JP2005027131A - Ip網通信システム、並びに、そのシステムに適用される発呼装置、着呼装置、サーバ装置、登録装置、通信端末装置、及び、ゲートウェイ装置 - Google Patents
Ip網通信システム、並びに、そのシステムに適用される発呼装置、着呼装置、サーバ装置、登録装置、通信端末装置、及び、ゲートウェイ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005027131A JP2005027131A JP2003191628A JP2003191628A JP2005027131A JP 2005027131 A JP2005027131 A JP 2005027131A JP 2003191628 A JP2003191628 A JP 2003191628A JP 2003191628 A JP2003191628 A JP 2003191628A JP 2005027131 A JP2005027131 A JP 2005027131A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- identification information
- terminal identification
- communication
- calling
- server
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Telephone Function (AREA)
- Telephonic Communication Services (AREA)
- Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
Abstract
【解決手段】発呼手段は、自手段の通信アドレスを発呼通信アドレスとして前記着呼手段に通知し、着信手段は、前記発呼手段から通知された前記発呼通信アドレスの通知を伴う端末識別情報問い合わせをサーバ手段に対して行いその端末識別情報問い合わせに応じて前記サーバ手段から通知された端末識別情報を利用して所定の動作を行うことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、IP電話、IPテレビ電話、インターネットファックスなどの通信端末が、インターネットに代表されるIP網を介したIPパケットのやりとりにより所定の通信を行うIP網通信システム、並びに、そのシステムに適用される発呼装置、着呼装置、サーバ装置、登録装置、通信端末装置、及び、ゲートウェイ装置に関する。
【0002】
現在、インターネットなどのIPパケットをやりとり可能なネットワークであるIP網を介して音声データをIPパケットによりやりとりして通話を行えるIP電話の普及が急速に進みつつある。
【0003】
IP網を介した通話、通信の利点は、公衆電話回線などの回線交換網を介した通話・通信とは違って、通話・通信料金が安いことであるが、その反面、通話・通信に付随して通信網から提供されるサービスが、従来の電話網やISDN網などの公衆回線交換網において提供されている各種サービスに比較して十分でない点もある。
【0004】
具体的には、公衆電話網において、ナンバーディスプレイと称され提供されている、発呼側の通信端末装置の端末識別情報(電話番号)の着呼側の通信端末装置への通知機能については、IP網通信システムにおいては、未だサービスが開始されていないのが現状である。
【0005】
IP網通信システムにおいて、公衆電話網におけるナンバーディスプレイのようなサービスの実現が困難なのは、例えば、IP電話装置に割り当てらた電話番号(端末識別情報)と、そのIP電話装置が実際にIP網を介して通信を行う際に割り当てられるIPアドレス(通信アドレス)との対応が固定的ではなく、通信の都度や、一定期間ごとに、割り当てられるIPアドレスが動的に変更されてしまうために、1対1に固定していないためである。
【0006】
そのため、IP電話装置に現在割り当てられているIPアドレスからそのIP電話装置に割り当てられている電話番号などの端末識別情報を特定するための情報をIP網通信システムが持つことができず、サービスの提供が行えなかった。
【0007】
これの1つの解決策として発呼側の端末装置が送出するIPパケットに装置自身が電話番号などの端末識別情報(予め発呼側の端末装置に登録されている)を埋め込み、着呼側の相手装置に送信する方法がある。
【0008】
IP網を介した端末識別情報の通知に関する従来技術としては、特許文献1に記載の技術のように、それぞれサーバを介してインターネットに接続される電話交換機間で発信者電話番号(発呼端末識別情報)を通知できるようにしたものがあるが、IP網に直接接続される端末間の発呼端末識別情報の通知に関しては何ら考慮されていない。
【0009】
【特許文献1】
特開平11−205454号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来は、仮に、発呼側から端末識別情報をそのまま着呼側に通知するようにしたとしても、IP網通信システム側では、その端末識別情報の正当性を保証することができないため、信頼性の高い発呼端末識別情報の通知サービスをIP網通信システムにおいて提供することができないという問題点があった。
【0011】
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、発呼側の端末識別情報の着呼側への通知サービスを信頼性高く提供することができるIP網通信システム、発呼装置、着呼装置、サーバ装置、登録装置、通信端末装置、及び、ゲートウェイ装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のIP網通信システムは、発呼手段と着呼手段とがIP網を介した相互のIPパケットのやりとりにより所定の通信を行うIP網通信システムにおいて、サーバ手段を更に備え、前記発呼手段は、自手段の通信アドレスを発呼通信アドレスとして前記着呼手段に通知する発呼通信アドレス通知手段を備え、前記着信手段は、前記発呼手段から通知された前記発呼通信アドレスの通知を伴う端末識別情報問い合わせを前記サーバ手段に対して行う端末識別情報問い合わせ手段と、前記端末識別情報問い合わせに応じて前記サーバ手段から通知された端末識別情報を利用して所定の動作を行う端末識別情報利用手段とを備え、前記サーバ手段は、通信アドレスと端末識別情報とを対応付けて記憶した通信アドレス/端末識別情報対応テーブルと、前記端末識別情報問い合わせがあるとその問い合わせに付帯して通知された前記発呼通信アドレスを前記通信アドレス/端末識別情報対応テーブルと照合して対応する有効な端末識別情報を取得する端末識別情報取得手段と、その端末識別情報取得手段により取得された端末識別情報を問い合わせ元に通知する端末識別情報通知手段とを備えたことを特徴とするIP網通信システム。
【0013】
請求項2に記載の着呼装置は、請求項1に記載の着呼手段を備えたことを特徴とする。
【0014】
請求項3に記載のサーバ装置は、請求項1に記載の前記サーバ手段を備えたことを特徴とする。
【0015】
請求項4に記載のサーバ装置は、請求項3に記載のサーバ装置において、前記サーバ手段は、前記端末識別情報問い合わせがあった場合において、その問い合わせに付帯して通知された前記発呼通信アドレスを前記通信アドレス/端末識別情報対応テーブルと照合して対応する有効な端末識別情報を前記端末識別情報取得手段が取得できなかった場合に、前記IP網に接続された他のサーバ手段に対して端末識別情報問い合わせを行い、その問い合わせに応じて当該他のサーバ手段から通知されてきた端末識別情報を取得する他サーバ依頼端末識別情報取得手段を更に備え、前記端末識別情報通知手段は、前記端末識別情報取得手段または前記他サーバ依頼端末識別情報取得手段により取得された端末識別情報を問い合わせ元に通知するものであることを特徴とする。
【0016】
請求項5に記載のサーバ装置は、請求項4に記載の他のサーバ手段に加え、通信アドレスと端末識別情報とを対応付けて記憶した通信アドレス/端末識別情報対応テーブルと、問い合わせ元から端末識別情報問い合わせがあると、その問い合わせに付帯して通知された前記発呼通信アドレスを前記通信アドレス/端末識別情報対応テーブルと照合して対応する有効な端末識別情報を取得する端末識別情報取得手段と、その端末識別情報取得手段により取得された端末識別情報を前記問い合わせ元に通知する端末識別情報通知手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】
請求項6に記載の発呼装置は、請求項1に記載の前記発呼手段を備えたことを特徴とする。
【0018】
請求項7に記載のIP網通信システムは、請求項1に記載のIP網通信システムにおいて、前記サーバ手段が備える前記通信アドレス/端末識別情報対応テーブルに、前記通信アドレスまたは/及び端末識別情報を登録する端末情報登録手段を更に備えたことを特徴とする。
【0019】
請求項8に記載のIP網通信システムは、請求項1に記載のIP網通信システムにおいて、前記発呼手段または前記着呼手段の前記通信アドレス及び端末識別情報のうち少なくとも1つ以上を、前記発呼手段と前記着呼手段との通信が開始される直前に前記サーバ手段が備える前記通信アドレス/端末識別情報対応テーブルに登録する端末情報登録手段を更に備えたことを特徴とする。
【0020】
請求項9に記載のIP網通信システムは、請求項7または8のいずれかに記載のIP網通信システムにおいて、前記端末情報登録手段は、前記発呼手段または前記着呼手段の前記通信アドレス及び端末識別情報のうち少なくとも1つ以上が変更になった場合に、前記サーバ手段が備える前記通信アドレス/端末識別情報対応テーブルに変更登録するものであることを特徴とする。
【0021】
請求項10に記載の登録装置は、請求項7、8または9のいずれかに記載の端末情報登録手段を備えたことを特徴とする。
【0022】
請求項11に記載の発呼装置は、請求項6に記載の発呼装置において、請求項7、8または9のいずれかに記載の端末情報登録手段を備えたことを特徴とする。
【0023】
請求項12に記載の着呼装置は、請求項2に記載の着呼装置において、請求項7、8または9のいずれかに記載の端末情報登録手段を備えたことを特徴とする。
【0024】
請求項13に記載のサーバ装置は、請求項3、4または5のいずれかに記載のサーバ装置において、請求項7、8または9のいずれかに記載の端末情報登録手段を備えたことを特徴とする。
【0025】
請求項14に記載の通信端末装置は、請求項1に記載の発呼手段及び着呼手段を備えたことを特徴とする。
【0026】
請求項15に記載の通信端末装置は、請求項1に記載の発呼手段、着呼手段及びサーバ手段を備えたことを特徴とする。
【0027】
請求項16に記載のIP網通信システムは、請求項1、7、8または9のいずれかに記載のIP網通信システムにおいて、前記IP網とは通信信号方式が異なる他の通信網上の通信端末装置と通信を行うために通信信号方式の相互変換機能を持つゲートウェイ手段を更に備え、そのゲートウェイ手段は、前記発呼手段が前記他の通信網上の通信端末装置に対して発呼する際に前記発呼手段から通知された前記発呼通信アドレスの通知を伴う端末識別情報問い合わせを前記サーバ手段に対して行う端末識別情報問い合わせ手段と、前記端末識別情報問い合わせに応じて前記サーバ手段から通知された端末識別情報を前記他の通信網に通知する端末識別情報他通信網通知手段を備えたことを特徴とする。
【0028】
請求項17に記載のIP網通信システムは、請求項16に記載のIP網通信システムにおいて、前記ゲートウェイ手段は、前記サーバ手段が備える前記通信アドレス/端末識別情報対応テーブルに、前記他の通信網上の発呼側の通信端末装置の前記通信アドレスまたは/及び端末識別情報を登録する端末情報登録手段を更に備えたことを特徴とする。
【0029】
請求項18に記載のIP網通信システムは、請求項17に記載のIP網通信システムにおいて、前記ゲートウェイ手段は、前記他の通信網上の発呼側の通信端末装置の通信アドレスを発呼通信アドレスとして前記着呼手段に通知する他通信網発呼通信アドレス通知手段を更に備えたことを特徴とする。
【0030】
請求項19に記載のゲートウェイ装置は、請求項16、17または18のいずれかに記載のゲートウェイ手段を備えたことを特徴とする。
【0031】
請求項20に記載のゲートウェイ装置は、請求項19に記載のゲートウェイ装置において、請求項1に記載のサーバ手段を備えたことを特徴とする。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0033】
先ず、図1に、本実施の形態に係るIP網通信システムの構成について示す。
【0034】
同図に示すIP網通信システムは、発信元端末識別情報通知手段を持つもので、IP網100には、発呼装置200、着呼装置300、第1のサーバ装置400、及び、第2のサーバ装置500が接続されている。それらの各装置は、IP網100上において各端末を互いに識別するための情報である通信アドレスとしてのIPアドレスがそれぞれ割り当てられることで、IP網100を介したIPパケットのやりとりによる通信を行う。なお詳細は後述するが、発呼装置200は、通信端末の1つの形態であり、端末間で通信を行う時に先立って呼設定動作を開始する端末装置である。また、着呼装置300も通信端末の1つの形態であり、発呼装置200が呼設定動作を開始する場合に、呼設定開始信号(INVITE信号)を受信する端末である。また、第1のサーバ装置400及び第2のサーバ装置500はIP網100上の通信端末装置の通信アドレス(IPアドレス)とそれに対応した端末識別情報を記憶するテーブルを持ち、通信端末装置はあるいは他のサーバ装置からの通信アドレスと端末識別情報に関する問い合わせに対して回答する装置である。
【0035】
図2に、本実施の形態に係る発呼装置200または着呼装置300として適用可能なIP電話装置1aのブロック構成について示す。
【0036】
同図において、IP電話装置は、CPU2、ROM3、RAM4、パラメータメモリ5、操作入力・表示部6,回線接続I/F、IP手段8、通話回路9,ハンドセット10、及び、システムバス11により構成されている。
【0037】
CPU(中央処理装置)2は装置全体を制御するものであり、その実行プログラムはROM3(リード・オンリー・メモリ)に記憶され、CPU2はその実行プログラムをROM3から読み出し、その実行プログラムに含まれる命令を逐次解釈して装置全体の制御を行うものである。
【0038】
RAM(ランダム・アクセス・メモリ)4は、CPU2の制御に必要なワークエリアが形成されるものである。パラメータメモリ5は、保存パラメータなどの各種パラメータや管理情報等、装置動作に必要な各種情報が記憶されると共に、装置の電源がオフされた状態でもその記憶内容を保持するメモリであり、具体的には、EEPROM(電気的に書き換え可能な読み出し専用メモリ)や、バッテリバックアップされたSRAM(スタティックRAM)などにより構成されるものである。
【0039】
操作入力・表示部6は各種の操作キーと操作ガイダンス等を表示する表示器かからなり、オペレータが装置を操作するためのものである。
【0040】
ハンドセット10は音声通話をするいわゆる受話器なるものであり、音声を出力するスピーカや音声を入力するマイク等から構成される。通話回路9はマイク等から入力された音声信号をIP手段8に送出し、IP手段8から入力された音声信号をスピーカ等に出力するものである。
【0041】
また通話回路9には、音声信号を増幅したりあるいは減衰することにより音量を調整したり、音声信号の周波数特性を変化させることにより音質を良くしたりする回路も含まれているのが一般的である。また送話器から受話器への音の回り込みを制御するいわゆる側音制御も通話回路9で行うのが一般的である。
【0042】
IP手段8は通話回路9から送られてきたアナログの音声信号をデジタルデータに変換し、さらに必要であれば符号化圧縮する。また、IP手段8は、音声信号データを送信用のIPパケットに埋め込み、順次回線接続I/F7に送り出す。また回線接続I/F7から入力される受信用のIPパケットから音声信号データを取り出し、必要であれば復号伸張し、さらにデジタルの音声信号データをアナログの音声信号に変換し、通話回路9に送出する。またIP手段8は呼制御を行うための制御用IPパケットを組立て、順次回線接続I/F7に送り出す。さらに回線接続I/F7から入力される受信した制御用IPパケットを分解する。なお、このような制御用IPパケットの送出、受信はIP手段8とは独立した別の手段で構成してもよい。
【0043】
システムバス11は、上記各部がデータをやり取りするための信号ラインであり、具体的には、データバス、アドレスバス、I/Oバス、制御バス、割り込み信号ラインなどにより構成されるものである。
【0044】
IP手段8の動作制御はシステムバス11を介しCPU2が行う。回線接続I/F7はIP手段8から入力される送信用IPパケットを接続回線に送出する一方、接続回線から入力される受信用パケットをIP手段8に送出する。
【0045】
回線接続I/F7が接続される回線としてNTT等が供給している一般の電話網を使用する場合には、デジタル信号とアナログ信号を相互に変換するXDSLモデムが回線接続I/F7に含まれる。また、回線接続I/F7が接続される回線がLAN等であれば回線接続I/F7はLAN用のI/F(イーサネット、トークンリング、FTTH等)である。またその両方を備えていてもよい。
【0046】
図3に、本実施の形態に係る発呼装置200または着呼装置300として適用可能なIP電話アダプタ装置1bのブロック構成について示す。
【0047】
同図に示すIP電話アダプタ装置1bは、図2に示したIP電話装置1aの変形であり、通話回路9に代えて電話接続I/F12をIP手段8に接続すると共にハンドセット10を除いたもので、その他の図2と共通の構成については、同一符号を付すと共に重複する説明は省略する。
【0048】
電話接続I/F12には、アナログの電話機20を接続し、その電話機20との間で入出力される音声信号は、IP手段8に出入力される。
【0049】
図4に、本実施の形態に係る発呼装置200または着呼装置300として適用可能なIPテレビ電話装置1cのブロック構成について示す。
【0050】
同図に示すIPテレビ電話装置1cは、図2に示したIP電話装置1aの変形であり、画像表示部15に画像出力する一方、カメラ14から画像入力される画像処理回路13からの入出力データをも、IP手段8に接続するようにしている。その他の図2と共通の構成については、同一符号を付すと共に重複する説明は省略する。
【0051】
カメラ14は、被写体を次々に画像データに変換するものであ。その画像データは画像処理回路13で送信データ用に画像処理される。画像処理されたデータはIP手段8で符号化圧縮され、画像信号データを送信用のIPパケットに埋め込み、順次回線接続I/F8に送り出す。またIP手段8は、回線接続I/F7から入力される受信用のIPパケットから画像信号データを取り出すとともに復号伸張し、画像処理回路13に送出する。画像処理回路13は画像表示部15に合わせた画像処理を行い、画像表示部15に画像データを送出し、画像表示部15は、静止画像データを連続的に表示することにより動画像として出力する。
【0052】
図5に、本実施の形態に係る第1のサーバ装置400または第2のサーバ装置500として適用可能なサーバ装置30のブロック構成について示す。
【0053】
同図において、サーバ装置30は、CPU31、ROM32、RAM33、記憶装置34,IP網I/F35、及び、システムバス36により構成されている。
【0054】
CPU31は、ROM32に書き込まれた制御プログラムに従って、RAM33を作業領域として使用しながら、装置各部を制御する中央演算処理装置である。
【0055】
ROM32は、前述したように、CPU31が上記装置各部を制御するための制御プログラムが記憶されているリードオンリメモリである。
【0056】
RAM33は、前述したようにシステム制御部2の作業領域として使用されるランダムアクセスメモリである。
【0057】
記憶装置34は、ハードディスク装置などにより構成され、装置動作に必要な各種情報が記憶されると共に、装置の電源がオフされた状態でもその記憶内容を保持するための記憶装置である。
【0058】
IP網I/F35は、IPプロトコル、TCPプロトコル、UDPプロトコルなどの各種IP網用のプロトコル制御を行い、IP網100を介したIPパ
ケットによるデータのやりとりを行うためのものである。
【0059】
システムバス36は、上記各部がデータをやり取りするための信号ラインであり、具体的には、データバス、アドレスバス、I/Oバス、制御バス、割り込み信号ラインなどにより構成されるものである。
【0060】
次に、発呼装置200または着呼装置300として適用可能な、図2のIP電話装置1a、図3のIP電話アダプタ装置1b、図4のIP電話やIPテレビ電話などでの通信の際に使用されるプロトコルについて説明する。
【0061】
それらの装置における通信では、IP網100を介したコネクションを確立した上で、互いにデータをやりとりして通信を行い、通信が終わると、確立されていたコネクションを互いに切断して通信を終了するが、コネクション確立のための呼設定のプロトコルとしては、標準で規定されている、SIP,H.323、MEGACOなどの標準用呼制御用プロトコルが使用される。
【0062】
図6にSIPのプロトコルスタックについて示す。
【0063】
同図において、呼・セッション制御用プロトコルとしてSIPを使用する場合、Network Layer(ネットワーク層)においてIP(Internet Protocol)が使用される。また、この場合、Transport Layer(トランスポート層)においてUDP(User Datagram Protocol)、TCP(Transmission Control Protocol)、またはSCTP(Stream Control Transmission Protocol)が使用される。また、この場合、SIPメッセージを記述する制御情報記述プロトコルとしてSDP(Session Description Protocol)が使用される。また、この場合、UDP(トランスポート層)とともに、動画/音声の送受信プロトコルとして、RTP(Realtime Transport Protocol)が使用される。
【0064】
図7に、SIPの制御用パケットの構造、及び、SIPのデータ用パケットの構造について示す。
【0065】
同図に示されているように、SIPの制御用パケットは、UDP(TCP)ヘッダが付加されたSIPメッセージに更にIPヘッダが付加された構造となっている。
【0066】
また、SIPのデータ用パケットは、音声・画像データにRTPヘッダが付加されたものに、UDPヘッダが付加され、更にIPヘッダが付加された構造となっている。
【0067】
図8に、SIPプロトコルにおいて使用される、UDPデータグラム、及び、IPデータグラムについて示す。
【0068】
同図において、UDPデータグラムには、送信ポート番号、宛先ポート番号、データ長、チェックサム、及び、データが含まれている。
【0069】
また、同図において、IPデータグラムは、バージョン、ヘッダ長、サービスタイプ、トータル長、識別子(ID)、フラグと、フラグメント・オフセットと、生存時間(TTL)、プロトコルタイプと、ヘッダチェックサム、送信元アドレス、宛先アドレス、オプション、パディング、及び、データの各情報のための領域の集合として構成されている。
【0070】
本実施の形態では、そのIPデータグラムにおいて、データを載せるいずれかの領域に、端末識別情報が載せられている。なお、端末識別情報はデータ領域に載せるのが通常であるが、これに限定されるものではない。
【0071】
図9に、本実施の形態における制御用(SIP)及びデータ用の各パケットの構造について示す。図7に示した一般的なパケット構造と異なる点は、共に「ローカル」のデータ領域を追加して、付加的なデータのやりとりを行えるようにしている点である。
【0072】
図10に、発呼装置(発呼側)と着呼装置(着呼側)との間で行われるSIPによる一般的な通信シーケンスについて示す。
【0073】
同図において、発呼側から「INVITE」というリクエストメッセージを送出する(フェーズF1)。「INVITE」はセッションの起動信号であり、それには発呼側が受信可能なセッションの属性がSDP(制御情報記述)で示されている。具体的には発呼側の受信条件(コーデック、ポート番号等)と送信条件を提示するものである。
【0074】
着呼側はフェーズF1で、「INVITE」を受信すると、呼び出し状態になったことを通知するために「180 RINGING」を発呼側へ送信する(フェーズF2)。この180 RINGINGで着呼側の受信条件(コーデック、ポート番号等)と送信条件を提示してもよいが、通常は次の200 OKで提示する。
【0075】
また、着呼側は、通話可能状態になったことを通知するために「200 OK」を発呼側へ送信する(フェーズF3)。その「200 OK」には、着呼側が受信可能なセッションの属性がSDPで示されている。また、着呼側は、その「200 OK」で着呼側の受信条件(コーデック、ポート番号等)と送信条件を提示する。
【0076】
次に発呼側が「ACK」を着呼側へ送信し(フェーズF4)、これにより通信に利用可能な属性が発呼側と着呼側とで相互にネゴシエーションされる。本実施の形態では、便宜上ここまでを接続フェーズと定義している。
【0077】
次にRTPパケットによるメディア(音声、画像、動画等)の転送が開始される(フェーズF5)。本実施の形態ではこのメディアの転送期間中を便宜上、データ送受信フェーズと定義している。
【0078】
通信を終了するときには止める側(この場合着呼側)が、「BYE」信号を送信することにより通信終了を要求し(フェーズF6)、それを受信した側(この場合発呼側)は、その応答である「200 OK」信号を送信して通信を終了する(フェーズF7)。本実施の形態ではこのフェーズを便宜上、切断フェーズと定義している。
【0079】
図11に、図1に示したIP網通信システムを構成する第1サーバ装置400や第2サーバ装置500としての、図5に示したサーバ装置30が、記憶装置34に記憶する通信アドレス/端末識別情報対応テーブル34aについて示す。
【0080】
同図において、テーブル34aは、基本的に各「通信アドレス」と「端末識別情報」との対応付けにより構成されていて、付加的な情報として、「登録日時」及び「その他の情報」をも対応付けて記憶するようにしている。対応付けて記憶する情報としては、その他に、登録されてから経過した時間などが考えられ、また、その他の情報として、端末装置の種類、端末装置が設置あるいは使用されている場所を表す情報、すなわち端末位置情報が考えられる。例えば端末位置情報は、端末が設置あるいは使用されている位置の住所データ、または地球上のエリアをある大きさに分割した分割エリアに対して重複しない一義的な番号あるいは名前等のデータなどが考えられる。例えば緯度と経度に対応したコードデータを使用することが出来る。また通常は登録された情報に対して変更登録があると古いデータは削除されるが、古いデータを削除しないで履歴として残すようにしてもよい。
【0081】
次に、図1に示した発呼装置200から着呼装置300にIP網100を介して発呼して通信を行う際に、着呼装置300において、発呼装置200の端末識別情報(発呼端末識別情報)を取得して、所定の動作を行えるようにするための、各種処理手順について順に説明する。
【0082】
先ず、図12に、発呼装置200(IP電話装置1a、IP電話アダプタ装置1b、または、IPテレビ電話装置1c)と第1のサーバ装置400との間で行われる、通信アドレス/端末識別情報の登録処理手順ついて示す。
【0083】
同図において、発呼手段としての発呼装置200においては、端末情報登録手段としての自端末情報登録処理を行い、サーバ手段としての第1のサーバ装置400においては、登録受付処理を行う。
【0084】
発呼装置200における自端末情報登録処理においては、自端末情報(パラメータメモリ5に記憶されている)、つまり、自装置に現在割り当てられている通信アドレス(IPアドレス)と自装置の端末識別情報のサーバへの登録が既に済んでいるか否かを判断する(判断S101)。既に済んでいる場合には(判断S101のYes)、更に、自端末情報の内容の変更の有無を判断する(判断S102)。変更もない場合には(判断S102のNo)、処理を終了する。
【0085】
判断S101において、まだ登録済みでない場合(判断S101のNo)、またはね判断S102において、登録内容に変更がある場合(判断S102のYes)には、処理S103に移行する。
【0086】
処理S103では、登録先サーバ装置決定処理を行う(処理S103)。
【0087】
処理S103の登録先サーバ装置決定処理の具体的な処理としては、例えば、予め、登録するサーバ装置(この場合第1のサーバ装置400)の通信アドレスを端末装置としての発呼装置200に設定しておく方法がある。また、端末装置としての発呼装置200の通信アドレスあるいは端末識別情報から登録するサーバを決定する方法がある。つまり、端末識別情報の一部の情報からサーバ装置を決定することが出来る。具体的には、端末識別情報の一部の情報をサーバ装置の端末識別情報として含んでいるサーバ装置を、登録先のサーバ装置として決定する等の方法が考えられる。
【0088】
そのようにして、登録先のサーバ装置が決定されると(この場合第1のサーバ装置400)、登録用の所定のプロトコルにより、登録要求を行う(処理S104)。なお、その登録要求には、自装置の通信アドレス及び端末識別情報の通知が伴う。
【0089】
その後、登録先のサーバからの登録完了通知を待ち(判断S105のNoのループ)、完了通知があると(判断S105のYes)、処理を終了する。
【0090】
一方、第1のサーバ装置400における登録受付処理においては、IP網100を介した登録要求を監視していて(判断S201のNoのループ)、処理S104に対応して登録要求があると(判断S201のYes)、その登録要求に付帯して通知された通信アドレスと端末識別情報とを対応付けてテーブル400_34aに登録し(処理S202)、判断S105をYesとするものである登録完了通知を行う(処理S203)。なお、テーブル400_34aとは、図5に示したサーバ装置30が第1のサーバ装置400として適用された場合のテーブル34aを示すものとする。
【0091】
このようにして発呼装置200から第1のサーバ装置400のテーブル400_34aに発呼装置200の通信アドレス及び端末識別情報が登録される。なお、第1のサーバ装置400は、発呼装置400以外の装置であって、図12に示した自端末情報登録処理を行う装置からの同様の登録要求にも応答するのはいうまでもなく、テーブル400_34aには、多数の装置についての通信アドレス及び端末識別情報が登録される。
【0092】
また、発呼装置200などの端末装置が第1のサーバ装置400などのサーバ装置に通信アドレス及び端末識別情報の自端末情報を登録する場合に端末装置からの登録を任意に許しても、端末装置が正しくない情報を登録すると、正しい端末識別情報を元に発呼してくる通信に対して着呼することが出来ないので、故意に正しくない情報を登録することはないと考えられるため、情報の登録を無制限に許してもいいが、真に成りすまし等を防ぐために、データの公証性を確保する方法が必要となる。その方法としては、サーバ装置に登録する場合に暗証コードを使用することにより、登録する端末装置が他の端末装置ではないことを証明する方法がある。また、通信アドレスおよび端末識別情報をサーバ装置に登録する専用装置である登録装置による方法がある。
【0093】
図13に、発呼装置200と、第1のサーバ装置400との間に、端末情報登録手段としての登録装置が介在して行われる、通信アドレス/端末識別情報の登録処理手順ついて示す。
【0094】
同図に示す割当受付・登録処理を行う登録装置は、この場合、図5に示したサーバ装置30を適用するものとする。
【0095】
同図に示す処理手順は、図12に示したものの変形例であり、発呼装置200においては、割当要求処理を行い、登録装置においては、割当受付・登録処理を行い、第1のサーバ装置400においては、登録受付処理を行う。
【0096】
発呼装置200における割当要求処理においては、通信アドレス割当要求を登録装置に対して行う(処理S301)。その割当要求には、自装置の発呼端末識別情報の通知が伴う。
【0097】
そして、処理S301の割当要求に対する登録装置からの通知を待ち(判断S302のNoのループ)、通知があると(判断S302のYes)、次処理に移行して、その通知された通信アドレスを用いた発呼などの処理を行う。
【0098】
登録装置における割当受付・登録処理においては、割当要求があるかを監視していて(判断S401のNoのループ)、処理S301に対応して割当要求があると(判断S401のYes)、通知された端末識別情報(の発呼装置)について通信アドレスを割り当てると共に、要求共に通知する(処理S402)。その処理S402は、判断302をYesにする。
【0099】
そのようにして割当受付を完了したのち、処理S403以降の登録処理を行う。
【0100】
なお、処理S403に先だって、図12の処理S103と同様な登録先サーバ装置決定処理を行い、その決定した登録先に対して登録するようにしてもよいのはいうまでもない。
【0101】
処理S403においては、登録先のサーバ装置(この場合第1のサーバ装置400)に、登録用の所定のプロトコルにより、登録要求を行う(処理S403)。なお、その登録要求には、受け付けた装置(この場合発呼装置200)の通信アドレス及び端末識別情報の通知が伴う。
【0102】
その後、登録先のサーバからの登録完了通知を待ち(判断S404のNoのループ)、完了通知があると(判断S105のYes)、処理を終了する。
【0103】
一方、第1のサーバ装置400における登録受付処理においては、IP網100を介した登録要求を監視していて(判断S501のNoのループ)、処理S403に対応して登録要求があると(判断S501のYes)、その登録要求に付帯して通知された通信アドレスと端末識別情報とを対応付けてテーブル400_34aに登録し(処理S502)、判断S404をYesとするものである登録完了通知を行う(処理S203)。
【0104】
このようにして発呼装置200から登録装置を介して第1のサーバ装置400のテーブル400_34aに発呼装置200の通信アドレス及び端末識別情報が登録される。なお、第1のサーバ装置400は、登録装置以外の装置であって、図13に示した自端末情報登録処理を行う装置からの同様の登録要求にも応答するのはいうまでもなく、テーブル400_34aには、多数の装置についての通信アドレス及び端末識別情報が登録される。
【0105】
おな、図13に示した発呼装置が行う割当受付・登録処理は、第1のサーバ装置400などのサーバ装置において行うようにしてもよい。第1のサーバ装置400が行う場合は、図13に示した割当受付・登録処理及び登録受付処理を共に第1のサーバ装置400が行い、テーブル400_34aへの通信アドレス及び端末識別情報の登録を自ら行うことになる。また、例えば、第1のサーバ装置400が図13の割当受付・登録処理を行い、第2のサーバ装置500が図13の登録受付処理を行うというように、登録装置としてのサーバ装置が他のサーバ装置に登録するようにしてもよい。
【0106】
また、登録装置がサーバ装置に通信アドレスと端末識別情報を登録する場合に、登録装置とサーバ装置の間で特定の認証作業を実施することも考えられ、これによりさらに登録情報の公証性が高まる。
【0107】
図14に、発呼装置200と着呼装置300と第1のサーバ装置400とが行う、発呼端末識別情報の通知に関わる各処理手順について示す。
【0108】
同図において、発呼手段としての発呼装置200は、発呼通信アドレス通知手段としての発呼処理を行い、着呼手段としての着呼装置300は、端末識別情報問い合わせ手段としての着呼処理を行い、サーバ手段としての第1のサーバ装置400は、端末識別情報取得手段及び端末識別情報通知手段としての問い合わせ応答処理を行う。
【0109】
まず、発呼装置200における発呼処理においては、着呼装置300に対して発呼して(処理S601)、次処理に移行して通話・通信などの手順に移行する。なお、処理S601における発呼ではINVITE信号が着呼装置300に対して送信されるが、そのINVITE信号には発呼装置200の通信アドレスが含まれているため、着呼装置300は受信したINVITE信号から発呼装置200の通信アドレスを取り出せる。
【0110】
一方、着呼装置300における着呼処理においは、着呼を待ち(判断S701のNoのループ)、処理S601に対応して、着呼があると(判断S701のYes)、問い合わせ先サーバ装置決定処理を行う(処理S702)。
【0111】
処理S702の問い合わせ先サーバ装置決定処理の具体的な処理としては、例えば、予め、問い合わせするサーバ装置(この場合第1のサーバ装置400)の通信アドレスを端末装置としての着呼装置300に設定しておく方法がある。また、端末装置としての着呼装置300の通信アドレスあるいは端末識別情報から問い合わせするサーバを決定する方法がある。つまり、端末識別情報の一部の情報からサーバ装置を決定することが出来る。具体的には、端末識別情報の一部の情報をサーバ装置の端末識別情報として含んでいるサーバ装置を、登録先のサーバ装置として決定する等の方法が考えられる。また、発呼装置200が登録したサーバ装置の通信アドレスを着呼装置300に送信し、着呼装置300が受信したサーバ装置の通信アドレスで問い合わせるサーバ装置を決定する方法がある。具体的には、INVITE信号に登録したサーバ装置の通信アドレスを含ませて発呼装置200から着呼装置300に送信することが考えられる。
【0112】
そのようにして、問い合わせ先のサーバ装置が決定されると(この場合第1のサーバ装置400)、その問い合わせ先のサーバに対して、問い合わせ用のプロトコルにより、端末識別情報問い合わせを行う(処理S703)、なお、その問い合わせには、判断701において発呼装置200から通知された発呼通信アドレスの通知が伴う。
【0113】
処理S703の問い合わせの後、発呼端末識別情報の通知を待ち(判断S704のNoのループ)、通知があると(判断S704のYes)、その通知された発呼端末識別情報を利用して所定の動作を行う、端末識別情報利用手段としての発呼端末識別情報利用処理を行い(処理S705)、次処理へ移行する。
【0114】
処理S705の発呼端末識別情報利用処理の具体的な処理動作としては、取得した発呼端末識別情報、つまり、発呼装置200の端末識別情報を表示すべきか否か判断し、表示すべきと判断した場合に端末識別情報または端末識別情報に対応した第2の端末識別情報のうち少なくとも一方を自装置の表示部に表示する処理がある。表示するか否かの判断は、発呼装置200が端末識別情報の表示を要求している場合(その旨の要求を着呼装置300が発呼装置200から受信した場合)、着呼装置300が端末識別情報を表示するように設定されている場合、あるいはその両方の条件が揃った場合などが考えられる。
【0115】
そのような表示条件が合致した場合、着呼装置300に特別な設定がない場合は、着呼装置300は取得した発呼端末識別情報またはその発呼端末識別情報に対応した第2の端末識別情報のうち少なくとも一方を表示するとともに、発呼装置200に「180 ringing」信号を送信し、その後通常の呼設定が行われる。
【0116】
第2の端末識別情報は、例えば着呼装置上で端末識別情報に対応づけられるものであり、例えば端末識別情報が電話番号である場合に、第2の端末識別情報はその電話番号の持ち主(名義人)の名前(名称)などであり、着呼装置上で発呼装置の端末識別情報に対して任意に定義される端末識別情報である。
【0117】
発呼端末識別情報を取得した時に、特別な設定がある場合、すなわち端末識別情報による、
1.着信メモリ機能:複数の端末識別情報を記憶する。
2.着信拒否機能:特定の端末識別情報の着信(着呼)を拒否する。
3.端末識別情報リクエスト機能:端末識別情報を得ることが出来なかった場合に、発呼装置に対して端末識別情報のサーバへの登録して発呼するように要求する。
4.呼び出し信号の鳴り分け機能:端末識別情報によって呼び出し音(着信メロディー)を変える。
等が設定されている場合にはその機能の動作を行う。
【0118】
またその他の機能として自動録音録画機能があり、それは取得した発呼端末識別情報が、特定の端末識別情報の場合、留守録機能がセットされていなくても、自動的に録音または録画を行ものであり、特定の端末識別情報は自装置に設定されている。その特定の端末識別情報の設定は自装置の操作部から直接端末識別情報を入力することが出来るが、端末識別情報の設定は着信メモリ機能あるいは電話帳機能に記憶されている端末識別情報を利用して設定することが出来る。また、録音するか録画するかは端末識別情報によって判断してもよいし、INVITE信号に含まれている情報すなわち、その通信がどのような通信であるかの情報(電話、テレビ電話、データ通信、音楽または映像の配信、音声または映像によるニュースの配信等)によって判断してもよい。
【0119】
このように、処理S705の発呼端末識別情報利用処理としては、種々の処理動作を適用することができる。
【0120】
一方、第1のサーバ装置400における問い合わせ応答処理においては、端末識別情報問い合わせがあるかを監視していて(判断S801のNoのループ)、処理S703に対応して、問い合わせがあると(判断S801のYes)、通知された通信アドレスをテーブル400_34aと照合して対応する端末識別情報を検索する(処理S802)。
【0121】
そして、その検索の結果、有効な端末識別情報の有無を確認し(処理S803)、有効な端末識別情報が有った場合には(判断S804のYes)、その有効な端末識別情報を問い合わせ元に通知して(処理S805)、処理を終了する。なお、処理S805は、判断S704をYesにする。
【0122】
判断804において、有効な端末識別情報がない場合には(判断S804のNo)、有効な端末識別情報を取得するべく、他サーバ依頼端末識別情報取得手段としての他サーバ依頼端末識別情報取得処理を行うことにより(処理S806)、有効な端末識別情報を取得して、処理S805で問い合わせ元に通知する。
【0123】
なお、有効な端末識別情報がない場合(判断S804のNo)とは、例えば登録された日時がある規定時間よりも古い場合などがある。
【0124】
図15に、図14に示した第1のサーバ装置400における他サーバ依頼端末識別情報取得処理の具体的な処理手順、及び、その他サーバ依頼端末識別情報取得処理に対応して、他のサーバ装置としての第2のサーバ装置500において行われる、問い合わせ応答処理について示す。
【0125】
図15において、第1のサーバ装置400における他サーバ依頼端末識別情報取得処理においては、先ず、問い合わせ先サーバ装置決定処理を行う(処理S901)。
【0126】
処理S901の問い合わせ先サーバ装置決定処理の具体的な処理手順としては、例えば、予め、問い合わせするサーバ装置(この場合第2のサーバ装置500)の通信アドレスを第1のサーバ装置400に設定しておく方法がある。また、第1のサーバ装置400の通信アドレスあるいは端末識別情報から問い合わせするサーバを決定する方法がある。つまり、端末識別情報の一部の情報からサーバ装置を決定することが出来る。具体的には、端末識別情報の一部の情報をサーバ装置の端末識別情報として含んでいるサーバ装置を、登録先のサーバ装置として決定する等の方法が考えられる。3つ目は発呼装置200が登録したサーバ装置の通信アドレスを着呼装置300に送信し着呼装置300が更に第1のサーバ装置400に送信し、第1のサーバ装置400が受信したサーバ装置の通信アドレスで問い合わせるサーバ装置を決定する方法がある。具体的には、INVITE信号に登録したサーバ装置の通信アドレスを含ませて発呼装置200から着呼装置300に送信し、着呼装置300が問い合わせ用のプロトコルで第1のサーバ装置400に更に送信することが考えられる。
【0127】
そのようにして、問い合わせ先のサーバ装置が決定されると(この場合第2のサーバ装置500)、その問い合わせ先のサーバに対して、問い合わせ用のプロトコルにより、端末識別情報問い合わせを行う(処理S902)、なお、その問い合わせには、図14の判断801において着呼装置300から通知された発呼通信アドレスの通知が伴う。
【0128】
処理S902の問い合わせの後、発呼端末識別情報の通知を待ち(判断S903のNoのループ)、通知があると(判断S903のYes)、処理が完了して、その通知された発呼端末識別情報は、前述したように、図14の処理S805により問い合わせ元の着呼装置300に通知されることになる。
【0129】
一方、他のサーバ手段としての第2のサーバ装置500における端末識別情報取得手段及び端末識別情報通知手段としての問い合わせ応答処理においては、端末識別情報問い合わせがあるかを監視していて(判断S1001のNoのループ)、処理S902に対応して、問い合わせがあると(判断S1001のYes)、通知された通信アドレスをテーブル500_34aと照合して対応する端末識別情報を検索する(処理S1002)。なお、テーブル500_34aとは、図5に示したサーバ装置30が第2のサーバ装置500として適用された場合のテーブル34aを示すものとする。
【0130】
そして、その検索の結果、有効な端末識別情報の有無を確認し(処理S1003)、有効な端末識別情報が有った場合には(判断S1004のYes)、その有効な端末識別情報を問い合わせ元に通知して(処理S1005)、処理を終了する。なお、処理S1005は、判断S904をYesにする。
【0131】
判断1004において、有効な端末識別情報がない場合には(判断S1004のNo)、有効な端末識別情報を取得するべく、他サーバ依頼端末識別情報取得処理を行うことにより(処理S1006)、有効な端末識別情報を取得して、処理S1005で問い合わせ元に通知する。
【0132】
そのように、第2のサーバ装置500も、処理S1006の他サーバ依頼端末識別情報取得処理として、図12の処理S901ないし判断901の他サーバ依頼端末識別情報取得処理を行うようにすることで、着呼装置300は、第3,第4,第5、…のサーバ装置から有効な端末識別情報を得ることができる。
【0133】
なお、第2のサーバ装置500は、第1のサーバ装置400からの問い合わせに対する回答を、第1のサーバ装置400に対してではなく、問い合わせ元の着呼装置300に直接行うようにしてもよい。
【0134】
その場合、第2のサーバ装置500が着呼装置300の通信アドレスを知る必要があるが、第1のサーバ装置400が第2のサーバ装置500への問い合わせの際に着呼装置300の通信アドレスを送信することによって第2のサーバ装置500は着呼装置300の通信アドレスを知ることができる。
【0135】
また第1のサーバ装置400や第2のサーバ装置500におけるテーブル400_34aまたは500_34bにおける登録データが有効かどうかの判断は回答側ではなく問い合わせ側すなわち第1のサーバ装置400あるいは着呼装置300が行ってもよい。この場合は回答側は登録データの有効を判断しないで端末識別情報を回答する。
【0136】
また、第2のサーバ装置500も、図15の処理S1006の他サーバ依頼端末識別情報取得処理として、図15の処理S901ないし判断903の他サーバ依頼端末識別情報取得処理を行うようにすることで、着呼装置300は、第3,第4,第5、…のサーバ装置から有効な端末識別情報を得ることはできるが、他のサーバ装置への再帰的な問い合わせが無限に続くのを防ぐために、例えば着呼装置300が上限回数(例えば5)を問い合わせ先の第1のサーバ装置400に通知し、第1のサーバ装置400が第2のサーバ装置500に問い合わせる場合に、上限回数を1だけ減じてから通知するようにするということを第3、第4、第5のサーバ装置に繰り返し、上限回数0を受け取ったサーバ装置は、さらなる問い合わせは行わず、エラー通知を問い合わせ元に返すようにするなどして、問い合わせが有限回数で終了できるようにすることも考えられる。また、着呼装置300の通信アドレスを、第1、第2、第3…のサーバ装置がバケツリレー式に通知していくことで、最終的に有効な端末識別情報を取得できたサーバ装置から直接着呼装置300にその端末識別情報を通知するようにしてもよい。
【0137】
以上、図1に示した構成のIP網通信システムにおいて信頼性の高い発呼端末識別情報通知サービスを実現するための実施の形態について説明してきたが、次に、図16に示すIP網通信システムにおいて信頼性の高い発呼端末識別情報通知サービスを実現するための実施の形態について説明する。
【0138】
先ず、図16に示すIP網通信システムは、図1に示したIP網100のみを介した通信システムとは違って、IP網100と他の通信網600とがゲートウェイ装置700を介して接続され、IP網100上の発呼装置200からゲートウェイ装置700を介して、他の通信網600上の着呼装置800に発呼して通信を行う場合を示している。
【0139】
また、同図において、IP網100、発呼装置200、第1のサーバ装置400、及び、第2のサーバ装置500は、図1に示したIP網通信システムを構成するそれぞれの網または装置と同一のもの(同一符号)であるため、重複する説明は省略する。
【0140】
IP網100上の通信端末が他の通信網の通信端末と通信する場合には、それぞれの通信網において使用されている通信信号方式が相違するため、信号方式を変換する必要があり、その機能を持っている装置は一般にゲートウェイ装置と呼ばれていて、図16のゲートウェイ装置700もその1つである。また一般にゲートウェイ装置は通信網の信号方式の相違だけではなく、その通信網を管理しているプロバイダ(ISP)が違っている場合にもお互いの通信網を相互接続する機能を持っているものもある。そのため、IP網100上の発呼装置の端末識別情報を、他の通信網600上の着呼装置に取得させたり、逆に、他の通信網600上の発呼装置の端末識別情報を、IP網100上の着呼装置に取得させたりするには、ゲートウェイ装置700にそのための処理機能を持たせるなどする必要がある。
【0141】
ゲートウェイ装置700は、具体的には、図17に示す構成である。
【0142】
同図において、CPU41は、ROM42に書き込まれた制御プログラムに従って、RAM43を作業領域として使用しながら、装置各部を制御する中央演算処理装置である。
【0143】
ROM42は、前述したように、CPU41が上記装置各部を制御するための制御プログラムが記憶されているリードオンリメモリである。
【0144】
RAM43は、前述したようにシステム制御部2の作業領域として使用されるランダムアクセスメモリである。
【0145】
記憶装置44は、ハードディスク装置などにより構成され、装置動作に必要な各種情報が記憶されると共に、装置の電源がオフされた状態でもその記憶内容を保持するための記憶装置である。
【0146】
他の通信網I/F45は、具体的には、公衆電話網、ISDN網などである他の通信網600に接続されて、その他の通信網600を介した信号のやりとりを行うものである。
【0147】
IP網I/F45は、IPプロトコル、TCPプロトコル、UDPプロトコルなどの各種IP網用のプロトコル制御を行い、IP網100を介したIPパケットによるデータのやりとりを行うためのものである。
【0148】
システムバス46は、上記各部がデータをやり取りするための信号ラインであり、具体的には、データバス、アドレスバス、I/Oバス、制御バス、割り込み信号ラインなどにより構成されるものである。
【0149】
図18に、IP網100上の発呼装置200と、その発呼装置200と他の通信網600上の着呼装置800との間に介在することになるゲートウェイ装置700と、第1のサーバ装置400とが行う、発呼端末識別情報の通知に関わる各処理手順について示す。
【0150】
同図において、発呼装置200は、発呼手段として発呼処理を行い、ゲートウェイ装置700は、ゲートウェイ手段として、端末識別情報問い合わせ手段及び端末識別情報他通信網通知手段としての着呼処理を行い、第1のサーバ装置400は、サーバ手段として問い合わせ応答処理を行う。
【0151】
まず、発呼装置200における発呼処理においては、ゲートウェイ装置700に対して発呼して(処理S1101)、次処理に移行して通話・通信などの手順に移行する。
【0152】
一方、ゲートウェイ装置700における着呼処理においは、着呼を待ち(判断S1201のNoのループ)、処理S1101に対応して、着呼があると(判断S1201のYes)、問い合わせ先サーバ装置決定処理を行う(処理S1202)。
【0153】
処理S1202の問い合わせ先サーバ装置決定処理の具体的な処理としては、例えば、予め、問い合わせするサーバ装置(この場合第1のサーバ装置400)の通信アドレスをゲートウェイ装置700に設定しておく方法がある。また、ゲートウェイ装置700の通信アドレスあるいは端末識別情報から問い合わせするサーバを決定する方法がある。つまり、端末識別情報の一部の情報からサーバ装置を決定することが出来る。具体的には、端末識別情報の一部の情報をサーバ装置の端末識別情報として含んでいるサーバ装置を、登録先のサーバ装置として決定する等の方法が考えられる。また、発呼装置200が登録したサーバ装置の通信アドレスをゲートウェイ装置700に送信し、ゲートウェイ装置700が受信したサーバ装置の通信アドレスで問い合わせるサーバ装置を決定する方法がある。具体的には、INVITE信号に登録したサーバ装置の通信アドレスを含ませて発呼装置200からゲートウェイ装置700に送信することが考えられる。
【0154】
そのようにして、問い合わせ先のサーバ装置が決定されると(この場合第1のサーバ装置400)、その問い合わせ先のサーバに対して、問い合わせ用のプロトコルにより、端末識別情報問い合わせを行う(処理S1203)、なお、その問い合わせには、判断1201において発呼装置200から通知された発呼通信アドレスの通知が伴う。
【0155】
処理S1203の問い合わせの後、発呼端末識別情報の通知を待ち(判断S1204のNoのループ)、通知があると(判断S1204のYes)、その通知された発呼端末識別情報を他の通信網600に通知し(処理S1205)、次処理へ移行する。
【0156】
一方、第1のサーバ装置400における問い合わせ応答処理においては、端末識別情報問い合わせがあるかを監視していて(判断S1301のNoのループ)、処理S1203に対応して、問い合わせがあると(判断S1301のYes)、通知された通信アドレスをテーブル400_34aと照合して対応する端末識別情報を検索する(処理S1302)。
【0157】
そして、その検索の結果、有効な端末識別情報の有無を確認し(処理S1303)、有効な端末識別情報が有った場合には(判断S1304のYes)、その有効な端末識別情報を問い合わせ元に通知して(処理S1305)、処理を終了する。なお、処理S1305は、判断S1204をYesにする。
【0158】
判断1304において、有効な端末識別情報がない場合には(判断S1304のNo)、有効な端末識別情報を取得するべく、他サーバ依頼端末識別情報取得処理を行うことにより(処理S1306)、有効な端末識別情報を取得して、処理S1305で問い合わせ元に通知する。
【0159】
図18に示した第1のサーバ装置400における処理S1306の他サーバ依頼端末識別情報取得処理の具体的な処理手順としては、図15に示した処理手順が適用できる(重複する説明は省略)。
【0160】
図19に、図18のゲートウェイ装置における着呼手順と関連する、他の通信網600上の着呼装置800における着呼処理手順について示す。
【0161】
同図において、まず、着呼を監視し(判断S1401のNoのループ)、図18のゲートウェイ装置700における着呼処理に対応して着呼があると(判断S1401のYes)、図18の処理S1205に対応して、発呼端末識別情報の通知を他の通信網600から受け(処理S1402)、その通知された発呼端末識別情報を利用した所定の動作を行う処理である、発呼端末識別情報利用処理を行って(処理S1403)、次の処理に移行する。なお、処理S1403の発呼端末識別情報利用処理としては、前述の図14の処理705における発呼端末識別情報利用処理と同様の処理動作を適用することができる。
【0162】
次に、図20に示すIP網通信システムにおいて信頼性の高い発呼端末識別情報通知サービスを実現するための実施の形態について説明する。
【0163】
先ず、図20に示すIP網通信システムは、図1に示したIP網100のみを介した通信システムとは違って、IP網100と他の通信網600とがゲートウェイ装置700を介して接続され、他の通信網700上の発呼装置900からゲートウェイ装置700を介して、IP網100上の着呼装置300に発呼して通信を行う場合を示している。
【0164】
また、同図において、IP網100、着呼装置300、第1のサーバ装置400、及び、第2のサーバ装置500は、図1に示したIP網通信システムを構成するそれぞれの網または装置と同一のもの(同一符号)であるため、重複する説明は省略する。
【0165】
ゲートウェイ装置700は、具体的には、図17に示した構成である(重複する説明は省略)。
【0166】
図21に、他の通信網600上の発呼装置900とIP網100上の着呼装置300との間に介在するゲートウェイ装置700と、第1のサーバ装置400との間で行われる、通信アドレス/端末識別情報の登録処理手順ついて示す。
【0167】
同図において、ゲートウェイ手段としてのゲートウェイ装置700においては、端末情報登録手段としての、発呼装置(発呼装置900)の発呼に応じた処理を行い、サーバ手段としての第1のサーバ装置400においては、登録受付処理を行う。
【0168】
ゲートウェイ装置700における発呼装置の発呼に応じた処理においては、まず、登録先サーバ装置決定処理を行う(処理S1501)。
【0169】
処理S1501の登録先サーバ装置決定処理の具体的な処理としては、例えば、予め、登録するサーバ装置(この場合第1のサーバ装置400)の通信アドレスをゲートウェイ装置700に設定しておく方法がある。また、ゲートウェイ装置700の通信アドレスあるいは端末識別情報から登録するサーバを決定する方法がある。つまり、端末識別情報の一部の情報からサーバ装置を決定することが出来る。具体的には、端末識別情報の一部の情報をサーバ装置の端末識別情報として含んでいるサーバ装置を、登録先のサーバ装置として決定する等の方法が考えられる。
【0170】
そのようにして、登録先のサーバ装置が決定されると(この場合第1のサーバ装置400)、登録用の所定のプロトコルにより、登録要求を行う(処理S1502)。なお、その登録要求には、発呼装置900についての発呼通信アドレス及び発呼端末識別情報の通知が伴う。
【0171】
その後、登録先のサーバからの登録完了通知を待ち(判断S1503のNoのループ)、完了通知があると(判断S1503のYes)、IP網100への発呼処理に移行する。
【0172】
一方、第1のサーバ装置400における登録受付処理においては、IP網100を介した登録要求を監視していて(判断S1601のNoのループ)、処理S1502に対応して登録要求があると(判断S1601のYes)、その登録要求に付帯して通知された通信アドレスと端末識別情報とを対応付けてテーブル400_34aに登録し(処理S1602)、判断S1503をYesとするものである登録完了通知を行う(処理S1603)。
【0173】
このようにしてゲートウェイ装置700から第1のサーバ装置400のテーブル400_34aに、他の通信網600上の発呼装置900の通信アドレス及び端末識別情報が登録される。なお、第1のサーバ装置400は、ゲートウェイ装置700以外のゲートウェイ装置装置であって、図21に示した発呼装置の発呼に応じた処理を行う装置からの同様の登録要求や、図12に示した自端末情報登録処理を行う発呼装置200などの装置からの同様の登録要求にも応答するのはいうまでもなく、テーブル400_34aには、多数の装置についての通信アドレス及び端末識別情報が登録される。
【0174】
図22に、他の通信網600上の発呼装置900からのIP網100への発呼を中継するゲートウェイ装置700と、IP網100上の着呼装置300と第1のサーバ装置400とが行う、発呼端末識別情報の通知に関わる各処理手順について示す。
【0175】
同図において、ゲートウェイ手段としてのゲートウェイ装置700は、他通信網発呼通信アドレス通知手段としての発呼処理を行い、着呼手段としての着呼装置300は、端末識別情報問い合わせ手段としての着呼処理を行い、第1のサーバ装置400は、端末識別情報取得手段及び端末識別情報通知手段としての問い合わせ応答処理を行う。
【0176】
まず、ゲートウェイ装置700における発呼処理においては、着呼装置300に対して発呼して(処理S1701)、次処理に移行して通話・通信の中継などの手順に移行する。なお、処理S1701における発呼では、発呼装置900の通信アドレスの発呼通信アドレスとしての通知を伴う。
【0177】
一方、着呼装置300における着呼処理においは、着呼を待ち(判断S1801のNoのループ)、処理S1701に対応して、着呼があると(判断S1801のYes)、問い合わせ先サーバ装置決定処理を行う(処理S1802)。
【0178】
なお、処理S1802の問い合わせ先サーバ装置決定処理としては、前述の図14の処理S702と同様の決定処理を適用できる(重複する説明は省略)。
【0179】
そのようにして、問い合わせ先のサーバ装置が決定されると(この場合第1のサーバ装置400)、その問い合わせ先のサーバに対して、問い合わせ用のプロトコルにより、端末識別情報問い合わせを行う(処理S1803)、なお、その問い合わせには、判断1801においてゲートウェイ装置700から通知された発呼通信アドレスの通知が伴う。
【0180】
処理S1803の問い合わせの後、発呼端末識別情報の通知を待ち(判断S1804のNoのループ)、通知があると(判断S1804のYes)、その通知された発呼端末識別情報を利用して所定の動作を行う、端末識別情報利用手段としての発呼端末識別情報利用処理を行い(処理S1805)、次処理へ移行する。なお、処理S1805の発呼端末識別情報利用処理としては、前述の図14の処理S705における発呼端末識別情報利用処理と同様の処理動作を適用することができる。
【0181】
一方、第1のサーバ装置400における問い合わせ応答処理においては、端末識別情報問い合わせがあるかを監視していて(判断S1901のNoのループ)、処理S1803に対応して、問い合わせがあると(判断S1901のYes)、通知された通信アドレスをテーブル400_34aと照合して対応する端末識別情報を検索する(処理S1902)。
【0182】
そして、その検索の結果、有効な端末識別情報の有無を確認し(処理S1903)、有効な端末識別情報が有った場合には(判断S1904のYes)、その有効な端末識別情報を問い合わせ元に通知して(処理S1905)、処理を終了する。なお、処理S1905は、判断S1804をYesにする。
【0183】
判断1904において、有効な端末識別情報がない場合には(判断S1904のNo)、有効な端末識別情報を取得するべく、他サーバ依頼端末識別情報取得処理を行うことにより(処理S1906)、有効な端末識別情報を取得して、処理S1905で問い合わせ元に通知する。
【0184】
図22の第1のサーバ装置400における処理S1906の他サーバ依頼端末識別情報取得処理の具体的な処理手順としては、図15に示した処理手順を適用できる(重複する説明は省略する)。
【0185】
図22における、着呼装置300の着呼処理と、第1のサーバ装置400の問い合わせ応答処理とは、それぞれ、図14におけるものと同一の処理手順であり、異なるのは、発呼するのが、図14においては発呼装置200であり、図22においては、他の通信網600上の発呼装置900の発呼を中継するゲートウェイ装置700である点であるが、着呼装置300の着呼処理においては、発呼元の区別なく処理が行われている。
【0186】
なお、図21の登録処理においては、他の通信網600がIP網であることを前提としているが、例えば他の通信網600がNTTが提供する一般加入者回線網の場合、一般の電話は通信アドレスすなわちIPアドレスを持たないため、そのままでは、図22の処理において、通信アドレスに対応する端末識別情報を着呼装置300が取得することが出来ない。
【0187】
それを解決するためには、ゲートウェイ装置700において、発呼装置900についてのダミーの通信アドレスを設定し、そのダミー通信アドレスと他の通信網700が通知してきた端末識別情報を図21の処理1502以降の手順でサーバ装置に登録する一方、その後呼設定が行われ、通信が開始され、通信が終了し呼の開放の後に、ゲートウェイ装置700が第1のサーバ装置400に対して、ダミー通信アドレスの通知を伴う削除要求を行うことで、そのダミー通信アドレスと対応する端末識別情報のテーブル400_34aの削除を依頼するようにすればよい。削除依頼された第1のサーバ装置400は、削除要求に係るダミー通信アドレスと端末識別情報をテーブル400_34aから削除する。それにより、図14の発呼元が発呼装置200である場合と同様の、図22の処理手順により、発呼元のゲートウェイ装置700から通知される通信アドレスに基づいて端末識別情報を取得できる。
【0188】
また、そのようなダミー通信アドレスによる解決方法のほかに、ゲートウェイ装置700が直接着呼装置300に対して他の通信網600から受信した端末識別情報を送信することもできる。この場合、端末識別情報は送信されるIPパケットのある領域に乗せられて送信されることになる。
【0189】
なお、以上説明した実施の形態においては、通信アドレスは端末の住所情報であり具体的にはIPアドレスであったが、その他MACアドレス、場合によっては電話番号等がある。また、端末識別情報は、その端末と他の端末を区別するための情報であり、具体的には電話番号、URL、装置番号、装置名称、エイリアス(別名)な名称、または、それらに対応した図形、文字等があり、場合によってはIPアドレス、MACアドレスである。
【0190】
また、以上説明した実施の形態においては、第1のサーバ装置400や第2のサーバ装置500などのサーバ装置が、本発明に係る通信アドレス及び端末識別情報の登録及び問い合わせ応答についての機能のみしか備えていない場合について説明したが、SIPプロトコルのプロキシサーバや、H.323のゲートキーパが本願のサーバ手段の機能を備えていてもよいのはいうまでもない。
【0191】
またサーバ手段に対して端末識別情報問い合わせを行った結果、相手装置の通信アドレスと端末識別情報が登録されていない場合には、自端末装置は相手装置に登録を要求する登録要求手段を持つことも考えられる。また最終のサーバ手段にも登録されていない場合には、サーバ自身が相手装置に直接問い合わせを行う問い合わせ手段、あるいは登録を要求する登録要求手段を持つことも考えられる。また自端末装置は盗聴などのセキュリティ対策のために、IPアドレスを定期的に変更するアドレス変更手段を持つことも考えられる。
【0192】
また、以上説明した実施の形態においては、IP電話を、その標準プロトコルとしてSIPを例にとって記載しているが、その他に標準プロトコルとしてH.323、HTTP、MEGACO等があり、また標準プロトコルではなく、その他のローカルのプロトコルでも本発明の実施は可能である。また端末装置としてはIP電話以外にIPテレビ電話、IP携帯電話、IP携帯端末装置、インターネットファックス等に代表されるIP端末装置に適用可能であり、その端末装置で使用される標準プロトコルあるいはローカルプロトコルにも適用できる。
【0193】
また、IP手段8、発呼通信アドレス通知手段、端末識別情報問い合わせ手段、端末識別情報利用手段、端末識別情報取得手段と、端末識別情報通知手段、他サーバ依頼端末識別情報取得手段、端末情報登録手段、端末識別情報他通信網通知手段、他通信網発呼通信アドレス通知手段等の各手段は、CPU、ROM、RAMと若干のハードウェア(レジスタや論理回路等)によって構成されてもよいし、それぞれ専用のハードウェアで構成されてもよいものである。
【0194】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、前記着信手段は、今回の通信における通信相手の前記発呼手段の端末識別情報を、前記サーバ手段への問い合わせにより公証性高く得ることができ、その得られた端末識別情報を利用して所定の動作、具体的には、例えば、その端末識別情報の表示、予め登録した着呼許可の端末識別情報との照合による着呼応答の可否判断などの適切な対応をとることが可能となる効果が得られる。
【0195】
請求項2に係る発明によれば、請求項1に記載のIP網通信システムを構成する前記着呼手段を備えた着呼装置を得ることができ、前記発呼端末識別情報の通知を受けてその発呼端末識別情報を利用した利便性の高い機能を行うことが可能となる効果が得られる。
【0196】
請求項3に係る発明によれば、請求項1に記載のIP網通信システムを構成する前記サーバ手段を備えたサーバ装置を得ることができ、着呼側からの発呼通信アドレスを伴う問い合わせに応じて発呼端末識別情報を検索、通知して、着呼側において発呼端末識別情報を利用した利便性の高い機能を行うことが可能となる効果が得られる。
【0197】
請求項4に係る発明によれば、着呼側からの前記サーバ手段へ問い合わせがあった場合に自サーバに登録データがない場合に前記他のサーバ手段から発呼端末識別情報を取得して着呼側に渡すことができ、発呼端末識別情報の通知サービスの確実性、信頼性の向上を図ることが可能となる効果が得られる。
【0198】
請求項5に係る発明によれば、問い合わせ元の請求項4に係るサーバ装置からの問い合わせに応答して発呼端末識別情報を通知することで、発呼端末識別情報の通知サービスの確実性、信頼性の向上を図ることが可能となる効果が得られる。
【0199】
請求項6に係る発明によれば、着呼側に発呼側の通信アドレスを通知することで、着呼側において、サーバに発呼端末識別情報を問い合わせる際に必要な発呼通信アドレスを与えることができ、IP網通信システムにおいて、発呼端末識別情報の通知サービスを実現することが可能となる効果が得られる。
【0200】
請求項7に係る発明によれば、通信アドレスと端末識別情報との対応付けを、サーバ手段に登録するようにしているため、端末側のなりすまし等を防止した、依頼性の高い発呼端末識別情報の通知サービスを実現することが可能となる効果が得られる。
【0201】
請求項8に係る発明によれば、通信を開始する直前に登録するようにしているため、着呼手段は発呼側の最新の通信アドレスと端末識別情報を得ることができ、発呼側における現在の通信アドレスと端末識別情報の割当状況を正確に反映した依頼性の高い発呼端末識別情報の通知サービスを実現することが可能となる効果が得られる。
【0202】
請求項9に係る発明によれば、通信アドレスまたは端末識別情報が変更になっても正しく変更登録されるため、着呼手段がサーバ手段に問い合わせた場合に最新の情報を得ることができ、現在の通信アドレスと端末識別情報の割当状況を正確に反映したいっそう依頼性の高い発呼端末識別情報の通知サービスを実現することが可能となる効果が得られる。
【0203】
請求項10に係る発明によれば、専用の登録装置により登録することで、登録に関するセキュリティを高めることが可能となる効果が得られる。
【0204】
請求項11に係る発明によれば、発呼装置により登録を行えるため、専用の登録装置が不要で、その分低コストで、発呼端末識別情報の通知サービスを実現することが可能となる効果が得られる。
【0205】
請求項12に係る発明によれば、着呼装置により登録を行えるため、専用の登録装置が不要で、その分低コストで、発呼端末識別情報の通知サービスを実現することが可能となる効果が得られる。
【0206】
請求項13に係る発明によれば、サーバ装置により登録を行えるため、専用の登録装置が不要で、その分低コストで、発呼端末識別情報の通知サービスを実現することが可能となる効果が得られる。
【0207】
請求項14に係る発明によれば、請求項1に記載のIP網通信システムを構成する前記発呼手段及び着呼手段を備えた利便性の高い通信端末装置を得ることが可能となる効果が得られる。
【0208】
請求項15に係る発明によれば、請求項1に記載のIP網通信システムを構成する前記発呼手段、着呼手段及びサーバ手段を備えた利便性の高い通信端末装置を得ることが可能となる効果が得られる。
【0209】
請求項16に係る発明によれば、IP網上の発呼手段から前記ゲートウェイ手段を介して他の通信網上の着呼側の通信端末装置に発呼して通信を行う際に、当該他の通信網に通信アドレスと端末識別情報を通知することができ、当該他の通信網が前記着信側の通信端末装置にその通知された各情報を通知するなどして、着呼側の通信端末装置において、発呼側について得た情報を利用した適切な対応をとらせることが可能となる効果が得られる。
【0210】
請求項17に係る発明によれば、前記ゲートウェイ手段が、前記他の通信網が通知してきた発呼側の通信端末装置の通信アドレスと端末識別情報とを前記サーバ手段に登録するようにすることにより、前記着呼手段は前記サーバ手段から端末識別情報を入手することができるため、他の通信網から発呼してくる場合でもIP網通信システム側では特別な構成を設けることなく、発呼端末識別情報の通知サービスを実現することが可能となる効果が得られる。
【0211】
請求項18に係る発明によれば、前記ゲートウェイ手段が、前記他の通信網が通知してきた発呼側の通信端末装置の通信アドレスと端末識別情報とを前記サーバ手段に登録するようにする一方、前記他の通信網が通知してきた発呼側の通信端末装置の通信アドレスを着呼側に通知するようにすることにより、前記着呼手段は前記サーバ手段から端末識別情報を入手することができるため、他の通信網から発呼してくる場合でもIP網通信システム側では特別な構成を設けることなく、発呼端末識別情報の通知サービスを実現することが可能となる効果が得られる。
【0212】
請求項19に係る発明によれば、請求項16、17または18のいずれかに記載のIP網通信システムを構成する前記ゲートウェイ手段を備えた利便性の高いゲートウェイ装置を得ることが可能となる効果が得られる。
【0213】
請求項20に係る発明によれば、前記ゲートウェイ装置が前記サーバ手段を備えることで、IP網通信システムにおける発呼端末識別情報の通知サービスの提供の低コスト化が可能となる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るIP網通信システムの構成について示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る発呼装置または着呼装置として適用可能なIP電話装置のブロック構成について示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る発呼装置または着呼装置として適用可能なIP電話アダプタ装置のブロック構成について示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る発呼装置または着呼装置として適用可能なIPテレビ電話装置のブロック構成について示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る第1のサーバ装置または第2のサーバ装置として適用可能なサーバ装置のブロック構成について示す図である。
【図6】SIPのプロトコルスタックについて示す図である。
【図7】SIPの制御用パケットの構造、及び、SIPのデータ用パケットの構造について示す図である。
【図8】UDPデータグラム、及び、IPデータグラムについて示す図である。
【図9】本実施の形態の、制御用及びデータ用の各パケットの構造について示す図である。
【図10】発呼装置と着呼装置との間で行われるSIPによる通信シーケンスについて示す図である。
【図11】第1または第2のサーバ装置において記憶される通信アドレス/端末識別情報対応テーブルについて示す図である。
【図12】発呼装置と第1のサーバ装置との間で行われる、通信アドレス/端末識別情報の登録処理手順ついて示すフローチャートである。
【図13】発呼装置と、第1のサーバ装置が、登録装置を介して行う、通信アドレス/端末識別情報の登録処理手順ついて示すフローチャートである。
【図14】発呼装置と着呼装置と第1のサーバ装置とが行う、発呼端末識別情報の通知に関わる各処理手順について示すフローチャートである。
【図15】第1のサーバ装置における他サーバ依頼端末識別情報取得処理と、その処理に関わる、第2のサーバ装置における問い合わせ応答処理手順について示すフローチャートである。
【図16】本発明の実施の形態に係るIP網通信システムの別の構成について示す図である。
【図17】本発明の実施の形態に係るゲートウェイ装置のブロック構成について示す図である。
【図18】発呼装置と、その発呼装置と他の通信網上の着呼装置との通信を中継するゲートウェイ装置と、第1のサーバ装置とが行う、発呼端末識別情報の通知に関わる各処理手順について示すフローチャートである。
【図19】図18のゲートウェイ装置における処理手順と関連する、他の通信網上の着呼装置における処理手順について示すフローチャートである。
【図20】本発明の実施の形態に係るIP網通信システムのまた別の構成について示す図である。
【図21】他の通信網上の発呼装置とIP網上の着呼装置との通信を中継するゲートウェイ装置と第1のサーバ装置との間の通信アドレス/端末識別情報の登録に関わる処理手順について示すフローチャートである。
【図22】他の通信網上の発呼装置とIP網状の着呼装置との通信を中継するゲートウェイ装置と、当該着呼装置と、第1のサーバ装置とが行う、発呼端末識別情報の通知に関わる各処理手順について示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 IP網
200 発呼装置
300 着呼装置
400 第1のサーバ装置
500 第2のサーバ装置
Claims (20)
- 発呼手段と着呼手段とがIP網を介した相互のIPパケットのやりとりにより所定の通信を行うIP網通信システムにおいて、
サーバ手段を更に備え、
前記発呼手段は、自手段の通信アドレスを発呼通信アドレスとして前記着呼手段に通知する発呼通信アドレス通知手段を備え、
前記着信手段は、前記発呼手段から通知された前記発呼通信アドレスの通知を伴う端末識別情報問い合わせを前記サーバ手段に対して行う端末識別情報問い合わせ手段と、前記端末識別情報問い合わせに応じて前記サーバ手段から通知された端末識別情報を利用して所定の動作を行う端末識別情報利用手段とを備え、
前記サーバ手段は、通信アドレスと端末識別情報とを対応付けて記憶した通信アドレス/端末識別情報対応テーブルと、前記端末識別情報問い合わせがあるとその問い合わせに付帯して通知された前記発呼通信アドレスを前記通信アドレス/端末識別情報対応テーブルと照合して対応する有効な端末識別情報を取得する端末識別情報取得手段と、その端末識別情報取得手段により取得された端末識別情報を問い合わせ元に通知する端末識別情報通知手段とを備えたことを特徴とするIP網通信システム。 - 請求項1に記載の着呼手段を備えたことを特徴とする着呼装置。
- 請求項1に記載の前記サーバ手段を備えたことを特徴とするサーバ装置。
- 前記サーバ手段は、前記端末識別情報問い合わせがあった場合において、その問い合わせに付帯して通知された前記発呼通信アドレスを前記通信アドレス/端末識別情報対応テーブルと照合して対応する有効な端末識別情報を前記端末識別情報取得手段が取得できなかった場合に、前記IP網に接続された他のサーバ手段に対して端末識別情報問い合わせを行い、その問い合わせに応じて当該他のサーバ手段から通知されてきた端末識別情報を取得する他サーバ依頼端末識別情報取得手段を更に備え、
前記端末識別情報通知手段は、前記端末識別情報取得手段または前記他サーバ依頼端末識別情報取得手段により取得された端末識別情報を問い合わせ元に通知するものであることを特徴とする請求項3に記載のサーバ装置。 - 請求項4に記載の他のサーバ手段に加え、
通信アドレスと端末識別情報とを対応付けて記憶した通信アドレス/端末識別情報対応テーブルと、問い合わせ元から端末識別情報問い合わせがあると、その問い合わせに付帯して通知された前記発呼通信アドレスを前記通信アドレス/端末識別情報対応テーブルと照合して対応する有効な端末識別情報を取得する端末識別情報取得手段と、
その端末識別情報取得手段により取得された端末識別情報を前記問い合わせ元に通知する端末識別情報通知手段とを備えたことを特徴とするサーバ装置。 - 請求項1に記載の発呼手段を備えたことを特徴とする発呼装置。
- 前記サーバ手段が備える前記通信アドレス/端末識別情報対応テーブルに、前記通信アドレスまたは/及び端末識別情報を登録する端末情報登録手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載のIP網通信システム。
- 前記発呼手段または前記着呼手段の前記通信アドレス及び端末識別情報のうち少なくとも1つ以上を、前記発呼手段と前記着呼手段との通信が開始される直前に前記サーバ手段が備える前記通信アドレス/端末識別情報対応テーブルに登録する端末情報登録手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載のIP網通信システム。
- 前記端末情報登録手段は、前記発呼手段または前記着呼手段の前記通信アドレス及び端末識別情報のうち少なくとも1つ以上が変更になった場合に、前記サーバ手段が備える前記通信アドレス/端末識別情報対応テーブルに変更登録するものであることを特徴とする請求項7または8のいずれかに記載のIP網通信システム。
- 請求項7、8または9のいずれかに記載の端末情報登録手段を備えたことを特徴とする登録装置。
- 請求項6に記載の発呼装置において、請求項7、8または9のいずれかに記載の端末情報登録手段を備えたことを特徴とする発呼装置。
- 請求項2に記載の着呼装置において、請求項7、8または9のいずれかに記載の端末情報登録手段を備えたことを特徴とする着呼装置。
- 請求項3、4または5のいずれかに記載のサーバ装置において、請求項7、8または9のいずれかに記載の端末情報登録手段を備えたことを特徴とするサーバ装置。
- 請求項1に記載の発呼手段及び着呼手段を備えたことを特徴とする通信端末装置。
- 請求項1に記載の発呼手段、着呼手段及びサーバ手段を備えたことを特徴とする通信端末装置。
- 前記IP網とは通信信号方式が異なる他の通信網上の通信端末装置と通信を行うために通信信号方式の相互変換機能を持つゲートウェイ手段を更に備え、
そのゲートウェイ手段は、前記発呼手段が前記他の通信網上の通信端末装置に対して発呼する際に前記発呼手段から通知された前記発呼通信アドレスの通知を伴う端末識別情報問い合わせを前記サーバ手段に対して行う端末識別情報問い合わせ手段と、前記端末識別情報問い合わせに応じて前記サーバ手段から通知された端末識別情報を前記他の通信網に通知する端末識別情報他通信網通知手段を備えたことを特徴とする請求項1、7、8または9のいずれかに記載のIP網通信システム - 前記ゲートウェイ手段は、前記サーバ手段が備える前記通信アドレス/端末識別情報対応テーブルに、前記他の通信網上の発呼側の通信端末装置の前記通信アドレスまたは/及び端末識別情報を登録する端末情報登録手段を更に備えたことを特徴とする請求項16に記載のIP網通信システム。
- 前記ゲートウェイ手段は、前記他の通信網上の発呼側の通信端末装置の通信アドレスを発呼通信アドレスとして前記着呼手段に通知する他通信網発呼通信アドレス通知手段を更に備えたことを特徴とする請求項17に記載のIP網通信システム。
- 請求項16、17または18のいずれかに記載のゲートウェイ手段を備えたことを特徴とするゲートウェイ装置。
- 請求項19に記載のゲートウェイ装置において、請求項1に記載のサーバ手段を備えたことを特徴とするゲートウェイ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003191628A JP3974561B2 (ja) | 2003-07-04 | 2003-07-04 | Ip網通信システム、並びに、そのシステムに適用される発呼装置、着呼装置、サーバ装置、登録装置、通信端末装置、及び、ゲートウェイ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003191628A JP3974561B2 (ja) | 2003-07-04 | 2003-07-04 | Ip網通信システム、並びに、そのシステムに適用される発呼装置、着呼装置、サーバ装置、登録装置、通信端末装置、及び、ゲートウェイ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005027131A true JP2005027131A (ja) | 2005-01-27 |
JP3974561B2 JP3974561B2 (ja) | 2007-09-12 |
Family
ID=34189129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003191628A Expired - Fee Related JP3974561B2 (ja) | 2003-07-04 | 2003-07-04 | Ip網通信システム、並びに、そのシステムに適用される発呼装置、着呼装置、サーバ装置、登録装置、通信端末装置、及び、ゲートウェイ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3974561B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008546245A (ja) * | 2005-05-16 | 2008-12-18 | ポーソス テクノロジーズ, インコーポレイテッド | Ip電話ネットワークにおけるプロキシ信号操作のためのシステムおよび方法 |
JP2010515353A (ja) * | 2006-12-29 | 2010-05-06 | アルカテル−ルーセント ユーエスエー インコーポレーテッド | 発信者番号スプーフィングから保護するために発信者番号情報を認証すること |
JP2010245727A (ja) * | 2009-04-03 | 2010-10-28 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 発信者情報通知要請サービスシステム、セッション制御サーバ、呼制御方法およびプログラム |
JP2015509315A (ja) * | 2011-12-28 | 2015-03-26 | スカイプ | プレゼンス及びコストを用いて呼を経路決定する通信システム及び方法 |
-
2003
- 2003-07-04 JP JP2003191628A patent/JP3974561B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008546245A (ja) * | 2005-05-16 | 2008-12-18 | ポーソス テクノロジーズ, インコーポレイテッド | Ip電話ネットワークにおけるプロキシ信号操作のためのシステムおよび方法 |
US8259705B2 (en) | 2005-05-16 | 2012-09-04 | Openpeak Inc. | System and method for proxy signaling manipulation in an IP telephony network |
JP2010515353A (ja) * | 2006-12-29 | 2010-05-06 | アルカテル−ルーセント ユーエスエー インコーポレーテッド | 発信者番号スプーフィングから保護するために発信者番号情報を認証すること |
JP2010245727A (ja) * | 2009-04-03 | 2010-10-28 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 発信者情報通知要請サービスシステム、セッション制御サーバ、呼制御方法およびプログラム |
JP2015509315A (ja) * | 2011-12-28 | 2015-03-26 | スカイプ | プレゼンス及びコストを用いて呼を経路決定する通信システム及び方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3974561B2 (ja) | 2007-09-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3691815B2 (ja) | Ip電話技術 | |
KR100445284B1 (ko) | 인터넷 전화 네트워크 시스템 및 네트워크 액세스 방법 및통화 장치 어댑터 | |
JP2006325171A (ja) | 音声インターネット伝送システム | |
EP2143254B1 (en) | System and method for sharing common location-related information between communication devices | |
EP2116033B1 (en) | Method and apparatus for event-based synchronization of information between communication devices | |
JP4672011B2 (ja) | Ip電話システム及びip電話方法 | |
JP2001223748A (ja) | インターネット電話ネットワークシステム | |
JP4227846B2 (ja) | マルチメディアデータ転送システム、呼接続制御装置及びそれらに用いる端末連携方法並びにそのプログラム | |
JP2006229994A (ja) | Ip端末装置 | |
JP3974561B2 (ja) | Ip網通信システム、並びに、そのシステムに適用される発呼装置、着呼装置、サーバ装置、登録装置、通信端末装置、及び、ゲートウェイ装置 | |
JP5124542B2 (ja) | 通信接続の形成方法および通信システム | |
AU2003200825B2 (en) | Apparatus and method for compulsively receiving multi-calls over internet protocol phones in internet protocol telephony system | |
KR100979393B1 (ko) | 발/착신자 정보 표시 서비스 시스템 및 방법 | |
JP4677350B2 (ja) | 呼制御信号転送装置、呼制御信号転送方法および呼制御信号転送プログラム | |
JP2019201376A (ja) | 電話システム、電話関連装置及びプログラム提供サーバ装置 | |
KR100704828B1 (ko) | 발신정보표시 방식의 멀티미디어 콘텐츠 제공 방법 | |
US20050094626A1 (en) | Voice communication system, and communication apparatus, cable modem, and method for controlling communication apparatus used for the system | |
JP2006086557A (ja) | 選択装置、変換装置、選択方法、変換方法、コンピュータプログラム | |
KR101936596B1 (ko) | 데이터 망을 이용한 ars 서비스 제공 방법 및 시스템 | |
KR100682374B1 (ko) | 화상 통화 중 대체 멀티미디어 콘텐츠 제공 방법 및 그시스템 | |
JP4560530B2 (ja) | 通知システム、情報処理装置、通知システムの通知方法、情報処理方法、情報処理プログラム、及び記録媒体 | |
JP2004242090A (ja) | Ip電話システムの代理応答制御方法 | |
JP3976712B2 (ja) | 発信元端末識別情報通知システム、着呼装置、サーバ装置、発呼装置、登録装置、端末装置、及びゲートウェイ装置 | |
JP2011071853A (ja) | Ip電話システム、通話内容記録装置および通話方法 | |
JP2005094224A (ja) | 発信元端末識別情報通知システム、着呼装置、発呼装置、サーバ装置、登録装置、端末装置、およびゲートウェイ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060221 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070531 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070612 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070614 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100622 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110622 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110622 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120622 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130622 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |