JP2005020159A - 携帯通信機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】近接非接触通信用アンテナの交換を容易に行うことができ、リペア性向上を図ることができる携帯通信機器を提供する。
【解決手段】近接非接触通信機能を有するとともに電池ユニット2Aを着脱自在に備える携帯通信機器であって、電池ユニット2Aの内部に、電池本体21とともに近接非接触通信用のアンテナ22とを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】近接非接触通信機能を有するとともに電池ユニット2Aを着脱自在に備える携帯通信機器であって、電池ユニット2Aの内部に、電池本体21とともに近接非接触通信用のアンテナ22とを有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、近接非接触通信機能を有する携帯通信機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、個人情報、例えば電話帳などのデータが記憶された電子データを携帯電話機へ複写したり、病院や薬局などでの電子カルテの読取・書込や住民票・戸籍などの電子化された住民台帳データの閲覧・請求などを行ったり、個人の趣味のデータ(音楽や画像などの各種データ)を自己の携帯電話機などへ転送・複写・記憶させたり、自動販売機などのプリペイド用として金額データを所望の電子機器へ読取って入力したり、或いは遊園地・駅などでの改札通過用のパスなどとして使用することができる、換言すれば、通信相手を接触あるいは密着する程度まで近接させて、具体的には電界或いは磁界の作用する凡そ10cm以下程度の近接領域において、電界或いは磁界を利用して通信を行う通信システム(以下、これを「近接非接触通信システム」とよぶ)の開発要求が高まってきている。
【0003】
このため、携帯通信機器に搭載された近接非接触通信部と、近接非接触通信カードとの間で近接非接触通信を行うことができる近接非接触通信システムが各種検討されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
例えば、このような近接非接触通信システムに対応する携帯通信機器としては、図9に示すように、メイン側筐体101とLCD側筐体102とを備えた折畳式(勿論、棒状(ストレート状)でも構わない)であって、メイン側筐体101内部に、図示外の基地局との送受信を行う携帯電話用のアンテナ103と、近接非接触通信用カード110との間で近接非接触通信を行う近接非接触通信用アンテナ104などとを備えたものが各種提案されている。なお、同図において、符号106は、給電用の電池ユニット120を収容させ電池蓋105で閉じる電池室を示す。
【0005】
このような近接非接触通信機能を有する携帯通信機器では、携帯電話用のアンテナ103を介して基地局と通話もしくはデータ通信などを行う一方、近接非接触通信用カード110を携帯通信機器内のメイン側筐体101の一面(図9では上面)近傍に設けた近接非接触通信用アンテナ104へ密着させたり近づけてかざしたりすることにより、携帯通信機器内の近接非接触通信用アンテナ104と近接非接触通信用カード110とで近接非接触通信を行うことができるように構成されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−236901号公報(段落[0002])
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近接非接触通信用の携帯通信機器では、前述したように、その近接非接触通信用のアンテナが携帯通信機器の筐体外部でなく筐体内部に設置してあるので、近接非接触通信用アンテナが故障して交換又は修理が必要となった場合、携帯通信機器の筐体部分を分解し、筐体内部の故障した近接非接触通信用アンテナを新しいものと交換したり修理することが必要となる。
【0008】
しかしながら、通常、この近接非接触通信用のアンテナの取替えなどを行う場合、本来予定されている所要の機能を発揮させるようにするには、設置位置の調整作業が別途必要であり、その作業は細かいデリケートな作業を要求されるので困難を伴っている。
即ち、この近接非接触通信用のアンテナは、筐体内部で搭載される位置が僅かにずれただけでも特性が微妙に変わってしまうため、細かな調整作業を施して同調状態などを確認する必要があり、リペア性が悪いという問題がある。
【0009】
しかも、携帯通信機器は、年々小型化される傾向にあり、そのため近接非接触通信用のアンテナも小型化する傾向にあるといった事情から、この小型化されているアンテナについてその調整作業を行おうとすると、一層細かいデリケートな調整作業が必要になる。
【0010】
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたものであり、近接非接触通信用のアンテナの交換を容易に行うことができ、リペア性向上を図ることができる携帯通信機器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の携帯通信機器は、近接非接触通信機能を有するとともに電池ユニットを着脱自在に備える携帯通信機器であって、
前記電池ユニットの内部に、電池本体とともに前記近接非接触通信用のアンテナとを有する構成となっている。
【0012】
この構成により、電池ユニットに近接非接触通信用のアンテナが内蔵されている場合、その近接非接触通信用のアンテナが故障したときには、電池ユニットを別の新しいものと交換するだけで済むから、その近接非接触通信用アンテナの交換を容易に行うことができる。
しかも、この近接非接触通信用のアンテナは、携帯電話用のアンテナと異なり、外部に突出した状態で設置されていないから、使用者が直接接触することによる破損や破壊が防止できる。
【0013】
更に、この構成により、例えば携帯通信機器で近接非接触通信を行わない別タイプのものとして使用する場合には、近接非接触通信用のアンテナが内蔵された電池ユニットを、近接非接触通信用のアンテナを内蔵させずに、その分大容量の電池を内蔵させた大容量電池ユニットに変えることができるので、携帯通信機器の電池寿命を伸ばすことができる。
【0014】
また、本発明の携帯通信機器は、前記電池ユニット内部の、前記電池本体と前記近接非接触通信用のアンテナとの間に電磁干渉抑制部材を有する構成となっている。
【0015】
この構成により、近接非接触通信用のアンテナと外部の通信相手との間で近接非接触通信を行う際に、電池ユニット内部の電池本体側から近接非接触通信用のアンテナへ、電磁的な悪影響がもたらされるのを電磁干渉抑制部材で防止することができる。
【0016】
また、本発明の携帯通信機器は、前記近接非接触通信用のアンテナの前記電池本体と対向する部分に電磁干渉抑制シート若しくは電磁干渉抑制膜を有する構成となっている。
【0017】
この構成により、近接非接触通信用のアンテナと外部の通信相手との間で近接非接触通信を行う際に、電池ユニット内部の電池本体側から近接非接触通信用のアンテナへ、電磁的な悪影響がもたらされるのを電磁干渉抑制シート若しくは電磁干渉抑制膜で防止することができる。
【0018】
また、本発明の携帯通信機器は、近接非接触通信機能を有するとともに、電池ユニットを着脱自在に収容して電池蓋で閉じる電池室を備える携帯通信機器であって、
前記電池蓋の内部に前記近接非接触通信用のアンテナを有する構成となっている。
【0019】
この構成により、電池蓋に近接非接触通信用のアンテナが内蔵されている場合、その近接非接触通信用のアンテナが故障したときには、電池蓋を新しいものに交換するだけで済むから、その近接非接触通信用アンテナの交換を容易にすることができる。
【0020】
また、本発明の携帯通信機器は、前記近接非接触通信用のアンテナよりも前記電池ユニット寄りの前記電池蓋内部に、電磁干渉抑制部材を設けてある構成となっている。
【0021】
この構成により、近接非接触通信用のアンテナと外部の通信相手との間で近接非接触通信を行う際に、電池ユニット内部の電池本体側から近接非接触通信用のアンテナへ、電磁的な悪影響がもたらされるのを電池蓋内部の電磁干渉抑制部材で防止することができる。
【0022】
また、本発明の携帯通信機器は、前記電池蓋内部の前記近接非接触通信用のアンテナの前記電池ユニットと対向する部分に、電磁干渉抑制シート若しくは電磁干渉抑制膜を有する構成となっている。
【0023】
この構成により、近接非接触通信用のアンテナと外部の通信相手との間で近接非接触通信を行う際に、電池ユニット内部の電池本体側から近接非接触通信用のアンテナへ、電磁的な悪影響がもたらされるのを電池蓋内部の電磁干渉抑制シート若しくは電磁干渉抑制膜で防止することができる。
【0024】
また、本発明の携帯通信機器は、前記近接非接触通信機能とともに、携帯電話機能を有する構成となっている。
【0025】
この構成により、近接非接触通信機と携帯電話機とを1台で兼用することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る携帯通信装置について図1に示す。
図1において、この携帯通信装置1は、近接非接触通信機能とともに通常の携帯電話機能を有するものであり、筐体部分が、図示外の操作キーなどを備えた下側筐体11と、図示外のLCDなどを設けた上側筐体12と、これらの筐体を回転自在に連結するヒンジ部13とを有する折畳式の構造となっており、下側筐体11には、携帯電話機用のアンテナ14(以下、これを「第1アンテナ」とよぶ)と、電池ユニット2Aを収容する電池室15と、電池蓋16とを備えている。
【0027】
なお、ここで、「近接非接触通信」とは、「従来の技術」の欄でも述べたように、電界或いは磁界を利用して通信するものであり、周知のように、磁力及び電気力は、クーロンの法則に従う力の一種であって、距離の2乗に反比例する(逆2乗則に従う)といった特徴を有するので、ショートレンジで急激にその力が減少する。このため、本発明での「近接非接触通信」とは、電界或いは磁界の作用する専ら10cm以下程度の近接領域において成立する通信のことをさすものとする。
【0028】
第1アンテナ14は、通常の携帯電話用のアンテナであって、この第1アンテナ14により図示外の基地局との間で通話もしくはデータ通信を行うようになっている。
【0029】
電池室15は、下側筐体11の近接非接触通信カード3を近づけて近接非接触通信を行う一面である外面(これを「近接非接触通信面」とよぶ。図1では、上面に相当する)11において、第1アンテナ14からできるだけ離れた下側筐体11内部の適宜の場所に形成されている。
【0030】
電池蓋16は、電子室15を閉じて電池室15に装着した電池ユニット2Aが電池室15から脱落するのを防止するためのものであるが、この電池蓋16は、後述する近接非接触通信用のアンテナ22(以下、これを「第2アンテナ」とよぶ)とこの通信相手である近接非接触用カード3との間の通信エリア内に配置される。そのため、この電池蓋16は、近接非接触通信に悪影響をもたらさないように、透磁率が低く、かつ、非導電性の物性材料、例えば本実施形では通常一般的に使用される樹脂で形成されている。
【0031】
また、この電池蓋16を電池室15に止め付ける手段としては、例えば下側筐体11にビスなどを用いて着脱自在に螺着させてもよいし、下側筐体11にばね力で係止するラッチ機構などを用いてもよい。また、これ以外の適宜の着脱手段を用いてもよい。
さらに、この電池蓋16は、下側筐体11から完全に分離独立して下側筐体11に着脱させる構成としたが、本発明では特にこの着脱式の電池蓋に限定されるものではなく、例えばヒンジ部などの連結手段で開閉自在に連結された構成であってもよい。
【0032】
一方、電池ユニット2Aは、電池本体21と第2アンテナ22とを内部に納めてユニット化させてあり、適宜の成形材料、例えば本実施形態では、ABS樹脂などのプラスチック材料を用いてインサート成形により一体成形されている。
【0033】
第2アンテナ22は、外部の近接非接触通信用カード3との間で近接非接触通信を行うためのものであり、アンテナ特性が劣化するのを防止するために、電池本体21から必要最低限の距離Dだけ確保するよう離間させて設置するようになっており、電池本体21との間には、次に説明するスペーサ23を設置している。
【0034】
スペーサ23は、前述したように、電池本体21と第2アンテナ22との間を離間させることにより、アンテナ特性の劣化防止などを図るものであり、電池ユニット2Aのハウジング24の表面側の部分と一体に形成された隔壁部分をスペーサとして機能させている。
【0035】
なお、この電池ユニット2Aは、電池室15へセットする際に上下逆向きの状態で装着されるのを防止するため、例えば電池室15の方に凸部(又は凹部などでもよい)を設けるとともに、電池ユニット2Aの対応する部位に凹部(又は凸部などでもよい)を設けるなどの嵌合構造とすれば、逆向き配置による各種トラブルを防止できるので好ましい。
【0036】
従って、このような本発明の第1の実施形態によれば、携帯電話機1に搭載された第2アンテナ22が破損したような場合には、携帯電話機1の電池蓋16を外して電池室15を開き、第2アンテナ22が内蔵された電池ユニット2Aを取出して、別の良品の電池ユニット2Aに交換すれば、第2アンテナ22も良品と同時に交換でき、破損した第2アンテナ22を簡単に修復させることができる。
【0037】
この場合、特に、第2アンテナ22(近接非接触通信用のアンテナ)は、電池ユニット2Aに内蔵してあるため、電池ユニット2Aを別のものに交換しても、携帯電話機1の下側筐体1での第2アンテナ22の設置位置を製造時のバラツキ程度のずれに抑えることができる。このため、第2アンテナ22を新たに設置し直しても、第2アンテナ22の同調状態を再度細かく調整したり確認したりする必要がなく、リペア性を向上することができる。
【0038】
さらに、図1に示す本実施形態のような蓋別体タイプの携帯電話機1において、近接非接触通信を行わないで通常の携帯電話機能のみを有する構成(携帯電話専用タイプ)にするには、電池ユニット2Aを、図2に示すように第2アンテナが内蔵されていない別種類の(大容量)電池ユニット2Bに交換するだけでよく、その他は図1に示す携帯電話機(共用タイプ)1がそのまま使用できる。従って、筐体部分を携帯通信機器と共用化することにより、製造コストの大幅削減を図ることができる。
【0039】
しかも、この図2に示す携帯専用タイプでは、電池ユニット2Bとして、兼用タイプの場合に設けている第2アンテナ22及びスペーサ23の部分が不要となるので、共用タイプに使用するものと同一サイズの電池室15及びこれに収容する同一サイズの電池ユニット2Bであっても、第2アンテナ22及びスペーサ23が不要な分だけ、電池ユニット2Bの電池本体21の容積を拡大することができるとともに、今までと同じ容積の電池室15にその大容量電池が内蔵された電池ユニット2Bを収容することができる。
【0040】
従って、近接非接触通信を行わないときには、近接非接触通信用アンテナ内蔵タイプの電池ユニット2Aを大容量電池ユニット2Bに交換できるため、電池寿命を伸ばすことができる。
【0041】
[第2の実施形態]
図3は、本発明の第2の実施形態に係る携帯通信装置を示す。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複説明を避ける。
第1の実施形態では、電池ユニット2Aと電池蓋16とを別体のもので構成(以下、これを「蓋別体タイプ」とよぶ)した例について説明したが、第2の実施形態では、図3に示すように、電池ユニット4Aに電池蓋として機能する鍔状を呈する蓋部41を突設させた構成(以下、これを「蓋一体タイプ」とよぶ)となっている。
【0042】
このように、図3に示すような電池ユニット2Aと電池蓋16が一体化された電池蓋一体タイプの電池ユニット4Aの場合でも、第1の実施形態と同じく、第2アンテナ22(近接非接触通信用のアンテナ)を破損したり破壊した場合には、別の良品アンテナへの交換が容易である。
【0043】
しかも、近接非接触通信を行わないで通常の携帯電話機能のみを有する構成(携帯電話専用タイプ)の携帯電話機にタイプを変更するには、図2に示す第1の実施形態と同様に、図4に示すように第2アンテナ22を設けていない電池ユニット4Bに取り替えるだけで済ませることが可能となる。しかも、大容量電池を内蔵する電池ユニット4Bを使用できるようになる。
【0044】
従って、このような本発明の第2の実施形態でも、第1の実施形態と同様に、携帯通信機器1に収容する電池ユニット4Aに第2アンテナ22(近接非接触通信用のアンテナ)を内蔵することで、第2アンテナ22が破損した時などには、電池室15から電池ユニット2を取出して新しい電池ユニット2と交換するだけで、第2アンテナ22のリペアを容易に行うことができる。
【0045】
また、本発明の第2の実施形態でも、第1の実施形態と同様に、電池ユニット4Aを別のものに交換しても、第2アンテナ22をせいぜい製造バラツキ程度の位置ずれに抑えて設置できるため、再度第2アンテナ22の同調状態を確認する必要がなく、リペア性を向上できる。
さらに、第1の実施形態と同様に、近接非接触通信を行わないときには、(大容量)電池ユニット4Bに取り替えられるため、電池寿命を伸ばすことができる。
【0046】
[第3の実施形態]
図5は、本発明の第3の実施形態に係る携帯通信装置を示す。なお、本実施形態において、第1、第2の実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複説明を避ける。
図5において、第3の実施形態に係る携帯通信装置は、第1の実施形態とは異なり、電池ユニット5Aには、内蔵する第2アンテナ22(近接非接触通信用のアンテナ)と電池本体21との間に、スペーサの他に電磁干渉抑制部材51を設けている。
【0047】
この電磁干渉抑制部材51は、第2アンテナ22からの電磁波のうち近接非接触通信カード3を配置する方向とは反対方向へ進行するものを吸収させることにより、電池本体21と近接非接触通信用のアンテナである第2アンテナ22が及ぼす磁界作用の結合を防止して、近接非接触通信が有効に行える距離を拡大させるためのものであり、透磁率の高い磁性材料などが使用されている。例えば、本実施形態の電磁干渉抑制部材51では、鉄系の磁性粉末などを用いて、例えば、適宜の接着剤で板状或いはシート状に固めたものや焼結させて板状或いはシート状に固めたものなどを用いてもよい。また、この鉄系の磁性粉末材料の替わりに、フェライトなどの磁性粉末を用いて板状或いはシート状に形成したものであってもよい。
【0048】
なお、本実施形態では、電池ユニット5Aには、内部の電池本体21と近接非接触通信用アンテナ22との間に、電磁干渉抑部材51を有する構成としたが、これ以外に、例えば、第2アンテナ22の電池本体21と対向する面側(図5では下面側)に、電磁干渉抑制シートを貼着させたり電磁干渉抑制膜を形成する構成などとしてもよい。
【0049】
このような本発明の第3の実施形態によれば、電磁干渉抑制タイ1を電池ユニット5A内の電池本体21と第2アンテナ22(近接非接触通信用のアンテナ)との間に配設することで、電池本体21と近接非接触通信用のアンテナ22との結合を防ぐことができ、近接非接触通信の通信距離を伸ばすことができるようになる。
【0050】
また、このような本発明の第3の実施例では、第1の実施形態と同様に、携帯通信機器1に搭載された近接非接触通信用アンテナである第2アンテナ22や電磁干渉抑制部材51が破損したり破壊したような場合には、電池蓋16を取り外して電池室15を開き、第2アンテナ22と電磁干渉抑制部材51とが内蔵された電池ユニット5Aを取出せば、別の良品の電池ユニット5Aに簡単に取り替えることができる。
【0051】
また、本発明の第3の実施形態でも、第2アンテナ22(近接非接触通信用のアンテナ)は電池ユニット5Aに内蔵されて所定位置に固定されているため、電池ユニット5Aを別の新しいものに交換しても、第2アンテナ22の設置位置を電池ユニット5Aの製造時のバラツキ程度の誤差に抑えることができる。このため、再度、第2アンテナ22(近接非接触通信用のアンテナ)の面倒な位調整作業や同調確認作業などが必要がなく、リペア性を向上できる。
【0052】
さらに、本発明の本実施形態でも、前述した第1、第2の実施形態と同様に、近接非接触通信機能を有する携帯通信機器1において、近接非接触通信を行わない携帯電話機能のみを有する構成のものに変更する場合には、電池ユニット5Aに内蔵されていた第2アンテナ22および電磁干渉抑制部材51の体積分だけ、電池本体21を大きく形成できる。その結果、図示しないが、共用タイプに使用する電池ユニット5Aと同一サイズの同じ大きさで、大容量の電池を内蔵する電池ユニットへ交換することができる。
【0053】
また、本発明の第3の実施形態とは別に、図6に示すように、近接非接触通信機能を有する携帯通信機器1において、電池ユニット5A及び電池蓋16の替わりに、図5の電池ユニット5Aと電池蓋16が一体化された蓋部52付きの電池ユニット5Bを使用する場合であっても、第3の実施形態と同様の構成が実施可能である。従って、このような構成の場合にも、近接非接触通信用アンテナ22を破損したり破壊した場合には、第2の実施形態と同様に、電池ユニット5Bだけの交換作業ですみ、交換作業が容易に行える。
【0054】
[第4の実施形態]
図7は、本発明の第4の実施形態に係る携帯通信装置を示す。なお、本実施形態において、第1、第2の実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複説明を避ける。
図7において、第4の実施形態に係る携帯通信装置は、第1の実施形態とは異なり、電池ユニット6Aに電池本体21のみを内蔵するとともに、電池蓋17に第2アンテナ22(近接非接触通信用のアンテナ)を内蔵している。
【0055】
第2アンテナ22は、電池ユニット6Aに対面する電池蓋17の内側面(図7では、下面)寄りをできるだけ避けて、内部中心部又は外面寄り(図7では、上面)に設置するのが好ましい。
即ち、これは、電池蓋17側の第2アンテナ22(近接非接触通信用のアンテナ)が電池ユニット6Aの近傍にくることにより、第2アンテナ22のアンテナ利得(又は特性)が劣化してしまうおそれがあるからである。
【0056】
このような本発明の第4の実施形態でも、携帯通信装置1に搭載された第2アンテナ22(近接非接触通信用のアンテナ)を破損したり破壊したような場合、第2アンテナ22(近接非接触通信用のアンテナ)が内蔵された携帯通信装置の電池蓋17を取外し、別の新しい良品の電池蓋17に交換すれば、第2アンテナ22の修復が簡単に行える。
【0057】
また、本実施形態でも、第2アンテナ22(近接非接触通信用のアンテナ)は、電池蓋17に内蔵されて所定位置に固定されているため、電池蓋17を別の新しい良品などに交換しても、近接非接触通信用のアンテナ22の位置を製造バラツキ程度の誤差に抑えて設置できる。このため、再度、近接非接触通信用のアンテナ22の位置調整や同調などを確認する必要がなく、リペア性を向上することができる。
【0058】
また、近接非接触通信機能を有する携帯通信機器1において、近接非接触通信を行わない場合、図示しないが、図2に示す第1の実施形態の場合と同様に、電池蓋17と電池ユニット6Aとを、電池本体21のみが内蔵された厚手で大容量の電池ユニット(図2の電池ユニット2Bと同じもの)と、第2アンテナ22が内蔵されない薄手の電池蓋(図2の電池蓋16と同じもの)とに交換することもできる。即ち、電池蓋17に内蔵されていた近接非接触通信用のアンテナ22の体積分だけ、電池本体21を大きくすることができる。
このため、製造機種として、携帯電話機能のみを有するタイプの携帯通信機器1に変更する場合、電池蓋と電池ユニットとの合計容積が、電池蓋17と電池ユニット6Aの合計容積と同一であっても、これまでの実施形態と同様に大容量の電池ユニットを使用することができ、電池寿命を伸ばすことができる。
【0059】
[第5の実施形態]
図8は、本発明の第5の実施形態に係る携帯通信装置を示す。なお、本実施形態において、第3、第4の実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複説明を避ける。
図8において、第5の実施形態に係る携帯通信装置は、第4の実施形態と同様に電池ユニット6Aには電池本体21のみを内蔵するが、第4の実施形態とは異なり、電池蓋18には第2アンテナ22(近接非接触通信用のアンテナ)とともに電波干渉抑制部材51を内蔵している。
【0060】
なお、本発明の第5の実施形態では、電池蓋18には内部の第2アンテナ22よりも電池ユニット6A寄り(図8では、第2アンテナ22設置位置よりも下部)に、電磁干渉抑部材51を配設する構成としたが、これ以外に、第3の実施形態で述べたように、例えば第2アンテナの電池ユニット6Aと対向する面側(図8では下面側)に、電磁干渉抑制シートを貼着させたり電磁干渉抑制膜を塗布する構成などとしてもよい。
【0061】
このような本発明の第5の実施形態によれば、第3の実施形態と同様に、電磁干渉抑制部材51を電池蓋18内の電池面側に設置することで、電池本体21と近接非接触通信用アンテナ22との結合を防ぐことができ、近接非接触通信の通信距離を伸ばすことができる。
【0062】
また、本実施形態でも、第4の実施形態と同様に、携帯通信機器1の電池蓋18に内蔵された第2アンテナ22を破損したり破壊したような場合には、その電池蓋18を取外し、別に新しい良品の電池蓋18に交換すれば、第2アンテナ22の修復が簡単に行える。
【0063】
さらに本実施形態でも、第4の実施形態と同様に、第2アンテナ22(近接非接触通信用のアンテナ)は、電池蓋18に内蔵されて所定位置に固定されているため、電池蓋18を別の新しい良品などに交換しても、近接非接触通信用のアンテナ22の位置を製造バラツキ程度の誤差に抑えて設置できるため、再度、近接非接触通信用のアンテナ22の同調を確認する必要がなく、リペア性を向上することができる。
【0064】
また、近接非接触通信機能を有する携帯通信機器1において、近接非接触通信を行わないタイプに変更する場合、図示しないが、図2に示す第1の実施形態の場合と同様に、電池蓋18と電池ユニット6Aとを、電池本体のみが内蔵された厚手で大容量の電池ユニット(図2の電池ユニット2Bと同じもの)と、第2アンテナ22が内蔵されない薄手の電池蓋(図2の電池蓋16と同じもの)とに交換することができる。
即ち、電池蓋18に内蔵されていた近接非接触通信用のアンテナ22及び電波干渉抑制部材51の体積分だけ、電池本体を大きくすることができる。このため、本実施形態でも、大容量の電池ユニットを使用することができ、電池寿命を伸ばすことができる。
【0065】
なお、第2アンテナと、携帯通信機器内部の近接非接触通信回路(図示せず)との電気的な接続は、電池ユニットまたは電池蓋の適宜の箇所に設けた接続端子と下側筐体の対応する箇所に設けた接続端子(いずれも図示せず)との接触によって行うように構成されている。
【0066】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明によれば、近接非接触通信機能を有する携帯通信機器において、近接非接触通信用のアンテナを携帯移動体電話装置の電池ユニットもしくは電池蓋に内蔵することにより、近接非接触通信用のアンテナ交換が容易になるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る携帯通信装置及びこれに収容した電池ユニットなどを示す概略構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る携帯通信装置を携帯電話機としてのみ使用する場合の電池ユニットなどを示す概略構成図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る携帯通信装置及びこれに収容した電池ユニットなどを示す概略構成図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る携帯通信装置を携帯電話機としてのみ使用する場合の電池ユニットなどを示す概略構成図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る携帯通信装置及びこれに収容した電池ユニットなどを示す概略構成図である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係る携帯通信装置を携帯電話機としてのみ使用する場合の電池ユニットなどを示す概略構成図である。
【図7】本発明の第4の実施形態に係る携帯通信装置及びこれに収容した電池蓋などを示す概略構成図である。
【図8】本発明の第5の実施形態に係る携帯通信装置及びこれに収容した電池蓋などを示す概略構成図である。
【図9】従来の側面構造図である。
【符号の説明】
1 携帯通信装置
11 下側筐体
11A 近接非接触通信面
12 上側筐体
13 ヒンジ部
14 携帯電話機用のアンテナ(第1アンテナ)
15 電池室
16 電池蓋
17 電池蓋
18 電池蓋
2A 電池ユニット
2B 電池ユニット(大容量)
21 電池本体
22 近接非接触通信用のアンテナ(第2アンテナ)
23 スペーサ
24 ハウジング
3 外部近接非接触用カード
4A 電池ユニット
4B 電池ユニット(大容量)
41 蓋部
5A 電池ユニット
5B 電池ユニット
51 電磁干渉抑制部材
52 蓋部
6A 電池ユニット
101 下側筐体
102 上側筐体
103 携帯電話機用のアンテナ
104 近接非接触通信用のアンテナ
105 電池蓋
106 電池室
110 外部近接非接触通信用カード
120 電池ユニット
【発明の属する技術分野】
本発明は、近接非接触通信機能を有する携帯通信機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、個人情報、例えば電話帳などのデータが記憶された電子データを携帯電話機へ複写したり、病院や薬局などでの電子カルテの読取・書込や住民票・戸籍などの電子化された住民台帳データの閲覧・請求などを行ったり、個人の趣味のデータ(音楽や画像などの各種データ)を自己の携帯電話機などへ転送・複写・記憶させたり、自動販売機などのプリペイド用として金額データを所望の電子機器へ読取って入力したり、或いは遊園地・駅などでの改札通過用のパスなどとして使用することができる、換言すれば、通信相手を接触あるいは密着する程度まで近接させて、具体的には電界或いは磁界の作用する凡そ10cm以下程度の近接領域において、電界或いは磁界を利用して通信を行う通信システム(以下、これを「近接非接触通信システム」とよぶ)の開発要求が高まってきている。
【0003】
このため、携帯通信機器に搭載された近接非接触通信部と、近接非接触通信カードとの間で近接非接触通信を行うことができる近接非接触通信システムが各種検討されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
例えば、このような近接非接触通信システムに対応する携帯通信機器としては、図9に示すように、メイン側筐体101とLCD側筐体102とを備えた折畳式(勿論、棒状(ストレート状)でも構わない)であって、メイン側筐体101内部に、図示外の基地局との送受信を行う携帯電話用のアンテナ103と、近接非接触通信用カード110との間で近接非接触通信を行う近接非接触通信用アンテナ104などとを備えたものが各種提案されている。なお、同図において、符号106は、給電用の電池ユニット120を収容させ電池蓋105で閉じる電池室を示す。
【0005】
このような近接非接触通信機能を有する携帯通信機器では、携帯電話用のアンテナ103を介して基地局と通話もしくはデータ通信などを行う一方、近接非接触通信用カード110を携帯通信機器内のメイン側筐体101の一面(図9では上面)近傍に設けた近接非接触通信用アンテナ104へ密着させたり近づけてかざしたりすることにより、携帯通信機器内の近接非接触通信用アンテナ104と近接非接触通信用カード110とで近接非接触通信を行うことができるように構成されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−236901号公報(段落[0002])
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近接非接触通信用の携帯通信機器では、前述したように、その近接非接触通信用のアンテナが携帯通信機器の筐体外部でなく筐体内部に設置してあるので、近接非接触通信用アンテナが故障して交換又は修理が必要となった場合、携帯通信機器の筐体部分を分解し、筐体内部の故障した近接非接触通信用アンテナを新しいものと交換したり修理することが必要となる。
【0008】
しかしながら、通常、この近接非接触通信用のアンテナの取替えなどを行う場合、本来予定されている所要の機能を発揮させるようにするには、設置位置の調整作業が別途必要であり、その作業は細かいデリケートな作業を要求されるので困難を伴っている。
即ち、この近接非接触通信用のアンテナは、筐体内部で搭載される位置が僅かにずれただけでも特性が微妙に変わってしまうため、細かな調整作業を施して同調状態などを確認する必要があり、リペア性が悪いという問題がある。
【0009】
しかも、携帯通信機器は、年々小型化される傾向にあり、そのため近接非接触通信用のアンテナも小型化する傾向にあるといった事情から、この小型化されているアンテナについてその調整作業を行おうとすると、一層細かいデリケートな調整作業が必要になる。
【0010】
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたものであり、近接非接触通信用のアンテナの交換を容易に行うことができ、リペア性向上を図ることができる携帯通信機器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の携帯通信機器は、近接非接触通信機能を有するとともに電池ユニットを着脱自在に備える携帯通信機器であって、
前記電池ユニットの内部に、電池本体とともに前記近接非接触通信用のアンテナとを有する構成となっている。
【0012】
この構成により、電池ユニットに近接非接触通信用のアンテナが内蔵されている場合、その近接非接触通信用のアンテナが故障したときには、電池ユニットを別の新しいものと交換するだけで済むから、その近接非接触通信用アンテナの交換を容易に行うことができる。
しかも、この近接非接触通信用のアンテナは、携帯電話用のアンテナと異なり、外部に突出した状態で設置されていないから、使用者が直接接触することによる破損や破壊が防止できる。
【0013】
更に、この構成により、例えば携帯通信機器で近接非接触通信を行わない別タイプのものとして使用する場合には、近接非接触通信用のアンテナが内蔵された電池ユニットを、近接非接触通信用のアンテナを内蔵させずに、その分大容量の電池を内蔵させた大容量電池ユニットに変えることができるので、携帯通信機器の電池寿命を伸ばすことができる。
【0014】
また、本発明の携帯通信機器は、前記電池ユニット内部の、前記電池本体と前記近接非接触通信用のアンテナとの間に電磁干渉抑制部材を有する構成となっている。
【0015】
この構成により、近接非接触通信用のアンテナと外部の通信相手との間で近接非接触通信を行う際に、電池ユニット内部の電池本体側から近接非接触通信用のアンテナへ、電磁的な悪影響がもたらされるのを電磁干渉抑制部材で防止することができる。
【0016】
また、本発明の携帯通信機器は、前記近接非接触通信用のアンテナの前記電池本体と対向する部分に電磁干渉抑制シート若しくは電磁干渉抑制膜を有する構成となっている。
【0017】
この構成により、近接非接触通信用のアンテナと外部の通信相手との間で近接非接触通信を行う際に、電池ユニット内部の電池本体側から近接非接触通信用のアンテナへ、電磁的な悪影響がもたらされるのを電磁干渉抑制シート若しくは電磁干渉抑制膜で防止することができる。
【0018】
また、本発明の携帯通信機器は、近接非接触通信機能を有するとともに、電池ユニットを着脱自在に収容して電池蓋で閉じる電池室を備える携帯通信機器であって、
前記電池蓋の内部に前記近接非接触通信用のアンテナを有する構成となっている。
【0019】
この構成により、電池蓋に近接非接触通信用のアンテナが内蔵されている場合、その近接非接触通信用のアンテナが故障したときには、電池蓋を新しいものに交換するだけで済むから、その近接非接触通信用アンテナの交換を容易にすることができる。
【0020】
また、本発明の携帯通信機器は、前記近接非接触通信用のアンテナよりも前記電池ユニット寄りの前記電池蓋内部に、電磁干渉抑制部材を設けてある構成となっている。
【0021】
この構成により、近接非接触通信用のアンテナと外部の通信相手との間で近接非接触通信を行う際に、電池ユニット内部の電池本体側から近接非接触通信用のアンテナへ、電磁的な悪影響がもたらされるのを電池蓋内部の電磁干渉抑制部材で防止することができる。
【0022】
また、本発明の携帯通信機器は、前記電池蓋内部の前記近接非接触通信用のアンテナの前記電池ユニットと対向する部分に、電磁干渉抑制シート若しくは電磁干渉抑制膜を有する構成となっている。
【0023】
この構成により、近接非接触通信用のアンテナと外部の通信相手との間で近接非接触通信を行う際に、電池ユニット内部の電池本体側から近接非接触通信用のアンテナへ、電磁的な悪影響がもたらされるのを電池蓋内部の電磁干渉抑制シート若しくは電磁干渉抑制膜で防止することができる。
【0024】
また、本発明の携帯通信機器は、前記近接非接触通信機能とともに、携帯電話機能を有する構成となっている。
【0025】
この構成により、近接非接触通信機と携帯電話機とを1台で兼用することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る携帯通信装置について図1に示す。
図1において、この携帯通信装置1は、近接非接触通信機能とともに通常の携帯電話機能を有するものであり、筐体部分が、図示外の操作キーなどを備えた下側筐体11と、図示外のLCDなどを設けた上側筐体12と、これらの筐体を回転自在に連結するヒンジ部13とを有する折畳式の構造となっており、下側筐体11には、携帯電話機用のアンテナ14(以下、これを「第1アンテナ」とよぶ)と、電池ユニット2Aを収容する電池室15と、電池蓋16とを備えている。
【0027】
なお、ここで、「近接非接触通信」とは、「従来の技術」の欄でも述べたように、電界或いは磁界を利用して通信するものであり、周知のように、磁力及び電気力は、クーロンの法則に従う力の一種であって、距離の2乗に反比例する(逆2乗則に従う)といった特徴を有するので、ショートレンジで急激にその力が減少する。このため、本発明での「近接非接触通信」とは、電界或いは磁界の作用する専ら10cm以下程度の近接領域において成立する通信のことをさすものとする。
【0028】
第1アンテナ14は、通常の携帯電話用のアンテナであって、この第1アンテナ14により図示外の基地局との間で通話もしくはデータ通信を行うようになっている。
【0029】
電池室15は、下側筐体11の近接非接触通信カード3を近づけて近接非接触通信を行う一面である外面(これを「近接非接触通信面」とよぶ。図1では、上面に相当する)11において、第1アンテナ14からできるだけ離れた下側筐体11内部の適宜の場所に形成されている。
【0030】
電池蓋16は、電子室15を閉じて電池室15に装着した電池ユニット2Aが電池室15から脱落するのを防止するためのものであるが、この電池蓋16は、後述する近接非接触通信用のアンテナ22(以下、これを「第2アンテナ」とよぶ)とこの通信相手である近接非接触用カード3との間の通信エリア内に配置される。そのため、この電池蓋16は、近接非接触通信に悪影響をもたらさないように、透磁率が低く、かつ、非導電性の物性材料、例えば本実施形では通常一般的に使用される樹脂で形成されている。
【0031】
また、この電池蓋16を電池室15に止め付ける手段としては、例えば下側筐体11にビスなどを用いて着脱自在に螺着させてもよいし、下側筐体11にばね力で係止するラッチ機構などを用いてもよい。また、これ以外の適宜の着脱手段を用いてもよい。
さらに、この電池蓋16は、下側筐体11から完全に分離独立して下側筐体11に着脱させる構成としたが、本発明では特にこの着脱式の電池蓋に限定されるものではなく、例えばヒンジ部などの連結手段で開閉自在に連結された構成であってもよい。
【0032】
一方、電池ユニット2Aは、電池本体21と第2アンテナ22とを内部に納めてユニット化させてあり、適宜の成形材料、例えば本実施形態では、ABS樹脂などのプラスチック材料を用いてインサート成形により一体成形されている。
【0033】
第2アンテナ22は、外部の近接非接触通信用カード3との間で近接非接触通信を行うためのものであり、アンテナ特性が劣化するのを防止するために、電池本体21から必要最低限の距離Dだけ確保するよう離間させて設置するようになっており、電池本体21との間には、次に説明するスペーサ23を設置している。
【0034】
スペーサ23は、前述したように、電池本体21と第2アンテナ22との間を離間させることにより、アンテナ特性の劣化防止などを図るものであり、電池ユニット2Aのハウジング24の表面側の部分と一体に形成された隔壁部分をスペーサとして機能させている。
【0035】
なお、この電池ユニット2Aは、電池室15へセットする際に上下逆向きの状態で装着されるのを防止するため、例えば電池室15の方に凸部(又は凹部などでもよい)を設けるとともに、電池ユニット2Aの対応する部位に凹部(又は凸部などでもよい)を設けるなどの嵌合構造とすれば、逆向き配置による各種トラブルを防止できるので好ましい。
【0036】
従って、このような本発明の第1の実施形態によれば、携帯電話機1に搭載された第2アンテナ22が破損したような場合には、携帯電話機1の電池蓋16を外して電池室15を開き、第2アンテナ22が内蔵された電池ユニット2Aを取出して、別の良品の電池ユニット2Aに交換すれば、第2アンテナ22も良品と同時に交換でき、破損した第2アンテナ22を簡単に修復させることができる。
【0037】
この場合、特に、第2アンテナ22(近接非接触通信用のアンテナ)は、電池ユニット2Aに内蔵してあるため、電池ユニット2Aを別のものに交換しても、携帯電話機1の下側筐体1での第2アンテナ22の設置位置を製造時のバラツキ程度のずれに抑えることができる。このため、第2アンテナ22を新たに設置し直しても、第2アンテナ22の同調状態を再度細かく調整したり確認したりする必要がなく、リペア性を向上することができる。
【0038】
さらに、図1に示す本実施形態のような蓋別体タイプの携帯電話機1において、近接非接触通信を行わないで通常の携帯電話機能のみを有する構成(携帯電話専用タイプ)にするには、電池ユニット2Aを、図2に示すように第2アンテナが内蔵されていない別種類の(大容量)電池ユニット2Bに交換するだけでよく、その他は図1に示す携帯電話機(共用タイプ)1がそのまま使用できる。従って、筐体部分を携帯通信機器と共用化することにより、製造コストの大幅削減を図ることができる。
【0039】
しかも、この図2に示す携帯専用タイプでは、電池ユニット2Bとして、兼用タイプの場合に設けている第2アンテナ22及びスペーサ23の部分が不要となるので、共用タイプに使用するものと同一サイズの電池室15及びこれに収容する同一サイズの電池ユニット2Bであっても、第2アンテナ22及びスペーサ23が不要な分だけ、電池ユニット2Bの電池本体21の容積を拡大することができるとともに、今までと同じ容積の電池室15にその大容量電池が内蔵された電池ユニット2Bを収容することができる。
【0040】
従って、近接非接触通信を行わないときには、近接非接触通信用アンテナ内蔵タイプの電池ユニット2Aを大容量電池ユニット2Bに交換できるため、電池寿命を伸ばすことができる。
【0041】
[第2の実施形態]
図3は、本発明の第2の実施形態に係る携帯通信装置を示す。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複説明を避ける。
第1の実施形態では、電池ユニット2Aと電池蓋16とを別体のもので構成(以下、これを「蓋別体タイプ」とよぶ)した例について説明したが、第2の実施形態では、図3に示すように、電池ユニット4Aに電池蓋として機能する鍔状を呈する蓋部41を突設させた構成(以下、これを「蓋一体タイプ」とよぶ)となっている。
【0042】
このように、図3に示すような電池ユニット2Aと電池蓋16が一体化された電池蓋一体タイプの電池ユニット4Aの場合でも、第1の実施形態と同じく、第2アンテナ22(近接非接触通信用のアンテナ)を破損したり破壊した場合には、別の良品アンテナへの交換が容易である。
【0043】
しかも、近接非接触通信を行わないで通常の携帯電話機能のみを有する構成(携帯電話専用タイプ)の携帯電話機にタイプを変更するには、図2に示す第1の実施形態と同様に、図4に示すように第2アンテナ22を設けていない電池ユニット4Bに取り替えるだけで済ませることが可能となる。しかも、大容量電池を内蔵する電池ユニット4Bを使用できるようになる。
【0044】
従って、このような本発明の第2の実施形態でも、第1の実施形態と同様に、携帯通信機器1に収容する電池ユニット4Aに第2アンテナ22(近接非接触通信用のアンテナ)を内蔵することで、第2アンテナ22が破損した時などには、電池室15から電池ユニット2を取出して新しい電池ユニット2と交換するだけで、第2アンテナ22のリペアを容易に行うことができる。
【0045】
また、本発明の第2の実施形態でも、第1の実施形態と同様に、電池ユニット4Aを別のものに交換しても、第2アンテナ22をせいぜい製造バラツキ程度の位置ずれに抑えて設置できるため、再度第2アンテナ22の同調状態を確認する必要がなく、リペア性を向上できる。
さらに、第1の実施形態と同様に、近接非接触通信を行わないときには、(大容量)電池ユニット4Bに取り替えられるため、電池寿命を伸ばすことができる。
【0046】
[第3の実施形態]
図5は、本発明の第3の実施形態に係る携帯通信装置を示す。なお、本実施形態において、第1、第2の実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複説明を避ける。
図5において、第3の実施形態に係る携帯通信装置は、第1の実施形態とは異なり、電池ユニット5Aには、内蔵する第2アンテナ22(近接非接触通信用のアンテナ)と電池本体21との間に、スペーサの他に電磁干渉抑制部材51を設けている。
【0047】
この電磁干渉抑制部材51は、第2アンテナ22からの電磁波のうち近接非接触通信カード3を配置する方向とは反対方向へ進行するものを吸収させることにより、電池本体21と近接非接触通信用のアンテナである第2アンテナ22が及ぼす磁界作用の結合を防止して、近接非接触通信が有効に行える距離を拡大させるためのものであり、透磁率の高い磁性材料などが使用されている。例えば、本実施形態の電磁干渉抑制部材51では、鉄系の磁性粉末などを用いて、例えば、適宜の接着剤で板状或いはシート状に固めたものや焼結させて板状或いはシート状に固めたものなどを用いてもよい。また、この鉄系の磁性粉末材料の替わりに、フェライトなどの磁性粉末を用いて板状或いはシート状に形成したものであってもよい。
【0048】
なお、本実施形態では、電池ユニット5Aには、内部の電池本体21と近接非接触通信用アンテナ22との間に、電磁干渉抑部材51を有する構成としたが、これ以外に、例えば、第2アンテナ22の電池本体21と対向する面側(図5では下面側)に、電磁干渉抑制シートを貼着させたり電磁干渉抑制膜を形成する構成などとしてもよい。
【0049】
このような本発明の第3の実施形態によれば、電磁干渉抑制タイ1を電池ユニット5A内の電池本体21と第2アンテナ22(近接非接触通信用のアンテナ)との間に配設することで、電池本体21と近接非接触通信用のアンテナ22との結合を防ぐことができ、近接非接触通信の通信距離を伸ばすことができるようになる。
【0050】
また、このような本発明の第3の実施例では、第1の実施形態と同様に、携帯通信機器1に搭載された近接非接触通信用アンテナである第2アンテナ22や電磁干渉抑制部材51が破損したり破壊したような場合には、電池蓋16を取り外して電池室15を開き、第2アンテナ22と電磁干渉抑制部材51とが内蔵された電池ユニット5Aを取出せば、別の良品の電池ユニット5Aに簡単に取り替えることができる。
【0051】
また、本発明の第3の実施形態でも、第2アンテナ22(近接非接触通信用のアンテナ)は電池ユニット5Aに内蔵されて所定位置に固定されているため、電池ユニット5Aを別の新しいものに交換しても、第2アンテナ22の設置位置を電池ユニット5Aの製造時のバラツキ程度の誤差に抑えることができる。このため、再度、第2アンテナ22(近接非接触通信用のアンテナ)の面倒な位調整作業や同調確認作業などが必要がなく、リペア性を向上できる。
【0052】
さらに、本発明の本実施形態でも、前述した第1、第2の実施形態と同様に、近接非接触通信機能を有する携帯通信機器1において、近接非接触通信を行わない携帯電話機能のみを有する構成のものに変更する場合には、電池ユニット5Aに内蔵されていた第2アンテナ22および電磁干渉抑制部材51の体積分だけ、電池本体21を大きく形成できる。その結果、図示しないが、共用タイプに使用する電池ユニット5Aと同一サイズの同じ大きさで、大容量の電池を内蔵する電池ユニットへ交換することができる。
【0053】
また、本発明の第3の実施形態とは別に、図6に示すように、近接非接触通信機能を有する携帯通信機器1において、電池ユニット5A及び電池蓋16の替わりに、図5の電池ユニット5Aと電池蓋16が一体化された蓋部52付きの電池ユニット5Bを使用する場合であっても、第3の実施形態と同様の構成が実施可能である。従って、このような構成の場合にも、近接非接触通信用アンテナ22を破損したり破壊した場合には、第2の実施形態と同様に、電池ユニット5Bだけの交換作業ですみ、交換作業が容易に行える。
【0054】
[第4の実施形態]
図7は、本発明の第4の実施形態に係る携帯通信装置を示す。なお、本実施形態において、第1、第2の実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複説明を避ける。
図7において、第4の実施形態に係る携帯通信装置は、第1の実施形態とは異なり、電池ユニット6Aに電池本体21のみを内蔵するとともに、電池蓋17に第2アンテナ22(近接非接触通信用のアンテナ)を内蔵している。
【0055】
第2アンテナ22は、電池ユニット6Aに対面する電池蓋17の内側面(図7では、下面)寄りをできるだけ避けて、内部中心部又は外面寄り(図7では、上面)に設置するのが好ましい。
即ち、これは、電池蓋17側の第2アンテナ22(近接非接触通信用のアンテナ)が電池ユニット6Aの近傍にくることにより、第2アンテナ22のアンテナ利得(又は特性)が劣化してしまうおそれがあるからである。
【0056】
このような本発明の第4の実施形態でも、携帯通信装置1に搭載された第2アンテナ22(近接非接触通信用のアンテナ)を破損したり破壊したような場合、第2アンテナ22(近接非接触通信用のアンテナ)が内蔵された携帯通信装置の電池蓋17を取外し、別の新しい良品の電池蓋17に交換すれば、第2アンテナ22の修復が簡単に行える。
【0057】
また、本実施形態でも、第2アンテナ22(近接非接触通信用のアンテナ)は、電池蓋17に内蔵されて所定位置に固定されているため、電池蓋17を別の新しい良品などに交換しても、近接非接触通信用のアンテナ22の位置を製造バラツキ程度の誤差に抑えて設置できる。このため、再度、近接非接触通信用のアンテナ22の位置調整や同調などを確認する必要がなく、リペア性を向上することができる。
【0058】
また、近接非接触通信機能を有する携帯通信機器1において、近接非接触通信を行わない場合、図示しないが、図2に示す第1の実施形態の場合と同様に、電池蓋17と電池ユニット6Aとを、電池本体21のみが内蔵された厚手で大容量の電池ユニット(図2の電池ユニット2Bと同じもの)と、第2アンテナ22が内蔵されない薄手の電池蓋(図2の電池蓋16と同じもの)とに交換することもできる。即ち、電池蓋17に内蔵されていた近接非接触通信用のアンテナ22の体積分だけ、電池本体21を大きくすることができる。
このため、製造機種として、携帯電話機能のみを有するタイプの携帯通信機器1に変更する場合、電池蓋と電池ユニットとの合計容積が、電池蓋17と電池ユニット6Aの合計容積と同一であっても、これまでの実施形態と同様に大容量の電池ユニットを使用することができ、電池寿命を伸ばすことができる。
【0059】
[第5の実施形態]
図8は、本発明の第5の実施形態に係る携帯通信装置を示す。なお、本実施形態において、第3、第4の実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複説明を避ける。
図8において、第5の実施形態に係る携帯通信装置は、第4の実施形態と同様に電池ユニット6Aには電池本体21のみを内蔵するが、第4の実施形態とは異なり、電池蓋18には第2アンテナ22(近接非接触通信用のアンテナ)とともに電波干渉抑制部材51を内蔵している。
【0060】
なお、本発明の第5の実施形態では、電池蓋18には内部の第2アンテナ22よりも電池ユニット6A寄り(図8では、第2アンテナ22設置位置よりも下部)に、電磁干渉抑部材51を配設する構成としたが、これ以外に、第3の実施形態で述べたように、例えば第2アンテナの電池ユニット6Aと対向する面側(図8では下面側)に、電磁干渉抑制シートを貼着させたり電磁干渉抑制膜を塗布する構成などとしてもよい。
【0061】
このような本発明の第5の実施形態によれば、第3の実施形態と同様に、電磁干渉抑制部材51を電池蓋18内の電池面側に設置することで、電池本体21と近接非接触通信用アンテナ22との結合を防ぐことができ、近接非接触通信の通信距離を伸ばすことができる。
【0062】
また、本実施形態でも、第4の実施形態と同様に、携帯通信機器1の電池蓋18に内蔵された第2アンテナ22を破損したり破壊したような場合には、その電池蓋18を取外し、別に新しい良品の電池蓋18に交換すれば、第2アンテナ22の修復が簡単に行える。
【0063】
さらに本実施形態でも、第4の実施形態と同様に、第2アンテナ22(近接非接触通信用のアンテナ)は、電池蓋18に内蔵されて所定位置に固定されているため、電池蓋18を別の新しい良品などに交換しても、近接非接触通信用のアンテナ22の位置を製造バラツキ程度の誤差に抑えて設置できるため、再度、近接非接触通信用のアンテナ22の同調を確認する必要がなく、リペア性を向上することができる。
【0064】
また、近接非接触通信機能を有する携帯通信機器1において、近接非接触通信を行わないタイプに変更する場合、図示しないが、図2に示す第1の実施形態の場合と同様に、電池蓋18と電池ユニット6Aとを、電池本体のみが内蔵された厚手で大容量の電池ユニット(図2の電池ユニット2Bと同じもの)と、第2アンテナ22が内蔵されない薄手の電池蓋(図2の電池蓋16と同じもの)とに交換することができる。
即ち、電池蓋18に内蔵されていた近接非接触通信用のアンテナ22及び電波干渉抑制部材51の体積分だけ、電池本体を大きくすることができる。このため、本実施形態でも、大容量の電池ユニットを使用することができ、電池寿命を伸ばすことができる。
【0065】
なお、第2アンテナと、携帯通信機器内部の近接非接触通信回路(図示せず)との電気的な接続は、電池ユニットまたは電池蓋の適宜の箇所に設けた接続端子と下側筐体の対応する箇所に設けた接続端子(いずれも図示せず)との接触によって行うように構成されている。
【0066】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明によれば、近接非接触通信機能を有する携帯通信機器において、近接非接触通信用のアンテナを携帯移動体電話装置の電池ユニットもしくは電池蓋に内蔵することにより、近接非接触通信用のアンテナ交換が容易になるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る携帯通信装置及びこれに収容した電池ユニットなどを示す概略構成図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る携帯通信装置を携帯電話機としてのみ使用する場合の電池ユニットなどを示す概略構成図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る携帯通信装置及びこれに収容した電池ユニットなどを示す概略構成図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る携帯通信装置を携帯電話機としてのみ使用する場合の電池ユニットなどを示す概略構成図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る携帯通信装置及びこれに収容した電池ユニットなどを示す概略構成図である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係る携帯通信装置を携帯電話機としてのみ使用する場合の電池ユニットなどを示す概略構成図である。
【図7】本発明の第4の実施形態に係る携帯通信装置及びこれに収容した電池蓋などを示す概略構成図である。
【図8】本発明の第5の実施形態に係る携帯通信装置及びこれに収容した電池蓋などを示す概略構成図である。
【図9】従来の側面構造図である。
【符号の説明】
1 携帯通信装置
11 下側筐体
11A 近接非接触通信面
12 上側筐体
13 ヒンジ部
14 携帯電話機用のアンテナ(第1アンテナ)
15 電池室
16 電池蓋
17 電池蓋
18 電池蓋
2A 電池ユニット
2B 電池ユニット(大容量)
21 電池本体
22 近接非接触通信用のアンテナ(第2アンテナ)
23 スペーサ
24 ハウジング
3 外部近接非接触用カード
4A 電池ユニット
4B 電池ユニット(大容量)
41 蓋部
5A 電池ユニット
5B 電池ユニット
51 電磁干渉抑制部材
52 蓋部
6A 電池ユニット
101 下側筐体
102 上側筐体
103 携帯電話機用のアンテナ
104 近接非接触通信用のアンテナ
105 電池蓋
106 電池室
110 外部近接非接触通信用カード
120 電池ユニット
Claims (7)
- 近接非接触通信機能を有するとともに電池ユニットを着脱自在に備える携帯通信機器であって、
前記電池ユニットの内部に、電池本体とともに前記近接非接触通信用のアンテナとを有することを特徴とした携帯通信機器。 - 前記電池ユニット内部の、前記電池本体と前記近接非接触通信用のアンテナとの間に電磁干渉抑制部材を有することを特徴とした請求項1項記載の携帯通信機器。
- 前記近接非接触通信用のアンテナの前記電池本体と対向する部分に電磁干渉抑制シート若しくは電磁干渉抑制膜を有することを特徴とした請求項1または2記載の携帯通信機器。
- 近接非接触通信機能を有するとともに、電池ユニットを着脱自在に収容して電池蓋で閉じる電池室を備える携帯通信機器であって、
前記電池蓋の内部に前記近接非接触通信用のアンテナを有することを特徴とする携帯通信機器。 - 前記近接非接触通信用のアンテナよりも前記電池ユニット寄りの前記電池蓋内部に、電磁干渉抑制部材を設けてあることを特徴とした請求項4記載の携帯通信機器。
- 前記電池蓋内部の前記近接非接触通信用のアンテナの前記電池ユニットと対向する部分に、電磁干渉抑制シート若しくは電磁干渉抑制膜を有することを特徴とした請求項4または5記載の携帯通信機器。
- 前記近接非接触通信機能とともに、携帯電話機能を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の携帯通信機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003179495A JP2005020159A (ja) | 2003-06-24 | 2003-06-24 | 携帯通信機器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003179495A JP2005020159A (ja) | 2003-06-24 | 2003-06-24 | 携帯通信機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=34180802
Family Applications (1)
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JP2003179495A Pending JP2005020159A (ja) | 2003-06-24 | 2003-06-24 | 携帯通信機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005020159A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008092048A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Saxa Inc | アンテナ基板の取付構造 |
JP2009267572A (ja) * | 2008-04-23 | 2009-11-12 | Kyocera Corp | 構造体、及びそれを用いた電池、並びに電子装置 |
JP2010098349A (ja) * | 2008-10-14 | 2010-04-30 | Toshiba Corp | 無線通信装置 |
WO2014148112A1 (ja) * | 2013-03-21 | 2014-09-25 | シャープ株式会社 | 電池蓋、電池収容ケースおよび携帯端末 |
-
2003
- 2003-06-24 JP JP2003179495A patent/JP2005020159A/ja active Pending
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