JP2005022791A - 懸垂搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】タイミングベルト43の弛みを十分に防止する。
【解決手段】収納容器2を懸吊するタイミングベルト43と、タイミングベルト43を巻戻しおよび巻取る巻取ドラム44と、タイミングベルト43を巻戻し方向および巻取り方向に送り出すタイミングプーリ45と、巻取ドラム44を巻戻し方向および巻取り方向に切替え可能に回転駆動するドラム駆動モータ46と、タイミングプーリ45を巻戻し方向および巻取り方向に切替え可能に回転駆動する昇降モータ52と、ドラム駆動モータ46および昇降モータ52の回転速度を制御することによって、タイミングベルト43の巻取り時においては巻取ドラム44の周速をタイミングプーリ45の周速よりも増大させる一方、タイミングベルト43の巻戻し時においては巻取ドラム44の周速をタイミングプーリ45の周速よりも低下させる昇降モータ制御装置57およびドラム駆動モータ制御装置58とを有している。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被搬送物を昇降可能に懸吊しながら搬送する懸垂搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年においては、被搬送物を懸吊しながら搬送するOHT(Over head Hoist Transport)やOHS (Over Head Shuttle)等の懸吊搬送装置が半導体製造施設や液晶製造施設、FA施設等において多用されている。このような懸吊搬送装置は、天井付近に位置されるため、床面側に配置された載置台に対して被搬送物を昇降させることにより着脱する必要がある。従って、従来においては、ベルト部材を巻取ドラムに巻き付けておき、送出プーリによりベルト部材を巻取ドラムの巻取り方向および巻戻し方向に送り出すことによって、ベルト部材に懸吊された被搬送物を昇降させるようになっている。
【0003】
また、昇降時において、送出プーリと巻取ドラムとの間でベルト部材の弛みが発生すると、振動が発生し易くなると共に、懸吊姿勢のバランスが崩れ易くなる。そこで、巻取ドラムの周速が送出プーリの周速よりも大きくなるように回転駆動力を巻取ドラムに付与すると共に、滑りクラッチにより回転駆動力を制限および遮断可能にする。そして、巻取り時(上昇時)においては、ベルト部材を送出プーリの送り出し速度よりも高速で巻取ドラムに巻き取ることによって、巻取ドラムおよび送出プーリ間に張力を持たせながら巻取りを行ない、張力が所定値以上に増大する場合には、滑りクラッチにより回転駆動力を制限することによって、所定値以下に制限された張力によりベルト部材の弛みの発生を防止している。一方、巻戻し時(下降時)においては、滑りクラッチにおける回転駆動力の伝達を遮断し、巻取ドラムを回転自在にして送出プーリに従動した状態にすることによって、ベルト部材に張力を発生させて弛みの発生を防止している(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開 2000−109285号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のように、巻取ドラムを回転自在にして送出プーリに従動した状態で巻戻し(下降)を行う構成では、送出プーリの回転速度を低下させたときに、この送出プーリに従動する巻取ドラムが慣性により回転速度を維持して送出プーリよりも高速で回転する。この結果、上述の振動や懸吊姿勢のバランスの崩れ等の原因となるベルト部材の弛みが発生することになる。そして、このベルト部材の弛みは、特に下降速度を高速にして急減速する場合に大きなものとなるため、搬送時間を短縮化させる場合の大きな問題となっている。
【0006】
そこで、本発明は、ベルト部材の弛みを十分に防止できる懸垂搬送装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明の懸垂搬送装置は、被搬送物を懸吊するベルト部材と、前記ベルト部材を巻戻しおよび巻取る巻取ドラムと、前記ベルト部材を巻戻し方向および巻取り方向に送り出す送出プーリと、前記巻取ドラムを巻戻し方向および巻取り方向に切替え可能に回転駆動するドラム駆動モータと、前記送出プーリを巻戻し方向および巻取り方向に切替え可能に回転駆動するプーリ駆動モータと、前記ドラム駆動モータおよびプーリ駆動モータの少なくとも一方の回転速度を制御することによって、前記ベルト部材の巻取り時においては前記巻取ドラムの周速を前記送出プーリの周速よりも増大させる一方、前記ベルト部材の巻戻し時においては前記巻取ドラムの周速を前記送出プーリの周速よりも低下させるモータ制御装置とを有することを特徴としている。
【0008】
これにより、送出プーリの周速と巻取ドラムの周速とを制御することによって、巻戻し時および巻出し時において常にベルト部材に対して所定範囲内の張力を発生させることができる。この結果、ベルト部材の弛みによる振動や懸吊姿勢のバランスの崩れ等の発生を防止することが可能なり、ひいては加減速の高速化による搬送時間の短縮化が可能になる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載の懸垂搬送装置であって、前記ベルト部材と前記巻取ドラムと前記送出プーリとを備えた複数の懸吊モジュール機構と、前記懸吊モジュール機構の巻取ドラムに付与された回転駆動力を他の懸吊モジュール機構の巻取ドラムに伝達するドラム連結機構とを有することを特徴としている。これにより、複数の懸吊モジュール機構に対して駆動モータや制御装置を共用することができるため、部品コストを低減することができる。
【0010】
請求項3の発明は、請求項2に記載の懸垂搬送装置であって、前記ドラム連結機構は、前記懸吊モジュール機構間におけるベルト部材の張力を同一にするように回転駆動力の伝達量を調整可能な回転バネ部材を備えていることを特徴としている。これにより、ベルト部材に安定した張力を発生させることができる。
【0011】
請求項4の発明は、被搬送物を懸吊するベルト部材と、前記ベルト部材を巻戻しおよび巻取る巻取ドラムと、前記ベルト部材を巻戻し方向および巻取り方向に送り出す送出プーリと、前記送出プーリを巻戻し方向および巻取り方向に切替え可能に回転駆動するプーリ駆動モータと、前記ベルト部材の巻取り時にだけ前記プーリ駆動モータの回転駆動力を前記巻取ドラムに伝達可能な状態となり、前記巻取ドラムの周速を前記送出プーリの周速よりも増大させるように、前記回転駆動力を伝達する巻取用伝達機構と、前記ベルト部材の巻戻し時にだけ前記プーリ駆動モータの回転駆動力を前記巻取ドラムに伝達可能な状態となり、前記巻取ドラムの周速を前記送出プーリの周速よりも低下させるように前記回転駆動力を伝達する巻戻用伝達機構とを有することを特徴としている。これにより、巻取ドラムと送出プーリとをプーリ駆動モータにより作動させることができる。
【0012】
請求項5の発明は、請求項4に記載の懸垂搬送装置であって、前記巻取ドラムおよび送出プーリ間におけるベルト部材の張力が所定の張力値未満となるように、前記巻取用伝達機構および前記巻戻用伝達機構による回転駆動力の伝達量を規制する滑りクラッチを有することを特徴としている。これにより、ベルト部材に安定した張力を発生させることができる。
【0013】
請求項6の発明は、請求項4または5に記載の懸垂搬送装置であって、前記巻取用伝達機構は、前記ベルト部材の巻取り時にだけ前記回転駆動力を伝達可能に設けられた巻取側一方向クラッチと、前記巻取ドラムの周速を前記送出プーリの周速よりも増大させるように前記回転駆動力を前記巻取側一方向クラッチに伝達する巻取側連結機構とを有しており、前記巻戻用伝達機構は、前記ベルト部材の巻戻し時にだけ前記回転駆動力を伝達可能に設けられた巻戻側一方向クラッチと、前記巻取ドラムの周速を前記送出プーリの周速よりも低下させるように前記回転駆動力を前記巻戻側一方向クラッチに伝達する巻戻用連結機構とを有することを特徴としている。これにより、一般的な部品を用いて巻取用伝達機構と巻戻用伝達機構とを実現することができる。
【0014】
請求項7の発明は、被搬送物を懸吊するベルト部材と、前記ベルト部材を巻戻しおよび巻取る巻取ドラムと、前記ベルト部材を巻戻し方向および巻取り方向に送り出す送出プーリと、前記送出プーリを巻戻し方向および巻取り方向に切替え可能に回転駆動するプーリ駆動モータと、前記ベルト部材の巻取り時にだけ前記プーリ駆動モータの回転駆動力を前記巻取ドラムに伝達可能な状態となり、前記巻取ドラムの周速を前記送出プーリの周速よりも増大させるように前記回転駆動力を伝達する巻取用連結機構と、前記ベルト部材の巻戻し時にだけ前記巻取ドラムに制動力を付与するブレーキ機構とを有することを特徴としている。これにより、巻取ドラムと送出プーリとをプーリ駆動モータにより作動させることができる。
【0015】
請求項8の発明は、請求項7に記載の懸垂搬送装置であって、前記巻取ドラムおよび送出プーリ間におけるベルト部材の張力が所定の張力値未満となるように、巻取用連結機構による回転駆動力の伝達量を規制すると共に、前記ブレーキ機構による制動力の付与量を規制する滑りクラッチを有することを特徴としている。これにより、ベルト部材に安定した張力を発生させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本発明の第1の実施形態を図1ないし図3に基づいて以下に説明する。
本実施の形態に係る懸垂搬送装置は、半導体製品製造施設のように、工程内や工程間において処理対象物を搬送して処理を加えながら最終製品とする施設の搬送システムに適用される。尚、以降の説明においては、半導体基板や液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板等の処理対象物を搬送する搬送システムに適用した場合について説明するが、これに限定されるものではなく、電子部品や機械部品、化学品、食品、書類等の荷物を搬送する全業種の搬送システムに適用することができる。
【0017】
上記の搬送システムは、図3に示すように、OHT(Over head Hoist Transport)方式の搬送方式およびリニア駆動方式の走行方式を採用している。この搬送システムは、天井面に固設されたレール機構21と、レール機構21に沿って走行する懸垂搬送装置1とを有している。レール機構21は、直線軌道や曲線軌道、分岐軌道等を形成する各種のモジュールの組み合わせからなっており、これら各種のモジュールを組み合せることによって、CVD装置等の処理装置17の上方や側方を通過する搬送軌道を形成している。
【0018】
レール機構21の各モジュールは、押出し成形等により形成された中空状のレール枠体22と、レール枠体22を天井面に取り付ける固定具23とを有している。レール枠体22は、鉛直方向に配置される左側面壁22aおよび右側面壁22bと、両側面壁22a・22bの上端部同士を連結した上面壁22cとを有している。上面壁22cの下面中心部には、永久磁石24(二次側磁石)が長手方向に設けられている。また、左側面壁22aと右側面壁22bとは、左右対称に形成されている。各側面壁22a・22bの下端位置には、下面部22d・22dが形成されている。下面部22d・22dは、内側方向に向けて形成されており、下面部22d・22d同士が対向されたときに、懸垂搬送装置1の後述する棒状支持部材5が通過する最小限の隙間を出現させる程度の長さに設定されている。
【0019】
また、各側壁部22a・22bの中間位置には、ガイド部22eが形成されている。ガイド部22eは、上面壁22cに対して平行に配置され、先端部が下方に曲折されている。ガイド部22eは、懸垂搬送装置1の後述するガイドローラ14に係合可能に配置されている。そして、ガイド部22eは、搬送径路が2方向に分岐されている場合、ガイドローラ14の係合により懸垂搬送装置1を何れかの分岐方向に進行させるようになっている。
【0020】
上記のガイド部22eと上面壁22cとの間には、絶縁材料で形成された支持梁25・25が上下一対に設けられている。各支持梁25の先端部には、一次給電線16がそれぞれ設けられている。また、支持梁25は、一次給電線16を搬送軌道の全長に渡って一定の高さ位置に保持するように、搬送軌道方向に所定の間隔で配置されている。一次給電線16は、図示しない給電装置に接続されており、給電装置からの高周波電力を懸垂搬送装置1の後述する給電機構15に供給するようになっている。
【0021】
上記のように構成されたレール枠体22は、懸垂搬送装置1を走行可能に係合している。懸垂搬送装置1は、収納容器2を昇降可能に保持および懸吊する昇降懸吊機構3と、昇降懸吊機構3の上面に連結された駆動機構4とを有している。尚、収納容器2は、一部が外部雰囲気に解放されたOC(open cassette)形式や、容器内部が密閉されたFOUP(front opening unified pod)形式のキャリアであり、内部にウエーハを収納するように構成されている。
【0022】
上記の駆動機構4は、レール枠体22の内部において鉛直方向に配置された棒状支持部材5と、棒状支持部材5の上端に設けられた一次側コイル(一次側磁石)6とを有している。一次側コイル6は、レール機構21の永久磁石24(二次側磁石)に対向するように配置されており、永久磁石24とでリニアモータを構成している。一次側コイル6は、一次側鉄心コア(積層鉄心)と3相コイルとで構成されており、3相交流の電流が通電されることにより直線状に移動する進行磁界を発生する。そして、一次側コイル6は、レール機構21の永久磁石24との間の磁気作用により懸垂搬送装置1を走行させる推進力や、停止状態を維持する保持力を発生させる。
【0023】
上記の一次側コイル6の両側には、給電機構15・15が左右対称に設けられている。これらの給電機構15・15は、棒状支持部材5により支持されている。各給電機構15は、二次側鉄心と巻線とを有しており、上述の一次給電線16から供給される高周波電力を受け、高周波電流を生成する。給電機構15は、図示しない電流変換部に接続されている。電流変換部は、整流回路において高周波電流を一旦直流に変換し、PWM変換回路において3相交流に変換した後、この電流を上述の一次側コイル6に通電させるようになっている。
【0024】
給電機構15の下方には、ガイド機構12と走行ローラ機構7とがこの順に設けられている。ガイド機構12は、レール機構21の幅方向にスライド可能に設けられたスライド機構13と、スライド機構13の両端部に回転自在に設けられたガイドローラ14・14とを有している。ガイド機構12は、ガイドローラ14・14の何れか一方を上述のガイド部22eに係合することにより進行方向を変更可能にしている。
【0025】
また、走行ローラ機構7は、棒状支持部材5に水平方向に固設された走行支持板8と、走行支持板8の下面に設けられた軸受け部材9と、軸受け部材9に回転自在に軸支されたローラ回転軸10と、ローラ回転軸10の両端部に設けられた走行ローラ11とを有している。走行ローラ11は、懸垂搬送装置1の走行時の安定性を確保するように、懸垂搬送装置1の走行方向の前側および後側において左右一対に設けられている。また、走行ローラ11は、レール枠体22の下面部22dに載置されている。そして、走行ローラ機構7は、懸垂搬送装置1をレール機構21に走行自在に係合させていると共に、リニアモータである一次側コイル6と永久磁石24とのギャップ長を確保している。
【0026】
上記の走行ローラ機構7等を支持する棒状支持部材5は、下端部がレール枠体22の外部に突出されている。棒状支持部材5の下端部は、昇降懸吊機構3に連結されている。昇降懸吊機構3は、昇降機構31と、昇降機構31により昇降される把持機構32とを有している。把持機構32は、収納容器2のフランジ部2aを保持可能にするフィンガー部33と、リミットスイッチ等からなる載置検知センサーとを有している。載置検知センサーは、収納容器2の上面に対向するように、把持機構32の下面に設けられている。載置検知センサーは、把持機構32と収納容器2との間に検出限界以上の隙間が形成されているときにオフ状態の検出信号を出力し、検出限界未満の隙間が形成されているときにオン状態の検出信号を出力するように設定されている。これにより、載置検知センサーは、検出限界以上の隙間が形成される収納容器2の懸吊状態と、検出限界未満の隙間が形成される収納容器2の載置状態とを検出することが可能になっている。
【0027】
上記の把持機構32を昇降させる昇降機構31は、図1に示すように、略長方体形状に形成された収容枠体41と、収容枠体41に収容された4台の懸吊モジュール42とを有している。各懸吊モジュール42は、把持機構32を介して収納容器2を懸吊するタイミングベルト43と、タイミングベルト43を巻戻しおよび巻取る巻取ドラム44と、タイミングベルト43を巻戻し方向および巻取り方向に送り出すタイミングプーリ45と、巻取ドラム44を巻戻し方向および巻取り方向に切替え可能に回転駆動するDCモータからなるドラム駆動モータ46とを有している。下記に、各懸吊モジュール42の詳細構造について説明する。
【0028】
各懸吊モジュール42のドラム駆動モータ46は、駆動軸46aの軸芯が収容枠体41の長手方向に一致するように配置されている。ドラム駆動モータ46の駆動軸46aは、巻取ドラム44の中心部を貫設されている。また、駆動軸46aの先端部は、軸受け部材47により回転自在に支持されている。そして、ドラム駆動モータ46は、巻取ドラム44を巻戻し方向および巻取り方向に切り替え可能に任意の駆動力で回転駆動するようになっている。
【0029】
上記の巻取ドラム44の両側面には、円板状のドラムフランジ48・48がそれぞれ設けられている。これらのドラムフランジ48・48は、巻取ドラム44に巻回されたタイミングベルト43の巻き崩れを防止している。巻取ドラム44とタイミングベルト43とは、図2に示すように、タイミングベルト43の一端部が固定部材49により巻取ドラム44に固定されることにより連結されている。
【0030】
上記のタイミングベルト43は、タイミングプーリ45の周面に沿って湾曲状に曲折されて垂下された後、他端部が把持機構32に連結されている。タイミングプーリ45は、把持機構32と巻取ドラム44との中間位置において巻取ドラム44の側方に並列配置されている。タイミングプーリ45およびタイミングベルト43には、歯45a・43aがそれぞれ設けられている。そして、タイミングプーリ45およびタイミングベルト43は、歯45a・43a同士を噛合させることによって、滑りの無い確実なベルト搬送を実現している。
【0031】
上記のように構成された懸吊モジュール42は、図2に示すように、把持機構32を安定して懸吊するように、把持機構32の上面形状(長方形状)の四隅に対応した位置に配設されている。即ち、懸吊モジュール42は、収容枠体41の長手方向および幅方向に2行2列の状態で配列されていると共に、2行2列の配列中心に対して点対称に設けられている。また、収容枠体41の長手方向に並列配置された2台の懸吊モジュール42・42は、タイミングプーリ45・45の回転中心が同芯となるように設定されている。一方側の懸吊モジュール42・42におけるタイミングプーリ45・45の回転中心には、第1プーリ駆動軸51が貫設されている。また、他方側の懸吊モジュール42・42におけるタイミングプーリ45・45の回転中心には、第2プーリ駆動軸55が貫設されている。これらのプーリ駆動軸51・55は、軸受けベアリングユニット54により回転自在に支持されている。
【0032】
上記の両プーリ駆動軸51・55の一方端には、かさ歯車53・53が設けられている。また、両プーリ駆動軸51・55の一方端側には、第3プーリ駆動軸56が配置されている。第3プーリ駆動軸56は、両プーリ駆動軸51・55に対して直交するように設定されている。第3プーリ駆動軸56は、軸受けベアリングユニット54により回転自在に支持されている。また、第3プーリ駆動軸56の両端部には、かさ歯車53・53が設けられている。そして、第3プーリ駆動軸56のかさ歯車53・53は、上述の第1および第2プーリ駆動軸51・55の一方端に設けられたかさ歯車53・53とそれぞれ噛合されている。これにより、各懸吊モジュール42のタイミングプーリ45は、第1〜第3プーリ駆動軸51・55・56により連結された状態になっている。
【0033】
上記の第1プーリ駆動軸51の他方端には、昇降モータ52が連結されている。昇降モータ52は、サーボモータからなっており、昇降モータ制御装置57により回転方向および回転速度をフィードバック制御可能にされている。一方、上述のドラム駆動モータ46は、DCモータからなっており、ドラム駆動モータ制御装置58により回転方向および回転速度を制御可能にされている。尚、ドラム駆動モータ46にDCモータを用いた理由は、DCモータの基本特性として駆動電源の電圧および電流を制御することによって、回転速度をタイミングプーリ45の回転速度(昇降モータ52の回転速度)に一致させ、且つタイミングプーリ45と巻取ドラム44との間のタイミングベルト43に発生する張力を所定範囲内の一定値となるように制御できるからである。そして、これらの両モータ制御装置57・58は、タイミングベルト43の巻取り時においては巻取ドラム44の周速をタイミングプーリ45の周速よりも増大させる一方、タイミングベルト43の巻戻し時においては巻取ドラム44の周速をタイミングプーリ45の周速よりも低下させるように制御する。
【0034】
上記の構成において、懸垂搬送装置1の動作について説明する。
図3に示すように、メインコントローラからの搬送指令信号が懸垂搬送装置1に受信されると、搬送指令信号に含まれる信号内容が読み取られる。具体的には、搬送指令信号の信号内容に基づいて搬送先となる処理装置17等の指定場所が認識され、この指定場所(走行位置データ)に到達するための走行ルートが決定される。尚、走行ルートは、メインコントローラ3からの搬送指令信号に含まれていても良い。
【0035】
この後、懸垂搬送装置1は、一次側コイル6に3相交流電流を流すことにより直線状に移動する進行磁界を発生させ、搬送軌道の永久磁石との間の磁気作用で発生した推進力により走行を開始する。走行時においては、搬送軌道中に設けられたバーコード表示等による軌道位置データに基づいて走行ルートを確認する。指定場所に到達すると、懸垂搬送装置1の位置をティーチングにより微調整した後、指定場所に存在する処理装置17に対して収納容器2の着脱処理を行なう。
【0036】
即ち、収納容器2を処理装置17に装着(タイミングベルト43の下降)する場合には、図1および図2に示すように、昇降モータ制御装置57が昇降モータ52を巻戻し方向(D2方向)に所定の回転速度で回転するようにフィードバック制御する。これにより、昇降モータ52に連結された第1プーリ駆動軸51が巻戻し方向に回転し、この第1プーリ駆動軸51にかさ歯車53の噛合により連結状態にされた第3プーリ駆動軸56および第2プーリ駆動軸55が同方向に回転する。この結果、第1プーリ駆動軸51および第2プーリ駆動軸55が貫設された各懸吊モジュール42のタイミングプーリ45が巻戻し方向に同時に回転を開始する。
【0037】
また、昇降モータ制御装置57による昇降モータ52の回転とは別に、各ドラム駆動モータ制御装置58が各懸吊モジュール42のドラム駆動モータ46に所定の電圧および電流を出力し、ドラム駆動モータ46を巻戻し方向(D2方向)に回転させる。これにより、ドラム駆動モータ46が駆動軸46aを介して巻取ドラム44を巻戻し方向に回転させることによって、タイミングベルト43が巻取ドラム44から巻き戻される。この際、ドラム駆動モータ制御装置58は、駆動電源の電圧および電流を制御することによって、タイミングプーリ45および巻取ドラム44間のタイミングベルト43に発生する張力を所定範囲内の一定値に制御している。
【0038】
この結果、全懸吊モジュール42のタイミングベルト43が同一速度で巻取ドラム44から巻き戻されるため、タイミングベルト43に懸吊された把持機構32が水平状態を維持しながら下降する。これにより、収納容器2の傾きが防止されるため、収納容器2内のシリコンウエハー等の収納物がズレて滑ったり、収納容器2の側壁に突き当たることによる製品の歩留まりの低下が防止される。
【0039】
さらに、下降時において、巻取ドラム44およびタイミングプーリ45間のタイミングベルト43の張力が所定範囲内に設定されている。従って、巻取ドラム44をタイミングプーリ45に従動させながら弱い張力で下降させた場合のように、タイミングベルト43がタイミングプーリ45から浮き上がって噛み合いを外すことがない。これにより、タイミングベルト43とタイミングプーリ45とが確実に噛合した状態を維持するため、収納容器2がバランスを崩して落下するという事故を防止することができる。また、タイミングベルト43が所定範囲内の張力で張られているため、タイミングベルト43が早期に破損や磨耗するという事態を防止することもできる。
【0040】
次に、図3に示すように、上記のようにして収納容器2が下降され、処理装置17の所定位置に載置されると、この載置状態が図示しない載置検知センサーにより検出される。そして、収納容器2の下降が停止された後、把持機構32による収納容器2の保持が解除される。この後、把持機構32のみが引き上げられることによって、収納容器2の装着が完了する。
【0041】
一方、収納容器2を処理装置17から抜脱(タイミングベルト43の上昇)する場合には、先ず、上述の下降動作を実行するように昇降機構31が作動され、空状態の把持機構32がタイミングベルト43に懸吊されながら収納容器2方向に下降される。従って、この場合においても、所定範囲内の張力下でタイミングベルト43がタイミングプーリ45に噛合されるため、噛合が外れるという事態が起きることはない。この後、把持機構32がフランジ部2aに到達したことが図示しない載置検知センサーで検出されると、把持機構32の下降が停止された後、把持機構32によりフランジ部2aが保持される。
【0042】
次に、図1および図2に示すように、昇降モータ制御装置57が昇降モータ52を巻取り方向(D1方向)に所定の回転速度で回転するようにフィードバック制御する。これにより、昇降モータ52に連結された第1〜第3プーリ駆動軸51・56・55が同方向に回転する。この結果、第1プーリ駆動軸51および第2プーリ駆動軸55を貫設された各懸吊モジュール42のタイミングプーリ45が巻取り方向に同時に回転を開始する。
【0043】
また、昇降モータ制御装置57による昇降モータ52の回転とは別に、各ドラム駆動モータ制御装置58が各懸吊モジュール42のドラム駆動モータ46に所定の電圧および電流を出力し、ドラム駆動モータ46を巻取り方向(D1方向)に回転させる。これにより、ドラム駆動モータ46が駆動軸46aを介して巻取ドラム44を巻取り方向に回転させることによって、タイミングベルト43が巻取ドラム44に巻き取られる。そして、上述の収納容器2を下降(装着)させる場合と同様に、ドラム駆動モータ制御装置58は、駆動電源の電圧および電流を制御することによって、タイミングプーリ45および巻取ドラム44間のタイミングベルト43に発生する張力を所定範囲内の一定値に制御する。
【0044】
この結果、全懸吊モジュール42のタイミングベルト43が同一速度で巻取ドラム44に巻き取られるため、タイミングベルト43に懸吊された把持機構32が水平状態を維持しながら上昇する。これにより、収納容器2の傾きが防止されるため、収納容器2内のシリコンウエハー等の収納物がズレて滑ったり、収納容器2の側壁に突き当たることによる製品の歩留まりの低下が防止される。このように、懸垂搬送装置1は、収納容器2を処理装置17に対して装着および抜脱する何れの場合においても、タイミングベルト43の弛みを確実に防止し、この弛みに起因する不具合の発生を防止することが可能になっている。
【0045】
以上のように、本実施形態の懸垂搬送装置1は、収納容器2を懸吊するタイミングベルト43(ベルト部材)と、タイミングベルト43を巻戻しおよび巻取る巻取ドラム44と、タイミングベルト43を巻戻し方向および巻取り方向に送り出すタイミングプーリ45(送出プーリ)と、巻取ドラム44を巻戻し方向および巻取り方向に切替え可能に回転駆動するドラム駆動モータ46と、タイミングプーリ45を巻戻し方向および巻取り方向に切替え可能に回転駆動する昇降モータ52(プーリ駆動モータ)と、ドラム駆動モータ46および昇降モータ52の回転速度を制御することによって、タイミングベルト43の巻取り時においては巻取ドラム44の周速をタイミングプーリ45の周速よりも増大させる一方、タイミングベルト43の巻戻し時においては巻取ドラム44の周速をタイミングプーリ45の周速よりも低下させる昇降モータ制御装置57およびドラム駆動モータ制御装置58(モータ制御装置)とを有した構成にされている。
【0046】
これにより、タイミングプーリ45の周速と巻取ドラム44の周速とを制御することによって、巻戻し時および巻出し時において常にタイミングベルト43に対して所定範囲内の張力を発生させることができる。この結果、タイミングベルト43の弛みによる振動や懸吊姿勢のバランスの崩れ等の発生を防止することが可能なり、ひいては加減速の高速化による搬送時間の短縮化が可能になっている。
【0047】
尚、本実施形態においては、軌道に沿って走行する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、所定位置に固定された状態で収納容器2を昇降するものであっても良い。また、走行方式は、リニア駆動方式であっても、この方式以外の駆動方式であっても良い。
【0048】
また、本実施形態においては、タイミングベルト43(ベルト部材)とタイミングプーリ45(送出プーリ)とを用いた場合について説明しているが、これに限定されるものでもない。即ち、ベルト部材および送出プーリは、一般的なV字型ベルトおよびプーリ等であっても良い。さらに、タイミングベルト43等のベルト部材は、単数本であっても複数本であっても良い。
【0049】
さらに、本実施形態において、ドラム駆動モータ46としてDCモータを用いているが、これに限定されることもなく、ACモータやサーボモータ、ステッピングモータ等を用いても良い。同様に、本実施形態において、昇降モータ52(プーリ駆動モータ)としてサーボモータを用いているが、これに限定されるものでもなく、DCモータやACモータ、ステッピングモータ等を用いても良い。また、本実施形態において、昇降モータ制御装置57およびドラム駆動モータ制御装置58(モータ制御装置)は、ドラム駆動モータ46および昇降モータ52の両モータを制御しているが、何れか一方を制御するようになっていても良い。
【0050】
以上、本発明を好適な実施の形態に基づいて説明したが、本発明はその趣旨を超えない範囲において変更が可能である。即ち、懸垂搬送装置1は、下記の実施形態2〜4のように構成されていても良い。
【0051】
(実施形態2)
本発明の第2の実施形態を図4に基づいて以下に説明する。尚、以降の説明においては、実施形態1と同一の部材には同一の符号を付記してその説明を省略する。
【0052】
本実施の形態に係る懸垂搬送装置は、図4に示すように、昇降機構61を有している。昇降機構61は、収容枠体41内に設けられた第1懸吊モジュール62と第2懸吊モジュール63とを有している。第1懸吊モジュール62と第2懸吊モジュール63とは、収容枠体41の長手方向に配列されている。これらの第1懸吊モジュール62および第2懸吊モジュール63は、収容枠体41の幅方向に左右対称に配列されている。
【0053】
上記の第1懸吊モジュール62は、タイミングベルト43と巻取ドラム44とタイミングプーリ45と軸受け部材47とを有している。一方、第2懸吊モジュール63は、第1懸吊モジュール62と同様に、タイミングベルト43と巻取ドラム44とタイミングプーリ45と軸受け部材47とを有していると共に、回転バネ部材64を有している。回転バネ部材64は、巻取ドラム44の一方面に設けられている。回転バネ部材64の側面には、ドラム駆動モータ46の駆動軸46bの先端部が固設されている。駆動軸46bは、第1懸吊モジュール62の巻取ドラム44を貫設されており、ドラム連結機構65を構成している。そして、この駆動軸46bは、ドラム駆動モータ46から突出され、第1懸吊モジュール62および第2懸吊モジュール63の両巻取ドラム44・44を回転するようになっている。また、回転バネ部材64は、駆動軸46bと巻取ドラム44との間に設けられ、回転駆動力の伝達量を調整可能にすることによって、第1懸吊モジュール62と第2懸吊モジュール63との間におけるタイミングベルト43の張力を同一にするようになっている。その他の構成は、実施形態1と同一である。
【0054】
上記の構成において、懸垂搬送装置1の動作について説明する。
収納容器2を処理装置17に装着(タイミングベルト43の下降)する場合には、昇降モータ制御装置57が昇降モータ52を巻戻し方向に所定の回転速度で回転するようにフィードバック制御する。これにより、第1プーリ駆動軸51と第3プーリ駆動軸56と第2プーリ駆動軸55との回転により全懸吊モジュール62・63のタイミングプーリ45が巻戻し方向に同時に回転を開始する。
【0055】
また、昇降モータ制御装置57による昇降モータ52の回転とは別に、各ドラム駆動モータ制御装置58が各懸吊モジュール42のドラム駆動モータ46に所定の電圧および電流を出力する。そして、タイミングプーリ45および巻取ドラム44間のタイミングベルト43に発生する張力を所定範囲内の一定値に制御しながら、駆動軸46bにより第1懸吊モジュール62と第2懸吊モジュール63との巻取ドラム44・44を巻戻し方向に回転させる。
【0056】
これにより、全懸吊モジュール42・43のタイミングベルト43が同一速度で巻取ドラム44から巻き戻され、タイミングベルト43に懸吊された把持機構32が下降する。この際、第1懸吊モジュール62および第2懸吊モジュール63におけるタイミングプーリ45と巻取ドラム44との間のタイミングベルト43の長さに多少差があったとしても、回転バネ部材64により両懸吊モジュール62・63の張力がほぼ一定に維持される。また、タイミングベルト43の巻取り時においても同様に、回転バネ部材64によりタイミングベルト43の張力がほぼ一定に維持される。尚、収納容器2を処理装置17から抜脱(タイミングベルト43の上昇)する場合には、上述の動作とは逆の動作となる。また、その他の動作は、実施形態1と同一である。
【0057】
以上のように、本実施形態の懸垂搬送装置1は、タイミングベルト43(ベルト部材)と巻取ドラム44とタイミングプーリ45(送出プーリ)とを備えた複数の第1懸吊モジュール62および第2懸吊モジュール63(懸吊モジュール機構)と、第1懸吊モジュール62の巻取ドラム44に付与された回転駆動力を他の第2懸吊モジュール63の巻取ドラム44に伝達するドラム連結機構65とを有した構成にされている。これにより、懸垂搬送装置1の部品コストを低減することが可能になっている。尚、本実施形態における懸吊モジュール機構は、第1懸吊モジュール62と第2懸吊モジュール63との2台からなっているが、3台以上であっても良い。
【0058】
本実施形態におけるドラム連結機構65は、第1懸吊モジュール62および第2懸吊モジュール63間におけるタイミングベルト43の張力を同一にするように回転駆動力の伝達量を調整可能な回転バネ部材64を備えた構成にされている。これにより、両懸吊モジュール62・63間におけるタイミングベルト43・43の長さに多少の誤差があった場合でも、これら両タイミングベルト43・43の張力を同一に調整することが可能になっている。
【0059】
(実施形態3)
本発明の第3の実施形態を図5に基づいて以下に説明する。尚、以降の説明においては、実施形態1と同一の部材には同一の符号を付記してその説明を省略する。
【0060】
本実施の形態に係る懸垂搬送装置は、図5に示すように、昇降機構71を有している。昇降機構71は、収容枠体41内に設けられた第1懸吊モジュール72と第2懸吊モジュール73とを有している。第1懸吊モジュール72と第2懸吊モジュール73とは、収容枠体41の長手方向に配列されている。これらの第1懸吊モジュール72および第2懸吊モジュール73は、収容枠体41の幅方向に左右対称に配列されている。
【0061】
上記の第1懸吊モジュール72は、タイミングベルト43と巻取ドラム44とタイミングプーリ45と巻取用伝達機構74とを有している。巻取用伝達機構74は、タイミングベルト43の巻取り時にだけ昇降モータ52の回転駆動力を伝達可能に設けられた巻取側一方向クラッチ75と、巻取ドラム44の周速をタイミングプーリ45の周速よりも増大させるように昇降モータ52の回転駆動力を巻取側一方向クラッチ75に伝達する巻取側連結機構76とを有している。
【0062】
上記の巻取側連結機構76は、大径の巻取用駆動プーリ77と、小径の巻取用従動プーリ79と、両プーリ77・79を連結したベルト78とを有している。巻取用駆動プーリ77は、第1プーリ駆動軸51に設けられており、昇降モータ52の回転駆動力により回転可能にされている。一方、巻取用従動プーリ79は、巻取側一方向クラッチ75を介して回転駆動軸81に設けられている。回転駆動軸81は、一方端側が滑りクラッチ82を介して巻取ドラム44に連結された後、軸受け80で回転自在に支持されている。回転駆動軸81の他方端側は、隣接された第2懸吊モジュール73における巻取ドラム44に滑りクラッチ82を介して連結された後、軸受け80で回転自在に支持されている。これにより、巻取用伝達機構74は、タイミングベルト43の巻取り時にだけ昇降モータ52の回転駆動力を巻取ドラム44に伝達可能な状態となり、巻取ドラム44の周速をタイミングプーリ45の周速よりも増大させるように回転駆動力を伝達することが可能になっている。尚、滑りクラッチ82は、巻取ドラム44およびタイミングプーリ45(送出プーリ)間におけるタイミングベルト43の張力が所定の張力値未満となるように、巻取用伝達機構74および巻戻用伝達機構83による回転駆動力の伝達量を規制している。ここで、所定の張力値とは、(1)“0”より大きい。(2)タイミングベルト許容応力より小さい(ベルトが切れない)。(3)巻上げ時はタイミングプーリ45の巻取り張力より小さい。(4)巻き戻し時は巻取ドラム55の制動張力より小さいという条件を満足する値である。
【0063】
また、第2懸吊モジュール73は、タイミングベルト43と巻取ドラム44とタイミングプーリ45と巻戻用伝達機構83とを有している。巻戻用伝達機構83は、タイミングベルト43の巻戻し時にだけ昇降モータ52の回転駆動力を伝達可能に設けられた巻戻側一方向クラッチ88と、巻取ドラム44の周速をタイミングベルト43の周速よりも低下させるように回転駆動力を巻戻側一方向クラッチ88に伝達する巻戻用連結機構87とを有している。
【0064】
上記の巻戻用連結機構87は、小径の巻戻用駆動プーリ86と、大径の巻戻用従動プーリ84と、両プーリ86・84を連結したベルト85とを有している。巻戻用駆動プーリ86は、第1プーリ駆動軸51に設けられており、昇降モータ52の回転駆動力により回転可能にされている。一方、巻戻用従動プーリ84は、巻戻側一方向クラッチ88を介して回転駆動軸81に設けられている。回転駆動軸81は、上述の一方端側の連結構造と同様に、他方端側が滑りクラッチ82を介して巻取ドラム44に連結されている。これにより、巻戻用伝達機構83は、タイミングベルト43の巻戻し時にだけ昇降モータ52のの回転駆動力を巻取ドラム44に伝達可能な状態となり、巻取ドラム44の周速をタイミングプーリ45の周速よりも低下させるように回転駆動力を伝達可能になっている。
【0065】
その他の構成は、巻取ドラム44を回転駆動するドラム駆動モータ46を備えていないことを除いて実施形態1と同一である。尚、本実施形態においては、巻取側連結機構76および巻戻側連結機構87がベルト連結方式により駆動力を伝達しているが、これに限定されるものではなく、ギア同士を噛合させたギア連結方式により駆動力を伝達する構成であっても良い。
【0066】
上記の構成において、懸垂搬送装置1の動作について説明する。
収納容器2を処理装置17に装着する場合(タイミングベルト43の下降)には、昇降モータ制御装置57が昇降モータ52を巻戻し方向に所定の回転速度で回転するようにフィードバック制御する。これにより、第1プーリ駆動軸51と第3プーリ駆動軸56と第2プーリ駆動軸55との回転により全懸吊モジュール62・63のタイミングプーリ45が巻戻し方向に同時に回転を開始する。
【0067】
また、第1プーリ駆動軸51および第2プーリ駆動軸55が回転すると、各プーリ駆動軸51・55に設けられた巻取用駆動プーリ77および巻戻用駆動プーリ86が回転し、ベルト78・85を介して巻取用従動プーリ79および巻戻用従動プーリ84を回転させる。巻取用伝達機構74においては、巻取用従動プーリ79が取り付けられた巻取側一方向クラッチ75が空転することによって、回転駆動力が回転駆動軸81に伝達することはない。一方、巻戻用伝達機構83においては、巻戻側一方向クラッチ88が有効に動作し、回転駆動力が巻戻側一方向クラッチ88を介して回転駆動軸81に伝達する。これにより、回転駆動軸81は、巻戻用伝達機構83により巻戻し方向に回転することになる。
【0068】
また、このときの回転駆動軸81の回転速度は、巻戻用従動プーリ84のプーリ径が巻戻用駆動プーリ86のプーリ径よりも大径であるため、第1プーリ駆動軸51の回転速度よりも小さなものとなる。この結果、巻取ドラム44がタイミングプーリ45に引かれることによって、滑りクラッチ82で滑りが発生する。そして、滑り摩擦トルクがタイミングベルト43に張力として作用し、タイミングプーリ45とタイミングベルト43との噛合が確実になされる結果、滑りを起こすことなくタイミングベルト43が下降される。
【0069】
一方、収納容器2を処理装置17から抜脱(タイミングベルト43の上昇)する場合には、昇降モータ制御装置57が昇降モータ52を巻取り方向に所定の回転速度で回転するようにフィードバック制御する。これにより、第1プーリ駆動軸51と第3プーリ駆動軸56と第2プーリ駆動軸55との回転により全懸吊モジュール72・72のタイミングプーリ45が巻取り方向に同時に回転を開始する。
【0070】
また、第1プーリ駆動軸51および第2プーリ駆動軸55が回転すると、各プーリ駆動軸51・55に設けられた巻取用駆動プーリ77および巻戻用駆動プーリ86が回転し、ベルト78・85を介して巻取用従動プーリ79および巻戻用従動プーリ84を回転させる。巻取用伝達機構74においては、巻取側一方向クラッチ75が有効に動作することによって、回転駆動力が巻取側一方向クラッチ75を介して回転駆動軸81に伝達される。一方、巻戻用伝達機構83においては、巻戻側一方向クラッチ88が空転するため、回転駆動力が回転駆動軸81に伝達することはない。これにより、回転駆動軸81は、巻取用伝達機構74により巻取り方向に回転することになる。
【0071】
また、このときの回転駆動軸81の回転速度は、巻取用駆動プーリ77のプーリ径が巻取用従動プーリ79のプーリ径よりも大径であるため、第1プーリ駆動軸51の回転速度よりも大きなものとなる。この結果、巻取ドラム44がタイミングプーリ45に引張ることによって、滑りクラッチ82で滑りが発生する。そして、滑り摩擦トルクがタイミングベルト43に張力として作用することによって、タイミングプーリ45とタイミングベルト43との噛合が確実になされる結果、滑りを起こすことなくタイミングベルト43が上昇される。その他の動作は、実施形態1と同一である。
【0072】
(実施形態4)
本発明の第4の実施形態を図6に基づいて以下に説明する。尚、以降の説明においては、実施形態3と同一の部材には同一の符号を付記してその説明を省略する。
【0073】
本実施の形態に係る懸垂搬送装置は、図6に示すように、昇降機構91を有している。昇降機構91は、収容枠体41内に設けられた第1懸吊モジュール72と第3懸吊モジュール92とを有している。第1懸吊モジュール72と第3懸吊モジュール92とは、収容枠体41の長手方向に配列されている。これらの第1懸吊モジュール72および第3懸吊モジュール92は、収容枠体41の幅方向に左右対称に配列されている。
【0074】
上記の第3懸吊モジュール92は、タイミングベルト43と巻取ドラム44とタイミングプーリ45とブレーキ機構93と滑りクラッチ82とを有している。ブレーキ機構93は、巻戻側一方向クラッチ88と、巻戻側一方向クラッチ88に設けられた固定ユニット94とを有している。そして、ブレーキ機構93は、タイミングベルト43の巻戻し時にだけ巻取ドラム44に制動力を付与するようになっている。また、滑りクラッチ82は、巻取ドラム44およびタイミングプーリ45間におけるタイミングベルト43の張力が所定の張力値未満となるように、巻取用伝達機構74による回転駆動力の伝達量を規制すると共に、ブレーキ機構93による制動力の付与量を規制するようになっている。その他の構成は、実施形態3と同一である。
【0075】
上記の構成において、懸垂搬送装置1の動作について説明する。
収納容器2を処理装置17に装着(タイミングベルト43の下降)する場合には、昇降モータ制御装置57が昇降モータ52を巻戻し方向に所定の回転速度で回転させることによって、全懸吊モジュール72・92のタイミングプーリ45が巻戻し方向に同時に回転される。そして、各プーリ駆動軸51・55に設けられた巻取用駆動プーリ77が回転し、ベルト78を介して巻取用従動プーリ79が回転する。この際、巻取用伝達機構74おいては、巻取用従動プーリ79が取り付けられた巻取側一方向クラッチ75が空転することによって、回転駆動力が回転駆動軸81に伝達することはない。従って、各懸吊モジュール72・92の巻取ドラム44は、タイミングプーリ45にタイミングベルト43を介して従動した状態となる。これにより、巻取ドラム44がタイミングベルト43に引張られることにより回転し、タイミングベルト43が巻取ドラム44から引き出されて下降する。
【0076】
また、このとき、ブレーキ機構93においては、巻戻側一方向クラッチ88が有効に動作している。従って、回転駆動軸81は、固定ユニット94により回転が禁止されている。これにより、回転駆動軸81に連結された滑りクラッチ82が巻取ドラム44を制動しながら回転させている。この結果、タイミングベルト43に所定範囲の張力が発生するため、巻戻し時にタイミングベルト43が弛むことがない。
【0077】
一方、収納容器2を処理装置17から抜脱(タイミングベルト43の上昇)する場合には、昇降モータ制御装置57が昇降モータ52を巻取り方向に所定の回転速度で回転させることによって、全懸吊モジュール72・92のタイミングプーリ45が巻取り方向に同時に回転する。そして、そして、各プーリ駆動軸51・55に設けられた巻取用駆動プーリ77が回転し、ベルト78を介して巻取用従動プーリ79が回転する。
【0078】
この際、巻取用伝達機構74おいては、巻取用従動プーリ79が取り付けられた巻取側一方向クラッチ75が有効に動作することによって、回転駆動力が巻取側一方向クラッチ75を介して回転駆動軸81に伝達される。また、このとき、ブレーキ機構93においては、巻戻側一方向クラッチ88が空転状態になることによって、固定ユニット94による回転駆動軸81の回転禁止が解除されている。これにより、回転駆動軸81が巻取り方向に回転することになる。
【0079】
また、このときの回転駆動軸81の回転速度は、巻取用駆動プーリ77のプーリ径が巻取用従動プーリ79のプーリ径よりも大径であるため、第1プーリ駆動軸51の回転速度よりも大きなものとなる。この結果、巻取ドラム44がタイミングプーリ45を引張ることによって、滑りクラッチ82で滑りが発生する。そして、滑り摩擦トルクがタイミングベルト43に張力として作用することによって、タイミングプーリ45とタイミングベルト43との噛合が確実になされる結果、滑りを起こすことなくタイミングベルト43が上昇される。その他の動作は、実施形態3と同一である。
【0080】
尚、本実施形態におけるブレーキ機構93は、巻戻側一方向クラッチ88と固定ユニット94とを備え、回転駆動軸81の回転を禁止するように構成されているが、これに限定されるものではなく、タイミングベルト43における所定の張力で回転駆動軸81が回転する程度の制動力を付与するものであっても良い。この場合には、滑りクラッチ82を備えることなく巻取ドラム44に制動力を付与することが可能になっている。
【0081】
【発明の効果】
本発明によれば、タイミングプーリの周速と巻取ドラムの周速とを制御することによって、巻戻し時および巻出し時において常に軸受け部材に対して所定範囲内の張力を発生させることができる。この結果、軸受け部材の弛みによる振動や懸吊姿勢のバランスの崩れ等の発生を防止することが可能であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】昇降機構を平面視した概略構成図である。
【図2】昇降機構を正面視した概略構成図である。
【図3】懸垂搬送装置の概略構成図である。
【図4】昇降機構を平面視した概略構成図である。
【図5】昇降機構を平面視した概略構成図である。
【図6】昇降機構を平面視した概略構成図である。
【符号の説明】
1 懸垂搬送装置
2 収納容器
3 昇降懸吊機構
4 駆動機構
31 昇降機構
32 把持機構
33 フィンガー部
41 収容枠体
42 懸吊モジュール
43 タイミングベルト
44 巻取ドラム
45 タイミングプーリ
46 ドラム駆動モータ
47 軸受け部材
48 ドラムフランジ
49 固定部材
51 第1プーリ駆動軸
52 昇降モータ
53 かさ歯車
54 軸受けベアリングユニット
55 第2プーリ駆動軸
56 第3プーリ駆動軸
57 昇降モータ制御装置
58 ドラム駆動モータ制御装置
61 昇降機構
62 第1懸吊モジュール
63 第2懸吊モジュール
64 回転バネ部材
65 ドラム連結機構
71 昇降機構
72 第1懸吊モジュール
73 第2懸吊モジュール
74 巻取用伝達機構
75 巻取側一方向クラッチ
76 巻取側連結機構
77 巻取用駆動プーリ
78 ベルト
79 巻取用従動プーリ
80 軸受け
81 回転駆動軸
82 滑りクラッチ
83 巻戻用伝達機構
84 巻戻用従動プーリ
85 ベルト
86 巻戻用駆動プーリ
87 巻戻側連結機構
88 巻戻側一方向クラッチ
91 昇降機構
92 第3懸吊モジュール
93 ブレーキ機構
94 固定ユニット

Claims (8)

  1. 被搬送物を懸吊するベルト部材と、
    前記ベルト部材を巻戻しおよび巻取る巻取ドラムと、
    前記ベルト部材を巻戻し方向および巻取り方向に送り出す送出プーリと、
    前記巻取ドラムを巻戻し方向および巻取り方向に切替え可能に回転駆動するドラム駆動モータと、
    前記送出プーリを巻戻し方向および巻取り方向に切替え可能に回転駆動するプーリ駆動モータと、
    前記ドラム駆動モータおよびプーリ駆動モータの少なくとも一方の回転速度を制御することによって、前記ベルト部材の巻取り時においては前記巻取ドラムの周速を前記送出プーリの周速よりも増大させる一方、前記ベルト部材の巻戻し時においては前記巻取ドラムの周速を前記送出プーリの周速よりも低下させるモータ制御装置と
    を有することを特徴とする懸垂搬送装置。
  2. 前記ベルト部材と前記巻取ドラムと前記送出プーリとを備えた複数の懸吊モジュール機構と、
    前記懸吊モジュール機構の巻取ドラムに付与された回転駆動力を他の懸吊モジュール機構の巻取ドラムに伝達するドラム連結機構と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の懸垂搬送装置。
  3. 前記ドラム連結機構は、
    前記懸吊モジュール機構間におけるベルト部材の張力を同一にするように回転駆動力の伝達量を調整可能な回転バネ部材を備えていることを特徴とする請求項2に記載の懸垂搬送装置。
  4. 被搬送物を懸吊するベルト部材と、
    前記ベルト部材を巻戻しおよび巻取る巻取ドラムと、
    前記ベルト部材を巻戻し方向および巻取り方向に送り出す送出プーリと、
    前記送出プーリを巻戻し方向および巻取り方向に切替え可能に回転駆動するプーリ駆動モータと、
    前記ベルト部材の巻取り時にだけ前記プーリ駆動モータの回転駆動力を前記巻取ドラムに伝達可能な状態となり、前記巻取ドラムの周速を前記送出プーリの周速よりも増大させるように、前記回転駆動力を伝達する巻取用伝達機構と、
    前記ベルト部材の巻戻し時にだけ前記プーリ駆動モータの回転駆動力を前記巻取ドラムに伝達可能な状態となり、前記巻取ドラムの周速を前記送出プーリの周速よりも低下させるように前記回転駆動力を伝達する巻戻用伝達機構と
    を有することを特徴とする懸垂搬送装置。
  5. 前記巻取ドラムおよび送出プーリ間におけるベルト部材の張力が所定の張力値未満となるように、前記巻取用伝達機構および前記巻戻用伝達機構による回転駆動力の伝達量を規制する滑りクラッチを有することを特徴とする請求項4に記載の懸垂搬送装置。
  6. 前記巻取用伝達機構は、
    前記ベルト部材の巻取り時にだけ前記回転駆動力を伝達可能に設けられた巻取側一方向クラッチと、前記巻取ドラムの周速を前記送出プーリの周速よりも増大させるように前記回転駆動力を前記巻取側一方向クラッチに伝達する巻取側連結機構とを有しており、
    前記巻戻用伝達機構は、
    前記ベルト部材の巻戻し時にだけ前記回転駆動力を伝達可能に設けられた巻戻側一方向クラッチと、前記巻取ドラムの周速を前記送出プーリの周速よりも低下させるように前記回転駆動力を前記巻戻側一方向クラッチに伝達する巻戻用連結機構とを有することを特徴とする請求項4または5に記載の懸垂搬送装置。
  7. 被搬送物を懸吊するベルト部材と、
    前記ベルト部材を巻戻しおよび巻取る巻取ドラムと、
    前記ベルト部材を巻戻し方向および巻取り方向に送り出す送出プーリと、
    前記送出プーリを巻戻し方向および巻取り方向に切替え可能に回転駆動するプーリ駆動モータと、
    前記ベルト部材の巻取り時にだけ前記プーリ駆動モータの回転駆動力を前記巻取ドラムに伝達可能な状態となり、前記巻取ドラムの周速を前記送出プーリの周速よりも増大させるように前記回転駆動力を伝達する巻取用連結機構と、
    前記ベルト部材の巻戻し時にだけ前記巻取ドラムに制動力を付与するブレーキ機構と
    を有することを特徴とする懸垂搬送装置。
  8. 前記巻取ドラムおよび送出プーリ間におけるベルト部材の張力が所定の張力値未満となるように、巻取用連結機構による回転駆動力の伝達量を規制すると共に、前記ブレーキ機構による制動力の付与量を規制する滑りクラッチを有することを特徴とする請求項7に記載の懸垂搬送装置。
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