JP2005023182A - 固形描画材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも着色材が配合された複数の色材からなる固形描画材であって、その横断面が複数の色を有し、前記色材中に鱗片状の光輝性物質を含有し、さらに好ましくは色材どうしが融着された構造を有し、かつ色材中にチキソトロピー剤が含有され、色材の主材としてゲル形成剤、ワックスあるいは樹脂の1種又は2種以上を用い、複数の色材が、固形描画材の長手方向において連続層及び/又は不連続層を形成する複数の色層となした固形描画材。
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画線が複数の色を具現する固形描画材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の色を具現する固形描画材としては種々知られており、例えば加熱軟化させた各色のクレヨンを重ね、加圧させて張り合わせたり、天然高分子あるいは合成高分子などの樹脂と顔料などからなる各色の色材を押出し、各色材が長手方向に連続層をなす多色の色芯としたり、またゲル形成剤を用いて各色材の造粒物を作成し、これを混合して加圧することにより多色のクレヨンとしている。また、先に本発明者は色材が連続層及び/又は不連続層を有し、描画材の横断面がマーブル調の模様を呈する固形描画材を開発した(例えば特許文献1参照)。上記構成とすることにより、画線に複数の色の変化が得られ、色の対比に基づく色彩感覚が楽しめ、装飾的な効果も大きくなるのである。
【0003】
【特許文献1】
特開昭57−202361号公報
特開昭60−44397号公報
特開昭63−57683号公報
特開2003−3107号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、多色描画材においてポイントとなるのは描画線の複数の色の対比にある。この対比は、描画するにしたがって色の種類や配置、紙面上への各色材の載置量などが変わり、その変化が人の目を楽しませ、装飾性のある画線となるのである。しかしながら、従来の多色系の固形描画材は色の対比において十分なものではない。つまり、通常の顔料を用いた場合、色の配置や載置量などによっては色の対比が目立たなくなり、色の変化に伴う鮮やかな対比による色彩感覚が得られ難くなる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、色の対比を鮮明にかつ各色を際立たせるようにした多色の固形描画材を提供するもので、少なくとも着色材が配合された複数の色材からなる固形描画材であって、前記固形描画材の横断面が複数の色を有し、前記色材中に鱗片状の光輝性物質が含有されてなり、色材どうしが融着された構造を有し、かつ色材中にチキソトロピー剤が含有され、各色材を構成する主材としてゲル形成剤、ワックスあるいは樹脂の1種又は2種以上を用い、さらに固形描画材の長手方向において各色材が連続層及び/又は不連続層を形成する複数の色層となしたことを特徴とし、上記構成とすることにより、各色材間の色の対比が明瞭で鮮やかなものとなり、装飾性に富んだ画線が得られる固形描画材となるのである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の固形描画材は複数の色材から構成され、棒状の前記固形描画材の横断面は複数の色を有している。この色材に用いる着色材としては、従来公知の顔料、染料であれば特に制限されるものではなく、例えば無機顔料、有機顔料、蛍光顔料などが挙げられ、これらを1種もしくは2種以上組み合わせて使用することができる。具体的に無機顔料としてはカーボンブラック、鉄黒、弁柄、群青、マイカなどが挙げられる。また有機顔料としてはフタロシアニン系、アゾ系、キナクリドン系、ジオキサジン系、ジケトピロロピロール系などが用いられ、例えばピグメントブルー15、ピグメントブルー15:3、ピグメントグリーン7、ピグメントイエロー93、ピグメントイエロー55、ピグメントイエロー14、ピグメントレッド144、ピグメントオレンジ5、ピグメントバイオレット19、ピグメントレッド122、ピグメントバイオレット23、ピグメントバイオレット123、ピグメントオレンジ71、ピグメントレッド254などが挙げられる。さらに酸化チタン、亜鉛華、鉛白、アルミナホワイトなどの白色顔料なども、パステル調などの色調に応じて適宜配合することができる。
【0007】
色材を構成する材料としては、着色材の他に主材としてゲル形成剤、ワックスあるいは樹脂の1種又は2種以上を用いる。ワックスとしては、例えばポリエチレンワックス、パラフィンワックス、蜜ろう、木ろう、モンタンワックス、ワセリンなど従来公知のものが挙げられ、また樹脂としてはカルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、アラビアゴム、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドンなどの従来公知の天然樹脂、合成樹脂が挙げられ、これらを単独又は組み合わせて用いる。ゲル形成剤としては、従来公知のものであれば何でもよく、例えば炭素原子8〜36個を有する脂肪族カルボン酸のアルカリ金属塩あるいはアンモニウム塩や、ジベンジリデンソルビトール類、ベンザル化ソルビット、アミノ酸系油などが挙げられる。
【0008】
上記主材のうちではゲル形成剤が好ましく、特には脂肪族カルボン酸のアルカリ金属塩あるいはアンモニウム塩が画線の鮮明さ、滑らかな書き味など優れた描画性を有することから好適であり、例えばミリスチン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウムなどが挙げられ、これらを単独又は組み合わせて用いる。
【0009】
本発明の固形描画材は、複数の色材中に鱗片状の光輝性物質が含有されていることを特徴とする。ここで鱗片状の光輝性物質としては、平均粒径が0.5〜600μm程度、厚さが0.1〜20μm程度のもので、従来公知のものが挙げられ、例えばアルミニウム、ニッケル、金、銀などのいわゆるラメと称される金属箔片やその表面を着色したもの、あるいは金属箔片に透明もしくは着色された樹脂皮膜を被覆させたもの、また雲母片に酸化チタンなどを被覆させたパール顔料、さらにはガラスフレークに金属や金属酸化物などを被覆させたガラスフレーク顔料などが挙げられ、いずれを用いてもよく、前記光輝性物質の外観色や粒径、種類などを適宜選択して各色材と組み合わせて用いることができる。即ち、複数の色材すべてに同一の光輝性物質を使用したり、色材の色とは異なった色を有する光輝性物質を用いたり、あるいは色材ごとに光輝性物質の色、粒径、種類などを適宜変えて使用することができる。ここで、本発明の目的を達成するためには、特には光輝性に優れたガラスフレーク顔料が好ましい。
【0010】
光輝性物質を含有させることにより、描画線に描かれた各色の対比が明瞭でかつ鮮やかなものとなるのである。通常単色芯の場合、光輝性物質は画線にきらきら感を提示するだけで、光輝性物質特有の特徴が顕現されている。一方、多色の固形描画材においてもその画線はきらきら感を有するが、それだけではなく多色の対比の中で顔料による下地の色をひときわ際立たせるという効果を奏するのである。即ち、理由は定かでないが光輝性物質のきらきら感が下地色に光学的な影響を与えるためか、画線上の色の配置や載置量に関わりなく、各色が鮮やかに浮かび上がるような形となって明瞭な対比を示し、装飾的効果が増大する。さらには、例えば緑色の色材には金色系の光輝性物質を用い、黄色の色材には銀色系の光輝性物質を組み合わせることで、鮮やかな下地色の対比が得られると共に、色の異なった光輝性物質が対置されるなど、単色の描画材に光輝性物質が含有されている場合と比べて、きわめて変化に富み、さらに色材ごとに光輝性物質の粒径を変えたり、種類を変えたりすることでより一層変化に富んだ多色による固有の特徴をもたらすことができる。光輝性物質の含有量としては、光輝性物質の性状に応じて任意設定すればよいが、特には固形描画材全量に対し1〜30重量%が好ましい。1重量%以下だと、多少の光輝感はあるものの下地の色を引き立たせるほどではなく、30重量%以上では光輝感が強くなりすぎて下地の色の対比が鮮明でなくなってしまう。
【0011】
本発明の固形描画材は、上記材料から構成される色材どうしが、その境界面において融着された構造を有するのが好ましい。即ち押出成形や加圧成形により作製された多色の固形描画材は、各色材の付着により描画材としての形態を保持しているだけなので、全体として強度が弱くなり易く、また各色材が剥れ易くなるなどの問題が生じるのである。融着構造とするためには、例えば色材どうしを加熱により溶融状態にして融着させる方法、あるいは材料を溶剤中に溶解させた色材どうしを融着させる方法が挙げられるが、適度な融着構造を得るためには加熱による方法が好ましい。色材どうしが融着することにより、単なる付着による結合と比べて、全体としての強度が良好となり、色材どうしが剥がれにくくなるという特徴が得られるのである。
【0012】
さらに各色材中には、チキソトロピー剤が含有されていることが好ましい。即ち、上記の融着構造により好ましい特徴が得られるのであるが、実際に色材どうしを融着させようとすると、境界面を越えて大幅に混じり合ってしまい、色の対比が不鮮明となるなどの問題が生じる。そこでチキソトロピー剤を含有させることにより、目的とする良好な多色の固形描画材が得られるのである。つまり、色材どうしを加熱などにより溶融化するときに、その境界面において融着構造として過度の混じり合いが生ぜず、わずかな混じり合いに押さえるため、剥れのない描画材となり、色の対比が鮮明でかつ意外性に富んだ画線が得られ、例えば更なる溶融化により各色材を流動化させてもこの効果は維持される。また、描画材自体の全体的な強度も単なる付着と比べて向上する。さらにチキソトロピー剤が含有されていることにより、光輝性物質が色材中において均一に分散されるという特徴を有する。これは、チキソトロピー性により偏りが防止されるものと思われる。
【0013】
チキソトロピー剤としては、例えば天然スメクタイト、合成スメクタイト、有機ベントナイト、無機ベントナイトなどが挙げられ、特にはコロイド性含水ケイ酸塩であるスメクタイト粘土鉱物が優れた高粘性を示し、適度の融着効果と分散効果を有していて好ましい。スメクタイト粘土鉱物の種類としては、天然、合成のモンモリロナイト、サポナイト、バイデライト、ヘクトライト、スチィブンサイトなどが挙げられる。チキソトロピー剤の含有量としては、材料、配合などに応じて適宜設定すればよいが、特には固形描画材全量に対し0.1〜5重量%の範囲が好ましい。0.1重量%以下だと、境界面での混じり合いが大きくなり、さらに光輝性物質が均一に分散されにくいなど目的のものが得られず、5重量%以上では色材の粘度が大きくなって境界面での混じり合いがなくなり、付着のみとなって色材どうしが剥れ易いなどの問題が生じる。
【0014】
上記材料以外に、保湿剤としての役割を有するエチレングリコール、ジエチレングリコール、グリセリン、ジグリセリンなどの多価アルコール系、また分散剤として界面活性剤、さらに増量材あるいは充填材としてタルク、クレー、シリカ、カオリン、炭酸カルシウムなどの体質材を併用してもよい。さらに必要に応じて、防腐剤や防黴剤などを適宜添加することもできる。
【0015】
本発明の固形描画材は、異なった着色材を有し、かつ適宜選択された光輝性物質が含有された各色材が、棒状体である固形描画材の長手方向において複数の色層を構成していることが好ましい。この色層は連続層、不連続層を形成し、連続層は一本の描画材で全て消耗されるまでその色層は具現され、不連続層は同じ色層のものが突然現れたり消えたりする層であり、種類としては連続層のみのもの、不連続層のみのもの、連続層と不連続層の混じりあった混合層の3つが挙げられる。
【0016】
連続層の形状としては、例えば各色層が長手方向に沿って直線的な層で形成されたもの、各色層が絡み合った形で形成されたもの例えば螺旋状のものなどが挙げられ、各色層が連続していればどのような形状でも可能となる。不連続層の形状としては、例えば上記連続層の間に他の色のものが入ったりするなど、同じ色の層が切断された状態であったり、各色材を切片状にして積層した形状もこの範疇に入る。連続層と不連続層とが混在されている場合、例えば色材が4つのときは、長手方向の位置によっては横断面に現れる色の数は、4つのときもあれば3つあるいは2つの場合も生じる。この形状は、例えば連続層を形成する色材と不連続層を形成する切片状の複数の色材とを同じ型内に充填して加圧及び/又は溶融化したり、あるいは溶融状態のまま複数の色材を異なったノズルから同じ型内に流し込む際、色材に応じて連続あるいは断続して流し込んだり、あるいは連続した各色材を同時に型内に充填し、十分に加熱して色材を流動させることにより、連続した層に他の色材が入り込むことで得ることができる。
【0017】
本発明の固形描画材の製造方法としては、目的とする形状に応じて種々の方法が用いられる。例えばゲル形成剤、ワックスあるいは樹脂の1種又は2種以上を組み合わせて、そのまま概ね材料の融点以上に加熱、あるいは水、有機溶剤等の溶剤中にて攪拌しながら概ね溶剤の沸点以下に加熱又は加熱しないで溶解して液状物とする。次に、1種又は2種以上の着色材および光輝性物質を上記液状物中に加え、さらに必要に応じてチキソトロピー剤、保湿剤、体質材などを加えて攪拌したのち、得られた液状物を所定の型に充填し、冷却固化して固化物を作製する。同様にして、別の色の固化物を作製し、得られた複数の固化物を束ね、押出成形して芯材となしこれをそのまま固形描画材とするか、あるいはこの芯材を型内に充填して加熱溶融したのち冷却固化させて固形描画材とするか、あるいは冷却固化して得られた個々の固化物を押出成形し、得られた細径の固化物を束ねてそのまま型内に充填し、加熱溶融したのち冷却固化させて固形描画材としてもよい。他の例としては、上記各色材の溶融状態にある液状物を複数のノズルを用いて回転させながらもしくは回転しないで同時に型に流し込み、冷却固化して固形描画材としてもよい。次に、本発明の実施例を示す。なお、「部」は重量部である。
【0018】
【実施例】
(実施例1)
<サンプル1>
ステアリン酸ナトリウム15部、ピグメントグリーン7(着色材)13部、ガラスフレーク顔料(光輝性物質)7部、グリセリン20部、サポナイト2部、水43部とし、まず水中にステアリン酸ナトリウムおよびグリセリンを攪拌しながら、約90℃に加熱する。ステアリン酸ナトリウムが十分に溶解したのち、サポナイトを加え、次に着色材および光輝性物質を加えて攪拌し、緑色の液状物を作製した。
<サンプル2>
ステアリン酸ナトリウム15部、ピグメントイエロー14(着色材)10部、ピグメントレッド122(着色材)13部、ガラスフレーク顔料(光輝性物質)7部、グリセリン20部、サポナイト2部、水33部とし、サンプル1と同様の方法にて赤色の液状物を作製した。
<サンプル3>
ステアリン酸ナトリウム15部、ピグメントブルー15:3(着色材)8部、ガラスフレーク顔料(光輝性物質)7部、グリセリン20部、サポナイト2部、水48部とし、サンプル1と同様の方法にて青色の液状物を作製した。
<サンプル4>
ステアリン酸ナトリウム15部、ピグメントイエロー14(着色材)10部、ガラスフレーク顔料(光輝性物質)7部、グリセリン20部、サポナイト2部、水46部とし、サンプル1と同様の方法にて黄色の液状物を作製した。なお、サンプル1〜4のガラスフレーク顔料は、平均粒径90μm、厚さ5μmのものを用いた。
【0019】
以上、緑色、赤色、青色、黄色の液状物を冷却固化して、それぞれ棒状の固化物を作製した。4色の棒状物を筒状に束ね、押出成形機にて縦状に押し出して芯材を作製した。この芯材を内径8mmの型に充填させ、90℃に加熱したのち冷却固化させ、型より取り出して外径8mm、長さ40mmの固形描画材とした。得られた固形描画材は、色材が長手方向にほぼ直線状の4つの色層を構成し、その横断面は4色に分割された形状となり、紙面上に描画された画線は、各色の種類や配置、載置量に関わりなく、光輝性を有すると共に各色とも明瞭でかつ鮮やかな対比を示し、装飾性豊かなものとなった。また色材の境界面においては、単なる付着ではなくわずかに融着が認められ、相互に大きく混じり合うことはなく、使用しても剥れは殆ど生ぜず、強度も高いものとなった。
【0020】
(実施例2)
実施例1のサンプル1〜4を用い、溶融化された液状物のままで、4つのノズルからサンプル1、2は連続して、サンプル3、4は断続的に内径8mmの型内に流し込み、冷却固化させ型より取り出して外径8mm、長さ40mmの固形描画材とした。得られた固形描画材は、長手方向に多少うねりを有する2つの連続した色層と、2つの不連続の色層を有し、その横断面は長手方向の位置によって4色あるいは3色となり、光輝性を有する変化に富んだ画線が得られると共に、色の対比は実施例1と同様に鮮やかなものとなった。また色材の境界面においては、単なる付着ではなく、わずかな融着が認められたが、相互に大きく混じりあうことはなく、剥れも生ぜず、強度も高い。
【0021】
(実施例3)
実施例1において、サンプル1のガラスフレーク顔料を金の箔片に代え、サンプル2のガラスフレーク顔料を白色のパール顔料に、またサンプル3のガラスフレーク顔料をニッケルの箔片に、またサンプル4はそのままにして、実施例1と同様の工程にて固形描画材を作製した。得られた固形描画材は、各色ごとに色や種類の異なる光輝性物質が含有されているため、鮮やかな色の対比が得られると共に異なった光輝性物質の対比によるきわめて変化に富んだ装飾性に優れた画線となった。
【0022】
(比較例1)
実施例1のサンプル1〜4において、それぞれ光輝性物質を除去した配合を用い、実施例1と同様の方法にて固形描画材を作製した。得られた固形描画材は、実施例1と同様に長手方向にほぼ直線状の4つの色層を有し、その横断面は4色に分割された形状となったが、画線における色の対比がその配置や載置量によっては不鮮明となり、鮮やかな対比が得られなかった。
【0023】
(比較例2)
実施例1のサンプル1〜4において、それぞれ光輝性物質を除去した配合を用い、実施例2と同様の方法にて固形描画材を作製した。この固形描画材は、多色の変化に富んだ画線が得られたが、画線における色の対比がその配置や載置量によっては不鮮明となり、鮮やかな対比が得られなかった。
【0024】
【発明の効果】
本発明の固形描画材は、光輝性を有する画線が得られると共に、複数の各下地色の色の種類や配置、載置量に関わりなく、各色とも明瞭で鮮やかな対比を示し、装飾性豊かな画線が得られるという特徴を有する。
Claims (4)
- 少なくとも着色材が配合された複数の色材からなる固形描画材であって、前記固形描画材の横断面が複数の色を有し、前記色材中に鱗片状の光輝性物質が含有されてなることを特徴とする固形描画材。
- 色材どうしが融着された構造を有し、かつ色材中にチキソトロピー剤が含有されていることを特徴とする請求項1記載の固形描画材。
- 色材の主材としてゲル形成剤、ワックスあるいは樹脂の1種又は2種以上を用いることを特徴とする請求項1又は2記載の固形描画材。
- 複数の色材が、固形描画材の長手方向において連続層及び/又は不連続層を形成する複数の色層となしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の固形描画材。
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