閲覧端末の利用環境に適したフォーマットのデータに変換し、これを利用者用データ一次格納手段に一時的に格納しながら情報閲覧端末に配信するので、従来のように閲覧者が画像を実際に見ているか見ていないかに拘わらず画像を配信しつづけたり、あるいは、閲覧者の画像フォーマットが何であるかに拘わらず様々な画像フォーマットに自動変換して送信するなどの非常に無駄な処理を極力排することが可能になり、通信帯域や、基地局CPUや記憶領域などを効率的に利用することができるとともに、利用者が必要な時に必要な情報の種類を適切に選定して効率的に配信処理することが可能になる。
【0056】
請求項2に記載の発明によれば、情報変換手段をリフレッシャとエクスチェンジャという別個の機能に分割し、リフレッシャで標準フォーマットのデータに変換した後、さらにエクスチェンジャで各情報閲覧端末に適合するフォーマットのデータに変換して配信処理を行うので、例えば従来のジェネリック・メディア(登録商標)等に比べてシステムの拡張性が格段に向上する。特に、請求項6のように、情報配信端末としてカメラサーバーを適用する場合に、新機種のカメラサーバーとの接続を追加する場合にはリフレッシャの内部設定を追加すればよく、また新機種の情報閲覧端末に配信を行う場合には、エクスチェンジャまたは利用者プロファイルの設定変更及びデータ追加を行うことで、容易に対応することができ、機能サービスの拡張が部分的な作業だけで容易に対処できるという効果がある。
【0057】
請求項3に記載の発明によれば、利用者用データ一次格納手段内で保有するデータが情報閲覧端末に配信される度に、このデータが消去されるので、利用者用データ一次格納手段は、配信が行われていない時点で一切のデータが残されていない状態に保たれる。したがって、従来のように無駄なディスクスペースを費やす事態を防止できる。特に、請求項7のように、情報閲覧端末に配信されるデータがストリーミングデータである場合に、効率よくデータの配信を行いながら、不要となった時点で即座にデータを削除できるので便利である。
【0058】
請求項4に記載の発明によれば、仮想端末スケジューラにより情報変換手段の稼動制御が行われる度に、情報閲覧端末による利用状況の履歴情報を利用ログデータベースに蓄積記録するので、利用者の閲覧管理を効率よく且つ確実に行うことができ、例えば情報提供に対する利用者への課金等を効率良く実行することができる。
【0059】
請求項5に記載の発明によれば、利用者用データ一次格納手段が、複数の情報閲覧端末毎に異なって設定されるので、情報閲覧端末から利用者用データ一次格納手段へのアクセスについて、予め登録された利用者(情報閲覧端末)に対してのみ限定的にアクセス先の指定を行なっておくだけで、他の情報閲覧端末から特定の利用者用の利用者フォルダにアクセスされるのを防止でき、画像閲覧時のパスワード等の認証プロセスを省略してもトラブルが生じることなく、それぞれの利用者用の利用者フォルダから各情報閲覧端末に滞り無く情報配信が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態に係る情報配信システムを示すブロック図である。
【図2】この発明の一の実施の形態に係る情報配信システムの動作フローを加味したブロック図である。
【図3】この発明の一の実施の形態に係る情報配信システムを示すブロック図である。
【図4】従来の情報配信システムを示すブロック図である。
【符号の説明】
10 情報配信システム
11 情報閲覧端末
12 情報配信端末
15 利用者プロファイル
21 リフレッシャ
22 エクスチェンジャ
23 利用者フォルダ
24 仮想端末スケジューラ
26 利用ログデータベース
27 利用者課金機能部
28 システム稼働状況処理部
Claims (7)
- 情報閲覧端末の利用環境を含むデータが格納される利用者プロファイルと、
所定の情報配信端末から与えられた情報を、前記情報閲覧端末の利用環境に適したフォーマットのデータに変換する情報変換手段と、
前記情報変換手段で変換されたデータを前記情報閲覧端末に配信するために一時的に格納する利用者用データ一次格納手段と、
前記利用者プロファイルに基づいて、前記フォーマットの設定及び前記情報変換手段の稼動タイミングの制御を行う仮想端末スケジューラと
を備える情報配信システム。 - 請求項1に記載の情報配信システムであって、
前記情報変換手段が、
前記情報配信端末から与えられた情報を所定の標準フォーマットのデータに変換するリフレッシャと、
前記標準フォーマットのデータを前記利用者プロファイルに基づいて前記情報閲覧端末にの利用環境に適したフォーマットのデータに変換するエクスチェンジャと
を備える情報配信システム。 - 請求項1または請求項2に記載の情報配信システムであって、
前記利用者用データ一次格納手段は、保有するデータが前記情報閲覧端末に配信された時点で当該データを消去することを特徴とする情報配信システム。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の情報配信システムであって、
前記仮想端末スケジューラにより前記情報変換手段の稼動制御が行われる度に前記情報閲覧端末による利用状況の履歴情報を蓄積記録する利用ログデータベースをさらに備える情報配信システム。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の情報配信システムであって、
前記利用者用データ一次格納手段が、複数の前記情報閲覧端末毎に異なって設定されることを特徴とする情報配信システム。 - 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の情報配信システムであって、
前記情報配信端末が、被写体を撮像した画像をネットワークを通じて配信するカメラサーバーであることを特徴とする情報配信システム。 - 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の情報配信システムであって、
前記利用者用データ一次格納手段から前記情報閲覧端末に配信されるデータが、前記情報閲覧端末への配信が終了する以前に当該情報閲覧端末で再生可能なストリーミングデータであることを特徴とする情報配信システム。
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CN107622025A (zh) * | 2012-11-22 | 2018-01-23 | 华为终端有限公司 | 数据传输的方法及设备 |
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-
2002
- 2002-08-02 JP JP2002225746A patent/JP2004070470A/ja active Pending
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