JP2005021761A - 不純物の除去装置 - Google Patents

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Yasuo Noguchi
康夫 野口
Kenji Takayama
謙次 高山
Shoshi Baba
祥詞 馬場
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Abstract

【課題】粉末状の樹脂材料等の流体が通過する通路の壁面の表面磁束密度を格段に向上させて、磁性を帯びた不純物を効率的にかつ確実に除去する。
【解決手段】不純物2の除去装置10は、内部に粉体状の樹脂その他の流体1が通過する通路14を有する本体12を備えている。この通路14は、通路14内を通過する流体1に含有された磁性を帯びた不純物2を、壁面14aに吸着して流体1から除去する。この通路14は、少なくとも複数の磁石16と、これらの複数の磁石16間に配置されたパーメンジュール18とから形成された相互に対向して配置される本体12の内壁12aの間に形成されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂材料等に混合、撹拌、投入、送給等の処理をする過程において、材料である樹脂等に混入した磁性を帯びた不純物を除去する不純物の除去装置の改良に関し、特に、除去効率の向上と除去性能の維持に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、樹脂成形品を製造する場合においては、原材料である樹脂のブレンダーによる混合、プロペラによる撹拌、ホッパーへの投入、ダクトによる装置間の送給等の過程が伴うが、これらの過程において、ブレンダー、粉砕機等の製造装置が摩耗等をして、樹脂材料中に僅かながら鉄粉等の不純物が混入することがある。
【0003】
これらの磁性を帯びた不純物は、従来から、製造工程の一部に磁石を設置して、この磁石により吸着して除去されるのが一般的であった(例えば、特許文献1乃至3参照)。しかし、これらの製造装置等から生ずる鉄粉等の不純物は、非常に微小、微量である一方、材料である樹脂からは確実に除去する必要があるため、その吸着性能をより一層向上させることが望まれると共に、そのためには、吸着性能の劣化(減磁)を防止することも必要となる。
【0004】
この場合、まず、吸着性能を向上させるためには、複数の磁石をヨークを介して交互に同極同士が向かい合うようにして配置することが考えられる(例えば、特許文献1参照)。しかし、単に、同極同士を向かい合わせるだけでは必ずしも充分に吸着能力を高めることはできなかった。
【0005】
そこで、複数の磁石自体の磁力を高めること、具体的には、残留磁束密度が1.0テスラ〜1.5テスラの高い残留磁束密度を有する永久磁石を使用して、吸着性能を高めることが提案されている(例えば、特許文献2及び3参照)。しかし、従来の複数の磁石をヨークを介して交互に配置する構成において、永久磁石自体の残留磁束密度を高めるのには限界があったため、より一層吸着性能を高めることが望まれていた。
【0006】
一方、磁石の表面磁束密度の低減(減磁)をできるだけ防止して吸着性能を維持するためには、永久磁石の表面を保護層で被覆して、磁石の摩耗、損傷を防止することが考えられる(例えば、特許文献2参照)。この場合、保護層内部の磁石の磁力を外部に向けて適切に発揮させるためには、この保護層を、磁力を透過する非磁性体から形成する必要があり、このような保護層として、具体的には、オーステナイト系のステンレス素材から保護層を形成することが提案されている(同じく特許文献2参照)。
【0007】
しかし、オーステナイト系のステンレス素材は、当初は非磁性体であっても、鉄粉等との摩擦接触や衝突等を繰り返すうちに、次第にマルテンサイト変態して、徐々に磁性を帯びるようになる。従って、従来技術のように保護層をSUS304等のオーステナイト系のステンレス鋼から形成すると、保護層が次第に磁性を帯びて、内部の永久磁石の磁力を外部に透過させて飛ばす能力が次第に低下して、内部の磁石の不純物を吸着する性能が却って劣化する欠点があった。
【0008】
また、吸着された不純物が磁石に蓄積されてくると次第に表面磁束密度が低減し吸着性能も低下するため、磁石の表面に付着した不純物を撤去することも必要となる。この場合、この不純物の撤去作業を手作業により行うと、撤去するまでの間の吸着性能の低下を避けることができないと共に、撤去するまでに多大な手間と時間を要する問題があった。
【0009】
【特許文献1】
特開2003−80107号公報
【特許文献2】
特開2002−273264号公報
【特許文献3】
特開2003−10728号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、上記の問題点に鑑み、磁石の吸着性能をより一層向上させると共に、その吸着性能の低下や磁石の摩耗を抑制して、不純物を簡易にかつ効率的に除去することができる不純物の除去装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するための第1の手段として、内部に粉体状の樹脂その他の流体が通過する通路を有する本体を備え、この通路は通路内を通過する流体に含有された磁性を帯びた不純物を壁面に吸着して流体から除去する不純物の除去装置であって、この通路は、少なくとも複数の磁石とこれらの複数の磁石間に配置されたパーメンジュールとから形成された相互に対向して配置される本体内壁の間に形成されていることを特徴とする不純物の除去装置を提供するものである。
【0012】
このように、通路を形成する相対向する本体の内壁を、複数の磁石の間に、約2.3テスラ程度の非常に高い飽和磁束密度を有するパーメンジュール(鉄コバルト合金)を配置して形成すると、このパーメンジュールの磁極に磁束が集中して、通路の壁面の表面磁束密度が向上し、内壁(磁極)間のギャップである通路に、非常に高い磁界、具体的には、3テスラ〜4テスラ前後の磁界を発生させることができるので、不純物を通路の壁面へ吸着する除去性能を格段に向上させることができる。
【0013】
本発明は、上記の課題を解決するための第2の手段として、上記第1の解決手段において、複数の磁石は、直方体のネオジム系磁石であることを特徴とする不純物の除去装置を提供するものである。
【0014】
このように、複数の磁石として、稀土類系、その中でも特に、ネオジム系の永久磁石を使用すると、ネオジム系の永久磁石は、約1.2テスラ〜1.5テスラの比較的高い残留磁束密度を有するため、パーメンジュールの磁極への磁束の集中効率を高めることができると共に、このネオジム系の永久磁石を直方体状で使用して通路を形成すると、磁石を複雑な配置や形状とすることなく、高い磁界を有する通路を簡易にかつ比較的低コストで形成することができる。
【0015】
本発明は、上記の課題を解決するための第3の手段として、上記第1又は第2のいずれかの解決手段において、複数の磁石は、S極同士又はN極同士を向かい合わせて配置されていることを特徴とする不純物の除去装置を提供するものである。
【0016】
このように、複数の磁石を同極同士を向かい合わせて配置すると、磁石同士が反発して、より一層大きな磁力線を実現することができ、パーメンジュールの磁極への磁界の集中効率をより一層高めて、通路の壁面の不純物の吸着性能を格段に向上させてることができるので、不純物の除去の効率及び確実性をより一層向上させることができる。
【0017】
本発明は、上記の課題を解決するための第4の手段として、上記第1乃至第3のいずれかの解決手段において、通路を形成する本体内壁の壁面は、鉄不含有金属、鉄不含有金属の合金、セラミックス、サーメットのうちのいずれか又は複数から成る非磁性化物質により被覆されていることを特徴とする不純物の除去装置を提供するものである。
【0018】
このように、本体内壁(通路)の壁面を、例えば、チタン合金等の非磁性体でありながら鉄分(Fe基)を含まない材質により被覆すると、鉄粉等との摩擦接触や衝突等により被覆自体が磁性化して内部の磁石の吸着能力に悪影響を及ぼすことを防止しつつ、同時に通路の壁面を保護して通路の壁面の耐摩耗性等の機械的強度を向上させることもでき、通路に長期耐用性を付与することができる。
【0019】
本発明は、上記の課題を解決するための第5の手段として、上記第4の解決手段において、非磁性化物質は、通路を形成する本体内壁の壁面にジェットコート溶射されて壁面を被覆していることを特徴とする不純物の除去装置を提供するものである。
【0020】
このように、非磁性化物質をジェットコート溶射により本体の内壁間に形成される通路の壁面に溶射すると、ジェットコート溶射は、マッハ5以上の超高速ジェット燃焼ガス流によって被覆材料を溶射するものであるため、プラズマ溶射等に比し、溶射される被覆材料の粒子の衝突エネルギーが増大し、高い衝突力により壁面に高密着力で被覆を形成させることができると同時に、サーメット等の被覆材料の温度による変質を最小限にとどめることができるのみならず、更には、気孔率が非常に小さく緻密で高密度の被覆を形成することができるため、腐食性ガスの浸透をほぼ完全に抑制することができ、被覆をを適切に形成して長期耐用性を確保することができる。更には、ガン形式の溶射設備で簡易に被覆することもできる。
【0021】
本発明は、上記の課題を解決するための第6の手段として、上記第4の解決手段において、非磁性化物質は、プレート状に加工されて通路を形成する本体内壁の壁面に貼付されて壁面を被覆していることを特徴とする不純物の除去装置を提供するものである。
【0022】
このように、非磁性化物質をプレート状に加工して貼付すると、本体内壁(通路)の壁面を簡易にかつ低コストで被覆することができる。
【0023】
本発明は、上記の課題を解決するための第7の手段として、上記第1乃至第3のいずれかの解決手段において、不純物を通路外へ排出する排出手段を更に備えていることを特徴とする不純物の除去装置を提供するものである。
【0024】
このように、本体の内壁間の通路の壁面に吸着された不純物を通路外へ排出する排出手段を設けると、不純物を通路外へ常時排出することにより、通路内に蓄積するのを防止することができるため、通路の壁面の表面磁束密度の低下を簡易に抑制することができると同時に、不純物を容易に回収することができる。より具体的には、以下の第8乃至第13の解決手段により達成することができる。
【0025】
即ち、本発明は、上記の課題を解決するための第8の手段として、上記第7の解決手段において、排出手段は、通路を形成する本体内壁の壁面に沿って循環する搬送ベルトと、不純物を吸引する通路を形成する本体内壁とから成り、搬送ベルトは、不純物を通路を形成する本体内壁に吸引させながら通路外まで搬送することを特徴とする不純物の除去装置を提供するものである。
【0026】
このように、排出手段を本体内壁に沿って循環する搬送ベルトから構成すると、不純物を間断なく通路外へ搬送して撤去することができるため、不純物の蓄積による吸着し能の低下を防止することができると同時に、不純物を通路から簡易に撤去することができる。
【0027】
本発明は、上記の課題を解決するための第9の手段として、上記第8の解決手段において、搬送ベルトは、金属、金属の合金、セラミックス、サーメット、ポリ四フッ化エチレンその他のプラスチックのうちのいずれか又は複数から成る非磁性化物質から形成されていることを特徴とする不純物の除去装置を提供するものである。
【0028】
このように、搬送ベルトを非磁性化物質から形成すると、通路の壁面の磁力を適正に通路内へ透過させることができるため、本体内壁の間に形成される通路の壁面の表面磁束密度を低下させることなく適切に不純物を撤去することができる。
【0029】
本発明は、上記の課題を解決するための第10の手段として、上記第8又は第9のいずれかの解決手段において、搬送ベルトは、0.1〜1.0mmの厚みを有することを特徴とする不純物の除去装置を提供するものである。
【0030】
このように、搬送ベルトの厚みを、0.1〜1.0mmとすると、通路の壁面の磁力を適正に通路内へ透過させることができるため、本体内壁の間に形成される通路の壁面の表面磁束密度を低下させることなく適切に不純物を撤去することができる。
【0031】
本発明は、上記の課題を解決するための第11の手段として、上記第7乃至第10のいずれかの解決手段において、排出手段は、通路の外部に設置され搬送ベルトにより通路を形成する本体内壁に吸引されながら搬送された不純物を搬送ベルトから剥離するスクレーパーを有していることを特徴とする不純物の除去装置を提供するものである。
【0032】
このように、不純物を搬送ベルトから剥離するスクレーパーを設けると、不純物を簡易に回収することができると共に、搬送ベルトの表面を無垢の状態として通路内に再び送り込むことができるため、吸着による搬送能力を適切に維持することができる。
【0033】
本発明は、上記の課題を解決するための第12の手段として、上記第11の解決手段において、スクレーパーは、弾性を有する非磁性材料から形成されていることを特徴とする不純物の除去装置を提供するものである。
【0034】
このように、スクレーパーを弾性を有する非磁性材料から形成すると、不純物の剥離の際に搬送ベルトの損傷を防止することができると同時に、スクレーパーへの不純物の蓄積を防止することができる。より具体的には、次の解決手段により達成することができる。
【0035】
即ち、本発明は、上記の課題を解決するための第13の手段として、上記第12の解決手段において、弾性を有する非磁性材料が、超高密度ポリエチレン、カーボン入りテフロン(登録商標)、グラファイト入りテフロン(登録商標)、モリブデン入り樹脂のいずれかであることを特徴とする不純物の除去装置を提供するものである。
【0036】
本発明は、上記の課題を解決するための第14の手段として、上記第1乃至第13のいずれかの解決手段において、通路が複数の系に分岐されて形成されていることを特徴とする不純物の除去装置を提供するものである。
【0037】
このように、高い吸着性能を有する通路を複数の系に分岐して形成すると、大量の流体を効率的に処理することができると同時に、各系を構成する永久磁石等から成る本体の製造コストを低減することができると同時に各系の本体を軽量化することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明すると、図1は、本発明の不純物の除去装置10を示し、この除去装置10は、図1に示す実施の形態では、内部に粉体状の樹脂その他の流体1が通過する通路14を有する本体12と、この本体12内部の通路14に流体を供給するホッパー15とを備えている。
【0039】
この通路14は、図1及び図2に示すように、ホッパー15から供給され通路14内を通過する流体1に含有された磁性を帯びた不純物2を、磁力により壁面14aに吸着して、流体1から除去する。従って、この壁面14aにより、除去される不純物2は、磁性を帯びた物質であり、主に、各処理装置の摩耗等により処理装置等の材料から僅かながらではあるが生ずるものである。具体的には、一般に、これらの処理装置の材料として用いられる金属製材料、即ち、鉄粉や、衝撃等により剥がれ落ちてマルテンサイト変態により磁性を帯びるに至ったSUS304等のオーステナイト系のステンレス鋼等を挙げることができる。即ち、本発明においては、通路14自体が、一種の磁性フィルタとしての役割を発揮する。
【0040】
この除去装置10の設置箇所としては、特に限定はないが、原材料に物理的、機械的、化学的な何らかの処理をした後に、流体1を搬送、搬出する箇所とすることが好ましい。これらの所定の処理において、処理装置の摩耗等により不純物2が流体1に混入する可能性があるため、不純物2を除去する必要性が高いと共に、これらの後工程に設置することにより、不純物2を効率的にかつ確実に除去することができるからである。
【0041】
従って、例えば、流体1が貯蓄されるバンカーや流体1が投入されるホッパーからの送給路の他、材料を混合する混合装置(ブレンダー)、材料を撹拌するプロペラを有する撹拌装置からの排出口付近や、これらの処理装置間に設置される送給ダクト等の、所定の処理工程後に材料が通過する過程に設置することができる。なお、除去処理をすべき流体1としては、特に限定はなく、個々は粒子状、粉末状の固体であっても集合体として全体で流動する樹脂材料の他、液体状、流動体状等の樹脂材料等であっても良く、更に、流体1であれば磁性材料を除き樹脂材料以外の材質に適用することもできる。
【0042】
このように、処理すべき流体1としては、一般的に樹脂材料が考えられるため、ホッパー15から通路14内に供給された粉体状の流体樹脂等の流体1は、磁性を帯びた不純物2のみが、通路14の壁面14aに吸着され、樹脂材料である流体1自体は通路14を通過して外部へ排出される。これにより、不純物2を樹脂材料である流体1から除去することができる。
【0043】
この通路14は、図1及び図2に示すように、少なくとも複数の磁石16と、これらの複数の磁石16間に配置されたパーメンジュール18とから形成された相互に対向して配置される本体12の内壁12aの間に、内壁12a間のギャップとして形成されている。
【0044】
具体的には、本体12を、図1に示すように、複数の磁石16と、これらの複数の磁石16の間に配置されたパーメンジュール18と、これらの磁石16及びパーメンジュール18を挟持するようにして通路14と反対側の両面に配置されたSS400等から成るヨーク20を、鉄製のケーシング21に封入し、側面をすSUS304等から成るプレートで覆って形成し、図1に示すように、これらの鉄製のケーシング21に隙間を設けると共に、この隙間に連通するようにして、相対向する磁石16、パーメンジュール18をギャップを設けて配置することにより、この本体12の中央部を貫通するように通路14が形成されている。従って、本体12の内壁12aにより、流体14の壁面14aが形成される。
【0045】
このため、通路14の壁面14aは、特に図2に示すように、入り口側から鉄製のケーシング21、磁石16、パーメンジュール18、磁石16、鉄製のケーシング21の順に配置され、流体1は、この通路14内を通過していく。なお、この本体12の内壁12aの間のギャップとして形成される通路14の幅(内壁12a間のギャップ)を3mm〜5mm程度と、通路14の長さを約500mm程度に設定すると、通路14内に強力な磁力を発生させることができ、望ましい。
【0046】
これにより、パーメンジュール18の磁極に磁束が集中して、通路14の壁面14aの表面磁束密度が向上し、内壁12a(磁極)間のギャップである通路14に、非常に高い磁界、具体的には、3テスラ〜4テスラ前後の磁界を発生させることができるので、不純物2を通路12の壁面へ吸着する除去性能を格段に向上させることができる。
【0047】
なお、複数の磁石16としては、磁性を帯びた不純物2を確実に除去できるように、できるだけ高磁力の永久磁石、具体的には、稀土類系、その中でも特に、ネオジム系の永久磁石であって、約1.2テスラ〜1.5テスラの比較的高い残留磁束密度を有する磁石16を使用することが好ましい。これにより、パーメンジュール18の磁極への磁束の集中効率を高めることができる。
【0048】
また、これらの各磁石16は、図1に示すように、このネオジム系の永久磁石16を直方体状で使用して通路を形成している。これにより、磁石16を複雑な配置や形状とすることなく、外部からの減磁界の方向を磁石16の磁化方向に対して直角方向になるように配置して減磁の影響を極力低下させて、簡易にかつ比較的低コストで高い磁界を有する通路14を形成することができる。
【0049】
これらの複数の磁石16は、図2に示すように、パーメンジュール18を介してS極同士又はN極同士を向かい合わせて配置することが好ましい。これにより各磁石16同士が反発して、より一層大きな磁力線を実現することができ、パーメンジュール18の磁極への磁界の集中効率をより一層高めて、通路14の壁面14aの不純物2の吸着性能を格段に向上させてることができるので、不純物2の除去の効率及び確実性をより一層向上させることができる。
【0050】
一方、パーメンジュール18は、約2.3テスラ程度の非常に高い飽和磁束密度を有する鉄コバルト合金であるが、より具体的には、鉄49%、コバルト49%、バナジウム2%から成る鉄コバルト合金を約1〜20mmの幅のプレート状に加工して、図1及び図2に示すように、2つの磁石16の間に差し込んで配置する。即ち、従来、磁石16間に配置されていた鉄等の磁性体から成るヨークの代わりに、パーメンジュール18が配置された構造となっている。
【0051】
また、このような通路14を形成する本体12の内壁12aの壁面14aを、図2に示すように、鉄不含有金属、鉄不含有金属の合金、セラミックス、サーメットのうちのいずれか又は複数から成る非磁性化物質22により被覆することが望ましい。このように、通路14の壁面14aを、非磁性体でありながら鉄分(Fe基)を含まない材質により被覆すると、第1に、非磁性材料は磁力を透過させる性質を有するため、内部の磁石16の磁力を外部へ透過させて、その吸着能力を外部(通路14内)の不純物2に対して強力に働かせて、不純物2を確実に吸着させることができる。
【0052】
第2に、鉄粉等の不純物が衝突した際等の衝撃によって、磁石16やパーメンジュール18が摩耗、損傷するのを防止して、磁石16やパーメンジュール18を保護することにより、その吸着性能を適性に発揮させる役割を有する。この場合、着目すべきは、通路14の壁面14aに、単に非磁性材料であるだけではなく、非磁性化物質、即ち、衝撃や摩耗、摩擦等によっても磁性化することがない材料を被覆していることである。これは、非磁性材料であっても、衝撃や摩擦、摩耗等により磁性化する物質を使用すると、通路14の壁面14aが磁性化して内部の磁石16の磁力を透過する能力が低下する結果、磁石16の吸着性能を外部に向けて適性に発揮させることができなくなるおそれがあるからである。従って、非磁性化物質22を被覆することにより、鉄粉等との摩擦接触や衝突等により被覆自体が磁性化して内部の磁石16の吸着能力に悪影響を及ぼすことを防止することができる。これにより、通路14の壁面14aを保護して、通路14の壁面14aの耐摩耗性等の機械的強度を向上させて、通路14に長期耐用性を付与することができる。
【0053】
この場合、通路14の壁面14を被覆する非磁性化物質22としては、一般的には非鉄金属材料が該当するが、具体的には、第1には、チタン合金(Ti合金)を挙げることができる。チタン合金は、非磁性体であって内部の磁石16の磁力を適性に透過させることができると同時に、鉄分を含まないため摩擦等により磁性化することもないので、磁石16の性能を低下させる原因となることもなく、更に、高強度、耐腐食性に富むため通路14の壁面14aに機械的、化学的な耐摩耗性を付与する上でも好適である。このようなチタン合金としては、例えば、Ti−6Al−4V、Ti−6Al−6V−2S等を挙げることができる。
【0054】
その他の非鉄金属材料の合金としては、非磁性体で磁力を透過する能力を有しつつ、充分な耐摩耗性、加工性等を考慮して、CoNiCrAlY、CoMoCr、NiCrMo、ZnO、CrO、Cr等を、いずれか又は適宜複数組み合わせて使用することもできる。合金の中でも、特にこれらの特定種類の合金を使用すると、通路14の壁面14aへの密着力を高めて充分な硬度、耐久性を確保することができると共に、後述する溶射処理を適切に行うことができるからである。また、セラミックスとしては、Al、ZrO、Cr、TiO等を使用することができる。
【0055】
更に、サーメットとしては、WC−12Co、WC−17Co、WC27−NiCr、WC−14CoCr、WC/TiC−17Ni、Cr−25NiCr等の炭化物サーメット等をいずれか又は適宜複数組み合わせて使用することができる。炭化物サーメットの中でも、特に、これらの特定種類の非磁性化物質22を使用すると、通路14の壁面14aへの密着力を高めて充分な硬度、耐久性を確保することができると共に、後述する溶射処理を適切に行うことができるからである。その他のサーメットとしては、ジルコニア、ジルコニアニッケルアルミナイド複合、アルミナニッケルアルミナイド複合非炭化物サーメットを使用することもできる。
【0056】
なお、上記の炭化物サーメットと合金のうちのいずれを選択するかについては、総じて、炭化物サーメットを使用した場合には、気孔率が極めて低く緻密な皮膜16を形成するのに適しており、合金を使用した場合には、耐熱性が要求される皮膜16を形成するのに適しているといえるため、これらの基準に用途に応じて適宜設定することができる。
【0057】
この場合、これらの非磁性化物質22は、適宜な方法で、通路14を形成する本体12の内壁12aの壁面(通路14の壁面14a)を被覆することができるが、その手段として、具体的には、第1にジェットコート溶射を挙げることができる。このジェットコート溶射は、ガン形式の溶射機を使用して、マッハ5以上の超高速ジェット燃焼ガス流によって非磁性化物質22を、通路14の壁面14aに溶射するものであり、このため、プラズマ溶射等に比し、溶射される皮膜材料Aの粒子の衝突エネルギーを増大させることができるため、高い衝突力により通路14の壁面14aに高密着力で被覆させることができる。従って、非磁性化物質22が、通路14の壁面14aから剥離等することがなく、耐摩耗性、耐衝撃性を、長期にわたって発揮することができる。
【0058】
また、ジェットコート溶射は、合金、サーメット等の非磁性化物質22の温度による変質を最小限にとどめることができるのみならず、更には、気孔率が非常に小さく緻密で高密度の被覆とすることができるため、腐食性ガスの浸透をほぼ完全に抑制することができ、通路14の壁面14aを適切に被覆して長期の耐用性を確保することができる。更には、上記のように、ガン形式の溶射機で被覆することもできるため、加工処理の場所を選ばず、コストの低減も図ることができる。
【0059】
なお、非磁性化物質22の溶射は、このジェトコートによることが望ましいが、非磁性化物質22を適切に溶射して、充分な密着力、高密度を確保することができれば、必ずしもこのジェットコート溶射に限定されるものではなく、他の、例えば、プラズマ溶射等によることもできる。
【0060】
また、通路14の壁面14aを非磁性化物質22で被覆する他の手段として、非磁性化物質22は、プレート状に加工して、これを通路14を形成する本体12の内壁12aの壁面(通路14の壁面14a)に貼付することもできる。これによれば、通路14の壁面14aを簡易にかつ低コストで被覆することができる。
【0061】
なお、上記のいずれの被覆方法においても、この非磁性化物質22の肉厚(厚み)は、あまりに厚すぎると、内部の磁石16の吸着能力を低下させる一方、あまりに薄過ぎると磁性化防止作用及び耐摩耗性を適切に発揮することができないため、10μm〜500μmが好ましく、50〜200μm程度とすると、吸着能力と磁性化防止、機械的強度とを適切に両立させることができ、望ましい。
【0062】
本発明の不純物2の除去装置10の他の実施の形態として、図3に示すように、不純物2を通路14外へ排出する排出手段24を更に設けることができる。この排出手段24は、具体的には、図3に示すように、通路14を形成する本体12の内壁12aの壁面(通路14の壁面14a)に沿って循環する搬送ベルト26と、不純物2を吸引する通路14を形成する本体12の内壁12aと、通路14の外部に設置され不純物2を搬送ベルト26から剥離するスクレーパー28と、このスクレーパー28により撤去された不純物2を回収する集積トレイ30と、回転して搬送ベルト26を駆動する駆動部27とから成っている。
【0063】
従って、不純物2は、図3に示すように、通路14を形成する本体12の内壁12aに吸引されながら搬送ベルト26上に引き寄せられて、搬送ベルト26により通路14外まで搬送される。これにより、除去作業中において、不純物2を、通路14外へ間断なく常時排出することができ、通路14内に蓄積するのを防止することができるため、通路14の壁面14aの表面磁束密度の低下を簡易に抑制することができると同時に、不純物2を容易に回収することができる。
【0064】
搬送ベルト26を通路14内に循環させる駆動部27としては、図示しないモーター等により回転するローラー27Aの他、プーリー等の適宜な手段を使用することができ、これらの駆動部27は、搬送ベルト26を、処理すべき流体1と同じ方向に進行するように駆動する。なお、この場合には、流体1の自然落下と、搬送ベルト26による搬送を適切に実現するため、図3に示すように、通路14を若干傾斜させて配置することが好ましい。
【0065】
搬送ベルト26は、金属、金属の合金、セラミックス、サーメット、ポリ四フッ化エチレンその他のプラスチックのうちのいずれか又は複数から成る非磁性化物質から形成することが好ましい。これにより、通路14の壁面14aの磁力を適正に通路14内へ透過させることができるため、本体12の内壁12aの間に形成される通路14の壁面14aの表面磁束密度を低下させることなく適切に不純物2を撤去することができる。この搬送ベルト26を形成する非磁性化物質としては、上述した通路14の壁面14aへの被覆と同様の材料を使用することができる。また、この搬送ベルト26は、0.1〜1.0mm程度の厚みとすると、通路14の壁面14aの磁力を、適正に通路14内へ透過させることができるため、好ましい。
【0066】
スクレーパー28は、図3に示すように、搬送ベルト26に当接して、搬送ベルト26により通路14を形成する本体12の内壁12aに吸引されながら搬送された不純物2を、搬送ベルト26から剥離する。このため、不純物2を簡易に回収することができると共に、搬送ベルト26の表面を無垢の状態として通路14内に再び送り込むことができるため、吸着による搬送能力を適切に維持することができる。
【0067】
この場合、スクレーパー28は、搬送ベルト26から不純物2を掻き取るため、不純物の剥離の際に搬送ベルト26を損傷させないように、弾性材料から形成することが好ましい。同時に、このスクレーパー28自体に、撤去した磁性を帯びた不純物2が付着して、不純物2が蓄積するのを防止するため、非磁性材料から形成することが好ましい。このような弾性を有する非磁性材料としては、例えば、超高密度ポリエチレン、カーボン入りテフロン(登録商標)、グラファイト入りテフロン(登録商標)、モリブデン入り樹脂等を挙げることができる。なお、集積トレイ30は、図3に示すように、このスクレーパー28の下方に設置されるが、確実に不純物を回収することができるよう、磁性を帯びた不純物2を吸着できる磁性材料から形成することが好ましい。
【0068】
本発明の不純物2の除去装置10の更に他の実施の形態について、図4を参照しながら説明すると、この図4に示す実施の形態では、単一の通路14のみが設定されている図1及び図3に示す実施の形態と異なり、通路14が複数の系に分岐されて形成されている。これにより、大量の流体1を効率的に処理することができると同時に、各系を構成する永久磁石16等から成る本体12の製造コストを低減することができると同時に各系の本体12を軽量化することができる。
【0069】
【発明の効果】
本発明によれば、上記のように、通路を形成する相対向する本体の内壁を、複数の磁石の間に、約2.3テスラ程度の非常に高い飽和磁束密度を有するパーメンジュール(鉄コバルト合金)を配置して形成しているため、このパーメンジュールの磁極に磁束が集中して、通路の壁面の表面磁束密度が向上し、内壁(磁極)間のギャップである通路に、非常に高い磁界、具体的には、4テスラ前後の磁界を発生させることができるので、不純物を通路の壁面へ吸着する除去性能を格段に向上させることができる実益がある。
【0070】
本発明によれば、上記のように、複数の磁石として、稀土類系、その中でも特に、約1.2テスラ〜1.5テスラの比較的高い残留磁束密度を有するネオジム系の永久磁石を使用しているため、パーメンジュールの磁極への磁束の集中効率を高めることができると共に、このネオジム系の永久磁石を直方体状で使用して通路を形成しているため、磁石を複雑な配置や形状とすることなく、高い磁界を有する通路を簡易にかつ比較的低コストで形成することができる実益がある。
【0071】
本発明によれば、上記のように、複数の磁石を同極同士を向かい合わせて配置しているため、磁石同士が反発して、より一層大きな磁力線を実現することができ、パーメンジュールの磁極への磁界の集中効率をより一層高めて、通路の壁面の不純物の吸着性能を格段に向上させてることができるので、不純物の除去の効率及び確実性をより一層向上させることができる実益がある。
【0072】
本発明によれば、上記のように、本体内壁(通路)の壁面を、例えば、チタン合金等の非磁性体でありながら鉄分(Fe基)を含まない材質により被覆しているため、鉄粉等との摩擦接触や衝突等により被覆自体が磁性化して内部の磁石の吸着能力に悪影響を及ぼすことを防止しつつ、同時に通路の壁面を保護して通路の壁面の耐摩耗性等の機械的強度を向上させることもでき、通路に長期耐用性を付与することができる実益がある。
【0073】
本発明によれば、上記のように、非磁性化物質をジェットコート溶射により本体の内壁間に形成される通路の壁面に溶射しているため、ジェットコート溶射は、マッハ5以上の超高速ジェット燃焼ガス流によって被覆材料を溶射するものであるので、プラズマ溶射等に比し、溶射される被覆材料の粒子の衝突エネルギーが増大し、高い衝突力により壁面に高密着力で被覆を形成させることができると同時に、サーメット等の被覆材料の温度による変質を最小限にとどめることができるのみならず、更には、気孔率が非常に小さく緻密で高密度の被覆を形成することができるため、腐食性ガスの浸透をほぼ完全に抑制することができ、被覆をを適切に形成して長期耐用性を確保することができ、更には、ガン形式の溶射設備で簡易に被覆することもできる実益がある。
【0074】
本発明によれば、上記のように、非磁性化物質をプレート状に加工して貼付しているため、本体内壁(通路)の壁面を簡易にかつ低コストで被覆することができる実益がある。
【0075】
本発明によれば、上記のように、本体の内壁間の通路の壁面に吸着された不純物を通路外へ排出する排出手段を設けているため、不純物を通路外へ常時排出することにより、通路内に蓄積するのを防止することができるので、通路の壁面の表面磁束密度の低下を簡易に抑制することができると同時に、不純物を容易に回収することができる実益がある。
【0076】
本発明によれば、上記のように、排出手段を本体内壁に沿って循環する搬送ベルトから構成しているため、不純物を間断なく通路外へ搬送して撤去することができるので、不純物の蓄積による吸着性能の低下を防止することができると同時に、不純物を通路から簡易に撤去することができる実益がある。
【0077】
本発明によれば、上記のように、不純物の搬送ベルトを非磁性化物質から形成しているため、通路の壁面の磁力を適正に通路内へ透過させることができるので、本体内壁の間に形成される通路の壁面の表面磁束密度を低下させることなく適切に不純物を撤去することができる実益がある。
【0078】
本発明によれば、上記のように、搬送ベルトの厚みを、0.1〜1.0mmとしているため、通路の壁面の磁力を適正に通路内へ透過させることができるので、本体内壁の間に形成される通路の壁面の表面磁束密度を低下させることなく適切に不純物を撤去することができる実益がある。
【0079】
本発明によれば、上記のように、不純物を搬送ベルトから剥離するスクレーパーを設けているため、不純物を簡易に回収することができると共に、搬送ベルトの表面を無垢の状態として通路内に再び送り込むことができるので、吸着による搬送能力を適切に維持することができる実益がある。
【0080】
本発明によれば、上記のように、スクレーパーを、例えば、超高密度ポリエチレン等の弾性を有する非磁性材料から形成しているため、不純物の剥離の際に搬送ベルトの損傷を防止することができると同時に、スクレーパーへの不純物の蓄積を防止することができる実益がある。
【0081】
本発明によれば、上記のように、高い吸着性能を有する通路を複数の系に分岐して形成しているため、大量の流体を効率的に処理することができると同時に、各系を構成する永久磁石等から成る本体の製造コストを低減することができると同時に各系の本体を軽量化することができる実益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の不純物の除去装置の概略斜視図である。
【図2】本発明にも散られる通路の拡大縦断面図である。
【図3】本発明の不純物の除去装置の他の実施の形態の概略正面図である。
【図4】本発明の不純物の除去装置の更に他の実施の形態の概略図である。
【符号の説明】
1 流体
2 不純物
10 不純物の除去装置
12 本体
12a 本体内壁
14 通路
14a 通路の壁面
15 ホッパー
16 磁石
18 パーメンジュール
20 ヨーク
21 ケーシング
22 非磁性化物質
24 排出手段
26 搬送ベルト
27 ローラー
28 スクレーパー
30 集積トレイ

Claims (14)

  1. 内部に粉体状の樹脂その他の流体が通過する通路を有する本体を備え、前記通路は前記通路内を通過する流体に含有された磁性を帯びた不純物を壁面に吸着して前記流体から除去する不純物の除去装置であって、前記通路は、少なくとも複数の磁石と前記複数の磁石間に配置されたパーメンジュールとから形成された相互に対向して配置される本体内壁の間に形成されていることを特徴とする不純物の除去装置。
  2. 請求項1に記載された不純物の除去装置であって、前記複数の磁石は、直方体のネオジム系磁石であることを特徴とする不純物の除去装置。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された不純物の除去装置であって、前記複数の磁石は、S極同士又はN極同士を向かい合わせて配置されていることを特徴とする不純物の除去装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された不純物の除去装置であって、前記通路を形成する本体内壁の壁面は、鉄不含有金属、鉄不含有金属の合金、セラミックス、サーメットのうちのいずれか又は複数から成る非磁性化物質により被覆されていることを特徴とする不純物の除去装置。
  5. 請求項4に記載された不純物の除去装置であって、前記非磁性化物質は、前記通路を形成する本体内壁の壁面にジェットコート溶射されて前記壁面を被覆していることを特徴とする不純物の除去装置。
  6. 請求項4に記載された不純物の除去装置であって、前記非磁性化物質は、プレート状に加工されて前記通路を形成する本体内壁の壁面に貼付されて前記壁面を被覆していることを特徴とする不純物の除去装置。
  7. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された不純物の除去装置であって、前記不純物を前記通路外へ排出する排出手段を更に備えていることを特徴とする不純物の除去装置。
  8. 請求項7に記載された不純物の除去装置であって、前記排出手段は、前記通路を形成する本体内壁の壁面に沿って循環する搬送ベルトと、前記不純物を吸引する前記通路を形成する本体内壁とから成り、前記搬送ベルトは、前記不純物を前記通路を形成する本体内壁に吸引させながら前記通路外まで搬送することを特徴とする不純物の除去装置。
  9. 請求項8に記載された不純物の除去装置であって、前記搬送ベルトは、鉄不含有金属、鉄不含有金属の合金、セラミックス、サーメット、ポリ四フッ化エチレンその他のプラスチックのうちのいずれか又は複数から成る非磁性化物質から形成されていることを特徴とする不純物の除去装置。
  10. 請求項8又は請求項9のいずれかに記載された不純物の除去装置であって、前記搬送ベルトは、0.1〜1.0mmの厚みを有することを特徴とする不純物の除去装置。
  11. 請求項7乃至請求項10のいずれかに記載された不純物の除去装置であって、前記排出手段は、前記通路の外部に設置され前記搬送ベルトにより前記通路を形成する本体内壁に吸引されながら搬送された前記不純物を前記搬送ベルトから剥離するスクレーパーを有していることを特徴とする不純物の除去装置。
  12. 請求項11に記載された不純物の除去装置であって、前記スクレーパーは、弾性を有する非磁性材料から形成されていることを特徴とする不純物の除去装置。
  13. 請求項12に記載された不純物の除去装置であって、前記弾性を有する非磁性材料が、超高密度ポリエチレン、カーボン入りテフロン(登録商標)、グラファイト入りテフロン(登録商標)、モリブデン入り樹脂のいずれかであることを特徴とする不純物の除去装置。
  14. 請求項1乃至請求項13のいずれかに記載された不純物の除去装置であって、前記通路が複数の系に分岐されて形成されていることを特徴とする不純物の除去装置。
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