JP2005018664A - 3次元デジタル製品モデルの絶縁距離検査装置 - Google Patents

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義昭 小林
Toshihiro Otsu
智弘 大津
Teruyuki Hanamura
輝之 花村
Osamu Makino
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Abstract

【課題】3次元CADシステムによるデジタル製品モデルの絶縁距離検査において、確認漏れや確認ミスを低減すると共に、確認作業時間を短縮できる3次元デジタル製品モデルの絶縁距離検査装置を提供する。
【解決手段】製品を構成するデジタル部品モデルの情報を検索する部品情報検索手段6と、デジタル製品モデルまたはデジタル部品モデルに電気情報を設定する電気情報設定手段7と、電気情報を基に絶縁距離を計算するデジタル部品モデルの組合せを設定する計算設定手段8と、設定されたデジタル部品モデルの組合せに対して絶縁距離を計算する絶縁距離計算手段9と、絶縁距離の計算結果を判定する絶縁距離判定手段10とを備えた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、3次元CADシステムで扱われるデジタル製品モデルの絶縁距離の検査を行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気機器の構造設計において3次元CAD(Computer Aided Design) システムの利用が普及している。
このような3次元CADシステムにおいては、設計の対象となる部品や製品がデジタル部品モデルやデジタル製品モデルとして電子ファイルの形で作成される。
電気機器の設計においては、部品間の電気的な絶縁性を確保するための絶縁距離を満足しているかどうかを確認する検査が必要である。こうした絶縁距離の検査を3次元CADシステムで行う従来技術における一般的な手法は次の通りである。
まず、3次元CADシステムの表示装置の画面上で、上述の絶縁距離を確認すべきデジタル部品モデル2個を入力装置を使って選択する。
次に、3次元CADシステムにはデジタル部品モデル間の最短距離を自動計算するメニューが一般に標準装備されているので、このメニューを実行すると計算結果が表示装置の画面上に表示される。この表示された計算結果が絶縁距離の基準値を満足しているかどうかを判定する。
このように設計者が絶縁距離距離を確認するデジタル部品モデルの組合せを考えながら、該当するデジタル部品モデルを2個づつ選択して、距離計算を実行し判定するといった確認作業をデジタル製品モデルを構成するデジタル部品モデルに対して1個所づつ手作業で繰り返し行っていた。
【0003】
刊行物における先行技術としては、3次元位置計測方法に関するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このような先行技術においても、前述のような絶縁距離計算を行うための支援技術に関しては、なんら開示されていない。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−46087号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような従来の3次元CADシステムを使った絶縁距離の検査手法によれば、設計者が勘と経験と目視により手作業で行っているため、絶縁距離の確認漏れや確認ミスが発生しやすいという問題があった。
また、製品を構成する全ての部品に対して手作業で確認するため、確認作業に時間がかかるという問題があった。
【0006】
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、3次元CADシステムによるデジタル製品モデルの絶縁距離検査において、確認漏れや確認ミスを低減すると共に、確認作業時間を短縮できる3次元デジタル製品モデルの絶縁距離検査装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る3次元デジタル製品モデルの絶縁距離検査装置では、製品を構成するデジタル部品モデルの情報を検索する部品情報検索手段と、デジタル製品モデルまたはデジタル部品モデルに電気情報を設定する電気情報設定手段と、電気情報を基に絶縁距離を計算するデジタル部品モデルの組合せを設定する計算設定手段と、設定されたデジタル部品モデルの組合せに対して絶縁距離を計算する絶縁距離計算手段と、絶縁距離の計算結果を判定する絶縁距離判定手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明による実施の形態1を図1ないし図3および図8について説明する。図1は実施の形態1におけるシステム構成を示すブロック図である。図2は実施の形態1における動作を示すフロー図である。図3は実施の形態1におけるデジタル部品モデルの斜視図である。図8はデジタル製品モデルの一例を表す斜視図である。
【0009】
図1において、3次元CADシステム1は、3次元のデジタル部品モデルやデジタル製品モデルの作成などを行う主制御部(CPU)2と、データを格納するデータメモリ3と、液晶などの表示装置4と、キーボードやマウスなどの入力装置5より構成される。
部品情報検索手段6、電気情報設定手段7、計算設定手段8、絶縁距離計算手段9および絶縁距離判定手段10は、3次元CADシステム1に接続される。
【0010】
図3は3次元CADシステム1を使って作成され、表示装置4の画面上に表示された3次元デジタル部品モデルの一例を表す斜視図である。このような3次元デジタル部品モデルは3次元CADシステムにおいては一般に1個の電子ファイルとして作成される。
【0011】
ここで、デジタル部品モデルを組合せて作成されたデジタル製品モデルについて説明する。
図8はデジタル部品モデルを組合せて作成されたデジタル製品モデルの一例を表す斜視図である。図の製品は三相交流回路用配電盤の一例である。
デジタル製品モデルも1個の電子ファイルとして扱われる。このデジタル製品モデルの中で使用されるデジタル部品モデルは別に作成された単独の電子ファイルを呼び出して画面上で合成されて表示される。
以下、この発明の説明においては、この三相交流回路用配電盤を例に説明していく。
【0012】
まず、図8の三相交流回路用配電盤を例にこの三相交流回路用配電盤の構造を説明する。
図において、金属の材料で製作される取付台23、24は、金属の材料で製作される取付枠22a〜22nに取り付けられている。そして、電気回路を切断する回路遮断器25、回路遮断器25の一次側に接続される一次側導帯20a〜20cおよび二次側導帯26a〜26c、27a〜27c、28a〜28cが設けられている。回路遮断器25の操作により二次側導帯は一次側導帯と電気的に切断される。
また、絶縁材料で製作される碍子30a〜30cによって、二次側導帯26a〜26cが取付台24に固定される。
【0013】
このような電気機器では電気的に電位を有するいわゆる充電部品や、電気を通す導電性の材料より製作させる導体部品との相互において、電気的な絶縁性を確保する必要がある。すなわち絶縁性を確保しなければならない部品の組合せとしては、(1)接地部品と充電部品、(2)配電系統が異なる充電部品、(3)電圧相が異なる充電部品である。具体的に図10のデジタル製品モデルにおいて説明すると、(1)の例として接地部品の取付枠22a〜22nに対して充電部品の一次側導帯20a〜20c、また(2)の例として配電系統1の一次側導帯20a〜20cに対して配電系統2の二次側導帯26a〜26c、また(3)の例としてR相の20aに対してS相の20b、S相の20bに対してT相の20c、R相の20aに対してT相の20cとなる。このような関係にある部品間で電気的な絶縁性を確保するためには、部品間の距離を一定の距離以上離して部品を配置する必要があり、このような距離を絶縁距離と呼ぶ。
【0014】
電気機器の設計においてはこの絶縁距離を満足しているかを確認する検査が必要である。
こうした絶縁距離の検査を3次元CADシステムで行う一般的な方法を説明すると、まず3次元CADシステム1の表示装置4の画面上で、上述の絶縁距離を確認すべきデジタル部品モデル2個を入力装置5を使って選択する。次に3次元CADシステム1にはデジタル部品モデル間の最短距離を自動計算するメニューが一般に標準装備されているので、このメニューを実行すると計算結果が表示装置4の画面上に表示される。この表示された計算結果が絶縁距離の基準値を満足しているかどうかを判定する。
このように設計者が絶縁距離距離を確認するデジタル部品モデルの組合せを考えながら、該当するデジタル部品モデルを2個づつ選択して、距離計算を実行し判定するといった確認作業をデジタル製品モデルを構成するデジタル部品モデルに対して1個所づつ手作業で繰り返し行っていた。
この発明による実施の形態では、このような作業を支援する技術に関するものである。
【0015】
次に、動作を説明する。
図2において、まず、ステップS1において、部品情報検索手段6によりデジタル製品モデル21を構成する全てのデジタル部品モデルから部品の種類を検索する。
次に、ステップS2において、検索された部品毎に電気情報設定手段7により電気情報を設定してデータメモリ3に記憶する。
【0016】
なお、電気情報とは次の情報である。
(1) 導体情報:部品の材料が導体か不導体かの分類。
(2) 配電系統情報:導体部品において配電系統の種類。
(3) 電圧相情報:導体部品において電圧相の種類。
【0017】
図8の三相交流回路用配電盤のデジタル部品モデルにおいて、これらの電気情報の設定内容を具体的に説明すると、例えば一次側導帯20aの導体情報は導体、配電系統は系統2、電圧相はR相に設定する。同じく一次側導帯20bは電圧相がS相となる以外は20aと同じである。また一次側導帯20cも電圧相がT相となる以外は20aと同じである。このようにして検索された全てのデジタル部品モデルに対して電気情報を設定していく。
【0018】
図8の三相交流回路用配電盤の部品に設定される電気情報の組合せをグループにまとめると表1のようになる。例えばグループ1は不導体部品のグループ、グループ2はいわゆる接地部品のグループ、またグループ3は通電部品で配電系統が1で電圧相がR相の通電部品のグループを表すものである。本製品例では電気情報が8種類のグループに分類でき、全ての部品はいずれかのグループに属する。
【0019】
【表1】
Figure 2005018664
【0020】
次に、ステップS3において、計算設定手段8により、ステップS2で設定した電気情報を基にして、絶縁距離を計算する2個の部品の具体的な組合せを設定する。
この製品例で部品の組合せをまとめると、表2のようになる。表において○印が付いた組合せが絶縁距離の確認を行う部品の相互関係を示す。
【0021】
【表2】
Figure 2005018664
【0022】
さらに、表2の関係を表1のグループに対応させてわかりやすく書き直すと表3のようになる。
【表3】
Figure 2005018664
【0023】
表3を基に図8のデジタル製品モデルにおいてグループ6とグループ7の組合せ、すなわち系統2、R相と系統2、S相の組合せを例に具体的に部品の組合せを表すと表4のようになる。例えば二次側導帯26aに対して二次側導帯26b、27b、28bが絶縁距離を確認する部品の組合せとなる。
以上のような絶縁距離を確認する部品の組合せ設定を計算設定手段8により行う。
【0024】
【表4】
Figure 2005018664
【0025】
次に、ステップS4において、絶縁距離計算手段9により、ステップ3において設定された絶縁距離を確認する2個のデジタル部品モデルの組合せに対して絶縁距離を計算して、計算結果をデータメモリ3に記憶する。
なお、絶縁距離の計算手段としては、例えば3次元CADシステムに一般的に標準装備されている、デジタル部品モデル間の最短距離を計算する機能を利用すれば、新たに機能を追加する必要がなく装置が安価にできるメリットがある。
【0026】
次に、ステップS5において、絶縁距離判定手段10によって絶縁距離の判定基準を設定し、その判定基準に対してステップS4で得られた絶縁距離の計算結果が満足しているかどうかを自動判定してデータメモリ3に記憶する。
また、絶縁距離の判定基準を配電系統毎で個別の値に設定できるようにしておくと、配電系統の電圧により絶縁距離の判定基準が異なる場合などに対応できるメリットがある。
【0027】
最後に、ステップ6において、データメモリ3に記憶されたステップS5の絶縁距離の判定結果を呼び出して出力するものである。
結果の出力手段としては、例えば3次元CADシステムと連携して、絶縁距離が基準を満足していないデジタル部品モデルと個所を、表示装置4の画面上で赤い色などでハイライトして視覚的に表示する手段などがある。
また、別の手段として、部品名と絶縁距離の計算結果と判定結果を一覧表にして紙に印刷する手段や、表示装置を使って画面に計算結果の一覧表を表示する手段などでも構わない。
【0028】
以上のように、この実施の形態1によれば、部品の電気情報に基づいて絶縁距離を確認するデジタル部品モデルの組合せ設定と絶縁距離の計算と絶縁距離の判定を自動処理するので、絶縁距離の確認漏れや確認ミスがなく信頼性の高い絶縁距離の検査を行うことができると共に、作業時間を短縮できる効果がある。
【0029】
この発明による実施の形態1によれば、3次元CADシステムで作成されるデジタル製品モデルにおいて、製品を構成するデジタル部品モデルの情報を検索する部品情報検索手段6と、デジタル製品モデルまたはデジタル部品モデルに電気情報を設定する電気情報設定手段7と、電気情報を基に絶縁距離を計算するデジタル部品モデルの組合せを設定する計算設定手段8と、設定されたデジタル部品モデルの組合せに対して絶縁距離を計算する絶縁距離計算手段9と、絶縁距離の計算結果を判定する絶縁距離判定手段10とを備え、電気情報が導体か不導体かを分類する導体情報と、導体において配電系統の種類を分類する配電系統情報と、同じく導体において電圧相の種類を分類する電圧相情報であることを特徴とするので、3次元CADシステムによるデジタル製品モデルの絶縁距離検査において、確認漏れや確認ミスを低減すると共に確認作業時間を短縮でき、しかも、導体情報を製品モデル毎に設定する作業が不要になり、導体情報の設定ミスが低減できるる3次元デジタル製品モデルの絶縁距離検査装置を得ることができる。
【0030】
実施の形態2.
この発明による実施の形態2を図3について説明する。図3は実施の形態2におけるデジタル部品モデルを示す斜視図である。
この実施の形態2において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。
【0031】
実施の形態1において電気情報を記載する方法としては、(1)デジタル製品モデルの電子ファイルに記載する方法、(2)デジタル部品モデルの電子ファイルに記載する方法、(3)その他のデータファイルまたはデータメモリに記憶しておく方法などがある。
(1)の方法により全ての電気情報をデジタル製品モデルに記載した場合、他のデジタル製品モデルにおいて同じデジタル部品モデルが使用されていても全ての電気情報を入力し直さなければならないという問題がある。
また、(2)の方法によりデジタル部品モデルに全ての電気情報を記載した場合、部品の形状が全く同じでも配電系統や電圧相などが異なれば別々のデジタル部品モデルを作成しなければならないという問題がある。例えば図8のデジタル製品モデルにおいて、一次側導帯20a、20b、20cは形状が全く同じデジタル部品モデルであるが、製品として使用する個所が異なるため電圧相情報がR相、S相、T相に分かれる。もし、電圧相情報をデジタル部品モデルに記載した場合、電圧相情報が異なる3種類のデジタル部品モデルを作成しなければならない。同様に配電系統情報をデジタル部品モデルに記載しても同じ問題が発生する。
また、(3)の方法においても同様の問題がある。
【0032】
以上の問題を解決する手段として、図3に示すようにデジタル部品モデル11に導体情報を属性12として記載し、配電系統情報と電圧相情報はその部品モデルを使用するデジタル製品モデルに設定すると、配電系統や電圧相が異なっても別々のデジタル部品モデルを作成する必要がない。また、導体情報を製品モデル毎に設定する作業が不要になり、導体情報の設定ミスが低減できるという効果がある。
【0033】
この発明による実施の形態2によれば、実施の形態1における構成において、導体情報または材料情報をデジタル部品モデルに属性として記載することを特徴とするので、3次元CADシステムによるデジタル製品モデルの絶縁距離検査において、確認漏れや確認ミスを低減すると共に、確認作業時間を短縮でき、しかも、部品モデルに導体情報の設定作業が不要になり、導体情報の設定ミスを防止できる3次元デジタル製品モデルの絶縁距離検査装置を得ることができる。
【0034】
実施の形態3.
この発明による実施の形態3を図4および図5について説明する。図4は実施の形態3におけるシステム構成を示すブロック図である。図5は実施の形態3における動作を示すフロー図である。
この実施の形態3において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1または実施の形態2における構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
【0035】
図4はこの発明による実施の形態3のシステム構成図、また図5はその動作を示すフロー図である。
図において、導体部品判別手段13が設けられており、その他のシステム構成1〜10は図1に示す実施の形態1の構成と同じである。
【0036】
次に、動作を説明する。
図5において、ステップS11ではデジタル部品モデル毎に例えば鉄とか銅などのように部品を製作するための材料情報をモデルの属性として記載する。
このような材料情報は部品の製作手配や図面に反映させるためにデジタル部品モデルに一般的に記載されるものであって、この発明に係る電気情報として特別に記載するものではない。
【0037】
次に、ステップS12において、部品情報検索手段6によりデジタル製品モデル21を構成するデジタル部品モデルの部品の種類と併せて材料情報を検索する。
次に、ステップS13において、導体部品判別手段13によって、あらかじめ作成しておいた導体となる材料のデータベースと検索された部品の材料情報とを比較して、部品が導体か不導体かを判別し、導体部品のみを選別する。次にステップS14において、選別された導体部品に対して配電系統情報と電圧相情報を設定する。
なお、以下のステップS15〜S18の絶縁距離計算の組合せ設定、絶縁距離の計算、絶縁距離の判定および絶縁距離の判定結果の出力については、図2の実施の形態1と同じ動作でありここでは説明を省略する。
【0038】
以上のように、この実施の形態3によれば、予めデジタル部品モデルに記載された材料情報を基に導体部品のみを選別するので、部品モデルに導体情報の設定作業が不要になり、導体情報の設定ミスを防止できるという効果がある。
【0039】
この発明による実施の形態3によれば、実施の形態1または実施の形態2の構成において、デジタル部品モデルの属性に記載された材料情報を基に、導体か不導体かの判別を行う導体判別手段を備えたので、3次元CADシステムによるデジタル製品モデルの絶縁距離検査において、確認漏れや確認ミスを低減すると共に、確認作業時間を短縮でき、しかも、導体判別を的確かつ迅速に行える3次元デジタル製品モデルの絶縁距離検査装置を得ることができる。
【0040】
実施の形態4.
この発明による実施の形態4を図6および図7について説明する。図6は実施の形態4におけるシステム構成を示すブロック図である。図7は実施の形態4における動作を示すフロー図である。
この実施の形態4において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1から実施の形態3までのいずれかにおける構成と同一の構成内容を具備し、同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
【0041】
図6において、グルーピング手段14が設けられている。その他のシステム構成1〜10、13は図1または図4と同じである。
【0042】
次に、動作について説明する。
まず、ステップS21においては、デジタル部品モデルに導体情報または実施の形態3で述べた材料情報を記載する。
次に、ステップS22において、部品情報検索手段6によりデジタル製品モデル21を構成するデジタル部品モデルの部品の種類と導体情報または材料情報を検索する。
次に、ステップS23において、導体部品判別手段13により、S22で検索した導体情報または材料情報を基にして導体部品のみを選別する。
【0043】
次に、ステップS24において、グルーピング手段14によってステップ23において選別された導体部品の相互の最短距離を計算する。
ここで、最短距離が0の場合は接触している部品と考えられる。例えば、デジタル製品モデル21において部品間の最短距離を計算すると、二次側導帯26aと27aの最短距離は0、同じく二次側導帯27aと28aの最短距離は0となるので、それぞれ接触している部品と考えられる。
また、二次側導帯26aと28aは接触していないが、二次側導帯27aを介して二次側導帯26aと27aと28aは互いにつながり合った部品とみなすことができる。
このように導体部品間の最短距離が0となり接触している部品と、それらに介在する部品を集めることにより、機械的につながり合った部品のグループを作成する。
【0044】
また、このように機械的につながった導体部品は電気的に同電位とみなすことができる。
したがって、グルーピングされた部品はグループに対して配電系統情報と電圧相情報を設定すればよく、個々の部品に配電系統情報と電圧相情報を設定する作業が不要になる。
なお、以下のステップS26〜S29の絶縁距離計算の設定、絶縁距離の計算、絶縁距離の判定、判定結果の出力は図1の場合と同じでありここでは説明を省略する。
【0045】
以上のように、この実施の形態4によれば、導体部品間の最短距離を計算して接触し合っている部品をグリーピングし、グルーピングされたものに対して配電系統情報と電圧相情報を設定すればよいので、電気情報の設定作業が短縮できると共に、設定ミスが低減できるという効果がある。また接触距離の基準を0以外に変更できるようにしておくと、誤差などを考慮して絶縁距離の判定ができるメリットがある。
【0046】
この発明による実施の形態4によれば、実施の形態1から実施の形態3までのいずれかの構成において、デジタル部品モデルの属性に記載された材料情報を基に、導体か不導体かの判別を行う導体判別手段13を備えたので、3次元CADシステムによるデジタル製品モデルの絶縁距離検査において、確認漏れや確認ミスを低減すると共に確認作業時間を短縮でき、しかも、導体判別を的確かつ迅速に行える3次元デジタル製品モデルの絶縁距離検査装置を得ることができる。
【0047】
また、この発明による実施の形態4によれば、前項の構成において、デジタル製品モデルを構成する全ての導体のデジタル部品モデルで相互の最短距離を計算して、機械的につながっている部品をグループ化するグルーピング手段14を備えたので、3次元CADシステムによるデジタル製品モデルの絶縁距離検査において、確認漏れや確認ミスを低減すると共に、確認作業時間を短縮でき、しかも、電気情報の設定作業が短縮でき設定ミスが低減できる3次元デジタル製品モデルの絶縁距離検査装置を得ることができる。
【0048】
なお、この発明に係る実施の形態においてはいずれも三相交流回路用配電盤を例に説明したが、電気回路として三相交流回路以外でもよく、また3次元CADシステムで扱われる電気機器であれば配電盤以外の製品においても適用できることは言うに及ばない。
【0049】
この発明に係る実施の形態による3次元デジタル製品モデルの絶縁距離検査装置によれば、電気情報に基づいて絶縁距離を確認するモデルの組合せ設定と絶縁距離の計算と絶縁距離の判定を自動処理するので、絶縁距離の確認漏れや確認ミスがなく信頼性の高い絶縁距離の検査を行うことができると共に、作業時間を短縮できる効果がある。
また、導体情報をデジタル部品モデルに記載するので、配電系統や電圧相が異なっても別々のデジタル部品モデルを作成することが不要になると共に、導体情報を製品モデル毎で設定する作業が不要になり、導体情報の設定ミスが低減できる効果がある。
また、導体判別手段によれば、デジタル部品モデルにあらかじめ設定された材料情報を基に導体か不導体かを判別するので、デジタル部品モデルに導体情報の設定作業が不要になり設定ミスを防止できる効果がある。
また、グルーピング手段によれば、導体部品同士の最短距離を計算し機械的に接触している部品をグルーピングできるので、電気情報の設定作業が短縮でき設定ミスが低減できる効果がある。
【0050】
【発明の効果】
この発明によれば、3次元CADシステムによるデジタル製品モデルの絶縁距離検査において、確認漏れや確認ミスを低減すると共に、確認作業時間を短縮できる3次元デジタル製品モデルの絶縁距離検査装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による実施の形態1におけるシステム構成を示すブロック図である。
【図2】この発明による実施の形態1における動作を示すフロー図である。
【図3】この発明による実施の形態1および実施の形態2におけるデジタル部品モデルの構成を示す斜視図である。
【図4】この発明による実施の形態3におけるシステム構成を示すブロック図である。
【図5】この発明による実施の形態3における動作を示すフロー図である。
【図6】この発明による実施の形態4におけるシステム構成を示すブロック図である。
【図7】この発明による実施の形態4における動作を示すフロー図である。
【図8】デジタル製品モデルの一例を表す斜視図である。
【符号の説明】
1 3次元CADシステム、6 部品情報検索手段、7 電気情報設定手段、8 計算設定手段、9 絶縁距離計算手段、10 絶縁距離判定手段、20 デジタル部品モデル、21 デジタル製品モデル。

Claims (5)

  1. 3次元CADシステムで作成されるデジタル製品モデルの絶縁距離検査装置において、製品を構成するデジタル部品モデルの情報を検索する部品情報検索手段と、デジタル製品モデルまたはデジタル部品モデルに電気情報を設定する電気情報設定手段と、電気情報を基に絶縁距離を計算するデジタル部品モデルの組合せを設定する計算設定手段と、設定されたデジタル部品モデルの組合せに対して絶縁距離を計算する絶縁距離計算手段と、絶縁距離の計算結果を判定する絶縁距離判定手段とを備えたことを特徴とする3次元デジタル製品モデルの絶縁距離検査装置。
  2. 前記電気情報が導体か不導体かを分類する導体情報と、導体において配電系統の種類を分類する配電系統情報と、同じく導体において電圧相の種類を分類する電圧相情報であることを特徴とする請求項1に記載の3次元デジタル製品モデルの絶縁距離検査装置。
  3. 導体情報または材料情報を前記デジタル部品モデルに属性として記載することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の3次元デジタル製品モデルの絶縁距離検査装置。
  4. デジタル部品モデルの属性に記載された材料情報を基に、導体か不導体かの判別を行う導体判別手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の3次元デジタル製品モデルの絶縁距離検査装置。
  5. デジタル製品モデルを構成する全ての導体のデジタル部品モデルで相互の最短距離を計算して、機械的につながっている部品をグループ化するグルーピング手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の3次元デジタル製品モデルの絶縁距離検査装置。
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