JP2005026260A - 樹脂封止型光電変換集積装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、従来の光電変換集積装置に比べても安価で、熱よる影響を低減できる樹脂封止型光電変換集積装置の提供を目的とする。
【解決手段】受光部22を有した光電変換素子21と、光電変換素子21を載置し光電変換素子21と電気的に接続されたリードフレーム24と、光電変換素子21の一部分とリードフレーム24の一部分とを封止する封止樹脂モールド20とを備えた樹脂封止型光電変換集積装置であって、封止樹脂モールド20に開口部26,27を設け、開口部26は少なくとも光電変換素子21の受光部22が外部に露出するように設けられ、開口部27はリードフレーム24において光電変換素子21を載置した側とは反対側となる部分が少なくとも露出するように設けられた。
【選択図】 図3
【解決手段】受光部22を有した光電変換素子21と、光電変換素子21を載置し光電変換素子21と電気的に接続されたリードフレーム24と、光電変換素子21の一部分とリードフレーム24の一部分とを封止する封止樹脂モールド20とを備えた樹脂封止型光電変換集積装置であって、封止樹脂モールド20に開口部26,27を設け、開口部26は少なくとも光電変換素子21の受光部22が外部に露出するように設けられ、開口部27はリードフレーム24において光電変換素子21を載置した側とは反対側となる部分が少なくとも露出するように設けられた。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスク装置などの受光手段として用いられる樹脂封止型光電変換集積装置に関するものであり、特に青紫色半導体レーザ用光電変換集積装置の受光部構造改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ディスク用ピックアップ装置のディスク反射光検出装置としては、(特許文献1)に示されるような透明樹脂でモールド封止した光電変換集積装置が使用されてきた。
【0003】
図6,図7,図8はそれぞれ従来の樹脂封止型光電変換集積装置の一例を示す表面斜視図,裏面斜視図,断面図である。
【0004】
図6,図7,図8において、1は封止樹脂モールドで、封止樹脂モールド1中には受光集積回路を構成した光電変換素子2が埋設されており、この光電変換素子2には受光部3が設けられている。4はリードフレームで、リードフレーム4は光電変換素子2を搭載しており、しかも光電変換素子と電気的に接続され、端部を封止樹脂モールド1からはみ出した構成となっている。また、受光部3上の封止樹脂モールド1には凹部5が設けられている。
【0005】
以上のように構成された樹脂封止型光電変換集積装置を光ディスク用ピックアップ装置のディスク反射光検出装置に用いた場合の機能/動作について説明する。
【0006】
ディスクに照射されたレーザ光の反射光6は、凹部5から樹脂封止型光電変換集積装置に入射され、封止樹脂モールド1を透過して受光集積回路チップの受光部3に照射される。
【0007】
反射光6が照射されると、受光部3は入射光量に比例した光電流を発生し、光電変換素子2内部で電流から電圧に変換され、リードフレーム4から外部に出力される。
【0008】
一方、光ディスクの大容量化と高密度化の流れの中で光源として青紫色半導体レーザが用いられるようになり、その波長はおよそ405nmであり、封止樹脂モールド1の同波長帯域での透過率は低く、更に長期間に渡り青紫色の光を照射されると変質してしまうという問題があった。
【0009】
即ち、受光部3上の封止樹脂モールド1の部分が変質してしまい受光部3に到達する光量が激減し、ディスク反射光検出装置としての本質的な機能である光電変換を正常に行なうことができなくなってしまうという問題があった。
【0010】
この問題に対する一つの解決手段として、従来の樹脂封止型構造とは全く違った構造、すなわち、図9および図10に一例を示すような青紫色の光が透過する部分に樹脂を使用しない中空モールド硝子封止パッケージの提案がなされている。
【0011】
図9および図10において受光集積回路チップ9は、樹脂あるいはセラミック製のパッケージ本体7に格納され硝子製の蓋8により封止されている。
【0012】
受光集積回路チップ9の受光部10は、空隙11を介してディスク反射光を受光する構成となっており、樹脂劣化の問題を回避できる。
【0013】
【特許文献1】
特開平1−223318号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
樹脂封止型光電変換集積装置で問題となる青紫色レーザ光による樹脂劣化を回避するための中空モールド硝子封止パッケージ構造等では従来の装置と比べて構造が複雑であり、非常に高価であるという課題を有していた。また、密封されているが故に、高速再生や高速記録の際に、高周波の信号が加わることになり、発熱量が非常に大きく、時には誤動作することがあった。
【0015】
本発明は上記の課題を解決するものであり、従来の光電変換集積装置に比べても安価で、熱による影響を低減できる樹脂封止型光電変換集積装置の提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の光電変換集積装置の構成は、受光部を有した光電変換素子と、光電変換素子を載置し光電変換素子と電気的に接続されたリードフレームと、光電変換素子の一部分とリードフレームの一部分とを封止する封止樹脂モールドとを備えた樹脂封止型光電変換集積装置であって、封止樹脂モールドに第1の開口部と第2の開口部を設け、第1の開口部は少なくとも光電変換素子の受光部が外部に露出するように設けられ、第2の開口部はリードフレームにおいて光電変換素子を載置した側とは反対側となる部分が少なくとも露出するように設けられたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明は、受光部を有した光電変換素子と、光電変換素子を載置し光電変換素子と電気的に接続されたリードフレームと、光電変換素子の一部分とリードフレームの一部分とを封止する封止樹脂モールドとを備えた樹脂封止型光電変換集積装置であって、封止樹脂モールドに第1の開口部と第2の開口部を設け、第1の開口部は少なくとも光電変換素子の受光部が外部に露出するように設けられ、第2の開口部はリードフレームにおいて光電変換素子を載置した側とは反対側となる部分が少なくとも露出するように設けられたことを特徴とする樹脂封止型光電変換集積装置であり、コスト的に有利であり、しかも受光部状には樹脂材料が存在しないので、青紫レーザなどによる曇りの発生を抑止でき、しかも放熱効果を向上させることができる。
【0018】
請求項2記載の発明は、第1及び第2の開口部は封止樹脂モールド表面側よりも光電変換素子側の断面が小さくなっていることを特徴とする請求項1記載の樹脂封止型光電変換集積装置であり、光電変換素子とリードフレームとの電気的接合部をより厚く封止樹脂モールドで覆うことができるので、耐候性などを向上させることができる。
【0019】
請求項3記載の発明は、第1の開口部を塞ぐ透明部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の樹脂封止型光電変換集積装置であり、受光部の塵などによる特性劣化を防止でき、しかも密閉状態による放熱か第2の開口部を介して行うことができる。
【0020】
請求項4記載の発明は、第1の開口部を一時的に塞ぐ部材を設け、装置などに組み込む際に部材を取り除くことを特徴とする請求項1記載の樹脂封止型光電変換集積装置であり、輸送途中などで塵による受光部の損傷を防止できる。
【0021】
以下に、本実施の形態について、説明する。
【0022】
図1,図2,図3,図4はそれぞれ本発明の一実施の形態における樹脂封止型光電変換集積装置を示す表面斜視図,裏面斜視図,横断面図,分解斜視図である。
【0023】
図1〜図4において、20は封止樹脂モールドで、エポキシ樹脂などの絶縁性を有する樹脂材料で好適に形成される。21は封止樹脂モールド20中に一部埋設された光電変換素子で、光電変換素子21は受光集積回路が形成されており、しかも受光部22が半導体形成技術などによって、形成されている。光電変換素子21には光電変換素子21中に形成された回路と、電気的に接続された電極パッド23が複数形成されており、この電極パッド23は複数の端子部を有するリードフレーム24に電気的にワイヤ25で接続されている。また、光電変換素子21はリードフレーム24のアイランド24a上に接着などで取り付けられている。
【0024】
26は封止樹脂モールド20に設けられた開口部で、開口部26には少なくとも受光部22が露出するように構成されている。すなわち、受光部22上には封止樹脂モールド20が存在しないので、青紫レーザなどを長期間受光しても従来のような樹脂の曇りなどは発生しない。この開口部26は受光部22側に行くに従って開口が小さくなるように構成されており、この構成によって、リードフレーム24とワイヤ25の接合部やワイヤ25と電極パッド23との接合部をより多くの封止樹脂モールド20で覆うことができるため、電気的接合がはずれたりすることはなく、安定した特性を得ることができる。
【0025】
また、図2に示すように、開口部26が設けられた側と反対側にも開口部26と同様な開口部27が設けられており、リードフレーム24のアイランド24aの一部が少なくとも表出している構成となっている。この様に開口部27を設けることによって、光ディスク装置において高速記録や高速再生を行う際に発生する高周波駆動などによって光電変換素子21が発熱し高温になったとしても、この開口部27を設けていることによって、アイランド24aを介して外部に放熱され、特性劣化などを抑えることができる。
【0026】
また、この開口部26,27を設けることによって、リードフレーム24上に光電変換素子21を搭載した状態で、上下から図示しない治具などで、リードフレーム24及び光電変換素子21を挟んで、封止樹脂モールド20を設けることで、非常に受光部22の位置精度を高めることができる。
【0027】
更に開口部27を設けることで、樹脂封止型光電変換集積装置を回路光電変換素子上などに実装した場合に、開口部27の隙間に回路基板上に実装された他の電子部品等を収納できるので、回路基板の大きさを小さくすることもできる。
【0028】
また、図5に示すように、開口部26を塞ぐように封止樹脂モールド20上に青紫レーザによって劣化を生じないガラスなどでできた透明な透明部材28を設けることで受光部22を塵などから守ることができる。この様に透明部材28を設けることで、従来の技術では放熱問題が生じたが、本実施の形態では、開口部27を設け、裏面から効率よく放熱させることができるので、熱問題は生じにくくなる。さらに、上記構成では、透明部材28を設けなければならず、しかもその透明部材28は青紫レーザなどに対して劣化しない材料で構成しなければならないので、コスト面や工数が多く係り不具合が生じる可能性がある。
【0029】
従って、この透明部材28に変えて、透明或いは不透明の樹脂性フィルムなどを一時的に貼り付ける構成としても良い。すなわち、工場で生産された後に、樹脂製フィルムなどで開口部26を塞ぐことで、輸送中などに塵により受光部22の特性が劣化してしまうのを防止し、しかも光ディスク装置を組み立てる行程では、例えばこの樹脂製フィルムを剥がして、装置に組み込むようにすれば、安定した特性を維持させることができる。なお、樹脂フィルムでなくても開口部26,27に挿入される栓状体の様なものでも良い。
【0030】
尚、本実施の形態では、封止樹脂モールド20の構成材料として、として従来から使用されてきた透明樹脂を用いて成形することを前提に例を示したが、開口部26により光の入射経路の透過率は保証されるので透明樹脂にこだわる必要性は全くなく、機械的特性、温度特性などの性能優先あるいは価格優先の選択により樹脂を決定することにより、安価な樹脂封止型光電子集積装置を得ることもできる。
【0031】
更に、本実施の形態では、開口部26,27はそれぞれ断面方形状となる様に構成したが、断面円形状,多角形状,楕円形状としても良く、更には、開口部26,27それぞれで断面形状を異ならせても良い。
【0032】
【発明の効果】
以上のように本発明の樹脂封止型光電子集積装置によれば、受光部を有した光電変換素子と、光電変換素子を載置し光電変換素子と電気的に接続されたリードフレームと、光電変換素子の一部分とリードフレームの一部分とを封止する封止樹脂モールドとを備えた樹脂封止型光電変換集積装置であって、封止樹脂モールドに第1の開口部と第2の開口部を設け、第1の開口部は少なくとも光電変換素子の受光部が外部に露出するように設けられ、第2の開口部はリードフレームにおいて基板を載置した側とは反対側となる部分が少なくとも露出するように設けられたものであるので、コスト的に有利であり、しかも受光部上には樹脂材料が存在しないので、青紫レーザなどによる曇りの発生を抑止でき、しかも放熱効果を向上させることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における樹脂封止型光電変換集積装置を示す表面斜視図
【図2】本発明の一実施の形態における樹脂封止型光電変換集積装置を示す裏面斜視図
【図3】本発明の一実施の形態における樹脂封止型光電変換集積装置を示す横断面図
【図4】本発明の一実施の形態における樹脂封止型光電変換集積装置を示す分解斜視図
【図5】本発明の一実施の形態における樹脂封止型光電変換集積装置を示す裏面斜視図
【図6】従来の樹脂封止型光電変換集積装置の一例を示す表面斜視図
【図7】従来の樹脂封止型光電変換集積装置の一例を示す裏面斜視図
【図8】従来の樹脂封止型光電変換集積装置の一例を示す断面図
【図9】従来の樹脂封止型光電変換集積装置の一例を示す表面斜視図
【図10】従来の樹脂封止型光電変換集積装置の一例を示す断面図
【符号の説明】
20 封止樹脂モールド
21 光電変換素子
22 受光部
24 リードフレーム
26,27 開口部
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスク装置などの受光手段として用いられる樹脂封止型光電変換集積装置に関するものであり、特に青紫色半導体レーザ用光電変換集積装置の受光部構造改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ディスク用ピックアップ装置のディスク反射光検出装置としては、(特許文献1)に示されるような透明樹脂でモールド封止した光電変換集積装置が使用されてきた。
【0003】
図6,図7,図8はそれぞれ従来の樹脂封止型光電変換集積装置の一例を示す表面斜視図,裏面斜視図,断面図である。
【0004】
図6,図7,図8において、1は封止樹脂モールドで、封止樹脂モールド1中には受光集積回路を構成した光電変換素子2が埋設されており、この光電変換素子2には受光部3が設けられている。4はリードフレームで、リードフレーム4は光電変換素子2を搭載しており、しかも光電変換素子と電気的に接続され、端部を封止樹脂モールド1からはみ出した構成となっている。また、受光部3上の封止樹脂モールド1には凹部5が設けられている。
【0005】
以上のように構成された樹脂封止型光電変換集積装置を光ディスク用ピックアップ装置のディスク反射光検出装置に用いた場合の機能/動作について説明する。
【0006】
ディスクに照射されたレーザ光の反射光6は、凹部5から樹脂封止型光電変換集積装置に入射され、封止樹脂モールド1を透過して受光集積回路チップの受光部3に照射される。
【0007】
反射光6が照射されると、受光部3は入射光量に比例した光電流を発生し、光電変換素子2内部で電流から電圧に変換され、リードフレーム4から外部に出力される。
【0008】
一方、光ディスクの大容量化と高密度化の流れの中で光源として青紫色半導体レーザが用いられるようになり、その波長はおよそ405nmであり、封止樹脂モールド1の同波長帯域での透過率は低く、更に長期間に渡り青紫色の光を照射されると変質してしまうという問題があった。
【0009】
即ち、受光部3上の封止樹脂モールド1の部分が変質してしまい受光部3に到達する光量が激減し、ディスク反射光検出装置としての本質的な機能である光電変換を正常に行なうことができなくなってしまうという問題があった。
【0010】
この問題に対する一つの解決手段として、従来の樹脂封止型構造とは全く違った構造、すなわち、図9および図10に一例を示すような青紫色の光が透過する部分に樹脂を使用しない中空モールド硝子封止パッケージの提案がなされている。
【0011】
図9および図10において受光集積回路チップ9は、樹脂あるいはセラミック製のパッケージ本体7に格納され硝子製の蓋8により封止されている。
【0012】
受光集積回路チップ9の受光部10は、空隙11を介してディスク反射光を受光する構成となっており、樹脂劣化の問題を回避できる。
【0013】
【特許文献1】
特開平1−223318号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
樹脂封止型光電変換集積装置で問題となる青紫色レーザ光による樹脂劣化を回避するための中空モールド硝子封止パッケージ構造等では従来の装置と比べて構造が複雑であり、非常に高価であるという課題を有していた。また、密封されているが故に、高速再生や高速記録の際に、高周波の信号が加わることになり、発熱量が非常に大きく、時には誤動作することがあった。
【0015】
本発明は上記の課題を解決するものであり、従来の光電変換集積装置に比べても安価で、熱による影響を低減できる樹脂封止型光電変換集積装置の提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の光電変換集積装置の構成は、受光部を有した光電変換素子と、光電変換素子を載置し光電変換素子と電気的に接続されたリードフレームと、光電変換素子の一部分とリードフレームの一部分とを封止する封止樹脂モールドとを備えた樹脂封止型光電変換集積装置であって、封止樹脂モールドに第1の開口部と第2の開口部を設け、第1の開口部は少なくとも光電変換素子の受光部が外部に露出するように設けられ、第2の開口部はリードフレームにおいて光電変換素子を載置した側とは反対側となる部分が少なくとも露出するように設けられたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明は、受光部を有した光電変換素子と、光電変換素子を載置し光電変換素子と電気的に接続されたリードフレームと、光電変換素子の一部分とリードフレームの一部分とを封止する封止樹脂モールドとを備えた樹脂封止型光電変換集積装置であって、封止樹脂モールドに第1の開口部と第2の開口部を設け、第1の開口部は少なくとも光電変換素子の受光部が外部に露出するように設けられ、第2の開口部はリードフレームにおいて光電変換素子を載置した側とは反対側となる部分が少なくとも露出するように設けられたことを特徴とする樹脂封止型光電変換集積装置であり、コスト的に有利であり、しかも受光部状には樹脂材料が存在しないので、青紫レーザなどによる曇りの発生を抑止でき、しかも放熱効果を向上させることができる。
【0018】
請求項2記載の発明は、第1及び第2の開口部は封止樹脂モールド表面側よりも光電変換素子側の断面が小さくなっていることを特徴とする請求項1記載の樹脂封止型光電変換集積装置であり、光電変換素子とリードフレームとの電気的接合部をより厚く封止樹脂モールドで覆うことができるので、耐候性などを向上させることができる。
【0019】
請求項3記載の発明は、第1の開口部を塞ぐ透明部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の樹脂封止型光電変換集積装置であり、受光部の塵などによる特性劣化を防止でき、しかも密閉状態による放熱か第2の開口部を介して行うことができる。
【0020】
請求項4記載の発明は、第1の開口部を一時的に塞ぐ部材を設け、装置などに組み込む際に部材を取り除くことを特徴とする請求項1記載の樹脂封止型光電変換集積装置であり、輸送途中などで塵による受光部の損傷を防止できる。
【0021】
以下に、本実施の形態について、説明する。
【0022】
図1,図2,図3,図4はそれぞれ本発明の一実施の形態における樹脂封止型光電変換集積装置を示す表面斜視図,裏面斜視図,横断面図,分解斜視図である。
【0023】
図1〜図4において、20は封止樹脂モールドで、エポキシ樹脂などの絶縁性を有する樹脂材料で好適に形成される。21は封止樹脂モールド20中に一部埋設された光電変換素子で、光電変換素子21は受光集積回路が形成されており、しかも受光部22が半導体形成技術などによって、形成されている。光電変換素子21には光電変換素子21中に形成された回路と、電気的に接続された電極パッド23が複数形成されており、この電極パッド23は複数の端子部を有するリードフレーム24に電気的にワイヤ25で接続されている。また、光電変換素子21はリードフレーム24のアイランド24a上に接着などで取り付けられている。
【0024】
26は封止樹脂モールド20に設けられた開口部で、開口部26には少なくとも受光部22が露出するように構成されている。すなわち、受光部22上には封止樹脂モールド20が存在しないので、青紫レーザなどを長期間受光しても従来のような樹脂の曇りなどは発生しない。この開口部26は受光部22側に行くに従って開口が小さくなるように構成されており、この構成によって、リードフレーム24とワイヤ25の接合部やワイヤ25と電極パッド23との接合部をより多くの封止樹脂モールド20で覆うことができるため、電気的接合がはずれたりすることはなく、安定した特性を得ることができる。
【0025】
また、図2に示すように、開口部26が設けられた側と反対側にも開口部26と同様な開口部27が設けられており、リードフレーム24のアイランド24aの一部が少なくとも表出している構成となっている。この様に開口部27を設けることによって、光ディスク装置において高速記録や高速再生を行う際に発生する高周波駆動などによって光電変換素子21が発熱し高温になったとしても、この開口部27を設けていることによって、アイランド24aを介して外部に放熱され、特性劣化などを抑えることができる。
【0026】
また、この開口部26,27を設けることによって、リードフレーム24上に光電変換素子21を搭載した状態で、上下から図示しない治具などで、リードフレーム24及び光電変換素子21を挟んで、封止樹脂モールド20を設けることで、非常に受光部22の位置精度を高めることができる。
【0027】
更に開口部27を設けることで、樹脂封止型光電変換集積装置を回路光電変換素子上などに実装した場合に、開口部27の隙間に回路基板上に実装された他の電子部品等を収納できるので、回路基板の大きさを小さくすることもできる。
【0028】
また、図5に示すように、開口部26を塞ぐように封止樹脂モールド20上に青紫レーザによって劣化を生じないガラスなどでできた透明な透明部材28を設けることで受光部22を塵などから守ることができる。この様に透明部材28を設けることで、従来の技術では放熱問題が生じたが、本実施の形態では、開口部27を設け、裏面から効率よく放熱させることができるので、熱問題は生じにくくなる。さらに、上記構成では、透明部材28を設けなければならず、しかもその透明部材28は青紫レーザなどに対して劣化しない材料で構成しなければならないので、コスト面や工数が多く係り不具合が生じる可能性がある。
【0029】
従って、この透明部材28に変えて、透明或いは不透明の樹脂性フィルムなどを一時的に貼り付ける構成としても良い。すなわち、工場で生産された後に、樹脂製フィルムなどで開口部26を塞ぐことで、輸送中などに塵により受光部22の特性が劣化してしまうのを防止し、しかも光ディスク装置を組み立てる行程では、例えばこの樹脂製フィルムを剥がして、装置に組み込むようにすれば、安定した特性を維持させることができる。なお、樹脂フィルムでなくても開口部26,27に挿入される栓状体の様なものでも良い。
【0030】
尚、本実施の形態では、封止樹脂モールド20の構成材料として、として従来から使用されてきた透明樹脂を用いて成形することを前提に例を示したが、開口部26により光の入射経路の透過率は保証されるので透明樹脂にこだわる必要性は全くなく、機械的特性、温度特性などの性能優先あるいは価格優先の選択により樹脂を決定することにより、安価な樹脂封止型光電子集積装置を得ることもできる。
【0031】
更に、本実施の形態では、開口部26,27はそれぞれ断面方形状となる様に構成したが、断面円形状,多角形状,楕円形状としても良く、更には、開口部26,27それぞれで断面形状を異ならせても良い。
【0032】
【発明の効果】
以上のように本発明の樹脂封止型光電子集積装置によれば、受光部を有した光電変換素子と、光電変換素子を載置し光電変換素子と電気的に接続されたリードフレームと、光電変換素子の一部分とリードフレームの一部分とを封止する封止樹脂モールドとを備えた樹脂封止型光電変換集積装置であって、封止樹脂モールドに第1の開口部と第2の開口部を設け、第1の開口部は少なくとも光電変換素子の受光部が外部に露出するように設けられ、第2の開口部はリードフレームにおいて基板を載置した側とは反対側となる部分が少なくとも露出するように設けられたものであるので、コスト的に有利であり、しかも受光部上には樹脂材料が存在しないので、青紫レーザなどによる曇りの発生を抑止でき、しかも放熱効果を向上させることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における樹脂封止型光電変換集積装置を示す表面斜視図
【図2】本発明の一実施の形態における樹脂封止型光電変換集積装置を示す裏面斜視図
【図3】本発明の一実施の形態における樹脂封止型光電変換集積装置を示す横断面図
【図4】本発明の一実施の形態における樹脂封止型光電変換集積装置を示す分解斜視図
【図5】本発明の一実施の形態における樹脂封止型光電変換集積装置を示す裏面斜視図
【図6】従来の樹脂封止型光電変換集積装置の一例を示す表面斜視図
【図7】従来の樹脂封止型光電変換集積装置の一例を示す裏面斜視図
【図8】従来の樹脂封止型光電変換集積装置の一例を示す断面図
【図9】従来の樹脂封止型光電変換集積装置の一例を示す表面斜視図
【図10】従来の樹脂封止型光電変換集積装置の一例を示す断面図
【符号の説明】
20 封止樹脂モールド
21 光電変換素子
22 受光部
24 リードフレーム
26,27 開口部
Claims (4)
- 受光部を有した光電変換素子と、前記光電変換素子を載置し前記光電変換素子と電気的に接続されたリードフレームと、前記光電変換素子の一部分と前記リードフレームの一部分とを封止する封止樹脂モールドとを備えた樹脂封止型光電変換集積装置であって、封止樹脂モールドに第1の開口部と第2の開口部を設け、前記第1の開口部は少なくとも光電変換素子の受光部が外部に露出するように設けられ、前記第2の開口部は前記リードフレームにおいて前記光電変換素子を載置した側とは反対側となる部分が少なくとも露出するように設けられたことを特徴とする樹脂封止型光電変換集積装置。
- 第1及び第2の開口部は封止樹脂モールド表面側よりも光電変換素子側の断面が小さくなっていることを特徴とする請求項1記載の樹脂封止型光電変換集積装置。
- 第1の開口部を塞ぐ透明部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の樹脂封止型光電変換集積装置。
- 第1の開口部を一時的に塞ぐ部材を設け、装置などに組み込む際に前記部材を取り除くことを特徴とする請求項1記載の樹脂封止型光電変換集積装置。
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WO2007037221A1 (ja) * | 2005-09-27 | 2007-04-05 | Sony Chemical & Information Device Corporation | 機能素子パッケージ及びその製造方法 |
JP2008053546A (ja) * | 2006-08-25 | 2008-03-06 | Tdk Corp | 受光素子 |
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2003
- 2003-06-30 JP JP2003186824A patent/JP2005026260A/ja active Pending
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