JP2005025301A - 情報管理システム及び情報管理プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】発信者から受信者への無駄な通信情報の送信を防ぐことである。
【解決手段】本部端末20、携帯端末60A,60B、店舗端末70から、発信者が本部サーバ10又は店舗サーバ40へログインし、連絡作業指示を含む通信情報を発信する。その通信情報は、本部サーバ10及び店舗サーバ40に記憶される。その通信情報の受信者への送信に承認者の承認を要する場合、本部端末20、店舗端末70から承認者がログインして、本部サーバ10及び店舗サーバ40に記憶されている通信情報に対して、承認又は却下を設定入力できる。
【選択図】 図1
【解決手段】本部端末20、携帯端末60A,60B、店舗端末70から、発信者が本部サーバ10又は店舗サーバ40へログインし、連絡作業指示を含む通信情報を発信する。その通信情報は、本部サーバ10及び店舗サーバ40に記憶される。その通信情報の受信者への送信に承認者の承認を要する場合、本部端末20、店舗端末70から承認者がログインして、本部サーバ10及び店舗サーバ40に記憶されている通信情報に対して、承認又は却下を設定入力できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報管理システム及び情報管理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯端末とサーバとを備えるシステムにおいて、災害対策活動の作業指示をサーバから携帯端末へと送信し、その携帯端末を携帯する作業者に作業指示を一括して行うことができる災害対策活動支援システムがあった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、スーパーマーケットなどの店舗において、作業者(販売員)に携帯端末としてのハンディターミナルを持たせ、その作業者に商品に関する情報を入力させて、そのハンディターミナルから情報をサーバに送信させて、サーバ側で受信した情報に基づいて商品管理を行わせるシステムがあった。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−15099号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記店舗内の作業者の作業の効率化を図るため、携帯端末を用いて作業者の作業指示を行う要請がある。具体的には、特許文献1のように、サーバから携帯端末に作業指示を送信してその携帯端末に表示させ、その携帯端末を携帯する作業員に作業指示を視認させる。
また、チェーン店などの店舗の場合、本部が各店舗を管理する構成となる。そこで、前記携帯端末を用いて作業指示を行うシステムにおいて、作業者と、店舗内管理者などと、本部管理者との間で連絡を取りあう要請がある。
【0006】
しかし、例えば、電子メールで連絡を行う場合、受信者の受信前には発信者しかメール内容を見れないため、複数の発信者からある受信者への連絡が、重複又は相反したりすると、受信者が混乱し、かえって業務効率の低下を招くおそれがあった。
【0007】
本発明の課題は、発信者から受信者への無駄な連絡などの送信を防ぐことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、発信者端末と、承認者端末と、受信者端末と、その各端末に通信接続されたサーバと、を備え、前記発信者端末から発信された作業指示及び連絡の内の少なくとも一つを含む通信情報を前記受信者端末に送信する情報管理システムであって、
前記発信者端末は、
受信者宛の通信情報に承認者を設定するための承認申請情報を設定する承認申請情報設定手段と、
前記通信情報及びその承認申請情報を前記サーバに送信する通信情報発信手段と、を備え、
前記サーバは、
前記発信者端末から受信する通信情報及び承認申請情報を記憶する通信情報記憶手段と、
前記通信情報記憶手段に記憶された承認申請情報に基づいて、対応する承認者の承認者端末に前記承認申請情報を送信する承認申請情報送信手段と、
前記承認者端末から受信する承認情報に基づいて、前記通信情報記憶手段に記憶された通信情報を、前記受信者端末へ送信する通信情報送信手段と、を備え、
前記承認者端末は、
前記サーバから受信する承認申請情報に基づいて、その承認又は却下を示す承認情報を設定する承認情報設定手段と、
前記設定された承認情報を前記サーバに送信する承認情報送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
本明細書において、「作業」とは、完了すべき期日が決められた処理を意味するものとし、「連絡」とは、完了すべき期日が決められていない通知を意味するものとする。
【0010】
本発明によれば、発信者端末から発信された通信情報を、承認者の承認の後に、受信者端末に送信するので、承認者が受信者へ送信する通信情報を把握及び管理でき、また承認者に承認されるような有効な通信情報を発信者が発信するように仕向けることができ、業務効率を向上することができる。
【0011】
また、例えば、前記承認者端末は、
前記受信した承認申請情報を表示する承認申請情報表示手段を備えるとして構成してもよい。
【0012】
また、例えば、前記サーバは、
発信者の要求により、前記承認申請を要する通信情報に対する承認者の既読の有無及び承認ルートのうちの少なくとも一つを示す承認状況情報を、その発信者の発信者端末へ送信する承認状況情報送信手段を備え、
前記発信者端末は、
前記サーバから受信する承認状況情報を表示する承認状況情報表示手段を備えるとして構成してもよい。
【0013】
また、例えば、前記通信情報送信手段は、前記通信情報に前記承認申請情報が設定されていない場合に、その通信情報を前記受信者端末へ送信するとして構成してもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を説明する。
【0015】
図1〜図4を参照して、本実施の形態の装置構成を説明する。図1に、本実施の形態の情報管理システム100の構成を示す。図2に、店舗サーバ40の内部構成を示す。図3に、店舗端末70の内部構成を示す。図4に、携帯端末60A,60Bの内部構成を示す。
【0016】
本実施の形態では、あるスーパーマーケットの2つのチェーン店舗400,500を本部200が管理する構成を一例として説明する。各店舗には、店舗内で商品検品、検索、棚卸しなどの作業を行う作業者と、その店舗を管理し、作業者に作業指示する店長、副店長、チーフなどの店舗内管理者とが所属する。また、本部200には、本部において普通勤務を行う本部普通勤務者と、本部普通勤務者を管理する本部管理者とが所属するものとする。なお、作業者及び店舗内管理者をまとめて、店舗勤務者とし、本部普通勤務者及び本部管理者をまとめて、本部勤務者とする。
【0017】
なお、上記の構成に限られるものではない。店舗の種類としては、スーパーマーケットに限られるではなく、量販店、ホームセンターなどでもよい。また、店舗の数も、1つ又は3以上でもよい。
【0018】
本実施の形態は、携帯端末を作業者に持たせ、その携帯端末を介して店舗内の作業指示を行うための情報管理システム100を備える。図1に示すように、情報管理システム100は、本部200内の機器と、店舗400内の機器と、店舗500内の機器と、を備えて構成され、各機器はLANを介して通信ネットワーク300により通信接続されている。
【0019】
通信ネットワーク300は、イントラネットとするが、WAN(Wide Area Network)を含めてもよく、電話回線網、ISDN回線網、広帯域通信回線網、専用線、移動体通信網、通信衛星回線、CATV回線、光通信回線、無線通信回線と、それらを接続するインターネットサービスプロバイダなどを含む構成でもよい。
【0020】
本部200内においては、本部サーバ10と、本部端末20と備えて構成され、本部サーバ10及び本部端末20がLAN30により通信接続されている。店舗400内においては、店舗サーバ40と、アクセスポイント50と、アクセスポイント50と無線通信する携帯端末60A,60Bと、店舗端末70と、を備えて構成され、店舗サーバ40、アクセスポイント50及び店舗端末70がLAN80により通信接続されている。また、LAN30,80は、それぞれ通信ネットワーク300に接続されている。また、店舗500内の機器は、店舗400内の機器と同様である。なお、アクセスポイント50は、実際には店舗内の各所に複数個設置される。
【0021】
本部サーバ10は、本部及び全店舗に所属する人の連絡に関する連絡データベースを記憶し、その連絡データベースを管理する装置である。本部端末20は、本部勤務者などの操作入力により、本部サーバ10内の連絡データベースを変更する装置である。
【0022】
店舗サーバ40は、本部サーバ10と同様の連絡データベースを記憶し、通信ネットワーク300を介した本部サーバ10との通信により、本部サーバ10に記憶されている連絡データベースと、自機に記憶する連絡データベースとの整合性をとる。店舗端末70は、店舗内勤務者などの入力により、店舗サーバ40に記憶された連絡データベースを変更する。つまり、本部サーバ10内の連絡データベースに変更があった場合に、その変更に応じて、店舗サーバ40内の連絡データベースが変更され、店舗サーバ40内の連絡データベースが変更された場合に、その変更に応じて、本部サーバ10内の連絡データベースが変更される。
なお、店舗端末70は、店長、チーフ、フロアマネージャー等の複数の店舗内管理者が使用するために、複数個設置してもよい。
【0023】
また、本部サーバ10及び店舗サーバ40には、それぞれ、作業指示データベースも、連絡データベースと同様に記憶され、整合性がとられる。作業指示データベースは、本部管理者又は店舗内管理者から作業者への作業指示に関する情報を含む。また、作業指示には、本部管理者又は店舗内管理者への作業指示を含んでもよい。
【0024】
また、店舗サーバ40は、記憶された作業指示データベースに基づいて、店舗内の作業者への作業指示情報をアクセスポイント50を介して携帯端末60A,60Bに無線送信する。携帯端末60A,60Bは、アクセスポイント50を介して店舗サーバ40から作業指示情報を受信し、その作業指示情報に基づいて作業指示を画面表示する。作業者は、画面表示された作業指示に基づいて、各種作業を行うことができる。
【0025】
作業指示は、実行完了期限が存在し、管理者が作業者に発信するというものであるのに対し、連絡は、任意の勤務者同士が自在に送受信できる。本実施の形態では、連絡データベースについて代表的に説明する。
【0026】
図2に示すように、店舗サーバ40は、各部を中央制御するCPU(Central Processing Unit)41と、操作者からの入力を受付ける入力部42と、情報を一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)43と、情報を表示する表示部44と、情報を読み書き可能に記憶する記憶部45と、LAN80に接続され外部機器との通信を制御する通信制御部46と、を備えて構成され、各部はバス47により接続されている。
【0027】
CPU41は、記憶部45に記憶されている各種プログラムの中から指定されたプログラムをRAM43のワークエリアに展開し、RAM43上のプログラムとの協働により各種制御を実行する。この構成における各種制御の主体を制御部411とする。
【0028】
入力部42は、カーソルキー、数字入力キー及び各種機能キーなどを備えたキーボードを含み、マウスなどのポインティングデバイスを含む構成とする。入力部42は、操作者によりキーボードで押下された押下信号やポインティングデバイスの位置信号をCPU41に出力する。表示部44は、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)などで構成され、CPU41からの表示信号に従って、画面表示を行う。
【0029】
記憶部45は、各種プログラム、各種データなどが予め記憶され又は書込み可能な記録媒体(図示せず)を有し、当該記録媒体は、磁気的、光学的記録媒体若しくは半導体などの不揮発性メモリなどのCPU41読取り可能な記録媒体で構成されている。当該記録媒体としては、固定ハードディスク、フラッシュROMなどの固定的に設けたものや、CD+RW、DVD−RAM、メモリカード、携帯ハードディスク、青色レーザを用いる大容量情報記録媒体などの着脱自在に装着する可搬型のものが用いられる。また、記憶部45は、プログラムなどを読み出し可能に記憶するROMなどを含む構成でもよい。また、記憶部45には、連絡データベースと、ログインプログラムと、連絡データベース変更プログラムと、が記憶される。
【0030】
通信制御部46は、LAN80を介して、外部機器との通信を行うためのネットワークカードなどにより構成される。
【0031】
また、図3に示すように、店舗端末70は、CPU71と、入力部72と、RAM73と、表示部74と、記憶部75と、通信制御部76と、を備えて構成され、各部はバス77により接続されている。店舗端末70の各部は、店舗サーバ40の同名の各部と同様の構成であり、異なる部分について説明する。
【0032】
CPU71は、記憶部75に記憶されている各種プログラムの中から指定されたプログラムをRAM73のワークエリアに展開し、RAM73上のプログラムとの協働により各種制御を実行する。この構成における各種制御の主体を制御部711とする。また、記憶部75には、承認ルート設定プログラムと、連絡情報送信プログラムと、承認情報送信プログラムと、承認状況情報表示プログラムとが記憶される。
【0033】
また、店舗端末、本部端末、携帯端末の各台数は、図示例の台数に限られるものではなく、その他の台数を設ける構成でもよい。
また、図示しないが、本部サーバ10は、店舗サーバ40と同様の構成である。本部端末20は、店舗端末70と同様の構成である。
また、本部サーバ10及び店舗サーバ40などは、それぞれ1台で表現しているが、LAN30又は80などを介した複数の情報処理装置を設置して、各種処理を各情報処理装置で分散して実行する構成でもよい。この場合、各種処理を実行する負荷が分散される。
【0034】
また、図4に示すように、携帯端末60A,60Bは、それぞれ、CPU61と、入力部62と、RAM63と、表示部64と、記憶部65と、通信制御部66と、を備えて構成され、各部はバス67により接続されている。携帯端末60A,60Bの各部は、店舗サーバ40の同名の各部と同様の構成であり、異なる部分について説明する。
【0035】
CPU61は、記憶部65に記憶されている各種プログラムの中から指定されたプログラムをRAM63のワークエリアに展開し、RAM63上のプログラムとの協働により各種制御を実行する。この構成における各種制御の主体を制御部611とする。
【0036】
入力部62は、数字キー又は各種キーを備えるキーパッドを有する。また、表示部64は、LCDなどにより構成される。また、入力部62は、表示部64との組み合わせによりタッチパネルを形成する構成でもよい。この構成において、入力部62は、画面をタッチ入力(タップ)するための入力ペンを有する構成としてもよい。また、記憶部65は、ROMやフラッシュROMや、着脱可能なメモリカードなどにより構成される。通信制御部66は、アクセスポイント50と無線LAN通信を行う。
【0037】
次に、図5を参照して、店舗サーバ40の記憶部45に記憶される連絡データベースを説明する。なお、本部サーバ10の記憶部15にも同じ連絡データベースが記憶される。図5に、連絡データベースの構成を示し、(a)に連絡データベース中の連絡情報テーブル91の構成を示し、(b)に同じく承認情報テーブル92の構成を示し、(c)に同じくユーザ管理テーブル93の構成を示し、(d)に同じく承認ルートテーブル94の構成を示し、(e)に同じく連絡項目テーブル95の構成を示す。
【0038】
図5に示すように、連絡データベースは、各連絡に関する情報を有する連絡情報テーブル91と、各連絡の承認に関する情報を有する承認情報テーブル92と、ユーザ管理に関する情報を有するユーザ管理テーブル93と、連絡の承認ルートに関する情報を有する承認ルートテーブル94と、各連絡の付加情報に関する情報を有する連絡項目テーブル95とを含む。
【0039】
連絡情報テーブル91は、各連絡の発信者の所属する本部、店舗、その中のグループを識別するための所属コードと、各連絡を識別するための連絡IDと、発信者を識別するための発信者ユーザIDと、各連絡の発信日時と、各連絡の見出しとしての件名と、各連絡の内容と、各連絡に対する承認者の承認が必要であるか否かを示す承認要否と、を含む。承認とは、連絡が送信先としての受信者に送信されてもいい内容であるか否かの承認である。
【0040】
承認情報テーブル92は、発信者の所属コードと、連絡IDと、連絡又は作業指示の種別を示す情報種別と、各連絡の内容をさらに具体的に分割した項目を識別するための情報項目IDと、各連絡の承認者を識別するための承認者ユーザIDと、各連絡に対する承認者の承認の状況を示す承認状況と、承認などの応答期限である承認期日と、を含む。承認状況は、承認者により承認された場合に「承認」とし、承認が却下された場合に「却下」とし、承認者により閲覧済みでかつ承認も却下もされていない場合に「保留」とし、閲覧済みでない場合に「未読」とする。また、連絡データベース中の情報種別は、全て「連絡」となる。
【0041】
ユーザ管理テーブル93は、各ユーザを識別するためのユーザIDと、ユーザIDに対するパスワードと、各ユーザの氏名と、各ユーザの所属コードと、を含む。ユーザIDとパスワードとはセットでログイン時のユーザ認証に使われる。
【0042】
承認ルートテーブル94は、発信者の所属コードと、承認者を識別するための承認者ユーザIDと、承認者よりも上位で(承認者の承認後に)承認を行う上位承認者を識別するための上位承認者IDと、を含む。発信者の所属コードごとに、1つの連絡に対して、承認者(及び上位承認者)を一人又は複数人付けることができ、さらに、その承認の順番(階層)をも設定可能であり、この一人又は複数人の承認者の順番を承認ルートとする。
【0043】
連絡項目テーブル95は、受信者の所属コードと、連絡IDと、受信者を識別するための受信者ユーザIDと、受信者の受信日時である登録日時と、受信者が既読であるか否かを示す既読フラグとを含む。
【0044】
また、作業指示データベースは、連絡データベースと同様に、各作業指示に関するデータを有する。但し、作業指示のデータには、作業完了のための期限を含む。また、ユーザ管理テーブル93は、各データベースで共有のテーブルとなる。
【0045】
次に、図6〜図11を参照して、情報管理システム100の動作を説明する。図6に、店舗端末70において実行される承認ルート設定処理を示す。図7に、店舗端末70において実行される連絡情報送信処理を示す。図8に、店舗サーバ40において実行されるログイン処理を示す。図9に、店舗端末70において実行される承認情報送信処理を示す。図10に、店舗サーバ40において実行される連絡データベース変更処理を示す。図11に、店舗端末70において実行される承認状況情報表示処理を示す。
【0046】
先ず、図6を参照して、店舗端末70において実行される承認ルート設定処理を説明する。承認ルート設定処理は、店舗サーバ40に記憶される連絡データベースの承認ルートテーブル94を店舗管理者などが設定入力する処理である。なお、設定入力者は、承認ルートテーブル94を変更する権限のある人物であればよい。また、ここでは、店舗端末70において承認ルート設定処理を行う場合を説明するが、本部端末20においても同様に承認ルート設定処理が実行され、本部管理者などの入力により本部サーバ10に記憶された承認ルートテーブル94が変更される。
【0047】
CPU71により、適宜、記憶部75に記憶された承認ルート設定プログラムが読み出されRAM73に展開される。店舗内管理者の店舗サーバ40へのログイン後、その店舗内管理者から承認ルート設定処理の実行指示が入力部72から入力されたことをトリガとして、RAM73内の承認ルート設定プログラムとCPU71との協働により承認ルート設定処理が実行される。店舗端末70における処理において、以下、特に言及しない場合、各ステップの処理の主体は制御部711であるとする。
【0048】
図6に示すように、店舗管理者により、新規設定又は変更の承認ルートのデータが入力部72から入力される(ステップS11)。具体的には、承認対象の本部、店舗、その中のグループなどに関する、所属コード、承認者ユーザID、上位承認者ユーザIDなどの承認ルートテーブル94に追加、変更するデータが承認ルート設定情報として入力される。
【0049】
そして、ステップS11において入力された承認ルート設定情報が、通信制御部76及びLAN80を介して店舗サーバ40に送信され(ステップS12)、承認ルート設定処理が終了される。
【0050】
次に、図7を参照して、店舗端末70において実行される連絡情報送信処理を説明する。連絡情報送信処理は、発信者から受信者へ業務に関する連絡としての連絡情報を送信する処理である。発信者は、例えば、店舗内勤務者であり、受信者は全勤務者が対象となる。ここでは、店舗端末70において連絡情報送信処理が実行される場合を説明するが、本部端末20においても同様に実行される。この場合、発信者は、例えば、本部勤務者である。
【0051】
CPU71により、適宜、記憶部75に記憶された連絡情報送信プログラムが読み出されRAM73に展開される。発信者の店舗サーバ40へのログイン後、その発信者から連絡情報送信処理の実行指示が入力部72から入力されたことをトリガとして、RAM73内の連絡情報送信プログラムとCPU71との協働により連絡情報送信処理が実行される。
【0052】
先ず、発信者により、新規に発信する連絡に関する連絡情報が入力部72から入力される(ステップS21)。具体的には、発信する連絡に関する、発信者の所属コード、発信者ユーザID、連絡ID、件名、内容、承認要否、情報種別、情報項目ID、受信者ユーザIDなどの連絡データベースに追加、変更するデータが入力される。なお、入力日時が自動的に発信日時とされる。
【0053】
そして、ステップS21において入力された承認要否が、承認申請を要することに設定されているか否かが判別される(ステップS22)。承認申請設定されている場合(ステップS22;YES)、承認申請設定のためのデータが入力される(ステップS23)。具体的には、承認期日などが入力される。
【0054】
そして、ステップS21のみ、又はステップS21及びS23において入力されたデータが、連絡情報として、通信制御部76及びLAN80を介して店舗サーバ40に送信され(ステップS24)、連絡情報送信処理が終了される。承認申請設定されていない場合(ステップS22;NO)、ステップS24に移行される。
【0055】
次に、図8を参照して、店舗サーバ40において実行されるログイン処理を説明する。ログイン処理は、店舗端末70において、連絡の承認者、発信者などのログイン者により店舗サーバ40へログインされた場合に、ログインされた店舗端末70に情報を送信する処理である。ここでは、店舗端末70からの店舗サーバ40へのログインの場合を説明するが、本部端末20からの本部サーバ10へのログインの場合も同様である。
【0056】
CPU41により、適宜、記憶部45に記憶されたログインプログラムが読み出されRAM43に展開される。店舗端末70において、ログイン者により、自身のユーザID及びパスワードが入力される。店舗サーバ40において、そのユーザID及びパスワードがLAN80及び通信制御部46を介して店舗端末70から受信される。受信されたユーザID及びパスワードと、記憶部45に記憶された連絡データベースのユーザ管理テーブル93との照合により、そのログイン者がログインされたことをトリガとして、RAM43内のログインプログラムとCPU41との協働によりログイン処理が実行される。店舗サーバ40における処理において、以下、特に言及しない場合、各ステップの処理の主体は制御部411であるとする。
【0057】
先ず、ログイン者のユーザIDが参照され、記憶部45に記憶されている承認ルートテーブル94内の承認者ユーザIDに同じものがあるか否かにより、ログイン者が承認者であるか否かが判別される(ステップS31)。ログイン者が承認者である場合(ステップS31;YES)、記憶部45に記憶されている承認情報テーブル92内の承認者ユーザIDの承認状況に未承認かつ未却下の連絡IDがあるか否かにより、ログインユーザに対する承認申請があるか否かが判別される(ステップS32)。
【0058】
承認申請がある場合(ステップS32;YES)、その承認申請の連絡IDに対応する承認要否、承認状況、承認期日、発信者の所属コード、発信者ユーザID及びその氏名、発信日時、件名、内容、情報種別、情報項目ID、受信者の所属コード、受信者ユーザID及びその氏名などが、記憶部45に記憶されている連絡情報テーブル91、承認情報テーブル92、ユーザ管理テーブル93、連絡項目テーブル95から読み出されて、承認申請情報として、通信制御部46及びLAN80を介して店舗端末70に送信される(ステップS33)。承認申請がない場合(ステップS32;NO)、ステップS34に移行される。
【0059】
そして、ログイン者である承認者のユーザIDに対応し、記憶部45に記憶されている連絡情報テーブル91の承認要否と、承認情報テーブル92の承認状況と、連絡項目テーブル95の既読フラグとが参照され、送信可能な連絡としての、ログイン者宛で未読かつ承認済みの連絡、又はログイン者宛で未読かつ承認申請を要しない連絡があるか否かが判別される(ステップS34)。
【0060】
送信可能な連絡がある場合(ステップS34;YES)、その連絡IDに対応する、承認状況、発信者の所属コード、発信者ユーザID及びその氏名、発信日時、件名、内容、情報種別、情報項目ID、受信者ID(ログイン者ユーザID)及びその氏名などが、記憶部45に記憶されている連絡情報テーブル91、承認情報テーブル92、ユーザ管理テーブル93及び連絡項目テーブル95から読み出されて、連絡情報として、通信制御部46及びLAN80を介して店舗端末70に送信され(ステップS35)、ログイン処理が終了される。送信可能な連絡がない場合(ステップS34;NO)、ログイン処理が終了される。
【0061】
ログイン者が承認者でない場合(ステップS31;NO)、再びログイン者のユーザIDが参照され、記憶部45に記憶されている連絡項目テーブル95内の登録日時及び既読フラグが未送達の連絡IDに対応する連絡情報テーブル91内の発信者ユーザIDに同じものがあるか否かにより、ログイン者が発信者であるか否かが判別される(ステップS36)。ログイン者が発信者である場合(ステップS36;YES)、記憶部45に記憶されている連絡情報テーブル91、承認情報テーブル92、承認ルートテーブル93、承認ルートテーブル94内の、連絡ID、発信日時、件名、承認者ユーザID及びその氏名、上位承認者ユーザID及びその氏名、承認状況、承認期日、受信者ID及びその氏名などが読み出されて、承認状況情報として、通信制御部46及びLAN80を介して店舗端末70に送信される(ステップS37)。ログイン者が発信者でない場合(ステップS36;NO)、ステップS38に移行される。
【0062】
そして、ログイン者のユーザIDに対応し、記憶部45に記憶されている連絡情報テーブル91の承認要否と、承認情報テーブル92の承認状況と、連絡項目テーブル95の既読フラグとが参照され、送信可能な連絡としての、ログイン者宛で未読かつ承認済みの連絡、又はログイン者宛で未読かつ承認申請を要しない連絡があるか否かが判別される(ステップS38)。
【0063】
送信可能な連絡がある場合(ステップS38;YES)、その連絡IDに対応する、承認状況、発信者の所属コード、発信者ユーザID及びその氏名、発信日時、件名、内容、情報種別、情報項目ID、受信者ID(ログイン者ユーザID)及びその氏名などが、記憶部45に記憶されている連絡情報テーブル91、承認情報テーブル92、ユーザ管理テーブル93及び連絡項目テーブル95から読み出されて、連絡情報として、通信制御部46及びLAN80を介して店舗端末70に送信され(ステップS39)、ログイン処理が終了される。送信可能な連絡がない場合(ステップS38;NO)、ログイン処理が終了される。
【0064】
本ログイン処理では、ログイン直後において、承認申請情報、承認状態情報及び連絡情報をログインの端末に送信する場合を説明したが、これに限るものではない。ログイン者がログイン中に、ログイン者の要求により、又は定期的に、承認申請情報、承認状態情報及び連絡情報をログインの端末に送信する構成としてもよい。
【0065】
次に、図9を参照して、店舗端末70において実行される承認情報送信処理を説明する。承認情報送信処理は、承認申請のある連絡に対して、承認者の設定入力により承認などがなされて、その設定入力された承認情報が店舗サーバ40に送信される処理である。ここでは、店舗端末70による店舗サーバ40への承認情報の送信の場合を説明するが、本部端末20による本部サーバ10への承認情報の送信の場合も同様である。
【0066】
CPU71により、適宜、記憶部75に記憶された承認情報送信プログラムが読み出されRAM73に展開される。店舗端末70における承認者の店舗サーバ40へのログイン後、図8のログイン処理のステップS33に対応して、店舗サーバ40からLAN80及び通信制御部76を介して、承認申請情報が受信開始されたことをトリガとして、RAM73内の承認情報送信プログラムとCPU71との協働により承認情報送信処理が実行される。
【0067】
先ず、店舗サーバ40からLAN80及び通信制御部76を介して、承認申請情報が受信される(ステップS41)。そして、承認申請情報が表示部74に表示され、その表示画面に基づき、承認者により、承認対象の連絡に対して、承認、却下又は保留が入力部72を介して入力される(ステップS42)。ステップS42において、承認者は少なくとも連絡を閲覧するので、承認状況として少なくとも未読状態は解除される。
【0068】
そして、ステップS42において入力された承認、却下又は保留と、連絡ID、承認者ユーザIDとを含む承認情報が、通信制御部76及びLAN80を介して、店舗サーバ40に送信され(ステップS43)、承認情報送信処理が終了される。
【0069】
次に、図10を参照して、店舗サーバ40において実行される連絡データベース変更処理を説明する。連絡データベース変更処理は、店舗端末70から受信された情報に基づいて、記憶部45に記憶された連絡データベースの各データを変更する処理である。ここでは、店舗端末70から送信された情報に基づく店舗サーバ40の変更処理の場合を説明するが、本部端末20から送信された情報に基づく本部サーバ10の変更処理の場合も同様である。
【0070】
CPU41により、記憶部45に記憶された連絡データベース変更プログラムが読み出されRAM43に展開される。図6の承認ルート設定処理のステップS12、図7の連絡情報送信処理のステップS24、又は図9の承認情報送信処理のステップS43に対応して、承認ルート設定情報、連絡情報又は承認情報が、LAN80及び通信制御部46を介して店舗端末70から受信開始されたことをトリガとして、RAM43内の連絡データベース変更プログラムとCPU41との協働により連絡データベース変更処理が実行される。
【0071】
先ず、店舗端末70から、承認ルート設定情報、連絡情報又は承認情報が、LAN80及び通信制御部46を介して受信される(ステップS51)。そして、ステップS51において受信された情報の種類が、承認ルート設定情報、連絡情報及び承認情報のいずれであるかが判別される(ステップS52)。
【0072】
受信情報の種類が承認ルート設定情報である場合(ステップS52;承認ルート設定情報)、受信された承認ルート設定情報に基づいて、記憶部45に記憶された連絡データベースが変更され(ステップS53)、連絡データベース変更処理が終了される。具体的には、受信された承認ルート設定情報に基づいて、承認ルートテーブル94の所属コード、承認者ユーザID、上位承認者ユーザIDなどが変更される。
【0073】
受信情報の種類が連絡情報である場合(ステップS52;連絡情報)、受信された連絡情報に基づいて、記憶部45に記憶された連絡データベースが変更され(ステップS54)、連絡データベース変更処理が終了される。具体的には、受信された連絡情報に基づいて、連絡情報テーブル91の、発信者の所属コード、発信者ユーザID、連絡ID、発信日時、件名、内容、承認要否などが変更され、承認情報テーブル92の、承認者の所属コード、連絡ID、情報種別、情報項目ID、承認者ユーザID、承認期日などが変更され、連絡項目テーブル95の、受信者の所属コード、連絡ID、受信者ユーザIDなどが変更される。
【0074】
受信情報の種類が承認情報である場合(ステップS52;承認情報)、受信された承認情報に基づいて、記憶部45に記憶された連絡データベースが変更され(ステップS55)、連絡データベース変更処理が終了される。具体的には、受信された承認情報に基づいて、承認情報テーブル92の承認状況、承認者ユーザIDなどが変更される。
【0075】
次に、図11を参照して、店舗端末70において実行される承認状況情報表示処理を説明する。承認状況情報表示処理は、店舗サーバ40から受信した承認状況情報を表示する処理である。また、ここでは、店舗端末70において承認状況情報表示処理を行う場合を説明するが、本部端末20においても同様に、本部サーバ10から受信した承認状況情報が表示される。
【0076】
CPU71により、適宜、記憶部75に記憶された承認状況情報表示プログラムが読み出されRAM73に展開される。店舗端末70における発信者の店舗サーバ40へのログイン後、LAN80及び通信制御部76を介して店舗サーバ40から承認状況情報が受信開始されたことをトリガとして、RAM73内の承認状況情報プログラムとCPU71との協働により承認状況情報表示処理が実行される。
【0077】
先ず、LAN80及び通信制御部76を介して承認状況情報が店舗サーバ40から受信される(ステップS61)。そして、受信された承認状況情報が表示部74に表示され(ステップS62)、承認状況情報表示処理が終了される。
【0078】
なお、本実施の形態では、連絡情報送信処理において、店舗端末70から連絡を発信し、承認状況情報表示処理において、店舗端末70から承認状況情報を表示する構成であった。しかし、発信者が店舗内の作業者である場合、同様に、携帯端末60A,60Bから連絡情報を発信したり、携帯端末60A,60Bの表示部64に承認状況情報を表示させることも可能である。
【0079】
ここで、図12〜図14を参照して、上記で説明した処理における表示画面例を説明する。図12に、本部端末20において表示される表示画面A1を示し、図13に、店舗端末70において表示される表示画面A2を示し、図14に、携帯端末60A,60Bにおいて表示される表示画面A3を示す。
【0080】
先ず、本部200に本部管理者BBBB,CCCCが所属し、本部内の所定のグループを管理する場合の承認ルート設定例を考える。このグループは、所属コードにより表現される。本部管理者BBBBのログイン及び設定入力により、承認ルート設定処理が本部端末20において実行され、図12に示す入力画面としての表示画面A1が、図示しない表示部に表示される。表示画面A1の表示部分A11により、本部管理者BBBB,CCCCがそれぞれ承認者として連絡を承認するグループが設定される。
【0081】
また、この例の表示部分A11の「承認者(代理)」とは、承認者がいない場合の代理の承認者を示すデータである。「上位の承認グループ」とは、上位で(順番的に後で)承認されるグループを示し、その上位の承認者は、必然的にその上位のグループの承認者となる。「物理削除」は、チェックすると、そのチェックされたレコードが物理的に削除される。「論理削除」は、チェックすると、そのチェックされたレコードが物理的に残ったまま見かけ上削除される。このように、「承認者(代理)」、「上位の承認者グループ」、「論理削除」などを有するように、承認ルートテーブル94が構成されることとしてもよい。
【0082】
次に、店舗400としてのSS店に、店舗内管理者AAAAと、店舗内作業者aaaa,bbbb,ccccが所属する場合の承認申請例を考える。店舗内管理者AAAAが店舗端末70からログインし、承認情報送信処理が店舗端末70において実行される。このとき、承認申請情報が店舗サーバ40から受信され、図13に示す表示画面A2が表示部74に表示される。
【0083】
表示画面A2の表示部分A21において、発信者が店舗内作業者aaaa,bbbb,ccccで、各連絡の承認を行う例である。表示部分A21の「状態」、「種別」、「発信者」、「内容/件名」、「日時」、「宛先」には、それぞれ、連絡データベースの承認状況、情報種別、発信者IDの氏名、件名、発信日時、受信者の所属コードの各データが簡潔に表示される。「重要度」とは、連絡の重要の度合いを示し、例えば、連絡情報テーブル91がそのデータを有する。
【0084】
また、表示画面A2の表示部分A22に、宛先、件名、内容が詳細に表示される。「添付」とは、例えば、添付ファイル名が表示される。この場合、例えば、連絡情報テーブル91が添付ファイルを有する。また、ログイン者である店舗内管理者AAAAは、表示部分A21,A22を目視により確認して、表示部分23において、入力部72を介した「承認」ボタン又は「却下」ボタンの選択入力により、ステップS42に対応する承認入力がなされる。発信者aaaaから本部作業者ddddへ発信された連絡を含む各連絡の承認設定の表示画面となる。
【0085】
次に、店舗400としてのSS店において、店舗内作業者の発信した連絡の承認状況確認例を考える。店舗内作業者の承認者として、店舗内管理者AAAAが設定され、さらに上位承認者BBBBが設定されている。ここで、発信者の一人である店舗内aaaaが携帯端末60Aからログインし、携帯端末60Aにおいて、承認状況情報表示処理が実行される。
【0086】
すると、携帯端末60Aにおいて、店舗内作業者aaaaの発信した連絡に対する承認状況情報が、LAN80及びアクセスポイント50を介して、店舗サーバ40から受信され、図14に示す表示画面A3が表示部64に表示される。本部作業者eeee宛の発信済みの連絡について、承認者AAAAと上位承認者BBBBとの承認状況が表示画面A3に示されている。
【0087】
表示画面A3内の(x,y)について、yは、ログインした発信者が発信した総連絡数を示す。また、xは、承認者又は上位承認者の既読の連絡数を示す。つまり、表示画面A3の例では、ログインした発信者aaaaが、発信した1つの連絡は、承認者AAAAにより既読であるが、上位承認者BBBBでは、未読であることが示される。この場合、承認者AAAAが承認を保留しているか、又は承認者AAAAが承認若しくは却下が入力されかつ上位承認者BBBBが未読であるかのいずれかである。
【0088】
以上、本実施の形態によれば、店舗サーバ40において、店舗端末70などから発信された連絡情報を、承認者の承認後に、受信者のログインした端末へ送信するので、承認者が受信者へ送信する連絡情報を把握及び管理できる。このため、連絡が特定の受信者に偏ったり、同じ内容の連絡の繰り返しなどの無駄な作業指示の発生をチェック及び抑止できる。また、承認者に承認されるような有効な通信情報を発信者が発信するように仕向けることができる。このため、業務効率の向上を図ることができる。
【0089】
また、本実施の形態の承認情報送信処理によれば、店舗端末70において、承認申請情報が表示部74に表示されるので、承認者は、承認申請のある連絡を目視により容易に把握することができ、その表示に基づいて、承認、却下などを容易に設定入力することができる。
【0090】
また、本実施の形態の承認状況情報表示処理によれば、店舗端末70において、発信者のログイン後に、その発信者が発信した連絡情報に対する承認者及び上位承認者の既読状況を示す承認状況情報を表示するので、発信者は、自ら発信した連絡に対する承認者及び上位承認者の既読状況を確認することができる。よって、発信者は、承認者の承認又は却下が遅れている旨を確認した場合に、承認又は却下の設定入力の要請を該当する承認者や上位承認者に対して行うことができる。また、承認状況情報は承認ルートとともに表示されるので、発信者は、承認状況を階層的に容易に把握することができる。
【0091】
また、本実施の形態の連絡情報送信処理によれば、店舗端末70などにおいて、発信する連絡の承認要否を設定でき、ログイン処理によれば、店舗サーバ40において、承認者の承認済の連絡情報のみならず、承認要否が承認申請を要しない連絡情報を、受信者のログインした端末に送信するので、承認の要否を自在に設定して連絡情報を発信することができる。
【0092】
なお、上記実施の形態で説明した詳細な部分は上記内容に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
【0093】
例えば、本部が存在せずに、各店舗間で店舗サーバが通信接続され、全店舗内の発信者の連絡を管理する情報管理システムにおいて、承認者が、連絡を承認可能な構成としてもよい。同じく、本部が存在せずに、各店舗サーバが他の店舗サーバと通信接続されずに、各店舗内の発信者の連絡を管理する情報管理システムにおいて、各店舗内の承認者が、連絡を承認可能な構成としてもよい。
【0094】
また、本実施の形態においては、店舗内管理者と作業者が店舗端末70を共用していたが、別々の端末としてもよいし、ユーザごとに別々の端末としてもよい。本部端末20についても同様である。
また、本実施の形態においては、発信者に参照させる承認状況情報は、連絡の状況を既読の連絡数及び全連絡数により表現しているが、これに限るものではない。例えば、承認者ごとの全ての承認状況(未読、保留、承認、却下)により表現させるような構成でもよい。
【0095】
また、本実施の形態においては、本部、店舗、グループに基づいて、承認ルートが設定される構成であったが、これに限るものではなく、各人物又は各連絡ごとに承認ルートを設定可能な構成としてもよい。また、前述したように、承認対象を、作業指示及び連絡のうちの少なくとも一つを有する通信情報としてもよい。
【0096】
【発明の効果】
本発明によれば、発信者端末から発信された通信情報を、承認者の承認の後に、受信者端末に送信するので、承認者が受信者へ送信する通信情報を把握及び管理でき、また承認者に承認されるような有効な通信情報を発信者が発信するように仕向けることができ、業務効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態の情報管理システム100の構成を示す図である。
【図2】店舗サーバ40の内部構成を示すブロック図である。
【図3】店舗端末70の内部構成を示すブロック図である。
【図4】携帯端末60A,60Bの内部構成を示す。
【図5】連絡データベースの構成を示す図であり、(a)は連絡データベース中の連絡情報テーブル91の構成を示す図であり、(b)は同じく承認情報テーブル92の構成を示す図であり、(c)は同じくユーザ管理テーブル93の構成を示す図であり、(d)は同じく承認ルートテーブル94の構成を示す図であり、(e)は同じく連絡項目テーブル95の構成を示す図である。
【図6】店舗端末70において実行される承認ルート設定処理を示すフローチャートである。
【図7】店舗端末70において実行される連絡情報送信処理を示すフローチャートである。
【図8】店舗サーバ40において実行されるログイン処理を示すフローチャートである。
【図9】店舗端末70において実行される承認情報送信処理を示すフローチャートである。
【図10】店舗サーバ40において実行される連絡データベース変更処理を示すフローチャートである。
【図11】店舗端末70において実行される承認状況情報表示処理を示すフローチャートである。
【図12】本部端末20において表示される表示画面A1を示す図である。
【図13】店舗端末70において表示される表示画面A2を示す図である。
【図14】携帯端末60A,60Bにおいて表示される表示画面A3を示す図である。
【符号の説明】
100…情報管理システム
200…本部
10…本部サーバ
20…本部端末
30,80…LAN
300…通信ネットワーク
400,500…店舗
40…店舗サーバ
50…アクセスポイント
60A,60B…携帯端末
70…店舗端末
41,61,71…CPU
411,611,711…制御部
42,62,72…入力部
43,63,73…RAM
44,64,74…表示部
45,65,75…記憶部
46,66,76…通信制御部
47,67,77…バス
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報管理システム及び情報管理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯端末とサーバとを備えるシステムにおいて、災害対策活動の作業指示をサーバから携帯端末へと送信し、その携帯端末を携帯する作業者に作業指示を一括して行うことができる災害対策活動支援システムがあった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、スーパーマーケットなどの店舗において、作業者(販売員)に携帯端末としてのハンディターミナルを持たせ、その作業者に商品に関する情報を入力させて、そのハンディターミナルから情報をサーバに送信させて、サーバ側で受信した情報に基づいて商品管理を行わせるシステムがあった。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−15099号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記店舗内の作業者の作業の効率化を図るため、携帯端末を用いて作業者の作業指示を行う要請がある。具体的には、特許文献1のように、サーバから携帯端末に作業指示を送信してその携帯端末に表示させ、その携帯端末を携帯する作業員に作業指示を視認させる。
また、チェーン店などの店舗の場合、本部が各店舗を管理する構成となる。そこで、前記携帯端末を用いて作業指示を行うシステムにおいて、作業者と、店舗内管理者などと、本部管理者との間で連絡を取りあう要請がある。
【0006】
しかし、例えば、電子メールで連絡を行う場合、受信者の受信前には発信者しかメール内容を見れないため、複数の発信者からある受信者への連絡が、重複又は相反したりすると、受信者が混乱し、かえって業務効率の低下を招くおそれがあった。
【0007】
本発明の課題は、発信者から受信者への無駄な連絡などの送信を防ぐことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、発信者端末と、承認者端末と、受信者端末と、その各端末に通信接続されたサーバと、を備え、前記発信者端末から発信された作業指示及び連絡の内の少なくとも一つを含む通信情報を前記受信者端末に送信する情報管理システムであって、
前記発信者端末は、
受信者宛の通信情報に承認者を設定するための承認申請情報を設定する承認申請情報設定手段と、
前記通信情報及びその承認申請情報を前記サーバに送信する通信情報発信手段と、を備え、
前記サーバは、
前記発信者端末から受信する通信情報及び承認申請情報を記憶する通信情報記憶手段と、
前記通信情報記憶手段に記憶された承認申請情報に基づいて、対応する承認者の承認者端末に前記承認申請情報を送信する承認申請情報送信手段と、
前記承認者端末から受信する承認情報に基づいて、前記通信情報記憶手段に記憶された通信情報を、前記受信者端末へ送信する通信情報送信手段と、を備え、
前記承認者端末は、
前記サーバから受信する承認申請情報に基づいて、その承認又は却下を示す承認情報を設定する承認情報設定手段と、
前記設定された承認情報を前記サーバに送信する承認情報送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
本明細書において、「作業」とは、完了すべき期日が決められた処理を意味するものとし、「連絡」とは、完了すべき期日が決められていない通知を意味するものとする。
【0010】
本発明によれば、発信者端末から発信された通信情報を、承認者の承認の後に、受信者端末に送信するので、承認者が受信者へ送信する通信情報を把握及び管理でき、また承認者に承認されるような有効な通信情報を発信者が発信するように仕向けることができ、業務効率を向上することができる。
【0011】
また、例えば、前記承認者端末は、
前記受信した承認申請情報を表示する承認申請情報表示手段を備えるとして構成してもよい。
【0012】
また、例えば、前記サーバは、
発信者の要求により、前記承認申請を要する通信情報に対する承認者の既読の有無及び承認ルートのうちの少なくとも一つを示す承認状況情報を、その発信者の発信者端末へ送信する承認状況情報送信手段を備え、
前記発信者端末は、
前記サーバから受信する承認状況情報を表示する承認状況情報表示手段を備えるとして構成してもよい。
【0013】
また、例えば、前記通信情報送信手段は、前記通信情報に前記承認申請情報が設定されていない場合に、その通信情報を前記受信者端末へ送信するとして構成してもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を説明する。
【0015】
図1〜図4を参照して、本実施の形態の装置構成を説明する。図1に、本実施の形態の情報管理システム100の構成を示す。図2に、店舗サーバ40の内部構成を示す。図3に、店舗端末70の内部構成を示す。図4に、携帯端末60A,60Bの内部構成を示す。
【0016】
本実施の形態では、あるスーパーマーケットの2つのチェーン店舗400,500を本部200が管理する構成を一例として説明する。各店舗には、店舗内で商品検品、検索、棚卸しなどの作業を行う作業者と、その店舗を管理し、作業者に作業指示する店長、副店長、チーフなどの店舗内管理者とが所属する。また、本部200には、本部において普通勤務を行う本部普通勤務者と、本部普通勤務者を管理する本部管理者とが所属するものとする。なお、作業者及び店舗内管理者をまとめて、店舗勤務者とし、本部普通勤務者及び本部管理者をまとめて、本部勤務者とする。
【0017】
なお、上記の構成に限られるものではない。店舗の種類としては、スーパーマーケットに限られるではなく、量販店、ホームセンターなどでもよい。また、店舗の数も、1つ又は3以上でもよい。
【0018】
本実施の形態は、携帯端末を作業者に持たせ、その携帯端末を介して店舗内の作業指示を行うための情報管理システム100を備える。図1に示すように、情報管理システム100は、本部200内の機器と、店舗400内の機器と、店舗500内の機器と、を備えて構成され、各機器はLANを介して通信ネットワーク300により通信接続されている。
【0019】
通信ネットワーク300は、イントラネットとするが、WAN(Wide Area Network)を含めてもよく、電話回線網、ISDN回線網、広帯域通信回線網、専用線、移動体通信網、通信衛星回線、CATV回線、光通信回線、無線通信回線と、それらを接続するインターネットサービスプロバイダなどを含む構成でもよい。
【0020】
本部200内においては、本部サーバ10と、本部端末20と備えて構成され、本部サーバ10及び本部端末20がLAN30により通信接続されている。店舗400内においては、店舗サーバ40と、アクセスポイント50と、アクセスポイント50と無線通信する携帯端末60A,60Bと、店舗端末70と、を備えて構成され、店舗サーバ40、アクセスポイント50及び店舗端末70がLAN80により通信接続されている。また、LAN30,80は、それぞれ通信ネットワーク300に接続されている。また、店舗500内の機器は、店舗400内の機器と同様である。なお、アクセスポイント50は、実際には店舗内の各所に複数個設置される。
【0021】
本部サーバ10は、本部及び全店舗に所属する人の連絡に関する連絡データベースを記憶し、その連絡データベースを管理する装置である。本部端末20は、本部勤務者などの操作入力により、本部サーバ10内の連絡データベースを変更する装置である。
【0022】
店舗サーバ40は、本部サーバ10と同様の連絡データベースを記憶し、通信ネットワーク300を介した本部サーバ10との通信により、本部サーバ10に記憶されている連絡データベースと、自機に記憶する連絡データベースとの整合性をとる。店舗端末70は、店舗内勤務者などの入力により、店舗サーバ40に記憶された連絡データベースを変更する。つまり、本部サーバ10内の連絡データベースに変更があった場合に、その変更に応じて、店舗サーバ40内の連絡データベースが変更され、店舗サーバ40内の連絡データベースが変更された場合に、その変更に応じて、本部サーバ10内の連絡データベースが変更される。
なお、店舗端末70は、店長、チーフ、フロアマネージャー等の複数の店舗内管理者が使用するために、複数個設置してもよい。
【0023】
また、本部サーバ10及び店舗サーバ40には、それぞれ、作業指示データベースも、連絡データベースと同様に記憶され、整合性がとられる。作業指示データベースは、本部管理者又は店舗内管理者から作業者への作業指示に関する情報を含む。また、作業指示には、本部管理者又は店舗内管理者への作業指示を含んでもよい。
【0024】
また、店舗サーバ40は、記憶された作業指示データベースに基づいて、店舗内の作業者への作業指示情報をアクセスポイント50を介して携帯端末60A,60Bに無線送信する。携帯端末60A,60Bは、アクセスポイント50を介して店舗サーバ40から作業指示情報を受信し、その作業指示情報に基づいて作業指示を画面表示する。作業者は、画面表示された作業指示に基づいて、各種作業を行うことができる。
【0025】
作業指示は、実行完了期限が存在し、管理者が作業者に発信するというものであるのに対し、連絡は、任意の勤務者同士が自在に送受信できる。本実施の形態では、連絡データベースについて代表的に説明する。
【0026】
図2に示すように、店舗サーバ40は、各部を中央制御するCPU(Central Processing Unit)41と、操作者からの入力を受付ける入力部42と、情報を一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)43と、情報を表示する表示部44と、情報を読み書き可能に記憶する記憶部45と、LAN80に接続され外部機器との通信を制御する通信制御部46と、を備えて構成され、各部はバス47により接続されている。
【0027】
CPU41は、記憶部45に記憶されている各種プログラムの中から指定されたプログラムをRAM43のワークエリアに展開し、RAM43上のプログラムとの協働により各種制御を実行する。この構成における各種制御の主体を制御部411とする。
【0028】
入力部42は、カーソルキー、数字入力キー及び各種機能キーなどを備えたキーボードを含み、マウスなどのポインティングデバイスを含む構成とする。入力部42は、操作者によりキーボードで押下された押下信号やポインティングデバイスの位置信号をCPU41に出力する。表示部44は、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)などで構成され、CPU41からの表示信号に従って、画面表示を行う。
【0029】
記憶部45は、各種プログラム、各種データなどが予め記憶され又は書込み可能な記録媒体(図示せず)を有し、当該記録媒体は、磁気的、光学的記録媒体若しくは半導体などの不揮発性メモリなどのCPU41読取り可能な記録媒体で構成されている。当該記録媒体としては、固定ハードディスク、フラッシュROMなどの固定的に設けたものや、CD+RW、DVD−RAM、メモリカード、携帯ハードディスク、青色レーザを用いる大容量情報記録媒体などの着脱自在に装着する可搬型のものが用いられる。また、記憶部45は、プログラムなどを読み出し可能に記憶するROMなどを含む構成でもよい。また、記憶部45には、連絡データベースと、ログインプログラムと、連絡データベース変更プログラムと、が記憶される。
【0030】
通信制御部46は、LAN80を介して、外部機器との通信を行うためのネットワークカードなどにより構成される。
【0031】
また、図3に示すように、店舗端末70は、CPU71と、入力部72と、RAM73と、表示部74と、記憶部75と、通信制御部76と、を備えて構成され、各部はバス77により接続されている。店舗端末70の各部は、店舗サーバ40の同名の各部と同様の構成であり、異なる部分について説明する。
【0032】
CPU71は、記憶部75に記憶されている各種プログラムの中から指定されたプログラムをRAM73のワークエリアに展開し、RAM73上のプログラムとの協働により各種制御を実行する。この構成における各種制御の主体を制御部711とする。また、記憶部75には、承認ルート設定プログラムと、連絡情報送信プログラムと、承認情報送信プログラムと、承認状況情報表示プログラムとが記憶される。
【0033】
また、店舗端末、本部端末、携帯端末の各台数は、図示例の台数に限られるものではなく、その他の台数を設ける構成でもよい。
また、図示しないが、本部サーバ10は、店舗サーバ40と同様の構成である。本部端末20は、店舗端末70と同様の構成である。
また、本部サーバ10及び店舗サーバ40などは、それぞれ1台で表現しているが、LAN30又は80などを介した複数の情報処理装置を設置して、各種処理を各情報処理装置で分散して実行する構成でもよい。この場合、各種処理を実行する負荷が分散される。
【0034】
また、図4に示すように、携帯端末60A,60Bは、それぞれ、CPU61と、入力部62と、RAM63と、表示部64と、記憶部65と、通信制御部66と、を備えて構成され、各部はバス67により接続されている。携帯端末60A,60Bの各部は、店舗サーバ40の同名の各部と同様の構成であり、異なる部分について説明する。
【0035】
CPU61は、記憶部65に記憶されている各種プログラムの中から指定されたプログラムをRAM63のワークエリアに展開し、RAM63上のプログラムとの協働により各種制御を実行する。この構成における各種制御の主体を制御部611とする。
【0036】
入力部62は、数字キー又は各種キーを備えるキーパッドを有する。また、表示部64は、LCDなどにより構成される。また、入力部62は、表示部64との組み合わせによりタッチパネルを形成する構成でもよい。この構成において、入力部62は、画面をタッチ入力(タップ)するための入力ペンを有する構成としてもよい。また、記憶部65は、ROMやフラッシュROMや、着脱可能なメモリカードなどにより構成される。通信制御部66は、アクセスポイント50と無線LAN通信を行う。
【0037】
次に、図5を参照して、店舗サーバ40の記憶部45に記憶される連絡データベースを説明する。なお、本部サーバ10の記憶部15にも同じ連絡データベースが記憶される。図5に、連絡データベースの構成を示し、(a)に連絡データベース中の連絡情報テーブル91の構成を示し、(b)に同じく承認情報テーブル92の構成を示し、(c)に同じくユーザ管理テーブル93の構成を示し、(d)に同じく承認ルートテーブル94の構成を示し、(e)に同じく連絡項目テーブル95の構成を示す。
【0038】
図5に示すように、連絡データベースは、各連絡に関する情報を有する連絡情報テーブル91と、各連絡の承認に関する情報を有する承認情報テーブル92と、ユーザ管理に関する情報を有するユーザ管理テーブル93と、連絡の承認ルートに関する情報を有する承認ルートテーブル94と、各連絡の付加情報に関する情報を有する連絡項目テーブル95とを含む。
【0039】
連絡情報テーブル91は、各連絡の発信者の所属する本部、店舗、その中のグループを識別するための所属コードと、各連絡を識別するための連絡IDと、発信者を識別するための発信者ユーザIDと、各連絡の発信日時と、各連絡の見出しとしての件名と、各連絡の内容と、各連絡に対する承認者の承認が必要であるか否かを示す承認要否と、を含む。承認とは、連絡が送信先としての受信者に送信されてもいい内容であるか否かの承認である。
【0040】
承認情報テーブル92は、発信者の所属コードと、連絡IDと、連絡又は作業指示の種別を示す情報種別と、各連絡の内容をさらに具体的に分割した項目を識別するための情報項目IDと、各連絡の承認者を識別するための承認者ユーザIDと、各連絡に対する承認者の承認の状況を示す承認状況と、承認などの応答期限である承認期日と、を含む。承認状況は、承認者により承認された場合に「承認」とし、承認が却下された場合に「却下」とし、承認者により閲覧済みでかつ承認も却下もされていない場合に「保留」とし、閲覧済みでない場合に「未読」とする。また、連絡データベース中の情報種別は、全て「連絡」となる。
【0041】
ユーザ管理テーブル93は、各ユーザを識別するためのユーザIDと、ユーザIDに対するパスワードと、各ユーザの氏名と、各ユーザの所属コードと、を含む。ユーザIDとパスワードとはセットでログイン時のユーザ認証に使われる。
【0042】
承認ルートテーブル94は、発信者の所属コードと、承認者を識別するための承認者ユーザIDと、承認者よりも上位で(承認者の承認後に)承認を行う上位承認者を識別するための上位承認者IDと、を含む。発信者の所属コードごとに、1つの連絡に対して、承認者(及び上位承認者)を一人又は複数人付けることができ、さらに、その承認の順番(階層)をも設定可能であり、この一人又は複数人の承認者の順番を承認ルートとする。
【0043】
連絡項目テーブル95は、受信者の所属コードと、連絡IDと、受信者を識別するための受信者ユーザIDと、受信者の受信日時である登録日時と、受信者が既読であるか否かを示す既読フラグとを含む。
【0044】
また、作業指示データベースは、連絡データベースと同様に、各作業指示に関するデータを有する。但し、作業指示のデータには、作業完了のための期限を含む。また、ユーザ管理テーブル93は、各データベースで共有のテーブルとなる。
【0045】
次に、図6〜図11を参照して、情報管理システム100の動作を説明する。図6に、店舗端末70において実行される承認ルート設定処理を示す。図7に、店舗端末70において実行される連絡情報送信処理を示す。図8に、店舗サーバ40において実行されるログイン処理を示す。図9に、店舗端末70において実行される承認情報送信処理を示す。図10に、店舗サーバ40において実行される連絡データベース変更処理を示す。図11に、店舗端末70において実行される承認状況情報表示処理を示す。
【0046】
先ず、図6を参照して、店舗端末70において実行される承認ルート設定処理を説明する。承認ルート設定処理は、店舗サーバ40に記憶される連絡データベースの承認ルートテーブル94を店舗管理者などが設定入力する処理である。なお、設定入力者は、承認ルートテーブル94を変更する権限のある人物であればよい。また、ここでは、店舗端末70において承認ルート設定処理を行う場合を説明するが、本部端末20においても同様に承認ルート設定処理が実行され、本部管理者などの入力により本部サーバ10に記憶された承認ルートテーブル94が変更される。
【0047】
CPU71により、適宜、記憶部75に記憶された承認ルート設定プログラムが読み出されRAM73に展開される。店舗内管理者の店舗サーバ40へのログイン後、その店舗内管理者から承認ルート設定処理の実行指示が入力部72から入力されたことをトリガとして、RAM73内の承認ルート設定プログラムとCPU71との協働により承認ルート設定処理が実行される。店舗端末70における処理において、以下、特に言及しない場合、各ステップの処理の主体は制御部711であるとする。
【0048】
図6に示すように、店舗管理者により、新規設定又は変更の承認ルートのデータが入力部72から入力される(ステップS11)。具体的には、承認対象の本部、店舗、その中のグループなどに関する、所属コード、承認者ユーザID、上位承認者ユーザIDなどの承認ルートテーブル94に追加、変更するデータが承認ルート設定情報として入力される。
【0049】
そして、ステップS11において入力された承認ルート設定情報が、通信制御部76及びLAN80を介して店舗サーバ40に送信され(ステップS12)、承認ルート設定処理が終了される。
【0050】
次に、図7を参照して、店舗端末70において実行される連絡情報送信処理を説明する。連絡情報送信処理は、発信者から受信者へ業務に関する連絡としての連絡情報を送信する処理である。発信者は、例えば、店舗内勤務者であり、受信者は全勤務者が対象となる。ここでは、店舗端末70において連絡情報送信処理が実行される場合を説明するが、本部端末20においても同様に実行される。この場合、発信者は、例えば、本部勤務者である。
【0051】
CPU71により、適宜、記憶部75に記憶された連絡情報送信プログラムが読み出されRAM73に展開される。発信者の店舗サーバ40へのログイン後、その発信者から連絡情報送信処理の実行指示が入力部72から入力されたことをトリガとして、RAM73内の連絡情報送信プログラムとCPU71との協働により連絡情報送信処理が実行される。
【0052】
先ず、発信者により、新規に発信する連絡に関する連絡情報が入力部72から入力される(ステップS21)。具体的には、発信する連絡に関する、発信者の所属コード、発信者ユーザID、連絡ID、件名、内容、承認要否、情報種別、情報項目ID、受信者ユーザIDなどの連絡データベースに追加、変更するデータが入力される。なお、入力日時が自動的に発信日時とされる。
【0053】
そして、ステップS21において入力された承認要否が、承認申請を要することに設定されているか否かが判別される(ステップS22)。承認申請設定されている場合(ステップS22;YES)、承認申請設定のためのデータが入力される(ステップS23)。具体的には、承認期日などが入力される。
【0054】
そして、ステップS21のみ、又はステップS21及びS23において入力されたデータが、連絡情報として、通信制御部76及びLAN80を介して店舗サーバ40に送信され(ステップS24)、連絡情報送信処理が終了される。承認申請設定されていない場合(ステップS22;NO)、ステップS24に移行される。
【0055】
次に、図8を参照して、店舗サーバ40において実行されるログイン処理を説明する。ログイン処理は、店舗端末70において、連絡の承認者、発信者などのログイン者により店舗サーバ40へログインされた場合に、ログインされた店舗端末70に情報を送信する処理である。ここでは、店舗端末70からの店舗サーバ40へのログインの場合を説明するが、本部端末20からの本部サーバ10へのログインの場合も同様である。
【0056】
CPU41により、適宜、記憶部45に記憶されたログインプログラムが読み出されRAM43に展開される。店舗端末70において、ログイン者により、自身のユーザID及びパスワードが入力される。店舗サーバ40において、そのユーザID及びパスワードがLAN80及び通信制御部46を介して店舗端末70から受信される。受信されたユーザID及びパスワードと、記憶部45に記憶された連絡データベースのユーザ管理テーブル93との照合により、そのログイン者がログインされたことをトリガとして、RAM43内のログインプログラムとCPU41との協働によりログイン処理が実行される。店舗サーバ40における処理において、以下、特に言及しない場合、各ステップの処理の主体は制御部411であるとする。
【0057】
先ず、ログイン者のユーザIDが参照され、記憶部45に記憶されている承認ルートテーブル94内の承認者ユーザIDに同じものがあるか否かにより、ログイン者が承認者であるか否かが判別される(ステップS31)。ログイン者が承認者である場合(ステップS31;YES)、記憶部45に記憶されている承認情報テーブル92内の承認者ユーザIDの承認状況に未承認かつ未却下の連絡IDがあるか否かにより、ログインユーザに対する承認申請があるか否かが判別される(ステップS32)。
【0058】
承認申請がある場合(ステップS32;YES)、その承認申請の連絡IDに対応する承認要否、承認状況、承認期日、発信者の所属コード、発信者ユーザID及びその氏名、発信日時、件名、内容、情報種別、情報項目ID、受信者の所属コード、受信者ユーザID及びその氏名などが、記憶部45に記憶されている連絡情報テーブル91、承認情報テーブル92、ユーザ管理テーブル93、連絡項目テーブル95から読み出されて、承認申請情報として、通信制御部46及びLAN80を介して店舗端末70に送信される(ステップS33)。承認申請がない場合(ステップS32;NO)、ステップS34に移行される。
【0059】
そして、ログイン者である承認者のユーザIDに対応し、記憶部45に記憶されている連絡情報テーブル91の承認要否と、承認情報テーブル92の承認状況と、連絡項目テーブル95の既読フラグとが参照され、送信可能な連絡としての、ログイン者宛で未読かつ承認済みの連絡、又はログイン者宛で未読かつ承認申請を要しない連絡があるか否かが判別される(ステップS34)。
【0060】
送信可能な連絡がある場合(ステップS34;YES)、その連絡IDに対応する、承認状況、発信者の所属コード、発信者ユーザID及びその氏名、発信日時、件名、内容、情報種別、情報項目ID、受信者ID(ログイン者ユーザID)及びその氏名などが、記憶部45に記憶されている連絡情報テーブル91、承認情報テーブル92、ユーザ管理テーブル93及び連絡項目テーブル95から読み出されて、連絡情報として、通信制御部46及びLAN80を介して店舗端末70に送信され(ステップS35)、ログイン処理が終了される。送信可能な連絡がない場合(ステップS34;NO)、ログイン処理が終了される。
【0061】
ログイン者が承認者でない場合(ステップS31;NO)、再びログイン者のユーザIDが参照され、記憶部45に記憶されている連絡項目テーブル95内の登録日時及び既読フラグが未送達の連絡IDに対応する連絡情報テーブル91内の発信者ユーザIDに同じものがあるか否かにより、ログイン者が発信者であるか否かが判別される(ステップS36)。ログイン者が発信者である場合(ステップS36;YES)、記憶部45に記憶されている連絡情報テーブル91、承認情報テーブル92、承認ルートテーブル93、承認ルートテーブル94内の、連絡ID、発信日時、件名、承認者ユーザID及びその氏名、上位承認者ユーザID及びその氏名、承認状況、承認期日、受信者ID及びその氏名などが読み出されて、承認状況情報として、通信制御部46及びLAN80を介して店舗端末70に送信される(ステップS37)。ログイン者が発信者でない場合(ステップS36;NO)、ステップS38に移行される。
【0062】
そして、ログイン者のユーザIDに対応し、記憶部45に記憶されている連絡情報テーブル91の承認要否と、承認情報テーブル92の承認状況と、連絡項目テーブル95の既読フラグとが参照され、送信可能な連絡としての、ログイン者宛で未読かつ承認済みの連絡、又はログイン者宛で未読かつ承認申請を要しない連絡があるか否かが判別される(ステップS38)。
【0063】
送信可能な連絡がある場合(ステップS38;YES)、その連絡IDに対応する、承認状況、発信者の所属コード、発信者ユーザID及びその氏名、発信日時、件名、内容、情報種別、情報項目ID、受信者ID(ログイン者ユーザID)及びその氏名などが、記憶部45に記憶されている連絡情報テーブル91、承認情報テーブル92、ユーザ管理テーブル93及び連絡項目テーブル95から読み出されて、連絡情報として、通信制御部46及びLAN80を介して店舗端末70に送信され(ステップS39)、ログイン処理が終了される。送信可能な連絡がない場合(ステップS38;NO)、ログイン処理が終了される。
【0064】
本ログイン処理では、ログイン直後において、承認申請情報、承認状態情報及び連絡情報をログインの端末に送信する場合を説明したが、これに限るものではない。ログイン者がログイン中に、ログイン者の要求により、又は定期的に、承認申請情報、承認状態情報及び連絡情報をログインの端末に送信する構成としてもよい。
【0065】
次に、図9を参照して、店舗端末70において実行される承認情報送信処理を説明する。承認情報送信処理は、承認申請のある連絡に対して、承認者の設定入力により承認などがなされて、その設定入力された承認情報が店舗サーバ40に送信される処理である。ここでは、店舗端末70による店舗サーバ40への承認情報の送信の場合を説明するが、本部端末20による本部サーバ10への承認情報の送信の場合も同様である。
【0066】
CPU71により、適宜、記憶部75に記憶された承認情報送信プログラムが読み出されRAM73に展開される。店舗端末70における承認者の店舗サーバ40へのログイン後、図8のログイン処理のステップS33に対応して、店舗サーバ40からLAN80及び通信制御部76を介して、承認申請情報が受信開始されたことをトリガとして、RAM73内の承認情報送信プログラムとCPU71との協働により承認情報送信処理が実行される。
【0067】
先ず、店舗サーバ40からLAN80及び通信制御部76を介して、承認申請情報が受信される(ステップS41)。そして、承認申請情報が表示部74に表示され、その表示画面に基づき、承認者により、承認対象の連絡に対して、承認、却下又は保留が入力部72を介して入力される(ステップS42)。ステップS42において、承認者は少なくとも連絡を閲覧するので、承認状況として少なくとも未読状態は解除される。
【0068】
そして、ステップS42において入力された承認、却下又は保留と、連絡ID、承認者ユーザIDとを含む承認情報が、通信制御部76及びLAN80を介して、店舗サーバ40に送信され(ステップS43)、承認情報送信処理が終了される。
【0069】
次に、図10を参照して、店舗サーバ40において実行される連絡データベース変更処理を説明する。連絡データベース変更処理は、店舗端末70から受信された情報に基づいて、記憶部45に記憶された連絡データベースの各データを変更する処理である。ここでは、店舗端末70から送信された情報に基づく店舗サーバ40の変更処理の場合を説明するが、本部端末20から送信された情報に基づく本部サーバ10の変更処理の場合も同様である。
【0070】
CPU41により、記憶部45に記憶された連絡データベース変更プログラムが読み出されRAM43に展開される。図6の承認ルート設定処理のステップS12、図7の連絡情報送信処理のステップS24、又は図9の承認情報送信処理のステップS43に対応して、承認ルート設定情報、連絡情報又は承認情報が、LAN80及び通信制御部46を介して店舗端末70から受信開始されたことをトリガとして、RAM43内の連絡データベース変更プログラムとCPU41との協働により連絡データベース変更処理が実行される。
【0071】
先ず、店舗端末70から、承認ルート設定情報、連絡情報又は承認情報が、LAN80及び通信制御部46を介して受信される(ステップS51)。そして、ステップS51において受信された情報の種類が、承認ルート設定情報、連絡情報及び承認情報のいずれであるかが判別される(ステップS52)。
【0072】
受信情報の種類が承認ルート設定情報である場合(ステップS52;承認ルート設定情報)、受信された承認ルート設定情報に基づいて、記憶部45に記憶された連絡データベースが変更され(ステップS53)、連絡データベース変更処理が終了される。具体的には、受信された承認ルート設定情報に基づいて、承認ルートテーブル94の所属コード、承認者ユーザID、上位承認者ユーザIDなどが変更される。
【0073】
受信情報の種類が連絡情報である場合(ステップS52;連絡情報)、受信された連絡情報に基づいて、記憶部45に記憶された連絡データベースが変更され(ステップS54)、連絡データベース変更処理が終了される。具体的には、受信された連絡情報に基づいて、連絡情報テーブル91の、発信者の所属コード、発信者ユーザID、連絡ID、発信日時、件名、内容、承認要否などが変更され、承認情報テーブル92の、承認者の所属コード、連絡ID、情報種別、情報項目ID、承認者ユーザID、承認期日などが変更され、連絡項目テーブル95の、受信者の所属コード、連絡ID、受信者ユーザIDなどが変更される。
【0074】
受信情報の種類が承認情報である場合(ステップS52;承認情報)、受信された承認情報に基づいて、記憶部45に記憶された連絡データベースが変更され(ステップS55)、連絡データベース変更処理が終了される。具体的には、受信された承認情報に基づいて、承認情報テーブル92の承認状況、承認者ユーザIDなどが変更される。
【0075】
次に、図11を参照して、店舗端末70において実行される承認状況情報表示処理を説明する。承認状況情報表示処理は、店舗サーバ40から受信した承認状況情報を表示する処理である。また、ここでは、店舗端末70において承認状況情報表示処理を行う場合を説明するが、本部端末20においても同様に、本部サーバ10から受信した承認状況情報が表示される。
【0076】
CPU71により、適宜、記憶部75に記憶された承認状況情報表示プログラムが読み出されRAM73に展開される。店舗端末70における発信者の店舗サーバ40へのログイン後、LAN80及び通信制御部76を介して店舗サーバ40から承認状況情報が受信開始されたことをトリガとして、RAM73内の承認状況情報プログラムとCPU71との協働により承認状況情報表示処理が実行される。
【0077】
先ず、LAN80及び通信制御部76を介して承認状況情報が店舗サーバ40から受信される(ステップS61)。そして、受信された承認状況情報が表示部74に表示され(ステップS62)、承認状況情報表示処理が終了される。
【0078】
なお、本実施の形態では、連絡情報送信処理において、店舗端末70から連絡を発信し、承認状況情報表示処理において、店舗端末70から承認状況情報を表示する構成であった。しかし、発信者が店舗内の作業者である場合、同様に、携帯端末60A,60Bから連絡情報を発信したり、携帯端末60A,60Bの表示部64に承認状況情報を表示させることも可能である。
【0079】
ここで、図12〜図14を参照して、上記で説明した処理における表示画面例を説明する。図12に、本部端末20において表示される表示画面A1を示し、図13に、店舗端末70において表示される表示画面A2を示し、図14に、携帯端末60A,60Bにおいて表示される表示画面A3を示す。
【0080】
先ず、本部200に本部管理者BBBB,CCCCが所属し、本部内の所定のグループを管理する場合の承認ルート設定例を考える。このグループは、所属コードにより表現される。本部管理者BBBBのログイン及び設定入力により、承認ルート設定処理が本部端末20において実行され、図12に示す入力画面としての表示画面A1が、図示しない表示部に表示される。表示画面A1の表示部分A11により、本部管理者BBBB,CCCCがそれぞれ承認者として連絡を承認するグループが設定される。
【0081】
また、この例の表示部分A11の「承認者(代理)」とは、承認者がいない場合の代理の承認者を示すデータである。「上位の承認グループ」とは、上位で(順番的に後で)承認されるグループを示し、その上位の承認者は、必然的にその上位のグループの承認者となる。「物理削除」は、チェックすると、そのチェックされたレコードが物理的に削除される。「論理削除」は、チェックすると、そのチェックされたレコードが物理的に残ったまま見かけ上削除される。このように、「承認者(代理)」、「上位の承認者グループ」、「論理削除」などを有するように、承認ルートテーブル94が構成されることとしてもよい。
【0082】
次に、店舗400としてのSS店に、店舗内管理者AAAAと、店舗内作業者aaaa,bbbb,ccccが所属する場合の承認申請例を考える。店舗内管理者AAAAが店舗端末70からログインし、承認情報送信処理が店舗端末70において実行される。このとき、承認申請情報が店舗サーバ40から受信され、図13に示す表示画面A2が表示部74に表示される。
【0083】
表示画面A2の表示部分A21において、発信者が店舗内作業者aaaa,bbbb,ccccで、各連絡の承認を行う例である。表示部分A21の「状態」、「種別」、「発信者」、「内容/件名」、「日時」、「宛先」には、それぞれ、連絡データベースの承認状況、情報種別、発信者IDの氏名、件名、発信日時、受信者の所属コードの各データが簡潔に表示される。「重要度」とは、連絡の重要の度合いを示し、例えば、連絡情報テーブル91がそのデータを有する。
【0084】
また、表示画面A2の表示部分A22に、宛先、件名、内容が詳細に表示される。「添付」とは、例えば、添付ファイル名が表示される。この場合、例えば、連絡情報テーブル91が添付ファイルを有する。また、ログイン者である店舗内管理者AAAAは、表示部分A21,A22を目視により確認して、表示部分23において、入力部72を介した「承認」ボタン又は「却下」ボタンの選択入力により、ステップS42に対応する承認入力がなされる。発信者aaaaから本部作業者ddddへ発信された連絡を含む各連絡の承認設定の表示画面となる。
【0085】
次に、店舗400としてのSS店において、店舗内作業者の発信した連絡の承認状況確認例を考える。店舗内作業者の承認者として、店舗内管理者AAAAが設定され、さらに上位承認者BBBBが設定されている。ここで、発信者の一人である店舗内aaaaが携帯端末60Aからログインし、携帯端末60Aにおいて、承認状況情報表示処理が実行される。
【0086】
すると、携帯端末60Aにおいて、店舗内作業者aaaaの発信した連絡に対する承認状況情報が、LAN80及びアクセスポイント50を介して、店舗サーバ40から受信され、図14に示す表示画面A3が表示部64に表示される。本部作業者eeee宛の発信済みの連絡について、承認者AAAAと上位承認者BBBBとの承認状況が表示画面A3に示されている。
【0087】
表示画面A3内の(x,y)について、yは、ログインした発信者が発信した総連絡数を示す。また、xは、承認者又は上位承認者の既読の連絡数を示す。つまり、表示画面A3の例では、ログインした発信者aaaaが、発信した1つの連絡は、承認者AAAAにより既読であるが、上位承認者BBBBでは、未読であることが示される。この場合、承認者AAAAが承認を保留しているか、又は承認者AAAAが承認若しくは却下が入力されかつ上位承認者BBBBが未読であるかのいずれかである。
【0088】
以上、本実施の形態によれば、店舗サーバ40において、店舗端末70などから発信された連絡情報を、承認者の承認後に、受信者のログインした端末へ送信するので、承認者が受信者へ送信する連絡情報を把握及び管理できる。このため、連絡が特定の受信者に偏ったり、同じ内容の連絡の繰り返しなどの無駄な作業指示の発生をチェック及び抑止できる。また、承認者に承認されるような有効な通信情報を発信者が発信するように仕向けることができる。このため、業務効率の向上を図ることができる。
【0089】
また、本実施の形態の承認情報送信処理によれば、店舗端末70において、承認申請情報が表示部74に表示されるので、承認者は、承認申請のある連絡を目視により容易に把握することができ、その表示に基づいて、承認、却下などを容易に設定入力することができる。
【0090】
また、本実施の形態の承認状況情報表示処理によれば、店舗端末70において、発信者のログイン後に、その発信者が発信した連絡情報に対する承認者及び上位承認者の既読状況を示す承認状況情報を表示するので、発信者は、自ら発信した連絡に対する承認者及び上位承認者の既読状況を確認することができる。よって、発信者は、承認者の承認又は却下が遅れている旨を確認した場合に、承認又は却下の設定入力の要請を該当する承認者や上位承認者に対して行うことができる。また、承認状況情報は承認ルートとともに表示されるので、発信者は、承認状況を階層的に容易に把握することができる。
【0091】
また、本実施の形態の連絡情報送信処理によれば、店舗端末70などにおいて、発信する連絡の承認要否を設定でき、ログイン処理によれば、店舗サーバ40において、承認者の承認済の連絡情報のみならず、承認要否が承認申請を要しない連絡情報を、受信者のログインした端末に送信するので、承認の要否を自在に設定して連絡情報を発信することができる。
【0092】
なお、上記実施の形態で説明した詳細な部分は上記内容に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
【0093】
例えば、本部が存在せずに、各店舗間で店舗サーバが通信接続され、全店舗内の発信者の連絡を管理する情報管理システムにおいて、承認者が、連絡を承認可能な構成としてもよい。同じく、本部が存在せずに、各店舗サーバが他の店舗サーバと通信接続されずに、各店舗内の発信者の連絡を管理する情報管理システムにおいて、各店舗内の承認者が、連絡を承認可能な構成としてもよい。
【0094】
また、本実施の形態においては、店舗内管理者と作業者が店舗端末70を共用していたが、別々の端末としてもよいし、ユーザごとに別々の端末としてもよい。本部端末20についても同様である。
また、本実施の形態においては、発信者に参照させる承認状況情報は、連絡の状況を既読の連絡数及び全連絡数により表現しているが、これに限るものではない。例えば、承認者ごとの全ての承認状況(未読、保留、承認、却下)により表現させるような構成でもよい。
【0095】
また、本実施の形態においては、本部、店舗、グループに基づいて、承認ルートが設定される構成であったが、これに限るものではなく、各人物又は各連絡ごとに承認ルートを設定可能な構成としてもよい。また、前述したように、承認対象を、作業指示及び連絡のうちの少なくとも一つを有する通信情報としてもよい。
【0096】
【発明の効果】
本発明によれば、発信者端末から発信された通信情報を、承認者の承認の後に、受信者端末に送信するので、承認者が受信者へ送信する通信情報を把握及び管理でき、また承認者に承認されるような有効な通信情報を発信者が発信するように仕向けることができ、業務効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態の情報管理システム100の構成を示す図である。
【図2】店舗サーバ40の内部構成を示すブロック図である。
【図3】店舗端末70の内部構成を示すブロック図である。
【図4】携帯端末60A,60Bの内部構成を示す。
【図5】連絡データベースの構成を示す図であり、(a)は連絡データベース中の連絡情報テーブル91の構成を示す図であり、(b)は同じく承認情報テーブル92の構成を示す図であり、(c)は同じくユーザ管理テーブル93の構成を示す図であり、(d)は同じく承認ルートテーブル94の構成を示す図であり、(e)は同じく連絡項目テーブル95の構成を示す図である。
【図6】店舗端末70において実行される承認ルート設定処理を示すフローチャートである。
【図7】店舗端末70において実行される連絡情報送信処理を示すフローチャートである。
【図8】店舗サーバ40において実行されるログイン処理を示すフローチャートである。
【図9】店舗端末70において実行される承認情報送信処理を示すフローチャートである。
【図10】店舗サーバ40において実行される連絡データベース変更処理を示すフローチャートである。
【図11】店舗端末70において実行される承認状況情報表示処理を示すフローチャートである。
【図12】本部端末20において表示される表示画面A1を示す図である。
【図13】店舗端末70において表示される表示画面A2を示す図である。
【図14】携帯端末60A,60Bにおいて表示される表示画面A3を示す図である。
【符号の説明】
100…情報管理システム
200…本部
10…本部サーバ
20…本部端末
30,80…LAN
300…通信ネットワーク
400,500…店舗
40…店舗サーバ
50…アクセスポイント
60A,60B…携帯端末
70…店舗端末
41,61,71…CPU
411,611,711…制御部
42,62,72…入力部
43,63,73…RAM
44,64,74…表示部
45,65,75…記憶部
46,66,76…通信制御部
47,67,77…バス
Claims (5)
- 発信者端末と、承認者端末と、受信者端末と、その各端末に通信接続されたサーバと、を備え、前記発信者端末から発信された作業指示及び連絡の内の少なくとも一つを含む通信情報を前記受信者端末に送信する情報管理システムであって、
前記発信者端末は、
受信者宛の通信情報に承認者を設定するための承認申請情報を設定する承認申請情報設定手段と、
前記通信情報及びその承認申請情報を前記サーバに送信する通信情報発信手段と、を備え、
前記サーバは、
前記発信者端末から受信する通信情報及び承認申請情報を記憶する通信情報記憶手段と、
前記通信情報記憶手段に記憶された承認申請情報に基づいて、対応する承認者の承認者端末に前記承認申請情報を送信する承認申請情報送信手段と、
前記承認者端末から受信する承認情報に基づいて、前記通信情報記憶手段に記憶された通信情報を、前記受信者端末へ送信する通信情報送信手段と、を備え、
前記承認者端末は、
前記サーバから受信する承認申請情報に基づいて、その承認又は却下を示す承認情報を設定する承認情報設定手段と、
前記設定された承認情報を前記サーバに送信する承認情報送信手段と、を備えることを特徴とする情報管理システム。 - 前記承認者端末は、
前記受信した承認申請情報を表示する承認申請情報表示手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報管理システム。 - 前記サーバは、
発信者の要求により、前記承認申請を要する通信情報に対する承認者の既読の有無及び承認ルートのうちの少なくとも一つを示す承認状況情報を、その発信者の発信者端末へ送信する承認状況情報送信手段を備え、
前記発信者端末は、
前記サーバから受信する承認状況情報を表示する承認状況情報表示手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報管理システム。 - 前記通信情報送信手段は、前記通信情報に前記承認申請情報が設定されていない場合に、その通信情報を前記受信者端末へ送信することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の情報管理システム。
- サーバと通信接続された発信者端末のコンピュータに、
作業指示及び連絡の内の少なくとも一つを含む受信者宛の通信情報に承認者を設定するための承認申請情報を設定する機能と、
前記通信情報及びその承認申請情報を前記サーバに送信する機能と、を実現させ、
受信者端末と通信接続された前記サーバのコンピュータに、
前記発信者端末から受信する通信情報及び承認申請情報を記憶する通信情報記憶手段に記憶された承認申請情報に基づいて、対応する承認者の承認者端末に承認申請情報を送信する機能と、
前記承認者端末から受信する承認情報に基づいて、前記通信情報記憶手段に記憶された通信情報を、前記受信者端末へ送信する機能と、を実現させ、
前記受信者端末のコンピュータに、
前記サーバから受信する承認申請情報に基づいて、その承認又は却下を示す承認情報を設定する機能と、
前記設定された承認情報を前記サーバに送信する機能と、を実現させるための情報管理プログラム。
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005025301A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111787023A (zh) * | 2015-11-12 | 2020-10-16 | 三菱电机大楼技术服务株式会社 | 批准登录系统和方法 |
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2003
- 2003-06-30 JP JP2003187350A patent/JP2005025301A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111787023A (zh) * | 2015-11-12 | 2020-10-16 | 三菱电机大楼技术服务株式会社 | 批准登录系统和方法 |
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