JP2005019155A - 車両用照明装置 - Google Patents

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JP2005019155A
JP2005019155A JP2003181442A JP2003181442A JP2005019155A JP 2005019155 A JP2005019155 A JP 2005019155A JP 2003181442 A JP2003181442 A JP 2003181442A JP 2003181442 A JP2003181442 A JP 2003181442A JP 2005019155 A JP2005019155 A JP 2005019155A
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Katsuhiro Murahashi
克広 村橋
Yusuke Kobayashi
祐介 小林
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Ichikoh Industries Ltd
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Ichikoh Industries Ltd
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Abstract

【課題】明るい照明が必要な箇所の照明に最適であることを目的とする。
【解決手段】LED光源36として、高ワッテージのLED光源を使用するので、必要光束量が比較的多い箇所の照明、たとえば、テール/ストップランプ39などの信号灯や前照灯や室内灯などに最適である。また、LED光源36と入射端10との間に配置された第1集光レンズ37と第2集光レンズ38とにより、高ワッテージのLED光源36を使用しても、LED光源36から出力された高光束量の光を効率良く入射端10に入射させて効率よく利用することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、LEDを光源とし、光ファイバーを光伝達路とする車両用照明装置に関するものである。なお、この明細書において、高光束量を出力するLED(LED光源)と、高ワッテージのLED(LED光源)とは、同義語である。
【0002】
【従来の技術】
LEDを光源とし、光ファイバーを光伝達路とする車両用照明装置は、従来からある(たとえば、特許文献1参照)。この車両用照明装置は、LED光源(1)と投光レンズ(2)との間に複数の光ファイバー(3)から構成されている光伝達路を設けたものであって、LED光源(1)からの光が光伝達路で伝達されて透孔レンズ(2)を経て出射口(32)から所定の発光パターンで照明されるものである。
【0003】
【特許文献1】
実開平4−87802号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、前記の車両用照明装置の改良にかかり、この発明の目的とするところは、必要光束量が比較的多い箇所(明るい照明を必要とする箇所)を照明することに最適である車両用照明装置を提供することにある。また、この発明の目的とするところは、高ワッテージのLED光源から出力された高光束量の光を効率良く利用することができる車両用照明装置を提供することにある。さらに、この発明の目的とするところは、高ワッテージのLED光源を使用しても熱の影響がない車両用照明装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、光伝達路が複数本に分岐された分岐光伝達路から構成されており、この複数本の分岐光伝達路がそれぞれ樹脂製の光ファイバー素線を複数本束ねたバンドルファイバーから構成されており、この複数本の分岐光伝達路の一端を、一つに束ねて1個のLED光源に対向させた入射端とし、一方、複数本の分岐光伝達路の他端を、車両の照明したい複数箇所にそれぞれ配置させる出射端とし、LED光源として高光束量を出力するLEDを使用する、ことを特徴とする。
【0006】
この結果、請求項1にかかる発明は、LED光源として高ワッテージのLED光源を使用することにより、必要光束量が比較的多い箇所(明るい照明を必要とする箇所)を照明することに最適である。しかも、請求項1にかかる発明は、樹脂製の光ファイバー素線を複数本束ねたバンドルファイバーから構成されている複数本の分岐光伝達路により、車両の複数箇所を比較的多い光束量(明るい照明)で照明することができる。
【0007】
また、請求項2にかかる発明は、高光束量を出力するLED光源と入射端との間に、第1レンズと第2レンズとが配置されている、ことを特徴とする。
【0008】
この結果、請求項2にかかる発明は、LED光源と入射端との間に配置された第1レンズと第2レンズとにより、LED光源として高ワッテージのLED光源を使用しても、LED光源から出力された高光束量の光を効率良く入射端に入射させて利用することができる。しかも、請求項2にかかる発明は、高ワッテージのLED光源と入射端との間の距離が第1レンズと第2レンズとを配置した分長くなるので、高ワッテージのLED光源において発生する熱が入射端に対して影響を与えるようなことはない。
【0009】
また、請求項3にかかる発明は、高光束量を出力するLED光源と入射端とがケース内に収納されており、このケースに放熱部を設けた、ことを特徴とする。
【0010】
この結果、請求項3にかかる発明は、高ワッテージのLEDが砲弾型のLEDよりも熱を発生するものであるが、ケースの放熱部により、高ワッテージのLEDで発生した熱を効率よく放熱することができるので、高ワッテージのLED光源を使用しても熱の影響がない。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明にかかる車両用照明装置の実施の形態の1例を添付図面を参照して説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。図1〜図7は、この発明にかかる車両用照明装置の実施の形態を示す。また、図8は、この発明にかかる車両用照明装置の実施の形態の変形例を示す。
【0012】
「実施の形態の構成の説明」
以下、この発明にかかる車両用照明装置の実施の形態の構成について説明する。この実施の形態にかかる車両用照明装置は、図1に示すように、光源36と光伝達路2とから構成されている。
【0013】
前記光源36は、高光束量、たとえば、約50(lm)を出力するLED(高ワッテージのルミネッツタイプのLED)を使用する。前記LED光源36は、高光束量を出力するのにも拘わらず熱がほとんど発生せず、温度放射がほとんどない。前記LED光源36は、基板および放熱部43を介してケース(本体)42内に収納されている。
【0014】
前記ケース42は、たとえば樹脂製からなり、筒形状をなす。前記ケース42の大径の一端部側には、前記放熱部43が固定されており、この放熱部43に前記基板が固定されており、この結果、ケース42内の一端部側には、前記LED光源36が収納されることとなる。前記放熱部43は、熱伝導率が高い材質からなり、かつ、放熱効果が良いフィン形状をなす。
【0015】
前記光伝達路2は、複数本、この例では、5本に分岐された第1分岐光伝達路11、第2分岐光伝達路12、第3分岐光伝達路13、第4分岐光伝達路14、第5分岐光伝達路15から構成されている。この5本の分岐光伝達路11〜15は、それぞれ、樹脂製(たとえば、アクリル樹脂製)の光ファイバー素線7を複数本束ねたバンドルファイバーから構成されている。このために、各分岐光伝達路11〜15の光ファイバー素線7の本数の設定が自由である。また、前記5本の分岐光伝達路11〜15は、図6(A)、(B)に示すように、それぞれ、柔軟軽量材からなる保護被覆管、たとえば、ゴムチューブ8中に複数本(図6においては7本)の前記光ファイバー素線7を通し、かつ、接着剤9で接着固定してなる。
【0016】
前記5本の分岐光伝達路11〜15は、それぞれ、車両の照明したい複数箇所において求められている光束量に応じて前記光ファイバー素線7の本数が増減設定されている。たとえば、前記第1分岐光伝達路11は、20本の光ファイバー素線7が束ねられている。また、前記第2分岐光伝達路12と前記第3分岐光伝達路13とは、10本の光ファイバー素線7がそれぞれ束ねられている。さらに、前記第4分岐光伝達路14と前記第5分岐光伝達路15とは、5本の光ファイバー素線7がそれぞれ束ねられている。この結果、5本の分岐光伝達路11〜15から構成されている前記光伝達路2は、50本の光ファイバー素線7が束ねられていることとなる。前記5本の分岐光伝達路11〜15には、束ねられている光ファイバー素線7の本数が一目で判別できるマークを付したり、色分けしたりする。
【0017】
前記光ファイバー素線7の直径と長さとは、この例では、約0.25mmと約1000mmとである。これにより、50本の光ファイバー素線7を束ねた光伝達路2の直径は、約2mmとなる。また、20本の光ファイバー素線7を束ねた前記第1分岐光伝達路11の直径は、約1.3mmとなる。さらに、10本の光ファイバー素線7を束ねた前記第2分岐光伝達路12と前記第3分岐光伝達路13との直径は、それぞれ、約1mmとなる。さらにまた、5本の光ファイバー素線7を束ねた前記第4分岐光伝達路14と前記第5分岐光伝達路15との直径は、それぞれ、0.75mmとなる。なお、前記光ファイバー素線7の直径は、約0.25mmでなくとも、約0.1mm〜約0.3mmであれば良い。
【0018】
前記5本の分岐光伝達路11〜15の一端は、一つに束ねて前記LED光源36に対向させた入射端10(受光端、受光面、または、入力端)とする。すなわち、図4、図5に示すように、前記5本の分岐光伝達路11〜15の全光ファイバー素線7(50本の光ファイバー素線7)の一端を入射側口金(入射側ホルダ)16中に挿入し、かつ、接着剤17で接着固定する。前記入射側口金16は、たとえば、樹脂製もしくはアルミ製からなり、ほぼ円筒形状をなす。このために、前記入射側口金16中に接着剤16で一つに束ねられた50本の光ファイバー素線7の入射端10は、ほぼ円形をなすこととなる。
【0019】
前記入射側口金16は、前記ケース42の小径の他端部側に固定され、前記光伝達路2(前記5本の分岐光伝達路11〜15)の入射端10は、前記LED光源36に対向する。このLED光源36は、高光束量を出力する高ワッテージのLEDを使用するので、LED光源36の発光素子のサイズが大型化する傾向にある。したがって、大型の発光素子から放射される光束をLED自体のレンズで集光制御することが難しくなる。たとえば、この例のLED光源36の光線出射角(1次光線出射角)θ1は、光ファイバーの開口数NAよりも大きい(θ1>NA)。このために、LED光源36と光伝達路2の入射端10との間に2枚の集光レンズ37、38(なお、図1に示すように、入射端10側の第2集光レンズ38の焦点距離がLED光源36側の第1集光レンズ37の焦点距離よりも長い)を設ける。
【0020】
これにより、2枚の集光レンズ37、38からの光線出射角(2次光線出射角)θ2は、前記光伝達路2の限界入射角以下となる。このように、この実施の形態にかかる車両用照明装置は、集光レンズ37、38を使用することにより、高光束量のLED光源36の大型の発光素子からの光をLED自体のレンズで集光制御することが難しくなるという問題が解決されることとなる。また、この実施の形態にかかる車両用照明装置は、2枚の集光レンズ37、38からの光線出射角(2次光線出射角)θ2を小さくすると、光伝達路2の入射端10において、受光面積当たりの光束密度が増加するので、数少ない光ファイバー素線7(入射端10の面積が小さい)で高密度の光束の光を伝達することができ、その分、コストが安い光伝達路2を使用することができる。
【0021】
2枚の集光レンズ37、38からの2次光線出射角θ2が光伝達路2の限界入射角以下となるための成立条件を以下説明する。すなわち、第2集光レンズ38において、
arcTanθ2=(φ/2)/S2f2
θ2≦arcSin(NA)
前記の限界入射角は、arcSin(NA)で定義される。
前記のNAは、光ファイバーの開口数である。
前記のS2f2は、第2集光レンズ38の主点−焦点間の距離である。
前記φは、第1集光レンズ37からの最外郭光線径、レンズの有効径である。
【0022】
このように、2枚の集光レンズ37、38からの光線出射角(2次光線出射角)θ2を前記光伝達路2の限界入射角以下とすることにより、図1に示すLED光源36と光伝達路2との設定位置において作る2枚の集光レンズ37、38の照射面の直径、幅が、光伝達路2の入射端10の受光径、幅D(図1参照)と同等以下となる。
【0023】
一方、前記5本の分岐光伝達路11〜15の他端は、車両の照明したい複数箇所にそれぞれ配置させる出射端18(出射面、または、出力端)とする。すなわち、図2、図3に示すように、前記5本の分岐光伝達路11〜15の他端を出射側口金(出射側ホルダ)19中に挿入固定する。前記出射側口金19は、たとえば、樹脂製もしくはアルミ製からなり、ほぼ円筒形状をなす。前記出射側口金19は、車両の照明したい複数箇所の取付パネル20に、バルブソケットに近似した構造でワンタッチで簡単に取り付けられる構造を有する。
【0024】
たとえば、図2に示すように、前記出射側口金19の先端には、2個のL字形状の係合部21と環状形状のリブ24とが設けられている。一方、取付パネル20には、円形の取付孔22が設けられており、この取付孔22の内面には、2本の係合溝23が設けられている。前記出射側口金19を取付パネル20の取付孔22中に矢印A方向に挿入し、かつ、前記出射側口金19を矢印B方向に回すことにより、前記出射側口金19の係合部21が取付パネル20の係合溝23に係合されて、前記出射側口金19は、取付パネル20にワンタッチで取り付けられることとなる。なお、前記出射側口金19を矢印Bと逆方向に回して、前記出射側口金19の係合部21を取付パネル20の係合溝23から外し、前記出射側口金19を取付パネル20の取付孔22から矢印Aと逆方向に抜くことにより、前記出射側口金19を取付パネル20からワンタッチで取り外すことができる。
【0025】
また、たとえば、図3に示すように、前記出射側口金19の先端には、2個のランス形状の弾性係合部25と環状形状のリブ24とが設けられている。一方、取付パネル20には、円形の取付孔22が設けられている。前記出射側口金19を取付パネル20の取付孔22中に矢印A方向に挿入することにより、前記出射側口金19の弾性係合部25が取付パネル20の取付孔22の縁に矢印C方向に弾性係合して、前記出射側口金19は、取付パネル20にワンタッチで取り付けられることとなる。なお、前記出射側口金19の弾性係合部25を矢印Cと逆方向に弾性変形させて、前記出射側口金19の弾性係合部25を取付パネル20の取付孔22の縁から外し、前記出射側口金19を取付パネル20の取付孔22から矢印Aと逆方向に抜くことにより、前記出射側口金19を取付パネル20からワンタッチで取り外すことができる。なお、前記の出射側口金19の構造を入射側口金16に用いても良い。また、口金16、19を樹脂製とすると、複雑な形状の構造でも製造することができ、しかも、バンドルファイバーと一体化構造とすることができる。
【0026】
「実施の形態の作用の説明」
この実施の形態にかかる車両用照明装置は、上記のごとき構成からなり、以下、その作用、すなわち、車両用照明装置の使用例について図7を参照して説明する。
【0027】
この実施の形態にかかる車両用照明装置は、約50(lm)高光束量が得られるので、図7に示すように、テール/ストップランプ39など、必要光束量が比較的多い箇所の照明に最適である。このテール/ストップランプ39は、車両の後部の左右にそれぞれ3灯ずつ配置されている。また、このテール/ストップランプ39は、内面に反射面を設けたリフレクタ40と、リフレクタ40の開口部に設けられた拡散系のレンズ41とから構成されている。前記リフレクタ40のほぼ中央に6本の分岐光伝達路11〜15の出射端18が取付パネル20を介してそれぞれ取り付けられている。
【0028】
前記LED光源36を点灯すると、LED光源36からの光は、光伝達路2の入射端10に入射し、この光伝達路2の50本の光ファイバー素線7中を伝達するとともに、6本の分岐光伝達路11〜15に沿って分岐する。この6本の分岐光伝達路11〜15に沿って分岐された光は、各分岐光伝達路11〜15の出射端18から各テール/ストップランプ39が求められる明るさ(光束量)で路面などを照明することができる。
【0029】
「実施の形態の効果の説明」
この実施の形態にかかる車両用照明装置は、上記のごとき構成からなり、以下、その効果について説明する。
【0030】
この実施の形態にかかる車両用照明装置は、LED光源36として、高光束量を出力するLED(高ワッテージのLED光源)を使用するので、必要光束量が比較的多い箇所の照明、たとえば、テール/ストップランプ39などの信号灯や前照灯や室内灯などに最適である。
【0031】
また、この実施の形態にかかる車両用照明装置は、LED光源36と入射端10との間に配置された第1集光レンズ37と第2集光レンズ38とにより、LED光源36として高光束量を出力するLED(高ワッテージのLED光源)を使用しても、LED光源36から出力された高光束量の光を効率良く入射端10に入射させて効率よく利用することができる。しかも、この実施の形態にかかる車両用照明装置は、高光束量を出力するLED光源36と入射端10との間の距離が第1集光レンズ37と第2集光レンズ38とを配置した分長くなるので、高光束量を出力するLED光源36において発生する熱が入射端10に対して影響を与えるようなことはない。すなわち、熱の発生量は、たとえば砲弾型のLEDと比較して、高光束量を出力するLED光源36のほうが若干多いが、高光束量を出力するLED光源36と入射端10との間の距離が長いので、入射端10に対する熱の影響はほとんどない。その上、ケース42に設けられた放熱部43により、高光束量のLED光源36から発生する熱を外に逃がすことができるので、入射端10に対する熱の影響は、ほとんどない。
【0032】
さらに、この実施の形態にかかる車両用照明装置は、複数本の分岐光伝達路11〜15の出射端18を小型化することができるので、取付スペース(リフレクタ40と拡散系レンズ41とにより区画された灯室内の空間)を小さくすることができ、その分、インテリアとして好ましく、デザイン上や取付上の自由度が増す。また、細細とした複数の箇所を照明するのに最適である。しかも、この実施の形態にかかる車両用照明装置は、1個のLED光源36からの光が光伝達路2の入射端10に入射し、かつ、6本の分岐光伝達路11〜15の出射端18からそれぞれ出射して、6個のテール/ストップランプ39から路面などを照明することができる。すなわち、この実施の形態にかかる車両用照明装置は、1個のLED光源36で6つの箇所39において照明することができる。その上、高ワッテージのLED光源36を使用するので、6個のテール/ストップランプ39から路面などを多い光束量の光で照明することができる。さらに、この実施の形態にかかる車両用照明装置は、LED光源36が1個で済み、6つの箇所にそれぞれLED光源を配置するものと比較して、コストを安価にすることができ、その上、消費電力を大幅に減少させることができる。
【0033】
さらにまた、この実施の形態にかかる車両用照明装置は、6本の分岐光伝達路11〜15として、バンドルファイバーを使用するので、光ファイバー素線7の本数を増減することにより、たとえば、それぞれ20本、10本、5本と増減設定することにより、照明の求める明るさが簡単に得られる。すなわち、この実施の形態にかかる車両用照明装置は、6個のテール/ストップランプ39の照明の明るさを求められている必要光束量に応じて、光ファイバー素線7の本数を増減することにより、簡単に設計分配することができ、LED光源36からの光を無駄なく利用することができる。
【0034】
さらにまた、この実施の形態にかかる車両用照明装置は、砲弾型のLEDと比較して熱を発生する高ワッテージのLED光源36を使用するものであるが、白熱電球やハロゲン電球と比較して、その発熱量がきわめて小さいので、フレキシブル性が十分に有する樹脂製の光ファイバー素線7を使用しても、この光ファイバー素線7に対して熱の影響がない。その上、この実施の形態にかかる車両用照明装置は、フレキシブル性がさらに十分に有する直径が約0.25mmの光ファイバー素線7を使用するので、この光ファイバー素線7を20本、10本、5本と束ねたバンドルファイバーから構成されている分岐光伝達路11〜15、27においても十分なフレキシブル性が得られる。このために、この実施の形態にかかる車両用照明装置は、分岐光伝達路11〜15が曲がり易く、配線し易いので、その分、配線組み付け作業が簡単となり、コストを安価にすることができる。しかも、直径が約0.25mmの光ファイバー素線7は、フレキシブル性と光伝達性能とがバランスよく両立する光ファイバー素線である。さらに、この実施の形態にかかる車両用照明装置において、光伝達路2の入射端10と分岐光伝達路11〜15の出射端18は、工作機械カット面、もしくは、熱板による端面溶融仕上げ面として、未研磨面とする。これにより、接着剤のみのバンドルファイバーと比較して、光ファイバー素線7の戻りや突き出し現象を防止することができる。
【0035】
「実施の形態の変形例の説明」
図8は、この発明にかかる車両用照明装置の実施の形態の変形例を示す。図中、図1〜図7と同符号は、同一のものを示す。
【0036】
図7は、この実施の形態にかかる車両用照明装置を車両のドア26の照明に使用した例を示す。特に、夜間照明が欲しい箇所に使用した例である。ドア26の内装板と外装板との間に、ケース42を取り付けるとともに、複数本、この図7においては、8本の分岐光伝達路27を配線する。この8本の分岐光伝達路27の出射側口金19を車両のドア26の照明したい複数箇所、この図7においては、8箇所の取付パネル20にそれぞれ取り付けて配置させる。
【0037】
前記の8つの照明箇所は、ドアロックノブ28、アウトサイドハンドル29、インサイドハンドル30、灰皿スイッチ31、ドアハンドル32、後方被視認するためのドア後端面33、第1ドアポケット34、第2ドアポケット35である。また、前記の8つの照明箇所において求められている光束量に応じた分岐光伝達路27を配線する。たとえば、大光束量を必要とする照明箇所には、20本の光ファイバー素線7が束ねられている分岐光伝達路27(第1分岐光伝達路11)を配線する。また、中光束量を必要とする照明箇所には、10本の光ファイバー素線7が束ねられている分岐光伝達路27(第2分岐光伝達路12、第3分岐光伝達路13)を配線する。さらに、小光束量を必要とする照明箇所には、5本の光ファイバー素線7が束ねられている分岐光伝達路27(第4分岐光伝達路14と前記第5分岐光伝達路15)を配線する。
【0038】
前記LED光源36を点灯すると、LED光源36からの光は、光伝達路2の入射端10に入射し、この光伝達路2の50本の光ファイバー素線7中を伝達するとともに、8本の分岐光伝達路27(分岐伝達路11〜15)に沿って分岐する。この8本の分岐光伝達路27(分岐伝達路11〜15)に沿って分岐された光は、各分岐光伝達路27(分岐伝達路11〜15)の出射端18から各照明箇所28〜35を求められる明るさ(光束量)で照明することができる。
【0039】
「実施の形態以外の例の説明」
なお、光伝達路2や分岐光伝達路11〜15、27の光ファイバー素線7の本数は、上記の実施の形態に限定されない。また、光ファイバ素線7の直径は、上記の実施の形態に限定されない。さらに、LED光源36、36は、上記の実施の形態に限定されない。さらにまた、照明箇所は、上記の実施の形態に限定されない。たとえば、車室内の天井エリアやフロアエリアなどでも良い。
【0040】
【発明の効果】
以上から明らかなように、この発明にかかる車両用照明装置(請求項1)によれば、LED光源として高ワッテージのLED光源を使用するので、必要光束量が比較的多い箇所(明るい照明を必要とする箇所)を照明することに最適である。しかも、請求項1にかかる発明は、樹脂製の光ファイバー素線を複数本束ねたバンドルファイバーから構成されている複数本の分岐光伝達路により、車両の複数箇所を比較的多い光束量(明るい照明)で照明することができる。
【0041】
また、この発明にかかる車両用照明装置(請求項2)によれば、LED光源と入射端との間に第1レンズと第2レンズを配置したので、LED光源として高ワッテージのLED光源を使用しても、LED光源から出力された高光束量の光を効率良く入射端に入射させて利用することができる。しかも、この発明にかかる車両用照明装置(請求項2)によれば、高ワッテージのLED光源と入射端との間の距離が第1レンズと第2レンズとを配置した分長くなるので、高ワッテージのLED光源において発生する熱が入射端に対して影響を与えるようなことはない。
【0042】
さらに、この発明にかかる車両用照明装置(請求項3)によれば、ケースに放熱部を設けたので、高ワッテージのLEDで発生した熱を効率よく放熱することができるので、高ワッテージのLED光源を使用しても熱の影響がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の車両用照明装置の実施の形態を示す断面図である。
【図2】(A)は、分岐光伝達路の出射側口金の1例(嵌合式)を示す斜視図、(B)は、同じく分岐光伝達路の出射側口金を取付パネルに取り付けた状態を示す断面図である。
【図3】(A)は、分岐光伝達路の出射側口金の1例(弾性嵌合式)を示す斜視図、(B)は、同じく分岐光伝達路の出射側口金を取付パネルに取り付けた状態を示す断面図である。
【図4】図1におけるIV−IV線矢視図(入射端を示す正面図)である。
【図5】入射側口金に光ファイバー素線を挿入接着固定する状態を示す斜視図である。
【図6】(A)は、図1におけるVI−VI線断面図、(B)は、(A)におけるB−B線断面図である。
【図7】(A)は、テール/ストップランプに使用した状態を示す説明図、(B)は、(A)におけるB−B線断面図である。
【図8】ドアに使用した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
2 光伝達路
3 リード線
4 基板
5 ハーネスコード
7 光ファイバー素線
8 ゴムチューブ(保護被覆管)
9、17 接着剤
10 入射端
11 第1分岐光伝達路
12 第2分岐光伝達路
13 第3分岐光伝達路
14 第4分岐光伝達路
15 第5分岐光伝達路
16 入射側口金(入射側ホルダ)
18 出射端
19 出射側口金(出射側ホルダ)
20 取付パネル
21 係合部
22 取付孔
23 係合溝
24 リブ
25 弾性係合部
26 ドア
27 分岐光伝達路
28 ドアロックノブ
29 アウトサイドハンドル
30 インサイドハンドル
31 灰皿スイッチ
32 ドアハンドル
33 後方被視認するためのドア後端面
34 第1ドアポケット
35 第2ドアポケット
36 LED光源
37 第1集光レンズ
38 第2集光レンズ
39 テール/ストップランプ
40 リフレクタ
41 拡散系レンズ
42 ケース(本体)
43 放熱部

Claims (3)

  1. LEDを光源とし、光ファイバーを光伝達路とする車両用照明装置において、
    前記光伝達路は、複数本に分岐された分岐光伝達路から構成されており、前記複数本の分岐光伝達路は、それぞれ、樹脂製の光ファイバー素線を複数本束ねたバンドルファイバーから構成されており、前記複数本の分岐光伝達路の一端を、一つに束ねて前記LED光源に対向させた入射端とし、一方、前記複数本の分岐光伝達路の他端を、車両の照明したい複数箇所にそれぞれ配置させる出射端とし、
    前記LED光源は、高光束量を出力するLEDである、
    ことを特徴とする車両用照明装置。
  2. 前記高光束量を出力するLED光源と、前記入射端との間には、第1レンズと第2レンズとが配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用照明装置。
  3. 前記高光束量を出力するLED光源と、前記入射端とは、ケース内に収納されており、前記ケースには、放熱部が設けられている、ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用照明装置。
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