JP2005025863A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】データ保持安定性と書込みマージンとを備え、各ポートからのデータ読出し書込みが可能なマルチポート型の半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】2ポートSRAMにおいて、メモリセルM00は、記憶ノードS0,S1に電位を相補的に保持するラッチ回路と、記憶ノードS0,S1とビット線B00,B10との間にそれぞれ配され、ワード線WL00,WL10の活性化に応じてオンされるアクセストランジスタN3,N4と、記憶ノードS0,S1と接地電位との間にそれぞれ設され、ワード線WL10の活性化に応じてオンされる書込みアクセストランジスタN5およびサブビット線C10に応じてオンされる記憶レベル駆動トランジスタN6と、ワード線WL00の活性化に応じてオンされる書込みアクセストランジスタN7およびサブビット線C00に応じてオンされる記憶レベル駆動トランジスタN8とを含む。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体記憶装置に関し、より特定的には、マルチポートスタティック型ランダムアクセスメモリ(以下、マルチポートSRAMと称する)の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
図14は、従来の2ポートスタティック型ランダムアクセスメモリ(SRAM:Static Random Access Memory)に用いられるメモリセル(以下、2ポートSRAMメモリセルと称する)の第1の構成例を示す回路図である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図14を参照して、2ポートSRAMメモリセルM100は、電源電位Vccと接地電位GNDとの間に直列に接続されるP型MOSトランジスタP100とN型MOSトランジスタN100と、電源電位Vccと接地電位GNDとの間に直列に接続されるP型MOSトランジスタP101とN型MOSトランジスタN101とからなるラッチ回路を備える。
【0004】
MOSトランジスタP100,N100のゲートは、ともにMOSトランジスタP101とN101との接続ノードS101(以下、記憶ノードS101とも称する)に接続される。MOSトランジスタP101,N101のゲートは、ともにMOSトランジスタP100とN100との接続ノード(以下、記憶ノードS100とも称する)に接続される。すなわち、P型MOSトランジスタP100,P101は、負荷トランジスタとして動作し、N型MOSトランジスタN100,N101は、駆動トランジスタとして動作する。
【0005】
2ポートSRAMメモリセルM100は、さらに、相補な書込みビット線WBおよび/WBと記憶ノードS100,S101との間にそれぞれ接続されたN型MOSトランジスタN102,N103を備える。MOSトランジスタN102,N103のゲートは、ともに共通の書込みワード線WWLに接続される。したがって、MOSトランジスタN102,N103のゲート電位は、書込みワード線WWLにより制御される。
【0006】
2ポートSRAMメモリセルM100は、さらに、相補な読出しビット線RBおよび/RBと記憶ノードS100,S101との間にそれぞれ接続されたN型MOSトランジスタN104,N105を備える。MOSトランジスタN104,N105のゲートは、ともに共通の読出しワード線RWLに接続される。したがって、MOSトランジスタN104,N105のゲート電位は、読出しワード線RWLにより制御される。
【0007】
このようにして、P型MOSトランジスタP100,P101を負荷トランジスタとし、N型MOSトランジスタN100,N101を駆動トランジスタとし、N型MOSトランジスタN102〜N105をアクセストランジスタとした、いわゆる「CMOS構成」の2ポートSRAMメモリセルが実現される。
【0008】
すなわち、図14に示した2ポートSRAMメモリセルM100へは、書込みワード線WWLの活性化(「H」レベル(電源電位レベル))期間において、相補の書込みビット線WB,/WBをそれぞれ介して、記憶ノードS100およびS101へのデータ書込が実行される。書込みワード線WWLの非活性化(「L」レベル(接地電位レベル))期間において、記憶ノードS100およびS101へ一旦書込まれたデータは、MOSトランジスタP100,P101,N100,N101からなるラッチ回路によって安定的に保持される。
【0009】
一方、読出しワード線RWLの活性化期間において、相補のビット線RB,/RBをそれぞれ介して、記憶ノードS100,S101からデータ読出が実行される。
【0010】
このようにして、周期的にワード線WWLをオンしてリフレッシュ動作を実行することなく、スタンバイ状態時においてメモリセル内にデータを保持することが可能となる。なお、以下においては、P型MOSトランジスタP100,P101を負荷トランジスタP100,P101とも称し、N型MOSトランジスタN100,N101を駆動トランジスタN100,N101とも称し、N型MOSトランジスタN102〜N105をアクセストランジスタN102〜N105とも称することとする。
【0011】
CMOS構成の2ポートSRAMメモリセルについては、上述の第1の構成例以外に、最近では、高速読出し用途や低電圧化に対応した構成例が多数提案されている(例えば、特許文献2,3参照)。
【0012】
2ポートSRAMメモリセルの図示しない第2の構成例としては、図14と同様に、各々が直列接続されたP型MOSトランジスタおよびN型MOSトランジスタで構成されるインバータ対が交差結合されたラッチ回路を有するCMOS構成において、第1の読出しビット線と第1の記憶ノードとの間には、第1のN型MOSトランジスタが設けられ、第1の読出しビット線に相補な第2の読出しビット線と第2の記憶ノードとの間には、第2のN型MOSトランジスタが接続される。第1および第2のN型MOSトランジスタのゲート電位は、ともに読出しワード線によって制御される。
【0013】
第1の記憶ノードと接地電位との間には、直列接続された第3および第4のN型MOSトランジスタが接続される。第2の記憶ノードと接地電位との間には、直列接続された第5および第6のN型MOSトランジスタが接続される。第3および第5のN型トランジスタのゲート電位は、書込みワード線によって制御され、第4および第6のN型MOSトランジスタのゲートは、相補な第1の書込みビット線および第2の書込みビット線にそれぞれ接続される。
【0014】
【特許文献1】
特開平1−251384号公報(第2図)
【0015】
【特許文献2】
米国特許6201758号(図12)
【0016】
【特許文献3】
特開2001−143473号公報(図1)
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、SRAMメモリセルにおいては、アクセストランジスタとデータを記憶する駆動トランジスタとの電流駆動力の比が小さくなると、ビット線接続時に「L」レベルの記憶ノードの電位が上昇しやすくなり、スタティックノイズマージンが小さくなるため、データ保持安定性が低下する。すなわち、メモリセルの保持データが破壊され、誤動作の原因となる。この電流駆動力の比は、一般にβ比と呼ばれ、通常は、スタティックノイズマージンを確保するためにβ比を3〜4程度に設定される。すなわち、駆動トランジスタの電流駆動力をアクセストランジスタの電流駆動力よりも高く設定する必要がある。
【0018】
ここで、図14に示す従来の2ポートSRAMメモリセルM100における電流駆動力比(β比)について検討する。なお、以下において、駆動トランジスタN100の電流駆動力をDN100と表わし、アクセストランジスタN102,N104の電流駆動力をDN102,DN104と表わす。また、アクセストランジスタN102,N104の電流駆動力DN102,DN104は同等であるとする。
【0019】
2ポートSRAMメモリセルM100において、同じ行に属するメモリセルに対する、データ書込みとデータ読出しとのタイミングが異なるときには、書込みワード線WWLおよび読出しワード線RWLの活性化に応じて、アクセストランジスタN102,N103とアクセストランジスタN104,N105とは、それぞれ異なるタイミングでオンされる。したがって、β比は、シングルポートSRAMでのβ比と等しく、DN100/DN102で与えられる。
【0020】
一方、同じ行に属するメモリセルに対するデータ書込みとデータ読出しとのタイミングが同じときには、アクセストランジスタN102,N103とアクセストランジスタN104,N105とは、同じタイミングでオンされる。このときのβ比は、DN100/DN102×2となり、シングルポートSRAMでのβ比に比べて半減することから、データ保持安定性が低下してしまう。
【0021】
このように、2ポートSRAMメモリセルM100では、オンされるアクセストランジスタ数のパターンに応じて2通りのβ比が生じ、データ保持安定性の確保のためには、いずれのβ比も、シングルポートSRAMでのβ比レベルを保持することが求められる。特に、マルチポートSRAMでは、オンされるアクセストランジスタ数のパターンがさらに増加することから、それぞれのパターンでのβ比を考慮しなければならない。
【0022】
そこで、マルチポートSRAMのデータ保持安定性の確保においては、上述のように、駆動トランジスタの電流駆動力を高く設定することが得策である。しかしながら、駆動トランジスタの電流駆動力を高く設定しすぎると、ラッチ回路が過安定状態となり、逆にデータ書込みが困難となるという不具合が起こり得る。
【0023】
さらに、近年の半導体集積回路に求められる電源電圧の低電圧化は、SRAMメモリセルのデータ保持安定性の低下に繋がることから、マルチポートSRAMにおいては、データ保持安定性と十分な書込みマージンの確保との両立が益々困難なものとなっている。
【0024】
また、上述の従来のマルチポートSRAMメモリセルは、いずれの構成においても、各ポートはデータ読出し・書込みのいずれか一方のみに対応しており、1つのポートからデータ読出しとデータ書込みとを実行するには至っていない。これは、回路設計の自由化を阻む一因となっている。
【0025】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであって、第1の目的は、マルチポート型の半導体記憶装置において、十分なデータ保持安定性と書込みマージンとを備える半導体記憶装置を提供することである。
【0026】
また、第2の目的は、各ポートからのデータ読出し書込みが可能な半導体記憶装置を提供することである。
【0027】
【課題を解決するための手段】
この発明のある局面に従えば、各々が読出しおよび書込みが可能なn(nは自然数)個のポートを有する半導体記憶装置であって、複数のメモリセルが行列状に配置されるメモリセルアレイと、各複数のメモリセルの行に対応してn本ずつ配置され、nポートの各々の読出し書込み動作において、行選択結果に応じて選択的に活性化されるワード線と、各複数のメモリセルの列に対応してn本ずつ配置され、各々に対応の列のメモリセルが接続する複数の第1のビット線と、各複数のメモリセルの列に対応してn本ずつ配置され、複数の第1のビット線の各々とビット線対を構成する複数の第2のビット線とを備える。各メモリセルは、第1および第2の記憶ノードを有し、第1の電位および第2の電位を相補的に保持するラッチ回路と、第1の記憶ノードとi(n以下の自然数)本の第1のビット線との間にそれぞれ設けられ、i本の第1の前記ワード線のうち対応する第1のワード線の活性化に応じてオンされるi個の第1のアクセストランジスタと、第2の記憶ノードと(n−i)本の第1のビット線との間にそれぞれ設けられ、(n−i)本の第2のワード線のうち対応する第2のワード線の活性化に応じてオンされる(n−i)個の第2のアクセストランジスタと、第1の記憶ノードと第1の電位との間に直列に設けられ、対応する第2のワード線の活性化に応じてオンされる(n−i)個の第2の書込みアクセストランジスタおよび対応する第2のビット線の電位に応じてオンされる(n−i)個の第2の記憶レベル駆動トランジスタと、第2の記憶ノードと第1の電位との間に直列に設けられ、対応する第1のワード線の活性化に応じてオンされるi個の第1の書込みアクセストランジスタおよび対応する第2のビット線の電位に応じてオンされるi個の第1の記憶レベル駆動トランジスタとを含む。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付し、その説明は繰返さない。
【0029】
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1に従う2ポートスタティック型半導体記憶装置の構成を示す概略ブロック図である。
【0030】
なお、図1において、説明の簡単のために2行4列に配置されたメモリセルを有する2ポートSRAMの構成を示すが、本発明は、このような構成に限定されず、より多くの行および列に配置されたメモリセルを有する、マルチポートSRAMに適用可能である。
【0031】
図1を参照して、2ポートSRAMは、2行4列に配置されたメモリセルM00〜M03,M10〜M13を有するメモリアレイと、メモリセルM00〜M03の行に対応して設けられるワード線WL00,WL10と、メモリセルM10〜M13の行に対応して設けられるワード線WL01,WL11と、メモリセルM00,M10に共通に設けられるビット線B00,B10およびサブビット線C00,C10と、メモリセルM01,M11に共通に設けられるビット線B01,B11およびサブビット線C01,C11と、メモリセルM02,M12に共通に設けられるビット線B02,B12およびサブビット線C02,C12と、メモリセルM03,M13に共通に設けられるビット線B03,B13およびサブビット線C03,C13とを備える。なお、以下においては、メモリセルM00〜M03,M10〜M13を総括的に表記する場合には、符号Mを用いる。また、ビット線B00〜B03,B10〜B13の各々を総括的に表記する場合は、符号B0,B1を用い、サブビット線C00〜C03,C10〜C13の各々を総括的に表記する場合は、符号C0、C1を用いる。
【0032】
2ポートSRAMは、各々がデータ読出し書込み可能な2つのポート(以下、ポート0,ポート1と称する)を有しており、それぞれのポートでの読出し書込みを実行する、ロウデコード回路XD0,XD1と、カラムデコード回路YD0,YD1と、制御回路WD0,WD1と、読出し書込み回路SW0,SW1と、カラム回路YC00〜YC03,YC10〜YC13とをさらに備える。
【0033】
ロウデコード回路XD0は、ポート0に対応し、Xアドレス信号X0とクロック信号T0とを受けて、ワード線WL00またはWL01を選択的に活性化する。ロウデコード回路XD1は、ポート1に対応し、Xアドレス信号X1とクロック信号T1とを受けて、ワード線WL10またはWL11を選択的に活性化する。
【0034】
カラムデコード回路YD0は、ポート0に対応し、Yアドレス信号Y00,Y01とクロック信号T0とを受けて、ビット線を選択するためのカラム選択信号YS00〜YS03を出力する。カラムデコード回路YD1は、ポート1に対応し、Yアドレス信号Y10,Y11とクロック信号T1とを受けて、ビット線を選択するためのカラム選択信号YS10〜YS13を出力する。
【0035】
カラム回路YC00〜YC03の各々は、対応するカラム選択信号YS00〜YS03とクロック信号T0とを受けると、クロック信号T0に同期して対応するビット線B0とデータ線E0とを電気的に結合するとともに、対応するサブビット線C0とサブデータ線F0とを電気的に結合する。
【0036】
カラム回路YC10〜YC13の各々は、対応するカラム選択信号YS10〜YS13とクロック信号T1とを受けると、クロック信号T1に同期して対応するビット線B1とデータ線E1とを電気的に結合するとともに、対応するサブビット線C1とサブデータ線F1とを電気的に結合する。
【0037】
制御回路WD0は、ポート0からの読出し書込み動作を設定するための書込み信号WC0とクロック信号T0とを受けて、書込み制御信号WE0と読出し制御信号RE0とを出力する。
【0038】
制御回路WD1は、ポート1からの読出し書込み動作を設定するための書込み信号WC1とクロック信号T1とを受けて、書込み制御信号WE1と読出し制御信号RE1とを出力する。
【0039】
読出し書込み回路SW0は、書込み制御信号WE0に応じて、ポート0への入力データ信号D0を、データ線E0を介してXアドレス信号X0およびYアドレス信号Y00,Y01で指定される所定のメモリセルMに書込む。このとき、入力データ信号D0は、サブデータ線F0を介して該所定のメモリセルMに接続されるサブビット線C0の電位を駆動する。
【0040】
読出し書込み回路SW0は、さらに、読出し制御信号RE0に応じて、Xアドレス信号X0およびYアドレス信号Y00,Y01で指定される所定のメモリセルMの記憶データを読出して、出力データ信号Q0としてポート0から出力する。
【0041】
読出し書込み回路SW1は、書込み制御信号WE1および読出し制御信号RE1に応じて、ポート1への入力データ信号D1を、データ線E1を介してXアドレス信号X1およびYアドレス信号Y10,Y11で選択される所定のメモリセルMに書込むとともに、所定のメモリセルMの記憶データを読出して出力データ信号Q1としてポート1から出力する。なお、データ書込み時において、入力データ信号D1は、サブデータ線F1を介して該所定のメモリセルMに接続されるサブビット線C1の電位を駆動する。
【0042】
以上の回路のうち、ロウデコード回路XD0,カラムデコード回路YD0,制御回路WD0および読出し書込み回路SW0は、ポート0からのデータ読出し書込み動作に帰属する。なお、以下においては、ポート0の各回路に入出力されるクロック信号T0,Xアドレス信号X0,Yアドレス信号Y00,Y01,書込み信号WC0、入力データ信号D0および出力データ信号Q0を総じて「ポート0の信号」とも称する。
【0043】
これに対し、ロウデコード回路XD1,カラムデコード回路YD1,制御回路WD1および読出し書込み回路SW1は、ポート1からのデータ読出し書込み動作に帰属する。なお、以下においては、ポート1の各回路に入出力されるクロック信号T1,Xアドレス信号X1,Yアドレス信号Y10,Y11,書込み信号WC1、入力データ信号D1および出力データ信号Q1を総じて「ポート1の信号」とも称する。
【0044】
図2は、図1に示したメモリセルM00の構成を示す図である。なお、他のメモリセルM01〜M03,M10〜M13についても、接続するワード線やビット線が異なるのみで、基本的な構成はメモリセルM00と同様である。
【0045】
図2を参照して、メモリセルM00は、電源電位Vccと接地電位GNDとの間に直列に接続されるP型MOSトランジスタP1およびN型MOSトランジスタN1と、電源電位Vccと接地電位GNDとの間に直列に接続されるP型MOSトランジスタP2およびN型MOSトランジスタN2とからなるラッチ回路を備える。
【0046】
MOSトランジスタP1,N1のゲートは、ともに、MOSトランジスタP2,N2の接続ノードS1(以下、記憶ノードS1とも称する)に接続される。MOSトランジスタP2,N2のゲートは、ともに、MOSトランジスタP1,N1の接続ノードS0(以下、記憶ノードS0とも称する)に接続される。
【0047】
ビット線B00と記憶ノードS0との間には、N型MOSトランジスタN3が接続され、ビット線B10と記憶ノードS1との間には、N型MOSトランジスタN4が接続される。MOSトランジスタN3のゲート電位は、ワード線WL00により制御される。MOSトランジスタN4のゲート電位は、ワード線WL10により制御される。
【0048】
このようにして、P型MOSトランジスタP1,P2を負荷トランジスタとし、N型MOSトランジスタN1,N2を駆動トランジスタとし、N型MOSトランジスタN3,N4をアクセストランジスタとした、CMOS構成のSRAMメモリセルが実現される。なお、以下においては、P型MOSトランジスタP1,P2を負荷トランジスタP1,P2とも称し、N型MOSトランジスタN1,N2を駆動トランジスタN1,N2とも称し、N型MOSトランジスタN3,N4をアクセストランジスタN3,N4とも称する。
【0049】
さらに、記憶ノードS0と接地電位GNDとの間には、N型MOSトランジスタN5,N6が直列に接続され、記憶ノードS1と接地電位GNDとの間には、N型MOSトランジスタN7,N8が直列に接続される。N型MOSトランジスタN5のゲート電位は、ワード線WL10によって制御される。N型MOSトランジスタN7のゲート電位は、ワード線WL00によって制御される。N型MOSトランジスタN6のゲートは、サブビット線C10に接続され、N型MOSトランジスタN8のゲートは、サブビット線C00に接続される。なお、NチャネルMOSトランジスタN6,N8は、後述するように、書込み動作において対応する記憶ノードに入力データとは相補の電位を駆動することから、記憶レベル駆動トランジスタとして機能する。また、NチャネルMOSトランジスタN5,N7は、書込み動作において、対応する記憶ノードと記憶レベル駆動トランジスタN6,N8とを結合するための書込みアクセストランジスタとして機能する。
【0050】
図3は、図1に示したカラム回路YC00の構成を示す回路図である。なお、他のカラム回路YC01〜YC03,YC10〜YC13についても、接続するビット線およびサブビット線が異なるのみで、基本的な構成は、カラム回路YC00と同様である。
【0051】
図3を参照して、カラム回路YC00は、ビット線B00とデータ線E0との間に設けられたトランスファゲートG10と、サブビット線C00とサブデータ線F0との間に設けられたトランスファゲートG11と、ビット線B00と電源電位Vccとの間に接続されたP型MOSトランジスタP10と、サブビット線C00と接地電位GNDとの間に接続されたN型MOSトランジスタN10と、インバータI10とを備える。
【0052】
トランスファゲートG10は、ゲートにカラム選択信号YS00およびインバータI10を介して反転されたカラム選択信号YS00を受けると、その論理レベルに応じて、ビット線B00とデータ線E0とを電気的に結合/分離する。
【0053】
トランスファゲートG11は、ゲートにカラム選択信号YS00およびインバータI10を介して反転されたカラム選択信号YS00を受けると、その論理レベルに応じて、サブビット線C00とサブデータ線F0とを電気的に結合/分離する。
【0054】
P型MOSトランジスタP10は、ゲートにクロック信号T0を受けると、その論理レベルに応じて、電源電位Vccとビット線B00とを電気的に結合/分離する。すなわち、クロック信号T0が「L」となるスタンバイ状態において、P型MOSトランジスタP10はオンされ、ビット線B00に電源電位Vccを供給する。一方、クロック信号T0が「H」となるアクティブ状態において、P型MOSトランジスタP10はオフされ、ビット線B00と電源電位Vccとを分離し、ビット線B00へのプリチャージを停止する。
【0055】
N型MOSトランジスタN10は、ゲートにインバータI10を介して反転されたカラム選択信号YS00を受けると、その論理レベルに応じて、接地電位GNDとサブビット線C00とを電気的に結合/分離する。すなわち、カラム選択信号YS00が「L」となる非選択状態において、N型MOSトランジスタN10はオンされ、サブビット線C00と接地電位GNDとを結合する。一方、カラム選択信号YS00が「H」となる選択状態において、N型MOSトランジスタN10はオフされ、サブビット線C00と接地電位GNDとを分離する。
【0056】
以上の構成において、クロック信号T0に同期して活性化されたカラム選択信号YS00が入力されると、トランスファゲートG10,G11はいずれもオンされ、ビット線B00とデータ線E0およびサブビット線C00とサブデータ線F0とをそれぞれ電気的に結合する。これにより、データ線E0およびサブビット線F0とビット線B00およびサブビット線C00との間でデータの授受がそれぞれ実行される。
【0057】
図4は、図1に示したロウデコード回路XD0の構成を示す回路図である。なお、ロウデコード回路XD1についても、入力されるXアドレス信号および接続するワード線が異なるのみで、基本的な構成は、ロウデコード回路XD0と同様である。
【0058】
図4を参照して、ロウデコード回路XD0は、Xアドレス信号X0を受けて反転するインバータI20と、インバータI20の出力とクロック信号T0とを受けて、ワード線WL00の電位を駆動する2入力AND回路A20と、Xアドレス信号X0とクロック信号T0とを受けて、ワード線WL01の電位を駆動する2入力AND回路A21とを備える。
【0059】
ロウデコード回路XD0において、クロック信号T0に同期して、Xアドレス信号X0が「H」のときにはワード線WL01が選択され、Xアドレス信号X0が「L」のときにはワード線WL00が選択される。
【0060】
なお、図示しないロウデコード回路XD1においても同様に、クロック信号T1に同期して、Xアドレス信号X1が「H」のときにはワード線WL11が選択され、Xアドレス信号X1が「L」のときにはワード線WL10が選択される。
【0061】
図5は、図1に示したカラムデコード回路YD0の構成を示す回路図である。なお、カラムデコード回路YD1についても、入力されるYアドレス信号およびクロック信号が異なるのみで、基本的な構成は、カラムデコード回路YD0と同様である。
【0062】
図5を参照して、カラムデコード回路YD0は、Yアドレス信号Y01を受けて反転するインバータI30と、Yアドレス信号Y00を受けて反転するインバータI31と、インバータI30の出力とインバータI31の出力とクロック信号T0とを受けて、カラム選択信号YS00を出力する3入力AND回路A30と、インバータI30の出力とYアドレス信号Y00とクロック信号T0とを受けて、カラム選択信号YS01を出力する3入力AND回路A31と、Yアドレス信号Y01とインバータI31の出力とクロック信号T0とを受けて、カラム選択信号YS02を出力する3入力AND回路A32と、Yアドレス信号Y01,Y00とクロック信号T0とを受けて、カラム選択信号YS03を出力する3入力AND回路A33とを備える。
【0063】
本構成において、クロック信号T0に同期して、Yアドレス信号Y00,Y01のデコード結果によってカラム選択信号YS00〜YS03のいずれか1つが活性化すると、対応するカラム回路YC00〜YC03の1つを選択状態に駆動する。
【0064】
なお、ポート1側のカラムデコード回路YD1においても同様に、クロック信号T1に同期して、Yアドレス信号Y10,Y11のデコード結果によってカラム選択信号YS10〜YS13のいずれか1つが活性化すると、対応するカラム回路YC10〜YC13の1つを選択状態に駆動する。
【0065】
図6は、図1に示した制御回路WD0の構成を示す回路図である。なお、制御回路WD1についても、入力される書込み信号WC0およびクロック信号T0が異なるのみで、基本的な構成は、制御回路WD0と同様である。
【0066】
図6を参照して、制御回路WD0は、書込み信号WC0を受けて反転するインバータI40と、書込み信号WC0とクロック信号T0とを受けて、読出し制御信号RE0を出力する2入力AND回路A40と、インバータI40の出力とクロック信号T0とを受けて、制御信号WE0を出力する2入力AND回路A41とを含む。
【0067】
制御回路WD0において、クロック信号T0に同期して、書込み信号WC0が「H」のときには、読出し制御信号RE0が「H」レベルとなり、書込み信号WC0が「L」のときには、制御信号WE0が「H」レベルとなる。
【0068】
なお、図示しない制御回路WD1においても同様に、クロック信号T1に同期して、書込み信号WC1が「H」のときには、読出し制御信号RE1が「H」レベルとなり、書込み信号WC1が「L」のときには、制御信号WE1が「H」レベルとなる。
【0069】
図7は、図1に示した読出し書込み回路SW0の構成を示す回路図である。
図7を参照して、読出し書込み回路SW0は、データ線E0と出力データ信号Q0の出力端子との間に配され、読出し制御信号RE0に応じてデータ線E0のデータを出力データ信号Q0として出力するためのラッチ回路L50と、データ線E0と入力データ信号D0の入力端子との間に配され、制御信号WE0に応じて入力データ信号D0をデータ線E0に入力するためのトライステートバッファ回路TB50とを備える。
【0070】
ラッチ回路L50は、データ線E0と出力データ線Q0との間に設けられるトランスファゲートG50,G51と、インバータI50〜I53とを備える。
【0071】
トランスファゲートG50は、ゲートに読出し制御信号RE0およびインバータI50を介して反転された読出し制御信号RE0を受けると、その論理レベルに応じて、データ線E0とインバータI51の入力ノードとを電気的に結合/分離する。
【0072】
インバータI51,I52は、ラッチ部を構成し、ラッチ部の出力ノード(インバータI51の出力ノード)は、インバータI53の入力ノードに結合される。ラッチ部の入力ノードとインバータI52の出力ノードとの間には、トランスファゲートG51が設けられる。トランスファゲートG51は、ゲートに読出し制御信号RE0およびインバータI50を介して反転された読出し制御信号RE0を受けると、その論理レベルに応じてオン/オフされる。トランスファゲートG51がオンされると、インバータI51,I52からなるラッチ部が構成される。
【0073】
すなわち、読出し制御信号RE0が「H」となるタイミングでトランスファゲートG50がオンされ、データ線E0のデータ信号がラッチ回路L50に入力される。続いて、読出し制御信号RE0が「L」となると、トランスファゲートG51がオンされてラッチ部を構成し、データ信号を保持する。さらに、保持されたデータ信号は、インバータI53を介して出力データ信号Q0として出力される。
【0074】
トライステートバッファ回路TB50は、電源電位Vccと接地電位GNDとの間に直列接続されたP型MOSトランジスタP50,P51およびN型MOSトランジスタN50,N51と、インバータI54とを備える。
【0075】
P型MOSトランジスタP51とN型MOSトランジスタN50とは、ゲートにインバータI54からの入力データ信号D0の反転信号が入力される。
【0076】
P型MOSトランジスタP50のゲートには、インバータI55を介して反転された制御信号WE0が入力され、N型MOSトランジスタN51のゲートには、制御信号WE0が入力される。MOSトランジスタP50,N51は、「H」レベルの制御信号WE0に応じてオンされ、MOSトランジスタP51,N50と電源電位Vccおよび接地電位GNDとをそれぞれ電気的に結合する。これにより、入力データ信号D0とデータ線E0との間に、MOSトランジスタP51,N50からなるCMOSインバータが形成される。したがって、入力データ信号D0は、制御信号WE0が「H」のときには、インバータI54およびCMOSインバータを介して、データ線E0へと入力されることとなる。
【0077】
一方、MOSトランジスタP50,N51は、「L」レベルの制御信号WE0に応じてオフされると、MOSトランジスタP51,N50は電気的に分離され、データ線E0にはハイインピーダンスが出力される。
【0078】
読出し書込み回路SW0は、さらに、電源電位Vccとデータ線E0との間に結合されるP型MOSトランジスタP54を備える。P型MOSトランジスタP54は、「H」レベルの書込み制御信号WE0に応じてオフ状態となり、電源電位Vccとデータ線E0とを電気的に分離する。一方、P型MOSトランジスタP54は、「L」レベルの書込み制御信号WE0の応じてオン状態となり、電源電位Vccとデータ線E0とを電気的に結合し、データ線E0に電源電位Vccを供給する。
【0079】
P型MOSトランジスタP54は、ビット線電位の低下を防ぐためにビット線に適切な電圧バイアスを与える部位であり、以下において、ビット線負荷トランジスタとも称する。
【0080】
より詳細には、図2の2ポートSRAMメモリセルM00において、記憶ノードS0に「L」データが記憶されているものとして、データ読出し時にワード線WL00が非選択であり、アクセストランジスタN3がオフの場合でも、ビット線B00から記憶ノードS0へと電流が流れる。この電流は、さらにオンされている駆動トランジスタN1を介して接地電位GNDへと流れ込む。この電流は、「リーク電流」と呼ばれ、ビット線B00に結合されるメモリセル数の増加に伴なって増大することから、集積度が高まるにつれてビット線B00の電位を下げてしまう要因となる。
【0081】
それゆえ、ビット線負荷トランジスタP54は、書込み制御信号WE0が「L」となるデータ読出し時においてオン状態となり、ビット線B00に対して電位を供給する働きをする。
【0082】
なお、「H」レベルの制御信号WE0に応じてオフする構成としたのは、データ書込み時において、プルダウンしたときの記憶ノードの電位をできるだけ低くして(究極的には接地電位レベル)、十分な書込みマージンを持たせるためである。
【0083】
読出し書込み回路SW0は、さらに、インバータI54から出力される入力データ信号D0の反転信号とインバータI55から出力される書込み制御信号WE0の反転信号とを受けて、サブデータ線F0の電位を駆動する2入力NOR回路NO50を備える。
【0084】
2入力NOR回路NO50は、書込み制御信号WE0が「H」のときには、インバータI54から出力される入力データ信号D0の反転信号をさらに反転させてサブデータ線F0に出力する。すなわち、入力データ信号D0がサブデータ線F0へと出力される。
【0085】
一方、書込み制御信号WE0が「L」のときには、2入力NOR回路NO50からは「L」レベルの出力信号がサブデータ線F0に入力される。
【0086】
以上をまとめると、読出し制御信号RE0が「H」のときには、ラッチ回路L50に保持されたデータ線E0の電位が出力データ信号Q0として出力される。このとき、書込み制御信号WE0は「L」であることから、ビット線負荷トランジスタP54がオンされてデータ線E0に電源電位Vccを駆動する。さらに、2入力NOR回路NO50においては、「L」レベルの出力信号がサブデータ線F0に入力される。
【0087】
一方、読出し制御信号RE0が「L」のときには、データ線E0のデータはラッチ回路L50に保持される。
【0088】
また、書込み制御信号WE0が「H」のときには、入力データ信号D0がトライステートバッファ回路TB50を介してデータ線E0に入力されるとともに、2入力NOR回路NO50を介してサブデータ線F0に入力される。
【0089】
一方、書込み制御信号WE0が「L」のときには、データ線E0に電源電位Vccが供給されるとともに、サブデータ線F0は「L」レベルとなる。
【0090】
図8は、図1に示した読出し書込み回路SW1の構成を示す回路図である。
図8を参照して、読出し書込み回路SW1は、データ線E1と出力データ信号Q1の出力端子との間に配され、読出し制御信号RE1に応じてデータ線E1のデータを出力データ信号Q1として出力するためのラッチ回路L51と、データ線E1と入力データ信号D1の入力端子との間に配され、書込み制御信号WE1に応じて入力データ信号D1をデータ線E1に入力するためのトライステートバッファ回路TB51とを備える。
【0091】
ラッチ回路L51は、データ線E1と出力データ線Q1との間に設けられるトランスファゲートG52,G53と、インバータI56〜I59とを備える。
【0092】
トランスファゲートG52は、ゲートに読出し制御信号RE1およびインバータI56を介して反転された読出し制御信号RE1を受けると、その論理レベルに応じて、データ線E1とインバータI57の入力ノードとを電気的に結合/分離する。
【0093】
インバータI57,I58は、ラッチ部を構成し、ラッチ部の出力ノード(インバータI57の出力ノード)は、インバータI59の入力ノードに結合される。
【0094】
ラッチ部の入力ノードとインバータI58の出力ノードとの間には、トランスファゲートG53が設けられる。トランスファゲートG53は、ゲートに読出し制御信号RE1およびインバータI56を介して反転された読出し制御信号RE1を受けると、その論理レベルに応じてオンされてラッチ部を構成する。
【0095】
すなわち、読出し制御信号RE1が「H」となるタイミングでトランスファゲートG52がオンされ、データ線E1のデータ信号がラッチ回路L51に入力される。続いて、読出し制御信号RE1が「L」となると、トランスファゲートG53がオンされてラッチ部を構成し、データ信号を保持する。さらに、保持されたデータ信号は、インバータI59を介して出力される。
【0096】
インバータI59の出力ノードには、さらにインバータI62が接続される。したがって、インバータI59の出力信号がさらに反転されて出力データ信号Q1として出力される。なお、ラッチ回路L51の出力ノードにインバータI62を備える点において、図7の読出し書込み回路SW0とは異なる。
【0097】
トライステートバッファ回路TB51は、電源電位Vccと接地電位GNDとの間に直列接続されたP型MOSトランジスタP52,P53およびN型MOSトランジスタN52,N53と、インバータI60とを備える。
【0098】
インバータI60の入力ノードには、さらにインバータI63が接続される。このため、入力データ信号D1は、インバータI63で反転されてインバータI60に入力される。なお、トライステートバッファTB51の入力ノードにインバータI63を配した点において、図7の読出し書込み回路SW0とは異なる。
【0099】
P型MOSトランジスタP53とN型MOSトランジスタN52とは、ゲートにインバータI63,I60を介して、入力データ信号D1が入力される。
【0100】
P型MOSトランジスタP52のゲートには、インバータI61を介して反転された書込み制御信号WE1が入力され、N型MOSトランジスタN53のゲートには、書込み制御信号WE1が入力される。MOSトランジスタP52,N53は、「H」レベルの書込み制御信号WE1に応じてオンされ、MOSトランジスタP53,N52と電源電位Vccおよび接地電位GNDとをそれぞれ電気的に結合する。これにより、入力データ信号D1とデータ線E1との間に、MOSトランジスタP53,N52からなるCMOSインバータが形成される。したがって、入力データ信号D1は、書込み制御信号WE1が「H」のときには、インバータI63,I60およびCMOSインバータを介して、データ線E1へと入力されることとなる。
【0101】
一方、MOSトランジスタP52,N53は、「L」レベルの書込み制御信号WE1に応じてオフされると、MOSトランジスタP53,N52は電気的に分離され、データ線E1にはハイインピーダンスが出力される。
【0102】
読出し書込み回路SW1は、さらに、電源電位Vccとデータ線E1との間に結合されるP型MOSトランジスタP55を備える。P型MOSトランジスタP55は、図7のP型MOSトランジスタP54と同様に、ビット線負荷トランジスタを構成する。すなわち、データ書込み時には、「H」レベルの書込み制御信号WE1に応じてオフ状態となり、電源電位Vccとデータ線E1とを電気的に分離する。一方、データ読出し時には、「L」レベルの書込み制御信号WE1に応じてオン状態となり、電源電位Vccとデータ線E1とを電気的に結合し、データ線E1に電源電位Vccを供給する。
【0103】
読出し書込み回路SW1は、さらに、インバータI63,I60を介して入力される入力データ信号D1とインバータI61から出力される書込み制御信号WE1の反転信号とを受けて、サブデータ線F1の電位を駆動する2入力NOR回路NO51を備える。
【0104】
2入力NOR回路NO51は、書込み制御信号WE1が「H」のときには、入力データ信号D1の反転信号をサブデータ線F1に出力する。一方、書込み制御信号WE1が「L」のときには、2入力NOR回路NO51からは「L」レベルの出力信号がサブデータ線F1に入力される。
【0105】
以上に示す読出し書込み回路SW1は、基本的な構成は図7の読出し書込み回路SW0と同様であるが、上述のように、出力データ信号Q1の出力ノードおよび入力データ信号Q1の入力ノードにインバータI62,I63をそれぞれ配した点で異なる。これは、図1のメモリセルM00において、ポート0からの読出し書込みが行なわれる記憶ノードS0とポート1からの読出し書込みが行なわれる記憶ノードS1とでは、記憶データが相補の関係にあることに対応したものである。
【0106】
次に、以上の構成からなる2ポートSRAMで実行されるデータ読出し書込み動作について説明する。
【0107】
最初に、図1のメモリセルM00にポート0から「L」レベルのデータを書込むときの動作について説明する。
【0108】
2ポートSRAMは、書込み動作の開始に先立って、「L」レベルのクロック信号T0に応じてスタンバイ状態となっている。スタンバイ状態において、図1のすべてのワード線WLとサブビット線Cは、「L」レベルに固定される。一方、ビット線B00は、図3のカラム回路YC00で示したように、P型トランジスタP10が「L」レベルのクロック信号T0に応じてオンされることから、「H」レベルに固定される。
【0109】
続いて、アクティブ状態となって、クロック信号T0が「H」レベルに立上ると、ビット線B00は電源電位Vccと分離される。クロック信号T0に同期して、Xアドレス信号X0,Yアドレス信号Y00,Y01を「L」とすることにより、ワード線WL00およびカラム選択信号YS00が「H」レベルとなり、メモリセルM00が選択状態に駆動される。
【0110】
さらに、クロック信号T0に同期して、「L」レベルの書込み信号WC0を制御回路WD0に入力すると、「H」レベルの書込み制御信号WE0が読出し書込み回路SW0に入力される。読出し書込み回路SW0には、同時に「L」レベルの入力データ信号D0が入力される。
【0111】
読出し書込み回路SW0では、「H」レベルの書込み制御信号WE0に応答して、「L」レベルの入力データ信号D0がトライステートバッファ回路TB50を介してデータ線E0へと入力される。このとき、サブデータ線F0にも「L」の入力データ信号が入力される。
【0112】
図3のカラム回路YC00には、読出し書込み制御回路からの「L」レベルのデータ線E0,サブデータ線F0と、「H」レベルのクロック信号T0と、「H」レベルのカラム選択信号YS00とが入力される。トランスファゲートG10,G11が「H」レベルのカラム選択信号に応じてオンされると、ビット線B00およびサブビット線C00には、データ線E0およびサブデータ線F0の「L」レベルのデータがそれぞれ駆動される。
【0113】
図2のメモリセルM00を参照して、「H」レベルのワード線WL00に応答してアクセストランジスタN3がオン状態となると、「L」レベルのビット線B00の電位が記憶ノードS0に伝達される。これにより、記憶ノードS0は「L」レベルに書込まれる。
【0114】
一方、サブビット線C00が「L」レベルであることから、N型MOSトランジスタN8は、オフ状態となり、記憶ノードS1と接地電位GNDとは電気的に分離される。さらに、記憶ノードS0が「L」となったことにより負荷トランジスタP2がオン状態となると、記憶ノードS1の電位は「H」レベルに駆動される。
【0115】
次に、図1のメモリセルM00にポート0から「H」レベルのデータを書込むときの動作について説明する。
【0116】
先述の「L」データ書込みのときと同様に、アクティブ状態となってクロック信号T0が「H」レベルに立上ると、ビット線B00は、P型MOSトランジスタP10がオフされたことに応じて、電源電位Vccと分離される。クロック信号T0に同期して、Xアドレス信号X0,Yアドレス信号Y00,Y01を「L」とすることにより、ワード線WL00およびカラム選択信号YS00が「H」レベルとなり、メモリセルM00が選択状態に駆動される。
【0117】
さらに、クロック信号T0に同期して、「L」レベルの書込み信号WC0が制御回路WD0に入力されると、「H」レベルの書込み制御信号WE0が出力され、読出し書込み回路SW0に入力される。読出し書込み回路SW0には、同時に「H」レベルの入力データ信号D0が入力される。
【0118】
読出し書込み回路SW0では、「H」レベルの書込み制御信号WE0に応答して、「H」レベルの入力データ信号D0がトライステートバッファ回路TB50を介してデータ線E0へと入力される。このとき、サブデータ線F0にも「H」の入力データ信号D0が入力される。
【0119】
図3のカラム回路YC00には、読出し書込み回路SW0からの「H」レベルのデータ線E0,サブデータ線F0と、「H」レベルのクロック信号T0と、「H」レベルのカラム選択信号YS00とが入力される。トランスファゲートG10,G11が「H」レベルのカラム選択信号に応じてオンされると、ビット線B00およびサブビット線C00には、データ線E0およびサブデータ線F0の「H」レベルのデータがそれぞれ駆動される。
【0120】
さらに、図2のメモリセルM00を参照して、「H」レベルのワード線WL00に応答してアクセストランジスタN3がオン状態となると、「H」レベルのビット線B00の電位が記憶ノードS0に伝達される。これにより、記憶ノードS0は「H」レベルに書込まれる。
【0121】
一方、ワード線WL0およびサブビット線C00が「H」レベルであることから、N型MOSトランジスタN7,N8は、ともにオン状態となり、記憶ノードS1と接地電位GNDとは電気的に結合される。これにより、記憶ノードS1の電位は「L」レベルに駆動される。
【0122】
次に、図1のメモリセルM00の「L」データをポート0から読出すときの動作について説明する。
【0123】
アクティブ状態となってクロック信号T0が「H」レベルに立上ると、ビット線B00は、P型MOSトランジスタP10がオフされたことに応じて、電源電位Vccと分離される。クロック信号T0に同期して、Xアドレス信号X0,Yアドレス信号Y00,Y01を「L」とすることにより、ワード線WL00およびカラム選択信号YS00が「H」レベルとなり、メモリセルM00が選択状態に駆動される。
【0124】
図1のメモリセルM00では、「H」レベルのワード線WL00に応じてアクセストランジスタN3がオン状態となると、ビット線B00の電位は、記憶ノードS0に対して放電し、電源電位Vccからプルダウンされる。
【0125】
図3のカラム回路YC00では、「H」レベルのカラム選択信号YS00に応答して、トランスファゲートG10がオン状態となり、ビット線B00とデータ線E0とが電気的に結合される。
【0126】
さらに、クロック信号T0に同期して、「H」レベルの書込み信号WC0が制御回路WD0に入力されると、「H」レベルの読出し制御信号RE0が出力され、読出し書込み回路SW0に入力される。
【0127】
読出し書込み回路SW0では、「H」レベルの読出し制御信号RE0に応答して、トランスファゲートG50がオン状態となり、トランスファゲートG51がオフ状態となる。これにより、データ線E0と出力データ信号Q0との出力端子とは結合される。
【0128】
さらに、制御回路WD0から出力される「L」レベルの書込み制御信号WE0によって、ビット線負荷トランジスタP54はオン状態となり、データ線E0と電源電位Vccとを電気的に結合する。
【0129】
これにより、電源電位Vccと接地電位GNDとの間は、読出し書込み回路SW0内のビット線負荷トランジスタP54、カラム回路YC0内のトランスファゲートG10、メモリセルM00の駆動トランジスタN1およびアクセストランジスタN3のそれぞれのオン抵抗が直列に接続された構成と等価となる。したがって、データ線E0には、ビット線負荷トランジスタP54とトランスファゲートG10との接続ノードの電位であり、これらのオン抵抗の分圧比に応じた電位が与えられる。
【0130】
そこで、ビット線負荷トランジスタP54の電流駆動力は、データ線E0の電位がインバータI51の論理しきい値以下となるように設定する。これにより、データ線E0の電位は確実に「L」と識別されることから、インバータI51の出力電位は「H」となり、「L」レベルの出力データ信号Q0が出力される。
【0131】
一方、サブビット線C00は、カラム回路YC00において「L」レベルのサブデータ線F0と結合され、「L」レベルとなる。これにより、メモリセルM00のN型MOSトランジスタN8はオフ状態となり、記憶ノードS1の電位は変化しない。
【0132】
さらに、クロック信号T0が「L」レベルに立下がると、制御回路WD0からの読出し制御信号RE0も「L」レベルに立下がる。これによって、読出し書込み回路SW0では、ラッチ部L50内のトランスファゲートG51がオン状態となってラッチ回路を構成し、読出した「L」データを保持する。
【0133】
最後に、図1のメモリセルM00の「H」データをポート0から読出すときの動作について説明する。
【0134】
アクティブ状態となってクロック信号T0が「H」レベルに立上ると、ビット線B00は、P型MOSトランジスタP10がオフされたことに応じて、電源電位Vccと分離される。クロック信号T0に同期して、Xアドレス信号X0,Yアドレス信号Y00,Y01を「L」とすることにより、ワード線WL00およびカラム選択信号YS00が「H」レベルとなり、メモリセルM00が選択状態に駆動される。
【0135】
図1のメモリセルM00では、「H」レベルのワード線WL00に応じてアクセストランジスタN3がオン状態となると、ビット線B00の電位は、記憶ノードS0の「H」データとの間では電荷の授受を行なわないことから、「H」レベルを保持する。
【0136】
図3のカラム回路YC00では、「H」レベルのカラム選択信号YS00に応答して、トランスファゲートG10がオン状態となり、ビット線B00とデータ線E0とが電気的に結合する。
【0137】
さらに、クロック信号T0に同期して、「H」レベルの書込み信号WC0が制御回路WD0に入力されると、「H」レベルの読出し制御信号RE0が出力され、読出し書込み回路SW0に入力される。
【0138】
読出し書込み回路SW0では、「H」レベルの読出し制御信号RE0に応答して、トランスファゲートG50がオン状態となり、トランスファゲートG51がオフ状態となる。これにより、データ線E0と出力データ信号Q0との出力端子とは結合される。
【0139】
さらに、制御回路WD0から出力される「L」レベルの書込み制御信号WE0によって、ビット線負荷トランジスタP54はオン状態となり、データ線E0と電源電位Vccとを電気的に結合する。
【0140】
このようにして、ビット線B00に駆動された「H」レベルのデータは、データ線E0を介して出力データ信号Q0として出力される。
【0141】
一方、「L」レベルの書込み制御信号WE0に応じて、2入力NOR回路NO50からは「L」レベルの信号がサブデータ線F0に駆動される。サブビット線C00は、カラム回路YC00において「L」レベルのサブデータ線F0と結合され、「L」レベルとなる。これにより、メモリセルM00のN型MOSトランジスタN8はオフ状態となり、記憶ノードS1の電位は変化しない。
【0142】
さらに、クロック信号T0が「L」レベルに立下がると、制御回路WD0からの読出し制御信号RE0も「L」レベルに立下がる。これによって、読出し書込み回路SW0では、ラッチ部L50内のトランスファゲートG51がオン状態となってラッチ回路を構成し、読出した「H」データを保持する。
【0143】
図9は、以上に説明した図1の2ポートSRAMのポート0におけるデータ読出し書込み動作を示すタイミング図である。
【0144】
図9を参照して、ポート0への「L」データの書込みと「H」データの書込みとにおいては、ビット線B00に入力データ信号D0の電位が駆動されるともに、サブビット線C00には、入力データ信号D0と同電位が駆動される。さらに、選択ワード線WL00の活性化により、メモリセルM00の記憶ノードS0には、ビット線B00の電位が伝達され、記憶ノードS1には、記憶ノードS0とは相補の電位が伝達されることとなる。すなわち、データ書込みは、ビット線B00とサブビット線C00とを用いて実行される。
【0145】
これに対して、ポート0からの「L」データの読出しと「H」データの読出しとにおいては、ビット線B00に記憶ノードS0の電位が駆動される一方で、サブビット線C00は「L」レベルを維持することから、記憶ノードS1の電位は変化しない。
【0146】
以上は、メモリセルM00に対してポート0からデータ読出し/書込みを行なう場合の動作説明であるが、ポート1におけるデータ読出し書込みについても同様の動作によって実行される。ただし、メモリセルM00において、記憶ノードS1の電位を読出し書込みするポート1からのアクセスは、上記の記憶ノードS0の電位を読出し書込みするポート0からのアクセスとは相補の関係にあるため、読出し書込み回路SW1において、インバータI62,I63によって出力データ信号Q1,入力データ信号D0をそれぞれ反転させる点でのみ異なる。
【0147】
最後に、図1に示す2ポートSRAMメモリセルM00におけるβ比について検討する。なお、以下において、駆動トランジスタN1,N2の電流駆動力をDN1,DN2と表わし、アクセストランジスタN3,N4の電流駆動力をDN3,DN4と表わす。また、説明の簡単のため、対象関係にあるトランジスタの電流駆動力は互いに等しく、DN1=DN2,DN3=DN4とする。
【0148】
2ポートSRAMメモリセルM00において、同じ行に属するメモリセルに対する、ポート0からの読出し書込みとポート1からの読出し書込みとのタイミングとが異なるときには、ワード線WL00およびワード線WL10の活性化に応じて、アクセストランジスタN3,N4は、それぞれ異なるタイミングでオンされる。したがって、β比は、シングルポートSRAMでのβ比と等しく、DN1/DN3(=DN2/DN4)で与えられる。
【0149】
一方、同じ行に属するメモリセルに対する、ポート0からの読出し書込みとポート1からの読出し書込みとのタイミングとが同じときには、アクセストランジスタN3,N4は、同じタイミングでオンされる。この場合においても、記憶ノードS0,S1に接続されるアクセストランジスタは、それぞれ1個であることから、β比はDN1/DN3(=DN2/DN4)となり、シングルポートSRAMでのβ比と等価となる。
【0150】
すなわち、本実施の形態にかかる2ポートSRAMでは、各記憶ノードに接続されるアクセストランジスタの数は全ポート数の半分に相当する1つであることから、メモリセル内のオンされるアクセストランジスタ数のパターンによらず、シングルポートSRAMと同レベルのβ比が維持される。これにより、従来の2ポートSRAMに対して、より高いデータ保持安定性が実現される。
【0151】
さらに、このことは、データ保持安定性確保のために駆動トランジスタの電流駆動力を高める必要を生じないことから、十分なデータ書込みマージンを保持することができる。
【0152】
また、従来のマルチポートSRAMでは、各ポートは読出しまたは書込みのいずれか一方のみに対応していたのに対して、本実施の形態では、各ポートは読出し書込みのいずれにも対応可能であり、設計の容易化を図ることができる。
【0153】
[実施の形態2]
図10は、この発明の実施の形態2に従う2ポートSRAMのメモリアレイの構成を抽出して示す概略ブロック図である。
【0154】
図10を参照して、2ポートSRAMは、(k+1:kは自然数)行1列に配置されたメモリセルR[0]〜R[k]と、メモリセルの行に対応して設けられるワード線WL00,WL10・・・WL0k,WL1kと、メモリセルR[0]〜R[k]に共通に設けられるビット線B0,B1と、サブビット線C0,C1と、メモリセルR[0]〜R[k]に共通に設けられる共通信号線Q0,Q1とを備える。なお、本実施の形態では、1列のメモリセルでの構成例を示すが、複数列のメモリセルでの構成に対しても適用可能である。
【0155】
共通信号線Q0と接地電位GNDとの間には、N型MOSトランジスタN41が接続される。N型MOSトランジスタN41のゲート電位は、サブビット線C0により制御される。
【0156】
共通信号線Q1と接地電位GNDとの間には、N型MOSトランジスタN40が接続される。N型MOSトランジスタN40のゲート電位は、サブビット線C1により制御される。
【0157】
なお、本実施の形態の2ポートSRAMは、以下に示すように、図1の実施の形態1の2ポートSRAMに対してメモリセルの構成のみが異なる。したがって、2ポートSRAMに搭載される他の回路の具体的な構成についての詳細な説明は省略する。
【0158】
図11は、図10に示したメモリセルR[0]の構成を示す図である。なお、他のメモリセルR[1]〜R[k]についても、接続するワード線やビット線が異なるのみで、基本的な構成はメモリセルR[0]と同様である。
【0159】
図11を参照して、メモリセルR[0]は、電源電位Vccと接地電位GNDとの間に直列に接続されるP型MOSトランジスタP1およびN型MOSトランジスタN1と、電源電位Vccと接地電位GNDとの間に直列に接続されるP型MOSトランジスタP2およびN型MOSトランジスタN2とからなるラッチ回路を備える。
【0160】
MOSトランジスタP1,N1のゲートは、ともに、MOSトランジスタP2,N2の接続ノードS1(以下、記憶ノードS1とも称する)に接続される。MOSトランジスタP2,N2のゲートは、ともに、MOSトランジスタP1,N1の接続ノードS0(以下、記憶ノードS0とも称する)に接続される。
【0161】
ビット線B0と記憶ノードS0との間には、N型MOSトランジスタN3が接続され、ビット線B1と記憶ノードS1との間には、N型MOSトランジスタN4が接続される。MOSトランジスタN3のゲート電位は、ワード線WL00により制御される。MOSトランジスタN4のゲート電位は、ワード線WL10により制御される。
【0162】
このようにして、P型MOSトランジスタP1,P2を負荷トランジスタとし、N型MOSトランジスタN1,N2を駆動トランジスタとし、N型MOSトランジスタN3,N4をアクセストランジスタとした、CMOS構成のSRAMメモリセルが実現される。
【0163】
記憶ノードS0と共通信号線Q1との間には、N型MOSトランジスタN5が接続され、記憶ノードS1と共通信号線Q0との間には、N型MOSトランジスタN7が接続される。N型MOSトランジスタN5のゲート電位は、ワード線WL10によって制御される。N型MOSトランジスタN7のゲート電位は、ワード線WL00によって制御される。
【0164】
以上に示すメモリセルR[0]は、図2に示す実施の形態1のメモリセルM00と同様にCMOS構成からなるが、N型MOSトランジスタN5,N7と接地電位GNDとの間にそれぞれ配されるN型MOSトランジスタN6,N8を有しない点で相違する。本実施の形態では、これらのMOSトランジスタは、k+1個のメモリセルR[0]〜R[k]に対して共通に配された一対のN型MOSトランジスタN40,N41に置換えられている。
【0165】
本実施の形態の2ポートSRAMにおけるデータ読出し書込み動作は、実施の形態1と共通するが、メモリセル内での動作が異なる。例えば、メモリセルR[0]に対してポート0からデータ書込みを行なうときには、図示しないサブデータ線F0によってサブビット線C0に駆動された電位に応じてN型MOSトランジスタN41がオン/オフ状態となると、対応する共通信号線Q0と接地電位GNDとを電気的に結合/分離する。
【0166】
さらに、ワード線WL00が活性化したことに応じて、対応するN型MOSトランジスタN7がオン状態となると、共通信号線Q0の電位が記憶ノードS1へと駆動される。
【0167】
同様に、メモリセルR[0]に対してポート1からデータ書込みを行なうときには、図示しないサブデータ線F1によってサブビット線C1に駆動された電位に応じてN型MOSトランジスタN40がオン/オフ状態となると、対応する共通信号線Q1と接地電位GNDとを電気的に結合/分離する。
【0168】
さらに、ワード線WL10が活性化したことに応じて、対応するN型MOSトランジスタN5がオン状態となると、共通信号線Q1の電位が記憶ノードS0へと駆動される。
【0169】
したがって、本実施の形態の2ポートSRAMにおける電流駆動能力比(β比)は、実施の形態1と同様であり、シングルポートSRAMと同等のデータ保持安定性を確保することができる。また、データ保持安定性と十分な書込みマージンとの両立についても同様に実現される。
【0170】
図12は、図10に示した2ポートSRAMのメモリアレイの配置例を概略的に示す図である。
【0171】
図12を参照して、2ポートSRAMは、図11に示すメモリセルR[0]〜R[k]が列方向に整列して配置される。これらのメモリセルR[0]〜R[k]に共通して、サブビット線C0,C1および共通信号線Q0,Q1が延在して配設される。
【0172】
2ポートSRAMは、列方向にメモリセルR[0]〜R[k]と並んで配される単一のウェルコンタクトセルTCを備える。ウェルコンタクトセルTCは、メモリセル各々のウェル領域と電源電位Vccまたは接地電位GNDとを結合するための領域であり、低面積化を考慮して、図12のように、複数のメモリセルに対して1セルの割合で設けられる。
【0173】
メモリセルR[0]〜R[k]によって共有されるN型MOSトランジスタN40,N41は、このウェルコンタクトセルTC内に配置される。これにより、N型MOSトランジスタN40,N41を設けたことに伴なう面積増加を回避することができる。
【0174】
以上のように、この発明の実施の形態2に従えば、シングルポートSRAMと同等のデータ保持安定性と十分な書込みマージンとを備える2ポートSRAMを実現でき、設計の容易化を図ることができる。
【0175】
また、データ書込みに用いるトランジスタを複数のメモリセルで共用する構成とすることにより、該トランジスタの配設に伴なう回路規模の増大を抑えることができる。さらに、複数のメモリセルで共用するウェルコンタクトセル内にトランジスタを配置することにより、一層の低面積化を図ることができる。
【0176】
[実施の形態3]
図13は、この発明の実施の形態3に従うマルチポートSRAMメモリセルの構成を示す回路図である。
【0177】
図13を参照して、2n(nは自然数)ポートを有するマルチポートSRAMメモリセルは、電源電位Vccと接地電位GNDとの間に直列に接続されるP型MOSトランジスタP1とN型MOSトランジスタN1と、電源電位Vccと接地電位GNDとの間に直列に接続されるP型MOSトランジスタP2とN型MOSトランジスタN2とからなるラッチ回路を備える。
【0178】
MOSトランジスタP1,N1のゲートは、ともにMOSトランジスタP2とN2との接続ノードS1(以下、記憶ノードS1とも称する)に接続される。MOSトランジスタP2,N2のゲートは、ともにMOSトランジスタP1とN1との接続ノード(以下、記憶ノードS0とも称する)に接続される。すなわち、P型MOSトランジスタP1,P2は、負荷トランジスタとして動作し、N型MOSトランジスタN1,N2は、駆動トランジスタとして動作する。
【0179】
マルチポートSRAMメモリセルは、さらに、記憶ノードS0とビット線B0〜B2(n−1)との間にそれぞれ接続されたn個のN型MOSトランジスタNA0〜NA2(n−1)と、記憶ノードS1とビット線B1〜B2n−1との間にそれぞれ接続されたn個のN型MOSトランジスタNA1〜NA2n−1とを備える。
【0180】
MOSトランジスタNA0〜NA2(n−1)のゲートは、それぞれワード線WL0〜WL2(n−1)に接続される。したがって、MOSトランジスタNA0〜NA2(n−1)の各々は、対応するワード線WL0〜WL2(n−1)により制御される。
【0181】
MOSトランジスタNA1〜NA2n−1のゲートは、それぞれワード線WL1〜WL2n−1に接続される。したがって、MOSトランジスタNA1〜NA2n−1の各々は、対応するワード線WL1〜WL2n−1により制御される。
【0182】
このようにして、P型MOSトランジスタP1,P2を負荷トランジスタとし、N型MOSトランジスタN1,N2を駆動トランジスタとし、N型MOSトランジスタNA0〜NA2n−1をアクセストランジスタとした、CMOS構成の2nポートSRAMメモリセルが実現される。なお、以下においては、P型MOSトランジスタP1,P2を負荷トランジスタと称し、N型MOSトランジスタN1,N2を駆動トランジスタと称し、N型MOSトランジスタNA0〜NA2n−1をアクセストランジスタとも称する。
【0183】
また、本実施の形態では、記憶ノードS0,S1の各々に接続されるアクセストランジスタ数は、ともに全ポート数(=2n)の1/2(=n)に設定している。これは、従来のマルチポートSRAMにおいて、各記憶ノードに接続されるアクセストランジスタ数の半分に相当する。ポート数がさらに1つ増えた場合は、記憶ノードS0,S1のいずれか一方に接続されるアクセストランジスタ数は、他方の記憶ノードに接続されるアクセストランジスタ数より1つ多くなる。すなわち、本実施の形態において、記憶ノードS0に接続されるアクセストランジスタ数と記憶ノードS1に接続されるアクセストランジスタ数との差は、メモリセルのアンバランスによる安定性への影響を考慮して、最大1とする。
【0184】
マルチポートSRAMメモリセルは、記憶ノードS1と接地電位GNDとの間に直列接続されたN型MOSトランジスタNW0,NV0を1組として、n組のN型MOSトランジスタ(NW0,NV0)〜(NW2(n−1),NV2(n−1))をさらに備える。
【0185】
N型MOSトランジスタNW0〜NW2(n−1)のゲートは、それぞれワード線WL0〜WL2(n−1)に接続される。したがって、MOSトランジスタNW0〜NW2(n−1)の各々は、ワード線WL0〜WL2(n−1)により制御される。
【0186】
N型MOSトランジスタNV0〜NV2(n−1)のゲートは、それぞれサブビット線C0〜C2(n−1)に接続される。したがって、MOSトランジスタNV0〜NV2(n−1)の各々は、サブビット線C0〜C2(n−1)により制御される。
【0187】
マルチポートSRAMメモリセルは、記憶ノードS0と接地電位GNDとの間に直列接続されたN型MOSトランジスタNW1,NV1を1組として、n組のN型MOSトランジスタ(NW1,NV1)〜(NW2n−1,NV2n−1)をさらに備える。
【0188】
N型MOSトランジスタNW1〜NW2n−1のゲートは、それぞれワード線WL1〜WL2n−1に接続される。したがって、MOSトランジスタNW1〜NW2n−1の各々は、ワード線WL1〜WL2n−1により制御される。
【0189】
N型MOSトランジスタNV1〜NV2n−1のゲートは、それぞれサブビット線C1〜C2n−1に接続される。したがって、MOSトランジスタNV1〜NV2n−1の各々は、サブビット線C1〜C2n−1により制御される。
【0190】
なお、図示しないマルチポートSRAMの全体構成は、図1に示す2ポートSRAMの構成と基本的に同じであり、行列状に配置された図13のマルチポートSRAMメモリセルを有するメモリアレイと、2nポートのそれぞれのポートについて配されたロウデコード回路XD0〜XD2n、カラムデコード回路YD0〜YD2n、カラム回路YC0〜YC2n、制御回路WD0〜WD2nおよび読出し書込み制御回路SW0〜SW2nとを備える。
【0191】
ロウデコード回路XD0〜XD2n、カラムデコード回路YD0〜YD2n、カラム回路YC0〜YC2n、制御回路WD0〜WD2nおよび読出し書込み制御回路SW0〜SW2nの個々の回路構成は、入力信号または出力信号が異なるのみで、基本的には、実施の形態1の図3〜8と同じ構成である。
【0192】
したがって、ポートi(iは0以上2n未満の整数)からの書込み動作については、図示しないロウデコード回路XDでは、クロック信号Tiが立上るタイミングで、Xアドレス信号Xiのデコード結果に応答して、ワード線WLiが選択状態に活性化される。同時に、図示しないカラムデコード回路YDにおいても、Yアドレス信号Yi0,Yi1・・・のデコード結果に応答して、カラム選択信号YSi0,YSi1・・・が出力され、1つのメモリセルが選択される。
【0193】
図13を参照して、データ書込み時には、ワード線WLiが活性化されたことに応じて対応するアクセストランジスタNAiがオンすると、入力データ信号Diがビット線Biに駆動され、ラッチ回路の対応する記憶ノードに伝達されて書込まれる。このとき、他方の記憶ノードと接地電位GNDとの間に接続されるN型MOSトランジスタNViが、サブビット線Ciの電位に応じてオン/オフ状態となり、該記憶ノードは、入力データ信号Diの反転データに駆動される。
【0194】
一方、ポートiからの読出し時には、1つのメモリセルが選択状態となり、ワード線WLiの活性化に応答して対応するアクセストランジスタNAiがオン状態となると、記憶ノードの電位がビット線Biに伝達される。このとき、他方の記憶ノードと接地電位GNDとの間に接続されるN型MOSトランジスタNViが、「L」レベルのサブビット線Ciに応じてオフ状態となるため、該記憶ノードの電位は変化しない。
【0195】
以上の構成のマルチポートSRAMメモリセルにおいて、電流駆動能力比(β比)は、記憶ノードに接続されるアクセストランジスタ数が半減したことから、従来のマルチポートSRAMメモリセルの約2倍に増加する。すなわち、本実施の形態にかかる2nポートSRAMは、従来のnポートSRAMと同等のデータ保持安定性を確保することができる。このことは、ポート数の増加に伴なうβ比の増加を要しないことから、十分な書込みマージンを保持することができる。
【0196】
さらに、2nポートの各々はデータ読出しおよび書込みのいずれにも適用できることから、設計の容易化が可能となる。
【0197】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0198】
【発明の効果】
以上のように、この発明に従うマルチポートSRAMによれば、ポート数の増加に伴なう電流駆動力比の減少を抑制でき、高いデータ保持安定性とデータ書込みマージンの確保との両立を実現することができる。
【0199】
さらに、各ポートからデータ読出し書込みのいずれをも実行することが可能となり、設計の容易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に従う2ポートSRAMの構成を示す概略ブロック図である。
【図2】図1に示したメモリセルM00の構成を示す図である。
【図3】図1に示したカラム回路YC00の構成を示す回路図である。
【図4】図1に示したロウデコード回路XD0の構成を示す回路図である。
【図5】図1に示したカラムデコード回路YD0の構成を示す回路図である。
【図6】図1に示した制御回路WD0の構成を示す回路図である。
【図7】図1に示した読出し書込み回路SW0の構成を示す回路図である。
【図8】図1に示した読出し書込み回路SW1の構成を示す回路図である。
【図9】図1の2ポートSRAMのポート0からの読出し書込み動作を説明するためのタイミング図である。
【図10】この発明の実施の形態2に従う2ポートSRAMの構成を示す概略ブロック図である。
【図11】図10に示したメモリセルR[0]の構成を示す図である。
【図12】図10に示した2ポートSRAMの構成のレイアウトを模式的に示す図である。
【図13】この発明の実施の形態3に従うマルチポートSRAMメモリセルの構成を示す回路図である。
【図14】従来の2ポートSRAMメモリセルの第1の構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
M00〜M03,M10〜M13,R[0]〜R[k],M100 メモリセル、S0,S1,S100,S101 記憶ノード、TC ウェルコンタクトセル、B00〜B03,B10〜B13,B0〜B2n−1 ビット線、C00〜C03,C10〜C13,C0〜C2n−1 サブビット線、WL00,WL01,WL10,WL11,WL0〜WL2n−1 ワード線、E0,E1 データ線、F0,F1 サブデータ線、Q0,Q1 共通信号線、XD0,XD1 ロウデコード回路、YD0,YD1 カラムデコード回路、WD0,WD1 制御回路、SW0,SW1 読出し書込み回路、YC00〜YC03,YC10〜YC13 カラム回路、X0,X1 Xアドレス信号、Y00,Y01,Y10,Y11 Yアドレス信号、T0,T1 クロック信号、WC0,WC1 書込み信号、RE0,RE1 読出し制御信号、WE0,WE1 書込み制御信号、YS00〜YS03,YS10〜YS13 カラム選択信号、P1,P2,P10,P50〜P55,P100,P101 P型MOSトランジスタ、N1〜N8,N10,N50〜N53,N100〜N105,NA0〜NA2n−1,NW0〜NW2n−1,NV0〜NV2n−1 N型MOSトランジスタ、I20,I30,I40,I50〜I63 インバータ、A20,A21,A40,A41 2入力AND回路、A30〜A33 3入力AND回路、NO50,NO51 2入力NOR回路、G50〜G53 トランスファゲート、L50,L51 ラッチ回路、TB50,TB51 トライステートバッファ回路、WWL 書込みワード線、RWL 読出しワード線、WB,/WB 書込みビット線、RB,/RB 読出しビット線。

Claims (9)

  1. 各々が読出しおよび書込みが可能なn(nは自然数)個のポートを有する半導体記憶装置であって、
    複数のメモリセルが行列状に配置されるメモリセルアレイと、
    各前記複数のメモリセルの行に対応してn本ずつ配置され、前記nポートの各々の読出し書込み動作において、行選択結果に応じて選択的に活性化されるワード線と、
    各前記複数のメモリセルの列に対応してn本ずつ配置され、各々に対応の列のメモリセルが接続する複数の第1のビット線と、
    各前記複数のメモリセルの列に対応してn本ずつ配置され、前記複数の第1のビット線の各々とビット線対を構成する複数の第2のビット線とを備え、
    各前記メモリセルは、
    第1および第2の記憶ノードを有し、第1の電位および第2の電位を相補的に保持するラッチ回路と、
    前記第1の記憶ノードとi(n以下の自然数)本の前記第1のビット線との間にそれぞれ設けられ、i本の第1の前記ワード線のうち対応する第1のワード線の活性化に応じてオンされるi個の第1のアクセストランジスタと、
    前記第2の記憶ノードと(n−i)本の前記第1のビット線との間にそれぞれ設けられ、(n−i)本の第2の前記ワード線のうち対応する第2のワード線の活性化に応じてオンされる(n−i)個の第2のアクセストランジスタと、
    前記第1の記憶ノードと前記第1の電位との間に直列に設けられ、対応する前記第2のワード線の活性化に応じてオンされる(n−i)個の第2の書込みアクセストランジスタおよび対応する前記第2のビット線の電位に応じてオンされる(n−i)個の第2の記憶レベル駆動トランジスタと、
    前記第2の記憶ノードと前記第1の電位との間に直列に設けられ、対応する前記第1のワード線の活性化に応じてオンされるi個の第1の書込みアクセストランジスタおよび対応する前記第2のビット線の電位に応じてオンされるi個の第1の記憶レベル駆動トランジスタとを含む、半導体記憶装置。
  2. 前記複数のメモリセルのうち選択されたメモリセルへのk(n以下の自然数)ポートからの書込み動作において、k番目の前記第1のビット線は、入力データに対応して前記第1および第2の電位のいずれか一方に駆動されるとともに、k番目の前記第2のビット線は、前記k番目の第1のビット線と同電位に駆動され、
    前記選択されたメモリセルにおいて、k番目の前記第1のアクセストランジスタは、対応するk番目の前記第1のワード線の活性化に応じてオンして、前記k番目の第1のビット線の電位を前記第1の記憶ノードに伝達し、
    k番目の前記第1の記憶レベル駆動トランジスタは、前記k番目の第2のビット線の電位に応じて、前記第1の電位とk番目の前記第1の書込みアクセストランジスタとを電気的に結合/分離し、前記k番目の第1の書込みアクセストランジスタに前記k番目の第1のビット線の電位とは相補の電位を駆動し、
    前記k番目の第1の書込みアクセストランジスタは、対応する前記k番目の第1のワード線の活性化に応じてオンし、前記k番目の第1のビット線の電位とは相補の電位を前記第2の記憶ノードに伝達する、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. クロック信号に同期して読出し動作または書込み動作を実行させる制御信号を生成する制御回路と、
    前記制御信号に基づいて、前記選択されたメモリセルが接続される前記第1のビット線との間で記憶データの授受を行なう読出し書込み回路とをさらに備え、
    前記読出し書込み制御回路は、書込み動作を実行させる前記制御信号の活性化に応じて、前記入力データの電位を前記k番目の第1のビット線に駆動するとともに、前記k番目の第2のビット線に駆動する、請求項2に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記読出し書込み制御回路は、読出し動作を実行させる前記制御信号の活性化に応じて、前記第1の電位を前記k番目の第2のビット線に駆動し、
    前記選択されたメモリセルにおいて、前記k番目の第1のアクセストランジスタは、対応する前記第1のワード線の活性化に応じてオンして、前記第1の記憶ノードの電位を前記k番目の第1のビット線に伝達し、
    前記k番目の第1の記憶レベル駆動トランジスタは、前記k番目の第2のビット線の電位に応じて非活性状態となり、前記第2の記憶ノードの電位を前記第1の記憶ノードの電位とは相補の電位に保持する、請求項3に記載の半導体記憶装置。
  5. 各前記複数のメモリセルは、前記読出し動作の期間において、前記第1のビット線に所定の電流を供給するビット線負荷回路をさらに備える、請求項4に記載の半導体記憶装置。
  6. iと(n−i)との差は最大1とする、請求項1に記載の半導体記憶装置。
  7. 各々が読出しおよび書込みが可能なn個のポートを有する半導体記憶装置であって、
    複数のメモリセルが行列状に配置されるメモリセルアレイと、
    各前記複数のメモリセルの行に対応してn本ずつ配置され、前記nポートの各々の読出し書込み動作において、行選択結果に応じて選択的に活性化されるワード線と、
    各前記複数のメモリセルの列に対応してn本ずつ配置され、各々に対応の列のメモリセルが接続する複数の第1のビット線と、
    各前記複数のメモリセルの列に対応してn本ずつ配置され、前記複数の第1のビット線の各々とビット線対を構成する複数の第2のビット線と、
    各前記複数のメモリセルの列に対応して計n本ずつ配置され、前記複数の第2のビット線の各々に対応する第1および第2の共通信号線と、
    i本の前記第1の共通信号線と前記第1の電位との間にそれぞれ1個ずつ設けられ、対応する前記第2のビット線の電位に応じてオンされる第1の記憶レベル駆動トランジスタと、
    (n−i)本の前記第2の共通信号線と前記第1の電位との間にそれぞれ1個ずつ設けられ、対応する前記第2のビット線の電位に応じてオンされる第2の記憶レベル駆動トランジスタとを備え、
    各前記メモリセルは、
    第1および第2の記憶ノードを有し、第1の電位および第2の電位を相補的に保持するラッチ回路と、
    前記第1の記憶ノードとi本の前記第1のビット線との間にそれぞれ設けられ、i本の第1の前記ワード線のうち対応する第1のワード線の活性化に応じてオンされるi個の第1のアクセストランジスタと、
    前記第2の記憶ノードと(n−i)本の前記第1のビット線との間にそれぞれ設けられ、(n−i)本の第2の前記ワード線のうち対応する第2のワード線の活性化に応じてオンされる(n−i)個の第2のアクセストランジスタと、
    前記第1の記憶ノードと(n−i)本の前記第2の共通信号線との間にそれぞれ設けられ、対応する前記第2のワード線の活性化に応じてオンされる(n−i)個の第2の書込みアクセストランジスタと、
    前記第2の記憶ノードとi本の前記第1の共通信号線との間にそれぞれ設けられ、対応する前記第1のワード線の活性化に応じてオンされるi個の第1の書込みアクセストランジスタとを含む、半導体記憶装置。
  8. 前記第1および第2の記憶レベル駆動トランジスタは、前記複数のメモリセルに共通に設けられたウェルコンタクト領域に形成される、請求項7に記載の半導体記憶装置。
  9. iと(n−i)との差は最大1とする、請求項7に記載の半導体記憶装置。
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