JP2005025459A - コンピュータ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ホストCPU6によって、デュアルポートRAM3上に書き込まれた起動プログラムを起動した後、データフラッシュメモリ4の記憶するプログラムを、ランダムアクセスが可能なRAM5上へ複写し、これをRAM5から読み出して実行することで、データフラッシュメモリ4をプログラムの記憶領域として利用することが可能である。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンピュータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンピュータ装置でフラッシュメモリを利用する場合、NAND型フラッシュメモリやAND型フラッシュメモリに代表されるデータフラッシュメモリは、大容量化が容易であるという利点から、主としてデータ記憶用に利用されている。データフラッシュメモリでは、バーストアクセスによる高速なデータアクセスも可能であるが、所定の単位量毎のデータにアクセスするためプログラムの読み出しには利用できない。そのため、プログラムを読み出すためのフラッシュメモリとしては、ランダムアクセスが可能なNOR型フラッシュメモリなどのコードフラッシュメモリが利用されている。
【0003】
コンピュータ装置の動作開始には、起動プログラムと制御プログラムが利用される。ここで、起動プログラムは、コンピュータ装置が起動するときに実行するプログラムで、これによって装置を構成する各部の初期化や設定が行われる。そして、制御プログラムは、コンピュータ装置の動作を実現するためのプログラムで、起動プログラムによって起動した後は、この制御プログラムを実行する。一般的な動作の態様としては、まず、CPUが、ブートROMと呼ばれるROMに記憶された起動プログラムに従って動作を開始し、初期化や設定などの各種の処理を終えた後、コードフラッシュメモリから、装置の機能を実現する制御プログラムを読み出して実行する。そして、このとき利用する各種のデータ格納用にデータフラッシュメモリが利用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
データフラッシュメモリは、安価に大容量の記憶領域を確保できるという利点から、コンピュータ装置においてプログラムの格納に利用したいという要求がある。しかし、コードフラッシュメモリのようなランダムアクセスができないため、プログラムの格納に利用することは困難であった。
【0005】
そこで、この発明の課題は、データフラッシュメモリをプログラムの記憶に利用できるコンピュータ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、請求項1に記載の発明は、プログラムを実行する処理手段と、制御プログラムを記憶する第1記憶手段と、格納するデータに対してランダムアクセスが可能な第2記憶手段と、を備え、前記処理手段は、前記第1記憶手段から読み出した前記制御プログラムを前記第2記憶手段に書き込んだ後、前記第2記憶手段から前記制御プログラムを読み出して実行することを特徴とするものである。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のコンピュータ装置であって、さらに、起動プログラムを記憶する第3記憶手段、を備え、前記処理手段の行う前記第1記憶手段から読み出した前記制御プログラムの前記第2記憶手段への書き込み動作は、前記起動プログラムに従って行われることを特徴とするものである。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のコンピュータ装置であって、前記第3記憶手段の記憶する前記起動プログラムは、前記処理手段の動作開始前に、装置外部から書き込まれることを特徴とするものである。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のコンピュータ装置であって、前記処理手段は、前記制御プログラムに従って動作を開始した後、前記第3記憶手段が記憶する前記起動プログラムを消去し、前記第3記憶手段を、装置外部との通信のための一時記憶領域として利用することを特徴とするものである。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のコンピュータ装置であって、前記第1記憶手段は、データフラッシュメモリを含むことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
<装置の構成>
図1は、この発明の一の実施の形態に係るコンピュータ装置1を備えた携帯電話10を示す図である。図1の如く、コンピュータ装置1(以下、装置1と略す)は、CPU2と、CPU2に接続されたデュアルポートRAM3、データフラッシュメモリ4、およびRAM5から構成される。そして、携帯電話10の一の機能、例えばサーバーからの静止画像、動画像および音楽データなど各種データのダウンロードや再生など、を実現する機能を有する。
【0012】
CPU(処理手段)2は、装置1の属する携帯電話10全体の動作を制御するホストCPU6と接続され、ホストCPU6からの命令を受けて装置1全体の動作を制御し、上述したような装置1の機能を実現する。
【0013】
デュアルポートRAM(第1記憶手段)3は、装置1の起動と、ホストCPU6との通信に利用する記憶装置である。
【0014】
データフラッシュメモリ(第2記憶手段)4は、装置1の機能を実現する制御プログラムと各種データを蓄積する。具体的には、NAND型フラッシュメモリやAND型フラッシュメモリを利用する。このデータフラッシュメモリ4の記憶する制御プログラムを書き換えることで、装置1の動作を修正、変更することが可能である。尚、データフラッシュメモリ4は、図1に示すように装置1に内蔵される態様に限らず、外付けされても構わないし、さらに、装置1から着脱自在な態様であっても構わない。外付け、または着脱自在な態様とすることで、記憶する制御プログラムを容易に修正、または変更することが可能となる。
【0015】
RAM(第3記憶手段)5は、コードフラッシュメモリと同様にランダムアクセスが可能なSRAMやSDRAMなどの記憶装置であり、CPU2がデータフラッシュメモリ4に格納されたプログラムを実行するために利用する。
【0016】
ホストCPU6は、装置1が構成する携帯電話10全体の動作を制御する機能を有する。図1には特に図示していないが、ホストCPU6の属するメイン基板には、装置1の他、各種プログラムおよびデータを格納するRAMやROMなどの記憶装置、液晶表示装置やスピーカーなどの出力装置、キー、ボタンおよびマイクロフォンなどの入力装置、これらの各装置での機能や通信を実現する処理装置などが接続されている。
【0017】
<装置の動作>
次に、装置1の動作について説明する。
【0018】
まず、携帯電話10の電源を入れると、メイン基板上にあるホストCPU6が動作を開始する。そして、装置1の動作を開始させるに当たって、ホストCPU6は、まずCPU2の動作をリセットし、停止状態とする。
【0019】
次に、ホストCPU6は、デュアルポートRAM3に、装置1のCPU2の動作を規定する起動プログラムを書き込む。そして、ホストCPU6は、起動プログラムの書き込みを終えると、CPU2の停止状態を解除する。
【0020】
停止状態を解除されたCPU2は、デュアルポートRAM3に格納された起動プログラムを読み出して動作を開始する。このとき、起動プログラムには、データフラッシュメモリ4から、RAM5への制御プログラムの複写命令が含まれており、CPU2は、これに従って、データフラッシュメモリ4に記憶されている制御プログラムをRAM5へ複写する。
【0021】
RAM5上への制御プログラムの複写と、各部の初期化や設定などの起動プログラムの実行を終えると、これ以降CPU2は、制御プログラムをRAM5上から読み出して実行する。制御プログラムによる動作が開始されると、起動プログラムは不要となるので、起動プログラムは、制御プログラムを実行する過程でデュアルポートRAM3上から消去される。
【0022】
装置1は、ホストCPU6からの命令を受けて動作するため、RAM5上の制御プログラムを読み出して動作を開始すると、ホストCPU6との命令やデータのやり取りといった通信が必要となる。このとき、デュアルポートRAM3を、通信の一時記憶として利用する。また、データフラッシュメモリ4上には、上述した制御プログラムの他、各種データも格納されており、装置1の動作開始に伴って、これらのデータも利用される。則ち、CPU2が、デュアルポートRAM3を利用してホストCPU6と通信し、データフラッシュメモリ4から必要なデータを読み出しながら、RAM5に複写された制御プログラムを実行することで、装置1に要求される上述したような携帯電話10の一の機能を実現するのである。
【0023】
このように、プログラムの実行用に直接利用できないデータフラッシュメモリ4であっても、格納されたプログラムを、ランダムアクセスが可能なRAM5上へ複写し、このRAM5から読み出したプログラムを実行することで、プログラムの格納に利用することが可能である。
【0024】
また、起動時に、データフラッシュメモリ4からRAM5へプログラムの複写を行うにあたって、従来のように起動プログラムを格納した起動専用のブートROMを用いず、デュアルポートRAM3に起動プログラムを書き込んで利用することで、ブートROMが不要となる上に、デュアルポートRAM3に書き込む起動プログラムを変更することで、装置1の起動に係る動作を容易に修正または変更することが可能である。
【0025】
さらに、このデュアルポートRAM3は、起動後は、装置1のCPU2とホストCPU6の間で通信に利用することも可能である。
【0026】
さらに、また、装置1の動作を規定する制御プログラムを、安価に大容量化が可能なデータフラッシュメモリ4に格納することで、制御プログラムの大容量化が可能となるだけではなく、装置1の動作に必要な各種データの格納に利用することもできる。
【0027】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、記憶手段から読み出した制御プログラムを、ランダムアクセスが可能な別の記憶手段に書き込んでから、当該制御プログラムの実行を開始することで、プログラムの読み出しに利用できない記憶手段をプログラムの格納のために利用することができる。
【0028】
請求項2に記載の発明によれば、起動プログラムによって、制御プログラムを別の記憶装置に複写して利用することで、起動プログラムの変更によって複写に係る動作の修正や変更を容易に行うことができる。
【0029】
請求項3に記載の発明によれば、外部から書き込まれた起動プログラムによって起動することで、起動プログラムを容易に変更することができる。
【0030】
請求項4に記載の発明によれば、起動後に、起動プログラムを消去し、これを記憶していた記憶手段を、外部と通信するためのバッファ領域として利用することで、起動プログラムを格納する記憶手段および通信用バッファを別々に設ける必要がなく、部品点数を減らすことができる。
【0031】
請求項5に記載の発明によれば、データフラッシュメモリを記憶手段として利用することで、大容量の制御プログラムを格納する記憶手段を安価に設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態に係るコンピュータ装置を示す図である。
【符号の説明】
1 コンピュータ装置
2 CPU
3 デュアルポートRAM
4 データフラッシュメモリ
5 RAM
6 ホストCPU
10 携帯電話
Claims (5)
- プログラムを実行する処理手段と、
制御プログラムを記憶する第1記憶手段と、
格納するデータに対してランダムアクセスが可能な第2記憶手段と、
を備え、
前記処理手段は、前記第1記憶手段から読み出した前記制御プログラムを前記第2記憶手段に書き込んだ後、前記第2記憶手段から前記制御プログラムを読み出して実行することを特徴とするコンピュータ装置。 - 請求項1に記載のコンピュータ装置であって、さらに、
起動プログラムを記憶する第3記憶手段、
を備え、
前記処理手段の行う前記第1記憶手段から読み出した前記制御プログラムの前記第2記憶手段への書き込み動作は、前記起動プログラムに従って行われることを特徴とするコンピュータ装置。 - 請求項1または請求項2に記載のコンピュータ装置であって、
前記第3記憶手段の記憶する前記起動プログラムは、前記処理手段の動作開始前に、装置外部から書き込まれることを特徴とするコンピュータ装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のコンピュータ装置であって、
前記処理手段は、前記制御プログラムに従って動作を開始した後、前記第3記憶手段が記憶する前記起動プログラムを消去し、前記第3記憶手段を、装置外部との通信のための一時記憶領域として利用することを特徴とするコンピュータ装置。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のコンピュータ装置であって、
前記第1記憶手段は、データフラッシュメモリを含むことを特徴とするコンピュータ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003189617A JP2005025459A (ja) | 2003-07-01 | 2003-07-01 | コンピュータ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003189617A JP2005025459A (ja) | 2003-07-01 | 2003-07-01 | コンピュータ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005025459A true JP2005025459A (ja) | 2005-01-27 |
Family
ID=34187773
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003189617A Pending JP2005025459A (ja) | 2003-07-01 | 2003-07-01 | コンピュータ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005025459A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007004350A (ja) * | 2005-06-22 | 2007-01-11 | Nec Electronics Corp | 一時使用プログラムの実行方法、マイクロプロセッサシステム、情報処理機器及びプログラム |
-
2003
- 2003-07-01 JP JP2003189617A patent/JP2005025459A/ja active Pending
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JP2007004350A (ja) * | 2005-06-22 | 2007-01-11 | Nec Electronics Corp | 一時使用プログラムの実行方法、マイクロプロセッサシステム、情報処理機器及びプログラム |
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