JP2005025981A - 表示装置用面光源装置及び表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】液晶パネル等の表示パネルを背面から照射するバックライトとして面光源装置が使用されているが、長時間に亘って点灯動作をさせると内部電極を覆っている誘電体層が破損され、これに伴って内外部電極間での放電のアンバランスが生じ、輝度分布が一定とならずに表示装置の表示品位を低下させていたが、この輝度分布を略一定化し高輝度を得ることを可能にした表示装置用面光源装置及びこれを使用した表示装置を提供する。
【解決手段】前面基板29及び背面基板30を有する内部に放電媒体35を封入した平面状容器31の背面基板30外側面に外部電極36を設け、内部電極34を誘電体層で被覆することなく平面状容器31内の放電媒体35中に直接露呈させて配置する。
【選択図】 図1
【解決手段】前面基板29及び背面基板30を有する内部に放電媒体35を封入した平面状容器31の背面基板30外側面に外部電極36を設け、内部電極34を誘電体層で被覆することなく平面状容器31内の放電媒体35中に直接露呈させて配置する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置用面光源装置及びそれを用いた表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置に代表される平面表示装置は、軽量、薄型、低消費電力の特徴を生かして、パーソナルコンピュータやワードプロセッサー等の表示装置として、あるいはテレビジョン受像機用の表示装置として、各種分野で使用されている。
【0003】
そのなかでも、各画素電極にスイッチ素子として3端子非線形素子が電気的に接続されてなるアクティブマトリクス型表示装置は、隣接画素間でのクロストークのない良好な表示画像が得られることから、現在の主流となっている。
【0004】
このアクティブマトリクス型カラー液晶表示装置は、図38に示すように、透明なガラス材からなる基板61上にマトリクス状にスイッチング素子、例えばアモルファスシリコンを半導体層とした薄膜トランジスタ(TFT)62を設け、このTFT62を覆うようにアクリル材等から構成される青、緑、赤の3色カラーフィルタ層63を形成する複数の着色層63B,63G,63Rが設けられている。このカラーフィルタ層63に夫々スルーホール部を形成して、このスルーホール部を介してTFT62と接続される複数のITO(Indium TinOxide)等から構成される透明な画素電極64をカラーフィルタ層63上に配置し、更にこの画素電極64面上にポリイミド等から構成される配向膜65を形成したアレイ基板66を有している。
【0005】
このアレイ基板66と対向して配置される対向基板67は、同様に透明なガラス材にて形成された基板68を有し、この基板68のアレイ基板66と対向する対向面上には、ITO等から構成される透明な共通電極69が設けられ、この共通電極69上には、ポリイミド等から構成される配向膜70が設けられている。更に、アレイ基板66の表示領域の外周部分には、黒色の遮光膜によって形成された遮光部71が設けられ、この遮光部71によって非表示領域を覆い隠すようにしている。
【0006】
また、このアレイ基板66上から対向基板67へ電圧を印加する電極転移材として、銀ペースト(図示せず)等が画面周辺部に配置され、この電極転移材によってアレイ基板66と対向基板67間を電気的に接続するようになされている。
【0007】
このアレイ基板66と対向基板67間は、両基板66,67間に介在されるスペーサ72によって、そのギャップが規定されており、両基板66,67は所定の間隙を持って対向配置されるとともに、その周辺部を熱または紫外線硬化型のアクリル系あるいはエポキシ系の接着剤から構成されるシール材73を介して貼合わされており、この間隙部分には液晶層74が封止されて、液晶パネル(セル)75が構成されている。
【0008】
この液晶パネル75の両外表面には、偏光板76,77が接着剤によって貼付され、アレイ基板66側の偏光板76の外方にはバックライト等の面光源装置78が配置されて、カラー液晶表示装置を構成している。
【0009】
このように構成されたカラー液晶表示装置は、光源となる面光源装置78を点灯し、TFT62を駆動することによって画素電極64をスイッチング制御して、画素電極64電圧と対向する共通電極69に供給される電圧との電位差により、各々の画素電極64上の液晶層74を制御して光シャッターの役目を行わせることにより、所定のカラー画像を表示している。
【0010】
このようなアクティブマトリクス型液晶表示装置にあっては、従来においては、例えば容器の底に設けた反射板上に蛍光ランプ等の管状光源を設け、その上に拡散板やシート等で閉塞配置したバックライトが用いられていた。しかしながら、近時のように35インチ、50インチ等のように大型化されてきた液晶パネル75の表示領域全面の広範囲にわたり発光輝度の均一性を確保するためには、バックライトと液晶パネル75との間隔を大きく設定する必要があり、このため表示装置の薄型化を達成することが極めて難しかった。
【0011】
このため、表示装置をより薄型に構成することが可能なエッジライト方式の光源装置が使用されるようになってきた。このエッジライト方式の光源装置は、液晶パネル75と対向する裏面側に散乱パターンが印刷されたアクリル等の樹脂製導光体を配置し、この導光体の端辺を光導入面とし、この光導入面に近接して複数本の細管蛍光ランプ等の管状光源を配置した構成となっている。このように構成することによって、管状光源からの光源光は、導光体の光導入面から導光体内に入射されて、導光体中を反射しながら伝達される。そして、散乱パターンに射突した光源光は散乱パターンによって散乱され、液晶パネル75と対向する導光体主表面側に導かれて液晶パネル75を照射する。このとき散乱パターンの面積や密度等を工夫することにより、液晶パネル75の表示領域内で均一な発光輝度を得ることを可能としている。
【0012】
このようなエッジライト方式の光源装置を採用することにより、光源装置と液晶パネル75とを近接して配置することが可能となるため、従来のバックライト方式に比べて光源装置としての薄型化が図れるので、小型で薄型化された表示装置として構成することが可能となる。
【0013】
しかしながら、このようなエッジライト方式の光源装置においても、利用できる蛍光ランプの本数に制約を受けたり、光伝導に間接的に使用される導光板等による光の損失が大きく、表示装置としての高輝度化を図ることが難しい状況にある。
【0014】
このため、より高い輝度を必要とするデスクトップ型パーソナルコンピュータ用の液晶ディスプレイや液晶テレビジョン受像機用の液晶モニター等の表示装置には、近時光源となる蛍光ランプを液晶パネルの背面に配置する直下式のバックライトからなる光源装置が用いられるようになってきた。この直下式のバックライトとしては、8本程度の細管蛍光ランプを平行に配置し、この蛍光ランプの背面側に反射板を、前面側に発光を均一にするための拡散板を配置した光源装置が一般的に用いられている。
【0015】
しかしながら、使用している細管蛍光ランプの輝度は20000〜40000cd/m2程度あるが、反射板や拡散板等を用いて平面光源として利用すると、これら構成部材の光損失によって光源装置としての輝度としては数千cd/m2程度にまで低下してしまうのが現状である。これを補うために蛍光ランプの使用本数を増加させることで高輝度化が可能となる反面、蛍光ランプの駆動回路数が増えたり消費電力が増加する欠点がある。
【0016】
このため最近では、細管蛍光ランプに代えて蛍光ランプ自体が平面形状をした平面形のバックライトからなる面光源装置が注目されるようになってきた。この平面形のバックライトも高輝度化が図れる直下式のバックライトの一種であり、平面形のバックライト表示領域の殆どが放電領域となるために、高輝度を得るのが比較的容易となっている。
【0017】
この平面形のバックライトからなる面光源装置は、図39に示すように、厚さ3mm程度の前面ガラス基板81を有し、この基板81の長辺両側の内側面側に一対の電極82が配置され、その電極82上を厚さ60μm程度の誘電体層83で覆っている。この誘電体層83上を除く前面ガラス基板81の内面には、蛍光体層84が10μm程度の厚さに塗布形成されている。
【0018】
一方、プレス成形された厚さ3mm程度の箱状の背面ガラス容器85の底面には、蛍光体層86が100μm程度と前面ガラス基板81の蛍光体層84に比較して厚めに塗布形成されている。この背面ガラス容器85の開口部を前面ガラス基板81で施蓋して密閉容器を形成し、この前面ガラス基板81と背面ガラス容器85によって形成される放電空間には、例えば、Ar+Xeの混合ガスを数kPa程度の圧力で封入することにより面光源装置78を構成している。
【0019】
このように構成された面光源装置78の一対の電極82間にパルス電圧を印加して放電させると、キセノンが放射する147nmの共鳴線と分子発光172nmを主とする真空紫外線で、蛍光体層84,86が励起されて可視光が放射され、液晶パネル75を照射している。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように構成された平面形のバックライト方式の面光源装置78では、高輝度を得るために一対の電極82自体夫々を少なくとも誘電体層83にて被覆しており、この一対の電極82を覆う誘電体層83の膜厚を数百μm以下と非常に薄く形成している。このため、面光源装置78を長時間点灯させて連続使用していると、一対の電極82間の放電によってこの誘電体層83が破壊されて、電極82部分が外部に露呈されてしまう事態が発生する。この電極82が外部に露呈されてしまうと、この露呈部分からの放電が容易になる一方で、誘電体層83で覆われている電極82部分からは放電しにくくなるために、発光に不均一性を生じ発光輝度の均一性が損なわれてしまうという問題が生じていた。
【0021】
また、このような誘電体層83の破壊という不具合を回避するためには、面光源装置78への投入電力を抑制しなくてはならないという制限が課せられてしまうので、得られる輝度には自ずと制限を受けてしまい、高輝度化の足かせとなっていた。
【0022】
本発明は、このような課題に対処してなされたもので、面光源装置の点灯中の信頼性の向上を図るとともに、高輝度化を容易に達成し得る表示装置用面光源装置及びそれを用いた表示装置を提供することを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明は、透光性材からなる前面基板及び背面基板を有し、その内部に放電媒体を封入した平面状容器の内外面に内部電極及び外部電極を配置した表示装置用面光源装置において、内部電極を平面状容器の放電媒体内に直接露呈させた構成としている。
【0024】
このように構成することで、内部電極を誘電体層で被覆することなく直接放電媒体内に露呈させることで、高輝度で発光輝度分布を略一定とすることが可能となる表示装置用面光源装置を得ることができる。
【0025】
また、複数の画素からなる表示領域を備えた表示パネルと、この表示パネルの背面側に対向配置され前記表示領域を照射する所定の有効発光領域面を有する面光源装置とを備えた表示装置において、この面光源発光装置を、透光性材からなる前面基板及び外部電極を形成した背面基板を有する平面状容器を備え、その容器内部に放電媒体を封入するとともに、内部電極をこの放電媒体に直接露呈するように容器内に収容するように構成している。
【0026】
このように表示パネルの背面に、内部電極を誘電体層で被覆することなく直接放電媒体内に露呈させた面光源装置を配置することで、高輝度で発光輝度分布が略一定とすることが可能な表示品位に優れた表示装置を得ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る表示装置用面光源装置及び表示装置の一実施形態であるアクティブマトリクス型液晶表示装置を例にとって、図面を参照して詳細に説明する。
【0028】
このアクティブマトリクス型カラー液晶表示装置は、図1に示すように、透明なガラス材からなる基板11上に複数本の信号線(図示せず)と複数本の走査線(図示せず)とがマトリクス状に配置され、各交点近傍にスイッチング素子、例えばアモルファスシリコンを半導体層とした薄膜トランジスタ(TFT)12を設け、このTFT12を覆うようにアクリル材等から構成される青、緑、赤の3色カラーフィルタ層13を形成する複数の着色層13B,13G,13Rが設けられている。このカラーフィルタ層13に夫々スルーホール部を形成して、このスルーホール部を介してTFT12と接続される複数のITO等から構成される透明な画素電極14をカラーフィルタ層13上に配置し、更にこの画素電極14面上にポリイミド等から構成される配向膜15を形成したアレイ基板16を有している。
【0029】
このアレイ基板16と対向して配置される対向基板17は、同様に透明なガラス材にて形成された基板18を有し、この基板18のアレイ基板16と対向する対向面上には、必要に応じてTFT12並びに画素電極14周辺を遮光するためのマトリクス状の遮光膜(図示せず)が配置され、この上に絶縁膜を介してITOからなる共通電極19が配置されて構成され、更にこの共通電極19上には、ポリイミド等から構成される配向膜20が設けられている。なお、図示の場合には、アレイ基板16の表示領域の外周部分は、黒色の遮光膜によって形成された遮光部21を設けた場合を例示しており、この遮光部21によって非表示領域を覆い隠すようにしている。
【0030】
また、このアレイ基板16上から対向基板17へ電圧を印加する電極転移材として、銀粒子等の導電粒子が樹脂中に分散されてなる電極転移材(図示せず)等が画面周辺部に配置され、この電極転移材によってアレイ基板16と対向基板17間を電気的に接続するようになされている。
【0031】
このアレイ基板16と対向基板17間は、両基板16,17間に介在されるスペーサ22によって、そのギャップが規定されており、両基板16,17は所定の間隙を持って対向配置されるとともに、その周辺部を熱または紫外線硬化型のアクリル系あるいはエポキシ系の接着剤から構成されるシール材23を介して貼合わされており、この間隙部分には液晶層24が封止されて、表示パネル(液晶セル)25が構成されている。
【0032】
このスペーサ22は、カラーフィルタ層13を構成する着色層13G,13B,13Rと同じ材料を使用して積層形成することが可能なので、着色層13G,13B,13Rの形成時にスペーサ22を同時に同じ材料を使用して、フォトリソグラフィ法によって作り込むことで、工程の削減を図ることが可能である。
【0033】
更に、この液晶パネル25の両外表面には、偏光板26,27が接着剤によって貼付され、アレイ基板16側の偏光板26の外方には、バックライトとしての面光源装置28が配置されて、カラー液晶表示装置が構成されている。
【0034】
このアクティブマトリクス型液晶表示装置のバックライトに使用される面光源装置28は、例えば図1及び図2に示すように構成されている。
【0035】
即ち、透光性のガラス材から構成される厚さ0.4〜3.0mm程度の前面基板29と、同じくガラス材を加熱処理して有底凹状に形成した箱状の背面基板30とを、箱状の背面基板30の開口部を前面基板29で施蓋するように対向させて配置されている。この前面基板29と背面基板30の対向する内面側には、照明用や冷陰極蛍光ランプ、PDP等に使用される蛍光体と同種の蛍光材からなる蛍光体層32が夫々塗布形成されている。また、この蛍光体層32は、発光色が異なる蛍光体材料を混合して塗布形成するか、異なる発光色の蛍光体列を個別に縞状またはドット状に塗布形成することも可能である。
【0036】
この施蓋された前面基板29と背面基板30との当接する4辺部を加熱して気密に封着して平面状容器31を構成する。この封着方法としては、加熱溶着する方法以外にも、フリットガラスや樹脂系の高気密接着剤にて、前面基板29と背面基板30とを接着させて封着させる方法を用いることも可能である。
【0037】
この平面状容器31の長辺部または短辺部の少なくとも1辺以上の内部側壁部には、導入線33を介して、例えばニッケル、ステンレス、モリブデン等の金属材から構成される金属製の内部電極34が平面状容器31内部に露呈した状態で封止されている。この内部電極34を側壁部分に形成することで、前面基板29及び背面基板30の内面に蛍光体層32を最大面積で塗布形成することが可能となり、このため周辺部での発光輝度を確保することが容易となったり、あるいは後述する外部電極に近接して配置できるので、内部電極34と外部電極間での放電が容易となる利点がある。しかしながら十分な発光輝度が確保できる場合等においては、この内部電極34を銀ペーストをスクリーン印刷等により前面基板29または背面基板30の長辺部または短辺部の少なくとも1辺以上の内面部分に形成することも可能であって、この場合には内部電極34を比較的簡単に高精度で形成することが可能となる。
【0038】
更に、このように構成された平面状容器31の内部には、水銀蒸気、キセノン、クリプトン、アルゴン、ネオン、ヘリウムを単独もしくは2種類以上混合した放電媒体35が、数kPaから数100kPaの封入圧力で封入されている。
【0039】
一方、背面基板30の底面外側面には、例えば銀ペースト等をスクリーン印刷によって、あるいはアルミを真空蒸着によって、またあるいは粘着材を介してアルミニウム製薄膜を貼着する等の手段によって、背面基板30の平面部分を略覆うように長方形状で帯状の外部電極36を形成して、面光源装置28が構成されている。
【0040】
このように構成された面光源装置28は、図3に示すように、内部電極34と外部電極36との間に正弦波、矩形波、パルス波等を発生する交流電源37を接続して、両電極34,36間に交流電圧を印加することにより、平面状容器31全体で放電が発生し、放電媒体35の励起により可視光や紫外線が放射され、蛍光体層32を付勢することで照射光線が発光されている。この場合、放電媒体35の励起による可視光や紫外線が十分な発光輝度及び均一な輝度分布を有するものであれば、蛍光体層32の塗布形成を省略した平面状容器31とすることで、放電媒体35からの可視光及び紫外線を直接照射光線として利用することも可能である。
【0041】
このような面光源装置28を使用することで、表示パネル25を高輝度で均一性に優れた照射光線で照射することが可能となり、高品位な画像を再生する表示装置を得ることができる。
【0042】
また、この面光源装置28においては、前面基板29及び背面基板30の両者の対向面に夫々蛍光体層32を形成した場合について説明してきたが、この蛍光体層32は、両基板29,30の内面に夫々形成しなくても、少なくとも両基板29,30のいずれか一方の基板29,30の内面に塗布形成されていれば差支えない。
【0043】
即ち、図4に示すように、背面基板30の底部内面に蛍光体層32を塗布形成し、前面基板29の蛍光体層32の形成を省略したもの、あるいは図5に示すように、前面基板29の内面にのみ蛍光体層32を塗布形成するように構成してもよい。
【0044】
また、外部電極36も、背面基板30の全面全域に一体に形成する代わりに、図6及び図6中の一点鎖線で切断した断面形状を示す図7に示すように、帯状の電極部41を格子状になるように配列し、且つ内部電極34から離れるに従って、その電極パターンピッチが小さくなるように外部電極36を形成することも可能である。このように構成することにより、外部電極36を形成する電極部材の使用量を減少させることが可能となるばかりでなく、電極パターンピッチを周辺部に行くのに従って小さく形成することで、背面基板30の周辺部でも放電し易くすることができ、輝度の一定化を図ることも可能としている。
【0045】
また同様に、外部電極36は、図8及び図9に示すように、内部電極34と対向する側に歯状の帯状の電極部41が位置し、反対側で相互に連接するように櫛歯状に形成することも可能で、この場合には格子状のパターンよりも簡単なパターン形状とすることができる。
【0046】
更に、この外部電極36を、図10及び図11に示すように、隣接する歯状の電極部41の長さを交互に相違させて長短形状パターンに形成することも可能で、この場合も電極部材の使用量をより少なくすることが可能である。
【0047】
更にまた、この外部電極36を、図12及び図13に示すように、櫛歯状の電極部41を蛇行する波形形状に形成するとともに、内部電極34から離れるに従って、そのパターンピッチを小さくするように形成することもできる。この場合には、波形の電極部41が相互に近接させて配置することによって、背面基板30のより広範囲にわたって緻密に配置することが可能となり、単なる櫛歯状のものに比して、より輝度の一定化を向上させることができる。
【0048】
また、この外部電極36を、図14及び図15に示すように、波形形状に代えて凹凸形状に形成することも可能で、この場合には電極パターンの形状を簡略化し得るものである。
【0049】
更に、外部電極36を、図16及び図17に示すように、櫛歯状の電極部41に対して夫々直交する方向に交互に突出するサブ電極部41´を形成し、このサブ電極部41´を隣接する電極部41間で互い違いとなるように配置し、且つサブ電極部41´の配列ピッチが内部電極34から離れるに従って小さくなるように構成している。この場合も櫛歯状に配列した電極部41に更にサブ電極部41´を設け、これらサブ電極部41´を設けた電極部41を交互に配列することによってファスナー状に配置しているために、外部電極36として広範囲に配置することを可能にしている。
【0050】
また、外部電極36を、図18及び図19に示すように、内部電極34の配置方向と平行するように櫛歯状の電極部41を配置し、この電極部41に配列ピッチを内部電極34から離れるに従って小さくしている反面、サブ電極部41´は外部電極36全面にわたって同一の形状として形成しているもので、この場合も同様な効果を得ることが可能である。
【0051】
更に、外部電極36を、図20及び図21に示すように、内部電極34に対してジグザグ状に、且つ内部電極34から離れるに従ってピッチが小さくなるように配置したり、図22及び図23に示すように、内部電極34と同方向に櫛歯状の電極部41を同様に配置させるとともに、その連結部分を背面基板30の平面よりも突出した位置に形成するように構成することも可能である。勿論、この連結部分を含めて、図24及び図25に示すように、背面基板30の平面内に収まるように構成することもできる。
【0052】
更にまた、外部電極36を、図26及び図27に示すように、多数の円形状の電極部41で形成し、これら電極部41を電気的に結線するとともに内部電極34から離れるのに従って配置密度が多くなる(ピッチが小さくなる)ように構成することでも可能であって、その他に、これら各種の電極パターンの組合せや形状の変形等、種々の対応が可能なことはいうまでもない。
【0053】
上記した面光源装置28においては、平面状容器31内に導入線33を介して内部電極34を封止した場合について夫々説明してきたが、これを図28及び図29に示すように、導入線33を用いることなく内部電極34を直接前面基板29及び背面基板30間に焼付け形成した後に封着するように形成することも可能である。このように構成することによって、導入線33の使用が省略できるばかりでなく、平面状容器31外部に露呈する内部電極34部分のいずれの箇所においても交流電源37を接続することが可能となるので、設計自由度が向上するものである。
【0054】
また、平面状容器31は、平板状の前面基板29と箱状の背面基板30によって形成した場合について説明しているが、これを図に示すように、前面及び背面基板29,30の両者ともに平板状に形成し、この2枚の基板29,30の周辺部分に前面基板29と背面基板30との間にギャップを形成するための枠状、コ字状、あるいは各辺対応の平板の組合せ等からなる側壁部30´をあてがって、フリットガラスや接着剤等によって3者を固定し、平面状容器31を構成することも可能である。
【0055】
また、平板状に形成した2枚の基板29,30を、例えば図30に示すように、前面基板29と背面基板30との間にギャップを形成するための円筒形や平板形状のガラス材からなる側壁部材38をフリットガラス39にて封着させるようにして側壁部30´を構成してもよいし、あるいはまた、前面基板29と背面基板30間のギャップが小さい場合nは、図31に示すように、側壁部材38を使用することなく、両基板29,30をフリットガラス39等のみによって直接封着するように構成することも可能である。この場合には、フリットガラス39が側壁部30´としての機能を受け持つことになる。
【0056】
このようにして平面状容器31を構成すると、単純な形状の前面及び背面基板29,30と側壁部30´との組合せとなるために、背面基板30を箱状に成型するためのプレスや金型等を必要としないので、組立や封止作業も廉価に比較的容易に行うことができる。
【0057】
なお、上記実施の形態では、内部電極34を単一で形成した場合について説明しているが、図32及び図33に示すように、平面状容器31の一対の長辺部に沿って独立した2個の内部電極34a,34bを配置するように構成することも可能である。この2個の内部電極34a,34bと外部電極36との間に夫々交流電源37,37´から交流電圧を印加することによって、夫々の内部電極34a,34bと外部電極36間で放電が発生し、夫々の内部電極34a,34bに応じて放電領域Aと放電領域Bが形成され、これら放電領域A,Bの総合として面発光領域とすることができる。
【0058】
このように構成することにより、内部電極34a,34bを2個配置し、各内部電極34a,34bと外部電極36間の放電によって放電発光領域A,Bを分担しているので、内部電極34を1個単独で配置した場合に比べて同じ輝度を得る場合でも交流電源37,37´からの駆動電圧を低く設定することが可能となるので、低電力化にも好適するものである。
【0059】
更に、図34及び図35に示すように、内部電極33の個数を増やす構成を採ることもできる。
【0060】
即ち、平面状容器31の内部の短辺方向に沿って長辺方向の両端部分及びその中間部分に所定の等間隔で4個の内部電極34a〜34dを配置し、各内部電極34a〜34dを共通に接続して交流電源37の一端に接続し、また、この交流電源37の他端を外部電源36に接続することにより、内部電極34a〜34dと外部電極36間に交流電圧を印加すると、夫々内部電極34aと外部電極36、内部電極34bと外部電極36、内部電極34cと外部電極36、内部電極34dと外部電極36との間の領域で放電が発生し、夫々放電領域A、放電領域B、放電領域C、放電領域Dが形成される。
【0061】
このように内部電極34a〜34dの個数を増加させることにより、各内部電極34a〜34dと外部電極36との間で形成される放電領域A〜Dを増やすことができ、表示装置の表示領域に合せて内部電極34a〜34dの数量や配置位置を夫々設定することによって、小型から大型サイズの表示装置に対応した面表示装置として構成することができる。
【0062】
更に、この実施の形態の場合には、内部電極34a、34bを平面状容器31の両端部に配置しているが、これら内部電極34a,34bを外部電極36の中間部に配置して、各放電領域に分散させることも可能である。
【0063】
即ち、両側の内部電極34a,34bは端部に配置されているために、他の中間に配置されている内部電極34c、34dの放電領域C,Dと比較すると、片側半分の放電領域A,Bしか放電領域をカバーしていないので、これを図示の各内部電極34a〜34dの中間に相当する位置に配置換えすることによって、3個の内部電極にて夫々均等な放電領域とすることで、内部電極34a〜34dの個数を減少させることが可能となる。
【0064】
又、前面基板29と背面基板30のガラス材の厚みが薄い場合には、平面状容器31の内外の気圧差で前面もしくは背面基板29,30が割れる等して破損する場合が考えられる。この対処方法として、前面基板29と背面基板30との間に、図36に示すように、棒状や円柱状、あるいは円錐状等の柱状のスペーサ(支柱)40を所定の間隔で複数個設けることで、内外気圧差による破損を未然に防止することができる。このスペーサ40は、図37に示すように、球状のスペーサ40とすることでも同様の効果を得ることが可能である。
【0065】
なお、本発明はこれら実施の形態に限定されることなく、例えば内部電極の配置位置を平面状容器の各辺と平行に配置するのではなく、所定の角度を有する斜め方向に配置することも可能で、その他種々の応用や変形が可能なことはいうまでもない。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、容器内に配置される内部電極は、放電媒体が密封された容器内部に露呈された状態に配置形成されるとともに、内部電極と外部電極とで形成される放電空間には、容器自体の構成面が介在し、これが誘電体層としての役目を担うため、点灯中の誘電体層破損、即ち、容器の破損が発生し難い構成とし得るので、長寿命で高輝度な面光源装置とすることが可能で、それを使用した表示装置としても高輝度で均一性に富んだ表示装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表示装置用面光源装置を使用した表示装置を示す断面図。
【図2】同じく表示装置用面光源装置を説明するための外部電極側から見た平面図。
【図3】同じく表示装置用面光源装置の駆動状態を説明するための説明用断面図。
【図4】同じく表示装置用面光源装置を構成する蛍光体層の配置例を示す断面図。
【図5】同じく蛍光体層の他の配置例を示す断面図。
【図6】同じく表示装置用面光源装置を構成する外部電極の配置例を示す平面図。
【図7】同じくその面光源装置を一点鎖線から切断して示す断面図。
【図8】同じく表示装置用面光源装置を構成する外部電極の他の配置例を示す平面図。
【図9】同じくその面光源装置を一点鎖線から切断して示す断面図。
【図10】同じく表示装置用面光源装置を構成する外部電極の更に他の配置例を示す平面図。
【図11】同じくその面光源装置を一点鎖線から切断して示す断面図。
【図12】同じく表示装置用面光源装置を構成する外部電極の別の配置例を示す平面図。
【図13】同じくその面光源装置を一点鎖線から切断して示す断面図。
【図14】同じく表示装置用面光源装置を構成する外部電極の更に別の配置例を示す平面図。
【図15】同じくその面光源装置を一点鎖線から切断して示す断面図。
【図16】同じく表示装置用面光源装置を構成する外部電極の他の配置例を示す平面図。
【図17】同じくその面光源装置を一点鎖線から切断して示す断面図。
【図18】同じく表示装置用面光源装置を構成する外部電極の更に他の配置例を示す平面図。
【図19】同じくその面光源装置を一点鎖線から切断して示す断面図。
【図20】同じく表示装置用面光源装置を構成する外部電極の別の配置例を示す平面図。
【図21】同じくその面光源装置を一点鎖線から切断して示す断面図。
【図22】同じく表示装置用面光源装置を構成する外部電極の更に別の配置例を示す平面図。
【図23】同じくその面光源装置を一点鎖線から切断して示す断面図。
【図24】同じく表示装置用面光源装置を構成する外部電極の他の配置例を示す平面図。
【図25】同じくその面光源装置を一点鎖線から切断して示す断面図。
【図26】同じく表示装置用面光源装置を構成する外部電極の更に他の配置例を示す平面図。
【図27】同じくその面光源装置を一点鎖線から切断して示す断面図。
【図28】同じく表示装置用面光源装置を構成する内部電極の他の配置例を示す平面図。
【図29】同じく表示装置用面光源装置を駆動するための駆動状態を説明する説明用断面図。
【図30】同じく表示装置用面光源装置を構成する平面状容器の他の構成を示す断面図。
【図31】同じく表示装置用面光源装置を構成する平面状容器の別の構成を示す断面図。
【図32】本発明に係る表示装置用面光源装置の他の実施形態を説明するための平面図。
【図33】同じくその表示装置用面光源装置を駆動するための駆動状態を説明する説明用断面図。
【図34】本発明に係る表示装置用面光源装置の更に他の実施形態を説明するための平面図。
【図35】同じくその面光源装置を一点鎖線から切断して示す断面図。
【図36】本発明に係る表示装置用面光源装置を構成する平面状容器の構成を示す断面図。
【図37】本発明に係る表示装置用面光源装置を構成する平面状容器の他の構成を示す断面図。
【図38】従来の表示装置用面光源装置を使用した表示装置を示す断面図。
【図39】同じくその面光源装置を説明するための説明図。
【符号の説明】
25:表示パネル
28:面光源装置
29:前面基板
30:背面基板
31:平面状容器
32:蛍光体層
34,34a〜34d:内部電極
35:放電媒体
36:外部電極
41:電極部
41´:サブ電極部
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置用面光源装置及びそれを用いた表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置に代表される平面表示装置は、軽量、薄型、低消費電力の特徴を生かして、パーソナルコンピュータやワードプロセッサー等の表示装置として、あるいはテレビジョン受像機用の表示装置として、各種分野で使用されている。
【0003】
そのなかでも、各画素電極にスイッチ素子として3端子非線形素子が電気的に接続されてなるアクティブマトリクス型表示装置は、隣接画素間でのクロストークのない良好な表示画像が得られることから、現在の主流となっている。
【0004】
このアクティブマトリクス型カラー液晶表示装置は、図38に示すように、透明なガラス材からなる基板61上にマトリクス状にスイッチング素子、例えばアモルファスシリコンを半導体層とした薄膜トランジスタ(TFT)62を設け、このTFT62を覆うようにアクリル材等から構成される青、緑、赤の3色カラーフィルタ層63を形成する複数の着色層63B,63G,63Rが設けられている。このカラーフィルタ層63に夫々スルーホール部を形成して、このスルーホール部を介してTFT62と接続される複数のITO(Indium TinOxide)等から構成される透明な画素電極64をカラーフィルタ層63上に配置し、更にこの画素電極64面上にポリイミド等から構成される配向膜65を形成したアレイ基板66を有している。
【0005】
このアレイ基板66と対向して配置される対向基板67は、同様に透明なガラス材にて形成された基板68を有し、この基板68のアレイ基板66と対向する対向面上には、ITO等から構成される透明な共通電極69が設けられ、この共通電極69上には、ポリイミド等から構成される配向膜70が設けられている。更に、アレイ基板66の表示領域の外周部分には、黒色の遮光膜によって形成された遮光部71が設けられ、この遮光部71によって非表示領域を覆い隠すようにしている。
【0006】
また、このアレイ基板66上から対向基板67へ電圧を印加する電極転移材として、銀ペースト(図示せず)等が画面周辺部に配置され、この電極転移材によってアレイ基板66と対向基板67間を電気的に接続するようになされている。
【0007】
このアレイ基板66と対向基板67間は、両基板66,67間に介在されるスペーサ72によって、そのギャップが規定されており、両基板66,67は所定の間隙を持って対向配置されるとともに、その周辺部を熱または紫外線硬化型のアクリル系あるいはエポキシ系の接着剤から構成されるシール材73を介して貼合わされており、この間隙部分には液晶層74が封止されて、液晶パネル(セル)75が構成されている。
【0008】
この液晶パネル75の両外表面には、偏光板76,77が接着剤によって貼付され、アレイ基板66側の偏光板76の外方にはバックライト等の面光源装置78が配置されて、カラー液晶表示装置を構成している。
【0009】
このように構成されたカラー液晶表示装置は、光源となる面光源装置78を点灯し、TFT62を駆動することによって画素電極64をスイッチング制御して、画素電極64電圧と対向する共通電極69に供給される電圧との電位差により、各々の画素電極64上の液晶層74を制御して光シャッターの役目を行わせることにより、所定のカラー画像を表示している。
【0010】
このようなアクティブマトリクス型液晶表示装置にあっては、従来においては、例えば容器の底に設けた反射板上に蛍光ランプ等の管状光源を設け、その上に拡散板やシート等で閉塞配置したバックライトが用いられていた。しかしながら、近時のように35インチ、50インチ等のように大型化されてきた液晶パネル75の表示領域全面の広範囲にわたり発光輝度の均一性を確保するためには、バックライトと液晶パネル75との間隔を大きく設定する必要があり、このため表示装置の薄型化を達成することが極めて難しかった。
【0011】
このため、表示装置をより薄型に構成することが可能なエッジライト方式の光源装置が使用されるようになってきた。このエッジライト方式の光源装置は、液晶パネル75と対向する裏面側に散乱パターンが印刷されたアクリル等の樹脂製導光体を配置し、この導光体の端辺を光導入面とし、この光導入面に近接して複数本の細管蛍光ランプ等の管状光源を配置した構成となっている。このように構成することによって、管状光源からの光源光は、導光体の光導入面から導光体内に入射されて、導光体中を反射しながら伝達される。そして、散乱パターンに射突した光源光は散乱パターンによって散乱され、液晶パネル75と対向する導光体主表面側に導かれて液晶パネル75を照射する。このとき散乱パターンの面積や密度等を工夫することにより、液晶パネル75の表示領域内で均一な発光輝度を得ることを可能としている。
【0012】
このようなエッジライト方式の光源装置を採用することにより、光源装置と液晶パネル75とを近接して配置することが可能となるため、従来のバックライト方式に比べて光源装置としての薄型化が図れるので、小型で薄型化された表示装置として構成することが可能となる。
【0013】
しかしながら、このようなエッジライト方式の光源装置においても、利用できる蛍光ランプの本数に制約を受けたり、光伝導に間接的に使用される導光板等による光の損失が大きく、表示装置としての高輝度化を図ることが難しい状況にある。
【0014】
このため、より高い輝度を必要とするデスクトップ型パーソナルコンピュータ用の液晶ディスプレイや液晶テレビジョン受像機用の液晶モニター等の表示装置には、近時光源となる蛍光ランプを液晶パネルの背面に配置する直下式のバックライトからなる光源装置が用いられるようになってきた。この直下式のバックライトとしては、8本程度の細管蛍光ランプを平行に配置し、この蛍光ランプの背面側に反射板を、前面側に発光を均一にするための拡散板を配置した光源装置が一般的に用いられている。
【0015】
しかしながら、使用している細管蛍光ランプの輝度は20000〜40000cd/m2程度あるが、反射板や拡散板等を用いて平面光源として利用すると、これら構成部材の光損失によって光源装置としての輝度としては数千cd/m2程度にまで低下してしまうのが現状である。これを補うために蛍光ランプの使用本数を増加させることで高輝度化が可能となる反面、蛍光ランプの駆動回路数が増えたり消費電力が増加する欠点がある。
【0016】
このため最近では、細管蛍光ランプに代えて蛍光ランプ自体が平面形状をした平面形のバックライトからなる面光源装置が注目されるようになってきた。この平面形のバックライトも高輝度化が図れる直下式のバックライトの一種であり、平面形のバックライト表示領域の殆どが放電領域となるために、高輝度を得るのが比較的容易となっている。
【0017】
この平面形のバックライトからなる面光源装置は、図39に示すように、厚さ3mm程度の前面ガラス基板81を有し、この基板81の長辺両側の内側面側に一対の電極82が配置され、その電極82上を厚さ60μm程度の誘電体層83で覆っている。この誘電体層83上を除く前面ガラス基板81の内面には、蛍光体層84が10μm程度の厚さに塗布形成されている。
【0018】
一方、プレス成形された厚さ3mm程度の箱状の背面ガラス容器85の底面には、蛍光体層86が100μm程度と前面ガラス基板81の蛍光体層84に比較して厚めに塗布形成されている。この背面ガラス容器85の開口部を前面ガラス基板81で施蓋して密閉容器を形成し、この前面ガラス基板81と背面ガラス容器85によって形成される放電空間には、例えば、Ar+Xeの混合ガスを数kPa程度の圧力で封入することにより面光源装置78を構成している。
【0019】
このように構成された面光源装置78の一対の電極82間にパルス電圧を印加して放電させると、キセノンが放射する147nmの共鳴線と分子発光172nmを主とする真空紫外線で、蛍光体層84,86が励起されて可視光が放射され、液晶パネル75を照射している。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように構成された平面形のバックライト方式の面光源装置78では、高輝度を得るために一対の電極82自体夫々を少なくとも誘電体層83にて被覆しており、この一対の電極82を覆う誘電体層83の膜厚を数百μm以下と非常に薄く形成している。このため、面光源装置78を長時間点灯させて連続使用していると、一対の電極82間の放電によってこの誘電体層83が破壊されて、電極82部分が外部に露呈されてしまう事態が発生する。この電極82が外部に露呈されてしまうと、この露呈部分からの放電が容易になる一方で、誘電体層83で覆われている電極82部分からは放電しにくくなるために、発光に不均一性を生じ発光輝度の均一性が損なわれてしまうという問題が生じていた。
【0021】
また、このような誘電体層83の破壊という不具合を回避するためには、面光源装置78への投入電力を抑制しなくてはならないという制限が課せられてしまうので、得られる輝度には自ずと制限を受けてしまい、高輝度化の足かせとなっていた。
【0022】
本発明は、このような課題に対処してなされたもので、面光源装置の点灯中の信頼性の向上を図るとともに、高輝度化を容易に達成し得る表示装置用面光源装置及びそれを用いた表示装置を提供することを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明は、透光性材からなる前面基板及び背面基板を有し、その内部に放電媒体を封入した平面状容器の内外面に内部電極及び外部電極を配置した表示装置用面光源装置において、内部電極を平面状容器の放電媒体内に直接露呈させた構成としている。
【0024】
このように構成することで、内部電極を誘電体層で被覆することなく直接放電媒体内に露呈させることで、高輝度で発光輝度分布を略一定とすることが可能となる表示装置用面光源装置を得ることができる。
【0025】
また、複数の画素からなる表示領域を備えた表示パネルと、この表示パネルの背面側に対向配置され前記表示領域を照射する所定の有効発光領域面を有する面光源装置とを備えた表示装置において、この面光源発光装置を、透光性材からなる前面基板及び外部電極を形成した背面基板を有する平面状容器を備え、その容器内部に放電媒体を封入するとともに、内部電極をこの放電媒体に直接露呈するように容器内に収容するように構成している。
【0026】
このように表示パネルの背面に、内部電極を誘電体層で被覆することなく直接放電媒体内に露呈させた面光源装置を配置することで、高輝度で発光輝度分布が略一定とすることが可能な表示品位に優れた表示装置を得ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る表示装置用面光源装置及び表示装置の一実施形態であるアクティブマトリクス型液晶表示装置を例にとって、図面を参照して詳細に説明する。
【0028】
このアクティブマトリクス型カラー液晶表示装置は、図1に示すように、透明なガラス材からなる基板11上に複数本の信号線(図示せず)と複数本の走査線(図示せず)とがマトリクス状に配置され、各交点近傍にスイッチング素子、例えばアモルファスシリコンを半導体層とした薄膜トランジスタ(TFT)12を設け、このTFT12を覆うようにアクリル材等から構成される青、緑、赤の3色カラーフィルタ層13を形成する複数の着色層13B,13G,13Rが設けられている。このカラーフィルタ層13に夫々スルーホール部を形成して、このスルーホール部を介してTFT12と接続される複数のITO等から構成される透明な画素電極14をカラーフィルタ層13上に配置し、更にこの画素電極14面上にポリイミド等から構成される配向膜15を形成したアレイ基板16を有している。
【0029】
このアレイ基板16と対向して配置される対向基板17は、同様に透明なガラス材にて形成された基板18を有し、この基板18のアレイ基板16と対向する対向面上には、必要に応じてTFT12並びに画素電極14周辺を遮光するためのマトリクス状の遮光膜(図示せず)が配置され、この上に絶縁膜を介してITOからなる共通電極19が配置されて構成され、更にこの共通電極19上には、ポリイミド等から構成される配向膜20が設けられている。なお、図示の場合には、アレイ基板16の表示領域の外周部分は、黒色の遮光膜によって形成された遮光部21を設けた場合を例示しており、この遮光部21によって非表示領域を覆い隠すようにしている。
【0030】
また、このアレイ基板16上から対向基板17へ電圧を印加する電極転移材として、銀粒子等の導電粒子が樹脂中に分散されてなる電極転移材(図示せず)等が画面周辺部に配置され、この電極転移材によってアレイ基板16と対向基板17間を電気的に接続するようになされている。
【0031】
このアレイ基板16と対向基板17間は、両基板16,17間に介在されるスペーサ22によって、そのギャップが規定されており、両基板16,17は所定の間隙を持って対向配置されるとともに、その周辺部を熱または紫外線硬化型のアクリル系あるいはエポキシ系の接着剤から構成されるシール材23を介して貼合わされており、この間隙部分には液晶層24が封止されて、表示パネル(液晶セル)25が構成されている。
【0032】
このスペーサ22は、カラーフィルタ層13を構成する着色層13G,13B,13Rと同じ材料を使用して積層形成することが可能なので、着色層13G,13B,13Rの形成時にスペーサ22を同時に同じ材料を使用して、フォトリソグラフィ法によって作り込むことで、工程の削減を図ることが可能である。
【0033】
更に、この液晶パネル25の両外表面には、偏光板26,27が接着剤によって貼付され、アレイ基板16側の偏光板26の外方には、バックライトとしての面光源装置28が配置されて、カラー液晶表示装置が構成されている。
【0034】
このアクティブマトリクス型液晶表示装置のバックライトに使用される面光源装置28は、例えば図1及び図2に示すように構成されている。
【0035】
即ち、透光性のガラス材から構成される厚さ0.4〜3.0mm程度の前面基板29と、同じくガラス材を加熱処理して有底凹状に形成した箱状の背面基板30とを、箱状の背面基板30の開口部を前面基板29で施蓋するように対向させて配置されている。この前面基板29と背面基板30の対向する内面側には、照明用や冷陰極蛍光ランプ、PDP等に使用される蛍光体と同種の蛍光材からなる蛍光体層32が夫々塗布形成されている。また、この蛍光体層32は、発光色が異なる蛍光体材料を混合して塗布形成するか、異なる発光色の蛍光体列を個別に縞状またはドット状に塗布形成することも可能である。
【0036】
この施蓋された前面基板29と背面基板30との当接する4辺部を加熱して気密に封着して平面状容器31を構成する。この封着方法としては、加熱溶着する方法以外にも、フリットガラスや樹脂系の高気密接着剤にて、前面基板29と背面基板30とを接着させて封着させる方法を用いることも可能である。
【0037】
この平面状容器31の長辺部または短辺部の少なくとも1辺以上の内部側壁部には、導入線33を介して、例えばニッケル、ステンレス、モリブデン等の金属材から構成される金属製の内部電極34が平面状容器31内部に露呈した状態で封止されている。この内部電極34を側壁部分に形成することで、前面基板29及び背面基板30の内面に蛍光体層32を最大面積で塗布形成することが可能となり、このため周辺部での発光輝度を確保することが容易となったり、あるいは後述する外部電極に近接して配置できるので、内部電極34と外部電極間での放電が容易となる利点がある。しかしながら十分な発光輝度が確保できる場合等においては、この内部電極34を銀ペーストをスクリーン印刷等により前面基板29または背面基板30の長辺部または短辺部の少なくとも1辺以上の内面部分に形成することも可能であって、この場合には内部電極34を比較的簡単に高精度で形成することが可能となる。
【0038】
更に、このように構成された平面状容器31の内部には、水銀蒸気、キセノン、クリプトン、アルゴン、ネオン、ヘリウムを単独もしくは2種類以上混合した放電媒体35が、数kPaから数100kPaの封入圧力で封入されている。
【0039】
一方、背面基板30の底面外側面には、例えば銀ペースト等をスクリーン印刷によって、あるいはアルミを真空蒸着によって、またあるいは粘着材を介してアルミニウム製薄膜を貼着する等の手段によって、背面基板30の平面部分を略覆うように長方形状で帯状の外部電極36を形成して、面光源装置28が構成されている。
【0040】
このように構成された面光源装置28は、図3に示すように、内部電極34と外部電極36との間に正弦波、矩形波、パルス波等を発生する交流電源37を接続して、両電極34,36間に交流電圧を印加することにより、平面状容器31全体で放電が発生し、放電媒体35の励起により可視光や紫外線が放射され、蛍光体層32を付勢することで照射光線が発光されている。この場合、放電媒体35の励起による可視光や紫外線が十分な発光輝度及び均一な輝度分布を有するものであれば、蛍光体層32の塗布形成を省略した平面状容器31とすることで、放電媒体35からの可視光及び紫外線を直接照射光線として利用することも可能である。
【0041】
このような面光源装置28を使用することで、表示パネル25を高輝度で均一性に優れた照射光線で照射することが可能となり、高品位な画像を再生する表示装置を得ることができる。
【0042】
また、この面光源装置28においては、前面基板29及び背面基板30の両者の対向面に夫々蛍光体層32を形成した場合について説明してきたが、この蛍光体層32は、両基板29,30の内面に夫々形成しなくても、少なくとも両基板29,30のいずれか一方の基板29,30の内面に塗布形成されていれば差支えない。
【0043】
即ち、図4に示すように、背面基板30の底部内面に蛍光体層32を塗布形成し、前面基板29の蛍光体層32の形成を省略したもの、あるいは図5に示すように、前面基板29の内面にのみ蛍光体層32を塗布形成するように構成してもよい。
【0044】
また、外部電極36も、背面基板30の全面全域に一体に形成する代わりに、図6及び図6中の一点鎖線で切断した断面形状を示す図7に示すように、帯状の電極部41を格子状になるように配列し、且つ内部電極34から離れるに従って、その電極パターンピッチが小さくなるように外部電極36を形成することも可能である。このように構成することにより、外部電極36を形成する電極部材の使用量を減少させることが可能となるばかりでなく、電極パターンピッチを周辺部に行くのに従って小さく形成することで、背面基板30の周辺部でも放電し易くすることができ、輝度の一定化を図ることも可能としている。
【0045】
また同様に、外部電極36は、図8及び図9に示すように、内部電極34と対向する側に歯状の帯状の電極部41が位置し、反対側で相互に連接するように櫛歯状に形成することも可能で、この場合には格子状のパターンよりも簡単なパターン形状とすることができる。
【0046】
更に、この外部電極36を、図10及び図11に示すように、隣接する歯状の電極部41の長さを交互に相違させて長短形状パターンに形成することも可能で、この場合も電極部材の使用量をより少なくすることが可能である。
【0047】
更にまた、この外部電極36を、図12及び図13に示すように、櫛歯状の電極部41を蛇行する波形形状に形成するとともに、内部電極34から離れるに従って、そのパターンピッチを小さくするように形成することもできる。この場合には、波形の電極部41が相互に近接させて配置することによって、背面基板30のより広範囲にわたって緻密に配置することが可能となり、単なる櫛歯状のものに比して、より輝度の一定化を向上させることができる。
【0048】
また、この外部電極36を、図14及び図15に示すように、波形形状に代えて凹凸形状に形成することも可能で、この場合には電極パターンの形状を簡略化し得るものである。
【0049】
更に、外部電極36を、図16及び図17に示すように、櫛歯状の電極部41に対して夫々直交する方向に交互に突出するサブ電極部41´を形成し、このサブ電極部41´を隣接する電極部41間で互い違いとなるように配置し、且つサブ電極部41´の配列ピッチが内部電極34から離れるに従って小さくなるように構成している。この場合も櫛歯状に配列した電極部41に更にサブ電極部41´を設け、これらサブ電極部41´を設けた電極部41を交互に配列することによってファスナー状に配置しているために、外部電極36として広範囲に配置することを可能にしている。
【0050】
また、外部電極36を、図18及び図19に示すように、内部電極34の配置方向と平行するように櫛歯状の電極部41を配置し、この電極部41に配列ピッチを内部電極34から離れるに従って小さくしている反面、サブ電極部41´は外部電極36全面にわたって同一の形状として形成しているもので、この場合も同様な効果を得ることが可能である。
【0051】
更に、外部電極36を、図20及び図21に示すように、内部電極34に対してジグザグ状に、且つ内部電極34から離れるに従ってピッチが小さくなるように配置したり、図22及び図23に示すように、内部電極34と同方向に櫛歯状の電極部41を同様に配置させるとともに、その連結部分を背面基板30の平面よりも突出した位置に形成するように構成することも可能である。勿論、この連結部分を含めて、図24及び図25に示すように、背面基板30の平面内に収まるように構成することもできる。
【0052】
更にまた、外部電極36を、図26及び図27に示すように、多数の円形状の電極部41で形成し、これら電極部41を電気的に結線するとともに内部電極34から離れるのに従って配置密度が多くなる(ピッチが小さくなる)ように構成することでも可能であって、その他に、これら各種の電極パターンの組合せや形状の変形等、種々の対応が可能なことはいうまでもない。
【0053】
上記した面光源装置28においては、平面状容器31内に導入線33を介して内部電極34を封止した場合について夫々説明してきたが、これを図28及び図29に示すように、導入線33を用いることなく内部電極34を直接前面基板29及び背面基板30間に焼付け形成した後に封着するように形成することも可能である。このように構成することによって、導入線33の使用が省略できるばかりでなく、平面状容器31外部に露呈する内部電極34部分のいずれの箇所においても交流電源37を接続することが可能となるので、設計自由度が向上するものである。
【0054】
また、平面状容器31は、平板状の前面基板29と箱状の背面基板30によって形成した場合について説明しているが、これを図に示すように、前面及び背面基板29,30の両者ともに平板状に形成し、この2枚の基板29,30の周辺部分に前面基板29と背面基板30との間にギャップを形成するための枠状、コ字状、あるいは各辺対応の平板の組合せ等からなる側壁部30´をあてがって、フリットガラスや接着剤等によって3者を固定し、平面状容器31を構成することも可能である。
【0055】
また、平板状に形成した2枚の基板29,30を、例えば図30に示すように、前面基板29と背面基板30との間にギャップを形成するための円筒形や平板形状のガラス材からなる側壁部材38をフリットガラス39にて封着させるようにして側壁部30´を構成してもよいし、あるいはまた、前面基板29と背面基板30間のギャップが小さい場合nは、図31に示すように、側壁部材38を使用することなく、両基板29,30をフリットガラス39等のみによって直接封着するように構成することも可能である。この場合には、フリットガラス39が側壁部30´としての機能を受け持つことになる。
【0056】
このようにして平面状容器31を構成すると、単純な形状の前面及び背面基板29,30と側壁部30´との組合せとなるために、背面基板30を箱状に成型するためのプレスや金型等を必要としないので、組立や封止作業も廉価に比較的容易に行うことができる。
【0057】
なお、上記実施の形態では、内部電極34を単一で形成した場合について説明しているが、図32及び図33に示すように、平面状容器31の一対の長辺部に沿って独立した2個の内部電極34a,34bを配置するように構成することも可能である。この2個の内部電極34a,34bと外部電極36との間に夫々交流電源37,37´から交流電圧を印加することによって、夫々の内部電極34a,34bと外部電極36間で放電が発生し、夫々の内部電極34a,34bに応じて放電領域Aと放電領域Bが形成され、これら放電領域A,Bの総合として面発光領域とすることができる。
【0058】
このように構成することにより、内部電極34a,34bを2個配置し、各内部電極34a,34bと外部電極36間の放電によって放電発光領域A,Bを分担しているので、内部電極34を1個単独で配置した場合に比べて同じ輝度を得る場合でも交流電源37,37´からの駆動電圧を低く設定することが可能となるので、低電力化にも好適するものである。
【0059】
更に、図34及び図35に示すように、内部電極33の個数を増やす構成を採ることもできる。
【0060】
即ち、平面状容器31の内部の短辺方向に沿って長辺方向の両端部分及びその中間部分に所定の等間隔で4個の内部電極34a〜34dを配置し、各内部電極34a〜34dを共通に接続して交流電源37の一端に接続し、また、この交流電源37の他端を外部電源36に接続することにより、内部電極34a〜34dと外部電極36間に交流電圧を印加すると、夫々内部電極34aと外部電極36、内部電極34bと外部電極36、内部電極34cと外部電極36、内部電極34dと外部電極36との間の領域で放電が発生し、夫々放電領域A、放電領域B、放電領域C、放電領域Dが形成される。
【0061】
このように内部電極34a〜34dの個数を増加させることにより、各内部電極34a〜34dと外部電極36との間で形成される放電領域A〜Dを増やすことができ、表示装置の表示領域に合せて内部電極34a〜34dの数量や配置位置を夫々設定することによって、小型から大型サイズの表示装置に対応した面表示装置として構成することができる。
【0062】
更に、この実施の形態の場合には、内部電極34a、34bを平面状容器31の両端部に配置しているが、これら内部電極34a,34bを外部電極36の中間部に配置して、各放電領域に分散させることも可能である。
【0063】
即ち、両側の内部電極34a,34bは端部に配置されているために、他の中間に配置されている内部電極34c、34dの放電領域C,Dと比較すると、片側半分の放電領域A,Bしか放電領域をカバーしていないので、これを図示の各内部電極34a〜34dの中間に相当する位置に配置換えすることによって、3個の内部電極にて夫々均等な放電領域とすることで、内部電極34a〜34dの個数を減少させることが可能となる。
【0064】
又、前面基板29と背面基板30のガラス材の厚みが薄い場合には、平面状容器31の内外の気圧差で前面もしくは背面基板29,30が割れる等して破損する場合が考えられる。この対処方法として、前面基板29と背面基板30との間に、図36に示すように、棒状や円柱状、あるいは円錐状等の柱状のスペーサ(支柱)40を所定の間隔で複数個設けることで、内外気圧差による破損を未然に防止することができる。このスペーサ40は、図37に示すように、球状のスペーサ40とすることでも同様の効果を得ることが可能である。
【0065】
なお、本発明はこれら実施の形態に限定されることなく、例えば内部電極の配置位置を平面状容器の各辺と平行に配置するのではなく、所定の角度を有する斜め方向に配置することも可能で、その他種々の応用や変形が可能なことはいうまでもない。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、容器内に配置される内部電極は、放電媒体が密封された容器内部に露呈された状態に配置形成されるとともに、内部電極と外部電極とで形成される放電空間には、容器自体の構成面が介在し、これが誘電体層としての役目を担うため、点灯中の誘電体層破損、即ち、容器の破損が発生し難い構成とし得るので、長寿命で高輝度な面光源装置とすることが可能で、それを使用した表示装置としても高輝度で均一性に富んだ表示装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表示装置用面光源装置を使用した表示装置を示す断面図。
【図2】同じく表示装置用面光源装置を説明するための外部電極側から見た平面図。
【図3】同じく表示装置用面光源装置の駆動状態を説明するための説明用断面図。
【図4】同じく表示装置用面光源装置を構成する蛍光体層の配置例を示す断面図。
【図5】同じく蛍光体層の他の配置例を示す断面図。
【図6】同じく表示装置用面光源装置を構成する外部電極の配置例を示す平面図。
【図7】同じくその面光源装置を一点鎖線から切断して示す断面図。
【図8】同じく表示装置用面光源装置を構成する外部電極の他の配置例を示す平面図。
【図9】同じくその面光源装置を一点鎖線から切断して示す断面図。
【図10】同じく表示装置用面光源装置を構成する外部電極の更に他の配置例を示す平面図。
【図11】同じくその面光源装置を一点鎖線から切断して示す断面図。
【図12】同じく表示装置用面光源装置を構成する外部電極の別の配置例を示す平面図。
【図13】同じくその面光源装置を一点鎖線から切断して示す断面図。
【図14】同じく表示装置用面光源装置を構成する外部電極の更に別の配置例を示す平面図。
【図15】同じくその面光源装置を一点鎖線から切断して示す断面図。
【図16】同じく表示装置用面光源装置を構成する外部電極の他の配置例を示す平面図。
【図17】同じくその面光源装置を一点鎖線から切断して示す断面図。
【図18】同じく表示装置用面光源装置を構成する外部電極の更に他の配置例を示す平面図。
【図19】同じくその面光源装置を一点鎖線から切断して示す断面図。
【図20】同じく表示装置用面光源装置を構成する外部電極の別の配置例を示す平面図。
【図21】同じくその面光源装置を一点鎖線から切断して示す断面図。
【図22】同じく表示装置用面光源装置を構成する外部電極の更に別の配置例を示す平面図。
【図23】同じくその面光源装置を一点鎖線から切断して示す断面図。
【図24】同じく表示装置用面光源装置を構成する外部電極の他の配置例を示す平面図。
【図25】同じくその面光源装置を一点鎖線から切断して示す断面図。
【図26】同じく表示装置用面光源装置を構成する外部電極の更に他の配置例を示す平面図。
【図27】同じくその面光源装置を一点鎖線から切断して示す断面図。
【図28】同じく表示装置用面光源装置を構成する内部電極の他の配置例を示す平面図。
【図29】同じく表示装置用面光源装置を駆動するための駆動状態を説明する説明用断面図。
【図30】同じく表示装置用面光源装置を構成する平面状容器の他の構成を示す断面図。
【図31】同じく表示装置用面光源装置を構成する平面状容器の別の構成を示す断面図。
【図32】本発明に係る表示装置用面光源装置の他の実施形態を説明するための平面図。
【図33】同じくその表示装置用面光源装置を駆動するための駆動状態を説明する説明用断面図。
【図34】本発明に係る表示装置用面光源装置の更に他の実施形態を説明するための平面図。
【図35】同じくその面光源装置を一点鎖線から切断して示す断面図。
【図36】本発明に係る表示装置用面光源装置を構成する平面状容器の構成を示す断面図。
【図37】本発明に係る表示装置用面光源装置を構成する平面状容器の他の構成を示す断面図。
【図38】従来の表示装置用面光源装置を使用した表示装置を示す断面図。
【図39】同じくその面光源装置を説明するための説明図。
【符号の説明】
25:表示パネル
28:面光源装置
29:前面基板
30:背面基板
31:平面状容器
32:蛍光体層
34,34a〜34d:内部電極
35:放電媒体
36:外部電極
41:電極部
41´:サブ電極部
Claims (11)
- 透光性材からなる前面基板及び背面基板を有し、その内部に放電媒体を封入した平面状容器の内外面に内部電極及び外部電極を配置した表示装置用面光源装置において、
前記内部電極を前記平面状容器の放電媒体内に直接露呈させたことを特徴とする表示装置用面光源装置。 - 前記内部電極は、前記平面状容器の少なくとも1辺に沿うように配置されていることを特徴とする請求項1記載の表示装置用面光源装置。
- 前記外部電極は、帯状の電極から構成され前記背面基板の略全域を覆うように配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の表示装置用面光源装置。
- 前記外部電極は、前記背面基板外側面上に帯状の電極部を矩形もしくは蛇行させて形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の表示装置用面光源装置。
- 前記外部電極は、略櫛歯状に配列された複数の帯状の電極部を有することを特徴とする請求項1または2記載の表示装置用面光源装置。
- 前記外部電極は、格子状に配置された電極部を有することを特徴とする請求項1または2記載の表示装置用面光源装置。
- 前記外部電極は、前記電極部に背面基板面に沿う方向に突出した複数のサブ電極部を有することを特徴とする請求項4または5記載の表示装置用面光源装置。
- 前記外部電極は、前記内部電極から離間するのに従ってその電極部の配列ピッチが小さくなるように設定したことを特徴とする請求項4乃至7のいずれか一つに記載の表示装置用面光源装置。
- 前記平面状容器の前記両基板の少なくともいずれか一方の内面に塗布形成された蛍光体層を有していることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一つに記載の表示装置用面光源装置。
- 前記内部電極を所定間隔で複数個配置し、この内部電極に対応する外部電極の電極部の配列ピッチを内部電極から離間するのに従って小さくなるよう設定されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一つに記載の表示装置用面光源装置。
- 複数の画素からなる表示領域を備えた表示パネルと、この表示パネルの背面側に対向配置され前記表示領域を照射する所定の有効発光領域面を有する面光源装置とを備えた表示装置において、
前記面光源発光装置は、透光性材からなる前面基板及び外部電極を形成した背面基板を有する平面状容器を備え、その容器内部に放電媒体を封入するとともに、内部電極をこの放電媒体に直接露呈するように前記容器内に収容された構成としたことを特徴とする表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003187762A JP2005025981A (ja) | 2003-06-30 | 2003-06-30 | 表示装置用面光源装置及び表示装置 |
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ID=34186508
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7719212B2 (en) | 2006-01-16 | 2010-05-18 | Hitachi, Ltd. | Display device having a variable AC source |
-
2003
- 2003-06-30 JP JP2003187762A patent/JP2005025981A/ja active Pending
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