JP2005019076A - 電力供給装置、電力充電装置、及び電力システム - Google Patents

電力供給装置、電力充電装置、及び電力システム Download PDF

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Tsuneo Sato
恒夫 佐藤
Yoshihiro Ito
嘉広 伊藤
Shigeaki Ushiro
成明 後
Mamoyuki Komori
政望進 小森
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Fujinon Corp
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Abstract

【課題】効率良く装置本体へ電力を供給するとともに、装置本体に関するデータを記憶する。
【解決手段】電池パック20は、電力を供給するための燃料電池40及びデータを記憶するためのメモリ部41を備えており、デジタルカメラ10に電力を供給するとともに、デジタルカメラ10の撮影によって得られた画像データを記憶する。また、燃料電池40及びメモリ42を備えた電池パック20をステーションユニット52に装着することによって、電池パック20の燃料タンク100への燃料補給とともにメモリ42内のデータ読取りを実行する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力供給装置、電力充電装置、及び電力システムに係り、特に、装置本体ヘ電力を供給する電力供給装置、電力充電装置、及び電力システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、デジタルカメラ等の電子機器に電力を供給する電力供給装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1では、デジタルカメラ等の電子機器に電力を供給する燃料電池装置が示されている。この技術によれば、燃料電池装置は、メタノール水溶液や水素等の燃料を化学反応させて電力を発生する燃料電池を備えており、発生した電力を電子機器へ供給する。この技術では、電子機器に予め設けられた各種データを記憶するメモリカードを装着するためのメモリカード装着部に、燃料電池装置を装着することによって電子機器に電力を供給することができるようになっている。
【0004】
しかしながら、上記技術では、燃料電池装置から電子機器への電力供給中には、メモリカード装着部にメモリカードを装着することができない。このため、燃料電池装置からの電力供給中には、電子機器は各種データをメモリカードへ記憶することができないという問題があった。
【0005】
上記問題を解消するための技術として、電力供給装置にデータを記憶するためのメモリを備えた技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
特許文献2の技術によれば、電力供給装置に相当する交換部は、デジタルカメラに電力を供給するためのバッテリ部と、デジタルカメラの撮影によって得られた画像データを記憶するメモリ部と、を含んで構成されている。この技術によれば、交換部に含まれるバッテリからデジタルカメラへ電力を供給することができるとともに、撮影によって得られた撮影画像の画像データをメモリ部へ記憶することができる。また、この交換部をメモリ部に記憶されたデータの読取り及びバッテリの充電を行うためのステーションユニットに装着することにより、ステーションユニットへメモリ部に記憶されたデータの出力、及びバッテリ部の充電を行うことができる。
【0007】
【特許文献1】
特開2003−7322号公報(第3頁、第2図)
【特許文献2】
特開2001―333306号公報(第3頁―5頁、第1図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記技術では、ステーションユニットにおいて、電力供給装置のメモリに記憶されたデータを読取ると共にバッテリの充電を行うことができるが、このバッテリの充電には、データの読取りに要する時間に比較して長時間を要する場合があった。
【0009】
本発明は、上記問題点を解決するために成されたものであり、効率良く装置本体へ電力を供給するとともに、装置本体に関するデータを記憶することが可能な電力供給装置、電力充電装置、及び電力システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の電力供給装置は、発電指示を表す指示信号により供給された燃料を化学反応させて電力を発生する燃料電池と、前記燃料電池により発生された電力を装置本体へ供給するとともに、装置本体との接続状態を示す接続信号を前記指示信号として入力する電力供給手段と、前記装置本体から格納データを入力する入力手段と、前記入力手段により入力された格納データを記憶する記憶手段と、を備えることを特徴としている。
【0011】
本発明の電力供給装置は、燃料電池を備えており、供給された燃料を化学反応させて電力を発生する。発生した電力は、電力供給手段を介して装置本体へ供給される。この供給された電力によって、装置本体は動作する。
【0012】
装置本体と電力供給装置とが接続されると、電力供給手段は、装置本体と電力供給装置との接続状態を表す接続信号を、発電指示を表す指示信号として入力する。発電指示を表す指示信号が入力されると、燃料電池は、電力を発生し、発生した電力を装置本体へ供給する。また、電力供給装置は、記憶手段を備えており、入力手段を介して装置本体から格納データが入力されると、入力された格納データを記憶する。この格納データは、装置本体に関するデータであり、例えば、供給された電力によって装置が動作することにより得られる各種データを示すものである。
【0013】
このように、電力供給装置は、燃料電池及び記憶手段を備え、燃料電池の電力を装置本体へ供給するとともに、装置本体から入力された格納データを記憶することができるので、電力供給装置から装置本体への電力供給と、装置本体から電力供給装置への格納データの入力とを同時進行で実行することができる。従って、効率よく装置本体へ電力を供給するとともに、装置本体に関するデータを記憶することができる。
【0014】
前記燃料電池は、外部から燃料を供給する燃料供給口と、前記燃料供給口を介して供給された燃料を貯留する燃料貯留手段と、前記燃料貯留手段に貯留された燃料の容量を外視可能に提供する容量視認窓と、を含むことができる。
【0015】
燃料電池は、燃料を貯留するための燃料貯留手段を備えており、燃料供給口を介して外部から燃料を供給することができる。このため、燃料電池へ簡易な構成で容易に燃料を供給することができる。また、燃料貯留手段には、容量視認窓が設けられており、燃料貯留手段に貯留された燃料の容量を外視可能な構成となっている。従って、例えば、燃料貯留手段に貯留された燃料の容量が、燃料供給を必要とする量であることを、視認可能に容易に提供することができる。
【0016】
前記電力供給装置は、前記装置本体に一体的に設けることができる。このため、電力供給装置は、装置本体に対して適宜電力を供給、且つ適宜格納データを記憶することができる。
【0017】
本発明の電力充電装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の電力供給装置に対して、予め貯留された燃料を燃料補給指示を表す補給信号により供給する燃料補給手段と、前記格納データの入力指示を表す入力指示信号により前記電力供給装置から前記格納データを入力するデータ入力手段と、前記データ入力手段による格納データを記憶する格納データ記憶手段と、前記電力供給装置の装着を検知する装着検知手段と、前記装着検知手段によって前記電力供給装置の装着が検知されると、前記補給信号を前記燃料補給手段へ出力するとともに、前記入力指示信号を前記データ入力手段へ出力する制御手段と、を備えることを特徴としている。
【0018】
本発明の電力充電装置は、燃料補給手段を備えており、予め貯留された燃料を前記電力供給装置に供給することができる。また、電力充電装置は、データ入力手段を備えており、前記電力供給装置から前記電力供給装置に格納された格納データを入力することができる。装着検知手段によって、電力供給装置の装着が検知されると、制御手段は、補給信号を燃料補給手段へ出力すると共に、入力指示信号をデータ入力手段へ出力する。燃料補給手段は、補給信号が入力されると、貯留された燃料を、電力供給装置へ供給する。例えば、燃料は、燃料補給手段により、前記電力供給装置の燃料供給口を介して燃料電池へ供給されて燃料貯留手段へ貯留される。データ入力手段は、入力指示信号が入力されると、電力供給装置の記憶手段に格納された格納データを入力する。入力された格納データは、記憶手段に記憶される。
【0019】
このように、前記電力供給装置が電力充電装置に装着されると、電力充電装置から電力供給装置へ電力を発生するための燃料を補給するとともに、電力供給装置に格納された格納データを電力充電装置へ出力することができるので、効率良く電力供給装置の燃料補給及び格納データの電力充電装置への入力を行うことができる。
【0020】
本発明の電力システムは、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の電力供給装置と、請求項4に記載の電力充電装置と、を備えることを特徴としている。
【0021】
前記電力供給装置と、前記電力充電装置とから電力システムを構成することで、電力充電装置から電力供給装置へ電力を発生するための燃料を補給するとともに、電力充電装置へ電力供給装置に記憶された格納データを入力するシステムを提供することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の電力供給装置、電力充電装置、及び電力システムに係る一の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0023】
図1には、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の外観図を示した。図1(A)に示すように、デジタルカメラ10の本体12の正面には、被写体像を結像させるためのレンズ14、撮影範囲等を目視で確認するためのファインダ16、低照度での撮影等の場合に照明光を発するためのストロボ18が取付けられている。また、本体12の正面には、装着部23が設けられている。装着部23は、詳細を後述する電池パック20をデジタルカメラ10の本体12に対して着脱可能に装着するためのものである。なお、装着部23は、例えば、本体12の側面または背面等に設けるようにしてもよく、本体12の正面に設けられることに限るものではない。
【0024】
図1(B)に示すように、本体12の上面には、電源スイッチ22、及びレリーズスイッチ21が設けられている。電源スイッチ22は、ユーザがデジタルカメラ10の各部への電源電力の供給/供給停止の切り換えを行うときに操作するためのものである。レリーズスイッチ21は、撮影を指示する際にユーザによって押圧操作されるものである。
【0025】
図1(C)に示すように、本体12の背面には、LCD26(液晶表示装置)が設けられている。このLCD26には、サムネイル画像、すなわち撮影によって得られた撮影画像の画像データを縮小画像生成処理によって画像データの少なくとも一部を含むように縮小した縮小画像データによる縮小画像や、各種メニュー、画像処理に関するパラメータ等のデータを表示することができる。また、LCD26の近傍には、スイッチ33が設けられている。本実施の形態では、スイッチ33として、上下左右キー28、メニューボタン30、実行ボタン32、及び上記電源スイッチ22、上記レリーズスイッチ21を含んだ構成を採用している。メニューボタン30は、ユーザがLCD26へ各種メニュー項目を表示するときに操作するためのものである。上下左右キー28は、ユーザがLCD26に表示された各種メニューから任意のメニュー項目を選択する際に操作するためのものである。実行ボタン32は、ユーザが各項目の実行開始を指示するときに操作するためのものである。
【0026】
図2には、電池パック20の外観図を示した。電池パック20は、燃料電池40及びメモリ部41を備えている。メモリ部41は、主に、デジタルカメラ10の撮影によって得られた撮影画像の画像データを記憶するためのものである。燃料電池40は、デジタルカメラ10の装置各部へ電力を供給するためのものである。燃料電池40は、例えば、固体高分子形の燃料電池であって、メタノール水(CH3OH+H2O)を燃料電池に直接供給するメタノール直接型燃料電池(DMFC)が用いられる。このような燃料電池40は、図8に示すように、アノード95とカソード93との間にプロトン伝導膜89が挟まれた構成を含んで構成される。そして、アノード95からメタノール水溶液(CH3OH+H2O)が供給され、カソード93から酸素(O2)が供給されることにより、プロトン伝導に伴って化学反応が生じ、メタノールが連続的に酸化されて起電力eが生じると共に、二酸化炭素(CO2)と水(H2O)が排出される。この起電力eにより負荷91に電力を供給することができる。
【0027】
電池パック20の背面43には、端子46、端子48、残量確認窓44、及びメモリコネクタ50が設けられている。端子46及び端子48は、電池パック20がデジタルカメラ10の装着部23に装着されることによって、本体12に設けられた各々端子13及び端子15に接続可能となる。残量確認窓44は、燃料電池40の後述する燃料の残量をユーザに対して視認可能に提供するためのものである。メモリコネクタ50は、主に、撮影画像の画像データを記憶するメモリ部41と接続するための接続端子である。メモリコネクタ50は、電池パック20が装着部23に装着されることによって本体12のメモリコネクタ17と接続可能となる。
【0028】
また、電池パック20の上面には、酸素取込口34、燃料補給口36、及び排水口38が設けられている。酸素取込口34は、酸素(O2)を外部から取り込むためのものである。燃料補給口36は、燃料電池40の燃料(メタノール)を外部から補給するためのものである。排水口38は、燃料電池40による排水(水)を外部へ排出するためのものである。
【0029】
電池パック20は、デジタルカメラ10の装着部23に装着可能であるとともに、図3に示すステーションユニット52に装着可能である。
【0030】
図3には、ステーションユニット52とパーソナル・コンピュータ(以下、PCという)56とから構成されるステーションシステム51の概略構成図を示した。ステーションユニット52は、電池パック20の燃料電池40に燃料を補給するとともに、メモリ部41に記憶されたデータを読取るためのものである。PC56は、ステーションユニット52とデータやコマンドの授受を行うとともに、ステーションユニット52へ電力を供給するためのものである。PC56とステーションユニット52とは、USB等のケーブル58を介して接続可能となっており、互いにデータやコマンドの授受、及びPC56からステーションユニット52への電力供給が可能な構成となっている。
【0031】
ステーションユニット52は、電池パック20を装着可能な装着部53を備えている。また、ステーションユニット52は、燃料補給口60、排水口62、装着判断スイッチ54、メモリコネクタ55、及びLCD59を備えている。燃料補給口60は、ステーションユニット52から電池パック20へ燃料を補給するためのものである。燃料補給口60は、電池パック20が装着部53に装着されることによって、電池パック20の燃料補給口36に燃料の補給可能に接続される。排水口62は、電池パック20からステーションユニット52へ燃料電池40による水を排水するためのものである。排水口62は、電池パック20が装着部53に装着されることにより、電池パック20の排水口38から排水(水)を排水可能に接続される。
【0032】
装着判断スイッチ54は、ステーションユニット52の装着部53に電池パック20が装着されたことを検知するためのものである。メモリコネクタ55は、電池パック20のメモリコネクタ50と接続するためのものである。メモリコネクタ55は、電池パック20が装着部53に装着されることによって、電池パック20のメモリコネクタ50に接続される。
【0033】
また、ステーションユニット52には、USB端子等の外部通信ポートであるUSBコネクタ112が設けられている。USBコネクタ112は、PC56と接続するためのケーブル58の一端を装着するためのものである。
【0034】
PC56は、ステーションユニット52へ電力を供給すると共に、ステーションユニット52とデータやコマンドの授受を行うためのものである。PC56は、外部通信ポート57を備えいる。外部通信ポート57は、ステーションユニット52と接続するためのケーブル58を装着するためのものである。
【0035】
LCD59は、ステーションユニット52が電池パック20への燃料補給(詳細後述)及びデータ読取(詳細後述)の実行中であることを示す文字または画像を表示するためのものである。LCD59の一例には、液晶表示装置等がある。なお、本実施の形態では、LCD59は、上記文字または画像を表示するための液晶表示装置として説明するが、燃料補給及びデータ読取実行中に点灯するLED等の表示装置であってもよい。
【0036】
図4には、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の主要構成をブロック図として示した。
【0037】
デジタルカメラ10は、CCD(Charge Coupled Device)64を備えている。CCD64は、レンズ14により得られる被写体からの反射光を撮影画像を示すアナログ画像データ(以下、画像データという)に変換して出力するためのものである。また、デジタルカメラ10は、CDS(Correlated Double Sampling)66、アナログ/デジタル変換器(以下、A/D変換器という)68、タイミングジェネレータ(以下、TGという)70、モータドライバ72、主制御部74、及び電池パック20を備えている。
【0038】
CDS66は、CCD64から出力された被写体像を示す出力信号を相関二重サンプリング処理すると共に、R、G、Bの各色信号に色分解処理して、各色信号の信号レベルの調整を行うためのものである。A/D変換器68は、CDS66により処理されたアナログ信号をデジタル信号に変換し主制御部74へ出力するためのものである。TG70は、CCD64を駆動するためのタイミング信号を生成するためのものである。モータドライバ72は、レンズ14に含まれる撮影倍率を変更するためのズームモータ、CCD64面上に被写体像を合焦させるためのAF(Auto Focus)モータ、及び絞りやシャッタを駆動するためのアイリスシャッタモータ等の各種モータを駆動するためのものである。
【0039】
CCD64から出力された被写体像を示すアナログ画像信号は、CDS66による処理が施され、A/D変換器68によりデジタル画像信号に変換された後、画像データとして、主制御部74内に入力される。
【0040】
主制御部74は、デジタルカメラ10の全体的な動作を司るためのものであって、CPU76、EEROM78、及びRAM80からなるマイクロコンピュータを含んで構成される。これらのCPU76、EEROM78、及びRAM80を含むデバイスは、データやコマンドの授受が可能なようにバス81で接続されている。RAM80は、主としてワークメモリとして用いられ、EEPROM78は、各種プログラムやパラメータ等の情報を予め記憶するためのものである。
【0041】
また、主制御部74には、信号処理部82、表示制御部84、メモリ制御部85、及び圧縮伸長処理回路83が設けられている、これらの信号処理部82、表示制御部84、メモリ制御部85、及び圧縮伸長処理回路83は、バス81に接続されており、バス81を介してデータやコマンドの授受が可能な構成となっている。
【0042】
信号処理部82は、A/D変換器68から入力された画像データに対して所定のデジタル信号処理を行うものであって、ゲイン調整回路、ガンマ補正回路、及び輝度・色差信号処理回路(YC処理回路という)を含んで構成される。A/D変換器68から入力された画像データは、ゲイン調整回路で増幅処理された後、ガンマ補正回路においてガンマ補正処理が施され、YC処理回路において輝度(Y信号)及び色差信号(Cr、Cb信号)に変換される所定のデジタル信号処理が行われてRAM80に格納される。
【0043】
表示制御部84は、RAM80に格納及びメモリ部41に記録された画像データの画像をLCD26に表示する。また、CPU76には、I/O86を介してスイッチ33が接続されている。スイッチ33は、各種指示入力による信号を入力するためのものである。また、CPU76には、ストロボ制御部87を介してストロボ18が接続されている。圧縮伸長処理回路83は、画像データを圧縮・伸長するためのものである。RAM80に格納された画像データは、圧縮伸長処理回路83でJPEGなどの所定の圧縮方式で圧縮された後、メモリI/F85を介して、メモリ部41に記録される。メモリ部41は、電池パック20が装着部23に装着されることによって電池パックのメモリコネクタ50及びデジタルカメラ10のメモリコネクタ17を介して、メモリI/F85に接続可能である。
【0044】
また、CPU76には、DC・DCコンバータ88を介して、デジタルカメラ10の各部に対して電力を供給するための燃料電池40が接続されている。燃料電池40は、上述のように燃料電池40を備えた電池パック20がデジタルカメラ10の装着部23に装着されることによって、DC・DCコンバータ88に接続され、本体12に対して電力の供給が可能となる。
【0045】
すなわち、デジタルカメラ10では、電池パック20から電力が供給されるとともに、撮影によって得られた画像データを電池パックへ記憶することができるようになっている。
【0046】
図5には、電池パック20の主要構成をブロック図として示した。
【0047】
電池パック20は、燃料電池40及びメモリ部41から構成されている。燃料電池40は、燃料タンク100、排水タンク102、発電回路104、電源106、及び残量確認窓44から構成されている。燃料タンク100は、燃料(メタノール)を貯留するためのものである。燃料タンク100には、燃料補給口36が設けられており、燃料補給口36を介して外部から燃料(メタノール:CH3OH)補給可能となっている。また、燃料タンク100は、発電回路104に燃料の補給可能に接続されている。排水タンク102は、排水(H2O)を貯留するためのものであり、排水口38が接続されている。このため、排水タンク102は、排水口38を介して排水タンク102内に貯留された水(H2O)を外部へ排水可能となっている。また、排水タンク102は、発電回路104に水を供給及び排水可能に接続されている。
【0048】
発電回路104には、発電回路104を起動するための電源106が接続されている。また、発電回路104には、外部から酸素(O2)を取り込むための酸素取込口34が設けられている。発電回路104は、例えば上述の図8に示す構成となっている。発電回路104は、端子46及び端子48を介してデジタルカメラ10の本体12に電力供給可能な状態となると、電源106から電力が供給されることによって、燃料タンク100から燃料(メタノール:CH3OH)が供給されるとともに、排水タンク102から水(H2O)が供給され、また酸素取込口34から酸素(O2)が供給される。燃料及び水(メタノール水溶液)、及び酸素が供給されることによって、発電回路104では、化学反応が生じ、メタノールが連続的に酸化されて起電力eが生じると共に、二酸化炭素(CO2)と水(H2O)が排出される。この発生した起電力eにより、端子46及び端子48を介して、デジタルカメラ10の本体12に対して電力を供給することができる。また、排出された水(H2O)は、排水タンク102へ貯留される。
【0049】
メモリ部41は、メモリ42及びインターフェース制御回路110を備えている。メモリ42は、インターフェース制御回路110に接続されている。メモリ42は、電池パック20がデジタルカメラ10の装着部23に装着されることによって、インターフェース制御回路110、メモリコネクタ50、メモリコネクタ17を介して、デジタルカメラ10のメモリI/F85に接続可能となる。
また、メモリ42は、ステーションユニット52の装着部53に装着されることによって、メモリコネクタ50、及びメモリコネクタ55を介して、ステーションユニット52の後述する制御回路に接続可能となる。
【0050】
図4及び図5に示すようにデジタルカメラ10及び電池パック20は各々構成されているため、デジタルカメラ10において、撮影によって得られた画像データを電池パック20のメモリ42に記憶することができるとともに、電池パック20の燃料電池40から電力を供給される。
【0051】
図6には、ステーションユニット52の主要構成をブロック図として示した。
【0052】
ステーションユニット52は、図示を省略したCPU、ROM、及びRAMからなるマイクロコンピュータを含んで構成されており、装着判断スイッチ54、メモリコネクタ55、USBコネクタ112、制御回路114、排水タンク116、排水部118、燃料補給部120、燃料タンク122、LCD59、及びメモリ117が設けられている。上記装着判断スイッチ54、メモリコネクタ55、USBコネクタ112、排水部118燃料補給部120、LCD59、及びメモリ117は、制御回路114に接続されており、データやコマンドの授受が可能な構成となっている。また、制御回路114は、図示を省略したCPUに接続されており、データやコマンドの授受が可能な構成となっている。
【0053】
制御回路114は、上記装着判断スイッチ54、メモリコネクタ55、USBコネクタ112、排水部118、燃料補給部120、及びLCD59を制御するためのものである。USBコネクタ112は、ケーブル58の一端を装着するためのものである。本実施の形態では、ケーブル58をUSBコネクタ112に装着することによって、ステーションユニット52は、ケーブル58を介してPC56とデータやコマンドの授受可能に接続される。メモリ117は、各種データを記憶するためのものである。メモリコネクタ55は、メモリコネクタ50と接続するためのものである。装着部53に電池パック20が装着されると、ステーションユニット52は、メモリコネクタ55、メモリコネクタ50、及びインターフェース制御回路110を介してメモリ42に接続可能となる。
【0054】
装着判断スイッチ54は、電池パック20の装着部53への装着を検知するためのものである。電池パック20が装着部53へ装着されて装着判断スイッチ54によって装着が検知されると、メモリコネクタ55とメモリコネクタ50とがデータの授受可能に接続されるとともに、排水口62と排水口38とが排水タンク102から排水タンク116へ排水可能に接続され、また、燃料補給口60と燃料補給口36とが燃料タンク122から燃料タンク100へ燃料供給可能に接続される。
【0055】
排水部118には、排水タンク116及び排水口62が接続されている。排水部118は、制御回路114の制御によって、排水口62を介して電池パック20の排水タンク102から水(H2O)を排出するためのものである。例えば、排水部118は、排水タンク102から水を吸引するためのポンプ等から構成され、制御回路114の制御によって吸引を開始または停止する。排水タンク116は、排水(水)を貯留するためのものであって、排水部118に接続されている。排水タンク116は、排水部118を介して排水タンク102から排出された排水(水)を貯留する。この排水部118には、図示を省略した排水口が設けられており、この排水口を介して貯留した水を外部へ排出することができるようになっている。
【0056】
燃料補給部120には、燃料タンク122及び燃料補給口60が、燃料の補給可能に接続されている。燃料補給部120は、制御回路114の制御によって、電池パック20の燃料タンク100へ燃料タンク122に貯留された燃料(メタノール)を補給するためのものである。燃料補給部120は、燃料タンク100へ燃料を供給するためのポンプ等により構成されており、制御回路114の制御によって供給を開始または停止する。燃料タンク122には、補給口124が設けられており、燃料を外部から燃料タンク124へ補給可能な構成となっている。また、燃料補給部120は、電池パック20の燃料タンク100内の燃料の残量が所定量以上であることを検知する。この検知には、例えば、燃料タンク100へ補給する単位時間あたりの補給量を定めて、燃料タンク100への燃料補給量が上記補給量以下となった場合に、燃料タンク100内の燃料が所定量以上すなわち燃料タンク100の貯留可能な容量を満たす燃料が補給されたと検知するようにすればよい。
【0057】
PC56の構成は、一般的なパーソナルコンピュータの構成であるため、詳細な説明を省略する。
【0058】
なお、電池パック20は、本発明の電力供給装置に相当し、ステーションユニット52は、電力充電装置に相当し、ステーションシステム51は、電力システムに相当する。また、燃料電池40は、本発明の燃料電池に相当し、端子46及び端子48は、電力供給手段に相当し、メモリコネクタ50は、入力手段に相当し、メモリ部41は記憶手段に相当する。また、燃料電池40の燃料補給口36は、本発明の燃料供給口に相当し、燃料タンク100は、燃料貯留手段に相当し、残量確認窓44は容量視認窓に相当する。
【0059】
なお、デジタルカメラ10は、本発明の装置本体に相当する。また、燃料補給部120は、燃料補給手段に相当し、メモリコネクタ55は、データ入力手段に相当し、装着判断スイッチ54は、装着検知手段に相当する。また、ステーションユニット52の図示を省略したCPUは、制御手段に相当する。
【0060】
次に、上記実施の形態に係るステーションユニット52の作用を説明する。
【0061】
図7には、ステーションユニット52の図示を省略したCPUで実行される処理ルーチンを示した。ステーションユニット52は、USBコネクタ112、ケーブル58を介してPC56に接続されることによって、PC56から電力が供給され、所定時間毎に図7に示す処理ルーチンが実行されてステップ200へ進む。
【0062】
ステップ200では、電池パック20が装着されたか否かを判断し、肯定されるまで否定判断を繰り返す。ステップ200の判断は、装着判断スイッチ54の電池パック20の装着を示す信号の入力を判別することによって判断することができる。
【0063】
次にステップ201では、燃料補給及びデータの読取り処理実行中であることを示す文字をLCD59に表示する。ステップ201の処理によって、ユーザに対して、データの読取り及び燃料補給処理中であることを視認可能に提供することができる。
【0064】
次にステップ202では、燃料電池40への燃料補給処理が実行される。ステップ202の処理は、燃料タンク122に貯蔵された燃料(メタノール)を燃料補給口60、及び燃料補給口36を介して電池パック20の燃料タンク100へ燃料を補給する燃料補給処理を開始するものである。
【0065】
次にステップ204では、燃料電池40からの排水処理が実行される。ステップ204の処理は、排水タンク102に貯留された水を、排水口38、及び排水口62を介して排水タンク116へ排水する排水処理を開始するものである。
【0066】
次にステップ206では、電池パック20のメモリ42に記憶された撮影画像の画像データを読取る読取り処理が実行される。なお、本実施の形態では、メモリ42に記憶された撮影画像の画像データを読取るものとして説明するが、読取るデータは画像データに限られるものではなく、例えば、メモリ42に記憶された全データを読取るようにしてもよい。
【0067】
次にステップ207において、上記ステップ206で読取ったデータをメモリ117に記憶する。なお、ステップ207において、上記ステップ206で読取ったデータをUSBコネクタ112を介してPC56へ送信するようにしてもよい。この場合、PC56では、受信したデータを図示を省略したメモリに格納すればよい。
【0068】
次にステップ208では、メモリ42に記憶された全データ読取り処理が終了したか否かを判断し、否定されるとステップ206へ戻り、肯定されるとステップ210へ進む。ステップ208の判断は、例えば、上記ステップ206で読取ったデータ量と上記ステップ207でメモリ117に格納したデータ量とを比較し、これらのデータ量が同一である場合に、全データ読取りと判断するようにすればよい。また、上記ステップ206でメモリ内のデータを読取った後に、読取ったデータをメモリ42から削除するようにすれば、ステップ208の判断は、メモリ42にデータが格納されているか否かを判別することによって判断することができる。
【0069】
次にステップ210では、燃料電池40の燃料タンク100の残料が所定値以上であるか否かを判断し、肯定されるまで否定判断を繰り返す。ステップ210の判断は、燃料補給部120による検知結果を判別することによって判断可能である。
【0070】
ステップ210で肯定されると、ステップ212へ進み、燃料電池40への燃料補給処理を停止する所定が実行される。ステップ212の処理は、燃料タンク100への燃料供給を停止するものである。次にステップ214において、燃料電池40からの排水処理を停止する。ステップ214の処理は、排水タンク102からの排水処理を終了するものである。
【0071】
次にステップ216において、LCD59への燃料補給及びデータの読取り処理実行中であることを示す文字表示を終了した後に、本ルーチンを終了する。
【0072】
以上説明したように、本実施の形態の電池パック20は、電力を供給するための燃料電池40及びデータを記憶するためのメモリ部41を備えており、デジタルカメラ10に電力を供給するとともに、デジタルカメラ10の撮影によって得られた画像データを記憶することができるので、簡易な構成で、燃料電池40による電力をデジタルカメラ10に供給することができるとともにデジタルカメラ10のデータを記憶することができる。
【0073】
また、燃料電池40及びメモリ42を備えた電池パック20をステーションユニット52に装着することによって、電池パック20の燃料タンク100への燃料補給とともにメモリ42内のデータ読取りを実行することができる。このステーションユニット52で実行される燃料補給処理は、燃料を燃料補給口60を介して燃料タンク100へ直接供給するとともに、排水タンク102の水を排水口62を介して排出するものであるため、従来の技術に示すバッテリの充電処理に比較して、短時間で実行することができる。このため、効率よく燃料補給とともにメモリ読取り処理実行することができる。
【0074】
また、電池パック20には、燃料の残量を視認可能な残量確認窓44を設けたため、燃料の残量をユーザに対して、簡易な構成で容易に視認可能に提供することができる。
【0075】
また、ステーションユニット52をPC56に接続可能に設けることができるので、電池パック20から読取った画像データをPC56側で処理することが可能となる。
【0076】
なお、本実施の形態では、ステーションユニット52とPC56とをケーブル58を介してデータやコマンドの授受可能に接続する場合を説明したが、接続する装置はPCに限られるものではない。例えば、ステーションユニット52は、画像データの画像を出力するためのプリンタ等の画像形成装置とケーブル58を介して接続することも可能である。この場合、上記図7の処理ルーチンにおいて、ステップ207のデータ記憶処理の後に、図示を省略したデータをケーブル58を介して画像形成装置へ送信するようにすればよい。このようにすれば、画像形成装置では、受信した画像データの画像を出力することが可能となる。
【0077】
また、本実施の形態では、ステーションユニット52は、図示を省略したマイクロコンピュータを含んで構成されるものとして説明したが、ステーションユニット52にマイクロコンピュータを含まない構成も可能である。この場合、PC56によってステーションユニット52を制御し、PC56の図示を省略したCPUによって、上記図7に示す処理ルーチンを実行するようにすればよい。
【0078】
また、本実施の形態では、燃料電池は、メタノール直接型燃料電池であるものとして説明したが、他の種類の燃料電池であってもよい。
【0079】
なお、本実施の形態では、電池パック20をデジタルカメラ10に装着し、デジタルカメラ10に電力を供給するとともに、デジタルカメラ10の撮影による画像データを記憶するものとして説明したが、装着可能な装置は、デジタルカメラ10に限られるものではない。例えば、携帯電話、及びノートパソコン等の他の携帯機器及び端末に装着することも可能である。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電力供給装置、電力充電装置、及び電力システムによれば、燃料電池及び記憶手段を備え、燃料電池の電力を装置本体へ供給するとともに、装置本体から入力された格納データを記憶することができるので、燃料電池から装置本体へ効率よく電力を供給することができるとともに、装置本体に関するデータを記憶することができる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るデジタルカメラの外観図の一例であり、(A)は本発明の実施の形態に係るデジタルカメラの正面図であり、(B)は本発明の実施の形態に係るデジタルカメラの上面図であり、(C)は本発明の実施の形態に係るデジタルカメラの背面図である。
【図2】本実施の形態に係る電池パックの外観図の一例である。
【図3】本実施の形態に係るステーションシステムの概略構成図である。
【図4】本実施の形態に係るデジタルカメラ及び電池パックの主要構成を示すブロック図である。
【図5】電池パックの主要構成を示すブロック図である。
【図6】ステーションユニットの主要構成を示すブロック図である。
【図7】本実施の形態に係るステーションユニットにおける処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】燃料電池の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
20 電池パック
36 燃料補給口
40 燃料電池
41 メモリ部
44 残量確認窓
50 メモリコネクタ
51 ステーションシステム
52 ステーションユニット
54 装着判断スイッチ
60 燃料補給口
100 燃料タンク
117 メモリ

Claims (5)

  1. 発電指示を表す指示信号により供給された燃料を化学反応させて電力を発生する燃料電池と、
    前記燃料電池により発生された電力を装置本体へ供給するとともに、装置本体との接続状態を示す接続信号を前記指示信号として入力する電力供給手段と、
    前記装置本体から格納データを入力する入力手段と、
    前記入力手段により入力された格納データを記憶する記憶手段と、
    を備えることを特徴とする電力供給装置。
  2. 前記燃料電池は、外部から燃料を供給する燃料供給口と、前記燃料供給口を介して供給された燃料を貯留する燃料貯留手段と、前記燃料貯留手段に貯留された燃料の容量を外視可能に提供する容量視認窓と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の電力供給装置。
  3. 前記電力供給装置は、前記装置本体に一体的に設けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電力供給装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の電力供給装置に対して、予め貯留された燃料を燃料補給指示を表す補給信号により供給する燃料補給手段と、
    前記格納データの入力指示を表す入力指示信号により前記電力供給装置から前記格納データを入力するデータ入力手段と、
    前記データ入力手段による格納データを記憶する格納データ記憶手段と、
    前記電力供給装置の装着を検知する装着検知手段と、
    前記装着検知手段によって前記電力供給装置の装着が検知されると、前記補給信号を前記燃料補給手段へ出力するとともに、前記入力指示信号を前記データ入力手段へ出力する制御手段と、
    を備えることを特徴とする電力充電装置。
  5. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の電力供給装置と、請求項4に記載の電力充電装置と、を備えた電力システム。
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