JP2005018477A - オークションシステム、セリホストおよびセリ制御方法 - Google Patents

オークションシステム、セリホストおよびセリ制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】中古自動車等のオークションを適切に行うことのできるオークションシステムを提供することである。
【解決手段】会員端末2は、応札金額を含んだ応札情報をセリホスト11に送信する。そして、セリホスト11は、送られた応札情報中の応札金額が、セリホスト11にて管理している現在のセリ値と大きく異なっている場合に、受信した応札情報をそのまま破棄する。つまり、(a)に示すように、通信遅延の大きい回線を通じて会員端末2から、許容範囲内の応札金額を含んだ応札情報SJ2が送られた場合、セリホスト11は、応札情報SJ2を有効とし、セリ値を規定金額分だけセリ上げる。一方、(b)に示すように、通信遅延の大きい回線を通じて会員端末2から、許容範囲外の応札金額を含んだ応札情報SJ3が送られた場合、セリホスト11は、応札情報SJ3をそのまま破棄する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、中古自動車等のオークションを適切に行うことのできるオークションシステム、セリホストおよびセリ制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、中古自動車等のオークション業務がシステム化され、種々の運営主体により開催されている。例えば、バーチャルオークション(通称、TVオークション)タイプや、現車オークションタイプと呼ばれる中古車オークションシステムが広く知られている。
バーチャルオークションタイプとは、例えば、検査員が出品車輌を検査し、その検査情報及び画像情報等をホストに記憶させ、それらの情報を元に、ネットワークを介した遠隔地の各端末の間でオークションを行うシステムである。
また、現車オークションタイプとは、特定のオークション会場に、出品車輌を集めて、その場でオークションを行うシステムである。なお、現車オークションタイプであっても、ネットワークを介して遠隔地の端末からオークションに参加することもできる。
【0003】
上述したオークションシステム(現車オークションタイプ等も含む)では、複数の端末がネットワークを介してセリを進行するホスト等に接続されており、ホストからセリ(競り)値を提示する情報等が各端末に送信される。そして、各端末において、参加者の操作入力に従って、提示されたセリ値に応ずることを示す応札信号等が生成され、ホストに向けて送信される。続いて、ホストは、セリ値をセリ上げる(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特許第2733553号公報 (第3−6頁、第1図)
【0005】
このようなやり取りが、ホストと端末との間で繰り返され、例えば、出品者の販売希望金額を超えて、最も高い金額で応札した参加者に落札される(成約が決まる)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来のオークションシステムでは、公衆回線等を介してホスト等と各端末とが結ばれているため、オークションが適切に行われない場合があった。具体的には、ホストと端末との間の距離や回線の品質等により、通信遅延が起こり得るため、端末毎の応札時間が均等でなくなってしまう場合がある。
その結果、通信遅延の大きい回線を通じて端末が応札信号を送信した後に、セリ値が急激に上昇してしまうと、その端末が応札したセリ値とホストが管理しているセリ値との間に大きな価格差が生じてしまうこととなる。そして、そのような応札信号によりセリ値がセリ上がってしまったり、落札が決まってしまう場合もあるため、オークションが適切に行われないという問題があった。
【0007】
この発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、中古自動車等のオークションを適切に行うことのできるオークションシステム、セリホストおよびセリ制御方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るオークションシステムは、
センタと複数の端末とが通信回線を介して接続され、対象物のセリを行うオークションシステムであって、
前記センタは、
前記端末に向けてセリ値を含むオークション情報を送信する送信手段と、
前記送信手段が送信したオークション情報に応答して、前記端末から送られる応札金額を含んだ応札情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した応札情報に含まれる応札金額と、現在管理しているセリ値との関係に従って、応札情報の有効性を判別する判別手段と、
前記判別手段により応札情報の有効性が判別された場合に、前記受信手段が受信した応札情報に従って、セリ値をセリ上げるセリ上げ手段と、
前記セリ上げ手段によりセリ上げられたセリ値と所定の金額との関係、若しくは、所定の指示情報に従って、落札又は流札を決定するセリ制御手段と、を備える、
ことを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、送信手段は、例えば、通信回線を通じて、各端末に向けてセリ値を含むオークション情報を送信する。受信手段は、送信手段が送信したオークション情報に応答して、例えば、地上回線を通じて、端末から送られる応札金額を含んだ応札情報を受信する。判別手段は、受信手段により受信した応札情報に含まれる応札金額と、現在管理しているセリ値との関係に従って、応札情報の有効性を判別する。セリ上げ手段は、判別手段により応札情報の有効性が判別された場合に、受信手段が受信した応札情報に従って、セリ値をセリ上げる。セリ制御手段は、セリ上げ手段によりセリ上げられたセリ値と所定の金額との関係、若しくは、所定の指示情報に従って、落札又は流札を決定する。この結果、中古自動車等のオークションを適切に行うことができる。
【0010】
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係るオークションシステムは、
センタと複数の端末とが通信回線を介して接続され、対象物のセリを行うオークションシステムであって、
前記センタは、
前記端末に向けて現在のセリ値を含むオークション情報を逐次送信するセンタ側送信手段と、
前記センタ側送信手段が送信したオークション情報に応答して、前記端末から送られる応札金額を含んだ応札情報を受信するセンタ側受信手段と、
前記センタ側受信手段により受信した応札情報に含まれる応札金額が、現在管理しているセリ値を基準として予め定められた範囲内であるか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段によって、応札金額がセリ値を基準とした範囲内であると判別された場合に、前記センタ側受信手段が受信した応札情報に従って、セリ値をセリ上げるセリ上げ手段と、
前記セリ上げ手段によりセリ上げられたセリ値と所定の金額との関係、若しくは、所定の指示情報に従って、落札又は流札を決定するセリ制御手段と、を備え、
前記端末は、
前記センタ側送信手段により送られたオークション情報を受信する端末側受信手段と、
前記端末側受信手段が受信したオークション情報に従って、少なくともセリ値を示す情報を表示する表示手段と、
前記表示手段が表示する情報に示されるセリ値に対して、応札指示を入力する入力手段と、
前記入力手段により応札指示が入力された場合に、その時点のセリ値と等しい応札金額を含んだ応札情報を生成し、前記センタに向けて送信する端末側送信手段と、を備える、
ことを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、センタにおいて、センタ側送信手段は、例えば、通信回線を通じて、端末に向けて現在のセリ値を含むオークション情報を逐次送信する。センタ側受信手段は、センタ側送信手段が送信したオークション情報に応答して、例えば、地上回線を通じて、端末から送られる応札金額を含んだ応札情報を受信する。判別手段は、センタ側受信手段により受信した応札情報に含まれる応札金額が、現在管理しているセリ値を基準として予め定められた範囲内であるか否かを判別する。セリ上げ手段は、判別手段によって、応札金額がセリ値を基準とした範囲内であると判別された場合に、センタ側受信手段が受信した応札情報に従って、セリ値をセリ上げる。セリ制御手段は、セリ上げ手段によりセリ上げられたセリ値と所定の金額との関係、若しくは、所定の指示情報に従って、落札又は流札を決定する。一方、端末において、端末側受信手段は、センタ側送信手段により送られたオークション情報を受信する。表示手段は、端末側受信手段が受信したオークション情報に従って、少なくともセリ値を示す情報を表示する。入力手段は、表示手段が表示する画像に示されるセリ値に対して、応札指示を入力する。端末側送信手段は、入力手段により応札指示が入力された場合に、その時点のセリ値と等しい応札金額を含んだ応札情報を生成し、例えば、地上回線を通じて、センタに向けて送信する。この結果、中古自動車等のオークションを適切に行うことができる。
【0012】
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係るセリホストは、
複数の端末と通信回線を介して接続され、対象物のセリを行うセリホストであって、
各端末に向けてセリ値を含むオークション情報を送信する送信手段と、
前記送信手段が送信したオークション情報に応答して、任意の端末から送られる応札金額を含んだ応札情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した応札情報に含まれる応札金額と、現在管理しているセリ値との関係に従って、応札情報の有効性を判別する判別手段と、
前記判別手段により応札情報の有効性が判別された場合に、前記受信手段が受信した応札情報に従って、セリ値をセリ上げるセリ上げ手段と、
前記セリ上げ手段によりセリ上げられたセリ値と所定の金額との関係、若しくは、所定の指示情報に従って、落札又は流札を決定するセリ制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、送信手段は、例えば、通信回線を通じて、各端末に向けてセリ値を含むオークション情報を送信する。受信手段は、送信手段が送信したオークション情報に応答して、例えば、地上回線を通じて、任意の端末から送られる応札金額を含んだ応札情報を受信する。判別手段は、受信手段により受信した応札情報に含まれる応札金額と、現在管理しているセリ値との関係に従って、応札情報の有効性を判別する。セリ上げ手段は、判別手段により応札情報の有効性が判別された場合に、受信手段が受信した応札情報に従って、セリ値をセリ上げる。セリ制御手段は、セリ上げ手段によりセリ上げられたセリ値と所定の金額との関係、若しくは、所定の指示情報に従って、落札又は流札を決定する。この結果、中古自動車等のオークションを適切に行うことができる。
【0014】
前記判別手段は、前記受信手段により受信した応札情報に含まれる応札金額が、現在管理しているセリ値を基準として予め定められた範囲内である場合に、応札情報の有効性を判別してもよい。
【0015】
上記目的を達成するため、本発明の第4の観点に係るセリ制御方法は、
複数の端末と通信回線を介して接続され、対象物のセリを行うセリホストにおけるセリ制御方法であって、
各端末に向けてセリ値を含むオークション情報を送信する送信ステップと、
前記送信ステップにて送信したオークション情報に応答して、任意の端末から送られる応札金額を含んだ応札情報を受信する受信ステップと、
前記受信ステップにて受信した応札情報に含まれる応札金額と、現在管理しているセリ値との関係に従って、応札情報の有効性を判別する判別ステップと、
前記判別ステップにて応札情報の有効性が判別された場合に、前記受信ステップにて受信した応札情報に従って、セリ値をセリ上げるセリ上げステップと、
前記セリ上げステップにてセリ上げられたセリ値と所定の金額との関係、若しくは、所定の指示情報に従って、落札又は流札を決定するセリ制御ステップと、
を備えることを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、送信ステップは、例えば、通信回線を通じて、各端末に向けてセリ値を含むオークション情報を送信する。受信ステップは、送信ステップにて送信したオークション情報に応答して、例えば、地上回線を通じて、任意の端末から送られる応札金額を含んだ応札情報を受信する。判別ステップは、受信ステップにて受信した応札情報に含まれる応札金額と、現在管理しているセリ値との関係に従って、応札情報の有効性を判別する。セリ上げステップは、判別ステップにて応札情報の有効性が判別された場合に、受信ステップにて受信した応札情報に従って、セリ値をセリ上げる。セリ制御ステップは、セリ上げステップにてセリ上げられたセリ値と所定の金額との関係、若しくは、所定の指示情報に従って、落札又は流札を決定する。この結果、中古自動車等のオークションを適切に行うことができる。
【0017】
前記判別ステップは、前記受信ステップにて受信した応札情報に含まれる応札金額が、現在管理しているセリ値を基準として予め定められた範囲内である場合に、応札情報の有効性を判別してもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態にかかるオークションシステムについて、オークション対象物が中古車輌(中古自動車)の場合を一例として、以下図面を参照して説明する。
【0019】
図1は、この発明の実施の形態に適用されるオークションシステムの構成の一例を示す模式図である。図示するように、このシステムは、オークションセンタ1と、会員端末2と、会員パソコン3と、検査員パソコン4と、を含んで構成される。なお、オークションセンタ1と会員端末2とは、アクセスポイント5を介して接続され、また、オークションセンタ1と会員パソコン3・検査員パソコン4とは、プロバイダアクセスポイント6を介して接続されている。更に、オークションセンタ1と会員端末2と(会員端末2側を基準とした下り回線)は、衛星送信センタ7・通信衛星8を介して接続されている。また、アクセスポイント5とプロバイダアクセスポイント6とは、ネットワーク認証サーバ9を介して接続されている。
更に、オークション運用サーバ15は、本システム外のオークションシステムに接続されており、また、リクエストホスト16は、本システム外のリクエストホストに接続されている。そして、本システム外のオークションシステム(セリホスト)と連動し、リクエストを投入することが可能となっている。その際、本システム外のオークションシステムから出品車情報等を取得して、会員端末2や会員パソコン3に対して情報配信を行うことで、会員端末2等からのリクエストを受けることができる。
【0020】
オークションセンタ1は、中古車輌のセリ(競り)を行うオークションシステム全体を統括して管理するセンタであり、図示するように、複数のサブホスト10と、セリホスト11と、複数の価格調整卓12と、複数の認証サーバ13と、イントラネットサーバ14と、オークション運用サーバ15と、リクエストホスト16と、オークション会計サーバ17と、インターネットサーバ18と、出品情報入力サーバ19と、を含んで構成される。
なお、オークションセンタ1は、複数の事業者がそれぞれ開催するオークションをチャンネルに分けて管理でき、同時期に複数の異なるオークション(マルチチャンネルオークション)を実現可能である。
【0021】
サブホスト10は、例えば、オークションセンタ1内に4つ設置され(合計4チャンネル分)、チャンネル単位で、ネットワーク側からの応札を集計する。
具体的にサブホスト10は、アクセスポイント5を介した会員端末2から送られる応札情報を集計する。なお、応札情報には、会員(会員端末2)を特定する会員番号(POS番号等)及び応札金額等の情報が含まれている。そして、サブホスト10は、集計時に、最も高い金額(応札金額)を示した会員の会員番号及び、応札した会員の集計人数を求め、求めた情報もセリホスト11に送信する。
【0022】
セリホスト11は、サブホスト10等から送られる情報に従って、中古車輌(出品車輌)のセリを進行させる。なお、セリホスト11は、各サブホスト10からの情報をそれぞれ受信可能であり、例えば、合計4チャンネル分のセリを同時期に並行して進行させることができる。
具体的にセリホスト11は、サブホスト10から得られる応札情報等とリクエストホスト16から得られる応札情報等とを比較しつつ、セリを進行させる。その際、セリホスト11は、価格調整卓12及び会員端末2(この場合、出品者の端末)から供給される指示情報、若しくは、出品車輌に設定された金額情報(スタート金額及びセット金額等)に従って、自動的にスローダウン制御及び売りつくし制御等を行う。
ここで、スローダウン制御とは、セリ値(応札金額)がセリ上がる時間間隔を大きくし、セリのスピードを減速させ、会員端末2からの応札を受けやすくすると共に、自動セリ上げから実セリに切り替える制御のことである。そして、スローダウン制御では、会員端末2等からの応札を受けて、応札者の会員番号を見比べてセリを行うことになる。
また、売りつくし制御とは、同時期(例えば2秒以内)に2人以上から応札があった場合に、セリ値をセリ上げ(規定金額分セリ値を上昇させ)、また、1人だけから応札があった場合に、落札を決定する(成約を決定する)制御のことである(より詳細には、1人だけからの応札の場合に、自分が最高金額を応札している状態であれば、金額はセリ上げず、最高金額で無い状態であれば、金額をセリ上げる。そして、その後一定時間を経過しても他の応札がなければ、落札を決定する。)。
更に、セリホスト11は、セリの進行に伴って、必要となるオークション情報(現在のセリ値や応札人数等の情報)を衛星送信センタ7等を介して、会員端末2に向けて送信する。なお、セリホスト11は、リクエストホスト16にも、オークション情報を送信する。
【0023】
価格調整卓12は、例えば、オークションセンタ1内に4つ設置され(合計4チャンネル分)、オペレータ等により操作される。例えば、オペレータは、価格調整卓12を操作し、セリホスト11にて進行されている任意のチャンネルを選択する。そして、セリホスト11に対してスローダウン指示(スローダウン制御への移行指示)や売りつくし指示(売りつくし制御への移行指示)等の指示情報を供給させる。
なお、価格調整卓12を専用回線等にて外部と接続し、遠隔地からセリホスト11を制御できるようにしてもよい。例えば、価格調整卓12をセリを主催する事業者のシステムと接続することにより、事業者のシステムからセリホスト11の制御が可能となる。
【0024】
認証サーバ13は、会員端末2(具体的には、端末を操作する会員)を認証するサーバである。すなわち、認証サーバ13は、アクセスポイント5を介して接続を要求する会員端末2との間で所定の情報を送受信して、会員端末2等の正当性を認証する。また、認証サーバ13は、オークション運用サーバ15及びオークション会計サーバ17と通信を行い、成約した会員からの入金状況等を含む与信情報を取得する。
【0025】
イントラネットサーバ14は、アクセスポイント5を介した会員端末2からのアクセスに応答し、オークション運用サーバ15からオークションに関する種々の情報を読み出して、会員端末2に返送する。例えば、イントラネットサーバ14は、過去のオークションにおける特定車種の成約金額(落札金額)の情報等をオークション運用サーバ15及びオークション会計サーバ17から読み出し、一覧情報を生成して会員端末2に送信する。
【0026】
オークション運用サーバ15は、オークションへ出品する中古車輌の出品車輌情報(車種,車名,年式,走行距離,評価内容,画像等)及び、会員に関する会員情報(会員番号,氏名,住所,与信情報等)等を管理するサーバである。そして、イントラネットサーバ14及びインターネットサーバ18からのアクセスに応答して、出品車輌情報や会員情報を会員端末2及び会員パソコン3等に向けて送信する。
なお、上述したように、オークションセンタ1において、異なる事業者(運営主体)によるオークションが同時期に開催可能となっている。そのため、オークション運用サーバ15は、認証サーバ13等から所定の情報を取得して、一の運営主体の会員(その運営主体と契約を行っている会員)が、他の運営主体の会員情報や出品車輌情報を参照・更新することを禁止できる。
また、オークション運用サーバ15は、所定のタイミングで、オークションの出品情報及び結果(成約情報等)を集計して、オークション会計サーバ17に送信する。
【0027】
リクエストホスト16は、オークションに参加できない会員(会員端末2)に成り代わり、対象となる出品車輌のセリに、不在応札するためのホストである。具体的にリクエストホスト16は、会員端末2等を介して会員に登録された応札条件情報を図示せぬ記憶装置に記憶しておき、記憶した応札条件情報に従って、セリ進行中のセリホスト11に向けて応札情報等を適宜送信する。
なお、記憶装置に予め記憶される応札条件情報には、例えば、対象となる中古車輌の出品番号、及び、応札の基準となる2つの設定金額(基準金額及びランク金額)等が含まれている。この基準金額及びランク金額は、リクエストホスト16への応札(応札情報の送信)が、より自然な挙動となるように設けられたものであり、これらの詳細については、後述する。
また、応札条件情報には、グループ登録情報も含めることができ、複数の中古車輌から何れか1台の車輌だけを成約したい場合に活用可能である。
具体的には、会員が購入(セリ落とし)を希望する全出品車輌に対して、グループ登録を行う(グループ登録情報を設定する)。このグループ登録情報に従って、リクエストホスト16は、対象の出品車輌のセリに対して順次応札する。そして、何れか1台の出品車輌を成約できた場合に、残りのグループ登録情報の設定を解除する。なお、グループ登録情報は、複数のチャンネルにまたがって設定が可能であるため、同時期に複数の出品車輌に応札している場合では、1台の出品車輌を成約できた時点で、他の応札を直ちに停止するものとする。
【0028】
オークション会計サーバ17は、オークション運用サーバ15から供給される成約情報等に従って、オークション集計情報を生成する。なお、オークションの運用主体が異なると、会計システムが物理的に異なるため、オークション会計サーバ17は、運用主体に対応して異なるオークション集計情報を生成する。
【0029】
インターネットサーバ18は、プロバイダアクセスポイント6を介した会員パソコン3等からのアクセスに応答し、オークション運用サーバ15及びオークション会計サーバ17からオークションに関する種々の情報を読み出して、会員パソコン3等に返送する。例えば、インターネットサーバ18は、自己(同一会員)の過去のオークション実績等の情報をオークション運用サーバ15及びオークション会計サーバ17から読み出し、一覧情報を生成して会員パソコン3に送信する。
【0030】
出品情報入力サーバ19は、検査員パソコン4から供給される出品情報(出品車輌に関する情報)等を、プロバイダアクセスポイント6を介して入力する。そして、入力した出品情報をオークション運用サーバ15に向けて供給する。その際、オークション運用サーバ15にて出品番号等が採番される。
なお、出品情報入力サーバ19は、検査員パソコン4から直接出品情報が得られない場合に、ファクシミリ等にて送られた出品情報の内容を、職員等による手入力によって取得してもよい。
【0031】
会員端末2は、各会員に配布される専用端末であり、例えば、出品車輌に関する情報やオークション情報等を表示する表示装置、応札等の指示を入力するジョイスティック、地上回線(公衆回線等)による通信が可能な通信装置(モデム等)及び、衛星回線による通信が可能な衛星通信装置(パラボラアンテナ、チューナ、及び、デコーダ等)を含んで構成される。
具体的に会員端末2は、上り回線(下り回線も一部含む)として、公衆回線等を通じてアクセスポイント5に接続し、アクセスポイント5を介してサブホスト10等に向けて応札情報等を送信する。また、会員端末2は、下り回線として、通信衛星8から送られる出品車輌情報やオークション情報等を受信し、セリ値や応札状況等のオークション内容を表示装置に表示する。なお、衛星回線の下り回線の速度では、セリのスピードに追いつかない場合に、地上回線を使用して、下りの価格情報等を受信するようにしてもよい。
つまり、会員端末2は、表示装置にセリ値等を表示しつつ、ジョイスティックの所定ボタン(POSスイッチ等)が会員により押下されると、応札情報を生成してセリホスト11(サブホスト10)に向けて送信する。
また、会員端末2は、会員が出品者としてオークションに参加する場合でも、同様に使用可能である。つまり、出品者の会員端末2は、表示装置にセリ値等を表示しつつ、ジョイスティックの所定ボタンが会員により押下されると、スローダウン指示情報や売りつくし指示情報等を生成してセリホスト11(サブホスト10)に向けて送信する。
なお、会員端末2には、端末(会員)を識別するためのユニークな会員番号(POS番号等)が不揮発性メモリやハードディスク等に格納されている。そして、会員端末2は、サブホスト10等への情報の送信時に会員番号も付加して送信する。
【0032】
会員パソコン(パーソナルコンピュータ)3は、公衆回線等を通じてプロバイダアクセスポイント6に接続し、プロバイダアクセスポイント6を介してインターネットサーバ18との間で、種々の情報を送受信する。
【0033】
検査員パソコン4は、全国各地に点在する委託検査員に配布されたパソコン等からなる。検査員パソコン4は、公衆回線を通じてプロバイダアクセスポイント6に接続し、プロバイダアクセスポイント6を介して出品情報入力サーバ19との間で、所定の情報を送受信する。
具体的に検査員パソコン4は、デジタルカメラ等により撮像された出品車輌の画像を入力すると、この画像に圧縮処理等を施して、出品情報入力サーバ19に送信する。また、検査員パソコン4は、検査員に入力された評価内容等を含んだ出品情報も出品情報入力サーバ19に向けて送信する。
なお、検査員は、検査員パソコン4を使用せずに、出品情報を記入した出品票をファクシミリにてオークションセンタ1に送信することも行い得る。その際、出品情報入力サーバ19には、ファクシミリにて送られた出品情報の内容が、職員等により、手入力される。
【0034】
アクセスポイント5は、オークションセンタ1に設定されたイントラネット側の受け口であり、公衆回線(又は専用回線)等を介して会員端末2とサブホスト10等と接続する。また、プロバイダアクセスポイント6は、オークションセンタ1に設定されたインターネット側の受け口であり、公衆回線等を介して会員パソコン3等とインターネットサーバ18等とを接続する。
更に、衛星送信センタ7は、例えば、CS(Communication Satellite)データ通信を行う送信センタであり、通信衛星8に向けて、オークション情報等を送信する。また、通信衛星8は、例えば、CS衛星等からなり、衛星送信センタ7から送られたオークション情報等を、各会員端末2に向けて一斉送信する。
また、ネットワーク認証サーバ9は、認証サーバ13とは別に存在し、アクセスポイント5及びプロバイダアクセスポイント6の双方を、1つのユーザアカウントで通過させる。そして、認証サーバ13は、ネットワークに接続したユーザ(会員端末2、会員パソコン3等)に対して、二重のセキュリティを実現し、与信情報等も含めた認証を行う。
【0035】
以下、上述したオークションセンタ1におけるセリホスト11及びリクエストホスト16について、詳細に説明する。
最初に、セリホスト11が、応札情報の伝送遅延(通信遅延)等を考慮してセリ制御を行う様子について図2を参照して説明する。
【0036】
各会員端末2とアクセスポイント5との間における回線の距離や回線の品質等の相違により、通信遅延が生じてしまい、会員端末2毎の応札時間が均等でないという状況が起こり得る。つまり、通信遅延の大きな回線に通じた会員端末2では、応札情報を送信している間に、セリ値が大きく上昇してしまう場合がある。この場合、会員が認識している応札したセリ値と、セリホスト11(サブホスト10)が判別した金額との間に、大きな価格差が生じてしまうこととなる。
このような不具合を防止するため、セリホスト11(サブホスト10)は、応札情報の有効性を判別している。具体的に、各会員端末2から送られる応札情報には、会員番号(POS番号)だけでなく、応札時の金額(会員端末2が応札した時点のセリ値、つまり、応札金額)も含まれている。そして、セリホスト11(サブホスト10)は、会員端末2から送られた応札情報中の応札金額が、セリホスト11にて管理している現在のセリ値と大きく異なっている場合に、通信遅延の影響により応札情報が有効でないと判別し、受信した応札情報をそのまま破棄する。
【0037】
具体的説明すると、図2(a)に示すように、セリホスト11におけるセリ値が「500,000円」の状態で、通信遅延の小さい回線を通じて会員端末2(図中の左側の会員端末2)から、応札金額「500,000円」を含んだ応札情報SJ1が送信されたとする。この場合、セリホスト11は、現在のセリ値と応札情報SJ1の応札金額とが等しいため、セリ値を規定金額分(この場合3,000円分)だけセリ上げ、「503,000円」とする。
この状態で、続いて、通信遅延の大きい回線を通じて会員端末2(図中の右側の会員端末2)から、応札金額「500,000円」を含んだ応札情報SJ2が送信されたとする。この場合、セリホスト11は、現在のセリ値と応札情報SJ2の応札金額との価格差が許容範囲内(例えば、6,000円未満)であるため、応札情報の有効性を判別し、セリ値を規定金額分だけセリ上げて「506,000円」とする。
【0038】
一方、図2(b)に示すように、セリホスト11における現在のセリ値が「506,000円」の状態で、通信遅延の大きい回線を通じて会員端末2(図中の右側の会員端末2)から、応札金額「500,000円」を含んだ応札情報SJ3が送信されたとする。この場合、セリホスト11は、現在のセリ値と応札情報SJ3の応札金額との価格差が許容範囲外(例えば、6,000円超)であるため、応札情報が有効でないと判別し、セリ値をセリ上げることなく、応札情報SJ3をそのまま破棄する。
このように、応札情報中に会員番号だけでなく応札金額も含まれているため、セリホスト11(サブホスト10)にて、応札情報の有効性が判別できる。そして、応札情報が有効でない(応札金額が現在のセリ値と著しく異なっている)と判別された場合に、そのまま応札情報が破棄される。このため、会員が応札したセリ値と、セリホスト11(サブホスト10)が判別した応札金額との価格差を最低限に抑えることができる。
なお、上述したような許容範囲を設けずに、現在のセリ値と応札情報の応札金額との完全一致により、応札情報の有効性を判別してもよい。
【0039】
次に、リクエストホスト16が、2つの設定金額(基準金額及びランク金額)を用いて、より自然な応札を行う様子について図3を参照して説明する。
上述したように、リクエストホスト16の記憶装置には、基準金額及びランク金額を含む応札条件情報が記憶されている。リクエストホスト16は、これら基準金額及びランク金額を使用して、セリホスト11に向けて応札情報等を適宜送信する。
具体的にリクエストホスト16は、図3(a)に示すように、セリ値(セリ上がった現在のセリ値)が基準金額以内であれば、無条件に応札する。つまり、通常の会員端末2と同様に、応札情報を生成してセリホスト11に向けて送信する。そして、セリ値が基準金額を超えてランク金額以内となった場合、セリホスト11がスローダウン制御中であり、かつ、セリ相手(会員端末2)が存在している限り、応札する。
なお、リクエストホスト16は、例えば、セリ値のセリ上がりのタイミング等により、セリホスト11がスローダウン制御に移行しているか否かを判別する。また、セリホスト11から直接に、制御状況等を取得できるようにしてもよい。
【0040】
一方、リクエストホスト16は、図3(b)に示すように、セリ値が基準金額を超えても、セリホスト11がスローダウン制御に移行するまでは、相手(会員端末2)が存在していなくとも、無条件に応札する。
このように、リクエストホスト16は、基準金額及びランク金額を使用して、より自然な応札を可能としている。これにより、従来の不在応札システム等と異なり、セリ値が不当にセリ上げられてしまうことがなく、会員にとって、有利な状況で成約に結びつけることが可能となる。
【0041】
更に、リクエストホスト16は、上述したようなグループ登録情報に従って、グループ登録された何れか1台の出品車輌を成約できた場合に、残りのグループ登録情報の設定を解除する。
このため、リクエストホスト16が誤って、複数台の車輌を成約してしまうことも防止できる。
【0042】
以下、この発明の実施の形態にかかるオークションシステムの動作について、図面を参照して説明する。
図4は、セリホスト11が実行するセリ進行処理の一例を示すフローチャートである。また、図5は、リクエストホスト16が実行する不在応札処理の一例を示すフローチャートである。これらの処理は、オークションセンタ1において、オークション開催中に、それぞれ並行して実行される。
【0043】
最初に、図4に示すセリ進行処理について説明する。なお、このセリ進行処理は、1チャンネル分の処理について説明するものである。そのため、セリホスト11が、同時期に複数チャンネル分(例えば、4チャンネル分)のセリを進行する場合には、このセリ進行処理は、チャンネル数に応じて、並行して処理される。
【0044】
まず、セリホスト11(オークション運用サーバ15)は、次の出品車輌情報等を読み出し、各会員端末2等に向けて配信する(ステップS11)。
具体的にセリホスト11は、オークション運用サーバ15を制御して、次のセリの対象となる中古車輌の出品車輌情報等を各会員端末2等に向けて一斉送信する。つまり、各会員端末2に向けて、衛星送信センタ7・通信衛星8を介して、出品車輌の画像情報や出品車輌情報が一斉送信される。また、リクエストホスト16に向けても出品車輌情報が送信される。
【0045】
セリホスト11は、セリ開始前の予め定められた待ち時間が経過するまで、後続処理を待機後、セリを開始する(ステップS12)。待機中、各会員端末2の表示装置には、セリ対象の出品車輌の画像及び詳細情報等が表示されることとなる。
【0046】
セリを開始すると、セリホスト11は、誘導設定の有無を判別する(ステップS13)。
誘導設定が無い場合に、セリホスト11は、実セリを開始し、応札の有無を判別する(ステップS14)。つまり、セリホスト11は、現在のセリ値等を含んだオークション情報を、衛星送信センタ7・通信衛星8を介して各会員端末2に向けて一斉送信する。また、セリホスト11は、同様にオークション情報をリクエストホスト16にも送信する。
そして、セリホスト11は、応札情報を取得したか否かを判別する。
【0047】
セリホスト11は、応札が有ったと判別すると、セリ値を規定金額分だけセリ上げる(ステップS15)。
なお、上述の図2を参照して説明したように、セリホスト11は、応札情報の有効性を判別している。そのため、会員端末2等から送られる応札情報を受信したとしても、含まれる応札金額により、応札情報が通信遅延によって有効でないと判別した場合に、応札情報をそのまま破棄する。つまり、セリホスト11は、有効な応札情報を受信したか否かを判別している。
セリホスト11は、価格をセリ上げると、後述するステップS21に処理を進める。
【0048】
一方、応札が無かった場合に、セリホスト11は、タイマ起動のための所定時間が経過したか否かを判別する(ステップS16)。そして、未経過であると判別すると、上述のステップS14に処理を戻す。また、タイマ起動のための時間が経過した場合に、セリホスト11は、基準時間を計時するためのタイマを起動させる(ステップS17)。
【0049】
タイマを起動後、セリホスト11は、再度、応札の有無を判別する(ステップS18)。
そして、応札が無かったと判別すると、セリホスト11は、流札処理を実行する(ステップS19)。すなわち、どの会員端末2等にも落札されることなく、対象の出品車輌のセリを終了する。
【0050】
流札処理の実行後(若しくは、後述する成約処理の実行後)、セリホスト11は、全てのセリが完了したか否かを判別する(ステップS20)。つまり、開催されるオークションにおいて、全ての出品車輌のセリを終えたか否かを判別する。
セリホスト11は、全てのセリが完了していないと判別した場合、上述のステップS11に処理を戻す。
【0051】
上述のステップS15にて価格をセリ上げた後、若しくは、上述のステップS18にて応札が有った場合に、セリホスト11は、現在のセリ値がセット価格以上であるか否かを判別する(ステップS21)。
そして、セット価格未満であると判別すると、セリホスト11は、状態変更の指示の有無を判別する(ステップS22)。例えば、会員端末2(この場合、出品者の端末)等からクリア指示等が入力された場合、若しくは、現在のセリ値がスローダウン価格となっている場合に、セリ状態が変更されたと判別する。
【0052】
状態変更の指示が無かったと判別すると、セリホスト11は、上述のステップS13に処理を戻す。
一方、状態変更の指示が有った場合に、セリホスト11は、クリアであるかスローダウンであるかを判別する(ステップS23)。
セリホスト11は、クリアであると判別すると、セット価格をクリアする(ステップS24)。つまり、その後、応札があれば、直ちに売りつくし状態に遷移させるべく、セット価格をクリアする。
【0053】
セット価格をクリア後、セリホスト11は、応札者を保持しているか否かを判別する(ステップS25)。そして、応札者を保持していない場合に、セリホスト11は、再度応札の有無を判別しながら(ステップS26)、タイムアップを待つ(ステップS27)。
ここで、タイムアップすると、セリホスト11は、上述したステップS19に処理を進めて、流札処理を実行する。
一方、ステップS25にて応札者を保持していると判別した場合、若しくは、ステップS26にて応札が有ったと判別した場合に、セリホスト11は、売りつくし状態へ遷移する(ステップS28)。
【0054】
売りつくし状態へ遷移すると、セリホスト11は、応札の有無を判別し(ステップS29)、応札が有れば、価格をセリ上げる(ステップS30)。また、応札がなくなれば、タイムアップを待ち(ステップS31)、タイムアップ後に成約処理を実行する(ステップS32)。
成約処理の実行後、セリホスト11は、上述したステップS20に処理を進める。
【0055】
また、上述のステップS13にて、誘導設定が有ると判別した場合に、セリホスト11は、誘導自動セリ上げを行う(ステップS33)。
そして、自動セリ上げ後、セリホスト11は、上述したステップS21に処理を進める。
【0056】
また、上述のステップS23にて、スローダウンであると判別した場合に、セリホスト11は、スローダウン状態へ遷移する(ステップS34)。つまり、セリホスト11は、セリのスピードを減速させると共に、自動セリ上げから実セリに切り替える。
【0057】
スローダウン状態へ遷移すると、セリホスト11は、応札者を保持しているか否かを判別する(ステップS35)。そして、応札者を保持していない場合に、セリホスト11は、再度応札の有無を判別する(ステップS36)。また、タイムアップも判別する(ステップS37)。
ここで、タイムアップすると、セリホスト11は、上述したステップS19に処理を進めて、流札処理を実行する。
【0058】
一方、ステップS35にて応札者を保持していると判別した場合、若しくは、ステップS36にて応札が有ったと判別した場合に、セリホスト11は、上述したステップS22に処理を戻す。
【0059】
なお、セリホスト11は、上述のステップS20にて、全てのセリが完了したと判別した場合に、セリ進行処理を終了する。
【0060】
次に、図5を参照して、リクエストホスト16が実行する不在応札処理について説明する。なお、この不在応札処理は、出品番号、基準金額及びランク金額等を含んだ応札条件情報が会員(オークションに参加できない会員)により入力され、リクエストホスト16の記憶装置に格納(登録)された後に開始される。そして、不在応札処理は、上述した図4のセリ進行処理と並行して実行される。
【0061】
まず、リクエストホスト16は、セリホスト11(オークション運用サーバ15)から送られる出品車輌情報等を受信する(ステップS41)。すなわち、リクエストホスト16は、セリホスト11により制御されたオークション運用サーバ15から送られる出品車輌の詳細内容を示す出品車輌情報を受信する。
【0062】
リクエストホスト16は、応札予約の有無を判別する(ステップS42)。ここで、応札予約が無いと判別すると、リクエストホスト16は、上述のステップS41に処理を戻す。
一方、応札予約が有る場合に、リクエストホスト16は、複数の応札予約情報からグループ情報を生成する(ステップS43)。
そして、リクエストホスト16は、セリの開始を待つ(ステップS44)。
【0063】
セリが開始されると、リクエストホスト16は、セリ実施情報を受信する(ステップS45)。そして、セリが実施されているか否かを判別する(ステップS46)。
セリが未実施であると判別すると、リクエストホスト16は、上述のステップS41に処理を戻す。一方、セリが実施されていると判別した場合に、リクエストホスト16は、応札を開始し、応札情報をセリホスト11に送信する(ステップS47)。
なお、リクエストホスト16は、セリホスト11から送られる現在のセリ値等を含んだオークション情報を逐次受信しているものとする。
【0064】
応札を開始すると、リクエストホスト16は、セリホスト11がセリ値の誘導中であるか否かを判別する(ステップS48)。そして、誘導中であると判別すると、リクエストホスト16は、上述のステップS47に処理を戻す。
一方、誘導中でないと判別した場合に、リクエストホスト16は、セリ値が基準金額以下であるか否かを判別する(ステップS49)。そして、基準金額以下であると判別すると、リクエストホスト16は、上述のステップS47に処理を戻す。
【0065】
また、基準金額以下でない(基準金額を超えている)と判別した場合に、リクエストホスト16は、セリ最高値であるか否かを判別する(ステップS50)。そして、セリ最高値でないと判別すると、リクエストホスト16は、上述のステップS47に処理を戻す。
一方、セリ最高値であると判別した場合に、リクエストホスト16は、ランク金額内であるか否かを判別する(ステップS51)。そして、ランク金額内でないと判別すると、リクエストホスト16は、上述のステップS47に処理を戻す。
【0066】
また、ランク金額内であると判別すると、リクエストホスト16は、セリ相手が存在しているか否かを判別する(ステップS52)。そして、セリ相手が存在していると判別すると、リクエストホスト16は、上述のステップS47に処理を戻す。
一方、セリ相手が存在していない場合、リクエストホスト16は、成約結果を受信したか否かを判別する(ステップS53)。ここで、リクエストホスト16は、成約結果を受信するまで、セリ相手の存在を判別する。
【0067】
そして、成約結果を受信すると、成約できたか否かを判別する(ステップS54)。そして、成約できていないと判別すると、リクエストホスト16は、上述のステップS41に処理を戻す。
一方、成約できた場合に、リクエストホスト16は、グループ情報を検索する(ステップS55)。そして、グループ情報が有ったか否かを判別する(ステップS56)。
【0068】
グループ情報が有った場合に、リクエストホスト16は、グループ情報を削除する(ステップS57)。すなわち、グループ登録された何れか1台の出品車輌が成約できたため、残りのグループ登録情報の設定を解除する。
そして、グループ情報を削除した後、若しくは、グループ情報が無かった場合に、リクエストホスト16は、上述のステップS41に処理を戻す。
【0069】
このような不在応札処理により、リクエストホスト16は、基準金額及びランク金額を使用して、提示されたセリ値に対する自然な応札を可能としている。このため、従来の不在応札システム等と異なり、セリ値が不当にセリ上げられてしまうことがなく、会員にとって、有利な状況で成約に結びつけることが可能となる。
また、リクエストホスト16は、グループ登録情報に従って、グループ登録された何れか1台の出品車輌を成約できた場合に、残りのグループ登録情報の設定を解除する。このため、リクエストホスト16が誤って、複数台の車輌を成約してしまうことも防止できる。
【0070】
上記の実施の形態では、中古自動車(中古車輌)のオークションを一例として説明したが、オークションシステムにおけるセリ対象物は、中古自動車に限定されるものではなく、任意の出品物に適宜適用可能である。
【0071】
上記の実施の形態では、会員端末2側を基準とした下り回線として、衛星送信センタ7及び通信衛星8(衛星回線)を使用した場合について説明したが、このような回線は任意であり、適宜変更可能である。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、中古自動車等のオークションを適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るオークションシステムの一例を示す模式図である。
【図2】(a),(b)共に、応札情報の伝送遅延(通信遅延)等を考慮してセリホストがセリ制御を行う様子を説明するための模式図である。
【図3】(a),(b)共に、リクエストホストが、基準金額及びランク金額を用いて、より自然な応札を行う様子を説明するための模式図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るセリ進行処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態に係る不在応札処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 オークションセンタ
2 会員端末
3 会員パソコン
4 検査員パソコン
5 アクセスポイント
6 プロバイダアクセスポイント
7 衛星送信センタ
8 通信衛星
9 ネットワーク認証サーバ
10 サブホスト
11 セリホスト
12 価格調査卓
13 認証サーバ
14 イントラネットサーバ
15 オークション運用サーバ
16 リクエストホスト
17 オークション会計サーバ
18 インターネットサーバ
19 出品情報入力サーバ

Claims (6)

  1. センタと複数の端末とが通信回線を介して接続され、対象物のセリを行うオークションシステムであって、
    前記センタは、
    前記端末に向けてセリ値を含むオークション情報を送信する送信手段と、
    前記送信手段が送信したオークション情報に応答して、前記端末から送られる応札金額を含んだ応札情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信した応札情報に含まれる応札金額と、現在管理しているセリ値との関係に従って、応札情報の有効性を判別する判別手段と、
    前記判別手段により応札情報の有効性が判別された場合に、前記受信手段が受信した応札情報に従って、セリ値をセリ上げるセリ上げ手段と、
    前記セリ上げ手段によりセリ上げられたセリ値と所定の金額との関係、若しくは、所定の指示情報に従って、落札又は流札を決定するセリ制御手段と、を備える、
    ことを特徴とするオークションシステム。
  2. センタと複数の端末とが通信回線を介して接続され、対象物のセリを行うオークションシステムであって、
    前記センタは、
    前記端末に向けて現在のセリ値を含むオークション情報を逐次送信するセンタ側送信手段と、
    前記センタ側送信手段が送信したオークション情報に応答して、前記端末から送られる応札金額を含んだ応札情報を受信するセンタ側受信手段と、
    前記センタ側受信手段により受信した応札情報に含まれる応札金額が、現在管理しているセリ値を基準として予め定められた範囲内であるか否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段によって、応札金額がセリ値を基準とした範囲内であると判別された場合に、前記センタ側受信手段が受信した応札情報に従って、セリ値をセリ上げるセリ上げ手段と、
    前記セリ上げ手段によりセリ上げられたセリ値と所定の金額との関係、若しくは、所定の指示情報に従って、落札又は流札を決定するセリ制御手段と、を備え、
    前記端末は、
    前記センタ側送信手段により送られたオークション情報を受信する端末側受信手段と、
    前記端末側受信手段が受信したオークション情報に従って、少なくともセリ値を示す情報を表示する表示手段と、
    前記表示手段が表示する情報に示されるセリ値に対して、応札指示を入力する入力手段と、
    前記入力手段により応札指示が入力された場合に、その時点のセリ値と等しい応札金額を含んだ応札情報を生成し、前記センタに向けて送信する端末側送信手段と、を備える、
    ことを特徴とするオークションシステム。
  3. 複数の端末と通信回線を介して接続され、対象物のセリを行うセリホストであって、
    各端末に向けてセリ値を含むオークション情報を送信する送信手段と、
    前記送信手段が送信したオークション情報に応答して、任意の端末から送られる応札金額を含んだ応札情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信した応札情報に含まれる応札金額と、現在管理しているセリ値との関係に従って、応札情報の有効性を判別する判別手段と、
    前記判別手段により応札情報の有効性が判別された場合に、前記受信手段が受信した応札情報に従って、セリ値をセリ上げるセリ上げ手段と、
    前記セリ上げ手段によりセリ上げられたセリ値と所定の金額との関係、若しくは、所定の指示情報に従って、落札又は流札を決定するセリ制御手段と、
    を備えることを特徴とするセリホスト。
  4. 前記判別手段は、前記受信手段により受信した応札情報に含まれる応札金額が、現在管理しているセリ値を基準として予め定められた範囲内である場合に、応札情報の有効性を判別する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のセリホスト。
  5. 複数の端末と通信回線を介して接続され、対象物のセリを行うセリホストにおけるセリ制御方法であって、
    各端末に向けてセリ値を含むオークション情報を送信する送信ステップと、
    前記送信ステップにて送信したオークション情報に応答して、任意の端末から送られる応札金額を含んだ応札情報を受信する受信ステップと、
    前記受信ステップにて受信した応札情報に含まれる応札金額と、現在管理しているセリ値との関係に従って、応札情報の有効性を判別する判別ステップと、
    前記判別ステップにて応札情報の有効性が判別された場合に、前記受信ステップにて受信した応札情報に従って、セリ値をセリ上げるセリ上げステップと、
    前記セリ上げステップにてセリ上げられたセリ値と所定の金額との関係、若しくは、所定の指示情報に従って、落札又は流札を決定するセリ制御ステップと、
    を備えることを特徴とするセリ制御方法。
  6. 前記判別ステップは、前記受信ステップにて受信した応札情報に含まれる応札金額が、現在管理しているセリ値を基準として予め定められた範囲内である場合に、応札情報の有効性を判別する、
    ことを特徴とする請求項5に記載のセリ制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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