JP2005025320A - 非接触式自動改札機 - Google Patents

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Abstract

【課題】非接触式自動改札機側からの新たなデータの書込みの未了の非接触券が、再度、アンテナにタッチされたときの処理を正常に行えるようにする。
【解決手段】非接触式自動改札機の本体と非接触券との間のデータ授受がその非接触式自動改札機の本体からその非接触券に対して新たな所定の入出場データの書込みが行われ、かつ、その非接触券からその新たな所定の入出場データの書込みの完了を示す所定のデータがその非接触式自動改札機の本体が受信する前に中断し、その後、そのデータ授受の再開で、その非接触券から読取られた所定のカードデータがそのデータ授受の再開前に読取られた所定のカードデータと一致するとき、その非接触式自動改札機の本体からその非接触券に対する新たな所定の入出場データの書込みからデータ授受の継続を開始する処理手段を有する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は非接触式自動改札機に係り、特に、入出場が拒否された際、利用者が非接触券をアンテナに再びタッチ又はかざした際の、いわゆる振返処理時の不都合を防止できるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、乗車券又はSFカード(ストアードフェアカード)を無線通信機能を備えたICカードからなる非接触券とするとともに、自動改札機を、その自動改札機の本体に非接触券を処理するためのアンテナを備えたリーダライタを組込んだ非接触式自動改札機とすることが行われている(特許文献1参照。)。
【0003】
この非接触式自動改札機における入出場(入場又は出場を意味している。)の制御動作を図5(a)のシーケンス(伝送制御手順)を用いて説明すると、非接触式自動改札機の本体(以下、「改札機本体」という。)のアンテナからは、そのアンテナから所定範囲を通信範囲(この範囲は、通常、他の電子機器等に影響を及ぼさないように数cm〜数十cmである。)とするポーリング信号が送信されている。したがって、このアンテナの通信範囲内に非接触券が入ると、すなわち、利用者(旅客)が所持する非接触券をアンテナに軽くタッチ又はそのアンテナにかざすと(以下、タッチで説明する。)、非接触券は、改札機本体からのポーリング信号に対して所定の応答信号を改札機本体に向けて送信することができる。
【0004】
改札機本体は、非接触券から所定の応答信号を受信すると、その非接触券に対してその非接触券に記憶されている定期券データやSFデータ等の所定のカードデータの読取り要求を行い、非接触券は、その読取り要求に応じて所定のカードデータを改札機本体に送信することとなる。改札機本体では、非接触券からの読取りを完了すると、すなわち、非接触券からカードデータの送信を終了した旨の所定のデータを受信すると、受信したカードデータに基づいて入出場のための所定の演算処理を行い、入出場の判定を行う。この判定において入出場が許可されたときは、新たな入出場データ(入出場駅データ、入出場時刻データ、新たな残額データ…)を非接触券に書込む(記憶される)必要があるので、その新たな入出場データからなる書込みデータが非接触券側に向けて送信される。
【0005】
ところで、上述の非接触券に対する書込みが完了する前に非接触券がアンテナの通信範囲外に出てしまうと、当然にその書込みが完全に行われず、つまり書込み未了となり、したがって、一連の入出場処理が中断された状態となる。この場合は、改札機本体のドアが閉じられて利用者の改札通路の通過が阻止される。もちろん、上述の入出場の演算処理の結果、入出場を許可できないときも、ドアが閉じられて入出場が拒否される。この場合は、表示画面又はスピーカを介して精算処理等の案内が行われる。この演算処理の結果、入出場が拒否されたときは、非接触券に対する新たなデータの書込みは行われない。
【0006】
入出場が許可されて非接触券がアンテナの通信範囲外となってドアが閉じられると、利用者は、改札通路内において振返りの状態で非接触券をアンテナに再びタッチする行動をとるので、非接触券は、再度、アンテナの通信範囲となり、改札機本体からのポーリングに対して非接触券から所定の応答が改札機本体に対して行われる。改札機本体では、非接触券からの応答信号中に含まれる非接触券を特定する所定のデータ、例えばカードIDが書込み処理が中断した非接触券から読取られていた非接触券を特定する所定のデータ(カードID)が一致するとき、非接触券に向けて所定の書込みデータ(新たな入出場データ)が送信される。その送信された書込みデータが非接触券のメモリに書込まれ、その書込み完了を示す所定のデータが改札機本体に受信されると、その非接触券に対する一連の入出場処理が終了となる。
【0007】
【特許文献1】特開2003−6684号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の非接触式自動改札機において、非接触券に対する新たな入出場のデータの書込みが完了する前にその非接触券がアンテナの通信範囲外となり、その後、改札機本体以外の他の機器、例えば、改札口の係員コーナに設置されている窓口処理機で新たな入出場データが書込まれ、次いで、改札機本体で処理されると、他の機器で書込まれた内容が上書きされるという不都合が発生する。
【0009】
図5(b)のシーケンスを用いてさらに説明すると、そのシーケンスは、同図(a)とは書込み未了までは同じである。この書込み未了時のシーケンスにおける「他の機器で書込み」とは、書込み未了のためドアが閉じられた利用者が非接触券に異常があると思ってその非接触券を係員コーナの係員に渡し、その係員により手元の窓口処理機で非接触券に所定の新たな入出場データが書込まれることを意味している。
【0010】
このように、他の機器で新たな入出場データの書込まれた非接触券が再びアンテナにタッチされると、非接触券は、再度、アンテナの通信範囲となり改札機本体からのポーリングに対して応答が改札機本体に対して行われる。改札機本体では、非接触券からの応答信号中に含まれる非接触券を特定する所定のデータ(カードID)が書込み処理が中断した非接触券から読取られていた非接触券を特定する所定のデータ(カードID)と一致するとき、非接触券に向けて所定の書込みデータ(新たな入出場データ)が送信される。その送信された書込みデータが非接触券のメモリに書込まれ、その書込み完了を示す所定のデータを改札機本体が受信すると、その非接触券に書込まれて一連の入出場処理が終了となるが、この書込みは、窓口処理機で既に書込まれた上に書込まれてしまう。したがって、窓口処理機で書込まれた新たな入出場データが金額の積増しであったり、SFデータの減額処理の場合、その窓口処理機で書込まれたデータが変更されてしまうという不都合が発生する。また、窓口処理機及び改札機本体は、非接触券を統括的に管理するために、鉄道会社の本社等の所定の中央に設置されているホストコンピュータからなる上位装置と接続されているので、一つ入出場処理に対して窓口処理機及び改札機本体の2箇所からデータが上位装置に送られ、その上位装置において管理データの錯綜が生じてしまうという不都合がある。
【0011】
そこで、本発明は、上記欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、非接触券に対する書込み未了が発生してもその後の処理が正常に行えるようにした非接触式自動改札機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る非接触式自動改札機は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、改札機本体と非接触券との間で非接触でデータ授受を行って入出場処理する非接触式自動改札機において、前記改札機本体と前記非接触券との間のデータ授受がその改札機本体からその非接触券に対して新たな所定の入出場データの書込みが行われ、かつ、その非接触券からその新たな所定の入出場データの書込みの完了を示す所定のデータがその改札機本体が受信する前に中断し、その後、そのデータ授受の再開で、その非接触券から読取られた所定のカードデータがそのデータ授受の再開前に読取られた所定のカードデータと一致するとき、その改札機本体からその非接触券に対する新たな所定の入出場データの書込みからデータ授受の継続を開始する処理手段を有することを特徴としている。
本発明の請求項2に記載の非接触式自動改札機は、改札機本体と非接触券との間で非接触でデータ授受を行って入出場処理する非接触式自動改札機において、前記改札機本体と前記非接触券との間のデータ授受がその改札機本体からその非接触券に対して新たな所定の入出場データの書込みが行われ、かつ、その非接触券からその新たな所定の入出場データの書込みの完了を示す所定のデータがその改札機本体が受信する前に中断し、その後、そのデータ授受の再開で、その非接触券から読取られた所定のカードデータがそのデータ授受の再開前に読取られた所定のカードデータと不一致で、かつ、その非接触券から読取られた所定のカードデータがそのデータ授受の再開前にその改札機本体からその非接触券に対して行われた新たな所定の入出場データと一致するとき、その非接触券に対する入出場処理が完了されたと判定する処理手段を有することを特徴としている。
本発明の請求項3に記載の非接触式自動改札機は、改札機本体と非接触券との間で非接触でデータ授受を行って入出場処理する非接触式自動改札機において、前記改札機本体と前記非接触券との間のデータ授受がその改札機本体からその非接触券に対して新たな所定の入出場データの書込みが行われ、かつ、その非接触券からその新たな所定の入出場データの書込みの完了を示す所定のデータがその改札機本体が受信する前に中断し、その後、そのデータ授受の再開で、その非接触券から読取られた所定のカードデータがそのデータ授受の再開前に読取られた所定のカードデータと不一致で、かつ、その非接触券から読取られた所定のカードデータがそのデータ授受の再開前にその改札機本体からその非接触券に対して行われた新たな所定の入出場データとも不一致のとき、その非接触券に対して他の機器で所定の入出場処理が行われたと判定し、その他の機器で書込まれた所定の入出場データに基づいて入出場処理する処理手段を有することを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、一実施の形態に係る改札機本体Gを構成する一対の筐体のうちの一方の筐体G1 の斜視図である。なお、図示しない他方の筐体は、改札通路Pを挾んでこの一方の筐体G1 と向き合う形で設けられている。
【0014】
図1中、1は、筐体G1 の改札通路Pの通過方向の進入(入口)側に設けられた磁気券からなる乗車券の投入口、2は、その筐体G1 の上面で改札通路Pの進出(出口)側に設けられた取出口であり、3は、その取出口2の近傍で改札通路Pの進出側に設けられた利用者に対して文字により所定の内容を案内するための表示画面である。また、図1中、4は、利用者に対して音声により所定の内容の案内を行うスピーカである。さらに、図1中、5は、後述するセンサ取付ボックスBの改札通路Pの出口側上部に設けられた可変色のランプである。
【0015】
上記投入口1及び取出口2間の筐体G1 内には、図示しないカードハンドラが設けられている。このカードハンドラは、投入口1から投入された乗車券を取出口2又は筐体G1 内に設けられた図示しない集札箱まで搬送させることができるように構成されている。そして、その搬送の途中において、投入口1に投入された磁気券からなる乗車券に記録されているデータを読取り、新たなデータを書込み、必要に応じてパンチや印字を行い、利用者へ返却する必要のある乗車券を取出口2に排出し、筐体G1 内に回収する必要のある乗車券を集札箱へ集札できるように構成されている。
【0016】
図1中、aは、後述するリーダライタ15に接続したアンテナであって、筐体G1 の投入口1側の上面に設けられていて、無線通信機能を備えたICカードからなる非接触券Cと交信できるように構成されている。
【0017】
図1中、Bはセンサ取付ボックスであって、筐体G1 の上面で、かつ、改札通路Pと反対側に設けられ、その改札通路Pに沿って設けられている。このセンサ取付ボックスB内には、反射型センサからなる人間検知器S1 〜S3 が改札通路Pの入口側、中央部及び出口側にそれぞれ内蔵されていて、改札通路P内の大人の利用者を検知することができるように構成されている。すなわち、この反射型センサからなる人間検知器S1 〜S3 は、改札通路Pの床面から所定の高さに向けて光線を照射する発光素子と、その照射された光線が物体(利用者)に当たって反射してきた光線(反射光)を受光する受光素子とにより構成されている。
【0018】
図1中、S10〜S15は、光電素子からなる透過型センサからなる人間検知器であって、一対の筐体間の改札通路P側に所定の間隔を保って設けられていて、改札通路P内の利用者位置を検知することができるように構成されている。これら人間検知器S10〜S15のうち、人間検知器S10は改札通路Pの入口側に、人間検知器S15は改札通路Pの出口側に、人間検知器S12及びS13は改札通路Pの中央部に、人間検知器S11は改札通路Pの入口側と中央部との中間に、そして人間検知器S14は改札通路Pの出口側と中央部との中間に設けられている。これら透過型センサからなる人間検知器S10〜S15は、一方の筐体の側面に発光素子を有するとともに、他方の筐体の側面に受光素子を有して構成されている。そして、これら透過型センサからなる人間検知器S10〜S15で検知され、かつ、上述の反射型センサからなる人間検知器S1 〜S3 で検知されないときは、その利用者は子供(小児)の利用者と判定される。また、改札通路Pの中央部に設けられた一対の人間検知器S12,S13は、利用者が改札通路Pの中央部に達したことを検知するとともに、検出順序により改札通路P内の利用者の移動方向を判定するために用いられている。
【0019】
図1中、D1 ,D2 は、改札通路Pを開閉するドアであり、これらドアD1 ,D2 のうち、ドアD1 は改札通路Pの出口側に設けられ、ドアD2 はその入口側に設けられている。そして、これらドアD1 ,D2 は、改札機本体Gを統括的に制御する後述する制御器6により駆動されるように構成されている。なお、図示しない他方の筐体にも、筐体G1 のドアD1 ,D2 に対応した位置にドアが設けられている。また、ドアD2 は、改札機本体Gが稼動を停止したときに閉じられるドアであり、さらに、改札機本体Gがノーマルオープン型のときや双方向型のときは、このドアD2 は、図1の矢印方向と反対方向から進入してくる利用者に対して改札通路Pの出口側のドアとなる。
【0020】
なお、この改札機本体Gは、磁気券からなる乗車券及び非接触券の両方を処理できる兼用型とされているが、非接触券のみを処理する専用型とすることもできる。この場合は、改札機本体Gから磁気券を処理するための磁気ヘッド等を備えたカードハンドラが省略され、投入口1及び取出口2も省略される。
【0021】
制御器6は、図2に示されるように、メモリ10に格納されているシステムプログラム及びワーキングデータを用いて所定の入出場の演算処理を行う中央処理部(CPU)11を有している。制御器CのCPU11は、図示しないI/Oユニットを介して磁気券からなる乗車券を処理するカードハンドラ12と、ドアD1 ,D2 を駆動制御するドアドライバ13と、人間検知装置(S1 〜S3 ,S10〜S15)からの信号を処理する人間検知器ユニット14と、アンテナaを介して非接触券に記録されているデータを読取るととも、新たなデータを書込むためのリーダライタ15と、スピーカ4を駆動制御する音声ユニット16とが接続されている。なお、CPU11には、表示画面3を駆動制御する表示ドライバ等の機器も接続されているが、ここでは省略されている。
【0022】
非接触券Cは、周知の非接触券と同様に無線通信機能を備えたICカードからなり、図示しないが、改札機本体G及び図示しない本発明の他の処理機に相当する窓口処理機等の機器と交信するためのアンテナを備えた通信制御部と、非接触券Cを統括的に制御するCPUと、システムプログラムデータやカードデータ(定期券データ、SFデータ、カードID…)を記憶するメモリと、改札機本体G等の機器から送信されてくる電力波を受信して非接触券Cの駆動電力を生成する電力生成回路とから構成されている。
【0023】
以下、図3(a)のシーケンス(伝送制御手順)を用いて制御動作について説明する。このシーケンスは、上記図5(a),(b)のシーケンスの書込み未了までは同じなので、それ以降の処理について説明する。すなわち、非接触券Cによる入出場が許可され、その非接触券Cに対する新たな入出場データの書込みが非接触券Cがアンテナaの通信範囲外となって書込み未了となったときは、利用者により非接触券Cがアンテナaに、再度、タッチされる。これにより、非接触券Cは、アンテナaの通信範囲内となり、改札機本体Gからのポーリングに対して非接触券Cから改札機本体Gに対して所定の応答信号が送信される。
【0024】
非接触券Cから所定の応答信号を受信した改札機本体Gは、その非接触券Cに対してカードデータの送信要求(読取り要求)を行い、その要求に応じて非接触券Cからカードデータが改札機本体Gに送信される。改札機本体GのCPU11では、非接触券Cから送信されてきたデータと、前回読取ったデータ、つまり、書込み未了前の読取りデータとを比較し、同一のカードIDにおいて両読取りデータが一致していれば、再度、アンテナにタッチされた非接触券Cは、前回の非接触券Cであると判定して、改札機本体Gから非接触券Cに対して新たな入出場データの書込みが行われる。そして、改札機本体Gにおいて非接触券Cからその新たな入出場データの書込み完了を示す所定のデータが受信されれば、一連の入出場処理が正常終了とされ、ドアD1 が開かれて利用者の改札通路Pの通過が許可される。
【0025】
図3(b)は、上述の書込み未了が非接触券C側において既に書込まれ、その書込み完了を示す所定のデータが改札機本体Gに送信される前にその非接触券Cがアンテナaの通信範囲外に出て入出場処理が中断されたシーケンスを示している。
【0026】
この場合、入出場処理が中断されたことによりドアD1 が閉じられるので、利用者によって非接触券Cがアンテナaに、再度、タッチされる。これにより、非接触券Cは、アンテナaの通信範囲内となり、改札機本体Gからのポーリングに対して非接触券Cから改札機本体Gに対して所定の応答信号が送信される。
【0027】
非接触券Cから所定の応答信号を受信した改札機本体Gは、その非接触券Cに対してカードデータの送信要求(読取り要求)を行い、その要求に応じて非接触券Cからカードデータが改札機本体Gに送信される。改札機本体GのCPU11では、非接触券Cから送信されてきたデータと、前回読取ったデータ、つまり、書込み未了前の読取りデータとを比較し、同一のカードIDにおいて両読取りデータが不一致で、かつ、改札機本体Gが書込もうとしているデータが非接触券Cから読取られた中に存在していれば、その非接触券Cは、既に書込みが完了していると判定して一連の入出場処理が終了とされ、ドアD1 が開かれて利用者の改札通路Pの通過が許可される。
【0028】
図4は、上述の書込み未了が上記図3(a)と同様に非接触券C側において書込み完了前にその非接触券Cがアンテナaの通信範囲外に出て入出場処理が中断されたシーケンスを示している。
【0029】
この場合、入出場処理が中断されたことによりドアD1 が閉じられるので、利用者が非接触券Cが異常と思い込み、その非接触券Cを係員に渡した場合を示している。係員は、係員コーナ又は駅事務室等の所定の場所に設置されている図示しない窓口処理機でその非接触券Cのチェックを兼ねた所定の処理が行われる。この処理においては、通常、改札機本体Gで利用者の行おうとしている入出場のためのデータ処理が行われる。すなわち、その窓口処理機において非接触券Cに新たな入出場データが書込まれる。次いで、利用者がその窓口処理機で処理された非接触券Cがアンテナaに、再度、タッチされると、非接触券Cは、アンテナaの通信範囲内となり、改札機本体Gからのポーリングに対して非接触券Cから改札機本体Gに対して所定の応答信号が送信される。
【0030】
非接触券Cから所定の応答信号を受信した改札機本体Gは、その非接触券Cに対してカードデータの送信要求(読取り要求)を行い、その要求に応じて非接触券Cからカードデータが改札機本体Gに送信される。改札機本体GのCPU11では、非接触券Cから送信されてきたデータと、前回読取ったデータ、つまり、書込み未了前の読取りデータとを比較し、同一のカードIDにおいて両読取りデータが不一致で、かつ、改札機本体Gが書込もうとしているデータが非接触券Cから読取られた中に存在していないときは、CPU11において今回読取られたデータを基に、再度、入出場の演算処理が行われて判定処理が行われる。しかし、この判定においては、最初の判定時の入出場と今回の判定の入出場が対とならないので、つまり、入場→出場→入場→…の入出場が交互に表われる正常なサイクルが入場→入場、又は出場→出場となるため判定がNGとなり、ドアD1 が閉じられて改札通路Pの通過が拒否され、表示画面3及びスピーカ4を介して係員処理が案内されるとともに、ランプ5が点灯して係員に報知される。係員は、今回の判定NGは、既に窓口処理機で処理されていることによるものであることが分っているので、この場合は、図示しない監視盤を操作してドアD1 を開いて改札機本体Gによる非接触券の処理を省略して利用者の通過を許可する。これにより、非接触券Cに対する改札機本体Gによる上書きが防止される。
【0031】
上述の例をより具体的に説明すると、最初の非接触券Cから読取られたカードデータ▲1▼を用いて入出場の演算処理を行い、所定の新たな書込みデータ▲2▼を生成し、これを非接触券C側に送信したとする。このとき書込み未了により中断したので、非接触券Cに窓口処理機による所定の演算処理で新たな書込みデータ▲3▼が生成されて非接触券Cに書込まれたとする。
【0032】
この場合、窓口処理機で処理された非接触券Cがアンテナにタッチされて読取られたデータ▲3▼は、最初に読取られたデータ▲1▼と当然一致していない。また、データ▲2▼,▲3▼も一致しない。このときは、最新の読取りデータ▲3▼を用いた入出場の判定処理が行われる。この判定において、窓口処理機で入場データが書込まれているときは、その利用者は、入場しようとしていて窓口処理機で入場データが書込まれているので、改札機本体Gでそのデータ▲3▼を用いて入場処理しようとすると、入場→入場となり入出場の正当性が得られず入出場処理の判定はNGとなる。同様に、利用者が出場しようとするときも、サイクルが異常と判定されてNGとなる。このように判定NGのときは、上述のように係員処理により改札機本体Gによる非接触券Cを無処理で通過が許可される。
【0033】
また、上述の窓口処理機で入出場データを書込まずに金額の積増しや減額処理が行われた場合、入出場の判定はOKとなり、この場合は、図4のシーケンスでは省略されているが、窓口処理機で書込まれたデータ▲3▼を用いた入出場の演算処理による新たなデータが非接触券に書込まれる。
【0034】
なお、上述の例では、他の機器として係員コーナに設置される非接触券対応の窓口処理機としたが、駅事務室等に設置される非接触券対応の処理機であってもよい。
【0035】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の非接触式自動改札機は、改札機本体と非接触券との間のデータ授受がその改札機本体からその非接触券に対して新たな所定の入出場データの書込みが行われ、かつ、その非接触券からその新たな所定の入出場データの書込みの完了を示す所定のデータがその改札機本体が受信する前に中断し、その後、そのデータ授受の再開で、その非接触券から読取られた所定のカードデータがそのデータ授受の再開前に読取られた所定のカードデータと一致するとき、その改札機本体からその非接触券に対する新たな所定の入出場データの書込みからデータ授受の継続を開始する処理手段を有するので、入出場処理が途中で中断したときでも効率よく正常に処理を再開することが可能となる。
本発明の請求項2に記載の非接触式自動改札機は、改札機本体と非接触券との間のデータ授受がその改札機本体からその非接触券に対して新たな所定の入出場データの書込みが行われ、かつ、その非接触券からその新たな所定の入出場データの書込みの完了を示す所定のデータがその改札機本体が受信する前に中断し、その後、そのデータ授受の再開で、その非接触券から読取られた所定のカードデータがそのデータ授受の再開前に読取られた所定のカードデータと不一致で、かつ、その非接触券から読取られた所定のカードデータがそのデータ授受の再開前にその改札機本体からその非接触券に対して行われた新たな所定の入出場データと一致するとき、その非接触券に対する入出場処理が完了されたと判定する処理手段を有するので、入出場処理が途中で中断したときでも効率よく正常に処理を行うことが可能となる。
本発明の請求項3に記載の非接触式自動改札機は、改札機本体と非接触券との間のデータ授受がその改札機本体からその非接触券に対して新たな所定の入出場データの書込みが行われ、かつ、その非接触券からその新たな所定の入出場データの書込みの完了を示す所定のデータがその改札機本体が受信する前に中断し、その後、そのデータ授受の再開で、その非接触券から読取られた所定のカードデータがそのデータ授受の再開前に読取られた所定のカードデータと不一致で、かつ、その非接触券から読取られた所定のカードデータがそのデータ授受の再開前にその改札機本体からその非接触券に対して行われた新たな所定の入出場データとも不一致のとき、その非接触券に対して他の機器で所定の入出場処理が行われたと判定し、その他の機器で書込まれた所定の入出場データに基づいて入出場処理する処理手段を有するので、入出場処理が途中で中断したときでも効率よく正常に処理を再開することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る改札機本体を構成する一対の筐体のうちの一方の筐体の斜視図である。
【図2】制御器のブロック図である。
【図3】制御動作を示すシーケンスである。
【図4】制御動作を示すシーケンスである。
【図5】従来の非接触式自動改札機の制御動作を示すシーケンスである。
【符号の説明】
G 非接触式自動改札機の本体(改札機本体)
G1 筐体
D1 ,D2 ドア
P 改札通路
B センサ取付ボックス
S1 〜S3 ,S10〜S15 人間検知器
1 投入口
2 取出口
6 制御器
a アンテナ

Claims (3)

  1. 非接触式自動改札機の本体と非接触券との間で非接触でデータ授受を行って入出場処理する非接触式自動改札機において、
    前記非接触式自動改札機の本体と前記非接触券との間のデータ授受がその非接触式自動改札機の本体からその非接触券に対して新たな所定の入出場データの書込みが行われ、かつ、その非接触券からその新たな所定の入出場データの書込みの完了を示す所定のデータがその非接触式自動改札機の本体が受信する前に中断し、その後、そのデータ授受の再開で、その非接触券から読取られた所定のカードデータがそのデータ授受の再開前に読取られた所定のカードデータと一致するとき、その非接触式自動改札機の本体からその非接触券に対する新たな所定の入出場データの書込みからデータ授受の継続を開始する処理手段を有することを特徴とする非接触式自動改札機。
  2. 非接触式自動改札機の本体と非接触券との間で非接触でデータ授受を行って入出場処理する非接触式自動改札機において、
    前記非接触式自動改札機の本体と前記非接触券との間のデータ授受がその非接触式自動改札機の本体からその非接触券に対して新たな所定の入出場データの書込みが行われ、かつ、その非接触券からその新たな所定の入出場データの書込みの完了を示す所定のデータがその非接触式自動改札機の本体が受信する前に中断し、その後、そのデータ授受の再開で、その非接触券から読取られた所定のカードデータがそのデータ授受の再開前に読取られた所定のカードデータと不一致で、かつ、その非接触券から読取られた所定のカードデータがそのデータ授受の再開前にその非接触式自動改札機の本体からその非接触券に対して行われた新たな所定の入出場データと一致するとき、その非接触券に対する入出場処理が完了されたと判定する処理手段を有することを特徴とする非接触式自動改札機。
  3. 非接触式自動改札機の本体と非接触券との間で非接触でデータ授受を行って入出場処理する非接触式自動改札機において、
    前記非接触式自動改札機の本体と前記非接触券との間のデータ授受がその非接触式自動改札機の本体からその非接触券に対して新たな所定の入出場データの書込みが行われ、かつ、その非接触券からその新たな所定の入出場データの書込みの完了を示す所定のデータがその非接触式自動改札機の本体が受信する前に中断し、その後、そのデータ授受の再開で、その非接触券から読取られた所定のカードデータがそのデータ授受の再開前に読取られた所定のカードデータと不一致で、かつ、その非接触券から読取られた所定のカードデータがそのデータ授受の再開前にその非接触式自動改札機の本体からその非接触券に対して行われた新たな所定の入出場データとも不一致のとき、その非接触券に対して他の機器で所定の入出場処理が行われたと判定し、その他の機器で書込まれた所定の入出場データに基づいて入出場処理する処理手段を有することを特徴とする非接触式自動改札機。
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CN105574938A (zh) * 2016-01-05 2016-05-11 张忠义 一种自动清理停车场垃圾数据的方法
CN115128691A (zh) * 2022-06-27 2022-09-30 杭州海康威视数字技术股份有限公司 干扰物体检测方法和反射式光电传感器

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