JP2005020063A - デジタル通信端末における誤り訂正装置 - Google Patents

デジタル通信端末における誤り訂正装置 Download PDF

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雅彦 岸野
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Abstract

【課題】デジタル無線通信では誤り訂正処理と、誤り検出処理を実施しているが、ここの誤り検出手段として用いているCRCを1ビット誤り訂正手段として用いることにより、誤り訂正処理を重くすることなく、デジタル無線通信における誤り訂正処理能力の向上を図る。
【解決手段】受信データ列10を元にCRC演算を行うCRC演算部20と、CRC演算途中のCRC途中データを格納するCRC途中データ格納手段200と、前記CRC演算部20からのCRCデータと前記CRC途中データ格納手段200に格納されているCRC演算途中データとに基づいてCRCデータの1ビット誤り訂正を行うCRC1ビット誤り訂正手段100とからなる受信データ列の1ビット誤り訂正手段を備えている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、復号データに発生する誤りを訂正処理するデジタル通信端末における誤り訂正装置に関し、特に、誤り訂正処理機能を備えるデジタル無線通信等の技術分野において好適に利用される。
【0002】
【従来の技術】
デジタル無線通信においては、伝送時にデータの誤りが発生するため、誤り訂正能力の高いエラー訂正手段が具備されている。例えば、3GPP(3rd Generation Partnership Project)で規格の定められているWCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)については、無線受信データについて、図17に示すデータの流れにより、データの復号を実施する。
【0003】
図17で示すのは、ダウンリンク時におけるチャネルコーディック復号処理であり、携帯型電話端末あるいは無線カードでは、以下の処理等が行われる。
(1)無線データの取り込み、分割
(2)インタリーブ復元(デインタリーブ)
(3)レートマッチング
(4)エラー訂正処理 (ViterbiあるいはTurbo符号)
(5)CRCによるエラー検出
モデムにより復調された無線データを元に、元の情報データをエラー訂正し復号する。送付するデータにCRCデータを添付することにより、フレーム単位での誤りを検出する機能も備えており、最終的に復号されない場合には、受信した無線データが無効であったことを伝達する。
【0004】
Viterbi、Turbo符号等、デジタル無線通信で使用されているエラー訂正方式は強力なエラー訂正処理であり、BER(ビット誤り率)特性あるいはFER(フレームエラー率)特性は、元来優れている。これらエラー訂正処理の性能向上については、エラー訂正処理での演算精度の向上や、演算アルゴリズムの工夫によって実現されている。
【0005】
しかしながら、エラー訂正処理は理論に基づくものであり、一定の特性を超えることは理論的に不可能である。そこで、誤り検出手段として用いているCRCを追加の誤り訂正手段に用いることが考えられる。
【0006】
CRCを用いたエラー訂正は、一般的に用いられている。
【0007】
図18は、CRC演算に基づく1ビット誤り訂正回路の従来の構成例を示している。この回路構成では、CRC演算部920において元データ列910のデータ列のCRC演算を実施し、そのCRC演算値と受信データのCRC部とを比較判定するCRC誤り判定手段930を保有し、誤りのある場合にはビット反転手段940で入力データ列910の1ビットのみ反転させたデータ列を生成し、CRC演算処理を繰り返して、復号データ列950を生成する処理となっている。そして、CRC演算値と受信データのCRC部との比較判定の結果が完全一致する場合、あるいはCRC入力データ列の全データについて、1ビットのみのビット反転を実施してもCRCの一致が得られなかった場合に、復号処理を終了する(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
また、この手法に関連し、ビット反転データ列作成とCRC処理とを一括で処理するCRC誤り訂正手法も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0009】
【特許文献1】
特開平5−227041号公報
【特許文献2】
特開2001−186108号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
CRCによる1ビット誤り訂正処理は、リアルタイムで処理される必要があり、処理負荷が軽くなければならないが、上記した従来技術のCRCによるビット誤り訂正手段は処理が重く、性能面での問題が考えられる。
【0011】
近年のデジタル無線通信においては、エラー訂正処理が非常に重く、CRCによるエラー訂正を追加実装する場合には、処理負荷を可能な限り軽減する必要がある。
【0012】
本発明は係る問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、エラー訂正処理を重くすることなく、デジタル無線通信におけるエラー訂正処理能力の向上を図ったデジタル通信端末における誤り訂正装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明のデジタル通信端末における誤り訂正装置は、受信データ列を元にCRC演算を行うCRC演算手段と、CRC演算の途中経過を格納するメモリ手段と、前記CRC演算手段からのCRCデータと前記メモリ手段のCRC演算途中データとに基づいてCRCデータの1ビット誤り訂正を行うCRC1ビット誤り訂正手段とからなる受信データ列の1ビット誤り訂正機能を備えたことを特徴とする。すなわち、デジタル無線通信では誤り訂正処理と、誤り検出処理を実施しているが、ここの誤り検出手段として用いているCRCを1ビット誤り訂正手段として用いるものである。
【0014】
これにより、CRCを処理する1フレームあたり1ビットの誤りであれば、CRCで誤りビットの位置検出が実現できる。デジタル無線通信においては、フレーム内の誤りビット数は保証されていないが、誤り率の非常に低い場合、1ビットのみ誤りがあると仮定してビット訂正する手段を設けることにより、1ビットの誤りの場合の訂正手段を備えることができる。
【0015】
この場合、前記CRC1ビット誤り訂正手段は、前記受信データ列を反転する反転部と、前記CRC演算手段から与えられたCRCデータから逆方向に演算する第1の逆CRC演算部と、この第1の逆CRC演算部の出力と前記CRC演算手段からのCRCデータとの入力切り替えを行う選択部と、この選択部からの入力値を使用して逆方向に演算する第2のCRC演算部と、この第2のCRC演算部の出力値と前記メモリ手段からのCRC演算途中データとを比較する比較部と、前記CRC演算手段からのCRCデータ及び前記メモリ手段のからCRC演算途中データを入力として不一致ビット数を求めるCRC部誤り検出・訂正部と、前記比較部の比較結果と前記CRC部誤り検出・訂正部の不一致ビット数情報とに基づいて入力データ列の復号処理を行うデータ復号部とで構成することができる。
【0016】
また、前記CRC1ビット誤り訂正手段は、前記受信データ列を反転する反転部と、前記受信データ列と前記反転部による反転データとの入力切り替えを行う選択部と、この選択部により選択されたデータをCRCデータから逆方向に演算する逆CRC演算部と、この逆CRC演算部の出力と前記CRC演算手段からのCRCデータとの入力切り替えを行う選択部と、この選択部からの入力値を格納するメモリ部と、前記逆CRC演算部の出力値と前記メモリ手段からのCRC演算途中データとを比較する比較部と、前記CRC演算手段からのCRCデータ及び前記メモリ手段からのCRC演算途中データを入力として不一致ビット数を求めるCRC部誤り検出・訂正部と、前記比較部の比較結果と前記CRC部誤り検出・訂正部の不一致ビット数情報とに基づいて受信データ列の復号処理を行うデータ復号部とで構成することもできる。
【0017】
また、本発明においては、前記CRC誤り制御処理の実施をオン、オフする制御手段をさらに備えてもよい。この場合、前記制御手段は、例えば前記CRC部誤り検出・訂正部の動作をオン、オフ制御することによって、CRC誤り制御処理の実施をオン、オフ制御することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0019】
図1は、本発明の誤り訂正装置の一実施形態に係わる機能ブロック図である。
【0020】
図1において、元データ列10は、CRC演算部20に与えられ、計算過程においてCRCの途中データをCRC途中データ格納手段200に順次格納する。そして、最終的にCRCの結果を求めて復号した時点で、1ビット誤り訂正手段100により復号データ列30を生成する構成となっている。
【0021】
図2には、図1に示す1ビット誤り訂正手段100の一構成例を示している。
【0022】
本構成例の1ビット誤り訂正手段100は、大別すると、CRC部誤り検出・訂正部300と、最終的なデータ復号部310と、データ訂正部110とからなる。また、データ訂正部110は、入力データ列のビット反転手段140と、復号CRCの結果を元に逆方向にCRC演算を実施する逆CRC演算部A120と、逆CRC演算部A120と復号CRCの切り替えを行うセレクタ130と、逆CRC演算部B150と、CRC途中データ格納手段200からのCRC演算途中データA(i)とを比較するデータ比較手段160とからなる。
【0023】
図4は、CRC部誤り検出・訂正部300の構成例を示している。
【0024】
CRC部誤り検出・訂正部300では、復号CRCと受信データ列D(i)のCRC値との排他的論理和301を求め、全ビット加算手段302にて各ビットで1となっているビットの数を加算して、不一致ビット数情報として出力する。
図5は、CRC演算部20を以下に示す生成多項式とした場合の構成例を示している。
生成多項式:X16+X12+X+1
ここで、図中15〜1で示すのは1ビットのデータであり、16ビット連接することにより、CRC結果を得る。
図6は、逆CRC演算部A120及び逆CRC演算部B150の具体的な構成例を示している。
【0025】
ここで、図中の15〜1で示すのは1ビットのデータであり、CRC演算の元データを設定することで、これらのデータを設定する。また、CRC演算後、16ビット合わせた出力により、CRC結果を得る。
【0026】
図7は、入力データ列10と、CRC演算部20と、CRC途中データ格納手段200とに格納されるデータの構成イメージを示している。
【0027】
図8は、図1及び図2に示す構成の誤り訂正装置による処理の手順を示している。
【0028】
すなわち、CRC演算部20では、CRC演算途中データA(i)のiを0、A−1を0に設定して、CRC内部状態を0に設定する(ステップS1)。この後、各入力ビットD(i)を読み込んでCRC値を計算し(ステップS2)、その計算過程においてCRC演算途中データA(i)をCRC途中データ格納手段200に格納する(ステップS3)。この後、iをインクリメントし(ステップS4)、再びステップS2に戻ってCRC値を計算するといった処理を、入力データを一通り計算し終わるまで(ステップS5でYesと判断されるまで)、繰り返し行う。
【0029】
そして、入力データを一通り計算した後、全データD(i)の入力後のCRCデータと、D(i)のデータ列に続く受信CRCデータ列とを比較する(ステップS6)。その結果、完全に一致する場合(ステップS6でYesと判断された場合)には、誤り無しフレームとみなし、誤り訂正を実施することなく処理を終了する(ステップS7)。
【0030】
一方、全データD(i)の入力後のCRCデータと、D(i)のデータ列に続く受信CRCデータ列とが一致しない場合(ステップS6でNoと判断された場合)には、次にCRC部に1ビットの誤りがあるかどうかを確認し(ステップS8)、1ビットの誤りのある場合(ステップS8でYesと判断された場合)には、受信CRC部に誤りがあるものとみなし、受信CRCデータ列を、演算によって求められたCRCに置き換えて処理を終了する(ステップS9)。
【0031】
一方、2ビット以上の誤りのある場合(ステップS8でNoと判断された場合)には、データ列に誤りがあるとみなし、CRC部の1ビット誤り処理に続く。
【0032】
すなわち、データ列のCRCを逆CRCの元データとする(ステップS10)。次に、CRCの元データをバックアップし(ステップS11)、データD(i)の反転データを入力データとして逆CRCを実施する(ステップS12)。この時の計算結果がA(i−1)と一致する場合(ステップS13でYesと判断された場合)には、D(i)を誤りビットとみなし、D(i)反転値を復号データとして、復号を完了する(ステップS14)。
【0033】
一方、計算結果がA(i−1)と一致しない場合(ステップS13でNoと判断された場合)であって、D(i)が最終データとなっている場合(ステップS15でYesと判断された場合)には、全てのデータを確認した結果1ビット誤りでは対応できないため、誤り訂正復号不能と判断して処理を終了する(ステップS16)。
【0034】
一方、D(i)が最終データでない場合(ステップS15でNoと判断された場合)には、iの値から1を引くことによって次のデータを示し(ステップS17)、バックアップしたCRCの元データを復元する(ステップS18)。それに引き続き、データD(i)を読み込んで逆CRCを計算し、次の逆CRCの元データとする(ステップS19)。
【0035】
この後、ステップS11に戻って、CRCの元データをバックアップする処理から繰り返す。なお、最終データD(0)時に確認対象となるA(−1)はCRC演算部20の初期状態0とする。
【0036】
次に、上記の処理を、具体的な値を用いて説明する。
【0037】
まず、CRCに誤りのない場合の例を図9に示す。
【0038】
入力データD(0)、D(1)、・・・、D(135)と順に処理すると、CRCの値は16進数で666Eとなる。CRC演算値で示している数値が、A(i)としてCRC途中データ格納手段200に格納される。受信データのCRC部も16進数の666Eであり、データ列は正しい。なお、図9に示す図表の下側に示している逆CRC演算では、全てのデータ列に実施後は、データがゼロになることを示している。
【0039】
次に、CRC部分に1ビット誤りが存在する場合の例を図10に示す。
【0040】
入力データD(0)、D(1)、・・・、D(135)と順に処理すると、CRCの値は16進数で666Eとなる。受信データのCRC部を16進数の646Eとすると、データ列の第9ビット目が反転している。従って、受信データのCRC部の第9ビット目を反転すると666Eとなり、CRCが一致して、復号処理は完了する。ここで、CRC部については特別に処理をせず、データ部に誤り無しとして復号を正常終了とすることも可能である。
【0041】
次に、CRC部分に2ビット誤りが存在する場合で、データ列に1ビットの誤りのある場合の例を図11に示す。
【0042】
ここでは、D(134)に誤りがあるとする。入力データD(0)、D(1)、・・・、D(135)と順に処理すると、CRCの値は16進数で246Aとなる。受信データのCRC部は正しい場合の数値として16進数の666Eとする。CRC部については、2ビット以上の誤りがあり、データ部分の処理が必要となる。
【0043】
まず、受信データ列666Eに対し、入力データD(135)の反転データを逆CRC処理すると、16進数でCCDCとなる。対応するCRCの途中計算値は16進数で48D5なので一致せず、D(135)の反転でもCRC結果の一致には至らないことから、次の処理に進む。すなわち、入力データD(135)を逆CRCに加えると16進数でCCDDとなり、この値を逆CRCの元データとする。入力データD(134)の反転データを逆CRC処理すると、16進数で91AAとなる。ここで、対応するCRCの途中計算値は16進数で91AAなので一致する。従って、D(134)に誤りがあったと判定し、D(134)のビットを反転することによって、誤り訂正処理を終了する。
【0044】
次に、CRC部分に2ビット誤りが存在する場合で、データ列に2ビットの誤りのある場合の例を図12に示す。
【0045】
ここでは、D(2)とD(134)に誤りがあるとしている。入力データD(0)、D(1)、・・・、D(135)と順に処理すると、CRCの値は16進数で2652となる。受信データのCRC部は正しい場合の数値として16進数の666Eとする。CRC部については、2ビット以上の誤りがあり、データ部分の処理が必要となる。
【0046】
前述の手順に従い、入力データの反転データを逆CRCした結果と、CRC途中データ格納手段200に格納しているCRC途中結果とは一致することなく、最終データD(i)まで計算する。D(i)を計算して一致しないことより、CRCによる誤り訂正は不可能と判定し、処理を終了する。
【0047】
図3は、1ビット誤り訂正手段100の他の構成例を示している。
【0048】
本構成例の1ビット誤り訂正手段100は、大別すると、CRC部誤り検出・訂正部300と、最終的なデータ復号部310と、データ訂正部B170とからなる。また、データ訂正部B170は、入力データ列のビット反転手段140と、入力データ列とビット反転手段140の出力との切り替えを行うセレクタA190と、復号CRCの結果を元に逆方向にCRC演算を実施する逆CRC演算部A120と、逆CRC演算部A120と復号CRCとの切り替えを行うセレクタB191と、セレクタB191の出力値を保持するデータ格納手段180と、逆CRC演算部A120と、CRC途中データ格納手段200からのCRC演算途中データA(i)とを比較するデータ比較手段160とからなる。
【0049】
すなわち、CRC処理に関して、図2に示す構成例では2個の逆CRC演算部120,150と1個のセレクタ130とを保有していたのに対し、本構成例では1個の逆CRC演算部120と2個のセレクタ190,191と1個のデータ格納手段180とで実現している。なお、処理手順については、図8に示すデータ処理手順と同等の処理となる。
【0050】
また、本実施形態では、上記のCRC誤り制御処理の実施をオン、オフ制御可能としている。このオン、オフ制御は、例えば図4に示しているCRC部誤り検出・訂正部300を動作しない、つまり常時誤り訂正しない設定とすることで実現できる。この設定は、例えば無線部の誤り状態が非常に高い場合に適応される。フレームにおけるデータ誤り数が2以上あることが予め分かっているような場合には、CRCによる1ビット誤り訂正処理自体の信頼性が低く、訂正する必要のないこともあり得るからである。
【0051】
本発明による1ビット誤り訂正処理により、誤り訂正特性が向上していることについて、図13に示す説明図を参照して説明する。
【0052】
図中、上段の各ブロックはCRCを生成するデータ系列を示している。ここではデータ部136ビット、CRC部16ビットの合計152ビットのデータ列となる。各マスの中に記している数値は各フレームにおける誤りビット数であり、数字が0であればそのフレームに誤りは存在しない。1ビット誤りのデータについては誤り訂正することから、本発明の適応後のエラー状態については、全体の誤りビット数が8から5、誤りフレーム数が5から2に改善していることを示している。
【0053】
図14は、上記誤り訂正処理を無線処理に適応した例を示している。
【0054】
すなわち、図17に示した従来の復号処理のCRC誤り検出に引き続き、CRCの一致しない場合には、CRCによる1ビット誤りを実施する(図中、符号60により示す)。そして、CRC単位で扱うフレームデータについて、1ビット誤りであれば訂正することにより、誤り訂正能力を向上できる。また、その結果CRCが一致することになり、無線フレームが正常に伝達される特性も向上する。
【0055】
このことを、3GPPで使用するTurboの例を使用してその効果を説明する。なお、ここでのTurbo符号の符号器は3GPP規格TS25.212に記載のものを想定している。情報データのビット数は、CRCを含む前のデータ部が136ビット、これにCRC部16ビットを加えた符号化前情報データが152ビットとなっている。このフレームを24個連接し、すなわちTurbo符合の符号化前データは4224ビットとする。
【0056】
図15は、CRCによる1ビット誤りを実現した場合におけるBER特性の向上を示すグラフである。本発明の誤り訂正処理を適用する前のTurbo訂正特性を図中の符号601,602,603,604,605により示す。これらはそれぞれTurbo符号のイタレーション回数1,2,3,4,5に対応するものである。また、本発明の誤り訂正処理を適応後の訂正特性を図中の符号701,702,703,704,705により示す。図15から分かるように、どのようなイタレーション状態であっても、誤り訂正特性を向上することができる。
【0057】
図16は、CRCによる1ビット誤りを実現した場合におけるFER特性の向上を示すグラフである。本発明の誤り訂正処理を適用する前のTurbo訂正特性を図中の符号651,652,653,654,655により示す。これらはそれぞれTurbo符号のイタレーション回数1,2,3,4,5に対応するものである。また、本発明の誤り訂正処理を適応後の訂正特性を図中の符号751,752,753,754,755により示す。図16から分かるように、BER特性の向上以上にFER特性が向上している。
【0058】
以上、本発明を上述した実施形態により説明したが、この発明の主旨の範囲内で種々の変形が可能であり、これらの変形をこの発明の範囲から排除するものではない。
【0059】
【発明の効果】
本発明のデジタル通信端末における誤り訂正装置によれば、現行のシステムについての変更を行わず、デコードのみに対応する対策のみで、デジタル通信における誤り訂正能力を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の誤り訂正装置の一実施形態に係わる機能ブロック図である。
【図2】1ビット誤り訂正手段のより具体的な構成を示す機能ブロック図である。
【図3】1ビット誤り訂正手段の他の実施例を示す機能ブロック図である。
【図4】CRC部誤り訂正・検出部を示す機能ブロック図である。
【図5】CRC演算部の構成例を示す説明図である。
【図6】逆CRC演算部の構成例を示す説明図である。
【図7】入力データ列と、CRC演算部と、CRC途中データ格納手段とに格納されるデータの構成イメージを示す説明図である。
【図8】本実施形態の誤り訂正装置による処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】CRCに誤りのない場合のデータ例を示す説明図である。
【図10】CRC部に1ビットの誤りがある場合のデータ例を示す説明図である。
【図11】データ列に1ビットの誤りがある場合のデータ例を示す説明図である。
【図12】データ列に2ビットの誤りがある場合のデータ例を示す説明図である。
【図13】誤り訂正特性の向上の例を示す説明図である。
【図14】本発明の誤り訂正処理を実施した場合の復号手順の例を示す説明図である。
【図15】CRCによる1ビット誤りを実現した場合におけるBER特性の向上を示すグラフである。
【図16】CRCによる1ビット誤りを実現した場合におけるFER特性の向上を示すグラフである。
【図17】従来のデジタル無線通信における復号手順の例を示す説明図である。
【図18】CRC演算に基づく1ビット誤り訂正回路の従来の構成例を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
10 元データ列
20 CRC演算部
30 復号データ列
100 1ビット誤り訂正手段
110 データ訂正部
120 逆CRC演算部A
130 セレクタ
140 ビット反転手段
150 逆CRC演算部B
160 データ比較手段
170 データ訂正部B
180 データ格納手段
190 セレクタA
191 セレクタB
200 CRC途中データ格納手段
300 CRC部誤り検出・訂正部
310 データ復号部

Claims (5)

  1. 受信データ列を元にCRC演算を行うCRC演算手段と、CRC演算の途中経過を格納するメモリ手段と、前記CRC演算手段からのCRCデータと前記メモリ手段のCRC演算途中データとに基づいてCRCデータの1ビット誤り訂正を行うCRC1ビット誤り訂正手段とからなる受信データ列の1ビット誤り訂正機能を備えたことを特徴とするデジタル通信端末における誤り訂正装置。
  2. 前記CRC1ビット誤り訂正手段は、
    前記受信データ列を反転する反転部と、
    前記CRC演算手段から与えられたCRCデータから逆方向に演算する第1の逆CRC演算部と、
    この第1の逆CRC演算部の出力と前記CRC演算手段からのCRCデータとの入力切り替えを行う選択部と、
    この選択部からの入力値を使用して逆方向に演算する第2のCRC演算部と、
    この第2のCRC演算部の出力値と前記メモリ手段からのCRC演算途中データとを比較する比較部と、
    前記CRC演算手段からのCRCデータ及び前記メモリ手段からのCRC演算途中データを入力として不一致ビット数を求めるCRC部誤り検出・訂正部と、
    前記比較部の比較結果と前記CRC部誤り検出・訂正部の不一致ビット数情報とに基づいて入力データ列の復号処理を行うデータ復号部とからなることを特徴とする請求項1に記載のデジタル通信端末における誤り訂正装置。
  3. 前記CRC1ビット誤り訂正手段は、
    前記受信データ列を反転する反転部と、
    前記受信データ列と前記反転部による反転データとの入力切り替えを行う選択部と、
    この選択部により選択されたデータをCRCデータから逆方向に演算する逆CRC演算部と、
    この逆CRC演算部の出力と前記CRC演算手段からのCRCデータとの入力切り替えを行う選択部と、
    この選択部からの入力値を格納するメモリ部と、
    前記逆CRC演算部の出力値と前記メモリ手段からのCRC演算途中データとを比較する比較部と、
    前記CRC演算手段からのCRCデータ及び前記メモリ手段からのCRC演算途中データを入力として不一致ビット数を求めるCRC部誤り検出・訂正部と、
    前記比較部の比較結果と前記CRC部誤り検出・訂正部の不一致ビット数情報とに基づいて受信データ列の復号処理を行うデータ復号部とからなることを特徴とする請求項1に記載のデジタル通信端末における誤り訂正装置。
  4. 前記CRC誤り制御処理の実施をオン、オフする制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のデジタル通信端末における誤り訂正装置。
  5. 前記制御手段は、前記CRC部誤り検出・訂正部の動作をオン、オフ制御することを特徴とする請求項4に記載のデジタル通信端末における誤り訂正装置。
JP2003178204A 2003-06-23 2003-06-23 デジタル通信端末における誤り訂正装置 Pending JP2005020063A (ja)

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