JP2005026035A - スイッチ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】可動接点14の接触部14Aを略円弧状に形成すると共に、可動接点14が弾接摺動するケース11内底面を、固定接点2よりも高い摺動面15とすることによって、固定接点2の端部上面に多少の樹脂バリ6が発生しても、接触部14Aが樹脂バリ6に触れることなく接点のON/OFF動作が行なわれるため、接点のON/OFFタイミングのバラツキが少なく、動作の確実なスイッチを得ることができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種電子機器において、記録媒体の有無やメカニズムの動作検出等に用いられるスイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ビデオやパソコン等の各種電子機器の小型化や高機能化が進むなか、これらのテープやディスク等の記録媒体の有無、或いはツマミや扉等のメカニズムの動作検出等に用いられる検出用のスイッチにおいても、小型薄型で動作の確実なものが求められている。
【0003】
このような従来のスイッチについて、図5及び6を用いて説明する。
【0004】
図5は従来のスイッチの断面図であり、同図において、1は絶縁樹脂製で上面開放の箱形のケース、2は導電金属薄板製の固定接点で、複数の固定接点2がケース1の内底面にインサート成形等によって植設固定されると共に、その端子部(図示せず)が各々外方へ延出している。
【0005】
また、3は絶縁樹脂製の操作体で、端部の支点部3Aが回転可能に保持されてケース1内に収納されると共に、上端の操作部3Bがケース1上面の開口部から上方へ突出している。
【0006】
さらに、4は中央部が折曲された弾性金属薄板製の可動接点で、やや撓んだ状態でケース1内に収納され、端部の接触部4Aがケース1の内底面に弾接してスイッチが構成されている。なお、5はケース1内底面の摺動面である。
【0007】
そして、このように構成されたスイッチは、上下面に複数の配線パターンが形成された配線基板(図示せず)上に載置され、ケース1から延出した固定接点2の端子部が、所定の配線パターンに半田付けされて、機器の電子回路に電気的に接続される。
【0008】
以上の構成において、テープやディスク等の記録媒体の挿抜、或いはツマミや扉等のメカニズムによって、ケース1上方へ突出した操作部3Bが押圧操作されると、操作体3が支点部3Aを支点として下方向へ回転する。
【0009】
これによって、可動接点4が操作体3下面に押圧され、図6(a)の部分断面図に示すように、ケース1の内底面に弾接した可動接点4端部の接続部4Aが、図6(b)に示すように、固定接点2の方向へケース1内底面上を弾接摺動する。
【0010】
そして、操作部3Bが所定量押圧されると、接触部4Aが固定接点2端部に弾接し、図6(c)に示すように、接触部4Aが固定接点2上を弾接摺動して、可動接点4を介して複数の固定接点2間がONとなる。
【0011】
また、操作体3への操作力が解除されると、可動接点4の弾性復帰力によって、操作体3が上方向に押圧されて回転すると共に、接触部4Aも固定接点2からケース1内定面へ弾接摺動して、複数の固定接点2間がOFFとなり、図5の状態に復帰するように構成されている。
【0012】
なお、固定接点2が植設されたケース1を、成形金型によって絶縁樹脂で成形加工する際、固定接点2上面とケース1内底面は金型の合わせ面となるため、図6に示すように、固定接点2端部上面に樹脂バリ6が発生する場合がある。
【0013】
このように、固定接点2上面やケース1内底面に樹脂バリ6が発生した場合には、図6(b)に示すように、可動接点4端部の接触部4Aが樹脂バリ6を乗り越えた後に、固定接点2上面、或いはケース1内底面へ弾接するため、樹脂バリ6の発生していないものに比べ、操作部3Bを所定量操作した時に接触部4Aと固定接点2がONする、或いはOFFするタイミングにズレが生じる。
【0014】
また、この操作体3を所定量操作してもONしない、或いはOFFしないといった、所謂、接点のON/OFFタイミングのズレは、発生した樹脂バリ6の大きさによって、その差の程度にバラツキを生じるものであった。
【0015】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
【0016】
【特許文献1】
特開2001−297660号公報
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のスイッチにおいては、上記のように固定接点2上面やケース1内底面に樹脂バリ6が発生した場合、接点のON/OFFタイミングにバラツキが生じ、操作体3を所定量操作した際の動作が不安定なものとなり易いという課題があった。
【0018】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、接点のON/OFFタイミングのバラツキが少なく、確実な動作の可能なスイッチを提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、以下の構成を有するものである。
【0020】
本発明の請求項1に記載の発明は、可動接点の接触部を略円弧状に形成すると共に、可動接点が弾接摺動するケース内底面または内側面を、固定接点よりも高い摺動面としてスイッチを構成したものであり、固定接点の端部上面に多少の樹脂バリが発生しても、略円弧状の接触部が固定接点とこれよりも高い摺動面を弾接摺動し、接触部が樹脂バリに触れることなく接点のON/OFF動作が行なわれるため、接点のON/OFFタイミングのバラツキが少なく、動作の確実なスイッチを得ることができるという作用を有する。
【0021】
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、ケースの摺動面に代えて、可動接点が弾接摺動するケース内底面または内側面と固定接点端部との間に溝部を形成したものであり、樹脂バリはこの溝部底面に発生し、ケース内底面または内側面と固定接点上は滑らかであるため、スイッチの動作をより確実なものとすることができるという作用を有する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図4を用いて説明する。
【0023】
なお、従来の技術の項で説明した構成と同一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を簡略化する。
【0024】
(実施の形態)
図1は本発明の一実施の形態によるスイッチの断面図であり、同図において、11は絶縁樹脂製で上面開放の箱形のケース、2は導電金属薄板製の固定接点で、複数の固定接点2がケース11の内底面にインサート成形等によって植設固定されると共に、その端子部(図示せず)が各々外方へ延出している。
【0025】
また、3は絶縁樹脂製の操作体で、端部の支点部3Aが回転可能に保持されてケース11内に収納されると共に、上端の操作部3Bがケース11上面の開口部から上方へ突出している。
【0026】
さらに、14は中央部が折曲された弾性金属薄板製の可動接点で、やや撓んだ状態でケース11内に収納されると共に、可動接点14端部にはR0.5mm前後の略円弧状の接触部14Aが形成されている。
【0027】
そして、ケース11内底面には、固定接点2上面よりも0.05mm前後高い摺動面15が形成され、この摺動面15に略円弧状の接触部14Aが弾接して、スイッチが構成されている。
【0028】
そして、このように構成されたスイッチは、上下面に複数の配線パターンが形成された配線基板(図示せず)上に載置され、ケース11から延出した固定接点2の端子部が、所定の配線パターンに半田付けされて、機器の電子回路に電気的に接続される。
【0029】
以上の構成において、テープやディスク等の記録媒体の挿抜、或いはツマミや扉等のメカニズムによって、ケース11上方へ突出した操作部3Bが押圧操作されると、操作体3が支点部3Aを支点として下方向へ回転する。
【0030】
これによって、可動接点14が操作体3下面に押圧され、図2(a)の部分断面図に示すように、ケース11内底面の摺動面15に弾接した可動接点14端部の接触部14Aが、固定接点2の方向へ摺動面15上を弾接摺動する。
【0031】
そして、操作部3Bが所定量押圧されると、図2(b)に示すように、接触部14Aが固定接点2に弾接するが、この時、ケース11の成形加工時に金型の合わせ面となる、固定接点2端部上面に樹脂バリ6が発生していたとしても、摺動面15は固定接点2上面よりも高く形成され、また、可動接点14の接触部14Aは略円弧状に形成されているため、接触部14Aは樹脂バリ6に触れることなく固定接点2上面へ弾接する。
【0032】
また、この後、操作体3の操作に伴って、図2(c)に示すように、接触部14Aが固定接点2上を弾接摺動し、可動接点14を介して複数の固定接点2間がONとなる。
【0033】
さらに、操作体3への操作力が解除されると、可動接点14の弾性復帰力によって、操作体3が上方向に押圧されて回転すると共に、接触部14Aも固定接点2からケース11の摺動面15へ弾接摺動して、複数の固定接点2間がOFFとなり、図1の状態に復帰する。
【0034】
なお、この時も、可動接点14の接触部14Aは、固定接点2端部上面の樹脂バリ6に触れることなく、摺動面15へ弾接摺動する。
【0035】
つまり、操作体3の押圧操作時にも復帰時にも、略円弧状の接触部14Aが固定接点2とこれよりも高い摺動面15上を弾接摺動し、接触部14Aが固定接点2端部上面の樹脂バリ6に触れることなく、接点のON/OFF動作を行なうことによって、操作体3を所定量操作してもONしない、或いはOFFしないといった、接点のON/OFFタイミングのずれが生じないように構成されている。
【0036】
このように本実施の形態によれば、固定接点2の端部上面に多少の樹脂バリ6が発生しても、略円弧状の接触部14Aが固定接点2とこれよりも高い摺動面15を弾接摺動し、接触部14Aが樹脂バリ6に触れることなく接点のON/OFF動作が行なわれるため、接点のON/OFFタイミングのバラツキが少なく、動作の確実なスイッチを得ることができるものである。
【0037】
なお、摺動面15の高さは、摺動面15が固定接点2よりあまり高いと、接触部14Aが固定接点2から摺動面15へ弾接摺動する際に、引掛り感を生じ操作感触が損なわれるため、樹脂バリ6の厚さよりは高く操作感触を損なわない0.05mm前後が好ましい。
【0038】
また、以上の説明では、摺動面15を固定接点2よりも高くした構成について説明したが、この摺動面15に代えて、図3の部分断面図に示すように、可動接点14の接触部14Aが弾接摺動するケース11内底面と固定接点2端部との間に、接触部14AのR0.5mm前後の円弧よりも小さな、幅0.2mm前後の溝部16を形成することによって、樹脂バリ6はこの溝部16底面に発生し、ケース11内底面と固定接点2上は滑らかとなるため、より動作の確実なスイッチを実現することができる。
【0039】
さらに、図4の部分断面図に示すように、固定接点2端部がケース11の摺動面15内まで伸長した構成としてもよい。
【0040】
なお、以上の説明では、ケース11内底面に複数の固定接点2を植設し、操作体3の回転によって可動接点14を弾接摺動させる構成について説明したが、固定接点2をケース11の内側面に植設したり、操作体3を回転ではなくケース11内を上下或いは左右方向へ移動させ、この移動によって接点のON/OFF動作を行なう構成としても、本発明の実施は可能である。
【0041】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、接点のON/OFFタイミングのバラツキが少なく、動作の確実なスイッチを実現することができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるスイッチの断面図
【図2】同部分断面図
【図3】同他の実施の形態による部分断面図
【図4】同部分断面図
【図5】従来のスイッチの断面図
【図6】同部分断面図
【符号の説明】
2 固定接点
3 操作体
3A 支点部
3B 操作部
6 樹脂バリ
11 ケース
14 可動接点
14A 接触部
15 摺動面
16 溝部
Claims (2)
- 内底面または内側面に固定接点が植設された箱形のケースと、このケース内に回転または移動可能に収納された操作体と、この操作体の回転または移動によって接触部が、上記ケース内底面または内側面及び上記固定接点上を弾接摺動する可動接点からなり、上記可動接点の接触部を略円弧状に形成すると共に、上記可動接点が弾接摺動するケース内底面または内側面を、固定接点よりも高い摺動面としたスイッチ。
- ケースの摺動面に代えて、可動接点が弾接摺動するケース内底面または内側面と固定接点端部との間に溝部を形成した請求項1記載のスイッチ。
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