JP2005026196A - 冷陰極蛍光ランプ - Google Patents
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Abstract
【課題】放電開始の遅れを防ぐとともに点灯中における電子放射性物質の飛散を防止する。
【解決手段】弧状の2枚の金属板11a,11bを重ね合わせて筒状の電極とし、この重なり合う部分における内側の金属板11bの窪み12に電子放射性物質13を塗布することで、電子放射性物質13により放電が瞬時に開始されるようにする。また、電子放射性物質13を塗布した部分が内側の金属板11aと外側の金属板11bとで封鎖されるようにして、電子放射性物質13の飛散を防止する。内側の金属板11bの熱膨張係数は、外側の金属板11aの熱膨張係数がよりも大きいものとする。両金属板11a,11bの間隙の距離は、ランプ点灯中に内側の金属板11bの熱膨張により密封が可能な距離とする。
【選択図】図2
【解決手段】弧状の2枚の金属板11a,11bを重ね合わせて筒状の電極とし、この重なり合う部分における内側の金属板11bの窪み12に電子放射性物質13を塗布することで、電子放射性物質13により放電が瞬時に開始されるようにする。また、電子放射性物質13を塗布した部分が内側の金属板11aと外側の金属板11bとで封鎖されるようにして、電子放射性物質13の飛散を防止する。内側の金属板11bの熱膨張係数は、外側の金属板11aの熱膨張係数がよりも大きいものとする。両金属板11a,11bの間隙の距離は、ランプ点灯中に内側の金属板11bの熱膨張により密封が可能な距離とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、液晶表示装置等の光源として使用される冷陰極蛍光ランプに関し、特に始動特性を改良する技術に関する。
冷陰極蛍光ランプの基本的な構成は、直管形のガラスバルブの内壁に蛍光体被膜が形成され、ガラスバルブの内部に希ガス及び水銀が気密に封入され、ガラスバルブの両端部に一対の電極が配置された構成である。
各電極にはそれぞれリード線が接続されており、リード線を介して電力を電極に供給することにより、冷陰極蛍光ランプは放電を開始する。ところが、冷陰極蛍光ランプを長時間に渡って暗黒状態にある環境や低温の環境に放置していた場合には、放電のきっかけとなる初期電子数が減少しているため放電の開始が遅れることとなる。そこで、従来は、エージング時に過電流や時間延長によって電極をスパッタリングさせて強制的に黒化させたり、電極の表面あるいは電極位置に対応するガラスバルブ内壁面に電子放射性物質を塗布しておくことで、始動特性を改善していた。
しかしながら、前者の強制的な黒化を行った場合には、エージング時の電流が高くなるため、電極の消耗を促進してしまい、結果としてランプ輝度を低下させる原因となっていた。
一方、後者の電子放射性物質を塗布した場合には、電子放射性物質が点灯中に電極やガラスバルブ内壁面から飛散してしまい、冷陰極蛍光ランプが放射する光にチラツキが生じるといった問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、放電開始の遅れを防ぐとともに点灯中における電子放射性物質の飛散を防止し得る冷陰極蛍光ランプを提供することにある。
本発明に係る冷陰極蛍光ランプは、ガラスバルブと、前記ガラスバルブの内壁に形成された蛍光体被膜と、前記ガラスバルブの内部に封入された希ガス及び水銀と、前記ガラスバルブの両端部に封着された一対の導入線にそれぞれ接続された電極とを備えた冷陰極蛍光ランプにおいて、前記電極は、弧状の2枚の金属板を筒状に重ね合わせ、この重なり合う部分の内側の金属板に形成した窪みに電子放射性物質が塗布されたことを特徴とする。
本発明にあっては、弧状の2枚の金属板を重ね合わせて筒状の電極とし、この重なり合う部分の内側の金属板に形成した窪みに電子放射性物質を塗布したことで、電子放射性物質により放電が瞬時に開始されるようにするとともに、電子放射性物質を塗布した部分が内側の金属板と外側の金属板とで封鎖されるようにしている。
本発明の冷陰極蛍光ランプによれば、放電開始の遅れを防ぐとともに、点灯中において電子放射性物質の電極からの飛散を防止でき、もってチラツキの発生を防止することができる。
以下、一実施の形態における冷陰極蛍光ランプについて図面を用いて説明する。
図1に示すように、本実施の形態における冷陰極蛍光ランプは、直管形のガラスバルブ1の内壁に紫外線による刺激で発光する蛍光体被膜3が形成され、ガラスバルブ1の内部にネオン、アルゴル、キセノン等のうちの少なくとも1種類を用いた希ガス6及び水銀(図示せず)が気密に封入される。ガラスバルブ1の両端部には同一構成の電極4a,4bが配置され、電極4a,4bにそれぞれ接続されたリード線5a,5bが、ガラスバルブ1の両端の封着部2a,2bに貫通するようにそれぞれ封着される。
図2および図3に示すように、電極4aは、弧状に反らせた径の異なる2枚の金属板11a,11bを筒状に重ね合わせ、この重なり合う部分における内側の金属板11bに窪み12を形成し、窪み12に電子放射性物質13を塗布した構成である。電子放射性物質13としては、少なくともセシウム(Cs)、アルミニウム(Al)のうちのいずれかを用いる。
この構成により、ランプに電圧を印加したときには電子放射性物質13により瞬時に放電が開始されるようにするとともに、電子放射性物質13を塗布した窪み12の空間を両金属板11a,11bで封鎖するようにして、電子放射性物質13の飛散を防止する。
金属板11a,11bは、重なり合う一方の端部が溶接され、この部分の内側の金属板11bにリード線5aが溶接される。重なり合う他方の端部は、内側の金属板11bと外側の金属板11aの間に一定の間隙が設けられる。
内側の金属板11bについては、その熱膨張係数が外側の金属板11aの熱膨張係数よりも大きくなるように設定する。これによって、ランプ点灯中にリード線5から電力が供給され、金属板11が加熱されていったときに、内側の金属板11bが熱膨張して両金属板11a,11bの間隙が狭まるようにし、電子放射性物質13の飛散防止の効果を高める。
また、両金属板11a,11bの間隙の距離を、ランプ点灯中に内側の金属板11bの熱膨張により密封が可能な距離とする。これによって、電子放射性物質13が点灯開始時にのみ働くようにして、点灯中に飛散することを完全に防止する。
次に、比較例の冷陰極蛍光ランプについて説明する。比較例の冷陰極蛍光ランプの基本的な構成は図1と同様であり、電極の構成だけが異なるので、ここではこの点についてだけ説明することとし、重複した説明は省略する。
図4に示すように、比較例の電極21は、有底筒状の形状であり、その底部にリード線25が接続される。電極21の端部外側の表面には電子放射性物質23が塗布される。
図5は、実施例と比較例について放電開始の遅れ時間を示すグラフである。ここでは、実施例と比較例の双方についてガラスバルブ1の内径を1.8mm、長さを200mmとした。蛍光体被膜3の厚さは、約20〜30μmとした。インバータから冷陰極蛍光ランプへの供給電圧は750Vとした。電子放射性物質としてはCs化合物を用いた。また、実施例における2枚の金属板の間隙の距離は、0.5mm以下とした。同図のグラフに示すように、実施例は、放電開始の遅れ時間について比較例と同等の性能であることが確認された。
したがって、本実施の形態によれば、弧状の2枚の金属板11a,11bを重ね合わせて筒状の電極とし、この重なり合う部分における内側の金属板11bの窪み12に電子放射性物質13を塗布したことで、電子放射性物質13により放電が瞬時に開始されるので、放電開始の遅れを防止することができる。また、電子放射性物質13を塗布した部分が内側の金属板11aと外側の金属板11bとで封鎖されるので、電子放射性物質13の飛散を防止することができる。
本実施の形態によれば、内側の金属板11bの熱膨張係数を、外側の金属板11aの熱膨張係数よりも大きくしたことで、ランプ点灯中に内側の金属板11bの熱膨張により両金属板11a,11bの間隙が狭まるので、電子放射性物質13の飛散をさらに防止することができる。
本実施の形態によれば、両金属板11a,11bの間隙の距離を、ランプ点灯中に内側の金属板11bの熱膨張により密封が可能な距離としたことで、電子放射性物質13が点灯開始時にのみ働き、点灯中に飛散することを完全に防止することができる。
1…ガラスバルブ
2a,2b…封着部
3…蛍光体被膜
4a,4b…電極
5a,5b…リード線
6…希ガス
11a,11b…金属板
13…電子放射性物質
2a,2b…封着部
3…蛍光体被膜
4a,4b…電極
5a,5b…リード線
6…希ガス
11a,11b…金属板
13…電子放射性物質
Claims (4)
- ガラスバルブと、前記ガラスバルブの内壁に形成された蛍光体被膜と、前記ガラスバルブの内部に封入された希ガス及び水銀と、前記ガラスバルブの両端部に封着された一対の導入線にそれぞれ接続された電極とを備えた冷陰極蛍光ランプにおいて、
前記電極は、弧状の2枚の金属板を筒状に重ね合わせ、この重なり合う部分の内側の金属板に形成した窪みに電子放射性物質が塗布されたことを特徴とする冷陰極蛍光ランプ。 - 前記窪みを形成した部分の内側の金属板と外側の金属板との間に一定の間隙を設け、
前記内側の金属板の熱膨張係数を、外側の金属板の熱膨張係数がよりも大きくしたことを特徴とする請求項1記載の冷陰極蛍光ランプ。 - 前記間隙は、ランプ点灯中に内側の金属板の熱膨張により密封が可能な距離としたことを特徴とする請求項2記載の冷陰極蛍光ランプ。
- 前記電子放射性物質は、少なくともセシウム、アルミニウムのうちのいずれかを用いたものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の冷陰極蛍光ランプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003271001A JP2005026196A (ja) | 2003-07-04 | 2003-07-04 | 冷陰極蛍光ランプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003271001A JP2005026196A (ja) | 2003-07-04 | 2003-07-04 | 冷陰極蛍光ランプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005026196A true JP2005026196A (ja) | 2005-01-27 |
Family
ID=34190796
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003271001A Pending JP2005026196A (ja) | 2003-07-04 | 2003-07-04 | 冷陰極蛍光ランプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005026196A (ja) |
-
2003
- 2003-07-04 JP JP2003271001A patent/JP2005026196A/ja active Pending
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